Taro-我が国の学校教育制度の歴史

我 が 国 の 学 校 教 育 制 度 の 歴 史 について ( 学 制 百 年 史 *1 等 より) 目 次 Ⅰ 学 制 発 布 以 前 ( 江 戸 時 代 における 教 育 ) 1 Ⅱ 近 代 教 育 制 度 の 創 始 とその 確 立 整 備 ( 明 治 5 年 頃 ~ 大 正 5 年 頃 ) 2 1 近 代 教 育 制 度 の 創 始 ( 明 治 5 年 頃 ~ 明 治 20 年 頃 ) 2 2 近 代 教 育 制 度 の 確 立 整 備 ( 明 治 20 年 頃 ~ 大 正 5 年 頃 ) 5 Ⅲ 教 育 制 度 の 拡 充 ( 大 正 6 年 頃 ~ 昭 和 11 年 頃 ) 8 Ⅳ 国 民 学 校 と 戦 時 下 の 教 育 ( 昭 和 12 年 頃 ~20 年 頃 ) 10 Ⅴ 戦 後 教 育 の 再 建 ( 昭 和 20 年 頃 ~27 年 頃 ) 13 Ⅵ 戦 後 教 育 政 策 からの 転 換 ( 昭 和 27 年 頃 ~33 年 頃 ) 16 Ⅶ 教 育 の 量 的 拡 大 ( 昭 和 34 年 頃 ~40 年 代 中 頃 ) 18 Ⅷ 教 育 の 質 の 改 善 ( 昭 和 40 年 代 中 頃 ~50 年 代 前 半 ) 21 Ⅸ 従 来 の 教 育 路 線 の 見 直 し( 昭 和 50 年 代 後 半 ~ 平 成 10 年 頃 ) 24 Ⅹ 新 たな 展 開 ( 平 成 10 年 頃 以 降 ) 28 平 成 24 年 1 月 国 立 教 育 政 策 研 究 所 ( 作 成 責 任 者 : 德 永 保 作 成 分 担 者 : 神 代 浩 北 風 幸 一 淵 上 孝 ) 1* 学 制 百 年 を 記 念 し 大 学 の 研 究 者 や 文 部 省 のOB 現 役 職 員 からなる 編 集 委 員 会 を 設 置 して 作 成 したもの 編 集 委 員 長 は 海 後 宗 臣 東 京 大 学 名 誉 教 授

Ⅰ 学 制 発 布 以 前 ( 江 戸 時 代 における 教 育 ) 江 戸 時 代 後 期 には 幕 府 や 諸 藩 が 領 内 に 設 けた 学 校 と 寺 子 屋 私 塾 等 が 相 当 整 備 されていた このことが 学 制 による 全 国 的 統 一 的 な 教 育 計 画 とその 実 施 の 素 地 となった (1) 藩 校 : 約 270 校 後 の 中 等 高 等 諸 学 校 の 母 体 (2) 郷 学 後 の 小 学 校 の 母 体 (3) 寺 子 屋 : 数 万 校 後 の 小 学 校 の 母 体 参 考 明 治 8 年 の 小 学 校 数 : 約 2 万 4500 校 児 童 数 : 約 146 万 人 当 時 の 小 学 校 の 校 舎 の40%は 寺 院 の 借 用 30%は 民 家 の 借 用 (4) 私 塾 後 の 私 立 学 校 の 母 体 - 1 -

Ⅱ 近 代 教 育 制 度 の 創 始 とその 確 立 整 備 ( 明 治 5 年 頃 ~ 大 正 5 年 頃 ) 1 近 代 教 育 制 度 の 創 始 ( 明 治 5 年 頃 ~ 明 治 20 年 頃 ) 明 治 4 年 : 廃 藩 置 県 文 部 省 設 置 ( 初 代 文 部 卿 : 大 木 喬 任 文 部 大 輔 : 江 藤 新 平 ) 明 治 5 年 : 学 制 発 布 全 国 の 教 育 行 政 を 文 部 省 が 統 轄 することを 明 示 全 国 を 8 大 学 区 256 中 学 区 5 万 3760 小 学 区 に 分 け 区 ごと に 各 1 校 設 置 する 計 画 を 規 定 学 制 により 学 校 種 教 科 名 称 等 も 規 定 されたが 文 部 省 はまず は 小 学 校 の 設 置 に 注 力 明 治 12 年 から: 教 育 令 学 区 制 を 廃 止 し 町 村 を 基 礎 に 小 学 校 設 置 明 治 14 年 小 学 校 教 則 綱 領 制 定 教 科 の 内 容 時 数 等 を 明 記 明 治 15 年 頃 から 全 国 的 に 教 育 が 統 一 化 中 学 校 については 規 程 は 整 備 されたものの 設 置 は 不 十 分 教 科 書 は 当 初 文 部 省 及 び 師 範 学 校 で 翻 訳 編 集 その 後 教 科 書 の 認 可 制 度 開 始 (16 年 ) (1) 初 等 教 育 学 制 ( 明 治 5 年 ~12 年 ) 尋 常 小 学 : 下 等 4 年 (6 歳 ~9 歳 )と 上 等 4 年 (10 歳 ~13 歳 )に 二 分 明 治 8 年 : 学 校 数 約 2 万 4500 校 就 学 率 35.4%(M8 年 ) ( 参 考 現 在 の 小 学 校 数 : 約 2 万 校 ) 教 育 令 ( 明 治 12 年 ~19 年 ) 明 治 14 年 小 学 校 教 則 綱 領 を 制 定 小 学 校 の 教 科 初 等 科 : 修 身 読 書 修 辞 唱 歌 体 操 中 等 科 : 初 等 科 に 加 え 地 理 歴 史 図 画 博 物 物 理 裁 縫 ( 女 子 ) 高 等 科 : 中 等 科 に 加 え 化 学 生 理 幾 何 経 済 ( 女 子 は 家 事 経 済 ) 小 学 校 教 則 綱 領 では 各 教 科 の 教 授 要 旨 等 を 示 すにとどめ 具 体 的 な 教 育 内 容 は 教 授 要 旨 を 踏 まえて 作 成 された 教 科 書 に 委 ねられている なお 教 科 書 について は 明 治 16 年 より 文 部 省 の 認 可 事 項 小 学 校 : 初 等 科 3 年 中 等 科 3 年 高 等 科 2 年 - 2 -

授 業 日 数 : 最 少 限 32 週 授 業 時 間 :1 日 原 則 5 時 間 3 年 間 の 就 学 義 務 を 明 確 化 就 学 率 53.1%(M16 年 ) (2) 中 等 教 育 学 制 ( 明 治 5 年 ~12 年 ) 中 学 校 : 下 等 3 年 (14 歳 ~16 歳 )と 上 等 3 年 (17 歳 ~19 歳 )に 二 分 教 育 令 ( 明 治 12 年 ~19 年 ) 中 学 校 : 初 等 科 4 年 高 等 科 2 年 中 学 校 教 則 大 綱 等 が 整 備 され 中 学 校 制 度 の 統 一 化 が 進 められたが これ らの 規 定 に 準 拠 して 設 立 された 中 学 校 はまだほとんど 成 立 していない (3) 教 員 養 成 明 治 5 年 ( 学 制 発 布 と 同 年 ): 東 京 に 直 轄 の 師 範 学 校 設 立 明 治 6 7 年 : 各 大 学 区 に 官 立 師 範 学 校 を 設 置 各 府 県 は これらの 学 校 の 卒 業 生 等 を 招 いて 教 員 養 成 機 関 を 設 置 明 治 10 年 頃 から 府 県 の 師 範 学 校 が 整 備 明 治 13 年 各 府 県 に 師 範 学 校 設 置 義 務 化 明 治 14 年 師 範 学 校 教 則 大 綱 により 師 範 学 校 の 教 則 を 統 一 小 学 校 教 員 の 資 格 ( 明 治 19 年 小 学 校 教 員 免 許 規 則 ) 原 則 1 師 範 学 校 卒 業 2 教 員 資 格 検 定 合 格 ただし 戦 前 を 通 じて 小 学 校 の 授 業 は 多 数 の 代 用 教 員 ( 上 記 12によらな い 無 資 格 教 員 )により 担 当 教 員 の 待 遇 明 治 10 年 代 前 半 : 教 員 の 任 用 は 町 村 当 局 と 教 員 との 契 約 待 遇 について 一 定 の 基 準 なし 明 治 13 年 : 第 二 次 教 育 令 により 町 村 立 学 校 教 員 は 地 方 官 任 命 俸 給 額 も 地 方 官 が 基 準 設 定 14 年 には 官 吏 待 遇 (4) 教 育 行 政 1 中 央 教 育 行 政 制 度 国 ( 文 部 卿 )の 役 割 権 限 基 準 の 制 定 及 び 地 方 長 官 の 制 定 する 規 則 等 の 認 可 文 部 省 の 主 たる 組 織 普 通 学 務 局 : 公 立 学 校 の 管 理 編 集 局 : 教 科 書 の 編 集 - 3 -

2 地 方 教 育 行 政 制 度 府 県 ( 地 方 長 官 学 務 課 長 )の 役 割 権 限 町 村 立 学 校 の 設 置 廃 止 等 の 認 可 小 学 校 教 則 を 編 成 施 行 各 種 規 則 の 制 定 学 務 委 員 の 選 任 学 務 委 員 の 申 請 に 基 づき 町 村 立 学 校 教 員 を 任 命 町 村 の 役 割 権 限 小 学 校 の 設 置 廃 止 ( 地 方 長 官 認 可 ) 学 務 委 員 町 村 内 の 学 校 事 務 を 幹 理 ( 府 知 事 県 令 の 監 督 ) 学 務 委 員 は 町 村 民 の 選 挙 により 地 方 長 官 が 選 任 (5) 教 育 財 政 受 益 者 負 担 の 原 則 学 制 発 布 当 時 は 国 庫 補 助 制 度 があったが 改 正 教 育 令 で 廃 止 教 育 費 財 源 の 不 足 は 授 業 料 に 転 嫁 就 学 率 減 少 ( 就 学 率 45 %(M20)) (6) 高 等 教 育 明 治 10 年 東 京 開 成 学 校 及 び 東 京 医 学 校 を 合 併 し 東 京 大 学 設 立 - 4 -

2 近 代 教 育 制 度 の 確 立 整 備 ( 明 治 20 年 頃 ~ 大 正 5 年 頃 ) 明 治 18 年 内 閣 制 度 創 設 初 代 文 部 大 臣 として 森 有 礼 が 就 任 教 育 制 度 の 一 大 改 革 を 実 施 明 治 19 年 : 帝 国 大 学 令 師 範 学 校 令 小 学 校 令 中 学 校 令 制 定 各 学 校 種 別 の 規 程 を 整 備 し 我 が 国 学 校 制 度 の 基 礎 が 確 立 明 治 23 年 : 教 育 勅 語 明 治 30 年 頃 ~: 小 学 校 令 中 学 校 令 の 改 正 実 業 学 校 令 高 等 女 学 校 令 専 門 学 校 令 の 制 定 により 学 校 制 度 を 整 備 小 学 校 の 義 務 制 実 現 日 清 戦 争 日 露 戦 争 を 経 て 近 代 産 業 の 発 達 に 伴 い 中 等 諸 学 校 や 専 門 学 校 が 急 速 に 発 展 (1) 初 等 教 育 明 治 33 年 尋 常 小 学 校 を4 年 に 統 一 4 年 の 義 務 制 が 実 現 授 業 料 無 償 化 明 治 38 年 に 就 学 率 は95%を 超 える 明 治 40 年 尋 常 小 学 校 を6 年 義 務 教 育 年 限 を6 年 に 延 長 教 科 書 制 度 明 治 19 年 : 教 科 書 検 定 制 度 創 設 ( 小 学 校 令 ) 明 治 36 年 : 国 定 教 科 書 制 度 確 立 ( 小 学 校 令 ) 教 育 課 程 小 学 校 令 施 行 規 則 において 教 科 名 教 授 要 旨 等 を 規 定 具 体 的 な 教 育 内 容 は 国 定 教 科 書 において 記 述 (2) 中 等 教 育 明 治 32 年 : 中 等 教 育 機 関 を1 男 子 の 高 等 普 通 教 育 ( 中 学 校 :5 年 制 ) 2 女 子 の 高 等 普 通 教 育 ( 高 等 女 学 校 :4 年 制 を 基 本 ) 3 実 業 教 育 ( 実 業 学 校 :3 年 制 ) の 三 系 統 に 体 系 化 - 5 -

中 等 教 育 の 拡 大 明 治 20 年 中 学 校 数 48 校 生 徒 数 約 1 万 人 大 正 5 年 中 学 校 数 325 校 生 徒 数 約 14 万 7 千 人 高 等 女 学 校 数 478 校 生 徒 数 約 10 万 2 千 人 実 業 学 校 数 568 校 生 徒 数 約 10 万 人 実 業 補 習 学 校 7368 校 生 徒 数 約 57 万 8 千 人 (3) 教 員 養 成 高 等 師 範 学 校 の 拡 充 中 等 教 育 の 拡 充 に 合 わせてその 教 員 養 成 を 拡 充 高 等 師 範 学 校 女 子 高 等 師 範 学 校 に 加 え 広 島 高 等 師 範 学 校 ( M35) 奈 良 女 子 高 等 師 範 学 校 (M41)を 創 設 文 部 省 直 轄 高 等 教 育 機 関 に 臨 時 教 員 養 成 所 を 附 設 (4) 教 育 行 政 明 治 23 年 地 方 学 事 通 則 小 学 校 令 : 我 が 国 の 地 方 教 育 行 政 制 度 の 枠 組 みが 成 立 教 育 は 市 町 村 の 固 有 事 務 ではなく 国 の 事 務 であることが 明 確 化 1 中 央 教 育 行 政 制 度 国 ( 文 部 卿 )の 役 割 権 限 基 準 の 制 定 及 び 地 方 長 官 の 制 定 する 規 則 等 の 認 可 文 部 省 の 主 たる 組 織 普 通 学 務 局 : 公 立 学 校 の 管 理 図 書 局 : 教 科 書 の 編 集 視 学 官 視 学 : 全 国 を7 地 方 部 に 分 け 担 任 部 内 の 普 通 教 育 を 視 察 2 地 方 教 育 行 政 制 度 ア) 府 県 府 県 の 役 割 権 限 教 育 事 務 に 関 する 国 の 機 関 として 主 務 大 臣 である 文 部 大 臣 の 指 揮 監 督 を 受 けてそれぞれの 管 轄 区 域 内 における 教 育 行 政 を 行 う 設 置 者 として 道 府 県 立 学 校 を 管 理 郡 視 学 の 任 命 府 県 の 機 関 地 方 長 官 ( 府 知 事 県 令 ) 学 務 課 長 ( 内 務 部 第 三 課 ): 地 方 長 官 の 補 助 機 関 視 学 官 : 上 官 の 命 を 承 け 学 事 の 視 察 そのほか 学 事 に 関 する 事 務 を 掌 る 内 務 部 第 三 課 長 を 兼 務 視 学 : 上 官 の 指 揮 を 承 け 学 事 の 視 察 そのほか 学 事 に 関 する 庶 務 に 従 事 する ( 県 内 2~3 人 ) - 6 -

イ) 郡 郡 の 役 割 権 限 府 県 知 事 の 指 揮 監 督 を 受 けてその 郡 内 の 教 育 行 政 事 務 について 町 村 長 を 指 揮 監 督 郡 の 機 関 郡 長 郡 視 学 : 郡 長 の 補 助 機 関 地 方 長 官 が 任 命 ウ) 市 町 村 市 町 村 の 役 割 権 限 国 からの 委 任 事 務 として 教 育 事 務 を 担 当 小 学 経 費 は 市 町 村 の 負 担 市 町 村 の 機 関 市 町 村 長 学 務 委 員 : 教 育 事 務 に 関 する 市 町 村 長 の 意 見 聴 取 機 関 地 方 の 名 望 家 学 校 の 教 員 から 市 町 村 長 が 任 命 10 人 以 下 ( 東 京 市 のみは15 人 以 下 ) (5) 教 育 財 政 明 治 33 年 の 小 学 校 令 : 尋 常 小 学 校 の 授 業 料 原 則 廃 止 明 治 33 年 市 町 村 立 小 学 校 国 庫 補 助 法 により 市 町 村 立 小 学 校 教 員 の 俸 給 の 一 部 を 補 助 (6) 高 等 教 育 帝 国 大 学 の 拡 大 ( 明 治 30 年 帝 国 大 学 令 ) 明 治 30 年 京 都 帝 国 大 学 明 治 40 年 東 北 帝 国 大 学 明 治 43 年 九 州 帝 国 大 学 明 治 27 年 高 等 学 校 令 高 等 学 校 創 設 ( 明 治 41 年 までに8 校 ) 専 門 学 校 の 拡 大 ( 明 治 36 年 専 門 学 校 令 制 定 ) 明 治 20 年 専 門 学 校 数 43 校 生 徒 数 約 9 千 人 大 正 5 年 専 門 学 校 数 90 校 生 徒 数 約 4 万 2 千 人 - 7 -

Ⅲ 教 育 制 度 の 拡 充 ( 大 正 6 年 頃 ~ 昭 和 11 年 頃 ) 大 正 6 年 : 内 閣 総 理 大 臣 の 諮 問 機 関 として 臨 時 教 育 会 議 を 設 置 第 一 次 世 界 大 戦 に 伴 う 社 会 情 勢 及 び 国 民 生 活 の 変 化 を 受 け これに 即 応 する 教 育 の 改 革 について 審 議 提 案 これに 基 づき 中 等 学 校 以 上 の 改 革 と 拡 充 が 急 速 に 進 展 (1) 初 等 教 育 教 育 内 容 の 改 善 充 実 日 本 歴 史 及 び 地 理 の 授 業 時 間 を 増 加 理 科 は1 年 早 めて 尋 常 小 学 校 第 4 学 年 から 実 施 高 等 小 学 校 については 実 際 生 活 に 即 応 する 改 革 を 求 め 大 正 15 年 に 手 工 実 業 及 び 女 児 に 家 事 を 必 修 科 目 とした (2) 中 等 教 育 目 的 規 程 の 改 正 特 ニ 国 民 道 徳 ノ 養 成 ニ 力 ムベキモノトス を 追 加 中 等 教 育 の 拡 大 中 学 校 高 等 女 学 校 実 業 学 校 実 業 補 習 学 校 大 正 5 年 325 校 478 校 568 校 9697 校 14.7 万 人 10.2 万 人 10 万 人 56.8 万 人 昭 和 11 年 559 校 985 校 1304 校 14879 校 35.2 万 人 43.3 万 人 16.6 万 人 100.8 万 人 (3) 高 等 教 育 大 正 7 年 大 学 令 : 官 立 大 学 や 総 合 大 学 のほかに 公 立 私 立 の 大 学 や 単 科 大 学 を 認 めた 帝 国 大 学 の 拡 大 北 海 道 帝 国 大 学 (T7) 京 城 帝 国 大 学 (T13) 台 北 帝 国 大 学 (S3) 大 阪 帝 国 大 学 (S6) 創 設 官 立 単 科 大 学 の 設 置 東 京 商 科 大 学 (T9) 東 京 工 業 大 学 大 阪 工 業 大 学 神 戸 商 業 大 学 東 京 文 理 科 大 学 広 島 文 理 科 大 学 設 置 (S4) 官 立 の 医 学 専 門 学 校 も 医 科 大 学 化 専 門 学 校 の 大 学 昇 格 大 正 9 年 慶 應 義 塾 大 学 早 稲 田 大 学 等 が 認 可 大 正 7 年 高 等 学 校 令 も 改 正 高 等 科 3 年 尋 常 科 4 年 の7 年 制 を 原 則 公 立 私 立 も 可 大 学 予 科 の 性 - 8 -

格 から 高 等 普 通 教 育 を 完 成 する 機 関 へと 転 換 高 等 教 育 の 拡 大 大 学 高 等 学 校 専 門 学 校 大 正 5 年 4 校 8 校 90 校 9,705 人 6,584 人 4.2 万 人 昭 和 11 年 45 校 32 校 178 校 72,195 人 17,097 人 9.8 万 人 (4) 教 員 養 成 中 等 教 育 の 拡 大 に 伴 い 大 正 11 年 ~ 昭 和 3 年 までに15の 臨 時 教 員 養 成 所 を 設 置 ( 生 徒 総 数 1996 人 (S3)) 大 学 や 専 門 学 校 で 所 定 の 単 位 を 修 めた 者 に 無 試 験 で 中 等 学 校 高 等 学 校 の 教 員 免 許 授 与 ( 大 正 8 年 ) なお この 時 代 にあっても 正 規 の 資 格 ( 師 範 学 校 卒 業 又 は 教 員 資 格 検 定 合 格 者 )を 持 った 教 員 は 必 ずしも 十 分 ではなく 相 当 割 合 が 代 用 教 員 であ ったものと 推 定 される (5) 教 育 行 政 大 正 15 年 地 方 官 官 制 改 正 内 務 部 に 置 かれた 学 務 課 を 廃 して 学 務 部 が 新 設 視 学 官 には 学 務 部 長 を 充 てることとされた 郡 制 郡 役 所 の 廃 止 に 伴 い 郡 長 郡 視 学 も 廃 止 その 事 務 はすべて 府 県 庁 に 移 管 (6) 教 育 財 政 大 正 7 年 市 町 村 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 法 成 立 市 町 村 立 尋 常 小 学 校 の 正 教 員 及 び 準 教 員 の 俸 給 の 一 部 を 国 庫 が 負 担 ( 定 額 補 助 ) その 後 経 済 上 の 困 難 のため 地 方 財 政 が 窮 乏 し 教 育 費 の 増 額 が 要 求 され12 年 同 法 を 改 正 して 国 庫 負 担 増 額 その 後 昭 和 5 年 の 改 正 まで 数 回 増 額 国 庫 負 担 額 の 推 移 大 正 7 年 ~11 年 大 正 12 年 ~14 年 大 正 15 年 昭 和 2 年 ~4 年 昭 和 5 年 ~14 年 1,000 万 円 4,000 万 円 5,000 万 円 7,500 万 円 8,500 万 円 - 9 -

Ⅳ 国 民 学 校 と 戦 時 下 の 教 育 ( 昭 和 12 年 頃 ~ 20 年 頃 ) 昭 和 14 年 : 青 年 学 校 義 務 制 単 線 型 的 な 学 校 制 度 を 目 指 して 以 下 の 改 革 を 実 施 昭 和 16 年 国 民 学 校 令 昭 和 18 年 中 等 学 校 令 国 民 学 校 等 は 皇 国 民 の 基 礎 的 錬 成 を 目 的 とし 教 育 内 容 を 改 革 戦 争 の 激 化 と と も に 上 記 の 改 革 の 多 く は 実 行 困 難 と な る と と も に 学 童 疎 開 や 勤 労 動 員 学 徒 動 員 な ど に よ り 教 育 の 正 常 な 機 能 はほとんど 停 止 された (1) 初 等 教 育 昭 和 16 年 に 国 民 学 校 令 公 布 国 民 学 校 は 初 等 科 6 年 高 等 科 2 年 義 務 教 育 年 限 は 高 等 科 までの8 年 と 定 めたが 戦 時 非 常 措 置 によりその 実 施 は 延 期 (2) 中 等 教 育 昭 和 18 年 中 等 学 校 令 : 従 来 の 中 高 女 実 業 学 校 を 中 等 学 校 として 統 一 ( 修 業 年 限 4 年 制 ) 太 平 洋 戦 争 の 激 化 とともに 勤 労 作 業 の 強 化 学 校 報 国 隊 の 活 動 をはじめ さらに 学 徒 の 戦 時 動 員 体 制 が 強 化 青 年 学 校 の 義 務 化 小 学 校 教 育 の 継 続 教 育 機 関 及 び 中 学 校 教 育 を 補 完 するものとして 男 子 青 少 年 について 昭 和 14 年 から 学 年 進 行 で 義 務 化 実 施 (7 年 制 : 普 通 科 2 年 本 科 5 年 ) 参 考 昭 和 18 年 青 年 学 校 数 :16,267 校 生 徒 数 : 約 306 万 人 - 10 -

(3) 高 等 教 育 戦 争 の 激 化 とともに 戦 争 及 び 戦 時 産 業 への 参 加 の 要 請 昭 和 16 年 度 は 大 学 の 修 業 年 限 を3か 月 短 縮 17 年 度 は6か 月 短 縮 18 年 には 教 育 に 関 する 戦 時 非 常 措 置 により 徴 兵 猶 予 は 停 止 され いわ ゆる 学 徒 出 陣 軍 医 養 成 のため 各 地 域 ( 弘 前 信 州 群 馬 等 )に 医 学 専 門 学 校 を 整 備 ( 将 来 のいわゆる 新 八 医 科 大 学 ) 軍 事 行 動 に 資 する 観 点 から 医 学 系 の 附 置 研 究 所 を 創 設 ( 長 崎 医 科 大 学 附 属 東 亜 風 土 病 研 究 所 熊 本 医 科 大 学 附 属 体 質 医 学 研 究 所 等 ) 昭 和 18 年 財 団 法 人 大 日 本 育 英 会 創 設 (4) 教 員 養 成 昭 和 18 年 に 師 範 教 育 令 が 改 正 され それまでの 府 県 立 師 範 学 校 は 官 立 へと 移 管 また 本 科 3 年 とし 専 門 学 校 程 度 化 師 範 学 校 の 教 育 の 目 標 及 び 内 容 は 戦 時 教 育 体 制 の 下 に 国 民 学 校 との 関 連 を 重 視 して 改 革 教 科 書 も 国 定 化 (5) 教 育 行 政 昭 和 17 年 行 政 簡 素 化 のための 改 革 により 府 県 の 学 務 部 は 廃 止 教 育 行 政 事 務 は 新 たに 設 けられた 内 務 部 に 吸 収 (6) 教 育 財 政 昭 和 15 年 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 法 と 市 町 村 立 小 学 校 教 員 俸 給 及 旅 費 ノ 負 担 ニ 関 スル 件 ( 勅 令 ) 1 義 務 教 育 教 員 の 給 与 費 は 市 町 村 負 担 から 道 府 県 負 担 に 移 管 2 定 額 であった 国 庫 負 担 が 実 績 による 二 分 の 一 の 定 率 負 担 に 改 正 - 11 -

参 考 朝 鮮 台 湾 南 洋 群 島 における 教 育 の 所 管 1 昭 和 17 年 以 前 の 教 育 の 所 管 (1) 帝 国 大 学 の 所 管 京 城 帝 国 大 学 ( 大 正 13 年 創 立 ) 朝 鮮 総 督 が 文 部 大 臣 の 職 務 を 執 行 ただし 学 位 授 与 に 関 しては 文 部 大 臣 が 大 学 を 監 督 台 北 帝 国 大 学 ( 昭 和 3 年 創 立 ) 台 湾 総 督 が 文 部 大 臣 の 職 務 を 執 行 ただし 学 位 授 与 に 関 しては 文 部 大 臣 が 大 学 を 監 督 (2) 上 記 以 外 の 学 校 の 所 管 朝 鮮 朝 鮮 総 督 ( 内 閣 総 理 大 臣 の 監 督 ) 台 湾 台 湾 総 督 ( 内 閣 総 理 大 臣 の 監 督 ) 南 洋 群 島 南 洋 庁 長 官 ( 拓 務 大 臣 の 監 督 ) 2 昭 和 17 年 の 内 外 地 行 政 の 一 元 化 等 行 政 の 簡 素 化 及 び 内 外 地 行 政 の 一 元 化 方 針 に 基 づき 朝 鮮 総 督 及 び 台 湾 総 督 は 内 閣 総 理 大 臣 及 び 文 部 大 臣 の 監 督 下 で 行 政 を 執 行 することとなった 南 洋 庁 長 官 の 監 督 は 拓 務 大 臣 から 大 東 亜 大 臣 へ 変 更 - 12 -

Ⅴ 戦 後 教 育 の 再 建 ( 昭 和 20 年 頃 ~ 27 年 頃 ) 連 合 軍 総 司 令 部 の 指 導 監 督 と 教 育 刷 新 委 員 会 の 建 議 により 軍 国 主 義 や 極 端 な 国 家 主 義 を 排 除 し 戦 後 教 育 改 革 の 枠 組 を 形 成 日 本 国 憲 法 に 国 民 の 教 育 を 受 け る 権 利 保 護 者 の 教 育 を 受 けさせる 義 務 また 大 学 の 自 治 と 関 連 して 学 問 の 自 由 を 規 定 こ れ に 基 づ い て 教 育 基 本 法 を 制 定 ( 教 育 勅 語 は 排 除 失 効 ) 戦 前 の 複 線 型 から 小 中 高 大 を 基 本 とする 単 線 型 の 学 校 制 度 へ 転 換 教 員 の 慢 性 的 不 足 及 び 無 資 格 教 員 ( 昭 和 25 年 当 時 全 教 員 の 約 4 分 の 1) の 解 消 を 図 る ため 教 員 免 許 制 度 を 創 設 し 教 員 養 成 系 大 学 以 外 でも 教 員 の 資 格 を 取 得 できる 開 放 制 を 採 用 旧 師 範 学 校 の 大 学 転 換 もリベ ラルアーツ 教 育 を 目 的 とする 学 芸 大 学 等 として 設 置 地 方 教 育 行 政 機 関 として 教 育 委 員 会 制 度 を 導 入 ( 住 民 の 教 育 行 政 へ の 参 画 ) そ の 一 方 で 中 央 教 育 行 政 機 関 と し て の 文 部 省 は 存 続 戦 前 の 帝 国 大 学 大 学 令 に 基 づく 大 学 のほかに 高 等 学 校 高 等 専 門 学 校 医 学 専 門 学 校 師 範 学 校 等 を 一 括 して 新 制 大 学 へ 移 行 このため 大 学 としての 教 育 条 件 が 整 っていない 大 学 が 出 現 (1) 初 等 中 等 教 育 学 校 教 育 法 を 制 定 ( 昭 和 22 年 ) 教 育 の 機 会 均 等 の 実 現 学 制 の 単 純 化 (6 3 3 制 の 単 線 型 学 校 制 度 の 確 立 ) 義 務 教 育 の 普 及 向 上 と 義 務 教 育 年 限 の9 年 間 への 延 長 新 制 小 中 学 校 は 昭 和 22 年 に 発 足 新 制 中 学 校 は 学 年 進 行 で 昭 和 24 年 に 完 成 昭 和 23 年 度 に 学 齢 に 達 した 盲 聾 児 に 盲 聾 学 校 への 就 学 を 義 務 付 け 以 後 学 年 進 行 で 完 成 ( 同 中 学 部 の 就 学 義 務 は 昭 和 29 年 から 学 年 進 行 で 完 成 ) 新 制 中 学 校 については 独 立 校 舎 が 建 前 だが 母 体 となる 旧 制 校 がなく 施 設 が 最 大 の 隘 路 また 教 員 は 約 半 数 は 旧 国 民 学 校 からの 転 任 定 員 を 満 たす 人 員 も 集 められず 必 要 な 免 許 状 を 持 たないものも 多 数 - 13 -

[ 参 考 ] 学 校 義 務 教 育 化 と 市 町 村 数 明 治 21 年 明 治 22 年 昭 和 22 年 昭 和 31 年 市 町 村 数 71,314 15,859 10,505 3,975 ( 小 学 校 区 ) ( 中 学 校 区 ) 教 育 課 程 の 基 準 は 学 習 指 導 要 領 による 法 的 位 置 付 けは 不 明 確 学 習 指 導 要 領 を 発 表 ( 昭 和 22 年 ) 教 育 課 程 審 議 会 を 設 置 ( 昭 和 24 年 ) 学 習 指 導 要 領 を 改 訂 ( 昭 和 26 年 ) 教 科 書 は 従 来 の 国 定 教 科 書 から 検 定 制 度 化 新 制 高 等 学 校 が 発 足 ( 昭 和 23 年 ) 学 区 制 男 女 共 学 制 総 合 制 の 三 原 則 ( 後 に 修 正 ) 私 立 学 校 はこの 三 原 則 外 教 育 課 程 の 特 色 は 選 択 教 科 制 と 単 位 制 高 校 就 学 率 :42.5%( 昭 和 25 年 ) 全 日 制 課 程 の 他 に 定 時 制 通 信 制 課 程 を 設 置 (2) 教 員 及 び 教 員 養 成 国 立 の 教 員 養 成 大 学 : 学 芸 大 学 (7) 学 芸 学 部 (19) 教 育 学 部 (20) 戦 前 の 師 範 学 校 を 大 学 又 は 学 部 に 転 換 させるに 際 して リベラルアーツ 教 育 を 教 員 養 成 とともに 行 う 学 芸 大 学 学 芸 学 部 とすることが 原 則 とされた この 結 果 教 員 養 成 系 大 学 でありながら 必 ずしも 教 員 養 成 という 目 的 意 識 の 無 い 教 員 が 多 数 在 籍 教 員 免 許 制 度 を 創 設 ( 昭 和 24 年 ) 教 員 の 慢 性 的 不 足 及 び 無 資 格 教 員 ( 昭 和 25 年 当 時 全 教 員 の 約 4 分 の1)の 解 消 を 図 るため 教 員 免 許 制 度 を 創 設 し 教 員 養 成 系 大 学 以 外 で 教 員 の 資 格 を 取 得 で きる 開 放 性 を 採 用 教 育 公 務 員 特 例 法 を 制 定 ( 昭 和 24 年 ) 国 立 公 立 学 校 の 教 員 について 職 務 と 責 任 の 特 殊 性 に 基 づく 特 例 を 規 定 全 国 的 な 教 職 員 組 合 が 結 成 ( 3 ) 教 育 行 政 組 織 教 育 委 員 会 制 度 を 創 設 ( 昭 和 23 年 ) 教 育 委 員 は 公 選 制 教 員 人 事 権 は 市 町 村 教 育 委 員 会 予 算 原 案 送 付 権 や 教 育 財 産 の 取 得 処 分 権 は 教 育 委 員 会 - 14 -

教 育 委 員 会 を 設 置 ( 昭 和 23 年 から 都 道 府 県 と5 大 市 に 設 置 その 他 の 市 町 村 は 昭 和 27 年 からの 全 面 設 置 ) 文 部 省 設 置 法 を 制 定 ( 昭 和 24 年 ) 初 等 中 等 教 育 局 大 学 学 術 局 社 会 教 育 局 調 査 普 及 局 管 理 局 の5 局 編 成 権 限 はできるだけ 地 方 に 委 譲 専 門 的 技 術 的 な 指 導 助 言 援 助 教 育 の 基 準 設 定 とこれを 裏 付 ける 財 政 援 助 が 主 な 任 務 ( 4 ) 教 育 財 政 学 校 施 設 補 助 金 を 補 正 予 算 に 計 上 ( 昭 和 22 年 ) 超 均 衡 政 策 で 新 制 中 学 校 の 義 務 化 に 必 要 な 施 設 予 算 が 全 面 削 除 ( 昭 和 24 年 ) 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 が 廃 止 され 地 方 財 政 平 衡 交 付 金 に 吸 収 ( 昭 和 25 年 ) (5) 高 等 教 育 等 新 制 大 学 が 発 足 ( 昭 和 24 年 ) 国 立 70 校 公 立 17 校 私 立 81 校 で 発 足 国 立 大 学 は1 都 道 府 県 1 大 学 が 原 則 ( 地 域 格 差 の 是 正 が 目 的 ) 戦 前 の 帝 国 大 学 大 学 令 に 基 づく 大 学 の 他 に 高 等 学 校 高 等 専 門 学 校 医 学 専 門 学 校 師 範 学 校 等 を 一 括 して 新 制 大 学 へ 移 行 したため 結 果 的 に 大 学 とし ての 教 育 条 件 が 整 っていない 大 学 が 出 現 2~3 年 制 の 短 期 大 学 が 暫 定 的 に 発 足 ( 昭 和 25 年 ) 私 立 学 校 法 を 制 定 ( 昭 和 24 年 ) 私 立 学 校 振 興 法 を 制 定 ( 昭 和 27 年 )( 私 学 経 営 に 必 要 な 資 金 の 貸 付 けを 開 始 ) - 15 -

Ⅵ 戦 後 教 育 政 策 からの 転 換 ( 昭 和 27 年 頃 ~ 33 年 頃 ) 昭 和 27 年 のサンフランシスコ 講 和 条 約 締 結 により 独 立 国 の 地 位 を 回 復 したことを 受 け 占 領 下 の 教 育 政 策 を 見 直 し 初 等 中 等 教 育 における 国 の 権 能 の 強 化 ( 学 習 指 導 要 領 の 法 規 命 令 化 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 の 復 活 全 国 学 力 調 査 の 実 施 ) 教 育 委 員 会 制 度 を 公 選 制 か ら 首 長 教 育 委 員 会 の 二 元 制 度 に 移 行 し 首 長 への 予 算 原 案 送 付 権 を 廃 止 教 職 員 の 安 定 的 供 給 による 資 質 向 上 を 図 るため 県 費 負 担 教 職 員 制 度 を 創 設 する ととも に 教 職 員 の 任 命 権 を 市 町 村 教 育 委 員 会 から 都 道 府 県 教 育 委 員 会 へ 移 管 教 職 員 の 政 治 的 行 為 を 抑 制 す る た め 義 務 教 育 諸 学 校 に お け る 教 育 の 政 治 的 中 立 の 確 保 に 関 す る 臨 時 措 置 法 ( 中 確 法 ) の 制 定 及 び 教 育 公 務 員 特 例 法 の 一 部 改 正 を 行 い 教 職 員 の 政 治 的 行 為 の 制 限 を 国 家 公 務 員 並 みに 強 化 するとともに 勤 務 評 定 を 実 施 教 育 公 務 員 特 例 法 制 定 に よ り 大 学 の 教 員 人 事 を 評 議 会 教 授 会 の 議 に 基 づくもの とする 一 方 大 学 管 理 法 案 を 提 出 するも 成 立 せず (1) 初 等 中 等 教 育 小 中 学 校 の 学 習 指 導 要 領 を 改 訂 ( 昭 和 33 年 文 部 省 令 告 示 ) 全 国 学 力 調 査 を 開 始 ( 昭 和 31 年 )( 小 中 高 校 の 児 童 生 徒 が 対 象 ) 定 時 制 通 信 制 教 育 の 振 興 法 を 制 定 ( 昭 和 28 年 ) 技 能 連 携 制 度 が 発 足 ( 昭 和 36 年 ) ( 2 ) 教 員 教 員 養 成 教 員 免 許 制 度 を 改 正 ( 昭 和 28 29 年 ) 教 員 に 対 する 高 い 専 門 学 力 と 教 職 教 養 の 要 請 に 応 えられる 資 格 内 容 に 充 実 教 職 員 の 政 治 的 行 為 を 抑 制 するため いわゆる 教 育 二 法 を 公 布 施 行 ( 昭 和 29 年 ) 義 務 教 育 諸 学 校 における 教 育 の 政 治 的 中 立 の 確 保 に 関 する 臨 時 措 置 法 教 育 公 務 員 特 例 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 政 治 活 動 制 限 は 国 家 公 務 員 並 ) - 16 -

( 3 ) 教 育 行 政 組 織 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 する 法 律 を 制 定 ( 昭 和 31 年 ) 教 育 委 員 は 任 命 制 首 長 への 予 算 原 案 送 付 権 は 廃 止 教 育 財 産 取 得 処 分 権 は 首 長 へ 県 費 負 担 教 職 員 の 任 命 権 は 都 道 府 県 教 委 服 務 監 督 権 は 市 町 村 教 委 文 部 大 臣 に 是 正 措 置 要 求 権 を 付 与 初 等 中 等 教 育 局 に 指 導 行 政 管 理 行 政 財 政 支 援 行 政 部 局 を 一 元 化 ( 昭 和 27 年 ) 初 等 中 等 教 育 行 政 における 国 の 機 能 の 強 化 文 部 大 臣 : 岡 野 清 豪 ( 昭 和 27 年 8 月 ~ 昭 和 28 年 5 月 ) 日 教 組 の 反 対 闘 争 勤 務 評 定 の 実 施 阻 止 闘 争 ( 昭 和 32~34 年 ) 道 徳 教 育 を 含 む 学 習 指 導 要 領 の 改 正 に 対 する 反 対 闘 争 ( 昭 和 33~35 年 ) 全 国 学 力 調 査 反 対 闘 争 ( 昭 和 36~37 年 ) ( 4 ) 教 育 財 政 教 科 書 の 無 償 給 与 を 部 分 的 に 開 始 ( 昭 和 26 年 ) 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 が 復 活 ( 昭 和 28 年 ) 対 象 : 給 与 費 の1/2と 教 材 費 の 一 部 義 務 教 育 諸 学 校 施 設 費 国 庫 負 担 法 を 制 定 ( 昭 和 33 年 ) 中 学 校 生 徒 の 急 増 に 対 処 するための 年 次 計 画 を 策 定 ( 5 ) 高 等 教 育 教 育 公 務 員 特 例 法 を 制 定 ( 昭 和 24 年 ) 大 学 の 教 員 人 事 を 評 議 会 教 授 会 の 議 に 基 づくものとする 大 学 管 理 法 案 を 提 出 ( 昭 和 26 年 )( 不 成 立 ) - 17 -

Ⅶ 教 育 の 量 的 拡 大 ( 昭 和 34 年 頃 ~ 40 年 代 中 頃 ) 高 度 経 済 成 長 に 伴 う 経 済 社 会 の 急 速 な 拡 大 ベ ビ ー ブ ー ム 世 代 への 対 応 教 育 の 量 的 拡 大 を 推 進 ベビーブーム 世 代 の 入 学 に 伴 う 児 童 生 徒 の 急 増 により 教 育 条 件 が 悪 化 しないよう にする ため いわゆる 義 務 標 準 法 を 制 定 し これを 踏 まえ て 小 中 学 校 の 学 級 編 制 教 職 員 定 数 に 関 する 最 低 限 の 条 件 を 全 国 的 に 確 保 ベビーブーム 世 代 の 高 校 進 学 に 対 応 するため いわゆる 高 校 標 準 法 を 制 定 し 高 校 の 整 備 に 必 要 な 財 源 を 地 方 交 付 税 で 確 保 す る と と も に 高 校 の 定 時 制 通 信 制 教 育 を 拡 大 職 業 教 育 を 多 様 化 上 記 に 伴 う 教 員 不 足 に 対 応 するため 大 学 の 学 芸 学 部 を 教 員 免 許 取 得 を 卒 業 要 件 とする 教 育 学 部 へ 転 換 ベビーブーム 世 代 の 大 学 進 学 志 向 に 対 応 するとともに スプー トニク ショック に 端 を 発 する 理 工 系 人 材 の 需 要 拡 大 に 伴 い 国 立 大 学 の 計 画 的 な 入 学 定 員 増 大 県 立 医 科 大 学 を 国 立 へ 移 管 また これらに 伴 う 条 件 整 備 を 計 画 的 に 行 うため 国 立 学 校 特 別 会 計 を 創 設 (1) 初 等 中 等 教 育 小 中 学 校 の 児 童 生 徒 の 急 増 就 学 児 童 数 ( 人 )の 推 移 昭 和 20 年 昭 和 25 年 昭 和 30 年 昭 和 35 年 10,893,946 11,178,003 12,146,375 12,496,369 ベビーブーム 世 代 の 入 学 に 伴 う 教 育 条 件 の 悪 化 が 懸 念 公 立 義 務 教 育 諸 学 校 の 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 の 標 準 に 関 する 法 律 ( 義 務 標 準 法 )を 制 定 ( 昭 和 33 年 ) 当 該 標 準 の 到 達 に 必 要 な 地 方 負 担 分 の 財 源 を 地 方 交 付 税 により 確 保 - 18 -

義 務 標 準 法 を 踏 まえて 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 昭 和 34~38 年 : 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 の 標 準 の 明 定 昭 和 39~43 年 :45 人 学 級 の 実 施 養 護 学 校 教 職 員 の 定 数 化 等 昭 和 44~48 年 :4 個 学 年 以 上 複 式 学 級 の 解 消 等 高 校 進 学 率 の 急 激 な 上 昇 高 校 進 学 率 の 推 移 昭 和 25 年 昭 和 30 年 昭 和 35 年 昭 和 40 年 昭 和 45 年 42.5% 51.5% 57.7% 70.7% 82.1% 進 学 志 向 の 高 いベビーブーム 世 代 の 高 校 進 学 への 対 応 が 課 題 公 立 高 等 学 校 の 設 置 適 正 配 置 及 び 教 職 員 定 数 の 標 準 等 に 関 する 法 律 ( 高 校 標 準 法 )を 制 定 ( 昭 和 36 年 ) 当 該 標 準 の 到 達 に 必 要 な 財 源 を 地 方 交 付 税 により 確 保 高 校 標 準 法 を 踏 まえて 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 昭 和 37~41 年 : 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 の 標 準 の 明 定 昭 和 42~48 年 :45 人 学 級 の 実 施 等 希 望 者 全 ての 就 園 を 目 標 に 幼 稚 園 を 計 画 的 に 整 備 ( 昭 和 46 年 ~) 全 ての 対 象 児 童 生 徒 の 就 学 に 必 要 な 養 護 学 校 を 計 画 的 に 整 備 ( 昭 和 47 年 ~) ( 2 ) 教 員 教 員 養 成 学 芸 学 部 を 教 員 免 許 取 得 が 卒 業 要 件 の 教 育 学 部 へ 転 換 ( 昭 和 41~43 年 ) ベビーブーム 世 代 の 児 童 生 徒 数 の 急 激 な 増 大 により 教 員 需 要 が 逼 迫 したため 教 員 養 成 大 学 の 学 生 に 教 員 免 許 の 取 得 を 義 務 付 けることになった ( 3 ) 教 育 財 政 義 務 教 育 諸 学 校 施 設 費 国 庫 負 担 法 を 制 定 ( 昭 和 33 年 ) 中 学 校 生 徒 の 急 増 に 対 処 するための 年 次 計 画 を 策 定 義 務 教 育 諸 学 校 の 教 科 用 図 書 の 無 償 措 置 に 関 する 法 律 を 制 定 ( 昭 和 38 年 ) 年 次 計 画 で 進 行 し 昭 和 44 年 に 義 務 教 育 諸 学 校 の 全 体 で 無 償 給 与 が 実 現 義 務 標 準 法 高 校 標 準 法 の 制 定 同 法 を 踏 まえた 教 員 定 数 等 の 改 善 :(1)を 参 照 - 19 -

(4) 高 等 教 育 同 一 年 齢 層 に 占 める 大 学 短 大 の 入 学 者 比 率 :26.8%( 昭 和 46 年 度 ) 大 学 短 大 の 学 校 数 の 増 大 昭 和 28 年 度 大 学 226 校 短 大 228 校 昭 和 46 年 度 大 学 389 校 短 大 486 校 理 工 系 学 生 の 大 幅 な 増 募 大 学 入 学 志 願 者 急 募 対 策 昭 和 32 年 ~:8,000 人 増 簿 計 画 昭 和 36 年 ~:2 万 人 増 簿 計 画 昭 和 41 年 ~: 大 学 入 学 志 願 者 急 増 対 策 国 立 大 学 入 学 定 員 の 推 移 昭 和 32 年 昭 和 33 年 昭 和 34 年 昭 和 35 年 昭 和 36 年 昭 和 37 年 定 員 45,811 人 46,527 人 46,994 人 47,535 人 48,955 人 50,305 人 増 員 数 716 人 467 人 541 人 1,420 人 1,350 人 昭 和 38 年 昭 和 39 年 昭 和 40 年 昭 和 41 年 昭 和 42 年 昭 和 43 年 51,380 人 53,140 人 55,624 人 60,276 人 63,931 人 66,562 人 1,075 人 1,760 人 2,484 人 4,652 人 3,655 人 2,631 人 ベビーブーム 世 代 の 大 学 進 学 志 向 への 対 応 とスプートニックショックに 端 を 発 する 理 工 系 人 材 の 需 要 拡 大 への 対 応 が 課 題 大 学 設 置 基 準 ( 文 部 省 令 )を 制 定 ( 昭 和 31 年 ) 大 学 設 置 に 必 要 な 教 員 数 や 校 地 校 舎 等 の 施 設 についての 最 低 基 準 を 規 定 国 立 学 校 特 別 会 計 を 創 設 ( 昭 和 39 年 ) 上 記 の 国 立 大 学 入 学 定 員 の 急 増 に 対 応 し 大 学 設 置 基 準 に 基 づいて 安 定 的 かつ 計 画 的 に 校 舎 整 備 を 行 うために 創 設 このことにより 決 算 剰 余 金 を 財 源 とすること 国 立 大 学 附 属 病 院 の 整 備 につ いて 財 政 融 資 資 金 による 長 期 借 入 金 を 財 源 とすること 人 口 集 中 地 域 からの 移 転 に 際 して 跡 地 売 却 金 を 財 源 とすることなどができるようになった 高 等 専 門 学 校 制 度 を 創 設 ( 昭 和 37 年 ) 短 期 大 学 を 恒 久 化 ( 昭 和 39 年 ) 専 門 的 人 材 に 対 する 需 要 の 拡 大 に 対 応 して 大 学 以 外 の 高 等 教 育 機 関 を 整 備 - 20 -

Ⅷ 教 育 の 質 の 改 善 ( 昭 和 40 年 代 中 頃 ~ 50 年 代 前 半 ) 高 度 経 済 成 長 後 の 経 済 社 会 活 動 の 複 雑 高 度 化 に 伴 い 必 要 と された 知 識 量 の 増 大 を 学 校 教 育 の 質 を 上 げることで 対 応 小 中 学 校 の 教 育 内 容 の 拡 大 改 善 とそのための 関 連 施 策 の 実 施 学 習 指 導 要 領 改 訂 に よ る 教 育 内 容 の 増 大 及 び 現 代 化 学 級 編 制 基 準 の 引 下 げ 教 職 員 定 数 の 改 善 教 員 の 資 質 向 上 の た め の い わ ゆ る 人 材 確 保 法 制 定 と こ れ に 基 づく 教 員 給 与 の 改 善 現 職 教 員 の 再 教 育 管 理 体 制 の 強 化 を 通 じ た 学 校 教 育 の 質 の 担 保 の た め 教 頭 の 法 制 化 と 主 任 制 を 導 入 大 学 教 育 の 質 の 向 上 と 大 学 改 革 の 試 み 高 度 な 専 門 的 人 材 需 要 へ の 対 応 の た め 無 医 大 県 解 消 に 向 け た 医 科 大 学 の 新 設 技 術 科 学 大 学 の 設 置 学 生 運 動 大 学 紛 争 への 対 策 としていわゆる 臨 大 法 を 制 定 大 学 の 管 理 機 能 の 強 化 新 た な 教 育 研 究 組 織 の 導 入 を 目 的 と した 筑 波 大 学 を 設 置 私 立 大 学 の 定 員 を 超 え る 学 生 受 入 れ の 常 態 化 を 改 善 す る た め 高 等 教 育 計 画 に よ る 量 的 規 制 の 強 化 と 私 立 大 学 等 に 対 し 学 生 実 数 に 応 じた 施 設 整 備 のための 経 常 費 補 助 を 開 始 昭 和 3 0 年 代 以 降 の 出 生 数 の 増 加 及 び 人 口 の 都 市 部 集 中 に 伴 う 都 市 部 の 児 童 生 徒 急 増 への 対 応 都 市 部 の 生 徒 急 増 対 策 として 公 立 文 教 施 設 費 を 増 額 高 校 新 設 のための 用 地 取 得 費 及 び 校 舎 建 設 費 を 補 助 対 象 に 追 加 ( 1 ) 初 等 中 等 教 育 小 中 学 校 の 学 習 指 導 要 領 を 改 訂 ( 教 育 内 容 の 増 大 と 現 代 化 ) 昭 和 33 年 改 訂 : 道 徳 教 育 の 徹 底 地 理 歴 史 教 育 の 改 善 国 語 算 数 に 関 する 基 礎 学 力 の 重 視 算 数 理 科 の 内 容 の 充 実 国 公 私 立 全 ての 中 学 校 の2 3 年 生 に 悉 皆 で 全 国 学 力 調 査 を 実 施 ( 昭 和 36~39 年 ) - 21 -

( 2 ) 教 員 教 員 養 成 教 員 の 質 の 向 上 国 立 及 び 公 立 の 義 務 教 育 諸 学 校 等 の 教 育 職 員 の 給 与 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 給 特 法 )を 制 定 ( 昭 和 47 年 ) 教 員 の 超 過 勤 務 問 題 に 対 応 するため 時 間 外 勤 務 を 命 じられる 場 合 を 学 校 行 事 に 関 する 業 務 等 4 項 目 に 限 定 するとともに 超 過 勤 務 手 当 を 支 給 しない 代 わ りに 教 職 調 整 額 ( 俸 給 の4% 相 当 )を 支 給 学 校 教 育 の 水 準 を 維 持 向 上 させるため 義 務 教 育 諸 学 校 の 教 育 職 員 の 人 材 確 保 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 人 材 確 保 法 )を 制 定 ( 昭 和 49 年 ) 同 法 に 基 づき 義 務 教 育 諸 学 校 の 教 員 給 与 を 改 善 昭 和 49 年 : 初 任 給 最 高 号 俸 の 引 上 げを 含 む 平 均 9% 給 与 引 上 げ 昭 和 50 年 : 俸 給 表 改 訂 義 務 教 育 等 教 員 特 別 手 当 の 新 設 で 平 均 7% 改 善 昭 和 52 年 : 義 務 教 育 等 教 員 特 別 手 当 の 引 上 げ 主 任 手 当 部 活 動 手 当 創 設 昭 和 53 年 : 中 堅 職 員 の 俸 給 表 改 善 義 務 教 育 等 特 別 手 当 の 引 上 げ 主 任 手 当 の 支 給 対 象 拡 大 大 規 模 校 の 管 理 職 手 当 の 引 上 げ 教 育 職 員 免 許 法 の 改 正 ( 昭 和 48 年 )により 教 員 資 格 認 定 試 験 を 拡 充 整 備 現 職 教 員 の 研 修 研 究 を 目 的 とする 大 学 院 と 小 学 校 教 員 の 養 成 に 工 夫 改 善 を 加 えた 新 構 想 の 教 員 養 成 大 学 を 創 設 (S53 兵 庫 教 育 大 S53 上 越 教 育 大 S56 鳴 門 教 育 大 ) 学 内 の 職 制 の 確 立 教 頭 を 教 諭 とは 別 の 独 立 した 職 として 設 置 し その 職 務 を 規 定 ( 昭 和 49 年 ) 主 任 制 度 を 導 入 ( 昭 和 51 年 ) 日 教 組 の 反 対 闘 争 昭 和 40 年 代 後 半 :スト 権 奪 還 を 目 標 としてストライキ 等 実 力 行 使 を 拡 大 昭 和 50 年 代 : 主 任 制 度 化 主 任 手 当 支 給 阻 止 闘 争 によりストライキを 反 復 実 施 ( 3 ) 教 育 財 政 義 務 教 育 諸 学 校 の 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 昭 和 49~53 年 :3 個 学 年 複 式 学 級 の 解 消 教 頭 学 校 栄 養 職 員 の 定 数 化 等 昭 和 55~ 平 成 3 年 :40 人 学 級 の 実 施 等 - 22 -

高 等 学 校 の 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 昭 和 49~53 年 : 小 規 模 校 通 信 制 課 程 の 改 善 等 昭 和 55~ 平 成 3 年 : 習 熟 度 別 学 級 編 制 等 公 立 学 校 施 設 整 備 のための 国 庫 負 担 ( 補 助 ) 制 度 の 改 善 児 童 生 徒 急 増 市 町 村 の 小 中 学 校 用 地 取 得 費 補 助 制 度 の 発 足 ( 昭 和 46 年 ) 同 校 舎 新 増 設 の 負 担 率 の 引 上 げ(1/2 2/3)( 昭 和 48 年 ) 公 私 立 高 等 学 校 建 物 の 新 増 設 の 国 庫 補 助 制 度 の 創 設 ( 昭 和 51 年 ) ( 4 ) 高 等 教 育 等 高 度 な 人 材 需 要 への 対 応 高 等 教 育 計 画 に 基 づき 大 学 等 を 計 画 的 に 整 備 前 期 : 昭 和 51~55 年 度 後 期 : 昭 和 56~61 年 度 質 的 充 実 を 推 進 ( 教 育 研 究 条 件 の 改 善 地 域 配 置 の 適 正 化 等 ) 無 医 大 県 を 解 消 するため 国 立 医 科 大 学 ( 医 学 部 )(16 校 )を 新 設 ( 昭 和 48~54 年 ) 高 等 専 門 学 校 卒 業 生 を 主 な 対 象 に 現 実 的 な 課 題 解 決 能 力 ある 指 導 的 技 術 者 の 養 成 を 目 指 して 長 岡 技 術 科 学 大 学 豊 橋 技 術 科 学 大 学 を 設 置 ( 昭 和 51 年 ) 大 学 改 革 大 学 の 管 理 機 能 を 強 化 するとともに 新 たな 教 育 研 究 組 織 を 導 入 するため 筑 波 大 学 を 設 置 ( 昭 和 48 年 ) 学 生 運 動 大 学 紛 争 への 対 策 として 大 学 の 運 営 に 関 する 臨 時 措 置 法 ( 臨 大 法 )を 制 定 ( 昭 和 44 年 ) 学 生 運 動 が 活 発 化 し 政 治 上 の 課 題 を 巻 き 込 んで 発 展 ( 昭 和 30 年 末 ) 東 京 大 学 入 試 が 中 止 となる( 昭 和 44 年 ) 同 年 末 に 鎮 静 化 私 立 大 学 の 質 の 向 上 私 立 大 学 に 対 する 人 件 費 を 含 む 経 常 費 補 助 制 度 を 創 設 ( 昭 和 45 年 ) 学 校 法 人 会 計 基 準 を 新 たに 制 定 施 行 ( 昭 和 46 年 ) 私 立 学 校 振 興 助 成 法 を 制 定 ( 私 学 助 成 が 格 段 に 充 実 )( 昭 和 50 年 ) - 23 -

Ⅸ 従 来 の 教 育 路 線 の 見 直 し( 昭 和 50 年 代 後 半 ~ 平 成 10 年 頃 ) 教 育 の 量 的 拡 大 及 び 質 的 向 上 の 結 果 生 じ た 弊 害 に 対 応 し て 従 来 の 教 育 路 線 を 見 直 し 教 育 内 容 の 精 選 化 包 括 的 な 教 育 改 革 の 提 言 ( 中 教 審 46 答 申 ) 共 通 第 1 次 試 験 の 導 入 生 涯 学 習 理 念 の 導 入 とそれに 基 づく 学 校 教 育 理 念 の 転 換 ( 昭 和 58 年 中 教 審 教 育 内 容 等 小 委 完 成 教 育 理 念 から 自 己 教 育 の 基 盤 形 成 へ) より 本 格 的 改 革 として 上 記 提 言 及 び 臨 教 審 答 申 に 基 づき 学 校 教 育 の 目 標 を 基 礎 基 本 の 重 視 自 己 教 育 力 の 育 成 と 規 定 総 合 的 学 習 の 時 間 の 創 設 学 校 週 五 日 制 の 段 階 的 導 入 高 校 の 教 育 内 容 を 多 様 化 するた めの 総 合 学 科 設 置 教 員 の 資 質 向 上 の ための 初 任 者 研 修 制 度 の 導 入 大 学 受 験 者 の 負 担 軽 減 のための 大 学 センター 試 験 の 実 施 児 童 生 徒 数 減 少 に 伴 い 新 たな 教 育 行 政 上 の 課 題 に 施 策 を 展 開 教 職 員 定 数 の 余 剰 分 及 び 余 裕 教 室 を 有 効 に 活 用 するため チー ム ティーチング 等 の 加 配 要 件 の 創 設 オープンスペース 等 の 施 設 整 備 に 対 する 補 助 の 開 始 幼 稚 園 の 就 園 奨 励 費 及 び 私 学 助 成 の 増 額 大 学 院 政 策 の 本 格 的 な 展 開 ( 夜 間 大 学 院 など 制 度 的 整 備 と 旧 制 大 学 以 外 の 大 学 における 設 置 など 規 模 の 拡 大 ) 弊 害 の 顕 在 化 経 済 社 会 の 変 化 に 対 応 した 教 育 の 量 的 拡 大 及 び 質 的 向 上 ( 教 育 内 容 の 増 大 現 代 化 高 度 化 )の 結 果 教 育 内 容 を 受 容 できない 児 童 生 徒 (= 落 ちこぼれ)の 出 現 校 内 暴 力 等 の 問 題 行 動 の 発 生 従 来 型 の 高 校 教 育 に 対 応 できない 高 校 の 増 加 教 育 内 容 の 変 化 に 対 応 できない 教 員 (=いわゆる でもしか 教 員 )の 増 加 大 学 の 定 員 規 制 による 受 験 競 争 の 激 化 といった 様 々な 課 題 が 噴 出 - 24 -

( 1 ) 初 等 中 等 教 育 教 育 改 革 の 理 念 の 形 成 中 央 教 育 審 議 会 が 包 括 的 な 教 育 改 革 施 策 を 提 言 ( 四 六 答 申 )( 昭 和 46 年 ) 中 央 教 育 審 議 会 の 教 育 内 容 等 小 委 員 会 審 議 経 過 報 告 ( 昭 和 58 年 ) 人 生 を 生 きる 上 で 必 要 な 知 識 技 能 を 全 て 学 校 で 教 えるいわゆる 完 成 教 育 理 念 を 見 直 し 生 涯 にわたる 自 己 教 育 を 求 める 生 涯 学 習 の 理 念 を 導 入 学 校 の 役 割 を 生 涯 にわたって 自 己 教 育 を 行 う 上 で 必 要 な 基 盤 を 形 成 するもの と 位 置 付 け こうした 政 策 理 念 の 転 換 は その 後 の 臨 教 審 答 申 にも 継 承 されるが 条 件 整 備 教 員 の 資 質 向 上 が 伴 わず 後 に ゆとり 路 線 と 誤 解 内 閣 総 理 大 臣 の 諮 問 機 関 として 臨 時 教 育 審 議 会 を 設 置 ( 昭 和 59 年 ) 教 育 に 関 連 する 社 会 の 諸 分 野 に 係 る 諸 施 策 を 含 め 総 合 的 に 検 討 改 革 を 進 める 視 点 として 個 性 重 視 の 原 則 ( 個 人 の 尊 厳 自 由 規 律 自 己 責 任 の 原 則 )の 確 立 生 涯 学 習 体 系 への 移 行 変 化 への 対 応 ( 国 際 化 情 報 化 )を 答 申 対 処 療 法 としての 教 育 内 容 の 精 選 化 学 習 指 導 要 領 を 改 訂 昭 和 43 44 年 改 訂 : 教 育 課 程 の 精 選 化 構 造 化 を 進 め 基 本 的 な 知 識 技 能 の 習 得 体 力 の 増 進 判 断 力 や 創 造 性 情 操 や 意 志 の 養 成 を 重 視 昭 和 52 53 年 改 訂 : 教 育 内 容 を 精 選 し 授 業 時 数 を 大 幅 に 削 減 道 徳 教 育 を 充 実 高 校 の 指 導 要 領 では 教 育 課 程 を 大 幅 に 弾 力 化 完 成 教 育 理 念 から 自 己 教 育 の 基 盤 形 成 への 教 育 理 念 の 転 換 学 習 指 導 要 領 を 改 訂 平 成 元 年 改 訂 : 心 豊 かな 人 間 の 育 成 基 礎 基 本 の 重 視 と 個 性 教 育 の 推 進 自 己 教 育 力 の 育 成 文 化 と 伝 統 の 尊 重 と 国 際 理 解 の 推 進 を 重 視 し て 改 善 高 校 の 指 導 要 領 では 教 育 課 程 編 成 を 一 層 弾 力 化 学 校 週 五 日 制 の 段 階 的 導 入 (H4~: 月 1 回 H7~: 月 2 回 H14~: 完 全 ) 高 校 の 多 様 化 等 定 時 制 通 信 制 課 程 での 単 位 制 高 等 学 校 の 制 度 を 創 設 ( 昭 和 63 年 )( 平 成 5 年 から は 全 日 制 課 程 でも 導 入 ) 高 校 生 等 の 海 外 留 学 を 制 度 化 帰 国 子 女 等 に 対 する 高 等 学 校 等 への 入 学 編 入 学 機 会 を 拡 大 ( 昭 和 63 年 ) - 25 -

高 等 学 校 の 定 時 制 通 信 制 課 程 の 修 業 年 限 を 変 更 (4 年 3 年 )( 昭 和 63 年 ) 総 合 学 科 高 校 を 制 度 化 ( 平 成 6 年 ) 中 等 教 育 学 校 を 制 度 化 ( 平 成 11 年 ) ( 2 ) 教 員 教 員 養 成 初 任 者 研 修 制 度 を 開 始 ( 平 成 元 年 ) 教 員 養 成 大 学 における 大 学 院 修 士 課 程 の 設 置 の 推 進 (S41 東 京 学 芸 大 学 S43 大 阪 教 育 大 学 S53 愛 知 教 育 大 学 など) 修 士 課 程 修 了 程 度 を 基 礎 資 格 とする 専 修 免 許 状 の 新 設 特 別 免 許 状 の 創 設 等 による 社 会 人 の 学 校 教 育 への 活 用 免 許 基 準 の 引 上 げを 実 施 ( 平 成 元 年 ) ( 3 ) 教 育 財 政 [ 教 職 員 定 数 の 余 剰 を 有 効 活 用 するため チーム ティーチング 等 の 加 配 要 件 を 創 設 ] 義 務 教 育 諸 学 校 の 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 平 成 5~12 年 : 指 導 方 法 の 改 善 のための 定 数 配 置 等 高 等 学 校 の 学 級 編 制 及 び 教 職 員 定 数 を 計 画 的 に 改 善 平 成 5~12 年 : 全 日 制 の 普 通 科 等 40 人 学 級 の 実 施 多 様 な 教 科 科 目 の 開 設 等 ( 4 ) 高 等 教 育 等 受 験 生 の 負 担 軽 減 共 通 第 1 次 学 力 試 験 を 開 始 ( 昭 和 54 年 度 ) 国 立 大 学 受 験 生 の 難 問 奇 問 対 策 の 負 担 軽 減 対 処 療 法 的 内 容 に 留 まる 共 通 第 一 次 学 力 試 験 に 代 えて 大 学 入 試 センター 試 験 を 開 始 ( 平 成 2 年 度 ) 国 公 私 立 大 学 を 通 じて 教 科 科 目 などを 自 由 に 利 用 することが 可 能 大 学 院 の 拡 大 と 多 様 化 旧 制 大 学 以 外 の 大 学 の 工 学 研 究 科 等 の 博 士 課 程 の 設 置 ( 昭 和 59 年 以 降 ) 連 合 大 学 院 や 総 合 大 学 院 などの 工 夫 による 博 士 課 程 の 設 置 ( 昭 和 60 年 以 降 ) 教 員 養 成 大 学 における 大 学 院 修 士 課 程 の 設 置 促 進 ( 再 掲 ) 独 立 大 学 院 の 設 置 ( 昭 和 51 年 制 度 化 S63 総 合 研 究 大 学 院 大 学 H2 北 陸 先 端 科 学 技 - 26 -

術 大 学 院 大 学 H3 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 H9 政 策 研 究 大 学 院 大 学 ) 国 立 の 大 規 模 総 合 大 学 等 に 多 数 の 独 立 研 究 科 独 立 専 攻 を 設 置 ( 昭 和 59 年 以 降 ) 幼 稚 園 への 就 園 促 進 幼 稚 園 児 の 保 護 者 への 補 助 ( 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 )の 充 実 私 立 幼 稚 園 への 助 成 ( 経 常 費 助 成 施 設 整 備 費 補 助 )の 充 実 - 27 -

Ⅹ 新 たな 展 開 ( 平 成 10 年 頃 以 降 ) 冷 戦 終 結 後 の イ デ オ ロ ギ ー 対 立 の 解 消 に 伴 い 教 育 サ ー ビ ス の 内 容 の 水 準 を サービス 受 容 者 により 近 い 者 が 決 める 観 点 から 教 育 に 係 る 国 の 権 限 を 縮 小 教 育 長 の 任 命 承 認 制 度 廃 止 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 における 総 額 総 量 制 の 導 入 など 地 方 分 権 の 推 進 学 習 指 導 要 領 における 学 校 裁 量 の 拡 大 教 育 資 源 の 配 分 機 能 を 国 から 大 学 へ 移 管 するための 国 立 大 学 の 法 人 化 小 泉 政 権 下 のいわゆる 三 位 一 体 改 革 に 関 連 しての 義 務 教 育 教 員 退 職 手 当 に 対 する 国 庫 負 担 の 廃 止 と 給 与 に 対 する 国 庫 負 担 割 合 の 引 下 げ 文 部 科 学 省 の 行 政 スタイルを 権 力 的 作 用 一 律 的 財 政 支 援 から 最 低 水 準 の 維 持 目 指 す べ き 教 育 理 念 の 提 示 と 現 場 の 自 発 的 取 組 の 支 援 専 門 性 に 基 づく 指 導 へ 転 換 学 習 指 導 要 領 の 最 低 基 準 性 の 明 確 化 スーパー サイエンス ハ イスクール 等 の 実 施 国 立 教 育 政 策 研 究 所 に 教 育 課 程 研 究 セン ター 等 の 設 置 事 前 規 制 から 事 後 確 認 への 移 行 全 国 学 力 調 査 の 実 施 大 学 の 設 置 認 可 に 係 る 規 制 緩 和 ( 量 的 規 制 の 緩 和 と 設 置 認 可 に 関 する 裁 量 主 義 から 準 則 主 義 への 転 換 ) 認 証 評 価 制 度 の 導 入 グローバル 化 の 進 展 に 伴 う 教 育 の 国 際 的 共 通 化 への 対 応 教 育 達 成 目 標 の 共 通 化 教 育 の 規 格 基 準 をめぐる 国 際 競 争 経 済 の 長 期 低 迷 が も た ら す 所 得 階 層 の 分 化 に よ り 生 じ た 家 庭 の 教 育 費 負 担 軽 減 への 対 応 高 校 無 償 化 日 本 育 英 会 日 本 学 生 支 援 機 構 の 奨 学 金 貸 付 に お ける 成 績 要 件 の 撤 廃 大 学 の 授 業 料 減 免 - 28 -

国 の 権 限 の 縮 小 と 現 場 裁 量 の 拡 大 (1) 初 等 中 等 教 育 地 方 分 権 一 括 法 による 国 と 地 方 の 関 係 の 見 直 し 等 ( 平 成 12 年 ) 教 育 長 の 任 命 承 認 制 度 の 廃 止 機 関 委 任 事 務 の 廃 止 都 道 府 県 教 育 委 員 会 の 市 町 村 教 育 委 員 会 に 対 する 一 般 的 指 示 の 廃 止 技 術 的 基 準 の 設 定 中 核 市 への 研 修 権 限 委 譲 等 学 校 運 営 における 地 域 住 民 の 参 画 システムの 導 入 学 校 評 議 員 制 度 の 導 入 ( 平 成 12 年 ) 学 校 運 営 協 議 会 の 制 度 化 ( 平 成 16 年 ) 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 ( 最 低 基 準 性 の 明 確 化 学 校 裁 量 の 拡 大 ) 平 成 10 年 改 訂 : 各 学 校 が ゆとり の 中 で 特 色 ある 教 育 を 展 開 し 基 礎 的 基 本 的 な 内 容 を 確 実 に 身 に 付 けさせ 自 ら 学 び 自 ら 考 える 力 などの 生 きる 力 を 育 むとの 観 点 で 改 善 平 成 20 21 年 改 訂 : 生 きる 力 を 育 むという 理 念 を 実 現 するための 具 体 的 手 立 てを 確 立 するとの 観 点 で 改 善 学 級 編 制 基 準 の 緩 和 ( 平 成 13 年 : 義 務 標 準 法 の 改 正 ) 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 の 判 断 により40 人 を 下 回 る 学 級 の 編 制 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 の 改 革 [ 三 位 一 体 改 革 ] 総 額 総 量 制 の 導 入 ( 平 成 16 年 ) 国 庫 負 担 割 合 の 変 更 (1/2 1/3) ( 2 ) 高 等 教 育 国 立 大 学 の 法 人 化 ( 平 成 15 年 ) 教 育 資 源 の 配 分 機 能 を 国 から 大 学 へ 移 管 教 育 行 政 組 織 の 改 編 と 行 政 ス タ イ ル の 転 換 文 部 科 学 省 設 置 法 を 制 定 施 行 ( 平 成 11 年 制 定 平 成 13 年 施 行 ) 本 省 : 大 臣 官 房 ( 文 教 施 設 部 を 含 む) 生 涯 学 習 政 策 局 初 等 中 等 教 育 局 高 等 教 育 局 ( 私 学 部 を 含 む) 科 学 技 術 学 術 政 策 局 研 究 振 興 局 研 究 開 発 局 スポーツ 青 少 年 局 国 際 統 括 官 文 化 庁 : 長 官 官 房 文 化 部 文 化 財 部 - 29 -

国 立 教 育 政 策 研 究 所 を 改 組 再 編 ( 平 成 13 年 ) 教 育 課 程 研 究 センター 生 徒 指 導 センターの 設 置 教 育 研 究 情 報 センターの 改 組 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 における 最 低 基 準 性 の 明 確 化 学 校 裁 量 の 拡 大 ( 再 掲 ) 優 れた 先 端 的 な 取 組 への 支 援 スーパー サイエンス ハイスクール(SSH)( 平 成 14 年 ~) スーパー イング リッシュ ランゲージ ハイスクール(SELHi)( 平 成 14 年 ~)など 特 色 ある 優 れた 取 組 への 支 援 特 色 ある 大 学 教 育 支 援 プログラム( 平 成 15~19 年 ) 現 代 的 教 育 ニーズ 取 組 支 援 プログラム( 平 成 16~19 年 ) 質 の 高 い 大 学 教 育 推 進 プログラム( 平 成 20 年 )に 統 合 教 育 基 本 法 を 改 正 ( 平 成 18 年 ) これまでの 教 育 基 本 法 の 普 遍 的 な 理 念 を 大 切 にしつつ 今 日 求 められる 教 育 の 目 的 や 理 念 教 育 の 実 施 に 関 する 基 本 について 規 定 教 育 三 法 ( 学 校 教 育 法 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 する 法 律 教 育 職 員 免 許 法 及 び 教 育 公 務 員 特 例 法 )を 改 正 改 正 教 育 基 本 法 の 新 しい 教 育 理 念 を 踏 まえ 新 たに 義 務 教 育 の 目 標 を 定 めると ともに 各 学 校 種 の 目 的 目 標 を 見 直 す 副 校 長 等 の 新 しい 職 の 設 置 教 育 における 国 教 育 委 員 会 の 責 任 の 明 確 化 教 育 免 許 更 新 制 の 導 入 等 教 育 振 興 基 本 計 画 を 策 定 ( 平 成 20 年 ) 教 育 の 振 興 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るため 教 育 基 本 法 の 規 定 に 基 づき 政 府 として 初 めて 策 定 事 前 規 制 か ら 事 後 確 認 へ ( 1 ) 初 等 中 等 教 育 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 を 開 始 ( 平 成 19 年 ) 全 国 の 小 学 6 年 生 中 学 3 年 生 が 対 象 H19~H21: 悉 皆 調 査 H22: 抽 出 調 査 - 30 -

( 2 ) 高 等 教 育 大 学 の 設 置 認 可 に 係 る 弾 力 化 量 的 規 制 の 緩 和 ( 量 的 な 抑 制 方 針 の 原 則 撤 廃 ) 設 置 認 可 に 関 する 裁 量 主 義 から 準 則 主 義 への 転 換 ( 授 与 学 位 に 変 更 のない 学 部 学 科 の 設 置 は 事 前 審 査 を 不 要 とする 届 け 出 制 化 など) 認 証 評 価 制 度 の 導 入 ( 平 成 16 年 ) 自 発 的 な 改 善 を 促 す 自 己 点 検 評 価 システム グ ロ ー バ ル 化 対 応 ( 1 ) 初 等 中 等 教 育 国 際 的 な 学 力 調 査 等 への 参 加 キーコンピテンシーの 定 義 と 選 択 プログラム( 平 成 9~15 年 ) OECD 生 徒 の 学 習 到 達 度 調 査 (PISA)( 平 成 12 年 ~) 等 ( 2 ) 高 等 教 育 大 学 の 質 保 証 システムに 関 する 日 米 欧 の 協 議 ユネスコ/OECD 国 境 を 越 えて 提 供 される 高 等 教 育 の 質 保 証 に 関 するガイドラ イン( 平 成 17 年 ) 日 中 韓 質 保 証 機 関 協 議 会 ( 平 成 22 年 ) キャンパス アジア 構 想 ( 日 中 韓 大 学 間 交 流 連 携 の 推 進 )( 平 成 22 年 ~) 家 計 負 担 の 軽 減 高 等 学 校 授 業 料 無 償 化 就 学 支 援 金 支 給 制 度 の 導 入 ( 平 成 22 年 ) 日 本 育 英 会 における 奨 学 金 事 業 の 充 実 平 成 11 年 :きぼう21プラン 奨 学 金 の 発 足 ( 貸 与 人 員 の 大 幅 増 ( 有 利 子 奨 学 金 ) 成 績 基 準 の 緩 和 ) - 31 -