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Transcription:

学 校 事 務 職 員 の 資 質 向 上 - 研 修 プログラムの 工 夫 - 事 務 指 導 員 西 田 邦 子 Nishida kuniko 要 旨 学 校 運 営 の 重 要 な 一 翼 を 担 っている 学 校 事 務 職 員 としての 重 要 性 を 認 識 し 教 育 行 政 の 専 門 家 として 学 校 経 営 に 主 体 的 にかかわるためには 学 校 事 務 職 員 の 資 質 の 向 上 能 力 の 開 発 が 必 要 になる そこで 学 校 全 体 を 見 渡 せる 視 野 をもち 他 の 教 職 員 とのコミ ュニケーションを 図 り 学 校 運 営 に 参 画 していく 力 に 注 目 し その 向 上 に 向 けた 研 修 プ ログラムの 工 夫 改 善 を 行 った キーワード: 学 校 事 務 職 員 コミュニケーション 学 校 運 営 への 参 画 1 はじめに 学 校 の 自 主 性 自 律 性 が 求 められている 今 日 において 校 長 のリーダーシップのもと 学 校 に 勤 務 するすべての 教 職 員 が 互 いの 役 割 を 理 解 尊 重 し 連 携 を 図 りながら 主 体 的 に 責 任 をもって 職 務 を 遂 行 していくことが 重 要 である その 中 で 学 校 事 務 職 員 には 学 校 における 行 政 職 員 とし ての 役 割 と 責 任 が 求 められる 特 に 学 校 の 抱 える 課 題 が 多 岐 にわたるようになっていること 限 られた 予 算 をより 効 果 的 に 使 うことが 重 要 になっていることなど 学 校 全 体 の 動 きや 教 育 の 流 れと 学 校 事 務 の 仕 事 とは ますます 密 接 なかかわりが 必 要 になってきている そのような 中 で 学 校 運 営 の 重 要 な 一 翼 を 担 っている 事 務 部 の 責 任 者 としてその 職 務 を 遂 行 して いくためには 学 校 全 体 を 見 渡 せる 視 野 をもち 教 育 と 行 政 のパイプ 役 としての 立 場 に 立 ちながら 他 の 教 職 員 と 積 極 的 にコミュニケーションを 図 り 子 どもたちの 健 やかな 成 長 を 促 す 学 校 づくりに 参 画 していくことが 求 められている そこで これからの 学 校 事 務 職 員 に 求 められる 資 質 能 力 を 高 める 研 修 を 進 めるため 学 校 全 体 を 見 渡 せる 視 野 の 拡 大 やコミュニケーション 能 力 の 向 上 をねらいとした 研 修 プログラムについて 研 究 した 2 研 究 目 的 学 校 事 務 職 員 10 年 経 験 者 研 修 講 座 において 中 堅 事 務 職 員 として 視 野 を 広 げ 専 門 性 を 高 め 学 校 運 営 に 参 画 する 資 質 能 力 の 向 上 を 図 るための 研 修 プログラムの 工 夫 改 善 について 考 察 す る 3 研 究 内 容 と 考 察 (1) 学 校 事 務 職 員 10 年 経 験 者 研 修 講 座 の 工 夫 改 善 本 研 修 講 座 は 中 堅 事 務 職 員 として 視 野 を 広 げ 専 門 性 を 高 め 円 滑 な 学 校 運 営 を 進 めるため - 1 -

の 研 修 で 昨 年 度 と 同 様 3 日 間 の 日 程 で 行 った 表 1 平 成 17 年 度 学 校 事 務 職 員 10 年 経 験 者 研 修 講 座 の 内 容 内 容 研 修 形 態 ( 講 師 ) 奈 良 県 の 人 権 教 育 の 現 状 と 課 題 講 義 演 習 ( 指 導 主 事 ) 1 日 目 学 校 事 務 と 教 育 法 規 講 義 演 習 ( 指 導 主 事 ) 学 校 事 務 職 員 に 期 待 するもの 講 義 ( 公 立 学 校 長 ) これからの 学 校 事 務 バズセッション ( 公 立 学 校 長 事 務 指 導 員 ) 服 務 休 暇 休 業 について 講 義 演 習 ( 教 職 員 課 ) 2 日 目 学 校 事 務 の 学 校 間 連 携 について 実 践 発 表 ( 公 立 学 校 事 務 職 員 ) 地 域 福 祉 介 護 を 考 える 講 義 演 習 ( 福 祉 パーク 職 員 ) 3 日 目 教 育 情 報 と 著 作 権 講 義 ( 指 導 主 事 ) 課 題 研 修 演 習 研 究 協 議 ( 事 務 指 導 員 ) ア 特 に 今 年 度 は 1 日 目 のバズセッションと3 日 目 の 課 題 研 修 に 工 夫 を 加 えた 詳 細 は 以 下 のとおりである 1 日 目 管 理 職 とのバズセッション 標 準 的 職 務 内 容 の 考 え 方 や 学 校 組 織 の 中 での 校 務 分 掌 上 での 働 きかけ 等 について 講 師 である 県 内 の 校 長 の 話 を 聞 いた 後 その 校 長 にも 参 加 してもらってバズセッションを 行 った 従 来 なら バズセッションは 受 講 者 のみで 行 っており 受 講 者 にとっては 他 の 事 務 職 員 の 思 いや 考 え 方 等 を 知 ることができ 同 期 で 話 し 合 う 楽 しみもあったようだ また 学 校 事 務 職 員 が 単 数 配 置 の 状 況 の 中 複 数 での 話 合 いは 有 意 義 であったと 思 われる しかし 平 成 13 年 5 月 に 標 準 的 職 務 内 容 の 通 知 が 出 され 同 時 に 様 々な 教 育 改 革 が 進 む 中 学 校 という 組 織 における 学 校 事 務 職 員 の 在 り 方 が 問 われてきた 学 校 全 体 を 見 据 えながら 教 職 員 との 意 思 疎 通 を 図 り 学 校 運 営 がスムーズに 行 われるよう 行 政 職 員 としての 役 割 を 果 たすこと が 求 められるようになってきたのである そこで バズセッションも 学 校 全 体 の 視 点 から 日 々 の 職 務 を 振 り 返 ったり 交 流 したりできるよう 講 師 である 校 長 にも 加 わっていただき 内 容 も 奈 良 県 公 立 小 中 学 校 事 務 研 究 会 が 平 成 15 年 度 標 準 的 職 務 内 容 について 行 った 調 査 に 着 目 し 標 準 的 職 務 内 容 が 出 されて というテーマで 行 った その 調 査 とは 県 公 立 小 中 学 校 事 務 研 究 会 の 定 着 化 会 議 から 標 準 的 職 務 内 容 について の 文 書 が 出 された 後 それについて 管 理 職 と 話 し 合 ったかどうか また 話 し 合 わなかった 場 合 は どのような 理 由 によるのかという 調 査 である 調 査 結 果 は 話 し 合 わなかった 学 校 が 全 体 の 半 数 以 上 を 占 めていた 特 に 話 し 合 う 機 会 がなかったと 答 えた 学 校 事 務 職 員 が 挙 げた 理 由 は ( 職 務 内 容 については) 現 状 のままでよい 話 し 合 い 方 が 分 からない 機 会 がなかった であっ た バズセッションでは これらの 理 由 について なぜ 現 状 のままでよいのか なぜ 機 会 が なかったのか といったことをみんなで 話 し 合 った 自 校 の 校 長 とじっくりと 話 し 合 う 機 会 が 少 なく 話 し 方 が 分 からないという 受 講 者 もいた 中 で - 2 -

他 校 の 校 長 と 話 す 機 会 がもてたことは とてもよい 機 会 となり 大 いに 刺 激 を 受 けたようである バズセッションで 話 し 合 われた 内 容 の 一 部 分 を 紹 介 する ( 受 講 者 の 発 言 ) 教 職 員 と 学 校 事 務 職 員 の 仕 事 の 共 有 が 難 しい 特 に 管 理 職 とのかかわりが 大 きいと 思 い 標 準 的 職 務 内 容 が 出 されたときに 思 い 切 って 話 をしようとしたが 遠 慮 がちになり 実 現 しなかった 学 校 事 務 職 員 の 仕 事 について 理 解 していただくのが 難 しい 状 況 であったが 標 準 的 職 務 内 容 が 出 されて 自 分 自 身 の 中 で 変 化 があった それは 事 務 的 な 仕 事 は 何 でも 事 務 職 員 任 せという 教 職 員 側 の 考 えがある 中 で 学 校 事 務 職 員 の 仕 事 を 分 かってもらうように 教 職 員 間 の 意 思 疎 通 を 図 り 役 割 をアピールするようにした 市 費 事 務 職 員 の 引 き 上 げにより 一 人 で 仕 事 をこなしていくには 限 界 があり 周 りの 職 員 に 助 けていただいている 状 態 である 備 品 計 画 を 立 てる 場 合 には 教 頭 や 教 科 主 任 との 協 議 が 必 要 となってくる そのためには 他 職 種 の 方 との 信 頼 関 係 が 大 事 であると 感 じた ( 校 長 のアドバイス) 学 校 事 務 職 員 として 学 校 事 務 全 体 を 見 たとき 専 門 的 な 立 場 から 気 付 くことや 伝 えたい こと 等 が 見 えてくるのではないか その 内 容 を その 都 度 管 理 職 に 伝 え 話 す 機 会 をつ くるように 心 掛 がけていくことでコミュニケーションが 図 れ 話 しやすくなるのではない か 今 までは 校 務 分 掌 は 校 長 の 思 い 一 つで また 学 校 により 職 務 内 容 が 違 っていた だ れがどんな 仕 事 をしているか 分 かりやすくするなど 校 務 分 掌 表 に 改 革 を 加 えなければな らない 県 から 出 された 職 務 内 容 は あくまでも 標 準 なので 必 ずしも 学 校 事 務 職 員 が 担 当 しなくてもいい 教 員 が 担 当 している 仕 事 もある 学 校 事 務 職 員 として 仕 事 に 対 しての 自 覚 と 誇 りをもち 職 務 をこなしてくいことができる 魅 力 ある 事 務 職 員 であってほしい 自 校 に 戻 り 今 まで 話 し 合 うことができなかった 校 務 分 掌 について 標 準 的 職 務 内 容 一 覧 表 を 参 考 にしながら 自 分 たちから 行 動 を 起 こしてみようという 思 いをもった 受 講 者 もいた 他 の 学 校 事 務 職 員 と 学 校 の 状 況 や 仕 事 の 進 め 方 を 交 流 し 合 う 中 で 自 分 の 仕 事 や 学 校 の 状 況 を ふかんてき 振 り 返 り 見 直 すなど 学 校 全 体 の 視 野 に 立 ち 俯 瞰 的 にとらえるきっかけになったようである また バズセッションというと どちらかといえば いろいろな 話 題 についてただ 話 し 合 うだ けにとどまってしまいがちである しかし テーマをより 明 確 にしたり スーパーバイザーを 工 夫 したりするなどして いつもと 違 う 環 境 をつくることも 大 切 なことだと 思 った 特 に 今 回 は 直 前 に 学 校 全 体 の 視 野 に 立 つことの 大 切 さを 話 していただいた 校 長 が 続 けてバズセッションに も 参 加 していただいたことで 話 合 いもより 焦 点 化 できたものと 思 われる イ 3 日 目 課 題 研 修 の 中 での 話 す 演 習 標 準 的 職 務 内 容 の 一 覧 表 の 中 に 企 画 運 営 に 関 することの 分 掌 がある この 分 掌 の 職 務 内 容 は 職 員 会 議 や 校 務 分 掌 組 織 検 討 への 参 加 と 学 校 事 務 全 般 にかかる 助 言 提 言 を 行 うことである 実 際 学 校 事 務 職 員 として 職 員 会 議 や 企 画 委 員 会 等 の 中 で 学 校 事 務 職 員 として 発 言 したり 問 題 提 起 したりする 機 会 も 少 なくない そのようなとき 自 分 の 考 えや 思 いをしっかりと 相 手 に 分 かりやすく 説 明 しなければならない また 伝 えたいことを 簡 潔 にまとめなければならない そ - 3 -

のためにも 話 す ことの 演 習 が 学 校 事 務 職 員 の 資 質 を 高 め 行 政 職 としての 専 門 性 を 高 める 一 方 策 と 考 え 課 題 研 修 の 中 で 取 り 組 んだ 従 来 の 研 修 は 一 方 的 に 聞 くことが 多 い 講 義 形 式 であったが 研 修 効 果 を 高 めるためには 話 す 書 く ことにも 焦 点 を 当 て しかも 実 際 に 体 験 することがよいと 考 えた 更 に その 演 習 場 面 では 実 際 の 学 校 現 場 を 想 定 し 児 童 生 徒 に 自 分 の 職 務 について 話 す という 課 題 を 考 えた 大 人 ではなく 児 童 生 徒 に 対 して 話 すためには 頭 の 中 でかなりの 整 理 や 組 み 立 てが 必 要 になる これは 簡 単 なようで なかなか 難 しい 作 業 である しかし そうするこ とによって 受 講 者 自 身 が 学 校 事 務 職 員 としての 自 分 を 振 り 返 り その 職 務 について 整 理 するこ とができると 考 えたからである そして 学 校 に 戻 ったとき 自 分 の 職 務 について 児 童 生 徒 や 教 職 員 に 理 解 を 求 めたり 児 童 生 徒 とのコミュニケーションに 役 立 てたり 事 務 職 員 自 身 の 意 欲 の 向 上 につながったりできるものと 考 えた (ア) 演 習 方 法 課 題 研 修 の 時 間 に 初 めてどのようなことをするのか 説 明 した ほとんどの 受 講 者 は 何 を するのか 不 安 でこの 時 間 を 迎 えたようである 話 す 演 習 を 行 う 前 に 図 形 を 使 って 相 手 に 言 葉 を 正 確 に 伝 える 訓 練 をした その 後 次 の ような 説 明 をした 1 話 す 演 習 テーマは 学 校 事 務 職 員 とする 自 分 自 身 が 教 職 員 や 子 どもたち 保 護 者 地 域 の 人 とのかかわりの 中 で 体 験 や 経 験 してきたことを 基 にしながら 子 どもたちに 学 校 事 務 職 員 として 伝 えたいことを 次 の3 点 についてまとめる 子 どもたちに 伝 えたいことは 何 か(テーマ 意 識 ) 何 をどのように 話 すか(テーマの 具 体 化 ) どのような 順 序 で 話 すか( 話 の 組 立 て) 2 朝 会 や 集 会 等 の 場 面 を 想 定 して 児 童 生 徒 の 前 でテーマについて 話 す 3 話 す 時 間 は10 分 間 程 度 4 それぞれの 受 講 者 が 発 表 した 後 みんなで 意 見 交 換 をする (イ) 演 習 の 様 子 演 習 を 始 める 前 になると 受 講 者 の 不 安 がだんだん 高 まってきているのを 感 じたので 進 行 役 である 筆 者 自 身 が 話 す 実 演 をしてみせた 受 講 者 が 少 しでも 気 分 を 落 ち 着 けることができ るよう 完 璧 な 語 りは 避 けた 受 講 者 が 話 した 内 容 や 話 の 組 立 ては それぞれの 個 性 が 出 ていて 聞 いていた 筆 者 自 身 が 教 わ る 内 容 もあった 最 初 から 最 後 まで 語 りかけるように 話 す 受 講 者 や 途 中 あがってしまって 頭 の 中 が 真 っ 白 になった 受 講 者 もいたが 受 講 者 同 士 で 励 まし 合 う 場 面 もあり 頼 もしく 感 じられた 一 人 10 分 間 という 配 分 時 間 は 長 すぎてなかなか 消 化 できなかったが 今 後 回 を 重 ねるごと に 時 間 の 使 い 方 もうまくなるであろう しかし 短 い 時 間 でまとめあげた 内 容 は 筆 者 が 想 像 し ていた 以 上 に 子 どもたちを 思 う 学 校 事 務 職 員 の 温 かい 思 いやりの 気 持 ちが 伝 わってきた 受 講 者 の 話 した 内 容 は おおよそ 次 のとおりである Aさん 学 校 予 算 はみんなのお 小 遣 いのようなものです 限 られた 配 当 予 算 で 執 行 してい - 4 -

くことができるように 協 力 をお 願 いします Bさん( 転 勤 1 年 目 ) Cさん 児 童 とのふれ 合 いを 大 切 にしたい 小 規 模 校 の 学 校 なので 早 く 顔 と 名 前 を 覚 えたいので 声 をかけてほしい 大 規 模 校 で 転 出 入 が 多 い( 続 いて 事 務 職 員 の 仕 事 にふれる ) 児 童 にお 願 いご と( あいさつをしましょう 友 達 を 大 切 にして 心 の 優 しい 子 どもになってほしい ) をした Dさん 修 繕 が 得 意 学 校 にはいろいろな 物 があるが いつも 安 心 して 授 業 が 受 けられ 楽 しく 遊 ぶことができるよう 気 を 付 けている そんな 人 がいることに 感 謝 する 心 を もってほしい 学 校 にある 物 を 大 切 に 使 いましょう Eさん 学 校 事 務 の 仕 事 を 子 ども 向 けに 紹 介 する Fさん 学 校 創 立 50 周 年 の 校 舎 の 案 内 板 で 事 務 室 確 認 中 学 校 は 夏 休 みの 学 割 証 明 発 行 で 事 務 職 員 とのかかわりが 多 い 学 校 の 楽 しさを 味 わってほしい 使 う 人 の 気 持 ちを 考 えて 物 を 大 切 に Gさん 子 どものころの 夢 は 幼 稚 園 の 先 生 であった 子 どもが 好 きなので 学 校 事 務 の 仕 事 も 子 どもとかかわりがあり 実 現 できた 学 校 予 算 とは 大 きな 財 布 を 預 かってい る 仕 事 です Hさん 学 校 事 務 の 仕 事 の 説 明 事 務 の 仕 事 を 始 めたきっかけ (ウ) 課 題 研 修 のアンケート 結 果 から 演 習 が 終 わったあと 受 講 者 からは 次 のような 感 想 が 寄 せられた 受 講 者 全 員 の 前 で 突 然 の 話 ですごく 緊 張 した ほかの 人 はとても 上 手 に 話 された 自 分 の 思 いを 人 に 伝 える 難 しさを 勉 強 した 自 分 の 言 葉 で 伝 えるのは 難 しかった 自 分 の 仕 事 について 上 手 に 説 明 できない 自 分 を 反 省 した 日 ごろから 自 分 の 仕 事 の 説 明 ができるようにしておきたい 他 人 に 話 を 聞 いてもらうことの 難 しさを 身 をもって 経 験 した 話 すことにまだまだ 自 信 はないが この 経 験 は 必 ず 生 きると 思 う 一 緒 に 受 講 したメンバーも 同 じ 思 いだと 思 う 自 分 の 考 えを 相 手 に 正 確 に 伝 えることの 難 しさを 痛 感 した その 反 面 今 回 の 演 習 のよ うに 相 手 に 自 分 の 思 いを 伝 えることは 大 事 なことだと 感 じた よい 機 会 となった この 講 座 の 時 間 がくるのを とても 緊 張 して 待 った 自 分 自 身 話 すことが 苦 手 で まと まりのない 話 になったが みんなの 話 はとてもためになった 日 ごろ 他 人 に 伝 えるということを 気 にもせず 過 ごしていたが 改 めて 伝 えることの 難 しさ 話 すことの 難 しさに 四 苦 八 苦 した よい 経 験 をした 他 人 に 伝 わるように 話 すというのは どの 場 面 においても 難 しいと 思 った 職 員 会 議 等 で 伝 達 を 行 う 際 は 聞 く 側 の 立 場 に 立 って 伝 達 内 容 を 検 討 するように 心 がけてきたが 専 門 性 という 部 分 をもっと 念 頭 において 分 かりやすい 表 現 を 考 えなければならないと 思 った 受 講 者 は 今 回 の 話 す 演 習 を 通 じて 多 くのことを 感 じてくれたと 思 う 改 めて 学 校 事 務 職 員 という 職 務 について 考 えることにより 子 どもたちとのかかわりや 財 務 担 当 者 としての 思 い - 5 -

学 校 という 組 織 の 中 での 自 分 というものを 振 り 返 ることができたのではないかと 思 う また コ ミュニケーションをとるときには 互 いの 立 場 に 立 ちつつ 自 分 の 伝 えたいことを 分 かりやすく 伝 えることが 大 切 であることも 感 じてくれたと 思 う 今 回 の 演 習 が 受 講 者 にとって 演 習 だけ で 終 わらず 自 校 で 実 践 できるよう 行 動 を 起 こしてくれることを 期 待 する そして 今 後 学 校 事 務 職 員 としての 専 門 性 を 発 揮 しながら 事 務 部 の 責 任 者 として 校 務 分 掌 組 織 検 討 委 員 会 や 予 算 委 員 会 職 員 会 議 等 の 話 合 いにも 積 極 的 に 参 加 し 学 校 運 営 への 参 画 への 道 を 開 いてほしい 4 おわりに 学 校 事 務 職 員 の 資 質 向 上 を 目 指 し 学 校 事 務 職 員 10 年 経 験 者 研 修 講 座 のプログラムに 管 理 職 とのバズセッション や 話 す 演 習 の 工 夫 を 加 えた このことは 受 講 者 一 人 一 人 が 自 校 の 現 状 を 踏 まえながら 自 分 の 職 務 をしっかりととらえ 自 分 なりの 夢 をもって 学 校 教 育 目 標 実 現 のために 研 鑽 を 積 んでくれることにつながると 考 える 今 回 は 中 堅 事 務 職 員 を 対 象 にした 研 修 講 座 での 工 夫 であったが 今 後 は すべての 事 務 職 員 対 象 の 研 修 講 座 のプログラムについて 学 校 経 営 スタッフの 一 員 としての 学 校 事 務 職 員 の 在 り 方 や 資 質 向 上 を 図 り 教 育 活 動 の 充 実 学 校 の 活 性 化 へとつながる 工 夫 を 考 えていきたい 参 考 引 用 文 献 (1) 学 校 事 務 学 事 出 版 2001 (2) 全 国 公 立 小 中 学 校 事 務 研 究 大 会 研 究 集 録 全 国 公 立 小 中 学 校 事 務 研 究 会 2005-6 -