豚 用 エコフィード 設 計 プログラム 使 用 マニュアル 独 立 行 政 法 人 農 業 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 畜 産 草 地 研 究 所 川 島 知 之 大 森 英 之 佐 伯 真 魚 * 芦 原 茜 田 島 清 荻 野 暁 史 寺 田 文 典 * 現 所 属 日 本 大 学 1.はじめに 飼 料 自 給 率 の 向 上 食 品 残 さによる 環 境 負 荷 の 低 減 等 を 目 的 としてエコフィードの 利 用 が 推 進 されている 加 えて 平 成 18 年 秋 以 降 の 配 合 飼 料 価 格 高 騰 とその 後 の 高 止 まり そ れに 加 えて 豚 価 の 低 迷 のため 養 豚 農 家 の 経 営 は 危 機 的 状 況 に 追 い 込 まれ エコフィード の 利 用 推 進 に 拍 車 がかかっている エコフィードの 利 用 においては 原 料 となる 食 品 残 さによって 化 学 成 分 がばらつくこと がその 利 用 推 進 の 障 壁 の 一 つになっている しかし 多 様 な 食 品 残 さであっても 項 目 ご とに 分 別 し その 代 表 値 により 配 合 設 計 を 行 うことで 適 切 な 成 分 のエコフィードを 生 産 しうることが 示 されている( 大 森 等 2007) そこで 本 マニュアルでは 製 造 副 産 物 のような 単 味 のものや 多 様 な 食 品 残 さであって も 類 型 化 して 分 別 を 行 うことで 成 分 変 動 を 一 定 以 内 に 抑 えたものを 原 料 として 高 品 質 な エコフィード 生 産 を 支 援 するための 飼 料 設 計 プログラムの 使 用 方 法 を 解 説 する 本 プログ ラムを 使 用 して 配 合 設 計 を 行 い それに 基 づいて 飼 料 調 製 を 行 うことで エコフィードの 品 質 が 安 定 し 給 与 するブタのステージ 応 じたエコフィードの 適 正 な 生 産 が 可 能 になり エコフィードへの 信 頼 性 が 高 まり いっそうの 推 進 が 図 られることを 期 待 したい 本 プログラムはマイクロソフト 社 のエクセルにより 作 成 され 要 求 量 計 算 シート 飼 料 計 算 シート 飼 料 成 分 表 シート コスト 最 小 化 シートの4つのシートにより 構 成 されてい る 基 本 的 には 肥 育 豚 を 対 象 とするプログラムであり 母 豚 や 種 豚 は 対 象 としない 作 成 されたプログラムは 日 本 飼 養 標 準 を 理 解 し エクセルの 使 用 経 験 のあるものを 対 象 とする エコフィード 関 連 の 栄 養 価 のほとんどは 推 定 式 により 得 られたものであり また 成 分 値 についてもサンプル 数 が 必 ずしも 十 分 ではないため 日 本 標 準 飼 料 成 分 表 (( 独 ) 農 業 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 2010)の 本 表 に 掲 載 されている 情 報 とは 区 別 して 利 用 されなけ ればならない そして 本 プログラムの 使 用 により 得 られた 情 報 は 使 用 者 の 自 己 責 任 のも と 利 用 されるべきもので 本 事 業 の 実 施 者 は 責 任 を 負 うものではない 2. 飼 料 設 計 プログラム マイクロソフト 社 のエクセルを 使 用 して 本 プログラムを 立 ち 上 げる 要 求 量 計 算 シー ト 飼 料 計 算 シート 飼 料 成 分 表 シート コスト 最 小 化 シートの4つのシートにより 構 成 されている いずれのシートでも 共 通 だが 入 力 するのは 網 掛 けしたセルのみである 網 掛 けしていないセルに 関 しては 情 報 等 の 修 正 等 は 行 わない ただし プログラムの 意 味 を 理 解 した 上 でのカスタマイズは 自 己 責 任 のもと 自 由 に 行 っていただきたい 2.1. 要 求 量 計 算 シート 1
本 プログラムは 個 体 における 要 求 量 を 算 出 することもできるが 通 常 肉 豚 は 群 で 飼 育 されるので 給 与 対 象 となる 群 全 体 の 要 求 量 を 算 出 する 網 掛 けしたセルに 飼 料 給 与 対 象 となる 群 の 平 均 体 重 求 められる 増 体 量 そして 頭 数 を 入 力 すると 表 2に 示 された 体 重 別 の 要 求 量 をもとに 表 3のように 群 全 体 で 必 要 とされ る 養 分 の 要 求 量 が 算 出 される 一 貫 経 営 の 場 合 多 様 な 体 重 の 豚 が 存 在 する いくつのステージに 分 けて 飼 料 を 調 製 し て 給 与 するか 手 間 と 入 手 可 能 な 飼 料 原 料 の 種 類 等 を 考 慮 した 上 で 調 製 すべき 飼 料 の 種 類 を 決 定 する 肥 育 後 期 用 として 70kg から 110kg までの 豚 を 対 象 とするのであれば 90kg と 入 力 すれば 良 い 日 本 飼 養 標 準 豚 (2005 年 版 )(( 独 ) 農 業 生 物 系 特 定 産 業 技 術 研 究 機 構 2005)に 示 された 値 は 風 乾 飼 料 あたりのものであるが 表 2は 乾 物 あたりで 表 示 さ れている 表 1 データ 入 力 体 重 75 kg 増 体 量 0.85 kg/day 頭 数 30 頭 表 2 養 分 要 求 量 ( 乾 物 飼 料 中 含 量 ) 体 重 CP% DE Mcal/kg Ca % P% 1 1-5 27.59 4.46 1.03 0.63 2 5-10 25.29 4.25 0.92 0.52 3 10-20 21.84 3.91 0.80 0.46 4 20-30 19.54 3.91 0.75 0.34 5 30-50 17.82 3.79 0.69 0.31 6 50-70 16.67 3.79 0.63 0.26 7 70-115 14.94 3.79 0.57 0.23 ( 独 ) 農 業 生 物 系 特 定 産 業 技 術 研 究 機 構 2005 表 3 総 養 分 要 求 量 DM 71 kg/day CP 10585 g DE 269 Mcal TDN 61 kg Ca 407 g 非 フィチンP 163 g リジン 519 g 2.2. 飼 料 計 算 シート 飼 料 原 料 として 利 用 したいものを 後 述 の 飼 料 成 分 表 シートから 選 び 飼 料 No を 左 端 のセルに 入 力 する そうすると 対 応 する 飼 料 名 とその 成 分 値 等 が 表 示 される ただし 乾 物 に 関 しては 変 動 する 可 能 性 が 大 きいため プログラムの 使 用 者 が 実 測 値 を 求 め それを 2
乾 物 ( 実 測 値 %)のセルに 入 力 することにより 補 正 が 可 能 である たとえば 麦 茶 粕 につ いては 乾 燥 品 の 値 が 示 されているが 生 の 麦 茶 粕 を 入 手 した 場 合 でも 乾 物 率 を 入 力 し 補 正 することで 配 合 設 計 が 可 能 となる ただし 乾 燥 工 程 で 栄 養 価 が 変 化 する 場 合 もあるの で その 点 留 意 する 必 要 はある 飼 料 を 調 製 する 際 穀 類 等 配 合 飼 料 原 料 を 利 用 する 場 合 もある その 場 合 利 用 したい 配 合 飼 料 原 料 についても 同 様 に 入 力 する 使 用 したい 原 料 がたくさんあり シートにしめ された 行 数 に 収 まらない 場 合 は 行 を 挿 入 して 対 応 する なお 空 白 行 に 関 しては 飼 料 名 は 何 でも 良 く 給 与 量 をゼロとして 入 力 しておく 表 4ではトウモロコシを 入 力 してあ る 給 与 量 を 原 物 として 入 力 し DE TDN CP Ca リジンの 充 足 率 が 100%に 近 づくよ うにそれぞれの 給 与 量 を 調 整 し 適 切 な 配 合 設 計 値 を 得 る その 際 脂 質 含 量 や Ca/P 比 についても 留 意 する 下 記 の 表 には リキッド 飼 料 を 設 計 する 場 合 の 例 を 示 してある そのため 加 水 し 飼 料 全 体 の 乾 物 率 が 21% 程 度 になるように 調 整 した 乾 燥 飼 料 を 設 計 する 場 合 は 本 シートを 用 いて 原 物 での 設 計 を 行 った 上 で 設 計 に 基 づいて 混 合 した 原 料 を 乾 燥 機 に 投 入 して 乾 燥 飼 料 を 調 製 すれば 良 い 表 4 飼 料 計 算 シート 飼 料 No. 給 与 量 乾 物 補 正 乾 物 乾 物 量 乾 物 割 合 DE TDN CP EE 粗 繊 維 NDF Ca P リジン 飼 料 名 原 物 kg 実 測 値 % % kg %DM Mcal kg --------------------- g --------------------- 88 白 飯 30.00 40.0 12.01 16.7 49.7 11.26 798 106 0 409 0.9 7.9 25.2 73 パン 屑 ( 乾 ) 20.00 89.2 17.84 24.8 77.6 17.60 2600 860 120 1960 12.0 24.0 52.0 108 野 菜 屑 50.00 7.4 3.69 5.1 11.0 2.50 745 146 0 692 20.1 11.2 11.8 92 うどん そば(ゆで) 25.00 33.3 8.33 11.6 32.9 7.46 1130 86 0 775 6.1 10.4 24.2 61 全 乳 70.00 12.3 8.61 12.0 48.3 10.92 2240 2590 0 0 77.0 70.0 175.0 35 フスマ 4.00 86.8 3.47 4.8 10.36 2.34 628 172 380 1480 4.0 39.6 26.8 52 豆 腐 粕 ( 生 ) 10.00 22.5 2.25 3.1 7 1.59 590 260 360 760 9.0 8.0 38.0 115 麦 茶 粕 ( 乾 燥 ) 20.00 50.00 94.1 10.00 13.9 30.87 7.00 1420 270 0 2310 0.0 0.0 12.0 82 アルファルファミール(デハイ) 5.00 90.7 4.54 6.3 8.45 1.92 825 130 1240 2070 78.5 11.5 38.0 83 第 二 リン 酸 カルシウム 1.00 96.0 0.96 1.3 0 0.00 0 0 0 0 222.6 176.6 0.0 87 水 100.00 0.0 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 67 塩 酸 リジン 0.15 98.5 0.15 0.2 0.615 0.14 140 0 0 0 0.0 0.0 118.2 1 トウモロコシ 85.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 1 トウモロコシ 85.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 1 トウモロコシ 85.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 1 トウモロコシ 85.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0 給 与 養 分 量 335.2 71.85 276.8 62.73 11116 4620 2100 10456 430 359 521.2 成 分 含 量 (%DM) 21.4 385.2 87.3 15.5 6.4 2.9 14.6 0.60 0.50 0.73 充 足 率, % 101.4 103.0 103.0 105.0 105.7 100.4 Ca/P 比 1.20 2.2.1. 飼 料 設 計 上 の 留 意 点 本 プログラムは TDN とタンパク 質 含 量 を 基 本 として 配 合 設 計 を 行 うものである タン パク 質 については 原 料 によってその 消 化 率 が 異 なるが 消 化 率 に 関 わる 情 報 は 加 味 されて いない また 豚 にとっての 第 一 制 限 アミノ 酸 であるリジンについて その 含 量 はほとん どの 原 料 については 記 載 されている しかし それについても 利 用 性 に 関 する 情 報 は 記 載 されていないので 精 密 な 設 計 を 行 うためには 個 々の 飼 料 原 料 の 栄 養 特 性 に 関 わる 情 報 を 別 途 得 る 必 要 がある そのような 留 意 点 について 下 記 に 示 す 2.2.1.1. 脂 質 含 量 3
飼 料 中 の 成 分 のうち 生 産 された 豚 肉 の 質 に 最 も 影 響 を 与 えるものは 飼 料 中 の 脂 質 で ある 飼 料 中 に 多 くの 不 飽 和 脂 肪 酸 が 含 まれると 豚 肉 の 脂 質 の 融 点 が 低 い 軟 脂 と 呼 ば れるものとなる それを 防 ぐために 飼 料 中 の 脂 質 含 量 は5-7% 以 下 にすることが 望 ま しい( 大 本 等 1984)とコメントを 付 してある しかし これはあくまでも 目 安 であり 豚 の 体 調 が 悪 い 場 合 飼 料 中 の 脂 質 含 量 が5% 以 下 であっても 飼 料 に 含 まれる 脂 質 の 影 響 を 受 けやすく 軟 脂 になりやすい また 飽 和 脂 肪 酸 を 多 く 含 む 原 料 例 えば 乳 製 品 由 来 の 脂 肪 の 場 合 飼 料 中 の 脂 質 含 量 がこれ 以 上 であっても 軟 脂 にはなりにくい そのた め 飼 料 に 含 まれる 脂 質 が 何 に 由 来 し その 脂 肪 酸 組 成 がどのようなものであるかを 確 認 することは 有 効 な 対 応 策 である 詳 細 については 専 門 誌 を 参 照 いただきたい( 入 江 1989a,b,c,d 入 江 2000a) 2.2.1.2.タンパク 質 の 消 化 率 とアミノ 酸 より 高 度 な 飼 料 設 計 においては アミノ 酸 の 利 用 性 を 加 味 した 設 計 が 求 められる しか し 食 品 残 さは 多 様 であり 個 々のアミノ 酸 含 量 とその 利 用 性 に 関 する 情 報 は 限 られてい る 加 えて 成 分 にはある 程 度 の 変 動 もあることから 精 密 すぎる 設 計 をエコフィードに 対 して 求 めることは 適 切 ではない そのため 本 プログラムでは 各 原 料 の 粗 タンパク 質 含 量 をもとに 設 計 を 行 い リジン 含 量 については 補 足 的 に 用 いるものとする とは 言 え 配 合 する 原 料 のうち 主 要 なものについてはタンパク 質 の 消 化 率 に 関 する 情 報 を 確 認 しておくべきであろう 食 品 の 製 造 工 程 もしくは 飼 料 化 の 工 程 で 過 度 な 熱 処 理 を 受 けたものは タンパク 質 の 消 化 率 が 大 幅 に 低 下 している 可 能 性 がある( 川 島 等 2007) 例 えば 麦 茶 粕 については 粗 タンパク 質 の 含 量 は 13% 程 度 あるが 焙 煎 の 工 程 でこげて しまい その 消 化 性 はほとんどゼロに 近 い( 佐 伯 等 2006) そのため 麦 茶 粕 を 配 合 す る 場 合 は 麦 茶 粕 由 来 のタンパク 質 やリジンは 概 ねゼロと 考 えて 設 計 すべきであろう 2.2.1.3.Ca と P のバランス フィチン P Ca と P の 比 率 は 1~1.5 程 度 にすることが 望 ましいと 飼 養 標 準 に 示 されている 通 常 の 飼 料 原 料 だけで 設 計 すると Ca の 要 求 量 を 満 たすことはできない 足 りない 分 は P との 比 率 を 考 慮 した 上 で 炭 酸 カルシウム 第 2リン 酸 カルシウム 第 3リン 酸 カルシウム 等 を 添 加 すれば 良 い P について 食 品 残 さによっては 豚 が 利 用 できないフィチン 態 の P を 多 く 含 むものがある 例 えば 米 ぬかにはフィチン P が 多 く 含 まれる 一 方 小 麦 にはフィ チン P を 分 解 して P の 利 用 性 を 高 めるフィターゼが 含 まれるので リキッド 飼 料 のように 水 に 浸 漬 しておくだけでその 利 用 性 を 高 めることができる そのようなフィチン P に 関 す る 情 報 は 飼 養 標 準 にも 示 されている(( 独 ) 農 業 生 物 系 特 定 産 業 技 術 研 究 機 構 2005) 2.2.1.4.リキッド 飼 料 の 乾 物 率 リキッド 飼 料 を 調 製 する 場 合 その 乾 物 率 が 低 すぎると 豚 の 乾 物 摂 取 量 が 低 下 しがち である そのため リキッド 飼 料 の 乾 物 率 は 20% 超 えるように 調 製 したい しかし 米 飯 や 麺 類 等 を 配 合 して 加 熱 殺 菌 をすると 大 幅 に 粘 性 が 高 まり 乾 物 率 を 20% 程 度 にする とパイプラインで 搬 送 できなくなる そのような 場 合 には 加 熱 前 にアミラーゼを 添 加 し て 粘 性 を 低 減 すると 乾 物 率 20%でも 搬 送 可 能 なリキッド 飼 料 を 調 製 することができる 4
( 大 森 等 2007) 2.2.1.5. 栄 養 価 と 厚 脂 食 品 残 さは 一 般 に 精 製 された 穀 類 をもとに 製 造 されている 場 合 が 多 く その 栄 養 価 は 通 常 の 飼 料 用 穀 類 よりもかなり 高 い 加 えて 脂 質 含 量 の 比 較 的 高 いものが 多 いため 食 品 残 さを 多 用 した 飼 料 は 通 常 の 配 合 飼 料 よりも 栄 養 価 が 高 い そのため 飽 食 で 豚 に 給 与 す ると 出 荷 した 際 厚 脂 のため 格 落 ちする 懸 念 がある それを 防 ごうと 制 限 給 餌 すると 豚 の 強 弱 により 増 体 のバラツキが 大 きくなり 出 荷 の 時 期 が 異 なり 効 率 が 悪 くなる 飽 食 給 与 に 対 応 できる 配 合 飼 料 と 同 等 の 栄 養 価 を 持 つ 飼 料 を 調 製 するためには 脂 質 含 量 を 減 らす 工 夫 と 繊 維 質 の 原 料 を 活 用 することが 必 要 となる ただし リキッドフィ ーディングにおいて 繊 維 質 のものを 増 やすとパイプラインで 搬 送 できなくなる 可 能 性 も あることから そのシステムの 能 力 と 相 談 しながら 配 合 設 計 する 必 要 がある 栄 養 価 の 高 い 飼 料 を 設 計 した 場 合 必 要 とされるタンパク 質 やリジン 含 量 になるように 原 料 を 調 整 すると 相 対 的 にタンパク 質 やリジンの 割 合 は 飼 養 標 準 に 示 された 値 よりも 高 くなるので 留 意 いただきたい 2.2.1.6.ビタミンと 微 量 ミネラル ビタミンや 微 量 ミネラルについては 本 プログラムは 対 応 していない 飼 料 調 製 時 には ビタミンや 微 量 ミネラルをバランス 良 く 含 む 市 販 されているプレミックスを 添 加 すべき である その 場 合 添 加 量 についてはその 使 用 説 明 に 従 う リキッド 飼 料 等 で 調 製 時 発 酵 調 製 する 場 合 には ビタミン 等 が 微 生 物 に 消 費 されてしまう 可 能 性 があるので 給 与 直 前 に 混 合 することが 望 ましい 飼 料 添 加 物 の L-リジンを 利 用 する 場 合 も 微 生 物 が 分 解 してしまう 可 能 性 があるので 同 様 に 給 与 直 前 に 混 合 することが 望 ましい 2.3. 飼 料 成 分 表 シート 日 本 標 準 飼 料 成 分 表 (( 独 ) 農 業 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 2010)の 本 表 に 記 載 さ れているデータに 加 えて 別 表 に 示 されている 食 品 残 さ 成 分 値 のデータ( 表 5)を 合 わせ たものから 飼 料 成 分 表 シート( 表 6)を 構 築 した 食 品 残 さ 成 分 値 は 畜 草 研 における 飼 料 分 析 結 果 や 日 本 標 準 飼 料 成 分 表 の 改 訂 作 業 よって 収 集 した 他 機 関 で 実 施 した 飼 料 分 析 結 果 をもとにとりまとめたものである アミノ 酸 含 量 等 については 食 品 成 分 表 の 値 を 使 用 したものもある 食 品 残 さの TDN ならびに DE については 下 記 の 計 算 式 を 用 いて 推 定 を 行 った(NRC, 1998) DE(kcal/kgDM)=949+(0.789 GE)-(43 %Ash)-(41 %NDF) ただし GE(kcal/kgDM)=4143+(56 %EE)+(15 %CP)-(44 %Ash) TDN(%)=DE/4.41/10 一 部 の 食 品 残 さの 栄 養 価 ついては 論 文 等 に 記 載 されている 値 を 使 用 したものもある 表 5は 乾 物 率 以 外 の 成 分 値 は 乾 物 あたりの%で 表 示 されている 一 方 表 6の 飼 料 成 分 表 シートはすべて 原 物 当 たりで 表 示 されているので その 点 注 意 いただきたい 5
表 5 食 品 残 さ 成 分 表 乾 物 CP EE ADF NDF 灰 分 Ca P Mg K Na リジン 備 考 % DM% DM% DM% DM% DM% DM% DM% DM% DM% DM% DM% 白 飯 40.0 6.6 0.9 1.1 3.4 0.8 0.01 0.07 0.01 0.02 0.02 0.21 炊 き 込 みご 飯 57.8 4.6 0.8 2.6 5.4 1.8 0.02 0.06 0.01 0.04 0.76 チャーハン 等 54.3 7.1 5.2 2.1 6.1 2.4 0.03 0.07 0.02 0.06 0.92 おにぎり 41.7 10.0 3.0 1.8 2.6 2.7 0.41 うどん そば(ゆで) 33.3 13.6 1.0 1.0 9.3 1.3 0.07 0.13 0.06 0.06 0.28 0.29 中 華 麺 ( 生 ) 66.1 12.0 0.7 3.4 6.7 3.0 0.08 0.09 0.02 0.36 0.88 0.27 パスタ(ゆで) 38.0 17.4 3.0 1.2 3.6 1.6 0.05 0.15 0.03 0.06 0.27 うどん そば( 生 ) 70.8 8.6 0.2 0.6 1.5 1.6 0.06 0.09 0.03 0.12 0.38 乾 麺 87.6 11.3 0.6 2.3 6.1 3.0 0.14 0.14 0.03 0.17 1.08 調 理 ハ ン 49.2 17.7 27.0 1.7 4.7 3.6 0.62 サンドウィッチ ホッ トドック 等 総 菜 の 入 っ たパンの 混 合 物 ケーキ 生 地 饅 頭 83.1 12.1 11.3 2.5 6.1 1.8 0.07 0.16 0.05 0.36 0.47 0.15 バレイショ 皮 15.6 11.6 1.1 20.9 29.6 7.1 0.17 0.22 0.15 2.78 0.05 0.54 バレイショを 蒸 煮 して 剥 いた 皮 マッシュポテト 21.1 7.4 0.2 4.5 11.3 3.7 0.01 0.21 0.10 1.43 0.03 コロッケ 残 さ( 生 ) 32.8 14.6 6.8 4.2 0.09 0.21 0.08 1.11 0.66 コロッケの 中 身 揚 げイモ 菓 子 96.9 7.9 30.3 2.4 8.9 3.7 0.13 0.23 0.06 1.02 0.71 フライドポテト 等 チョコレート 98.7 6.7 40.5 0.0 0.0 1.3 0.25 0.25 0.09 0.40 コーンフレーク 97.3 6.0 0.5 3.3 6.8 1.7 0.05 0.05 0.01 0.10 キャンディー 98.8 0.4 0.6 0.2 0.07 0.01 0.01 0.00 惣 菜 25.0 33.7 27.5 3.9 15.2 8.3 1.49 雑 多 な 惣 菜 類 野 菜 の 煮 物 72.9 4.0 1.6 4.2 6.5 2.4 0.07 0.08 0.03 0.30 0.55 揚 げ 豆 腐 の 生 地 25.0 57.6 32.2 1.2 2.7 4.2 0.62 0.90 0.32 0.31 0.04 揚 げる 前 の 豆 腐 生 地 野 菜 屑 7.4 20.2 4.0 18.0 18.8 11.2 0.5 0.3 0.3 0.6 0.32 乾 燥 やさい 屑 79.7 19.3 3.0 19.8 21.4 14.4 1.2 0.6 0.2 3.9 キャベツ ニンジン 白 菜 等 の 混 合 物 乾 燥 サラダ 屑 91.3 17.6 24.2 3.7 11.8 4.1 0.11 0.28 0.07 0.56 0.95 0.59 トッピングを 含 む トマトジュース 7.5 28.5 8.9 16.0 16.6 11.9 緑 茶 抽 出 かす( 生 ) 22.2 27.6 5.6 32.2 47.4 3.1 0.58 0.33 0.18 0.46 0.05 緑 茶 抽 出 かす( 乾 燥 ) 94.0 25.3 6.0 28.7 42.8 3.6 0.43 0.28 0.16 0.94 1.56 緑 茶 サイレージ 35.5 21.4 5.8 29.5 48.1 5.5 0.30 0.54 0.26 0.75 麦 茶 粕 サイレージ 78.4 12.1 2.5 31.1 5.0 乳 酸 菌 セルラーゼ 添 加 サイレージ 麦 茶 粕 ( 生 ) 48.5 13.1 2.5 14.9-2.5 麦 茶 粕 ( 乾 燥 ) 94.1 14.2 2.7-23.1 2.5 0.12 ウーロン 茶 その 他 28.1 19.8 4.0 26.0 41.9 4.0 0.64 0.24 0.16 0.38 0.17 烏 龍 茶 紅 茶 等 大 麦 焼 酎 粕 ( 生 ) 4.5 40.9 6.3 7.6 17.1 3.4 1.05 白 ぬか 焼 酎 廃 液 9.9 55.6 18.2 7.7 9.4 3.0 1.63 球 磨 焼 酎 濃 縮 廃 液 40.2 50.7 0.2 7.7 9.4 4.1 1.01 泡 盛 焼 酎 廃 液 9.2 45.7 1.8 5.9 8.5 4.0 1.34 6
表 6 飼 料 成 分 表 シート( 一 部 抜 粋 ) 2.3.1.データの 追 加 暫 定 値 を 得 たエコフィードについては その 成 分 値 と 栄 養 価 が 随 時 公 表 されており そ のようなデータについては 飼 料 成 分 表 シートに 追 加 記 入 して 計 算 に 利 用 すれば 良 い また 日 本 標 準 飼 料 成 分 表 には 飼 料 成 分 表 シートに 掲 載 したものより 多 くのデータがあ るので 必 要 なものについても 追 加 記 入 すれば 良 い エコフィードを 利 用 している 養 豚 農 家 において 本 データベースに 記 載 されていない 食 7
品 残 さの 化 学 成 分 を 求 めた 場 合 その 値 をもとに 推 定 式 により 栄 養 価 を 得 て 飼 料 成 分 表 シートに 追 加 記 入 して 計 算 に 利 用 することも 可 能 である 推 定 式 については 加 熱 処 理 によってタンパク 質 が 変 性 してその 利 用 性 が 低 下 すること を 評 価 しうる 下 記 のものを 利 用 することも 可 能 である TDN%=0.91 OCC 中 粗 タンパク 質 含 量 +2.22 粗 脂 肪 含 量 +1.11 ( 有 機 物 - 粗 タンパ ク 質 - 粗 脂 肪 )-17.84 ( 川 島 等 2003) 成 分 値 を 測 定 していない 場 合 であっても 食 品 成 分 表 ( 文 部 科 学 省 2003)の 値 から 脂 質 タンパク 質 灰 分 リジン 等 の 情 報 を 得 ることができる ただし この 場 合 栄 養 価 を 求 める 推 定 式 が 利 用 できないが 飼 料 成 分 表 シート 等 にある 類 似 の 原 料 の TDN 値 を 代 用 するのも 次 善 の 策 と 言 えよう たとえば うどんについて 栄 養 価 がない 場 合 は 小 麦 粉 の 栄 養 価 を 代 用 し 水 分 含 量 を 補 正 して 利 用 すれば ある 程 度 の 精 度 での 設 計 が 可 能 となる データを 追 加 する 場 合 飼 料 成 分 表 シートのデータは 全 て 原 物 あたりで 表 示 してあるの で そのように 記 入 する 必 要 がある 2.4. 線 形 計 画 法 による 飼 料 原 料 価 格 の 最 小 化 エコフィードを 利 用 する 最 大 のメリットはコストの 削 減 であろう そこで 飼 料 原 料 の 総 価 格 を 最 小 化 しつつ 豚 の 要 求 量 を 満 たす 配 合 設 計 を 可 能 とすることを 目 的 として エ クセルのアドインソフトであるソルバーを 用 いた 線 形 計 画 法 による 食 品 残 さや 飼 料 原 料 の 配 合 割 合 を 算 出 する 方 法 を 示 す コスト 最 小 化 シートを 開 く 2.4.1.ソルバーアドインの 読 み 込 み ソルバーアドインを 有 効 なアドインとして 読 み 込 む 下 記 にその 手 順 を 示 す <Excel 2007 の 場 合 > (1) (Microsoft Office ボタン) をクリックし [Excel のオプション] をクリックする Office ボタンをクリック Excel のオプションをクリック 図 1 Office ボタン 図 2 Excel オプション 8
(2)[アドイン] をクリックし [ 管 理 ] ボックスの 一 覧 の [Excel アドイン] をクリックする アドインをクリック 図 3 アドインをクリック (3) [ 設 定 ] をクリックする 設 定 をクリック 図 4 設 定 をクリック (4) [ 有 効 なアドイン] ボックスの 一 覧 の [ソルバー アドイン] チェック ボックスをオン にし [OK] をクリックする ソルバー アドインが 現 在 コンピュータにインストールされていないというメッセージが 表 示 されたら [はい] をクリックしてインストールする ソルバーアドインをクリックして OK 図 5 ソルバーアドインをクリック 9
(5) ソルバー アドインを 読 み 込 むと [データ] タブの [ 分 析 ] で [ソルバー] コマンドを 利 用 できるようになる 図 6 ソルバーコマンド <Excel 2003 の 場 合 > (1) [ツール]メニューの[アドイン]をクリックする 図 7 ツールメニュー (2)[ 有 効 なアドイン]ボックスで [ソルバーアドイン]の 横 のチェックボックスをオンにし [OK]をクリックする 図 8 ソルバーアドインのチェック 10
ソルバー アドインが 現 在 コンピュータにインストールされていないというメッセージが 表 示 されたら [はい] をクリックしてインストールする (3)メニューバーの[ツール]をクリックします ソルバーアドインが 読 み 込 まれると [ツー ル]メニューに[ソルバー]が 追 加 される 図 9 ツールメニュー 2.4.2. 飼 料 原 料 の 単 価 の 入 力 表 7のように 入 手 できる 各 飼 料 原 料 を 飼 料 成 分 表 シートから 選 び 入 力 するとともに その 単 価 を 原 物 kgあたりで 入 力 する 廃 棄 物 の 処 理 に 関 わる 許 認 可 を 有 していて 食 品 残 さの 処 理 料 を 受 け 取 って 入 手 できる 場 合 は その 単 価 はマイナスとする その 場 合 運 搬 料 等 を 含 めた 庭 先 に 受 け 取 る 価 格 を 入 力 する また その 横 のセルには 単 価 に 原 物 量 の 積 を 計 算 できるようなっており それらの 積 の 合 計 すなわち 飼 料 原 料 全 ての 合 計 価 格 示 される 表 7 コスト 最 小 化 シート コスト 最 小 化 シート 飼 料 No. 給 与 量 乾 物 補 正 乾 物 乾 物 量 乾 物 割 合 DE TDN CP EE 粗 繊 維 NDF Ca P リジン 単 価 小 計 飼 料 名 原 物 kg 実 測 値 % % kg %DM Mcal kg --------------------- g --------------------- 円 /kg 円 88 白 飯 96.15 40.0 38.49 53.4 159.2 36.09 2559 338 0 1310 2.8 25.3 80.8 5 481 73 パン 屑 ( 乾 ) 89.2 0.0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 20 0 108 野 菜 屑 68.36 7.4 5.05 7.0 15.1 3.42 1019 200 0 946 27.4 15.3 16.1-5 -342 92 うどん そば(ゆで) 33.3 0.0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 7 0 61 全 乳 85.59 12.3 10.53 14.6 59.1 13.35 2739 3167 0 0 94.2 85.6 214.0 1 86 35 フスマ 11.78 86.8 10.23 14.2 30.52 6.90 1850 507 1119 4360 11.8 116.6 78.9 25 295 52 豆 腐 粕 ( 生 ) 32.03 22.5 7.21 10.0 22.42 5.09 1890 833 1153 2434 28.8 25.6 121.7 5 160 115 麦 茶 粕 ( 乾 燥 ) 50.00 94.1 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 20 0 82 アルファルファミール(デハイ) 90.7 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 70 0 83 第 二 リン 酸 カルシウム 96.0 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 100 0 87 水 33.11 0.0 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0 67 塩 酸 リジン 0 98.5 0 0-0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 500 0 1 トウモロコシ 85.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 40 0 2 グレインソルガム 86.5 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 45 0 20 大 豆 粕 88.2 0 0.00 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0 60 0 85 炭 酸 カルシウム 0.57 99.6 0.57 0.8 0 0.00 0 0 0 0 221.8 0.1 0.0 60 34 0 給 与 養 分 量 327.60 72.07 286.3 64.87 10056 5045 2272 9051 387 268 511.6 総 価 格 714 成 分 含 量 (%DM) 22.0 397.2 90.0 14.0 7.0 3.2 12.6 0.54 0.37 0.71 価 格 充 足 率, % 101.7 106.5 106.5 95.0 95.0 98.6 9.90 円 /kgdm Ca/P 比 1.44 2.4.4.ソルバーアドインの 起 動 ソルバーを 選 定 して(Excel 2007 の 場 合 データタブ Excel 2003 の 場 合 ツールメニュー) ソルバーを 起 動 する 11
そうすると 下 記 のようなソルバーのパラメータ 設 定 画 面 が 表 示 される 図 10 ソルバーのパラメータ 設 定 2.4.4.パラメータの 入 力 目 的 セルとして 飼 料 原 料 全 ての 価 格 の 合 計 である 総 価 格 を 示 すセル(ここでは AD21) を 指 定 する 目 標 値 は 最 小 値 を 選 択 する 変 化 させるセルについては 給 与 量 の 原 物 量 を 入 力 するセル(C4:C19)を 指 定 する 制 約 条 件 として 想 定 される 条 件 を 入 力 する 下 記 にその 例 を 示 す 表 8 一 般 的 な 制 約 条 件 セル 番 号 条 件 理 由 給 与 量 の 原 物 量 C4:C19 ゼロ 以 上 この 制 限 を 入 力 しないとマイナスの 値 が 計 算 される TDN 含 量 U22 85 以 上 90 以 下 推 奨 される TDN 含 量 TDN 充 足 率 U23 95 以 上 110 以 下 100 前 後 に 調 整 CP 充 足 率 V23 95 以 上 110 以 下 100 前 後 に 調 整 粗 脂 肪 含 量 W22 7 以 下 軟 脂 を 防 ぐため Ca 含 量 Z23 95 以 上 110 以 下 100 前 後 に 調 整 Ca/P 比 Z24 1 以 上 1.5 以 下 飼 養 標 準 に 従 う リジン 充 足 率 AB23 85 以 上 100 前 後 が 望 ましい 表 9 原 料 に 応 じた 制 限 セル 番 号 条 件 理 由 飼 料 の 乾 物 率 Q22 20 以 上 22 以 下 肉 豚 に 対 するリキッドの 場 合 の 推 奨 される 乾 物 率 を 示 した 野 菜 屑 乾 物 比 R6 7 以 下 配 合 しすぎると 粘 性 が 高 まる 前 処 理 に 手 間 がかかる 等 の 理 由 から 暫 定 的 12
に7% 以 下 と 条 件 設 定 した 硝 酸 態 窒 素 が 多 く 中 毒 の 可 能 性 もあ るので 硝 酸 態 窒 素 の 分 析 値 を 考 慮 し た 設 計 も 必 要 かもしれない とうふ 粕 R10 10 以 下 10% 以 上 配 合 すると 軟 脂 になるおそ れがある( 入 江 2000b) 全 乳 C8 100 以 下 入 手 できる 牛 乳 は 100kg までとの 条 件 設 定 を 行 った 表 8は 通 常 想 定 される 設 定 値 であり 計 算 に 際 し 微 調 整 は 可 能 である 表 9は 原 料 なら びに 調 製 する 飼 料 に 応 じた 制 限 であり 原 料 の 入 手 状 況 調 製 する 飼 料 の 特 性 に 応 じて 設 計 者 が 自 由 に 設 定 するものである 最 終 的 に 実 効 をクリックして 設 定 した 条 件 の 中 で 飼 料 原 料 の 合 計 価 格 を 最 小 とする 値 を 得 る 3.おわりに はじめに でも 記 載 したが 本 プログラムのデータとなる 食 品 残 さ 関 連 の 情 報 につい ては サンプル 数 が 限 られており 栄 養 価 については 推 定 式 で 求 めたものであるため そ の 精 度 は 飼 養 標 準 や 成 分 表 に 示 されている 情 報 に 比 べ 劣 るものであることをご 理 解 いただ きたい また 配 合 設 計 は TDN と 粗 タンパク 質 含 量 を 基 本 に 計 算 するもので タンパク 質 の 利 用 性 については 加 味 していない このことを 十 分 理 解 の 上 設 計 に 活 用 いただきた い エクセルのソルバーを 用 いた 線 形 計 画 法 による 飼 料 原 料 価 格 の 最 小 化 プログラムについ ては 当 然 生 産 現 場 で 利 用 いただきたいが エコフィードを 活 用 することで 飼 料 コストを 削 減 できることをバーチャルな 世 界 で 理 解 できるため 教 育 の 現 場 で 活 用 いただくことも 一 つの 選 択 肢 と 考 える 本 設 計 プログラムは 随 時 バージョンアップを 図 りたいと 考 えている 特 に 飼 料 成 分 表 シ ートについては 食 品 残 さに 関 する 分 析 値 を 蓄 積 して 充 実 化 させたい そのため 本 プ ログラムの 使 用 者 で 特 定 の 食 品 残 さの 飼 料 分 析 を 実 施 した 場 合 その 分 析 値 を 下 記 窓 口 に 連 絡 いただきたい また 本 プログラムに 関 する 問 い 合 わせ 等 も 下 記 窓 口 にお 願 いした い 305-0901 茨 城 県 つくば 市 池 の 台 2 独 立 行 政 法 人 農 業 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 畜 産 草 地 研 究 所 豚 用 エコフィード 設 計 プログラム 事 務 局 E-mail: Ecofeed@naro.affrc.go.jp 13
参 考 文 献 入 江 正 和 (1984a) 豚 脂 肪 の 理 化 学 的 性 状 に 及 ぼす 諸 要 因 (1) 畜 産 の 研 究 43:793-798 入 江 正 和 (1984b) 豚 脂 肪 の 理 化 学 的 性 状 に 及 ぼす 諸 要 因 (2) 畜 産 の 研 究 43:942-946 入 江 正 和 (1984c) 豚 脂 肪 の 理 化 学 的 性 状 に 及 ぼす 諸 要 因 (3) 畜 産 の 研 究 43:1049-1055 入 江 正 和 (1984d) 豚 脂 肪 の 理 化 学 的 性 状 に 及 ぼす 諸 要 因 (4) 畜 産 の 研 究 43:1143-1152 入 江 正 和 (2000a) 都 市 厨 芥 ( 生 )を 用 いた 豚 の 飼 養 試 験 未 利 用 有 機 物 資 源 の 飼 料 利 用 ハンドブック( 阿 部 等 編 ) サイエンスフォーラム 293-297 入 江 正 和 (2000b) 豚 の 肉 質 に 及 ぼすトウフ 粕 給 与 の 影 響 未 利 用 有 機 物 資 源 の 飼 料 利 用 ハンドブック( 阿 部 等 編 ) サイエンスフォーラム 302-305 川 島 知 之 佐 伯 真 魚 永 西 修 米 持 千 里 青 木 健 花 積 三 千 人 蜜 澤 美 起 金 一 阿 部 亮 (2003) 畜 産 草 地 研 究 成 果 情 報 No.3 http://nilgs.naro.affrc.go.jp/seika/03/ch03014.html 川 島 知 之 佐 伯 真 魚 高 橋 俊 浩 入 江 正 和 (2007) エコフィードの 栄 養 特 性 -アミノ 酸 について- アミノ 酸 技 術 情 報 No.18,1-18 文 部 科 学 省 (2005) 五 訂 増 補 日 本 食 品 標 準 成 分 表 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm ( 独 ) 農 業 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 (2010) 日 本 標 準 飼 料 成 分 表 (2009 年 版 ) ( 独 ) 農 業 生 物 系 特 定 産 業 技 術 研 究 機 構 (2005) 日 本 飼 養 標 準 豚 (2005 年 版 ) 40-65. NRC(1998) Nutrient Requirements of Swine. National Research Council 大 本 邦 介 入 江 正 和 崎 元 道 男 (1984) 残 飯 養 豚 における 軟 脂 対 策 (4)- 飼 料 中 の 粗 脂 肪 含 量 と 軟 脂 の 関 係 - 大 阪 農 技 セ 研 報 21:43-46 大 森 英 之 守 谷 直 子 石 田 三 佳 大 塚 舞 小 橋 有 里 本 山 三 知 代 佐 々 木 啓 介 田 島 清 西 岡 輝 美 蔡 義 民 三 津 本 充 勝 俣 昌 也 川 島 知 之 (2007) コンビニエンスストアか ら 排 出 された 消 費 期 限 切 れ 食 品 を 主 体 とする 発 酵 リキッド 飼 料 によるブタの 肥 育 試 験, 日 畜 会 報,78:189-200 佐 伯 真 魚 武 久 智 之 関 川 寛 己 永 西 修 川 島 知 之 (2006) 乾 燥 麦 茶 粕 および 麦 茶 粕 サ イレージの 養 豚 用 飼 料 としての 栄 養 価 日 本 畜 産 学 会 報 77(1):83-88 14