資 料 3 旭 川 市 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 ( 案 ) 平 成 27 年 10 月 旭 川 市
目 次 1 趣 旨... 1 2 総 合 戦 略 の 位 置 づけ( 総 合 計 画 との 関 係 )... 1 3 計 画 期 間... 1 4 基 本 的 な 考 え 方... 1 5 今 後 の 施 策 の 方 向... 2 施 策 体 系... 2 基 本 目 標 1 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 をかなえる... 3 基 本 目 標 2 新 しい 人 の 流 れをつくり, 留 まれる 中 核 拠 点 を 創 出 する... 5 基 本 目 標 3 北 北 海 道 を 舞 台 にチャレンジするひとや 企 業 を 応 援 し, 新 たな 雇 用 を 創 出 する. 10 基 本 目 標 4 安 心 で 魅 力 ある 持 続 可 能 な 拠 点 都 市 を 形 成 する... 13 6 総 合 戦 略 の 推 進 体 制 について... 16
1 趣 旨 我 が 国 は 本 格 的 な 人 口 減 少 社 会 を 迎 え,その 対 応 が 喫 緊 の 課 題 となっていますが, 本 市 にお いても 今 後, 人 口 減 少 が 急 速 に 進 むと 見 込 まれ, 地 域 コミュニティの 衰 退 や, 経 済 活 動 の 低 下 などまちの 機 能 維 持 に 重 大 な 懸 念 が 生 じる 可 能 性 があり, 早 急 に 対 応 することが 必 要 です そのため, 本 戦 略 では,まち ひと しごと 創 生 法 ( 平 成 26 年 法 律 第 136 号 )に 基 づき, 地 域 の 雇 用 や 子 育 て, 移 住 などについて 本 市 地 域 の 実 情 に 応 じた 目 標 や 施 策 の 基 本 的 方 向, 具 体 的 な 施 策 をまとめるものです 2 総 合 戦 略 の 位 置 づけ( 総 合 計 画 との 関 係 ) 策 定 中 の 第 8 次 旭 川 市 総 合 計 画 ( 平 成 28~39 年 度, 以 下 総 合 計 画 という )の 考 え 方 を 基 礎 に 置 いて 策 定 します 総 合 計 画 のうち, 特 に 人 口 減 少 の 抑 制 に 向 けた 施 策 について 選 択, 集 中 して 実 施 します 第 8 次 旭 川 市 総 合 計 画 都 市 像 基 本 目 標 (5) 基 本 政 策 (13) (28~39 年 度 ) 3 計 画 期 間 平 成 27 年 度 から 平 成 31 年 度 までの5 年 間 結 婚 出 産 子 育 て 雇 用 創 出 拠 点 都 市 4 基 本 的 な 考 え 方 新 たな 人 の 流 れ まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 (27~31 年 度 ) めざす 姿 都 市 農 村 自 然 が 共 創 し,ひととしごとが 力 強 く 好 循 環 する 北 北 海 道 の 拠 点 ひと 女 性 や 若 者,UIJターンや 移 住 者 など 多 様 な 人 材 が 地 域 や 企 業 で 活 躍 高 齢 者 が 安 心 して 医 療 が 受 けられる 環 境 に 住 み, 健 康 的 に 地 域 で 活 躍 安 心 して 結 婚 出 産 子 育 てができる 総 合 的 な 支 援 体 制 多 様 なニーズに 対 応 した 教 育 環 境 の 充 実 出 生 数 の 増 加, 転 入 者 の 増 加, 転 出 者 の 抑 制 安 心 の 労 働 環 境 人 材 確 保 安 心 のくらし 人 と 人, 人 と 地 域 のつながり しごと 地 域 経 済 基 盤 の 強 化 まち 安 全 な 農 産 物, 健 康 的 な 食 やひとにやさし 交 通 など 利 便 性 の 高 い 拠 点 機 能 の 維 持 い 家 具 などの 海 外 展 開, 販 路 拡 大 移 住 者 にもやさしい 市 民 主 体 の 地 域 づくり 充 実 した 医 療 や 福 祉 の 質 を 更 に 高 め, 健 康 近 隣 町 の 自 然 や 温 泉 など 健 康 機 能 と 本 市 に 的 な 食 を 含 め, 移 住 者 や 来 街 者 等 にも 提 供 集 積 する 都 市 機 能 の 連 携 による 通 年 型 観 光 自 然 災 害 の 少 ない 特 長 を 生 かした 企 業 誘 致 の 推 進 と 安 心 な 居 住, 労 働 環 境 の 提 供 雇 用 の 質 の 確 保, 所 得 の 増 加 暮 らしと 仕 事 の 基 盤 を 将 来 にわたり 維 持 -1-
5 今 後 の 施 策 の 方 向 施 策 体 系 総 合 戦 略 では 以 下 の4つの 基 本 目 標 のもと, 施 策 を 位 置 づけます 基 本 目 標 1~4は 相 互 に 補 完 し 合 うことで 目 標 達 成 を 目 指 します 施 策 の 体 系 としては,まず, 人 口 ビジョンで 示 したとおり, 今 後 の 人 口 減 少 の 最 も 大 きな 要 因 である 自 然 減 への 対 応, 具 体 的 には 出 生 率 の 向 上 への 対 応 を 最 優 先 課 題 とし, 基 本 目 標 1に 位 置 づけています また, 本 市 では 人 口 減 少 に 占 める 社 会 減 の 影 響 は 自 然 減 に 比 較 して 小 さいと 推 測 されますが, 例 え 出 生 率 が 向 上 しても, 現 状 のように 若 年 層 の 市 外 への 流 出 が 続 く 限 り, 出 生 数 は 回 復 せず 将 来 的 にも 人 口 減 少 に 歯 止 めがかからないため, 特 に 若 い 世 代 を 中 心 とした 社 会 減 の 抑 制 に 向 けた 対 応 について, 基 本 目 標 2に 位 置 づけます 基 本 目 標 1 及 び2の 達 成 のためには,それ 自 体 の 施 策 のほか, 若 い 世 代 などが 本 市 で 経 済 的 に も 安 心 できる 質 の 高 い 雇 用 環 境 が 必 要 です そのため, 基 本 目 標 3では 域 内 の 素 材 の 付 加 価 値 を 高 め, 域 外 から 資 金 を 獲 得 する 地 域 経 済 の 好 循 環 を 目 指 し, 地 域 の 特 性 を 生 かした 産 業 や 人 材 の 育 成 を 進 めます さらに 基 本 目 標 4では 公 共 交 通 を 中 心 に 市 民 の 利 便 性 の 確 保, 市 民 主 体 の 地 域 づくり, 広 域 連 携 など 基 本 目 標 1,2,3の 達 成 を 補 完 する 施 策 を 位 置 づけ, 市 民 や 企 業, 関 係 機 関, 団 体 など と 連 携 協 力 して 進 めます 基 本 目 標 1 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 をかなえる 人 口 減 少 の 最 も 大 きな 要 因 である 自 然 減 に 対 応 し, 合 計 特 殊 出 生 率 の 向 上 を 目 指 します 基 本 目 標 2 新 しい 人 の 流 れをつくり, 留 まれる 中 核 拠 点 を 創 出 する 若 い 世 代 を 中 心 に 社 会 減 を 抑 制 し, 基 本 目 標 1と 相 まって 出 生 数 の 増 加 を 目 指 すとともに, 多 くの 人 が 行 き 交 い, 留 まれる 活 力 ある 拠 点 を 目 指 します 基 本 目 標 3 北 北 海 道 を 舞 台 にチャレンジするひとや 企 業 を 応 援 し, 新 たな 雇 用 を 創 出 する 人 口 減 少 下 にあっても 地 域 の 特 性 を 生 かした 産 業 を 育 成 し, 若 い 世 代 をはじめ 市 民 が 経 済 的 にも 安 心 して 暮 らせる 質 の 高 い 雇 用 環 境 を 構 築 することで, 基 本 目 標 1 及 び2 の 達 成 を 支 えます 基 本 目 標 4 安 心 で 魅 力 ある 持 続 可 能 な 拠 点 都 市 を 形 成 する 公 共 交 通, 市 民 主 体 のまちづくり, 広 域 連 携 など 基 本 目 標 1~3の 達 成 を 補 完 する 施 策 を 位 置 づけます -2-
基 本 目 標 1 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 をかなえる (1) 目 標 ( 平 成 31 年 度 ) 指 標 合 計 特 殊 出 生 率 (H25 年 現 在 : 全 国 1.43, 道 1.28, 市 1.28) 目 標 全 国 平 均 との 乖 離 を 縮 小 し, 全 国 水 準 まで 引 き 上 げる (2) 基 本 的 方 向 市 内 若 年 層 に 対 するアンケート 調 査 結 果 ( 人 口 ビジョン 24~25 ページ 参 照 )のとおり, 現 在 1 人 の 子 どもを 持 つ 人 の 約 6 割 が, 理 想 としては 2 人 の 子 どもを 持 ちたいと 考 え ています また, 独 身 者 の 約 2 割 は 早 く 結 婚 したいと 考 えているなど, 人 口 減 少 の 最 も 大 き な 要 因 である 出 生 率 の 低 迷, 出 生 数 の 減 少 への 対 応 に 向 けては,これらの 希 望 に 応 えること が 重 要 です そのため, 結 婚 や 出 産 が 個 人 の 意 思 に 基 づくものであることを 基 本 としつつ, 結 婚 を 希 望 する 人 への 情 報 提 供 等 の 充 実 を 図 るとともに, 安 心 して 子 どもを 産 み 育 てられるよう,( 仮 称 ) 総 合 子 ども 教 育 センターを 中 核 として 子 育 てに 関 する 悩 みや 不 安 解 消 のための 取 組 を 進 める ほか, 経 済 的 支 援 や 子 育 てと 仕 事 の 両 立 支 援, 保 育 環 境 の 充 実, 楽 しく 子 育 てできる 環 境 整 備 等, 総 合 的 な 支 援 を 行 います また, 小 中 連 携 一 貫 教 育 や 少 人 数 学 級 の 推 進 など 教 育 環 境 の 充 実 を 図 り, 転 入 者 を 含 め, 子 どもたちに 地 域 の 特 色 を 生 かした 良 好 な 教 育 環 境 を 提 供 します さらに, 様 々なライフイベント( 子 育 て, 介 護 等 )を 迎 えながら, 男 女 が 互 いを 支 え, 多 様 な 働 き 方 生 き 方 が 選 択 できるよう, 女 性 が 継 続 就 業 しやすい 環 境 整 備 や 男 性 の 家 事 子 育 てへの 参 画 促 進 に 向 けた 地 元 企 業 への 働 きかけなどを 通 じてワーク ライフ バランス( 仕 事 と 生 活 の 調 和 )の 実 現 を 図 ります (3) 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ア 安 心 して 妊 娠, 出 産, 育 児 ができる 総 合 的 な 支 援 市 と 医 療 機 関 等 が 連 携 し, 不 妊 対 策 支 援 のほか, 妊 産 婦 に 対 するきめ 細 かな 相 談 支 援 など 妊 娠, 出 産 に 関 する 様 々な 悩 みや 心 身 の 不 安 の 軽 減 に 取 り 組 みます また, 子 どもの 医 療 費 や 出 産 時 の 費 用, 就 園 や 就 学,さらには 多 子 世 帯 に 対 する 経 済 的 負 担 の 軽 減 策 を 充 実 すると ともに, 保 護 者 の 仕 事 と 子 育 ての 両 立 支 援 に 向 けて, 既 存 施 設 を 活 用 しながら 保 育 ニーズに 対 応 します 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI 1 ) 地 域 子 育 て 支 援 センター 利 用 者 数 ( 各 年 度 人 数 ) :80,000 人 (H31 年 度 ) 68,360 人 (H26 年 度 ) 私 の 未 来 プロジェクト 事 業 イ 結 婚 を 希 望 する 人 への 情 報 提 供 の 充 実 1 KPI:Key Performance Indicators( 重 要 業 績 評 価 指 標 )の 略 -3-
未 婚 率 の 低 下 や 結 婚 出 産 年 齢 の 早 期 化 につなげるため, 大 学 生 や 若 者 が, 結 婚 や 子 育 てを 身 近 なこととして 感 じ, 自 らの 将 来 についての 心 構 えを 持 つための 機 会 を 提 供 すると ともに, 身 近 なところでの 結 婚 について 必 要 なサポートができる 人 材 を 養 成 し, 未 婚 の 男 女 が 結 婚 に 結 びつくための 情 報 提 供 等 を 行 います また, 中 心 市 街 地 にある 結 婚 相 談 所 を 更 に 活 用 するなど, 若 者 等 の 出 会 いの 場 や 機 会 等 の 充 実 を 図 ります 結 婚 支 援 人 材 バンク( 仮 称 ) 相 談 件 数 ( 各 年 度 件 数 ) :40 件 (H31 年 度 ) H27 年 度 から 実 施 ( 再 掲 ) 私 の 未 来 プロジェクト 事 業 ウ 小 中 連 携 一 貫 教 育 や 少 人 数 学 級 の 推 進 など 教 育 環 境 の 充 実 義 務 教 育 9 年 間 を 見 通 し, 子 どもたちの 成 長 に 合 わせて 学 力 向 上 や 人 間 形 成 を 図 る 小 中 連 携 一 貫 教 育 や, 小 学 校 における 少 人 数 学 級 の 推 進 などにより, 市 内 の 子 育 て 世 帯 はも とより, 転 勤 や 移 住 で 本 市 に 居 住 することになった 子 育 て 世 帯 も 将 来 に 向 けて 安 心 できる 充 実 した 教 育 環 境 を 提 供 します 教 科 の 指 導 内 容 や 指 導 方 法 について 近 隣 の 中 学 校 ( 小 学 校 )と 連 携 を 行 っている 学 校 の 割 合 ( 各 年 度 %) : 小 学 校 69.0% 中 学 校 68.0%(H31 年 度 ) 小 学 校 63.0% 中 学 校 62.0%(H26 年 度 ) エ ワーク ライフ バランス( 仕 事 と 生 活 の 調 和 )の 実 現 男 女 とも 仕 事 と 家 庭 を 両 立 しやすい 職 場 づくりや, 女 性 のキャリア 形 成 などをテーマに した 研 修 会 を 市 が 開 催 し,ワーク ライフ バランスの 実 現 に 向 けた 官 民 一 体 となった 環 境 整 備 を 図 ります ワーク ライフ バランスが 実 現 できている と 思 う 市 民 の 割 合 ( 市 民 アンケー ト 結 果 %):25%(H31 年 度 ) 17.4%(H27 年 度 ) 女 性 活 躍 ワークライフバランス 推 進 事 業 -4-
基 本 目 標 2 新 しい 人 の 流 れをつくり, 留 まれる 中 核 拠 点 を 創 出 する (1) 数 値 目 標 ( 平 成 31 年 度 ) 指 標 数 値 目 標 各 施 策 による 34 歳 以 下 の 転 入 者 増 及 び H27 年 から 31 年 までの 累 計 で 160 人 転 出 者 減 の 合 計 数 観 光 入 込 客 数 (H26 年 度 :535 万 人 ) 5 年 間 で 75 万 人 増 (H31 年 度 :610 万 人 ) (2) 基 本 的 方 向 本 市 に 居 住 し, 働 くことを 希 望 する 若 者 などのニーズに 積 極 的 に 対 応 できるよう, 雇 用 や 住 まい 等 の 移 住 (UIJターンを 含 む)の 受 け 皿 に 関 する 総 合 的 な 環 境 整 備 を 行 います ま た, 情 報 発 信 をはじめ 地 域 住 民 が 主 体 となった 移 住 に 関 する 取 組 も 推 進 します 移 住 に 関 して, 本 州 の 方 の 中 には 旭 川 は 寒 くて 住 みにくいというイメージを 持 っている 人 もいますが, 実 際 に 住 んだ 人 では, 今 回 実 施 した 転 出 者 アンケート 調 査 結 果 ( 人 口 ビジョン 26 ページ 参 照 )にもあるとおり 転 出 者 の 約 9 割 が 本 市 を 住 みやすかった と 評 価 していま す 夏 はもとより, 冬 も 暖 房 の 効 いた 気 密 性 の 高 い 家 の 中 は 過 ごしやすいことや, 地 震 をは じめ 自 然 災 害 が 少 ないことなど, 住 環 境 についても 積 極 的 にPRしながら 推 進 します 2 市 内 高 等 学 校 及 び 市 内 大 学 等 の 高 等 教 育 機 関 卒 業 後 の 地 元 企 業 への 就 職 につなげるため, 企 業 等 との 連 携 強 化 を 図 るとともに, 新 たな 支 援 制 度 の 創 設 を 検 討 します また, 高 等 教 育 機 関, 企 業 の 人 材 育 成 や 技 術 力, 研 究 能 力 等 の 向 上 につながる 国 の 研 究 研 修 施 設 の 誘 致 活 動 を 展 開 するとともに, 地 域 特 性 などを 生 かした 高 等 教 育 機 関 の 検 討 を 進 めます 医 療 福 祉 をはじめ 充 実 した 都 市 機 能 と 農 村 や 自 然 が 身 近 にある 環 境 を 最 大 限 に 生 かし, 高 齢 者 施 設 の 不 足 する 首 都 圏 から 元 気 な 高 齢 者 の 移 住 促 進 を 図 るとともに, 高 齢 者 が 持 つ 知 識 やノウハウを 生 かして 地 域 で 活 躍 できる 環 境 づくりを 進 めます 地 方 における 企 業 の 拠 点 強 化 を 促 進 する 企 業 誘 致 に 取 り 組 み, 雇 用 機 会 の 拡 大 を 図 ります 特 に 地 震 をはじめ 大 規 模 な 自 然 災 害 が 少 ない 本 市 の 優 位 性 を 生 かし, 企 業 の 本 社 機 能 や 政 府 系 及 び 企 業 のデータセンター3,バックアップセンター4の 誘 致 に 取 り 組 みます また, 北 北 海 道 地 域 の 優 良 な 農 畜 産 物 等 の 素 材 を 生 かし, 付 加 価 値 を 高 める 食 品 加 工 業 のほか,テレワー ク 5 やサテライトオフィス 6 など 多 様 な 働 き 方 に 対 応 していく 企 業 への 誘 致 活 動 を 展 開 します 本 市 の 特 長 を 生 かした 健 康 的 な 暮 らしや 食 事 の 提 供 をはじめ, 夏 はキャンプやグリーンツ ーリズム 等, 冬 はスキー 等 の 冬 季 スポーツで 国 内 外 からの 来 訪 者 が 長 期 滞 在 できる 環 境 の 創 出 を 図 ります 特 に 旭 川 駅 に 隣 接 する 北 彩 都 では 夏 はガーデン 散 策 やサイクリング, 冬 は 歩 くスキーなど 大 雪 山 の 景 観 を 都 心 で 眺 めながら 健 康 的 な 活 動 ができる 環 境 を 積 極 的 にアピー ルします また, 観 光 客 が 減 少 する 冬 季 間 には,イベントやアクティビティ 等 の 充 実 により 冬 季 観 光 を 更 に 推 進 し, 国 内 外 観 光 客 の 滞 在 増 を 図 ります 2 高 等 教 育 機 関 : 高 等 教 育 を 提 供 する 教 育 機 関 の 総 称 大 学, 大 学 院, 短 期 大 学, 高 等 専 門 学 校, 専 門 学 校 ( 専 修 学 校 専 門 課 程 )が 含 まれる 3 データセンター:インターネット 用 のサーバやデータ 通 信 などの 装 置 を 設 置 運 用 することに 特 化 した 建 物 の 総 称 4 バックアップセンター: 大 規 模 災 害 等 によって 正 規 のデータセンターが 被 災 した 場 合 にもこれに 替 わって 業 務 を 続 行 できる 予 備 の 施 設 5 テレワーク: tele = 離 れた 所 と work = 働 く をあわせた 造 語 情 報 通 信 技 術 を 活 用 した, 場 所 や 時 間 に とらわれない 柔 軟 な 働 き 方 6 サテライトオフィス: 勤 務 先 以 外 のオフィススペースでパソコンなどを 利 用 した 働 き 方 -5-
(3) 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ア 移 住 (UIJターンを 含 む)に 関 する 総 合 的 な 環 境 整 備 UIJターンを 希 望 する 若 者 等 に 対 し, 情 報 提 供 サイトにより 地 元 企 業 の 周 知 を 図 ると ともに,まちなかしごとプラザ( 平 成 27 年 6 月 開 設 )においても, 仕 事 に 関 する 情 報 提 供 を 推 進 することで 地 元 企 業 の 人 材 確 保 にもつなげます また, 首 都 圏 における 窓 口 として, 旭 川 地 域 企 業 誘 致 東 京 サテライトオフィスにおいても, 移 住 関 連 の 相 談, 情 報 提 供 活 動 に 取 り 組 みます 一 方, 地 域 の 住 民 組 織 においても 空 き 家 情 報 の 収 集, 提 供, 橋 渡 しなどUIJターン 者 や 移 住 者 を 積 極 的 に 受 け 入 れる 体 制 整 備 を 図 ります さらには 冷 涼 な 夏 季 を 中 心 に 居 住 するといった 二 地 域 居 住 について 検 討 し,テレワーク など 多 様 な 仕 事 の 形 態 と 組 み 合 わせて 国 内 外 にPRします 本 市 総 合 政 策 部 に 設 置 している 移 住 ワンストップ 窓 口 では, 上 記 の 各 施 設 や 地 域 住 民, 関 係 団 体 と 連 携 し, 庁 内 各 担 当 部 局 と 調 整 しながら, 移 住 希 望 者 の 様 々なニーズに 対 応 し ます 市 役 所 の 率 先 的 取 組 ~ 大 都 市 圏 からのIターンを 想 定 した 職 員 採 用 平 成 27 年 度 後 期 実 施 の 採 用 試 験 において, 東 京 における 試 験 実 施 を 予 定 しており, 東 京 会 場 では 北 海 道 に 移 って 暮 らしたいというIターン 希 望 者 を 想 定 した 採 用 実 施 を 検 討 します 北 海 道 外 出 身 者 ならではの 外 からの 目 線 で 率 直 な 本 市 の 良 さや 改 善 点 を 見 極 めながら 活 躍 できる 人 材 を 採 用 し, 市 民 サービスはもとより 移 住 施 策 等 の 充 実 につなげます 移 住 に 関 わる 相 談 件 数 ( 各 年 度 件 数 ):25 件 (H31 年 度 ) 20 件 (H26 年 度 ) UIJターンに 関 する 人 材 登 録 制 度 に 登 録 した 個 人 のうち, 旭 川 市 内 に 就 職 した 人 数 :10 人 (H27 年 度 ~H31 年 度 累 計 )) 企 業 誘 致 地 域 活 力 創 生 費 若 者 地 元 定 着 促 進 事 業 イ 大 学 等 の 活 性 化 と 企 業 等 との 連 携 による 若 者 の 地 元 就 職 の 促 進 市 内 高 等 学 校, 高 等 教 育 機 関 と 企 業, 市 などが 連 携 し, 企 業 等 における 地 元 採 用 就 労 の 拡 大 に 向 け, 市 内 への 就 職 を 条 件 に 奨 学 金 の 返 済 補 助 制 度 の 創 設 などに 取 り 組 むほか, UIJターンを 含 め 市 内 に 就 職 を 希 望 する 若 者 の 職 業 理 解 や 就 業 意 欲 を 高 める 取 組 につい て 企 業 等 と 連 携 し 検 討 します また, 政 府 系 研 究 研 修 施 設 等 の 誘 致 を 目 指 し, 企 業 や 高 等 教 育 機 関 と 連 携 して 健 康 や 食 などに 関 わる 人 材 育 成, 共 同 研 究, 技 術 力 の 向 上 を 図 ります 新 たな 高 等 教 育 機 関 の 設 置 について, 学 生 や 大 学 がもたらす 経 済 的 な 効 果 や 卒 業 生 の 地 元 への 定 着, 産 学 官 の 連 携 などによる 地 域 産 業 の 振 興 などが 期 待 されることから, 設 置 に 係 る 費 用 や 運 営 体 制 など 様 々な 課 題 を 整 理 しながら 検 討 を 進 めます -6-
市 内 に 就 職 した 高 等 教 育 機 関 ( 大 学, 短 大, 高 等 専 門 学 校 ) 新 規 卒 業 生 の 割 合 ( 各 年 度 %) :38%(H31 年 度 ) 36%(H26 年 度 ) ウ まちなかプラチナベースの 推 進 医 療 機 関 をはじめ 様 々な 都 市 機 能 が 集 積 する 中 心 市 街 地 において, 医 療 連 携 のデイサー ビスやサービス 付 高 齢 者 向 け 住 宅, 在 宅 医 療 体 制, 高 齢 者 同 士 のほか 多 世 代 で 交 流 できる 場 等 の 整 備 を 図 るとともに 地 元 の 新 鮮 で 安 全 な 健 康 食 を 提 供 することなどを 通 じて, 民 間 ベースでの 医 食 住 保 養 の 新 たなビジネス 展 開 を 図 ります この 旭 川 版 CCRC 7 として 位 置 づけるまちなかプラチナベースでは 高 齢 者 施 設 の 不 足 す る 首 都 圏 の 元 気 な 高 齢 者 に 多 様 で 安 心 な 住 まいを 提 供 するだけではなく, 趣 味 や 社 会 活 動 など 生 きがいのある 暮 らしを 提 供 するとともに, 例 えば 高 齢 者 の 知 識 を 子 どもや 子 育 て 世 代 の 母 親 に 伝 えたり, 技 術 アドバイザーとして 現 役 時 代 に 培 った 技 術 力 を 地 場 のものづく りに 生 かすなど, 仕 事 を 希 望 する 方 には 地 域 の 貴 重 な 人 材 としても 活 躍 できるよう 環 境 づ くりを 進 めます なお,まちなかプラチナベースの 推 進 に 当 たっては, 現 行 の 介 護 保 険 制 度 では, 市 外 か ら 高 齢 者 が 一 般 集 合 住 宅 等 へ 転 入 した 場 合, 住 所 地 特 例 8 が 適 用 されず, 将 来 的 な 財 政 負 担 の 増 大 が 懸 念 されることや, 元 気 な 高 齢 者 であっても, 将 来 的 に 要 介 護 状 態 になり 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 の 介 護 関 係 施 設 への 入 居 が 必 要 となることが 想 定 されることから, 移 住 高 齢 者 を 含 めた 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 整 備 を 進 める 必 要 があること, 更 には 介 護 従 事 者 の 人 材 確 保, 介 護 などに 関 わる 雇 用 環 境 の 向 上 などの 課 題 について 国 に 制 度 改 善 等 を 求 めます まちなか 居 住 人 口 ( 各 年 10 月 1 日 人 数 ):10,400 人 (H31 年 ) 9,641 人 (H26 年 ) エ 時 代 に 即 し, 地 域 の 特 性 を 生 かした 企 業 誘 致 の 促 進 地 方 における 拠 点 強 化 を 促 進 する 企 業 や, 政 府 系 及 び 企 業 のデータセンター,バックア ップセンター, 地 域 の 農 畜 産 物 や 水 産 物 等 の 素 材 を 生 かす 食 品 加 工 業 等 の 誘 致 促 進 に 向 け, 旭 川 空 港 や 道 央 自 動 車 道 へのアクセスが 良 好 な 立 地 に 新 たな 産 業 団 地 を 整 備 します また, 首 都 圏 等 から 本 社 機 能 の 移 転 を 検 討 する 企 業 等 に 対 し, 自 然 災 害 の 少 なさや, 雪 氷 熱 利 用 など 積 雪 寒 冷 地 ならではのエネルギー 有 効 利 用 の 可 能 性 等 もアピールしながら 誘 致 活 動 を 進 めます さらには,テレワークやサテライトオフィスなど,ICT 時 代 に 即 した 働 き 方 と 健 康 的 でリフレッシュできる 環 境 を 組 み 合 わせるなど 労 働 環 境 にも 配 慮 した 様 々な 形 態 の 誘 致 活 動 を 展 開 するとともに,テレワーク 等 の 推 進 のため 必 要 に 応 じて 情 報 通 信 基 盤 の 充 実 を 図 ります 7 CCRC:Continuing Care Retirement Community の 略 健 康 時 から 移 り 住 み, 健 康 状 態 に 応 じた 継 続 的 なケ ア 環 境 の 下 で, 生 涯 学 習 や 社 会 活 動 等 に 参 加 するような 共 同 体 8 住 所 地 特 例 : 介 護 保 険 では, 住 民 票 のある 市 町 村 が 保 険 者 となるのが 原 則 であるが, 原 則 のみだと 介 護 保 険 施 設 等 の 所 在 する 市 町 村 に 給 付 費 の 負 担 が 偏 ってしまうことから, 特 例 として 施 設 に 入 所 する 場 合 には 住 民 票 を 移 しても, 移 す 前 の 市 町 村 が 引 き 続 き 保 険 者 となる 仕 組 みを 設 けている 平 成 27 年 4 月 から 有 料 老 人 ホームに 該 当 するサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 も, 住 所 地 特 例 の 対 象 となったが, 一 般 集 合 住 宅 等 には 適 用 されない -7-
企 業 立 地 件 数 (H27 から H31 年 度 の 合 計 企 業 立 地 数 ):29 件 ( 再 掲 ) 企 業 誘 致 地 域 活 力 創 生 事 業 オ スポーツやアウトドア 環 境 を 活 用 した 滞 在 の 促 進 1 スポーツ 大 会 合 宿 の 誘 致 平 成 27 年 に 本 市 で 開 催 したFISスノーボードワールドカップ,IPCクロスカン トリースキーワールドカップの 実 績 を 生 かし,スポーツ 大 会 の 継 続 的 な 開 催 に 向 け, 受 入 体 制 の 強 化 等 を 図 るほか,オリンピック 等 の 合 宿 誘 致 に 向 け, 練 習 環 境 の 充 実 や 国 際 水 準 の 施 設 整 備 等 を 進 めます 国 際 全 国 等 スポーツ 大 会 数 :25 件 (H31 年 度 ) 19 件 (H26 年 度 ) スポーツ 合 宿 誘 致 者 数 :4,000 人 (H31 年 度 ) 2,662 人 (H26 年 度 ) 2 ストレスケアツーリズムの 推 進 旭 川 医 科 大 学 と 連 携 し, 首 都 圏 等 の 企 業 の 従 業 員 を 本 市 に 受 け 入 れ, 長 期 滞 在 しなが ら 森 林 浴 や 温 泉 入 浴 などの 保 養 プログラムを 提 供 し,ストレス 軽 減 効 果 の 測 定 とフィー ドバックを 行 うストレスケアツーリズムについて,テレワークなどと 組 み 合 わせながら 拡 充 を 図 ります 3 多 くの 観 光 客 が 立 ち 寄 り, 留 まる 中 心 市 街 地 の 魅 力 発 信 宿 泊 施 設 が 集 中 する 中 心 市 街 地 において, 北 彩 都 ガーデン 散 策,サイクリングロード, マラソン, 歩 くスキーなど 大 雪 山 系 を 眺 めながら 健 康 的 に 楽 しめる 多 様 なコンテンツと, 買 物 公 園 やさんろく 街 等 の 食 の 魅 力 を 中 心 に 積 極 的 にPRし, 旭 山 動 物 園 をはじめ 市 内 を 訪 れる 観 光 客 の 滞 在 増 加 を 目 指 します 4 冬 季 のイベントやアクティビティ 等 の 充 実 による 冬 季 観 光 の 推 進 通 年 型 観 光 の 確 立 に 向 け, 特 に 観 光 客 が 減 少 する 冬 季 間 について, 旭 川 冬 まつりをは じめ, 旭 山 動 物 園 の 雪 あかりの 動 物 園 などの 冬 季 イベントやスキーを 都 市 近 郊 で, スケートやチューブすべり 等 のウィンターアクティビティを 中 心 部 で 楽 しむことができ る 環 境 を, 国 内 外 に 向 け, 積 極 的 にPRするとともに 受 入 体 制 を 充 実 し, 観 光 客 の 増 加 を 図 ります 観 光 客 宿 泊 延 数 ( 各 年 度 泊 数 ):85 万 泊 (H31 年 度 ) 74.4 万 泊 (H26 年 度 ) メンタルヘルスケアツーリズム 推 進 事 業 -8-
中 国 語 圏 観 光 客 おもてなし 事 業 北 彩 都 あさひかわ 冬 季 にぎわい 創 出 事 業 冬 のガーデン 開 催 事 業 コンパクトにまとまる 都 市 農 村 自 然 環 境 人 を 呼 び 込 むエンジンに 9 10 9 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 : 全 国 どこでも 質 の 高 いがん 医 療 を 提 供 することができるよう 国 が 指 定 した 病 院 10 総 合 周 産 期 母 子 医 療 センター: 相 当 規 模 の 母 体 胎 児 集 中 治 療 管 理 室 を 含 む 産 科 病 棟 及 び 新 生 児 集 中 治 療 管 理 室 を 含 む 新 生 児 病 棟 を 備 え, 常 時 の 母 体 及 び 新 生 児 搬 送 受 入 体 制 を 有 する 施 設 -9-
基 本 目 標 3 北 北 海 道 を 舞 台 にチャレンジするひとや 企 業 を 応 援 し, 新 たな 雇 用 を 創 出 する (1) 数 値 目 標 ( 平 成 31 年 度 ) 雇 用 創 出 数 指 標 数 値 目 標 H27 年 度 から 31 年 度 までの 合 計 で 480 人 (2) 基 本 的 方 向 将 来 にわたり, 若 者 などが 地 元 で 充 実 した 仕 事 に 就 くことができるよう, 交 通 の 拠 点, 食 材 の 集 散 地, 産 業 支 援 機 能 など 本 市 の 都 市 拠 点 機 能 を 最 大 限 に 生 かし, 北 北 海 道 の 恵 まれた 農 畜 産 物 海 産 物 をはじめ 多 様 な 食 材 による 健 康 機 能 に 優 れた 商 品 開 発 や 国 内 外 へ の 販 路 拡 大 等 を 図 ります また, 家 具 産 業 をはじめ 他 の 産 業 についても, 技 術 力 を 継 承 しつ つサービス 業 を 含 め 多 産 業 間 の 連 携 を 促 進 し, 産 地 としての 情 報 発 信 力 の 強 化 や 高 付 加 価 値 化 により, 販 路 拡 大 を 図 り, 域 内 経 済 の 好 循 環 を 創 り 出 すことで, 人 口 減 少 時 代 にあっても 安 定 した 所 得 があるなど 質 の 高 い 雇 用 環 境 を 確 保 します これらを 担 う,あるいは 牽 引 する 人 材 となる 地 域 の 女 性 や 若 者,UIJターン 就 職 者, 移 住 者 等 の 新 規 創 業 などを 地 元 企 業, 金 融 機 関, 行 政 などが 積 極 的 に 支 援 します また, 地 域 経 済 を 牽 引 する 中 核 企 業 や 新 たな 分 野 に 挑 戦 する 地 元 企 業 を 積 極 的 に 応 援 し, 地 域 産 業 を 継 続 的 に 支 えます また, 基 本 目 標 2のまちなかプラチナベースなど, 本 市 の 特 性 である 医 療 集 積 を 生 かし, 民 間 ベースでの 医 食 住 保 養 等 のビジネス 展 開 に 当 たっては, 既 存 の 福 祉 介 護 事 業 を 含 め, 従 事 者 が 継 続 して 安 心 して 仕 事 に 取 り 組 めるよう 所 得 や 労 働 環 境 など 雇 用 の 質 を 確 保 することが 重 要 であり, 国 に 制 度 充 実 を 求 めるほか, 推 進 の 在 り 方 を 検 討 します 域 内 経 済 の 好 循 環 のイメージ -10-
(3) 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ア 地 元 企 業 の 海 外 輸 出 や 販 路 拡 大 の 促 進 首 都 圏 などの 国 内 をはじめ, 北 海 道 人 気 が 高 いアジア 圏,また, 地 理 的 に 北 北 海 道 地 域 が 最 も 近 いロシア(サハリン 州 )を 中 心 に 海 外 に 向 けて, 低 農 薬 で 美 味 しい 地 場 の 農 産 物 や 健 康 機 能 に 優 れた 加 工 品,デザインに 優 れ 人 に 優 しい 家 具 など 質 の 高 い 商 品 の 販 路 を 開 拓, 拡 大 します また,これらの 海 外 販 路 の 開 拓, 取 引, 仲 介, 輸 送 などについて 地 元 企 業 を 牽 引 する 地 域 の 中 核 企 業 を 育 成 します 海 外 進 出 企 業 の 海 外 拠 点 数 ( 累 計 ):24 箇 所 (H31 年 度 ) 22 箇 所 (H26 年 度 ) あさひかわ 健 康 食 づくり 推 進 事 業 道 北 ものづくり 応 援 事 業 ユジノサハリンスク 経 済 交 流 推 進 事 業 戦 略 的 市 場 開 拓 推 進 事 業 北 の 恵 み 食 べマルシェ 開 催 負 担 金 イ 新 たな 分 野 に 挑 戦 する 地 元 企 業 や 農 業 者 の 育 成 地 元 企 業 がこれまでに 培 ってきた 技 術 力 やノウハウを 生 かし, 例 えば 健 康 志 向 など 消 費 者 ニーズに 積 極 的 に 対 応 して 新 たな 分 野 に 進 出 する 第 2 創 業 を 市 や 地 元 金 融 機 関 などが 一 体 となって 支 援 します 特 に 研 究 開 発, 商 品 化, 販 路 開 拓 といったものづくりの 一 連 の 流 れにおいて,それぞれ 資 金, 人 材, 情 報 等, 企 業 ニーズに 即 した 多 様 な 支 援 ができる 体 制 の 充 実 を 図 ります また, 米 を 中 心 に 高 品 質 の 農 産 物 を 生 産 する 農 業 についても, 寒 暖 差 の 大 きい 本 市 特 有 の 気 候 を 生 かした 高 度 な 栽 培 技 術 を 維 持 しながら, 更 に, 他 産 業 との 連 携 を 含 め, 加 工 販 売 など 農 業 経 営 を 多 角 化 しようとする 意 欲 的 な 農 業 者 や 農 業 団 体 を 市 が 支 援 し, 雇 用 の 拡 大 が 図 られるよう 推 進 します これら 農 業 分 野 等 での 新 たな 展 開 に 向 けては,ICT 11 を 積 極 的 に 活 用 することも 視 野 に, 必 要 に 応 じて 情 報 通 信 基 盤 の 充 実 を 図 ります 道 北 ものづくり 補 助 金 交 付 件 数 ( 各 年 度 件 数 ):5 件 (H31 年 度 ) H27 年 度 から 実 施 アグリビジネス 起 業 数 ( 累 計 数 ):90 件 (H31 年 度 ) 87 件 (H26 年 度 ) ( 再 掲 )あさひかわ 健 康 食 づくり 推 進 事 業 ( 再 掲 ) 道 北 ものづくり 応 援 事 業 旭 川 農 産 物 販 売 力 向 上 対 策 事 業 農 産 物 等 流 通 拡 大 支 援 事 業 強 い 園 芸 産 地 づくり 支 援 事 業 11 ICT:Information and Communication Technology の 略 コンピュータやネットワークに 関 連 する 諸 分 野 における 技 術 産 業 設 備 サービスなどの 総 称 -11-
ウ 女 性, 若 者, 移 住 者 などが 挑 戦 できる 環 境 整 備 例 えば, 女 性 の 視 点 で 地 場 の 農 産 物 や 食 材, 森 林 などアウトドア 環 境 を 活 用 してヘルス ケア 産 業 を 展 開 する 場 合 などは, 多 様 な 産 業 の 経 営 に 参 画 する 多 くの 女 性 の 力 が 必 要 です 同 様 に 若 者 やシニア 世 代,より 客 観 的 に 本 市 の 長 所 や 短 所 を 見 極 められる 移 住 者 などが 本 市 でのビジネスに 積 極 的 に 挑 戦 できる 環 境 づくりを 進 めます また,これらの 取 組 との 連 携 も 視 野 に, 結 婚 出 産 介 護 等 により 離 職 した 女 性 の 再 就 職 支 援 や, 農 業 ヘルパーの 育 成 支 援 など 人 材 の 育 成 確 保 を 図 ります さらには, 中 小 企 業 等 の 経 営 者 や 農 業 者 の 高 齢 化 が 進 む 中,これらの 人 材 の 活 用 も 含 め, 円 滑 な 事 業 継 承 が 図 られるよう 金 融 機 関 や 関 係 団 体 との 連 携 を 強 化 します 新 規 開 業 件 数 ( 各 年 度 件 数 ):373 件 (H31 年 度 ) 363 件 (H26 年 度 ) 新 規 就 農 者 数 ( 累 計 数 ) :56 経 営 体 (H31 年 度 ) 50 経 営 体 (H26 年 度 ) 女 性 求 職 者 向 けセミナー 参 加 者 のうちの 就 職 決 定 者 数 及 び 企 業 への 補 助 金 交 付 によ る 女 性 従 業 員 採 用 数 ( 各 年 度 人 数 ) :22 人 (H31 年 度 ) H27 年 度 から 実 施 なでしこ 就 職 支 援 事 業 新 規 就 農 対 策 強 化 事 業 今 こそ 就 農 新 規 参 入 者 応 援 事 業 機 械 金 属 産 業 スタートアップ 支 援 事 業 ( 再 掲 ) 道 北 ものづくり 応 援 事 業 ( 再 掲 ) 若 者 地 元 定 着 促 進 事 業 農 業 ヘルパー 育 成 導 入 支 援 事 業 -12-
基 本 目 標 4 安 心 で 魅 力 ある 持 続 可 能 な 拠 点 都 市 を 形 成 する (1) 基 本 的 方 向 地 域 住 民 はもとより 国 内 外 からの 観 光 客 や 長 期 滞 在 者, 移 住 者 の 生 活 や 交 通 などの 利 便 性 向 上 や 安 全 安 心 につながる 施 策 を 重 点 的 に 推 進 します また, 公 共 交 通 ネットワークについ て, 地 域 全 体 を 見 渡 した 再 構 築 を 進 めるとともに,まちなかプラチナベース 等 の 展 開 場 所 と なる 中 心 市 街 地 の 在 り 方 や, 鉄 道 や 高 速 道 路 の 結 節 点 でもある 本 市 の 物 流 拠 点 としての 在 り 方 について, 将 来 を 見 据 えて 検 討 します 市 内 地 域 ごとに 交 流 や 生 活 利 便 性 等 を 確 保 する 市 民 主 体 の 地 域 づくりを 充 実 します 近 隣 町 の 自 然 や 温 泉, 農 産 物 など 健 康 機 能 と 本 市 の 医 療 福 祉 集 積 等 の 都 市 機 能 を 連 携 さ 12 せ, 上 川 中 部 圏 域 全 体 として 経 済 雇 用 基 盤 の 確 保 を 図 ります また, 人 口 減 少 を 踏 まえ 中 長 期 的 な 視 点 で, 圏 域 全 体 の 行 政 サービスの 維 持 等 を 図 るため,これらの 実 施 に 当 たっては 定 住 自 立 圏 に 位 置 づけ, 近 隣 町 と 緊 密 に 連 携 しながら 展 開 します 観 光 や 物 産 といったカテゴリーごとではなく 本 市 及 び 北 北 海 道 地 域 そのものについて, 域 外 のより 多 くの 人 々から 認 知 してもらえるよう,PRの 手 法 を 検 討 するとともに, 企 業 や 地 域 が 自 らの 活 動 に 行 政 情 報 をより 活 用 しやすくするなど, 積 極 的 な 情 報 提 供 を 推 進 します 以 上, 基 本 目 標 1~4の 各 施 策 の 実 施 に 当 たっては, 行 政 のみならず 市 民 や 地 元 企 業 の 主 体 的 な 参 画 が 不 可 欠 であり, 連 携 協 力 して 推 進 します また, 都 市 農 村 自 然 が 共 存 し, 北 北 海 道 の 豊 かな 食 や 医 療 福 祉 が 集 積 するなど 本 市 地 域 の 特 長 について,まずは 市 民 が 誇 りに 思 い, 愛 着 を 感 じるとともに, 域 外 の 人 たちに 自 信 を 持 って 語 ることが 重 要 であり, 本 市 の 魅 力 を 再 発 見 し, 発 信 できるよう, 学 校 教 育 の 場 や 市 の 施 設, 地 域 のイベントなど 様 々 な 場 面 を 活 用 します (2) 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ア 旭 川 空 港 の 機 能 拡 充 (( 仮 称 )SORAの 駅 を 含 む)をはじめ 交 通 機 能 の 充 実 1 旭 川 空 港 の 機 能 拡 充 (( 仮 称 )SORAの 駅 を 含 む) 外 国 人 観 光 客 の 増 加 に 伴 う 旭 川 空 港 の 国 際 定 期 便 の 増 便 に 対 応 し, 更 なる 誘 致 を 促 進 す るため, 旭 川 空 港 の 機 能 拡 充 について 具 体 化 します これに 合 わせて, 空 港 ビル 及 び 同 敷 地 内 において, 北 北 海 道 の 農 畜 海 産 物, 加 工 品, 料 理 など 地 域 の 食 と 食 文 化 を 集 めた ( 仮 称 )SORAの 駅 を 展 開 し, 空 港 利 用 者, 観 光 客, 地 域 住 民 の 集 まる 観 光 物 産 拠 点 とし て 情 報 発 信 力 の 強 化 を 図 ります 空 港 乗 降 客 数 ( 各 年 度 人 数 ):120 万 人 (H31 年 度 ) 110.9 万 人 (H26 年 度 ) 2 バス 交 通 機 能 の 充 実 路 線 バス 利 用 者 のサービス 向 上 のため,バスロケーションシステム 13 を 導 入 するととも 12 上 川 中 部 圏 域 : 上 川 中 部 定 住 自 立 圏 を 構 成 する1 市 8 町 旭 川 市, 鷹 栖 町, 東 神 楽 町, 当 麻 町, 比 布 町, 愛 別 町, 上 川 町, 東 川 町, 美 瑛 町 13 バスロケーションシステム: 一 般 利 用 者 がインターネットにアクセス 可 能 な 情 報 端 末 を 通 して, 路 線 バスの 位 置 情 報 を 把 握 できるシステム -13-
に, 医 療 機 関 や 集 客 施 設 には 路 線 バスの 運 行 状 況 を 表 示 するデジタルサイネージ 14 を 設 置 します また, 交 通 弱 者 の 通 院 等 の 利 便 性 確 保 のため,これまでの 高 齢 者 に 加 え, 新 たに 子 育 て 世 帯 に 対 する 路 線 バス 利 用 助 成 制 度 の 創 設 を 図 ります 総 人 口 に 対 する 路 線 バス 利 用 者 数 の 割 合 ( 各 年 路 線 バス 利 用 者 総 数 総 人 口 ) :40.9(H31 年 ) 38.6(H25 年 ) バスロケーションシステム 導 入 調 査 事 業 イ 地 域 主 体 のまちづくりの 充 実 まちづくりに 関 する 情 報 収 集 や 相 談 機 能 の 設 置 など, 地 域 のまちづくり 拠 点 の 充 実 を 図 るとともに, 地 域 自 治 組 織 である 地 域 まちづくり 推 進 協 議 会 の 活 動 を 活 性 化 し, 公 民 館 や 地 域 包 括 支 援 センターとの 連 携 など, 地 域 での 安 心 な 暮 らしや 生 きがいづくりに 住 民 がよ り 積 極 的 に 参 画 する 体 制 の 整 備 を 図 ります また, 地 域 の 高 齢 化, 人 口 減 少 に 対 して, 住 民 自 ら 移 住 者 を 呼 び 込 めるよう 情 報 収 集 や 発 信 等 に 取 り 組 む 体 制 を 構 築 します 地 域 まちづくり 推 進 協 議 会 の 事 業 に 参 画 した 地 域 住 民 の 人 数 ( 各 年 度 人 数 ) :880 人 (H31 年 度 ) 813 人 (H26 年 度 ) ウ 北 北 海 道 や 上 川 中 部 圏 域 との 連 携 促 進 通 年 型 滞 在 型 の 広 域 観 光 をはじめ 地 場 産 品 普 及 促 進, 新 規 創 業 支 援, 企 業 誘 致 などは, 上 川 中 部 定 住 自 立 圏 共 生 ビジョンに 位 置 づけ, 医 療 や 行 政 等 の 拠 点 機 能 を 有 する 本 市 が 中 心 市 の 役 割 を 果 たし, 農 業, 温 泉, 自 然 などそれぞれ 魅 力 的 な 地 域 資 源 を 有 する 各 町 と 連 携 して 展 開 します 他 の 住 民 サービスやインフラの 広 域 共 同 利 用 等 の 充 実 については, 中 長 期 的 な 視 点 で, 各 町 と 継 続 的 に 検 討 します また, 北 の 恵 み 食 べマルシェやユジノサハリンスク 市 との 交 流 については, 引 き 続 き, 北 北 海 道 の 各 自 治 体 と 共 同 で 実 施 し, 地 域 の 食 の 魅 力 などを 積 極 的 に 発 信 します 北 北 海 道 の 各 自 治 体 との 連 携 による 取 組 数 :( 各 年 度 取 組 数 ) :28(H31 年 度 ) 26(H27 年 度 ) 上 川 中 部 定 住 自 立 圏 形 成 協 定 に 基 づく 取 組 数 ( 各 年 度 取 組 数 ) :166(H31 年 度 ) 152(H27 年 度 ) 14 デジタルサイネージ:ネットワークに 接 続 したディスプレイなどの 電 子 的 な 表 示 機 器 を 使 って 情 報 を 発 信 する システムの 総 称 -14-
エ 戦 略 的 シティプロモーションやオープンデータ 化 など 積 極 的 な 情 報 提 供 の 促 進 本 市 及 び 圏 域 を 国 内 外 の 多 くの 人 から 認 知 してもらい, 関 心 を 持 ってもらえるよう, 戦 略 的 シティプロモーションとして, 本 市 と 圏 域 のイメージ 戦 略, 地 域 プロモーション 戦 略, 広 報 戦 略 の 一 体 的 な 整 理 を 検 討 します また, 市 が 保 有 する 行 政 情 報 を 企 業 や 地 域 住 民 が 自 らの 経 済 活 動 やまちづくりに 積 極 的 に 活 用 できるようオープンデータ 化 を 進 めます ホームページアクセス 件 数 ( 各 年 度 件 数 ) :150 万 件 (H31 年 度 ) 129.5 万 件 (H26 年 度 ) 上 川 中 部 圏 域 のアウトドア, 温 泉, 自 然 に 係 る 施 設 等 を 生 かし, 連 携 して 国 内 外 観 光 客 の 滞 在 を 推 進 関 連 する 主 な 地 域 資 源 の 分 布 -15-
6 総 合 戦 略 の 推 進 体 制 について (1) 産 官 学 金 労 言 等 で 構 成 する 評 価 検 討 組 織 15 本 市 では, 平 成 27 年 7 月 に, 産 官 学 金 労 言 に 加 え 福 祉 や 子 育 て 等 の 有 識 者 と 公 募 市 民 で 構 成 する 旭 川 市 総 合 戦 略 検 討 委 員 会 ( 以 下 検 討 委 員 会 という )を 設 置 し, 市 ととも に 本 市 総 合 戦 略 の 策 定 を 進 めてきました 平 成 28 年 度 からは, 総 合 戦 略 に 基 づく 施 策 事 業 の 本 格 的 な 実 施 とともに,その 進 捗 状 況 について 評 価 検 証 を 行 い, 改 善 等 に 関 する 提 言 を 行 う 組 織 として, 検 討 委 員 会 を 位 置 づけ, 引 き 続 き 産 官 学 金 労 言 の 有 識 者 等 からの 客 観 的 かつ 率 直 な 意 見 をいただきながら, 市 におい て 必 要 に 応 じて 施 策 事 業 の 見 直 しや 総 合 戦 略 の 改 訂 を 行 い, 総 合 戦 略 の 目 標 達 成 に 向 けた 効 果 的 な 取 組 を 推 進 します (2) 第 8 次 総 合 計 画 と 連 携 したPDCAサイクル 本 市 では, 平 成 28 年 度 からスタートする 第 8 次 総 合 計 画 に 基 づき,PDCA 16 サイクルに よる 行 財 政 運 営 を 行 う 予 定 です 総 合 戦 略 に 位 置 づけた 施 策 事 業 についても, 検 討 委 員 会 での 評 価 検 証 と 一 体 的 に 運 用 し, 的 確 な 目 標 管 理 のもと 取 組 を 推 進 します PDCAサイクルのイメージ 15 産 官 学 金 労 言 : 産 産 業 経 済 界, 官 市 町 村 や 国 の 関 係 機 関, 学 教 育 機 関, 金 金 融 機 関, 労 労 働 団 体, 言 報 道 機 関 16 計 画 (Plan), 実 行 (Do), 評 価 (Check), 改 善 (Action)により, 継 続 的 に 事 務 事 業 の 改 善 を 図 るマネジメン トの 手 法 -16-