IICG Report 2014 年 06 月 18 日 発 行 第 382 号 発 行 :ICGインベストメント ICGレポート 編 集 部 沢 井 智 裕 / 山 本 信 幸 / 藤 居 玲 子 ビットコインは 生 きている ~ 取 引 所 が 消 えビットコインATMが 設 置 された~ 東 京 にあった 仮 想 通 貨 ビットコイン の 私 設 取 引 所 マウントゴックスは 民 事 再 生 が 認 めら れず 破 産 手 続 きを 開 始 した 債 権 者 集 会 は 7 月 23 日 に 予 定 され 85 万 ビットコイン( 当 時 の レートで 約 480 億 円 )を 失 った 被 害 者 は 心 身 ともに 厳 しい 夏 を 迎 えそうだ だがその 一 方 で 海 外 では 依 然 ビットコインの 増 殖 は 続 いている 1 ビットコイン= 591 ドルではまだ 安 い!? ビットコイン 相 場 は 6 月 17 日 13 時 時 点 で 1 ビットコイン= 約 591 ドルである 日 本 円 では 約 6 万 円 直 近 では 4 月 中 旬 に 400 ドル 台 まで 値 下 がりしたが 5 月 下 旬 から 6 月 にかけて 600 ドルを 超 えている 日 本 のビットコイン 騒 動 は ビットコインにダメージを 与 えることはなかっ た なぜなら 破 たんしたのはあくまでも 私 設 取 引 所 であり ビットコインという 仕 組 みではなかっ たからだ そのためアメリカ 最 大 の 民 間 金 融 機 関 であるバンクオブアメリカ メリルリンチ(BofA)は 昨 年 12 月 のリポートでビットコインを 通 貨 として 認 め その 価 値 を 1300 ドル( 約 13 万 3000 円 )が 適 当 と 算 定 した また BofA はビットコインはリスク 要 因 に 対 する 耐 性 が 高 く ゴールドよりも 資 産 の 分 配 がしやすいというメリットをあげている 有 事 の 金 ならぬ 有 事 の 仮 想 通 貨 である ビッ トコインは 政 府 の 規 制 を 受 けない 通 貨 であり 素 材 が 紙 や 金 属 ではなくコンピューター 上 のデー タであるため 有 事 の 際 に 容 易 に 国 境 を 越 えられるという 利 点 もある ビットコインがコンピューター 上 のデータであるという 点 は 有 事 でなくても 強 みとなる ま ず 送 金 手 数 料 が 安 い 紙 ( 紙 幣 )を 集 めてデータに 変 換 して 紙 に 戻 すといったコストがかからな い さらに 店 舗 と 人 員 とシステムに 巨 額 な 経 費 がかかる 既 存 の 銀 行 システムを 介 さず 取 引 参 加 者 とプログラムだけでビットコインの 取 引 システムが 維 持 管 理 されているためこの 面 でのコス トもほとんどかからず 結 果 利 用 者 は 送 金 手 数 料 をほとんど 負 担 せずに 済 む そのため BofA は ビットコインが 既 存 の 送 金 サービスを 脅 かす 存 在 になる 可 能 性 があるという 見 方 を 示 している 早 稲 田 大 学 ファイナンス 総 合 研 究 所 の 野 口 悠 紀 雄 氏 もコスト 意 識 の 高 い 企 業 が 送 金 や 決 済 手 段 と して 使 い 始 める 金 融 システムが 整 っていないアジア などの 新 興 国 から 普 及 が 始 まるのではないか と 予 測 する 企 業 の 利 用 はもちろん 新 興 国 では 銀 行 口 座 を 持 たない 人 々も 少 なくない 彼 らが 海 外 で 稼 ぎで 得 た お 金 の 送 金 手 段 としてビットコインを 利 用 する 可 能 性 は 高 い ロボコイン 社 の ATM 西 麻 布 にビットコイン ATM が 登 場 1 本 日 (6 月 18 日 ) ビットコインは 日 本 でも 新 たな 展 開 を 迎 える ビットコインを 売 買 できる ロボコイン A TM の 日 本 第 1 号 機 (ビットコイン ATM 自 体 のお 披 露 目 は 4 月 に 三 重 県 鈴 鹿 市 で 行 われている)が 東 京 西 麻 布 のダイニングバー ラウンジ VERANDA に 設 置 さ れ 18 時 より 稼 働 するのだ ビットチェック 社 によれば ロボコイン ATM は 米 ベンチャー 企 業 Robocoin 社 が 製
造 販 売 する 世 界 初 のビットコインATMで 運 転 免 許 証 スキャナー 手 のひら 静 脈 認 証 顔 写 真 撮 影 といった 業 界 最 高 峰 のマネーロンダリング 防 止 機 能 や 消 費 者 保 護 機 能 を 備 えているという 使 い 方 は 銀 行 のATMというよりは 両 替 機 に 近 いようだ ロボコインATM に 円 紙 幣 を 入 れると ビットコインが 購 入 でき ビットコインを 売 却 すれば 円 紙 幣 を 受 け 取 ることができる ただその 場 合 運 転 免 許 証 とビットコインの 財 布 である ウォレット が 必 要 になる ウォレットはビッ トチェック 社 が 独 自 開 発 した bitcheck wallet(ビットチェック ウォレット) を 提 供 同 時 に 店 舗 がビットコインの 決 済 をかんたんに 導 入 できるビットコイン 専 用 決 済 端 末 bitcheck regis ter(ビットチェック レジスター) もリリースする 西 麻 布 の 店 舗 に ロボコインATM が 設 置 されたことを 皮 切 りに 大 阪 心 斎 橋 周 辺 でもATM 設 置 の 動 きがある だからといって 続 々と 各 地 各 店 舗 に 設 置 されるという 状 況 ではないが 日 本 でも ビットコイン 普 及 の 芽 は 出 始 めている 普 及 が 進 む 米 国 禁 止 に 向 かう 中 国 米 国 ではビットコインの 普 及 が 進 んでいる 購 入 代 行 のZinc Save(ジンク セーブ)という 会 社 では スーパーのウォルマート 百 貨 店 のメーシーズなどでの 購 入 の 決 済 手 段 として VISA やマスター アメリカンエキスプレスと 同 じようにビットコインが 使 えることをアピールしてい る ここを 利 用 すれば 直 接 ビットコインを 受 け 入 れていないアマゾン ドット コムでも 買 い 物 ができるという ビットコインが 利 用 できる 場 所 は ネット 上 以 外 にも 広 がっており 日 本 経 済 新 聞 の 調 べでは 弁 護 士 事 務 所 のクラウリーや 飲 食 店 のサブウェイ( 一 部 店 舗 ) 旅 行 代 理 店 のチー プエアー ドット コムといったリアルな 場 所 でも 使 える 場 が 広 がっている ビットコインを 受 け 入 れる 店 にとってはクレジットカード 手 数 料 (5% 前 後 )よりも 安 い 手 数 料 は 魅 力 である 一 方 でビットコインを 追 放 する 動 きもある その 先 鋒 が 中 国 政 府 である 中 国 大 手 銀 行 の 中 国 建 設 銀 行 や 中 国 農 業 銀 行 などは 中 国 人 民 銀 行 の 指 導 により 自 行 口 座 によるビットコイン 関 連 取 引 を 全 面 的 に 禁 止 した そしてビットコイン 取 引 所 FXBTCは5 月 10 日 で 営 業 を 停 止 した 禁 止 の 理 由 として 国 民 にビットコインに 対 する 理 解 が 足 りず リスクの 高 い 投 機 的 な 取 引 が 行 われている ことをあげている またマネーロンダリングや 違 法 取 引 の 温 床 になるという 危 機 意 識 は 各 国 が 持 っ ている 警 視 庁 は5 月 ビットコインを 支 払 いに 使 って 覚 醒 剤 密 輸 した 男 を 逮 捕 した 本 人 確 認 が 比 較 的 甘 いとされる 香 港 のビットコイン 取 引 所 で 口 座 を 開 設 してコインを 購 入 メキシコの 密 売 人 に 送 り 覚 醒 剤 を 密 輸 した 銀 行 の 送 金 システムから 外 れて 行 われるコンピューター 上 のデー タ 交 換 は 追 跡 が 難 しいため 今 後 は 各 国 政 府 が 介 入 して 規 制 強 化 が 行 われる 可 能 性 もある その 場 合 はビットコインの 使 い 勝 手 が 削 がれるかも 知 れない それでもビットコインは 普 及 するだろう 仮 想 通 貨 はライトコイン ドギーコイン 日 本 で 生 まれたモナーコインなど100 種 類 以 上 存 在 し インターネット 上 にはビットコインを 基 軸 コイン にした 交 換 レートもある 今 はまだ 一 部 の 人 々が 使 うだけだが いずれ 急 速 に 普 及 するだろう その 背 中 を 押 すのは 皮 肉 にも 基 軸 通 貨 の 発 行 元 であるアメリカ(ドル)や 信 用 力 のある 日 本 ( 円 ) EU(ユーロ)の 金 融 政 策 である つまり 金 融 緩 和 財 政 出 動 の 名 のもとに 紙 幣 を 増 刷 して 自 ら 紙 幣 の 信 用 と 価 値 を 毀 損 させている 状 況 が ビットコインの 価 値 を 高 めている ビットコインのドル 交 換 レート 2
Q&A Q. NY 株 が 最 高 値 を 更 新 していますが 急 落 の 心 配 は? A. 高 値 更 新 の 理 由 は テーパリング( 量 的 緩 和 の 縮 小 )の 実 行 が 先 送 りされる つまり 将 来 の 利 上 げ 時 期 も 遅 れると 判 断 してのことですので 目 先 は 急 落 の 心 配 はないでしょう 米 企 業 は 手 元 流 動 性 資 金 も 豊 富 ですので 配 当 性 向 の 上 昇 も 期 待 されるところです Q. パキスタンでタリバンの 活 動 が 活 発 ですが 金 融 市 場 への 影 響 はないでしょうか? A. 短 期 的 な 心 配 はないと 思 います しかし 中 国 国 内 のウイグル 自 治 区 内 のイスラム 原 理 主 義 と の 連 携 が 心 配 されています アフガンにおける 駐 留 米 軍 の 撤 退 が 実 現 すると 中 国 国 内 の 社 会 不 安 に 拍 車 がかかりそうです Q. 様 々なタックスヘイブンにおいて 情 報 公 開 が 求 められているようですが なぜですか? A. G20で 各 国 から 企 業 の 納 税 回 避 問 題 が 浮 上 し 企 業 及 びその 経 営 陣 の 情 報 公 開 を 求 める 声 が 大 きくなっています アメリカを 中 心 に 日 本 やEU 諸 国 も 財 政 事 情 が 厳 しく 大 企 業 が 納 税 回 避 を 行 っていることから 低 税 率 国 やタックスヘイブンにも 圧 力 が 掛 っています NEWS 香 港 金 融 機 関 の 情 報 公 開 が 厳 格 化 シンガポールのDBS 銀 行 の 香 港 法 人 がアメリカ 人 及 びアメリカ 企 業 の 口 座 に 関 する 情 報 公 開 を 顧 客 に 求 めている ここで 言 うアメリカ 人 とはグリーンカード 保 有 者 ( 居 住 権 ) 及 び 香 港 法 人 において 最 大 株 主 受 益 権 を 持 つアメリカ 人 である またアメリカ 国 内 における 企 業 経 営 者 や それに 準 ずる 人 物 企 業 に 対 する 網 掛 けも 拡 大 している もちろんこれはアメリカの 金 融 当 局 か らの 要 請 であり 中 堅 金 融 機 関 に 限 らず 早 かれ 遅 かれ 全 金 融 機 関 に 対 して 通 達 されているものと 思 われる(この 件 については 今 後 も 続 報 をお 伝 えする 予 定 ) また 通 達 書 には 口 座 保 有 者 が 情 報 公 開 を 怠 り かつ 後 にそれが 判 明 した 場 合 のペナルティーは 預 金 金 額 の30%と 明 記 されていることに 驚 きを 覚 えた かつ 米 当 局 が 世 界 的 にアメリカ 人 アメ リカ 法 人 に 対 する 脱 税 節 税 を 容 赦 しないという 毅 然 とした 態 度 に 香 港 の 会 計 士 コンサル 会 社 にも 衝 撃 が 走 っている というのも 香 港 法 人 にはノミニー 名 義 が 存 在 する これは 代 理 人 を 立 てて 会 社 の 表 向 きの 表 情 を 変 えるものである 例 えば 山 田 氏 が 香 港 法 人 を 設 立 し 表 面 上 の 株 主 として 李 氏 を 立 てるケー スである そこにはもう 一 つの 文 書 が 存 在 し 法 人 の 全 ての 利 益 や 債 務 時 の 責 任 は 山 田 氏 に 帰 属 するというものである 米 当 局 はそのノミニー 扱 いの 企 業 の 株 主 や 最 終 的 な 受 益 者 の 情 報 公 開 も 求 めている 従 ってアメリカ 人 にとっては 香 港 法 人 を 利 用 した 節 税 は 事 実 上 崩 壊 したことに なる (ICGアジア 沢 井 智 裕 ) モンゴルの 不 動 産 は12%の 利 回 り 保 証 3 首 都 ウランバートルの 商 業 ビル 開 発 が 急 ピッチで 進 んでいる 市 場 経 済 の 導 入 が 進 むモンゴル では 商 業 地 の 価 格 高 騰 が 続 いている しかも 投 資 利 回 りは 過 去 5 年 間 で 年 率 25%の 複 利 で 回 って いる モンゴルのGDP 成 長 率 が2011 年 が17.5% 12 年 が12.3% 13 年 が13.0%であれば 街 の 中 心 部 に 位 置 する 物 件 のキャピタルゲインが5-6 年 で200% 300%であっても 驚 きではない それは
香 港 やシンガポールの 物 件 が 過 去 10 年 で3-5 倍 に 上 昇 しているのと 同 じ 論 理 であるからだ 世 界 のマネーはNY LDN 東 京 といった 先 進 各 国 の 不 動 産 市 場 を 目 指 す 発 展 途 上 国 でも 首 都 圏 に 資 金 は 集 まる 中 国 では 北 京 上 海 深 せん アジアではマニラ ジャカルタ バンコク 等 に 集 中 する ウランバートル 中 心 部 の 商 業 ビルの 価 格 は1 平 方 メートルあたり2600 米 ドルで 香 港 の3 万 米 ドル シンガポールの2 万 5000 米 ドルと 比 較 すると それぞれまだ11 分 の1 9 分 の1の レベルである 投 資 物 件 の 販 売 を 取 り 扱 うアジア パシフィックインベストメントパートナーズは モンゴル 政 府 の 協 力 を 得 て 今 後 2 年 間 は12%の 利 回 り 保 証 で 物 件 を 販 売 する( 昨 年 1 年 間 の 平 均 利 回 りは13. 6%であった) アジア 主 要 都 市 部 の 不 動 産 価 格 の 高 騰 を 受 けて カネ 余 りの 資 金 は 他 のアジア 新 興 国 を 目 指 す (ICGアジア 沢 井 智 裕 ) ヘッジファンドの 本 当 の 敵 3 月 4 月 の2カ 月 のヘッジファンドのパフォーマンスは-1.2%であった 一 方 の 米 S&P500 種 は 1.6%のパフォーマンスを 上 げた それにも 関 わらず 現 在 のところ 世 界 のヘッジファンド 資 産 運 用 額 は2 兆 4000 億 米 ドルに 上 っている この 数 字 は10 年 前 の8650 億 ドルから2.7 倍 の 規 模 となる 人 気 化 の 理 由 は 当 初 資 産 価 値 の 急 落 を 防 ぐためにヘッジを 目 的 といたヘッジファンドが 多 かったためだ 保 有 している 原 資 産 に 対 して ヘッジファンドを 購 入 することで 価 格 の 急 落 時 にヘッジファンドがパフォーマンスを 上 げ る 理 屈 である しかしながらヘッジファンドも 運 用 が 多 様 化 し サヤ 取 り(アービトラージ) 型 やトレンドフォ ロー 型 ロング ショート 型 と 運 用 の 幅 を 拡 大 させてきたが 最 近 の 市 場 のボラティリティは 非 常 に 低 い 従 ってこれらの 運 用 戦 略 の 収 益 機 会 が 減 少 している ヘッジファンドリサーチ 社 が 提 供 している2000 社 のヘッジファンド コンポジット 指 数 による と 今 年 の4 月 までの 過 去 10 年 間 のヘッジファンドのパフォーマンスは 72% 上 昇 している 一 方 で 株 式 を60% 債 券 を40% 組 み 入 れて 運 用 されているバンガード 社 のバランス インデックス ファンドは 同 時 期 に100%のパフォーマンスを 上 げているのだ つまりヘッジファンドで 大 き なリターンを 狙 うよりも 過 去 10 年 間 は 素 直 に 株 式 と 債 券 に 分 散 投 資 していればより 大 きなリター ンを 上 げることが 出 来 ていた 今 後 も 低 ボラティリティが 続 くと 仮 定 するとヘッジファンドの 受 難 はまだまだ 続 く ( 香 港 証 券 アナリスト) 中 国 本 土 人 が 白 人 社 会 に 殴 り 込 み 4 カナダ 政 府 は 今 年 の2 月 で 外 国 人 による 同 国 への 投 資 ビザの 発 給 を 停 止 している 7 万 5000 人 の 申 請 者 のうち 5 万 人 以 上 が 中 国 本 土 人 である そのうちすでにビザ 発 給 の 条 件 となっている 同 国 内 の 不 動 産 や 株 式 の 購 入 を 終 えて 待 機 している 申 請 者 たちがカナダ 当 局 の 不 当 かつ 一 方 的 な 態 度 に 怒 りを 露 わにしている 現 在 1400 人 の 中 国 本 土 人 がカナダ 当 局 を 相 手 取 って 連 邦 裁 判 所 に 提 訴 している ただカナダ 政 府 の 言 い 分 も 凄 い これら 過 去 の 申 請 者 は カナダ 経 済 に 十 分 な 利 益 をもたらさず 実 際 には 国 内 で 不 動 産 を 取 得 していなかったり ビジネスも 創 造 していない そして( 連 邦 移 民 投 資 プロ グラムというスキームは 存 在 するものの) 同 プログラムがカナダでは 法 制 度 化 されたものではな い と 突 っぱねる 両 者 間 では 食 い 違 いは 大 きいが 中 国 本 土 人 側 は 1 人 当 たり500 万 カナダドル( 約 4 億 7000 万 円 )の 損 害 賠 償 金 を 求 めており カナダ 政 府 が 敗 訴 した 場 合 の 補 償 総 額 は180 億 カナダドル( 約 1 兆 6900 億 円 )もの 法 外 な 額 に 上 るためにカナダ 政 府 がビザ 発 給 の 再 開 に 踏 み 切 るのかが 注 目 され ている カナダ 政 府 は 頭 を 抱 えている ( 香 港 ビザ 申 請 代 行 業 者 )
FUND ユーロ 圏 も 金 融 緩 和 ヨーロッパ 中 央 銀 行 (ECB)は6 月 5 日 利 下 げに 踏 み 切 った 政 策 金 利 を0.1ポイント 引 き 下 げ て 年 率 0.15%とした 加 えて 金 融 機 関 が 中 央 銀 行 に 預 金 する 際 の 中 銀 金 利 をマイナス0.10%とし た 中 央 銀 行 への 預 金 の 際 金 融 機 関 は 保 管 料 を 支 払 う 仕 組 みとなった これによりECBは 各 国 の 金 融 機 関 が 手 元 の 資 金 を 法 人 個 人 への 貸 し 出 しに 向 けることを 狙 った しかしながら 最 近 のユーロ 圏 の 国 債 の 利 回 りを 見 ていると 南 欧 危 機 の 際 に 高 かった 国 債 にも 資 金 が 回 り 始 め イタリア スペイン 国 債 も3%を 割 る 水 準 にまで 買 われ 市 中 に 資 金 が 回 っている 雰 囲 気 はない ちょうど 日 本 が90 年 代 から00 年 代 に 経 験 したように 金 融 緩 和 = 国 債 の 購 入 という 道 をユー ロ 圏 もたどっている 物 価 上 昇 圧 力 がかなり 弱 くなっているkとからデフレ 経 済 への 移 行 を 心 配 する 向 きも 多 い アメリカも 同 じくはっきりと 景 気 回 復 を 示 す 指 標 は 見 当 たらない テーパリング( 量 的 緩 和 の 縮 小 )に 動 いているものの 時 期 尚 早 ではなかったかと 検 証 するエコノミストも 多 くなって きている その 一 方 で 金 融 緩 和 が 継 続 されるとの 思 惑 からNY 株 高 という 現 象 が 見 られるのは 誠 に 皮 肉 なことである JPMorgan Global High Yield Bond Fund 短 期 アメリカのテーパリングがもたつきそうな 気 配 で 日 米 欧 共 に 金 融 緩 和 局 面 を 脱 出 するのにか なりの 時 間 を 要 しそうだ 2011 年 後 半 に 米 利 上 げの 観 測 から 一 時 債 券 相 場 が 軟 調 なこともあった が 利 上 げ 時 期 が 近 い 将 来 に 実 現 しないとの 見 方 から 各 国 の 国 債 に 資 金 が 集 まっている 長 期 世 界 経 済 はインフレどころか むしろデフレの 懸 念 が 台 頭 している デフレという 言 葉 は 使 えないから ディス インフレ と 言 質 を 変 える 国 債 から 利 回 りの 高 いジャンク 債 まで 幅 広 く 物 色 対 象 が 債 券 全 般 に 及 ぶはずだ 総 合 TOKYO OSAKA ICGファンドの 運 用 成 績 Gold Nugget Fund Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec Year-to-date 2008-6.86% -6.39% 1.66% 4.59% -3.11% -9.07% 3.10% -19.72% 12.17% 8.28% -17.89% 2009 5.20% 1.91% -2.24% -4.92% 13.13% -6.33% 1.06% 0.79% 5.67% 2.45% 11.28% -6.08% 21.75% 2010-2.51% 2.35% 0.43% 5.31% 1.54% 2.35% -5.94% 6.78% 4.89% 3.03% 3.02% 1.72% 24.75% 2011-6.94% 5.07% 1.56% 6.37% -1.69% -3.22% 6.80% 8.99% -11.26% 5.36% 0.45% -10.17% -1.30% 2012 10.81% 0.21% -5.90% -1.11% -6.03% 1.79% 0.86% 2.02% 7.15% -3.27% -0.58% -3.84% 0.73% 2013-0.52% -5.46% 0.57% -9.09% -5.44% -14.68% 9.64% 6.15% -5.61% -1.07% -5.97-4.45% -32.26% 2014-2.92 5.83% -3.41% -0.54% -3.40% Clean Tech Fund Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec Year-to-date 2009 0.00% -0.70% -0.33% -0.86% 0.25% -2.03% -0.46% -0.57% -4.62% 2010-2.73% -1.71% 1.30% 1.03% -10.54% -2.16% 4.30% -4.31% 6.56% -2.06% -4.97% 3.60% -12.17% 2011 5.00% -1.66% 2.42% -3.59% -5.73% -1.92% -5.35% -8.96% -15.17% -0.67% -3.63% -6.45% -39.19% 2012 5.28% -0.71% -3.46% -5.06% -6.70% 1.89% -7.20% 2.42% -0.45% -0.64% 0.23% 5.92% -9.09% 2013 4.21% -3.37% -1.01% 16.00% 13.29% -3.62% 6.82% -4.66% 5.06% 0.47% -1.29% 3.20% 37.72% 2014 3.99% 8.97% 0.63% -6.77% 3.37% 5 本 レポートは 十 分 に 注 意 深 く 編 集 していますが 完 全 に 誤 りがないことを 保 障 するものではあり ません 本 レポートはあくまで 投 資 決 定 上 のひとつの 材 料 とお 考 えください 発 送 : 有 限 会 社 レシオ Tel:03-3660-6630 Fax:03-6893-5779 Mail:info@ratio.ne.jp 103-0013 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 3 丁 目 6-8 共 同 ビル7F