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2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

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事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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Transcription:

産 総 研 ISSN 2189-6097 01 2016 JANUARY No.4 技 術 を 社 会 へつなげるコミュニケーション マガジン 産 総 研 宮 城 化 成 BUSINESS MODEL P06 地 方 でオリジナル 製 品 を 開 発 技 術 力 を 育 んだ 産 総 研 との 連 携 Akihiko Oyama X Takeo Ebina Yasufumi Esaki X Osamu Nakamura Saburo Okada Kazuhiro Nonaka TOP MESSAGE 理 事 長 中 鉢 良 治 P02 地 方 発 のイノベーションで 地 方 創 生 に 貢 献 する 産 総 研 シグマ BUSINESS MODEL P10 地 域 センターの 連 携 で 実 現 した 世 界 トップクラスのテクノロジー Ryoji Chubachi

TOP MESSAGE Ryoji Chubachi Special Interview 地 方 発 のイノベーションで 地 方 創 生 に 貢 献 する 産 総 研 が 第 4 期 の 中 核 テーマの 一 つとして 掲 げているのが 技 術 の 橋 渡 し を 通 じて 地 方 経 済 の 活 性 化 地 方 創 生 に 貢 献 すること だ 地 方 と 中 央 の 関 係 をどう 考 え 具 体 的 にどのように 取 り 組 んでいくのか 中 鉢 理 事 長 に 聞 いた 理 事 長 中 鉢 良 治 Ryoji Chubachi 1947 年 生 まれ 1977 年 東 北 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 博 士 課 程 修 了 工 学 博 士 同 年 ソニー 株 式 会 社 入 社 社 長 副 会 長 を 経 て 2013 年 4 月 独 立 行 政 法 人 ( 現 国 立 研 究 開 発 法 人 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 理 事 長 に 就 任 02 LINK 2016-01

TOP MESSAGE 地 域 センターと 本 部 の 連 携 で 地 方 企 業 の 課 題 を 解 決 したい 産 総 研 地 域 センターや 地 方 企 業 との 意 見 交 換 などを 通 じて 印 象 に 残 っていることはありますか 現 在 地 方 が 抱 える 問 題 を どう 見 ていらっしゃいますか 中 鉢 私 は 宮 城 県 の 出 身 です その 視 点 から たとえば 東 北 地 方 について 考 える と 東 北 は 江 戸 時 代 には 都 市 に 米 を 明 中 鉢 産 総 研 をよく 理 解 していただいて 治 大 正 時 代 そして 戦 前 は 兵 力 を 戦 後 いる 企 業 は まだ 数 が 限 られている 印 象 です 前 身 の 工 業 技 術 院 時 代 から 長 くつ きあい 成 果 を 生 んでいる 企 業 もありま すが そのような 連 携 はまだあまり 広 がっ ていません 産 総 研 をもっと 活 用 してい ただくためには 日 頃 からのコミュニケー ションが 必 要 だと 思 っています つくばや 地 域 センターで 開 催 している 交 流 会 に は 産 総 研 との 関 係 がまだ 薄 い 方 々にも 参 加 いただいていますが 少 しずつ 自 分 たちの 具 体 的 な 課 題 を 話 していただける ようになってきています また 地 方 の 企 業 では 研 究 開 発 にかけ られる 資 金 が 限 られるため 国 や 地 方 自 治 体 の 制 度 を 使 うなど 自 前 で 投 入 する 研 究 開 発 費 を 抑 えながら 成 果 を 出 してい く 方 法 を 助 言 し 実 際 に 成 果 が 上 がって は 労 働 力 を 供 給 してきました 東 日 本 大 震 災 では 都 市 に 大 量 の 電 力 を 送 っていた ことにも 気 付 かされました このように 歴 史 的 に 地 方 は 多 くの 資 源 を 中 央 へ 供 給 してきたわけですが 果 たして これまで 地 方 が 与 えてきた 量 と 同 等 な 量 を 中 央 から 与 えられてきたでしょうか 私 は 地 方 と 中 央 の 今 後 のあるべき 関 係 を 考 える とき この 問 題 を 避 けては 通 れないと 考 えています 現 在 地 方 消 滅 の 危 機 が 叫 ばれていま すが このような 片 務 性 を 解 消 できてこ そ 地 方 の 抱 える 課 題 の 解 決 につながる と 思 っています 地 方 経 済 の 活 性 化 には どのように 向 き 合 っていく 必 要 が あるでしょうか いる 企 業 もあります このような 成 功 事 例 を 増 やしていくことで 企 業 の 方 に 産 総 中 鉢 地 方 から 中 央 へ 一 方 的 に 資 源 研 を 使 ってみよう と 思 っていただき 産 総 研 活 用 の 場 を 広 げていきたいと 考 えて います を 供 給 している 形 を 変 えなければいけ ないといっても 地 産 地 消 がベストだと は 思 っていません 重 要 なのは 地 方 あっ 2016-01 LINK 03

Special Interview Ryoji Chubachi 地 域 センターを 含 む 産 総 研 の 各 研 究 拠 点 のコア テクノロジー 北 海 道 センター 東 北 センター 中 部 センター 関 西 センター 中 国 センター 四 国 センター 九 州 センター 福 島 再 生 可 能 エネルギー 研 究 所 臨 海 副 都 心 センター バイオものづくり 化 学 もの づくり 機 能 部 材 電 池 技 術 医 療 技 術 バイオマス 利 用 技 術 ヘルスケア 製 造 プラント 診 断 再 生 可 能 エネルギー バイオ IT 融 合 総 合 力 を 生 かして 地 方 発 イノベーションを 生 み 出 す 地 域 センターと 本 部 つくばセンターとの 関 係 は どうあるべきでしょうか 門 性 と 幅 広 さを 備 えた T 字 型 の 研 究 開 発 ができ その 成 果 を 地 方 の 企 業 に 橋 渡 しできるということです 産 総 研 の 総 合 力 を 生 かすことで 地 方 発 のイノベーション の 輪 を 大 きく 広 げることができるでしょう 中 鉢 地 方 にミニ 東 京 を 複 数 つくっても 地 方 と 中 央 の 連 携 が 必 要 であると 同 時 ての 中 央 中 央 あっての 地 方 という 双 務 的 な 関 係 性 であり 両 者 の 連 携 です 私 自 身 仕 事 は 中 央 で 行 っていますが 故 郷 や 親 兄 弟 のことは 片 時 も 忘 れること はありません このように 常 に 心 に 浮 か ぶ 人 と 故 郷 が 国 を 成 す 基 本 であ り 守 り 育 てていくべきものではないで しょうか そして そのような 地 方 地 域 を 支 援 す ることが 全 国 7カ 所 にある 産 総 研 地 域 セ ンターの 使 命 です 意 味 はありません 各 地 域 センターでは 北 海 道 ならバイオものづくり 中 部 なら 機 能 部 材 というように 地 域 の 産 業 特 性 を 反 映 させたコア テクノロジーを 明 確 化 して います 一 方 でイノベーションにおいては あ る 分 野 の 技 術 をコアにしながら 別 の 分 野 の 技 術 を 必 要 とすることはよくありま す そのとき 必 要 な 技 術 がその 地 域 セン ターになければ 研 究 が 止 まってしまうこ とになります しかし 私 たちは 総 合 的 な 研 究 と 技 術 開 発 を 進 める 研 究 機 関 です オール 産 総 研 で 各 地 域 センターをバッ クアップして 必 要 な 技 術 や 人 を 投 入 して いくことができます 各 地 域 センターはつ くば 本 部 と 連 携 を 密 にすることで 深 い 専 に 私 は 地 方 にはある 種 の 閉 鎖 性 も 必 要 だと 考 えています それは 地 方 の 求 心 力 を 生 み 出 す 地 域 に 根 ざした 固 有 の 資 源 や 人 とも 言 えます そういった 地 方 の 閉 鎖 性 と 中 央 の 開 放 性 とのバランスをと ることで 地 に 足 の 着 いた 地 方 発 のイノ ベーションが 生 まれてくるでしょう 地 域 センターには そのための 拠 点 として 機 能 してほしいと 考 えています 地 方 創 生 に 向 けて 産 総 研 として どのような 取 り 組 みが 特 に 重 要 でしょうか 中 鉢 まずは 現 場 に 足 を 運 ぶことです 地 方 の 課 題 を 中 央 で 考 えても 的 確 に 把 握 できないので 地 方 の 現 場 に 行 き そこで 活 動 している 方 々と 会 話 をしながら 課 題 04 LINK 2016-01

TOP MESSAGE を 発 見 することが 最 も 重 要 です 主 役 は 地 方 であるという 前 提 を 崩 さず シーズと ニーズをすり 合 わせ 中 央 の 企 業 とは 異 なるアプローチをしていくのです そのために 産 総 研 は 全 国 の 公 設 試 験 研 究 機 関 ( 公 設 試 )との 連 携 を 深 めてい ます 公 設 試 は 各 都 道 府 県 にあり 地 方 企 業 のニーズを 最 も 把 握 しているからで す ま た 産 総 研 は 独 自 に イノ ベ ー ション コーディネータと 呼 ぶ 企 業 のニーズと 産 総 研 のシーズをマッチングさせる 専 門 家 を 養 成 しています イノベーションコー 究 開 発 をお 手 伝 いするとき 人 技 術 に 加 えて 資 金 の 重 要 性 を 感 じます 産 総 研 は 現 在 金 融 機 関 との 連 携 強 化 を 進 め ており 今 後 技 術 人 資 金 の 三 位 一 体 となった 支 援 体 制 を 整 えたいと 考 えてい ます 持 続 可 能 な 社 会 を 実 現 するために 将 来 の 連 携 先 となり 得 る 地 方 企 業 の 方 々へ メッセージをお 願 いします しています それらの 多 くは これ 以 上 の 先 送 りが 許 されません 今 本 気 で 考 え 真 剣 に 取 り 組 む 時 期 に 来 ているのです そのときに 鍵 となるのが 科 学 技 術 によ るイノベーションです もちろん すべて の 課 題 が 科 学 技 術 で 解 決 するとは 思 って いません 人 々の 意 識 改 革 も 重 要 です し かし 多 くのことは 科 学 技 術 の 発 展 により 解 決 できると 考 えています 産 総 研 は 安 心 して 暮 らせる 未 来 の 実 現 を 見 据 えながら 企 業 の 成 長 と 地 方 経 済 日 本 経 済 の 発 展 に 貢 献 する 研 究 機 関 ディネータには 地 域 センターや 公 設 試 中 鉢 皆 さまが その 土 地 に 祖 父 母 の 世 を 目 指 してまいります 益 々のご 支 援 とご と 連 携 してニーズとシーズの 連 結 手 とし て 活 躍 してもらいます コーディネート 活 動 をより 活 発 にするため 産 総 研 内 部 の 人 材 だけではなく 民 間 や 公 設 試 からも 積 極 的 に 採 用 し 現 在 120 人 規 模 に 増 員 しています 先 ほど 地 方 にはある 種 の 閉 鎖 性 が 必 要 と 申 しましたが 人 材 については どう しても 中 央 に 流 出 していく 傾 向 があるた め 彼 らが 活 躍 する 場 を 作 り 地 方 にとど め 確 保 していく 必 要 があるでしょう その ような 人 材 が 地 方 に 根 付 き 中 央 との 連 携 交 流 を 深 めていけば 課 題 のかなり の 部 分 を 地 方 で 解 決 できるようになると 思 います 地 方 には 意 欲 あふれる 経 営 者 や 才 能 ある 社 員 がいて 優 れた 技 術 をもった 企 業 が 数 多 くあります このような 企 業 の 研 代 から 住 んでいるとすれば すでに100 年 が 経 っていることになります 孫 の 世 代 までその 土 地 にいると 考 えれば さらに 100 年 の 時 が 経 過 することになります そ のとき 皆 さまは そこにどのような 技 術 や 資 産 を 残 したいと 考 えられるでしょうか 産 総 研 は 皆 さまの 孫 の 世 代 が 安 心 し て 暮 らせる 故 郷 をつくるお 手 伝 いをした いと 思 います すなわち 100 年 後 も 持 続 的 に 発 展 している 社 会 を 実 現 する 技 術 の 提 供 に 努 めていきたいと 考 えていま す これから 必 要 なのは 100 年 後 には なくなる 技 術 ではなく 持 続 性 をもって 100 年 後 の 社 会 にも 貢 献 し 歴 史 的 な 評 価 を 受 け 得 る 技 術 です そのような 考 えのも と 地 に 足 を 着 けた 技 術 で 地 方 に 寄 り 添 う 取 り 組 みを 続 けていきます 近 年 国 内 ではさまざまな 課 題 が 噴 出 協 力 をお 願 いいたします 2016-01 LINK 05

BUSINESS MODEL 地 方 発 イノベーション BUSINESS MODEL 地 方 でオリジナル 製 品 を 開 発 技 術 力 を 育 んだ 産 総 研 との 連 携 クレースト 強 化 プラスチックで 鉄 道 車 両 用 不 燃 照 明 カバー を 開 発 産 総 研 [ 東 北 センター ] 株 式 会 社 宮 城 化 成 株 式 会 社 宮 城 化 成 代 表 取 締 役 小 山 昭 彦 Akihiko Oyama 産 業 技 術 総 合 研 究 所 化 学 プロセス 研 究 部 門 首 席 研 究 員 蛯 名 武 雄 Takeo Ebina 06 LINK 2016-01

産 総 研 宮 城 化 成 2015 年 9 月 高 度 な 不 燃 性 を 実 現 した 新 幹 線 地 下 鉄 などの 鉄 道 車 両 用 照 明 カバーが 発 売 された この 製 品 の 開 発 に 挑 んだのが 宮 城 県 栗 原 市 にあるプラスチックメーカー 宮 城 化 成 と 産 総 研 東 北 センターだ 両 者 がそれぞれもつ 強 みをかけ 合 せることにより 地 方 企 業 から これまでどこにもなかった 新 製 品 が 誕 生 した 連 携 成 功 のポイントは お 互 いの 強 みのかけ 合 わせ 宮 城 県 北 部 の 田 園 に 囲 まれた 場 所 で 約 30 年 間 強 化 プラスチック 製 品 の 製 造 販 売 を 行 ってきた 宮 城 化 成 社 員 40 人 を 率 いる 小 山 昭 彦 社 長 いわく 数 年 前 までは 受 注 *2 法 でプラスチックを 成 形 していると 聞 き その 工 法 で あれば 透 明 なGFRPをつくることができる 点 に 注 目 しま した 透 明 で 難 燃 性 の 高 いGFRP 製 品 はほとんど 流 通 し ていないので 真 空 含 浸 工 法 の 技 術 を 生 かしながら ク レーストの 不 燃 性 を 付 加 したいと 考 えました お 互 いの 強 みをかけ 合 わせる 連 携 の 形 です したものをつくって 出 荷 するだけだった 会 社 が 現 在 は 鉄 道 車 両 向 けの 不 燃 照 明 カバーの 開 発 により 日 本 で 唯 一 の 製 造 技 術 をもつ 企 業 として 注 目 を 集 めている きっかけは2009 年 の 産 総 研 との 出 会 いだった 東 北 経 済 連 合 会 のコーディネーターから 産 総 研 東 北 セン ターの 蛯 名 武 雄 を 紹 介 されたのだ 東 北 産 の 粘 土 から 驚 異 的 なガスバリア 性 耐 熱 性 を 誇 る 高 機 能 な 薄 膜 クレースト *1 を 開 発 した 蛯 名 は 当 時 その 実 用 化 に 向 けてさまざまな 企 業 と 共 同 研 究 を 進 め アスベスト 代 替 ガスケットや 水 素 バリア 性 複 合 材 料 の 開 発 など 画 期 的 な 新 製 品 を 世 の 中 に 送 り 出 していた その 蛯 名 を 訪 ねた 小 山 氏 は クレーストのガスバリア 性 を 応 用 した 水 素 タンクをつくれないかと 考 えていた し かし 水 素 タンクはすでに 他 社 との 連 携 が 始 まっていた ではどうしようか と 次 に 注 目 したのがクレーストの 耐 熱 性 です 蛯 名 さんが 出 した 透 明 なクレーストを 見 て 思 いました 当 社 の 得 意 とするガラス 繊 維 強 化 プラスチック (GFRP)でも 透 明 なものはつくれます ところがこれが 燃 えやすい クレーストはガスバリア 性 だけでなく 燃 え ないという 特 性 もある そこで2つの 透 明 な 素 材 を 組 み 合 わせて 透 明 でかつ 燃 えない 新 素 材 をつくれないだろう か?と そこから 新 たな 連 携 の 話 が 始 まりました 共 同 研 究 のポイントは 企 業 の 技 術 と 産 総 研 の 技 術 の マッチングにあると 蛯 名 は 言 う 宮 城 化 成 がGFRP 製 品 の 製 造 において 真 空 含 浸 工 不 燃 性 と 透 明 性 の 両 立 宮 城 化 成 が 次 に 検 討 したのは 何 を 開 発 するかであ る そこで 透 明 な 不 燃 材 のニーズについて 市 場 調 査 を 進 め 見 出 したのが 鉄 道 車 両 向 けの 照 明 カバーだった 鉄 道 車 両 では 照 明 カバーを 含 め 天 井 部 分 に 使 用 さ れる 材 料 には 不 燃 性 が 要 求 されています 特 に 新 幹 線 や 地 下 鉄 車 両 の 照 明 カバーには 高 い 不 燃 性 が 求 めら れます しかし 不 燃 でありながら 透 過 性 や 光 拡 散 性 軽 量 性 安 全 性 を 十 分 に 満 たす 材 料 として 適 当 なものはな く 鉄 道 車 両 メーカーは 困 っていたのです と 小 山 氏 2009 年 不 燃 照 明 カバーにターゲットを 絞 り 共 同 研 究 がスタートした さっそくGFRPにクレースト 膜 を 貼 付 し 試 作 品 を 製 作 燃 えるかどうかを 試 すため 蛯 名 は 市 販 の 多 目 的 ラ イターで20 分 間 炙 ってみた するとクレーストにススが ついただけで 下 のGFRPは 燃 えていない 自 信 をもって 試 作 品 を 日 本 鉄 道 車 両 機 械 技 術 協 会 の 鉄 道 車 両 用 材 料 燃 焼 試 験 ( 車 材 燃 試 )に 提 出 した しかし 試 験 はクリ アできなかった *1- クレースト(Claist) 産 総 研 が 開 発 した 粘 土 を 原 料 とする 環 境 に 優 しい 膜 材 料 高 耐 熱 性 (600 ) ガ ス バ リ ア 性 ( 厚 さ0.02 mm 膜 1m2から1 日 に 漏 れる 水 素 の 量 が0.1 cc 未 満 )などに 優 れ アスベスト やプラスチックフィルムの 代 替 材 料 として 食 品 包 装 からロケット 開 発 に 至 るまでさまざ まな 用 途 への 応 用 が 期 待 される *2- 真 空 含 浸 工 法 (VaRTM 工 法 ) 真 空 吸 引 しながら 樹 脂 を 注 入 し 強 化 繊 維 に 樹 脂 を 含 浸 させ 硬 化 させるFRPの 成 形 法 2016-01 LINK 07

BUSINESS MODEL 地 方 発 イノベーション 私 たちには 試 験 に 通 らな かった 理 由 がわかりませんでし た そこで 産 総 研 の 東 北 セン ター 内 に 車 材 燃 試 と 同 条 件 の 設 備 をつくり 本 番 と 同 じ 環 境 で 燃 焼 実 験 を 行 うことにしました ( 蛯 名 ) 改 良 品 を 燃 やしてみる やは り 燃 え な い 少 な くと も 蛯 名 た ちには 燃 えているようには 見 え なかった 今 度 は 大 丈 夫 だと 思 って 改 良 品 を 出 しても 返 ってきた 試 験 結 果 はNG ここからが 長 かったですね どうしても 日 本 鉄 道 車 両 機 械 技 術 協 会 の 基 準 が 把 握 で きず 最 終 的 には 同 協 会 に 赴 き 評 価 担 当 者 へ 直 に 話 を 聞 いた 燃 えた 形 跡 がなくても 試 験 中 に 微 量 でも GFRP から 燃 焼 ガスが 出 てはいけなかったのだ 試 験 に 用 いる 炎 の 微 妙 な 色 の 変 化 から 燃 焼 ガスが 出 ているかどうかを 判 断 できるまでに 2 年 を 費 やした オリジナル 製 品 を 自 社 ブランドで 販 売 する 企 業 へ 不 燃 性 の 基 準 がわかっても それを 達 成 するための 試 行 錯 誤 は 続 いた 産 総 研 が 目 指 したのは 不 燃 性 を 有 す 密 着 性 を 高 めるために 表 面 の 改 質 を 行 ったりと 双 方 で 改 善 を 重 ね 試 験 結 果 に 一 喜 一 憂 する 日 々が 続 いた そしてとうとう 蛯 名 の 研 究 グループで すべての 条 件 を 満 たすピンポイントのクレーストの 調 合 を 発 見 宮 城 化 成 の 改 良 GFRPに 塗 布 した 新 製 品 は 2014 年 2 月 に 試 験 に 合 格 し 念 願 の 不 燃 認 定 を 得 ることができた 開 発 開 始 から5 年 の 月 日 は 決 して 短 くはなく 小 山 氏 も 助 成 金 がなければ 続 かなかったかもしれない と 振 り 返 る しかし 蛯 名 はこの 共 同 研 究 に 新 素 材 の 創 出 のほ かに もう 一 つ 意 義 を 感 じていた 企 業 規 模 が 大 きくなく 自 社 オリジナルと 呼 べる 商 品 ももっていないというのは ( 東 北 ) 地 方 の 一 般 的 なメー カーではよくあることで 宮 城 化 成 もそうだという 話 を 小 山 社 長 ともしていました この 連 携 が 成 功 すれば 地 方 の 企 業 が 技 術 開 発 を 通 じて 新 しい 製 品 を 生 み 出 せるという よい 先 例 になります だから 私 は 必 ずこの 連 携 を 成 功 さ せたかったのです 宮 城 化 成 もこの 間 に 企 画 開 発 部 を 新 設 し 産 総 研 東 北 センターに 研 究 者 を 常 駐 させて 開 発 に 取 り 組 んだ そ の 結 果 自 社 でオリジナル 製 品 を 開 発 する 企 業 へと 変 身 を 遂 げた 小 山 氏 は 言 う 産 総 研 との 共 同 開 発 の 経 験 により 事 業 に 材 料 開 発 という 新 分 野 が 加 わり 社 内 に 開 発 を 担 う 人 材 がそろっ てきました 仕 様 の 決 まった 製 品 を 受 注 するメーカーか ら 自 ら 製 品 を 生 み 出 せる 会 社 になったことで 社 員 の 意 識 も 変 わってきています る 上 に 亀 裂 ができにくく かつプラスチックに 密 着 しや すいという 両 立 が 困 難 な 条 件 を 満 たした 塗 布 できるク レーストの 開 発 だ 粘 土 メーカーとも 連 携 し 通 常 とは 異 なる 前 処 理 を 施 したオリジナルの 粘 土 を 開 発 した 宮 城 化 成 は 樹 脂 に 無 機 材 を 配 合 したり クレーストとGFRPの 08 LINK 2016-01

産 総 研 宮 城 化 成 地 方 企 業 の 活 性 化 を 目 指 して 2015 年 9 月 宮 城 化 成 は 在 来 線 用 試 作 車 両 1 車 両 分 の 製 品 として 不 燃 照 明 カバー EXVIEW(エクス ビュー) を 出 荷 した マーケットは 限 られているが ニー ズを 確 実 に 押 さえており 現 在 は ほかに 同 じ 条 件 を 満 た す 素 材 がないため 相 当 のシェア 獲 得 が 期 待 できる 今 後 はクレーストを 用 いた 不 燃 新 建 材 を 開 発 したい と 考 えています 建 材 分 野 に 進 出 できれば 照 明 カバー のみならず 間 仕 切 りや 防 火 垂 れ 壁 など より 大 きなマー ケットで 勝 負 できます 2016 年 度 には 国 土 交 通 省 の 建 産 総 研 で 開 発 したクレーストは 素 材 なので このまま では 世 の 中 で 使 っていただくことができません 製 品 と いう 形 にしてくださる 企 業 の 方 々との 共 同 研 究 は 研 究 者 としてもとてもありがたいことなのです さらに 透 明 なクレーストが 実 用 化 されたのは この EXVIEW が 初 めてだが それが 地 方 の 企 業 から 出 たこ とに 蛯 名 は 喜 びを 感 じている 産 総 研 の 地 域 センターが その 地 方 にある 企 業 とどう 付 き 合 い どのように 輪 を 広 げていくか 私 たちもよい 経 験 となりました これからさらにこの 輪 を 広 げ 地 方 企 業 の 活 性 化 のお 手 伝 いをさせていただきたいと 考 えています 材 用 の 不 燃 認 定 を 得 て サンプル 出 荷 までもっていきた いですね 小 山 氏 は 産 総 研 との 連 携 について どう 考 えているの だろうか 社 内 に 企 画 開 発 を 行 う 意 識 と 体 制 ができただけでな く 蛯 名 さんには 営 業 面 についても 親 身 に 考 えてもらった り 助 成 金 を 申 請 する 方 法 をアドバイスしていただいたり など 連 携 の 意 義 は 大 きかったです 今 後 も 外 部 資 金 を 獲 得 しながら 連 携 を 進 め 新 しい 製 品 を 生 み 出 していき たいと 思 っています これを 受 けて 蛯 名 は 言 う EXVIEW(エクスビュー)( 写 真 提 供 : 宮 城 化 成 ) 透 明 なガラス 繊 維 強 化 プラスチック(GFRP)の 表 面 を 透 明 なクレーストで 被 覆 した 不 燃 透 明 複 合 材 成 形 型 による 自 由 度 の 高 い 立 体 形 状 が 製 造 可 能 で 鉄 道 車 両 用 の 不 燃 照 明 カバー( 写 真 右 )をはじめ さまざまな 用 途 での 活 用 に 対 応 できる 鉄 道 車 両 用 材 料 燃 焼 試 験 合 格 特 許 第 5589227 号 ( 透 明 不 燃 材 及 びその 製 造 方 法 ) お 気 軽 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い! 産 総 研 東 北 センター 983-8551 宮 城 県 仙 台 市 宮 城 野 区 苦 竹 4-2-1 : 022-237-5211 :http://www.aist.go.jp/tohoku/ 産 総 研 化 学 プロセス 研 究 部 門 983-8551 宮 城 県 仙 台 市 宮 城 野 区 苦 竹 4-2-1 : 022-237-5208 :https://unit.aist.go.jp/cpt/ クレーストの 詳 細 はこちらから 株 式 会 社 宮 城 化 成 987-2304 宮 城 県 栗 原 市 一 迫 北 沢 半 金 沢 15 番 地 の4 : 0228-52-3931 :http://www.miyagi-kasei.co.jp EXVIEW(エクス ビュー)の 解 説 動 画 はこちらから 2016-01 LINK 09

BUSINESS MODEL 地 方 発 イノベーション BUSINESS MODEL 地 域 センターの 連 携 で 実 現 した 世 界 トップクラスのテクノロジー グローバル 市 場 で 戦 える 高 精 度 なレーザー 傷 検 査 装 置 穴 ライザー 産 総 研 岡 田 三 郎 産 総 研 中 村 修 産 総 研 野 中 一 洋 シグマ 株 式 会 社 江 崎 泰 史 産 総 研 [ 中 国 センター ] [ 九 州 センター ] シグマ 株 式 会 社 10 LINK 2016-01

産 総 研 シグマ 工 業 製 品 の 製 造 現 場 において 製 造 ラインの 自 動 化 はかなり 進 んでいるが 検 査 ラインでは 多 くをまだ 人 手 に 頼 っている そのため 品 質 管 理 を 向 上 させる 検 査 の 自 動 化 は 長 く 現 場 の 悲 願 だった そこに 登 場 したのが シグマ 株 式 会 社 ( 広 島 県 呉 市 )のレーザー 傷 検 査 装 置 穴 ライザー だ この 検 査 装 置 は 今 や 海 外 のメーカーからも 注 目 される 製 品 となったが 実 は 同 社 の 開 発 への 努 力 が 実 を 結 び 花 開 くまでには 産 総 研 の2つの 地 域 センターとの 連 携 があった 産 総 研 の 基 盤 技 術 を シグマが 実 用 化 中 村 ( 産 総 研 中 国 センター) 穴 ライザー 開 発 の 発 に 異 動 したため その 後 はつくばからシグマの 研 究 開 発 をフォローしました 産 総 研 が 提 供 した 技 術 シーズが 製 品 化 に 至 ったのは シグマの 技 術 者 のたゆまぬ 努 力 によ るものです 端 は 岡 田 さんのレーザー 傷 検 査 技 術 でしたね 江 崎 産 総 研 との 協 力 がうまく 進 んで2005 年 に 試 作 岡 田 ( 産 総 研 中 国 センター) 私 は1992 年 ごろから 高 品 質 鋼 板 の 微 細 な 傷 の 検 査 装 置 の 開 発 に 取 り 組 んで 品 が 完 成 し 2006 年 からレーザー 傷 検 査 装 置 第 1 号 機 の 販 売 活 動 に 入 ることができました いましたが 95 年 ごろに 広 島 県 にある 企 業 の 要 望 を 受 け 円 筒 形 の 油 圧 シリンダー 部 品 の 検 査 にこの 技 術 を 応 用 しました さらにそれを 自 動 車 用 シリンダーブロックボ アの 検 査 装 置 に 発 展 させ 99 年 の 特 許 流 通 フェアin 広 ユーザーの 声 を 聞 き 改 良 を 重 ねた 島 に レーザー 光 回 折 法 を 用 いた 円 筒 内 面 の 微 小 傷 欠 江 崎 第 1 号 機 を 大 手 の 自 動 車 メーカーが 購 入 してく 陥 検 査 装 置 として 展 示 しました 具 体 的 には 回 転 するプローブを 少 しずつ 移 動 させな がらレーザー 光 を 検 査 対 象 の 表 面 に 照 射 し 反 射 光 を 分 析 して 傷 や 欠 陥 を 検 知 するという 仕 組 みです これをご れたことで 業 界 内 で 認 知 はされましたが まだ 装 置 の 耐 久 性 も 不 十 分 で 販 売 は 伸 び 悩 んでいました 岡 田 この 時 期 共 同 研 究 はいったん 終 わっていて シ グマ 独 自 で 研 究 開 発 を 進 めていらっしゃいましたね 覧 になったシグマの 下 中 社 長 が 社 内 の 部 品 検 査 用 にぜ 江 崎 はい 第 2 号 機 の 開 発 過 程 では 検 証 用 の 装 置 ひ 使 いたいとおっしゃってくださいました 江 崎 (シグマ 株 式 会 社 ) 自 動 車 部 品 工 場 などでは 製 造 ラインが 自 動 化 されているのに 対 し 検 査 はほとんど 目 視 で 行 われています 手 間 とコストがかかり 結 果 にもば らつきがあるので 検 査 の 自 動 化 は 長 年 の 夢 でした これ を 実 現 すべく 当 社 は 産 総 研 と シリンダーブロックボア の 内 壁 検 査 装 置 の 共 同 研 究 をすることになったのです 中 村 共 同 研 究 のスタートは 産 総 研 の 発 足 以 前 ま だ 中 国 センターが 工 業 技 術 院 中 国 工 業 技 術 研 究 所 だっ た2000 年 でしたね を 買 ってくださった 大 手 自 動 車 メーカーから 多 くの 改 良 のご 要 望 を 受 けました 特 にスピード 面 ですね この 検 査 装 置 は プロープを 高 速 で 回 転 させ ミッションケースの 内 壁 を 検 査 します 当 時 はこの 速 度 が1 分 間 1500 回 転 だったのですが 1 万 回 転 を 超 えないと 現 場 で 使 えない と 言 われました しかし 当 時 の 構 造 ではどんなに 改 良 し ても 無 理 で 実 現 できたとしても 耐 久 性 に 問 題 が 生 じると 考 えられました 高 速 回 転 を 続 けながら 24 時 間 365 日 の 検 査 を 実 行 できる 製 品 にするため それまでとは 異 な る 構 造 を 考 案 したことで 最 終 的 に1 分 間 12000 回 転 を 岡 田 はい ただ2004 年 には 私 を 含 めた 産 総 研 の 実 現 できました 研 究 担 当 者 が3 名 とも 中 国 センターからつくばセンター ところが2007 年 に 発 売 した 第 2 号 機 は リーマンショッ 2016-01 LINK 11

BUSINESS MODEL 地方発イノベーション クの影響で 2年間まったく売れませんでした どこにも 識してしまう問題が生じていました 過剰品質による生産 買っていただけない間 引き続きさまざまな会社を回り ロスは ビジネス上大きな問題です しかし 微細欠陥の ご意見をいただきながら改善を続けていました 検出と過剰判定はトレードオフの関係にあり なかなか 岡田 そのころ 他社からもレーザーを用いた傷検査 解決できませんでした 社内での研究開発に限界を感じ 装置が出てきましたね て 再び産総研に相談したのです 江崎 競合の装置に確実に勝つことを目指した製品 中村 私は以前 九州工業技術研究所 産総研九州セ が 第3号機 穴ライザーⅢ です ここに至って ようやく ンターの前身 で研究をしていたので 誰が対応者として 着実に売れるようになりました ユーザーが増えると 現 適任かと考えたとき すぐに九州センターの野中さんを 場からの声や情報が集まり 課題が明確になるので 改 思い浮かべました まさに 地域をまたいだマッチングと 良もしやすくなります このサイクルが回り始め 品質が なったのです 向上し 量産ラインでの使用も次々と決まりました 現在 野中 産総研九州センター 当時私は 半導体 エレ は この期間に蓄積できたノウハウを生かして開発を続 クトロニクス分野を中心に ウエハやプリント配線板など けています の欠陥を検査する装置の研究開発を行っていました 九 州では半導体産業が業績低迷に苦しんでいる一方 自動 高度な課題の解決に向け 車産業は勢いがあり 製造拠点ではこれまでの組み立て 再びタッグを組んだ だけではなく 研究開発の機能ももつようになっていまし た 九州センターとしても もてる力をこの裾野の広い自 中村 2011年には再び シグマと産総研の共同研究 動車分野に展開できれば より広く貢献できると考えてい がスタートします そのときは 傷の誤判定を減らしたい ました そんなとき中村さんから声がかかったのです と相談に来られたのでしたね 傷 欠陥と汚れなどを判別でき かつ欠陥は微細なも 江崎 検査精度の向上により 汚れなども傷として認 のでも見逃さない検査装置が欲しいという要望は 私が シグマ株式会社 LIS事業部 部長 12 産業技術総合研究所 中国センター 上席イノベーションコーディネータ 江崎 泰史 中村 修 Yasufumi Esaki Osamu Nakamura LINK 2016-01

産総研 シグマ 九州センターで取り組んでいる官能検査の自動化 シス 援事業 サポイン事業 で 穴ライザーⅤ を開発中です テム化と標準化というテーマとも一致していたので 産総 ここではこれまでの検査機能に加え 検査対象の穴の直 研の中堅 中小企業との連携促進のための研究加速資 径 真円度 面の粗さも自動で計測することを目指してい 金制度を利用して取り組みました 試行錯誤の末 ここで ます 穴ライザーⅣ の経験から レーザーを用いること 得た基本的な成果を基にした提案が 中小企業庁のもの で計測作業も自動化できるはずだと 新たな計測の分野 づくり補助金事業に採択され 本格的な装置開発に着手 へ勇気をもって飛び込むことにしました 部品の穴加工は しました これがシグマとの共同開発の再スタートです 機械加工の基本中の基本なので これを開発できれば しかし 細いプローブが高速回転する限定的なスペー 世界中の製造企業が欲しがる夢の検査装置になります スに新たな光学設計を入れ込み 汚れと欠陥を検知する 野中 シリーズ名は同じでも 穴ライザーⅤ は 穴 というのは 困難なチャレンジでした そのためなかなか ライザーⅢ Ⅳ から大きく飛躍しています それまでの 結果が出ませんでしたが 紫外レーザーを使うことで よ 穴ライザーが欠陥の有無だけを検査の目的としていた うやく欠陥と汚れを分けて検知できるようになりました のに対し 穴ライザーⅤ では 欠陥の判別とともに 穴 江崎 誤判定が減って 正常品を確実に把握すること 加工面の直径や真円度など 加工の仕上がり状態を同時 が可能となり 検査の精度向上と歩留まりの改善を両立 に高速 高精度で計測します 計測のための独自の光学 することができました この技術を用いた製品を 穴ライ 設計はもちろんですが プローブの高速回転やデータ処 ザーⅣ として発表したのが2015年6月です 理速度に対応するための 電力供給や信号伝達の手法な ど 多くのアイデアと技術を組み込んでいます より詳細 国際標準づくりも視野に な穴加工面の情報や検査結果を出せる新しい光計測手 夢の検査装置開発への挑戦は続く 法を導入することで IoT時代でも使える 意味ある付加 価値の高いデータが得られると考えています 江崎 現在は経済産業省の戦略的基盤技術高度化支 レーザーを用いた計測 にはこのような大きな意味が 産業技術総合研究所 中国センター 産学官連携推進室 テクニカルスタッフ 連携コーディネーション担当 基礎素材研究部門 予測診断技術研究グループ 研究グループ長 当時 岡田 三郎 産業技術総合研究所 エレクトロニクス 製造領域研究戦略部 イノベーションコーディネータ 兼 製造技術研究部門 九州センター 野中 一洋 Kazuhiro Nonaka Saburo Okada 2016-01 LINK 13

BUSINESS MODEL 地 方 発 イノベーション あり まさに 次 代 を 見 据 えた 革 新 的 な 技 術 と 言 えます 窓 口 となり イノベーションコーディネータを 中 心 とする 中 村 品 質 管 理 が 重 視 される 時 代 において 検 査 と 計 200 名 のスタッフがコンシェルジュとなって 企 業 からのさ 測 両 方 の 自 動 化 は 非 常 に 大 きいインパクトになりますね 江 崎 IoT 時 代 に 向 け 検 査 計 測 データを 収 集 し ビッグデータとして 活 用 する 仕 組 みづくりもできれば 品 質 向 上 にも 貢 献 できるでしょう とても 発 展 性 のある 技 術 だと 私 も 思 います 野 中 さらに 私 たちは 欠 陥 サイズに 適 したレーザー 光 のビームスポットサイズの 選 択 適 用 法 など 自 分 たち の 開 発 した 検 査 技 術 を 組 み 込 んだ 試 験 方 法 を 世 界 のス タンダードとすることを 目 指 しています 技 術 の 国 際 規 格 化 は グローバル 市 場 でビジネスを 展 開 していく 上 で 大 きな 意 味 があります 標 準 化 と 特 許 を セットで 発 信 し 日 本 の 底 力 と 国 際 競 争 力 を 上 げていき たいのです まざまなご 要 望 をお 聞 きして 3000 名 の 研 究 スタッフ 等 でお 応 えしようというものです 中 国 センターはバイオマス 利 用 技 術 の 研 究 を 看 板 に 掲 げていますが バイオマスと 関 係 のない 企 業 であって も 中 国 センターをオール 産 総 研 のワンストップ 窓 口 とし て 気 軽 に 相 談 に 来 ていただきたいと 思 っています 私 は 2011 年 に 中 国 センターに 所 長 として 赴 任 したのを 機 に 産 総 研 中 国 センター 友 の 会 ( 産 友 会 ) を 立 ち 上 げ ました 看 板 研 究 での 貢 献 以 外 に 産 総 研 の 本 来 の 役 割 を 知 っていただくこと 地 域 連 携 のためのネットワークを つくることが 目 的 です 現 在 は エレクトロニクス 製 造 や エネルギー 環 境 の 分 野 を 中 心 に 多 岐 にわたる 業 種 の 約 200 社 に 参 加 いただいています 江 崎 標 準 化 と 言 われても 最 初 はピンとこなかったの 2013 年 度 からは 産 総 研 全 体 の 広 範 な 研 究 シーズを *1 ですが 最 近 トップスタンダード 制 度 を 利 用 し た 日 本 発 の 国 際 標 準 提 案 があることを 知 り ルールを 日 本 主 導 でつくることの 意 義 を 実 感 しました 穴 内 部 の 検 査 の 自 動 化 に 関 して 3 年 後 にJIS 規 格 を 将 来 的 にはISO 規 格 を 地 方 の 研 究 開 発 型 企 業 へ 紹 介 し 大 学 公 設 試 験 研 究 機 関 などとも 連 携 しながら 外 部 資 金 獲 得 や 共 同 研 究 プロ ジェクトの 提 案 を 目 指 す 技 術 交 流 サロン も 開 催 してい ます つくりたいと 考 えています 岡 田 現 場 の 課 題 をすくい 上 げるには 産 総 研 のス 中 村 中 国 センターから 九 州 センターへの 連 携 の 拡 タッフ 自 らが 積 極 的 に 企 業 に 出 向 くことが 非 常 に 重 要 で がりが 国 際 規 格 への 挑 戦 というグローバル 展 開 にもつ す 最 終 的 にものをいうのは 人 と 人 との 信 頼 関 係 ですね ながったことは 地 方 創 生 のよい 例 になったと 思 います 中 村 現 在 そういった 連 携 の 成 果 が 少 しずつ 出 てき 地 方 企 業 との 連 携 はオール 産 総 研 で 合 言 葉 は 技 術 連 携 = 革 新 ています 2015 年 度 には 広 島 の 自 動 車 関 連 中 小 企 業 各 社 から 求 められていた 低 コストのランダムピッキングロ ボットシステムの 開 発 が 産 総 研 と 広 島 県 立 総 合 技 術 研 究 所 が 連 携 したNEDOの 事 業 として 走 り 始 めました 中 村 産 総 研 は 10 200 3000の 総 合 力 で 地 江 崎 穴 ライザー は 海 外 メーカーからの 引 き 合 い 域 産 業 の 支 援 に 取 り 組 んでいます 地 域 センターを 含 む 全 国 10カ 所 の 研 究 拠 点 が オール 産 総 研 のワンストップ が 増 え 高 く 評 価 されていると 感 じていますし 2014 年 には 当 社 が グローバルニッチトップ 企 業 100 選 *2 に 選 14 LINK 2016-01

産 総 研 シグマ ばれるなど 産 総 研 との 連 携 により 世 界 で 戦 える 企 業 に なってきました 2015 年 は 海 外 展 開 の 足 掛 かりをつか めたので 2016 年 はより 確 実 な 量 産 体 制 をつくり 販 売 促 進 に 取 り 組 んでいきたいです 中 村 幅 広 いニーズを 吸 い 上 げ 産 総 研 のシーズと マッチングさせて 世 界 で 戦 える 技 術 を 創 り 出 すにあたっ て 地 方 の 企 業 に 近 い 存 在 である 地 域 センターの 役 割 は とても 重 要 であると 考 えています 産 総 研 は 連 携 の 要 で あるイノベーションコーディネータの 育 成 に 注 力 してい て 私 も 現 在 はその 一 人 として 活 動 を 展 開 しています 合 言 葉 は 技 術 連 携 = 革 新 です 中 国 センターを 拠 点 に 全 国 に 拡 がる 産 総 研 のネットワークを 通 じて こ れからも 適 切 なマッチングを 進 め 地 方 発 イノベーション の 創 出 に 貢 献 していきたいと 考 えています *1- トップスタンダード 制 度 2012 年 6 月 創 設 2014 年 7 月 から 新 市 場 創 造 型 標 準 化 制 度 に 拡 充 それまでの 業 界 団 体 を 通 じたコンセンサス 形 成 を 経 ずに 迅 速 な 国 際 標 準 提 案 やJIS 化 を 図 るための 制 度 *2- グローバルニッチトップ 企 業 100 選 国 際 市 場 の 開 拓 に 取 り 組 み ニッチ 分 野 において 高 いシェアを 確 保 し 良 好 な 経 営 を 実 践 している 企 業 から 経 済 産 業 省 が 選 定 した100 社 穴 ライザー 自 動 車 部 品 などの 細 い 穴 に レーザーを 出 す 棒 を 回 転 させながら 挿 入 し レーザーの 反 射 具 合 を 分 析 し て 内 部 を 測 定 する 傷 検 査 装 置 検 査 の 自 動 化 とデー タ 管 理 により 品 質 の 向 上 を 実 現 する お 気 軽 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い! 産 総 研 中 国 センター 739-0046 広 島 県 東 広 島 市 鏡 山 3-11-32 : 082-420-8245 :https://www.aist.go.jp/chugoku/ 産 総 研 製 造 技 術 研 究 部 門 305-8564 茨 城 県 つくば 市 並 木 1-2-1(つくばセンター) 841-0052 佐 賀 県 鳥 栖 市 宿 町 807-1( 九 州 センター) : 029-861-7012(つくばセンター) :https://unit.aist.go.jp/am-ri/ 産 総 研 九 州 センター 841-0052 佐 賀 県 鳥 栖 市 宿 町 807-1 : 0942-81-3600 :http://www.aist.go.jp/kyushu/ 産 友 会 への お 申 し 込 みは こちらから シグマ 株 式 会 社 737-0012 広 島 県 呉 市 警 固 屋 9 丁 目 2 番 28 号 : 0823-28-0121 :http://www.sigma-k.co.jp 穴 ライザーの 紹 介 動 画 は こちらから 2016-01 LINK 15

サイエンスと 技 術 をLINKする 産 総 研 科 学 技 術 とビジネスをLINKする 産 総 研 人 々と 科 学 技 術 をLINKする 産 総 研 LINKの 先 にあるのは 技 術 を 社 会 へ そんな 思 いをのせた コミュニケーション マガジン 産 総 研 LINK を お 届 けします 技 術 を 社 会 へつなげるコミュニケーション マガジン 産 総 研 LINK No.4 平 成 28 年 1 月 発 行 編 集 発 行 問 い 合 わせ 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 企 画 本 部 広 報 サービス 室 出 版 グループ 305-8560 茨 城 県 つくば 市 梅 園 1-1-1 中 央 第 1 TEL : 029-862-6217 FAX : 029-862-6212 E-mail : prpub-ml@aist.go.jp 禁 無 断 転 載 2016 All rights reserved by the National Institute of Advanced Industrial Science and Technology(AIST) 所 外 からの 寄 稿 や 発 言 内 容 は 必 ずしも 当 所 の 見 解 を 表 明 しているわけではありません 産 総 研 LINK へのご 意 見 ご 感 想 がございましたら 上 記 E-mailまでお 寄 せください 今 後 の 編 集 の 参 考 にさせていただきます AIST15-E00004-4