乳房再建術

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Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

診療行為コード

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

目  次

社会資源について 

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75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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スライド 1


2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

事務連絡

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

①表紙

退職手当とは

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

1

次 世 代 育 成 支 援

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

スライド 1

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就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

基発第 号

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

保 険 料 の 軽 減 措 置 均 等 割 額 の 軽 減 1 以 下 の 基 準 によって 均 等 割 額 が 軽 減 されます 軽 減 割 合 は 被 保 険 者 と 世 帯 主 の 総 所 得 金 額 等 の 合 計 額 によって 判 定 します 軽 減 割 合 同 一 世 帯 内 の 被 保

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

( 月 額 で 支 給 されるもの) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 ( 1 2) 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 等 1 傷 病 手 当 金 出 産 手 当 金 又 は 休 業 手 当 金 ( 以 下 傷 病 手 当 金 等 という ) と 報 酬 との 調 整 につい

全設健発第     号


住宅改修の手引き(初版)

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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平成16年度

国民年金

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

65 歳 以 上 の 介 護 保 険 料 が 健 康 保 険 に 含 まれていた 時 より 高 額 になったと 思 うのですが 40 歳 から64 歳 までの 健 康 保 険 に 含 まれる 介 護 保 険 分 は 会 社 での 健 康 保 険 のルールに 基 づき 会 社 での 月 額 報 酬 等

福 岡 厚 生 年 金 事 案 4486 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 申 立 期 間 については その 主 張 する 標 準 報 酬 月 額 に 基 づく 厚 生 年 金 保 険 料 を 事 業 主 により 給 与 から 控 除 されていたことが 認 められることから 申 立 期

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

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別紙3

(2) 対 象 となる 方 75 歳 以 上 の 方 65 歳 ~74 歳 の 一 定 の 障 害 をもつ 方 で 申 請 により 広 域 連 合 の 認 定 を 受 けた 方 身 体 障 害 者 手 帳 (1~3 級 及 び4 級 の 一 部 ) 療 育 手 帳 (A1 A2) または 精 神 障

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

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技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

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我孫子市小規模水道条例

育児・介護休業等に関する規則

平 成 9 年 2 月 号 税 制 改 正 情 報 第 0 号 今 回 のテーマ 大 久 保 久 美 子 年 末 調 整 の 今 年 の 変 更 点 今 年 も 残 すところヶ 月 ほどとなり 年 末 調 整 の 時 期 となりました そこで 今 回 は 今 年 の 年 末 調 整 における 変 更

別紙3

「医療法人等に係る所得区分計算書」

Transcription:

乳 房 再 建 フローチャート 治 療 の 流 れ 乳 房 再 建 を 検 討 ( 点 線 は 保 険 適 用 外 ) 注 ) 温 存 手 術 後 の 再 建 について 保 険 適 用 となるのは がんの 取 り 残 しやリンパ 節 転 移 再 発 が 発 見 された 場 合 などに 限 ります このフローチャートは 乳 がん 治 療 の 基 本 的 な 流 れを 示 したものです 患 者 さんによっては 術 前 / 術 後 療 法 などが 追 加 される 場 合 があります

乳 房 再 建 術 は 乳 がんの 手 術 で 失 った 乳 房 を 新 しく 作 り 直 す 手 術 です 乳 腺 外 科 医 による 乳 がんの 手 術 の 後 形 成 外 科 医 によって 行 われます 行 うタイミングや 術 式 によって 分 類 されます タイミングによって 一 次 再 建 : 乳 がんの 手 術 と 同 時 に 行 う 方 法 二 次 再 建 : 乳 がんの 手 術 後 に 一 定 の 期 間 をおいて 行 う 方 法 術 式 によって 自 家 再 建 による 乳 房 再 建 : 患 者 さん 自 身 のお 腹 や 背 中 の 組 織 ( 自 家 組 織 )を 使 う 方 法 インプラントによる 乳 房 再 建 : ティッシュ エキスパンダー( 皮 膚 拡 張 器 )と ブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )を 使 う 方 法 美 容 整 形 の 豊 胸 手 術 と 異 なり 健 康 保 険 が 適 用 されます 注 ) 注 ) 保 険 適 用 のティッシュ エキスパンダーとインプラントを 使 った 乳 房 再 建 術 は 日 本 乳 房 オンコプラスティックサージャリー 学 会 の 認 定 を 受 けた 施 設 でのみ 受 けられます

一 次 再 建 ( 同 時 再 建 )と 二 次 再 建 には それぞれ 長 所 短 所 があります 一 次 再 建 二 次 再 建 長 所 二 次 再 建 よりも 手 術 の 回 数 が 少 なく 身 体 的 経 済 的 負 担 が 少 ない 乳 房 を 失 う 喪 失 感 が 小 さい まず 乳 がん 治 療 に 専 念 できる 乳 房 の 形 の 希 望 などをじっくり 検 討 できる 乳 がんの 手 術 とは 別 の 医 療 機 関 を 選 択 して 再 建 を 行 うことができる 短 所 乳 がんの 手 術 と 同 時 に 再 建 を 開 始 する 場 合 は 乳 房 の 形 の 希 望 などをゆっくり 考 える 余 裕 がない 乳 腺 外 科 医 と 形 成 外 科 医 の 連 携 が 不 可 欠 ( 医 療 機 関 の 選 択 が 重 要 ) 一 次 再 建 よりも 手 術 回 数 が 多 くなり 身 体 的 経 済 的 負 担 が 多 い 乳 房 を 失 った 後 の 喪 失 感 が 大 きい

自 家 組 織 による 再 建 とインプラントによる 再 建 には それぞれ 長 所 短 所 があります 自 家 組 織 による 再 建 インプラントによる 再 建 手 術 時 間 4~10 時 間 程 度 2~3 時 間 程 度 入 院 期 間 10 日 ~2 週 間 程 度 3~4 日 ( 日 帰 りも 可 能 ) 傷 あと 組 織 を 取 った 部 分 に 残 る 乳 房 切 除 術 の 傷 あとのみ 体 への 負 担 仕 上 がり 比 較 的 大 きく 社 会 復 帰 までに 時 間 がかかる 下 垂 など より 自 然 な 形 柔 らかく 体 温 を 感 じる 姿 勢 によって 形 が 自 然 に 変 化 する 比 較 的 小 さく 社 会 復 帰 が 早 くで きる 下 垂 などの 形 を 作 るのは 難 しい やや 硬 く 体 温 を 感 じにくい 姿 勢 によって 形 が 変 化 しない 起 こりうる 合 併 症 感 染 皮 弁 壊 死 など 感 染 被 膜 拘 縮 など 費 用 保 険 適 用 保 険 適 用 (2013 年 7 月 より 適 用 開 始 ) 長 所 短 所 < 出 典 > 日 本 乳 癌 学 会 編 : 患 者 さんのための 乳 がん 診 療 ガイドライン2012 年 版 金 原 出 版 株 式 会 社 :73-77, 2013より 改 変

お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 には 腹 直 筋 皮 弁 法 と 穿 通 枝 皮 弁 法 の2つがあります 腹 直 筋 皮 弁 法 (ふくちょくきんひべんほう) お 腹 の 皮 膚 脂 肪 筋 肉 の 一 部 に 血 管 をつけた 状 態 で 胸 に 移 植 する 方 法 です 穿 通 枝 皮 弁 法 よりも 手 術 時 間 は 短 く(4 時 間 程 度 ) 専 門 医 のいる 形 成 外 科 であれば 多 くの 施 設 で 受 けら れます 筋 肉 を 一 部 切 り 取 るので 腹 筋 が 弱 くなります 過 去 にお 腹 の 手 術 を 受 けた 人 や 妊 娠 出 産 を 予 定 している 人 には 適 していません 穿 通 枝 皮 弁 法 (せんつうしひべんほう) お 腹 の 脂 肪 だけを 血 管 をつけた 状 態 で 取 り 出 し 胸 に 移 植 する 方 法 です 注 ) 高 度 な 技 術 を 要 するため 手 術 時 間 は 長 く(6~ 10 時 間 程 度 ) 限 られた 施 設 でしか 受 けられません 筋 肉 を 切 り 取 らないので 腹 筋 が 弱 くなることは ありません 過 去 にお 腹 の 手 術 を 受 けた 人 でも 行 うことができます 妊 娠 出 産 を 予 定 している 人 には 適 していません 1お 腹 を 切 開 し 腹 直 筋 皮 弁 法 では 腹 直 筋 の 一 部 と お 腹 の 脂 肪 皮 膚 を 穿 通 枝 皮 弁 法 では 脂 肪 のみ を 乳 房 に 移 植 する 2 乳 房 の 傷 を 閉 じて 完 了 注 )お 尻 や 足 の 付 け 根 の 内 側 の 脂 肪 を 移 植 する 方 法 もあります

背 中 の 組 織 を 移 植 する 方 法 には 広 背 筋 皮 弁 法 があります 広 背 筋 皮 弁 法 (こうはいきんひべんほう) 背 中 の 皮 膚 脂 肪 筋 肉 の 一 部 に 血 管 をつけた 状 態 で 胸 に 移 植 する 方 法 です お 腹 の 手 術 を 受 けた 人 や 妊 娠 出 産 を 予 定 している 人 にも 適 しています 再 建 した 乳 房 は 主 に 筋 肉 でできているため 年 数 が 経 つと 移 植 した 筋 肉 が 使 われなくなって 萎 縮 し 小 さくなることがあります ボリュームを 出 すために ブレスト インプラント( 人 工 乳 房 )を 併 用 することもあります 将 来 反 対 側 の 乳 房 にがんが 発 生 した 場 合 には 同 じ 方 法 での 再 建 が 可 能 です 1 背 中 を 切 開 し 皮 膚 をつけたままの 広 背 筋 と 脂 肪 を わきの 下 の 内 側 をくぐらせて 乳 房 の 位 置 へ 移 動 させる 2 乳 房 で 縫 い 合 わせて 完 了

自 家 組 織 による 再 建 を 受 ける 前 に 下 記 のリスクなどについてご 理 解 ください 手 術 時 間 入 院 期 間 傷 あと 妊 娠 出 産 の 予 定 合 併 症 のリスク 移 植 する 組 織 を 体 から 採 取 する 手 術 を 行 うため 手 術 時 間 が 長 くなり(4~10 時 間 程 度 ) 身 体 的 負 担 が 大 きいので 入 院 期 間 も 長 くなります(10 日 ~2 週 間 程 度 ) 体 の 組 織 を 取 った 部 分 に 乳 がんの 手 術 以 外 の 傷 あとが 残 り ます お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 ( 腹 直 筋 皮 弁 法 穿 通 枝 皮 弁 法 ) ではお 腹 に30cm 程 度 背 中 の 組 織 を 移 植 する 方 法 ( 広 背 筋 皮 弁 法 )では 背 中 に15cm 程 度 の 傷 あとになります お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 ( 腹 直 筋 皮 弁 法 穿 通 枝 皮 弁 法 ) は 妊 娠 出 産 の 予 定 がある 人 には 適 していません 外 科 手 術 を 行 うので 感 染 症 などのリスクを 伴 います お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 の 場 合 まれに 乳 房 に 移 植 した 血 管 がうまくつながらず 皮 膚 や 脂 肪 の 血 流 が 悪 くなるために 乳 房 が 壊 死 することがあります

インプラントによる 再 建 は ティッシュ エキスパンダー ( 皮 膚 拡 張 器 )を 挿 入 する 手 順 が 一 般 的 です 1 乳 がんの 手 術 後 に ティッシュ エキスパンダーを 挿 入 する 2エキスパンダーに 生 理 食 塩 水 を 注 入 する 約 2 週 間 ごとに1~6ヵ 月 かけて 追 加 注 入 する 4 乳 房 の 傷 を 閉 じて 完 了 3 皮 膚 とその 周 辺 組 織 が 十 分 に 伸 びたら 同 じ 傷 あと を 切 開 し エキスパンダーとインプラントを 入 れ 替 える

ティッシュ エキスパンダー( 皮 膚 拡 張 器 )について ブレスト インプラントを 入 れる 前 に 挿 入 し 皮 膚 と 周 辺 の 組 織 を 伸 ばします それぞれの 患 者 さんに 合 った 形 状 大 きさを 選 びます

ブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 ) について それぞれの 患 者 さんに 合 った 形 状 大 きさを 選 びます 形 状 表 面 構 造 内 容 物 アナトミカル 型 ( 下 方 に 厚 みのある しずく 型 ) 凹 凸 加 工 のある テクスチャードタイプ 被 膜 拘 縮 注 ) を 起 こしにくい 粘 度 が 高 く 外 に 漏 れ 出 し にくいジェル 状 シリコン 凹 凸 加 工 のある テクスチャードタイプ 被 膜 拘 縮 注 ) を 起 こしにくい ラウンド 型 ( 丸 いお 椀 型 ) なめらかなスムーズタイプ テクスチャードタイプに 比 べて 被 膜 拘 縮 注 ) を 起 こし やすい アナトミカル 型 より 柔 らかめのジェル 状 シリコン 注 )インプラントの 周 囲 に 薄 い 膜 ができ 硬 くなって 縮 む 合 併 症 のことをいいます

インプラントによる 再 建 を 受 ける 前 に 下 記 のリスクなどについてご 理 解 ください 合 併 症 のリスク ティッシュ エキスパンダー( 皮 膚 拡 張 器 )やブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )と いう 人 工 物 を 体 内 に 入 れるため 感 染 症 を 起 こすことがあります その 場 合 は 人 工 物 をいったん 取 り 出 して 感 染 を 治 療 し 完 治 してから 再 建 をやり 直 さなければなりません インプラントの 周 囲 に 薄 い 膜 ができ 膜 が 硬 くなって 縮 むことにより 乳 房 が 非 常 に 硬 くなったり 痛 みを 生 じたりする 合 併 症 ( 被 膜 拘 縮 )が 起 きることがあります メンテナンス 再 建 していない 側 の 乳 房 が 加 齢 とともに 下 垂 し 左 右 のバランスが 悪 くなった 場 合 には 再 建 して いない 側 の 乳 房 を 持 ち 上 げる 豊 胸 するなど バランスを 合 わせる 手 術 が 必 要 になることがあります インプラントは 時 間 とともに 状 態 が 変 化 していき 将 来 的 には 交 換 や 摘 出 が 必 要 となる 可 能 性 が あります その 寿 命 は 種 類 手 術 の 方 法 患 者 さんの 健 康 状 態 やライフスタイルなどに 左 右 されますが 10~20 年 後 の 入 れ 替 えを 視 野 に 入 れておくのが 望 ましいとされています 放 射 線 療 法 の 影 響 乳 がんの 手 術 後 に 放 射 線 療 法 を 受 けた 場 合 は 皮 膚 が 弱 く 伸 びにくくなるため インプラントによる 再 建 では 形 のよい 乳 房 に 仕 上 がらないことがあります また 血 行 が 悪 くなるため 皮 膚 壊 死 などの 皮 膚 障 害 を 起 こしやすくなります このような 理 由 で 放 射 線 療 法 後 のインプラントによる 再 建 は 難 しいとされています

乳 房 再 建 後 は 下 記 の 注 意 やケアが 必 要 です < 術 式 によらない 共 通 の 注 意 ケア1> 乳 房 のお 手 入 れ 乳 房 再 建 の 手 術 後 の 数 日 間 は 乳 房 を 洗 ったり 入 浴 したりすることを 控 えましょう 抜 糸 後 は クリームや ローションを 使 って 乾 燥 を 防 ぐためのお 手 入 れが 必 要 になります ブラジャー 乳 房 再 建 後 しばらくは ワイヤーの 入 っていないタイプや 補 正 用 の 専 用 ブラジャーをつけると よりよい 場 合 があります 再 建 した 乳 房 の 位 置 がずれないようにするなど さまざまな 工 夫 がなされた 商 品 が 販 売 されています リハビリテーション 乳 がんの 手 術 後 には 腕 や 肩 の 関 節 を 動 かすリハビリが 必 要 ですが 乳 房 再 建 をした 場 合 は まず 安 静 に することを 優 先 します 激 しい 動 作 で 内 出 血 が 起 こったり 滲 出 (しんしゅつ) 液 が 溜 まったりすると 感 染 症 の 危 険 が 高 まるためです 主 治 医 などの 指 導 に 従 って 適 切 なタイミングと 方 法 でリハビリを 開 始 しましょう

乳 房 再 建 後 は 下 記 の 注 意 やケアが 必 要 です < 術 式 によらない 共 通 の 注 意 ケア2> たばこ 喫 煙 でニコチンが 体 内 に 入 ると 末 梢 血 管 が 収 縮 して 血 行 が 悪 くなるため 手 術 後 の 傷 の 治 りが 悪 くなり 感 染 症 などを 起 こすリスクが 高 まります 喫 煙 は 乳 がんのリスクになることも 知 られているので 再 発 予 防 のためにも 禁 煙 が 勧 められます 筋 力 トレーニング 乳 房 再 建 をして 数 年 経 つと 再 建 した 側 < 患 側 (かんそく)>と 再 建 していない 側 < 健 側 (けんそく)> の 対 称 性 がくずれてくることがあります 特 にインプラントによる 再 建 の 場 合 は 高 齢 になると 健 側 が 垂 れ 下 がってきます 下 垂 を 防 ぐためには 筋 力 トレーニングを 日 常 的 に 行 うと 効 果 的 です 乳 房 再 建 後 の 定 期 検 診 乳 房 再 建 の 有 無 にかかわらず 乳 がんの 手 術 後 は 定 期 検 診 が 必 要 です 特 に インプラントによる 乳 房 再 建 の 場 合 は 約 2 年 に1 回 はインプラントの 変 形 や 破 損 などがないかを 調 べる 目 的 で MRI または 超 音 波 による 検 診 を 受 ける 必 要 があります

乳 房 再 建 後 は 下 記 の 注 意 やケアが 必 要 です < 自 家 組 織 による 再 建 に 特 有 な 注 意 ケア> 手 術 直 後 の 安 静 お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 の1つである 腹 直 筋 皮 弁 法 (ふくちょくきんひべんほう)では 再 建 の 手 術 直 後 はお 腹 を 腹 帯 で 固 定 し 3 日 間 程 度 はベッドで 安 静 にする 必 要 があります また ベッドを 離 れる ときは 看 護 師 などに 介 助 してもらい 段 階 的 に 起 き 上 がったり 前 かがみで 歩 行 したりするなど 腹 部 に 負 担 がかからないように 注 意 します ガードル 着 用 腹 直 筋 皮 弁 法 では 腹 直 筋 を 切 り 取 るため 腹 筋 の 力 が 弱 くなります 退 院 してからも 再 建 の 手 術 後 2~3ヵ 月 は 腹 筋 力 を 補 助 するためガードルや 腹 帯 で 圧 迫 を 続 ける 必 要 があります その 間 は 重 い 物 を 持 ったり 激 しいスポーツをしたりすることはできません 血 流 モニタリング お 腹 の 組 織 を 移 植 する 方 法 の1つである 穿 通 枝 皮 弁 法 (せんつうしひべんほう)では 静 脈 血 栓 ( 血 管 内 に 血 のかたまりができ つまる 病 気 )のリスクがあります そのため 再 建 の 手 術 後 2 日 間 程 度 は 移 植 し た 部 分 の 皮 膚 の 色 や 血 流 を 観 察 する 必 要 があります

乳 房 再 建 後 は 下 記 の 注 意 やケアが 必 要 です <インプラントによる 再 建 に 特 有 な 注 意 ケア1> ティッシュ エキスパンダー( 皮 膚 拡 張 器 )の 違 和 感 ティッシュ エキスパンダー に 生 理 食 塩 水 を 注 入 すると 皮 膚 や 組 織 が 引 き 伸 ばされるため 張 り 感 や 痛 みが 起 こります 皮 膚 や 組 織 が 伸 びてくると 楽 になりますが 生 理 食 塩 水 を 追 加 する 度 に 張 り 感 は 現 れます 寝 るときに 真 上 を 向 くのが 苦 痛 な 場 合 は 横 を 向 くなど 姿 勢 を 変 えたり 背 中 にクッションを 入 れたりするなどの 工 夫 をするとよいでしょう また 痛 みがひどい 場 合 は 医 師 に 相 談 して 一 時 的 に 鎮 痛 剤 を 使 用 することもあります 手 術 後 の 動 作 制 限 ティッシュ エキスパンダー の 挿 入 後 1ヵ 月 程 度 は エキスパンダー 周 囲 に 滲 出 (しんしゅつ) 液 が 溜 まったり 患 部 が 感 染 したりするのを 防 ぐため 腕 を 挙 げる 胸 をゆらすなどの 激 しい 動 作 はしない ように 注 意 する 必 要 があります ティッシュ エキスパンダーの 固 定 ティッシュ エキスパンダー を 挿 入 している 間 は ソフトタイプのブラジャーや 胸 帯 さらしで 圧 迫 して エキスパンダーがずれないように 固 定 します 自 分 に 合 ったものを 上 手 に 工 夫 して 形 のよい 乳 房 に 仕 上 げていきましょう

乳 房 再 建 後 は 下 記 の 注 意 やケアが 必 要 です <インプラントによる 再 建 に 特 有 な 注 意 ケア2> 傷 の 洗 浄 手 術 後 の 傷 は 感 染 を 防 ぐため 清 浄 に 保 つ 必 要 があります ティッシュ エキスパンダーの 挿 入 後 は 皮 膚 の 感 覚 が 鈍 くなるため 汗 で 蒸 れるなどして 不 衛 生 になっていても 気 づきにくいことがあります 毎 日 胸 を 観 察 する 習 慣 をつけましょう 自 分 で 傷 口 をみるのがつらい 場 合 には 家 族 や 看 護 師 などに 協 力 して もらうとよいでしょう 補 正 パッド ティッシュ エキスパンダー を 入 れた 側 < 患 側 (かんそく)>の 乳 房 は ブレスト インプラント(シリ コン 製 人 工 乳 房 )に 入 れ 替 えるまでに 反 対 側 < 健 側 (けんそく)>の 乳 房 より 大 きく 拡 張 させるため 左 右 の 差 が 著 しくなる 時 期 があります その 際 には 健 側 に 補 正 パッドを 使 う 胸 のラインが 出 ない 服 を 着 るなどの 工 夫 が 必 要 になります インプラント 入 れ 替 え 後 の 固 定 ティッシュ エキスパンダー からブレスト インプラント に 入 れ 替 えた 後 1 週 間 程 度 はソフトタイプの ブラジャーや 胸 帯 で 固 定 する 必 要 があります その 後 抜 糸 をすれば 通 常 の 生 活 ができるようになります

乳 頭 乳 輪 も 再 建 できます 乳 がんの 手 術 で 乳 頭 乳 輪 を 切 除 した 場 合 は 乳 房 再 建 の 手 術 から6ヵ 月 程 度 の 期 間 が 経 てば 乳 頭 乳 輪 の 再 建 を 行 うことができます 刺 青 による 乳 輪 再 建 以 外 の 治 療 は 健 康 保 険 が 適 用 になります 乳 頭 の 再 建 には 以 下 のようなものがあります 反 対 側 の 乳 頭 を 移 植 する 方 法 切 除 していない 側 < 健 側 (けんそく)>の 乳 頭 を 一 部 切 除 して 採 取 し 乳 頭 切 除 した 側 < 患 側 (かんそく)>に 移 植 する 方 法 です 健 側 の 乳 頭 に 十 分 な 大 きさがある 場 合 に 行 います 皮 膚 を 持 ち 上 げて 形 成 する 方 法 患 側 の 乳 頭 周 辺 の 皮 膚 に 切 り 込 みを 入 れてはがし 立 体 的 に 縫 い 合 わせる 方 法 です 健 側 の 乳 頭 に 採 取 するだけの 大 きさがない 場 合 や 今 後 に 授 乳 を 考 えている 場 合 などに 行 います

乳 頭 乳 輪 も 再 建 できます 乳 輪 の 再 建 には 以 下 のようなものがあります 色 の 濃 い 皮 膚 を 移 植 する 方 法 乳 輪 の 色 に 近 い 色 の 濃 い 皮 膚 を 採 取 して 移 植 する 方 法 です 健 側 の 乳 輪 は 小 さくて 採 取 できない 場 合 が 多 いため 太 ももの 皮 膚 を 使 用 することが 一 般 的 です 刺 青 (タトゥー)で 着 色 する 方 法 刺 青 を 使 った 方 法 注 ) では 何 年 か 経 つと 徐 々に 色 が 薄 くなり 左 右 のバランスが 悪 くなるので 再 着 色 が 必 要 になります 注 ) 刺 青 を 使 った 方 法 は 健 康 保 険 の 適 用 外 になります( 費 用 は 自 費 で10~20 万 円 程 度 ) 人 工 の 乳 頭 乳 輪 もあります 参 考 : 乳 房 再 建 手 術 HandBook(NPO 法 人 エンパワリング ブレストキャンサー) 写 真 提 供 : 株 式 会 社 マエダモールド

乳 房 再 建 術 は 健 康 保 険 が 適 用 され 実 質 負 担 額 8~10 万 円 で 受 けられます 入 院 手 術 費 用 の 目 安 ( 健 康 保 険 3 割 負 担 の 場 合 ) インプラントによる 再 建 自 家 組 織 による 再 建 ティッシュ エクスパンダー ( 皮 膚 拡 張 器 )の 挿 入 インプラントの 挿 入 30~60 万 円 10 万 ~20 万 円 30 万 円 程 度 手 術 方 法 医 療 機 関 によって 異 なります インプラントによる 乳 房 再 建 術 を 認 定 施 設 で 受 ける 場 合 健 康 保 険 が 適 用 に なります 高 額 療 養 費 制 度 の 利 用 で 実 質 負 担 額 は8~10 万 円 になります 民 間 の 生 命 保 険 医 療 保 険 でも 保 障 対 象 としているものがあります

乳 房 再 建 の 実 際 きっかけと 費 用 1 会 社 員 Aさん(38 歳 / 独 身 / 一 次 再 建 )の 場 合 私 は 勤 務 先 で 行 う 健 康 診 断 の 一 環 で 乳 がん 検 診 を 受 け 乳 がんの 疑 いあり と 判 定 されました 乳 腺 外 科 と 形 成 外 科 のある 大 きな 病 院 に 行 き 精 密 検 査 を 受 けたところ 早 期 の 乳 がんと 診 断 されました それから 本 やインターネットで 乳 がんのことを 調 べ 乳 房 を 切 除 しても 再 建 という 方 法 があることや シリコン 製 の 人 工 乳 房 を 使 った 再 建 術 にも 最 近 健 康 保 険 が 適 用 されるようになったことを 知 りました その 後 精 密 検 査 を 受 けた 病 院 で 乳 がんの 手 術 を 受 けることになりました 私 の 場 合 幸 いなことに 再 発 の 危 険 性 が 少 なく 乳 房 切 除 術 と 乳 房 再 建 を 同 時 に 行 う 一 次 再 建 が 可 能 であると 医 師 から 説 明 を 受 けまし た 乳 房 を 失 いたくない と 考 えていたので 一 次 再 建 を 受 けることに 決 めました まず1 回 目 の 入 院 は9 泊 10 日 で 乳 がんの 手 術 からティッシュ エキスパンダーの 挿 入 まで 行 いました 費 用 は 乳 がんの 手 術 だけでも 高 額 療 養 費 制 度 の 対 象 となることがわかっていたので 事 前 申 請 を 行 った ため 窓 口 で 実 際 に 支 払 った 合 計 額 は 約 9 万 円 でした ちなみに 健 康 保 険 適 用 の3 割 負 担 での 費 用 は 約 26 万 円 になるそうですが 事 後 でも 高 額 療 養 費 制 度 を 利 用 すれば26 万 円 から9 万 円 を 差 し 引 いた 額 が 還 付 される そうです 最 初 の 手 術 から3ヵ 月 後 ティッシュ エキスパンダーを 人 工 乳 房 に 入 れ 替 えるときは1 泊 2 日 の 入 院 を して 窓 口 負 担 額 は 約 11 万 円 でしたが 高 額 療 養 費 制 度 を 利 用 して 実 質 負 担 額 は8 万 円 程 度 でした

乳 房 再 建 の 実 際 きっかけと 費 用 1 会 社 員 Aさん(38 歳 / 独 身 / 一 次 再 建 )の 場 合 Aさんの 入 院 費 用 健 康 保 険 適 用 (3 割 負 担 ) 高 額 療 法 費 制 度 の 利 用 後 注 ) 乳 房 切 除 術 + エキスパンダー 挿 入 (エキスパンダー 挿 入 を 除 いた 場 合 の 費 用 ) 約 26 万 2 千 円 ( 約 20 万 円 ) 約 9 万 3 千 円 ( 約 9 万 2 千 円 ) 人 工 乳 房 に 入 れ 替 え 約 11 万 1 千 円 約 8 万 1 千 円 注 ) 高 額 療 法 費 制 度 とは 70 歳 未 満 で 所 得 区 分 が 区 分 ウ ( 月 収 28~50 万 円 )の 場 合 同 一 月 (1 日 から 月 末 まで)にかかった 医 療 費 の 自 己 負 担 額 ( 健 康 保 険 適 用 で3 割 負 担 )が80,100 円 を 超 えた 場 合 に 適 用 の 対 象 となり その 自 己 負 担 限 度 額 は 80,100 円 +( 医 療 費 267,000 円 ) 1% です

乳 房 再 建 の 実 際 きっかけと 費 用 2 主 婦 Bさん(58 歳 / 専 業 主 婦 / 二 次 再 建 )の 場 合 私 は43 歳 の 時 に 乳 がんと 診 断 され 乳 房 の 全 摘 手 術 を 受 けました その 後 ホルモン 療 法 を5 年 間 受 け 1 年 に 一 度 のペースで 乳 がん 検 診 を 受 け 続 けていますが 現 在 に 至 るまで 再 発 などの 異 常 は 認 められて いませんでした 乳 がんの 手 術 をした15 年 前 は 家 事 や 育 児 に 忙 しく 乳 房 再 建 のことを 考 える 余 裕 などありませんでした し 高 額 な 費 用 がかかると 思 っていました ところが 最 近 ニュースや 新 聞 で 乳 房 再 建 には 健 康 保 険 が 適 用 されることを 知 って 気 になっていました 検 診 のときに 主 治 医 の 先 生 に 聞 いてみたところ 自 分 の 体 の 組 織 を 使 う 再 建 よりも 人 工 乳 房 を 使 った 乳 房 再 建 のほうが 体 に 負 担 が 少 ないことも 知 りました 体 力 がある 今 のうちに 乳 房 を 取 り 戻 して 孫 と 温 泉 に 行 ったり 夫 が 定 年 になったら 一 緒 に 旅 行 したり まだまだ 人 生 を 楽 しみたいと 思 い 人 工 乳 房 による 再 建 を 受 けることに 決 めました 最 初 の 入 院 は3 泊 4 日 で ティッシュ エキスパンダーを 挿 入 しました 夫 の 健 康 保 険 が 適 用 され 自 己 負 担 額 (3 割 )は9 万 円 弱 となりましたが 高 額 療 養 費 制 度 の 手 続 きをしたところ 入 院 中 の 食 費 を 含 めた 実 質 的 な 自 己 負 担 額 は 約 8 万 円 となりました 半 年 後 にも 3 泊 4 日 の 入 院 をして ティッシュ エキスパンダーを 人 工 乳 房 に 入 れ 替 える 手 術 を 受 け ました このときは 高 額 療 養 費 制 度 の 事 前 申 請 をしたため 支 払 窓 口 での 自 己 負 担 額 は 約 8 万 円 で 済 みま した

乳 房 再 建 の 実 際 きっかけと 費 用 2 主 婦 Bさん(58 歳 / 専 業 主 婦 / 二 次 再 建 )の 場 合 Bさんの 入 院 費 用 健 康 保 険 適 用 (3 割 負 担 ) 高 額 療 法 費 制 度 の 利 用 後 注 ) エキスパンダー 挿 入 約 9 万 円 約 8 万 3 千 円 人 工 乳 房 に 入 れ 替 え 約 12 万 円 5 千 円 約 8 万 4 千 円 注 ) 高 額 療 法 費 制 度 とは 70 歳 未 満 で 所 得 区 分 が 区 分 ウ ( 月 収 28~50 万 円 )の 場 合 同 一 月 (1 日 から 月 末 まで)にかかった 医 療 費 の 自 己 負 担 額 ( 健 康 保 険 適 用 で3 割 負 担 )が80,100 円 を 超 えた 場 合 に 適 用 の 対 象 となり その 自 己 負 担 限 度 額 は 80,100 円 +( 医 療 費 267,000 円 ) 1% です

乳 房 再 建 Q&A 乳 房 再 建 に 関 するさまざまな 疑 問 にお 答 えします 協 力 :NPO 法 人 E-BeC(エンパワリング ブレストキャンサー)

Q1 乳 がんの 手 術 後 どれくらい 経 ったら 二 次 再 建 できますか? A1 半 年 から1 年 程 度 の 期 間 をおくのが 理 想 的 です 手 術 後 に 抗 がん 剤 や 放 射 線 による 治 療 を 受 けている 場 合 は そちらを 優 先 してください

Q2 抗 がん 剤 やホルモン 剤 による 治 療 中 でも 乳 房 再 建 できますか? A2 まず 乳 がんの 治 療 を 優 先 します 抗 がん 剤 療 法 は 終 了 して2~3ヵ 月 経 ってから 再 建 を 検 討 します ホルモン 療 法 中 には 再 建 ができます ただし 治 療 中 ( 通 常 5~10 年 間 )は 体 形 や 胸 の 大 きさが 変 わり やすいので 注 意 が 必 要 です

Q3 放 射 線 療 法 の 後 でも 乳 房 再 建 できますか? A3 放 射 線 療 法 を 行 うと 再 建 の 仕 上 がりが 悪 くなったり 合 併 症 が 起 こりやすくなったりするので 注 意 が 必 要 です 放 射 線 療 法 の 終 了 後 1 年 以 上 経 てば 再 建 への 影 響 は 小 さくなると いわれています これから 乳 がんの 治 療 を 開 始 する 場 合 には 主 治 医 に 再 建 の 希 望 を 伝 え よく 相 談 しましょう ブレスト インプラントによる 再 建 よりも 自 家 組 織 による 再 建 のほうが 行 いやすいと いわれていますが いずれの 方 法 でも 仕 上 がりがよくない 場 合 があります

Q4 一 次 再 建 を 受 けられないのは どのような 場 合 ですか? A4 再 発 のリスクが 高 いと 判 断 される 場 合 には 一 次 再 建 はお 勧 め できません まず 薬 物 療 法 や 放 射 線 療 法 など 乳 がんの 術 後 療 法 に 専 念 する ことが 重 要 です

Q5 喫 煙 者 は 乳 房 再 建 を 受 けられないのですか? A5 喫 煙 者 は 手 術 の 傷 が 治 りにくく 感 染 症 を 起 こすリスクも 高 く なります 喫 煙 は 乳 がんのリスクでもあるので 再 発 予 防 のためにも 禁 煙 をお 勧 めします

Q6 何 十 年 も 前 に 乳 がんの 手 術 を 受 けたのですが 乳 房 再 建 はできますか? A6 乳 がんの 手 術 から 何 年 経 過 していても 乳 房 再 建 手 術 は 受 けられ ます ただし 1970 年 代 以 前 に われていた 大 胸 筋 と 小 胸 筋 も 切 除 する 手 術 ( 胸 筋 合 併 乳 房 切 除 術 )を 受 けている 場 合 は ブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )による 再 建 は 困 難 であるため 自 家 組 織 による 乳 房 再 建 が 適 しています

Q7 高 齢 でも 乳 房 再 建 術 は 受 けられますか? A7 ほかに 大 きな 病 気 がなく 全 身 麻 酔 がかけられる 健 康 状 態 で あれば 受 けられます ただし 高 齢 の 方 は 乳 房 が 下 垂 や 萎 縮 をしていることが 多 いため 注 意 が 必 要 です 自 家 組 織 による 再 建 のほうが より 自 然 な 形 で 再 建 できますが 手 術 時 間 や 入 院 期 間 が 長 く 体 への 負 担 が 大 きいという 問 題 があります ブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )では 形 の 再 現 に 限 界 はあるものの 衣 服 を 着 た 状 態 で 不 自 由 しない 程 度 の 仕 上 がりは 期 待 でき 体 への 負 担 が 少 ないと いう 利 点 があります

Q8 乳 房 再 建 を 受 けた 後 でも 妊 娠 出 産 はできますか? A8 将 来 的 に 妊 娠 出 産 を 考 えている 人 は 自 家 組 織 による 再 建 の うちお 腹 の 組 織 を 使 う 方 法 は 適 していませんが 背 中 の 組 織 を 使 う 方 法 や インプラントによる 乳 房 再 建 であれば 問 題 はあり ません 乳 房 再 建 術 を 受 けた 後 に 妊 娠 出 産 した 場 合 は 再 建 を 受 けていない 側 の 乳 房 が 大 きくなって 左 右 のバランスが 崩 れたりすることがあるので 注 意 が 必 要 です

Q9 ブレスト インプラントは 破 れないのですか? A9 現 在 のブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )は 丈 夫 な 構 造 になっています 中 身 のシリコンは たとえ 破 れてもすぐに 体 内 に 流 れ 出 ないように 粘 度 の 高 いジェル 状 シリコンでできています かつて 豊 胸 用 ブレスト インプラントで 中 身 が 液 状 シリコンだったものは 破 れ やすく 液 状 シリコンが 体 内 に 流 れ 出 してアレルギーを 起 こす 危 険 性 がありました

Q10 ブレスト インプラントには 寿 命 があるのですか? A10 はい ブレスト インプラント(シリコン 製 人 工 乳 房 )は 半 永 久 的 ではありません 10~20 年 後 の 入 れ 替 えを 視 野 に 入 れておきましょう 約 2 年 に1 回 はMRIまたは 超 音 波 による 検 査 を 受 けて インプラント の 変 形 や 破 損 がないかを 調 べましょう ブレスト インプラントの 寿 命 は インプラントの 種 類 手 術 の 方 法 患 者 さんの 健 康 状 態 やライフスタイルなどに 左 右 されます もし 破 損 した 場 合 には 長 期 間 放 置 すると 炎 症 などのトラブルを 起 こす 危 険 性 があるため 定 期 的 に 検 査 を 受 ける 必 要 が あります