2 学 習 評 価, 工 夫 改 善 のポイント (1) 評 価 を 行 う 際 の 留 意 点 道 徳 教 育 における 評 価 が, 教 師 が 生 徒 の 人 間 的 な 成 長 を 見 守 り, 生 徒 自 身 が 自 己 のよりよい 生 き 方 を 求 めていく 努 力 を 評 価 し,そ



Similar documents
Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

●幼児教育振興法案

< F2D8E518D6C B83678C8B89CA >

慶應義塾利益相反対処規程

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

PowerPoint プレゼンテーション

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

PTA

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

1 年 女 子 保 健 体 育 生 徒 は 主 体 的 に 授 業 に 取 り 組 んでいる しかし 周 りが 動 かないと 動 けない 場 面 が 見 られる 体 育 係 が 声 掛 けをしているが 今 後 は 体 育 係 の 声 掛 けがなくても 動 けるようにしていく 運 動 が 苦 手 な

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

二 学 期 入 少 ず 幅 広 世 代 達 異 性 対 す 情 考 方 差 異 見 何 ももそ 当 前 で 心 すべ 場 面 おも 教 師 等 促 さ 形 式 的 言 動 もあ そで 以 下 項 目 アンケート 行 ( 平 成 27 年 9 月 1 日 実 施 ) 1,あ 伝 場 面 でそ 素 直

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

公文書非公開決定処分に関する諮問について(答申)

1.はじめに わが 国 での 急 速 な 少 子 化 の 進 行 等 を 踏 まえ 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ 育 成 される 環 境 の 整 備 を 目 的 とした 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 平 成 15 年 7 月 に 制 定 され

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

とにして, 新 美 南 吉 記 念 館 を 訪 れるお 客 さんに 対 して 館 内 をボランティアとして 案 内 したり, 南 吉 ゆ かりの 地 を 訪 れる 観 光 客 に 案 内 ボランティアとして 活 動 したりする 新 美 南 吉 案 内 人 を 目 指 す 3 研 究 の 実 践 6

Taro-指導案(修正版)

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

育休代替任期付職員制度について

Microsoft Word - h17houtoku.doc

SNSとLMSの強みと弱み 統合環境を目指して (教育学部紀要投稿用)

<4D F736F F D208E9197BF A955B895E93AE82CC8B4B90A C982C282A282C42E646F6378>

をメモ 書 きし それを 見 て 教 師 に 話 したり 質 問 に 答 えたりできる 4. 単 元 指 導 計 画 (8 時 間 ) 段 階 配 時 目 標 活 動 と 内 容 教 師 の 手 立 て 話 をするときは6 1 教 師 のある 日 の 体 験 につい *6 要 素 が 大 切 である

47 高 校 講 座 モ オ モ 圏 比 較 危 述 覚 普 第 章 : 活

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

 

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

<4D F736F F D A778F4B8E7793B188C45F8FAC81458ED089EF816A8DD593632E646F63>

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

2. 当 初 の 目 的 と 現 状 コア 会 議 の 役 割 目 的 現 状 分 析 マネジメント 会 議 の 運 営 や あり 方 問 題 取 り 組 みにつ いての 議 論 会 員 からの 意 見 の 吸 い 上 げ と 内 容 の 各 会 議 への 振 り 分 け 全 体 会 運 営 会 議

定款  変更

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

子 ども 手 当 の 支 給 対 象 や 支 給 額 等 の 仕 組 みはどのようになっていますか 平 成 22 年 度 の 子 ども 手 当 は 中 学 校 修 了 までの 子 ども 一 人 に つき 月 額 1 万 3 千 円 を 父 母 等 に 支 給 します 支 給 要 件 は 子 どもを

主要生活道路について

中高の英語指導の実態と 教員の意識 ―「中高の英語指導に関する実態調査2015」 ―

(4) 志 願 理 由 書 志 願 理 由 自 己 アピール 本 校 入 学 の 意 志 について 確 認 し 評 価 する 特 に 優 れた 内 容 等 について 評 価 する 4 選 抜 方 法 (1) 総 合 得 点 の 算 出 学 力 検 査 調 査 書 面 接 合 計 5 教 科 の 得

158 高 校 講 座 習 モ 現 ラ 習 モ 距 離 置 示 終 向 据 示 唆 与 取 ょ 第 7576 回 第 :

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ

「報・連・相」の方法

2 運 営 状 況 (1) 特 筆 すべき 事 項 ( 地 域 貢 献 の 実 績 取 組 成 果 ) 東 日 本 大 震 災 被 災 者 サポートカード 提 示 者 に 利 用 料 金 の 割 引 サービスを 行 った ま た 夏 の 節 電 家 族 でお 出 かけ 節 電 キャンペーン を 実

Taro-学校だより学力調査号.jtd

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

2 生 活 安 全 部 地 域 課 鉄 道 警 察 隊 長 ( 以 下 隊 長 という )は 被 害 相 談 所 の 名 称 を 記 載 した 表 示 板 を 庁 舎 入 口 付 近 に 掲 出 するものとする 3 隊 長 は 臨 時 の 被 害 相 談 所 を 設 置 するときは 当 該 相 談

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

Q1 4 月 から 児 童 手 当 の 支 給 額 はどうなるのですか? Q2 児 童 手 当 には 所 得 制 限 が 設 けられるとのことですが 具 体 的 な 基 準 はどのよう になるのですか? Q3 4 月 以 降 児 童 手 当 を 受 け 取 るためには 手 続 きが 必 要 ですか?

福山市立駅家南中学校P T A 規約

第1章 総則

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

研究職員会資料

積 極 的 な 児 童 の 発 想 や 活 動 を 引 き 出 していきたい 共 通 事 項 の 視 点 自 分 の 感 覚 や 活 動 を 通 し て 形 や 色 組 合 せ な ど の 感 じ を と ら え る こ と 形 や 色 などの 感 じを 基 に 自 分 のイメージをもつこと 4 テ

< F2D A C5817A C495B6817A>

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

― 目次 ―

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

スライド 1

設 問 4(5) 主 として 知 識 に 関 する 問 題 地 球 自 然 事 象 についての 知 識 理 解 ( 短 答 式 ) (6) 主 として 活 用 に 関 する 問 題 地 球 科 学 的 な 思 考 表 現 ( 選 択 式 ) 水 が 水 蒸 気 になる 現 象 について 科 学 的

< F2D819B92CA926D E9693E A2E6A7464>

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則


住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

Taro-2220(修正).jtd

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

Transcription:

道 徳 1 学 習 指 導 充 実 のポイント 道 徳 の 時 間 の 特 質 を 生 かした 指 導 の 工 夫 学 校 の 教 育 活 動 全 体 を 通 じて 行 う 道 徳 教 育 は, 道 徳 的 行 為 が 生 徒 自 身 の 内 面 から 自 発 的, 自 律 的 に 生 起 するように 道 徳 性 を 育 成 することが 目 標 となる その 要 としての 道 徳 の 時 間 では, 将 来 出 会 うであろう 様 々な 場 面, 状 況 においても, 道 徳 的 価 値 を 実 現 するための 適 切 な 行 為 を 主 体 的 に 選 択 し, 実 践 することができるような 内 面 的 資 質 としての 道 徳 的 実 践 力 の 育 成 を 目 標 としている この 点 を 十 分 理 解 し, 道 徳 の 時 間 の 特 質 を 生 か した 指 導 の 工 夫 が 重 要 となる (1) 道 徳 の 時 間 の 特 質 道 徳 の 時 間 以 外 における 道 徳 教 育 と 密 接 な 関 連 を 図 りながら, 計 画 的, 発 的 な 指 導 によって,そ れらを 補 充, 深 化, 統 合 し, 道 徳 的 価 値 の 自 覚 及 び 人 間 としての 生 き 方 についての 自 覚 を 深 め, 道 徳 的 実 践 力 を 育 成 する 1 計 画 的, 発 的 な 指 導 地 域 や 学 校 の 実 態, 生 徒 の 発 達 階 や 特 性 を 考 慮 し, 内 容 のすべてを 確 実 に 計 画 的 に 指 導 する ( 指 導 者 の 恣 意 による 安 易 な 計 画 の 変 更 は 行 わないよう 留 意 する ) 2 学 校 の 教 育 活 動 全 体 で 行 う 道 徳 教 育 を 補 充, 深 化, 統 合 する 学 校 の 諸 活 動 で 考 える 機 会 を 得 られにくい 道 徳 的 価 値 について 補 充 する 道 徳 的 価 値 の 意 味 や 自 己 との 関 わりについて, 一 層 考 えを 深 化 させる 道 徳 的 価 値 相 互 の 関 連 や, 自 己 との 関 わりの 全 体 的 なつながりなどについて 統 合 し, 新 たな 感 じ 方 や 考 えを 生 み 出 す 3 道 徳 的 価 値 の 自 覚 及 び, 人 間 としての 生 き 方 についての 自 覚 を 深 める ア 道 徳 的 価 値 について 理 解 する 価 値 の 自 覚 を 深 めるポイント 価 値 理 解 : 道 徳 的 価 値 が 大 切 であること 道 徳 的 価 値 に 関 わる 多 様 な 人 間 理 解 : 大 切 ではあるが 実 現 は 難 しいことがあること 感 じ 方, 考 え 方 を 知 る 他 者 理 解 : 実 現 に 向 けては 多 様 な 感 じ 方, 考 え 方 があること イ 自 分 との 関 わりで 道 徳 的 価 値 を 捉 える 道 徳 的 価 値 について 自 分 との ウ 道 徳 的 価 値 に 関 わる 課 題 をもち, 人 間 としての 生 き 方 につい 関 わりで 考 える ての 自 覚 を 深 める 4 道 徳 的 実 践 力 を 育 成 する 道 徳 的 価 値 を 視 点 に 自 分 自 身 道 徳 的 実 践 力 とは, 将 来 出 会 うであろう 様 々な 場 面, 状 況 にお を 振 り 返 る 生 き 方 を 考 える いても, 道 徳 的 価 値 を 実 現 するための 適 切 な 行 為 を 主 体 的 に 選 択 よりよくなろうとする 自 分 し, 実 践 することができるような 内 面 的 資 質 であり, 主 として 道 伸 ばしたい 自 己 徳 的 心 情, 判 断 力, 実 践 意 欲 と 態 度 を 包 括 する 現 在 の 生 活, 将 来 の 生 き 方 の 道 徳 の 時 間 では,その 特 質 を 十 分 理 解 し, 指 導 者 による 価 値 の 一 課 題 など 方 的 な 押 し 付 けや, 単 なる 生 活 経 験 の 話 合 いなどに 終 始 しないよ う 留 意 する 適 切 な 行 為 を 主 体 的 に 実 践 できるようになるために は, 価 値 について 自 分 との 関 わりで 考 え, 心 情, 判 断 力, 実 践 意 欲 を 育 むことが 重 要 となる - 中 道 1- 道 徳 的 実 践 力 の 育 成 道 徳 的 実 践 力 道 徳 的 態 度 道 徳 的 実 践 意 欲 道 徳 的 心 情 道 徳 的 判 断 力 道 徳 性 道 徳 的 習 慣 道 徳 的 行 為 道 徳 的 態 度 道 徳 的 実 践 意 欲 道 徳 的 心 情 道 徳 的 判 断 力

2 学 習 評 価, 工 夫 改 善 のポイント (1) 評 価 を 行 う 際 の 留 意 点 道 徳 教 育 における 評 価 が, 教 師 が 生 徒 の 人 間 的 な 成 長 を 見 守 り, 生 徒 自 身 が 自 己 のよりよい 生 き 方 を 求 めていく 努 力 を 評 価 し,それを 勇 気 づける 働 きをもつものであることを 念 頭 におき, 教 師 と 生 徒 の 温 かな 人 格 的 な 触 れ 合 いや,カウンセリングマインドに 基 づき, 共 感 的 に 理 解 するよ うにする 生 徒 理 解 の 観 点 を 固 定 的 に 考 えず, 多 面 的 で 幅 広 い 視 点 に 立 った 評 価 を 心 掛 けるとともに, 児 童 の 一 時 期 の 様 子 だけで 即 断 することなく, 長 期 的 な 評 価 を 行 うようにする 生 徒 自 身 のよりよく 生 きようとする 意 欲 や 努 力 に 目 を 向 け, 道 徳 性 に 関 する 自 己 理 解 や 自 己 評 価 を 生 かすよう 努 める (2) 道 徳 の 時 間 における 評 価 について 1 道 徳 の 時 間 の 評 価 の 在 り 方 道 徳 の 時 間 は, 内 面 的 資 質 である 道 徳 的 実 践 力 の 育 成 をめざし, 道 徳 的 価 値 の 自 覚 及 び 人 間 と しての 生 き 方 についての 自 覚 を 深 めるための 学 習 を 行 う 時 間 である したがって, 道 徳 の 時 間 の 評 価 は, 生 徒 が 価 値 の 自 覚 や 人 間 としての 生 き 方 についての 自 覚 を 深 めることができたか そ のための 指 導 方 法 は 適 切 であったか という 点 について 行 い, 指 導 方 法 の 改 善 に 努 めることが 大 切 である 2 道 徳 の 時 間 の 評 価 の 具 体 化 道 徳 の 時 間 の 評 価 の 観 点 は, 道 徳 教 育 の 評 価 の 観 点 と 同 様 に 道 徳 性 の 諸 様 相 内 容 項 目 等 を 窓 口 に,ねらいと 関 連 させて 設 定 することが 一 般 的 である その 観 点 をもとに, 生 徒 が 価 値 の 自 覚 や 人 間 としての 生 き 方 についての 自 覚 を 深 めることができたかどうかについて 評 価 を 行 う 評 価 の 方 法 としては, 授 業 中 の 発 言 や 学 習 シートなどの 記 述 内 容, 質 問 紙 などを 活 用 するこ となどが 考 えられる しかし,1 時 間 で 評 価 することは, 子 どもに 行 為 の 変 化 を 求 める 指 導 に 陥 りがちであるため, 押 し 付 けにならないよう 配 慮 する 必 要 がある 3 学 習 指 導 と 評 価 の 事 例 道 徳 の 時 間 では, 価 値 の 自 覚 を 深 めることをねらいとした 学 習 が されるが, 児 童 が 十 分 考 えを 深 められないまま 授 業 が 進 行 してしまうことがある そこで,ねらいとする 価 値 に 迫 るために, 各 発 問 に 対 して 期 待 する 児 童 の 反 応 が 見 られなかった 場 合 の 手 だてを 明 記 した 評 価 事 例 を 示 す 事 例 1 事 例 2 事 例 3 主 題 名 人 に 迷 惑 をかけないために 第 1 学 年 公 徳 心 社 会 連 帯 資 料 名 キャッチボール 主 題 名 自 分 らしさ 第 2 学 年 向 上 心 個 性 の 伸 長 資 料 名 自 分 の 個 性 に 自 身 をもつ 主 題 名 思 いやりの 心 第 3 学 年 人 間 愛 思 いやり 資 料 名 月 明 かりで 見 送 った 夜 汽 車 - 中 道 2-

4 学 習 指 導 と 評 価 の 実 践 事 例 事 例 1 自 分 の 考 えを 基 に 表 現 する 機 会 の 充 実 を 図 った 事 例 主 題 名 人 に 迷 惑 をかけないために 4 (2) 公 徳 心 資 料 名 キャッチボール キャッチボール ( 出 典 : 学 研 ) 中 学 校 第 1 学 年 公 徳 心, 社 会 連 帯 1 本 時 の 目 標 自 己 中 心 的 な 言 動 が 周 りにどのような 影 響 を 与 えるか 考 えることを 通 して, 周 囲 の 人 へ 配 慮 し て 生 活 しようとする 意 欲 を 育 む 2 本 時 の 主 題 設 定 の 理 由 (1)ねらいとする 価 値 について 人 は, 自 己 中 心 的 で 自 分 勝 手 な 言 動 はよくないということを 感 じているが, 時 として, 他 への 配 慮 を 欠 いた 行 動 をとってしまうことがある しかし, 社 会 生 活 においては, 一 人 一 人 が 共 に 手 を 携 え, 協 力 し 安 心 して 生 活 できる 社 会 をつくっていこうとする 自 覚 は 欠 かすことができない よりよい 社 会 を 実 現 するためには, 他 への 配 慮 を 心 がけた 言 動 が 大 切 であると 考 える そこで, 自 分 自 身 の 言 動 が 相 手 にどのような 影 響 を 与 えるかを 考 えることを 通 して, 周 囲 の 人 へ 配 慮 して 生 活 しようとする 意 欲 を 育 みたいと 考 え, 本 主 題 を 設 定 した (2)ねらいにかかわる 生 徒 の 実 態 生 徒 は, 授 業 中 や 当 番 活 動 等 の 中 でも 集 団 生 活 を 円 滑 に 進 めていこうと, 周 りの 人 への 配 慮 を しながら 行 動 している しかし,いらだちや 不 安 を 感 じたり, 緊 張 したりする 場 面 などでは,つ い 自 己 中 心 的 な 言 動 をとってしまうことがある そこで, 自 分 自 身 がとる 行 動 が 周 りにどのように 影 響 するのか 気 付 かせ, 周 りの 人 への 配 慮 を した 行 動 を 選 択 できるようにしたい (3) 資 料 について 野 球 部 に 所 属 している 明 夫 は, 風 邪 を 引 いている 先 輩 の 代 わりに 登 板 する 可 能 性 があることを 監 督 から 告 げられ, 肩 を 慣 らすために 投 球 練 習 をしようと 考 えた しかし, 練 習 場 所 がなかった ので, 歩 行 者 の 通 路 で 行 うことにした キャッチボールをしていると, 通 行 しようとする 子 ども を 連 れたおばさんに 注 意 を 受 けるが, 反 発 し, 練 習 を 続 ける 明 夫 は 試 合 に 出 ることになったが,2 打 席 目 にピッチャーの 投 げたボールが 顔 面 に 直 撃 してし まう 明 夫 は 父 の 車 で 病 院 へ 行 くことになるが, 通 路 を 遮 るように 駐 車 された 車 によって, 動 く ことができない その 様 子 から, 主 人 公 の 心 が 揺 れ 動 くという 内 容 である 主 人 公 の 試 合 前 後 での 心 情 の 変 化 と, 生 徒 自 身 のこれまでの 行 動 を 照 らし 合 わせて 考 えること を 通 して, 自 分 の 言 動 による 他 への 影 響 を 考 え, 周 りに 配 慮 をした 行 動 を 心 がけることが 大 切 で あるということに 気 付 かせたい (4) 新 学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 を 生 かした 道 徳 の 時 間 のねらい 達 成 のために 活 用 した 手 だて 表 現 し 考 えを 深 める 指 導 の 工 夫 : 自 分 の 考 えを 基 に 表 現 する 機 会 の 充 実 本 時 のねらいに 迫 るためには,まず 誰 にも 登 場 人 物 のような 弱 い 心 があることを 確 認 する 必 要 がある そこで, 少 人 数 のグループで,これまでの 経 験 について 話 すことによって, 主 人 公 の 心 情 に 共 感 できるようにしたい - 中 道 3-

3 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 本 時 の ) 過 程 学 習 活 動 と 主 な 発 問 学 習 の 様 子 を 見 取 る 視 点 指 導 上 の 工 夫 留 意 点 失 敗 したことを 想 起 して, 互 導 いに 話 をしている 入 前 1 班 の 中 で 自 分 の 体 験 を 話 す 悪 い と 思 いながらもつい ついやってしまったことはあ るか 2 資 料 キャッチボール を 読 み, 主 人 公 の 心 情 を 考 え, 話 し 合 う 明 夫 たちが 通 路 で 練 習 したの はどうしてだろう おばさんに 注 意 されたとき, どんな 気 持 ちで 怒 鳴 り 返 した のだろう ワゴン 車 の 運 転 手 の 人 が 怒 鳴 り 返 した 言 葉 を 聞 いて, 明 夫 はどんなことを 思 ったのだろ う 自 分 の 置 かれている 状 況 か ら, 自 分 自 身 のことを 優 先 し てしまった 主 人 公 の 心 情 に 共 感 している 悪 いことと 知 っているのにどうして 練 習 したのだろう と 発 問 する 周 りの 人 に 配 慮 することの 大 切 さを 分 かっていながら も, 自 己 中 心 的 な 態 度 をとら ざるを 得 ないという 葛 藤 し た 気 持 ちに 気 付 いている 文 章 の 中 にムッとしたとあるが, 主 人 公 は 何 にいらだっ ていたのだろう と 補 助 的 に 発 問 する 運 転 手 の 発 言 と 主 人 公 のと った 言 動 とを 照 らし 合 わせ て 考 え, 自 己 中 心 的 な 態 度 を 押 し 通 すことは 避 けるべき であることに 気 付 いている ワゴン 車 の 運 転 手 はどんな 気 持 ちで 怒 鳴 り 返 したのだろ う と 補 足 する その 後, ハッとしたとあるが, 主 人 公 は 何 に 気 付 いたの だろうか と 発 問 する 指 導 者 から 具 体 的 な 例 を 提 示 することで, 生 徒 が 考 えやすくなるようにする 周 りのことを 考 えずに,つ い 行 動 してしまうことが 誰 にもあることに 気 付 か せる 自 己 中 心 的 な 行 動 をとっ た 背 景 を 確 認 しながら 主 人 公 が 葛 藤 している 様 子 を 感 じさせる 運 転 手 の 発 言 と 主 人 公 の とった 言 動 とを 照 らし 合 わせて 考 え, 自 己 中 心 的 な 言 動 によって 周 りの 人 が 受 ける 影 響 について 考 え させる 後 3 自 分 自 身 の 行 動 を 振 り 返 り, 日 常 生 活 ではどのような 心 がけが 必 要 かを 考 える 周 りのことを 考 えて 行 動 す るためには,どのようなこと を 大 切 にしたらいいのだろ う 普 の 生 活 の 中 で, 行 動 する 時 に 周 りの 人 に 配 慮 するこ とを 心 がけることが 大 切 で あることに 気 付 いている どのように 考 えると 周 囲 の 人 に 配 慮 した 行 動 ができるか 具 体 的 な 考 えがもてるようにする もし,あなたが 明 夫 だったらどうしますか 今 回 の 出 来 事 について 正 しい 行 動 を 考 え させる 続 けて, では,そのような 行 動 をとるためには 普 からどのようにしていれば よいのか 考 えさせる - 中 道 4-

終 末 周 囲 の 人 への 配 慮 ができずに 嫌 な 思 いをした 教 師 の 経 験 談 を 聞 き, 価 値 の 実 現 に 向 けた 意 欲 をもつ 周 りの 人 の 幸 せを 考 えた 行 動 をとることが, 社 会 人 とし ての 大 切 さであると 気 付 い ている 周 りの 人 への 配 慮 のない 行 為 は,いつまでも 嫌 な 思 いが 残 ることが 伝 わるよ うにする 4 学 習 指 導 と 評 価 の 様 子 (1) 本 時 の 評 価 ( 期 待 する 姿 ) 周 囲 の 人 に 配 慮 した 行 動 を 行 うために 必 要 であるということについて, 自 分 なりの 考 えをもっ ている 評 価 のための 資 料 として, 以 下 のような 学 習 シートを 活 用 した (2) 継 続 する 事 後 指 導 心 のノート P90~P93 の 記 入 の 折 に 触 れて 行 う 学 級, 学 校 生 活 の 中 で 周 囲 の 人 へ 配 慮 した 行 動 だと 感 じられた 場 面 を 取 り 上 げ, 認 める また, 感 じてほしい 場 面 があれば, 全 体 に 状 況 を 伝 え,どうするべきか 考 えさせる - 中 道 5-

事 例 2 表 現 する 機 会 を 充 実 させ, 自 己 理 解 を 深 めることにつながった 事 例 主 題 名 自 分 らしさ 1-( -(5) 向 上 心, 個 性 の 伸 長 資 料 名 自 分 の 個 性 に 自 信 をもつ ( 出 典 : 光 村 図 書 ) 中 学 校 第 2 学 年 1 本 時 の 目 標 自 分 自 身 を 見 つめ, 他 人 に 合 わせるのではなく, 自 分 らしさに 気 付 き,それを 伸 ばそうとする 意 欲 を 育 てる 2 本 時 の 主 題 設 定 の 理 由 (1)ねらいとする 価 値 人 は,その 時 代 の 流 行 に 左 右 されやすく, 同 じような 服 装 や 髪 型 をし, 同 じようなものを 持 つ ことで, 安 心 感 を 得 る 傾 向 がある その 中 で, 人 と 違 うものを 持 っていると, 時 として 時 代 遅 れ や 特 異 な 存 在 として 視 線 を 向 けられることがある そして, 自 分 が 人 からどう 見 られて いるかということを 優 先 するあまり, 自 分 らしさを 忘 れ, 自 分 に 自 信 がもてない 場 合 が 多 い 人 は, 一 人 一 人 がそれぞれ 違 うことを 認 識 し, 自 分 の 好 きなこと,やりたいことが 他 人 と 違 っ ていても, 自 分 に 自 信 をもちながら, 自 分 らしさを 大 切 にしようとする 意 欲 を 育 てていきたいと 考 え, 本 主 題 を 設 定 した (2)ねらいにかかわる 生 徒 の 実 態 中 学 生 の 時 期 は, 自 己 理 解 が 深 まり, 自 分 なりの 在 り 方 や 生 き 方 についての 関 心 が 高 まってく る また, 周 りからどう 見 られるかということも 気 になるようになり, 自 分 と 他 人 を 比 較 し, 劣 等 感 に 悩 むこともある そして, 他 人 と 同 じように 扱 われることを 嫌 ったり, 反 対 に 他 人 と 異 な ることへの 不 安 から, 他 人 に 合 わせたり, 個 性 を 伸 ばすことに 消 極 的 になったりすることもある そこで, 自 分 らしさについて 考 え, 個 性 を 大 切 にしようとする 意 欲 を 育 てていきたい (3) 資 料 について 筆 者 は 小 学 生 の 頃, 絵 を 描 くことが 好 きで, 絵 描 きになりたかった そのとき 出 会 った 絵 の 先 生 は, 筆 者 にいつも 好 きなように 絵 を 描 かせてくれた また,その 先 生 からは 絵 のことよりも 音 楽 について 教 わることが 多 かった 中 学 1 年 生 から1 年 半, 筆 者 はメキシコで 暮 らした 帰 国 後, そのときメキシコで 流 行 っていたヒッピースタイルで 友 だちに 会 いに 行 くが, 友 だちには 受 け 入 れてもらえなかった しかし, 筆 者 は 悲 観 的 になることはなかった 高 校 時 代 に, 母 の 一 言 で 雅 楽 の 道 に 入 ったことなどの 経 験 から, 人 と 違 う 自 分 の 個 性 に 自 信 をもつことが 大 切 だと 筆 者 は 考 えたからである 筆 者 の 生 き 方 を 通 し, 自 分 自 身 を 見 つめ, 自 分 はどうありたいかのか, 自 分 ら しさに 気 付 かせたい (4) 新 学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 を 生 かし 道 徳 の 時 間 のねらい 達 成 のために 活 用 した 手 だて 表 現 し 考 えを 深 める 指 導 の 工 夫 : 自 分 の 考 えを 基 に 表 現 する 機 会 の 充 実 個 性 について 自 分 のこととして 考 えることは 難 しいが, 友 達 のことなら 考 えやすく, 多 くの 意 見 が 出 しやすいと 考 えられる そこで, 筆 者 の 個 性 に 対 する 考 え 方 や, 筆 者 の 生 き 方 を 通 して, 個 性 について 少 人 数 グループで 話 合 うことにより, 自 分 自 身 の 個 性 について 考 え,ねらいに 迫 り たい - 中 道 6-

3 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 本 時 の ) 過 程 学 習 活 動 と 主 な 発 問 学 習 の 様 子 を 見 取 る 視 点 指 導 上 の 工 夫 留 意 点 導 入 前 1 自 分 の 経 験 を 振 り 返 る 友 だちから 自 分 の 好 みを 否 定 され,その 後, 友 だちに 合 わせ るようになった 経 験 はないか 2 資 料 自 分 の 個 性 に 自 信 をも つ を 読 み, 筆 者 の 生 き 方 につ いて 知 る 中 学 の 友 人 が 口 もきかずに 去 ってしまったが, 落 ち 込 まなか ったのはなぜか 今 までの 自 分 を 振 り 返 って いる 自 分 と 他 人 の 違 いを 認 めて, 自 分 の 個 性 に 自 信 をもって いたからだという 筆 者 の 気 持 ちに 気 付 いている 筆 者 が 中 学 生 の 時, 筆 者 のヒッピースタイルは 友 達 に 受 け 入 れられなかったが, 筆 者 はそのスタイルを 変 えることなく, みんなと 同 じになろうとしなかったのはなぜか 考 えさせる 経 験 を 想 起 しやすいよ うに, 具 体 的 な 事 例 を あげ, 考 えさせる 自 分 たちは 周 りの 意 見 に 左 右 されがちだが, 決 心 がゆるがなかった 筆 者 の 気 持 ちを 考 えさ せる 筆 者 が 雅 楽 の 道 に 進 もうと 決 心 した 時, 周 りの 反 応 は 否 定 的 であったが,なぜ 進 もうと 決 め たのか 筆 者 の 選 択 に 対 して, 否 定 的 な 反 応 が 多 かったが,それに 惑 わされることなく, 自 分 の 意 志 を 貫 いた 筆 者 の 気 持 ち に 気 付 いている 周 り の 反 応 だ け で な く,そのときの 筆 者 の 気 持 ちも 考 えさせる ( 必 要 に 応 じて, 雅 楽 を 聞 かせる ) 雅 楽 の 道 に 進 むにあたって,どんなことを 考 えたのだろうと 問 う 筆 者 はどのようなことが 個 性 的 と 考 えているだろうか 他 人 の 意 見 に 流 されること なく, 自 分 らしさを 大 切 にし ようという 筆 者 の 考 え 方 を 理 解 している 自 己 中 心 的 または 非 常 識 な 存 在 とは,どのような 存 在 なのか, 考 えさせる 人 間 として 基 本 的 なこ とができないと, 個 性 的 とは 言 わないことも 確 認 する 3 自 分 自 身 について 考 える 自 分 自 身 は,どのような 個 性 をもっているか 自 分 自 身 と 向 き 合 い, 個 性 や 自 分 らしさについて, 真 剣 に 考 えている グループになり 互 い の 個 性 について 考 え させる 個 性 とは 何 か, 考 えさえる 筆 者 は,どのような 個 性 をもっているか, 考 えさせる 筆 者 は, 個 性 のことを 他 にどのような 表 現 を 使 って 言 っているか 考 えさせ, 再 度, 問 いについて 考 えさせる - 中 道 7-

後 4 これから 伸 ばしたいと 思 う 個 性 について 考 える 自 分 の 個 性, 自 分 らしさを 伸 ばすためにどのようなこと ができるか 自 分 らしさを 伸 ばすために 何 ができるかを 真 剣 に 考 え ている 筆 者 は, 個 性 を 伸 ばすためにどのようなことをしたか 自 分 自 身 をじっくり みつめ,ワークシート に 記 入 させる 終 末 4 心 のノート P.34~36 を 読 み, 価 値 への 思 いをふくら ませる 価 値 の 自 覚 を 深 めている 価 値 への 思 いをふくら ませることができるよ うに, 読 んで 終 わらせ る 4 学 習 指 導 と 評 価 の 様 子 (1) 本 時 の 評 価 ( 期 待 する 姿 ) 筆 者 の 生 き 方 や 個 性 に 対 する 考 えを 通 して, 自 己 を 見 つめ, 自 分 らしさを 見 つけることがで きたか 評 価 のための 資 料 として, 以 下 のような 学 習 シートを 活 用 した (2) 継 続 する 事 後 指 導 学 活 などで,1 日 を 振 り 返 り, 生 徒 のよかったところを 取 り 上 げ, 褒 める 生 徒 と 教 師 の 交 換 ノートを 通 し, 生 徒 のよい 点 を 褒 める - 中 道 8-

事 例 3 自 分 の 考 えを 基 に 表 現 する 機 会 の 充 実 を 図 った 事 例 主 題 名 思 いやりの 心 2-( -(2) 人 間 愛, 思 いやり 資 料 名 月 明 かりで 見 送 った 夜 汽 車 ( 出 典 : 中 学 生 の 道 徳 あかつき) 中 学 校 第 3 学 年 1 本 時 の 目 標 人 間 愛 に 基 づいた 人 とのかかわりの 大 切 さを 自 覚 し, 他 の 人 の 立 場 を 尊 重 し 行 動 しようとする 心 情 を 育 てる 2 本 時 の 主 題 設 定 の 理 由 (1)ねらいとする 価 値 他 の 人 とのかかわりの 中 で, 温 かい 人 間 愛 の 精 神 を 深 め,これを 身 に 付 けることは 人 間 として きわめて 大 切 なことである 思 いやりの 心 は, 自 分 が 他 に 能 動 的 に 接 するときに 必 要 な 心 の 在 り 方 であり, 他 の 人 の 立 場 を 尊 重 しながら, 親 切 にし,いたわり, 励 ます 生 き 方 として 現 れる す なわち, 思 いやりの 心 の 根 底 には, 人 間 尊 重 の 精 神 に 基 づく 人 間 に 対 する 深 い 理 解 と 共 感 がなけ ればならない そこで, 単 に 思 いやりの 大 切 さを 考 えるだけではなく, 思 いやりとは 相 手 にとってどのような ことが 望 ましいのかをふまえて 行 動 することだと 気 付 くことで, 人 間 愛 に 満 ちた 心 情 を 育 てたい と 考 え, 本 主 題 を 設 定 した (2)ねらいにかかわる 生 徒 の 実 態 学 級 の 中 で, 困 っている 仲 間 に 声 をかけることのできる 生 徒 がいる 反 面,これまでの 人 間 関 係 から 周 囲 の 様 子 を 気 にして 自 分 の 気 持 ちを 抑 えてしまう 生 徒 も 少 なくない また, 何 気 ない 言 動 で 相 手 の 心 を 傷 つけるなど, 自 己 中 心 的 に 行 動 する 場 面 もしばしば 見 られる 円 満 な 人 間 関 係 を 築 くためにも, 他 の 人 とのかかわりを 見 つめ 直 し, 相 手 の 立 場 を 尊 重 しようとする 心 情 を 育 み たい (3) 資 料 について 文 化 祭 準 備 のため, 先 生 たちが 夜 遅 くまで 忙 しく 飾 り 付 けをしている 小 学 校 が 舞 台 である 準 備 の 途 中 で, 国 体 に 参 加 するため I 先 生 が 申 し 訳 なさそうに 出 かける I 先 生 の 乗 る 夜 汽 車 が 学 校 の 脇 にさしかかろうという 時 間, I 先 生 に 安 心 して 出 かけてもらうために 電 気 を 消 しました という 校 内 放 送 が 流 れ, 真 っ 暗 な 校 内 から 全 職 員 が 月 明 かりの 中 をゆく 夜 汽 車 を 見 送 る 思 いやる 人 と,それを 受 ける 人 と,その 双 方 向 の 温 かい 気 持 ちを 考 えることを 通 して 人 間 愛 に 満 ちた 心 情 を 育 てたい (4) 新 学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 を 生 かし 道 徳 の 時 間 のねらい 達 成 のために 活 用 した 手 だて 表 現 し 考 えを 深 める 指 導 の 工 夫 : 自 分 の 考 えを 基 に 表 現 する 機 会 の 充 実 本 当 の 思 いやりとはどのようなものなのか, 少 人 数 グループでの 話 し 合 いを 深 めることにより, ねらいに 迫 ることが 期 待 できる - 中 道 9-

3 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 本 時 の ) 過 程 学 習 活 動 と 主 な 発 問 学 習 の 様 子 を 見 取 る 視 点 指 導 上 の 工 夫 留 意 点 導 入 1 学 園 祭 の 準 備 で, 仲 間 に 手 伝 ってもらい 助 かったこ とやうれしかったことがあ りましたか 自 分 自 身 の 立 場 で 考 えて いる 経 験 を 想 起 させ, 本 時 のねら いとする 価 値 について 方 向 付 けを 行 う 2 資 料 月 明 かりで 見 送 っ た 夜 汽 車 P.96~97を 読 み, 登 場 人 物 の 心 情 を 話 し 合 う 途 中 で 出 かけなければなら なかったI 先 生 は,どんな 気 持 ちだったのだろうか 仲 間 のことを 思 い, 申 し 訳 ないと 感 じている 心 情 に 共 感 している I 先 生 が 出 かけなければならない 理 由 を 問 い, 考 えさ せる I 先 生 とその 他 の 先 生 が 普 から 互 いを 思 いやる 心 でつな がっていることにもふれる 前 駅 にいるI 先 生 の 気 持 ちを 考 えてから, 月 明 かりの の 夜 汽 車 P.98を 読 む Y 先 生 が 学 校 中 の 電 気 を 消 したのは,どのような 思 い からですか I 先 生 を 思 いやる 心 情 を 理 解 している Y 先 生 の 行 為 を 相 手 が 気 付 い ていないということにもふれ る 学 校 中 の 電 気 がついていたら,I 先 生 はどのような 気 持 ちになるか, 考 えさせる みんなは, 何 に 対 して オ ー という 声 をあげ 拍 手 をしたのだろう 相 手 に 気 付 かれぬように 行 われた 思 いやりを 通 し, 本 当 の 思 いやりとはどの ようなものなのか 考 えて いる 何 に 対 して 拍 手 をした のか,グループで 意 見 交 換 を 行 う Y 先 生 に 対 してだけの 拍 手 だったのだろうか などについて 考 えさせる 3 本 当 の 思 いやりとは 何 か を, 自 分 のこととして 考 え る 本 当 の 思 いやりとはどのよ うなものだろう 他 の 人 の 立 場 を 尊 重 しな がら 行 動 することの 大 切 さに 気 付 いている 互 いを 思 いやる 心 について, ワークシートに 文 章 化 させ る 後 どのように 考 え, 行 動 することが 本 当 の 思 いやりなの だろうかと, 具 体 的 に 考 えさせる - 中 道 10-

終 末 4 学 級 での 思 いやりにあふ れた 行 動 を, 身 近 なエピソ ードとして 紹 介 する 価 値 の 自 覚 を 深 めている 思 いやりの 気 持 ちの 美 しさ, 温 かさを 感 じさせる 4 学 習 指 導 と 評 価 の 様 子 (1) 本 時 の 評 価 ( 期 待 する 姿 ) 人 間 愛 に 基 づく 他 の 人 とのかかわりの 大 切 さを 自 覚 し, 他 の 人 の 立 場 を 尊 重 しながら 行 動 し ようとする 考 え 方 をもっている 評 価 のための 資 料 として, 以 下 のような 学 習 シートを 活 用 した (2) 継 続 する 事 後 指 導 学 級 集 団 における 望 ましい 人 間 関 係 を 整 えるなど, 思 いやりの 心 と 態 度 が 育 まれるような 環 境 を 整 備 する - 中 道 11-