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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Transcription:

2008 年 ( 平 成 20 年 )3 月 枚 方 市

食 育 を 支 える もてなしの 心 食 は 命 や 健 康 にとって 大 切 な 営 みであるとともに 私 たちの 人 生 に 楽 しみや 喜 びをもたらし 豊 かな 彩 りを 生 む 文 化 でもあります 先 人 から 受 け 継 がれてきた 日 本 の 食 文 化 は 五 感 で 味 わう ものと 言 われています 栄 養 や 味 だけでなく 色 形 香 り 器 そして 季 節 感 ( 旬 )などに 繊 細 な 心 配 りを 行 い 全 体 の 調 和 を 重 んじてきました また 私 たちは 食 を 通 じた もてなしの 心 を 大 切 にし 食 が 人 と 人 との 絆 を 深 めるものであることを 長 年 にわたって 信 じてきまし た 枚 方 市 食 育 推 進 イベントにて 平 成 19 年 12 月 1 日 グローバル 化 をはじめ 社 会 経 済 情 勢 が 急 速 に 変 化 する 中 で 私 たちの 食 生 活 はこの 数 十 年 で 大 きく 様 変 わりしました こうした 中 で 世 界 各 地 の 食 材 が 手 軽 に 安 価 で 手 に 入 るなどのメリ ットも 手 にしましたが 不 規 則 な 食 習 慣 や 過 度 のダイエットなど 偏 った 食 生 活 が 広 がり メタ ボリックシンドロームなど これまでに 経 験 のない 様 々な 健 康 問 題 を 抱 える 状 況 を 迎 えていま す また 原 材 料 や 産 地 消 費 期 限 などの 相 次 ぐ 偽 装 が 明 らかとなり さらに 輸 入 食 品 の 毒 物 混 入 事 件 が 発 生 し 枚 方 でも 混 入 事 例 が 発 生 するなど これまでの 食 品 生 産 流 通 システムへの 信 頼 は 今 土 台 から 大 きく 揺 らぎつつあります こうした 中 で 食 の 安 全 性 や 健 康 に 対 する 関 心 が 高 まり 自 分 たちの 食 生 活 を 知 り 見 直 そ う 豊 かな 食 文 化 を 未 来 を 担 う 子 どもたちに 伝 えよう という 観 点 から 家 庭 や 地 域 など 社 会 全 体 で 食 育 の 取 り 組 みの 輪 を 広 げていくことが 期 待 されています そのため 枚 方 市 では 今 回 枚 方 にふさわしい 食 育 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 する 指 針 とし て 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 を 策 定 しました 子 どもから 大 人 まですべての 市 民 が 自 らの 食 について 考 え 行 動 することを 目 的 に 幅 広 い 関 係 者 で 構 成 する 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 と 連 携 を 図 りながら 同 計 画 で 設 定 した 目 標 の 達 成 に 向 けて 様 々な 取 り 組 みを 進 めます もてなしの 心 には 相 手 の 立 場 に 立 ち 相 手 の 喜 びを 自 らの 喜 びとする 関 係 があり 信 頼 で 結 ばれた 心 豊 かな 社 会 を 築 くための 原 点 となるものです 生 産 者 消 費 者 など 様 々な 立 場 で 食 に 接 する 市 民 が それぞれの 立 場 を 尊 重 し 食 の 大 切 さと 喜 びを 共 有 できることが 豊 かな 食 生 活 食 文 化 と 地 域 社 会 を 生 む 力 になるものと 信 じています もてなしの 心 は 食 育 を 支 える 大 切 な 心 です 結 びにあたり 本 計 画 の 策 定 にご 尽 力 いただいた 関 係 者 の 皆 様 に 心 から 感 謝 申 し 上 げます 平 成 20 年 3 月 枚 方 市 長 竹 内 脩

目 次 第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 1 1. 計 画 策 定 の 背 景 と 趣 旨 2. 計 画 の 位 置 づけ 3. 計 画 の 期 間 4. 計 画 の 策 定 体 制 と 方 向 性 第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 5 1. 私 たち 一 人 ひとりの 食 の 現 状 (ライフステージ 別 ) 1) 乳 幼 児 期 (0~6 歳 ) 2) 児 童 生 徒 期 (7~18 歳 ) 3) 青 年 期 (19~29 歳 ) 4) 中 高 年 期 (30 歳 以 上 ) 2. 食 をとりまく 環 境 1) 地 域 における 食 育 2) 農 業 と 食 育 の 関 係 について 3) 環 境 分 野 での 食 の 取 り 組 み 4) 食 の 安 全 安 心 第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 22 1. 基 本 理 念 2. 食 育 推 進 の 基 本 方 向 3. 食 育 推 進 のための 役 割 分 担 4. 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 の 重 点 施 策 5. 計 画 の 施 策 体 系 第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 31 第 5 章 食 育 の 推 進 について 49 1. 数 値 目 標 の 設 定 2. 評 価 3. 推 進 体 制 第 6 章 食 育 推 進 の 重 点 目 標 51

第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 1. 計 画 策 定 の 背 景 と 趣 旨 1) 食 をめぐる 環 境 の 変 化 食 は 私 たちの 命 の 源 であり 生 きるためにかかせないものです 私 たちは 日 々の 食 の 営 みを 祖 先 から 引 き 継 ぎ 食 にまつわる 知 恵 を 得 て 文 化 を 創 造 し 生 きる 力 を 育 み 生 活 環 境 を 整 えてきました 近 年 社 会 環 境 や 家 族 形 態 の 変 化 ライフスタイルの 多 様 化 個 別 化 などから 生 活 リズ ムの 乱 れが 生 じ 栄 養 の 偏 りや 欠 食 家 族 そろって 食 卓 を 囲 む 機 会 の 減 少 など 食 の 変 化 がみられます さらには 生 産 の 場 から 食 卓 までの 距 離 が 離 れることなどにより 食 料 や 農 業 に 対 する 関 心 の 低 下 や 食 べ 残 しによる 食 品 の 大 量 廃 棄 など 食 への 感 謝 を 忘 れがちになっています また 相 次 ぐ 食 品 の 偽 装 事 件 は 企 業 側 のモラルのゆらぎが 経 済 社 会 への 信 頼 を 失 わせ さらに 食 料 の 約 6 割 を 海 外 に 依 存 している 我 が 国 は 輸 入 食 品 の 毒 物 混 入 事 件 の 問 題 が 食 全 体 に 大 きな 衝 撃 を 与 えています 2) 国 や 府 の 動 き 国 においては 健 全 な 心 身 を 培 い 豊 かな 人 間 性 を 育 むための 食 育 を 推 進 し 現 在 および 将 来 にわたる 健 康 で 文 化 的 な 国 民 の 生 活 と 豊 かで 活 力 ある 社 会 の 実 現 に 寄 与 することを 目 的 として 平 成 17 年 7 月 15 日 に 食 育 基 本 法 が 施 行 されました 食 育 基 本 法 では 国 民 がさまざまな 経 験 を 通 じて 食 に 関 する 知 識 と 食 を 選 択 する 力 を 習 得 し 健 全 な 食 生 活 を 実 践 できるよう 国 と 地 方 公 共 団 体 のそれぞれの 役 割 が 明 確 に 示 されています そして 食 育 基 本 法 を 基 に 平 成 18 年 3 月 には 食 育 推 進 基 本 計 画 が 策 定 され 関 係 者 が 創 意 工 夫 を 凝 らしながら 総 力 を 結 集 して 食 育 推 進 運 動 として 展 開 しようとしています 大 阪 府 では 国 の 動 きに 先 駆 けて 平 成 15 年 度 から 食 育 に 積 極 的 に 取 り 組 んでおり これ までの 歩 みをさらに 発 展 させ 食 育 を 府 民 運 動 として 一 層 推 進 するために 平 成 19 年 3 月 には 大 阪 府 食 育 推 進 計 画 が 策 定 されました 3) 枚 方 市 の 取 り 組 み 本 市 では 平 成 6 年 に 健 康 福 祉 推 進 都 市 宣 言 を 行 い 市 民 が 安 心 して 健 やかに 暮 ら せるまちづくりのために 生 活 習 慣 病 対 策 介 護 予 防 生 きがい 対 策 運 動 推 進 といったさま ざまな 事 業 を 展 開 するなど これまでも 市 民 の 健 康 増 進 に 努 めてきました しかし 食 をめ ぐる 環 境 は 他 都 市 と 同 様 に 変 わってきています そのため 家 庭 や 地 域 社 会 と 連 携 した 食 育 の 推 進 を 市 をあげた 取 り 組 みとして 積 極 的 にすすめていくことが 期 待 されています そこで 子 どもから 大 人 まで 市 民 一 人 ひとりが 自 らの 食 について 考 え 行 動 すること を 目 的 に 食 育 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 する 指 針 として 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 を 策 定 する ものです 1

第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 2. 計 画 の 位 置 づけ 1) 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 この 計 画 は 食 育 基 本 法 第 18 条 に 基 づく 国 の 食 育 推 進 基 本 計 画 および 大 阪 府 食 育 推 進 計 画 を 基 本 とした 本 市 の 食 育 推 進 に 関 する 計 画 です この 計 画 は 第 4 次 枚 方 市 総 合 計 画 をはじめ 市 の 関 連 計 画 と 整 合 性 を 図 り 策 定 したも のであり 食 育 に 関 わることについて 各 関 係 部 局 において 推 進 します これまで 保 育 教 育 農 業 食 品 生 産 流 通 産 業 保 健 医 療 の 各 関 係 機 関 家 庭 地 域 な どそれぞれが 独 自 に 推 進 してきた 取 り 組 みについて 目 的 を 共 有 し 本 市 がめざす 食 育 の 実 現 に 向 け 質 の 高 い 連 携 をめざすものです 2) 枚 方 市 の 関 連 計 画 本 市 では 市 のまちづくりについての 総 合 的 な 計 画 があり それに 即 して 分 野 別 の 計 画 を 策 定 しています 次 に 示 す 計 画 は 食 育 の 推 進 に 関 連 のある 計 画 です 1 第 4 次 枚 方 市 総 合 計 画 ( 平 成 13 年 3 月 策 定 ) 枚 方 の 持 続 的 な 発 展 と 市 民 生 活 の 向 上 を 実 現 するため まちづくりの 基 本 目 標 と 市 民 事 業 者 行 政 が 連 携 して 取 り 組 む 基 本 方 向 を 示 した 枚 方 市 総 合 計 画 です そのうち 市 民 それぞれが 出 会 いやふれあいのなかで 人 と 人 が 支 え 合 うとともに 住 み 慣 れた 地 域 社 会 のなかで 人 との 関 わりを 持 ち 続 け お 互 い 助 け 合 いながら 自 らの 意 思 で 生 き 生 きと 活 動 し 社 会 に 参 画 できる 健 康 で 心 豊 かな 自 立 と 共 生 のまち を 基 本 理 念 の 一 つとしています 2 男 女 共 同 参 画 計 画 ( 平 成 13 年 3 月 策 定 ) 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 をめざした 諸 施 策 の 方 向 施 策 目 標 を 示 す 基 本 的 指 針 となるも のです 平 成 13 年 度 から 平 成 22 年 度 までの10 年 間 を 計 画 期 間 に 定 めています また 同 計 画 にもとづき 3 年 間 の 計 画 期 間 中 に 重 点 的 に 推 進 する 必 要 のある 施 策 事 業 をまとめた アクションプログラム ( 実 施 計 画 )を 策 定 しています 3 生 涯 学 習 ビジョン( 平 成 15 年 3 月 策 定 ) 生 涯 にわたって 学 習 することへの 意 欲 や 需 要 が 増 大 している 中 生 涯 学 習 を 人 が 生 涯 を 通 じて 行 う 学 び の 全 てを 意 味 するもの と 位 置 付 け 学 びを 支 え 生 かせるまち を 築 いていくことを 基 本 方 向 として 生 涯 学 習 ビジョン を 策 定 しています 4 地 域 福 祉 計 画 ( 平 成 17 年 3 月 策 定 ) 市 民 に 最 も 身 近 な 公 共 団 体 である 市 が 地 域 福 祉 推 進 の 主 役 である 市 民 と 共 に 生 活 上 の 課 題 に 対 し 必 要 なサービス 等 について 整 備 し ぬくもりと 個 性 ある 地 域 社 会 を 実 現 す ることを 目 的 に 地 域 における 保 健 医 療 福 祉 のサービスについて 総 合 的 計 画 的 に 推 進 するための 基 本 として 定 めたものです 平 成 17 年 度 から 平 成 21 年 度 までの5 年 間 を 計 画 期 間 に 定 めています 2

第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 5 ひらかた みんなで 元 気 計 画 ( 平 成 17 年 3 月 策 定 ) 国 民 の 健 康 増 進 の 総 合 的 な 推 進 に 関 し 栄 養 の 改 善 その 他 の 国 民 の 健 康 の 増 進 を 図 るた め 平 成 15 年 に 健 康 増 進 法 が 制 定 されました これを 受 け 本 市 では 各 種 検 診 の 受 診 や 健 康 づくりに 関 する 啓 発 栄 養 食 生 活 の 改 善 身 体 活 動 運 動 の 推 進 に 関 する 項 目 について 策 定 しています 6 ひらかた 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 21( 第 3 期 )( 平 成 18 年 3 月 策 定 ) 本 市 の 高 齢 者 保 健 福 祉 施 策 の 基 本 的 な 考 え 方 と 具 体 的 に 取 り 組 むべき 事 項 を 総 合 的 体 系 的 に 整 えるために 策 定 され 3 年 を1 期 とした 平 成 18 年 度 から 平 成 20 年 度 までの3 か 年 計 画 です 7 枚 方 市 新 子 ども 育 成 計 画 ( 平 成 17 年 4 月 策 定 ) 子 どもを 取 り 巻 くさまざまな 分 野 の 施 策 を 総 合 的 に 推 進 していくために 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 ( 平 成 15 年 7 月 )の 趣 旨 国 の 策 定 指 針 などを 踏 まえ 次 代 を 担 う 子 どもの 育 成 支 援 に 係 る 施 策 を 体 系 的 に 盛 り 込 んだ 本 市 の 行 動 計 画 として 策 定 しています 8 枚 方 市 環 境 基 本 計 画 ( 平 成 13 年 2 月 策 定 ) 枚 方 市 環 境 基 本 条 例 ( 平 成 10 年 4 月 策 定 ) 第 9 条 の 規 定 にもとづき 環 境 の 保 全 と 創 造 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 進 めるための 環 境 行 政 のマスタープランであり 人 と 自 然 とのふれあいが 保 たれ 景 観 歴 史 文 化 など 地 域 の 特 性 を 活 かした 快 適 で 住 み 良 く 環 境 への 負 荷 の 少 ない 持 続 的 に 発 展 することが 可 能 な 環 境 を 思 いやるまち 枚 方 の 実 現 をめざす 指 針 となるものです また 同 計 画 に 基 づく 行 政 施 策 事 業 を 示 す 計 画 として 計 画 期 間 を 3 年 間 とする 枚 方 市 環 境 基 本 計 画 実 施 計 画 を 策 定 しています 食 育 基 本 法 ( 平 成 15 年 7 月 15 日 制 定 ) 国 府 の 計 画 等 食 育 推 進 基 本 計 画 ( 平 成 18 年 3 月 策 定 ) 枚 方 市 の 計 画 大 阪 府 食 育 推 進 計 画 ( 平 成 19 年 3 月 策 定 ) 第 4 次 枚 方 市 総 合 計 画 等 市 の 関 連 計 画 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 市 民 事 業 者 関 係 機 関 団 体 が 一 緒 に 食 育 推 進 運 動 を 進 めるための 基 本 となる 計 画 整 合 連 携 3

第 1 章 食 育 推 進 計 画 の 策 定 にあたって 3. 計 画 の 期 間 本 計 画 は 平 成 20 年 度 から 平 成 24 年 度 までの5 年 間 を 実 施 期 間 とします また 社 会 情 勢 や 経 済 動 向 の 変 動 などに 留 意 して 適 時 見 直 しを 行 います 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 4. 計 画 の 策 定 体 制 と 方 向 性 食 育 を 市 をあげた 取 り 組 みとして 推 進 していくに 当 たり 平 成 18 年 11 月 に 計 画 の 作 成 や 健 康 に 関 する 施 策 の 立 案 を 行 うため 行 政 内 部 に 健 康 推 進 本 部 を 設 置 し 平 成 19 年 2 月 には 教 育 や 保 育 農 業 食 品 生 産 流 通 産 業 保 健 医 療 伝 統 食 文 化 消 費 者 団 体 市 民 活 動 団 体 から 選 出 されたメンバーと 市 民 公 募 選 出 者 で 構 成 された 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 を 設 置 し 食 育 を 推 進 するためのネットワークを 構 築 しました また 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 から 選 出 されたメンバーと 学 識 経 験 者 行 政 で 構 成 された 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 検 討 協 議 会 を 平 成 19 年 3 月 に 設 置 し 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 の 検 討 を 行 いました さらに 多 くの 意 見 を 取 り 入 れるため インターネットアンケートを 実 施 しました 今 後 は 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 をはじめとして 食 に 関 するすべての 関 係 者 が 連 携 協 力 しながら 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 を 推 進 します 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 市 長 伝 統 食 文 化 保 健 医 療 健 康 推 進 本 部 幹 事 会 教 育 環 境 農 業 保 育 食 品 生 産 流 通 産 業 市 民 活 動 団 体 PTA 消 費 者 団 体 計 画 案 の 検 討 専 門 部 会 運 生 動 活 推 習 進 慣 病 対 策 食 育 推 進 介 護 予 防 生 き が い 対 策 学 識 経 験 者 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 委 員 枚 方 市 関 連 部 課 委 員 委 員 の 選 出 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 検 討 協 議 会 委 員 の 選 出 4

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 1. 私 たち 一 人 ひとりの 食 の 現 状 (ライフステージ 別 ) 1) 乳 幼 児 期 (0~6 歳 ) 乳 幼 児 期 は 食 習 慣 の 基 礎 となる 生 活 習 慣 をつくる 大 切 な 時 期 であり 食 物 摂 取 に 欠 かせない 乳 歯 が 生 えそろう 時 期 です また 授 乳 離 乳 食 普 通 食 という 食 の 移 行 期 にあり 保 護 者 の 不 安 や 戸 惑 いが 大 きい 時 期 でもあります ここでは 乳 幼 児 の 生 活 リズム 歯 の 健 康 状 態 食 事 の 悩 みの 観 点 から 家 庭 における 食 の 現 状 を 考 えます その 際 子 どもを 育 てる 若 い 世 代 の 現 状 についても あわせて 知 ることが 大 切 です 家 庭 以 外 の 食 育 の 場 としては 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 の 取 り 組 みがあります 幼 児 の 欠 食 (1 日 の 食 事 回 数 が3 回 に 満 たない 幼 児 の 割 合 ) 1 歳 6か 月 児 健 診 1.03 平 成 18 年 度 幼 児 健 診 で 1 日 の 食 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 0.89 事 回 数 をたずねたところ 食 事 回 数 が 3 回 に 満 たない 幼 児 は 約 1%い 3 歳 6か 月 児 健 診 1.01 ました 0.8 0.9 1 1.1 % 生 活 リズムと 欠 食 の 関 係 幼 児 の 起 床 時 刻 幼 児 の 就 寝 時 刻 % 60 50 40 30 20 10 0 1 歳 6か 月 児 健 診 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6か 月 児 健 診 49.8 51.0 19.1 56.3 31.8 27.5 22.4 9.4 9.5 7.3 5.6 5.7 1.8 1.7 1.1 6 時 以 前 7 時 8 時 9 時 10 時 以 降 % 60 50 40 30 20 10 0 1 歳 6か 月 児 健 診 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6か 月 児 健 診 52.1 44.0 47.6 36.4 31.7 26.2 14.1 9.7 13.5 5.9 8.2 6.3 1.8 1.6 0.8 20 時 以 前 21 時 22 時 23 時 24 時 以 降 欠 食 児 の 起 床 時 刻 欠 食 児 の 就 寝 時 刻 % 60 50 40 30 20 10 0 1 歳 6か 月 児 健 診 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6か 月 児 健 診 48.3 37.0 34.3 25.9 22.9 22.9 22.3 17.1 14.8 17.2 20.7 6.9 6.9 2.9 0.0 6 時 以 前 7 時 8 時 9 時 10 時 以 降 % 60 50 40 30 20 10 0 1 歳 6か 月 児 健 診 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6か 月 児 健 診 37.0 37.9 28.6 27.6 29.7 25.7 22.9 24.1 18.5 11.1 14.2 8.6 3.7 7.0 3.4 20 時 以 前 21 時 22 時 23 時 24 時 以 降 枚 方 市 平 成 18 年 度 1 歳 6 か 月 児 健 診 2 歳 6 か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6 か 月 児 健 診 の 問 診 結 果 ( 受 診 者 数 3345 人 ) ( 受 診 者 数 2723 人 ) ( 受 診 者 数 2677 人 ) 5

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 前 述 の 平 成 18 年 度 枚 方 市 の 幼 児 健 診 で 欠 食 のあった 幼 児 の 生 活 リズムをみると 22 時 以 降 の 就 寝 10 時 以 降 の 起 床 が 多 くみられます 欠 食 のない 幼 児 では 21 時 の 就 寝 7 時 の 起 床 がもっとも 多 いことから 欠 食 の 有 無 は 就 寝 時 刻 起 床 時 刻 と 関 連 が 深 いことがわかります 幼 児 期 の 生 活 リズムの 乱 れは 食 欲 や 身 体 機 能 に 大 きな 影 響 を 与 え 食 事 リズムの 乱 れにも つながります 妊 婦 の 欠 食 欠 食 なし 時 々 欠 食 2 日 に1 日 以 上 欠 食 58.9 37.4 3.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 両 親 教 室 ( 妊 婦 教 室 ) 参 加 者 の 14 日 間 の 食 事 記 録 より 欠 食 なし 58.9% 時 々 欠 食 する 37.4% 2 日 に 1 日 以 上 欠 食 するが 3.7%で した 特 に 起 床 時 刻 が 遅 くなる 休 日 に 欠 食 が 多 い 傾 向 があります 枚 方 市 平 成 16~18 年 度 両 親 教 室 参 加 者 食 事 記 録 結 果 (613 人 ) 母 子 の 歯 の 健 康 幼 児 健 診 時 のむし 歯 の 有 無 むし 歯 のなかった 子 1 歳 6か 月 児 健 診 ( 枚 方 市 ) 1 歳 6か 月 児 健 診 ( 大 阪 府 ) 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 ( 枚 方 市 ) 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 ( 大 阪 府 ) 3 歳 6か 月 児 健 診 ( 枚 方 市 ) 3 歳 6か 月 児 健 診 ( 大 阪 府 ) むし 歯 のあった 子 98.5 97.6 91.0 89.7 77.8 72.5 1.5 2.4 9.0 10.3 22.2 27.5 本 市 の 幼 児 健 診 受 診 児 のむし 歯 の 有 無 をみ ると 3 歳 6か 月 児 健 診 でむし 歯 のあった 子 ど もが 20%を 超 え 3 歳 を 過 ぎると むし 歯 に なる 子 どもが 大 幅 に 増 加 する 傾 向 がみられま す また 本 市 は 大 阪 府 と 比 べ むし 歯 のあっ た 子 の 割 合 は 各 健 診 ともに 低 くなっています 0% 20% 40% 60% 80% 100% 枚 方 市 : 枚 方 市 平 成 18 年 度 1 歳 6 か 月 児 健 診 2 歳 6 か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6 か 月 児 健 診 の 健 診 結 果 ( 受 診 者 数 3345 人 ) ( 受 診 者 数 2723 人 ) ( 受 診 者 数 2677 人 ) 大 阪 府 : 大 阪 府 平 成 18 年 度 各 健 診 における 実 績 調 査 より 成 人 歯 科 健 診 での 保 護 者 の 歯 の 健 康 状 態 異 常 なし 要 治 療 1 歳 6 か 月 児 健 診 時 にあわせ その 保 護 者 を 対 象 に 歯 科 健 診 を 行 っています 健 診 の 結 果 は 受 診 者 の 80%に 歯 科 受 診 が 必 要 な 状 況 です 歯 の 健 康 は 食 習 慣 や 生 活 習 慣 とも 関 連 する ことから 注 意 喚 起 が 必 要 です 16 年 度 13.3 86.7 17 年 度 12.5 87.5 18 年 度 19.8 80.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 枚 方 市 平 成 18 年 度 成 人 歯 科 健 診 結 果 ( 受 診 者 1343 人 ) 6

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 食 事 の 悩 み 健 診 時 の 食 事 に 関 する 悩 みの 有 無 (18 年 度 ) あり なし 1 歳 6か 月 児 健 診 40.3 59.7 2 歳 6か 月 児 歯 科 健 診 49.1 50.9 幼 児 健 診 時 に 子 どもの 食 事 に 関 する 悩 み の 有 無 についてたずねたところ すべての 健 診 において 約 半 数 の 保 護 者 が 子 どもの 食 事 に 関 して 悩 みをもっています 3 歳 6か 月 児 健 診 46.2 53.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 枚 方 市 平 成 18 年 度 1 歳 6 か 月 児 健 診 2 歳 6 か 月 児 歯 科 健 診 3 歳 6 か 月 児 健 診 の 問 診 結 果 ( 受 診 者 数 3345 人 ) ( 受 診 者 数 2723 人 ) ( 受 診 者 数 2677 人 ) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 における 食 育 の 取 り 組 み 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 での 食 育 の 実 施 内 容 と 実 施 率 ( 複 数 回 答 ) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 70 60 50 40 30 20 10 0 % 48.8 21.7 3 色 栄 養 バランス 61.0 野 菜 の 働 き 39.1 29.3 39.0 26.1 39.1 56.1 26.1 22.0 63.4 朝 食 偏 食 おやつ 伝 統 食 食 事 マナー 4.3 39.1 43.9 その 他 4.3 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 での 食 育 の 実 施 方 法 と 実 施 率 ( 複 数 回 答 ) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 % 65.9 52.2 48.8 26.1 53.7 34.8 24.4 4.3 65.9 お 話 紙 芝 居 絵 本 寸 劇 一 緒 に 食 事 47.8 75.6 30.4 飼 育 栽 培 体 験 82.9 調 理 体 験 34.8 29.3 29.3 14.6 13.0 4.3 4.3 4.3 2.4 歌 ゲーム エプロン シアター その 他 平 成 18 年 度 幼 稚 園 保 育 所 における 食 育 実 施 及 び 禁 煙 化 状 況 アンケート( 実 施 : 大 阪 府 枚 方 保 健 所 ) 市 内 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 全 84 ヵ 所 の 内 67 ヵ 所 ( 回 収 率 80%)の 回 答 結 果 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 で 多 く 取 り 組 まれている 食 育 の 内 容 は 食 事 マナーや 野 菜 の 働 き お やつ 偏 食 などです 実 施 方 法 では 一 緒 に 食 事 をする 場 面 調 理 体 験 や 飼 育 栽 培 体 験 といっ た 実 際 の 体 験 を 生 かした 取 り 組 みがなされています 栽 培 体 験 は 子 どもたちが 季 節 の 野 菜 とその 生 長 を 知 り 植 物 の 命 をもらって 生 きているこ とを 学 び 食 べものへの 感 謝 の 気 持 ちを 育 む 学 習 となります また 栽 培 体 験 で 収 穫 した 野 菜 の 調 理 体 験 が 苦 手 な 野 菜 を 食 べるきっかけとなり 偏 食 の 改 善 にもなります 加 えて 給 食 に 行 事 食 や 季 節 の 献 立 を 取 り 入 れたり 給 食 内 容 の 展 示 や 調 理 法 の 紹 介 といっ た 取 り 組 みや 保 護 者 向 けの 食 育 の 講 習 会 なども 実 施 されています 7

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 での 親 子 で 取 り 組 める 食 育 活 動 の 実 施 状 況 親 子 で 取 り 組 める 食 育 活 動 実 施 の 有 無 未 記 入 2.3% なし 23.0% あり 74.7% 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 では 保 護 者 に 向 け た 食 育 の 取 り 組 みも 実 施 しています 中 でも 親 子 で 取 り 組 める 食 育 活 動 とし て クッキング 等 の 保 護 者 参 加 型 行 事 や 参 観 給 食 試 食 会 学 習 会 等 を 実 施 している 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 は 74.7%でした 枚 方 市 平 成 19 年 度 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 での 食 育 活 動 調 査 市 内 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 全 87 ヵ 所 の 回 答 結 果 2) 児 童 生 徒 期 (7~18 歳 ) 児 童 生 徒 期 は 乳 幼 児 期 に 培 われた 生 活 習 慣 のもとに 自 ら 食 行 動 をコントロールする 力 を 身 につける 大 切 な 時 期 です ここでは 食 に 関 わる 生 活 行 動 から 児 童 生 徒 期 の 食 の 現 状 を 考 えます また 家 庭 の 食 育 に 加 えて 学 校 での 取 り 組 みが 欠 かせません 小 学 生 の 朝 食 の 欠 食 枚 方 市 5.7 東 大 阪 後 背 地 区 6.1 大 阪 府 7.0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 % 大 阪 府 内 の 全 公 立 小 学 校 児 童 を 対 象 とす る 健 康 調 査 において 朝 食 を 食 べないこと がよくある と 答 えた 児 童 の 割 合 は 大 阪 府 7.0% 東 大 阪 後 背 地 区 ( 枚 方 寝 屋 川 交 野 四 條 畷 柏 原 )6.1% うち 枚 方 市 は 5.7% でした 平 成 18 年 度 こどもの 健 康 調 査 ( 実 施 : 大 阪 府 教 育 委 員 会 大 阪 市 教 育 委 員 会 大 阪 府 医 師 会 学 校 医 部 会 ) 小 学 校 6 年 生 中 学 校 3 年 生 の 朝 食 の 欠 食 枚 方 市 小 6 全 国 ( 公 立 ) 小 6 枚 方 市 中 3 全 国 ( 公 立 ) 中 3 あまり 食 べていない 全 く 食 べていない 5.3 4.0 0.8 7.1 6.0 1.1 6.4 4.8 2.3 3.2 10.3 8.3 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 % 平 成 19 年 度 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 ( 文 部 科 学 省 ) 平 成 19 年 度 全 国 学 力 状 況 調 査 で 朝 食 を 毎 日 食 べているか の 問 いに 対 する 枚 方 市 小 学 校 6 年 生 の 回 答 は あまり 食 べていない 5.3% 全 く 食 べていない 1.1%で 合 わせ て 6.4% 枚 方 市 中 学 校 3 年 生 では あま り 食 べていない 7.1% 全 く 食 べていない 3.2%で 合 わせて 10.3%でした いずれの 回 答 も 全 国 ( 公 立 ) 児 童 と 比 べてやや 高 くなっ ています 8

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 高 校 生 の 朝 食 の 摂 取 状 況 全 体 男 女 毎 日 食 べる 週 2~3 日 食 べない 週 4~5 日 食 べない ほとんど 食 べない 市 内 府 立 高 校 生 に 朝 食 の 摂 取 状 況 をたず 74.3 14.9 7.0 3.8 73.2 14.4 8.5 3.9 75.1 15.2 5.9 3.8 ねたところ 74.3%が 毎 日 朝 食 を 食 べていま した 反 対 に ほとんど 食 べない という 回 答 が 男 子 8.5% 女 子 5.9%で 女 子 より 男 子 にやや 高 い 傾 向 がみられます 0% 20% 40% 60% 80% 100% 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 府 立 高 校 6 校 (1281 人 ) 小 中 学 校 における 食 育 の 取 り 組 み 平 成 18 年 度 市 立 牧 野 小 学 校 が 栄 養 教 諭 を 中 核 とした 学 校 家 庭 地 域 の 連 携 による 食 育 推 進 事 業 のモデル 校 に 指 定 され 食 に 関 する 指 導 の 全 体 計 画 を 作 成 し 先 駆 的 な 食 育 を 実 践 しました 現 在 市 内 の 全 小 中 学 校 で 食 に 関 する 指 導 の 計 画 が 作 成 され 全 体 計 画 の 中 に 組 み こまれ 実 践 されています また 食 に 関 する 指 導 体 制 として 小 学 校 に 栄 養 教 諭 が 1 人 学 校 栄 養 職 員 が 24 人 配 置 されています 小 中 学 校 における 地 域 人 材 を 活 用 した 食 育 活 動 の 実 施 状 況 地 域 人 材 を 活 用 した 食 育 活 動 実 施 の 有 無 ない 50% ある 50% 地 域 人 材 を 活 用 した 食 育 活 動 を 実 施 している 小 中 学 校 は 50%でした 小 学 校 では 地 域 の 農 業 者 と 連 携 した 田 植 え 稲 刈 り 体 験 が 多 く 取 り 組 まれています 他 にも 地 域 の 高 齢 者 と 児 童 が 一 緒 に 食 事 づくりをしたり 食 のボランティアによる 児 童 のお 弁 当 づくりとい った 特 徴 ある 取 り 組 みもあります 枚 方 市 平 成 19 年 度 小 中 学 校 での 食 育 の 取 り 組 みに 関 するアンケート 市 立 小 中 学 校 全 64 ヵ 所 の 回 答 結 果 市 立 小 学 校 での 体 験 学 習 の 現 状 1 年 生 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 収 穫 物 での 調 理 体 験 農 業 栽 培 体 験 36 30 43 37 28 16 25 16 39 33 22 15 0 10 20 30 40 50 *グラフ 内 の 数 字 は 実 施 校 数 市 立 小 学 校 45 校 すべてで 食 育 の 取 り 組 みがなされており 体 験 学 習 についても 積 極 的 に 取 り 組 まれています 学 年 別 にみる と 1 2 年 生 で 作 物 の 生 長 を 学 ぶ 栽 培 体 験 や 食 を 楽 しむための 収 穫 物 の 調 理 体 験 5 年 生 では 田 植 えや 稲 刈 りといった 本 格 的 な 農 業 体 験 学 習 が 多 く 実 施 されています 枚 方 市 平 成 19 年 度 幼 稚 園 小 学 校 での 食 育 の 取 り 組 みに 関 するアンケート 9

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 市 立 小 学 校 の 学 校 給 食 での 取 り 組 み 学 校 給 食 では 学 校 給 食 会 の 献 立 作 成 委 員 会 が 児 童 が 正 しい 栄 養 の 知 識 を 身 につけ 健 康 で 豊 かな 食 生 活 が 送 れるように さまざまな 工 夫 をして 献 立 を 作 成 しています 具 体 的 には 近 年 の 生 活 習 慣 病 の 若 年 化 や 健 康 教 育 の 観 点 から 薄 味 の 美 味 しい 料 理 を 考 案 し 毎 月 の 献 立 に 季 節 の 行 事 食 や 旬 の 素 材 郷 土 料 理 や 世 界 の 料 理 を 取 り 入 れるなどの 工 夫 をするとともに それらの 取 り 組 みを 次 のように 情 報 発 信 しています 方 法 対 象 内 容 保 護 者 毎 月 作 成 (8 月 を 除 く)し 毎 日 の 給 食 の 献 立 と 使 用 する 学 校 給 食 献 立 表 児 童 すべての 食 材 を 掲 載 し 学 校 を 通 じて 家 庭 へ 配 布 しています 毎 月 更 新 し 毎 日 の 給 食 の 献 立 とテーマ 新 献 立 の 紹 介 市 のホームページ 保 護 者 等 季 節 の 料 理 作 り 方 のポイントなどを 掲 載 しています 毎 日 の 献 立 で 伝 えたい 食 材 の 名 前 や 特 徴 食 べ 方 などのポイン 日 めくり 児 童 トを 教 室 や 調 理 場 等 に 掲 示 するとともに 給 食 の 時 間 に 校 内 放 カレンダー 送 で 児 童 へ 伝 えています 保 護 者 各 学 校 で 毎 月 作 成 し 季 節 の 食 材 に 関 する 話 題 や 家 庭 での 給 食 だより 児 童 食 生 活 に 関 するお 願 いなどを 家 庭 へお 知 らせしています 学 校 給 食 会 は 市 立 小 学 校 における 学 校 給 食 の 運 営 および 充 実 を 図 ることを 目 的 として PTA 役 員 小 学 校 長 給 食 担 当 教 諭 栄 養 教 諭 および 栄 養 士 等 で 構 成 する 任 意 団 体 です 学 校 給 食 会 では 学 校 給 食 費 の 管 理 献 立 の 作 成 物 資 の 選 定 購 入 等 を 行 っています 10

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 3) 青 年 期 (19~29 歳 ) 青 年 期 は 盛 んな 発 育 発 達 期 を 終 え 新 たな 生 活 をスタートし ライフスタイルが 不 健 康 にな りがちな 時 期 でもあります 生 活 の 自 立 と 併 せて 食 生 活 においても 自 律 する 力 が 必 要 になり ます ここでは 食 生 活 管 理 が 家 族 単 位 から 個 人 単 位 に 移 行 する 時 期 であることに 着 目 し 大 学 生 や 専 門 学 校 生 を 中 心 に 食 の 現 状 を 考 えます 青 年 期 の 朝 食 の 摂 取 状 況 1 大 学 生 専 門 学 校 生 220 歳 代 市 民 毎 日 食 べる 週 4~5 日 食 べない 週 2~3 日 食 べない ほとんど 食 べない 毎 日 食 べる 週 4~5 日 食 べない 週 2~3 日 食 べない ほとんど 食 べない 男 45.4 24.8 6.4 23.4 男 63.0 13.0 4.4 19.6 5.5 3.3 回 答 なし 2.2 女 66.4 19.3 8.8 女 68.9 14.5 11.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 大 学 専 門 学 校 5 校 (602 人 ) 2 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 (20~29 歳 :137 人 ) 市 内 の 大 学 生 専 門 学 校 生 の 朝 食 の 摂 取 状 況 をみると 毎 日 朝 食 を 食 べている 男 性 は 半 数 に およびません 朝 食 を ほとんど 食 べない という 回 答 が 男 性 23.4% 女 性 8.8%で 男 性 は 女 性 よりかなり 高 くなっています 20 歳 代 市 民 に 同 様 の 調 査 を 実 施 したところ 男 女 ともに 毎 日 朝 食 を 食 べている 割 合 は 男 女 ともに 60%を 超 えています 朝 食 を ほとんど 食 べない という 回 答 は 男 性 19.6% 女 性 11.1%で ここでも 男 性 は 女 性 より 高 くなっています 大 学 生 専 門 学 校 生 の 食 の 現 状 外 食 や 市 販 の 弁 当 惣 菜 の 利 用 状 況 ほとんど 利 用 しない 週 1 回 週 2~4 回 ほとんど 毎 日 食 事 をとらない 朝 食 58.8 6.5 9.7 11.3 13.7 昼 食 23.5 16.2 30.0 29.8 0.5 夕 食 33.1 27.0 31.2 8.0 0.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 外 食 や 市 販 の 弁 当 惣 菜 の 利 用 状 況 をみ ると 朝 食 での 利 用 は 少 なく 外 出 するこ との 多 い 昼 食 時 の 利 用 が 多 くなっていま す 昼 食 夕 食 の 欠 食 はそれぞれ 約 1%で す 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 大 学 専 門 学 校 5 校 (602 人 ) 11

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 夕 食 の 時 刻 70 % 60 50 40 30 20 10 0 男 女 57.4 58.2 24.5 22.5 14.4 7.4 5.6 5.1 3.4 1.6 午 後 5~6 時 台 午 後 7~8 時 台 午 後 9~10 時 台 午 後 11 時 以 降 その 他 半 数 以 上 が 午 後 7~8 時 台 に 夕 食 をとって います 男 女 を 比 較 すると 男 性 の 方 がやや 遅 い 傾 向 にあります 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 大 学 専 門 学 校 5 校 (602 人 ) 4) 中 高 年 期 (30 歳 以 上 ) 中 高 年 期 は 社 会 的 な 役 割 や 負 担 が 大 きく 食 生 活 の 乱 れや 運 動 不 足 睡 眠 不 足 ストレスの 増 大 から 生 活 習 慣 病 などの 健 康 問 題 が 現 れ 始 める 時 期 です ここでは 中 高 年 期 の 健 康 状 態 との 関 連 から 食 の 現 状 を 考 えます 食 事 バランスの 状 態 1 日 のうちに 主 食 主 菜 副 菜 をそろえた 食 事 の 回 数 と 割 合 回 答 なし 1.7% 0 回 8.2% 1 回 26.0% 3 回 15.0% 2 回 49.1% 食 事 バランスの 状 態 をみると 1 日 のうち 主 食 主 菜 副 菜 をそろえた 食 事 を3 回 している 人 の 割 合 は 15.0%であり 0 回 の 割 合 は 8.2%で した 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 (30 歳 以 上 :1572 人 ) メタボリックシンドローム の 割 合 住 民 検 診 基 本 健 診 男 19.7 4.0 女 4.1 1.1 0 5 10 15 20 25 % メタボリックシンドロームの 割 合 は 年 齢 に 関 係 なく 男 性 に 多 い 傾 向 があります 40 歳 を 過 ぎるとメタボリックシンドローム の 割 合 が 急 激 に 高 くなります メタボリックシンドロームとは 内 臓 脂 肪 型 肥 満 に 加 え 高 血 糖 脂 質 代 謝 異 常 血 圧 高 値 の 3 項 のう ち 2 項 以 上 を 伴 う 状 態 をいいます 枚 方 市 平 成 18 年 度 基 本 健 康 診 査 ( 集 団 )5204 人 住 民 検 診 腹 囲 測 定 者 1742 人 の 結 果 12

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 市 民 (40 歳 以 上 )の 健 康 状 態 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 平 成 16 年 度 年 齢 別 総 コレステロール 値 異 常 者 ( 男 ) 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75 歳 以 上 全 国 52.0% 52.4% 50.6% 47.2% 42.9% 37.1% 大 阪 府 52.4% 54.1% 52.7% 50.4% 45.9% 40.0% 枚 方 市 59.5% 55.8% 60.6% 56.3% 53.3% 47.8% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 平 成 16 年 度 年 齢 別 総 コレステロール 値 異 常 者 ( 女 ) 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75 歳 以 上 全 国 41.8% 52.0% 54.4% 50.7% 45.7% 38.1% 大 阪 府 45.4% 57.9% 59.8% 56.9% 51.5% 42.9% 枚 方 市 50.7% 56.3% 58.2% 53.6% 52.2% 38.2% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 平 成 16 年 度 年 齢 別 血 糖 値 異 常 者 ( 男 ) 30% 25% 20% 15% 10% 5% 平 成 16 年 度 年 齢 別 血 糖 値 異 常 者 ( 女 ) 0% 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75 歳 以 上 全 国 12.3% 21.6% 24.3% 25.5% 25.9% 24.3% 大 阪 府 11.0% 19.1% 20.9% 21.9% 21.4% 21.4% 枚 方 市 15.4% 24.5% 23.6% 23.7% 25.7% 21.3% 0% 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75 歳 以 上 全 国 4.7% 11.6% 15.4% 17.2% 18.8% 20.5% 大 阪 府 3.9% 9.0% 11.7% 12.9% 14.5% 18.1% 枚 方 市 3.8% 9.6% 12.3% 13.3% 14.8% 17.5% 平 成 16 年 度 基 本 健 康 診 査 結 果 の 全 国 大 阪 府 枚 方 市 の 比 較 平 成 16 年 度 枚 方 市 基 本 健 康 診 査 受 診 者 数 : 男 7934 人 女 17662 人 総 コレステロール 値 の 異 常 は 全 国 や 大 阪 府 に 比 べ 男 性 全 体 と 40 歳 代 女 性 に 多 くみられ ています 血 糖 値 の 異 常 は 大 阪 府 に 比 べ 男 女 共 に 75 歳 未 満 の 全 ての 年 齢 で 多 くなってい ます 特 に 男 性 の 40~50 歳 代 は 全 国 と 比 較 しても 顕 著 に 多 い 傾 向 があります いずれの 項 目 もエネルギーや 脂 肪 の 摂 りすぎといった 食 事 バランスの 乱 れと 深 い 関 連 があるものです 13

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 2. 食 をとりまく 環 境 1) 地 域 における 食 育 地 域 における 食 育 では 家 庭 を 中 心 とする 食 育 を 支 援 するものとして 積 極 的 な 活 動 が 求 められています 食 の 社 会 依 存 がすすんでいる 現 在 家 庭 における 食 育 はその 質 と 量 が 低 下 しつつあり 地 域 一 体 の 食 育 推 進 が 欠 かせないものとなっています 本 市 における 日 本 型 食 生 活 の 実 践 や 地 域 での 取 り 組 み ボランティアによる 食 育 推 進 状 況 などは 次 のとおりです 日 本 型 食 生 活 の 衰 退 和 食 料 理 の 調 理 経 験 単 位 :% だしの 利 用 状 況 単 位 :% 60.0 おからの 煮 物 40.0 58.5 煮 豆 41.5 27.3 切 り 干 し 大 根 の 煮 物 72.7 14.7 ひじきの 煮 物 85.3 14.2 筑 前 煮 85.8 ある 4.5 煮 魚 95.5 ない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 普 段 からかつお こんぶ 煮 干 し などからだしをとっていますか その 他 1.7% いいえ 33.1% はい 34.3% ときどき 30.9% 枚 方 市 平 成 18 年 度 両 親 教 室 でのアンケート(178 人 ) 和 食 料 理 を 多 くとりいれた 食 事 内 容 にすることは 日 本 型 食 生 活 の 実 践 に 欠 かせません 現 在 は 食 の 欧 米 化 に 伴 い 和 食 ばなれが 顕 著 にあらわれています 両 親 教 室 ( 妊 婦 教 室 )にお けるアンケート 結 果 では 和 食 料 理 の 調 理 体 験 について ない と 答 える 人 が 多 く 普 段 から 和 風 だしをとっている 人 も ときどきとる を 加 えても 65%という 現 状 がみられます 和 食 料 理 の 調 理 体 験 が 少 ない 理 由 の 一 つとして 欧 米 化 のすすむ 日 々の 食 生 活 のなかで 和 食 に 接 する 機 会 が 少 なかったということがあげられます 1 日 あたり 主 食 として 米 を 食 べる 回 数 回 数 割 合 (%) 0 回 1.4 1 回 17.9 2 回 58.3 3 回 21.8 回 答 なし 0.6 1 日 あたり 主 食 として 米 を 食 べる 回 数 は 2 回 以 上 が 80.1%となっています 主 食 に 米 を 利 用 する ことは 日 本 型 食 生 活 の 実 践 につながり 食 料 自 給 率 の 向 上 のうえにも 欠 かせないことから 主 食 とし て 米 の 活 用 を 工 夫 する 食 育 活 動 も 重 要 です 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 ( 成 人 1768 人 ) 日 本 型 食 生 活 とは 日 本 の 気 候 風 土 に 適 した 米 を 中 心 に 水 産 物 畜 産 物 野 菜 等 を 用 いた 多 様 な 副 食 から 構 成 され PFCエネルギー 比 ( 総 エネルギーに 対 するたんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 エネルギーの 割 合 ) が 適 正 で 栄 養 バランスに 優 れており 日 本 各 地 で 生 産 される 農 林 水 産 物 を 多 彩 に 盛 り 込 んでいることが 特 徴 です 14

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 地 域 での 取 り 組 み ふれ 愛 フリー スクエア での 食 育 プログラム の 取 り 組 み( 平 成 18 年 度 ) テーマ 活 動 地 域 ( 小 学 校 区 ) 農 作 業 体 験 収 穫 体 験 和 風 料 理 日 本 のおやつ 作 り 食 文 化 その 他 いもの 苗 植 え(8 校 区 実 施 ) 玉 ねぎの 苗 植 え( 春 日 殿 二 ) 田 植 え( 交 北 さだ 春 日 ) 農 園 の 世 話 ( 桜 丘 北 田 口 山 樟 葉 西 ) いもほり(14 校 区 実 施 ) 稲 刈 り(さだ 春 日 交 北 樟 葉 西 ) 玉 ねぎ 収 穫 ( 春 日 殿 二 ) みかんがり( 藤 阪 ) お 雑 煮 作 り( 開 成 ) 巻 きずし 作 り( 藤 阪 ) 33 校 区 60 回 実 施 よもぎ 団 子 作 り( 山 田 東 藤 阪 五 常 川 越 ) 柏 餅 作 り( 殿 一 さだ 東 )24 校 区 39 回 実 施 茶 道 (16 校 区 実 施 ) 七 草 粥 を 作 ろう( 山 田 東 船 橋 川 越 ) 豆 まき(6 校 区 実 施 ) 餅 つき(20 校 区 実 施 ) 秋 の 収 穫 祭 ( 桜 丘 北 ) 食 育 カルタ 作 り( 殿 一 ) 枚 方 市 教 育 委 員 会 青 少 年 課 調 べ 地 域 においては ふれ 愛 フリ ー スクエアが 実 施 されており その 取 り 組 みのなかで ほぼ 全 て の 市 立 小 学 校 区 が 食 育 プログラ ム を 取 り 入 れています 内 容 は バラエティに 富 み 料 理 教 室 やお やつ 作 りが 多 く 実 施 されていま す また 苗 植 えをし それを 収 穫 し 調 理 して 食 べるという 継 続 的 な 内 容 で 実 施 している 校 区 もあ り 地 域 の 特 性 を 生 かしたさまざ まな 取 り 組 みが 行 われています このような 体 験 学 習 を 通 して 子 どもたちが 食 への 関 心 を 深 めてい く 食 育 を 今 後 も 活 発 にプログラム に 取 り 入 れていくことが 望 まれま す ふれ 愛 フ リ ー ス ク エ ア とは 完 全 学 校 週 5 日 制 に 伴 う 土 曜 日 における 児 童 の 健 全 育 成 事 業 をいいます 子 どもたちと 保 護 者 や 地 域 の 人 たちとの 交 流 の 中 で 遊 びを 通 じてさまざまな 体 験 学 習 をすることを 目 的 に 市 立 小 学 校 45 校 区 で 実 施 されています ボランティアによる 食 育 推 進 食 育 推 進 に 携 わるボランティア 枚 方 市 健 康 づくり 食 生 活 改 善 推 進 員 201 人 枚 方 市 健 康 リーダー 155 人 ( 平 成 19 年 4 月 現 在 ) 枚 方 市 保 健 センター 調 べ 食 育 推 進 に 携 わるボランティアによ り 市 内 の 各 地 区 において 市 民 に 向 けた 食 育 に 関 する 情 報 提 供 や 知 識 の 普 及 を 実 施 しています 市 民 が 身 近 な 地 域 において 学 習 機 会 を 得 られることに より 広 く 食 育 がすすめられます ボ ランティアの 育 成 により その 活 動 が 活 発 に 実 施 されることが 望 まれます 枚 方 市 健 康 づくり 食 生 活 改 善 推 進 員 は 大 阪 府 保 健 所 が 実 施 していた 保 健 栄 養 教 室 および 枚 方 市 が 実 施 する 健 康 ボランティア 講 座 を 受 講 後 枚 方 市 健 康 づくり 食 生 活 改 善 協 議 会 に 所 属 し 健 康 づくり 活 動 を 行 っています 枚 方 市 健 康 リーダーは 枚 方 市 が 実 施 する 健 康 ボランティア 講 座 を 受 講 後 中 学 校 区 単 位 のグループ に 分 かれ 健 康 づくり 活 動 を 行 っています 15

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 食 育 推 進 をめざしたネットワークの 構 築 市 民 の 力 で 食 育 の 推 進 を 図 るために 多 種 多 様 な 食 育 活 動 を 展 開 する 市 民 団 体 等 によってネ ットワークを 構 築 し 互 いの 理 解 と 連 携 にもとづいた 推 進 が 必 要 です 本 市 では 平 成 19 年 2 月 に さまざまな 分 野 の 市 民 団 体 等 によって 構 成 された 枚 方 市 食 育 推 進 ネットワーク 会 議 を 設 置 しました 2) 農 業 と 食 育 の 関 係 について 農 業 は 食 を 生 み 出 す 場 であり 農 業 を 通 じた 食 育 は 食 物 そのものとの 触 れ 合 いによって すすめられることから 基 本 となる 食 育 です 農 業 への 理 解 を 深 めることは 命 の 源 となる 食 への 感 謝 の 念 から 命 の 大 切 さや 食 の 安 全 など 食 への 関 心 を 引 きだします 本 市 における 農 を めぐる 現 状 や 農 業 への 理 解 を 深 める 取 り 組 みは 次 のとおりです 農 業 に 関 する 状 況 農 家 数 の 推 移 単 位 : 戸 農 業 就 業 人 口 の 年 齢 構 成 単 位 : 人 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 2,333 2,189 1,791 1,596 1,485 1,433 S55 S60 H2 H7 H12 H17 75 歳 以 上 70~74 65~69 60~64 55~59 50~54 45~49 40~44 35~39 30~34 25~29 20~24 15~19 1 71 25 37 43 51 36 15 105 146 227 180 191 0 50 100 150 200 250 平 成 18 年 版 枚 方 市 統 計 書 平 成 17 年 国 勢 調 査 枚 方 市 データ( 総 務 省 ) 経 営 耕 地 面 積 の 推 移 単 位 :a 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 80,285 73,535 65,355 平 成 18 年 版 枚 方 市 統 計 書 57,241 53,483 47,242 S55 S60 H2 H7 H12 H17 農 家 数 は 平 成 17 年 は 1,433 戸 であり 昭 和 55 年 の 約 60%に 減 少 しています 農 業 就 業 人 口 の 年 齢 構 成 では 高 齢 者 が 多 くの 割 合 を 占 め 若 い 世 代 は 大 変 少 ない 状 況 にありま す また 経 営 耕 地 面 積 は 平 成 17 年 は 47,242aであり 昭 和 55 年 の 約 60%に 減 少 しています 農 業 者 の 高 齢 化 と 農 地 の 減 少 へ の 対 策 が 課 題 です 16

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 地 産 地 消 への 取 り 組 み 学 校 給 食 での 地 元 米 購 入 量 の 推 移 単 位 :t 学 校 給 食 での 大 阪 地 場 農 産 物 の 使 用 割 合 ( 重 量 ベース) 単 位 :% くらわんか 米 (t) レンゲ 栽 培 米 (t) 40 31.1 32.4 28.4 30 19.2 15.6 20 11.0 10 0 H12 H15 H18 40 35 30 25 20 15 10 5 0 33.6 15.5 11.1 6.4 2.7 全 体 米 野 菜 大 阪 府 枚 方 市 枚 方 市 教 育 委 員 会 学 校 給 食 課 調 べ 枚 方 産 農 産 物 を 使 った 学 校 給 食 献 立 例 品 目 使 用 した 献 立 えんどう 豆 磯 煮 ミートポテト じゃがいも 肉 じゃが 磯 煮 たまねぎ 夏 野 菜 カレー ミートスパゲティ さつまいも 芋 おこわ 栗 豆 きんとん 芋 の 天 ぷら レンコン レンコンサラダ レンコンのてんぷら 葉 付 き 大 根 大 根 葉 の 炒 り 煮 いかと 大 根 の 煮 物 / 大 根 / 関 東 煮 みそおでん キャベツ キャベツソテー キャベツのサラダ 白 菜 豆 腐 チゲ 煮 浸 し 九 条 ねぎ すきやき 呉 汁 豆 腐 チゲ ほうれん 草 コーンソテー かきたま 汁 チンゲンサイ 煮 浸 し 春 雨 の 中 華 炒 め 冬 瓜 冬 瓜 の 中 華 スープ 味 噌 汁 注 ) 枚 方 市 データは 枚 方 産 農 産 物 の 使 用 割 合 を 示 す 学 校 給 食 での 大 阪 地 場 農 産 物 の 利 用 等 に 関 する アンケート 調 査 結 果 ( 平 成 17 年 度 実 績 ) 大 阪 府 農 政 室 調 べ 地 域 における 地 産 地 消 の 促 進 事 業 平 成 18 年 度 実 施 事 業 例 ふれあいツアー( 地 元 農 産 物 の 収 穫 体 験 ) 参 加 者 14,926 人 農 産 物 直 販 事 業 実 施 回 数 598 回 大 阪 エコ 農 産 物 直 売 会 大 阪 府 内 ではじめて 開 催 農 業 祭 ( 年 1 回 ) 参 加 者 約 5,000 人 枚 方 市 農 政 課 調 べ 枚 方 市 教 育 委 員 会 学 校 給 食 課 調 べ 市 立 小 学 校 の 学 校 給 食 では 米 や 野 菜 など 枚 方 産 農 産 物 を 活 用 し 生 きた 教 材 としています 枚 方 産 農 産 物 の 使 用 品 目 数 は 平 成 10 年 度 は3 品 目 ( 米 を 含 む)であったのが 年 々 増 加 し 平 成 18 年 度 には 13 品 目 となりました また 米 野 菜 類 の 枚 方 産 農 産 物 の 使 用 割 合 ( 重 量 ベース)は 平 成 17 年 度 実 績 によれば 大 阪 府 全 体 と 比 べ 2~4 倍 に 達 します 平 成 18 年 度 においては 米 は 34.7% 野 菜 は 12.6%とさらに 増 え 米 野 菜 類 全 体 の 使 用 割 合 は 17.9% となっています 今 後 も 学 校 給 食 における 枚 方 産 農 産 物 の 活 用 が 期 待 されますが 生 産 者 の 高 齢 化 等 の 課 題 があります 地 域 においては ふれあいツアー( 地 元 農 産 物 の 収 穫 体 験 )や 農 産 物 直 販 事 業 等 の 地 産 地 消 の 取 り 組 みが 実 施 されており 生 産 者 と 消 費 者 のお 互 いの 顔 がみえる 関 係 づくりをすすめています 17

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 生 産 活 動 体 験 への 取 り 組 み あなた 自 身 または 家 族 の 農 業 体 験 の 有 無 単 位 :% 地 域 における 生 産 活 動 体 験 事 業 平 成 18 年 度 実 施 事 業 例 ない 37% ある 63% 市 民 ふれあい 農 園 ( 農 空 間 の 活 用 ) 農 園 数 35 入 園 者 数 1,172 人 農 業 ファンクラブ ( 農 業 に 関 心 をもつ 市 民 の 集 まり) 枚 方 市 平 成 18 年 度 食 育 に 関 する アンケート(193 人 ) 枚 方 市 農 政 課 調 べ 会 員 数 108 人 あなた 自 身 または 家 族 の 農 業 体 験 について ある と 答 えた 人 は 63%であり 体 験 したこ とのない 人 が 多 数 みられます 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 においては 農 業 体 験 や 収 穫 体 験 と いった 取 り 組 みが 積 極 的 に 行 われるようになっています 地 域 では 市 民 ふれあい 農 園 などが 実 施 されており 農 とのふれあいをすすめています 生 産 活 動 体 験 を 通 し 農 業 への 理 解 を 深 めることで 地 産 地 消 をすすめ 食 への 感 謝 の 念 や 食 の 安 全 安 心 への 意 識 を 高 めるための 食 育 が 必 要 です 3) 環 境 分 野 での 食 の 取 り 組 み 食 料 の 生 産 は 自 然 の 恩 恵 の 上 に 成 り 立 っており 自 然 との 共 生 が 不 可 欠 です 環 境 への 負 荷 を 減 らし 限 りある 資 源 や 食 を 大 切 にすることが 次 世 代 につながる 安 定 した 社 会 を 生 み 出 します 本 市 における 食 を 通 じた 環 境 への 取 り 組 みは 次 のとおりです 適 正 な 食 事 量 を 知 る あなたは 食 事 を 残 すことがありますか 単 位 :% 市 内 府 立 高 校 生 市 内 大 学 生 専 門 学 校 生 ある 成 人 ない 43.9 56.1 44.2 55.8 25.7 74.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% その 理 由 は 何 ですか( 複 数 回 答 ) 残 すことがあると 答 えた 人 に 対 する 割 合 % 市 内 府 立 高 校 生 市 内 大 学 生 専 門 学 校 生 成 人 量 が 多 かった 77.2 80.0 87.0 嫌 いなものが 含 まれていた 味 がよくなか った 37.1 30.6 10.8 20.5 26.0 10.8 ダイエット 6.2 12.5 8.6 その 他 7.3 5.7 4.9 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 府 立 高 校 生 6 校 (1281 人 ) 市 内 大 学 専 門 学 校 5 校 (602 人 ) 成 人 (724 人 ) 食 事 を 残 すことがあると 回 答 する 割 合 は 高 く その 理 由 として 量 が 多 かった や 嫌 いな ものが 含 まれていた と 答 える 人 が 多 くみられます 食 事 を 残 す 理 由 として わが 国 は 表 向 き 豊 かな 食 環 境 にあることや 食 料 の 生 産 体 験 をもたない 人 が 多 いことによるものと 考 えられま す 買 いすぎない 作 りすぎない 食 べ 残 さない 食 生 活 の 実 践 が 必 要 です 18

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 生 ごみの 再 利 用 たい 肥 化 事 業 の 累 積 世 帯 数 の 推 移 世 帯 10,000 5,000 0 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 生 ごみ 処 理 機 2,196 2,283 2,332 2,373 2,390 2,425 2,448 2,461 EM 容 器 50 273 523 703 943 1,052 1,132 1,220 1,278 1,321 1,341 1,370 コンポスト 容 器 3,042 3,242 3,492 3,672 3,897 3,985 4,023 4,081 4,116 4,147 4,167 4,179 年 度 平 成 19 年 版 ひらかたの 環 境 家 庭 ごみには 生 ごみが 約 40% 含 まれており 生 ごみのたい 肥 化 推 進 は 大 きな 減 量 効 果 をも たらします 本 市 では 生 ごみたい 肥 化 促 進 容 器 (コンポスト 容 器 ) 有 用 微 生 物 群 (EM) 容 器 や 電 動 式 家 庭 用 生 ごみ 処 理 機 等 を 活 用 した たい 肥 化 事 業 を 実 施 しており その 利 用 世 帯 数 は 年 々 増 加 しています また 家 庭 ごみ 減 量 のためのアクションプログラムにもとづき 市 民 へのさらなる 普 及 啓 発 をすすめる 必 要 があります 環 境 に 配 慮 した 食 料 の 生 産 エコ 農 産 物 普 及 拡 大 事 業 大 阪 エコ 農 産 物 認 証 制 度 を 普 及 拡 大 することにより 減 農 薬 減 化 学 肥 料 による 環 境 にやさしい 農 業 を 推 進 し 市 民 により 安 全 な 農 産 物 を 供 給 することをめざしています また 農 産 物 に 付 加 価 値 を 付 けることにより 本 市 の 農 業 振 興 にも 寄 与 しています 申 請 の 受 付 は 市 町 村 協 議 会 を 通 じて 行 いますが 本 市 においては 平 成 16 年 5 月 に 枚 方 市 エコ 農 産 物 推 進 協 議 会 を 設 立 し 取 り 組 みを 始 めました 平 成 18 年 度 においては 46 農 家 延 べ 247 作 物 作 付 面 積 991aの 申 請 がありました また 普 及 のため 平 成 18 年 12 月 に 大 阪 府 内 で 初 め てエコ 農 産 物 だけの 販 売 会 を 開 催 しました 大 阪 エコ 農 産 物 認 証 制 度 とは 農 薬 と 化 学 肥 料 の 使 用 量 を 慣 行 栽 培 の 5 割 以 下 に 削 減 して 栽 培 された 農 産 物 を 大 阪 府 知 事 が 認 証 し 右 図 のように 表 示 して 販 売 できる 制 度 です レンゲ 栽 培 米 生 産 支 援 事 業 レンゲ 種 子 播 種 面 積 の 推 移 60 50 40 30 20 10 0 29.4 32.5 34.2 38.4 43.6 49.5 平 成 19 年 版 ひらかたの 環 境 単 位 :ha 52.4 54.3 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 年 度 レンゲ 栽 培 米 生 産 支 援 事 業 は 農 地 保 全 活 動 と して 平 成 11 年 度 から 実 施 しており その 播 種 面 積 は 年 々 増 加 しています 農 地 保 全 活 動 として このほかに 病 害 虫 防 除 対 策 事 業 などを 実 施 して います 環 境 に 配 慮 した 食 料 の 生 産 がなされるよ う 農 家 に 対 する 支 援 や 市 民 へのPR 活 動 を 図 り る 必 要 があります レンゲ 栽 培 米 は 収 穫 後 の 田 にレンゲ 草 の 種 をまき 春 咲 いた 花 を 耕 し 混 ぜ 込 むことで 田 を 肥 やし 施 肥 量 の 軽 減 がはかれるものです 病 害 虫 防 除 対 策 事 業 とは 米 のばか 苗 病 などの 伝 染 性 の 病 害 を 防 除 するため 行 う 種 子 消 毒 に 農 薬 を 使 用 せず 温 湯 消 毒 を 行 うことを 推 進 する 事 業 です 19

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 4) 食 の 安 全 安 心 食 の 安 全 の 確 保 は 健 全 な 食 生 活 を 営 む 基 礎 であり 食 に 対 して 安 心 感 をもつことは 豊 か な 食 生 活 を 送 るために 欠 かせません 食 の 安 全 安 心 について 正 しい 情 報 を 収 集 し 食 に 関 するリスクを 理 解 し 自 ら 適 切 に 食 品 を 選 択 する 力 を 身 につけることが 求 められます 本 市 における 市 民 の 食 の 安 全 安 心 への 関 心 と 食 に 関 する 情 報 源 知 識 と 行 動 の 有 無 について は 次 のとおりです 食 の 安 全 安 心 への 関 心 日 ごろ 食 の 安 全 に 関 して 不 安 はありますか 単 位 :% 市 内 府 立 高 校 生 市 内 大 学 生 専 門 学 校 生 不 安 がある 特 になし 回 答 なし 83.8 92.2 16.2 7.8 成 人 97.5 1.7 回 答 なし, 0.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% それは 何 ですか( 複 数 回 答 ) 不 安 があると 答 えた 人 に 対 する 割 合 % 市 内 市 内 大 学 生 府 立 専 門 学 高 校 生 校 生 成 人 添 加 物 36.0 48.7 78.3 残 留 農 薬 29.2 39.9 69.8 輸 入 食 品 39.4 46.5 71.9 食 中 毒 48.6 48.2 46.7 遺 伝 子 組 換 食 品 16.7 24.1 44.2 食 品 の 偽 装 表 示 31.8 34.0 52.5 賞 味 期 限 消 費 期 限 68.2 65.6 63.5 その 他 2.8 5.0 0.8 枚 方 市 平 成 19 年 年 度 食 に 関 するアンケート 市 内 府 立 高 校 6 校 (1281 人 ) 市 内 大 学 専 門 学 校 5 校 (602 人 ) 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 ( 成 人 1768 人 ) 食 の 安 全 に 対 して 特 に 不 安 がない 人 は 少 なく ほとんどの 人 が 不 安 を 感 じていることがわ かります 不 安 に 関 して 具 体 的 な 内 容 をみると 賞 味 期 限 消 費 期 限 については どの 年 代 も 高 い 不 安 をもっています 賞 味 期 限 消 費 期 限 と 食 中 毒 以 外 の 項 目 については 高 校 生 や 大 学 生 専 門 学 校 生 は 成 人 に 比 べると 不 安 があるとする 人 の 割 合 は 低 くなっています 食 の 安 全 に 関 しての 不 安 を 解 消 するためには 正 しい 情 報 を 収 集 する 学 習 をうけ 自 らが 食 を 選 択 す る 力 をもつことが 必 要 であり この 取 り 組 みは 若 い 世 代 から 積 極 的 に 行 う 必 要 があります 20

第 2 章 食 をめぐる 現 状 と 課 題 食 に 関 する 情 報 源 食 に 関 する 情 報 源 ( 複 数 回 答 ) 全 回 答 者 数 に 対 する 割 合 % テレビ 新 聞 家 族 買 い 物 をする 店 スーパー 友 人 知 人 書 籍 インターネット チラシ ポスター タウン 誌 ミニコミ 紙 広 報 ひらかた 図 書 館 ラジオ その 他 枚 方 市 平 成 18 年 度 食 育 に 関 する アンケート(193 人 ) 8.3 23.3 20.2 19.2 15.5 15.5 28.0 40.4 37.3 47.7 43.5 60.1 76.2 0 20 40 60 80 100 食 品 衛 生 に 関 する 苦 情 相 談 食 品 衛 生 に 関 する 苦 情 相 談 件 数 単 位 : 件 苦 情 相 談 合 計 平 成 15 年 度 90 1,892 1,982 平 成 16 年 度 102 2,646 2,748 平 成 17 年 度 131 3,008 3,139 平 成 18 年 度 149 2,668 2,817 平 成 17 18 年 度 大 阪 府 枚 方 保 健 所 事 務 概 要 書 食 に 関 する 情 報 源 としては テレビ 新 聞 といったマスコミが 1 2 位 を 占 めています が 家 族 や 友 人 知 人 や 買 い 物 をする 店 ス ーパー 書 籍 図 書 館 等 身 近 な 情 報 の 活 用 も みられます 大 阪 府 枚 方 保 健 所 に 寄 せられる 食 品 衛 生 に 関 する 苦 情 相 談 件 数 は 多 数 にのぼります 市 民 の 食 の 安 全 安 心 に 関 する 不 安 を 解 消 す る 体 制 づくりが 必 要 です 食 の 安 全 に 関 する 知 識 と 行 動 食 の 安 全 に 関 する 知 識 と 行 動 単 位 :% 内 容 はい いいえ その 他 食 品 表 示 をみて 食 品 を 購 入 している 食 中 毒 予 防 の 三 原 則 を 知 っている 調 理 前 や 食 事 前 に 手 洗 いを 行 っている 回 答 なし 84.2 11.2 2.7 1.9 56.0 40.0 0.9 3.1 92.8 4.5 1.3 1.4 枚 方 市 平 成 19 年 度 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 ( 成 人 1768 人 ) % 60 50 40 30 20 10 0 左 記 3 項 目 の はい 回 答 個 数 での 割 合 49.4 35.6 10.2 3.6 1.2 3 個 2 個 1 個 0 個 回 答 なし 食 品 表 示 をみて 食 品 を 購 入 している 調 理 前 や 食 事 前 に 手 洗 いを 行 っている という 人 の 割 合 は 高 く 安 全 に 関 する 基 礎 的 な 行 動 はできていることがわかります しかし 食 中 毒 予 防 の 三 原 則 を 知 っている という 人 の 割 合 は 56.0%と 他 の2 項 目 と 比 べ 低 い 状 況 です また 3 項 目 について すべて はい と 回 答 した 人 の 割 合 は 49.4%でした 市 民 自 らが 食 の 安 全 に 関 する 知 識 をもち 行 動 することが 重 要 であることから 積 極 的 な 情 報 の 提 供 を 行 う 必 要 があります 食 中 毒 予 防 の 三 原 則 とは 細 菌 をつけない 増 やさない やっつける をいいます 21

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 1. 基 本 理 念 食 育 とは 食 育 基 本 法 の 前 文 の 中 で 生 きる 上 での 基 本 であって 知 育 徳 育 および 体 育 の 基 礎 となるべきものと 位 置 づけるとともに さまざまな 経 験 を 通 じて 食 に 関 する 知 識 と 食 を 選 択 する 判 断 力 を 習 得 し 健 全 な 食 生 活 を 実 践 する 人 間 を 育 てる こととされ ています 本 市 では 食 育 の 基 本 は 個 人 や 家 庭 にあると 考 え 市 民 一 人 ひとりが 食 に 対 する 正 し い 知 識 と 食 を 選 択 する 判 断 力 を 身 につけるため 主 体 的 に 食 育 に 参 加 実 践 していくこ とをめざします しかしながら ライフスタイルの 多 様 化 などさまざまな 要 因 が 重 なり 日 々 多 忙 な 生 活 を 余 儀 なくされる 中 個 人 や 家 庭 の 力 だけで 望 ましい 食 生 活 を 実 現 することは 困 難 な 状 況 にあ ります そのため 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 や 保 健 医 療 関 係 者 食 品 関 連 事 業 者 農 業 関 係 者 食 育 ボランティアなどが 地 域 社 会 全 体 で 支 えあえるネットワークをつくり 人 と 人 を むすぶ 食 育 のシステムを 築 いていきます 私 たちが 享 受 している 豊 かな 食 生 活 は 食 料 自 給 率 や 食 の 安 全 性 環 境 と 有 機 的 な 連 携 の もとに 成 立 します これまでも さまざまな 分 野 でそれぞれの 組 織 が 食 育 に 取 り 組 んでおり 地 域 に 根 差 した 成 果 をあげてきていまが その 取 り 組 みを 互 いに 関 連 づけ 支 援 し 総 合 的 体 系 的 に 食 育 を 推 進 します 以 上 のことから 本 市 の 食 育 推 進 は 次 のことを 基 本 理 念 とします 子 どもから 大 人 まで 一 人 ひとりが 食 に 関 する 正 しい 知 識 と 食 を 選 択 する 判 断 力 を 身 につけます みんなで 支 えあい ネットワークを 築 きながら 食 を 大 切 にする 心 を 伝 えます 食 農 体 験 などさまざまな 体 験 活 動 を 通 じて 自 らの 食 生 活 が 豊 かな 自 然 の 恩 恵 の 上 に 成 り 立 っていることを 認 識 し 地 球 環 境 を 大 切 にします 22

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 2. 食 育 推 進 の 基 本 方 向 基 本 理 念 をもとに 3つの 基 本 方 向 から 取 り 組 みを 行 います 基 本 方 向 1 一 人 ひとりが 育 つ 食 育 食 は 命 の 源 と 言 われるように 私 たちは 食 べものから 栄 養 を 摂 り 体 をつくり 考 え る 力 を 持 って 生 命 を 守 り 維 持 しています 私 たちは 生 涯 にわたって 健 康 で 豊 かな 生 活 を 実 現 していくために 一 人 ひとりが 食 の 重 要 性 に 気 づき 自 分 にあった 栄 養 バランスや 摂 取 量 体 に 安 全 な 食 べものを 選 ぶための 知 識 や 料 理 を 作 る 技 術 を 習 得 し 自 然 の 恵 みや 生 命 の 尊 さを 思 い さまざまな 体 験 を 通 して 食 に 対 する 感 謝 の 気 持 ちを 培 います 一 人 ひとりが 食 育 を 通 して 食 べものを 選 択 する 力 料 理 を 楽 しむ 力 味 がわかる 力 食 べものを 大 切 にする 力 健 康 な 体 をつくる 力 食 を 学 び 伝 える 力 歯 を 大 切 にする 力 ( 食 で 培 う7つの 力 )を 育 むことを 推 進 します 選 択 食 べものを 選 ぶ 力 歯 育 歯 を 大 切 にする 力 健 康 な 歯 を 大 切 に し しっかりかむ 力 を 育 てましょう 体 に 必 要 な 食 べも のをバランスよく たべましょう 料 理 料 理 を 楽 しむ 力 作 って 食 べる 楽 し さを 分 かちあいま しょう 継 承 食 を 学 び 伝 える 力 食 材 の 由 来 や 食 文 化 に 興 味 を 持 ち 伝 えていきましょう 食 で 培 う 7つの 力 味 覚 味 がわかる 力 いろいろ 食 べて 食 材 のもつ 味 や 旬 の 素 材 を 味 わいましょう 健 康 健 康 な 体 をつくる 力 自 分 の 健 康 状 態 を チェックし 健 康 な 体 をつくりましょう 感 謝 食 べものを 大 切 にする 力 食 べものの 育 ちを 知 ることで 感 謝 の 気 持 ちをもち 食 事 のマナーを 身 につけましょう 23

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 基 本 方 向 2 人 と 人 をむすぶ 食 育 食 は 昔 から 人 をもてなす 時 に 用 いられるように 人 と 人 をむすぶ 上 で 大 きな 役 割 を 果 たしてきました 単 に 体 の 健 康 を 保 つためだけに 食 についての 知 識 を 得 るのではなく さまざまな 食 の 営 みをとおして 人 間 性 を 高 める こころ を 育 てる 食 育 を 推 進 します これまでも 本 市 ではさまざまな 分 野 の 人 々が 食 育 に 取 り 組 んできました 点 と 点 をむす べば 線 線 と 線 をむすべば 面 というように 今 まで 行 ってきたそれぞれの 取 り 組 みをむすぶ ことでネットワークを 広 げ 多 方 面 から 食 についての 具 体 的 な 取 り 組 みを 増 やすことが 大 切 です そして ネットワークを 育 てることは 人 と 人 をむすぶはたらきだけではなく 施 策 と 施 策 をむすぶことでもあり それらが 有 機 的 にはたらいた 時 はじめてまちが 育 ちます これからは 食 に 関 わるすべての 人 が 互 いの 役 割 を 持 って 連 携 し 市 をあげて 食 育 推 進 運 動 を 推 進 します 基 本 方 向 3 地 球 環 境 を 考 える 食 育 大 量 生 産 大 量 消 費 大 量 廃 棄 型 の 経 済 社 会 において 手 つかずの 食 品 や 食 べ 残 しが 指 摘 されているように 食 と 環 境 問 題 は 深 く 関 わりあっています 私 たちは 食 べものがすぐ 手 に 入 ることを 当 然 と 考 え 食 の 大 切 さを 忘 れがちになって いますが 自 らの 食 生 活 が 豊 かな 自 然 の 恩 恵 の 上 に 成 り 立 っていること その 資 源 は 限 られ たものであること また 生 産 者 をはじめ 多 くの 人 々のさまざまな 活 動 に 支 えられていること を 改 めて 認 識 し 後 世 に 伝 えていく 必 要 があります 食 育 とは 食 に 関 する 知 識 だけを 学 ぶだけではなく 食 を 通 して 環 境 問 題 への 関 心 と 理 解 を 深 め 環 境 にやさしいライフスタイルを 実 践 していくことが 大 切 です 枚 方 市 の 将 来 像 を 描 く 際 には こうした 環 境 保 全 の 取 り 組 みとの 関 連 を 無 視 することはで きません 長 期 的 で 持 続 可 能 な 地 球 環 境 をめざす 食 育 を 推 進 します これらは 食 育 を 推 進 するための 基 本 方 向 であり この 方 向 性 をもとに 取 り 組 みを 行 います この 方 向 性 は 食 育 を 推 進 する 人 たちが 共 通 理 解 として 認 識 することが 重 要 です 24

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 3. 食 育 推 進 のための 役 割 分 担 食 育 の 推 進 は 教 育 保 健 医 療 生 産 流 通 環 境 など さまざまな 分 野 が 相 互 に 関 連 し 調 和 を 図 りながら 健 康 で 豊 かなまちを 築 いていこうという 多 岐 で 長 期 的 な 取 り 組 みです 本 計 画 は5 年 間 という 短 期 的 な 取 り 組 みですが 一 人 ひとりが 健 全 な 食 生 活 を 実 践 できる 社 会 の 実 現 をめざすには 長 期 的 な 視 点 で 取 り 組 むことが 求 められています 食 育 を 推 進 していくには それぞれ 異 なった 役 割 があります 家 庭 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 地 域 行 政 それぞれが 推 進 しなければ 効 果 が 得 られないもの お 互 いが 連 携 協 力 しなければ 効 果 が 得 られないもの そうした 役 割 を 認 識 し 整 理 することからはじめる 必 要 があります 家 庭 では 食 育 を 進 めるにあたっては 家 庭 での 役 割 が 最 も 重 要 です 毎 日 の 食 事 は 健 康 を 維 持 するための 大 切 な 要 素 で 一 人 ひとりが 生 涯 にわたり 健 康 的 で 心 豊 かな 食 生 活 を 行 っていくためには 子 どもの 頃 からの 家 庭 での 食 生 活 が 重 要 な 役 割 を 担 っています そのため 各 家 庭 において 食 育 について 十 分 理 解 し 食 事 の 準 備 や 片 づけを 手 伝 い 食 卓 の 会 話 を 楽 しみながら 毎 日 の 食 生 活 から 食 事 のマナーや 健 康 についての 知 識 が 自 然 に 身 につくように 指 導 していくことが 欠 かせません このように 健 全 な 食 生 活 を 実 践 できる 人 を 育 てるためには 家 庭 における 食 生 活 が 一 番 大 切 な 役 割 を 担 い 基 本 となるということを 認 識 し 食 育 を 推 進 することが 重 要 です 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 では 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 での 生 活 は 乳 幼 児 の 心 と 体 を 育 む 大 切 な 場 です 食 育 が 毎 日 の 生 活 の 中 の 自 然 な 営 みとして 行 われ 職 員 が 専 門 性 を 活 かしながら 成 長 段 階 に 応 じた 望 ましい 食 生 活 が 身 につくよう 推 進 することが 求 められます また 集 団 生 活 の 中 で 食 に 関 するさまざま 体 験 を 通 して 人 と 人 とのつながりや 命 を 大 切 にする 心 を 育 てる 役 割 も 担 っています さらに 乳 幼 児 期 は 大 人 との 関 わりが 大 きいことから 家 庭 と 連 携 した 食 育 の 推 進 が 大 切 です 25

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 学 校 では 学 校 は 学 びに 適 する 時 期 であるため 地 元 で 収 穫 された 米 や 旬 の 野 菜 郷 土 料 理 を 取 り 入 れるなど 実 施 している 給 食 を 生 きた 教 材 として 活 用 し 重 要 な 食 育 活 動 の 場 として 位 置 づけます また 学 校 教 育 活 動 全 体 を 通 して 発 達 段 階 に 即 した 食 に 関 する 指 導 を 行 い 農 業 体 験 および 料 理 体 験 など 体 験 活 動 を 重 視 した 食 育 に 取 り 組 み 家 庭 や 地 域 と 連 携 した 推 進 が 求 められます 地 域 では 地 域 においては 食 育 を 市 民 一 人 ひとりの 主 体 的 な 取 り 組 みとして 推 進 し 食 を 通 した 人 と 人 とのつながりを 地 域 に 根 付 かせ 豊 かな 自 然 環 境 や 地 域 の 食 文 化 を 次 世 代 に 引 き 継 いでいく 取 り 組 みが 重 要 です そのため 関 係 団 体 校 区 コミュニティ 協 議 会 農 業 関 係 者 食 品 関 連 事 業 者 NPO 食 育 ボランティアなどの 関 係 者 関 係 機 関 が 互 いに 連 携 し 食 育 を 推 進 することが 重 要 です 職 場 では 事 業 所 などは 職 員 の 健 康 に 配 慮 した 食 生 活 に 関 する 知 識 の 普 及 啓 発 を 行 い 職 員 食 堂 等 において 栄 養 バランスの 良 い 食 事 メニューの 提 供 や 食 事 バランスガイドの 普 及 など 望 ましい 食 習 慣 の 形 成 を 促 す 取 り 組 みを 推 進 することが 求 められます また 職 場 における 健 康 診 断 の 際 には 一 人 ひとりの 健 康 状 態 に 応 じた 栄 養 や 運 動 の 指 導 の 充 実 に 努 めることが 求 められます 行 政 では 食 育 推 進 計 画 に 基 づき 関 係 団 体 等 との 協 力 連 携 を 図 りながら 食 育 を 市 民 一 人 ひと りの 生 涯 にわたる 課 題 として さまざまな 施 策 を 通 じて 積 極 的 に 食 育 を 推 進 します また 食 育 に 関 する 情 報 の 提 供 や 食 育 に 取 り 組 むボランティアなどの 人 材 育 成 誰 も が 食 育 推 進 に 取 り 組 めるプログラムの 開 発 など 家 庭 地 域 関 係 機 関 での 取 り 組 みに 対 して 細 やかな 支 援 に 努 めます 26

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 4. 枚 方 市 食 育 推 進 計 画 の 重 点 施 策 本 市 の 食 育 推 進 においては 市 が 主 体 的 に 取 り 組 んでいくものと 市 民 自 らが 取 り 組 むべ きもの 地 域 の 団 体 や 事 業 者 で 推 進 するもの それぞれが 連 携 しながら 推 進 していくものな どがあります 食 育 の 推 進 が 十 分 な 成 果 を 上 げるために それらを 整 理 し 市 として 以 下 の 4つの 課 題 について 重 点 的 に 取 り 組 みを 行 います 重 点 施 策 1 未 来 を 担 う 子 どもの 基 本 的 生 活 習 慣 を 形 成 する 取 り 組 み 2 食 育 を 通 して 地 域 力 を 高 める 取 り 組 み 3 生 産 体 験 等 を 通 じた 食 の 大 切 さを 伝 える 取 り 組 みと 食 文 化 の 継 承 4 食 の 安 全 性 の 確 保 と 食 生 活 に 関 する 情 報 発 信 調 査 研 究 に 関 する 取 り 組 み 27

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 重 点 施 策 1 未 来 を 担 う 子 どもの 基 本 的 生 活 習 慣 を 形 成 する 取 り 組 み 食 育 はすべてのライフステージで 推 進 され それぞれに 適 した 健 康 的 な 食 生 活 を 営 むこと が 望 まれます 基 本 的 な 生 活 習 慣 は 幼 少 期 に 形 成 されることから 子 どもの 頃 からの 食 育 は とても 重 要 です また 子 どもたちが 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 身 につけるには 子 どもを 育 てる 周 りの 大 人 も 食 育 を 十 分 理 解 し サポートするとともに 自 らが 率 先 して 望 ましい 食 生 活 を 実 践 することが 求 められます このため 家 庭 での 健 全 な 食 生 活 や 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 での 食 育 体 験 学 習 をはじめ さまざまな 機 会 において 適 切 な 食 生 活 の 実 践 や 食 に 関 する 体 験 活 動 の 促 進 知 識 の 啓 発 等 に 積 極 的 に 取 り 組 みます また 子 どもたちが 日 々の 食 生 活 に 必 要 な 知 識 および 判 断 力 を 習 得 し 基 本 的 な 食 習 慣 を 身 につけ 生 き 生 きと 育 つことができるように 家 庭 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 地 域 が 連 携 して 取 り 組 みを 進 めます 重 点 施 策 2 食 育 を 通 して 地 域 力 を 高 める 取 り 組 み 食 育 の 定 着 を 図 っていくためには 地 域 における 食 育 の 推 進 は 重 要 な 要 素 を 持 ちます 地 域 には 校 区 コミュニティ 協 議 会 などの 地 域 団 体 や 市 民 団 体 NPO 農 業 関 係 団 体 食 品 関 連 事 業 者 などさまざまな 組 織 があり 地 域 に 密 着 した 取 り 組 みを 行 っている 活 動 主 体 が 互 いに 連 携 をとりながらライフステージに 応 じて 効 果 的 に 食 育 を 推 進 していくことが 求 めら れます また 地 域 において 継 承 されてきた 伝 統 的 な 料 理 や 食 に 関 する 知 恵 を 継 承 し 食 育 を 通 して 地 域 力 を 高 める 取 り 組 みを 推 進 します 28

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 重 点 施 策 3 生 産 体 験 等 を 通 じた 食 の 大 切 さを 伝 える 取 り 組 みと 食 文 化 の 継 承 食 生 活 が 豊 かになる 一 方 で 食 卓 に 並 ぶ 食 材 の 生 産 過 程 も 見 えにくく 毎 日 口 にする 食 物 が どこで どのようにして 作 られているのかについて 関 心 を 持 つことができず 感 謝 の 気 持 ちが 薄 れてきています こうした 状 況 を 危 惧 することから 命 のつながりを 認 識 し 食 の 大 切 さを 伝 えるような 食 物 の 由 来 と 行 方 をつなぐ 学 習 の 必 要 性 が 指 摘 されており 食 物 を 育 てること と 食 べること との 一 体 化 を 目 指 す 体 験 学 習 が 近 年 取 り 組 まれはじめています これらの 生 産 体 験 を 通 じた 食 の 大 切 さを 伝 える 取 り 組 みをさらに 推 進 します また 作 り 手 の 顔 が 見 える 新 鮮 で 安 心 な 地 元 農 産 物 を 活 用 した 地 産 地 消 を 推 進 し 野 菜 の 消 費 量 を 増 やしていくとともに 日 本 型 食 生 活 の 実 践 の 推 進 食 文 化 郷 土 料 理 の 継 承 を 行 います 併 せて これらの 取 り 組 みと 関 連 して 食 と 環 境 のつながりについて 考 える 取 り 組 みを 進 めます 重 点 施 策 4 食 の 安 全 性 の 確 保 と 食 生 活 に 関 する 情 報 発 信 調 査 研 究 に 関 する 取 り 組 み 情 報 の 氾 濫 が 危 惧 される 中 市 民 の 食 に 対 する 安 全 性 についての 関 心 は 年 々 高 まっていま す 国 では 食 品 衛 生 等 の 検 査 体 制 の 基 盤 を 整 えることや 食 品 表 示 の 適 正 化 を 進 めるため 食 品 表 示 制 度 の 普 及 啓 発 を 実 施 しています 本 市 においても そうした 食 品 の 安 全 性 に 関 するさまざまな 情 報 を 市 民 が 入 手 できるよう 情 報 の 提 供 を 行 います また 最 新 の 科 学 的 知 見 に 基 づく 客 観 的 な 食 に 関 する 情 報 を 市 民 にわかりやすく 提 供 する 一 方 で 食 育 をより 効 果 的 に 推 進 するために 食 に 関 する 市 民 意 識 調 査 を 継 続 的 に 実 施 し 市 民 の 生 活 状 況 や 栄 養 摂 取 状 況 などから 生 活 習 慣 との 関 係 を 明 らかにします データについて は 地 域 の 実 情 に 合 わせて 分 析 し その 結 果 を 評 価 公 表 します さらに 食 育 に 関 する 関 心 と 理 解 を 深 めることができるよう 食 育 に 関 する 施 策 本 計 画 の 推 進 状 況 に 関 する 情 報 提 供 を 行 うとともに 各 地 で 創 意 工 夫 を 凝 らしながら 食 育 を 推 進 し 成 果 を 上 げている 事 例 や 手 法 を 収 集 し これらの 情 報 提 供 を 行 います 29

第 3 章 食 育 推 進 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 5. 計 画 の 施 策 体 系 基 本 理 念 子 どもから 大 人 まで 一 人 ひとりが 食 に 関 する 正 しい 知 識 と 食 を 選 択 する 判 断 力 を 身 につけます みんなで 支 えあい ネットワークを 築 きながら 食 を 大 切 にする 心 を 伝 えます 食 農 体 験 などさまざまな 体 験 活 動 を 通 じて 自 らの 食 生 活 が 豊 かな 自 然 の 恩 恵 の 上 に 成 り 立 っていることを 認 識 し 地 球 環 境 を 大 切 にします 基 本 方 向 一 人 ひとりが 育 つ 食 育 人 と 人 とを むすぶ 食 育 地 球 環 境 を 考 える 食 育 重 点 施 策 1 未 来 を 担 う 子 どもの 基 本 的 生 活 習 慣 を 形 成 する 取 り 組 み (1) 家 庭 における 食 育 の 推 進 (2) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 における 食 育 の 推 進 (3) 家 庭 と 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 地 域 の 連 携 による 食 育 の 推 進 重 点 施 策 2 食 育 を 通 して 地 域 力 を 高 める 取 り 組 み (1) 食 生 活 改 善 に 向 けた 啓 発 活 動 等 の 推 進 (2) 食 育 を 推 進 する 人 材 の 育 成 と 活 用 (3) 食 育 を 推 進 する 機 会 と 場 の 提 供 (4) 食 品 関 連 事 業 者 と 連 携 した 食 育 の 推 進 重 点 施 策 3 生 産 体 験 等 を 通 じた 食 の 大 切 さ を 伝 える 取 り 組 みと 食 文 化 の 継 承 (1) 生 産 体 験 等 を 通 じた 食 への 感 謝 の 理 解 促 進 (2) 地 元 食 材 の 普 及 活 動 における 地 産 地 消 の 推 進 (3) 日 本 型 食 生 活 の 推 進 ~ 食 文 化 の 継 承 ~ (4) 環 境 に 配 慮 した 食 育 の 推 進 重 点 施 策 4 食 の 安 全 性 の 確 保 と 食 生 活 に 関 する 情 報 発 信 調 査 研 究 に 関 する 取 り 組 み (1) 食 に 関 する 安 全 安 心 を 確 保 する 食 育 の 取 り 組 み (2) 食 に 関 する 情 報 収 集 公 開 に 関 する 取 り 組 み 30

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 第 3 章 に 述 べた4つの 重 点 施 策 に 沿 い 13 項 目 の 施 策 の 方 向 性 および57 項 目 の 具 体 的 な 施 策 を 次 のように 掲 げます 重 点 施 策 1 未 来 を 担 う 子 どもの 基 本 的 生 活 習 慣 を 形 成 する 取 り 組 み (1) 家 庭 における 食 育 の 推 進 子 どもにとって 特 に 乳 幼 児 期 は 健 康 的 な 生 活 習 慣 を 身 につけ 味 覚 を 磨 く 大 切 な 時 期 です 早 寝 早 起 きし 毎 日 朝 食 を 食 べるなど 規 則 正 しい 食 生 活 を 実 践 し 家 庭 の 中 で 食 卓 を 囲 む 団 らんから 食 事 の 大 切 さや 楽 しさを 実 感 することが 望 まれます そこで 親 子 で 参 加 できる 食 育 プログラムにより 楽 しみながら 食 事 のマナーや 望 ましい 食 習 慣 を 身 につけ る 取 り 組 みを 進 めます 取 組 1 規 則 正 しい 生 活 リズムの 確 立 朝 食 を 食 べることや 早 寝 早 起 きを 実 践 することなど 子 ど もの 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 育 成 し 健 康 的 な 生 活 リズムを 確 立 する 取 り 組 みを 行 います 乳 幼 児 健 康 診 査 乳 幼 児 健 康 相 談 保 健 だより 等 の 配 布 等 取 組 2 望 ましい 食 習 慣 や 栄 養 に 関 する 知 識 の 普 及 啓 発 主 食 主 菜 副 菜 を 基 本 とした 栄 養 バランスのよい 食 事 や 個 々に 応 じた 食 事 の 量 など 栄 養 に 関 する 正 し い 知 識 とスキルの 普 及 を 図 り 適 切 な 栄 養 管 理 ができ るよう 啓 発 を 進 めます 乳 幼 児 健 康 診 査 乳 幼 児 栄 養 相 談 離 乳 食 幼 児 食 講 習 会 子 育 てコール 親 学 習 講 座 等 31

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 取 組 3 食 を 楽 しむ 機 会 の 提 供 の 促 進 親 子 料 理 教 室 や 食 育 教 室 の 開 催 など 楽 しみながら 健 全 な 食 習 慣 について 学 ぶ 体 験 学 習 の 機 会 提 供 を 促 進 します 親 子 クッキング( 親 子 料 理 教 室 ) 子 ども 料 理 教 室 等 取 組 4 妊 産 婦 や 乳 幼 児 に 関 する 栄 養 相 談 指 導 妊 産 婦 の 健 康 と 子 どもの 生 涯 にわたる 健 康 づくりの 基 盤 を 確 保 するため 妊 産 婦 や 乳 幼 児 の 保 護 者 に 対 して 子 ど もの 成 長 発 達 段 階 に 応 じた 栄 養 指 導 の 充 実 を 図 ります 妊 産 婦 新 生 児 訪 問 指 導 両 親 教 室 乳 幼 児 健 康 診 査 乳 幼 児 健 康 相 談 子 育 てコール 母 乳 相 談 妊 産 婦 歯 科 検 診 等 取 組 5 歯 と 口 の 健 康 づくりの 啓 発 健 診 等 を 通 じ 食 べるためには 欠 かせない 歯 と 口 の 健 康 づ くりとして 乳 幼 児 期 からの 歯 育 に 努 めます 乳 幼 児 健 康 診 査 妊 産 婦 歯 科 検 診 両 親 教 室 保 健 だより 等 コラム 朝 食 の 必 要 性 健 康 を 保 つには どのような 食 品 をどれぐらい 食 べるかという 食 事 の 内 容 が 大 切 です また 食 事 を 1 日 3 回 に 分 けてとることは 生 活 のリズムをつくる 上 でも 重 要 です 私 たちの 体 は 朝 起 きて 食 事 をし 水 や 栄 養 素 を 補 給 することによって 生 き 生 きと 活 動 できるようになります 朝 食 を 抜 くと 睡 眠 中 に 下 がった 体 温 を 十 分 に 上 げること ができず 目 は 覚 めているのに 体 は 眠 ったままの 状 態 で 過 ごすことになります また 脳 で 使 われるエネルギー 源 は 体 内 にほとんどためておくことができず 常 に 食 品 から 補 給 しています 朝 食 を 抜 くとエネルギー 不 足 となり 頭 が 活 発 にはたらくこと ができません 32

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 (2) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 における 食 育 の 推 進 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 は 食 育 を 推 進 するための 大 きな 役 割 を 担 います 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 において 子 どもたちが 食 事 のマナー 栄 養 管 理 食 文 化 へ の 理 解 を 深 め 健 全 な 食 生 活 を 身 につける 力 を 養 えるよう 魅 力 ある 食 育 推 進 活 動 を 推 進 します 取 組 1 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 における 乳 幼 児 期 からの 推 進 乳 幼 児 期 からの 適 切 な 食 事 のとり 方 や 望 ましい 食 習 慣 の 定 着 豊 かな 人 間 性 の 育 成 等 を 図 るため 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 における 取 り 組 みを 推 進 します クッキング 保 育 菜 園 活 動 等 取 組 2 薄 味 を 心 がけた 食 事 やバランスの 良 い 献 立 を 工 夫 し 発 達 保 育 所 ( 園 ) 給 食 の 充 実 段 階 に 応 じた 子 どもの 食 習 慣 の 形 成 や 食 に 関 する 理 解 を 促 すため 給 食 の 充 実 を 図 ります 献 立 の 充 実 給 食 だよりの 配 布 アレルギー 食 品 除 去 食 の 実 施 等 取 組 3 保 育 所 ( 園 )における 指 導 体 制 の 充 実 保 育 所 ( 園 )における 食 育 を 計 画 的 継 続 的 に 進 めてい くため 保 育 士 栄 養 士 調 理 師 看 護 師 を 中 心 とする 指 導 体 制 の 充 実 を 図 ります 食 に 関 する 職 員 研 修 等 取 組 4 幼 稚 園 における 指 導 体 制 の 充 実 食 に 関 する 教 職 員 研 修 等 幼 稚 園 における 食 育 を 計 画 的 継 続 的 に 進 めていくた め 幼 稚 園 教 諭 を 中 心 とする 指 導 体 制 の 充 実 を 図 りま す 33

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 取 組 5 学 校 における 指 導 体 制 の 充 実 学 校 における 食 に 関 する 指 導 を 計 画 的 継 続 的 に 進 め ていくため 指 導 体 制 の 充 実 を 図 ります 校 長 を 中 心 とした 教 諭 栄 養 教 諭 学 校 栄 養 職 員 養 護 教 諭 等 が 連 携 した 指 導 体 制 の 確 立 食 に 関 する 指 導 研 修 等 取 組 6 学 校 における 発 達 段 階 に 応 じた 指 導 内 容 の 充 実 教 科 道 徳 総 合 的 な 学 習 の 時 間 等 において 学 校 教 育 活 動 全 体 を 通 した 食 に 関 する 指 導 を 推 進 し 農 業 や 調 理 などの 体 験 活 動 を 通 して 子 どもたちの 食 への 関 心 や 理 解 を 深 めます 取 組 7 保 育 所 ( 園 ) 看 護 師 保 育 士 教 諭 栄 養 教 諭 養 護 食 に 関 する 相 談 指 導 の 充 実 教 諭 学 校 栄 養 職 員 による 栄 養 指 導 虫 歯 予 防 につい て 専 門 的 な 指 導 助 言 相 談 を 実 施 します 子 どもや 保 護 者 に 向 けた 保 健 指 導 保 健 だより 等 取 組 8 学 校 給 食 の 充 実 実 施 している 給 食 を 生 きた 教 材 として 活 用 し 地 元 で 収 穫 された 米 旬 の 野 菜 の 活 用 や 郷 土 料 理 の 導 入 など 重 要 な 食 育 活 動 の 場 として 位 置 づけ 充 実 を 図 ります 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 使 った 栄 養 教 諭 による 授 業 の 様 子 春 に 植 えた 稲 の 刈 り 取 りに 挑 戦 する 小 学 生 の 様 子 34

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 (3) 家 庭 と 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 地 域 の 連 携 による 食 育 の 推 進 子 どもたちが 望 ましい 食 習 慣 を 身 につけるためには 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 と 家 庭 地 域 との 連 携 が 重 要 です これまで 家 庭 で 行 ってきた 子 どもたちの 健 全 な 食 生 活 の 実 践 食 べものに 対 する 感 謝 食 文 化 の 継 承 など 子 どもの 頃 から 食 育 を 総 合 的 に 進 めるため 家 庭 と 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 地 域 が 連 携 した 食 育 に 取 り 組 みます 取 組 1 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 を 通 じ た 保 護 者 への 食 育 の 普 及 啓 発 PTA 等 と 連 携 し 適 切 な 食 に 関 する 知 識 やスキルの 普 及 啓 発 を 行 います PTA が 主 催 する 給 食 試 食 会 や 講 演 会 への 職 員 派 遣 栄 養 教 諭 等 を 中 心 とした 学 校 と 家 庭 の 連 携 による 食 育 の 推 進 等 取 組 2 家 庭 PTA 関 係 団 体 等 との 連 携 による 食 育 の 推 進 ( 拡 充 ) 食 育 推 進 のためのイベント 等 の 開 催 において 家 庭 P TAと 学 校 校 区 コミュニティ 協 議 会 やNPO 等 地 域 の 団 体 との 連 携 を 深 める 取 り 組 みを 推 進 します PTA と 連 携 した 研 修 会 やふれ 愛 フリー スクエア 等 における 取 り 組 み 生 涯 学 習 市 民 セン ター 子 育 てグループなど 地 域 関 係 団 体 等 への 地 域 における 食 育 の 取 り 組 み 支 援 等 取 組 3 学 校 給 食 を 通 じた 連 携 の 促 進 給 食 だよりの 発 行 保 護 者 等 を 対 象 とした 給 食 試 食 会 や 講 演 会 の 開 催 等 を 通 じて 家 庭 地 域 との 連 携 を 図 ります PTAが 主 催 する 給 食 試 食 会 や 講 演 会 への 職 員 派 遣 給 食 を 通 じた 地 域 の 高 齢 者 との 交 流 等 取 組 4 地 域 講 師 等 による 取 り 組 みの 支 援 ( 新 規 ) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 の 取 り 組 みに 対 し 栄 養 調 理 農 業 食 品 関 連 事 業 など 地 域 の 人 材 を 活 用 し 専 門 的 な 視 点 からの 支 援 を 促 進 します 食 育 人 材 バンク パンフレット 等 での 人 材 紹 介 等 35

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 重 点 施 策 2 食 育 を 通 して 地 域 力 を 高 める 取 り 組 み (1) 食 生 活 改 善 に 向 けた 啓 発 活 動 等 の 推 進 地 域 において 栄 養 や 食 習 慣 に 関 する 食 生 活 の 改 善 を 推 進 し 生 活 習 慣 病 を 予 防 するた めの 取 り 組 みを 推 進 します また 生 涯 を 通 じて 健 康 で 生 き 生 きと 暮 らしていくため 子 どもの 時 期 はもとより ライフステージに 応 じた 継 続 性 のある 食 育 に 取 り 組 みます 取 組 1 栄 養 バランスのとれた 食 生 活 の 啓 発 ( 拡 充 ) 食 生 活 指 針 や 食 事 バランスガイド 等 栄 養 バランス のとれた 食 生 活 について 普 及 啓 発 をすすめます 各 種 健 康 栄 養 教 室 栄 養 相 談 健 康 福 祉 フェスティバルでの 啓 発 事 業 等 取 組 2 主 食 主 菜 副 菜 を 組 み 合 わせた 基 本 献 立 の 普 及 による 実 践 活 動 ( 拡 充 ) 米 を 中 心 とする 日 本 型 食 生 活 は 栄 養 バランスを 整 えやす く 生 活 習 慣 病 を 予 防 することから その 普 及 啓 発 とと もに 野 菜 摂 取 増 加 に 向 けた 取 り 組 みを 推 進 します 健 診 等 での 保 健 指 導 各 種 健 康 栄 養 教 室 栄 養 相 談 訪 問 事 業 等 取 組 3 生 活 習 慣 病 等 の 予 防 のために 保 健 指 導 の 充 実 を 図 りま 生 活 習 慣 病 予 防 のための 支 援 す 特 に 内 臓 脂 肪 症 候 群 (メタボリックシンドローム)の 指 導 の 充 実 ( 拡 充 ) 予 防 法 の 普 及 や 栄 養 指 導 等 の 充 実 を 図 ります 健 診 等 での 保 健 指 導 各 種 健 康 栄 養 教 室 栄 養 相 談 訪 問 指 導 等 36

第 4 章 食 育 推 進 の 具 体 的 施 策 取 組 4 食 生 活 を 支 える 歯 口 の 健 康 に 関 する 普 及 啓 発 食 事 をする 上 での 噛 むことの 大 切 さについて 理 解 を 深 め 歯 を 大 切 にし よく 噛 んで 食 べる 習 慣 を 身 につけるための 取 り 組 みを 促 進 します 成 人 歯 科 検 診 歯 周 疾 患 検 診 等 取 組 5 高 齢 者 の 食 生 活 改 善 や 食 を 楽 し む 機 会 提 供 の 推 進 介 護 予 防 事 業 ( 栄 養 改 善 事 業 ) 高 齢 者 に 対 する 食 を 楽 しむ 機 会 の 提 供 を 推 進 するととも に 介 護 予 防 事 業 等 において 栄 養 ケアマネジメントによ る 高 齢 者 の 食 生 活 改 善 を 推 進 します 等 取 組 6 食 の 自 立 支 援 の 促 進 食 の 確 保 が 困 難 な 人 に 対 して 配 食 サービス 等 の 取 り 組 み を 推 進 します 枚 方 市 身 体 障 害 者 配 食 サービス 事 業 等 取 組 7 高 校 大 学 職 場 における 食 育 推 進 の 普 及 啓 発 ( 新 規 ) 高 校 大 学 や 事 業 所 等 の 食 堂 等 において 健 康 に 配 慮 した 栄 養 バランスの 良 い 食 事 メニューの 提 供 など 望 ましい 食 事 管 理 を 支 援 し 必 要 な 情 報 の 提 供 を 行 います コラム 栄 養 素 のはたらき 私 たちは 食 べものを 体 内 で 消 化 し 栄 養 素 を 吸 収 して 利 用 しています 体 内 でこのは たらきを 栄 養 といいます 栄 養 素 はそのはたらきや 性 質 から 炭 水 化 物 脂 質 たんぱ く 質 無 機 質 ビタミンの5 種 類 (5 大 栄 養 素 )に 分 けられます これらの 栄 養 素 のうち 炭 水 化 物 脂 質 たんぱく 質 は エネルギーになり 活 動 し たり 体 温 を 保 ったりするために 使 われます また 脂 質 たんぱく 質 無 機 質 は 筋 肉 や 骨 格 などの 体 の 組 織 をつくります さらに 無 機 質 ビタミンは 体 の 調 子 を 整 えま す 炭 水 化 物 を 多 く 含 む 食 品 米 パン めんなどの 穀 類 脂 質 を 多 く 含 む 食 品 バター 大 豆 油 マヨネーズなど 油 を 多 く 含 むもの たんぱく 質 を 多 く 含 む 食 品 魚 肉 卵 豆 豆 製 品 無 機 質 を 多 く 含 む 食 品 牛 乳 乳 製 品 小 魚 海 藻 ビタミンを 多 く 含 む 食 品 緑 黄 色 野 菜 (にんじんなど 色 の 濃 い 野 菜 )その 他 の 野 菜 果 物 37