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●幼児教育振興法案

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ


公表表紙

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

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診療行為コード

18 国立高等専門学校機構

 

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

m07 北見工業大学 様式①

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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16 日本学生支援機構

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●電力自由化推進法案

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

スライド 1

総 合 科 学 研 究 科 ( 留 学 生 担 当 ) 文 学 部 文 学 研 究 科 哲 学 思 想 文 化 学 コース 歴 史 学 コース 地 理 学 考 古 学 文 化 財 学 コース 日 本 中 国 文 学 語 学 コース 翀 欧 米 文 学 語 学 言 語 学 コース 比 較 日 本 文

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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島根大学における学生等の授業料その他の費用に関する規則

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類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

全設健発第     号

目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

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02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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区議会月報 平成19年4-5月

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

定款

別紙3

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

学校安全の推進に関する計画の取組事例

Transcription:

横 浜 薬 科 大 学 教 育 研 究 年 報 Yokohama University of Pharmacy 平 成 25 年 度 2013

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目 次 横 浜 薬 科 大 学 学 事 報 告... 15 教 育 年 報... 20 1 年 次... 21 教 養 科 目... 21 基 礎 英 語... 21 国 語 表 現 法... 21 情 報 科 学 入 門... 21 情 報 処 理 演 習... 21 社 会 倫 理 学... 22 選 択 科 目... 22 人 間 と 哲 学... 22 社 会 と 法 律... 23 医 療 と 法 律... 23 社 会 と 経 済... 23 医 療 と 経 済... 23 英 会 話... 24 中 国 語... 24 ドイツ 語... 24 専 門 教 育 科 目... 24 基 礎 数 学... 24 薬 学 概 論... 25 基 礎 化 学... 25 基 礎 生 物 学... 25 3

基 礎 物 理 学... 25 社 会 薬 学... 26 基 礎 統 計 学... 26 薬 学 基 礎 講 座... 26 有 機 化 学 Ⅰ... 26 有 機 化 学 Ⅱ... 27 無 機 化 学 1... 27 薬 用 植 物 学... 27 分 析 化 学 Ⅰ... 28 機 能 形 態 学 Ⅰ... 28 生 化 学 Ⅰ... 28 基 礎 化 学 演 習... 29 薬 学 入 門 化 学... 29 薬 学 入 門 生 物... 29 薬 学 入 門 物 理... 29 学 科 専 攻... 30 健 康 薬 学 科... 30 健 康 薬 学 総 論... 30 運 動 生 理 学... 30 運 動 と 健 康... 30 漢 方 薬 学 科... 30 漢 方 入 門... 30 伝 統 医 薬 学... 31 臨 床 薬 学 科... 31 介 護 学 概 論... 31 4

リハビリテーション 概 論... 31 自 由 科 目... 32 体 育 実 技... 32 2 年 次... 32 教 養 科 目... 32 薬 学 英 語 Ⅱ... 32 心 理 学... 32 薬 学 英 語 Ⅲ... 33 医 療 と 哲 学... 33 選 択 科 目... 33 医 療 と 法 律... 33 医 療 と 経 済... 33 社 会 福 祉 学... 33 専 門 教 育 科 目... 34 有 機 化 学 Ⅱ... 34 生 薬 学 A B... 34 分 析 化 学 Ⅱ... 34 物 理 化 学 Ⅰ... 34 機 器 分 析 学 Ⅰ... 35 放 射 化 学... 35 物 理 化 学 Ⅱ... 35 機 器 分 析 学 Ⅱ... 36 微 生 物 学... 36 生 化 学 Ⅱ... 36 機 能 形 態 学 Ⅱ... 36 5

免 疫 学... 37 食 品 衛 生 学 Ⅰ... 37 薬 理 学 Ⅰ... 37 病 態 生 理 学 Ⅰ... 37 病 態 生 理 学 Ⅱ... 38 物 理 薬 剤 学 Ⅰ... 38 生 物 有 機 化 学... 38 生 物 系 実 習 Ⅰ... 39 物 理 系 実 習 Ⅰ... 39 化 学 系 実 習 Ⅰ... 39 生 物 系 実 習 Ⅱ... 40 物 理 系 実 習 Ⅱ... 40 物 理 化 学 演 習... 40 学 科 専 攻... 40 健 康 薬 学 科... 40 栄 養 学... 40 精 神 と 健 康... 41 ライフステージ 栄 養 学... 41 漢 方 薬 学 科... 41 本 草 学... 41 薬 用 植 物 学 特 論... 42 生 薬 学 特 論... 42 臨 床 薬 学 科... 42 医 療 システム 概 論... 42 医 学 概 論... 43 6

看 護 学 概 論... 43 3 年 次... 43 教 養 科 目... 43 薬 学 英 語 Ⅳ... 43 専 門 教 育 科 目... 44 有 機 化 学 Ⅳ... 44 医 薬 品 化 学 Ⅰ... 44 有 機 化 学 Ⅲ... 44 天 然 物 化 学... 44 医 薬 品 化 学 Ⅱ... 45 臨 床 物 理 分 析 法... 45 微 生 物 薬 品 学... 45 分 子 生 物 学 Ⅰ... 45 分 子 生 物 学 Ⅱ... 46 食 品 衛 生 学 Ⅱ... 46 環 境 衛 生 学 Ⅱ... 46 衛 生 化 学... 47 薬 理 学 Ⅱ... 47 製 剤 学... 47 薬 物 動 態 学 Ⅰ... 48 病 態 生 理 学 Ⅲ... 48 物 理 薬 剤 学 Ⅱ... 48 調 剤 学 Ⅰ... 48 調 剤 学 Ⅱ... 49 薬 物 治 療 学 Ⅰ... 49 7

医 療 心 理 学... 49 薬 剤 経 済 学... 50 薬 剤 学 実 習 Ⅰ... 50 化 学 系 実 習 Ⅱ... 50 薬 理 学 実 習... 50 薬 剤 学 実 習 Ⅱ... 51 衛 生 系 実 習... 51 基 礎 薬 学 演 習... 51 学 科 専 攻... 52 健 康 薬 学 科... 52 食 品 機 能 学... 52 免 疫 学 特 論... 52 薬 物 と 健 康... 52 漢 方 薬 学 科... 53 民 間 薬 概 論... 53 漢 方 理 論 Ⅰ... 53 漢 方 生 薬 化 学... 53 臨 床 薬 学 科... 54 臨 床 栄 養 学 Ⅰ... 54 臨 床 栄 養 学 Ⅱ... 54 運 動 療 法 概 論... 54 4 年 次... 54 教 養 科 目... 54 臨 床 薬 学 英 語 Ⅰ... 54 専 門 教 育 科 目... 55 8

薬 局 方 試 験 法... 55 公 衆 衛 生 学... 55 環 境 衛 生 学 Ⅰ... 55 薬 理 学 Ⅲ... 56 病 態 生 化 学... 56 薬 物 動 態 学 Ⅱ... 56 薬 物 治 療 学 Ⅱ... 56 薬 事 関 係 法 規 制 度... 57 医 薬 品 情 報 学... 57 医 療 コミュニケーション 論... 58 臨 床 薬 理 学 Ⅰ... 58 医 薬 品 副 作 用 学... 58 リスクマネージメント 論... 59 医 療 倫 理 学... 59 薬 剤 学 実 習 Ⅲ... 59 医 療 薬 学 演 習... 60 臨 床 薬 学 演 習... 60 実 務 実 習 プレ 教 育... 60 疾 病 予 防 学 1... 61 血 液 検 査 学 1... 61 学 科 専 攻... 61 健 康 薬 学 科... 61 食 品 安 全 性 学... 61 感 染 予 防 特 論... 61 生 活 習 慣 病 特 論... 62 9

漢 方 薬 学 科... 62 漢 方 薬 効 解 析 学... 62 漢 方 理 論 Ⅱ... 62 漢 方 薬 理 学... 62 臨 床 薬 学 科... 63 創 薬 化 学 特 論... 63 院 内 感 染 防 御 論... 63 ゲノム 創 薬 論... 63 新 薬 論... 64 5 年 次... 64 教 養 科 目... 64 臨 床 薬 学 英 語 Ⅱ... 64 専 門 教 育 科 目... 65 医 薬 品 開 発 論... 65 医 療 福 祉 制 度... 65 処 方 解 析 Ⅰ... 66 実 務 実 習 Ⅰ... 66 実 務 実 習 Ⅱ... 66 実 務 実 習 ポスト 教 育... 67 地 域 薬 局 論... 67 漢 方 医 薬 概 論... 67 薬 膳 論... 67 長 寿 医 療... 68 学 科 専 攻... 68 健 康 薬 学 科... 68 10

地 球 環 境 特 論... 68 産 業 保 健 論... 68 環 境 生 理 学... 69 漢 方 薬 学 科... 69 漢 方 製 剤 各 論 Ⅰ... 69 漢 方 製 剤 各 論 Ⅱ... 69 漢 方 治 療 学 総 論... 70 臨 床 薬 学 科... 70 治 験 業 務 論... 70 薬 物 代 謝 学... 70 疾 患 別 治 療 特 論 Ⅰ... 71 疾 患 別 治 療 特 論 Ⅱ... 71 6 年 次... 71 教 養 科 目... 71 臨 床 薬 学 英 語 Ⅱ... 71 専 門 教 育 科 目... 72 診 療 科 各 論 Ⅰ... 72 臨 床 薬 物 動 態 学... 72 医 療 統 計 学... 72 臨 床 薬 理 学 Ⅱ... 73 診 療 科 各 論 Ⅱ... 73 処 方 解 析 Ⅱ... 73 臨 床 薬 剤 学... 73 薬 局 管 理 学... 74 基 礎 薬 学 総 合 演 習... 74 11

医 療 薬 学 総 合 演 習... 74 救 急 医 療 概 論... 75 香 粧 品 学... 75 サプリメント 論... 75 OTC 薬 概 論... 75 薬 局 経 営 論... 76 学 科 専 攻... 76 健 康 薬 学 科... 76 医 療 と 栄 養... 76 地 域 保 健 論... 76 健 康 管 理 学... 77 漢 方 薬 学 科... 77 漢 方 処 方 学... 77 臨 床 漢 方 治 療 学 Ⅰ... 77 臨 床 漢 方 治 療 学 Ⅱ... 77 漢 方 品 質 評 価 論... 78 臨 床 薬 学 科... 78 疾 患 別 治 療 特 論 Ⅲ... 78 医 薬 品 評 価 特 論... 78 医 薬 業 界 論... 78 高 度 先 端 医 療 論... 79 自 由 科 目... 79 MR 演 習... 79 救 急 救 命 講 習... 79 研 究 年 報... 81 12

漢 方 薬 学 科... 82 天 然 物 化 学... 82 医 薬 品 化 学... 84 薬 品 分 析 学... 86 薬 品 反 応 学... 87 薬 用 資 源 学... 89 生 薬 学... 92 漢 方 薬 物 学... 94 漢 方 治 療 学... 96 臨 床 薬 学 科... 99 臨 床 薬 剤 学... 99 機 能 形 態 学... 103 薬 物 治 療 学... 106 薬 剤 学... 109 病 態 生 理 学... 113 薬 理 学... 117 薬 物 動 態 学... 121 臨 床 薬 理 学... 124 実 務 実 習 センター... 128 健 康 薬 学 科... 137 生 体 防 御 学... 137 生 化 学... 139 環 境 科 学... 142 感 染 予 防 学... 144 分 子 生 物 学... 146 13

薬 物 解 析 学... 148 放 射 線 科 学... 150 食 化 学... 153 公 衆 衛 生 学... 156 センター 組 織 活 動 報 告... 161 漢 方 和 漢 薬 調 査 研 究 センター... 161 創 薬 研 究 センター... 163 総 合 健 康 メディカルセンター... 164 薬 学 教 育 センター... 166 基 礎 データ... 168 14

横 浜 薬 科 大 学 学 事 報 告 Ⅰ. 平 成 25 年 度 学 事 暦 月 日 曜 行 事 備 考 4 3 水 平 成 25 年 度 入 学 式 4 木 オリエンテーション(1 年 生 1) 前 期 履 修 ガイダンス(3 6 年 生 ) 5 金 オリエンテーション(1 年 生 2) 前 期 履 修 ガイダンス(4 5 年 生 ) 6 土 基 礎 学 力 テスト(1 年 生 ) 前 期 履 修 ガイダンス(2 年 生 留 年 生 ) 8 月 前 期 授 業 開 始 ( 全 学 年 ) 12 金 卒 延 生 履 修 ガイダンス 13 土 健 康 診 断 (2 5 年 ) 16 火 卒 延 生 講 習 開 始 27 土 健 康 診 断 (4 6 年 ) 5 11 土 健 康 診 断 (1 3 年 ) 13 月 実 務 実 習 Ⅰ 期 (5 年 生 )(~7.28( 日 )) 7 8 月 前 期 授 業 終 了 (4 年 生 ) 7.2( 火 )~7.4( 木 ) 16 火 月 曜 授 業 (1 2 3 6 年 生 ) 前 期 授 業 終 了 18 木 前 期 定 期 試 験 (1 2 3 4 6 年 生 )(~7.29( 月 )) 28 日 実 務 実 習 Ⅰ 期 終 了 (5 年 生 ) 補 講 期 間 (4 年 生 ) 7.9( 火 )~7.11( 木 )および 7.17( 水 ) 補 講 期 間 (1 2 3 6 年 生 ) 8 1 木 CBT 体 験 受 験 (4 年 生 )(~8.2( 金 )) 8.26( 月 )~8.31( 土 ) 追 再 試 験 のための 補 習 期 間 9 金 前 期 定 期 試 験 結 果 web 掲 載 9 2 月 前 期 追 再 試 験 (1 2 3 4 6 年 生 )(~9.11( 水 )) 実 務 実 習 Ⅱ 期 (5 年 生 )(~11.17( 日 )) 6 金 秋 季 学 位 記 授 与 式 20 金 後 期 履 修 ガイダンス(6 年 生 ) 21 土 後 期 履 修 ガイダンス(4 年 生 ) 24 火 後 期 授 業 開 始 (4 6 年 生 ) 26 木 後 期 履 修 ガイダンス(2 3 年 生 ) 27 金 後 期 履 修 ガイダンス(1 年 生 ) 28 土 後 期 授 業 開 始 (1~3 年 生 ) 15

月 日 曜 行 事 備 考 10 20 日 創 立 者 記 念 日 11 17 日 浜 薬 祭 ( 学 園 祭 ) 実 務 実 習 Ⅱ 期 (5 年 生 ) 終 了 18 月 後 期 履 修 ガイダンス(5 年 生 ) 19 火 後 期 集 中 授 業 開 始 (5 年 生 )(~12.21 ( 土 )) 11.12( 火 )~11.16( 土 ) 補 講 期 間 (6 年 生 ) 12 20 金 月 曜 授 業 (4 年 生 ) 12.18( 水 ) 19( 木 ) 補 講 期 間 (4 年 生 ) 21 土 後 期 授 業 終 了 (4 年 生 ) 22 日 OSCE 本 試 験 (4 年 生 ) 24 火 実 務 実 習 トライアル(3 年 生 ) 1 6 月 実 務 実 習 Ⅲ 期 (5 年 生 )(~3.23( 日 )) 1.15( 水 )~1.17( 金 ) 補 講 期 間 (1~3 年 生 ) 14 火 第 1 回 認 定 試 験 (6 年 生 )(~1.15( 水 )) 16 木 CBT 本 試 験 (4 年 生 )(~1.17( 金 )) 30 木 後 期 定 期 試 験 (1~4 年 生 )(~2.8( 土 )) 2 31 木 第 2 回 認 定 試 験 (6 年 生 )(~2.14( 金 )) 2.20( 木 )~2.26( 水 ) 追 再 試 験 のための 補 習 期 間 19 水 後 期 定 期 試 験 結 果 web 掲 載 27 木 後 期 追 再 試 験 (1~4 年 生 )(~3.8( 土 )) 3 1 土 第 99 回 薬 剤 師 国 家 試 験 (~3.2( 日 )) 7 金 学 位 記 授 与 式 16

Ⅱ 履修規定カリキュラム 17

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教 育 年 報 20

1 年 次 教 養 科 目 基 礎 英 語 [ 前 期 後 期 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 種 田 佳 紀 ) 国 際 社 会 において 今 や 英 語 は 不 可 欠 なコミュニケーションの 手 段 であり 薬 学 専 門 分 野 においても 必 要 な 情 報 の 収 集 や 交 換 を 国 際 的 レベルで 実 行 できることが 必 要 である 本 講 義 では 基 本 的 な 英 語 の 文 法 を 復 習 することから 始 め 易 しい 英 文 の 解 読 を 通 して 英 文 の 大 意 を 素 早 く 的 確 に 理 解 出 来 る 力 を 養 わせた また, 適 宜 実 習 授 業 で 分 量 の 多 い 自 由 英 作 文 に 取 り 組 ませることにより 外 国 語 の4 技 能 である 読 む 書 く 聞 く 話 す に 必 要 とされる 基 本 知 識 を 修 得 させた また 辞 書 指 導 にも 重 点 を 置 き 辞 書 の 活 用 方 法 につい ても 指 導 し 薬 学 専 門 の 原 書 を 読 解 するための 基 礎 学 力 を 身 につけさせた 国 語 表 現 法 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 原 克 昭 ) さまざまな 情 報 の 交 換 や 意 思 のコミュニケーションの 方 法 として 日 本 語 の 文 章 を 読 む 理 解 する 書 く などの 能 力 が 必 要 である 本 教 科 では 文 章 の 基 本 的 なしくみ 要 約 法 要 旨 の 理 解 法 などを 教 授 し 手 紙 論 説 文 レポートおよびプレゼンテーションの ための 原 稿 作 成 に 必 要 な 作 法 や 文 章 様 式 文 章 構 成 論 理 的 展 開 の 必 要 性 また 会 議 や 学 会 における 公 演 要 旨 を 的 確 に 記 録 する 要 点 などについても 講 述 した 情 報 科 学 入 門 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 岡 崎 裕 担 当 者 : 中 嶋 光 治 ) 患 者 の 薬 暦 管 理 服 薬 指 導 や 医 薬 品 情 報 の 収 集 など パソコンは 薬 剤 師 にとって 不 可 欠 な ものである 本 教 科 は 情 報 科 学 の 歴 史 的 背 景 を 踏 まえ 医 療 機 関 の 中 でパソコンを 使 って 各 種 情 報 を 自 由 に 使 えるようになることを 目 的 とする PCの 基 礎 として ハードウェアとソ フトウェアの 関 係 を 学 ぶ その 上 で インターネットの 仕 組 みと 使 い 方 情 報 セキュリティ のポイント 大 学 電 子 メール 送 受 信 の 設 定 使 用 方 法 とメールマナー ワープロソフト(ワ ード)による 文 章 作 成 の 基 礎 と 応 用 表 計 算 ソフト(エクセル)の 基 礎 と 応 用 プレゼンテ ーションソフト(パワーポイント)によるプレゼン 資 料 の 作 成 等 に 必 要 な 基 礎 知 識 を 解 説 し 具 体 的 事 例 を 基 にした 各 種 資 料 作 成 を 教 育 指 導 した 情 報 処 理 演 習 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 岡 崎 裕 担 当 者 : 中 嶋 光 治 ) 21

臨 床 の 場 において 医 薬 品 に 必 要 な 情 報 が 伴 っていなければ 薬 として 活 かされることは ない 薬 剤 師 にとって 様 々な 情 報 の 検 索 収 集 解 析 発 信 は 不 可 欠 なものである 本 演 習 では 情 報 科 学 入 門 で 学 んだパソコンの 基 礎 知 識 に 基 づき ワープロソフトで 医 薬 品 名 な どを 含 む 技 術 系 の 文 章 を 自 由 に 入 力 編 集 し さらに 化 学 反 応 式 および 化 学 構 造 式 を 描 画 し これらを 他 のアプリケーションで 連 携 活 用 する 方 法 を 学 ぶ またインターネットで 情 報 収 集 し 必 要 データを 取 り 出 して 報 告 書 にまとめるたり 表 計 算 ソフトを 使 って 生 データを 数 式 処 理 し 結 果 を 各 種 グラフで 描 画 する 手 法 や 表 計 算 ソフトの 主 要 な 関 数 機 能 を 理 解 し 目 的 に 応 じてデータ 処 理 する 方 法 を 学 ぶ また Web プログラミング 言 語 で 独 自 の webpage を 作 成 し 情 報 発 信 コミュニケーションする さらにデータベース(DB)の 概 念 を 理 解 し 検 索 ソート 抽 出 など 主 な DB 操 作 方 法 インターネットの 医 薬 品 データベースを 活 用 し 条 件 に 合 った 任 意 の 医 薬 品 が 検 索 問 い 合 わせする 方 法 を 学 ぶ 毎 回 上 述 した 各 種 キーポイントを 解 説 し 実 際 の 課 題 作 成 を 通 して 上 述 の 知 識 が 身 に 付 くよ う 教 育 指 導 した 社 会 倫 理 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 小 川 芳 男 ) 現 在 医 療 を 取 り 巻 く 環 境 は 社 会 の 要 請 により 患 者 中 心 の 医 療 へと 大 きな 転 換 期 を 迎 え ている このような 社 会 の 流 れの 中 で 薬 剤 師 は 社 会 人 として かつまた 医 療 人 として 確 か な 倫 理 観 道 徳 観 をもつことが 要 求 されている 本 教 科 では 薬 剤 師 である 前 に 1 人 の 社 会 人 として 体 得 すべき 倫 理 観 について その 構 造 普 遍 的 内 容 根 本 的 存 在 意 義 等 を 解 説 した 優 れた 薬 剤 師 の 前 提 となる 優 れた 社 会 人 を 医 療 という 観 点 に 立 って 育 成 することを 本 教 科 の 目 的 とした 選 択 科 目 人 間 と 哲 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 石 井 雅 之 ) 人 生 観 価 値 観 等 にかかわる 人 間 にとっての 普 遍 的 な 問 題 について 理 解 を 深 めることは 社 会 人 として 働 く 準 備 として 重 要 であるとともに 薬 学 生 に 求 められる 倫 理 観 や 道 徳 性 を 身 につけるための 基 礎 ともなる 本 科 目 では そのような 問 題 に 対 する 哲 学 的 なアプローチ に 親 しむと 同 時 に 各 自 が 主 体 的 な 考 察 をおこなう 際 に 有 用 な 基 礎 知 識 を 得 させることを 目 的 として 西 洋 哲 学 の 精 神 日 本 における 西 洋 哲 学 受 容 西 洋 近 代 の 思 想 傾 向 科 学 的 知 識 の 特 質 と 限 界 心 身 関 係 論 等 について 概 説 した 22

社 会 と 法 律 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 石 川 達 紘 ) 人 間 はさまざまな 社 会 的 活 動 をしながら 生 活 している その 活 動 は 種 々の 法 律 により 維 持 管 理 されており 現 代 の 人 間 社 会 は 法 律 なしでは 成 立 しない 本 教 科 では 法 律 の 全 体 構 造 と 構 成 およびこれらの 法 律 の 源 である 日 本 国 憲 法 の 基 本 理 念 特 徴 などについて 概 説 し た 医 療 と 法 律 [ 後 期 1 単 位 ( 選 択 )] ( 科 目 責 任 者 : 岡 田 賢 二 ) 医 療 薬 事 の 実 務 に 携 わる 薬 剤 師 にとって 医 療 に 関 する 法 律 と 制 度 についての 知 識 は 不 可 欠 である 本 講 義 の 目 的 は 薬 剤 師 の 医 療 行 為 についての 法 的 規 制 を 理 解 させ 社 会 的 責 任 を 自 覚 させることである そのために 本 教 科 では 医 療 と 密 接 に 関 連 する 各 種 法 制 度 医 療 薬 事 制 度 医 薬 品 の 安 全 管 理 と 被 害 救 済 保 険 診 療 制 度 薬 価 基 準 調 剤 報 酬 制 度 に 関 する 制 度 について 概 説 した 社 会 と 経 済 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 塙 武 郎 ) 本 科 目 では 経 済 や 経 済 学 の 知 識 を 習 得 しながら 制 度 や 政 府 規 制 の 仕 組 みや 意 義 を 様 々 な 事 例 を 挙 げながら 学 習 することを 目 的 としている また 社 会 人 医 療 人 ( 薬 剤 師 等 )とな ることの 自 覚 を 醸 成 する その 目 的 達 成 のために とくに 社 会 保 障 制 度 の 仕 組 み 医 療 年 金 介 護 の 3 分 野 を 支 える 財 源 確 保 の 課 題 と 今 後 の 展 望 について 講 義 を 行 った 医 療 と 経 済 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 塙 武 郎 ) 本 科 目 では 医 療 の 抱 える 最 大 の 問 題 である 情 報 の 非 対 称 性 という 視 点 から 医 療 費 の 増 大 問 題 公 立 病 院 の 経 営 赤 字 問 題 を 取 り 上 げ その 現 状 と 克 服 について 複 数 の 事 例 を 挙 げながら 学 習 することを 目 的 とする その 目 的 達 成 のために 行 政 サービスとしての 医 療 サ ービスが 診 療 報 酬 制 度 のもとで 管 理 され それが 財 政 力 のない 地 方 自 治 体 の 財 政 を 圧 迫 し 公 立 病 院 経 営 ( 地 方 事 業 会 計 )が 慢 性 的 に 独 立 採 算 性 を 無 視 する 構 造 を 生 み 出 していること を 概 説 した 23

英 会 話 [ 通 年 2 単 位 ]( 科 目 責 任 者 : 富 田 りか) シラバスに 準 じた 場 面 に 対 しての 基 礎 的 な 語 彙 の 習 得 を 指 導 した また 語 学 学 習 に 必 要 な 4 項 目 読 む 書 く 聞 く 話 す をより 総 合 的 に 学 べるよう グループワーク 形 式 で 質 疑 応 答 を 含 むテーマ 別 英 語 プレゼンテーションを 指 導 した 中 国 語 [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 植 松 宏 之 ) 中 国 語 の 入 門 コースとして 初 歩 的 な 中 国 語 を 習 得 することを 目 的 とする 中 国 語 独 特 の 表 記 法 (ピンイン 簡 体 字 )について 説 明 し 単 語 や 文 章 の 発 音 を 反 復 して 練 習 した そう した 基 礎 をもとに 会 話 文 を 中 心 とした 読 解 を 進 め 中 国 語 での 簡 単 な 受 け 答 えができるよ う 講 義 を 進 めた また 漢 方 薬 中 国 伝 統 医 学 に 関 する 文 化 やそれに 類 する 資 料 の 紹 介 及 び 概 説 を 行 い 薬 学 や 医 療 に 関 連 した 語 彙 の 増 加 を 目 指 した ドイツ 語 [ 通 年 2 単 位 ( 選 択 )] ( 科 目 責 任 者 : 渡 辺 美 奈 子 ) 大 学 で 薬 学 を 学 んだ 者 には 専 門 教 養 のほか 広 い 文 化 的 素 養 を 持 つことが 期 待 されてい る 本 講 義 の 目 的 は 生 涯 にわたる 自 主 的 な 学 習 を 促 しながら 薬 学 を 活 かしたドイツ 語 の 力 を 身 につけさせ 学 際 的 な 視 点 と 豊 かな 教 養 を 持 たせることである そのために 本 教 科 で は 薬 局 や 旅 行 で 使 える 実 用 的 なドイツ 語 会 話 文 と 多 数 の 単 語 を 覚 えさせ 読 み 書 き 話 す 力 を 身 につけさせるとともに 優 れた 作 品 や 映 像 をとおしてドイツ 語 圏 の 文 化 や 歴 史 を 学 ばせ それによって 視 野 を 広 げつつ 教 養 や 人 生 観 を 高 められるよう 指 導 した 専 門 教 育 科 目 基 礎 数 学 [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 小 宮 克 美 ) 数 学 は 自 然 科 学 の 基 礎 であり 自 然 界 の 法 則 は 数 式 によって 普 遍 化 されている 薬 学 にお いて 化 学 系 物 理 化 学 系 および 薬 剤 学 系 科 目 を 理 解 する 上 で 重 要 な 基 礎 科 目 となる 本 講 義 では 薬 学 各 分 野 に 必 要 な 解 析 法 である 一 次 二 次 関 数 指 数 関 数 対 数 関 数 微 分 積 分 法 等 について 説 明 し 数 学 解 析 の 基 本 的 知 識 を 理 解 させた さらに これらの 数 学 技 法 を 用 いて 薬 学 各 分 野 に 関 するいろいろな 問 題 を 解 かせる 演 習 問 題 を 取 り 入 れることによ り 計 算 力 および 応 用 力 を 身 につけさせた 24

薬 学 概 論 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 辻 邦 郎 ) 本 科 目 では 薬 学 導 入 科 目 として これから 学 ぶ 薬 学 とは 何 か 医 薬 品 とは 何 かを 理 解 す ることが 必 要 である このため 薬 学 医 薬 品 の 歴 史 と 役 割 の 変 遷 東 洋 薬 と 西 洋 薬 の 特 徴 および 医 薬 品 開 発 の 現 状 などについて 概 説 した また 生 命 の 尊 厳 という 観 点 から 薬 剤 師 の 使 命 医 療 人 の 倫 理 観 について 講 義 するとともに 薬 剤 師 の 活 動 分 野 である 医 療 機 関 製 薬 企 業 衛 生 行 政 等 の 職 域 における 職 務 について 述 べた さらに 医 療 チームの 一 員 としての 薬 剤 師 の 役 割 についても 論 じた 本 講 義 により 薬 の 専 門 家 としての 薬 剤 師 を 目 指 すのに 必 要 な 基 本 的 態 度 や 人 の 痛 みが 分 かる 医 療 人 として 必 要 なヒューマニズムを 身 につけさせ た 基 礎 化 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 加 藤 真 介 ) 薬 学 は 有 機 化 学 を 中 心 とするきわめて 高 度 な 化 学 が 基 礎 となっている したがっ て 本 教 科 の 目 的 は 薬 学 の 化 学 系 基 礎 および 専 門 科 目 の 学 習 が 段 階 的 に 無 理 なく 積 み 上 げられるよう 高 校 レベルの 化 学 の 復 習 から 開 始 し 薬 学 への 導 入 科 目 となることとした そのため 原 子 分 子 の 成 り 立 ち 物 質 の 構 造 と 性 質 基 本 的 化 学 現 象 を 解 説 し 薬 学 に 要 求 される 化 学 の 基 礎 学 力 が 確 実 に 習 得 できるように 講 義 を 展 開 した 基 礎 生 物 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 五 十 鈴 川 和 人 ) ヒトの 体 を 理 解 することは 薬 剤 師 にとって 基 本 である ヒトの 体 を 理 解 するためには 体 を 構 成 する 最 小 の 単 位 で 細 胞 である 細 胞 を 理 解 することが 必 須 である そのため 細 胞 を 構 成 する 細 胞 小 器 官 のはたらき 細 胞 の 基 本 的 な 活 動 細 胞 間 の 接 着 などを 解 説 した また ヒトの 生 命 活 動 に 必 要 とされるタンパク 質 脂 質 糖 質 が 細 胞 が 正 常 に 機 能 するためにな ぜ 必 要 であるかをそれぞれの 構 造 も 含 めて 解 説 し 細 胞 内 でタンパク 質 が 作 られる 過 程 作 られたタンパク 質 が 分 泌 される 過 程 についても 詳 しく 説 明 した さらに 遺 伝 情 報 である DNA の 基 本 構 造 と 特 徴 について 解 説 した 基 礎 物 理 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 八 木 健 一 郎 ) 物 理 学 は すべての 自 然 科 学 の 基 礎 であり 最 近 は 技 術 の 進 歩 に 伴 い 生 命 科 学 分 野 であ る 医 学 薬 学 等 の 分 野 でもその 重 要 性 が 増 している 本 講 義 では 薬 学 生 が 化 学 系 科 目 およ 25

び 物 理 化 学 機 器 分 析 学 物 理 薬 剤 学 等 の 科 目 を 学 んでいく 上 で 必 要 な 物 理 学 の 基 礎 知 識 を 修 得 させた 内 容 は 物 体 の 運 動 と 力 仕 事 とエネルギー 熱 力 学 および 電 磁 気 学 の 基 本 とな る 法 則 を 教 授 した また 薬 学 や 生 命 科 学 と 関 連 する 物 理 学 の 最 近 のトピックスについて も 折 にふれて 解 説 した 社 会 薬 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 石 川 正 樹 ) 社 会 薬 学 は 人 の 生 命 や 健 康 に 医 薬 品 や 薬 剤 師 が 寄 与 していることを 社 会 との かかわりを 通 して 学 ぶ 学 問 である 科 学 の 発 展 と 並 行 して 多 くの 医 薬 品 やそれを 用 いるた めの 規 制 がつくられ 新 しい 社 会 制 度 が 生 まれてきた 薬 事 と 社 会 の 関 係 を 医 薬 品 開 発 販 売 使 用 そして 薬 害 などを 通 して 考 える また 薬 剤 師 の 社 会 的 役 割 や 職 域 職 務 がどの ようにして 社 会 と 関 わっているかを 認 識 させた 基 礎 統 計 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 岩 瀬 晃 盛 ) 薬 物 効 果 の 評 価 における 生 物 反 応 の 必 要 性 と 統 計 学 的 手 法 について 解 説 した 哺 乳 動 物 の 生 体 反 応 は 個 体 間 で 変 動 が 多 いため 正 しく 薬 理 効 果 を 解 析 するためには 統 計 学 がきわ めて 重 要 なツールとなる 基 本 的 な 統 計 学 の 概 念 について 理 解 させ その 統 計 学 に 基 づいた データ 処 理 法 を 学 習 させた 統 計 に 関 するデータの 収 集 整 理 解 析 推 定 方 法 を 講 義 し デ ータの 記 述 数 量 的 指 標 による 要 約 確 率 分 布 と 母 集 団 分 布 統 計 学 的 推 計 など 基 本 的 な 統 計 解 析 の 知 識 を 修 得 させた 薬 学 基 礎 講 座 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 磯 村 茂 樹 ) 薬 学 において 有 機 化 学 はその 根 幹 となる 科 目 である 医 療 系 の 職 種 の 中 で 薬 という 化 合 物 を 有 機 化 学 的 に 考 えることができるのは 薬 剤 師 だけである そこで 有 機 化 学 を 学 ぶにあ たり 基 本 的 な 化 合 物 の 名 称 や 構 造 官 能 基 の 名 称 や 構 造 を 説 明 し 性 質 を 理 解 するよう 講 義 した また それら 化 合 物 の 立 体 化 学 についてモデルを 組 みながら 概 説 した 有 機 化 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 )] ( 科 目 責 任 者 : 大 場 正 志 ) 有 機 化 合 物 ( 炭 素 化 合 物 )の 化 学 は 医 薬 品 の 合 成 ( 創 薬 )だけではなく 薬 学 の 生 命 科 学 衛 生 化 学 さらには 医 療 薬 学 を 理 解 するための 基 礎 となる 学 問 である そのため 有 機 26

化 学 を 確 実 に 理 解 することがこれからの 薬 学 を 学 ぶ 上 で 重 要 である 本 講 義 では 有 機 化 学 を 学 習 する 上 での 基 礎 的 知 識 である 有 機 化 合 物 の 構 造 ( 組 成 実 験 式 分 子 式 原 子 価 構 造 式 異 性 化 ) 有 機 化 合 物 を 形 成 するイオン 結 合 や 共 有 結 合 などの 化 学 結 合 の 仕 組 みを 電 子 論 に 基 づいて 講 義 した また 代 表 的 な 炭 素 化 合 物 の 分 類 命 名 法 立 体 構 造 や 酸 塩 基 の 概 念 について 解 説 した 有 機 化 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 甲 斐 俊 次 ) 有 機 化 合 物 ( 炭 素 化 合 物 )の 化 学 は 医 薬 品 の 合 成 ( 創 薬 )だけではなく 薬 学 の 生 命 科 学 衛 生 化 学 さらには 医 療 薬 学 を 理 解 するための 基 礎 となる 学 問 である そのため 有 機 化 学 を 確 実 に 理 解 することが 薬 学 を 学 ぶ 上 で 重 要 である 本 教 科 では 有 機 化 学 Ⅰで 学 んだ 基 礎 知 識 を 踏 まえ 有 機 化 学 反 応 に 焦 点 をあてた イ オン 反 応 とラジカル 反 応 有 機 化 合 物 (アルケン アルキン 芳 香 族 化 合 物 ハロゲン 化 ア ルキル)の 合 成 法 および 化 学 反 応 ( 反 応 機 構 )を 学 び 化 学 反 応 における 電 子 の 動 きについ て 解 説 した 無 機 化 学 1 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 梶 原 正 宏 ) 無 機 - 有 機 境 界 面 での 化 学 的 研 究 ならびに 生 命 現 象 についても 講 述 し 生 体 必 須 錯 体 を 構 成 する 元 素 の 分 類 と 役 割 放 射 性 元 素 の 基 礎 的 事 項 を 理 解 させた 本 教 科 では 元 素 の 原 子 についてその 性 質 や 反 応 性 などを 包 括 的 かつ 系 統 的 に 学 ばせた 結 合 論 電 子 論 酸 塩 基 および 酸 化 還 元 の 理 論 などを 解 説 し 化 学 反 応 が 起 こるメカニズムを 理 解 させた また 金 属 錯 体 や 有 機 金 属 化 合 物 触 媒 や 酵 素 などに 金 属 元 素 がどのように 関 与 しているか また それらの 構 造 と 機 能 を 講 述 した 薬 用 植 物 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 寺 林 進 ) 薬 用 植 物 は 医 薬 品 開 発 の 最 も 重 要 な 資 源 の 一 つである 本 教 科 では 植 物 および 生 薬 の 形 態 学 的 な 鑑 別 鑑 定 植 物 分 類 学 植 物 命 名 法 を 講 義 した さらに 進 化 系 統 分 類 と 生 合 成 理 論 による 植 物 成 分 の 進 化 過 程 医 薬 品 探 索 への 応 用 薬 用 天 然 物 資 源 の 保 護 無 限 にリ サイクルし 得 る 資 源 としての 薬 用 植 物 の 生 産 流 通 自 然 保 護 植 物 バイオテクノロジー 遺 伝 子 工 学 を 応 用 した 植 物 の 育 種 増 殖 などについても 幅 広 く 概 説 し 生 薬 学 薬 用 資 源 学 天 然 物 化 学 や 漢 方 の 基 礎 となる 植 物 学 を 教 授 した 27

分 析 化 学 Ⅰ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 大 久 保 明 ) 医 薬 品 生 体 成 分 あるいは 食 品 や 環 境 物 質 等 我 々の 周 囲 には 多 くの 無 機 物 および 有 機 物 が 存 在 している これらの 物 質 が 何 であるか( 定 性 ) またどの 程 度 の 量 なのか( 定 量 )を 知 る 事 は 重 要 なことである 本 教 科 では 主 に 医 薬 品 の 定 性 定 量 に 必 要 となる 重 量 分 析 中 和 法 非 水 滴 定 法 沈 澱 法 キレート 滴 定 法 酸 化 還 元 法 等 の 理 論 について 解 り 易 く 解 説 した さらに これらの 分 析 法 を 日 本 薬 局 方 収 載 医 薬 品 を 具 体 例 として 演 習 することに より 定 量 分 析 については 計 算 力 も 必 要 であることを 理 解 させた 機 能 形 態 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 )] ( 科 目 責 任 者 : 藤 井 儀 夫 ) 人 の 身 体 は 骨 格 系 筋 系 神 経 系 循 環 器 系 消 化 器 系 などの 多 くの 器 官 系 から 構 成 さ れ これらの 各 器 官 系 が 生 命 を 維 持 するために 重 要 な 役 割 を 果 たしている 機 能 形 態 学 は 体 の 構 造 機 能 を 理 解 し 薬 の 作 用 および 作 用 機 序 を 理 解 するための 基 礎 的 学 問 である 前 期 は 上 皮 組 織 支 持 組 織 筋 組 織 について 講 義 し 人 体 の 基 本 的 構 造 機 能 に 関 する 基 礎 知 識 を 修 得 させ これらの 組 織 で 構 成 される 器 官 に 作 用 する 代 表 的 薬 物 疾 患 についても 概 説 した [ 後 期 1 単 位 ( 全 学 科 )] ( 科 目 責 任 者 : 藤 井 儀 夫 ) 人 の 身 体 は 骨 格 系 筋 系 神 経 系 循 環 器 系 消 化 器 系 などの 多 くの 器 官 系 から 構 成 さ れ これらの 各 器 官 系 が 生 命 を 維 持 するために 重 要 な 役 割 を 果 たしている 機 能 形 態 学 は 体 の 構 造 機 能 を 理 解 し 薬 の 作 用 および 作 用 機 序 を 理 解 するための 基 礎 的 学 問 である 後 期 は 神 経 組 織 について 講 義 し 人 体 の 基 本 的 構 造 機 能 に 関 する 基 礎 知 識 を 修 得 させ 特 に 国 家 試 験 で 重 要 な 自 律 神 経 に 作 用 する 代 表 的 薬 物 疾 患 についても 概 説 した 生 化 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 森 和 也 ) 生 化 学 は 生 命 現 象 を 化 学 的 知 識 と 手 法 を 用 いて 解 析 し その 本 質 を 分 子 レベルで 理 解 し ようとする 学 問 である 本 教 科 では 生 命 現 象 の 最 小 単 位 である 細 胞 の 構 造 と 機 能 について の 基 礎 知 識 を 修 得 させることを 目 的 とした 講 義 では 細 胞 の 分 類 ウイルスの 分 類 と 構 造 細 胞 を 構 成 する 物 質 である 糖 質 脂 質 アミノ 酸 および 核 酸 について 概 説 し 細 胞 内 小 器 官 の 構 造 と 機 能 について 解 説 した この 講 義 により 生 命 現 象 を 支 配 する 物 質 群 全 体 を 理 解 さ せ 生 化 学 が 薬 学 を 学 ぶ 上 で 重 要 な 基 礎 となることを 認 識 させた 28

基 礎 化 学 演 習 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 磯 村 茂 樹 担 当 者 : 山 崎 和 応 ) 本 演 習 は 本 学 1 年 次 に 学 ぶ 入 門 化 学 基 礎 化 学 薬 学 基 礎 講 座 有 機 化 学 Ⅰ 有 機 化 学 Ⅱ 分 析 化 学 Ⅰなどの 化 学 系 科 目 の 理 解 力 をよりいっそう 深 めることを 目 的 として 設 定 し た したがって 上 記 科 目 の 内 容 とは 密 接 につながっており 各 科 目 の 講 義 内 容 を 系 統 的 に 復 習 できるように 組 み 立 てている 小 項 目 ごとに 簡 単 に 講 義 をしたのち 演 習 を 課 し 問 題 解 説 を 行 った 薬 学 入 門 化 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 甲 斐 俊 次 ) 高 等 学 校 の 化 学 は 薬 学 を 学 ぶ 上 で 土 台 となるものである 薬 学 部 に 入 学 した 学 生 は お おむね 高 等 学 校 の 化 学 を 履 修 しているが 基 礎 力 に 不 安 のある 方 も 多 い 本 教 科 では 大 学 で 学 ぶ 化 学 系 の 基 礎 科 目 および 専 門 科 目 の 内 容 を 理 解 するための 基 礎 を 確 実 にすることを 目 的 とした 入 学 後 の 基 礎 学 力 テストによって 履 修 指 名 された 方 を 対 象 に 高 等 学 校 化 学 の 中 で 特 に 薬 学 の 化 学 に 関 連 する 内 容 について 解 説 し 問 題 を 解 くこと により 化 学 の 基 礎 固 めを 行 った 薬 学 入 門 生 物 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 川 嶋 芳 枝 担 当 者 : 出 雲 信 夫 川 嶋 剛 ) 本 講 義 の 目 的 は 生 物 学 への 理 解 と 興 味 を 深 め 基 本 的 な 生 物 学 的 事 項 を 身 につけさせる ことである 本 学 では 高 等 学 校 において 生 物 を 履 修 していない あるいは 生 物 Ⅰは 履 修 し ているがⅡはしていない 学 生 が 多 数 を 占 めている そこで 高 校 生 物 Ⅰ Ⅱの 中 から 特 に 薬 学 の 生 物 系 科 目 を 履 修 するために 必 要 と 考 えられる 項 目 を 選 択 し 講 義 を 行 った まず 細 胞 の 構 造 機 能 増 殖 生 殖 と 発 生 のしくみ 遺 伝 遺 伝 子 遺 伝 情 報 の 伝 達 について 解 説 を 行 った さらに 大 学 における 機 能 形 態 学 および 薬 理 学 の 履 修 に 必 要 となる 人 体 の 構 造 に 関 しての 基 本 的 な 事 項 に 関 して 解 説 を 行 った 薬 学 入 門 物 理 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 八 木 健 一 郎 担 当 者 : 小 宮 克 美 ) 物 理 学 および 数 学 は 自 然 科 学 の 基 礎 であり 薬 学 において 物 理 系 科 目 および 薬 剤 学 系 科 目 を 理 解 する 上 で 重 要 な 基 礎 科 目 となる 本 講 義 では 薬 学 生 が 物 理 化 学 機 器 分 析 学 物 理 薬 剤 学 等 の 物 理 系 科 目 を 学 んでいく 上 で 必 要 な 物 理 学 および 数 学 の 基 礎 知 識 を 習 得 さ 29

せた 基 礎 物 理 学 および 基 礎 数 学 の 講 義 内 容 を 十 分 に 理 解 していない 学 生 を 対 象 に それぞ れの 講 義 内 容 に 関 する 演 習 問 題 を 取 り 入 れることにより 計 算 力 および 応 用 力 を 身 につけ させた 学 科 専 攻 健 康 薬 学 科 健 康 薬 学 総 論 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 中 条 茂 男 ) 健 康 に 関 わる 諸 因 子 を 取 り 上 げ 食 生 活 ライフスタイル 生 活 環 境 運 動 および 精 神 活 動 等 において それらの 諸 因 子 の 変 動 が 健 康 にどのような 影 響 を 及 ぼすかについて 議 論 しながら 解 説 した また 少 子 高 齢 化 社 会 における 薬 剤 師 の 役 割 についても 概 説 した 運 動 生 理 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 八 田 有 洋 ) 我 々の 健 康 を 維 持 増 進 させるため あるいは 生 活 習 慣 病 を 予 防 するためには 規 則 的 な 身 体 活 動 ( 運 動 )と 休 養 睡 眠 が 不 可 欠 である そのため 薬 剤 師 にも 地 域 住 民 の 健 康 に 関 す るさまざまな 事 柄 に 対 する 良 きアドバイザーとしての 活 動 が 期 待 されている 本 教 科 では 各 種 運 動 スポーツによる 身 体 の 生 理 的 機 能 の 変 化 および 休 養 と 睡 眠 の 重 要 性 について 解 説 した 講 義 を 通 して 運 動 休 養 の 重 要 性 および 健 康 との 関 連 性 について 認 識 させた 運 動 と 健 康 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 八 田 有 洋 ) 我 々の 健 康 を 維 持 増 進 させるため あるいは 生 活 習 慣 病 を 予 防 するためには 規 則 的 な 身 体 活 動 ( 運 動 )と 休 養 睡 眠 が 不 可 欠 である そのため 薬 剤 師 にも 地 域 住 民 の 健 康 に 関 す る 良 きアドバイザーとしての 活 動 が 期 待 されている 本 教 科 では 運 動 生 理 学 を 基 礎 とし て 生 活 習 慣 病 を 予 防 し 健 康 維 持 増 進 のための 運 動 処 方 と 運 動 療 法 について 解 説 した また 運 動 を 実 施 する 上 での 留 意 点 を 理 解 させるため 実 地 講 習 などを 行 った これらの 講 義 講 習 を 通 して 適 切 な 健 康 体 操 や 健 康 運 動 の 内 容 を 指 導 できる 程 度 の 技 術 を 修 得 させ た 漢 方 薬 学 科 漢 方 入 門 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 金 成 俊 ) 30

現 代 医 療 において 漢 方 薬 の 重 要 性 は 益 々 高 まっており 漢 方 薬 について 十 分 な 知 識 を 備 えることも 薬 剤 師 として 必 要 である 本 教 科 では 現 代 医 療 における 漢 方 薬 の 重 要 性 を 理 解 し 漢 方 薬 の 歴 史 や 基 本 理 論 について 学 び 今 後 さらに 漢 方 を 学 んでいくために 興 味 を 持 て るような 内 容 を 概 説 した 伝 統 医 薬 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 寺 林 進 ) 医 療 の 原 点 としての 民 族 医 療 薬 の 原 点 としての 民 間 薬 がある これらは 長 い 歴 史 の 試 練 を 経 て 伝 承 され 使 い 続 けられた 民 族 固 有 の 伝 統 医 学 伝 統 薬 物 である 今 日 代 替 医 療 と 総 称 されている 世 界 の 主 な 伝 統 医 療 のうち アーユルヴェーダ 仏 教 医 学 ユナニ 医 学 ギリシャ 医 学 ホメオパシー 漢 方 鍼 灸 などの 種 々の 医 療 体 系 を 紹 介 し そこで 使 われる 薬 物 さらに 疾 病 予 防 自 己 治 療 生 活 習 慣 病 改 善 罹 病 者 生 活 の 質 改 善 や 香 粧 品 食 品 嗜 好 品 などへ 応 用 できるよう 各 知 識 を 教 授 した また 医 薬 品 開 発 のシーズとしての 民 族 訳 探 索 の 方 法 なども 合 わせて 教 授 した 臨 床 薬 学 科 介 護 学 概 論 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 伊 東 一 郎 ) 薬 剤 師 は 病 棟 業 務 や 薬 局 窓 口 あるいは 在 宅 医 療 などで 多 くの 患 者 に 接 遇 しなければなら ない これらの 患 者 を 介 護 する 基 本 的 知 識 を 学 んでおくことは 患 者 から 信 頼 を 得 てコミュ ニケーションを 容 易 にするとともに 看 護 医 療 スタッフとの 連 帯 を 深 めるのみ 役 立 つ 本 教 科 では 介 護 の 目 的 と 役 割 介 護 を 要 する 患 者 の 身 体 的 精 神 的 心 理 状 態 について 理 解 す るため 介 護 の 展 開 過 程 や 介 護 の 実 際 について 概 説 した リハビリテーション 概 論 [ 後 期 1 単 位 ( 臨 床 薬 学 科 )] ( 科 目 責 任 者 : 内 田 賢 一 ) 病 院 のチーム 医 療 を 構 成 する 多 くの 医 療 職 の 一 翼 を 担 う 薬 剤 師 は 他 の 医 療 専 門 職 の 役 割 を 理 解 するとともに どのような 仕 事 が 求 められているのかを 把 握 しておくことが 重 要 となる 本 科 目 においては リハビリテーションチームの 構 成 職 種 の 一 つである 理 学 療 法 士 に 焦 点 をあてて 患 者 評 価 から 対 象 患 者 像 疾 患 別 の 治 療 介 入 について 解 説 した また 臨 床 現 場 に 対 する 疑 問 点 をレポートとして 課 し 第 6 回 目 の 授 業 から それぞれのレポートに 対 して 14 年 間 の 臨 床 経 験 を 有 する 科 目 責 任 者 の 個 人 的 意 見 と 称 して コメントを 述 べる 機 会 を 設 けた 31

自 由 科 目 体 育 実 技 [ 前 期 後 期 2 単 位 ( 自 由 選 択 )] ( 科 目 責 任 者 : 八 田 有 洋 ) 近 年 食 生 活 の 欧 米 化 や 過 剰 摂 取 運 動 不 足 などにより 肥 満 高 血 圧 糖 尿 病 等 の 生 活 習 慣 病 が 増 加 している 最 近 では ロコモティブシンドロームと 介 護 予 防 の 必 要 性 が 高 まっ ている 薬 剤 師 は 生 涯 を 通 した 健 康 づくりを 地 域 住 民 に 啓 蒙 する 立 場 にある したがって 薬 剤 師 自 らが 個 々の 健 康 管 理 を 習 慣 づけることが 重 要 であり 身 体 活 動 や 運 動 は 健 康 の 管 理 維 持 増 進 に 不 可 欠 である 本 教 科 では 種 々の 運 動 種 目 を 実 技 を 通 して 身 につけ 健 康 寿 命 の 延 伸 とQoLの 向 上 について 意 識 し 基 礎 的 な 柔 軟 体 操 や 健 康 運 動 を 指 導 できる 程 度 の 技 術 を 修 得 させることを 目 標 とした 2 年 次 教 養 科 目 薬 学 英 語 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 五 十 鈴 川 和 人 担 当 者 : 西 弘 二 ) 科 学 技 術 の 発 展 に 伴 い 医 薬 品 や 医 療 技 術 の 進 歩 はワールドワイドに 進 行 している 薬 剤 師 にとって 外 国 の 文 献 から 医 薬 品 や 医 療 技 術 に 関 する 最 新 の 情 報 を 収 集 し 情 報 交 換 を 国 際 間 で 実 行 できる 技 能 は これからの 医 療 活 動 を 推 進 する 上 で 極 めて 重 要 となる 本 教 科 では 主 に 化 学 系 物 理 系 および 生 物 系 の 薬 学 基 礎 分 野 を 主 な 題 材 とする 英 文 をテキ ストとした また 専 門 分 野 の 雑 誌 や 論 文 に 用 いられる 用 語 や 構 文 などに 関 する 基 礎 知 識 の 習 得 を 行 い それを 読 み 解 くために 解 説 した 心 理 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 宮 原 英 種 ) 心 理 学 は 人 の 心 を 研 究 する 学 問 である しかし その 心 を 科 学 的 に 研 究 するというのは 決 してたやすいことではない その 方 法 は 現 代 では 人 間 の 心 を 客 観 的 に 目 でとらえられる 方 法 で 研 究 している その 意 味 では 科 学 である 現 代 科 学 として 確 立 している 現 代 の 心 理 学 は 他 の 分 野 すなわち 薬 学 や 医 学 生 理 学 等 となんら 変 わるものではない 本 講 座 では 人 間 がもつ 知 覚 発 達 学 習 性 格 知 能 環 境 に 対 する 適 応 といった 内 容 について 概 説 を 行 った 32

薬 学 英 語 Ⅲ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 川 嶋 芳 枝 担 当 者 : 森 和 也 川 嶋 剛 ) 生 命 現 象 の 解 明 に 関 する 研 究 は 世 界 中 の 国 々で 行 われており 研 究 技 術 の 発 展 にともな い 新 たな 研 究 報 告 が 次 々となされている これらの 情 報 は 薬 の 専 門 家 である 薬 剤 師 には 不 可 欠 であり こうした 外 国 の 情 報 を 文 献 やインターネットを 情 報 源 として 収 集 し 情 報 交 換 できる 語 学 力 が 必 要 である そのために 本 教 科 では 生 命 現 象 に 関 する 薬 学 の 基 礎 分 野 であ る 機 能 形 態 学 生 化 学 分 子 生 物 学 などを 主 題 とするさまざまな 英 文 記 事 トピックスを 読 解 させて それに 関 する 解 説 を 行 った またインターネットにおける 文 献 の 検 索 方 法 を コ ンピューターを 用 いて 解 説 した 医 療 と 哲 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 石 井 雅 之 ) 薬 学 生 には とくに 医 療 分 野 で 発 揮 されるような 倫 理 観 及 び 道 徳 性 を 身 につけることが 求 められる 本 科 目 では そのために 哲 学 的 考 察 が 必 要 な 問 題 とそれに 関 係 する 基 礎 知 識 を 学 ばせると 同 時 に 各 自 が 主 体 的 にその 種 の 問 題 に 取 り 組 むことの 重 要 性 を 認 識 させるこ とを 目 的 として 生 命 の 神 聖 性 及 び 人 格 の 尊 厳 性 QOL インフォームド コンセント 医 療 資 源 配 分 等 にかかわる 思 想 的 諸 問 題 を 取 り 上 げ 要 説 した 選 択 科 目 医 療 と 法 律 [ 後 期 1 単 位 ( 選 択 )] ( 科 目 責 任 者 : 岡 田 賢 二 ) 1 年 次 医 療 と 法 律 を 参 照 医 療 と 経 済 1 年 次 医 療 と 経 済 を 参 照 社 会 福 祉 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 幡 山 久 美 子 ) 薬 剤 師 は 医 療 から 行 政 までの 社 会 の 広 い 職 域 で 活 動 している 近 年 では 在 宅 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 業 務 が 介 護 福 祉 分 野 において 注 目 され 薬 剤 師 の 社 会 活 動 において 社 会 の 諸 問 題 を 社 会 福 祉 的 視 点 から 捉 えることが 重 要 となってきている 本 講 義 の 目 的 は 薬 剤 師 を 目 指 す 薬 学 生 に 社 会 福 祉 の 重 要 性 と 基 本 的 な 考 え 方 を 身 につけさせることである そのために 本 講 義 ではわが 国 の 社 会 福 祉 制 度 の 変 遷 と 現 状 の 課 題 を 解 説 し また 医 療 と 福 祉 が 特 に 密 接 33

である 地 域 ケアシステム 等 保 健 医 療 福 祉 の 連 携 についても 概 説 した 専 門 教 育 科 目 有 機 化 学 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 甲 斐 俊 次 ) 有 機 化 合 物 ( 炭 素 化 合 物 )の 化 学 は 医 薬 品 の 合 成 ( 創 薬 )だけではなく 薬 学 の 生 命 科 学 衛 生 化 学 さらには 医 療 薬 学 を 理 解 するための 基 礎 となる 学 問 である そのため 有 機 化 学 を 確 実 に 理 解 することが 薬 学 を 学 ぶ 上 で 重 要 である 本 教 科 では 有 機 化 学 Ⅰで 学 んだ 基 礎 知 識 を 踏 まえ 有 機 化 学 反 応 に 焦 点 をあてた イ オン 反 応 とラジカル 反 応 有 機 化 合 物 (ハロゲン 化 アルキル アルコール エーテル アル ケン)の 合 成 法 および 化 学 反 応 ( 反 応 機 構 )を 学 び 化 学 反 応 における 電 子 の 動 きについて 解 説 した 生 薬 学 A B [ 通 年 各 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 飯 塚 徹 ) 日 本 薬 局 方 収 載 の 生 薬 および 天 然 物 医 薬 品 の 重 要 なもの 約 100 品 目 について その 学 名 基 原 植 物 薬 用 部 位 薬 効 成 分 薬 効 などを 概 説 した.あわせて 医 薬 品 としての 生 薬 の 特 徴 生 産 と 流 通 品 質 評 価 と 試 験 法 を 述 べた.また 生 薬 の 主 要 成 分 重 要 成 分 につき 化 学 構 造 による 分 類 と それらの 生 合 成 経 路 について 概 説 した.また 生 薬 の 漢 方 医 薬 学 的 な 取 り 扱 いと 重 要 な 漢 方 処 方 各 種 の 生 薬 製 剤 や 民 間 薬 医 薬 品 合 成 原 料 その 他 の 応 用 につ いて 解 説 した 分 析 化 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 大 久 保 明 ) 本 教 科 では 主 として 有 機 化 合 物 ( 医 薬 品 生 体 成 分 食 品 環 境 物 質 等 )の 化 学 的 分 析 に 関 わる 基 礎 知 識 を 修 得 させる 講 義 では これらの 有 機 物 質 の 分 離 精 製 法 化 学 的 確 認 法 および 物 理 学 的 測 定 法 について 概 略 を 説 明 した さらに 有 機 化 合 物 がもつ 官 能 基 (アル デヒド 基 ケトン 基 カルボキシル 基 アミノ 基 等 )の 性 質 に 基 づく 有 機 定 性 分 析 等 につい て 詳 説 し 代 表 的 医 薬 品 を 日 本 薬 局 方 純 度 試 験 確 認 試 験 へ 応 用 する 方 法 を 修 得 させた 物 理 化 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 小 澤 俊 彦 ) 物 理 化 学 とは 物 質 の 状 態 と 外 界 の 状 態 の 関 係 から 引 き 起 こされる 種 々の 自 然 現 象 につ 34

いて 一 般 性 のある 法 則 をあてはめてこれを 解 明 する 学 問 である また 薬 学 領 域 で 対 象 と する 物 質 は 気 体 液 体 固 体 さらに 懸 濁 剤 乳 剤 酵 素 生 体 膜 タンパク 質 のような 高 分 子 までさまざまである 本 教 科 では 物 質 の 性 質 として 溶 解 性 溶 液 の 性 質 希 薄 溶 液 の 束 一 性 状 態 図 の 見 方 などの 溶 液 論 からはじめ 生 体 に 投 与 された 薬 物 が 体 内 で 見 せる 動 態 やそのメカニズムを 解 明 するための 基 礎 となる 反 応 速 度 論 を 講 述 した 機 器 分 析 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 山 崎 和 応 担 当 者 : 大 類 洋 ) 薬 学 領 域 において 遭 遇 するさまざまな 事 象 を 定 性 定 量 的 に 解 明 するための 手 段 として 機 器 による 分 析 は 不 可 欠 であり 目 的 に 応 じて 多 くの 分 析 機 器 が 用 いられている 機 器 分 析 は 化 学 物 質 の 定 性 分 析 構 造 解 析 定 量 分 析 などに 用 いられるのみではなく 近 年 では 生 体 分 子 の 解 析 や 医 薬 品 の 品 質 管 理 臨 床 検 査 環 境 分 析 などへも 応 用 されている 本 教 科 では 分 光 分 析 ( 紫 外 可 視 吸 光 光 度 法 蛍 光 光 度 法 旋 光 度 測 定 法 旋 光 分 散 など) 金 属 元 素 の 分 析 ( 原 子 吸 光 光 度 法 発 光 分 析 法 )について その 原 理 装 置 および 測 定 方 法 について 概 説 した また 得 られる 測 定 データから 物 質 の 定 性 定 量 分 を 行 う 方 法 について 概 説 した 放 射 化 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 加 藤 真 介 ) 放 射 線 の 利 用 は 原 子 力 発 電 医 療 用 機 器 および 医 薬 品 としての 応 用 など 近 代 社 会 にお いて 必 要 不 可 欠 なものである しかし その 使 用 法 を 誤 ると 人 体 に 大 きな 害 をおよぼすこと もよく 知 られている 本 教 科 では 放 射 線 放 射 性 同 位 元 素 に 関 する 正 しい 基 礎 知 識 とその 使 用 法 を 修 得 させるため 各 種 放 射 性 壊 変 放 射 線 の 特 性 さらに 放 射 線 が 及 ぼす 生 体 への 影 響 について 解 説 した また 放 射 性 医 薬 品 の 種 類 用 途 等 について 述 べるとともに 放 射 線 防 護 と 関 係 法 規 についても 概 説 した 物 理 化 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 深 井 俊 夫 ) ある 変 化 が 自 発 的 に 起 こるかどうかという 判 定 は 化 学 研 究 上 の 大 きな 命 題 である これ は 熱 力 学 的 状 態 量 の 一 つである 自 由 エネルギーを 学 ぶことによって 理 解 することが 出 来 き る 本 教 科 では 物 理 化 学 Ⅰに 引 き 続 き 物 質 としての 凝 集 系 が 起 こす 現 象 について 熱 力 学 を 背 景 とする 学 問 体 系 で 捉 えた 物 質 の 変 化 は 即 エネルギーの 変 化 であり 反 応 には 必 ず 熱 の 出 入 りがあることから 種 々の 反 応 熱 と 熱 化 学 方 程 式 の 理 解 が 必 須 である そのため に 系 と 状 態 量 熱 力 学 の 法 則 反 応 熱 エンタルピー エントロピー 自 由 エネルギー(ギ 35

ブズエネルギー ヘルムホルツエネルギー) 電 池 と 電 極 反 応 について 解 説 を 行 った 機 器 分 析 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 山 崎 和 応 担 当 者 : 大 類 洋 ) 薬 学 領 域 において 遭 遇 するさまざまな 事 象 を 定 性 定 量 的 に 解 明 するための 手 段 として 機 器 分 析 法 は 不 可 欠 であり その 目 的 に 応 じて 多 くの 分 析 機 器 が 用 いられている 本 講 義 で は 赤 外 吸 収 分 析 法 核 磁 気 共 鳴 分 析 法 X 線 分 析 法 質 量 分 析 法 の 原 理 装 置 測 定 法 と その 応 用 について 解 説 を 行 った また これらの 機 器 から 得 られるスペクトルを 用 いて 物 質 の 構 造 を 解 析 する 方 法 を 教 授 した 微 生 物 学 [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 鈴 木 啓 太 郎 ) 生 態 系 には 細 菌 ウイルス 真 菌 および 原 虫 などの 多 くの 環 境 微 生 物 や 病 原 微 生 物 が 存 在 する これらの 微 生 物 に 関 する 基 礎 知 識 を 修 得 することは 感 染 症 の 予 防 や 治 療 を 理 解 する 上 で 極 めて 重 要 である 本 教 科 では 微 生 物 の 分 類 構 造 性 状 特 性 などの 微 生 物 の 基 礎 知 識 や 各 種 感 染 症 の 原 因 となる 病 原 微 生 物 の 特 徴 感 染 経 路 人 に 引 き 起 こす 代 表 的 疾 患 や 症 状 を 解 説 した また 感 染 予 防 の 基 本 となる 滅 菌 法 や 消 毒 法 について 解 説 した 生 化 学 Ⅱ [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 中 条 茂 男 ) 三 大 栄 養 素 であり 生 体 成 分 でもある 糖 質 脂 質 タンパク 質 の 生 体 内 における 変 化 ( 生 合 成 と 分 解 )とエネルギー 産 生 について 解 説 した また 生 体 内 変 化 について 重 要 な 役 割 を 演 じている 酵 素 および 補 酵 素 について 概 説 し 遺 伝 情 報 を 担 っている 核 酸 の 生 合 成 と 分 解 過 程 についても 解 説 した これらの 講 義 を 通 して 本 教 科 が 病 態 生 理 学 や 臨 床 生 化 学 を 理 解 す る 上 で 重 要 であること および 病 気 の 診 断 治 療 および 予 防 や 創 薬 にも 密 接 に 関 与 している ことを 解 説 した 機 能 形 態 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 黒 岩 美 枝 ) 病 態 生 理 学 Ⅰが 2 年 生 前 期 に 行 われるために 今 年 度 から 1 年 生 後 期 に 機 能 形 態 学 Ⅱの 講 義 を 取 り 入 れることになった 機 能 形 態 学 Ⅰで 学 んだ 機 能 形 態 学 の 総 論 を 基 に 各 論 とし て 循 環 器 系 消 化 器 系 呼 吸 器 系 泌 尿 器 系 について 解 剖 学 的 組 織 学 および 細 胞 生 物 学 的 特 徴 とともに 各 器 官 系 が 生 命 を 維 持 するための 機 能 について 講 義 をした また 2 年 生 36

で 行 われる 病 態 生 理 学 や 薬 理 学 の 機 能 形 態 学 的 な 基 礎 知 識 について 1 年 生 でも 理 解 できる ような 講 義 を 行 った さらに 薬 剤 師 として 必 要 な 機 能 形 態 学 の 知 識 についても 講 義 を 行 っ た 免 疫 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 中 島 敏 治 ) 本 講 義 では 免 疫 担 当 組 織 細 胞 の 種 類 と 役 割 補 体 抗 体 分 子 の 特 徴 サイトカイン 免 疫 系 細 胞 間 ネットワーク 等 について 講 述 し 免 疫 系 の 基 礎 知 識 を 修 得 させた さらに こ れらの 基 礎 知 識 に 基 づき 免 疫 系 異 常 による 病 態 であるアレルギー エイズ 自 己 免 疫 疾 患 臓 器 移 植 免 疫 反 応 ワクチン 等 についても 解 説 した 食 品 衛 生 学 Ⅰ [ 後 期 1 単 位 ]( 科 目 責 任 者 : 石 崎 睦 雄 ) 人 々は 多 くの 食 品 中 の 栄 養 素 を 摂 取 することにより 健 康 の 維 持 と 増 進 を 図 る 本 教 科 は 食 品 の 有 益 性 安 全 性 を 保 持 し 衛 生 上 の 危 害 の 防 止 などを 考 察 する 学 問 である そのため 薬 剤 師 の 職 能 の 重 要 な 一 分 野 とされている 講 義 では 食 品 衛 生 学 の 概 念 食 品 の 一 面 であ る 栄 養 素 としての 食 品 成 分 の 化 学 (とくに 栄 養 素 の 特 徴 意 義 エネルギー 代 謝 栄 養 価 栄 養 所 要 量 など) さらに 食 品 の 変 質 保 存 化 学 性 自 然 毒 カビ 類 などによる 食 中 毒 ならびに 食 品 添 加 物 の 種 類 と 用 途 使 用 基 準 などについて 解 説 した 薬 理 学 Ⅰ [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 大 森 健 守 担 当 者 : 出 雲 信 夫 ) 薬 理 学 は 薬 物 の 生 体 に 対 する 作 用 および 作 用 機 序 を 理 解 するための 基 礎 知 識 である 本 講 義 の 目 的 は 薬 物 療 法 における 医 薬 品 の 選 択 法 とその 薬 効 発 現 機 序 について 理 解 を 深 め ることである 本 教 科 では 前 期 にこれから 薬 理 学 を 学 ぶのに 必 要 な 総 論 である 薬 理 作 用 薬 物 受 容 体 チャネル 細 胞 内 情 報 伝 達 系 などについて 講 述 した また 各 論 では 高 血 圧 治 療 薬 など 自 律 神 経 系 に 作 用 する 薬 物 の 薬 理 作 用 作 用 機 序 副 作 用 および 臨 床 適 応 などにつ いて 講 述 した 後 期 は 局 所 麻 酔 薬 や 筋 弛 緩 薬 など 体 性 神 経 系 に 作 用 する 薬 物 とともに 統 合 失 調 症 治 療 薬 不 眠 症 治 療 薬 うつ 病 治 療 薬 パーキンソン 病 治 療 薬 など 中 枢 神 経 系 に 作 用 する 種 々の 薬 物 の 薬 理 作 用 作 用 機 序 副 作 用 および 臨 床 適 応 について 講 述 した 病 態 生 理 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 ) 分 担 : 篠 塚 達 雄 友 部 浩 二 ]( 科 目 責 任 者 : 篠 塚 達 雄 ) 37

薬 剤 師 は 薬 物 治 療 の 専 門 家 として 患 者 への 服 薬 指 導 や 医 師 とのコミュニケーションの ために 病 態 生 理 学 を 身 につけておく 必 要 がある 本 講 義 では 各 疾 患 の 病 態 生 理 を 理 解 でき るように 1 年 次 の 機 能 形 態 学 で 学 習 した 各 臓 器 の 構 造 や 機 能 と 各 病 態 との 関 係 を 理 解 し 疫 学 や 発 症 原 因 症 状 診 断 基 準 検 査 法 について 講 義 を 行 った 病 態 生 理 学 I では 血 液 凝 固 系 疾 患 呼 吸 器 疾 患 循 環 器 系 疾 患 耳 鼻 咽 喉 皮 膚 疾 患 骨 疾 患 について 講 義 を 行 った 病 態 生 理 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ( 全 学 科 ) 分 担 : 篠 塚 達 雄 友 部 浩 二 ]( 科 目 責 任 者 : 篠 塚 達 雄 ) 薬 剤 師 は 薬 物 治 療 の 専 門 家 として 患 者 への 服 薬 指 導 や 医 師 とのコミュニケーションの ために 病 態 生 理 学 を 身 につけておく 必 要 がある 本 講 義 では 各 疾 患 の 病 態 生 理 を 理 解 でき るように 1 年 次 の 機 能 形 態 学 で 学 習 した 各 臓 器 の 構 造 や 機 能 と 各 病 態 との 関 係 を 理 解 し 疫 学 や 発 症 原 因 症 状 診 断 基 準 検 査 法 について 講 義 を 行 った 病 態 生 理 学 Ⅱでは 血 液 疾 患 心 疾 患 消 化 器 疾 患 腎 泌 尿 器 系 疾 患 免 疫 疾 患 について 講 義 を 行 った 物 理 薬 剤 学 Ⅰ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 津 田 泰 之 ) 医 薬 品 製 剤 の 有 効 性 と 安 全 性 は 原 薬 と 製 剤 添 加 剤 の 複 合 系 が 有 する 物 理 化 学 的 性 質 に 大 きく 影 響 される 物 質 の 物 理 的 状 態 化 学 的 組 成 が 均 一 な 相 phase は 温 度 や 圧 力 による 影 響 を 受 け 物 質 の 存 在 状 態 は 相 互 に 変 化 する 本 教 科 では 分 子 間 相 互 作 用 物 質 の 存 在 状 態 と 相 平 衡 界 面 とコロイド 分 散 系 について 講 述 した 生 物 有 機 化 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 大 場 正 志 ) 生 命 活 動 は 絶 え 間 のない 化 学 変 換 の 中 で 維 持 されており 生 体 内 で 起 こっている 現 象 を 理 解 するためには その 中 心 的 役 割 を 担 っている 有 機 分 子 の 機 能 を 理 解 することが 必 要 で ある 本 講 義 では 生 体 を 構 成 する 物 質 の 複 雑 な 機 能 に 関 する 基 礎 的 な 知 識 を 有 機 化 学 的 に 分 子 レベルで 修 得 することを 目 的 としている 生 体 内 分 子 として 糖 質 アミノ 酸 ペプチド タンパク 質 脂 質 を 取 り 上 げ 構 造 生 合 成 反 応 機 能 などについて 講 義 した また そ れらの 代 謝 過 程 の 反 応 機 構 やエネルギー 産 生 に 関 して 解 説 した 38

生 物 系 実 習 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 川 嶋 芳 枝 担 当 者 : 川 嶋 剛 長 田 博 五 十 鈴 川 和 人 金 子 正 裕 櫻 井 敏 博 五 十 鈴 川 知 美 伊 藤 陽 一 ) 本 実 習 の 目 的 は 機 能 形 態 学 生 化 学 の 講 義 内 容 をさらに 理 解 修 得 させることである そのために 機 能 形 態 学 実 習 では ラットの 解 剖 の 実 習 を 行 い 各 器 官 の 形 態 と 機 能 を 理 解 させた また 人 体 解 剖 模 型 を 用 いて 人 体 の 構 造 と 各 器 官 の 機 能 を 修 得 させた 生 化 学 実 習 では 酵 素 反 応 能 速 度 論 に 関 する 実 験 を 行 い 酵 素 やその 阻 害 剤 に 関 する 知 識 を 確 認 すると ともに 各 機 器 の 操 作 方 法 を 修 得 させた また PCR 法 および 得 られた DNA の 電 気 泳 動 を 実 施 することにより 特 定 の DNA を 増 幅 し 解 析 する 方 法 を 修 得 させた 物 理 系 実 習 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 宮 代 博 継 担 当 者 : 寺 田 一 樹 石 橋 雪 子 鈴 木 啓 介 長 嶋 大 地 加 藤 真 介 ) 本 実 習 は 薬 学 教 育 モデル カリキュラム 中 の 化 学 物 質 の 分 析 に 則 って 分 析 化 学 の 内 容 を 理 解 修 得 させることを 目 的 としている 酸 塩 基 平 衡 をはじめとして 種 々の 容 量 分 析 法 ( 中 和 滴 定 酸 化 還 元 滴 定 キレート 滴 定 など) の 原 理 および 標 準 液 の 調 製 から 実 際 の 標 定 さらに 試 料 の 定 量 までの 操 作 方 法 について 講 義 および 実 習 を 行 なった また 物 質 の 構 造 に 基 づく 化 学 的 性 質 の 理 解 その 性 質 を 利 用 した 分 析 法 の 知 識 や 技 術 について 解 説 した さらに 目 的 成 分 の 定 量 計 算 法 や 数 値 の 取 り 扱 い 方 についても 解 説 することで 日 本 薬 局 方 および 衛 生 試 験 法 の 確 認 試 験 純 度 試 験 定 量 法 についての 基 礎 となる 知 識 を 概 説 し た 化 学 系 実 習 Ⅰ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 飯 塚 徹 担 当 者 : 寺 林 進 山 崎 和 応 奥 野 義 規 増 井 悠, 小 林 加 奈 ) 本 実 習 では 講 義 ですでに 学 んだ 化 学 系 の 基 礎 知 識 と 化 学 実 験 の 基 本 操 作 法 を 実 習 を 通 して 体 得 させることを 目 的 とし 有 機 化 学 および 生 薬 学 についての 実 験 実 習 を 行 った まず 実 験 器 具 の 名 称 と 用 途 の 確 認 試 薬 溶 液 の 調 製 法 からはじめ 有 機 化 合 物 の 抽 出 精 製 再 結 晶 融 点 沸 点 測 定 ならびに 蒸 留 などの 基 本 的 操 作 を 体 得 させた さらに 官 能 基 の 性 質 を 利 用 した 分 離 精 製 および 有 機 分 析 薄 層 クロマトグラフィーを 用 いた 分 離 分 析 を 行 い 化 学 構 造 と 物 性 反 応 について 理 解 を 深 めさせた また 薬 局 方 記 載 の 代 表 的 な 生 薬 の 確 認 試 験 および 純 度 試 験 を 実 施 し 化 学 分 析 による 生 薬 の 評 価 を 理 解 させた さらに 生 薬 の 形 態 観 察 や 漢 方 処 方 を 観 察 することにより 生 薬 の 取 り 扱 いを 体 験 させた 39

生 物 系 実 習 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 細 野 哲 司 担 当 者 : 金 子 正 裕 櫻 井 敏 博 五 十 鈴 川 知 美 辻 真 貴 ) 本 教 科 では 我 々の 身 近 に 存 在 する 常 在 微 生 物 を 用 いて 無 菌 操 作 により 微 生 物 の 培 養 細 菌 の 分 離 同 定 等 の 実 習 を 行 い 微 生 物 の 取 り 扱 いに 関 する 基 礎 知 識 と 操 作 を 修 得 させ た また 抗 原 抗 体 反 応 を 利 用 した 実 習 を 行 い 免 疫 応 答 の 応 用 に 関 する 知 識 と 操 作 を 修 得 させた 物 理 系 実 習 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 八 木 健 一 郎 担 当 者 : 津 田 泰 之 石 橋 雪 子 長 嶋 大 地 ) 物 理 系 実 習 Ⅱは 物 理 化 学 および 機 器 分 析 学 の 講 義 内 容 をさらに 理 解 修 得 させることを 目 的 とする 実 習 である 医 薬 品 の 薬 物 動 態 とその 安 定 性 に 主 眼 をおいて 反 応 速 度 論 分 配 弱 電 解 質 の 性 質 界 面 活 性 剤 の 性 質 等 に 関 する 実 験 を 行 った また 化 合 物 の 定 性 定 量 や 混 合 物 の 分 離 定 量 等 に 関 する 機 器 分 析 実 験 を 行 うとともに IR UV NMRなどの 機 器 分 析 装 置 を 用 いた 測 定 法 得 られた 各 種 スペクトルデータに 基 づく 化 学 構 造 の 解 析 法 など を 学 んだ 本 実 習 を 通 して 物 理 化 学 的 な 考 え 方 や 物 理 化 学 的 な 現 象 の 観 察 法 測 定 法 を 習 熟 させた 物 理 化 学 演 習 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 深 井 俊 夫 八 木 健 一 郎 ) 本 演 習 は 本 学 の 1~2 年 次 に 学 ぶ 分 析 化 学 ⅠおよびⅡ 物 理 化 学 ⅠおよびⅡ さらに 機 器 分 析 学 ⅠおよびⅡなどの 物 理 系 科 目 の 理 解 をよりいっそう 深 め その 応 用 力 を 培 うこと を 目 的 とする 講 義 だけでは 十 分 に 理 解 できない 物 理 系 管 区 の 内 容 を 総 合 的 な 観 点 からみ た 演 習 問 題 に 置 き 換 え 演 習 問 題 を 解 くことによって 講 義 内 容 を 理 解 し 確 かな 物 理 系 の 基 礎 学 力 を 身 につけることを 目 指 す これにより これから 学 ぶ 医 療 薬 学 科 目 を 円 滑 に 理 解 で きる 実 践 的 応 用 力 の 習 得 を 目 的 として 演 習 を 行 った 学 科 専 攻 健 康 薬 学 科 栄 養 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 伊 藤 順 子 ) 40

三 大 栄 養 素 ( 炭 水 化 物 脂 質 タンパク 質 ) ビタミン ミネラルを 列 挙 し それぞれの 構 造 生 理 機 能 代 謝 などについて 概 説 した 栄 養 素 の 消 化 吸 収 について 理 解 する 消 化 器 系 の 構 造 と 働 き 消 化 酵 素 の 働 きについて 概 説 した 栄 養 素 の 過 不 足 によるおもな 疾 病 を 列 挙 し 疾 病 が 起 こる 生 理 的 仕 組 みについて 概 説 した エネルギー 代 謝 を 理 解 させ 食 事 摂 取 基 準 食 事 バランスガイド 薬 剤 師 として 栄 養 指 導 ができることを 講 義 の 目 的 とした 今 後 の 望 ましい 食 生 活 について 自 分 の 意 見 を 発 言 できるよう 日 本 における 栄 養 摂 取 の 現 状 と 問 題 点 日 本 人 の 食 生 活 と 栄 養 の 変 遷 について 解 説 した 精 神 と 健 康 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 杉 本 由 美 ) ストレス 社 会 と 呼 ばれる 現 代 は ストレスに 起 因 するさまざまな 疾 患 が 増 加 している ス トレス 解 消 を 目 的 とした 飲 酒 などによるアルコール 性 疾 患 は 以 前 から 知 られているが 最 近 ではストレスが 直 接 の 原 因 である うつ 病 やこれによる 自 殺 が 多 く 見 られるようになっ た 本 教 科 では このような 現 代 におけるストレスをはじめとする 精 神 と 健 康 の 関 係 につい て 講 述 した さらに これまでほとんど 見 られなかった 未 成 年 (とくに 若 年 期 )のうつ 病 や 成 人 病 をテーマとして ストレスと 健 康 の 関 係 について 考 察 させた ライフステージ 栄 養 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 金 谷 建 一 郎 ) ライフステージ 栄 養 学 とは 人 間 の 一 生 における 成 長 発 達 加 齢 および 老 化 に 関 する 知 識 と 各 ライフステージの 身 体 的 精 神 的 生 理 的 特 徴 について 学 び 各 段 階 に 応 じた 適 切 な 栄 養 補 給 に 関 する 基 礎 的 な 知 識 を 扱 う 学 問 である これらは あらゆる 年 代 層 の 患 者 に 接 す る 薬 剤 師 に 有 用 かつ 必 要 な 知 識 である 本 教 科 では 成 長 発 達 加 齢 に 伴 う 生 体 組 織 の 成 長 や 機 能 発 達 母 性 栄 養 新 生 児 乳 児 幼 児 期 成 人 期 更 年 期 ( 実 年 期 ) 高 齢 期 ( 老 年 期 )などの 各 ライフステージにおける 身 体 的 精 神 的 機 能 発 達 の 特 徴 と 栄 養 要 求 について 解 説 した 漢 方 薬 学 科 本 草 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 寺 林 進 ) 漢 方 薬 に 用 いられる 薬 物 に 関 する 古 典 文 献 を 概 説 した 漢 代 の 神 農 本 草 経 唐 代 の 新 修 本 草 各 種 の 証 類 本 草 さらに 明 代 の 本 草 綱 目 に 至 る 中 国 の 本 草 書 と これらが 導 入 された 日 本 の 本 草 学 を 学 ばせた 薬 物 に 関 する 記 載 の 歴 史 的 な 変 遷 同 時 代 の 医 学 書 との 関 連 性 の 比 較 41

などを 通 じて 個 々の 漢 方 薬 物 本 来 の 薬 としての 性 質 その 薬 効 ばかりでなく 品 質 生 産 に 至 る 漢 方 医 学 の 背 景 となる 知 識 を 学 ばせ 西 洋 医 学 的 な 概 念 にとらわれない 正 しい 漢 方 薬 物 認 識 の 方 法 を 解 説 した また 同 時 に 医 薬 品 開 発 のシーズ 探 索 としての 本 草 文 献 の 扱 いも 学 ばせた 薬 用 植 物 学 特 論 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 伊 田 喜 光 ) ある 種 の 植 物 は 古 来 より 草 根 木 皮 ( 草 根 木 皮 )とも 呼 ばれて 病 気 やけがの 治 療 に 用 いられてきた 19 世 紀 末 になるとこれらの 薬 用 植 物 ならびに 有 毒 植 物 から 薬 効 成 分 や 有 毒 成 分 が 単 離 構 造 決 定 されるようになり 20 世 紀 に 入 る 頃 から 薬 効 成 分 が 次 々と 医 薬 品 として 疾 病 の 治 療 に 用 いられるようになった 現 代 でも 植 物 は 重 要 な 医 薬 品 開 発 資 源 とし て 注 目 されている 特 論 と 位 置 づけられている 本 教 科 では 民 間 薬 としての 薬 用 植 物 や 有 毒 植 物 ならびにこれから 生 み 出 された 医 薬 品 などについて 講 義 した 生 薬 学 特 論 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 伊 田 喜 光 ) 本 教 科 では 共 通 科 目 としての 生 薬 学 を 学 んだ 学 生 に 対 し 日 本 薬 局 方 に 収 載 されている 生 薬 だけでなく 局 方 外 の 生 薬 規 格 集 に 収 載 されている 生 薬 さらに 医 療 用 および 薬 局 製 剤 用 の 漢 方 原 料 となる 生 薬 約 250 品 目 について 講 義 した それらの 基 原 特 性 鑑 別 方 法 選 品 の 方 法 成 分 情 報 薬 局 方 試 験 法 に 加 えて 薬 理 作 用 の 特 色 と 臨 床 応 用 例 などを 解 説 した これによって 現 在 漢 方 で 使 用 されているほとんどすべての 生 薬 についてその 基 礎 事 項 を マスターしたことになり この 後 の 漢 方 理 論 や 漢 方 処 方 学 の 修 得 の 基 礎 とした 臨 床 薬 学 科 医 療 システム 概 論 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 宇 佐 美 英 治 ) 医 療 システムの 効 率 化 すなわち サービスの 質 を 高 めながら 医 療 にかかるコストを 下 る ことが 期 待 されている しかし わが 国 の 薬 剤 師 は 医 療 機 関 にどのような 部 門 があり ど のような 業 務 の 医 療 従 事 者 がいるかを 理 解 していないと 指 摘 されるところである 本 講 義 では 医 療 機 関 での 各 部 門 の 医 療 従 事 者 の 組 織 や 業 務 内 容 および 課 題 を 紹 介 し 医 療 サービスの 需 要 医 療 の 機 能 分 化 さらに 医 療 システムの 日 本 と 欧 米 との 比 較 も 取 り 入 れて 概 説 し 医 療 のしくみを 理 解 した 上 で 医 療 機 関 の 各 部 門 がいかに 組 織 化 され 経 営 されて いるかについて 解 説 した 42

医 学 概 論 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 関 谷 剛 ) 将 来 医 療 の 前 線 で 働 く 薬 剤 師 にとって 医 学 の 歴 史 医 の 倫 理 に 関 する 知 識 を 学 び 医 学 に 関 する 基 本 的 な 知 識 を 習 得 することは 医 療 チームの 中 心 となる 医 師 の 考 え 方 を 知 る 上 で 大 変 重 要 である 本 教 科 では 医 師 の 立 場 から 生 命 とは 何 か 科 学 の 発 達 とともに 進 歩 した 医 学 の 歴 史 健 康 と 病 気 医 療 と 保 険 などについて 講 義 した また 現 代 の 医 師 の 倫 理 観 インフォームド コンセントとその 問 題 点 さらに 医 療 におけるQOLの 向 上 などに 関 しても 講 述 した 看 護 学 概 論 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 浅 川 明 子 ) わが 国 における 保 健 医 療 福 祉 の 提 供 体 制 は 近 年 著 しく 変 貌 した その 背 景 には 関 連 科 学 の 進 展 や 社 会 構 造 の 変 化 人 々が 健 康 で 安 心 して 暮 らせる 社 会 の 創 造 中 でも 心 に 寄 り 添 う 優 れた 医 療 の 提 供 への 期 待 がある 人 々の 期 待 に 応 えるには 多 くの 専 門 職 者 が 高 い 専 門 性 を 発 揮 するとともに 連 携 協 働 を 図 り ケアサービスを 提 供 する 必 要 がある 薬 剤 師 は 基 より 保 健 医 療 福 祉 の 専 門 職 者 には 相 互 の 専 門 特 性 についての 認 識 をもとに 立 場 を 十 分 理 解 しチームとして 機 能 することが 求 められる 本 概 論 では 看 護 の 目 的 看 護 における 人 間 理 解 の 特 性 看 護 活 動 の 行 われている 場 所 看 護 の 役 割 と 機 能 看 護 活 動 の 実 際 及 び 薬 剤 師 をはじめ 関 連 職 者 との 協 働 の 実 際 について 概 説 した 3 年 次 教 養 科 目 薬 学 英 語 Ⅳ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 ) 分 担 : 杉 本 由 美 殿 岡 恵 子 ] ( 科 目 責 任 者 : 殿 岡 恵 子 ) 国 際 化 が 進 む 中 医 療 に 携 わる 薬 剤 師 にも 医 療 に 関 する 情 報 を 英 語 で 表 現 し 逆 にまた 受 け 入 れる 基 本 的 能 力 がこれからますます 必 要 とされる 本 講 義 では 薬 学 英 語 Ⅰ Ⅱ Ⅲで 学 んだ 薬 学 分 野 に 関 する 基 本 的 な 専 門 用 語 や 構 文 を 基 に 主 として 医 療 分 野 である 病 態 生 理 学 薬 理 学 薬 物 治 療 学 などに 関 連 した 英 文 の 教 科 書 あるいは 学 術 雑 誌 トピックスなどを 題 材 として 論 読 させ 薬 学 英 語 の 応 用 力 の 向 上 をはかった 43

専 門 教 育 科 目 有 機 化 学 Ⅳ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 高 橋 孝 志 担 当 者 : 片 岡 貞 ) 有 機 化 学 には 医 薬 品 の 合 成 ( 創 薬 )という 目 的 のほかに 生 体 内 で 起 こる 現 象 を 理 解 す るための 生 体 反 応 の 解 明 という 重 要 な 役 割 があり 薬 学 教 育 の 最 も 大 切 な 基 礎 となる 学 問 である 本 教 科 では 有 機 反 応 論 に 基 づいて 各 種 官 能 基 の 物 性 と 合 成 法 を 詳 述 した カル ボニル 化 合 物 カルボン 酸 アミン フェノール 等 について 科 学 的 特 性 を 論 述 し 薬 学 の 基 礎 としての 有 機 化 学 を 概 説 した 医 薬 品 化 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 武 田 収 功 ) 医 薬 品 の 構 造 と 生 理 活 性 の 相 関 性 究 明 に 主 眼 を 置 き 有 機 化 学 の 視 座 から 官 能 基 の 性 質 および 医 薬 品 合 成 における 単 位 反 応 を 理 解 させた 合 成 および 天 然 由 来 の 医 薬 品 の 中 から 代 表 的 なものを 選 んで その 炭 素 - 炭 素 基 本 骨 格 合 成 法 や 官 能 基 による 化 学 修 飾 の 方 法 を 修 得 させた 新 規 医 薬 品 の 開 発 に 必 要 な 有 機 化 学 の 応 用 力 を 涵 養 させることを 目 的 とした 有 機 化 学 Ⅲ [ 後 期 1 単 位 ( 漢 方 薬 学 科 健 康 薬 学 科 )]( 科 目 責 任 者 : 高 橋 孝 志 片 岡 貞 ) 有 機 化 合 物 ( 炭 素 化 合 物 )の 化 学 は 医 薬 品 の 合 成 ( 創 薬 )だけではなく 薬 学 の 生 命 科 学 衛 生 化 学 さらには 医 療 薬 学 を 理 解 するための 基 礎 となる 学 問 である 本 教 科 では 有 機 化 学 Ⅰ 有 機 化 学 Ⅱで 学 んだ 有 機 化 学 の 基 礎 的 な 知 識 を 基 盤 とする 応 用 編 として 化 合 物 がもつ 種 々の 官 能 基 とその 反 応 性 について 概 説 した とくに 共 役 不 飽 和 化 合 物 芳 香 族 化 合 物 有 機 金 属 化 合 物 アルデヒドおよびケトンなどについて 種 々の 官 能 基 の 性 質 とその 化 学 反 応 性 さらに 反 応 機 構 とその 応 用 としての 各 種 の 合 成 法 を 概 説 した 天 然 物 化 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 梶 原 康 宏 ) 医 薬 品 のはじまりは 生 薬 や 薬 用 植 物 から 分 離 された 成 分 ( 天 然 有 機 化 合 物 = 天 然 物 )で あった 植 物 をはじめとする 天 然 物 の 成 分 には 医 薬 品 原 料 などに 利 用 できる 有 用 な 化 合 物 があることから 薬 用 資 源 学 生 薬 学 天 然 物 化 学 は 薬 学 教 育 モデルコアカリキュラムで 薬 の 宝 庫 としての 天 然 物 なる 項 目 として 取 り 上 げられている 天 然 物 化 学 では 天 然 物 に 含 まれる 多 種 多 様 な 化 学 成 分 を 理 解 するために 生 合 成 経 路 に 基 づいて 分 類 し それらの 化 合 物 の 化 学 構 造 上 の 特 徴 ならびに 化 合 物 としての 重 要 性 や 44

有 用 性 について 講 義 した また 成 分 の 一 般 的 な 分 離 精 製 法 化 合 物 の 同 定 法 や 構 造 解 析 法 についても 概 説 した 医 薬 品 化 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 武 田 収 功 ) 医 薬 品 の 構 造 と 生 理 活 性 の 相 関 性 究 明 に 主 眼 を 置 き 個 々の 医 薬 品 を 構 造 面 からとらえ その 物 理 的 化 学 的 さらには 生 物 学 的 性 質 を 解 析 し 医 薬 品 として 使 用 する 際 の 化 学 構 造 と 薬 理 作 用 の 相 関 性 を 講 述 した また 医 薬 品 と 生 体 内 タンパク 質 との 相 互 作 用 を 有 機 化 学 的 アプローチによって 考 察 し これからの 創 薬 におけるドラッグデザインのあり 方 に ついても 講 述 した 臨 床 物 理 分 析 法 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 加 藤 真 介 ) 科 学 技 術 の 進 歩 により 多 くの 新 しい 医 療 用 診 断 機 器 が 開 発 され これまで 発 見 できなか った 病 気 の 診 断 に 効 果 をあげている 薬 剤 師 もこれらの 機 器 に 関 する 基 本 的 事 項 について は 理 解 しておく 必 要 がある 本 教 科 では 核 磁 気 共 鳴 診 断 法 X 線 を 用 いた 単 純 撮 影 法 と CT 法 放 射 性 医 薬 品 を 用 いたポジトロン CT 法 超 音 波 診 断 法 およびファイバースコープ 法 と いった 画 像 診 断 検 査 法 さらには 心 臓 の 電 気 的 活 動 をグラフ 化 する 心 電 図 といった 電 磁 気 生 理 学 的 手 法 などの 原 理 特 徴 について 解 説 した 微 生 物 薬 品 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 向 井 鐐 三 郎 ) 人 類 にとって 有 害 な 感 染 症 を 引 き 起 こす 病 原 微 生 物 が 存 在 する 一 方 古 くから 多 くの 有 益 な 恵 を 与 えている 微 生 物 も 数 多 く 存 在 する 近 年 後 者 の 微 生 物 群 の 有 効 利 用 がバイオテ クノロジーの 主 要 な 一 分 野 になっている 本 教 科 では 薬 物 治 療 に 重 要 な 役 割 を 果 たす 微 生 物 産 生 の 医 薬 品 である 抗 生 物 質 について 講 述 し 抗 生 物 質 の 分 類 化 学 的 性 質 薬 理 作 用 お よび 作 用 機 序 臨 床 適 用 等 の 基 礎 知 識 を 解 説 した また 社 会 的 問 題 となっている 院 内 感 染 MRSA などの 薬 剤 耐 性 菌 耐 性 発 現 機 構 や 遺 伝 子 組 換 え 技 術 による 新 医 薬 品 についても 解 説 した 分 子 生 物 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 小 俣 義 明 ) 本 年 は 生 物 界 において 20 世 紀 最 大 の 発 見 と 言 われる DNA 二 重 らせん 構 造 の 発 見 から 60 45

年 となる その 発 見 を 元 に 発 展 してきたセントラルドグマの 各 段 階 について 詳 しく 解 説 し た 基 本 事 項 として 核 酸 の 化 学 構 造 を 挙 げ 構 成 する 成 分 である 塩 基 ヌクレオシド ヌク レオシドの 種 類 と 名 称 を 確 認 した 上 で それらの 合 成 と 分 解 の 過 程 および 調 節 について 述 べた 次 いで 核 酸 の 化 学 構 造 以 外 の 高 次 構 造 について 理 解 した 後 に DNA 複 製 に 関 わる 酵 素 と 複 製 機 構 DNA の 損 傷 の 種 類 と 修 復 の 過 程 及 び 変 異 RNA の 転 写 に 関 わる 酵 素 と 作 用 及 び 転 写 の 調 節 リボソームにおけるタンパク 質 の 翻 訳 の 機 構 について 順 次 解 説 した 分 子 生 物 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ]( 科 目 責 任 者 : 川 嶋 剛 ) 生 命 のプログラムとも 言 える 遺 伝 子 情 報 に 関 する 知 識 はヒトゲノムの 全 塩 基 配 列 決 定 と ポストゲノム 研 究 によりこれからの 薬 剤 師 にとって 必 須 である これらを 理 解 するために 本 教 科 ではゲノムと 遺 伝 子 の 関 係 などの 基 礎 的 知 識 を 解 説 した また 一 塩 基 多 型 や 他 の 遺 伝 子 多 型 遺 伝 子 変 異 と 疾 患 との 関 連 について 解 説 した さらに 細 胞 内 情 報 伝 達 分 子 生 物 学 的 技 術 遺 伝 子 工 学 を 用 いて 開 発 された 組 換 え 医 薬 品 について 解 説 し 遺 伝 子 治 療 再 生 医 療 ポストゲノム 研 究 として 重 要 であるゲノム 創 薬 への 取 り 組 みについても 解 説 した 食 品 衛 生 学 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 伊 藤 順 子 ) 食 品 衛 生 行 政 について 理 解 させるために 食 品 衛 生 監 視 員 食 品 衛 生 管 理 者 の 業 務 につい て 概 説 した 食 品 の 腐 敗 変 敗 褐 変 等 の 機 構 について 理 解 させるために これらを 防 ぐ 方 法 適 切 な 保 存 法 について 概 説 した 食 品 由 来 の 発 癌 物 質 を 列 挙 し その 生 成 機 構 を 説 明 し た 食 品 添 加 物 の 分 類 や 用 途 について 理 解 させるために 食 品 添 加 物 の 化 学 構 造 分 類 働 き 特 徴 について 概 説 した 代 表 的 な 保 健 機 能 食 品 を 列 挙 し その 機 能 について 概 説 した 遺 伝 子 組 換 え 食 品 について 概 説 した 環 境 衛 生 学 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 髙 橋 和 彦 ) 化 学 物 質 の 毒 性 は 化 学 物 質 と 生 体 の 相 互 作 用 の 結 果 として 発 現 されることから その 作 用 機 構 を 理 解 するとは 重 要 である 本 講 義 では 生 体 異 物 の 毒 性 を 科 学 的 根 拠 に 基 づいて 理 解 し 我 々の 健 康 維 持 のための 専 門 的 知 識 を 身 につけることを 目 標 とする そのために 生 体 異 物 の 体 内 動 態 の 基 本 的 プロセスと 代 謝 的 活 性 化 と 解 毒 化 について 解 説 し さらに 化 学 物 質 の 毒 性 評 価 のために 試 験 法 と 化 学 物 質 の 法 的 規 制 に 関 して 解 説 した また 電 離 放 射 線 と 非 電 離 放 射 線 についても 毒 性 発 現 の 作 用 機 構 と 人 体 への 影 響 について 解 説 した 46

衛 生 化 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 髙 橋 和 彦 ) 人 の 健 康 を 守 る 立 場 である 薬 剤 師 にとって 薬 物 や 毒 物 が 如 何 にして 生 体 に 対 して 有 害 作 用 を 発 現 するかを 理 解 することは 大 切 である 本 講 義 では 毒 物 がもつ 毒 性 作 用 や 安 全 性 評 価 法 を 学 び 薬 毒 物 の 有 害 作 用 への 対 処 法 や 解 毒 方 法 を 修 得 することを 目 的 とする その ため 毒 性 発 現 の 一 般 機 序 臓 器 特 異 的 に 毒 性 を 示 す 化 学 物 質 重 金 属 農 薬 の 毒 性 の 作 用 機 序 毒 物 に 対 する 防 御 因 子 薬 毒 物 の 分 析 法 と 解 毒 法 について 解 説 した 薬 理 学 Ⅱ [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 出 雲 信 夫 ) 薬 理 学 は 薬 物 の 生 体 に 対 する 作 用 および 作 用 機 序 を 理 解 するための 基 礎 知 識 である 本 講 義 の 目 的 は 薬 物 療 法 における 医 薬 品 の 選 択 法 とその 薬 効 発 現 機 序 について 理 解 を 深 め ることである 本 教 科 では 薬 理 学 Ⅰに 続 き 前 期 に 平 滑 筋 泌 尿 器 呼 吸 器 循 環 器 ( 心 不 全 不 整 脈 虚 血 性 心 疾 患 )に 作 用 する 種 々の 薬 物 の 薬 理 作 用 作 用 機 序 副 作 用 および 臨 床 適 応 について 講 述 した 後 期 は 高 血 圧 治 療 薬 抗 アレルギー 薬 抗 炎 症 薬 免 疫 抑 制 薬 HIV 治 療 薬 に 作 用 する 種 々の 薬 物 の 薬 理 作 用 作 用 機 序 副 作 用 および 臨 床 適 応 につい て 講 述 した 製 剤 学 [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 鷲 見 正 宏 ) 近 年 製 剤 技 術 の 向 上 により 新 しい 剤 形 が 次 々と 開 発 されている 医 薬 品 の 適 正 使 用 のた めには 薬 剤 師 がこれらの 新 しい 剤 形 を 含 む 各 種 剤 形 が 持 つ 基 本 的 な 性 質 を 理 解 しておく 必 要 がある そこで 製 剤 とする 薬 物 と 製 剤 材 料 及 び 添 加 剤 を 学 び 医 薬 品 の 投 与 経 路 と 各 種 剤 形 の 関 係 を 解 説 した さらに 日 本 薬 局 方 を 中 心 とした 製 剤 の 品 質 管 理 と 評 価 方 法 及 び 容 器 包 装 貯 蔵 方 法 等 について 解 説 した [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 鷲 見 正 宏 ) 注 射 剤 の 種 類 特 徴 を 説 明 し 適 正 使 用 について 解 説 した また 薬 物 治 療 の 有 効 性 安 全 性 信 頼 性 を 高 めるために 薬 物 の 投 与 形 態 や 薬 物 体 内 動 態 の 制 御 法 などを 工 夫 したDD Sに 関 する 基 本 的 知 識 を 修 得 し 臨 床 に 用 いられているDDS 製 剤 の 特 徴 を 解 説 した 47

薬 物 動 態 学 Ⅰ [ 通 年 2 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 池 田 敏 彦 ) 薬 物 動 態 学 は 医 薬 品 の 適 正 使 用 患 者 への 服 薬 指 導 あるいは 投 薬 に 関 わるリスクマネー ジメントの 上 で 極 めて 重 要 な 科 学 である 薬 物 の 吸 収 分 布 代 謝 排 泄 の 各 機 構 薬 物 相 互 作 用 さらには 薬 物 速 度 論 に 関 する 基 本 事 項 を 解 説 した また 薬 物 動 態 の 支 配 因 子 及 び 影 響 因 子 についても 解 説 した これらの 因 子 が 薬 物 の 効 果 や 副 作 用 の 発 現 に 関 与 すること を 認 識 させた 病 態 生 理 学 Ⅲ [ 前 期 1 単 位 ]( 科 目 責 任 者 : 篠 塚 達 雄 担 当 者 : 友 部 浩 二 ) 薬 剤 師 は 薬 物 治 療 の 専 門 家 として 患 者 への 服 薬 指 導 や 医 師 とのコミュニケーションの ために 病 態 生 理 学 を 身 につけておく 必 要 がある 本 講 義 では 各 疾 患 の 病 態 生 理 を 理 解 でき るように 1 年 次 の 機 能 形 態 学 で 学 習 した 各 臓 器 の 構 造 や 機 能 と 各 病 態 との 関 係 を 理 解 し 疫 学 や 発 症 原 因 症 状 診 断 基 準 検 査 法 を 学 び 症 状 や 検 査 値 から 疾 患 を 推 定 できるよう に 講 義 を 行 った 病 態 生 理 学 II では 症 候 内 分 泌 代 謝 疾 患 感 染 症 悪 性 腫 瘍 神 経 疾 患 精 神 疾 患 臨 床 検 査 値 の 読 み 方 について 講 義 を 行 った 物 理 薬 剤 学 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 津 田 泰 之 ) 医 薬 品 製 剤 の 有 効 性 と 安 全 性 は 原 薬 と 製 剤 添 加 剤 の 複 合 系 が 有 する 物 理 化 学 的 性 質 に 大 きく 影 響 される 本 教 科 では 固 形 の 製 剤 を 経 口 投 与 したあと 消 化 管 における 速 やかな 吸 収 を 確 保 するための 製 剤 設 計 上 大 切 な 問 題 となる 医 薬 品 の 安 定 性 粒 子 粉 体 の 性 質 拡 散 溶 解 および 放 出 また 半 固 形 および 分 散 系 製 剤 に 関 するレオロジーについて 講 述 し た 調 剤 学 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 岩 田 政 則 ) 調 剤 は 薬 学 で 学 んだ 知 識 に 基 づく 薬 剤 師 独 自 の 医 療 行 為 である 調 剤 の 概 念 は 従 来 の 技 術 中 心 の 物 質 指 向 から 情 報 指 向 患 者 指 向 へと 変 化 しつつある また 医 療 の 方 向 は 患 者 を 中 心 とした 安 全 管 理 効 率 的 管 理 となっている これらの 目 的 を 達 成 するため に 授 業 では 従 来 の 調 剤 医 薬 品 管 理 医 薬 品 情 報 等 を 修 得 することにより 種 々の 医 療 職 と ともに 薬 物 療 法 の 専 門 性 を 生 かしてチーム 医 療 の 一 員 としてその 役 割 を 発 揮 できる 知 識 と 48

態 度 を 概 説 した 調 剤 学 Ⅱ [ 後 期 1 単 位 ]( 科 目 責 任 者 : 岩 田 政 則 ) 患 者 のQOL( 生 活 の 質 ) 改 善 のために 医 療 人 としての 倫 理 性 の 保 持 および 患 者 の 利 益 確 保 が 薬 剤 師 職 能 となる 医 薬 品 に 関 わる 医 療 事 故 が 多 いことから 薬 剤 師 の 専 門 性 が 医 療 の 安 全 管 理 確 保 の 機 能 が 期 待 される 授 業 では 医 療 の 安 全 管 理 に 対 して 倫 理 性 を 有 する 薬 剤 師 の 知 識 態 度 を 概 説 した チーム 医 療 を 遂 行 するために 種 々の 医 療 職 の 役 割 を 概 説 した チーム 医 療 において 問 題 解 決 指 向 システム(POS)が 共 通 の 情 報 共 有 の 手 段 となることか ら その 理 論 と 構 造 を 概 説 した 授 業 では 講 義 および 演 習 を 組 み 合 わせたハイブリッド 型 授 業 によりモデル 患 者 についてPOSに 基 づく POMR の 作 成 をグループで 討 議 した 薬 物 治 療 学 Ⅰ [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 澤 木 康 平 ) 本 授 業 では 中 枢 神 経 疾 患 循 環 器 疾 患 アレルギー 免 役 疾 患 骨 関 節 疾 患 呼 吸 器 疾 患 消 化 器 疾 患 の 薬 物 治 療 に 用 いられる 治 療 薬 に 関 する 基 本 的 事 項 を 解 説 し 疾 病 に 伴 う 症 状 と 臨 床 検 査 値 の 変 化 などをみて 的 確 な 患 者 の 情 報 を 収 集 し 治 療 薬 の 選 択 用 法 用 量 の 決 定 および 使 用 上 の 注 意 事 項 などの 基 本 的 知 識 について 概 説 した 医 療 心 理 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 村 田 実 希 郎 ) 医 療 心 理 学 は 心 (の 働 き)についての 科 学 である 心 理 学 の 中 で とくに 医 療 に 関 連 する 専 門 領 域 である 具 体 的 には 患 者 の 心 理 状 態 や 患 者 と 生 活 を 共 にしている 家 族 や 親 族 の 心 理 状 態 医 療 従 事 者 など 医 療 現 場 で 働 く 人 たちに 起 こりやすい 心 理 的 変 化 などについての 科 学 である 患 者 の 場 合 病 気 の 症 状 による 心 身 の 機 能 低 下 に 伴 う 苦 痛 や 疼 痛 病 気 が 悪 化 することへ の 不 安 恐 怖 職 場 や 学 校 などを 離 れることから 派 生 する 諸 問 題 など 患 者 であることに よる 身 体 的 精 神 的 あるいは 社 会 的 制 限 によって 心 はさまざまな 影 響 を 受 ける 薬 剤 師 は 医 療 現 場 において 多 くの 患 者 や 家 族 と 接 しなければならない 患 者 や 家 族 との 会 話 や 様 子 から 服 薬 のコンプライアンス( 正 しい 服 薬 行 動 )の 程 度 や 薬 物 治 療 の 効 果 が 十 分 得 られているかどうかなどを 把 握 することは 薬 剤 師 の 重 要 な 職 務 である また 患 者 の 苦 悩 や 苦 痛 を 伴 う 心 理 状 態 には 様 々な 心 遣 いが 必 要 であることも 知 らねばならな い 本 教 科 では 主 として 患 者 の 心 理 状 態 に 関 する 基 礎 知 識 現 場 での 服 薬 指 導 や 患 者 と 49

のコミュニケーションの 際 に 留 意 しなければならない 事 項 等 を 概 説 した 薬 剤 経 済 学 [ 後 期 1 単 位 ] ( 科 目 責 任 者 : 井 上 忠 夫 ) 薬 剤 経 済 学 とは 医 薬 品 の 費 用 と 効 果 を 適 切 な 対 照 治 療 法 と 比 較 する 学 問 である 医 療 費 の 軽 減 等 が 大 きく 叫 ばれている 現 状 では 薬 剤 師 にも 薬 剤 選 択 採 用 の 際 に 安 全 性 や 有 効 性 に 加 えて 費 用 対 効 果 の 面 すなわち 経 済 性 を 考 慮 することか 求 められる 本 教 科 で は 薬 剤 経 済 学 の 基 本 的 考 え 方 薬 剤 経 済 の 分 析 に 必 要 な 事 項 ( 費 用 の 種 類 費 用 の 情 報 源 患 者 のQOL 評 価 薬 価 基 準 薬 価 算 定 法 )について がんの 化 学 療 法 などの 実 際 の 事 例 を 取 り 上 げ 解 説 した 薬 剤 学 実 習 Ⅰ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 全 過 程 分 担 : 鷲 見 正 宏 黒 岩 美 枝 難 波 昭 雄 成 田 延 幸 桑 原 弘 行 亀 卦 川 真 美 柘 植 敬 子 水 島 規 子 岡 田 賢 二 矢 野 裕 一 )] ( 科 目 責 任 者 : 鷲 見 正 宏 黒 岩 美 枝 難 波 昭 雄 ) 薬 物 は 通 常 投 与 しやすい 形 体 へと 加 工 され, 規 格 化 された 製 剤 として 供 され これによ り 薬 物 の 安 全 性 と 有 効 性 の 保 証 が 確 保 される したがって 薬 物 には 調 剤 化 の 過 程 で 品 質 の 保 証 が 不 可 欠 である さらに, 製 品 化 された 医 薬 品 としての 規 格 の 保 証 も 必 要 となる 本 実 習 では 代 表 的 製 剤 の 調 製 法 の 実 際 例 を 体 験 し その 技 術 を 体 験 した さらに 溶 出 実 験 など 局 方 記 載 の 各 種 試 験 法 を 中 心 に 製 剤 の 品 質 評 価 に 関 する 試 験 法 を 体 験 した 化 学 系 実 習 Ⅱ [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 全 過 程 分 担 : 磯 村 茂 樹 梶 原 康 宏 増 井 悠 奥 野 義 規 小 林 加 奈 )] ( 科 目 責 任 者 : 磯 村 茂 樹 梶 原 康 宏 ) サリチル 酸 を 原 料 とするアスピリンおよびサリチル 酸 メチルの 合 成 を 行 い 生 成 物 の 精 製 スペクトル 解 析 および 局 方 の 確 認 試 験 法 により 合 成 品 の 化 学 的 な 同 定 を 行 った また ベンズアニリドの 合 成 官 能 基 の 性 質 を 利 用 した 化 学 物 質 の 分 離 および 局 方 収 載 医 薬 品 の 定 性 を 行 った さらに 分 子 模 型 を 用 いて 医 薬 品 の 立 体 構 造 模 型 を 組 み 立 て 化 学 反 応 性 や 医 薬 品 の 作 用 機 序 と 構 造 との 相 関 性 を 考 察 した 薬 理 学 実 習 [ 前 期 1 単 位 ( 全 学 科 全 過 程 分 担 : 杉 本 由 美 出 雲 信 夫 友 部 浩 二 日 塔 武 50