武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 研 究 資 料 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 :ダイナミック 柔 道 の 観 点 から 三 宅 恵 1) 介 佐 藤 武 2) 尊 横 山 喬 之 3) Effects of the International Judo Federation Refereeing Rules 2014 2016 on competition contents in the All-Japan Judo Championships: From the viewpoint of dynamic judo Keisuke MIYAKE 1), Takeru SATO 2), Takayuki YOKOYAMA 3) Abstract This research aimed to clarify whether the International Judo Federation Refereeing Rules 2014 2016 (New- IJF Rules) facilitated dynamic judo in the All-Japan Judo Championships (AJJC). Therefore, Kodokan Judo Refereeing Rules tournaments (KDK Rules tournaments), International Judo Federation Refereeing Rules tournaments (IJF Rules tournaments), and New-IJF Rules tournaments were compared. The following results were obtained. Regarding winning contents, in the New-IJF Rules tournaments wins by ippon significantly increased whereas wins by superior performance significantly decreased when compared to KDK Rules tournaments. Furthermore, for winning methods, points from techniques significantly increased but judges decisions significantly decreased in the New-IJF Rules tournaments when compared to KDK Rules tournaments. However, concerning total points, the results did not show significant differences. As a result, this research confirmed that the New-IJF Rules increased the wins by ippon and points from techniques in relation to winning methods, and decreased the superior performance and judges decisions in the AJJC. These findings suggest that the New-IJF Rules facilitated dynamic judo in the AJJC. Key words : All-Japan Judo Championships, International Judo Federation Refereeing Rules 2014 2016, Dynamic judo キーワード: 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014-2016,ダイナミック 柔 道 1) 中 京 大 学 470-0393 愛 知 県 豊 田 市 貝 津 町 床 立 101 TEL/FAX: 0565-46-6587 E-mail: k-miyake@sass.chukyo-u.ac.jp 2) 皇 學 館 大 学 3) 摂 南 大 学 1) Chukyo University 101, Tokodachi, Kaizu-cho, Toyota-shi, Aichi 470-0393, Japan 2) Kogakkan University 3) Setsunan University 17
武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 Ⅰ 諸 言 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 ( 以 下, 全 日 本 選 手 権 )は, 柔 道 の 体 重 無 差 別 日 本 一 を 決 める 大 会 であり, 国 内 最 高 峰 の 競 技 力 のみならず, 見 本 となるような 競 技 態 度 が 求 められることから 2)3)15),オリンピッ ク 大 会 柔 道 競 技 ( 以 下,オリンピック)や 世 界 柔 道 選 手 権 大 会 ( 以 下, 世 界 選 手 権 )などの 世 界 最 高 水 準 の 競 技 大 会 と 同 等 の,あるいはそれ 以 上 の 価 値 があるとされる 32)34) したがって, 全 日 本 選 手 権 について 論 じることは, 日 本 柔 道 の 発 展, 並 びにその 競 技 としての 方 向 性 を 定 めるための 指 針 になるはずである これまで 全 日 本 選 手 権 に 関 しては, 多 くの 研 究 が 行 われている 7)8)9)10)16)29)30)33) 松 井 ら 7) は,1980 年 から 1989 年 までの 10 年 間 の 全 日 本 選 手 権 にお いて, 身 長 差 や 体 重 差 が 勝 敗 に 及 ぼす 影 響 につい て 検 討 した 結 果, 身 長 差 は 勝 敗 を 決 定 する 要 因 で はなく, 体 重 差 が 40 kg 以 下 の 対 戦 では, 優 勢 者 と 劣 勢 者 の 勝 ち 数 に 有 意 差 がなかったことから, 軽 量 者 にも 十 分 に 勝 機 があり, 無 差 別 大 会 の 存 在 意 義 を 示 したと 報 告 している また, 身 長 差 や 体 重 差 と 決 まり 技 との 関 係 について 検 討 した 結 果, 身 長 差 が 6 cm 以 上 に 広 がると 大 外 刈 や 払 腰 は 長 身 者 にとって 有 利 な 技 であり, 体 重 差 がある 場 合 は 足 技 抑 込 技 など 全 ての 技 で 重 体 重 者 が 軽 体 重 者 よりも 有 利 な 技 であったと 報 告 して いる 8) 生 田 30) は, 大 学 柔 道 選 手 ( 男 子 )を 対 象 とした 意 識 調 査 と, 全 日 本 選 手 権 に 出 場 したこと のある 指 導 者 を 対 象 にインタビュー 調 査 を 行 い, 日 本 の 柔 道 家 は 全 日 本 選 手 権 という 体 重 無 差 別 の 試 合 方 式 に 価 値 や 意 義 を 見 出 していることを 報 告 している このように, 全 日 本 選 手 権 に 関 する 研 究 では, 全 日 本 選 手 権 の 試 合 方 式 が 体 重 無 差 別 で 行 われていることに 焦 点 を 当 てるものが 多 い 全 日 本 選 手 権 は,1951 年 より 伝 統 的 に 講 道 館 柔 道 試 合 審 判 規 定 ( 以 下, 講 道 館 規 定 )で 行 われ てきたが, 国 際 化 の 影 響 を 受 けて 2011 年 に 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 ( 以 下, 国 際 規 定 )が 初 め て 導 入 された 国 際 規 定 は, 国 際 柔 道 連 盟 ( 以 下,IJF)が 階 級 別 の 試 合 において, 積 極 的 な 試 合 展 開 を 促 すために 施 行 したものであり 31), 旗 判 定 や 罰 則 によらず 投 技 固 技 の 技 術 に よって 勝 敗 が 決 着 する ダイナミック 柔 道 の 促 進 を 目 指 して 構 成 されている 28) IJF は, 組 合 わ ない, 偽 装 攻 撃, 防 御 姿 勢 などを 主 とした 柔 道 ス タイルである ネガティブ 柔 道 の 流 行 が, 柔 道 人 気 を 下 げる 要 因 であると 認 識 した 上 で, 一 般 大 衆 がみてわかりやすくするためにどうすべき か をコンセプトに, 選 手 同 士 が 組 み 手 を 取 り 合 って 積 極 的 に 攻 撃 しあう ダイナミック 柔 道 を 推 進 した 14) この ダイナミック 柔 道 の 実 現 に 向 けて,IJF は 国 際 規 定 の 改 正 を 幾 度 となく 行 っている その 国 際 規 定 が, 体 重 無 差 別 で 行 わ れる 全 日 本 選 手 権 に 導 入 されたことで 旗 判 定 と 待 て の 時 間 は 有 意 に 減 少 し ダイナミッ ク 柔 道 の 一 部 促 進 が 示 唆 された 10) 2014 年 に は 国 際 規 定 の 改 正 によって, 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016( 以 下, 新 国 際 規 定 )が 適 用 注 され 1), 積 極 的 な 試 合 が 展 開 させるよう 組 む, 攻 める, 場 外 に 出 ない をポイントとした 罰 則 の 厳 格 化 25), 技 による 得 点 と 罰 則 による 得 点 の 区 別 化 などが 行 われた( 表 1) また, 抑 え 込 み 時 間 も 短 縮 されたことで, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 は ダイナミック 柔 道 として,さらに 促 進 し たことが 推 測 される しかしながら, 新 国 際 規 定 が 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 に,どのような 影 響 を 及 ぼしたのか 明 らかにされていない また, 体 重 無 差 別 で 行 われる 全 日 本 選 手 権 に, 国 際 規 定 を 適 用 し 続 けることを 検 討 する 上 で, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 の 分 析 は, 継 続 的 に 行 っていく 必 要 があ るとされる 10) そこで 本 研 究 では, 新 国 際 規 定 が 全 日 本 選 手 権 の ダイナミック 柔 道 の 促 進 に 寄 与 したかどう かを 明 らかにすることを 目 的 とし, 講 道 館 規 定 で 実 施 された 2008 年 から 2010 年 までの 3 大 会, 国 際 規 定 で 行 われた 2011 年 から 2013 年 までの 3 大 会, 新 国 際 規 定 で 実 施 された 2014 年 大 会 の 1 大 会 における 競 技 内 容 を 分 析 し, 大 会 群 を 比 較 検 討 した 18
三 宅 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 表 1 講 道 館 規 定 国 際 規 定 新 国 際 規 定 の 主 な 改 正 点 19
武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 Ⅱ 方 法 1. 対 象 全 日 本 選 手 権 の 講 道 館 規 定 で 行 われた 3 大 会 (2008 年 から 2010 年 )の 110 試 合, 国 際 規 定 で 行 われた 3 大 会 (2011 年 から 2013 年 )の 111 試 合 と 新 国 際 規 定 で 行 われた 1 大 会 (2014 年 )の 41 試 合 を 合 わせた 全 262 試 合 を 対 象 とした 試 合 数 の 内 訳 は,2008 年 大 会 37 試 合,2009 年 大 会 37 試 合,2010 年 大 会 36 試 合,2011 年 大 会 39 試 合, 2012 年 大 会 36 試 合 2013 年 大 会 36 試 合,2014 年 大 会 41 試 合 である なお, 講 道 館 が 発 行 している 機 関 誌 柔 道 に 掲 載 された 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 記 18) と 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 柔 道 19)20)21)22)23)24) の 報 告, 及 び 全 日 本 柔 道 連 盟 強 化 委 員 会 科 学 研 究 部 が 撮 影 した 試 合 映 像 を 参 考 に 分 析 項 目 の 集 計 を 行 った 2. 分 析 項 目 (1) 勝 利 内 容 勝 利 を 収 めた 内 容 を 一 本 勝 ち 及 び 優 勢 勝 ち に 分 類 した 一 本 勝 ち には 合 せ 技 総 注 合 勝 ち 2) 反 則 勝 ち を 含 めた それ 以 外 の 方 法 ( 棄 権 勝 ち 不 戦 勝 ち は 省 く)によって 勝 利 を 収 めた 場 合 を 優 勢 勝 ち とした 三 宅 ら 10) の 研 究 では 一 本 勝 ち に 反 則 勝 ち は 含 まれ ていないが, 本 研 究 で 対 象 とした 大 会 に 反 則 勝 ち が 確 認 されたことから 一 本 勝 ち に 反 則 勝 ち を 含 めた (2) 勝 利 方 法 勝 利 を 収 めた 方 法 を 技 による 得 点 罰 則 に よる 得 点 及 び 旗 判 定 に 分 類 した 一 本 技 あり 有 効 は 技 による 得 点, 並 びに 反 則 負 け 警 告 指 導 3 注 意 指 導 2 は 罰 則 による 得 点 とした なお, 合 せ 技 及 び 総 合 勝 ち に 該 当 した 技 あり 指 導 3 警 告 に 関 しては, 二 つ 目 の 得 点 を 対 象 とした 旗 判 定 とは, 講 道 館 規 定 では 有 効 または 注 意 以 上 の 得 点 差 がなかった 場 合, 国 際 規 定 では 有 効 または 指 導 2 以 上 の 得 点 差 がなかった 場 合, 新 国 際 規 定 では 指 導 が 共 に 同 等 の 場 合 及 び 指 導 差 が 1 の 場 合 に 行 われる 旗 による 判 定 で 勝 敗 を 決 定 する 方 法 である 三 宅 ら 10) の 研 究 では, これを 僅 差 判 定 としているが, 本 研 究 では 旗 判 定 とした 全 日 本 選 手 権 における 新 国 際 規 定 では, 試 合 終 了 時 点 で 技 による 得 点 が 同 等 で, 指 導 差 が 2 以 上 あった 場 合 に 少 ない 選 手 を 僅 差 による 優 勢 勝 ち としている このことから 僅 差 という 文 言 の 混 乱 を 避 けるため, 本 研 究 では 旗 判 定 という 文 言 を 用 いた (3) 全 得 点 審 判 員 によって 宣 告 された 全 ての 得 点 ( 取 り 消 しされた 得 点 は 含 まない)を, 技 による 得 点 及 び 罰 則 による 得 点 に 分 類 した 一 本 技 あり 有 効 は 技 による 得 点, 並 びに 反 則 負 け 警 告 指 導 3 注 意 指 導 2 指 導 教 育 的 指 導 は 罰 則 による 得 点 とした 三 宅 ら 10) の 研 究 では, 分 析 項 目 を(1) 勝 利 内 容 (2) 勝 利 方 法 (3) 得 点 獲 得 技 (4) 待 て の 時 間 の 4 項 目 としているが, 本 研 究 は(1) 勝 利 内 容 (2) 勝 利 方 法 (3) 全 得 点 の 3 項 目 とした 本 研 究 では, 獲 得 した 得 点 に 焦 点 をあてたため, 得 点 獲 得 技 と 待 て の 時 間 を 省 き, 新 たに 全 得 点 を 分 析 項 目 に 加 えた 勝 利 内 容 に 絡 む 得 点 のみならず, 全 得 点 の 数 や 割 合 は ダイナミック 柔 道 の 指 標 にな り 得 ると 考 え 分 析 項 目 に 定 めた 3. 分 析 方 法 2008 年 から 2010 年 までの 110 試 合 を 講 道 館 規 定 大 会,2011 年 から 2013 年 までの 111 試 合 を 国 際 規 定 大 会,2014 年 大 会 の 41 試 合 を 新 国 際 規 定 大 会 と 定 めた そして, 各 分 析 項 目 の 数 及 び 割 合 を 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会, 並 びに 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 で 比 較 し,その 差 につ いて 検 討 した 4. 統 計 処 理 分 析 項 目 の 勝 利 内 容, 勝 利 方 法 及 び 全 得 点 につ いては,クロス 表 を 用 いてχ 2 検 定 を 行 い,5% 水 準 の 有 意 差 が 認 められた 場 合 は, 期 待 値 と 実 際 の 頻 度 の 差 を 検 討 する 残 差 分 析 を 行 った 20
三 宅 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 Ⅲ 結 果 表 2 は 各 大 会 における 勝 利 内 容 の 数 及 び 割 合 を 示 したものである 講 道 館 規 定 大 会 の 一 本 勝 ち は 43 試 合 (39.1%), 優 勢 勝 ち は 67 試 合 (60.9%), 国 際 規 定 大 会 の 一 本 勝 ち は 55 試 合 (49.5%), 優 勢 勝 ち は 56 試 合 (50.5%), 新 国 際 規 定 大 会 の 一 本 勝 ち は 26 試 合 (63.4%), 優 勢 勝 ち は 15 試 合 (36.6%)であった 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 比 較 に 有 意 な 差 が 認 められ, 講 道 館 規 定 大 会 と 比 べて 新 国 際 規 定 大 会 では 一 本 勝 ち は 増 加, 優 勢 勝 ち は 減 少 していること が 確 認 された( 図 1,P < 0.05) また, 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 比 較 に, 有 意 な 差 は 認 められなかった( 図 2) 表 3 には 各 大 会 における 勝 利 方 法 の 数 及 び 割 合 を 示 した 講 道 館 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 59 試 合 (53.6%), 罰 則 による 得 点 は 17 試 合 (15.5%), 旗 判 定 は 34 試 合 (30.9%), 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 67 試 合 (60.4%), 罰 則 による 得 点 は 26 試 合 (23.4%), 旗 判 定 は 表 2 各 大 会 における 勝 利 内 容 の 数 と 割 合 図 1 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 勝 利 内 容 の 比 較 図 2 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 勝 利 内 容 の 比 較 21
武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 18 試 合 (16.2%), 新 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 31 試 合 (75.6%), 罰 則 による 得 点 は 7 試 合 (17.1%), 旗 判 定 は 3 試 合 (7.3%)で あった 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 比 較 に 有 意 な 差 が 認 められ, 講 道 館 規 定 大 会 と 比 べて 新 国 際 規 定 大 会 では 技 による 得 点 は 増 加, 旗 判 定 は 減 少 していることが 確 認 された( 図 3, P < 0.05) また, 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 比 較 に, 有 意 な 差 は 認 められなかった( 図 4) 各 大 会 における 全 得 点 の 数 及 び 割 合 を 表 4 に 示 した 講 道 館 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 88 個 (28.9%), 罰 則 による 得 点 は 216 個 (71.1%), 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 97 個 (37.7%), 罰 則 による 得 点 は 160 個 (62.3%), 新 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 46 個 (31.5%), 罰 則 による 得 点 は 100 個 (68.5%)であった い 表 3 各 大 会 における 勝 利 方 法 の 数 と 割 合 図 3 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 勝 利 方 法 の 比 較 図 4 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 勝 利 方 法 の 比 較 22
三 宅 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 ずれの 比 較 においても, 有 意 な 差 は 認 められな かった( 図 5, 図 6) Ⅳ 考 察 60 年 以 上 の 歴 史 と 伝 統 を 誇 る 全 日 本 選 手 権 は, 1951 年 より 講 道 館 規 定 で 実 施 されてきたが, 国 際 化 の 影 響 を 受 けて 2011 年 より 国 際 規 定 が 導 入 された 国 際 規 定 が 導 入 されたことで, 旗 判 定 及 び 待 て の 時 間 は 有 意 に 減 少 し, 全 日 本 選 手 権 における ダイナミック 柔 道 の 一 部 促 進 が 三 宅 ら 10) によって 報 告 されている しかしながら, この 研 究 では 全 日 本 選 手 権 の ダイナミック 柔 道 が 明 らかに 促 進 したことを 示 すには 至 ってい ない なぜなら ダイナミック 柔 道 の 指 標 とさ れる 一 本 勝 ち や 技 による 得 点 の 有 意 な 増 加 が 確 認 されていないからである 新 国 際 規 定 は, 積 極 的 な 試 合 が 展 開 させるように 組 む, 攻 め る, 場 外 に 出 ない をポイントに 罰 則 が 厳 格 化 さ れ 25), 技 による 得 点 と 罰 則 による 得 点 の 区 別 化 などが 行 われた( 表 1) そのため,2014 表 4 各 大 会 における 全 得 点 の 数 と 割 合 図 5 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 全 得 点 の 比 較 図 6 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 における 全 得 点 の 比 較 23
武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 年 の 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 は ダイナミック 柔 道 として,より 促 進 していることが 推 測 される しかしながら,それを 明 らかにした 研 究 は 行 われ ていない また, 体 重 無 差 別 で 行 われる 全 日 本 選 手 権 に, 国 際 規 定 を 適 用 し 続 けることを 検 討 する 上 で, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 の 分 析 は 継 続 的 に 行 っていく 必 要 があるとされる 10) そこで 本 研 究 では, 新 国 際 規 定 が 全 日 本 選 手 権 の ダイナミッ ク 柔 道 の 促 進 に 寄 与 したかどうかを 明 らかにす ることを 目 的 として, 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会, 並 びに 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 に 分 けて 比 較 し, ダイナミック 柔 道 の 観 点 から 検 討 した 結 果, 次 のような 知 見 が 得 られた 勝 利 内 容 では, 講 道 館 規 定 大 会 と 比 べて 新 国 際 規 定 大 会 の 一 本 勝 ち は 有 意 に 増 加 し, 優 勢 勝 ち は 有 意 に 減 少 していた( 図 1,P < 0.05) 一 本 勝 ち の 割 合 は ダイナミック 柔 道 の 指 標 とされ,その 一 本 勝 ち に 有 意 な 増 加 が 認 め られたことから, 勝 利 内 容 において ダイナミッ ク 柔 道 の 促 進 が 確 認 されたといえる 新 国 際 規 定 大 会 における 一 本 勝 ち の 割 合 は 63.4% で あったが,これは 一 本 勝 ち のピークといわれ た 2001 年 の 世 界 選 手 権 ( 男 子 )の 65.0%( 合 せ 技 総 合 勝 ち を 含 めない) 13), ダイナミック 柔 道 の 完 成 形 として 称 賛 されたアテネオリン ピック( 男 子 )の 60.5%( 合 せ 技 総 合 勝 ち を 含 めない) 11)12)14) と 比 べても 遜 色 ない 割 合 であ り, 近 年 の 全 日 本 選 手 権 においては 特 に 高 値 とい える この 一 本 勝 ち の 増 加 の 要 因 は, 新 国 際 規 定 による 罰 則 の 厳 格 化 の 影 響,また 寝 技 の 進 展 の 申 し 合 わせの 影 響, 抑 え 込 み 時 間 の 短 縮 にあると 考 える 新 国 際 規 定 には 両 手 を 使 っ て 相 手 に 組 ませないようにする 行 為 36) や 両 手 を 使 って 相 手 の 組 み 手 を 切 る 36) など,これまで にはなかった 罰 則 が 追 加 され, 少 しでも 逃 げたり 守 ったりすると 厳 格 に 指 導 が 与 えられるよう になった 25) 実 際, 講 道 館 規 定 大 会 と 国 際 規 定 大 会 では 認 められなかった 指 導 4 による 反 則 負 け が, 新 国 際 規 定 大 会 では 3 試 合 確 認 された ことからも, 新 国 際 規 定 における 罰 則 の 厳 格 化 の 影 響 は 大 きいといえる また, 新 国 際 規 定 では 審 判 員 に 対 する 申 し 合 わせとして 主 審 は,もう 少 し 進 展 すれば 抑 え 込 み になるか, 絞 技 や 関 節 技 が 決 まる 可 能 性 がある 場 合 には 通 常 よ り 長 く 状 況 を 見 ることが 大 切 である 待 て が 早 すぎる 傾 向 にあるので 注 意 すること 38) と 寝 技 の 進 展 について 言 及 している さらには, 得 点 獲 得 に 至 るまでの 抑 え 込 み 時 間 が, 講 道 館 規 定 と 比 べて 各 10 秒, 国 際 規 定 と 比 べて 各 5 秒 短 縮 されている( 表 1) 本 研 究 より 確 認 された 固 技 の 決 着 による 試 合 数 は, 講 道 館 規 定 大 会 及 び 国 際 規 定 大 会 では 1 大 会 あたり 3.7 試 合 であった のに 対 して, 新 国 際 規 定 大 会 は 11 試 合 に 及 んだ 新 国 際 規 定 の 申 し 合 わせによって 審 判 員 が 寝 技 を 長 く 見 るようになり,さらには 抑 え 込 み 時 間 が 短 縮 されたことが, 固 技 による 決 着 の 増 加 に 影 響 したと 考 えられる このような 新 国 際 規 定 の 影 響 を 受 けて 一 本 勝 ち は 増 加 し, 相 対 的 に 優 勢 勝 ち は 減 少 したものと 推 察 される 勝 利 方 法 では, 講 道 館 規 定 大 会 と 比 べて 新 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 は 有 意 に 増 加 し, 旗 判 定 は 有 意 に 減 少 していた( 図 2,P < 0.05) 技 による 得 点 の 増 加 や 旗 判 定 の 減 少 は ダイ ナミック 柔 道 の 指 標 とされることから, 勝 利 方 法 において ダイナミック 柔 道 の 促 進 が 確 認 さ れたといえる 技 による 得 点 の 増 加 の 要 因 は, 新 国 際 規 定 の 影 響 にあると 考 える IJF は 罰 則 を 上 手 に 扱 うことで 技 による 得 点 による 決 着, いわゆる ダイナミック 柔 道 を 促 進 しようとし ている 新 国 際 規 定 では 組 む, 攻 める, 場 外 に 出 ない ことをポイントとし 25),ネガティブな 行 為 に 対 して 厳 格 に 罰 則 が 与 えられるようになっ た 39) そのため, 反 対 に 罰 則 による 得 点 の 増 加 が 危 惧 されたが 1)25), 増 加 が 確 認 されたのは 罰 則 による 得 点 ではなく 技 による 得 点 であった 罰 則 を 厳 格 に 与 えた 影 響 が 技 による 得 点 の 増 加 に 寄 与 したものと 推 察 される また, 旗 判 定 の 減 少 の 要 因 は, 先 行 研 究 10) においても 指 摘 さ れているように, 審 判 規 定 の 違 いによる 教 育 的 注 指 導 3) の 有 無 にあると 考 える さらには, 新 国 際 規 定 による 罰 則 の 厳 格 化 の 影 響 に 加 え 罰 則 は 安 易 に 双 方 に 与 えるのではなく 片 方 に 与 える 見 24
三 宅 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 極 めが 必 要 38) とされた 審 判 方 針 の 影 響 も 考 えら れる いずれにせよ, 勝 利 方 法 において 罰 則 に よる 得 点 に 変 化 はなく 旗 判 定 が 有 意 に 減 少 し 技 による 得 点 が 有 意 に 増 加 した 結 果 は, 新 国 際 規 定 が IJF の 狙 い 通 りに,つまり ダイナミッ ク 柔 道 が 促 進 されたことを 示 唆 するものである 全 得 点 では, 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会, 並 びに 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 間 に 有 意 な 差 は 認 められなかった( 図 5,6) しかし, 割 合 ではなく 数 に 焦 点 を 当 てると, 新 国 際 規 定 の 影 響 が 見 受 けられる( 表 3) 講 道 館 規 定 大 会 及 び 国 際 規 定 大 会 は 3 大 会 をまとめたものであるのに 対 して, 新 国 際 規 定 大 会 は 2014 年 の 1 大 会 のみ である 仮 に 新 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 罰 則 による 得 点 の 数 をそれぞれ 3 倍 した 場 合, 講 道 館 規 定 大 会 及 び 国 際 規 定 大 会 の 技 による 得 点 罰 則 による 得 点 を 上 回 る 数 値 となる 割 合 に 変 化 は 見 られないが, 数 に 関 しては 明 らかな 増 加 がうかがえ,2014 年 大 会 では 技 による 得 点 罰 則 による 得 点 の 両 者 の 数 は 増 加 したといえ る 勝 利 方 法 のみならず, 全 得 点 における 技 に よる 得 点 も ダイナミック 柔 道 の 指 標 と 考 え られ,その 技 による 得 点 の 数 が 増 加 している ことからも ダイナミック 柔 道 の 促 進 がうかが える さらには, 全 得 点 における 技 による 得 点 罰 則 による 得 点 の 数 が 増 加 したにも 関 わらず, 勝 利 方 法 の 罰 則 による 得 点 に 変 化 はなく 技 による 得 点 のみが 有 意 に 増 加 していた この 結 果 は, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 が ダイナミック 柔 道 として 促 進 したことを 示 唆 している 本 研 究 より, 講 道 館 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 比 較 において 一 本 勝 ち 及 び 勝 利 方 法 におけ る 技 による 得 点 の 有 意 な 増 加, 優 勢 勝 ち 及 び 旗 判 定 の 有 意 な 減 少 が 確 認 された また, 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 との 比 較 に 有 意 な 差 は 認 められなかったものの 同 様 の 傾 向 が 示 され た これらの 結 果 は, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 が ダイナミック 柔 道 として 促 進 したことを 示 唆 するものである したがって,IJF によって 改 正 された 審 判 規 定 を 適 用 することで, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 は ダイナミック 柔 道 として,より 促 進 していく 可 能 性 がある しかしながら, 冒 頭 で 述 べたように, 階 級 別 の 試 合 を 想 定 して 施 行 し た 国 際 規 定 を, 体 重 無 差 別 で 行 われる 全 日 本 選 手 権 で 適 用 し 続 けるには, 十 分 に 検 討 する 必 要 があ るだろう 新 国 際 規 定 は, 体 格 の 劣 る 選 手 にとっ て 非 常 に 厳 しい 審 判 規 定 であることが, 多 くの 専 門 家 によって 指 摘 されている 4)5)26)27)35) 日 本 の 柔 道 家 は, 全 日 本 選 手 権 の 醍 醐 味 を 体 重 無 差 別 の 試 合 方 式 に 感 じているため 30),その 醍 醐 味 が 失 われ ることがないよう, 適 用 するべき 審 判 規 定 につい て 追 及 していかなければならない 予 てより 懸 念 されていた 過 度 な 審 判 規 定 の 改 正 と 柔 道 の 伝 統 性 との 衝 突 が 起 きないよう 14)17), 今 後 も 継 続 して 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 を 分 析 し, 全 日 本 選 手 権 と いう 大 会 の 位 置 づけを 明 確 にしていく 必 要 があ る 本 研 究 は, 全 日 本 選 手 権 における 講 道 館 規 定 大 会 (2008 年 から 2010 年 の 3 大 会 ) 及 び 国 際 規 定 大 会 (2011 年 から 2013 年 の 3 大 会 ), 新 国 際 規 定 大 会 (2014 年 の 1 大 会 )を 比 較 検 討 したもの である 本 来 であれば, 講 道 館 規 定 大 会 及 び 国 際 規 定 大 会 と 同 様 に, 新 国 際 規 定 大 会 においても 2015 年 と 2016 年 の 大 会 を 分 析 し,3 大 会 まとめ て 比 較 するべきであるが, 現 時 点 ではまだ 大 会 が 行 われていないため 不 可 能 である したがって, 今 後 は 2015 年 と 2016 年 の 大 会 の 競 技 内 容 を 分 析 し, 本 研 究 に 加 えて 検 証 する 必 要 がある 本 研 究 によって, 新 国 際 規 定 は 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 を ダイナミック 柔 道 として 促 進 させたことが 確 認 できたため,2015 年 と 2016 年 の 大 会 におい ても 同 様 の 傾 向 を 示 す 可 能 性 は 高 いだろう 本 研 究 が 日 本 柔 道 の 更 なる 普 及 発 展 のための 一 資 料 になれば 幸 いである Ⅴ まとめ 本 研 究 では, 全 日 本 選 手 権 の 競 技 内 容 の 分 析 を 行 い, 新 国 際 規 定 が ダイナミック 柔 道 の 促 進 に 寄 与 したかどうかを 明 らかにすることを 目 的 とした そして, 講 道 館 規 定 大 会 (2008 年 から 2010 年 )と 国 際 規 定 大 会 (2011 年 から 2013 年 ), 並 びに 新 国 際 規 定 大 会 (2014 年 )の 比 較 を 行 い, 25
武 道 学 研 究 48(1): 1727, 2015 その 差 について 検 討 した 主 な 結 果 は 以 下 の 通 り である 勝 利 内 容 では, 講 道 館 規 定 大 会 よりも 新 国 際 規 定 大 会 において 一 本 勝 ち が 有 意 に 増 加 し 優 勢 勝 ち が 有 意 に 減 少 していた 勝 利 方 法 におい ては, 講 道 館 規 定 大 会 よりも 新 国 際 規 定 大 会 にお いて 技 による 得 点 が 有 意 に 増 加 し 旗 判 定 が 有 意 に 減 少 していた 全 得 点 では, 有 意 な 差 は 認 められなかったが 数 の 増 加 がうかがえた ま た, 有 意 な 差 は 認 められなかったが, 国 際 規 定 大 会 と 新 国 際 規 定 大 会 の 間 にも 同 様 の 傾 向 が 確 認 さ れた 以 上 の 結 果 から, 新 国 際 規 定 が 全 日 本 選 手 権 に おける 一 本 勝 ち と 勝 利 方 法 の 技 による 得 点 を 増 加 させ, 優 勢 勝 ち と 旗 判 定 を 減 少 さ せたことが 確 認 された これらの 結 果 は, 新 国 際 規 定 が 全 日 本 選 手 権 における ダイナミック 柔 道 の 促 進 に 寄 与 したことを 示 唆 するものである 注 1)2014 年 の 全 日 本 選 手 権 は 新 国 際 規 定 を 適 用 したが, 審 判 員 の 人 数 は 従 来 通 り 3 人 であるこ と, 指 導 差 が 2 以 上 あった 場 合 に 少 ない 選 手 を 僅 差 による 優 勢 勝 ちとしたこと,ポイ ント, 指 導 共 に 同 等 の 場 合 及 び, 指 導 差 が 1 の 場 合 は, 旗 による 判 定 で 勝 敗 を 決 定 し, 延 長 戦 は 行 わないこと, 試 合 時 間 は 6 分 間 であることなど, 全 日 本 選 手 権 独 自 の 審 判 規 定 が 用 いられた 39). 2) 総 合 勝 ち とは, 試 合 者 の 一 方 が 技 あり を 取 っていて,その 後 に 相 手 が 指 導 を 3 回 受 けたときか, 試 合 者 の 一 方 が, 既 に 指 導 を 3 回 受 けていて,その 後 に 相 手 の 試 合 者 が 技 あり を 取 ったときに 与 えられる 37).しかしな がら, 新 国 際 規 定 大 会 では 技 による 得 点 と 罰 則 による 得 点 が 区 別 化 されたため 総 合 勝 ち はなくなった. 3) 教 育 的 指 導 とは 積 極 的 戦 意 に 欠 け, 攻 撃 しないこと( 約 30 秒 間 ) に 対 する 罰 則 に 対 して 最 初 に 与 えられるものである 6). 教 育 的 指 導 は, 国 際 規 定 及 び 新 国 際 規 定 には 存 在 し ない. 引 用 文 献 1) 遠 藤 純 男 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 への 期 待, 柔 道,85(5),29-31,2014. 2) 藤 猪 省 太 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 への 期 待, 柔 道,82(5),26,2011. 3) 古 賀 稔 彦 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 への 期 待, 柔 道,85(5),33-34,2014. 4) 金 野 潤 : 平 成 26 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 予 想 座 談 会, 柔 道,85(5),16-28,2014. 5) 増 地 克 之 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 って, 柔 道,85(6),35-36,2014. 6) 松 井 勲 : 講 道 館 柔 道 試 合 審 判 規 定, 詳 解 柔 道 のルールと 審 判 法 2004 年 度 版, 大 修 館 書 店, 30-108, 初 版,2004. 7) 松 井 紳 一 郎 青 木 豊 次 高 田 十 志 和 : 体 格 差 が 勝 敗 に 及 ぼす 影 響 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 昭 和 55 年 から 平 成 元 年 までの 試 合 結 果 の 分 析, 武 道 学 研 究,23(3),55-62,1991. 8) 松 井 紳 一 郎 尾 形 和 男 橋 本 年 一 高 田 十 志 和 : 体 格 差 が 勝 敗 に 及 ぼす 影 響 (2) 一 流 選 手 の 形 態 差 と 試 合 内 容 の 関 係, 武 道 学 研 究,25(1), 66-74,1992. 9) 松 本 芳 三 竹 内 善 徳 中 村 良 三 : 全 日 本 柔 道 全 主 権 大 会 における 競 技 内 容 の 分 析, 講 道 館 柔 道 科 学 研 究 会 紀 要,5,75-82,1978. 10) 三 宅 恵 介 松 井 崇 佐 藤 武 尊 横 山 喬 之 竹 澤 稔 裕 川 端 健 司 秋 本 啓 之 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 における 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 の 導 入 が 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 :ダイナミック 柔 道 の 観 点 から, 武 道 学 研 究,47(1),19-27, 2014. 11) 中 村 勇 :データで 読 むロンドン 五 輪, 近 代 柔 道,34(11),42-45,2012. 12) 中 村 勇 :データで 読 む 北 京 五 輪, 近 代 柔 道, 30(11),48-51,2008. 13) 中 村 勇 :データで 読 むリオデジャネイロ 世 界 選 手 権, 近 代 柔 道,29(11),48-51,2007. 14) 中 村 勇 : 国 際 柔 道 の 現 在,ジュニア 選 手 育 成 のための 柔 道 コーチング 論, 道 和 書 院,178-26
三 宅 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2014 2016 が 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 競 技 内 容 に 及 ぼす 影 響 192, 初 版,2008. 15) 二 宮 和 弘 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 って, 柔 道,83(6),41-43,2012. 16) 西 田 考 宏 松 川 哲 男 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 における 技 の 効 果 に 関 する 一 考 察, 武 道 学 研 究,24(2),191-192,1991. 17) 尾 形 敬 史 : 審 判 規 定 の 変 遷, 競 技 柔 道 の 国 際 化 カラー 柔 道 衣 までの 40 年, 不 味 堂 出 版, 39-137, 再 版,1998. 18) 尾 形 敬 史 堀 安 高 綾 春 日 井 淳 夫 : 平 成 20 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 記, 柔 道,79(6),11-30,2008. 19) 尾 形 敬 史 堀 安 高 綾 春 日 井 淳 夫 : 平 成 21 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,80(6),11-33,2009. 20) 尾 形 敬 史 堀 安 高 綾 春 日 井 淳 夫 : 平 成 22 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,81(6),5-28, 2010. 21) 尾 形 敬 史 堀 安 高 綾 春 日 井 淳 夫 : 平 成 23 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,82(6),9-34, 2011. 22) 尾 形 敬 史 春 日 井 淳 夫 宮 崎 淳 : 平 成 24 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,83(6),15-38, 2012. 23) 尾 形 敬 史 春 日 井 淳 夫 宮 崎 淳 畠 山 洋 平 : 平 成 25 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,84(6), 9-32,2013. 24) 尾 形 敬 史 春 日 井 淳 夫 畠 山 洋 平 鮫 島 康 太 : 平 成 26 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会, 柔 道,85(6), 5-31,2014. 25) 大 迫 明 伸 : 全 日 本 選 手 権 大 会 への 期 待, 柔 道, 85(5),31-33,2014. 26) 斎 藤 仁 : 平 成 26 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 予 想 座 談 会, 柔 道,85(5),16-28,2014. 27) 斎 藤 仁 : 大 会 総 括, 近 代 柔 道,36(6),10-13,2014. 28) 坂 本 道 人 菅 波 盛 雄 中 村 勇 林 弘 典 久 保 田 浩 史 石 井 孝 法 小 俣 幸 嗣 :オリンピック 柔 道 競 技 の 競 技 分 析 1992 年 ~ 2000 年 大 会 を 対 象 として, 筑 波 大 学 体 育 研 究,28,15-22, 2006. 29) 佐 藤 行 那 手 塚 政 孝 西 林 賢 武 松 下 三 郎 堀 安 高 綾 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 の 戦 後 32 回 大 会 の 推 移, 武 道 学 研 究,13(2),49-51, 1981. 30) 生 田 秀 和 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 に 対 する 柔 道 家 の 意 識 に 関 する 研 究, 筑 波 大 学 大 学 院 人 間 総 合 科 学 研 究 科 体 育 学 専 攻 修 士 論 文,2011. 31) 高 木 長 之 助 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 って, 柔 道,85(6),32-34,2014. 32) 竹 園 隆 浩 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 って, 柔 道,85(6),36-38,2014. 33) 辻 原 謙 太 郎 野 瀬 清 喜 木 村 昌 彦 三 戸 範 之 高 橋 富 士 夫 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 における 競 技 分 析, 武 道 学 研 究,21(2),39-40,1988. 34) 山 口 香 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 っ て, 柔 道,83(6),43-45,2012. 35) 吉 田 秀 彦 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 熱 戦 を 振 り 返 って, 柔 道,85(6),34-35,2014. 36) 全 日 本 柔 道 連 盟 :IJF 審 判 規 定 決 定 版 2014 2016( 解 釈 ), 平 成 26 年 度 A ライセンス 審 判 員 研 修 会, 全 日 本 柔 道 連 盟,8-12,2014. 37) 全 日 本 柔 道 連 盟 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 2011, 全 日 本 柔 道 連 盟, 初 版,52,2011. 38) 全 日 本 柔 道 連 盟 : 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 の 解 説, 平 成 26 年 度 A ライセンス 審 判 員 研 修 会, 全 日 本 柔 道 連 盟,2-7,2014. 39) 全 日 本 柔 道 連 盟 : 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 適 用 ルールおよび 国 際 柔 道 連 盟 試 合 審 判 規 定 (2014 2016)について, 平 成 26 年 全 日 本 柔 道 選 手 権 大 会 パンフレット, 全 日 本 柔 道 連 盟,57,2014. 平 成 27 年 2 月 14 日 受 付 平 成 27 年 5 月 12 日 受 理 27