三 菱 総 研 セミナー 企 業 内 スタートアップ 成 功 のポイント ~デザイン 共 創 リーン/アジャイル~ 第 1 部 IoTで 実 現 する 新 たな 価 値 創 造 とビジネスモデル 変 革 講 演 資 料 2016 年 6 月 8 日 企 業 経 営 部 門 統 括 室 事 業 推 進 グループ 主 任 研 究 員 大 川 真 史 1 2 目 次 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 3 新 しいかたちのイノベーション Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
会 社 紹 介 自 己 紹 介 株 式 会 社 三 菱 総 合 研 究 所 1970 年 創 業 の 総 合 シンクタンク 約 650 名 の 研 究 員 事 業 ( 連 結 ):シンクタンク コンサルティング ソリューション 大 川 真 史 (おおかわまさし) 企 業 経 営 部 門 統 括 室 事 業 推 進 グループ 主 任 研 究 員 主 な 研 究 領 域 /プロジェクトのテーマ 製 造 業 のサービス 事 業 戦 略 コンサルティング エンタープライズIoT(Industrie4.0 Industrial Internet) 調 査 提 言 弊 社 新 事 業 ユーザー 起 点 の 新 事 業 開 発 プログラム の 企 画 遂 行 主 な 講 演 品 川 区 役 所 製 造 業 のソリューション 事 業 強 化 への 取 り 組 み (2012) 日 本 経 団 連 第 4 次 産 業 革 命 におけるものづくりの 新 潮 流 (2015) 経 済 同 友 会 IoT による 製 造 業 ものづくりへのインパクト (2015) リックテレコム IoTによるユーザー 起 点 での 新 たな 価 値 創 造 (2015) 大 阪 商 工 会 議 所 IoT オープンネットワークが 製 造 業 にもたらすインパ クト (2016) 横 断 型 基 幹 科 学 技 術 推 進 協 議 会 IoT x デザイン = あたらしいカタチの イノベーション (2016) 三 菱 総 合 研 究 所 編 IoTまるわかり ( 日 本 経 済 新 聞 出 版 社 ) 2015 年 9 月 16 日 発 売 11 刷 企 画 監 修 執 筆 2016 年 版 ものづくり 白 書 IoT 投 資 効 果 算 定 ツール 自 動 車 工 作 機 械 鉄 鋼 加 工 食 品 でのIoT 活 用 ユースケース 抽 出 各 ユースケースごとの 投 資 効 果 を 算 出 製 造 業 全 体 のIoT 投 資 効 果 を 約 11.4 兆 円 と 試 算 抽 出 したユースケースや 設 定 した 効 果 は 個 別 企 業 でも 有 効 と 考 えツール 化 しました 社 外 活 動 明 治 大 学 サービス 創 新 研 究 所 客 員 研 究 員 サービス 学 会 製 造 業 のサービス 化 SIG メンバー Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 1
はじめに: 本 講 演 のメッセージ 企 業 はユーザーを 起 点 とした 新 たな 価 値 創 造 に 取 り 組 むべき 最 適 なユーザージャーニーを 把 握 する 能 力 が 競 争 優 位 になる リーン/アジャイル( 試 行 錯 誤 型 )に 進 めていけば 成 功 する Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2
IoT : ユーザー 起 点 価 値 共 創 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 3
IoT(Internet of Things)とは 1 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 IoT = モノ( 物 や 人 )がつながってやりとりして 新 しいコトをする デジタルで 表 現 された モノ データ 蓄 積 データ 分 析 デバイス 機 器 人 間 ( 人 工 知 能 ) 分 析 ノウハウ デジタルで 新 しい モノゴト センサー モノ ( 物 や 人 ) デバイス モノ( 物 や 人 ) 新 しいコト 念 のため IoT(Internet of Things)はIT(Information Technology)の 話 ではありません Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 4
つながる のいろいろ 1 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 何 や どうやって の 前 に なぜ を 熟 考 すべき( 一 言 ではダメ) 何 をつなぐか 業 務 管 理 システム (ERP SCM) 製 造 実 行 システム (MES) 監 視 制 御 (SCADA DCS) コントローラ (PLC プロコン) コンポーネント (センサ アクチュエータ インバータ) 物 理 ( 装 置 機 器 ) なぜ つなぐか 何 のために つなぐのか? 表 面 的 善 後 策 検 討 不 足 関 心 薄 い 後 回 し 自 社 目 線 どうやってつなぐか アプリケーション 層 (アプリケーションの 中 身 ) プレゼンテーション 層 (わかりやすい 表 示 にかえる) セッション 層 (やりとり 出 来 るようにする) トランスポート 層 (やりとり 方 法 を 決 める) ネットワーク 層 (つながる 先 と 道 のりを 決 める) データリンク 層 (つながり 方 を 決 める) 物 理 層 (0101 電 気 信 号 ) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 5
1 IoTが生み出す価値 IoT ユーザー起点 価値共創 IoTは新たな価値をユーザーに提供するイノベーション創出の手段として認識すべき ユーザーを起点とした 新たな価値創造 新たな価値を ユーザーに提供 生 み 出す 価 値 顧客価値 提供 QCD改善 従来業務の 効率化 代行 O&M Industrial Internet 顧客動向分析/CRM デジタルマーケティング 自動化/自働化 当初のIndustrie4.0 システム統合/ERP デジタルサプライチェーン アナログ/クローズドネットワーク オープンネットワーク ネットワークの広がり Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 6 出所 三菱総合研究所
ユーザー 起 点 の 新 たな 価 値 創 造 1 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 企 業 はユーザーの 使 い 様 に 向 き 合 い それをイノベーションの 起 点 と 捉 える 必 要 がある これまで ユーザー 起 点 価 値 共 創 決 まった 使 い 方 で 想 定 通 りの 価 値 を 提 供 意 図 せざる 使 い 様 本 当 の 使 い 様 が 判 る ユーザー 主 導 で 使 い 方 を 決 めて 価 値 を 作 る 企 業 企 業 企 業 ユーザー ユーザー ユーザー 企 業 企 業 企 業 IoT モノがつながってやりとりして 新 しいコトをする Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 7
ユーザー 起 点 の 価 値 創 造 のために 何 を 変 えるか 1 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 これまで これから 提 供 価 値 の 本 質 顧 客 に 買 ってもらう ( 壊 れたら 修 理 買 い 換 え) 顧 客 に 使 い 続 けてもらう ( 予 防 する アップデートする) 製 品 製 品 性 能 品 質 販 売 価 格 利 用 運 用 シーンの 性 能 品 質 競 争 の 土 俵 ハードウェアを 中 心 としたQCD 最 適 な 使 い 方 を 実 現 するソフト アプリ サービス ビジネスモデル ハードウェアを 売 る( 売 り 切 り) ソフト アプリ サービスが 付 加 価 値 や 競 争 優 位 の 源 泉 人 材 製 品 技 術 要 素 技 術 に 強 い 人 材 顧 客 の 使 い 方 がわかり 適 切 な 使 い 方 を 提 言 できる 人 材 風 土 ものづくり 中 心 クローズド ユーザー 中 心 オープン Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 9
( 参 考 ) 価 値 共 創 (コ クリエーション)とは 何 か 1 IoT:ユーザー 起 点 価 値 共 創 提 供 型 価 値 適 応 型 価 値 共 創 型 価 値 モノを 使 う 目 的 明 確 明 確 不 確 実 モノを 使 う 環 境 事 前 に 確 定 環 境 が 未 知 変 動 不 安 定 ( 相 互 に 作 用 し 分 離 不 可 能 ) 何 が 難 しいか 顧 客 にとって 最 適 なものを 探 すこと 変 化 する 環 境 に 適 応 すること 両 者 が 価 値 創 出 に 主 体 的 に 関 わる Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 11 出 所 : 上 田 完 次 黒 田 あゆみ 共 創 とは 何 か ( 培 風 館 2004) 上 田 完 次 研 究 開 発 とイノベーションのシステム 論 (2010/5/21) 西 野 成 昭 竹 中 毅 上 田 完 次 価 値 創 成 モデルによるイノベーション 普 及 の 分 析 (2007/12/14)をもとに 三 菱 総 研 作 成
デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 12
サービスとデザイン 思 考 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 サービスの 定 義 場 面 サービス 提 供 者 が 対 価 を 伴 って 受 容 者 の 望 む 状 態 変 化 を 引 き 起 こす 行 為 時 間 出 所 : 東 京 大 学 サービス 工 学 研 究 会 望 む 状 態 変 化 = 価 値 創 造 モノ( 製 品 など) サービス( 役 務 など) 自 社 リソース( 役 務 など) 価 値 の 特 徴 ユーザーが 知 覚 する 価 値 は 事 前 期 待 提 供 プロセス 成 果 品 質 で 決 まる デザイン 思 考 ( 価 値 創 造 の 視 点 ) ユーザーにとって 最 適 な 状 態 変 化 を 提 供 して ユーザーがその 変 化 を 知 覚 するために 価 値 を 創 造 ( 共 創 )する 過 程 をデザインすること また そのための 思 考 方 法 大 切 な 視 点 ユーザージャーニー = ユーザーの 状 態 変 化 ( 価 値 創 造 )の 変 遷 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 13
2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 ( 参 考 ) 技 術 中 心 の 価 値 観 と 何 が 異 なるのか Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 14 出 所 : 株 式 会 社 三 菱 総 合 研 究 所 とイノベーション ラボラトリ 株 式 会 社 (i.lab) 共 同 検 討
ユーザージャーニー= 価 値 提 供 の 環 境 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 IoTによる 新 たな 価 値 提 供 は 最 適 なユー ザージャーニー( 時 系 列 での 顧 客 体 験 )の 環 境 で 行 われる 自 家 用 車 カーステレオだけど もうちょっと 低 音 が 響 いて 抜 けるような 音 質 に 変 えたいなぁ 右 の 事 例 で やりとり していること 自 動 車 = 最 適 なユーザージャーニー 環 境 = 他 社 を 含 めたサービス 提 供 の 基 盤 = 基 盤 利 用 ビジネスモデル 基 盤 の 上 で 流 す 情 報 他 ユーザー: 評 価 感 想 サプライヤ: 需 要 供 給 状 況 販 売 店 : 価 格 キャンペーン ユーザーにとっての 価 値 新 しいスピーカーを 買 うまでに 必 要 な 情 報 を 自 家 用 車 が 収 集 してくれる 同 じ 車 に 乗 っている 人 で 最 近 A 社 のス ピーカーを 買 った 人 がいるんですけど 低 音 の 抜 け 感 が 良 いと 評 価 していますよ へぇ でも 実 際 のところ どうなんだろう ねぇ 3km 先 にあるA 社 の 営 業 所 明 後 日 ス ピーカー 搭 載 車 の 試 乗 会 やるらしいで す じゃぁ 行 ってみようかな ところで いくらく らいのスピーカーなの? WEBではAMAZONが 一 番 安 いのです が Bカー 用 品 店 は 時 々 その 値 段 より 安 く 売 ってる 事 があるみたいです Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 15
ビジネスモデル=サービスの 基 盤 を 押 さえる 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 ユーザーに 価 値 提 供 するサービスの 基 盤 があれば 様 々なビジネスモデルを 展 開 できる 他 人 最 適 なユーザージャーニー =サービス 基 盤 サービス つながる 相 手 物 ユーザー サービス サービス 基 盤 を 使 う 人 データ これを 元 にビジネス 展 開 サービス Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 16
ユーザージャーニーとサービス 基 盤 を 理 解 する 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 1 規 格 作 りよりユーザージャーニー 2 サービス 基 盤 同 士 のつながり 3 最 適 なユーザージャーニーは 変 化 する 4 サービス 基 盤 を 盤 石 にする Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 17
事 例 2サービス 基 盤 同 士 のつながり 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 スマートグリッド IT/IoTの 進 展 により ユーザーの 情 報 を 取 得 統 合 活 用 した 高 効 率 高 品 質 高 信 頼 な 電 力 供 給 システム 出 所 : 経 済 産 業 省 次 世 代 エネルギーシステム に 係 る 国 際 標 準 化 に 向 けて (2010 年 ) 石 炭 ガス 化 複 合 発 電 (IGCC) ガスタービンと 蒸 気 タービンで 発 電 する 発 電 機 変 圧 器 熱 回 収 ボイラ LNGシス テムなどが 複 雑 に 関 係 するシステム Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 19 出 所 : 東 京 電 力 火 力 発 電 の 種 類 http://www.tepco.co.jp/solution/power_equipment/thermal_power/type-j.html
事 例 3 最 適 なユーザージャーニーは 変 化 する 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 航 空 機 ( 産 業 ) 運 航 の 自 動 化 が 進 んだ 現 在 の 飛 行 機 産 業 は キャリアの 参 入 が 増 加 する 一 方 非 常 に 複 雑 化 したシステムとグローバル 整 備 体 制 を 持 つメーカーが 覇 権 を 握 る キャリア 航 空 連 合 メガキャリア フラッグキャリア LCC カーゴキャリア ボーイング エアバス ボンバルディア エンブラエル 三 菱 重 工 業 スホーイ AVIC 機 体 メーカー Tier 1 エンジン : GE, P&W, Rolls-Royce, Safran, IAE, Snecma 装 備 システム: Rockwell Collins, Honeywell, Parker Hannifin 部 位 : Spirit Aerosystems Tier 2 機 器 部 品 ソフトウェア 材 料 等 Tier 3~ Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 20
事 例 4サービス 基 盤 を 盤 石 にする 2 デザイン 思 考 ビジネスモデル 変 革 ( 医 療 用 ) 画 像 診 断 器 X 線 装 置 CT MRI エコーなどの 画 像 データは DICOM( 画 像 フォーマット)に 準 拠 各 画 像 診 断 器 はメーカー 保 守 が 必 要 病 院 は 稼 働 率 向 上 を 望 む X 線 室 1 A 社 X 線 X 線 室 2 B 社 X 線 DICOM PACS 読 影 室 X 社 ビューワ Y 社 ビューワ CT 室 A 社 CT 病 棟 D 社 エコー MRI 室 C 社 MRI DICOM A 社 エコー 他 院 クリニック 出 所 :GE Healthcare Who will you trust for Multi- Vendor Services? Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 21 出 所 :GE Healthcare WEBサイト http://www3.gehealthcare.com/en/products/c ategories/accessories_and_supplies/adventur e_series_for_mr/sunset_safari
新 しいかたちのイノベーション Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 23
誰 でも 誰 かのサービス 基 盤 提 供 者 になれる 3 新 しいかたちのイノベーション B to Bでは 対 象 とするユーザーを 明 確 にすれば 誰 でも 誰 かのサービス 基 盤 提 供 者 になれる 中 小 企 業 でも 産 業 クラスター 単 位 になれば 強 力 なサービス 基 盤 になり 得 る 例 包 装 資 材 製 造 業 によるサービス 基 盤 供 給 者 への 探 索 ユーザー 特 有 の 課 題 産 業 対 象 物 物 の 詳 細 規 模 ポイント 基 盤 提 供 者 A 産 業 A 製 品 群 大 B 産 業 大 中 小 サプラ イヤ 基 盤 提 供 者 としての 取 組 み 例 ユーザーとのアライアンス ビジネスパートナー 開 拓 外 部 連 携 スキーム ソーシャルコミュニケーション サプライヤとしての 取 組 み 例 製 造 コストダウン 技 術 開 発 サービス 基 盤 提 供 候 補 者 探 索 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 24
新 しいかたち=ユーザー 起 点 の 新 事 業 開 発 ユーザーはイノベーションのために 一 番 希 少 なリソースである ユーザーと 一 緒 に(ユーザー 主 導 で) 新 サービス 新 事 業 を 開 発 すべき 3 新 しいかたちのイノベーション ユーザー ユーザーのユーザー 1アイデア アクセラレーター/ デジタル コ クリエーション 社 会 シフト /メガトレ ンド 2ユーザー ジャーニー イノベーション チーム 3リーン サービス 開 発 サービス 拡 張 計 画 ジャーニー マップ プロト タイプ MVP 社 内 ビジネスパートナー Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 25
ポイント1ユーザーの 生 涯 利 用 価 値 の 最 大 化 3 新 しいかたちのイノベーション 最 適 なユーザージャーニーとサービス 基 盤 で 目 指 すものは 顧 客 が 受 け 取 る 価 値 の 最 大 化 顧 客 が 受 け 取 る 価 値 の 分 け 前 をシェアする 契 約 をしてもらう 事 が 売 上 となる 金 額 この 面 積 を 最 大 化 する 顧 客 の 累 積 利 得 ( 価 値 ) この 交 点 を 早 くする 顧 客 の 累 積 支 出 初 期 費 用 時 間 利 用 開 始 廃 却 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 26
ポイント1 事 例 3 新 しいかたちのイノベーション 顧 客 の 累 積 利 得 と 累 積 支 出 の 差 ( 面 積 )の 最 大 化 の 施 策 例 として 以 下 のようなものがある 金 額 リースなどに よる 初 期 投 資 軽 減 操 作 性 向 上 や 動 線 見 直 し 等 による 顧 客 の 生 産 性 向 上 顧 客 の 累 積 利 得 ( 価 値 ) 顧 客 の 累 積 支 出 時 間 設 置 方 式 改 善 による 稼 働 開 始 早 期 化 利 用 支 援 に よる 顧 客 習 熟 時 間 短 縮 ソフトウエア アップデート による 利 用 価 値 向 上 遠 隔 から 監 視 代 行 一 部 の 操 作 代 行 レトロフィット による 買 替 時 期 の 後 ろ 倒 し Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 27
ポイント2 本 当 に ユーザーを 知 る を 目 指 す 3 新 しいかたちのイノベーション 企 業 ( 提 供 者 ) 目 線 から 離 れ ユーザーが 関 わるすべてを 知 る 必 要 がある IoTの 普 及 は 競 合 他 社 も 含 めだれでもユーザーを 知 ることが 出 来 る 事 を 意 味 する これまでの 知 る の 範 囲 顧 客 の 顧 客 社 会 企 業 ( 提 供 者 ) 顧 客 (ユーザー) 経 営 設 計 製 造 現 場 管 理 工 場 長 経 営 顧 客 の 競 合 官 公 庁 独 法 関 連 業 界 営 業 サービス 担 当 他 企 業 ( 競 合 ) 顧 客 の 業 界 団 体 ユーザーを 知 る の 範 囲 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 28
ポイント2 事 例 3 新 しいかたちのイノベーション 事 例 :ワイパー 関 連 産 業 社 会 自 動 車 の 運 転 手 ( 顧 客 の 顧 客 ) 自 動 車 ワイパー 製 造 ( 企 業 ) 完 成 車 メーカー( 顧 客 ) 顧 客 の 競 合 官 公 庁 独 法 関 連 業 界 他 企 業 ( 競 合 ) 顧 客 の 業 界 団 体 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 29
ポイント3 いつもの でない 人 とイノベーション 3 新 しいかたちのイノベーション いつものメンバー でない 人 とユーザーの 使 い 様 を 分 析 すれば 最 適 なユーザージャーニー に 近 づき 画 期 的 な 価 値 提 供 ができる Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 30 出 所 :Lee Fleming 学 際 的 コラボレーション のジレンマ (DIAMOND ハーバードビジネスレビュー2004 年 12 月 号 )
ポイント3 事 例 3 新 しいかたちのイノベーション いつもの イノベーション ( 価 値 が 低 い) いつものメンバー いつもの ではないイノベーション ( 価 値 が 高 い) あたらしいメンバー 研 究 設 計 開 発 製 造 生 産 技 術 営 業 サービス 品 質 保 証 カスタマー サポート ビジネス パートナー 顧 客 ユーザー 顧 客 の 顧 客 高 い 打 率 で ヒット( 単 打 )や 送 りバントが 成 功 長 打 やホームランを 打 つ ただ 打 率 は 下 がる Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 31
ポイント4チームマネジメント(1)コアチーム 3 新 しいかたちのイノベーション 共 有 すべき 認 識 サービスの 答 えはユーザーの 中 にしかない 自 分 達 (チーム)の 中 には 正 解 は 存 在 しない ユーザーは 正 解 を 教 えてくれるわけではない 内 部 チーム 要 件 開 発 チーム 構 成 顧 客 接 点 部 門 ( 保 守 品 証 営 業 )が 中 心 ユーザーの 参 画 が 理 想 的 想 定 外 の 事 を 面 白 がることが 雰 囲 気 を 形 成 自 律 的 主 体 的 巻 き 込 む 力 ( 求 心 力 ) 1チーム4~6 人 程 度 ビジネスディレクター デザイナー(UI/UX) エンジニア(フロント/バックエンド/ 組 込 ) 社 外 中 心 のメンバー 構 成 コアチーム R&D/ 企 画 部 門 顧 客 接 点 部 門 ユーザー ビジネス ディレクター デザイ ナー エンジ ニア Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 32
ポイント4チームマネジメント(2) 周 辺 3 新 しいかたちのイノベーション 共 有 すべき 認 識 サービスの 答 えはユーザーの 中 にしかない 自 分 達 (チーム)の 中 には 正 解 は 存 在 しない ユーザーは 正 解 を 教 えてくれるわけではない コアチーム チーム マネージャー チームへの ノイズ を 減 らす ( 社 内 関 係 者 などチーム 外 からの 正 しい 助 言 を 排 除 する) サービスが 動 き 出 したら 社 内 関 係 者 が 巻 き 込 まれる 環 境 整 備 徐 々に 社 内 での 当 事 者 を 増 やす 経 営 者 事 業 責 任 者 ROIのReturnを 明 確 にする:インストールドベースのビジネスモデル 理 解 直 近 の 売 上 利 益 がReturnではない これまでとKPIが 異 なる 事 を 認 識 する: 顧 客 の 事 業 価 値 向 上 がKGI 顧 客 の 価 値 の 分 け 前 をフェアに 貰 えている 事 を 管 理 稀 少 人 材 を 常 に 確 保 し 続 ける: 育 てるのか 雇 うのか/ 人 材 の 変 質 をどう 防 ぐか Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 33
まとめ: 本 講 演 のメッセージ 企 業 はユーザーを 起 点 とした 新 たな 価 値 創 造 に 取 り 組 むべき 最 適 なユーザージャーニーを 把 握 する 能 力 が 競 争 優 位 になる リーン/アジャイル( 試 行 錯 誤 型 )に 進 めていけば 成 功 する 具 体 的 にどうやるのか? 後 半 で Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 34
本 講 演 資 料 の 取 り 扱 い 1. 位 置 付 け 2. 情 報 の 正 確 性 免 責 本 資 料 は 講 演 参 加 者 および 関 係 者 に 向 けた 資 料 として 使 用 されることを 目 的 として 作 成 されたものであり その 他 の 目 的 に 使 用 されることを 予 定 しておりません 本 資 料 は 作 成 時 点 で 入 手 可 能 な 情 報 および 経 済 市 場 その 他 の 状 況 に 基 づいて 一 定 の 仮 定 に 基 づき 作 成 し ているものです 作 成 した 情 報 の 正 確 性 完 全 性 及 びそれを 使 用 した 結 果 等 について 弊 社 は 一 切 の 責 任 を 負 い ません 3. 権 利 帰 属 本 資 料 は 弊 社 の 知 見 を 基 に 作 成 したものであり 本 資 料 にかかる 知 的 財 産 権 は 弊 社 に 帰 属 します 4. 商 標 使 用 5. 守 秘 義 務 本 資 料 に 第 三 者 の 商 標 が 含 まれている 場 合 がありますが 当 該 商 標 の 使 用 は 本 資 料 の 出 所 を 表 すものではなく 講 演 参 加 者 および 関 係 者 のご 理 解 を 深 めるための 本 資 料 限 りの 記 載 であります 本 資 料 に 記 載 されている 内 容 ( 本 資 料 に 関 連 して 弊 社 より 口 頭 で 提 供 した 情 報 を 含 む)は 弊 社 の 秘 密 情 報 であ り 講 演 参 加 者 および 関 係 者 には 秘 密 として 取 り 扱 っていただく 必 要 があります 本 資 料 に 講 演 参 加 者 および 関 係 者 より 秘 密 として 開 示 された 情 報 を 含 む 場 合 は 弊 社 は 当 該 情 報 を 秘 密 として 取 り 扱 います 本 資 料 に 関 するお 問 い 合 わせ 先 株 式 会 社 三 菱 総 合 研 究 所 企 業 経 営 部 門 統 括 室 事 業 推 進 グループ 主 任 研 究 員 大 川 真 史 okawa@mri.co.jp TEL : 03-6705-6096 FAX : 03-5157-2149 100-8141 東 京 都 千 代 田 区 永 田 町 二 丁 目 10 番 3 号 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 35