(2) 有 害 化 学 物 質 一 次 産 品 に 含 まれる 有 害 化 学 物 質 ( 環 境 中 に 存 在 する 重 金 属 とその 類 似 物 質 ) カドミウム 鉛 ヒ 素 メチル 水 銀 鉱 物 や 土 壌 などの 中 に 天 然 に 存 在 する 重 金 属 腎 障 害 や 骨 代



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ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

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平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

○00表紙

会 計 士 大 会 計 事 務 所 立 上 70 歳 会 計 士 顧 客 計 算 指 摘 単 純 計 算 思 確 誤 後 多 半 年 後 医 者 中 期 診 断 受 元 経 営 者 若 頃 経 営 80 歳 頭 切 言 正 月 用 嫁 節 料 理 作 翌 日 机 節 料 理 懸 命 探 洋 服 出

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

大 気 環 境 局 長 通 知 )を 御 参 照 いただきたい 昆 虫 綱 及 びクモ 綱 に 属 する 動 物 ( 人 畜 に 有 害 な 毒 素 を 産 生 するものを 除 く )であっ て 使 用 場 所 と 同 一 の 都 道 府 県 内 ( 離 島 (その 地 域 の 全 部 又 は 一

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- 糖 結 合 質 変 性 劣 化 糖 - 炭 水 化 物 糖 + 食 物 繊 維 理 解 助 糖 取 上 酸 化 - 酸 化 合 病 気 酸 化 酸 化 活 性 酸 素 言 葉 目 機 会 多 思 比 言 葉 聞 思 体 内 酸 化 直 接 的 病 気 老 化 惹 起 遠 巻 病 気 老 化 要

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

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第 3 回 肥 満 質 質 基 本 形 酸 質 胃 腸 酵 素 酸 分 解 小 腸 吸 収 血 中 注 入 酸 各 細 胞 質 材 料 使 不 要 質 分 解 再 利 用 糖 不 足 酸 肝 臓 窒 素 除 去 糖 生 成 源 低 血 糖 時 補 充 大 栄 養 素 脂 肪 炭 水 化 物 大 栄

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

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○00表紙

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word _付着物結果概要31-61

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

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前橋市軽自動車税減免要綱(案)1

H27年報

平 成 25 年 度 修 繕 費 事 業 計 画 書 様 式 E 自 動 車 事 業 費 ( 款 ) 営 業 費 用 ( 項 ) 車 両 保 存 費 ( 目 ) 車 両 修 繕 費 ( 節 ) 自 動 車 本 部 運 輸 課 車 両 係 ( ) 担 当 者 名 堤 智

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

工 事 に 伴 う 伐 採 木 量 を 表 5163 に 示 す 伐 採 木 量 は 340.2tと 予 測 する 発 生 する 木 くずについては 樹 木 の 状 態 により 処 理 が 異 なるため できる 限 り 有 効 利 用 が 図 れる 方 法 で 処 理 を 行 う 区 分 表 516

01.活性化計画(上大久保)

【資料1】栄養強調表示等について

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

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32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

り 生 成 する また アンモニウムイオンや 有 機 前 躯 体 と 残 留 塩 素 との 反 応 によっても 生 成 し 塩 素 消 毒 及 クロラミン 消 毒 の 副 生 成 物 の 一 つである 毒 性 は 青 酸 ガスや 青 酸 カリとして 知 られている 中 毒 症 状 としては めまい

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ドで 使 用 されるのは 当 然 にあり 得 ることです 濃 度 や 使 用 量 にも 規 定 を 設 けられないのであれば これは 使 用 者 および 近 隣 者 にとって 危 険 なの は 明 らかであると 考 えます 4 酒 類 ( 焼 酎 ) 焼 酎 は 特 定 農 薬 への 指 定 を 進

目次

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Ⅰ 平成14年度の状況

スライド 1

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

デュアック 配 合 ゲル に 係 る 医 薬 品 リスク 管 理 計 画 書 (RMP)の 概 要 販 売 名 デュアック 配 合 ゲル 有 効 成 分 クリンダマイシンリン 酸 エステ ル 水 和 物 / 過 酸 化 ベンゾイル 製 造 販 売 業 者 株 式 会 社 ポーラファルマ 薬 効 分

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

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b11 全 般 的 精 神 機 能 b71 関 節 と 骨 の 機 能 A75 伝 染 性 単 核 球 症 b43 血 液 系 と 免 疫 系 の 機 能 b45 心 血 管 系 と 呼 吸 器 系 の 付 加 的 機 能 と 感 覚 A76 その 他 のウィルス 性 発 疹 b43 血 液 系 と


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Microsoft Word 村田.doc


各論_1章〜7章.indd


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人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

健 康 医 療 戦 略 に 係 る 農 林 産 省 の 主 な 取 組 みについて 1. 健 康 長 寿 社 会 の 形 成 のための 食 の 研 究 開 発 の 推 進 2. 医 福 食 農 連 携 の 取 組 の 推 進 3 5 2


頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

スライド 1

総 合 科 学 研 究 科 ( 留 学 生 担 当 ) 文 学 部 文 学 研 究 科 哲 学 思 想 文 化 学 コース 歴 史 学 コース 地 理 学 考 古 学 文 化 財 学 コース 日 本 中 国 文 学 語 学 コース 翀 欧 米 文 学 語 学 言 語 学 コース 比 較 日 本 文

国からの委託交付額

00表紙

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

1 蒸 留 されたもの 2 炉 の 排 煙 口 における 温 度 が80~ 150 の 排 煙 を 冷 却 して 得 ら れた 液 体 を3ヶ 月 以 上 静 置 し 上 層 の 油 分 と 下 層 の 沈 殿 部 分 を 除 く 中 間 部 分 を 採 取 して 得 られたもの 3) 薬 効 に

①表紙

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の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600


Taro-契約条項(全部)

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光 輪 はさみこども 園 学 校 保 健 安 全 法 ( 第 19 条 )に 準 ずる(H24.4 改 定 ) 病 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 症 状 ( 発 熱 全 身 症 状 呼 吸 器 症 状 )がある 期 間 インフルエンザ ( 発 症 前 24 時 間 ~ 発 病 後

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提出時の注意点

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

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Microsoft Word - 2章.doc

改 正 平 成 17 年 10 月 27 日 農 林 水 産 省 告 示 第 1616 号 改 正 平 成 17 年 12 月 27 日 農 林 水 産 省 告 示 第 1999 号 改 正 平 成 18 年 1 月 11 日 農 林 水 産 省 告 示 第 26 号 改 正 平 成 18 年 2

Microsoft Word - Ⅲ-fin.doc

0439 研究開発推進事業(防衛省所管計上)250614

Transcription:

平 成 25 年 6 月 28 日 農 林 水 産 省 食 品 安 全 セミナー( 微 生 物 編 ) 参 考 資 料 (1) 有 害 微 生 物 農 林 水 産 省 が 優 先 的 にリスク 管 理 を 行 う 対 象 に 位 置 付 けているハザードについての 情 報 (ハザードは 五 十 音 順 に 掲 載 ) 食 中 毒 の 症 状 原 因 となる 食 品 等 カンピロバクター サルモネラ 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 リステリア モノサイ トジェネス ノロウイルス クドア セプテンプン クタータ 下 痢 腹 痛 発 熱 嘔 吐 頭 痛 などの 症 状 を 起 こす 細 菌 ( 潜 伏 期 間 : 通 常 2-5 日 間 ) 食 肉 ( 特 に 鳥 肉 )の 生 食 ( 鶏 わさ レバ 刺 し 等 )や 加 熱 不 十 分 な 状 態 での 摂 食 ( 焼 肉 バーベキュー 等 )が 原 因 大 気 中 や 30 以 下 では 増 殖 できないため 食 品 の 保 管 中 にはほ とんど 増 殖 しない 悪 心 嘔 吐 腹 痛 下 痢 発 熱 などの 症 状 を 起 こす 細 菌 ( 潜 伏 期 間 : 通 常 6-48 時 間 ) マヨネーズ 洋 生 菓 子 卵 焼 き 等 の 鶏 卵 を 原 材 料 とした 食 品 の 摂 食 卵 や 鶏 肉 の 生 あるいは 加 熱 不 十 分 な 状 態 での 摂 食 レバ ー 刺 し 等 の 生 食 が 原 因 乾 燥 に 強 く 低 温 でも 増 殖 可 能 なので 食 品 の 流 通 保 管 に 注 意 が 必 要 志 賀 毒 素 を 産 生 し 急 性 出 血 性 大 腸 炎 を 起 こす 細 菌 激 しい 腹 痛 と 出 血 を 伴 う 下 痢 の 症 状 がある( 潜 伏 期 間 :12-60 時 間 ) 焼 肉 ステーキ ハンバーグ 等 の 牛 肉 料 理 やサラダ 漬 物 等 の 惣 菜 が 原 因 食 品 乾 燥 に 強 く 低 温 でも 生 存 可 能 特 に 牛 の 腸 管 内 に 常 在 してお り と 畜 場 での 腸 管 内 容 物 による 食 肉 の 汚 染 や 排 泄 物 に 汚 染 された 水 を 介 した 野 菜 の 汚 染 など 交 叉 汚 染 への 注 意 が 必 要 発 熱 頭 痛 嘔 吐 などの 症 状 を 起 こす 細 菌 ( 潜 伏 期 間 : 約 3 週 間 ) 加 工 乳 ナチュラルチーズ 野 菜 サラダ ソーセージなどが 原 因 食 品 家 庭 内 で 料 理 を 行 わず 食 される 食 品 (Ready-to-Eat)が 原 因 食 品 として 重 要 視 されている 冷 蔵 庫 内 でも 増 殖 できるため 食 品 は 長 期 間 保 存 しないよう 注 意 が 必 要 また 通 常 の 加 熱 条 件 (70 以 上 )で 死 滅 するため 食 肉 は 十 分 に 加 熱 してから 喫 食 する 下 痢 嘔 吐 などの 症 状 を 起 こすウイルス( 潜 伏 期 間 :1-2 日 間 発 生 は 冬 期 が 多 い) 少 量 摂 取 (100 個 以 下 )でも 発 症 すると 考 えられている 人 の 腸 管 でのみ 増 殖 し ウイルス 粒 子 を 含 む 排 泄 物 が 下 水 を 通 して 海 水 を 汚 染 し カキ 等 の 二 枚 貝 類 の 中 腸 腺 に 蓄 積 すると 考 えられている 感 染 者 の 嘔 吐 物 等 に 多 量 のウイルスが 含 まれており 乾 燥 に 強 い ため 二 次 感 染 を 起 こさないよう 嘔 吐 物 も 適 切 に 処 理 する 必 要 下 痢 嘔 吐 腹 痛 発 熱 等 の 症 状 を 起 こす 寄 生 虫 ( 潜 伏 期 間 : 数 時 間 程 度 ) 魚 の 筋 肉 に 寄 生 するが ヒトなどの 哺 乳 類 には 寄 生 しない ヒラメの 刺 身 の 摂 食 が 原 因 1

(2) 有 害 化 学 物 質 一 次 産 品 に 含 まれる 有 害 化 学 物 質 ( 環 境 中 に 存 在 する 重 金 属 とその 類 似 物 質 ) カドミウム 鉛 ヒ 素 メチル 水 銀 鉱 物 や 土 壌 などの 中 に 天 然 に 存 在 する 重 金 属 腎 障 害 や 骨 代 謝 異 常 の 症 状 を 起 こす 日 本 では 米 からの 摂 取 寄 与 が 最 も 大 きい( 約 40%) イカやホタテの 内 臓 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれる 鉱 物 や 土 壌 などの 中 に 天 然 に 存 在 する 重 金 属 産 業 利 用 (ガソリン 添 加 剤 等 )の 歴 史 が 長 く 現 在 でも 広 く 自 然 界 に 微 量 で 残 留 している 子 供 では 神 経 発 達 障 害 や 知 的 行 動 障 害 を 起 こす 成 人 では 心 疾 患 の 症 状 を 起 こす 食 品 中 にも 広 く 低 濃 度 で 含 まれる 鉱 物 や 土 壌 などの 中 に 天 然 に 存 在 し 金 属 と 非 金 属 の 中 間 の 性 質 を 持 つ 有 機 ヒ 素 または 無 機 ヒ 素 として 存 在 無 機 ヒ 素 の 方 が 毒 性 が 強 く 発 熱 下 痢 嘔 吐 等 の 急 性 中 毒 の 症 状 を 起 こすほか 発 がん 性 ( 主 に 皮 膚 肺 膀 胱 )がある 海 藻 (ひじきなど)に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれる 農 産 物 の 中 では 米 で 比 較 的 濃 度 が 高 い 水 銀 は 鉱 物 や 土 壌 などの 中 に 天 然 に 存 在 する 重 金 属 であり メ チル 水 銀 はその 化 合 物 知 覚 聴 覚 障 害 を 起 こす( 特 に 胎 児 ) 食 物 連 鎖 を 通 じて 水 産 物 (マグロ 類 など)に 比 較 的 高 い 濃 度 で 蓄 積 する 2

一 次 産 品 に 含 まれる 有 害 化 学 物 質 (かび 毒 ) アフラトキシン オクラトキシン A ゼアラレノン T-2 トキシン HT-2 ト キシン デオキシニバレノール (DON)(アセチル 体 を 含 む) ニバレノール(NIV) パツリン フモニシン アスペルギルス 属 (コウジカビ)の 一 部 のかびが 産 生 する 肝 臓 障 害 を 起 こすほか 発 がん 性 ( 主 に 肝 臓 )がある 収 穫 後 にかびによる 被 害 を 受 けた 木 の 実 落 花 生 穀 類 に 含 まれる 場 合 がある アスペルギルス 属 (コウジカビ) 及 びペニシリウム 属 (アオ カビ)の 一 部 のかびが 産 生 する 腎 臓 に 悪 影 響 を 与 えたり 免 疫 抑 制 の 症 状 を 起 こしたりする 疑 いがあるほか 発 がん 性 ( 主 に 腎 臓 )を 有 する 疑 いがある 収 穫 後 にかびによる 被 害 を 受 けた 穀 類 コーヒー 豆 ぶどう に 含 まれる 場 合 がある 国 産 の 米 小 麦 の 含 有 濃 度 は 低 い 生 殖 器 官 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがある 国 産 の 麦 の 含 有 濃 度 は 低 い 消 化 器 系 に 悪 影 響 を 与 えたり 免 疫 抑 制 の 症 状 を 起 こしたりす る 疑 いがある 嘔 吐 食 欲 抑 制 免 疫 抑 制 の 症 状 を 起 こす 疑 いがある 国 産 の 麦 の 含 有 濃 度 は 低 い 消 化 器 系 に 悪 影 響 を 与 えたり 免 疫 抑 制 の 症 状 を 起 こしたりす る 疑 いがある 国 産 の 麦 の 含 有 濃 度 は 低 い アスペルギルス 属 (コウジカビ) 及 びペニシリウム 属 (アオ カビ)の 一 部 のかびが 産 生 する 消 化 器 系 や 腎 臓 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがある かびによる 被 害 を 受 けたりんごを 原 料 とした 果 汁 に 含 まれる 場 合 がある 国 産 のりんご 果 汁 の 含 有 濃 度 は 低 い 白 質 脳 症 を 起 こす 疑 いがあるほか 発 がん 性 ( 肝 臓 がん)を 有 する 疑 いがある かびによる 被 害 を 受 けた 完 熟 とうもろこしに 含 まれる 場 合 が ある 国 産 の 食 用 完 熟 とうもろこしの 生 産 量 は 少 ない 3

一 次 産 品 に 含 まれる 有 害 化 学 物 質 ( 貝 毒 ) ハザード 下 痢 性 貝 毒 プランクトンによって 産 生 され それを 摂 食 した 貝 類 に 蓄 積 下 痢 や 吐 き 気 腹 痛 の 症 状 を 起 こす 日 本 では 主 に 東 北 北 海 道 で 貝 類 が 毒 化 する シガテラ 毒 プランクトンによって 産 生 され それを 摂 食 した 魚 類 に 蓄 積 吐 き 気 や 温 度 感 覚 異 常 ( 長 期 間 続 く)の 症 状 を 起 こす 日 本 でも 沖 縄 など( 主 に 熱 帯 亜 熱 帯 域 )で 魚 類 が 毒 化 する ドウモイ 酸 プランクトンによって 産 生 され それを 摂 食 した 貝 類 に 蓄 積 吐 き 気 や 記 憶 障 害 の 症 状 を 起 こす 日 本 沿 岸 の 貝 類 からも 検 出 されているが 食 中 毒 を 起 こすほど の 濃 度 ではない ブレベトキシン プランクトンによって 産 生 され それを 摂 取 した 貝 類 に 蓄 積 しびれや 温 度 感 覚 異 常 の 症 状 を 起 こす 日 本 沿 岸 の 貝 類 からの 検 出 事 例 はない 麻 痺 性 貝 毒 プランクトンによって 産 生 され それを 摂 取 した 貝 類 やカニに 蓄 積 しびれや 麻 痺 の 症 状 を 起 こす 広 く 日 本 沿 岸 でも 貝 類 が 毒 化 する 4

流 通 加 工 調 理 段 階 などで 生 成 する 有 害 化 学 物 質 ハザード アクリルアミド クロロプロパノール 類 多 環 芳 香 族 炭 化 水 素 (PAH) トランス 脂 肪 酸 ヒスタミン フラン 食 品 中 にもともと 含 まれる 成 分 であるアスパラギン(アミノ 酸 の 一 種 )と 還 元 糖 が 120 以 上 で 加 熱 されることで 意 図 せずに 生 成 する 神 経 系 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがあるほか 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある 高 温 で 加 熱 調 理 された 馬 鈴 薯 加 工 品 や 穀 類 加 工 品 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある 酸 加 水 分 解 植 物 性 たんぱく(アミノ 酸 液 )の 製 造 時 に 意 図 せず に 生 成 する クロロプロパノール 類 のうち 3-MCPD 1 は 腎 臓 に 悪 影 響 を 与 え る 疑 いがある 1,3-DCP 2 は 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある アミノ 酸 液 を 含 むしょうゆの 一 部 に 比 較 的 濃 度 が 高 いものがあ ったが 低 減 対 策 により 濃 度 は 低 下 している 1 3-クロロ-1,2-プロパンジオール 2 1,3-ジクロロ-2-プロパノール 有 機 物 の 不 完 全 燃 焼 や 熱 分 解 などで 意 図 せずに 生 成 し 食 品 の 加 工 調 理 の 過 程 や 環 境 由 来 の 汚 染 によって 食 品 に 含 まれる PAH のうち 代 表 的 な 物 質 であるベンゾ[a]ピレンには 発 がん 性 ( 主 に 腸 管 肝 臓 肺 乳 腺 )がある その 他 の PAH の 一 部 に ついても 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある 肉 類 や 魚 介 類 の 燻 製 直 火 で 調 理 した 肉 類 などに 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある トランス 型 の 炭 素 - 炭 素 二 重 結 合 を 持 つ 不 飽 和 脂 肪 酸 水 素 を 添 加 して 液 体 の 油 脂 から 固 体 又 は 半 固 体 状 の 油 脂 を 作 る 工 程 や 反 すう 動 物 の 胃 内 で 生 成 する 心 疾 患 のリスクを 高 める 要 因 となる 部 分 硬 化 油 (マーガリンやショートニング) 及 びそれらを 使 用 し た 食 品 並 びに 牛 羊 等 の 乳 や 肉 に 含 まれる 食 品 中 にもともと 含 まれる 成 分 であるヒスチジン(アミノ 酸 の 一 種 )から 意 図 せず 細 菌 によって 作 られる 吐 き 気 嘔 吐 腹 痛 発 疹 などのアレルギー 様 の 症 状 を 起 こす 温 度 管 理 が 不 適 切 な 場 合 に サバ 類 マグロ 類 など ヒスチジ ン 濃 度 の 高 い 魚 及 びその 加 工 品 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるも のがある 発 酵 食 品 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある 不 飽 和 脂 肪 酸 アスコルビン 酸 アミノ 酸 還 元 糖 カロテノ イドが 加 熱 により 意 図 せずフランへと 変 化 する 等 の 報 告 がある が 詳 細 は 分 かっていない 揮 発 性 が 高 いため 調 理 時 の 二 次 加 熱 等 により 減 少 する 可 能 性 がある 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある 缶 詰 瓶 詰 レトルト 食 品 のような 密 閉 容 器 中 に 蓄 積 しやすい 発 酵 食 品 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある 5

その 他 の 有 害 化 学 物 質 硝 酸 性 窒 素 ダイオキシン 類 (コプラナ ーPCB 含 む) 農 薬 として 使 用 された 履 歴 のある 残 留 性 有 機 汚 染 物 質 パーフルオロオクタン 酸 (PFOA) 及 びパーフルオ ロオクタンスルホン 酸 (PFOS) 土 壌 中 など 自 然 界 に 広 く 分 布 ヒトの 体 内 で 亜 硝 酸 性 窒 素 に 変 化 した 場 合 には メトヘモグ ロビン 血 症 を 起 こすほか 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある 野 菜 類 ( 特 にホウレンソウやサラダ 菜 等 の 葉 菜 類 )に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある 様 々な 製 品 の 製 造 工 程 で 意 図 せずに 生 成 するほか 火 山 の 噴 火 や 森 林 火 災 などでも 生 成 する 精 子 数 減 少 の 症 状 を 起 こすほか 発 がん 性 ( 主 に 直 腸 肺 ) がある 油 脂 に 溶 けやすいため 脂 肪 含 有 比 率 の 高 い 食 品 に 比 較 的 高 濃 度 で 含 まれるものがある 食 物 連 鎖 を 通 じて 水 産 物 や 畜 産 物 で 比 較 的 高 い 濃 度 で 蓄 積 する ストックホルム 条 約 で 廃 絶 削 減 等 の 対 象 とされている 過 去 に 農 薬 として 使 用 された 残 留 性 の 高 い 化 学 物 質 肝 臓 等 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがあるほか 発 がん 性 を 有 する 疑 いがある 農 産 物 等 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある もともと 自 然 界 には 存 在 せず フッ 素 樹 脂 の 製 造 助 剤 や 耐 脂 紙 のコーティング 剤 等 に 使 用 化 学 的 に 安 定 しているため 環 境 中 に 放 出 された 後 も 分 解 されずに 残 留 する PFOA は 肝 臓 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがある PFOS は 内 分 泌 系 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがある 水 産 物 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある ポリブロモジフェニルエ ーテル(PBDE) もともと 自 然 界 には 存 在 せず 繊 維 や 電 気 器 具 を 難 燃 化 する ため 工 業 的 に 使 用 化 学 的 に 安 定 しているため 環 境 中 に 放 出 された 後 も 分 解 されずに 残 留 する PBDE のうち 一 部 の 物 質 について 肝 臓 や 生 殖 器 官 に 悪 影 響 を 与 える 疑 いがある 水 産 物 畜 産 物 等 の 脂 肪 含 有 比 率 の 高 い 食 品 に 比 較 的 高 い 濃 度 で 含 まれるものがある 6

( 参 考 ) ハザードの 詳 細 情 報 や 実 態 調 査 の 計 画 については 農 林 水 産 省 ホームページに 掲 載 している リスクプロファイルや 中 期 計 画 年 次 計 画 をご 覧 下 さい リスクプロファイル 有 害 微 生 物 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_microbio.html 有 害 化 学 物 質 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem.html 中 期 計 画 年 次 計 画 食 品 の 安 全 性 に 関 する 有 害 微 生 物 のサーベイランス モニタリング 中 期 計 画 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/survei/middle_microbio.html 食 品 の 安 全 性 に 関 する 有 害 化 学 物 質 のサーベイランス モニタリング 中 期 計 画 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/survei/middle_chem.html 平 成 25 年 度 食 品 の 安 全 性 に 関 する 有 害 化 学 物 質 及 び 有 害 微 生 物 のサーベイランス モ ニタリング 年 次 計 画 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/survei/h25.html 7