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第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 5. 緑 の 役 割 別 にみた 課 題 区 の 概 況 緑 を 取 り 巻 く 社 会 動 向 区 の 緑 の 変 化 区 の 緑 の 状 況 から 緑 の 役 割 別 に 課 題 を 整 理 しました (1) 都 市 環 境 の 維 持 改 善 地 球 規 模 での 地 球 温 暖 化 の 進 行 や 都 市 のヒートアイランド 現 象 が 深 刻 化 する 中 緑 のカーテ ンや 屋 上 緑 化 壁 面 緑 化 など 緑 の 二 酸 化 炭 素 吸 収 固 定 や 蒸 散 機 能 を 活 用 して 都 市 環 境 の 改 善 が 図 られています しかし 区 内 のほとんどは 市 街 地 で 人 工 被 覆 面 が 多 く 緑 被 地 が 少 な い 状 況 です 都 心 部 においては 交 通 網 が 発 達 しているため 自 動 車 の 交 通 量 が 多 く 排 気 ガスや 騒 音 振 動 などの 公 害 が 発 生 しています 都 市 における 公 害 などの 環 境 問 題 を 抑 制 防 止 していくためにも 今 後 も 継 続 し て 緑 化 を 進 め 特 に 交 通 量 の 多 い 主 要 幹 線 道 路 を 中 心 に 緑 を 配 置 していくことが 必 要 です さらに 緑 の 持 つ 都 市 環 境 を 維 持 改 善 する 役 割 の 効 果 的 な 普 及 啓 発 を 進 め 民 有 地 における 緑 化 の 推 進 を 図 ることが 必 要 です (2) 美 しい 都 市 景 観 の 形 成 平 成 22 年 に 行 われた 台 東 区 区 政 サポーターアンケート 調 査 では 良 好 な 景 観 形 成 のた めの 施 策 として 道 路 緑 化 や 歴 史 ある 緑 まとまった 緑 の 保 全 が 重 要 という 回 答 が 多 く 緑 の 演 出 による 美 しい 都 市 景 観 の 形 成 が 求 められています 都 市 景 観 の 骨 格 を 担 う 街 路 樹 については 駐 車 場 の 整 備 等 に 伴 い 本 数 が 減 少 しています そ の 一 方 区 内 の 道 路 では 街 路 樹 の 樹 種 変 更 が 進 んでおり 個 性 ある 景 観 への 転 換 が 図 られて います 緑 の 少 ない 市 街 地 において 寺 社 の 緑 や 保 護 樹 木 保 護 樹 林 は 都 市 景 観 にうるおいを 与 え 本 区 らしい 地 域 性 に 富 んだ 景 観 を 形 成 していますが それらの 緑 は 民 有 地 にあるため 永 続 性 の 担 保 が 難 しい 状 況 にあります 本 区 らしい 地 域 性 に 富 んだ 景 観 を 維 持 するため 民 有 地 の 緑 を 保 全 し 適 正 な 維 持 管 理 を 継 続 するとともに 増 やしていくための 支 援 を 行 うことが 必 要 です 33

(3) にぎわい 空 間 の 創 出 大 規 模 な 公 園 である 上 野 恩 賜 公 園 と 隅 田 公 園 は 区 民 や 国 内 外 から 訪 れる 多 くの 人 々の 憩 い の 場 となっています その 他 の 公 園 等 では 地 域 の 要 望 などを 踏 まえた 特 色 ある 公 園 等 の 整 備 が 進 んでいます 区 内 で 開 催 される 祭 りや 催 し 物 の 多 くが 寺 社 や 公 園 等 で 行 われています また 本 区 は 年 間 およそ 4,100 万 人 の 観 光 客 が 国 内 外 から 訪 れる 観 光 地 であり 上 野 恩 賜 公 園 や 浅 草 寺 をはじめとする 数 多 くの 観 光 資 源 があります 平 成 24 年 の 東 京 スカイツリー 開 業 によって 多 くの 観 光 客 が 訪 れることが 予 想 されており これらの 観 光 客 をもてなすまちとし て 緑 の 演 出 は 欠 かせないものです 様 々な 人 の 利 用 ニーズに 対 応 したレクリエーションの 場 として 利 用 できるよう 公 園 等 を 適 正 に 整 備 維 持 管 理 するとともに 催 し 物 等 のイベントが 継 続 されるよ う 支 援 協 力 していくことが 必 要 です 地 域 のさらなるにぎわいの 形 成 と 経 済 の 活 性 化 を 図 るため 観 光 拠 点 となってい る 緑 景 観 の 保 全 と 維 持 管 理 を 推 進 するとともに もてなす 緑 魅 せる 緑 を 意 識 した 緑 化 を 推 進 することが 必 要 です (4) うるおいとやすらぎの 提 供 市 街 地 に 残 る 寺 社 の 緑 や 保 護 樹 木 保 護 樹 林 は 都 心 の 中 でも 落 ち 着 いた 雰 囲 気 を 形 成 して います また 身 近 な 緑 とのふれあいは やすらぎとうるおいを 実 感 できるとともに 区 民 自 らが 草 花 を 育 てることで 楽 しさややりがいを 見 出 すことが 期 待 されます このような 緑 を 今 後 も 保 全 し 公 園 等 や 河 川 道 路 沿 いに 植 えられた 樹 木 を 適 正 に 維 持 管 理 するとともに 人 の 視 線 を 意 識 した 緑 化 を 推 進 することが 必 要 です さらに 地 先 園 芸 への 支 援 や 自 主 管 理 花 壇 の 設 置 の 推 進 緑 に 関 する 講 習 会 の 開 催 などを 進 めることが 必 要 です (5) 都 市 の 安 全 性 防 災 性 の 向 上 本 区 は 防 災 上 の 課 題 を 抱 えた 地 域 が 存 在 し 市 街 地 においては 大 規 模 なオープンスペース 等 の 土 地 の 確 保 が 難 しいのが 現 状 です 区 内 には 比 較 的 小 規 模 の 公 園 等 が 多 く 分 布 しています これらの 公 園 等 を 利 用 する 人 々が 快 適 に 利 用 できるよう ユニバーサルデザイン(p103 参 照 )や 防 犯 面 にも 配 慮 した 整 備 と 維 持 管 理 が 求 められています 避 難 経 路 避 難 場 所 の 確 保 をはじめとする まち 全 体 の 防 災 機 能 の 強 化 を 図 るた め 総 合 設 計 制 度 等 を 活 用 した 公 開 空 地 の 確 保 延 焼 防 止 機 能 を 効 果 的 に 発 揮 する ための 街 路 樹 の 適 正 な 維 持 管 理 や 公 園 等 の 防 災 性 を 向 上 することが 必 要 です 誰 もがいつでも 快 適 に 利 用 できる 公 園 等 の 整 備 と 維 持 管 理 を 継 続 することが 必 要 です 34

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 (6) 生 き 物 の 生 息 場 所 平 成 23 年 10 月 の 都 市 緑 地 法 の 運 用 指 針 改 正 をはじめとして 近 年 生 物 多 様 性 が 注 目 され ています 都 心 部 においても 生 き 物 の 生 育 生 息 空 間 としての 緑 が 重 要 視 されています 区 内 において 緑 被 地 の 増 加 は 見 られるものの そのほとんどが 公 園 等 や 寺 社 に 集 中 しており 緑 の 分 布 に 偏 りがみられます 生 物 多 様 性 を 確 保 するには 生 き 物 の 生 育 生 息 となるまとまった 緑 を 保 全 して いくとともに それらの 緑 をつなげ 生 き 物 の 移 動 経 路 の 形 成 を 図 るための 緑 化 方 針 を 立 てることを 検 討 することが 必 要 です また 本 区 の 自 然 についての 普 及 啓 発 を 進 めるとともに 定 期 的 な 調 査 を 行 い 自 然 環 境 を 把 握 することで 緑 による 生 き 物 の 生 育 生 息 空 間 の 保 全 方 策 を 検 討 す ることが 必 要 です (7) 環 境 教 育 の 場 本 区 では 小 中 学 校 の 敷 地 や 公 園 等 において ビオトープの 整 備 を 行 っています また 子 ども 向 け 園 芸 教 室 や 親 子 樹 木 医 教 室 などの 子 どもを 対 象 とした 講 習 会 も 行 われています 体 験 学 習 や 自 然 観 察 などの 環 境 教 育 は 子 どもの 頃 から 情 操 教 育 の 一 環 として 欠 かせないも のであり その 教 材 として ビオトープの 観 察 や 植 物 の 栽 培 などの 身 近 な 緑 が 活 用 されていま す 今 後 も 身 近 な 緑 を 活 用 して 子 どもの 頃 からの 環 境 教 育 の 機 会 と 場 を 提 供 すると ともに あらゆる 世 代 に 向 けた 様 々なコンテンツを 用 いた 緑 を 題 材 にした 環 境 情 報 の 発 信 を 定 期 的 に 継 続 して 行 うことが 必 要 です コ ラ ム 根 岸 の 里 鶯 谷 駅 近 くの 根 岸 には 呉 竹 の 根 岸 の 里 や 初 音 の 里 などの 別 名 があります 初 音 とはウグイスが 春 の 初 めに 鳴 き 始 める 鳴 き 声 のことです かつてはウグイスが 生 息 し ヒ バリやツルとともに 根 岸 の 三 鳥 といわれ ていました 根 岸 は 江 戸 時 代 に 周 辺 の 市 街 化 が 進 む 中 で 田 園 地 帯 として 残 り その 自 然 の 豊 かさを 求 め 多 くの 武 家 や 商 人 文 人 墨 客 が 閑 静 な 別 荘 地 や 保 養 地 としていました 明 治 期 に 活 躍 した 俳 人 の 正 岡 子 規 も 晩 年 に 根 岸 で 暮 らしており 雀 より 鶯 多 き 根 岸 哉 や 鶯 や 同 じ 垣 根 のいくまがり と 詠 んでい ます 35 江 戸 名 所 花 暦 根 岸 の 里 出 典 : 岡 島 鳥 著 長 谷 川 雪 旦 画 改 訂 新 装 版 江 戸 名 所 花 暦 八 坂 書 房 平 成 6 年 12 頁

6. 前 計 画 の 施 策 実 績 の 評 価 からみた 課 題 前 計 画 の 施 策 に 沿 って 取 り 組 み 実 績 の 評 価 からみた 現 況 と 課 題 を 整 理 し その 課 題 を 踏 まえ て 前 計 画 から 引 き 継 ぐ 課 題 を 抽 出 しました (1) 緑 地 の 確 保 について 1 公 園 緑 地 等 の 都 市 施 設 とする 緑 地 の 確 保 公 園 等 の 新 設 は 北 部 地 域 の 吉 野 公 園 南 部 地 域 の 蔵 前 公 園 の 2 箇 所 防 災 広 場 について は 根 岸 入 谷 地 域 の 根 岸 の 里 谷 中 地 域 の 初 音 の 森 の 2 箇 所 計 4 箇 所 行 いました が 今 後 の 新 設 については 土 地 の 確 保 の 問 題 からも 難 しい 状 況 にあります 地 域 住 民 が 歩 いていける 範 囲 や 避 難 経 路 避 難 場 所 に 配 慮 した 配 置 を 検 討 し 密 集 整 備 事 業 や 土 地 区 画 整 理 事 業 市 街 地 再 開 発 事 業 などの 各 種 開 発 事 業 との 連 携 や 立 体 都 市 公 園 制 度 (p103 参 照 ) や 借 地 公 園 制 度 (p102 参 照 ) の 活 用 などを 検 討 し ていくことが 必 要 です 図. 公 園 等 の 配 置 状 況 36

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 2 制 度 上 安 定 した 緑 地 の 指 定 特 別 緑 地 保 全 地 区 や 風 致 地 区 の 新 規 指 定 や 指 定 変 更 はなく 公 開 空 地 と 保 護 樹 林 は 増 加 して います しかし 公 開 空 地 や 保 護 樹 林 については 区 民 や 事 業 者 等 の 意 向 に 左 右 されるため 計 画 的 な 指 定 方 針 を 立 てることは 難 しい 状 況 にあります 特 別 緑 地 保 全 地 区 や 風 致 地 区 内 の 緑 については 保 護 樹 木 保 護 樹 林 景 観 重 要 樹 木 等 の 制 度 を 活 用 し 適 正 な 保 全 維 持 管 理 が 進 められるように 誘 導 することが 必 要 です また 制 度 等 によって 永 続 性 が 担 保 された 緑 地 の 確 保 を 進 めるため 緑 に 関 する 各 種 制 度 を 周 知 することが 必 要 です 3 社 会 通 念 上 安 定 した 緑 地 の 保 全 寺 社 境 内 地 には まとまった 樹 林 が 多 く 残 されており 保 護 樹 木 保 護 樹 林 に 指 定 されてい るものも 多 くあります また 祭 りや 催 し 物 の 会 場 になるなど 人 々にとっては 身 近 な 緑 とな っています しかし 民 有 地 であることから 計 画 的 な 保 全 方 針 を 立 てることは 難 しい 状 況 です 小 中 学 校 のグラウンドにおいては 学 校 の 適 正 配 置 により 箇 所 数 は 減 少 しているものの 学 校 開 放 を 行 い 地 域 住 民 がグラウンドを 利 用 できるようにしています 寺 社 境 内 地 の 緑 については 緑 の 実 態 調 査 の 結 果 などを 活 用 して 適 正 な 保 全 維 持 管 理 を 支 援 できるよう 保 護 樹 木 保 護 樹 林 等 の 緑 に 関 する 各 種 制 度 の 周 知 を 図 ることが 必 要 です 小 中 学 校 のグラウンドについては 今 後 も 学 校 教 育 に 支 障 のない 範 囲 で 多 くの 人 に 活 用 されるよう 継 続 的 に 学 校 開 放 を 行 っていくことが 必 要 です 緑 の 確 保 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 緑 地 の 量 は 前 計 画 策 定 時 から 増 加 しており 一 人 当 たり 公 園 面 積 は 前 計 画 策 定 以 降 に 人 口 が 増 加 したため 公 園 面 積 は 増 加 したものの 一 人 当 たり 公 園 面 積 は 減 少 しています 緑 被 率 は 前 計 画 策 定 時 から 増 加 し 前 計 画 の 目 標 を 達 成 していますが みどり 率 は 前 計 画 策 定 時 から 増 加 しているものの 前 計 画 の 目 標 値 には 達 していません 年 次 前 計 画 の 緑 の 確 保 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 一 覧 前 計 画 策 定 時 ( 平 成 12 年 度 ) 現 況 ( 平 成 22 年 度 ) 前 計 画 の 目 標 値 ( 平 成 22 年 ) 緑 地 176ha 184ha 一 人 当 たり 公 園 面 積 8.86m 2 / 人 8.06m 2 / 人 10m 2 / 人 緑 被 率 8.4% 12.3% 10% みどり 率 17.1% 19.2% 20% 公 園 緑 地 等 の 都 市 施 設 とする 緑 地 に 対 する 区 民 一 人 当 たり 面 積 のことです 平 成 22 年 度 の 人 口 は 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 の 約 169,000 人 で 計 算 しています 37

(2) 緑 の 整 備 維 持 管 理 について 1 公 共 公 益 施 設 の 緑 の 整 備 維 持 管 理 公 園 等 公 園 等 については 地 域 のニーズを 踏 まえ 適 正 な 植 栽 や 維 持 管 理 を 行 っています 敷 地 内 の 緑 被 率 についても 前 計 画 策 定 時 よりも 上 昇 しており 前 計 画 で 定 めていた 緑 化 目 標 である 現 状 維 持 を 達 成 しています また 子 育 てや 環 境 防 災 等 地 域 特 性 に 即 した 特 色 ある 公 園 づくりを 進 めています その 中 では トイレ 屋 根 の 緑 化 や 耐 火 性 のある 樹 木 の 植 栽 既 存 のシンボル 的 樹 木 の 保 全 などを 行 っています 今 後 も 子 育 てや 環 境 防 災 等 に 配 慮 した 適 正 な 植 栽 と 維 持 管 理 を 継 続 していく ことが 必 要 です さらに 地 域 のニーズの 把 握 に 努 め 環 境 や 防 災 ユニバーサルデザイン 等 にも 配 慮 した 区 民 参 加 による 公 園 等 の 整 備 や 自 主 管 理 など 区 民 意 向 に 応 じた 維 持 管 理 を 進 めることが 必 要 です 道 路 浅 草 通 りについては シンボルロードとして 東 京 都 が 主 体 となって 整 備 を 実 施 しています 主 要 幹 線 道 路 沿 道 は 民 有 地 であるため 条 例 に 基 づく 緑 化 指 導 を 継 続 して 行 っています 区 内 の 道 路 においては 地 域 の 要 望 により 個 性 ある 景 観 の 創 出 と 効 率 的 な 維 持 管 理 を 図 っ た 街 路 樹 の 樹 種 変 更 を 行 っています また 前 計 画 において 示 していた 緑 の 下 町 散 歩 道 については コース 設 定 の 検 討 は 進 ん でいません 今 後 は 区 民 や 事 業 者 の 参 加 による 街 路 樹 や 植 樹 帯 等 の 維 持 管 理 体 制 を 充 実 する ことが 必 要 です また ルールに 基 づいた 道 路 景 観 の 形 成 を 図 ることが 必 要 です 緑 の 下 町 散 歩 道 については 既 にある 歴 史 と 文 化 の 散 歩 道 や 谷 中 下 谷 浅 草 名 所 の 七 福 神 めぐり 台 東 区 ウォーキングコース などのコースの 中 で 緑 や 水 に 親 しむことができるようコース 設 定 の 検 討 を 進 めることが 必 要 です 38

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 小 中 学 校 小 中 学 校 では 敷 地 内 の 樹 木 や 草 花 を 適 正 に 維 持 管 理 するとともに 屋 上 緑 化 や 緑 のカーテ ン ビオトープなどの 整 備 を 進 めています 敷 地 内 の 緑 被 率 についても 前 計 画 策 定 時 の 12.3%から 16%に 上 昇 しており 前 計 画 で 定 め ていた 緑 化 目 標 である 緑 被 率 15%を 達 成 しています また 本 区 の 小 中 学 校 は 震 災 復 興 公 園 (p22 23 参 照 )と 隣 接 している 場 合 が 多 く 公 園 内 と の 一 体 的 な 緑 化 を 図 っています 今 後 も 継 続 的 に 緑 化 を 進 め 児 童 生 徒 や 地 域 住 民 との 協 働 により 効 率 的 な 維 持 管 理 体 制 を 充 実 させることが 必 要 です また 公 園 等 と 隣 接 する 小 中 学 校 につ いては 一 体 的 な 維 持 管 理 をさらに 進 めることが 必 要 です 河 川 隅 田 川 沿 いにおいては 東 京 都 が 主 体 となって 人 が 水 辺 に 近 づける 親 水 性 にも 配 慮 した 親 水 テラスの 整 備 や 緩 やかな 勾 配 で 幅 の 広 いスーパー 堤 防 や 緩 傾 斜 型 堤 防 の 計 画 が 進 められて います また 本 区 では 区 が 主 体 となって 桜 橋 周 辺 に 緩 傾 斜 型 堤 防 の 整 備 を 行 いました 神 田 川 沿 いにおいては 公 共 用 地 が 少 なく 緑 化 を 実 施 するスペースの 確 保 が 難 しいことか ら 具 体 的 な 緑 化 は 進 んでいない 状 況 です 隅 田 川 においては そのような 東 京 都 の 事 業 との 調 整 を 図 りながら 既 存 の 樹 木 を 活 かしつつ 川 辺 の 景 観 を 保 全 していくことが 必 要 です 隅 田 川 や 神 田 川 の 河 川 の 緑 化 を 働 きかけることが 必 要 です その 他 庁 舎 集 会 施 設 等 の 公 共 施 設 では 区 全 体 の 緑 化 を 推 進 するため 屋 上 緑 化 壁 面 緑 化 や 緑 のカーテン 等 を 設 置 し 区 民 や 事 業 者 等 に 緑 化 をPRしています 今 後 も 関 係 各 課 と 協 議 しながら 新 築 改 築 等 には 緑 化 基 準 に 適 した 緑 化 を 図 るなど 積 極 的 な 緑 化 を 進 めることが 必 要 です 39

緑 化 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 公 共 公 益 施 設 における 緑 化 状 況 は 各 施 設 の 緑 被 率 が 前 計 画 策 定 時 から 増 加 し 前 計 画 の 目 標 を 達 成 しています ただし 屋 上 緑 化 率 については 目 標 値 に 達 していません 緑 被 率 年 次 前 計 画 の 公 共 公 益 施 設 の 緑 化 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 一 覧 前 計 画 策 定 時 ( 平 成 12 年 度 ) 現 況 ( 平 成 22 年 度 ) 前 計 画 の 目 標 値 ( 平 成 22 年 ) 街 区 公 園 1 48.3% 52.5% 現 状 を 維 持 2 その 他 の 公 園 48.8% 50.6% 現 状 を 維 持 区 立 小 中 学 校 12.3% 16.0% 15% 3 庁 舎 集 会 施 設 等 4.5% 9.0% 5% 4 その 他 の 公 共 施 設 7.9% 10.7% 現 状 を 維 持 公 共 公 益 施 設 の 屋 上 緑 化 率 - 2.9% 20% 1 隅 田 公 園 要 綱 公 園 防 災 広 場 を 除 く 区 立 公 園 区 立 児 童 遊 園 2 上 野 恩 賜 公 園 旧 岩 崎 邸 庭 園 隅 田 公 園 3 庁 舎 区 民 事 務 所 地 区 センター 公 会 堂 区 民 会 館 コミュニティセンター 区 民 館 等 4 保 育 園 児 童 館 保 健 所 老 人 福 祉 館 特 別 養 護 老 人 ホーム 区 立 病 院 図 書 館 等 2 民 有 地 の 緑 の 整 備 維 持 管 理 条 例 等 による 緑 化 に 関 する 制 度 により 民 有 地 における 屋 上 緑 化 や 公 開 空 地 の 確 保 などが 着 実 に 進 んでいるものの 壁 面 緑 化 や 地 先 緑 化 に 関 しては 助 成 件 数 が 伸 び 悩 んでいる 状 況 です 緑 化 が 着 実 に 進 む 一 方 で 新 築 された 住 宅 等 に 緑 化 した 後 の 維 持 管 理 が 適 正 に 行 われていな い 場 合 もあります また 地 先 園 芸 を 推 奨 するため 園 芸 講 習 会 などを 定 期 的 に 開 催 し 好 評 を 得 ています 駐 車 場 の 緑 化 や 土 の 地 面 の 保 全 創 出 については 支 援 制 度 などの 具 体 的 な 検 討 が 進 んでい ません 条 例 等 による 緑 化 に 関 する 制 度 は より 効 果 的 な 周 知 方 法 を 検 討 することが 必 要 です オープンスペースとなる 公 開 空 地 においては 緑 化 の 質 を 評 価 することで 容 積 率 の 割 増 による 緑 化 の 誘 導 を 図 ることが 必 要 です 民 有 地 の 緑 を 適 正 に 維 持 管 理 してもらうためには 計 画 段 階 での 緑 化 計 画 の 適 正 な 指 導 と 維 持 管 理 方 法 の 周 知 に 努 めることが 必 要 です 今 後 も 継 続 して 緑 化 に 関 する 講 習 会 を 開 催 することで 地 先 園 芸 などの 普 及 啓 発 を 推 進 することが 必 要 です 駐 車 場 については 駐 車 場 事 業 者 等 を 対 象 にした 各 種 団 体 等 の 緑 化 助 成 制 度 を 活 用 するなどして 緑 化 を 働 きかけていくことが 必 要 です 40

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 緑 化 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 民 有 地 における 緑 化 状 況 は 緑 化 基 準 は 前 計 画 の 目 標 を 達 成 し 公 開 空 地 面 積 においても 前 計 画 策 定 時 から 増 加 し 目 標 を 達 成 しています ただし 屋 上 緑 化 面 積 については 目 標 値 に 達 していません 緑 化 基 準 年 次 前 計 画 の 民 有 地 の 緑 化 目 標 に 対 する 進 捗 状 況 一 覧 前 計 画 策 定 時 ( 平 成 12 年 度 ) 現 況 ( 平 成 22 年 度 ) 前 計 画 の 目 標 値 ( 平 成 22 年 ) 100m 2 未 満 1% 1% 現 状 を 維 持 100m 2 以 上 150m 2 未 満 1.5% 2% 現 状 を 維 持 150m 2 以 上 200m 2 未 満 2% 2% 現 状 を 維 持 200m 2 以 上 300m 2 未 満 3% 3% 現 状 を 維 持 300m 2 以 上 4% 4% 現 状 を 維 持 公 開 空 地 面 積 約 0.7ha 約 1.2ha 約 1.1ha 屋 上 緑 化 面 積 約 1.1ha 約 4.7ha 約 19.0ha 主 要 幹 線 道 路 に 面 した 建 築 物 の 屋 上 を 20% 緑 化 した 場 合 の 目 標 値 (3) 緑 の 取 り 組 みについて 1 活 動 への 支 援 グリーン リーダーや 公 遊 園 管 理 協 力 員 によるボランティア 活 動 ことぶき 花 壇 や 自 主 管 理 花 壇 での 地 域 住 民 による 管 理 などが 継 続 して 行 われています その 一 方 で 取 り 組 んでいる 人 々 の 高 齢 化 や 活 動 場 所 機 会 の 限 定 等 の 課 題 も 出 てきています 公 園 等 や 街 路 樹 等 の 維 持 管 理 の 際 に 発 生 する 枝 葉 などについては 再 資 源 化 処 理 を 行 ってい るものの 区 内 の 公 園 等 で 活 用 することは 難 しい 状 況 にあります 今 後 は 様 々な 世 代 の 区 民 に 参 加 してもらえるよう これらの 活 動 に 関 する 普 及 啓 発 を 推 進 するとともに 参 加 する 区 民 の 意 欲 をさらに 高 めていけるよう 現 在 の 取 り 組 み 内 容 や 体 制 を 見 直 し 活 動 の 充 実 を 図 ることが 必 要 です 41

2 普 及 啓 発 活 動 の 充 実 小 中 学 校 においては 屋 上 緑 化 や 緑 のカーテン ビオトープなどを 活 用 した 体 験 的 な 環 境 学 習 を 進 めています 緑 に 関 する 様 々な 講 習 会 の 開 催 やグリーン リーダーの 協 力 を 得 て 様 々なイベントへの 出 展 を 行 い 好 評 を 得 ています また 区 の 公 式 ホームページや 広 報 紙 による 緑 に 関 する 定 期 的 で 広 範 囲 な 情 報 発 信 を 行 っています 緑 の 顕 彰 制 度 については 平 成 21 年 度 から 環 境 MVP に みどりのカーテンコンテスト 部 門 を 設 置 しています 前 計 画 において 示 されていた 緑 化 に 関 する 手 引 き 書 の 作 成 については 既 存 の 小 冊 子 を 配 布 しています また 10 年 周 期 で 緑 の 実 態 調 査 を 行 っており 本 区 における 緑 の 経 年 変 化 を 把 握 していま す 小 中 学 校 における 環 境 教 育 については 様 々なアプローチによる 緑 に 関 する 学 習 内 容 の 充 実 を 図 ることが 必 要 です さらに ビオトープをはじめとする 身 近 な 生 き 物 の 生 育 生 息 空 間 づくりを 進 めることで 幅 広 い 世 代 に 向 けた 環 境 教 育 や 普 及 啓 発 を 図 ることも 必 要 です 今 後 も 講 習 会 やイベントの 開 催 出 展 情 報 発 信 を 継 続 するとともに 緑 化 の 継 続 的 な 推 進 を 見 据 えた 内 容 を 盛 り 込 むなどして より 内 容 を 充 実 し 普 及 啓 発 を 進 めていくことが 必 要 です 緑 の 顕 彰 制 度 については より 広 く 周 知 することにより 区 民 の 緑 化 に 対 する 意 欲 の 増 進 を 図 ることが 必 要 です 本 区 の 地 域 特 性 を 活 かした 緑 化 手 引 き 書 を 作 成 し 配 付 するとともに 区 民 との 情 報 交 換 体 制 を 構 築 することで その 波 及 効 果 を 実 証 する 検 討 を 進 めることが 必 要 です 緑 の 実 態 調 査 については 既 に 開 催 している 自 然 観 察 会 等 と 連 携 し 身 近 な 緑 や 短 期 間 での 緑 の 変 化 を 把 握 し その 結 果 を 公 表 するとともに 緑 のまちづくりに それらを 反 映 して 柔 軟 に 対 応 していくことが 必 要 です 3 区 民 参 加 のしくみづくり 公 園 等 には 地 域 住 民 に 管 理 の 一 部 を 依 頼 する 自 主 管 理 公 園 が 16 箇 所 あります グリーン リーダーなどによる 緑 に 関 する 取 り 組 みは 継 続 しているものの 地 先 園 芸 などの 地 域 で 個 々の 取 り 組 みを 行 っている 人 たちとの 連 携 が 充 分 とは 言 えない 状 況 にあります 今 後 は 区 民 が 活 動 に 参 加 できるような 地 域 特 性 を 考 慮 した 場 と 機 会 の 提 供 や 区 民 参 加 による 公 園 等 の 維 持 管 理 緑 を 介 した 地 域 活 動 の 連 携 体 制 を 検 討 することが 必 要 です 42

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 コ ラ ム 生 物 多 様 性 について 現 在 地 球 上 には わかっているだけで 150 万 種 未 発 見 のものを 含 めると 3,000 万 種 の 生 き 物 がいるといわれており 区 内 にも 様 々な 生 き 物 が 生 息 生 育 しています このような 多 様 な 生 き 物 を 保 全 するため の 国 際 的 な 条 約 生 物 多 様 性 条 約 が 平 成 4 年 に 採 択 され 平 成 5 年 には 日 本 も 締 結 しています この 条 約 では 生 物 多 様 性 を 生 態 系 種 遺 伝 子 のそれぞれのレベルの 多 様 性 である とし 生 物 多 様 性 の 保 全 生 物 資 源 の 持 続 可 能 な 利 用 遺 伝 資 源 の 取 得 と 利 益 配 分 を 目 的 としています 平 成 22 年 10 月 名 古 屋 市 で 生 物 多 様 性 条 約 第 10 回 締 約 国 会 議 (COP10) が 行 われ 179 の 締 約 国 関 連 国 際 機 関 NGO 等 から 1 万 3 千 人 以 上 が 参 加 ました COP10 では 世 界 目 標 として 2050 年 までの 長 期 目 標 自 然 と 共 生 する 世 界 に 向 けた 2020 年 までの 具 体 的 な 20 の 個 別 目 標 から 成 る 愛 知 目 標 が 合 意 される など 大 きな 成 果 が 得 られています また 地 方 自 治 体 に 対 して 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 の 策 定 や 普 及 啓 発 を 求 めた 都 市 と 地 方 自 治 体 の 生 物 多 様 性 に 関 する 行 動 計 画 が 承 認 されました 生 物 多 様 性 条 約 COP 10 の 成 果 と 愛 知 目 標 (パンフレット) 出 典 : 環 境 省 COP10 を 受 けて 国 によって 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 の 改 定 が 進 められるととも に 自 治 体 においても 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 の 策 定 が 始 まりつつあります また 平 成 23 年 10 月 には 名 古 屋 市 において 生 物 多 様 性 自 治 体 ネットワーク が 設 立 し 各 自 治 体 の 交 流 と 連 携 による 生 物 多 様 性 の 保 全 に 向 けた 取 り 組 みが 始 まりました 43

7. 総 合 的 な 課 題 の 整 理 緑 の 役 割 別 にみた 課 題 と 前 計 画 の 施 策 実 績 の 評 価 からみた 課 題 から 総 合 的 に 課 題 を 整 理 しました 緑 の 役 割 別 にみた 課 題 都 市 環 境 の 維 持 改 善 緑 を 活 用 したヒートアイランド 現 象 など 都 市 の 環 境 問 題 への 対 応 を 進 めており その 継 続 と 普 及 啓 発 を 進 める 美 しい 都 市 景 観 の 形 成 美 しい 都 市 景 観 の 構 成 要 素 である 街 路 樹 の 適 正 な 維 持 管 理 や 寺 社 の 緑 の 保 全 地 先 園 芸 の 推 奨 を 進 め 台 東 区 らしい 地 域 特 性 に 富 んだ 景 観 形 成 を 進 める レクリエーション 空 間 の 提 供 様 々な 人 の 利 用 ニーズに 対 応 した 公 園 等 の 整 備 及 び 維 持 管 理 を 進 め る もてなす 緑 魅 せる 緑 を 意 識 した 緑 化 を 推 進 する やすらぎとうるおいの 提 供 人 の 心 にやすらぎとうるおいを 与 える 都 市 の 緑 を 保 全 管 理 創 出 していく 都 市 の 安 全 性 防 災 性 の 向 上 緑 の 持 つ 防 災 機 能 に 配 慮 した 緑 化 方 針 や 管 理 計 画 を 検 討 するととも に 誰 もが 快 適 に 利 用 できる 公 園 等 の 整 備 を 進 める 生 き 物 の 生 息 場 所 都 市 の 生 物 多 様 性 を 確 保 するため 寺 社 や 公 園 等 の 緑 の 適 正 な 管 理 保 全 及 び 区 内 の 自 然 を 把 握 したうえで 生 物 多 様 性 に 配 慮 し た 緑 化 方 針 を 検 討 する 環 境 教 育 の 場 体 験 学 習 や 自 然 観 察 などの 環 境 教 育 の 教 材 として まとまった 緑 の 保 全 やビオトープなどの 整 備 活 用 を 進 める 前 計 画 の 施 策 実 績 の 評 価 からみた 課 題 緑 地 の 確 保 について 各 種 制 度 の 活 用 や 事 業 との 連 携 による 公 園 等 の 新 設 を 検 討 するとと もに 制 度 等 で 確 保 されている 緑 地 については 確 保 をさらに 進 め るため 緑 に 関 する 各 種 制 度 を 周 知 する 緑 の 整 備 維 持 管 理 について1( 公 共 公 益 施 設 ) 公 園 等 では 地 域 のニーズを 踏 まえた 特 色 ある 公 園 等 の 整 備 を 進 め るとともに その 他 の 公 共 公 益 施 設 においては 積 極 的 な 緑 化 と 維 持 管 理 体 制 の 充 実 を 図 る 緑 の 整 備 維 持 管 理 について2( 民 有 地 ) 民 有 地 においては 緑 化 に 関 する 助 成 制 度 の 周 知 や 講 習 会 による 普 及 啓 発 に 努 め 緑 化 の 推 進 を 支 援 する 緑 の 取 り 組 みについて1 緑 を 活 用 した 環 境 学 習 や 緑 化 講 習 会 緑 のコンテストをはじめとす る 緑 に 関 することを 知 る 機 会 を 活 用 し 緑 の 普 及 啓 発 を 継 続 的 に 進 める 緑 の 取 り 組 みについて2 緑 に 関 する 活 動 を 活 発 化 するため その 活 動 の 内 容 や 体 制 を 見 直 す とともに 区 民 が 参 加 できる 活 動 の 場 と 機 会 の 提 供 や 緑 を 介 した 地 域 活 動 の 連 携 を 検 討 する 44

第 2 章 緑 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 1 緑 を 活 用 し 都 市 の 環 境 問 題 の 解 決 に 貢 献 する 基 本 方 針 Ⅰ(P49)へ ヒートアイランド 現 象 などの 都 市 環 境 の 改 善 への 緑 の 貢 献 地 球 環 境 都 市 環 境 の 問 題 解 決 に 貢 献 する 緑 についての 普 及 啓 発 2 都 市 に 棲 む 多 様 な 生 き 物 の 生 育 生 息 空 間 を 確 保 する 基 本 方 針 Ⅱ(P49)へ 公 園 等 や 寺 社 などの 適 正 な 保 全 維 持 管 理 区 内 の 自 然 環 境 の 把 握 生 態 系 に 配 慮 した 緑 化 方 針 管 理 計 画 の 検 討 環 境 に 配 慮 した 公 園 等 の 整 備 の 推 進 3 身 近 な 緑 によって にぎわいのある 地 域 性 に 富 んだ 景 観 を 生 み 出 す 基 本 方 針 Ⅲ(P49)へ 地 域 のニーズを 踏 まえた 公 園 整 備 の 推 進 公 園 等 や 寺 社 などのイベント 利 用 の 支 援 街 路 樹 の 適 正 な 維 持 管 理 の 継 続 屋 上 緑 化 壁 面 緑 化 等 の 緑 化 の 推 進 及 び 支 援 ルールに 基 づいた 地 先 園 芸 の 推 奨 4 災 害 の 被 害 軽 減 に 役 立 つとともに 誰 でも 安 全 安 心 かつ 快 適 に 利 用 できる 公 園 などの 緑 を 配 置 管 理 する 基 本 方 針 Ⅳ(P49)へ 緑 の 持 つ 防 災 機 能 に 配 慮 した 緑 化 整 備 の 推 進 防 災 機 能 に 配 慮 した 公 園 等 の 整 備 の 推 進 安 全 かつ 安 心 して 快 適 に 利 用 できる 公 園 等 の 整 備 の 推 進 5 歴 史 と 文 化 によって 育 まれてきた 緑 を 今 後 も 守 っていく 基 本 方 針 Ⅴ(P50)へ 寺 社 の 緑 の 適 正 な 保 全 維 持 管 理 への 支 援 大 規 模 な 公 園 や 樹 林 などのまとまりのある 緑 の 適 正 な 保 全 維 持 管 理 の 推 進 民 有 地 の 緑 の 適 正 な 保 全 維 持 管 理 への 支 援 6 緑 のまちづくりを 区 民 事 業 者 行 政 が 協 力 して 進 めていく 基 本 方 針 Ⅵ(P50)へ 緑 に 関 する 制 度 や 講 習 会 などの 効 果 的 な 周 知 緑 に 関 することを 知 る 環 境 学 習 などの 機 会 の 活 用 緑 に 関 する 活 動 への 支 援 及 び 連 携 45

コ ラ ム 上 野 恩 賜 公 園 の 桜 上 野 恩 賜 公 園 は 江 戸 時 代 から 桜 の 名 所 として 多 くの 人 に 親 しまれてきました 江 戸 時 代 初 期 に 寛 永 寺 が 建 立 されると 寺 の 境 内 や 周 囲 に 寺 院 関 係 者 や 諸 大 名 たちによって 寄 進 された 桜 の 苗 木 が 植 えられました 同 じ 頃 に 開 設 した 学 問 所 の 桜 峯 塾 でも 周 辺 に 桜 が 植 えられたといわれています かつては ヤマザクラやサトザクラ エドヒガンなどが 多 く 植 えられていました 現 在 では そのほとんどがソメイヨシノとなっているものの シダレザクラ オオカンザ クラをはじめとする 30 種 近 くの 様 々な 桜 を 見 ることができます この 桜 を 将 来 にわたり 守 り 育 て より 魅 力 のあるものにしていくため 地 域 住 民 と 東 京 都 台 東 区 が 協 力 した 上 野 桜 守 の 会 が 定 期 的 に 手 入 れを 行 っています 同 時 に 観 察 会 ガイドマップの 作 成 などの 活 動 を 通 じ 上 野 の 桜 についての 普 及 啓 発 を 行 ってい ます 江 戸 名 所 花 暦 上 野 東 叡 山 出 典 : 岡 島 鳥 著 長 谷 川 雪 旦 画 改 訂 新 装 版 江 戸 名 所 花 暦 八 坂 書 房 平 成 6 年 22,23 頁 現 在 の 上 野 恩 賜 公 園 の 桜 46