09 愛媛県地域医療構想(案)(28.01.20修正).docx



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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

●幼児教育振興法案

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

16 日本学生支援機構

 

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スライド 1

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

m07 北見工業大学 様式①

定款

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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公表表紙

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

官報掲載【セット版】

●電力自由化推進法案

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

老発第    第 号

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

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別紙3

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

Taro-01 議案概要.jtd

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

(\202g22\214\366\225\\.xls)

「一時預かり事業の実態について」の一部改正について

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独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

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学校安全の推進に関する計画の取組事例

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川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (


技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

18 国立高等専門学校機構

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

介護保険制度改正にかかる事業所説明会

資料1:勧告の仕組みとポイント 改【完成】

【労働保険事務組合事務処理規約】

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (4 年 4 月 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 級 級 級 4 級 5 級 号 給 の 給 料 月 額 5, 85,,9,9 89, 最 高 号 給 の 給 料 月 額 4,7 7,8 54,7 88, 4, ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与

Microsoft PowerPoint - 390

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

①表紙

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

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PR版

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

資料2 利用者負担(保育費用)

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Microsoft Word - 資料3(用途)

Transcription:

愛 媛 県 地 域 医 療 構 想 ~2025 年 県 民 安 心 の 愛 媛 医 療 ~ (パブリックコメント 案 ) 愛 媛 県

目 次 はじめに 1 第 1 章 基 本 的 事 項 1 地 域 医 療 構 想 の 性 格 2 2 目 標 年 次 3 3 基 本 理 念 3 第 2 章 構 想 区 域 の 設 定 と 必 要 病 床 数 等 1 構 想 区 域 の 設 定 5 2 圏 域 別 人 口 ( 推 計 人 口 含 む ) 6 3 2025 年 における 医 療 需 要 の 推 計 ( 供 給 量 ) 8 4 2025 年 における 必 要 病 床 数 推 計 値 10 第 3 章 地 域 医 療 構 想 の 実 現 に 向 けて 1 病 床 機 能 報 告 制 度 11 2 実 現 に 向 けた 取 組 方 針 13 第 4 章 将 来 あるべき 医 療 提 供 体 制 を 実 現 するための 施 策 全 県 16 宇 摩 構 想 区 域 19 新 居 浜 西 条 構 想 区 域 23 今 治 構 想 区 域 27 松 山 構 想 区 域 31 八 幡 浜 大 洲 構 想 区 域 36 宇 和 島 構 想 区 域 39

はじめに 地 域 における 医 療 及 び 介 護 の 総 合 的 な 確 保 を 推 進 するための 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 26 年 法 律 第 83 号 )の 施 行 に 伴 い 医 療 法 第 30 条 の4 第 1 項 に 基 づき 都 道 府 県 は 医 療 計 画 において 地 域 医 療 構 想 に 関 する 事 項 を 定 めるも のとされ また 診 療 に 関 する 学 識 経 験 者 の 団 体 その 他 の 医 療 関 係 者 医 療 保 険 者 その 他 の 関 係 者 との 地 域 医 療 構 想 調 整 会 議 ( 以 下 調 整 会 議 という )を 設 け 地 域 医 療 構 想 の 達 成 を 推 進 するために 必 要 な 事 項 について 協 議 を 行 うものとされま した 人 口 減 少 や 高 齢 化 が 急 速 に 進 展 するなか 団 塊 の 世 代 が 後 期 高 齢 者 となる 2025 年 を 展 望 すれば 病 床 の 機 能 分 化 連 携 在 宅 医 療 介 護 の 推 進 医 師 看 護 師 等 の 医 療 従 事 者 の 確 保 勤 務 環 境 の 改 善 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 といった 医 療 介 護 サービスの 提 供 体 制 の 改 革 が 急 務 となっております そこで 県 では 地 域 の 医 療 需 要 の 将 来 推 計 や 病 床 機 能 報 告 制 度 により 報 告 され た 情 報 等 を 活 用 し 構 想 区 域 ( 二 次 医 療 圏 等 )ごとの 各 医 療 機 能 の 将 来 の 必 要 量 を 含 め その 地 域 にふさわしいバランスのとれた 医 療 機 能 の 分 化 と 連 携 を 適 切 に 推 進 するための 将 来 あるべき 医 療 提 供 体 制 の 姿 を 描 いた 地 域 医 療 のビジョンを 策 定 す ることとしました この 構 想 の 実 現 に 向 けては 愛 媛 地 域 医 療 ビジョン 推 進 戦 略 会 議 や 調 整 会 議 等 の 定 期 的 な 開 催 などを 通 じて 関 係 者 が 主 体 的 に 情 報 共 有 や 施 策 の 見 直 しなどを 行 い 医 療 機 能 の 調 整 に 積 極 的 に 関 わるとともに 望 ましい 医 療 提 供 体 制 の 構 築 に 向 けた 各 医 療 機 関 の 自 主 的 な 取 組 み 等 については 平 成 26 年 度 に 創 設 した 地 域 医 療 介 護 総 合 確 保 基 金 を 活 用 し 強 力 に 推 進 していきます 平 成 28 年 月 1

第 1 章 基 本 的 事 項 1 地 域 医 療 構 想 の 性 格 この 地 域 医 療 構 想 は 医 療 法 第 30 条 の4 第 1 項 に 基 づく 医 療 計 画 のうち 同 条 第 2 項 第 7 号 及 び 第 8 号 に 定 められた 地 域 医 療 構 想 として 策 定 してお り 平 成 25 年 3 月 に 策 定 した 第 6 次 愛 媛 県 地 域 保 健 医 療 計 画 ( 平 成 25~29 年 度 ) とともに 医 療 計 画 を 構 成 するものです また 本 県 における 保 健 医 療 施 策 の 基 本 指 針 の 一 端 を 担 うものであり 第 6 次 愛 媛 県 長 期 計 画 愛 媛 の 未 来 づくりプラン を 保 健 医 療 面 から 推 進 するもので す 県 民 に 対 しては この 構 想 に 沿 った 自 主 的 積 極 的 な 活 動 を 期 待 するものであ り 保 健 医 療 機 関 団 体 市 町 に 対 しては 本 県 の 将 来 の 医 療 提 供 体 制 や 施 策 の 方 向 を 示 すビジョンとなるものです 医 療 法 第 30 条 の4( 抜 粋 ) 都 道 府 県 は 基 本 方 針 に 即 して かつ 地 域 の 実 情 に 応 じて 当 該 都 道 府 県 における 医 療 提 供 体 制 の 確 保 を 図 るための 計 画 ( 以 下 医 療 計 画 という )を 定 めるものとする 2 医 療 計 画 においては 次 に 掲 げる 事 項 を 定 めるものとする 一 ~ 六 ( 省 略 ) 七 地 域 における 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 を 推 進 するための 基 準 として 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 に 従 い 定 める 区 域 ( 以 下 構 想 区 域 という )における 次 に 掲 げる 事 項 を 含 む 将 来 の 医 療 提 供 体 制 に 関 する 構 想 ( 以 下 地 域 医 療 構 想 という )に 関 する 事 項 イ 構 想 区 域 における 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 算 定 された 第 三 十 条 の 十 三 第 一 項 に 規 定 する 病 床 の 機 能 区 分 ごとの 将 来 の 病 床 数 の 必 要 量 ( 以 下 単 に 将 来 の 病 床 数 の 必 要 量 という ) ロ イに 掲 げるもののほか 構 想 区 域 における 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 のために 必 要 なも のとして 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 事 項 (= 構 想 区 域 における 将 来 の 居 宅 等 における 医 療 の 必 要 量 等 ( 医 政 発 0331 第 9 号 平 成 27 年 3 月 31 日 付 け 厚 生 労 働 省 医 政 局 長 通 知 )) 八 地 域 医 療 構 想 の 達 成 に 向 けた 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 に 関 する 事 項 九 ~ 十 四 ( 省 略 ) 3~15( 省 略 ) 医 療 法 第 30 条 の 13( 抜 粋 ) 病 院 又 は 診 療 所 であつて 一 般 病 床 又 は 療 養 病 床 を 有 するもの( 以 下 病 床 機 能 報 告 対 象 病 院 等 とい う )の 管 理 者 は 地 域 における 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 のため 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところ により 当 該 病 床 機 能 報 告 対 象 病 院 等 の 病 床 の 機 能 に 応 じ 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 区 分 ( 以 下 病 床 の 機 能 区 分 という )に 従 い 次 に 掲 げる 事 項 を 当 該 病 床 機 能 報 告 対 象 病 院 等 の 所 在 地 の 都 道 府 県 知 事 に 報 告 しなければならない 一 ~ 四 ( 省 略 ) 2~6( 省 略 ) 医 療 法 施 行 規 則 第 30 条 の 33 の2( 抜 粋 ) 法 第 三 十 条 の 十 三 第 一 項 の 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 区 分 は 次 の 各 号 に 掲 げるとおりとし その 定 義 は 当 該 各 号 に 定 めるとおりとする 一 高 度 急 性 期 機 能 急 性 期 の 患 者 に 対 し 当 該 患 者 の 状 態 の 早 期 安 定 化 に 向 けて 診 療 密 度 の 特 に 高 い 医 療 を 提 供 するもの 二 急 性 期 機 能 急 性 期 の 患 者 に 対 し 当 該 患 者 の 状 態 の 早 期 安 定 化 に 向 けて 医 療 を 提 供 するもの ( 前 号 に 該 当 するものを 除 く ) 三 回 復 期 機 能 急 性 期 を 経 過 した 患 者 に 対 し 在 宅 復 帰 に 向 けた 医 療 又 はリハビリテーションの 提 供 を 行 うもの( 急 性 期 を 経 過 した 脳 血 管 疾 患 大 腿 骨 頚 部 骨 折 その 他 の 疾 患 の 患 者 に 対 し ADL ( 日 常 生 活 における 基 本 的 動 作 を 行 う 能 力 をいう )の 向 上 及 び 在 宅 復 帰 を 目 的 としたリハビリテー ションの 提 供 を 集 中 的 に 行 うものを 含 む ) 四 慢 性 期 機 能 長 期 にわたり 療 養 が 必 要 な 患 者 ( 長 期 にわたり 療 養 が 必 要 な 重 度 の 障 害 者 ( 重 度 の 意 識 障 害 者 を 含 む ) 筋 ジストロフィー 患 者 難 病 患 者 その 他 の 疾 患 の 患 者 を 含 む )を 入 院 させる もの 2

2 目 標 年 次 この 構 想 は 団 塊 の 世 代 が 後 期 高 齢 者 となる 2025 年 ( 平 成 37 年 )を 目 標 年 次 とします H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 第 6 次 愛 媛 県 長 期 計 画 (H23.9 策 定 ) 長 期 ビジョン 編 : 概 ね10 年 間 第 6 次 地 域 保 健 医 療 計 画 (H25~H29) 第 7 次 地 域 保 健 医 療 計 画 (H30~H35) 第 8 次 地 域 保 健 医 療 計 画 第 6 期 介 護 保 険 事 業 計 画 (H27~H29) 第 7 期 介 護 保 険 事 業 計 画 (H30~H32) 第 8 期 介 護 保 険 事 業 計 画 (H33~H35) 第 9 期 介 護 保 険 事 業 計 画 地 域 医 療 構 想 目 標 年 次 :H37(2025) 3 基 本 理 念 この 構 想 は 第 6 次 愛 媛 県 地 域 保 健 医 療 計 画 とともに 医 療 計 画 を 構 成 するもので あり 当 該 地 域 保 健 医 療 計 画 で 掲 げる 基 本 理 念 を 共 有 しつつ 各 種 施 策 を 積 極 的 に 推 進 します 本 構 想 の 目 標 年 次 である 平 成 37 年 までの 間 に 地 域 保 健 医 療 計 画 が 改 訂 されれば 改 訂 地 域 保 健 医 療 計 画 の 基 本 理 念 を 共 有 します ~ 以 下 第 6 次 愛 媛 県 地 域 保 健 医 療 計 画 に 定 める 基 本 理 念 から 抜 粋 ~ 1 必 要 な 地 域 医 療 の 確 保 医 療 は 県 民 の 生 命 や 健 康 を 守 るセーフティネットとしての 役 割 を 担 うとともに 地 域 社 会 の 維 持 発 展 を 支 える 重 要 な 基 盤 の 一 つでもあります しかし 本 県 の 地 域 医 療 の 現 状 を 見 ると 医 師 不 足 は 深 刻 化 し 地 域 によっては へき 地 医 療 や 救 急 医 療 の 提 供 が 困 難 になっているほか 小 児 科 や 分 娩 に 対 応 する 産 科 が 不 足 するなど 地 域 医 療 の 確 保 は 憂 慮 すべき 状 況 となっています また 医 療 に 対 する 人 々のニーズも 多 様 化 高 度 化 しており 高 度 専 門 的 な 医 療 の 提 供 をは じめ 身 近 な 医 療 の 確 保 患 者 のQOL( 生 活 の 質 )の 向 上 在 宅 医 療 の 充 実 チーム 医 療 の 推 進 医 療 の 安 全 の 確 保 など 様 々な 課 題 に 対 応 する 必 要 があります こうした 中 で すべての 県 民 が 安 心 して 適 切 な 医 療 を 受 けられるようにするため 急 性 期 をはじめとする 医 療 機 能 の 強 化 医 師 確 保 対 策 の 推 進 等 に 取 り 組 み 地 域 で 必 要 とされる 医 療 を 確 実 に 提 供 できる 体 制 の 整 備 を 目 指 します 2 医 療 機 能 の 分 化 連 携 の 推 進 県 では 県 民 の 多 様 なニーズに 対 応 した 医 療 を 提 供 するため これまで 医 療 機 能 の 分 化 と 連 携 の 推 進 に 努 めてきました しかし 急 速 な 高 齢 化 が 進 む 中 にあって 生 活 習 慣 病 が 増 加 し 疾 病 構 造 が 変 化 する 一 方 救 急 医 療 をはじめとする 地 域 医 療 上 の 課 題 もますます 重 要 性 が 増 しています 限 られた 医 療 資 源 を 有 効 に 活 用 して こうした 状 況 に 対 応 するためには これらの 疾 病 や 事 業 に 応 じて 医 療 機 能 の 分 化 や 連 携 のあり 方 を 検 討 し 切 れ 目 のない 医 療 を 提 供 していくことが 重 要 です このため 本 計 画 では がん 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 及 び 精 神 疾 患 の5 疾 病 と 救 急 医 療 災 害 医 療 へき 地 医 療 周 産 期 医 療 及 び 小 児 医 療 の5 事 業 並 びに 在 宅 医 療 のそれぞれ について 医 療 機 能 の 分 化 連 携 を 進 め 効 率 的 で 質 の 高 い 医 療 提 供 体 制 の 整 備 を 目 指 します 3 患 者 本 位 の 医 療 の 実 現 医 療 は 患 者 と 医 療 提 供 者 との 信 頼 関 係 を 基 本 として 成 り 立 つものであり 患 者 や 県 民 が 医 療 の 利 用 者 及 び 費 用 負 担 者 として 医 療 に 関 心 を 持 ち 自 らも 積 極 的 かつ 主 体 的 に 医 療 に 参 加 できる 環 境 の 整 備 を 図 ることが 重 要 です このため 医 療 機 能 情 報 提 供 制 度 などを 通 じて 患 者 や 県 民 に 対 して 医 療 サービスの 選 択 に 必 要 な 情 報 を 提 供 するとともに 診 療 の 際 には インフォームド コンセントの 理 念 に 基 づき 3

患 者 本 人 が 求 める 医 療 サービスを 提 供 するなど 患 者 本 位 の 医 療 の 実 現 に 向 けた 取 組 みを 行 い ます 4 健 康 で 安 全 な 地 域 社 会 の 確 立 安 心 して 充 実 した 生 活 を 送 るためには 心 身 ともに 健 康 であることが 大 切 です 県 民 一 人 ひ とりが 自 分 の 健 康 は 自 分 でつくる というセルフケアの 意 識 をもって 自 主 的 に 健 康 づくり に 取 組 み その 取 組 みが 効 果 的 に 展 開 されるよう 家 庭 地 域 学 校 企 業 行 政 及 び 関 係 機 関 団 体 などが 一 体 となって 支 えることが 重 要 です 特 に 生 活 習 慣 病 予 防 については 内 臓 脂 肪 型 肥 満 (メタボリックシンドローム)に 着 目 し た 保 険 者 による 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 を 着 実 に 実 施 するなど 関 係 者 の 連 携 のもと その 円 滑 な 推 進 を 図 る 必 要 があります また 感 染 症 薬 物 の 混 入 食 中 毒 など 県 民 の 生 命 や 健 康 を 脅 かす 危 機 については 保 健 所 医 療 機 関 行 政 警 察 など 関 係 機 関 が 連 携 して 未 然 防 止 に 努 めるとともに 万 一 発 生 した 場 合 には 迅 速 で 的 確 な 対 策 により 被 害 の 拡 大 防 止 や 治 療 の 提 供 が 図 られるよう 健 康 危 機 管 理 体 制 の 整 備 を 推 進 します 5 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 少 子 高 齢 化 が 急 速 に 進 展 する 中 で 全 ての 県 民 が 生 涯 にわたって 多 様 な 社 会 活 動 に 参 加 で きる 機 会 が 確 保 され 高 齢 者 や 障 害 者 子 どもたちも 社 会 を 構 成 する 重 要 な 一 員 として 共 に 生 きがいをもって 暮 らせる 社 会 づくりを 推 進 することが 重 要 です このため 生 涯 を 通 じた 健 康 づくりを 推 進 するとともに 退 院 時 入 院 時 の 医 療 と 介 護 の 連 携 の 強 化 を 図 り 在 宅 要 介 護 者 に 対 する 医 療 サービスを 確 保 するなど 地 域 において 必 要 な 医 療 サービスが 提 供 される 必 要 があります さらに 24 時 間 対 応 の 訪 問 サービス 小 規 模 多 機 能 型 サービス サービス 付 き 高 齢 者 住 宅 な ど 在 宅 サービス 居 住 系 サービスを 充 実 させるとともに 要 介 護 状 態 になる 高 齢 者 が 減 少 する 介 護 予 防 の 推 進 や 重 度 化 予 防 のためのリハビリテーションの 充 実 を 図 るほか 認 知 症 の 早 期 診 断 対 応 体 制 の 確 立 や 認 知 症 にふさわしいサービスの 普 及 を 図 るなど 認 知 症 対 応 を 推 進 するこ とも 求 められています 以 上 のような 基 本 認 識 の 下 に できる 限 り 住 み 慣 れた 地 域 で 在 宅 を 基 本 とした 生 活 の 継 続 を 目 指 す 地 域 包 括 ケアシステム( 医 療 介 護 予 防 住 まい 生 活 支 援 サービスが 連 携 した 要 介 護 者 等 への 包 括 的 な 支 援 )の 構 築 に 取 り 組 みます 4

第 2 章 構 想 区 域 の 設 定 と 必 要 病 床 数 等 1 構 想 区 域 の 設 定 人 口 構 造 の 変 化 の 見 通 し その 他 の 医 療 の 需 要 の 動 向 並 びに 医 療 従 事 者 及 び 医 療 提 供 施 設 の 配 置 の 状 況 の 見 通 し その 他 の 事 情 を 考 慮 して 一 体 の 区 域 とし て 地 域 における 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 を 推 進 することが 相 当 であると 認 め られる 区 域 を 構 想 区 域 として 設 定 します 地 域 医 療 構 想 策 定 ガイドラインにおいて 構 想 区 域 は 二 次 医 療 圏 域 を 原 則 と しつつ 人 口 規 模 患 者 の 受 療 動 向 疾 病 構 造 の 変 化 基 幹 病 院 までのアクセ ス 時 間 の 変 化 など 将 来 における 要 素 を 勘 案 して 検 討 する 必 要 があるとされてい ます また 急 性 期 回 復 期 及 び 慢 性 期 においては 構 想 区 域 内 で 完 結 することが 望 ましいとされており これらを 踏 まえ 定 めることとしました 医 療 需 要 の 推 計 や 地 域 の 実 情 を 踏 まえて 協 議 検 討 した 結 果 将 来 における 医 療 提 供 体 制 を 整 備 するための 区 域 として 第 6 次 愛 媛 県 地 域 保 健 医 療 計 画 で 定 め る 二 次 医 療 圏 域 と 同 じ 区 域 が 妥 当 であると 判 断 し 二 次 医 療 圏 と 同 じ 区 域 を 本 県 の 構 想 区 域 とします 構 想 区 域 構 想 区 域 構 成 市 町 名 宇 摩 四 国 中 央 市 新 居 浜 西 条 新 居 浜 市 西 条 市 今 治 今 治 市 越 智 郡 ( 上 島 町 ) 松 山 松 山 市 伊 予 市 東 温 市 上 浮 穴 郡 ( 久 万 高 原 町 ) 伊 予 郡 ( 松 前 町 砥 部 町 ) 八 幡 浜 大 洲 八 幡 浜 市 大 洲 市 西 予 市 喜 多 郡 ( 内 子 町 ) 西 宇 和 郡 ( 伊 方 町 ) 宇 和 島 宇 和 島 市 北 宇 和 郡 ( 松 野 町 鬼 北 町 ) 南 宇 和 郡 ( 愛 南 町 ) 5

今 治 構 想 区 域 宇 摩 構 想 区 域 新 居 浜 西 条 構 想 区 域 八 幡 浜 大 洲 構 想 区 域 松 山 構 想 区 域 宇 和 島 構 想 区 域 2 圏 域 別 人 口 ( 推 計 人 口 含 む ) 地 域 医 療 構 想 策 定 ガイドラインや 平 成 27 年 3 月 31 日 付 け 医 政 発 0331 第 9 号 厚 生 労 働 省 医 政 局 長 通 知 では 医 療 需 要 の 推 計 に 用 いる 推 計 人 口 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 中 位 推 計 ) を 用 いることとされています 各 構 想 区 域 の 推 計 人 口 は 次 表 のとおりとなっています ( 性 年 齢 階 級 別 の 推 計 人 口 は 第 5 章 資 料 編 を 参 照 ) すべての 構 想 区 域 において 総 数 0~14 歳 の 年 少 人 口 15~64 歳 の 生 産 年 齢 人 口 が 減 少 傾 向 を 辿 る 中 65 歳 以 上 の 高 齢 者 数 は 2020 年 頃 にピークを 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 は 2030 年 頃 にピークを 迎 える 構 想 区 域 が 多 い 見 通 しです このような 人 口 見 通 しから 各 構 想 区 域 で 高 齢 者 の 増 加 を 見 据 えた 対 策 を 講 じ る 場 合 2025 年 は 重 要 な 節 目 になります 6

宇 摩 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 90,187 86,886 83,349 79,432 75,301 71,088 66,687 0~14 歳 11,826 10,777 9,804 8,768 7,883 7,326 6,898 15~64 歳 54,763 49,838 45,889 43,055 40,380 37,484 33,719 65 歳 以 上 23,597 26,271 27,656 27,609 27,038 26,278 26,070 ( 再 掲 )75 歳 以 上 12,522 13,470 14,207 16,166 17,015 16,685 15,920 新 居 浜 西 条 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 233,826 227,783 220,332 211,721 202,607 193,222 183,676 0~14 歳 31,853 29,809 27,482 24,864 22,635 21,200 20,285 15~64 歳 138,915 127,990 120,625 115,703 110,397 104,575 95,653 65 歳 以 上 63,059 69,984 72,225 71,154 69,575 67,447 67,738 ( 再 掲 )75 歳 以 上 33,547 36,046 38,543 43,523 44,532 42,978 41,187 今 治 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 174,180 165,350 156,481 146,927 137,080 127,169 117,473 0~14 歳 21,446 19,042 16,799 14,668 12,856 11,629 10,790 15~64 歳 101,996 90,366 82,834 77,570 72,554 66,751 59,163 65 歳 以 上 50,738 55,942 56,848 54,689 51,670 48,789 47,520 ( 再 掲 )75 歳 以 上 26,222 27,882 30,273 34,197 34,209 31,798 29,058 松 山 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 652,485 643,449 629,001 610,640 589,552 566,068 540,172 0~14 歳 87,067 81,803 74,938 67,987 61,792 57,759 54,491 15~64 歳 414,586 387,581 367,468 351,279 334,860 314,865 287,531 65 歳 以 上 150,832 174,065 186,595 191,374 192,900 193,444 198,150 ( 再 掲 )75 歳 以 上 76,429 86,097 96,103 112,126 119,403 120,235 118,606 八 幡 浜 大 洲 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 156,534 144,896 133,953 123,084 112,672 102,867 93,495 0~14 歳 18,480 15,846 13,513 11,663 10,203 9,233 8,514 15~64 歳 85,230 74,361 65,834 58,919 53,208 48,012 42,382 65 歳 以 上 52,823 54,689 54,606 52,502 49,261 45,622 42,599 ( 再 掲 )75 歳 以 上 30,635 31,152 30,551 32,095 32,149 30,695 28,251 7

宇 和 島 構 想 区 域 ( 単 位 : 人 ) 男 女 計 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 総 数 124,281 115,098 106,383 97,647 89,191 81,049 73,115 0~14 歳 14,576 12,228 10,322 8,884 7,717 6,947 6,416 15~64 歳 69,219 59,554 52,168 46,509 41,950 37,723 32,934 65 歳 以 上 40,486 43,316 43,893 42,254 39,524 36,379 33,765 ( 再 掲 )75 歳 以 上 22,937 23,396 23,317 25,575 25,964 24,575 22,144 ( 各 表 の 網 掛 けは 2010 年 から 2040 年 までの 間 で 最 大 値 を 示 します ) 3 2025 年 における 医 療 需 要 の 推 計 ( 将 来 のあるべき 医 療 提 供 体 制 を 踏 まえ 他 の 構 想 区 域 に 所 在 する 医 療 機 関 により 供 給 される 量 を 増 減 したもの) 地 域 医 療 構 想 では 病 床 機 能 報 告 制 度 で 定 められている 医 療 機 能 別 に 医 療 需 要 を 推 計 したうえで 医 療 供 給 量 を 定 めることとなっています また 医 療 機 能 別 の 医 療 供 給 量 のほか 構 想 区 域 ごとに 在 宅 医 療 等 の 必 要 量 も 定 めることとなっています 病 床 機 能 報 告 制 度 で 定 められている 医 療 機 能 は 高 度 急 性 期 機 能 急 性 期 機 能 回 復 期 機 能 及 び 慢 性 期 機 能 です ( 詳 細 は 病 床 機 能 報 告 制 度 の 項 を 参 照 ) 高 度 急 性 期 機 能 急 性 期 機 能 及 び 回 復 期 機 能 の 医 療 需 要 については 2013 年 度 における NDB のレセプトデータ 及 び DPC データ 等 に 基 づき 性 年 齢 階 級 別 入 院 受 療 率 を 病 床 の 機 能 区 分 ごとに 算 定 し 当 該 構 想 区 域 の 2025 年 における 性 年 齢 階 級 別 人 口 を 乗 じたものを 総 和 することによって 推 計 します 算 出 式 構 想 区 域 の 2025 年 の 医 療 需 要 =[ 当 該 構 想 区 域 の 2013 年 度 の 性 年 齢 階 級 別 の 入 院 受 療 率 当 該 構 想 区 域 の 2025 年 の 性 年 齢 階 級 別 推 計 人 口 ]を 総 和 し たもの 高 度 急 性 期 機 能 急 性 期 機 能 及 び 回 復 期 機 能 の 区 分 については 患 者 に 対 して 行 われた 医 療 の 内 容 に 着 目 することで 患 者 の 状 態 や 診 療 の 実 態 を 勘 案 した 推 計 になると 考 えられることから 患 者 に 対 して 行 われた 診 療 行 為 を 診 療 報 酬 の 出 来 高 点 数 で 換 算 した 値 医 療 資 源 投 入 量 で 分 析 することとされています 医 療 資 源 投 入 量 医 療 機 能 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 及 び 在 宅 医 療 等 医 療 資 源 投 入 量 3,000 点 以 上 600 点 以 上 3,000 点 未 満 175 点 以 上 600 点 未 満 175 点 未 満 8

慢 性 期 機 能 の 医 療 需 要 については 医 療 資 源 投 入 量 を 用 いず 入 院 受 療 率 の 地 域 差 を 一 定 の 幅 の 中 で 縮 小 させる 目 標 を 設 定 することとされています 厚 生 労 働 省 令 に 基 づき 厚 生 労 働 省 が 整 備 したデータを 活 用 して 推 計 した 医 療 需 要 に 対 して 各 構 想 区 域 における 医 療 提 供 体 制 の 役 割 分 担 や 体 制 整 備 を 踏 ま えて 定 めた 各 構 想 区 域 内 の 医 療 機 関 が 提 供 する 入 院 医 療 の 供 給 量 を 定 めます 上 記 の 推 計 結 果 を 基 に 県 外 との 流 出 入 や 県 内 構 想 区 域 間 の 流 出 入 を 将 来 目 指 すべき 医 療 提 供 体 制 を 踏 まえながら 調 整 しました 調 整 のポイントは 次 のとおりです 県 外 との 流 出 入 都 道 府 県 間 の 調 整 方 法 は 平 成 27 年 9 月 18 日 付 け 医 政 地 発 0918 第 1 号 厚 生 労 働 省 医 政 局 地 域 医 療 計 画 課 長 通 知 ( 以 下 国 通 知 という )により 規 定 されているため これに 基 づき 二 次 医 療 圏 単 位 で 10 人 / 日 以 上 の 流 出 入 について 調 整 しました 東 京 都 区 西 部 圏 域 松 山 圏 域 回 復 期 で 10 人 / 日 の 流 入 があり 東 京 都 との 協 議 の 結 果 本 県 の 医 療 需 要 として 算 出 することとなりました 宇 摩 圏 域 香 川 県 三 豊 圏 域 高 度 急 性 期 で 10 人 / 日 急 性 期 で 31 人 / 日 回 復 期 で 18 人 / 日 の 流 出 があり 香 川 県 との 協 議 の 結 果 国 通 知 で 定 める 期 限 までに 協 議 が 整 わ なかったため 国 通 知 に 基 づき 香 川 県 の 医 療 需 要 として 算 出 することと なりました 今 治 圏 域 広 島 県 尾 三 圏 域 急 性 期 で 26 人 / 日 回 復 期 で 39 人 / 日 慢 性 期 で 12 人 / 日 の 流 出 があ り 広 島 県 との 協 議 の 結 果 本 県 の 医 療 需 要 として 算 出 することとなり ました 構 想 区 域 間 の 流 出 入 愛 媛 地 域 医 療 ビジョン 推 進 戦 略 会 議 において 県 全 体 の 調 整 方 針 を 定 めま した 高 度 急 性 期 : 医 療 機 関 所 在 地 ベース( 流 出 入 を 見 込 んだもの) 急 性 期 : 回 復 期 : 患 者 住 所 地 ベース( 流 出 入 は 見 込 まず 地 域 完 結 型 を 目 指 すもの) 慢 性 期 : 調 整 方 針 を 基 本 に 各 構 想 区 域 に 設 置 している 調 整 会 議 において 関 係 者 間 で 議 論 するとともに 必 要 に 応 じて 構 想 区 域 間 で 協 議 調 整 を 行 い 決 定 し ました 各 構 想 区 域 の 医 療 需 要 ( 単 位 : 人 / 日 ) 構 想 区 域 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 在 宅 等 9

宇 摩 38 247 265 200 933 新 居 浜 西 条 147 644 609 596 3,425 今 治 89 532 637 396 2,263 松 山 586 1,556 1,860 1,689 11,986 八 幡 浜 大 洲 44 379 624 408 2,680 宇 和 島 90 326 409 281 1,862 4 2025 年 における 必 要 病 床 数 推 計 値 必 要 病 床 数 は 前 項 で 推 定 した 医 療 需 要 を 地 域 医 療 構 想 策 定 ガイドラインや 平 成 27 年 3 月 31 日 付 け 医 政 発 0331 第 9 号 厚 生 労 働 省 医 政 局 長 で 定 められた 病 床 稼 働 率 で 割 り 戻 すことにより 算 出 します 算 出 式 必 要 病 床 数 = 医 療 需 要 病 床 稼 働 率 病 床 稼 働 率 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 病 床 稼 働 率 75% 78% 90% 92% 必 要 病 床 数 推 計 値 ( 単 位 : 床 ) 構 想 区 域 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 宇 摩 51 317 294 217 新 居 浜 西 条 196 826 677 648 今 治 119 682 708 430 松 山 781 1,995 2,067 1,836 八 幡 浜 大 洲 59 486 693 443 宇 和 島 120 418 454 305 この 構 想 区 域 ごとに 示 している 機 能 区 分 別 の 必 要 病 床 数 は 医 療 法 及 び 厚 生 労 働 省 令 等 に 基 づき 全 国 一 律 の 方 法 で 一 定 の 仮 定 を 元 に 算 出 した 推 計 値 であり 将 来 の 医 療 提 供 体 制 をいかに 構 築 していくかを 検 討 するためのもので 現 に 稼 働 している 病 床 に 変 更 を 強 いるものではありません 10

第 3 章 地 域 医 療 構 想 の 実 現 に 向 けて 1 病 床 機 能 報 告 制 度 平 成 26 年 6 月 に 医 療 介 護 総 合 確 保 推 進 法 が 成 立 し これにより 医 療 法 の 一 部 が 改 正 され 医 療 法 第 30 条 の 13 に 基 づく 義 務 として 平 成 26 年 10 月 より 医 療 機 関 がその 有 する 病 床 ( 一 般 病 床 及 び 療 養 病 床 )において 担 っている 医 療 機 能 の 現 状 と 今 後 の 方 向 を 選 択 し 病 棟 単 位 を 基 本 として 都 道 府 県 に 報 告 する 仕 組 み( 病 床 機 能 報 告 制 度 )が 導 入 されました 地 域 医 療 構 想 の 策 定 にあたっては 地 域 の 医 療 機 関 が 担 っている 医 療 機 能 の 現 状 把 握 分 析 を 行 い また 構 想 策 定 後 においても 本 構 想 で 定 める 必 要 病 床 数 や 将 来 あるべき 医 療 提 供 体 制 に 対 する 状 況 を 把 握 する 必 要 があり そのため に 本 制 度 により 収 集 したデータを 活 用 することとなっております 本 制 度 は 医 療 機 能 の 報 告 に 加 えて その 病 棟 にどのような 設 備 があるのか どのような 医 療 スタッフが 配 置 されているのか どのような 医 療 行 為 が 行 われ ているのか についても 報 告 を 求 めるものとなっています 医 療 機 能 の 報 告 は 下 表 の4つの 機 能 区 分 により 報 告 されます 報 告 された 病 床 数 は 以 下 のとおりで その 他 の 詳 細 は 県 ホームページで 公 表 し ています URL http://www.pref.ehime.jp/h20150/keikaku/keikaku/iryokeikaku.html 医 療 機 能 の 名 称 及 び 内 容 名 称 内 容 高 度 急 性 期 機 能 急 性 期 の 患 者 に 対 し 状 態 の 早 期 安 定 化 に 向 けて 診 療 密 度 が 特 に 高 い 医 療 を 提 供 する 機 能 急 性 期 の 患 者 に 対 し 状 態 の 早 期 安 定 化 に 向 けて 医 療 を 提 供 す 急 性 期 機 能 る 機 能 急 性 期 を 経 過 した 患 者 への 在 宅 復 帰 に 向 けた 医 療 やリハビリテ ーションを 提 供 する 機 能 回 復 期 機 能 特 に 急 性 期 を 経 過 した 脳 血 管 疾 患 や 大 腿 骨 頚 部 骨 折 等 の 患 者 に 対 し ADL の 向 上 や 在 宅 復 帰 を 目 的 としたリハビリテーションを 集 中 的 に 提 供 する 機 能 ( 回 復 期 リハビリテーション 機 能 ) 長 期 にわたり 療 養 が 必 要 な 患 者 を 入 院 させる 機 能 慢 性 期 機 能 長 期 にわたり 療 養 が 必 要 な 重 度 の 障 害 者 ( 重 度 の 意 識 障 害 者 を 含 む) 筋 ジストロフィー 患 者 又 は 難 病 患 者 等 を 入 院 させる 機 能 2014 年 7 月 1 日 現 在 の 報 告 状 況 ( 無 回 答 除 く ) 構 想 区 域 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 宇 摩 10 床 586 床 86 床 526 床 新 居 浜 西 条 10 床 1,821 床 146 床 947 床 今 治 17 床 1,432 床 255 床 674 床 11

松 山 2,136 床 2,859 床 895 床 3,034 床 八 幡 浜 大 洲 0 床 927 床 203 床 602 床 宇 和 島 20 床 1,219 床 198 床 591 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 6 年 後 の 予 定 (2014 年 度 報 告 時 点 ) 構 想 区 域 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 宇 摩 10 床 551 床 121 床 526 床 新 居 浜 西 条 10 床 1,883 床 296 床 902 床 今 治 17 床 1,432 床 236 床 693 床 松 山 2,163 床 2,596 床 1,364 床 2,801 床 八 幡 浜 大 洲 0 床 959 床 226 床 634 床 宇 和 島 20 床 1,115 床 302 床 591 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 12

上 記 集 計 結 果 は 平 成 27 年 3 月 31 日 までに 報 告 があり データクリーニングが 終 了 している 医 療 機 関 のうち 病 床 数 医 療 機 能 に 関 する 報 告 項 目 に 不 備 がなか った 医 療 機 関 291 施 設 ( 病 院 124 施 設 有 床 診 療 所 167 施 設 )を 対 象 としていま す 2 実 現 に 向 けた 取 組 方 針 地 域 医 療 構 想 の 実 現 に 向 けては 各 医 療 機 関 自 らが 積 極 的 に 各 種 施 策 に 取 り 組 んでいくことが 重 要 です また 各 構 想 区 域 に 設 置 した 調 整 会 議 を 中 心 に 将 来 の 病 床 の 必 要 量 や 将 来 あ るべき 姿 の 実 現 について 関 係 者 間 で 協 議 連 携 を 図 る 必 要 があります 県 は 地 域 医 療 の 実 情 を 把 握 し 医 療 審 議 会 や 推 進 戦 略 会 議 調 整 会 議 の 円 滑 な 運 営 等 により 適 切 に 対 応 します なお 地 域 医 療 構 想 を 実 現 するための 施 策 は 県 に 設 置 した 地 域 医 療 介 護 総 合 確 保 基 金 を 活 用 します 当 該 基 金 活 用 事 業 は 地 域 における 医 療 及 び 介 護 の 総 合 的 な 確 保 の 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 作 成 する 県 計 画 で 具 体 化 を 図 ります (1) 各 医 療 機 関 における 自 主 的 な 取 組 み 各 医 療 機 関 は 自 らが 行 う 医 療 やその 体 制 について 将 来 目 指 す 姿 を 検 討 す る 必 要 があります 病 床 機 能 報 告 制 度 等 の 情 報 を 活 用 し 各 医 療 機 関 自 身 の 地 域 における 役 割 や 病 床 機 能 の 相 対 的 な 位 置 付 けを 客 観 的 に 把 握 した 上 で それに 応 じた 必 要 な 体 制 の 構 築 など 自 主 的 な 取 組 を 進 めることとなります (2) 調 整 会 議 を 活 用 した 医 療 機 関 相 互 の 取 組 み 調 整 会 議 では 関 係 者 が 積 極 的 に 連 携 を 図 りつつ 将 来 の 必 要 病 床 数 を 達 成 するための 方 策 やその 他 の 地 域 医 療 構 想 の 達 成 を 推 進 するために 必 要 な 協 議 13

を 行 います 想 定 される 内 容 1 地 域 の 病 院 有 床 診 療 所 が 担 うべき 病 床 機 能 に 関 する 協 議 2 病 床 機 能 報 告 制 度 による 情 報 等 の 共 有 3 地 域 医 療 介 護 総 合 確 保 基 金 の 県 計 画 に 盛 り 込 む 事 業 に 関 する 協 議 4その 他 の 地 域 医 療 構 想 の 達 成 の 推 進 に 関 する 協 議 各 医 療 機 関 の 自 主 的 な 取 組 みを 踏 まえ 調 整 会 議 における 医 療 機 関 相 互 の 協 議 により 各 地 域 の 病 床 機 能 の 分 化 と 連 携 に 応 じた 各 医 療 機 関 の 位 置 付 けを 確 認 するとともに 地 域 で 求 められる 役 割 に 必 要 な 取 組 みについて 協 議 する こととなります (3) 県 の 取 組 み 各 構 想 区 域 の 構 想 に 掲 げた 施 策 について 各 保 健 所 が 地 域 の 関 係 者 と 連 携 し 主 体 的 に 取 り 組 みます 関 係 者 が 円 滑 に 連 携 できる 体 制 を 構 築 するとともに 住 民 に 対 して 各 種 情 報 を 公 表 します また 医 療 審 議 会 や 調 整 会 議 等 を 適 切 に 運 営 し 各 種 施 策 の 推 進 や 関 係 機 関 の 支 援 に 努 めます 参 考 医 療 法 に 規 定 されている 地 域 医 療 構 想 に 係 る 県 知 事 の 権 限 は 次 のとおりですが 医 療 審 議 会 等 の 意 見 を 聞 きつつ 地 域 の 実 情 に 配 慮 しながら 適 切 に 検 討 対 応 します 1 病 院 有 床 診 療 所 の 開 設 増 床 等 の 申 請 があった 場 合 知 事 は 開 設 増 床 の 許 可 の 際 に 不 足 している 医 療 機 能 を 担 うという 条 件 を 付 けることが できます 2 既 存 医 療 機 関 が 過 剰 な 病 床 の 機 能 区 分 に 転 換 しようとする 場 合 知 事 は 過 剰 な 病 床 の 機 能 に 転 換 しようとする 理 由 等 を 記 載 した 書 面 の 提 出 を 求 めること ができます 知 事 は 調 整 会 議 における 協 議 に 参 加 するよう 求 めることができます 知 事 は 医 療 審 議 会 への 出 席 説 明 を 求 めることができます 知 事 は 医 療 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 過 剰 な 病 床 機 能 に 転 換 しないことを 命 令 又 は 要 請 す ることができます 公 的 医 療 機 関 等 に 対 しては 命 令 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 に 対 しては 要 請 3 調 整 会 議 の 協 議 が 調 わず 自 主 的 な 取 組 みだけでは 機 能 分 化 連 携 が 進 まない 場 合 知 事 は 医 療 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 不 足 している 病 床 の 機 能 を 提 供 すること 等 を 指 示 又 は 要 請 することができます 公 的 医 療 機 関 等 に 対 しては 指 示 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 に 対 しては 要 請 4 正 当 な 理 由 がなく 病 床 を 稼 動 していない 場 合 知 事 は 医 療 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 稼 働 していない 病 床 の 削 減 を 命 令 又 は 要 請 すること 14

ができます 公 的 医 療 機 関 等 に 対 しては 命 令 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 に 対 しては 要 請 5 医 療 機 関 が 上 記 の 命 令 指 示 又 は 要 請 に 従 わない 場 合 知 事 は 公 的 医 療 機 関 等 が 上 記 の 命 令 指 示 に 従 わない 場 合 医 療 機 関 名 の 公 表 管 理 者 の 変 更 命 令 地 域 医 療 支 援 病 院 の 不 承 認 又 は 承 認 取 消 しを 行 うことができます 知 事 は 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 が 正 当 な 理 由 がなく 要 請 に 従 わない 場 合 医 療 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 期 限 を 定 めて 当 該 条 件 に 従 うべきことを 勧 告 することができま す 知 事 は 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 が 正 当 な 理 由 がなく 許 可 に 付 された 条 件 に 係 る 勧 告 に 従 わない 場 合 医 療 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 期 限 を 定 めて 当 該 条 件 に 従 うべき ことを 命 令 することができます 知 事 は 公 的 医 療 機 関 等 以 外 の 医 療 機 関 が 当 該 勧 告 等 にも 従 わない 場 合 医 療 機 関 名 の 公 表 管 理 者 の 変 更 命 令 地 域 医 療 支 援 病 院 の 不 承 認 又 は 承 認 取 消 しを 行 うことができま す (4)PDCAサイクル 地 域 医 療 構 想 の 実 現 に 向 けては 各 種 施 策 の 進 捗 状 況 を 定 期 的 に 評 価 し 必 要 に 応 じて 施 策 の 見 直 しを 図 るなど PDCAサイクルを 効 果 的 に 機 能 させ ることが 必 要 です 関 係 者 が 参 画 する 各 構 想 区 域 の 調 整 会 議 等 を 定 期 的 に 開 催 し 各 種 データを 有 効 に 活 用 しながら 現 状 分 析 や 課 題 把 握 進 捗 管 理 を 適 切 に 行 います 調 整 会 議 等 の 議 論 では 毎 年 度 実 施 される 病 床 機 能 報 告 制 度 の 報 告 結 果 も 活 用 し 状 況 把 握 に 努 めます 調 整 会 議 等 の 議 論 の 結 果 や 病 床 機 能 報 告 制 度 の 報 告 結 果 等 は ホームページ 等 により 積 極 的 に 住 民 対 して 広 報 し 医 療 提 供 体 制 対 する 理 解 や 適 切 な 受 療 行 動 の 促 進 を 図 ります 愛 媛 らしい 医 療 提 供 体 制 の 姿 (イメージ) 愛 媛 県 の テーマ 県 民 安 心 の 愛 媛 医 療 施 策 展 開 バランスのとれた 医 療 提 供 体 制 の 実 現 住 み 慣 れた 地 域 で 生 活 できる 基 盤 づくり 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 実 現 に 向 け た 基 本 的 な 考 え 方 地 域 完 結 地 域 に 必 要 な 医 療 は 地 域 で 守 る 患 者 にとっては 身 近 な 医 療 へ のアクセスの 向 上 バランス の 確 保 広 域 連 携 高 度 かつ 専 門 的 な 医 療 の 提 供 多 様 化 する 患 者 の 医 療 需 要 への 対 応 取 組 方 針 各 地 域 における 現 場 起 点 の 議 論 = 各 圏 域 地 域 医 療 ビジョン 調 整 会 議 全 県 的 視 点 による 議 論 コーディネート = 愛 媛 地 域 医 療 ビジョン 推 進 戦 略 会 議 各 医 療 機 関 の 自 主 的 な 取 組 み 医 療 機 関 相 互 の 連 携 協 力 県 の 取 組 み 背 景 課 題 人 口 減 少 社 会 の 到 来 高 齢 化 の 進 展 (2025 年 には 団 塊 の 世 代 が 後 期 高 齢 者 (75 歳 以 上 )となる) 地 域 によっては 既 に 高 齢 者 人 口 が 減 少 傾 向 にあり 高 齢 者 人 口 の 増 加 には 大 きな 地 域 差 高 齢 者 のみの 世 帯 が 増 えるなど 世 帯 構 成 比 率 の 変 化 15

第 4 章 将 来 あるべき 医 療 提 供 体 制 を 実 現 するための 施 策 全 県 (1) 現 状 全 県 的 に 人 口 減 少 高 齢 化 が 急 速 に 進 展 しており 医 療 従 事 者 の 高 齢 化 も 顕 著 になっています 各 構 想 区 域 で 病 床 機 能 の 偏 りが 生 じており すべての 病 床 機 能 において 構 想 区 域 内 で 完 結 できる 状 況 にはありません 近 年 全 県 的 には 医 師 数 は 微 増 となっていますが 地 域 間 や 診 療 科 間 の 偏 在 が 著 しい 状 況 にあります 医 師 等 の 医 療 従 事 者 の 離 職 率 が 高 く 復 職 が 進 まない 状 況 にあります 救 命 救 急 センターや 高 度 救 命 救 急 センター がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 総 合 地 域 周 産 期 母 子 医 療 センター 等 は 疾 患 や 機 能 によって 全 県 的 な 視 点 で 集 約 化 が 図 られています (2)2025 年 の 医 療 提 供 体 制 等 構 想 区 域 ごとに 病 床 の 機 能 の 分 化 連 携 を 推 進 するとともに 広 域 救 急 連 携 など 本 県 の 特 性 を 踏 まえた 全 県 的 な 連 携 の 一 層 の 促 進 を 図 り バランスの とれた 医 療 提 供 体 制 を 実 現 します 可 能 な 限 り 住 み 慣 れた 地 域 で 自 分 らしい 暮 らしを 人 生 の 最 期 まで 続 けるこ とができる 環 境 を 整 備 します 県 民 の 誰 もが 適 切 な 医 療 を 受 診 でき 安 心 して 住 み 慣 れた 地 域 で 生 活 できる よう 医 療 従 事 者 を 確 保 養 成 します (3) 課 題 医 療 機 能 に 偏 りがあることから 不 足 する 医 療 機 能 については 充 実 させる 必 要 があります 全 県 的 に 見 たときに 生 じている 医 療 資 源 の 偏 在 に 対 しては 適 切 なバランス の 下 資 源 の 再 配 分 と 高 度 化 集 約 化 が 図 られる 必 要 があります 医 療 従 事 者 が 安 心 してキャリア 形 成 しながら 地 域 医 療 に 従 事 できる 環 境 を 整 備 する 必 要 があります 県 内 の 地 域 医 療 に 必 要 な 医 療 従 事 者 を 確 保 するとともに 県 内 定 着 を 促 進 し なければなりません 限 られた 医 療 資 源 の 中 で 医 療 機 関 ごとの 役 割 分 担 や 構 想 区 域 ごとの 医 療 提 供 体 制 を 明 確 化 することで 医 療 資 源 の 有 効 活 用 と 医 療 機 関 構 想 区 域 間 の 連 携 強 化 を 図 る 必 要 があります 各 地 域 の 医 療 提 供 体 制 の 維 持 確 保 のためには 受 診 行 動 に 必 要 な 情 報 を 地 域 住 民 が 適 切 に 理 解 していることが 求 められます 連 携 体 制 が 十 分 とは 言 えないことから 疾 患 ごと 機 能 ごとに 必 要 な 連 携 体 制 の 整 備 が 急 務 となっています 県 内 のどこにいても 地 域 住 民 の 身 近 に 安 心 して 医 療 等 が 受 けられる 環 境 を 16

整 備 する 必 要 があります 医 療 従 事 者 が 生 涯 を 通 じてやりがいを 持 って 働 き 続 けることができる 環 境 が 必 要 です (4) 施 策 概 要 推 進 戦 略 会 議 及 び 各 構 想 区 域 における 調 整 会 議 の 開 催 等 を 通 じて 将 来 ある べき 医 療 提 供 体 制 を 実 現 します Ⅰ 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 効 果 ( 目 的 ) 目 的 達 成 のための 手 段 ( 施 策 ) 不 足 する 医 療 機 能 を 構 想 病 床 機 能 の 転 換 に 必 要 な 施 設 設 備 の 整 備 区 域 内 に 創 出 す る た め の 不 足 する 医 療 機 能 に 特 化 した 専 門 医 療 人 機 能 分 化 等 の 推 進 材 の 確 保 地 域 の 創 意 工 夫 を 活 かした 地 域 連 携 パスの 作 成 活 用 不 足 する 医 療 機 能 を 構 想 ICTを 活 用 した 地 域 ネットワーク 基 盤 の 区 域 内 外 で 相 互 補 完 す る 整 備 ための 連 携 体 制 の 構 築 地 域 医 療 情 報 ネットワークの 活 用 へき 地 医 療 拠 点 病 院 等 の 機 能 発 揮 医 科 歯 科 連 携 による 入 院 患 者 の 口 腔 健 康 管 理 等 交 通 弱 者 の 患 者 への 移 動 手 段 の 提 供 Ⅱ 在 宅 医 療 の 充 実 効 果 ( 目 的 ) 目 的 達 成 のための 手 段 ( 施 策 ) 入 院 患 者 の 在 宅 医 療 へ の コーディネーターの 育 成 確 保 円 滑 な 移 行 の 促 進 入 院 患 者 への 相 談 体 制 の 整 備 多 職 種 の 関 係 機 関 における 連 携 体 制 の 整 備 入 退 院 支 援 ツールの 作 成 提 供 在 宅 医 療 を 支 え る 医 療 環 在 宅 医 療 を 支 える 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 境 等 の 充 実 看 護 師 等 の 確 保 訪 問 看 護 の 質 の 均 てん 化 など 医 療 人 材 へ の 研 修 等 の 実 施 訪 問 看 護 訪 問 服 薬 指 導 訪 問 歯 科 診 療 等 医 療 機 関 における 急 変 時 受 入 体 制 の 整 備 2 人 主 治 医 制 度 やバックベッドの 確 保 在 宅 医 療 歯 科 医 療 支 援 拠 点 の 整 備 運 営 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 在 宅 療 養 者 及 び そ の 家 族 在 宅 医 療 に 係 る 情 報 提 供 相 談 体 制 の 整 備 等 への 支 援 看 取 りができる 体 制 の 整 備 QOLをサポートする 相 談 体 制 の 整 備 17

Ⅲ 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 効 果 ( 目 的 ) 目 的 達 成 のための 手 段 ( 施 策 ) 地 域 ニ ー ズ に 応 え る 医 療 奨 学 金 制 度 等 を 通 じた 医 療 人 材 の 養 成 確 保 人 材 の 確 保 ( 離 職 防 止 定 求 人 活 動 の 展 開 着 支 援 を 含 む) 拠 点 病 院 等 からの 医 師 派 遣 医 療 人 材 養 成 機 関 の 施 設 設 備 の 整 備 や 運 営 の 支 援 女 性 医 療 人 材 等 への 離 職 防 止 支 援 策 の 実 施 離 職 している 医 療 人 材 への 復 職 支 援 医 療 勤 務 環 境 改 善 支 援 センターの 設 置 運 営 医 療 人 材 に 係 る Q O L の 医 療 従 事 者 の 勤 務 環 境 等 の 改 善 支 援 向 上 院 内 保 育 所 の 整 備 運 営 支 援 スキルアップ 支 援 キャリア 形 成 支 援 につ ながる 教 育 研 修 機 会 の 提 供 患 者 を 適 切 な 受 療 行 動 に 導 くための 情 報 提 供 医 療 人 材 の 偏 在 是 正 県 内 医 療 従 事 者 不 足 状 況 の 把 握 奨 学 金 制 度 を 活 用 した 医 師 等 の 適 正 配 置 地 域 ニーズに 応 えられる 医 師 等 の 養 成 救 急 医 療 機 関 等 への 診 療 支 援 運 営 支 援 18

宇 摩 構 想 区 域 (1) 現 状 病 床 機 能 報 告 制 度 (2014 年 7 月 1 日 現 在 ) 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 無 回 答 合 計 病 床 数 10 床 586 床 86 床 526 床 36 床 1,244 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 宇 摩 構 想 区 域 は 医 療 資 源 が 脆 弱 であり 中 小 規 模 の 病 院 が 林 立 し 専 門 医 療 に 幅 広 く 対 応 できる 総 合 病 院 がないことから 新 居 浜 地 区 や 香 川 県 の 三 豊 地 区 への 患 者 の 流 出 が 続 いています 病 床 機 能 の 偏 りが 生 じており 特 に 高 度 急 性 期 回 復 期 については 当 構 想 区 域 内 での 完 結 が 困 難 な 状 況 です 人 口 の 減 少 高 齢 化 が 急 速 に 進 展 しており 医 療 従 事 者 の 高 齢 化 も 顕 著 にな っています 地 域 間 や 診 療 科 間 の 医 師 偏 在 が 著 しい 状 況 にあります 医 療 的 ケア 等 を 必 要 とする 障 害 者 等 にとって 住 み 慣 れた 地 域 において 在 宅 で 暮 らしていくことのできる 医 療 介 護 体 制 が 整 っていません かかりつけ 医 の 重 要 性 について 住 民 の 認 識 が 低 下 しています 認 知 症 高 齢 者 と 家 族 に 対 する 支 援 体 制 の 強 化 が 必 要 とされています 地 域 包 括 ケアシステムを 構 築 していくために 地 域 の 医 療 介 護 を 担 う 多 職 種 の 連 携 が 必 要 とされています 当 構 想 区 域 の 医 療 従 事 者 の 割 合 は 県 や 全 国 の 平 均 を 大 きく 下 回 っており 地 域 医 療 を 支 える 人 的 資 源 が 他 の 構 想 区 域 に 比 べ 非 常 に 乏 しいため 地 域 医 療 衰 退 の 危 機 に 瀕 しています 脳 神 経 外 科 や 循 環 器 科 等 の 急 性 期 領 域 における 医 師 不 足 が 深 刻 化 しています (2)2025 年 の 必 要 病 床 数 2025 年 の 医 療 提 供 体 制 等 機 能 別 必 要 病 床 数 一 覧 表 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 在 宅 等 必 要 病 床 数 51 床 317 床 294 床 217 床 993 人 / 日 宇 摩 構 想 区 域 では 住 民 の 地 域 医 療 に 対 する 信 頼 や 安 心 を 確 保 するため 区 域 にふさわしい 医 療 機 能 の 分 化 と 連 携 を 適 切 に 推 進 し バランスのとれた 医 療 提 供 体 制 を 実 現 します 宇 摩 構 想 区 域 内 には 典 型 的 な 山 村 である 新 宮 嶺 南 地 区 があり 同 地 区 は 大 部 分 が 急 傾 斜 の 山 林 で 集 落 は 谷 あいに 分 散 していることから 大 規 模 災 害 時 における 災 害 医 療 平 時 においての 救 急 医 療 が 受 けられる 医 療 提 供 体 制 を 実 現 します (3) 課 題 医 療 機 能 に 偏 りがあることから 不 足 する 医 療 機 能 について 充 実 させる 必 要 19

があります 高 度 急 性 期 や 回 復 期 機 能 について できるだけ 当 構 想 区 域 内 で 対 応 できるよ う 不 足 する 医 療 機 能 の 充 実 や 医 療 機 関 の 連 携 強 化 が 必 要 です 必 要 病 床 数 を 大 幅 に 超 える 見 通 しの 急 性 期 や 慢 性 期 機 能 については 不 足 す る 医 療 機 能 への 転 換 を 含 めた 対 応 を 検 討 する 必 要 があります 医 療 資 源 の 偏 在 に 対 しては 適 切 なバランスの 下 資 源 の 再 配 分 と 高 度 化 集 約 化 を 図 る 必 要 があります 病 院 及 び 有 床 診 療 所 の 休 床 中 の 病 床 について その 取 扱 いを 検 討 し 医 療 資 源 を 有 効 活 用 する 必 要 があります 限 られた 医 療 資 源 の 中 で 医 療 機 関 ごとの 役 割 分 担 や 構 想 区 域 ごとの 医 療 提 供 体 制 を 明 確 化 することで 医 療 資 源 の 有 効 活 用 と 医 療 機 関 構 想 区 域 間 の 連 携 強 化 を 図 る 必 要 があります 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 がん 糖 尿 病 などの 疾 病 ごと 医 療 機 能 ごとに 連 携 体 制 の 整 備 が 急 務 となっています 地 域 の 医 療 と 介 護 の 連 携 を 進 めるための 体 制 整 備 が 必 要 です 医 療 介 護 の 連 携 を 地 域 で 進 めるため ICTを 活 用 した 地 域 医 療 情 報 ネッ トワークの 整 備 が 必 要 です 新 宮 嶺 南 地 区 は 人 口 減 少 の 中 で 医 療 資 源 がより 乏 しい 地 域 であり へき 地 等 医 療 提 供 体 制 の 整 備 が 必 要 です 地 域 住 民 が 身 近 で 安 心 して 医 療 等 が 受 けられる 環 境 を 整 備 する 必 要 がありま す 医 療 的 ケアを 必 要 とする 障 害 者 等 が 住 み 慣 れた 在 宅 で 暮 らせるための 医 療 介 護 体 制 の 整 備 が 必 要 です 医 療 資 源 の 乏 しい 地 区 において 在 宅 医 療 の 提 供 を 円 滑 に 提 供 することは 難 し いことから 効 率 的 効 果 的 に 在 宅 医 療 ニーズに 対 応 していく 体 制 が 必 要 で す 在 宅 療 養 支 援 病 院 及 び 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 が 少 なく 在 宅 医 療 の 提 供 体 制 の 充 実 が 必 要 です 住 民 の 多 くが 終 末 期 の 療 養 場 所 として 希 望 している 自 宅 でのケアを 軸 として 住 まい 医 療 介 護 予 防 生 活 支 援 が 一 体 的 に 提 供 される 必 要 があります 病 床 の 機 能 転 換 により 医 療 ニーズの 増 加 が 見 込 まれる 回 復 期 医 療 を 担 う 医 療 従 事 者 を 育 成 する 必 要 があります 喫 緊 の 課 題 である 脳 神 経 外 科 循 環 器 科 等 の 医 師 をはじめ 救 急 医 療 を 担 う 人 材 地 域 医 療 に 必 要 な 医 療 従 事 者 を 確 保 するとともに 当 構 想 区 域 内 への 定 着 を 促 進 する 必 要 があります 医 療 従 事 者 が 安 心 してキャリア 形 成 しながら 地 域 医 療 に 従 事 できる 環 境 を 整 備 する 必 要 があります 医 療 従 事 者 が 生 涯 を 通 じてやりがいを 持 って 働 き 続 けることができる 環 境 が 必 要 です 認 知 症 を 正 しく 理 解 し 対 応 できる 医 療 従 事 者 等 の 人 材 育 成 が 必 要 です 20

在 宅 医 療 に 携 わる 医 師 歯 科 医 師 等 医 療 従 事 者 の 充 実 を 図 る 必 要 があります 当 構 想 区 域 内 各 地 区 の 医 療 提 供 体 制 の 維 持 確 保 のためには 受 診 行 動 に 必 要 な 情 報 を 地 域 住 民 が 適 切 に 理 解 していることが 求 められます (4) 施 策 の 方 向 県 は 各 構 想 区 域 において 関 係 者 が 情 報 を 共 有 し 円 滑 な 連 携 体 制 の 構 築 を 進 めるため 調 整 会 議 等 を 開 催 します 各 医 療 機 関 関 係 団 体 県 及 び 市 は 連 携 してそれぞれの 役 割 に 応 じて 下 記 の 施 策 に 取 り 組 み または 支 援 することとします Ⅰ 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 各 医 療 機 関 は 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 を 促 進 するため 病 床 機 能 の 転 換 等 に 必 要 な 施 設 設 備 の 整 備 に 取 り 組 みます 医 師 会 をはじめとする 各 種 団 体 や 各 医 療 機 関 は 医 療 機 関 等 の 円 滑 な 連 携 を 図 るため ICTを 活 用 した 地 域 ネットワーク 基 盤 の 整 備 に 取 り 組 みま す へき 地 診 療 所 とへき 地 医 療 拠 点 病 院 二 次 救 急 医 療 施 設 との 連 携 による 地 域 医 療 の 確 保 へき 地 診 療 所 を 中 心 とした 効 率 的 なへき 地 等 医 療 体 制 の 整 備 に 努 めます 活 用 予 定 の 無 い 病 床 については 許 可 病 床 の 返 還 等 の 促 進 に 努 めます ( 在 宅 医 療 支 援 機 能 として 有 効 に 活 用 する 場 合 などは 許 可 病 床 の 返 還 を 求 めな い 等 ) 二 次 医 療 を 担 う 病 院 の 機 能 分 化 と 連 携 を 促 進 するとともに 二 次 救 急 医 療 体 制 の 強 化 に 取 り 組 みます 入 院 患 者 の 口 腔 健 康 管 理 ( 口 腔 機 能 管 理 口 腔 衛 生 管 理 及 び 口 腔 ケアを 含 む ) 及 び 周 術 期 の 口 腔 機 能 管 理 を 実 施 するため 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 から 歯 科 医 師 及 び 歯 科 衛 生 士 を 派 遣 できる 体 制 を 構 築 します また 病 院 は 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 に 対 応 できるような 施 設 並 びに 人 員 の 整 備 を 行 います Ⅱ 在 宅 医 療 の 充 実 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 居 宅 等 において 安 心 して 医 療 を 受 け ることができるよう 在 宅 医 療 等 に 必 要 な 人 材 の 確 保 や 機 器 等 の 整 備 を 進 めるとともに 多 職 種 の 連 携 体 制 を 構 築 します 各 医 療 機 関 は 入 院 患 者 がスムーズに 在 宅 医 療 等 に 移 行 できるよう 施 設 設 備 や 相 談 等 の 体 制 を 整 備 するとともに 関 係 機 関 との 連 携 体 制 を 構 築 し ます 各 医 療 機 関 は 在 宅 医 療 等 を 受 けている 患 者 の 容 態 等 が 急 変 した 時 に 備 え 受 入 体 制 を 構 築 するとともに 関 係 機 関 との 連 携 体 制 を 整 備 します 県 や 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 安 心 して 居 宅 等 において 医 療 が 受 けられるよ う 各 種 制 度 や 支 援 体 制 などを 周 知 するとともに 相 談 体 制 を 整 備 します 在 宅 療 養 者 及 び 介 護 施 設 入 所 者 の 口 腔 健 康 管 理 ( 口 腔 機 能 管 理 口 腔 衛 生 管 理 及 び 口 腔 ケアを 含 む )を 推 進 するため 医 療 機 関 や 介 護 施 設 との 連 携 21

受 診 の 相 談 歯 科 医 療 機 関 との 診 療 応 需 体 制 の 構 築 在 宅 歯 科 医 療 に 関 す る 広 報 啓 発 在 宅 歯 科 医 療 機 器 の 管 理 を 主 たる 業 務 とする 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 を 設 置 します 訪 問 看 護 訪 問 服 薬 指 導 など へき 地 における 在 宅 医 療 を 支 える 体 制 の 構 築 に 努 めます 在 宅 医 療 を 担 う 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 師 等 の 確 保 に 努 めます 住 み 慣 れた 自 宅 や 介 護 施 設 等 患 者 や 家 族 が 望 む 場 所 での 看 取 りができる 体 制 の 確 保 に 努 めます 医 療 従 事 者 介 護 従 事 者 と 市 民 が 自 助 互 助 共 助 を 知 る 機 会 の 場 として 介 護 予 防 教 室 リハビリテーションケア 勉 強 会 かかりつけ 医 推 進 の 講 演 会 等 を 開 催 するなど 地 域 包 括 ケアシステムの 推 進 に 努 めます 認 知 症 相 談 や 認 知 症 サロン 等 市 民 が 気 軽 に 利 用 できる 窓 口 の 設 置 等 に 取 り 組 みます 多 職 種 協 働 による 在 宅 医 療 提 供 体 制 の 整 備 を 図 るため 在 宅 医 療 介 護 連 携 に 関 する 会 議 や 多 職 種 連 携 のための 研 修 を 開 催 します 在 宅 医 療 介 護 の 連 携 のリーダーシップを 担 うことができる 人 材 育 成 に 努 めます 在 宅 医 療 介 護 サービスに 関 する 住 民 への 普 及 啓 発 に 取 り 組 みます Ⅲ 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 県 や 関 係 団 体 各 医 療 機 関 では 女 性 医 師 をはじめとする 女 性 医 療 従 事 者 の 離 職 防 止 復 職 支 援 を 図 るため 相 談 窓 口 などの 支 援 体 制 の 構 築 や 働 き やすい 施 設 の 整 備 等 に 取 り 組 みます 県 や 関 係 団 体 は 医 療 従 事 者 の 質 の 向 上 や 県 内 定 着 を 促 進 するため 連 携 しながら 各 種 研 修 会 やセミナー 等 の 開 催 など 学 習 環 境 の 整 備 に 取 り 組 み ます 県 や 市 町 関 係 団 体 は 地 域 住 民 の 適 切 な 受 診 行 動 を 促 進 するため 適 切 に 情 報 を 公 表 するとともに 普 及 啓 発 に 取 り 組 みます 大 学 医 学 部 との 連 携 による 寄 附 講 座 を 開 設 し 派 遣 医 師 による 診 療 支 援 の ほか 当 構 想 区 域 内 の 医 師 に 対 する 救 急 時 の 初 期 診 療 の 指 導 や 医 学 生 研 修 医 等 に 対 する 教 育 等 を 行 うことにより 既 存 医 療 資 源 を 活 用 した 人 材 の 養 成 や 確 保 を 図 ります 歯 科 診 療 者 の 派 遣 や 歯 科 医 療 従 事 者 に 対 する 研 修 会 を 開 催 するなど 人 材 育 成 や 確 保 に 努 めます 特 定 行 為 に 係 る 看 護 職 の 研 修 制 度 を 行 える 体 制 を 整 えます 22

新 居 浜 西 条 構 想 区 域 (1) 現 状 病 床 機 能 報 告 制 度 (2014 年 7 月 1 日 現 在 ) 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 無 回 答 合 計 病 床 数 10 床 1,821 床 146 床 947 床 202 床 3,126 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 人 口 の 減 少 高 齢 化 が 急 速 に 進 展 しています 2010 年 の 構 想 区 域 の 人 口 は 233,826 人 でしたが 2025 年 には 211,721 人 ( 22,105 人 9.5%) 2040 年 には 183,676 人 ( 50,150 人 21.4%)に なると 推 計 されています また 受 療 率 が 高 く 一 人 当 たりの 医 療 費 が 高 い 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 は 2010 年 には 33,547 人 (14.3%)でしたが 2025 年 には 43,523 人 (20.6%)に 増 加 すると 推 計 されています 医 師 の 減 少 高 齢 化 も 顕 著 になっています 2012 年 末 時 点 における 構 想 区 域 の 人 口 10 万 人 当 たり 医 療 施 設 従 事 医 師 数 は 196.6 人 であり 県 平 均 (244.1 人 )や 全 国 平 均 (226.5 人 )を 下 回 って おり 松 山 構 想 区 域 (311.0 人 )の6 割 程 度 となっています 医 師 の 診 療 科 間 の 偏 在 も 見 られます 一 部 の 診 療 科 では 医 師 配 置 の 重 点 化 集 約 化 が 図 られ 小 児 科 においては 救 急 医 療 の 広 域 化 も 進 んでいます 少 子 高 齢 化 により 労 働 力 人 口 が 減 少 する 中 で 医 師 以 外 の 医 療 従 事 者 につい ても 安 定 的 に 確 保 することが 困 難 になっています 2014 年 7 月 時 点 の 病 床 機 能 報 告 による( 許 可 ) 病 床 数 を 基 にすると 2025 年 には 高 度 急 性 期 及 び 回 復 期 の 病 床 が 不 足 する 一 方 急 性 期 及 び 慢 性 期 の 病 床 は 既 に 必 要 病 床 数 に 達 しています 病 床 機 能 の 偏 りが 生 じており 特 に 高 度 急 性 期 機 能 は 構 想 区 域 内 で 完 結 でき る 状 況 にはありません 構 想 区 域 内 に 住 所 のある 患 者 のうち 高 度 急 性 期 の 20.3% 急 性 期 の 11.8% 回 復 期 の 12.8%は 松 山 構 想 区 域 に 流 出 しています 特 に がん は 高 度 急 性 期 の 43.8% 急 性 期 の 34.8% 回 復 期 の 33.4%が 松 山 構 想 区 域 に 流 出 しており 他 の 疾 患 に 比 べ 松 山 構 想 区 域 の 医 療 機 関 への 依 存 度 が 高 くなっ ています 構 想 区 域 における 2025 年 の 在 宅 医 療 等 の 医 療 需 要 は 3,425 人 / 日 と 推 計 され 2013 年 の 2,627 人 / 日 と 比 べ 約 800 人 / 日 増 えることになります 構 想 区 域 における 病 院 診 療 所 以 外 で 医 療 を 受 ける 者 が 療 養 生 活 を 営 むこと ができる 施 設 の 定 員 は 3,128 人 (2015 年 12 月 現 在 ) 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 は 22 施 設 (2015 年 12 月 現 在 )となっています (2)2025 年 の 必 要 病 床 数 2025 年 の 医 療 提 供 体 制 等 機 能 別 必 要 病 床 数 一 覧 表 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 在 宅 等 23

必 要 病 床 数 196 床 826 床 677 床 648 床 3,425 人 / 日 新 居 浜 西 条 構 想 区 域 では 地 域 住 民 の 誰 もが 適 切 な 医 療 を 受 け できる 限 り 住 み 慣 れた 地 域 で 安 心 して 生 活 を 継 続 できるよう 地 域 全 体 で 治 し 支 える 地 域 完 結 型 医 療 を 目 指 します 安 全 安 心 で 質 が 高 く 効 率 的 な 医 療 提 供 体 制 を 構 築 するとともに 地 域 包 括 ケアシステムを 構 築 することにより 地 域 における 医 療 及 び 介 護 の 総 合 的 な 確 保 を 推 進 します (3) 課 題 地 域 包 括 ケアシステムや 効 果 的 効 率 的 で 質 の 高 い 医 療 提 供 体 制 の 整 備 には 質 の 高 い 人 材 を 継 続 的 に 確 保 していくことが 不 可 欠 です 特 に 医 師 不 足 の 解 消 は 喫 緊 の 課 題 です この 課 題 を 解 決 しなければ 現 状 の 救 急 医 療 体 制 の 維 持 も 困 難 となるなど 地 域 医 療 が 崩 壊 します 若 手 医 師 の 確 保 による 増 員 や 診 療 科 間 の 偏 在 解 消 が 急 務 です 他 の 医 療 従 事 者 についても 地 域 医 療 に 必 要 な 職 種 及 び 人 数 を 安 定 的 に 確 保 するとともに 地 域 定 着 を 促 進 しなければなりません 病 床 機 能 に 偏 りがあることから 不 足 する 高 度 急 性 期 及 び 回 復 期 の 病 床 機 能 については 充 実 させる 必 要 があります 特 に 回 復 期 病 床 の 確 保 とリハビリ テーション 機 能 の 強 化 を 図 る 必 要 があります 急 性 期 及 び 慢 性 期 の 病 床 稼 働 していない 病 床 については 不 足 する 医 療 機 能 への 転 換 を 含 めた 対 応 を 検 討 する 必 要 があります 救 急 医 療 は 一 次 二 次 三 次 ともに 充 実 強 化 を 図 る 必 要 があります 三 次 救 急 を 担 う 県 立 新 居 浜 病 院 は 整 形 外 科 の 再 開 や 医 師 の 増 員 等 救 命 救 急 セン ターにふさわしい 機 能 と 体 制 を 確 保 する 必 要 があります 小 児 医 療 ( 救 急 を 含 む)や 周 産 期 医 療 の 充 実 を 図 る 必 要 があります 他 の 構 想 区 域 の 医 療 機 関 への 依 存 度 が 高 いがん 医 療 については 地 域 の 医 療 提 供 体 制 の 充 実 を 図 り 急 性 期 及 び 回 復 期 における 地 域 完 結 を 目 指 す 必 要 が あります 在 宅 医 療 等 の 提 供 体 制 が 量 的 に 不 足 しており 地 域 における 施 設 や 人 的 体 制 を 整 え 在 宅 復 帰 に 向 けた 切 れ 目 ない 提 供 体 制 を 確 保 する 必 要 があります 糖 尿 病 やがんなど 医 科 と 歯 科 の 連 携 が 必 要 な 疾 患 が 多 数 あることや 在 宅 療 養 者 等 に 対 する 口 腔 健 康 管 理 のニーズも 高 まっていることから 一 層 の 医 科 歯 科 連 携 を 図 る 必 要 があります (4) 施 策 の 方 向 県 は 調 整 会 議 等 を 開 催 し 関 係 者 間 の 情 報 共 有 を 図 り 円 滑 な 連 携 体 制 の 構 築 を 進 めるとともに 各 医 療 機 関 の 自 主 的 な 取 組 みを 踏 まえ 地 域 の 病 床 機 能 の 分 化 と 連 携 の 状 況 に 応 じ 各 医 療 機 関 が 地 域 で 求 められる 役 割 を 果 たすため に 必 要 な 取 組 みについて 協 議 します 各 医 療 機 関 関 係 団 体 県 及 び 市 は 連 携 してそれぞれの 役 割 に 応 じて 下 記 24

の 施 策 に 取 り 組 み または 支 援 することとします Ⅰ 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 各 医 療 機 関 は 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 を 促 進 するため 病 床 機 能 の 転 換 等 に 必 要 な 施 設 設 備 を 整 備 するとともに 地 域 内 で 必 要 なときに 適 切 な 医 療 を 適 切 な 場 所 で 受 けることができる 医 療 提 供 体 制 の 構 築 に 取 り 組 み ます 医 師 会 をはじめとする 各 種 団 体 や 各 医 療 機 関 は 医 療 機 関 等 の 円 滑 な 連 携 を 図 るため 情 報 通 信 技 術 (ICT)を 活 用 した 地 域 ネットワークの 構 築 に 取 り 組 みます 関 係 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 入 院 患 者 の 口 腔 健 康 管 理 や 周 術 期 口 腔 機 能 管 理 を 充 実 するための 体 制 整 備 に 取 り 組 みます Ⅱ 在 宅 医 療 の 充 実 県 市 医 療 介 護 関 係 団 体 等 は 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 に 向 けた 在 宅 医 療 等 の 地 域 課 題 を 解 決 するため 関 係 者 ( 多 職 種 )による 在 宅 医 療 介 護 推 進 協 議 会 ( 仮 称 ) を 設 置 します 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 在 宅 医 療 介 護 連 携 のための 相 談 員 (コーディ ネーター)の 育 成 や 情 報 通 信 技 術 (ICT)による 医 療 介 護 情 報 の 共 有 等 に 取 り 組 みます 地 域 住 民 が 居 宅 等 において 安 心 して 医 療 を 受 けることができるよう 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 在 宅 医 療 等 に 必 要 な 人 材 の 確 保 や 機 器 等 の 整 備 を 進 めるとともに 多 職 種 の 連 携 体 制 を 構 築 します 各 医 療 機 関 は 入 院 患 者 の 在 宅 医 療 等 への 移 行 や 急 変 した 在 宅 医 療 等 の 患 者 の 受 入 れがスムーズにできるよう 施 設 設 備 や 相 談 等 の 体 制 を 整 備 す るとともに 関 係 機 関 との 連 携 体 制 を 構 築 します 県 や 市 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 安 心 して 居 宅 等 において 医 療 が 受 けられ るよう 各 種 制 度 や 支 援 体 制 などを 周 知 するとともに 相 談 体 制 を 整 備 し ます 関 係 団 体 は 在 宅 療 養 者 施 設 入 所 者 等 の 口 腔 健 康 管 理 を 推 進 するため 関 係 医 療 機 関 との 連 携 や 受 診 相 談 等 を 行 う 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 の 充 実 を 図 ります 訪 問 看 護 かかりつけ 薬 局 への 転 換 を 通 じた 訪 問 服 薬 指 導 の 充 実 など 在 宅 医 療 を 支 える 体 制 の 構 築 に 努 めます 在 宅 医 療 を 担 う 医 師 ( 認 知 症 サポート 医 総 合 診 療 医 等 ) 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 師 等 の 確 保 養 成 に 努 めます 多 職 種 協 働 による 在 宅 医 療 提 供 体 制 の 整 備 を 図 るため 在 宅 医 療 介 護 連 携 に 関 する 会 議 や 多 職 種 連 携 のための 研 修 を 開 催 します Ⅲ 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 県 は 医 療 従 事 者 の 過 重 な 勤 務 による 離 職 を 防 止 するため チーム 医 療 の 推 進 医 療 機 関 の 勤 務 環 境 の 改 善 及 び 医 療 従 事 者 等 の 確 保 の 支 援 に 努 めま す 25

県 や 市 関 係 団 体 が 一 体 となって 医 師 等 不 足 する 医 療 従 事 者 の 確 保 に 努 め ます 県 と 市 は 特 に 疲 弊 の 激 しい 救 急 医 療 を 維 持 確 保 するため かかりつけ 医 を 持 つことを 推 奨 するとともに 救 急 医 療 の 適 正 受 診 について 普 及 啓 発 を 行 います 県 や 市 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 適 正 受 診 に 向 かうよう 地 域 の 医 療 提 供 体 制 に 関 する 情 報 の 適 切 な 公 表 や 普 及 啓 発 に 取 り 組 みます 県 や 関 係 団 体 は 医 療 従 事 者 の 質 の 向 上 や 地 域 定 着 を 促 進 するため 連 携 して 各 種 研 修 会 やセミナー 等 の 開 催 など 学 習 環 境 の 整 備 に 取 り 組 み 人 材 の 確 保 育 成 に 努 めます 26

今 治 構 想 区 域 (1) 現 状 病 床 機 能 報 告 制 度 一 覧 表 (2014 年 7 月 1 日 現 在 ) 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 無 回 答 合 計 病 床 数 17 床 1,432 床 255 床 674 床 0 床 2,378 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 構 想 区 域 人 口 は 2010 年 の 174 千 人 から 2025 年 に 147 千 人 と 約 27 千 人 (16%) 減 少 する 一 方 で 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 は 26 千 人 から 34 千 人 と 約 8 千 人 (30%) 増 えて 人 口 の 23.3%を 占 める 超 高 齢 社 会 が 到 来 します ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 ) 現 在 の 総 病 床 数 は 2025 年 の 必 要 病 床 数 ( 推 計 )を 充 足 していますが 病 床 機 能 報 告 による 病 床 機 能 別 にみると 高 度 急 性 期 及 び 回 復 期 の 病 床 が 不 足 して います 構 想 区 域 内 には 病 院 が 30 有 床 診 療 所 が 26 あり 病 院 数 は 人 口 10 万 人 当 た り 18.1( 県 平 均 10.2) 有 床 診 療 所 数 は 同 15.7( 県 平 均 15.0)と 中 小 規 模 の 病 院 が より 地 域 に 密 着 した 医 療 を 担 っています (H27.4.1 推 計 人 口 ) 構 想 区 域 内 には 三 次 救 急 医 療 を 担 える 拠 点 病 院 がなく 救 急 告 示 病 院 のうち 9 病 院 が 救 急 輪 番 を 行 い これを4 病 院 が 支 援 し 大 学 や 市 内 開 業 医 等 の 応 援 を 得 て 二 次 救 急 医 療 体 制 を 維 持 していますが 高 度 救 急 医 療 については 松 山 構 想 区 域 など 他 構 想 区 域 の 医 療 資 源 に 頼 らざるを 得 ない 状 況 にあります なお 上 島 町 については 尾 道 三 原 圏 域 の 救 急 医 療 機 関 に 依 存 しており 救 急 艇 や 救 急 車 両 等 を 整 備 しています 県 立 今 治 病 院 済 生 会 今 治 病 院 片 木 脳 神 経 外 科 の3 機 関 によりt-PA ホッ トラインを 整 備 し 脳 梗 塞 患 者 に 係 る 救 急 搬 送 体 制 を 構 築 しています 医 療 従 事 者 数 は 人 口 10 万 人 当 たり 医 師 218 人 ( 県 平 均 277 人 ) 同 看 護 師 1,094 人 ( 県 平 均 1,166 人 )など 県 平 均 を 下 回 るほか 高 齢 化 や 診 療 科 の 偏 在 などにより 地 域 医 療 を 支 える 人 的 資 源 が 十 分 でない 状 況 にあります (H26 医 療 施 設 調 査 病 院 報 告 ) 離 島 においては 医 師 の 確 保 が 毎 年 のように 問 題 となり 無 医 島 化 の 危 機 に 瀕 しています 在 宅 医 療 については 75 歳 以 上 1 万 人 当 たり 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 5.0( 県 平 均 9.3) 同 在 宅 療 養 支 援 病 院 0.4( 県 平 均 0.4) 同 訪 問 看 護 ステーション 3.6 ( 県 平 均 6.3)など 今 後 の 超 高 齢 社 会 においては 十 分 とは 言 えない 状 況 とい えます (H26 診 療 報 酬 施 設 基 準 H27 介 護 サービス 情 報 ) (2)2025 年 の 必 要 病 床 数 2025 年 の 医 療 提 供 体 制 等 機 能 別 必 要 病 床 数 一 覧 表 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 在 宅 等 必 要 病 床 数 119 床 682 床 708 床 430 床 2,263 人 / 日 27

今 治 構 想 区 域 では 人 口 が 減 少 する 中 で 2025 年 には 後 期 高 齢 者 の 割 合 がピー クを 迎 える 超 高 齢 社 会 において 地 域 住 民 が 安 心 して 医 療 を 受 けることがで きるよう 将 来 の 医 療 需 要 を 見 据 え 限 られた 医 療 資 源 を 有 効 に 活 用 しなが ら 医 療 機 関 相 互 の 機 能 分 化 と 連 携 を 推 進 し 高 度 急 性 期 の 一 部 を 除 き 構 想 区 域 内 で 地 域 完 結 型 の 切 れ 目 のない 医 療 提 供 体 制 を 構 築 します なお 島 しょ 部 の 一 部 については 一 定 部 分 を 他 構 想 区 域 の 医 療 資 源 に 依 存 せざるを 得 ないものの 円 滑 な 救 急 搬 送 体 制 等 を 維 持 します また 医 療 介 護 の 関 係 機 関 が 連 携 を 図 りながら 患 者 の 視 点 に 立 った 入 院 患 者 のスムーズな 居 宅 等 への 復 帰 や 退 院 後 の 生 活 を 支 える 在 宅 医 療 の 充 実 な どを 進 め 地 域 包 括 ケアシステムを 構 築 します (3) 課 題 不 足 する 高 度 急 性 期 病 床 回 復 期 病 床 については 充 足 させる 必 要 があります 救 急 輪 番 病 院 の 医 療 機 器 等 を 整 備 することにより 高 度 な 医 療 提 供 体 制 を 維 持 する 必 要 があります 島 しょ 部 における 医 療 資 源 の 適 正 化 安 定 化 を 図 り 地 域 住 民 の 医 療 を 確 保 する 必 要 があります 地 域 住 民 の 身 近 に 安 心 して 医 療 等 が 受 けられる 環 境 を 整 備 する 必 要 があり ます 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 が 十 分 とはいえないことから 患 者 の 疾 患 や 各 機 関 の 機 能 に 応 じた 連 携 体 制 を 整 備 する 必 要 があります 医 療 機 関 と 介 護 施 設 との 情 報 を 共 有 することにより 在 宅 医 療 へのスムーズ な 移 行 や 退 院 後 の 支 援 を 図 る 必 要 があります 地 域 医 療 に 必 要 な 医 療 従 事 者 を 確 保 するとともに 定 着 を 促 進 しなければな りません 限 られた 医 療 資 源 を 有 効 活 用 し 医 療 関 係 機 関 相 互 の 連 携 強 化 を 図 る 必 要 が あります 医 科 歯 科 の 連 携 により 入 院 患 者 在 宅 療 養 者 等 の 口 腔 ケア 等 口 腔 健 康 管 理 を 推 進 する 必 要 があります 医 療 提 供 体 制 の 維 持 確 保 のためには 受 診 行 動 に 必 要 な 情 報 を 地 域 住 民 が 適 切 に 理 解 していることが 求 められます 医 療 従 事 者 が 安 心 してキャリア 形 成 しながら 地 域 医 療 に 従 事 できる 環 境 を 整 備 する 必 要 があります 医 療 従 事 者 が 生 涯 を 通 じてやりがいを 持 って 働 き 続 けることができる 環 境 が 必 要 です 救 急 医 療 小 児 救 急 医 療 を 担 う 医 療 機 関 に 応 援 医 師 を 派 遣 し 救 急 医 療 等 体 制 の 維 持 確 保 を 図 る 必 要 があります 脳 疾 患 患 者 心 疾 患 患 者 に 対 する 救 急 医 療 体 制 を 維 持 する 必 要 があります モンスターペイシェントに 適 切 に 対 応 し 医 療 従 事 者 が 本 来 業 務 に 専 念 でき る 勤 務 環 境 を 整 備 する 必 要 があります 28

医 療 従 事 者 を 確 保 するために 養 成 施 設 の 整 備 改 修 及 び 教 材 等 の 充 実 を 図 り 志 願 者 を 増 加 させる 必 要 があります 医 療 従 事 者 養 成 施 設 の 専 任 教 員 がキャリアアップ 研 修 会 に 参 加 すること 等 に より ハイレベルな 教 育 を 提 供 する 必 要 があります (4) 施 策 の 方 向 県 は 関 係 者 が 情 報 を 共 有 し 円 滑 な 連 携 体 制 の 構 築 を 進 めるため 調 整 会 議 等 を 開 催 します 各 医 療 機 関 関 係 団 体 県 及 び 市 町 は 連 携 してそれぞれの 役 割 に 応 じて 下 記 の 施 策 に 取 り 組 み または 支 援 することとします Ⅰ 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 各 医 療 機 関 は 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 を 促 進 するため 病 床 機 能 の 転 換 等 に 必 要 な 施 設 設 備 の 整 備 に 取 り 組 みます 今 治 市 医 師 会 をはじめとする 関 係 団 体 や 各 医 療 機 関 は 医 療 機 関 等 の 円 滑 な 連 携 を 図 るため ICTを 活 用 した 地 域 ネットワーク 基 盤 の 整 備 に 取 り 組 みます 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 医 療 機 関 相 互 の 連 携 を 円 滑 にするため 各 医 療 機 関 における 連 携 体 制 の 整 備 を 促 進 するとともに 連 携 に 必 要 な 人 材 の 確 保 育 成 等 に 取 り 組 みます 各 医 療 機 関 等 は 入 院 患 者 の 口 腔 ケア 等 の 口 腔 健 康 管 理 を 充 実 するための 体 制 整 備 に 取 り 組 みます Ⅱ 在 宅 医 療 の 充 実 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 居 宅 等 において 安 心 して 医 療 を 受 け ることができるよう 在 宅 医 療 等 に 必 要 な 人 材 の 確 保 や 機 器 等 の 整 備 を 進 めるとともに 多 職 種 の 連 携 体 制 を 構 築 します 各 医 療 機 関 は 入 院 患 者 がスムーズに 在 宅 医 療 等 に 移 行 できるよう 施 設 設 備 や 相 談 等 の 体 制 を 整 備 するとともに 関 係 機 関 との 連 携 体 制 を 構 築 し ます 在 宅 医 療 等 を 受 けている 患 者 の 急 変 時 に 備 え 関 係 医 療 機 関 は 急 変 した 在 宅 医 療 等 の 患 者 の 受 入 体 制 を 構 築 するとともに 地 域 の 関 係 機 関 は 連 携 体 制 を 整 備 します 各 医 療 機 関 や 関 係 団 体 は 在 宅 療 養 者 等 の 口 腔 ケア 等 の 口 腔 健 康 管 理 を 充 実 するため 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 など 体 制 整 備 に 取 り 組 みます 県 や 関 係 団 体 は 地 域 住 民 が 安 心 して 居 宅 等 において 医 療 が 受 けられるよ う 各 種 制 度 や 支 援 体 制 などを 周 知 するとともに 相 談 体 制 を 整 備 します Ⅲ 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 を 推 進 するため 養 成 機 関 の 施 設 設 備 の 整 備 等 に 取 り 組 みます 県 は 医 療 従 事 者 の 負 担 軽 減 による 離 職 防 止 や 復 職 支 援 を 図 るため 医 療 機 関 の 勤 務 環 境 の 改 善 支 援 や 医 療 従 事 者 等 の 確 保 支 援 に 努 めます 29

県 内 でも 特 に 疲 弊 の 激 しい 救 急 医 療 を 維 持 確 保 するため 救 急 医 療 に 関 係 する 機 関 等 の 連 携 に 必 要 な 機 器 体 制 整 備 を 行 うとともに 適 切 な 役 割 分 担 を 進 め 各 種 相 談 体 制 の 整 備 や 人 材 の 確 保 等 に 取 り 組 みます 県 や 関 係 団 体 が 連 携 しながら 医 療 従 事 者 の 質 の 向 上 や 県 内 定 着 を 促 進 す るため 各 種 研 修 会 やセミナー 等 の 開 催 など 学 習 環 境 の 整 備 に 取 り 組 みま す 県 や 市 町 関 係 団 体 は 地 域 住 民 の 適 切 な 受 診 行 動 を 促 進 するため 適 切 に 情 報 を 公 表 するとともに 普 及 啓 発 に 取 り 組 みます 30

松 山 構 想 区 域 (1) 現 状 病 床 機 能 報 告 制 度 一 覧 表 (2014 年 7 月 1 日 現 在 ) 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 無 回 答 合 計 病 床 数 2,136 床 2,859 床 895 床 3,034 床 136 床 9,060 床 ( 許 可 病 床 による 集 計 ) 松 山 構 想 区 域 は 産 業 経 済 活 動 の 活 発 な 都 市 部 と 過 疎 化 の 進 む 山 間 地 島 し ょ 部 等 ( 以 下 山 間 地 等 という )を 含 み 区 域 内 でも 人 口 構 造 産 業 医 療 資 源 等 の 様 相 が 大 きく 異 なる 特 徴 的 な 地 域 です 山 間 地 等 では 既 に 過 疎 化 が 深 刻 で 高 齢 者 単 独 世 帯 の 増 加 や 医 療 介 護 の 基 盤 の 弱 体 化 が 問 題 となっています 医 療 機 関 については 県 下 全 域 を 対 象 とする 政 策 医 療 の 拠 点 病 院 が 集 中 して いるほか 松 山 市 を 中 心 に 医 療 機 関 数 が 多 く ほとんどの 患 者 は 区 域 内 で 入 院 し また 他 区 域 からの 流 入 が 多 くなっています 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 師 等 の 医 療 従 事 者 については 医 育 機 関 があ ること 政 策 医 療 の 拠 点 となる 病 院 が 集 中 していること 人 口 集 中 に 応 じて 医 療 機 関 や 薬 局 も 多 数 あることから 他 の 構 想 区 域 より 多 い 状 況 にはありま すが 医 師 の 高 齢 化 や 地 域 間 診 療 科 間 の 偏 在 看 護 師 の 不 足 等 が 見 られ 特 に 医 師 の 不 足 や 高 齢 化 は 将 来 救 急 医 療 を 維 持 していくうえで 大 きな 懸 案 事 項 となっています 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士 などのリハビリ 従 事 者 についても 当 圏 域 に 多 数 従 事 し 回 復 期 病 床 あたりの 従 事 者 数 が 特 段 に 多 くなっています 2025 年 の 医 療 需 要 推 計 によれば 慢 性 期 において 当 構 想 区 域 から 県 内 の 他 の 構 想 区 域 へ 若 干 の 患 者 流 出 があるものの 県 内 の 他 の 地 域 からはすべての 医 療 機 能 において 相 当 数 の 流 入 があるとされています これは がん など 高 度 で 専 門 的 な 医 療 を 必 要 とする 疾 病 にかかる 政 策 医 療 や 患 者 の 意 向 を 反 映 し たものです 2025 年 の 必 要 病 床 数 と 2014 年 病 床 機 能 報 告 の 報 告 数 を 比 較 すると 高 度 急 性 期 急 性 期 慢 性 期 は 充 足 している 一 方 回 復 期 が 不 足 しています 廃 止 の 方 針 が 示 されている 介 護 療 養 病 床 が 相 当 数 存 在 しており 慢 性 期 の 受 け 皿 となる 介 護 施 設 等 への 転 換 が 十 分 には 進 んでいない 状 況 です 在 宅 医 療 に 取 り 組 む 医 療 機 関 や 訪 問 看 護 事 業 所 は 増 えつつありますが 地 域 的 な 偏 在 が 見 られ また 在 宅 患 者 の 生 活 を 支 える 介 護 従 事 者 の 不 足 は 深 刻 になっています (2)2025 年 の 必 要 病 床 数 2025 年 の 医 療 提 供 体 制 等 機 能 別 必 要 病 床 数 一 覧 表 高 度 急 性 期 急 性 期 回 復 期 慢 性 期 在 宅 等 必 要 病 床 数 781 床 1,995 床 2,067 床 1,836 床 11,986 人 / 日 31

松 山 構 想 区 域 では 人 口 減 少 及 び 少 子 高 齢 化 が 進 む 中 区 域 内 の 医 療 資 源 を 有 効 に 活 用 して 効 率 的 で 質 の 高 い 医 療 を 提 供 することにより 住 民 の 生 命 と 健 康 を 守 り 持 続 可 能 な 地 域 社 会 の 基 盤 を 支 えます 構 想 区 域 における 将 来 の 必 要 病 床 数 の 推 計 や 病 床 機 能 報 告 データ 等 を 参 考 に 不 足 する 医 療 機 能 を 拡 充 し 都 市 部 とへき 地 を 含 む 地 域 特 性 を 踏 まえた 医 療 連 携 及 び 医 療 資 源 等 の 維 持 確 保 を 目 指 します 政 策 医 療 や 患 者 の 意 向 に 基 づく 流 出 入 の 実 態 を 踏 まえ 構 想 区 域 内 はもとよ り 必 要 に 応 じ 県 下 全 域 の 医 療 ニーズに 対 応 できる 体 制 づくりに 努 め 住 民 が 治 す 医 療 や 支 える 医 療 切 れ 目 のない 在 宅 医 療 介 護 サービスを 適 切 に 受 けることができる 仕 組 みの 実 現 を 目 指 します (3) 課 題 当 構 想 区 域 内 には 人 口 の 集 中 する 都 市 部 と 山 間 地 等 のへき 地 があり 多 様 な 地 域 的 事 情 を 考 慮 した 医 療 提 供 連 携 支 援 体 制 の 構 築 が 求 められていま す 地 域 医 療 を 担 う 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 師 等 の 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 と 地 域 定 着 を 図 る 必 要 があります 山 間 地 等 においては へき 地 医 療 を 担 う 総 合 診 療 医 の 確 保 へき 地 診 療 所 と へき 地 医 療 拠 点 病 院 等 の 効 果 的 な 連 携 を 図 るとともに 専 門 的 な 医 療 を 必 要 とする 場 合 の 的 確 な 搬 送 体 制 を 整 備 する 必 要 があります 高 齢 者 の 増 加 により 慢 性 期 の 医 療 需 要 の 増 大 が 予 想 されることから 介 護 療 養 病 床 から 介 護 施 設 等 への 転 換 在 宅 医 療 の 普 及 を 図 る 必 要 があります 病 床 機 能 報 告 から 見 える 医 療 機 能 の 偏 りについては 報 告 の 精 度 を 高 め 医 療 機 能 をより 実 態 に 近 い 形 で 把 握 したうえで 病 床 の 機 能 の 分 化 連 携 を 検 討 する 必 要 があります 回 復 期 の 病 床 が 不 足 すると 見 込 まれており 機 能 転 換 等 により 補 うとともに 高 度 急 性 期 急 性 期 も 含 めたバランスの 良 い 医 療 提 供 体 制 を 構 築 する 必 要 が あります 回 復 期 の 医 療 機 能 を 拡 充 するため その 他 の 医 療 機 能 からの 転 換 を 含 めた 対 応 を 検 討 するほか 回 復 期 の 医 療 を 担 う 医 師 や 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 等 の 医 療 従 事 者 の 確 保 と 地 域 定 着 を 図 る 必 要 があります 医 療 需 要 推 計 や 病 床 機 能 報 告 のデータ 等 の 情 報 を 関 係 者 間 で 共 有 し 協 議 を 重 ねて 病 床 の 機 能 の 分 化 連 携 の 方 向 性 について 共 通 認 識 をもつことが 重 要 です 構 想 区 域 における 各 医 療 資 源 医 療 機 能 の 地 域 的 特 性 を 考 慮 した 医 療 機 関 の 役 割 分 担 や 連 携 を 推 進 するため 疾 患 ごと 機 能 ごとに 必 要 な 連 携 体 制 の 検 討 整 備 が 必 要 です 政 策 医 療 の 拠 点 病 院 が 多 いことや 患 者 の 意 向 による 流 入 の 実 態 に 鑑 み 今 後 も 他 の 構 想 区 域 から 相 当 数 の 患 者 流 入 が 継 続 することが 見 込 まれることから 全 県 レベルの 医 療 提 供 体 制 を 視 野 に 入 れる 必 要 があります 32

救 急 医 療 については 小 児 救 急 医 療 や 精 神 科 救 急 医 療 も 含 めた 持 続 的 な 体 制 の 構 築 さらには 住 民 に 対 する 適 正 利 用 の 意 識 啓 発 が 必 要 となっています 慢 性 期 を 担 う 在 宅 医 療 の 普 及 のため 地 域 の 医 療 介 護 関 係 機 関 が 連 携 して 包 括 的 かつ 継 続 的 な 在 宅 医 療 介 護 の 提 供 を 行 う 地 域 包 括 ケアシステムの 整 備 拡 充 を 図 る 必 要 があります (4) 施 策 の 方 向 県 は 地 域 医 療 関 係 者 間 の 情 報 共 有 や 自 主 的 な 取 組 みの 協 議 を 促 進 し 地 域 医 療 構 想 の 実 現 に 向 けた 連 携 を 確 保 するため 調 整 会 議 を 開 催 するほか 意 見 交 換 等 の 場 を 設 けることを 検 討 します 各 医 療 機 関 関 係 団 体 県 及 び 市 町 は 連 携 してそれぞれの 役 割 に 応 じて 下 記 の 施 策 に 取 り 組 み または 支 援 することとします Ⅰ 病 床 の 機 能 の 分 化 及 び 連 携 の 推 進 医 療 機 関 は 患 者 の 意 向 を 尊 重 しつつ 医 療 提 供 の 実 態 に 応 じて 病 床 の 機 能 の 分 化 や 転 換 等 を 進 め 特 に 回 復 期 機 能 の 拡 充 を 図 るため 必 要 な 施 設 設 備 の 整 備 充 実 とマンパワーの 確 保 に 取 り 組 みます 県 下 全 域 を 視 野 に 入 れた 救 急 医 療 体 制 の 強 化 を 図 るため 高 度 急 性 期 の 機 能 の 充 実 に 努 めます 医 療 機 関 市 町 等 は 山 間 地 等 医 療 資 源 の 少 ない 地 域 においても 適 切 な 医 療 サービスが 提 供 できるよう 各 医 療 機 関 の 医 療 機 能 の 分 担 と 搬 送 機 能 を 含 めた 広 域 のネットワーク 化 を 進 めます 医 療 関 係 者 は 患 者 情 報 共 有 による 医 療 機 関 相 互 の 連 携 を 強 化 するため ICTを 活 用 した 地 域 医 療 ネットワークの 基 盤 整 備 に 取 り 組 みます 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 を 活 用 するなどして 医 科 歯 科 連 携 を 強 化 し 入 院 患 者 の 口 腔 健 康 管 理 及 び 周 術 期 の 口 腔 機 能 管 理 を 適 切 に 行 う 体 制 づくりに 努 め ます Ⅱ 在 宅 医 療 の 充 実 医 療 機 関 福 祉 関 係 施 設 等 は 慢 性 期 の 患 者 の 受 け 皿 となる 介 護 施 設 等 を 活 用 して 在 宅 医 療 を 推 進 します 医 療 機 関 の 連 携 を 促 進 するため 看 護 師 薬 剤 師 医 療 ソーシャルワーカ ー 等 の 連 携 担 当 職 員 の 配 置 を 進 めるとともに 地 域 の 中 心 的 役 割 を 担 うリ ーダーやコーディネーターとなる 人 材 を 養 成 するほか 退 院 支 援 在 宅 復 帰 支 援 のための 多 職 種 連 携 等 の 支 援 に 努 めます 医 療 関 係 団 体 医 療 機 関 薬 局 訪 問 看 護 事 業 所 等 の 在 宅 医 療 関 係 者 は 在 宅 医 療 を 円 滑 かつ 十 分 に 行 うため 必 要 な 人 材 の 確 保 育 成 ICTの 導 入 機 器 設 備 等 の 整 備 に 努 めます 医 療 関 係 団 体 は 在 宅 医 療 支 援 センターを 核 として 在 宅 医 の 支 援 関 連 施 設 多 職 種 との 連 携 住 民 に 対 する 相 談 を 行 うことにより 在 宅 医 療 の 支 援 機 能 の 充 実 強 化 を 図 ります 医 療 機 関 等 は 回 復 期 から 慢 性 期 ( 在 宅 医 療 )へのスムーズな 退 院 支 援 や 33

容 態 急 変 時 の 往 診 入 院 等 後 方 支 援 の 充 実 を 図 るため 在 宅 医 療 介 護 連 携 担 当 員 の 配 置 や 患 者 搬 送 体 制 必 要 な 施 設 設 備 等 の 整 備 に 努 めます 在 宅 医 療 関 係 者 は 介 護 従 事 者 を 対 象 にした 救 命 講 習 を 実 施 するなど 在 宅 医 療 に 必 要 な 知 識 とスキルの 向 上 を 図 ります 在 宅 医 療 関 係 者 は 多 職 種 の 研 修 や 介 護 施 設 等 と 合 同 開 催 の 研 修 を 実 施 す るなど 看 取 りに 対 応 できる 医 師 看 護 師 介 護 関 係 者 の 養 成 に 努 めます 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 は 歯 科 診 療 応 需 体 制 の 充 実 及 び 医 療 機 関 と 介 護 施 設 等 の 連 携 強 化 を 図 るほか 在 宅 歯 科 医 療 機 器 の 適 切 な 管 理 や 在 宅 歯 科 医 療 に 関 する 相 談 及 び 広 報 啓 発 に 取 り 組 むなど 居 宅 における 療 養 患 者 の 口 腔 健 康 管 理 の 充 実 を 図 ります 県 や 市 町 関 係 団 体 は 在 宅 医 療 の 普 及 を 図 るため 地 域 住 民 に 対 し 在 宅 医 療 の 仕 組 みや 資 源 の 状 況 各 種 制 度 の 周 知 を 図 るとともに 相 談 体 制 の 整 備 に 努 めます 県 市 町 医 療 介 護 関 係 団 体 等 は 地 域 包 括 ケアに 関 する 連 絡 会 議 等 を 通 じて 連 携 を 密 にするとともに 現 場 のニーズを 踏 まえた 実 務 研 修 等 を 実 施 するなど 在 宅 医 療 介 護 連 携 のための 多 職 種 協 働 体 制 の 強 化 に 努 めま す Ⅲ 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 医 師 会 等 関 係 団 体 は 地 域 のニーズに 的 確 に 対 応 できる 質 の 高 い 医 療 従 事 者 の 確 保 養 成 を 図 るため 看 護 師 や 歯 科 衛 生 士 などの 養 成 施 設 の 整 備 充 実 に 努 めます 県 や 医 師 会 等 関 係 団 体 医 療 機 関 は 医 育 機 関 や 看 護 師 養 成 機 関 等 と 連 携 して 卒 前 卒 後 の 実 務 的 な 教 育 研 修 体 制 の 充 実 を 図 り 医 療 従 事 者 の 確 保 に 努 めます 県 や 医 師 会 等 関 係 団 体 医 療 機 関 は 専 門 的 な 高 度 医 療 から 在 宅 医 療 まで さまざま 医 療 を 担 う 医 療 従 事 者 の 人 材 確 保 に 取 り 組 むほか 各 種 セミナー や 実 務 研 修 等 を 通 じて 資 質 の 向 上 を 図 ります 今 後 拡 充 を 図 るべき 回 復 期 と 在 宅 医 療 を 担 う 医 師 や 歯 科 医 師 看 護 師 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 歯 科 衛 生 士 等 に 対 し 継 続 的 な 教 育 研 修 等 によ る 人 材 育 成 支 援 に 取 り 組 みます 県 市 町 医 療 機 関 等 は 山 間 地 等 においても 適 切 な 医 療 を 確 保 するため 総 合 診 療 医 の 育 成 支 援 体 制 を 整 備 し 定 着 を 図 ります 医 療 従 事 者 を 確 保 するため 院 内 保 育 所 の 整 備 や 勤 務 環 境 の 整 備 を 図 ると ともに 就 労 相 談 や 再 教 育 研 修 等 を 通 じて 再 就 業 と 地 域 への 定 着 を 促 進 し ます 県 市 町 医 療 機 関 等 は 救 急 医 療 を 円 滑 に 運 営 するため 小 児 科 や 精 神 科 などを 含 め 必 要 な 人 員 の 確 保 に 取 り 組 むほか 住 民 に 対 する 適 正 受 診 の 広 報 啓 発 等 により 救 急 医 療 機 関 の 医 師 等 の 負 担 の 軽 減 に 努 めます 医 療 機 関 等 は 医 療 従 事 者 の 勤 務 環 境 を 整 え 相 談 支 援 体 制 を 整 備 すること により 地 域 への 定 着 と 離 職 防 止 に 努 めます 34