独 立 行 政 法 人 の 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 の 算 定 ルールについて 平 成 27 年 5 月 25 日 総 務 大 臣 決 定 独 立 行 政 法 人 特 殊 法 人 及 び 認 可 法 人 の 役 員 の 退 職 金 について ( 平 成 27 年 3 月 24 日 閣 議 決 定 以 下 閣 議 決 定 という )に 基 づき 独 立 行 政 法 人 の 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 の 統 一 的 な 算 定 ルールを 以 下 のとおり 決 定 す る 1. 基 本 的 考 え 方 (1) 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 は 法 人 の 業 務 実 績 評 価 に 応 じ 0.0 から 2.0 の 範 囲 内 において 主 務 大 臣 が 決 定 する (2) 業 績 勘 案 率 は 当 該 役 員 の 退 職 した 日 の 属 する 事 業 年 度 に 係 る 業 務 の 実 績 に 関 する 評 価 ( 以 下 年 度 評 価 という )の 確 定 後 に 決 定 する (3) 法 人 の 長 及 び 法 人 の 長 に 準 ずる 職 務 を 担 う 役 員 ( 以 下 法 人 の 長 等 と いう )の 業 績 勘 案 率 は 中 期 目 標 期 間 ( 中 長 期 目 標 期 間 を 含 む 以 下 同 じ ) ( 注 1)の 評 定 を 用 いて 算 定 する ただし 中 期 目 標 期 間 の 途 中 における 退 任 等 中 期 目 標 期 間 の 評 定 を 用 いることが 適 当 でない 場 合 は 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 年 度 評 価 の 評 定 を 用 いて 算 定 する (4) 理 事 の 業 績 勘 案 率 は 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 年 度 評 価 における1 当 該 理 事 の 職 務 に 係 る 担 当 業 務 2 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 事 項 3 財 務 内 容 の 改 善 に 関 する 事 項 及 び4その 他 主 務 省 令 で 定 める 業 務 運 営 に 関 す る 事 項 についての 評 定 を 用 いて 算 定 する (5) 上 記 (3) 及 び(4)の 在 職 期 間 の 全 期 間 のうち 在 職 期 間 が1 年 未 満 となる 年 度 については 当 該 年 度 の 評 定 を 用 い 当 該 年 度 の 在 職 月 数 に 応 じ 調 整 し 算 定 する この 場 合 において 当 該 役 員 の 就 任 前 又 は 退 任 後 に 発 生 した 事 象 が 当 該 年 度 の 評 定 に 大 きな 影 響 を 与 えており 当 該 年 度 の 評 定 を 用 いることが 明 らかに 不 合 理 である 場 合 は 業 績 勘 案 率 の 算 定 のた め 評 定 を 調 整 することができる この 場 合 調 整 した 評 価 項 目 調 整 状 況 及 び 調 整 理 由 を 明 らかにしなければならない (6) 在 職 期 間 のうち 年 度 途 中 に 担 当 業 務 の 変 更 等 があった 年 度 については 上 記 (5)を 準 用 する (7) 監 事 の 業 績 勘 案 率 は 1.0 を 基 本 とする ただし 次 号 に 該 当 する 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができるほか 法 人 及 び 役 職 員 の 不 適 切 な 業 務 執 行 や 不 祥 事 等 に 対 し 適 切 な 事 後 処 置 等 を 履 行 しなか 1
った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる (9) 業 績 の 著 しい 悪 化 や 法 人 の 解 散 等 の 結 果 を 招 いた 場 合 などは 役 員 の 退 職 金 の 支 給 の 可 否 そのものについて 判 断 する 支 給 を 可 とする 場 合 にお いても その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (10)1 組 織 的 な 法 令 内 部 規 程 違 反 2 組 織 体 質 に 起 因 する 法 人 全 体 の 内 部 統 制 の 欠 如 3 役 職 員 の 業 務 の 不 適 切 処 理 4 役 職 員 の 不 祥 事 などにより 法 人 の 信 用 失 墜 等 が 生 じた 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 す る ( 注 1) 独 立 行 政 法 人 通 則 法 ( 平 成 11 年 法 律 第 103 号 ) 第 35 条 の6 第 2 項 に 定 める 期 間 を 含 む 2. 算 定 の 方 法 (1) 独 立 行 政 法 人 の 評 価 に 関 する 指 針 ( 平 成 26 年 9 月 2 日 総 務 大 臣 決 定 以 下 評 価 の 指 針 という )に 基 づき 主 務 大 臣 が 行 う 評 価 においては B 評 定 が 標 準 となることを 踏 まえ 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 は 以 下 により 算 定 する < 在 職 期 間 が1 年 未 満 となる 年 度 がない 場 合 > 法 人 の 長 等 中 期 目 標 期 間 の 全 ての 個 別 評 価 項 目 の 評 定 を 評 定 換 算 表 により 点 数 化 し 合 計 した 数 値 を 全 評 価 項 目 数 で 除 して 求 めた 数 値 を 業 績 勘 案 率 とする( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとし た 数 値 とする ) また 中 期 目 標 期 間 の 途 中 における 退 任 等 により 中 期 目 標 期 間 の 評 定 を 用 いることが 適 当 でない 場 合 は 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 各 年 度 の 個 別 評 価 項 目 の 評 定 を 評 定 換 算 表 により 点 数 化 し 合 計 した 数 値 を 全 評 価 項 目 数 で 除 して 求 めた 数 値 を 業 績 勘 案 率 とする( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとした 数 値 とする ) 理 事 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 各 年 度 の 個 別 評 価 項 目 のうち 上 記 1.(4) に 示 された 事 項 の 評 定 を 評 定 換 算 表 により 点 数 化 し 合 計 した 数 値 を 対 応 す る 全 評 価 項 目 数 で 除 して 求 めた 数 値 業 績 勘 案 率 とする( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとした 数 値 とする ) 2
< 在 職 期 間 が1 年 未 満 となる 年 度 がある 場 合 等 > 法 人 の 長 等 及 び 理 事 については 1 各 年 度 の 個 別 評 価 項 目 の 評 定 を 評 定 換 算 表 により 点 数 化 し 合 計 した 数 値 を 対 応 する 評 価 項 目 数 で 除 して 求 めた 数 値 に 各 年 度 の 在 職 月 数 (1か 月 未 満 の 期 間 は 切 り 捨 て)を 12 で 除 した 数 値 を 乗 じて 得 た 数 値 を 求 め 2 在 職 期 間 の 全 期 間 の 月 数 (1か 月 未 満 の 期 間 は 切 り 捨 て)を 12 で 除 した 数 値 で 1で 求 めた 当 該 年 度 ごとに 得 た 数 値 の 合 計 を 除 した 数 値 を 業 績 勘 案 率 とする( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとした 数 値 とする ) また 理 事 について 年 度 途 中 に 上 記 1.(4)1の 担 当 業 務 の 変 更 等 があ った 場 合 は 当 該 年 度 について 担 当 業 務 の 変 更 前 後 の 在 職 月 数 に 応 じて 計 算 することとし 在 職 期 間 が1 年 未 満 となる 年 度 についての 計 算 方 法 を 準 用 し て 算 定 した 数 値 を 業 績 勘 案 率 とする( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとした 数 値 とする ) 評 定 換 算 表 個 別 評 価 項 目 の 評 定 評 定 に 対 応 する 点 数 S 2.0 A 1.5 B 1.0 C 0.5 D 0.0 監 事 上 記 1.(7)のとおり 監 事 の 業 績 勘 案 率 は 1.0 を 基 本 とし 法 人 に 対 す る 特 段 の 貢 献 又 は 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 加 算 又 は 減 算 した 数 値 を 業 績 勘 案 率 とする (2)(1)にかかわらず 平 成 25 年 度 以 前 の 年 度 に 係 る 業 績 勘 案 率 について は 別 紙 により 算 定 する (3) 在 職 期 間 が 平 成 25 年 度 以 前 及 び 26 年 度 以 降 の 双 方 の 期 間 にまたがる 場 合 (1) 及 び(2)によりそれぞれ 算 定 した 業 績 勘 案 率 を 各 期 間 に 対 応 する 年 数 で 加 重 平 均 して 算 定 する( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 以 下 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 までとした 数 値 とする ) 3
ただし 法 人 の 長 等 については (1)により 算 定 を 行 った 中 期 目 標 期 間 を 除 く 期 間 について 別 紙 により 算 定 を 行 い それぞれにより 算 定 した 業 績 勘 案 率 を 各 期 間 に 対 応 する 中 期 目 標 期 間 の 年 数 で 加 重 平 均 して 算 定 する ( 端 数 が 出 る 場 合 は 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 小 数 点 以 下 第 一 位 まで とした 数 値 する ) 3. 通 知 手 続 その 他 (1) 閣 議 決 定 1(2)に 基 づき 主 務 大 臣 が 独 立 行 政 法 人 評 価 制 度 委 員 会 に 通 知 するに 当 たっては 本 決 定 において その 程 度 に 応 じて 当 該 事 情 を 考 慮 など 主 務 大 臣 において 判 断 を 行 った 事 項 について 当 該 業 績 勘 案 率 の 決 定 に 至 った 理 由 等 を 明 記 し 算 定 根 拠 を 明 らかにした 上 で 通 知 する ものとする (2) 独 立 行 政 法 人 評 価 制 度 委 員 会 は 主 務 大 臣 から 通 知 を 受 けた 上 記 (1) の 業 績 勘 案 率 について 1 本 決 定 に 沿 った 算 定 がなされていない 2 算 定 の 根 拠 となる 年 度 評 価 の 評 定 が 著 しく 適 正 を 欠 いている 3 考 慮 すべき 事 実 が 反 映 されていない 又 は4 考 慮 すべき 事 実 の 反 映 の 程 度 が 不 十 分 であ る 場 合 に 意 見 を 述 べるものとする (3) 役 員 の 退 職 時 期 によっては 退 職 手 当 の 額 が 確 定 するまでに 長 期 を 要 する 場 合 があることから 法 人 の 役 員 退 職 手 当 規 程 等 において 暫 定 業 績 勘 案 率 を 1.0 等 とした 規 定 を 設 け 退 職 金 の 概 算 払 いをすることができる こ の 場 合 本 決 定 に 基 づき 業 績 勘 案 率 を 確 定 した 後 速 やかに 精 算 を 行 う (4)(1)の 通 知 の 様 式 その 他 本 決 定 の 実 施 に 必 要 な 細 目 は 総 務 省 行 政 管 理 局 から 通 知 する 4
( 別 紙 ) 平 成 25 年 度 以 前 の 事 業 年 度 の 業 務 実 績 に 係 る 業 績 勘 案 率 は 各 府 省 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 が 定 めた 業 績 勘 案 率 の 考 え 方 等 に 基 づき 算 定 されてい ることから 年 度 評 価 の 各 評 価 項 目 を 点 数 化 して 計 算 する 手 法 によるのでは なく 役 員 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 に 関 する 方 針 ( 平 成 16 年 7 月 23 日 政 策 評 価 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 独 立 行 政 法 人 評 価 分 科 会 決 定 ) 及 び 今 後 の 業 績 勘 案 率 の 取 組 について ( 平 成 21 年 3 月 30 日 政 策 評 価 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 独 立 行 政 法 人 評 価 分 科 会 )に 示 された 考 え 方 を 踏 まえ 以 下 に より 算 定 する なお 本 文 1.のうち (3) 及 び(4)は 適 用 しない (1) 業 績 勘 案 率 は 役 員 の 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 年 度 評 価 の 評 定 結 果 にかかわらず 1.0 とする (2) 在 職 期 間 中 にわたり 法 人 の 業 績 が 極 めて 好 調 な 場 合 は( 注 1) その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる (3) 在 職 期 間 の 全 期 間 に 対 応 する 年 度 評 価 において 1 法 人 の 主 要 業 務 ( 注 2) についてC 評 定 がある 場 合 又 は 2D 評 定 の 評 価 項 目 がある 場 合 は そ の 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (4) 役 員 個 人 の 業 績 に 特 段 の 加 算 要 因 ( 注 3)がある 場 合 は その 程 度 に 応 じ て 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる (5) 役 員 個 人 の 職 務 と 責 任 に 関 し 減 算 要 因 ( 注 4)がある 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (6) 上 記 (5)の 場 合 減 算 するべきではない 特 段 の 事 情 ( 注 5)がある 場 合 は 当 該 事 情 を 考 慮 することができる ( 注 1) 中 期 目 標 の 想 定 を 超 える 目 覚 しい 実 績 があり 国 民 の 理 解 可 能 性 が 十 分 ある 場 合 や 全 評 定 項 目 に 占 めるS( 最 上 級 )の 評 定 が2 割 を 超 える 場 合 など ( 注 2) 原 則 として 法 人 の 予 算 額 に 占 める 割 合 が 10% 以 上 または 当 該 業 務 に 従 事 する 常 勤 職 員 数 が 全 常 勤 職 員 の 10% 以 上 となる 業 務 ( 注 3) 斬 新 な 取 組 や 長 年 の 困 難 の 克 服 経 営 の 革 新 などの 業 績 であって 多 くの 国 民 が 賞 賛 を 惜 しまない 業 績 が 当 該 役 員 個 人 のイニシアティブによって 実 現 した 場 合 など ( 注 4) 業 務 の 著 しい 悪 化 業 務 の 不 適 切 処 理 職 員 の 不 祥 事 ひいてはそれらによる 法 人 の 信 用 失 墜 の 場 合 など ( 注 5) 通 常 の 原 因 分 析 と 再 発 防 止 では 足 りず 不 祥 事 等 を 機 会 に 法 人 業 務 の 根 本 的 な 見 直 しなど を 行 い 効 率 を 格 段 に 改 善 した 場 合 や 不 祥 事 時 点 で 一 時 的 な 報 酬 の 自 主 返 納 ではなく 法 人 として 報 酬 を 減 額 した 場 合 など 5