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資 料 6 論 点 についての 補 足 説 明 資 料 1. 人 件 費 について 2. 福 島 第 一 の 安 定 化 維 持 費 用 3. 賠 償 対 応 費 用 4. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 5. 原 子 力 発 電 からの 購 入 電 力 料 について 6. 事 業 報 酬 率 のβ 値 について 平 成 24 年 6 月 22 日 東 京 電 力 株 式 会 社

2 目 次 1. 人 件 費 について 3 2. 福 島 第 一 の 安 定 化 維 持 費 用 15 3. 賠 償 対 応 費 用 28 4. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 37 5. 原 子 力 発 電 からの 購 入 電 力 料 について 46 6. 事 業 報 酬 率 のβ 値 について 52

1. 人 件 費 について 3

1-1. 給 料 手 当 給 料 手 当 振 替 額 の 概 要 4 人 員 削 減, 社 員 の 年 収 削 減 等 を 反 映 し, 前 回 改 定 より 約 564 億 円 削 減 社 員 一 人 あたり 年 収 は556 万 円 ( 前 回 改 定 より 151 万 円 ) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24~26 年 度 前 回 今 回 ( 想 定 ) ( 想 定 ) ( 想 定 ) 3ヵ 年 平 均 織 込 - 前 回 経 費 対 象 人 員 基 準 賃 金 基 準 外 賃 金 時 間 外 手 当 そ の 他 基 準 外 賃 金 諸 給 与 金 期 末 一 時 金 通 勤 交 通 費 そ の 他 諸 給 与 金 控 除 口 出 向 者 控 除 口 雑 控 除 口 出 向 者 自 主 カ ッ ト 附 帯 事 業 振 替 額 給 料 手 当 給 料 手 当 振 替 額 基 準 賃 金 + 期 末 一 時 金 ( 人 ) 37,254 36,321 35,515 36,363 37,317 954 ( 百 万 円 ) 180,899 177,798 174,332 177,676 199,132 21,456 ( 百 万 円 ) 37,658 37,005 36,299 36,987 37,019 32 ( 百 万 円 ) 27,944 27,459 26,936 27,446 25,887 1,559 ( 百 万 円 ) 9,714 9,546 9,363 9,541 11,131 1,590 ( 百 万 円 ) 27,482 41,869 41,241 36,864 77,732 40,868 ( 百 万 円 ) 14,787 29,492 29,139 24,473 64,866 40,393 ( 百 万 円 ) 6,184 6,029 5,895 6,036 6,099 63 ( 百 万 円 ) 6,511 6,348 6,207 6,355 6,767 412 ( 百 万 円 ) 7,280 7,001 6,378 6,886 13,034 6,148 ( 百 万 円 ) 7,161 6,886 6,271 6,773 12,637 5,864 ( 百 万 円 ) 40 39 38 39 38 1 ( 百 万 円 ) 79 76 69 75 359 284 ( 百 万 円 ) 186 188 199 191 1 190 ( 百 万 円 ) 238,573 249,483 245,295 244,450 300,848 56,398 ( 百 万 円 ) 1,936 2,024 1,990 1,983 2,229 246 ( 百 万 円 ) 195,686 207,290 203,471 202,149 263,998 61,849 1 人 あたり 平 均 年 間 単 価 ( 万 円 / 人 年 ) 525 571 573 556 707 151 上 記 経 費 対 象 人 員 は 各 年 度 平 均 の 人 員 数

1-2. 有 識 者 会 議 報 告 書 で 示 された 年 収 水 準 との 比 較 5 料 金 原 価 に 織 り 込 む 当 社 の 社 員 平 均 年 収 556 万 円 (24~26 年 度 525~573 万 円 )は, 有 識 者 会 議 で 指 摘 され た 年 収 と 同 程 度 の 水 準 にまで 抑 制 しており, 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 における 正 社 員 正 職 員 の 年 収 水 準 (H22:580 万 円 H23:592 万 円 )と 比 較 しても 大 きく 下 回 る 水 準 900 800 平 成 22 年 調 査 775 900 800 平 成 23 年 調 査 700 600 543 577 612 634 581 628 606 677 556 525 571 573 570 580 700 600 551 583 615 644 592 618 606 677 663 556 525 571 573 577 592 500 500 400 400 300 300 200 200 100 100 0 産 業 計 ( 一 般 労 働 者 ) 他 産 公 業 益 計 計 平 均 他 公 益 計 平 均 ガ ス 業 鉄 道 業 水 道 業 通 信 業 電 気 業 航 空 業 出 典 : 厚 生 労 働 省 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査, 従 業 員 1,000 人 以 上 の 企 業 を 対 象 他 公 益 平 均 は,ガス 鉄 道 水 道 通 信 の 単 純 平 均 産 業 計 他 公 益 平 均 は 産 業 計 と 他 公 益 平 均 の 単 純 平 均 産 業 計 事 業 所 所 在 都 県 平 均 は 都 道 府 県 別 データのうち 当 社 事 業 所 所 在 都 県 を 対 象 とした 当 社 ( 3 年 平 均 ) 当 社 ( 2 4 年 度 ) 当 社 ( 2 5 年 度 ) 当 産 当 社 ( 業 社 計 ( 事 2 業 6 一 所 年 般 所 度 労 在 ) 働 都 者 ) 県 平 均 産 業 計 ( 正 社 員 正 職 員 ) 0 産 業 計 ( 一 般 労 働 者 ) 他 産 公 業 益 計 計 平 均 他 公 益 計 平 均 ガ ス 業 鉄 道 業 水 道 業 通 信 業 電 気 業 航 空 業 当 社 ( 3 年 平 均 ) 当 社 ( 2 4 年 度 ) 当 社 ( 2 5 年 度 ) 当 産 当 社 ( 業 社 計 ( 事 2 業 6 一 所 年 般 所 度 労 在 ) 働 都 者 ) 県 平 均 一 般 労 働 者 : 正 社 員 正 職 員 のほか, 正 社 員 正 職 員 以 外 も 含 む 産 業 計 ( 正 社 員 正 職 員 )

[ 参 考 ] 料 金 原 価 への 人 件 費 の 織 り 込 み 水 準 について 6 昨 年 6 月 より 社 員 の 年 収 減 額 ( 管 理 職 : 約 25%, 一 般 職 : 約 20%)を 実 施 しており,25 年 度 からは, 現 行 の 減 額 水 準 を 維 持 したまま 新 しい 人 事 処 遇 制 度 を 導 入 する 予 定 さらに 改 革 を 加 速 する 観 点 から 新 制 度 ( 年 俸 制 )の 導 入 を24 年 度 に 前 倒 しすることを 検 討 しており, 賞 与 のあり 方 を 含 め, 今 後, 労 働 組 合 と 協 議 する 予 定 こうした 経 緯 を 踏 まえ, 今 夏 賞 与 の 見 送 りを 決 定 料 金 原 価 上 は, 現 行 の 年 収 減 額 継 続 を 基 本 としつつ, 今 夏 賞 与 分 を 原 価 からカットし,24 年 度 ~26 年 度 の3 年 平 均 で 556 万 円 とした 年 収 削 減 実 施 管 理 職 約 25% 一 般 職 約 20% 総 合 特 別 事 業 計 画 上 の 年 収 削 減 幅 を 維 持 した 水 準 ( 実 際 の 支 給 水 準 ) 原 価 上 は 圧 縮 料 金 原 価 に 織 り 込 む 水 準 平 均 556 万 円 平 成 24 年 夏 季 賞 与 支 給 見 送 り (24 年 度 原 価 からカット) 571 万 円 525 万 円 571 万 円 573 万 円 平 成 23 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度

[ 参 考 ] 新 人 事 処 遇 制 度 の 概 要 について 7 徹 底 した 経 営 改 革 と 費 用 削 減 を 進 めるため,2013 年 度 上 半 期 より, 以 下 のとおり 新 人 事 処 遇 制 度 の 導 入 を 計 画 ( 詳 細 は 今 後 労 働 組 合 と 協 議 ) 新 しい 東 電 に 相 応 しい 期 待 役 割 の 設 定 現 場 を 支 えるチームリーダーの 職 位 化 外 部 機 関 を 活 用 したアセスメントの 実 施 業 績 ( 仕 事 の 成 果 )の 処 遇 への 反 映 度 合 いを 拡 大 等 これにより, 若 手 人 材 登 用 の 機 会 を 拡 大 するとともに, 社 員 の 切 磋 琢 磨 を 促 し, 現 場 におけ る 業 務 改 革 や 効 率 化 等 に 向 けた 挑 戦 や 創 意 工 夫 を 引 き 出 す 管 理 職 および 一 般 職 の 月 額 給 与 については, 総 額 として 現 在 の 削 減 後 の 水 準 を 維 持 する ( ) 1 人 あたり 平 均 水 準 を 維 持 ただし, 新 卒 採 用 凍 結 による 社 員 の 平 均 年 齢 上 昇 等, 特 殊 要 因 は 除 く

1-3. 退 職 給 与 金 の 概 要 8 企 業 年 金 の 見 直 し 等 により, 前 回 改 定 より 約 234 億 円 削 減 退 職 一 時 金 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24~26 年 度 前 回 今 回 ( 想 定 ) ( 想 定 ) ( 想 定 ) 3ヵ 年 平 均 織 込 - 前 回 ( 百 万 円 ) 23,972 25,136 24,006 24,371 26,130 1,759 実 払 額 ( 百 万 円 ) 25,690 34,287 21,741 27,239 25,653 1,586 退 職 給 付 引 当 金 引 当 額 ( 百 万 円 ) 23,631 24,161 23,777 23,856 23,529 327 退 職 給 付 引 当 金 取 崩 額 ( 百 万 円 ) 25,349 33,312 21,512 26,724 23,052 3,672 年 金 ( 百 万 円 ) 14,004 9,534 5,903 9,814 31,476 21,662 実 払 額 ( 百 万 円 ) 10,670 9,776 9,615 10,020 11,785 1,765 退 職 給 付 引 当 金 引 当 額 ( 百 万 円 ) 10,254 5,878 2,328 6,153 27,528 21,375 退 職 給 付 引 当 金 取 崩 額 ( 百 万 円 ) 6,920 6,120 6,040 6,360 7,837 1,477 退 職 給 与 金 計 ( 百 万 円 ) 37,976 34,670 29,909 34,185 57,606 23,421

1-4. 退 職 給 付 制 度 の 見 直 し 概 要 9 見 直 し 後 ( 参 考 ) 見 直 し 前 有 期 年 金 終 身 年 金 有 期 年 金 終 身 年 金 現 役 社 員 受 給 権 者 再 評 価 率 の 下 限 1.5% ( 標 準 的 な 支 給 額 7~8 万 円 / 月 ) 再 評 価 率 の 下 限 2.25% 以 下 (a)19 年 9 月 以 前 退 職 :2.25% ( 標 準 的 な 支 給 額 10~12 万 円 / 月 ) (b) 10 月 以 降 退 職 :1.5%( 現 役 同 様 ) 5 万 円 / 月 再 評 価 率 の 下 限 2.0% ( 標 準 的 な 支 給 額 8~9 万 円 / 月 ) 給 付 利 率 (a)19 年 9 月 以 前 退 職 :6.5~3.5% ( 標 準 的 な 支 給 額 11~15 万 円 / 月 ) (b) 10 月 以 降 退 職 : 下 限 2.0% 7 万 円 / 月 標 準 的 な 支 給 額 とは 係 長 級 で 退 職 した 場 合 現 役 は 確 定 拠 出 年 金 の 支 給 額 を 含 む なお 年 金 支 給 額 の 約 1 割 は 本 人 拠 出 分 180 150 120 給 付 利 率 の 状 況 最 頻 値 は2.5% 以 上 ~3.0% 未 満 に 設 定 ( 総 数 ) ( 当 社 ) OB( 受 給 権 者 ) 企 業 年 金 連 合 会 調 査 (N=689 平 成 22 年 度 ) 当 社 の 標 準 的 な 退 職 者 の 退 職 給 付 水 準 当 社 人 事 院 調 査 (H18) 標 準 者 民 間 (5,000 人 以 上 ) 民 間 (1,000 人 以 上 ) 公 務 退 職 一 時 金 15,500 10,390 10,225 26,051 年 金 9,900 21,488 19,357 2,415 合 計 25,400 31,878 29,582 28,466 ( 千 円 ) 90 人 事 院 調 査 (H24) 民 間 (1,000 人 以 上 ) 公 務 9,344 26,578 17,182 2,611 26,526 29,187 60 30 0 ( 当 社 ) 現 役 社 員 % 以 上 ~ 未 満 ~1.5 1.5~2.0 2.0~2.5 2.5~3.0 3.0~3.5 3.5~4.0 4.0~4.5 4.5~5.0 5.0~5.5 5.5~ < 資 料 出 所 > 企 業 年 金 実 態 調 査 結 果 (H23 企 業 年 金 連 合 会 ) 中 労 委 調 査 調 査 産 業 計 10,792 12,641 23,433 < 資 料 出 所 > 1 公 務 平 均 民 間 は, 民 間 の 企 業 年 金 及 び 退 職 金 等 の 調 査 結 果 (H18 N=3,850 社 H24 N=3,614 社 ) ( 人 事 院 )のデータを 使 用 公 務 : 国 家 公 務 員 における 勤 続 42 年, 定 年 退 職 民 間 : 勤 続 42 年 2 中 労 委 調 査 産 業 計 賃 金 事 情 等 総 合 調 査 (N=209 社 ) (H23) 退 職 年 金 制 度 併 用 企 業, 高 卒, 事 務 技 術 男 子, 定 年 3 当 社 の 標 準 的 な 退 職 者 は, 係 長 級 で 退 職 した 場 合 ( 当 社 退 職 者 の 過 半 が 係 長 級 で 退 職 ) グラフの 水 準 は, 退 職 一 時 金 確 定 給 付 企 業 年 金 確 定 拠 出 年 金 の 合 計 ( 年 金 は 一 時 金 換 算 額 記 載 の 水 準 は, 今 般 の 年 金 減 額 の 影 響 等 を 反 映 )

[ 参 考 ] 東 京 電 力 の 退 職 給 付 制 度 の 概 要 10 当 社 の 退 職 給 付 制 度 は 平 成 19 年 に 抜 本 的 に 見 直 し 退 職 一 時 金 確 定 給 付 企 業 年 金 確 定 拠 出 年 金 から 構 成 当 社 は 経 済 情 勢 等 に 応 じて 年 金 の 支 給 水 準 を 引 き 下 げ 退 職 給 付 の 概 要 図 年 金 支 給 水 準 引 き 下 げの 変 遷 受 給 権 者 は 税 制 適 格 年 金 から 確 定 給 付 企 業 年 金 へ 移 行 済 税 制 適 格 年 金 30% 確 定 拠 出 年 金 は 前 払 い 退 職 金 との 選 択 制 確 定 拠 出 年 金 (15%) 移 行 (50%) 確 定 給 付 企 業 年 金 70% (35%) 実 施 年 度 S41.10 S57.10 H7.6 H11.10 H15.4 年 金 制 度 税 制 適 格 年 金 見 直 しの 概 要 年 金 制 度 創 設 給 付 利 率 の 引 上 げ 給 付 利 率 の 引 下 げ 受 給 期 間 の 見 直 し 終 身 年 金 の 創 設 給 付 利 率 の 引 下 げ 給 付 利 率 の 引 下 げ ポイント 制 の 導 入 給 付 利 率 ( 再 評 価 率 ) 5.5% 6.5% 5.5% 4.5% 3.5% 備 考 有 期 年 金 10 年 有 期 年 金 10 年 有 期 年 金 15 年 終 身 年 金 75 才 ~ 退 職 一 時 金 (50%) ~H19 年 9 月 継 続 退 職 一 時 金 (50%) H19 年 10 月 ~ H19.10 確 定 給 付 年 金 確 定 拠 出 年 金 確 定 給 付 確 定 拠 出 年 金 導 入 終 身 年 金 開 始 年 齢 繰 下 げ 国 債 連 動 ( 下 限 2.0%) H19:3.5% H20:3.1% H21:2.8% H22:2.4% H23:2.0% H24:2.0% 終 身 年 金 80 才 ~

1-5. 厚 生 費 の 概 要 11 福 利 厚 生 制 度 の 見 直 し 等 により, 前 回 改 定 より 約 67 億 円 削 減 法 定 厚 生 費 健 康 診 断 費 健 康 保 険 料 雇 用 保 険 料 介 護 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24~26 年 度 前 回 今 回 ( 想 定 ) ( 想 定 ) ( 想 定 ) 3ヵ 年 平 均 織 込 - 前 回 ( 百 万 円 ) 33,865 37,910 37,669 36,481 40,264 3,783 ( 百 万 円 ) 322 314 307 314 313 1 ( 百 万 円 ) 10,831 13,371 13,141 12,448 13,625 1,177 ( 百 万 円 ) 2,016 2,108 2,072 2,065 2,802 737 ( 百 万 円 ) 952 996 979 976 556 420 ( 百 万 円 ) 18,863 20,200 20,267 19,777 21,648 1,871 ( 百 万 円 ) 295 309 304 303 370 67 ( 百 万 円 ) 612 640 629 627 946 319 ( 百 万 円 ) 1 1 1 1 1 0 ( 百 万 円 ) 27 29 31 29 23 6 ( 百 万 円 ) 11,384 10,961 10,788 11,044 14,001 2,957 ( 百 万 円 ) 959 917 919 932 961 29 ( 百 万 円 ) 429 418 409 419 371 48 ( 百 万 円 ) 2,774 2,774 2,774 2,774 5,059 2,285 厚 生 施 設 関 係 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 2,004 2,004 体 育 施 設 関 係 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 151 151 職 場 生 活 施 設 関 係 費 ( 百 万 円 ) 2,602 2,602 2,602 2,602 2,791 189 そ の 他 ( 百 万 円 ) 172 172 172 172 113 59 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 303 303 ( 百 万 円 ) 124 124 124 124 132 8 ( 百 万 円 ) 293 260 255 269 210 59 ( 百 万 円 ) 3,456 3,198 3,106 3,253 2,449 804 口 ( 百 万 円 ) 3,356 3,277 3,208 3,280 4,517 1,237 ( 百 万 円 ) 7 7 7 7 0 7 ( 百 万 円 ) 45,249 48,871 48,457 47,526 54,265 6,739 児 童 手 当 拠 出 金 労 災 保 険 料 労 災 補 償 費 附 帯 事 業 振 替 額 一 般 厚 生 費 医 療 関 係 費 衛 生 安 全 関 係 費 厚 生 施 設 費 文 化 体 育 費 慶 弔 費 団 体 定 期 保 険 料 カ フ ェ テ リ ア 雑 附 帯 事 業 振 替 額 厚 生 費 厚 生 施 設 費 の 職 場 生 活 施 設 関 係 費 は 食 堂 費 用 ( 全 店 で183 箇 所 ) その 他 は, 社 員 の 総 合 生 活 相 談 関 連 費 用 および 社 内 託 児 所 運 営 費 用

1-6.1 人 あたり 一 般 厚 生 費 の 他 企 業 比 較 12 1 人 あたり 法 定 外 厚 生 費 については, 他 産 業 水 準 と 同 等 の 水 準 法 定 厚 生 費 のうち, 健 康 保 険 料 の 会 社 負 担 率 についても, 他 産 業 ( 単 一 連 合 健 保 平 均 )や 公 益 企 業 平 均 と 同 等 の 水 準 1 人 あたり 年 間 法 定 外 厚 生 費 比 較 ( 参 考 ) 健 康 保 険 料 会 社 負 担 率 比 較 50 40 37.5 会 社 負 担 率 30 30.3 30.7 27.2 30.8 33.4 公 益 企 業 平 均 ( 電 気 ガス 熱 供 給 水 道 業 ) 61% 当 社 60% 20 単 一 連 合 健 保 計 56% 10 出 典 健 康 保 険 組 合 の 現 勢 (H23 年 3 月 末 現 在 ) 当 社 はH24.4 以 降 の 見 直 し 後 負 担 率 0 当 社 ( 前 回 ) 当 社 ( 今 回 ) 全 産 業 平 均 1,000 人 以 上 3,000 人 以 上 5,000 人 以 上 出 典 日 本 経 団 連 福 利 厚 生 費 調 査 結 果 報 告 (H22 年 度 ) 1,000 人 以 上 3,000 人 以 上 については, 該 当 する 区 分 の 統 計 値 を 報 告 書 調 査 要 領 に 記 載 されている 回 答 企 業 数 で 加 重 平 均 している

[ 参 考 ] 一 般 厚 生 費 の 詳 細 について - 福 利 厚 生 制 度 の 全 体 像 - 13 以 下 の 見 直 しにより,1 人 あたり 費 用 を 他 企 業 水 準 まで 削 減 震 災 後, 速 やかに 厚 生 体 育 施 設 ( 全 29 施 設 )は 廃 止, 文 化 体 育 会 活 動 は 休 止 他 企 業 と 比 較 して 水 準 が 高 い 福 利 厚 生 制 度 については 廃 止,または 他 企 業 水 準 まで 削 減 福 利 厚 生 制 度 の 意 義 目 的 心 身 の 健 康 保 持 増 進, 安 全 管 理,レクリエーション 活 動 等 の 施 策 を 通 じて, 社 員 が 安 心 して 電 気 事 業 に 専 念 できる 職 場 環 境 を 整 え, 労 働 力 の 安 定 的 な 確 保 や 労 働 生 産 性 の 向 上, 企 業 としての 一 体 感 を 醸 成 することを 目 的 として 実 施 安 全 管 理 健 康 保 持 増 進 働 きやすい 環 境 整 備 余 暇 レクレーション 財 産 形 成 支 援 制 度 その 他 交 通 安 全 対 策 熱 中 症 等 対 策 法 定 管 理 者 教 育 費 用 労 働 安 全 衛 生 法 に 基 づく 産 業 医 報 酬 法 定 外 健 康 診 断 診 療 所 健 康 管 理 室 運 営 東 京 電 力 病 院 の 運 営 医 療 費 互 助 会 食 堂 の 運 営 総 合 生 活 相 談 室 育 児 支 援 厚 生 体 育 施 設 運 営 廃 止 文 化 会 活 動 支 援 休 止 リフレッシュ 財 形 貯 蓄 制 度 廃 止 財 形 年 金 貯 蓄 制 度 水 準 引 下 げ 持 ち 家 財 形 貯 蓄 制 度 総 合 預 金 持 株 会 水 準 引 下 げ 団 体 定 期 保 険 慶 弔 費 カフェテリアプラン( 様 々なメニューから 選 択 利 用 ) 水 準 引 下 げ 衛 生 安 全 関 係 費 医 療 関 係 費 厚 生 施 設 費 文 化 体 育 費 カフェテリア 雑 口 慶 弔 費 団 体 定 期 保 険 料

[ 参 考 ] 労 働 安 全 衛 生 法, 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 ( 抜 粋 ) 14 労 働 安 全 衛 生 法 ( 昭 和 四 十 七 年 六 月 八 日 法 律 第 五 十 七 号 ) ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 労 働 基 準 法 ( 昭 和 二 十 二 年 法 律 第 四 十 九 号 )と 相 まつて 労 働 災 害 の 防 止 のための 危 害 防 止 基 準 の 確 立 責 任 体 制 の 明 確 化 及 び 自 主 的 活 動 の 促 進 の 措 置 を 講 ずる 等 その 防 止 に 関 する 総 合 的 計 画 的 な 対 策 を 推 進 することにより 職 場 における 労 働 者 の 安 全 と 健 康 を 確 保 するとともに 快 適 な 職 場 環 境 の 形 成 を 促 進 することを 目 的 とする ( 事 業 者 等 の 責 務 ) 第 三 条 事 業 者 は 単 にこの 法 律 で 定 める 労 働 災 害 の 防 止 のための 最 低 基 準 を 守 るだけでなく 快 適 な 職 場 環 境 の 実 現 と 労 働 条 件 の 改 善 を 通 じて 職 場 における 労 働 者 の 安 全 と 健 康 を 確 保 するようにしなけれ ばならない また 事 業 者 は 国 が 実 施 する 労 働 災 害 の 防 止 に 関 する 施 策 に 協 力 するようにしなけれ ばならない 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 ( 平 成 十 五 年 七 月 十 六 日 法 律 第 百 二 十 号 ) ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 我 が 国 における 急 速 な 少 子 化 の 進 行 並 びに 家 庭 及 び 地 域 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 にか んがみ 次 世 代 育 成 支 援 対 策 に 関 し 基 本 理 念 を 定 め 並 びに 国 地 方 公 共 団 体 事 業 主 及 び 国 民 の 責 務 を 明 らかにするとともに 行 動 計 画 策 定 指 針 並 びに 地 方 公 共 団 体 及 び 事 業 主 の 行 動 計 画 の 策 定 そ の 他 の 次 世 代 育 成 支 援 対 策 を 推 進 するために 必 要 な 事 項 を 定 めることにより 次 世 代 育 成 支 援 対 策 を 迅 速 かつ 重 点 的 に 推 進 し もって 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ かつ 育 成 される 社 会 の 形 成 に 資 することを 目 的 とする ( 事 業 主 の 責 務 ) 第 五 条 事 業 主 は 基 本 理 念 にのっとり その 雇 用 する 労 働 者 に 係 る 多 様 な 労 働 条 件 の 整 備 その 他 の 労 働 者 の 職 業 生 活 と 家 庭 生 活 との 両 立 が 図 られるようにするために 必 要 な 雇 用 環 境 の 整 備 を 行 うことによ り 自 ら 次 世 代 育 成 支 援 対 策 を 実 施 するよう 努 めるとともに 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 講 ずる 次 世 代 育 成 支 援 対 策 に 協 力 しなければならない

2. 福 島 第 一 の 安 定 化 維 持 費 用 15

2-1. 廃 止 措 置 までの 原 子 力 と 火 力 等 との 違 い(その1) 16 原 子 力 発 電 所 は 運 転 終 了 後 も 適 切 な 管 理 の 下 で 放 射 能 が 減 衰 するまでの 長 期 間 に 亘 り 施 設 を 安 全 に 貯 蔵 し 段 階 的 に 解 体 撤 去 する 廃 止 措 置 の 工 程 を 踏 まえる 必 要 廃 止 措 置 にあたっては 炉 規 制 法 43 条 の3の2 及 び 炉 規 則 19 条 6に 基 づき 廃 止 措 置 計 画 の 認 可 を 受 けることが 必 要 この 点 運 転 停 止 後 廃 止 除 却 までの 間 多 くの 人 手 や 費 用 を 必 要 としない 火 力 発 電 所 等 の 廃 止 措 置 とは 大 きく 異 なる 原 子 力 発 電 所 の 廃 止 措 置 の 標 準 工 程 火 力 発 電 所 等 は 運 転 停 止 後 廃 止 除 却 までの 間 多 くの 人 手 や 費 用 を 必 要 としない

2-1. 廃 止 措 置 までの 原 子 力 と 火 力 等 との 違 い(その2) 17 安 全 に 廃 炉 が 完 了 するまで 炉 規 制 法 原 災 法 上 の 原 子 力 事 業 者 としての 義 務 を 全 うする 必 要 があり 発 電 終 了 後 廃 炉 の 安 全 な 実 施 までが 電 気 事 業 の 一 環 となっている 加 えて 当 社 の 場 合 迅 速 適 切 な 賠 償 のための 方 策 の 実 施 が 支 援 機 構 法 の 資 金 援 助 の 要 件 となっており 事 業 存 続 に 不 可 欠 発 電 終 了 後 安 全 に 廃 炉 を 完 了 するまでが 電 気 事 業 電 気 事 業 を 全 うするには 経 理 的 基 礎 ( 料 金 回 収 + 資 金 援 助 ) 技 術 的 能 力 ( 適 切 な 設 備 投 資 維 持 管 理 )が 必 要 原 子 力 事 業 者 の 義 務 安 全 に 廃 炉 を 実 施 資 金 援 助 の 要 件 損 害 賠 償 の 迅 速 かつ 適 切 な 実 施 のための 方 策 事 業 遂 行 に 足 る 経 理 的 基 礎 技 術 的 能 力 があ ることが 事 業 許 可 の 要 件 炉 規 制 法 原 災 法 支 援 機 構 法 電 事 法 これらが 一 体 となって 電 気 事 業 を 構 成 ( 参 考 ) 電 気 事 業 法 ( 昭 和 三 十 九 年 七 月 十 一 日 法 律 第 百 七 十 号 ) 第 五 条 ( 許 可 の 基 準 ) 経 済 産 業 大 臣 は 第 三 条 第 一 項 の 許 可 の 申 請 が 次 の 各 号 のいずれにも 適 合 していると 認 めるときでなけれ ば 同 項 の 許 可 をしてはならない 二 その 電 気 事 業 を 適 確 に 遂 行 するに 足 りる 経 理 的 基 礎 及 び 技 術 的 能 力 があること

2-2. 安 定 化 維 持 費 用 に 係 る 第 3 回 委 員 会 での 当 社 説 明 要 旨 18 福 島 第 一 1~4 号 機 は 原 災 法 および 炉 規 制 法 の 義 務 に 基 づき 放 射 性 物 質 の 抑 制 管 理 原 子 炉 の 冷 却 機 能 等 の 維 持 に 取 り 組 んでいるところ 廃 止 措 置 完 了 までの 見 積 可 能 な 資 本 的 支 出 は 特 別 損 失 等 で 全 額 計 上 済 みであり 原 価 外 の 扱 いとなる 一 方 今 後 長 期 に 亘 り 経 常 的 に 発 生 する 放 射 線 管 理 や 滞 留 水 処 理 に 係 る 委 託 費 修 繕 費 消 耗 品 費 等 の 安 定 化 維 持 に 係 る 費 用 は 経 常 費 用 に 整 理 平 成 24 年 度 から26 年 度 の3 年 間 平 均 で 487 億 円 と 見 込 む 安 定 化 維 持 は 安 定 状 態 を 確 実 に 維 持 するため 必 要 であるとともに 原 子 力 事 業 者 として の 責 務 であり ひいては 電 気 事 業 の 一 部 であることから 最 大 限 の 合 理 化 を 前 提 とした 上 で 安 定 化 維 持 費 用 の 料 金 原 価 への 算 入 をお 認 めいただきたい 今 回 ご 説 明 項 目 2-3. 福 島 第 一 1~4 号 機 の 廃 止 措 置 完 了 までの 費 用 見 通 し( 安 定 化 維 持 費 用 除 き) 2-4. 福 島 第 一 1~4 号 機 に 係 る 特 別 損 失 経 常 費 用 の 区 分 2-5. 中 長 期 ロードマップにおける 特 別 損 失 経 常 費 用 の 内 訳 2-6. 安 定 化 維 持 費 用 の 費 目 別 件 名 別 詳 細 内 訳 2-7. 滞 留 水 処 理 業 務 の 概 要 2-8. 放 射 線 管 理 業 務 の 概 要

2-3. 福 島 第 一 1~4 号 機 の 廃 止 措 置 完 了 までの 費 用 見 通 し( 安 定 化 維 持 費 用 除 き) 19 H23 年 度 末 時 点 で 見 積 もっている 廃 止 措 置 完 了 までの 費 用 総 額 は9,001 億 円 このうち1ステップ2 完 了 ( 昨 年 12 月 完 了 )までの 費 用 が2,009 億 円 2 中 長 期 ロードマップ 対 応 費 用 が5,122 億 円 3 廃 止 措 置 に 係 る 費 用 が1,869 億 円 このうち2 中 長 期 ロードマップ 対 応 費 用 は 資 本 的 支 出 ( 設 備 の 新 設 や 改 良 工 事 などの 設 備 関 係 費 用 ) 等 であり 安 定 化 維 持 に 係 る 費 用 は 含 まれていない 廃 止 措 置 完 了 までの 費 用 総 額 :9,001 億 円 (H23 末 までに 特 別 損 失 等 で 計 上 済 み) 1ステップ2 完 了 まで の 費 用 2,009 2 中 長 期 ロードマップ 対 応 費 用 資 本 的 支 出 ( 設 備 の 新 設 や 改 良 工 事 などの 設 備 関 係 費 用 ) 等 安 定 化 維 持 に 係 る 費 用 は 含 まれていない 5,122 3 廃 止 措 置 に 係 る 費 用 1,869 1F1~4 解 体 費 用 総 見 積 額 Ⅰ. 冷 却 Ⅱ. 抑 制 Ⅲ. 除 染 モニタリンク Ⅳ. 余 震 対 策 等 Ⅴ. 環 境 改 善 共 通 その 他 合 計 300 1,345 23 36 80 222 2,009 抑 制 の 主 な 内 訳 セシウム 吸 着 関 係 (キュリオン サリー) 処 理 水 の 貯 蔵 タンク 原 子 炉 建 屋 カバー (1 号 機 ) 水 処 理 設 備 ( 淡 水 化 システム) 等 Ⅰ.プラントの 安 定 状 態 維 持 継 続 Ⅱ. 発 電 所 全 体 の 放 射 線 量 低 減 汚 染 拡 大 防 止 Ⅲ. 使 用 済 燃 料 プールから の 燃 料 取 り 出 し 849 359 1,414 廃 スラッジ 貯 蔵 関 連 費 用 処 理 水 の 貯 蔵 タンク 新 設 多 核 種 除 去 設 備 等 海 側 遮 水 壁 等 使 用 済 燃 料 プール 内 の 燃 料 取 り 出 し 関 連 設 備 原 子 炉 建 屋 カバー(3,4 号 機 ) 等 Ⅳ.その 他 の 中 長 期 的 課 題 2,500 スリーマイル(TMI) 事 故 相 当 合 計 5,122

( 参 考 ) 特 別 損 失 と 料 金 原 価 について ( 第 3 回 委 員 会 資 料 9-1 P7) 20 特 別 損 失 は 一 般 的 に 企 業 の 経 常 的 な 経 営 活 動 とは 直 接 関 わりのない 特 別 な 要 因 で 臨 時 的 突 発 的 に 発 生 する 巨 額 な 損 失 とされている 電 気 事 業 会 計 規 則 では 特 別 損 失 について 天 災 その 他 不 測 の 事 由 によって 発 生 した 財 産 の 損 失 額 ( 軽 微 なものは 除 く)を 財 産 偶 発 損 として 整 理 するほか 財 産 偶 発 損 以 外 の 異 常 な 損 失 で その 損 失 額 が 重 大 なものを 種 類 別 に 整 理 することとされている 料 金 原 価 に 算 入 可 能 な 費 用 は 将 来 の 原 価 算 定 期 間 において 必 要 な 経 常 費 用 に 限 定 されてお り 特 別 損 失 は 料 金 原 価 算 入 の 対 象 外 汚 染 水 処 理 装 置 など 安 定 化 のための 設 備 投 資 関 連 費 用 は 臨 時 的 突 発 的 に 発 生 する 巨 額 な 損 失 に 該 当 すると 判 断 し 特 別 損 失 に 計 上 他 方 こうした 安 定 化 維 持 に 係 る 設 備 の 運 転 や 保 守 に 係 る 修 繕 費 委 託 費 などの 費 用 は 今 後 数 十 年 に 亘 り 経 常 的 に 継 続 していく 必 要 があることから 特 別 損 失 ではなく 経 常 費 用 に 計 上 会 計 整 理 イメージ ( 費 用 ) ( 収 益 ) 料 金 原 価 イメージ ( 原 価 ) ( 収 入 ) 安 定 化 維 持 に 係 る 設 備 の 運 転 や 保 守 に 係 る 修 繕 費 委 託 費 等 経 常 費 用 経 常 収 益 電 気 料 金 収 入 料 金 原 価 一 致 新 電 気 料 金 収 入 安 定 化 のための 設 備 投 資 関 連 費 用 臨 時 突 発 性 巨 額 性 特 別 損 失 当 期 純 損 失 ( 対 象 外 ) わかりやすくするため 単 純 化 して 記 載

2-4. 福 島 第 一 1~4 号 機 に 係 る 特 別 損 失 経 常 費 用 の 区 分 21 福 島 第 一 1~4 号 機 のケースでは ステップ2が 完 了 するまでの 費 用 及 び 中 長 期 ロードマッ プ 対 応 の 設 備 関 連 費 を 臨 時 巨 額 な 費 用 として 特 別 損 失 に 計 上 他 方 安 全 状 態 を 維 持 するために 今 後 長 期 に 亘 り 必 要 となるランニングコストは 経 常 費 用 として 整 理 福 島 第 一 1~4 号 機 に 係 る 特 別 損 失 経 常 費 用 の 区 分 の 考 え 方 (イメージ) 震 災 事 故 前 通 常 の 廃 止 措 置 ケース 運 転 運 転 終 了 廃 止 措 置 ステップ2 完 了 までの 費 用 ( 特 別 損 失 計 上 済 ) 福 島 第 一 1~4 号 機 のケース 中 長 期 ロードマップ 対 応 費 用 ( 設 備 関 連 費 等 : 特 別 損 失 計 上 済 み) ステップ2 完 了 安 定 状 態 の 維 持 に 係 るランニングコスト ( 経 常 費 用 ) 廃 止 措 置 震 災 事 故 後 ( 運 転 終 了 ) わかりやすくするため 単 純 化 して 記 載

( 参 考 ) 中 長 期 ロードマップの 各 工 程 に 必 要 な 設 備 について 22 今 後 廃 止 措 置 開 始 迄 に 中 長 期 ロードマップの 着 実 な 実 施 に 必 要 な 様 々な 設 備 を 建 設 してい くが 1~4 号 機 は 既 に 廃 止 措 置 決 定 済 であり 設 備 としての 資 産 性 が 無 いことから 当 該 建 設 費 用 は 臨 時 的 突 発 的 に 発 生 する 巨 額 な 損 失 として 特 別 損 失 の 取 扱 いとなる 中 長 期 ロードマップ 対 応 費 用 ( 特 別 損 失 )に 含 まれる 建 設 工 事 の 事 例 廃 スラッジ 貯 蔵 施 設 処 理 水 の 貯 蔵 タンク 海 側 遮 水 壁 原 子 炉 建 屋 カバー(4 号 機 ) 全 景 図 断 面 図 建 屋 カバー 架 構

2-5. 中 長 期 ロードマップにおける 特 別 損 失 経 常 費 用 の 内 訳 23 経 常 費 用 で 整 理 する 範 囲 は 中 長 期 ロードマップの プラントの 安 定 状 態 維 持 継 続 に 向 けた 計 画 発 電 所 全 体 の 放 射 線 量 低 減 汚 染 拡 大 防 止 に 向 けた 計 画 に 対 応 するランニングコスト 中 長 期 ロードマップに 準 じた 区 分 整 理 プラントの 安 定 状 態 維 持 継 続 に 向 けた 計 画 発 電 所 全 体 の 放 射 線 量 低 減 汚 染 拡 大 防 止 に 向 けた 計 画 使 用 済 燃 料 プールからの 燃 料 取 出 計 画 小 計 燃 料 デブリ 取 出 計 画 海 洋 汚 染 拡 大 防 止 計 画 敷 地 内 除 染 計 画 小 計 共 用 プール 等 小 計 主 要 目 標 原 子 炉 の 冷 却 計 画 滞 留 水 処 理 計 画 5,122 特 別 損 失 ( 総 額 ) 経 常 費 用 (H24-26 平 均 ) 中 長 期 ロードマップ 安 定 化 維 持 費 用 の 内 容 対 応 費 用 の 内 容 487 ( 主 な 件 名 ) ( 主 な 件 名 ) 原 子 炉 冷 温 停 止 状 態 の 維 持 監 視 等 54 監 視 設 備 増 強 等 23 原 子 炉 注 水 設 備 修 理 6 原 子 炉 安 全 評 価 検 討 業 務 11 現 行 処 理 施 設 による 処 理 現 行 設 備 の 信 頼 性 向 上 等 多 核 種 除 去 設 備 の 設 置 その 他 ( 中 長 期 ロードマップの 各 計 画 共 通 分 等 を 整 理 ) 放 射 性 廃 棄 物 管 理 及 び 敷 地 境 界 の 放 射 線 量 低 減 に 向 けた 計 画 1~4 号 機 使 用 済 燃 料 プール 679 廃 スラッジ 貯 蔵 設 備 設 置 処 理 水 の 貯 蔵 タンク 設 置 滞 留 水 移 送 配 管 改 良 多 核 種 除 去 設 備 設 置 等 ( 注 )セシウム 吸 着 塔 淡 水 化 装 置 は ステップ2 完 了 までに 設 置 済 ( 特 別 損 失 に 計 上 済 ) 235 115 電 源 設 備 改 良 等 164 ( 億 円 ) その 他 6 滞 留 水 処 理 装 置 (セシウム 除 去 装 置 多 核 種 除 去 装 置 等 )の 保 守 管 理 費 用 135 滞 留 水 処 理 装 置 (セシウム 除 去 装 置 多 核 種 除 去 装 置 等 )の 運 転 委 託 39 その 他 61 構 内 の 放 射 線 放 射 能 測 定 業 務 作 業 員 被 ばく 線 量 管 理 業 務 等 46 放 射 線 防 護 管 理 業 務 20 放 射 線 計 測 機 器 の 点 検 修 理 業 務 等 7 保 護 衣 保 護 具 等 の 購 入 費 用 等 58 原 子 炉 建 屋 カバー 点 検 保 守 10 その 他 23 849 422 272 海 側 遮 水 壁 設 置 等 2 遮 水 壁 維 持 管 理 等 2 86 ガレキ 保 管 施 設 設 置 格 納 容 器 ガス 管 理 システム 設 置 等 41 廃 棄 物 分 別 保 管 管 理 業 務 等 16 環 境 影 響 評 価 業 務 等 22 その 他 3 0 22 発 電 所 構 内 除 染 22 359 65 1,350 建 屋 カバー(3,4 号 機 ) 設 置 燃 料 取 出 設 備 復 旧 等 64 共 用 プール 設 備 改 造 等 1,414 2,500 スリーマイル(TMI) 事 故 相 当 赤 : 修 繕 費 青 : 委 託 費 緑 : 消 耗 品 費

( 参 考 ) 中 長 期 ロードマップの 概 要 24 プラントの 安 定 状 態 維 持 継 続 に 向 けた 計 画 発 電 所 全 体 の 放 射 線 量 低 減 汚 染 拡 大 防 止 に 向 けた 計 画 主 要 な 目 標 原 子 炉 の 冷 却 計 画 滞 留 水 処 理 計 画 海 洋 汚 染 拡 大 防 止 計 画 放 射 性 廃 棄 物 管 理 及 び 敷 地 境 界 の 放 射 線 量 低 減 に 向 け た 計 画 敷 地 内 除 染 計 画 使 用 済 燃 料 プールからの 燃 料 取 り 出 し 計 画 第 1 期 プール 燃 料 取 り 出 し 開 始 まで(2 年 後 以 内 ) 第 2 期 燃 料 デブリ 取 り 出 し 開 始 まで (10 年 後 以 内 ) 10 年 後 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022~ H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34~ ステップ2 完 了 プール 燃 料 取 出 開 始 燃 料 デブリ 取 出 開 始 原 子 炉 冷 温 停 止 状 態 の 維 持 監 視 ( 注 水 継 続 温 度 圧 力 等 パラメータにより 継 続 監 視 ) 格 納 容 器 内 の 部 分 的 観 察 循 環 注 水 冷 却 の 信 頼 性 向 上 現 行 処 理 施 設 による 処 理 現 行 設 備 の 信 頼 性 向 上 等 循 環 ループ 縮 小 サブドレン 水 処 理 の 検 討 多 核 種 除 去 設 備 の 設 置 信 頼 性 を 向 上 させた 水 処 理 施 設 による 滞 留 水 処 理 遮 水 壁 の 構 築 シルトフェンス 追 加 設 置 取 水 路 前 面 エリアの 海 底 土 の 被 覆 海 水 循 環 浄 化 ( 継 続 ) 航 路 泊 地 エリアの 浚 渫 土 砂 の 被 覆 等 地 下 水 及 び 海 水 のモニタリング( 継 続 実 施 ) 遮 へい 等 による 保 管 ガレキ 等 の 線 量 低 減 実 施 遮 へい 等 による 保 管 水 処 理 二 次 廃 棄 物 の 線 量 低 減 実 施 水 処 理 二 次 廃 棄 物 の 性 状 保 管 容 器 の 寿 命 の 評 価 格 納 容 器 カ ス 管 理 システム 設 置 陸 域 海 域 における 環 境 モニタリング( 継 続 実 施 ) 第 3 期 廃 止 措 置 開 始 ~ 終 了 まで 20~25 年 後 ~ 終 了 発 電 所 敷 地 内 除 染 の 計 画 的 実 施 ( 執 務 エリア 作 業 エリア 等 から 段 階 的 に 実 施 敷 地 外 の 線 量 低 減 と 連 携 を 図 りつつ 低 減 を 実 施 ) 30~40 年 後 廃 止 措 置 終 了 燃 料 デブリ 取 り 出 し 計 画 原 子 炉 施 設 の 解 体 放 射 性 廃 棄 物 処 理 処 分 に 向 けた 計 画 実 施 体 制 要 員 計 画 作 業 安 全 確 保 に 向 けた 計 画 協 力 企 業 を 含 む 要 員 の 計 画 的 育 成 配 置 意 欲 向 上 策 の 実 施 等 安 全 活 動 の 継 続 放 射 線 管 理 の 維 持 充 実 医 療 体 制 の 継 続 確 保 等

2-6. 安 定 化 維 持 費 用 の 費 目 別 件 名 別 詳 細 内 訳 25 費 目 別 件 名 別 に 見 ると 今 後 経 常 的 に 発 生 する 放 射 線 管 理 や 滞 留 水 処 理 に 係 る 委 託 費 及 び 修 繕 費 で 約 7 割 を 占 めるほか 保 護 衣 防 護 具 の 消 耗 品 費 等 も 安 定 化 維 持 費 用 に 含 まれる H24 H25 H26 ( 億 円 ) H24~26 平 均 223 194 226 215 放 射 線 管 理 業 務 等 委 託 費 125 112 103 113 構 内 の 放 射 線 放 射 能 測 定 業 務 作 業 員 被 ばく 線 量 管 理 業 務 等 50 46 42 46 放 射 線 防 護 管 理 業 務 ( 作 業 員 車 輌 等 のサーベイ 除 染 管 理 区 域 への 入 域 者 立 入 許 可 確 認 等 ) 21 20 19 20 廃 棄 物 分 別 保 管 管 理 業 務 等 21 15 12 16 環 境 影 響 評 価 業 務 等 23 22 21 22 委 託 費 放 射 線 計 測 機 器 の 点 検 修 理 業 務 等 7 7 6 7 その 他 3 3 3 3 滞 留 水 処 理 装 置 の 運 転 委 託 費 等 53 50 69 58 滞 留 水 処 理 装 置 (セシウム 除 去 装 置 多 核 種 除 去 装 置 等 )の 運 転 委 託 38 40 40 39 滞 留 水 処 理 関 係 のその 他 委 託 費 16 10 29 18 上 記 以 外 の 委 託 費 46 32 54 44 発 電 所 構 内 除 染 15 14 38 22 原 子 炉 安 全 評 価 検 討 業 務 11 11 11 11 その 他 20 7 5 11 214 192 239 215 滞 留 水 処 理 装 置 の 点 検 保 守 費 用 188 162 149 166 滞 留 水 処 理 装 置 (セシウム 除 去 装 置 多 核 種 除 去 装 置 等 )の 保 守 管 理 費 用 ( 交 換 用 消 耗 品 含 む) 148 135 124 135 修 繕 費 滞 留 水 処 理 関 係 のその 他 修 繕 費 40 27 25 31 上 記 以 外 の 修 繕 費 26 30 90 49 原 子 炉 建 屋 カバー 点 検 保 守 6 12 13 10 原 子 炉 注 水 設 備 修 理 6 6 6 6 その 他 15 12 72 33 消 耗 品 費 等 保 護 衣 保 護 具 等 の 購 入 費 用 等 59 57 57 58 合 計 497 443 522 487 放 射 線 管 理 と 滞 留 水 処 理 で 全 体 の 約 7 割 を 占 める

2-7. 滞 留 水 処 理 業 務 の 概 要 26 滞 留 水 処 理 業 務 とは 主 に 原 子 炉 建 屋 タービン 建 屋 から 集 中 ラドプロセス 主 建 屋 に 集 められ た 滞 留 水 に 含 まれるセシウムを 除 去 し 更 に 淡 水 化 ( 塩 分 除 去 )を 行 う 安 定 化 維 持 の 中 核 業 務 ( 処 理 後 の 水 は 原 子 炉 注 水 冷 却 用 に 再 利 用 ) < 点 検 保 守 費 用 166 億 円 / 年 : 運 転 委 託 費 等 :58 億 円 / 年 > 滞 留 水 処 理 装 置 (セシウム 除 去 装 置 )の 概 念 図 原 子 炉 注 水 ( 原 子 炉 の 冷 却 水 ) 原 子 炉 建 屋 タービン 建 屋 プロセス 主 建 屋 / 高 温 焼 却 炉 建 屋 放 射 性 滞 留 水 ( 汚 染 水 ) ステップ2 完 了 までに 建 設 済 ( 特 別 損 失 に 計 上 済 み) < 運 転 委 託 業 務 > 水 処 理 装 置 の 運 転 状 態 確 認 KURION/SARRY 運 転 操 作 室 セシウム 除 去 装 置 (KURION) バッファタンク ( 受 タンク) 放 射 能 (セシウム) 除 去 放 射 能 (ヨウ 素 ) 除 去 セシウム 吸 着 塔 : 交 換 対 象 保 管 施 設 へ < 保 守 管 理 > セシウム 除 去 装 置 (SARRY) KURION/SARRY 運 転 操 作 パネル 不 純 物 除 去 放 射 能 (セシウム) 除 去 セシウム 吸 着 塔 : 交 換 対 象 不 純 物 除 去 淡 水 化 装 置 ( 塩 分 処 理 ) 保 管 施 設 へ < 保 守 管 理 >

2-8. 放 射 線 管 理 業 務 の 概 要 27 発 電 所 での 出 入 管 理 (スクリーニングや 保 護 衣 類 着 用 等 )や 個 人 線 量 管 理 を 確 実 に 実 施 するとと もに 従 事 者 の 被 ばく 線 量 低 減 などを 目 的 として 発 電 所 敷 地 内 の 除 染 を 計 画 的 段 階 的 に 実 施 膨 大 な 量 に 上 る 放 射 性 廃 棄 物 は 線 量 等 により 分 別 し 放 射 性 物 質 が 飛 散 するおそれがあるもの は 飛 散 抑 制 対 策 を 実 施 の 上 処 分 場 へ 搬 出 するまでの 長 期 間 に 亘 り 保 管 また 環 境 モニタリングを 継 続 実 施 し 空 間 放 射 線 量 率 などの 監 視 を 行 っていく < 委 託 費 :113 億 円 / 年 > 個 人 線 量 管 理 作 業 車 輌 出 入 管 理 (スクリーニンク / 除 染 ) < 出 入 管 理 (スクリーニンク )> < 手 荷 物 汚 染 検 査 > 放 射 性 廃 棄 物 の 分 別 作 業 < 廃 棄 物 の 分 別 > < 廃 棄 物 の 収 納 > < 廃 棄 物 の 保 管 管 理 >

3. 賠 償 対 応 費 用 28

3-1. 賠 償 対 応 費 用 に 係 る 第 3 回 委 員 会 での 当 社 説 明 要 旨 29 今 回 の 事 故 に 伴 い 被 害 者 の 方 々にお 支 払 いする 賠 償 金 自 体 は 臨 時 巨 額 な 費 用 であること から 特 別 損 失 に 整 理 し 料 金 原 価 に 含 めない 扱 いとしている 一 方 で 請 求 書 受 付 業 務 委 託 費 用 などの 賠 償 対 応 業 務 に 係 る 費 用 は 当 社 として 責 任 をもっ て 対 応 させていただく 必 要 があり 相 当 期 間 かかる 可 能 性 があることから 経 常 費 用 に 整 理 している これらの 賠 償 対 応 費 用 は 平 成 24 年 度 から26 年 度 の3 年 間 平 均 で 278 億 円 と 見 込 んでいる が 迅 速 かつ 適 切 な 賠 償 を 実 施 することが 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 第 41 条 の 資 金 援 助 の 要 件 であることもあり 料 金 原 価 への 算 入 をお 認 めいただきたい 今 回 ご 説 明 項 目 3-2. 賠 償 対 応 業 務 の 組 織 体 制 3-3. 賠 償 対 応 費 用 の 内 訳 3-4. 賠 償 対 応 業 務 に 係 る 委 託 費 の 内 訳 3-5. 賠 償 金 と 賠 償 対 応 業 務 費 用 との 関 係 3-6. 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 との 関 係 3-7. 損 害 賠 償 にかかる 委 託 費 の 扱 い

3-2. 賠 償 対 応 業 務 の 組 織 体 制 ( 第 3 回 委 員 会 資 料 9-2 P1) 30 被 害 者 の 方 への 賠 償 対 応 業 務 については 補 償 相 談 室 を 中 心 に 実 施 各 地 域 での 説 明 会 現 地 協 議 等 の 個 別 対 応 を 行 う 各 地 補 償 相 談 センター 電 話 での 各 種 相 談 問 い 合 わせに 対 応 する 補 償 相 談 センター(コールセンター) 請 求 書 受 付 ~ 支 払 について 一 元 的 に 管 理 する 補 償 運 営 センター に 分 かれる 福 島 原 子 力 被 災 者 支 援 対 策 本 部 支 援 総 括 部 地 域 支 援 室 補 償 相 談 室 総 括 調 整 G 業 務 支 援 G 地 域 相 談 G 業 務 総 括 G 運 用 企 画 G 補 償 協 議 統 括 G 社 員 270 名 国 自 治 体 等 からの 支 援 要 請 に 係 わる 調 整 対 応 被 害 者 地 域 への 支 援 活 動 の 検 討 実 施 各 地 補 償 相 談 センター 社 員 1,800 名 委 託 等 100 名 14 拠 点 福 島 いわき 郡 山 会 津 若 松 東 北 ( 仙 台 ) 柏 崎 栃 木 群 馬 茨 城 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 静 岡 補 償 相 談 センター 社 員 100 名 委 託 等 3,600 名 補 償 運 営 センター 社 員 1,430 名 委 託 等 5,900 名 説 明 会 相 談 窓 口 個 別 訪 問 請 求 書 等 の 配 布 受 付 コールセンター ( 電 話 での 受 付 ご 説 明 ) 請 求 書 等 の 発 送 受 領 確 認 支 払 い 手 続 き

3-3. 賠 償 対 応 費 用 の 内 訳 31 賠 償 対 応 費 用 の 内 訳 は 以 下 の 通 り 可 能 な 限 り 社 員 を 動 員 するとともに 一 部 は 外 部 委 託 を 実 施 する 等 により 賠 償 業 務 を 実 施 しており 委 託 費 を 中 心 として 年 間 280 億 円 程 度 の 原 価 増 が 避 けられない 見 通 し < 費 用 の 見 通 し> ( 億 円 ) 費 目 H24 H25 H26 H24-26 平 均 主 な 内 容 消 耗 品 費 6 4 3 4 事 務 用 品 什 器 類 などの 購 入 代 賃 借 料 22 15 14 17 各 地 域 補 償 相 談 センター 等 の 事 務 所 建 物 に 係 る 賃 借 料 など 委 託 費 372 206 108 229 スライド3-4 参 照 通 信 運 搬 費 16 11 5 11 請 求 書 類 等 の 発 送 費 用 受 付 説 明 時 の 電 話 使 用 料 など 旅 費 14 10 6 10 現 地 説 明 対 応 時 等 の 交 通 費 用 など 雑 費 等 9 8 7 8 賠 償 システム 使 用 に 係 るライセンス 料 など 合 計 439 254 143 278

32 配 布 受 付 登 録 審 査 交 渉 説 明 支 払 委 託 等 社 員 到 着 通 知 発 送 記 載 内 容 確 認 説 明 会 配 布 現 地 調 査 請 求 書 発 送 不 備 保 留 分 対 応 P D F 化 請 求 内 容 入 力 審 査 金 額 確 定 合 意 書 送 付 電 話 説 明 現 地 説 明 振 込 処 理 振 込 通 知 送 付 不 調 対 応 業 務 の 運 行 イメージ ( 合 意 ) ( 要 対 応 ) ( 要 対 応 ) ( 問 題 なし) 社 外 専 門 家 も 支 援 旅 費 ( 交 通 費 等 )の 発 生 事 務 所 建 物 賃 借 料 の 発 生 通 信 運 搬 費 ( 電 話 使 用 料 郵 便 代 )の 発 生 ( 参 考 ) 賠 償 対 応 業 務 と 費 用 の 関 係 ( 補 償 相 談 室 の 例 ) 委 託 費 ( 受 付 確 認 業 務 対 応 費 用 など)の 発 生 消 耗 品 費 ( 事 務 用 品 什 器 など) 雑 費 (システムライセンス 料 など)の 発 生

3-4. 賠 償 対 応 業 務 に 係 る 委 託 費 の 内 訳 33 委 託 費 の 主 な 内 訳 は 請 求 書 受 付 業 務 委 託 費 用 や 業 務 運 営 に 係 る 専 門 家 のコンサルティング 費 用 など 大 量 一 括 処 理 業 務 や 当 社 にノウハウのない 専 門 知 識 面 でのサポート 業 務 について 委 託 を 実 施 しており 円 滑 な 賠 償 業 務 の 運 営 のためには 必 要 不 可 欠 < 費 用 の 見 通 し> ( 億 円 ) 主 な 委 託 内 容 H24 H25 H26 H24-26 平 均 請 求 書 の 受 付 審 査 182 81 41 101 コンサルティング 業 務 131 87 44 87 電 話 受 付 20 14 7 14 業 務 概 要 請 求 書 の 受 取 仕 分 け 請 求 内 容 のシステム 登 録 請 求 書 のPDF 化 など 賠 償 対 応 に 係 る 全 体 計 画 修 正 進 捗 課 題 管 理 システム 導 入 支 援 など 請 求 書 送 付 の 申 込 み 受 付 電 話 での 説 明 対 応 など 請 求 書 確 認 9 6 3 6 請 求 書 記 載 内 容 の 不 備 項 目 の 電 話 確 認 など その 他 30 18 13 21 その 他 事 務 所 共 益 費 等 合 計 372 206 108 229

3-5. 賠 償 金 と 賠 償 対 応 業 務 費 用 との 関 係 ( 第 3 回 委 員 会 資 料 9-2 P4) 34 今 回 の 事 故 に 伴 い 被 害 者 の 方 々にお 支 払 いする 賠 償 金 自 体 は 臨 時 巨 額 な 費 用 であること から 特 別 損 失 に 整 理 一 方 賠 償 対 応 業 務 費 用 は 被 害 者 の 方 々が 避 難 生 活 を 終 えるまで 対 応 が 必 要 であり 相 当 期 間 かかる 可 能 性 があることから 経 常 費 用 に 整 理 特 別 損 失 は 一 般 的 に 企 業 の 経 常 的 な 経 営 活 動 とは 直 接 関 わりのない 特 別 な 要 因 で 臨 時 的 突 発 的 に 発 生 する 巨 額 な 損 失 とされている ( 1) 原 子 力 損 害 に 対 する 賠 償 は 福 島 第 一 原 子 力 事 故 等 により 必 要 になった 業 務 である 一 方 当 社 は 今 後 安 定 供 給 とともに 賠 償 廃 止 措 置 の 着 実 な 実 施 が 使 命 また 現 在 国 と 被 災 者 の 方 々が 避 難 指 示 区 域 の 見 直 しについて 協 議 をされているが 被 害 者 の 方 々が 避 難 生 活 を 終 えて 新 しい 生 活 をスタートされるまでは 相 当 期 間 かかる 可 能 性 もあり 当 社 はそれまでの 間 親 身 親 切 な 賠 償 を 続 ける 必 要 従 って 当 社 が 電 気 事 業 を 継 続 するうえで 賠 償 業 務 は 経 常 的 な 業 務 であり 業 務 に 係 る 費 用 は 経 常 費 用 ( 営 業 費 用 )に 整 理 ただし 被 害 者 の 方 々にお 支 払 いする 賠 償 費 用 は 通 常 電 気 事 業 で 発 生 する 補 償 費 とは 比 較 にならないくらいに 多 額 となっており ( 2) 当 社 は 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 に 基 づいて 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 から 資 金 交 付 を 受 けて 賠 償 している 状 況 そのため 原 子 力 損 害 賠 償 費 は 特 別 損 失 に 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 からの 資 金 交 付 である 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 資 金 交 付 金 は 特 別 利 益 に 整 理 ( 1) 電 気 事 業 会 計 規 則 では 特 別 損 失 について 天 災 その 他 不 測 の 事 由 によって 発 生 した 財 産 の 損 失 額 ( 軽 微 なものは 除 く)を 財 産 偶 発 損 として 整 理 するほか 財 産 偶 発 損 以 外 の 異 常 な 損 失 で その 損 失 額 が 重 大 なものを 種 類 別 に 整 理 することとされている なお 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 資 金 交 付 金 は 特 別 利 益 に 整 理 することが 個 別 に 規 定 されて いる ( 2) 平 成 23 年 度 決 算 において 原 子 力 損 害 賠 償 費 ( 特 別 損 失 )に2 兆 5,249 億 円 を 計 上

3-6. 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 との 関 係 ( 第 3 回 委 員 会 資 料 9-2 P5) 35 当 社 は 賠 償 を 迅 速 かつ 適 切 に 進 めるための 方 策 を 講 じる 義 務 があり 総 合 特 別 事 業 計 画 に 掲 げた 各 方 策 に 基 づき 被 害 者 の 方 々に 対 する 親 身 親 切 な 賠 償 をこれまで 以 上 に 徹 底 する 必 要 がある 賠 償 対 応 業 務 に 係 る 費 用 については 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 に 則 った 当 社 責 務 を 全 うす るために 必 要 な 費 用 であることから 料 金 原 価 に 算 入 している 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 第 四 十 一 条 原 子 力 事 業 者 は 賠 償 法 第 三 条 の 規 定 によ り 当 該 原 子 力 事 業 者 が 損 害 を 賠 償 する 責 めに 任 ずべ き 額 ( 以 下 この 条 及 び 第 四 十 三 条 第 一 項 において 要 賠 償 額 という )が 賠 償 措 置 額 を 超 えると 見 込 まれる 場 合 には 機 構 が 原 子 力 損 害 の 賠 償 の 迅 速 かつ 適 切 な 実 施 及 び 電 気 の 安 定 供 給 その 他 の 原 子 炉 の 運 転 等 に 係 る 事 業 の 円 滑 な 運 営 の 確 保 に 資 する ため 次 に 掲 げる 措 置 ( 以 下 資 金 援 助 とい う )を 行 うことを 機 構 に 申 し 込 むことができる 一 当 該 原 子 力 事 業 者 に 対 し 要 賠 償 額 から 賠 償 措 置 額 を 控 除 した 額 を 限 度 として 損 害 賠 償 の 履 行 に 充 て るための 資 金 を 交 付 すること( 以 下 資 金 交 付 と いう ) ( 中 略 ) 2 前 項 の 規 定 による 申 込 みを 行 う 原 子 力 事 業 者 は 機 構 に 対 し 次 に 掲 げる 事 項 を 記 載 した 書 類 を 提 出 し なければならない 一 二 原 子 力 損 害 の 状 況 要 賠 償 額 の 見 通 し 及 び 損 害 賠 償 の 迅 速 かつ 適 切 な 実 施 のための 方 策 ( 以 下 略 ) 5つのお 約 束 の 徹 底 のための 取 組 強 化 ( 総 合 特 別 事 業 計 画 ) ⅰ) 迅 速 な 賠 償 のお 支 払 い これまでの 取 組 請 求 書 類 等 の 到 着 から3 週 間 以 内 を 目 途 に 必 要 書 類 の 確 認 を 終 了 合 意 書 を 御 返 送 後 1~2 週 間 を 目 途 にお 支 払 い 対 応 の 更 なる 強 化 工 程 管 理 の 目 安 を 合 意 書 を 御 返 送 後 1 週 間 を 目 途 に お 支 払 い とする ⅱ)きめ 細 やかな 賠 償 のお 支 払 い これまでの 取 り 組 み 御 請 求 を 頂 いていない 被 害 者 の 方 々への 丁 寧 な 情 報 発 信 (ダイレクトメール 送 付 個 別 訪 問 相 談 窓 口 開 設 ) 対 応 の 更 なる 強 化 請 求 金 額 差 異 説 明 書 を 作 成 送 付 し お 支 払 い 金 額 について 御 理 解 の 一 助 としてご 活 用 いただく

3-7. 損 害 賠 償 にかかる 委 託 費 の 扱 い 36 従 前 から 補 償 費 ( 損 害 賠 償 費 等 を 整 理 )の 枠 内 においては 委 託 費 を 含 めた 費 用 を 整 理 し ており 料 金 算 定 規 則 においても 同 様 の 定 義 とされ 原 価 に 算 入 されてきた 経 緯 今 回 の 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 に 伴 う 損 害 賠 償 に 係 る 委 託 費 は 料 金 算 定 規 則 に 従 い 原 価 に 含 めて 算 定 電 気 事 業 会 計 規 則 上 の 定 義 ( 補 償 費 ) 委 託 費 を 含 める 雑 給 消 耗 品 費 委 託 費 及 び 諸 費 で 補 償 のためのものを 含 み 定 期 的 補 償 費 ( 流 木 補 償 費 漁 業 補 償 費 かんがい 補 償 費 等 ) 損 害 賠 償 費 及 び 損 害 補 償 費 を 整 理 する 伐 採 補 償 料 等 修 繕 の ためのものを 除 く 料 金 算 定 規 則 上 の 定 義 ( 補 償 費 ) 会 計 規 則 と 同 様 ( 委 託 費 を 含 む) 第 一 条 この 省 令 において 使 用 する 用 語 は ( 中 略 ) 電 気 事 業 会 計 規 則 ( 昭 和 四 十 年 通 商 産 業 省 令 第 五 十 七 号 ) ( 中 略 )において 使 用 する 用 語 の 例 による 第 三 条 事 業 者 は 営 業 費 として ( 中 略 ) 補 償 費 ( 中 略 )の 額 の 合 計 額 を 算 定 し 様 式 第 一 第 一 表 及 び 様 式 第 二 第 一 表 により 営 業 費 総 括 表 及 び 営 業 費 明 細 表 を 作 成 しなければならない 料 金 算 定 規 則 に 従 い 原 価 を 算 定 した 場 合 今 回 の 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 に 伴 う 損 害 賠 償 業 務 の 委 託 費 は 原 価 算 入 可 と 解 釈 が 可 能

37 4. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費

4-1. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 に 係 る 第 5 回 委 員 会 での 当 社 説 明 要 旨 38 今 回 の 福 島 第 一 1~4 号 機 は 水 素 爆 発 による 設 備 損 傷 や 炉 内 への 海 水 注 入 等 により 原 状 復 帰 困 難 のため 廃 止 を 決 定 したが 福 島 第 一 5 6 号 機 及 び 福 島 第 二 は 原 子 力 発 電 所 としての 主 要 設 備 の 損 傷 は 認 められておらず 事 故 を 起 こした 福 島 第 一 1~4 号 機 とは 状 況 が 異 なる 法 的 にも 原 災 法 及 び 炉 規 制 法 上 の 義 務 に 基 づく 安 全 確 保 のための 改 良 工 事 の 途 上 にあり 低 稼 働 の 正 当 な 理 由 を 有 すると 考 えられる 設 備 の 原 状 回 復 に 係 る 費 用 は 特 別 損 失 として 計 上 済 みであり これらは 原 価 不 算 入 としてい る 一 方 改 良 投 資 や 震 災 とは 無 関 係 に 機 能 維 持 のために 必 要 となる 費 用 は 会 計 上 既 に 経 常 費 用 として 整 理 している これらを 踏 まえ 福 島 第 一 5,6 号 機 及 び 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 414 億 円 ( 平 成 24 年 度 ~26 年 度 の3 年 間 平 均 ) 等 の 営 業 費 の 原 価 算 入 は 有 識 者 会 議 の 提 言 に 照 らしても 整 合 的 と 考 えら れることから 料 金 原 価 に 算 入 することをお 認 めいただきたい なお 事 業 報 酬 は 減 価 償 却 費 と 同 様 本 来 は 原 価 に 算 入 すべきところ 今 後 10 年 間 の 扱 いが 未 定 であることに 加 え これら 設 備 の 利 益 を 原 価 算 入 しているとの 誤 解 を 招 きかねな いこと 今 後 の 私 どもの 努 力 分 として 自 主 的 に 控 除 すべきと 考 えたこととなどから 自 主 的 に 原 価 不 算 入 とさせていただいている 今 回 ご 説 明 項 目 4-2. 福 島 第 一 第 二 の 法 的 位 置 づけ 4-3. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 設 備 の 状 況 4-4. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 4-5. 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 との 関 係

4-2. 福 島 第 一 第 二 の 法 的 位 置 づけ ( 第 5 回 委 員 会 資 料 10 P49) 39 福 島 第 一 は 原 災 法 26 条 の 緊 急 事 態 応 急 対 策 下 にあり 炉 規 制 法 64 条 ( 危 険 時 の 措 置 )の 対 象 と の 位 置 づけ 1~4 号 機 は 中 期 的 安 全 確 保 の 考 え 方 に 基 づく 施 設 運 営 計 画 を 提 出 福 島 第 二 は 原 災 法 上 緊 急 事 態 宣 言 の 適 用 を 解 除 され 同 法 27 条 の 事 後 対 策 下 にあり 本 年 1 月 保 安 院 提 出 の 復 旧 計 画 に 基 づき 仮 設 備 の 本 設 備 化 を 実 施 中 電 事 法 ( 電 気 事 業 法 ) 原 災 法 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法 炉 規 制 法 核 原 料 物 質 核 燃 料 物 質 及 び 原 子 炉 の 規 制 に 関 する 法 律 9 条 電 気 工 作 物 の 変 更 ( 廃 止 届 出 ) 26 条 緊 急 事 態 応 急 対 策 27 条 原 子 力 災 害 事 後 対 策 未 適 用 64 条 危 険 時 の 措 置 対 象 67 条 危 険 時 の 措 置 に 係 る 報 告 徴 収 福 島 第 一 1~4 号 機 H23.5.20 取 締 役 会 で 廃 止 決 定 H24.4.19 電 事 法 9 条 1 項 に 基 づ く 廃 止 (24/3 末 届 出 ) 炉 規 制 法 上 は 未 廃 止 適 用 下 応 急 措 置 災 害 拡 大 防 止 保 安 院 指 示 中 期 的 安 全 確 保 の 考 え 方 に 基 づく 施 設 運 営 計 画 をH23.10.17 以 降 順 次 提 出 H24.5.11 保 安 院 指 示 に 基 づき 信 頼 性 向 上 対 策 に 係 る 実 施 計 画 を 提 出 事 故 後 に 設 置 した 安 定 化 設 備 等 の 運 営 ( 水 処 理 施 設 や 循 環 冷 却 施 設 の 運 転 保 守 等 ) 5 6 号 機 - 同 左 同 左 同 左 中 期 的 安 全 確 保 の 考 え 方 に 基 づ く 施 設 運 営 計 画 に ついては 報 告 徴 収 の 対 象 外 - H23.12.26 適 用 解 除 H24.1.11 保 安 院 指 示 に 基 づき 原 子 力 事 業 者 防 災 業 務 計 画 に 基 づく 復 旧 計 画 を 提 出 冷 温 停 止 維 持 設 備 の 復 旧 信 頼 性 向 上 ( 仮 設 備 本 設 備 へ) 同 左 同 左 福 島 第 二 1~4 号 機

4-3. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 設 備 の 状 況 ( 第 5 回 委 員 会 資 料 10 P50) 40 福 島 第 一 5 6 号 機 及 び 福 島 第 二 は 震 災 時 の 津 波 により 一 部 のポンプや 電 動 機 電 気 系 等 が 使 用 不 能 となったが 仮 設 設 備 等 により 冷 却 機 能 等 は 回 復 している なお 地 震 による 安 全 上 重 要 な 設 備 に 被 害 は 認 められておらず 主 要 設 備 についても 損 傷 は 認 められていない 現 在 の 福 島 第 一 5 6 号 機 の 外 観 現 在 の 福 島 第 二 の 外 観

( 参 考 ) 福 島 第 一 福 島 第 二 に 係 る 改 良 設 備 投 資 ( 第 5 回 委 員 会 資 料 10 P55) 41 福 島 第 一 は 炉 規 制 法 第 67 条 第 1 項 の 要 求 等 により 定 めた 安 全 対 策 等 1に 係 る 改 良 工 事 を 実 施 福 島 第 二 は 震 災 後 の 原 子 力 安 全 保 安 院 指 示 2により 定 めた 安 全 対 策 等 に 係 る 改 良 工 事 を 実 施 福 島 第 一 5 6 号 機 ( 共 通 設 備 含 ) 及 び 第 二 合 計 で 原 価 算 定 期 間 の3 年 平 均 で632 億 円 の 改 良 工 事 を 計 画 1 中 期 的 安 全 確 保 の 考 え 方 に 基 づく 施 設 運 営 計 画 等 による 2 福 島 第 二 原 子 力 発 電 所 の 緊 急 時 安 全 対 策 の 実 施 について( 指 示 ) ( 平 成 23 年 4 月 20 日 原 第 20 号 ) 福 島 第 一 第 二 の 改 良 工 事 費 ( 億 円 ) H24 H25 H26 3 年 平 均 福 島 第 一 509 304 420 411 福 島 第 二 263 308 93 221 合 計 772 612 513 632 改 良 工 事 の 主 な 内 訳 左 記 に 対 応 する 減 価 償 却 費 ( 億 円 ) H24 H25 H26 3 年 平 均 福 島 第 一 28 83 101 71 福 島 第 二 19 42 55 39 合 計 47 125 156 109 減 価 償 却 費 のみ 料 金 原 価 に 算 入 レートベース には 不 算 入 福 島 第 一 福 島 第 二 区 分 概 要 津 波 対 策 5 6 号 機 津 波 時 の 浸 水 対 策 のための 防 潮 堤 構 築 耐 震 強 化 5 6 号 機 使 用 済 燃 料 貯 蔵 用 ラックの 耐 震 裕 度 向 上 所 内 電 源 増 強 共 通 非 常 用 電 源 設 備 の 配 電 盤 取 替 など 港 湾 整 備 共 通 物 揚 場 改 修 工 事 や 港 湾 浚 渫 など キャスク 保 管 施 設 増 強 共 通 燃 料 保 管 用 キャスク 置 場 増 設 など ゴミ 焼 却 施 設 増 強 共 通 大 型 焼 却 炉 およびランドリを 設 置 構 内 汚 染 拡 大 防 止 対 策 共 通 警 戒 区 域 の 縮 小 に 伴 うゲート 機 能 強 化 関 連 工 事 など 津 波 対 策 津 波 時 の 浸 水 対 策 のための 防 潮 堤 構 築 耐 震 強 化 排 気 筒 の 耐 震 裕 度 向 上

( 参 考 ) 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 災 害 特 別 損 失 について( 第 5 回 委 員 会 資 料 10 P58) 42 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 については 現 場 確 認 では 大 きな 損 傷 は 見 つかっていない ものの 設 備 の 被 災 状 況 の 詳 細 な 確 認 と 具 体 的 な 復 旧 作 業 内 容 の 見 極 めができておらず 通 常 の 見 積 もりが 困 難 であることから 新 潟 県 中 越 沖 地 震 における 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 ( 以 下 柏 崎 刈 羽 )の 復 旧 費 用 と 全 体 的 には 同 程 度 とし これに 基 づく 概 算 額 2,118 億 円 を 災 害 特 別 損 失 に 計 上 福 島 第 一 5 6 号 機, 福 島 第 二 の 冷 温 停 止 状 態 維 持 等 に 係 る 費 用 2,118 億 円 の 算 定 根 拠 柏 崎 刈 羽 の 災 害 特 別 損 失 総 額 2,402 億 円 ( 柏 崎 刈 羽 1~7 号 機 ) 福 島 第 一, 福 島 第 二 の 災 害 特 別 損 失 概 算 額 ( 補 正 前 ) 2,059 億 円 ( 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 1~4 号 機 ) 福 島 第 一, 福 島 第 二 の 災 害 特 別 損 失 概 算 額 ( 補 正 後 ) 2,118 億 円 柏 崎 刈 羽 では 非 管 理 区 域 内 での 作 業 が 一 部 あるが 福 島 第 一 福 島 第 二 では 敷 地 全 体 が 管 理 区 域 とし 割 増 補 正 を 実 施 災 害 特 別 損 失 2,118 億 円 の 具 体 的 工 事 内 容 ( 現 時 点 計 画 済 分 ) 震 災 で 被 災 した 資 産 のうち 冷 温 停 止 状 態 維 持 等 に 必 要 な 以 下 の 設 備 の 復 旧 電 源 盤 及 びケーブル 原 子 炉 冷 却 設 備 ( 海 水 系 ポンプ 等 ) 非 常 用 ディーゼル 発 電 設 備 上 記 設 備 の 仮 設 復 旧 終 了 現 在 本 復 旧 作 業 中 上 記 以 外 の 設 備 に 関 しては 被 害 状 況 の 詳 細 な 確 認 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 復 旧 工 事 を 実 施

4-4. 福 島 第 一 5 6 号 機 福 島 第 二 の 減 価 償 却 費 43 今 回 申 請 原 価 における 福 島 第 一 5 6 号 機 第 二 に 係 る 減 価 償 却 費 は 414 億 円 を 織 込 み 内 訳 は H22 年 度 末 実 績 の 既 設 簿 価 に 対 応 する 償 却 費 が189 億 円 改 良 投 資 に 伴 う 新 規 竣 工 分 に 対 応 する 償 却 費 が230 億 円 (H23の 改 良 投 資 分 も 含 む) 改 良 投 資 等 に 伴 い 既 設 設 備 を 除 却 することによるマイナスの 減 価 償 却 費 が4 億 円 となっている 今 回 原 価 における 福 島 第 一 5 6 第 二 の 減 価 償 却 費 福 島 第 一 第 二 の 減 価 償 ( 億 却 円 費 ) (H24~26 平 均 24~26 ) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 平 均 福 島 第 一 5 6 277 279 258 271 福 島 第 一 全 体 に 係 る 設 備 分 も 含 む 既 設 分 125 107 91 108 既 設 設 備 のH22 年 度 末 簿 価 に 対 応 する 償 却 費 竣 工 分 153 174 169 166 除 却 分 2 2 3 2 福 島 第 二 142 146 142 143 既 設 分 95 81 68 81 竣 工 分 49 68 76 64 既 設 分 220 187 159 189 竣 工 分 202 242 245 230 除 却 分 4 4 5 4 ( 注 ) 一 部 四 捨 五 入 のため 合 計 値 に 合 わない H23 年 度 以 降 の 改 良 投 資 に 対 応 する 償 却 費 H23 年 度 以 降 の 除 却 に 対 応 する 償 却 費 既 設 設 備 のH22 年 度 末 簿 価 に 対 応 する 償 却 費 H23 年 度 以 降 の 改 良 投 資 に 対 応 する 償 却 費 除 却 分 2 2 2 2 H23 年 度 以 降 の 除 却 に 対 応 する 償 却 費 合 計 418 425 399 414

( 参 考 ) 原 子 力 発 電 設 備 の 内 訳 説 明 について( 機 能 別 分 類 アプローチ) 44 原 子 力 発 電 設 備 の 内 訳 を 説 明 する 際 各 設 備 は 複 雑 に 関 連 しており 厳 密 に 区 分 の 上 説 明 することは 困 難 であるが 各 設 備 の 主 要 機 能 に 着 目 し 1 燃 料 冷 却 再 臨 界 防 止 機 能 2 放 射 性 物 質 漏 洩 防 止 機 能 3これらを 稼 働 させる 機 能 4 発 電 機 能 5その 他 の5 機 能 とする アプローチが 考 えられる なお 当 社 は いずれの 設 備 も 継 続 して 機 能 維 持 する 必 要 があるとの 前 提 で 原 価 に 算 入 原 子 力 発 電 設 備 の 機 能 別 分 類 アプローチ 1 2 4 5 区 分 燃 料 冷 却 再 臨 界 防 止 に 必 要 な 設 備 放 射 性 物 質 の 漏 洩 防 止 のために 必 要 な 設 備 3 上 記 1,2を 稼 働 するために 必 要 な 設 備 等 ( 発 電 所 として 運 営 するために 必 要 な 設 備 を 含 む) 発 電 時 に 必 要 な 設 備 その 他 設 備 各 号 機 固 有 原 子 炉 内 ならびに 使 用 済 燃 料 プールに 残 っている 燃 料 を 冷 却 するための 装 置 使 用 済 燃 料 プール 制 御 棒 ( 駆 動 装 置 含 む) ホウ 酸 水 注 入 装 置 原 子 炉 圧 力 容 器 通 常 運 転 時, 圧 力 容 器 内 で 発 生 した 蒸 気 の 経 路 放 射 性 廃 棄 物 を 処 理 するための 設 備 ( 液 体 固 体 ) 上 記 1,2を 稼 働 させるために 必 要 な 電 源, 圧 縮 空 気, 冷 却 設 備,ボイラー 等 上 記 1,2を 稼 働 させるために 必 要 な 電 源, 圧 縮 空 気, 共 通 設 備 が 設 置 されている 建 屋 内 ならびに 冷 却 設 備,ボイラー 等 空 調 等 プラント 建 屋 ならびに 空 調 等 事 務 所 (1Fは 除 く), 免 震 重 要 棟 ならび にその 付 帯 設 備 発 電 機 ならびに 付 帯 設 備 発 電 した 電 気 を 送 電 するための 変 圧 器 復 水 器 で 上 記 を 水 に 戻 すため, 海 水 を 循 環 させる 設 備 放 射 性 廃 棄 物 を 処 理 するための 設 備 ( 気 体 ) 蒸 気 タービンの 付 属 設 備 現 在 稼 働 していない 機 器 の 制 御 系 等 複 数 号 機 で 共 有 または 発 電 所 内 共 通 各 プラントから 発 生 した 使 用 済 燃 料 を 保 管 する 共 用 プール 上 記 共 用 プール 内 に 残 っている 燃 料 を 冷 却 するための 装 置 放 射 性 廃 棄 物 を 処 理 するための 設 備 ( 液 体 固 体 )

4-5. 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 との 関 係 45 今 回 の 申 請 原 価 算 定 にあたり 安 全 に 廃 炉 を 完 了 するまでが 電 気 事 業 の 目 的 であり 福 島 第 一 福 島 第 二 についても 電 気 事 業 の 目 的 に 合 致 した 資 産 であり 本 来 はレートベースに 算 入 すべきところ 今 後 10 年 間 の 扱 いが 未 定 であることに 加 え これら 設 備 の 利 益 を 原 価 算 入 しているとの 誤 解 を 招 きかねないこと 今 後 の 私 どもの 努 力 分 として 自 主 的 に 控 除 すべき と 考 えたこととなどから 原 価 不 算 入 とさせていただいた 減 価 償 却 費 については 電 気 事 業 の 目 的 に 合 致 した 資 産 であることに 加 え 本 年 3 月 の 有 識 者 会 議 報 告 書 を 踏 まえ 改 正 された 経 済 産 業 省 の 審 査 基 準 一 般 電 気 事 業 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 (H24.3.30 改 正 ) に 照 らしても 原 価 算 入 可 能 と 考 え 申 請 原 価 に 織 り 込 んだ 次 第 一 般 電 気 事 業 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 (H24.3.30 改 正 ) 第 2 章 原 価 等 の 算 定 に 関 する 審 査 第 1 節 営 業 費 6. 電 力 会 社 間 の 同 種 の 設 備 と 比 較 して 著 しく 低 い 稼 働 率 となっている 設 備 に 係 る 減 価 償 却 費 等 の 営 業 費 については 正 当 な 理 由 がある 場 合 を 除 き 原 価 算 入 を 認 めない 第 2 節 事 業 報 酬 1.レートベース ( 前 略 ) 供 給 設 備 については デマンド レスポンス( 需 給 調 整 契 約 を 含 む) 等 を 踏 まえた 需 要 見 通 しを 前 提 にした 設 備 に 限 定 し 長 期 停 止 発 電 設 備 については 原 価 算 定 期 間 内 に 緊 急 時 の 即 時 対 応 性 を 有 するこ と 及 び 改 良 工 事 中 などの 将 来 の 稼 働 の 確 実 性 等 を 踏 まえてレートベースに 算 入 する なお 電 力 会 社 間 の 同 種 の 設 備 と 比 較 して 正 当 な 理 由 なく 著 しく 低 い 稼 働 率 となっている 設 備 につい ては レートベースから 除 外 する

5. 原 子 力 発 電 からの 購 入 電 力 料 について 46

5-1. 原 子 力 発 電 からの 購 入 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 47 当 社 が 購 入 している 原 子 力 発 電 所 の 発 電 見 通 しについては 原 価 算 定 期 間 の3ヵ 年 は 未 定 としているものの 発 電 設 備 としては 今 後 稼 動 が 期 待 できる 状 態 に あり 前 提 計 画 ( 総 合 特 別 事 業 計 画 )においても 平 成 27 年 度 以 降 発 電 を 再 開 し 当 社 が 契 約 に 基 づき 発 生 電 力 のうち 当 社 権 利 分 を 購 入 する 計 画 としている 東 北 電 力 日 本 原 子 力 発 電 においても 現 在 発 電 再 開 に 向 けた 準 備 を 鋭 意 実 施 中 であり 当 社 としては 契 約 に 基 づき 稼 動 の 有 無 に 関 わらず 将 来 の 購 入 に 向 け 必 要 となる 維 持 管 理 費 用 や 安 全 対 策 工 事 費 等 を 負 担 するものである なお 従 来 から 東 北 電 力 日 本 原 電 に 対 し 安 全 安 心 を 大 前 提 に 出 来 る 限 り のコストダウンを 要 請 協 議 してきており 今 後 も 不 断 の 交 渉 努 力 を 行 っていき たいと 考 えている

5-2. 東 北 電 力 との 契 約 内 容 48 1 基 本 契 約 目 的 : 電 力 需 給 の 安 定 及 び 電 力 供 給 原 価 の 低 減 をはかるため 電 源 を 共 同 で 開 発 ( 一 方 の 開 発 に 他 方 が 参 加 ) 電 力 受 給 : 発 生 電 力 について 開 発 参 加 比 率 に 応 じた 全 量 を 受 電 受 給 期 間 : 営 業 運 転 開 始 の 日 から 営 業 運 転 停 止 の 日 まで 料 金 : 原 則 として 減 価 償 却 費 や 人 件 費 修 繕 費 等 の 維 持 管 理 費 及 び 想 定 燃 料 費 にて 算 定 定 めのない 事 項 及 びより 難 い 事 項 については 別 途 協 議 2 電 気 事 業 法 上 の 扱 い 一 般 電 気 事 業 者 に 対 する 一 定 期 間 規 模 以 上 の 売 電 は 電 事 法 上 卸 供 給 に 該 当 ( 第 2 条 第 1 項 11) 卸 供 給 の 料 金 その 他 の 供 給 条 件 は 電 事 法 第 22 条 第 1 項 の 規 定 により 卸 供 給 料 金 算 定 規 則 に 基 づいて 卸 供 給 事 業 を 運 営 するに 当 たって 必 要 であると 見 込 まれる 原 価 等 を 算 定 し 経 産 大 臣 に 届 出 した ものでなければならない 3 受 給 契 約 毎 年 度 卸 供 給 料 金 算 定 規 則 に 基 づき 料 金 を 算 定 し 両 社 協 議 の 上 受 給 契 約 を 締 結 届 出 料 金 の 記 載 内 容 : 基 本 料 金 の 金 額 と 電 力 量 料 金 の 単 価 を 規 定 基 本 料 金 : 発 電 の 有 無 にかかわらず 固 定 的 に 必 要 となる 費 用 減 価 償 却 費 人 件 費 修 繕 費 委 託 費 賃 借 料 廃 棄 物 処 理 費 損 害 保 険 料 固 定 資 産 税 等 電 力 量 料 金 単 価 : 発 電 に 応 じて 発 生 する 燃 料 費 等 ( 今 回 申 請 上 はなし) 定 めのない 事 項 及 びより 難 い 事 項 については 別 途 協 議

5-3. 日 本 原 子 力 発 電 との 契 約 内 容 49 1 基 本 契 約 電 力 受 給 : 東 海 第 二 発 電 所 の 発 生 電 力 の 全 量 を 当 社 および 東 北 電 力 が8:2の が の 割 合 で 受 電 する 受 給 条 件 電 力 料 金 ならびにその 他 必 要 な 細 目 については 別 途 協 議 定 めのない 事 項 及 びより 難 い 事 情 が 生 じた 場 合 は 別 途 協 議 この 基 本 契 約 の 中 では 電 力 受 給 の 終 期 や 料 金 について 明 確 な 記 載 をしていないが 下 記 の 理 由 から 発 電 所 の 営 業 運 転 開 始 から 営 業 運 転 停 止 までの 契 約 継 続 義 務 があること 及 び 卸 供 給 料 金 規 制 により 適 正 原 価 に て 費 用 負 担 することについて お 互 いが 認 識 合 意 している 運 開 当 時 から 卸 電 気 事 業 者 として 電 力 会 社 以 外 への 供 給 が 事 実 上 あり 得 ず 国 を 挙 げて 原 子 力 を 開 発 し ていくという 時 代 背 景 の 中 で 電 力 会 社 へ 電 力 を 卸 売 りするために 建 設 した 発 電 所 について 廃 止 までの 間 電 力 を 受 給 することは 当 然 の 前 提 であったこと 当 該 発 電 所 の 開 発 にあたり 当 社 が 日 本 原 電 に 対 し 出 力 運 転 開 始 年 月 仕 様 等 を 指 定 して 開 発 を 要 請 し また 増 資 を 引 き 受 けるなど 主 体 的 に 参 画 したこと 日 本 原 電 は 上 記 基 本 契 約 に 基 づき 当 該 発 電 所 を 建 設 し 当 社 及 び 東 北 電 力 へ 電 力 を 供 給 することで 卸 電 気 事 業 者 の 許 可 を 更 新 したこと したがって 日 本 原 電 との 間 では 期 間 の 定 めのない 永 続 的 な 契 約 関 係 にある 2 電 気 事 業 法 上 の 扱 い 3 受 給 契 約 については 前 頁 の 東 北 電 力 と 同 様

( 参 考 ) 東 北 電 力 日 本 原 子 力 発 電 との 契 約 内 容 第 5 回 委 員 会 資 料 6 P12 50 1. 東 北 電 力 ( 購 入 販 売 ) 基 本 契 約 ( 建 設 時 締 結 ) 長 期 的 な 供 給 力 確 保 脱 石 油 化 低 廉 な 料 金 水 準 の 実 現 等 の 観 点 から 相 互 に 両 社 の 電 源 開 発 に 参 加 し 営 業 運 転 開 始 から 営 業 運 転 停 止 にわたる 受 電 権 利 枠 を 確 保 することを 規 定 料 金 について 減 価 償 却 費 や 人 件 費 修 繕 費 等 の 維 持 管 理 費 及 び 想 定 燃 料 費 によることを 規 定 受 給 契 約 ( 毎 年 度 更 改 ) 長 期 契 約 の 料 金 に 対 する 電 事 法 第 22 条 の 卸 供 給 料 金 算 定 規 則 に 従 い 必 要 と 見 込 まれる 原 価 を 年 度 毎 に 算 定 し 料 金 を 設 定 ( 今 回 申 請 上 電 力 量 を 見 込 んでいないものは 電 力 量 料 金 なし) 2. 日 本 原 子 力 発 電 東 海 第 二 ( 購 入 ) 基 本 契 約 ( 建 設 時 締 結 ) 東 海 第 二 発 電 所 の 発 生 電 力 の 全 量 を 当 社 および 東 北 電 力 が8:2の 割 合 で 受 電 することを 規 定 これに 基 づき 日 本 原 電 は 東 海 第 二 発 電 所 の 発 生 電 力 を 当 社 および 東 北 電 力 に 供 給 することを 定 めた 卸 電 気 事 業 の 許 可 を 更 新 受 給 契 約 ( 毎 年 度 更 改 ) 長 期 契 約 の 料 金 に 対 する 電 事 法 第 22 条 の 卸 供 給 料 金 算 定 規 則 に 従 い 必 要 と 見 込 まれる 原 価 を 年 度 毎 に 算 定 し 料 金 を 設 定 ( 今 回 申 請 上 電 力 量 を 見 込 んでいないため 電 力 量 料 金 なし) 3.その 他 ( 電 力 受 給 終 了 後 も 継 続 して 当 社 が 負 担 する 費 用 ) 東 北 電 力 ( 使 用 済 燃 料 再 処 理 等 既 発 電 費 ) 東 北 電 力 からの 購 入 契 約 (H18 年 度 末 で 電 気 の 受 給 期 間 は 終 了 )において 原 子 力 発 電 における 使 用 済 燃 料 の 再 処 理 等 のための 積 立 金 の 積 立 て 及 び 管 理 に 関 する 法 律 (H17.10.1 施 行 ) に 基 づき 東 北 電 力 が 法 施 行 後 15 年 間 で 行 うこととなった 過 去 の 使 用 済 燃 料 に 対 する 積 立 金 について 受 電 実 績 に 応 じた 負 担 (15 年 間 )を 行 う 契 約 を 締 結 日 本 原 子 力 発 電 ( 原 子 力 発 電 施 設 解 体 引 当 金 制 度 で 手 当 されていない 設 備 の 解 体 関 連 費 用 ) 現 在 解 体 作 業 中 の 東 海 発 電 所 の 解 体 費 用 について 引 当 金 制 度 対 象 外 の 設 備 に 係 る 解 体 関 連 費 用 につい ても 負 担 を 行 う 基 本 協 定 を 締 結 基 本 契 約 書 等 については 非 公 開 を 前 提 とした 契 約 であることから 公 開 の 場 における 開 示 につきましてはご 容 赦 下 さい

5-4. 原 子 力 発 電 の 購 入 電 力 料 原 価 内 訳 ( 対 前 回 改 定 比 較 ) 51 当 社 が 購 入 している 原 子 力 発 電 所 からの 購 入 電 力 料 については 発 電 電 力 量 減 による 再 処 理 関 係 費 や 核 燃 料 費 の 減 があるものの 安 全 対 策 経 年 対 策 等 の 費 用 が 増 加 し 結 果 前 回 改 定 値 (1,000 億 円 )との 比 較 で 約 3 億 円 増 加 の1,003 億 円 となっている 料 金 原 価 の 内 訳 は 下 表 のとおり ( 億 円 ) 費 用 項 目 前 回 改 定 今 回 織 込 差 引 備 考 ( 増 減 説 明 等 ) 人 件 費 57 66 9 安 全 管 理 体 制 の 一 層 の 強 化 を 目 的 とした 人 員 増 など 修 繕 費 171 267 96 炉 内 構 造 物 復 水 配 管 修 繕 等 の 経 年 対 策 など 委 託 費 61 105 44 安 全 対 策 設 備 保 守 委 託 耐 震 解 析 など 普 及 開 発 関 係 費 2 2 0 発 電 所 PR 関 係 費 用 諸 費 12 10 2 合 理 化 要 請 除 却 費 14 25 11 安 全 対 策 工 事 関 連 ( 防 潮 堤 設 置 工 事 に 伴 う 除 却 等 ) 再 処 理 関 係 費 104 23 81 今 回 織 込 は 再 処 理 等 既 発 電 費 特 定 放 射 性 廃 棄 物 処 分 費 の 過 去 分 一 般 負 担 金 - 60 60 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 一 般 負 担 金 減 価 償 却 費 324 268 56 安 全 対 策 工 事 の 増 償 却 進 行 に 伴 う 減 事 業 報 酬 49 56 7 核 燃 料 費 61-61 送 電 料 金 18-18 東 北 電 力 エリアの 送 電 料 金 そ の 他 127 121 6 廃 棄 物 処 理 費 賃 借 料 消 耗 品 損 害 保 険 公 租 公 課 など 合 計 1,000 1,003 3

6. 事 業 報 酬 のβ 値 について 52

6-1. 各 年 度 別 β 値 の 推 移 (H8~H23) 53 各 年 度 ごとのβ 値 を 採 ると H22 年 度 までは 各 社 ともに 電 気 事 業 の 安 定 性 から 低 位 かつ 横 ばいに 推 移 してい たが 震 災 後 のH23 年 度 については 大 幅 に 上 昇 していることに 加 え 各 社 間 の 格 差 が 拡 大 している とりわけ 震 災 後 の 当 社 のβ 値 の 水 準 は 群 を 抜 いており 震 災 前 の 低 位 で 安 定 していた 時 期 を 観 測 期 間 に 含 めたβ 値 を 採 用 することは 当 社 の 実 態 に 見 合 ったリスクを 反 映 しているとは 考 え 難 いところ 震 災 後 の 電 気 事 業 は 原 子 力 事 故 の 顕 在 化 により 金 融 市 場 のリスク 評 価 が 劇 的 に 変 化 したと 考 えられるこ とから β 値 算 定 にあたっては 震 災 後 で 評 価 していただきたいと 考 えている また このような 扱 いは 審 査 要 領 の 基 本 的 な 考 え 方 にも 沿 ったものと 考 えられる 1.6 β 値 β 値 の 推 移 9 社 中 最 大 : ( 上 ) 1.4 9 社 平 均 : 9 社 中 最 小 : ( 下 ) 1.2 当 社 :1.5 1.0 0.8 申 請 値 の 根 拠 0.9 0.7 0.7 0.6 0.4 0.2 0.0 0.2 0.3 0.1 0.2 最 大 値 - 最 小 値 0.3 0.4 0.2 0.2 0.1 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ( 注 )H22については 震 災 直 後 の3/11~3/31は 除 く 0.1 0.2 0.2 0.2 0.2 震 災 前 0.2 0.1 0.9 震 災 後 0.9 0.5 ( 参 考 ) H23.3.11 H24.1.1 ~H24.3.31 ~H24.3.31 一 般 電 気 事 業 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 (H24.3.30) 自 己 資 本 報 酬 率 の 設 定 に 当 たっては 東 日 本 大 震 災 後 の 状 況 を 勘 案 しつつ 過 大 な 利 益 が 生 じないようにする 一 方 で 資 金 調 達 に 支 障 が 生 じないよう 公 正 報 酬 といった 観 点 から 適 正 な 事 業 経 営 リスクを 見 極 めた 上 で 設 定 する

( 参 考 ) 当 社 株 式 に 対 する 市 場 の 声 54 原 子 力 損 害 賠 償 支 援 機 構 法 が 成 立 した 現 在 においても 株 主 や 機 関 投 資 家 からは 株 主 の 負 担 や 株 式 そのも のが 無 価 値 になることを 不 安 視 する 声 が 数 多 く 寄 せられている また 証 券 アナリストからは 原 子 力 事 故 により 電 力 会 社 のリスクが 震 災 前 とは 異 なる 大 きさになって いるとの 見 解 も 示 されているところ < 証 券 アナリストの 見 解 > 今 回 の 原 発 事 故 は 地 震 津 波 という 天 災 による 影 響 が 大 きいにもかかわらず 多 額 の 損 害 賠 償 の 支 払 いを 余 儀 なくされたり 大 規 模 なリストラを 求 められ 経 営 の 自 由 度 が 大 幅 に 制 限 される 事 態 となれば 電 力 各 社 が 原 子 力 発 電 所 を 維 持 推 進 する 障 害 となり 安 定 供 給 の 安 定 性 が 損 なわ れるリスクがある 損 害 賠 償 負 担 の 上 限 が 設 定 されない 場 合 リスクが 限 定 できないため 当 該 株 式 社 債 は 投 資 対 象 と 成 りえず 電 力 の 安 定 供 給 という 目 的 が 果 たせなくなる 可 能 性 が 高 い 原 子 力 事 故 リスクについての 議 論 は 震 災 前 から 株 式 市 場 で 行 われており 必 ずしも 事 故 発 生 確 率 がゼロという 認 識 で 投 資 が 行 われていたわけではない しかし 原 子 力 損 害 賠 償 法 に 免 責 条 項 が あることから 異 常 に 大 きな 賠 償 負 担 リスクは 国 に 帰 属 しており 仮 に 大 事 故 が 起 こっても 電 力 会 社 の 経 済 的 リスクは 限 定 されているとの 認 識 が 一 般 的 だった 今 回 このようなテールリスク が 顕 在 化 したことにより リスク 分 担 に 関 する 何 らかの 制 度 変 化 がなければ 現 在 のような 株 価 ディスカウントが 続 くことは 避 けられないだろう テールリスクとは 発 生 確 率 が 小 さいが 生 じると 大 きな 損 失 のこと 震 災 前 と 震 災 後 では 原 子 力 発 電 所 を 保 有 する 電 力 会 社 のリスクの 大 きさが 一 変 したとの 見 解