貧 血 とは 貧 血 とは 循 環 している 血 液 中 の 赤 血 球 数 が 少 ない 場 合 の 総 称 です 貧 血 になり 現 れる 症 状 として めまい 立 ちくらみ 顔 色 が 悪 い 動 悸 息 切 れ 頭 痛 食 欲 不 振 疲 れやすい などがあります 走 査 電 顕 で 見



Similar documents
1章A_責了.indd

5 月 19 日 5 新 生 児 の 呼 吸 障 害 GIO: 新 生 児 期 に 生 じる 呼 吸 障 害 の 病 態 の 特 徴 を 説 明 でき 胸 部 XPから 診 断 できる SBO: 1. 新 生 児 呼 吸 障 害 の 病 態 に 基 づく 症 状 の 特 徴 を 説 明 できる 2.

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

ⅰ_本扉.indd

三 大 ( 炭 水 化 物 たんぱく 質 脂 質 ) たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 水 分 灰 分 暫 定 上 限 量 目 標 量 推 定 平 均 必 要 量 目 安 量 or 推 奨 量 耐 容 上 限 量 15~34g 46g~102g 102g 29.52g 45.9g 推 定 平 均

27477_Ł\”ƒ.ec6

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

- 糖 結 合 質 変 性 劣 化 糖 - 炭 水 化 物 糖 + 食 物 繊 維 理 解 助 糖 取 上 酸 化 - 酸 化 合 病 気 酸 化 酸 化 活 性 酸 素 言 葉 目 機 会 多 思 比 言 葉 聞 思 体 内 酸 化 直 接 的 病 気 老 化 惹 起 遠 巻 病 気 老 化 要

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

第 3 回 肥 満 質 質 基 本 形 酸 質 胃 腸 酵 素 酸 分 解 小 腸 吸 収 血 中 注 入 酸 各 細 胞 質 材 料 使 不 要 質 分 解 再 利 用 糖 不 足 酸 肝 臓 窒 素 除 去 糖 生 成 源 低 血 糖 時 補 充 大 栄 養 素 脂 肪 炭 水 化 物 大 栄

人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

目次

<96DA8E9F81698D8791CC A2E786C73>


Microsoft Word - 2章.doc

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

< F2D819B92CA926D E9693E A2E6A7464>

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

Microsoft PowerPoint - さいたま市 pptx

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

<4D F736F F F696E74202D C928D4E C182C4967B939682C991CC82C982A282A282CC F4390B394C529>

10w.xdw

アフターケア.indd

会 計 士 大 会 計 事 務 所 立 上 70 歳 会 計 士 顧 客 計 算 指 摘 単 純 計 算 思 確 誤 後 多 半 年 後 医 者 中 期 診 断 受 元 経 営 者 若 頃 経 営 80 歳 頭 切 言 正 月 用 嫁 節 料 理 作 翌 日 机 節 料 理 懸 命 探 洋 服 出

先行研究のサマリー

Microsoft Word - Ⅲ-fin.doc

各論_1章〜7章.indd

【資料1】栄養強調表示等について

○00表紙

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

Taro-条文.jtd

Microsoft Word - H25普通会計決算状況 .docx

PowerPoint プレゼンテーション


2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

カラーP1.indd

診療行為コード

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

萩 市 立 小 中 学 校 施 設 耐 震 化 計 画 はじめに 平 成 7 年 1 月 の 阪 神 淡 路 大 震 災 以 後 近 年 まで 全 国 的 に 大 規 模 な 地 震 が 発 生 しており 公 共 施 設 の 耐 震 性 の 確 保 が 改 めて 重 要 視 されている このような

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

1 年 女 子 保 健 体 育 生 徒 は 主 体 的 に 授 業 に 取 り 組 んでいる しかし 周 りが 動 かないと 動 けない 場 面 が 見 られる 体 育 係 が 声 掛 けをしているが 今 後 は 体 育 係 の 声 掛 けがなくても 動 けるようにしていく 運 動 が 苦 手 な

untitled

肝機能検査の基礎

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

(2) 騒 音 振 動 の 防 止 対 策 工 場 事 業 場 の 規 制 基 準 工 場 事 業 場 の 騒 音 及 び 振 動 は 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 及 び 静 岡 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 によって 規 制 されており 市 長 ( 平 成

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

第 2 部 各 論 1 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 及 び 健 康 課 題 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 から, 柏 市 の 健 康 課 題 を 抽 出 します 柏 市 の 現 状 データ 疾 病 の 指 摘 状 況 再 掲 図 4 成 人 の 疾 病 の 指 摘

子 育 てをサポート サポートする 休 暇 等 制 度 1 出 産 前 後 の 休 暇 休 暇 等 名 称 妊 娠 出 産 後 通 院 休 暇 ( 特 別 休 暇 ) 妊 娠 中 の 職 員 及 び 出 産 後 1 年 以 内 の 職 員 が 保 健 指 導 又 は 健 康 審 査 を 受 ける 場

○00表紙

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

30 ~ 60 歳 代 の 男 性 の 肥 満 者 単 身 者 子 育 てを 担 う 世 代 へのメッセージ 肥 満 が 気 になる 方 々へ 1 食 事 はバランス 良 く! 夕 食 は 軽 めに! 男 性 は 特 に 30 歳 代 から 肥 満 が 増 えてきます バランスの 良 い 例 バラン

EST_  H.8.6.

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

花 粉 症 とは 花 粉 症 とは 花 粉 によって 生 じるアレルギー 疾 患 の 総 称 です 主 にアレルギー 性 鼻 炎 とアレルギー 性 結 膜 炎 が 生 じます アレルギー 性 鼻 炎 とは 花 粉 が 鼻 に 入 ると 鼻 汁 ( 鼻 水 )が 出 る くしゃみが 出 る その 後

H27年報

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について_3

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

Microsoft Word - ”‚Š¿…V…−†[…YNo19-7.doc

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

_si00421

第12回 代謝統合の破綻 (糖尿病と肥満)

定款


4 食 育 の 視 点 様 々な 食 品 にはそれぞれ 栄 養 的 な 特 徴 があること 心 身 の 健 康 日 常 食 べている 食 品 や 料 理 の 名 前 や 形 を 知 ること 食 品 を 選 択 する 能 力 5 題 材 の 指 導 評 価 計 画 ( 総 時 数 1 時 間 ) 次

列 とオメガ 3 系 列 の 多 い 食 品 も 分 けられておらず 主 菜 においてオメガ 系 列 の 多 い 肉 と オメガ 3 系 列 の 多 い 魚 が 区 別 されていないことが 問 題 であった 食 品 成 分 表 を 比 較 したところ 日 本 と 比 較 して 中 国 においては 肉

平 成 27 年 度 大 学 生 の 食 生 活 等 生 活 習 慣 調 査 結 果 1 目 的 平 成 25 年 3 月 に 策 定 された 健 康 日 本 21あいち 新 計 画 の 栄 養 食 生 活 分 野 の 目 標 項 目 では 2~6 歳 代 の 肥 満 者 の 割 合 と2~3 歳

<4D F736F F F696E74202D208CF68A4A E836C B8AAE90AC2E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

1 野 人 口 と 高 齢 化 1 (1) 人 口 推 移 と 高 齢 化 率 (2) 高 齢 者 人 口 推 計 2 民 医 療 費 動 向 2 (1) 民 医 療 費 推 移 (2)1 人 当 たり 民 医 療 費 状 況 (3)1 人 当 たり 後 期 高 齢 者 ( 老 人 ) 医 療 費

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

Microsoft Word - 【参考資料】トラック輸送状況の実態調査結果概要

Microsoft Word 運営方針(本編)

カラオケについて カラオケは 良 い 利 用 している 方 をあまり 見 たことがない マッサージについて 利 用 者 が 常 連 化 しており 多 くの 市 民 が 利 用 できるサービスとは 言 え ない ワンコイン 型 の 機 器 にして 受 益 者 負 担 と 一 人 当 たりの 利 用 者

神 経 系 統 の 機 能 神 経 系 統 の 機 能 の 著 しい 障 害 とは 脳 の 器 質 障 害 四 肢 その 他 の 神 経 の 損 傷 によって 生 じる 灼 熱 痛 脳 神 経 及 び 脊 髄 神 経 の 外 傷 その 他 の 原 因 による 神 経 痛 等 により 特 に 軽 易

1_2013BS(0414)

< F31332D91CF906B89BB8C7689E68F912E6A7464>

スライド 1

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

untitled

Taro-4-1-4糖尿病(PDF用).jtd

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

分 で 88% 30 分 で 57% 60 分 後 は 肝 臓 など 貯 蔵 庫 から 補 給 して 63% 120 分 後 71% と いうように 30 分 位 で 約 半 分 になってしまう 充 分 摂 っていると 思 われても 消 耗 が 激 しく て 残 存 量 は 意 外 に 少 ないこと

伊勢崎市職員職場復帰支援制度

Microsoft Word - 概況(確定版).doc

目  次

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

こうした 経 緯 を 踏 まえ 当 該 製 剤 の 供 給 が 安 定 するまでの 間 は これら 2 疾 患 の 適 応 が 認 められていない 下 記 2 の 免 疫 グロブリン 3 製 剤 が 使 用 された 場 合 であっても 診 療 報 酬 の 審 査 にあたり 柔 軟 な 対 応 がなさ

Transcription:

-- - 0 - --

貧 血 とは 貧 血 とは 循 環 している 血 液 中 の 赤 血 球 数 が 少 ない 場 合 の 総 称 です 貧 血 になり 現 れる 症 状 として めまい 立 ちくらみ 顔 色 が 悪 い 動 悸 息 切 れ 頭 痛 食 欲 不 振 疲 れやすい などがあります 走 査 電 顕 で 見 た 赤 血 球 これらの 状 況 は 体 の 各 器 官 の 酸 素 不 足 によっておこる 症 状 で す 赤 血 球 は 酸 素 を 運 ぶ 大 事 な 役 割 をしていると 聞 いたことがある 方 は 多 いと 思 います 赤 血 球 内 に ヘモグロビン という 大 量 のタンパク 質 があり このヘモグロビンが 肺 を 通 過 するときに 酸 素 と 結 合 し 体 内 に 循 環 する 際 酸 素 が 足 りない 細 胞 に 酸 素 を 供 給 していま す 細 胞 組 織 に 酸 素 が 大 量 にあると 酸 素 は 供 給 せず 酸 素 が 少 ない 場 所 には 酸 素 量 が 十 分 になるように 供 給 します 細 胞 組 織 の 酸 素 量 は ヘモグロビンによって 調 整 されていま す ヘモグロビン 鉄 分 が 不 足 すると 貧 血 になる と 聞 かれた 方 も 多 いと 思 いますが ヘモグロビンの 中 には 鉄 分 (Fe²+)が 存 在 し この 鉄 分 が 酸 素 と 結 合 することにより 酸 をを 運 搬 す ることができています 貧 血 は 酸 素 を 各 器 官 へ 正 常 に 供 給 できていない 状 態 ですので 原 因 要 因 は 大 きく 分 けて 以 下 の 事 が 問 題 になります (1) 赤 血 球 が 正 常 に 作 られない (2)ヘモグロビンが 正 常 に 作 られない (3) 鉄 分 の 不 足 により 酸 素 供 給 機 能 が 正 常 ではない 大 きく 分 けると これらの 事 が 考 えられます -- - 1 - --

貧 血 の 原 因 とは 貧 血 の 原 因 は 赤 血 球 の 合 成 から 崩 壊 までの 間 多 くの 局 面 における 障 害 があるため 簡 単 にまとめます 鉄 欠 乏 性 貧 血 通 常 大 半 の 貧 血 と 診 断 される 場 合 は 鉄 欠 乏 性 貧 血 です ヘモグロビンを 生 成 するときの 鉄 分 が 不 足 して ヘモグロビンが 十 分 に 作 り 出 せな いために 場 合 です 体 内 の 鉄 の 総 量 は 4~5gであり その 約 3/4がヘモグロビン 内 の 鉄 約 1/4 が 肝 臓 脾 臓 骨 髄 腸 上 皮 等 で 貯 蔵 されており 残 りは 筋 肉 内 にあります 体 内 で 利 用 した 鉄 の 一 日 の 排 泄 量 は1mg 程 度 とわずかであり ほとんどは 再 生 利 用 されています そのため 一 日 の 鉄 の 吸 収 量 は 1mg 程 度 で 良 く 食 品 で 多 く 摂 取 しても 鉄 を 吸 収 する 速 度 は 遅 いため ほとんどは 吸 収 されないまま 排 出 されてしまいます 1mg 程 度 の 最 低 限 の 摂 取 量 が 足 りない 状 態 が 続 いた 場 合 に 貧 血 になります 失 血 性 貧 血 怪 我 などの 出 血 の 場 合 赤 血 球 自 体 が 減 少 しておこる 貧 血 です 女 性 は 月 一 回 の 月 経 で 約 20gの 鉄 を 失 うため 潜 在 的 な 鉄 の 欠 乏 状 態 にあるた めに 貧 血 になることがあります また 妊 娠 中 出 産 時 の 出 血 授 乳 のために 多 くの 鉄 分 が 無 くなるために 貧 血 にな ります 再 生 不 良 性 貧 血 血 液 は 骨 髄 で 作 られますが 骨 髄 の 欠 損 によりおこる 貧 血 です 例 えば 核 爆 弾 の 爆 発 によるγ 線 に 曝 露 (ばくろ)された 場 合 は 完 全 に 骨 髄 が 破 壊 をきたします γ 線 の 一 つに セシウムがなどがあります また 過 剰 なX 線 治 療 や 製 造 業 で 使 う 特 殊 な 薬 剤 でも 骨 髄 を 破 壊 することがあり ます 巨 赤 芽 球 性 貧 血 赤 血 球 やヘモグロビンの 生 成 に 欠 かせない 栄 養 素 ビタミンB12 や 葉 酸 等 が 不 足 し 赤 血 球 が 過 度 に 大 きくなるなるため 赤 血 球 の 必 要 数 が 作 られなくなり 極 度 の 赤 血 球 不 足 に 陥 り 貧 血 になります 胃 の 全 摘 手 術 後 の 貧 血 も 巨 赤 芽 球 性 貧 血 を 起 こします -- - 2 - --

溶 血 性 貧 血 赤 血 球 は 製 造 されてからの 寿 命 は 約 120 日 間 です この 赤 血 球 が さまざまな 理 由 で 早 く 寿 命 を 迎 える 場 合 です 製 造 の 早 さより 破 壊 される 早 さが 早 い 場 合 です 多 くは 遺 伝 的 なものになります これらのように 原 因 は 様 々ですが 先 天 性 や 事 故 怪 我 手 術 等 の 特 別 な 場 合 を 除 き 原 因 や 要 因 についてこの 書 籍 には 記 載 いたします 特 別 な 場 合 を 除 けば 貧 血 の 原 因 要 因 になるものがあります 鉄 分 不 足 ビタミンB12 葉 酸 不 足 肝 臓 の 機 能 低 下 ( 鉄 分 を 貯 蔵 する 機 能 の 低 下 を 招 く) 一 番 重 要 なことは 貧 血 の 症 状 は めまいやふらつきなど 各 器 官 細 胞 に 酸 素 が 正 し く 供 給 されていないためにおこっています 万 が 一 ヘモグロビン 量 が 足 りない 貧 血 の 状 態 でも 各 器 官 細 胞 に 酸 素 が 正 しく 供 給 されているのであれば めまいやふらつきの 症 状 は 発 症 しないことになります そのため 貧 血 と 診 断 されても 誰 が 見 ても 元 気 で 生 き 生 きしている 方 は 多 くいるこ とは 事 実 です 鉄 分 不 足 鉄 分 が 不 足 する 理 由 は 2 つあります 1 鉄 分 の 摂 取 不 足 2 鉄 分 の 吸 収 が 正 常 に 行 えない 1 鉄 分 の 摂 取 不 足 一 日 の 鉄 の 吸 収 量 は 1mg 程 度 なのですが 胃 からの 吸 収 速 度 が 遅 いために 男 性 で 7.0mg 女 性 で 6.0mgが 推 奨 されています -- - 3 - --

月 経 時 には 10.5mg 妊 娠 時 には 20mgが 推 奨 されています 鉄 を 含 む 食 品 を 取 り 入 れれば 良 いので 多 く 含 む 食 品 を 記 載 します レバー 卵 の 卵 黄 あおのり ひじき 等 が 多 く 含 まれます 味 噌 にも 含 まれていますので 好 き 嫌 いなく 和 食 を 食 べている 限 り 鉄 分 不 足 はおこ らないと 考 えていただければよいと 思 います 2 鉄 分 の 吸 収 が 正 常 に 行 えない 鉄 は 胃 から 吸 収 されますので 胃 の 機 能 が 正 常 ではない 場 合 吸 収 力 も 下 がります 胃 炎 や 胃 潰 瘍 など 頻 繁 に 胃 の 障 害 がある 場 合 は 胃 への 血 行 不 良 による 障 害 も 考 え られます 胃 への 血 行 不 良 障 害 については 後 で 記 載 します ビタミンB12 葉 酸 不 足 不 足 する 理 由 は 2 つあります 1 摂 取 不 足 2 吸 収 が 正 常 に 行 えない 1 摂 取 不 足 ビタミンB12 は 貝 類 を 始 め 魚 のり レバーなどに 多 く 含 まれます 葉 酸 は レバー ホウレンソウなどの 緑 野 菜 に 多 く 含 まれます 2 吸 収 が 正 常 に 行 えない ビタミンB12 は 胃 酸 の 働 きを 利 用 して 小 腸 で 吸 収 され 肝 臓 に 蓄 積 されます 葉 酸 は 小 腸 で 吸 収 され 肝 臓 に 蓄 積 されます 胃 の 障 害 腸 の 障 害 がある 場 合 吸 収 力 が 下 がります 肝 臓 の 機 能 低 下 ( 鉄 分 等 を 貯 蔵 する 機 能 の 低 下 を 招 く) 肝 臓 では 鉄 分 ビタミンB12 葉 酸 を 蓄 積 する 機 能 を 持 っています そのため 肝 臓 の 機 能 低 下 が 生 じた 場 合 貧 血 に 繋 がります 肝 臓 の 機 能 低 下 は 肝 臓 への 血 行 不 良 によりおこります 肝 臓 への 血 行 不 良 障 害 については 後 で 記 載 します -- - 4 - --

胃 小腸 肝臓の血行不良障害とは 人体の各器官は 酸素や栄養を必要とします 胃や小腸等は 食物を消化し栄養素を吸収する大事な役割を果たしています 食品を消化し栄養を吸収する際には 空腹時よりもさらに多くの血液を利用しますが 空腹時と同じ量の血液量では 栄養や酸素が足りないために十分な働きができないこ とになります また肝臓も同様 必要量の血液が供給されない場合は 機能を十分に果たせません 痛みやしびれの場合 筋肉が緊張すると筋肉内の血管が圧迫され 血行不良がおきる ことは周知のことと思います しかし 内臓の場合 筋肉の緊張により血管の圧迫がおこり 血行不良がおこってい ることは考えにくいことなのです 図 臨床のための解剖学 -- - 5 - -- より

食 事 について 食 生 活 に 大 きく 偏 りがある 場 合 筋 肉 への 栄 養 も 偏 り 代 謝 や 老 廃 物 の 排 出 が 正 常 に 行 えなくなります 貧 血 の 原 因 の 一 つとして 鉄 分 不 足 がありますが 鉄 分 だけ 大 量 に 摂 取 しても 吸 収 や ヘモグロビンの 生 成 が 正 常 になるわけではありません 数 多 くの 栄 養 素 が 関 係 して 各 臓 器 は 正 常 に 機 能 していることを 理 解 してください 健 康 的 でバランスの 良 い 食 事 とは 6つの 基 礎 食 品 群 をバランス 良 く 摂 取 するこ とです 6つの 基 礎 食 品 群 とは 第 1 群 魚 肉 卵 大 豆 大 豆 食 品 第 2 群 牛 乳 乳 製 品 海 藻 小 魚 類 第 3 群 緑 黄 色 野 菜 第 4 群 淡 色 野 菜 果 物 第 5 群 米 パン めん 穀 類 いも 類 砂 糖 第 6 群 油 脂 類 脂 肪 の 多 い 食 品 多 忙 な 毎 日 の 中 で これだけの 食 品 の 品 目 を 把 握 して 毎 日 バランスよく 食 べるのは とても 難 しいことだと 思 います 鉄 分 に 関 して 言 えば 多 くの 食 品 に 含 まれていますのでいろいろな 種 類 の 食 品 を 摂 取 すれば それほど 気 にする 必 要 はありません インスタント 食 品 や スナック 菓 子 等 偏 った 食 生 活 は 止 めて より 多 くの 食 品 をバ ランス 良 く 摂 るように 心 がけてください サプリメントに 頼 る 多 くの 方 は サプリメントだけで 十 分 だと 錯 覚 し 食 事 をおろそ かにしがちになり その 他 の 栄 養 素 を 摂 取 できないことが 多 く 病 気 になる 方 が 多 い ので 私 はお 勧 めはしていません -- - 7 - --

筋 肉 の 緊 張 とは 筋 肉 が 緊 張 しているときは 筋 肉 に 縮 む 力 が 働 くために 筋 肉 内 の 血 管 を 圧 迫 します 筋 肉 を 緊 張 させている 緊 張 成 分 が 筋 肉 から 排 出 されず 滞 るため いつまでも 筋 肉 は 緊 張 し 続 けます そして 緊 張 した 筋 肉 は 伸 縮 しづらいため その 周 辺 の 筋 肉 は 今 まで 以 上 の 運 動 を 必 要 とし さらに 緊 張 し 続 けます 緊 張 する 筋 肉 の 範 囲 ( 体 積 )は どんどん 大 きくなります まさに 悪 循 環 この 悪 循 環 を 繰 り 返 し 筋 肉 内 を 通 っている 神 経 の 圧 迫 がおこり 始 めます この 神 経 の 圧 迫 で 内 臓 へ 通 っている 神 経 の 伝 達 機 能 障 害 がおこります -- - 8 - --