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経 営 者 保 証 に 関 するガイドライン に 基 づく 保 証 債 務 の 整 理 に 係 る 課 税 関 係 の 整 理 目 次 平 成 26 年 1 月 16 日 制 定 Q1 主 たる 債 務 と 保 証 債 務 の 一 体 整 理 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合... 2 Q2 主 たる 債 務 について 既 に 法 的 整 理 ( 再 生 型 )が 終 結 した 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイムラグなし) 4 Q3 過 去 に 主 たる 債 務 について 法 的 整 理 ( 再 生 型 )により 整 理 がなされた 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイ ムラグあり)... 6 Q4 主 たる 債 務 について 既 に 法 的 整 理 ( 清 算 型 )が 終 結 した 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイムラグなし) 8 1

Q1 主 たる 債 務 と 保 証 債 務 の 一 体 整 理 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 甲 社 は この 数 年 間 業 績 不 振 が 続 いており 債 務 超 過 の 状 態 に 陥 ったことから 今 般 中 小 企 業 再 生 支 援 協 議 会 による 再 生 支 援 スキームを 利 用 して 甲 社 の 再 生 計 画 を 策 定 するとともに 本 ガイドラインに 基 づき 甲 社 の 経 営 者 で 保 証 人 である 乙 氏 に よる 弁 済 も 当 該 再 生 計 画 の 内 容 に 含 めることとしました 主 たる 債 務 者 甲 社 の 債 務 は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) 本 ガイドラインによる 保 証 債 務 の 整 理 申 立 て 時 の 乙 氏 の 保 有 資 産 の 価 額 は 30 百 万 円 ( 自 宅 兼 店 舗 20 百 万 円 0 百 万 円 )です 中 小 企 業 再 生 支 援 協 議 会 による 再 生 支 援 スキームを 利 用 して 策 定 された 甲 社 の 再 生 計 画 ( 保 証 人 である 乙 氏 による 弁 済 も 含 む)に 全 金 融 債 権 者 (A 銀 行 B 銀 行 C 銀 行 )が 同 意 して 次 のとおり 甲 社 の 債 務 及 び の 整 理 を 一 体 的 に 行 うこととなりました 1 乙 氏 の 残 存 資 産 については 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 百 万 円 と 甲 社 の 事 業 継 続 に 必 要 となる 乙 氏 の 自 宅 兼 店 舗 20 百 万 円 とし 残 りの 乙 氏 の 資 産 9 百 万 円 を 返 済 に 充 当 する 2 返 済 後 の 甲 社 の 債 務 91 百 万 円 のうち 41 百 万 円 の 債 権 放 棄 を 行 い 50 百 万 円 ま で 減 額 する ( 注 )A 銀 行 B 銀 行 C 銀 行 の 間 で 上 記 の1の 返 済 及 び 上 記 2の 債 権 放 棄 に 係 る 損 失 の 負 担 については 応 分 とする 甲 社 の 再 生 計 画 が 合 理 的 な 再 生 計 画 であるという 前 提 にたった 場 合 乙 氏 の 残 存 保 証 債 務 50 百 万 円 について 免 除 を 行 ったとしても 甲 社 から 回 収 が 見 込 まれる 部 分 の 保 証 債 務 の 免 除 を 行 ったに 過 ぎず 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことか ら 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じ ないものと 解 して 差 し 支 えありませんか また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないものと 解 して 差 し 支 え ありませんか 9 返 済 41 債 務 免 除 50 附 従 性 に より 減 額 0 自 宅 兼 店 舗 20 50 50 保 証 免 除 9 返 済 自 宅 兼 店 舗 20 ( 注 ) の 免 除 に 際 しては ガイドライン7(3)5に 基 づき 乙 氏 による 誠 実 な 情 報 開 示 と 表 明 保 証 及 び 全 金 融 債 権 者 がその 適 格 性 を 認 める 甲 社 の 顧 問 税 理 士 によるそ 2

の 適 正 性 の 確 認 を 経 て を 把 握 し 乙 氏 が 開 示 した 資 産 の 状 況 について 事 実 と 異 なることが 判 明 した 場 合 に 免 除 保 証 債 務 及 び 免 除 期 間 分 の 延 滞 利 息 も 付 した 上 で 追 加 弁 済 を 行 うことを 乙 氏 と 全 金 融 債 権 者 が 合 意 し 書 面 で 契 約 し 中 立 かつ 公 正 な 第 三 者 である 中 小 企 業 再 生 支 援 協 議 会 による 再 生 支 援 スキームにおける 検 討 委 員 会 の 委 員 の 確 認 報 告 を 経 ています( 以 下 Q4まで 同 様 の 手 続 きを 経 ています ) A1 Q1のとおりに 解 して 差 し 支 えありません ( 理 由 ) 1 主 たる 債 務 の 整 理 が 私 的 整 理 手 続 により 行 われる 場 合 主 たる 債 務 である 甲 社 の 債 務 が 91 百 万 円 から 50 百 万 円 に 減 額 されれば はその 附 従 性 ( 民 法 448 条 )により 50 百 万 円 に 減 額 されます 2 全 金 融 債 権 者 が 残 債 務 に 付 されている 50 百 万 円 について 免 除 したとしても 偶 発 債 務 を 免 除 したにすぎず 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないこととなります 3 また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないこととなります なお 本 事 例 では 主 たる 債 務 と 保 証 債 務 の 一 体 整 理 が 行 われることとなります が 私 的 整 理 手 続 により 策 定 される 主 たる 債 務 者 甲 社 の 再 生 計 画 が 合 理 的 な 再 生 計 画 であることを 前 提 とすれば 全 金 融 債 権 者 が 当 該 計 画 に 基 づき 行 う 甲 社 に 対 する 債 権 放 棄 による 損 失 (41 百 万 円 )については 原 則 として 法 人 税 基 本 通 達 9-4-2の 取 扱 いにより 損 金 の 額 に 算 入 することができるものと 考 えられま す ( 注 ) 上 記 ケースと 異 なり 中 小 企 業 の 金 融 債 務 について 経 営 者 により 実 質 的 に 経 営 者 保 証 と 同 等 の 効 果 が 期 待 される 併 存 的 債 務 引 受 がなされた 場 合 における 当 該 経 営 者 に 対 する 債 権 (ガイドライン 脚 注 2 3 参 照 )について 金 融 債 権 者 から 返 済 の 免 除 がされたときは 当 該 経 営 者 は 経 済 的 利 益 の 供 与 を 受 けたことになり 債 務 免 除 益 が 生 じますが( 所 得 税 基 本 通 達 36-15) その 債 務 免 除 益 のうち 債 務 者 が 資 力 を 喪 失 して 債 務 を 弁 済 することが 著 しく 困 難 であると 認 められる 場 合 に 受 けたものについては 課 税 関 係 は 生 じないことになります ( 所 得 税 基 本 通 達 36-17)( 以 下 Q4まで 同 様 です ) ( 注 )この 税 務 上 の 取 扱 いについては 中 小 企 業 庁 及 び 金 融 庁 から 国 税 庁 に 確 認 済 みです( 以 下 Q4まで 同 様 です) 3

Q2 主 たる 債 務 について 既 に 法 的 整 理 ( 再 生 型 )が 終 結 した 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイムラグなし) 甲 社 は この 数 年 間 業 績 不 振 が 続 いており 債 務 超 過 の 状 態 に 陥 ったことから 今 般 民 事 再 生 手 続 を 申 し 立 てて 再 生 計 画 を 策 定 することとなりました また 同 時 に 甲 社 の 経 営 者 で 保 証 人 である について 本 ガイドラインに 従 い 特 定 調 停 手 続 を 利 用 して 整 理 することとなりました 主 たる 債 務 者 甲 社 の 債 務 は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) 甲 社 の 経 営 者 で 保 証 人 である は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) 保 証 債 務 の 整 理 申 立 て 時 の 乙 氏 の 保 有 資 産 の 価 額 は 21 百 万 円 ( 自 宅 兼 店 舗 20 百 万 円 百 万 円 )です 甲 社 の 再 生 計 画 及 び 乙 氏 の 弁 済 計 画 の 内 容 は 次 のとおりであり 全 金 融 債 権 者 は 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 保 証 債 務 の 履 行 請 求 額 の 経 済 合 理 性 について 甲 社 の 債 務 と を 一 体 として 判 断 して を 免 除 するこ ととしています 甲 社 の 再 生 計 画 甲 社 の 債 務 を 百 万 円 から 50 百 万 円 に 減 額 する 乙 氏 の 弁 済 計 画 乙 氏 の 残 存 資 産 については 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 百 万 円 と 甲 社 の 事 業 継 続 に 必 要 となる 乙 氏 の 自 宅 兼 店 舗 20 百 万 円 とし 百 万 円 を 全 額 免 除 する ( 注 )A 銀 行 B 銀 行 C 銀 行 の 間 で 甲 社 に 対 する 債 権 放 棄 に 係 る 損 失 の 負 担 については 応 分 とする 甲 社 の 再 生 計 画 の 認 可 後 全 金 融 債 権 者 が 乙 氏 の 弁 済 計 画 に 同 意 して 保 証 債 務 ( 百 万 円 )の 免 除 を 実 施 しました この 場 合 全 金 融 債 権 者 は 甲 社 の 債 務 と を 一 体 として 判 断 した 上 で 甲 社 の 事 業 継 続 に 必 要 となる 資 産 を 残 存 資 産 に 含 めることで 回 収 見 込 額 の 最 大 化 を 図 ったものであり 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないものと 解 して 差 し 支 えありませんか また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないものと 解 して 差 し 支 え ありませんか 50 債 務 免 除 保 証 免 除 50 自 宅 兼 店 舗 20 自 宅 兼 店 舗 20 4

A2 Q2のとおりに 解 して 差 し 支 えありません ( 理 由 ) 1 主 たる 債 務 の 整 理 が 民 事 再 生 手 続 により 行 われる 場 合 民 事 再 生 法 177 条 2 項 にて 再 生 計 画 の 効 力 は 保 証 人 に 影 響 を 及 ぼさないこととされているため 主 た る 債 務 者 である 甲 社 の 債 務 が 百 万 円 から50 百 万 円 に 減 額 されても 乙 氏 の 保 証 債 務 は 百 万 円 のまま 残 存 することになります 2 全 金 融 債 権 者 は 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 甲 社 の 債 務 と を 一 体 として 判 断 して 百 万 円 と 甲 社 の 事 業 継 続 に 必 要 となる 乙 氏 の 自 宅 兼 店 舗 20 百 万 円 を 乙 氏 の 手 元 に 残 すこととし 百 万 円 を 全 額 免 除 したとのことですが 現 実 に 履 行 される 前 の 保 証 債 務 を 免 除 したとしても 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないこととなります 3 また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないこととなります なお 本 事 例 では 主 たる 債 務 の 整 理 と 保 証 債 務 の 整 理 が 同 時 に 行 われることと なりますが 主 たる 債 務 について 民 事 再 生 法 の 規 定 に 基 づき 甲 社 の 再 生 計 画 の 認 可 決 定 があった 場 合 において 当 該 決 定 により 切 り 捨 てられることとなった 金 額 (50 百 万 円 )については 全 金 融 債 権 者 において 貸 倒 れとして 損 金 の 額 に 算 入 す ることができるものと 考 えられます( 法 人 税 基 本 通 達 9-6-1(1)) ( 注 ) 保 証 債 務 のみを 整 理 するに 当 たり 本 ガイドライン7(3)4のとおり 準 則 型 私 的 整 理 手 続 によらず 支 援 専 門 家 等 の 斡 旋 によった 場 合 であっても 本 ガイドラインの 要 件 を 満 たす 合 理 的 な 弁 済 計 画 を 策 定 し 対 象 債 権 者 としても 一 定 の 経 済 合 理 性 が 認 められる 範 囲 で 保 証 債 務 を 減 免 免 除 する 場 合 には 上 記 と 同 様 に 取 り 扱 われます( 以 下 Q4まで 同 様 です ) 5

Q3 過 去 に 主 たる 債 務 について 法 的 整 理 ( 再 生 型 )により 整 理 がなされた 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイ ムラグあり) 甲 社 は 過 去 に 会 社 更 生 手 続 を 申 し 立 てて 更 生 計 画 を 策 定 し その 認 可 を 得 て 負 債 整 理 を 行 いました 会 社 更 生 手 続 申 立 て 時 点 の 主 たる 債 務 者 甲 社 の 債 務 は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) 甲 社 の 経 営 者 で 保 証 人 である 乙 氏 の 保 証 債 務 は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 )であり この 更 生 計 画 により 甲 社 の 債 務 は 百 万 円 から 50 百 万 円 に 減 額 されました 甲 社 の 更 生 計 画 の 認 可 が 行 われた 後 に 乙 氏 は 自 身 の 保 証 債 務 百 万 円 につ いて 本 ガイドラインに 基 づき 特 定 調 停 手 続 を 利 用 して 保 証 債 務 の 整 理 を 開 始 する こととしました 保 証 債 務 の 整 理 申 立 て 時 の 乙 氏 の 保 有 資 産 の 価 額 は 21 百 万 円 ( 自 宅 20 百 万 円 百 万 円 )であり 弁 済 計 画 の 内 容 は 次 のとおりです 1 乙 氏 の 残 存 資 産 については ガイドライン7(3)3に 従 い 破 産 手 続 における 自 由 財 産 の 範 囲 内 であると 考 えられる 0.99 百 万 円 とする 2 残 りの 20.01 百 万 円 (21 百 万 円 -0.99 百 万 円 )を 返 済 に 充 当 した 上 で 残 余 の 保 証 債 務 79.99 百 万 円 を 免 除 する ( 注 )A 銀 行 B 銀 行 C 銀 行 の 間 で 返 済 は 応 分 とする 全 金 融 債 権 者 が 乙 氏 の 弁 済 計 画 に 同 意 して 保 証 債 務 の 免 除 を 実 施 しました この 場 合 乙 氏 の 残 存 資 産 について 破 産 手 続 における 自 由 財 産 の 範 囲 内 として 残 余 を 返 済 に 充 当 したものであり 残 存 保 証 債 務 の 免 除 による 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないものと 解 して 差 し 支 えありませんか また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないものと 解 して 差 し 支 えあ りませんか 50 債 務 免 除 20.01 返 済 50 79.99 保 証 免 除 20.01 返 済 自 宅 20 現 金 0.99 6

A3 Q3のとおりに 解 して 差 し 支 えありません ( 理 由 ) 1 主 たる 債 務 の 整 理 が 会 社 更 生 手 続 により 行 われる 場 合 会 社 更 生 法 203 条 2 項 にて 更 生 計 画 の 効 力 は 保 証 人 に 影 響 を 及 ぼさないこととされているため 主 た る 債 務 である 甲 社 の 債 務 が 百 万 円 から50 百 万 円 に 減 額 されても 乙 氏 の 保 証 債 務 は 百 万 円 のまま 残 存 することになります 2 保 証 債 務 の 整 理 開 始 前 に 会 社 更 生 手 続 の 認 可 がなされている 場 合 全 金 融 債 権 者 は 百 万 円 からの 回 収 を 期 待 し 得 る 状 況 にありますが 本 ガ イドラインに 従 い 破 産 手 続 における 自 由 財 産 0.99 百 万 円 を 乙 氏 の 残 存 資 産 とし て 現 実 に 履 行 される 前 の 残 存 保 証 債 務 を 免 除 したとしても 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 保 証 人 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないこととなります 3 また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないこととなります 7

Q4 主 たる 債 務 について 既 に 法 的 整 理 ( 清 算 型 )が 終 結 した 保 証 債 務 の 免 除 を 既 存 の 私 的 整 理 手 続 により 行 った 場 合 ( 法 的 整 理 からのタイムラグなし) 甲 社 は この 数 年 間 業 績 不 振 が 続 いており 債 務 超 過 の 状 態 に 陥 ったことから 今 般 特 別 清 算 開 始 の 申 立 てをし 負 債 整 理 を 行 うこととなりました また 同 時 に 甲 社 の 経 営 者 で 保 証 人 である について 本 ガイドラインに 従 い 特 定 調 停 手 続 を 利 用 して 整 理 することとなりました 主 たる 債 務 者 甲 社 の 債 務 は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) は 百 万 円 (A 銀 行 70 百 万 円 B 銀 行 20 百 万 円 C 銀 行 10 百 万 円 ) 保 証 債 務 の 整 理 申 立 て 時 の 乙 氏 の 保 有 資 産 の 価 額 は 21 百 万 円 ( 自 宅 20 百 万 円 百 万 円 )です 甲 社 の 特 別 清 算 に 係 る 協 定 及 び 乙 氏 の 弁 済 計 画 の 内 容 は 次 のとおりであり 全 金 融 債 権 者 は 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 保 証 債 務 の 履 行 請 求 額 の 合 理 性 につい て 甲 社 の 債 務 と を 一 体 として 判 断 して を 免 除 す ることとしています 甲 社 の 特 別 清 算 に 係 る 協 定 全 金 融 債 権 者 に 対 し 総 額 30 百 万 円 の 弁 済 をし 残 額 70 百 万 円 の 債 権 を 切 り 捨 てる 乙 氏 の 弁 済 計 画 1 乙 氏 の 残 存 資 産 については 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 破 産 手 続 にお ける 自 由 財 産 (0.99 百 万 円 )に 加 え 一 定 期 間 の 生 計 費 に 相 当 する 金 額 (1.95 百 万 円 )を 含 める( 合 計 2.94 百 万 円 ) 2 残 りの 18.06 百 万 円 (21 百 万 円 -2.94 百 万 円 )を 返 済 に 充 当 し た 上 で 残 余 の 保 証 債 務 81.94 百 万 円 を 免 除 する ( 注 )A 銀 行 B 銀 行 C 銀 行 の 間 で 上 記 2の 返 済 を 応 分 とする なお 保 証 債 務 の 免 除 額 は 全 金 融 債 権 者 が 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 乙 氏 による 甲 社 の 早 期 の 事 業 清 算 の 着 手 の 決 断 が 甲 社 の 保 有 資 産 等 の 劣 化 防 止 に 寄 与 したことなどを 総 合 的 に 勘 案 して 乙 氏 に 自 由 財 産 に 加 え 一 定 期 間 の 生 計 費 に 相 当 する 金 額 を 乙 氏 の 手 元 に 残 すことについて 合 意 し 決 定 されたものです 甲 社 の 特 別 清 算 手 続 終 結 後 全 金 融 債 権 者 が 乙 氏 の 弁 済 計 画 に 同 意 して 残 存 保 証 債 務 (81.94 百 万 円 )の 免 除 を 実 施 しました この 場 合 全 金 融 債 権 者 は 主 たる 債 務 と 保 証 債 務 を 一 体 として 判 断 した 上 で 回 収 額 の 最 大 化 を 図 ったものであり この 保 証 債 務 の 免 除 による 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないものと 解 して 差 し 支 えありませんか また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないものと 解 して 差 し 支 え ありませんか 8

債 務 免 除 70 18.06 返 済 自 宅 20 30 81.94 保 証 免 除 18.06 返 済 現 金 0.99+1.95 A4 Q4のとおりに 解 して 差 し 支 えありません ( 理 由 ) 1 主 たる 債 務 の 整 理 が 特 別 清 算 手 続 により 行 われる 場 合 会 社 法 571 条 2 項 にて 協 定 の 効 力 は 保 証 人 に 影 響 を 及 ぼさないこととされているため 主 たる 債 務 者 で ある 甲 社 の 債 務 が 百 万 円 から 30 百 万 円 に 減 額 されても は 百 万 円 のまま 残 存 することになります 2 全 金 融 債 権 者 は 本 ガイドライン7(3)3に 従 い 主 たる 債 務 と 保 証 債 務 を 一 体 として 判 断 して 乙 氏 による 甲 社 の 早 期 の 事 業 清 算 の 着 手 の 決 断 が 甲 社 の 保 有 資 産 等 の 劣 化 防 止 に 寄 与 したことなどを 総 合 的 に 勘 案 して 乙 氏 に 自 由 財 産 に 加 え 一 定 期 間 の 生 計 費 に 相 当 する 金 額 を 乙 氏 の 手 元 に 残 し 残 余 の 保 証 債 務 を 免 除 し たものであり 現 実 に 履 行 される 前 の 保 証 債 務 の 免 除 による 保 証 人 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 所 得 税 法 第 36 条 に 規 定 する 収 入 の 実 現 はなく 乙 氏 に 所 得 税 の 課 税 関 係 は 生 じないこととなります 3 また 乙 氏 に 対 する 経 済 的 利 益 の 供 与 はないことから 全 金 融 債 権 者 において 保 証 債 権 の 放 棄 に 係 る 寄 附 金 課 税 ( 法 人 税 法 37 条 )は 生 じないこととなります なお 本 事 例 では 主 たる 債 務 の 整 理 と 保 証 債 務 の 整 理 が 同 時 に 行 われることと なりますが 主 たる 債 務 について 特 別 清 算 に 係 る 協 定 の 認 可 の 決 定 があった 場 合 において 当 該 決 定 により 切 り 捨 てられることとなった 金 額 (51.94 百 万 円 =70 百 万 円 -18.06 百 万 円 )については 全 金 融 債 権 者 において 貸 倒 れとして 損 金 の 額 に 算 入 することができるものと 考 えられます( 法 人 税 基 本 通 達 9-6-1(2)) 9