益 田 市 社 会 教 育 推 進 計 画 益 田 市 教 育 委 員 会 平 成 26 年 2 月 策 定
目 次 はじめに 1 本 計 画 における 社 会 教 育 の 定 義 2 計 画 の 趣 旨 3 計 画 の 期 間 社 会 教 育 を 推 進 するための 基 本 目 標 について 4 基 本 目 標 1 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 した 教 育 の 推 進 [ 成 果 目 標 1] 地 域 の 教 育 力 の 向 上 [ 成 果 目 標 2] 家 庭 の 教 育 力 の 向 上 支 援 6 基 本 目 標 2 市 民 の 学 びの 推 進 8 [ 成 果 目 標 1] 地 域 活 動 への 子 ども 参 加 の 推 進 [ 成 果 目 標 2] 学 校 教 育 を 離 れた 大 人 への 学 習 機 会 ( 社 会 教 育 )の 充 実 基 本 目 標 3 ふるさと 教 育 の 推 進 9 [ 成 果 目 標 1] 地 域 力 の 再 構 築 [ 成 果 目 標 2] 学 びを 地 域 に 生 かす [ 成 果 目 標 3] 将 来 益 田 に 残 る 益 田 に 帰 ってきたい 益 田 に 貢 献 しよう と 思 える 環 境 づくり 10 基 本 目 標 4 社 会 教 育 関 係 団 体 の 充 実 と 人 材 育 成 11 [ 成 果 目 標 1] 社 会 教 育 関 係 団 体 の 組 織 の 充 実 [ 成 果 目 標 2] 社 会 教 育 の 市 民 リーダーの 育 成 [ 成 果 目 標 3] 社 会 教 育 行 政 関 係 者 ( 社 会 教 育 委 員 及 び 社 会 教 育 関 係 職 員 )の 資 質 向 上 12 社 会 教 育 を 推 進 するための 具 体 的 な 取 組 みについて 13
はじめに 益 田 市 では まちづくりの 指 針 として 第 5 次 益 田 市 総 合 振 興 計 画 を 策 定 し まちの 将 来 像 を 市 民 地 域 が 躍 動 し 希 望 に 輝 く 益 田 として 掲 げています 市 民 一 人 ひとりがまちづくりの 主 役 となり 地 域 が 一 体 となって 躍 動 することに よって 市 民 も 地 域 も 希 望 に 満 ちあふれるまちの 実 現 をめざすものです また 国 においては 第 二 期 の 教 育 振 興 基 本 計 画 を 閣 議 決 定 ( 平 成 25 年 6 月 14 日 )しました この 教 育 振 興 基 本 計 画 では 今 まさに 求 められているもの は 自 立 協 働 創 造 に 向 けた 一 人 一 人 の 主 体 的 な 学 び であり 一 人 ひとりが 生 涯 にわたって 能 動 的 に 学 び 続 け 必 要 とする 様 々な 力 を 養 い その 成 果 を 社 会 に 生 かしていくことが 可 能 な 生 涯 学 習 社 会 を 目 指 していく 必 要 がある と 述 べて います これらを 踏 まえて 一 人 ひとりが 生 涯 にわたって 学 び 続 けることにより その 成 果 を 益 田 市 のまちづくりに 生 かし 市 民 と 地 域 とが 希 望 に 満 ちあふれるまち の 実 現 の 一 歩 とすべく 益 田 市 教 育 委 員 会 では 益 田 市 社 会 教 育 推 進 計 画 を 策 定 いたしました これは すべての 教 育 活 動 の 基 底 となる 人 権 を 尊 重 したうえでの 計 画 です この 計 画 では 次 の4つの 基 本 目 標 を 掲 げています *1 基 本 目 標 1 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 した 教 育 の 推 進 基 本 目 標 2 市 民 の 学 びの 推 進 基 本 目 標 3 ふるさと 教 育 の 推 進 基 本 目 標 4 社 会 教 育 関 係 団 体 の 充 実 と 人 材 育 成 益 田 市 教 育 委 員 会 では この 益 田 市 社 会 教 育 推 進 計 画 に 基 づき 上 記 4つの 基 本 目 標 を 中 心 に 据 え 行 政 と 市 民 が 協 働 連 携 した 取 組 みを 推 進 していくなかで 社 会 教 育 のさらなる 発 展 と 充 実 をめざします *1 就 学 前 機 関 幼 稚 園 保 育 所 認 定 子 ども 園 をいう - 1 -
1 本 計 画 における 社 会 教 育 の 定 義 本 計 画 における 社 会 教 育 は 社 会 教 育 法 第 2 条 の 定 義 によるものとし ます 社 会 教 育 法 第 2 条 この 法 律 で 社 会 教 育 とは 学 校 教 育 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 26 号 )に 基 づき 学 校 の 教 育 課 程 として 行 われる 教 育 活 動 を 除 き 主 として 青 少 年 及 び 成 人 に 行 われる 組 織 的 な 教 育 活 動 ( 体 育 及 びレクリエーションの 活 動 を 含 む)を いう 社 会 教 育 の 位 置 付 け 教 育 による 学 習 社 会 教 育 の 活 動 区 分 教 える 者 と 学 ぶ 者 に よる 行 為 社 会 教 育 による 学 習 ( 学 校 家 庭 以 外 の 広 く 社 会 で 行 われる 教 育 ) 学 校 教 育 による 学 習 家 庭 教 育 による 学 習 自 己 学 習 学 ぶ 者 のみに よる 行 為 読 書 等 の 自 主 学 習 スポーツ 活 動 文 化 活 動 奉 仕 活 動 体 験 学 習 趣 味 やレク リエーション 活 動 に おける 学 習 等 場 所 主 体 対 象 内 容 方 法 形 態 社 会 の 中 のあらゆる 場 ( 社 会 教 育 施 設 他 ) 役 割 を 分 担 多 様 な 人 々 役 割 を 分 担 多 様 な 人 々 多 様 で 柔 軟 な 内 容 具 体 的 実 践 的 多 様 な 方 法 ( 講 義 参 加 型 学 習 現 地 見 学 会 等 ) 相 互 の 学 び 合 い 生 涯 学 習 - 2 -
2 計 画 の 趣 旨 本 計 画 は 益 田 市 教 育 ビジョンに 併 せ 社 会 教 育 を 中 心 とした 計 画 として 策 定 するものです ただし 下 記 の 分 野 においては 個 別 の 計 画 が 策 定 されていますので そ れぞれの 計 画 によるものとします (1) 人 権 同 和 教 育 に 関 すること 益 田 市 人 権 同 和 問 題 基 本 計 画 -みんなに 平 等 なまちをつくります- ( 平 成 24 年 5 月 改 定 ) (2)スポーツ 及 びレクリエーションの 活 動 に 関 すること 益 田 市 スポーツ 推 進 計 画 ( 平 成 25 年 8 月 策 定 ) (3) 読 書 に 関 すること 益 田 市 子 どもの 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 ( 平 成 22 年 3 月 策 定 ) 3 計 画 の 期 間 本 計 画 の 期 間 は 平 成 35 年 度 までの10 年 間 とします また 進 捗 状 況 や 社 会 情 勢 の 変 化 に 対 応 するため 中 間 点 の 平 成 30 年 度 に 見 直 しをするこ とで 本 計 画 の 充 実 を 図 ります また 社 会 情 勢 の 変 化 に 応 じて 随 時 計 画 の 見 直 しを 行 います - 3 -
Ⅰ 社 会 教 育 を 推 進 するための 基 本 目 標 について 基 本 目 標 1 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 した 教 育 の 推 進 これまで 地 域 での 人 づくり 地 域 づくりが 進 められ また 社 会 教 育 行 政 に より 事 業 の 推 進 がなされてきました 一 方 私 たちを 取 り 巻 く 社 会 の 変 化 は 大 きく とりわけ 益 田 市 においては 少 子 高 齢 化 が 顕 著 であり また 人 口 の 減 少 によって 地 域 の 役 については 担 い 手 不 足 のため 一 人 で 複 数 の 役 を 兼 ねている 傾 向 にあります また その 地 域 のリーダーとしての 人 材 も 少 なくなっているのが 現 状 です また 核 家 族 化 個 人 主 義 の 偏 重 により 地 域 における 人 間 関 係 の 希 薄 化 にもつながっています このような 社 会 情 勢 の 変 化 による 地 域 の 教 育 力 家 庭 の 教 育 力 の 低 下 傾 向 が 指 摘 されています そこで 地 域 の 宝 である 子 どもたちを 地 域 ぐるみで 育 てようという 基 本 理 念 を 再 構 築 し 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 した 教 育 の 推 進 を 図 ります このことは 子 どもたちの 健 全 な 育 成 のみにとどまらず 関 わる 地 域 の 大 人 自 身 の 成 長 や 地 域 づくりにもつながるものです [ 成 果 目 標 1] 地 域 の 教 育 力 の 向 上 かつて 地 域 は 濃 密 な 人 間 関 係 を 背 景 として 日 常 生 活 の 営 みのなかに 豊 かな 教 育 力 を 宿 していました しかし 今 や 人 口 の 都 市 集 中 と 核 家 族 化 で 家 族 意 識 や 地 元 意 識 が 失 われつつあります これを 取 り 戻 すための 一 つの 手 段 として 益 田 市 教 育 協 働 化 推 進 事 業 や 放 課 後 子 ども 教 室 (ボランティアハウス)により 学 校 教 育 や 放 課 後 において 地 域 住 民 が 参 画 協 働 を 行 うことを 機 に 地 域 の 大 人 自 身 の 教 育 力 を 取 り 戻 すこと を 図 ります また 地 域 の 豊 かなソーシャル キャピタル *2 ( 社 会 関 係 資 本 )を 活 用 し 休 日 や 放 課 後 の 教 育 支 援 体 制 の 充 実 を 図 ります これらの 取 組 みにより 地 域 住 民 相 互 のつながりを 広 げ 深 めていくことに もつながります また 地 域 の 大 人 の 魅 力 ある 姿 を 見 ることで 子 どもたちは 地 域 を 感 じます そして その 地 域 で 育 った 記 憶 を 伝 えていく 風 土 を 醸 成 して いきます - 4 -
さらに 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 一 体 となった 子 育 てについての 課 題 の 共 有 と 今 後 の 対 策 を 話 し 合 う 場 づくりの 充 実 を 目 指 します そのために 教 育 協 働 化 推 進 本 部 である 各 公 民 館 を 核 とした つろうて 子 育 て 協 議 会 を 発 展 させ 学 校 家 庭 PTA 公 民 館 保 育 所 幼 稚 園 地 元 関 係 者 等 の 構 成 による 地 域 の 実 情 に 沿 った 組 織 化 を 進 めます 地 域 の 子 育 てに 関 する 組 織 のイメージ 図 ( 例 ) 学 校 保 育 所 幼 稚 園 等 家 庭 行 政 PTA 地 域 の 子 育 て 会 議 公 民 館 自 治 会 地 域 の 関 係 団 体 企 業 NPO 等 ここでの 地 域 の 範 囲 は 取 組 みの 内 容 により 地 域 の 枠 組 み を 考 えて 推 進 していきます *2 ソーシャル キャピタル 直 訳 すれば 社 会 資 本 だが ここでは 地 域 での 人 間 関 係 や 助 け 合 いなど 結 びつきを 表 すソフト 概 念 - 5 -
[ 成 果 目 標 2] 家 庭 の 教 育 力 の 向 上 支 援 近 年 の 家 庭 や 家 族 を 取 り 巻 く 社 会 状 況 の 中 で 家 庭 での 教 育 力 の 低 下 が 指 摘 されています 特 に 核 家 族 化 が 進 行 することにより 世 代 間 の 伝 承 と りわけ 隔 世 の 伝 承 ができにくくなっています 家 庭 教 育 支 援 として 身 近 な 場 所 での 子 育 て 等 の 支 援 及 び 学 習 機 会 の 充 実 を 親 学 プログラム *3 を 活 用 することにより 各 家 庭 での 教 育 力 の 向 上 に つなげます また 益 田 市 議 会 津 和 野 町 議 会 吉 賀 町 議 会 では アウトメディアに よって 豊 かな 時 間 心 つながり をめざす 決 議 がなされています 電 子 メディアの 長 時 間 接 触 による 個 人 の 心 や 体 に 対 するマイナスの 影 響 をな くし 子 どもたちの 健 やかな 成 長 を 図 るため 各 家 庭 及 び 地 域 ぐるみでの 取 組 みを 支 援 します *3 親 学 おやがく プログラム( 島 根 県 東 部 西 部 社 会 教 育 研 修 センター 作 成 ) 乳 幼 児 期 から 中 学 生 の 親 ( 保 護 者 )を 対 象 とした 学 習 機 会 ( 研 修 講 座 懇 談 会 等 ) に 活 用 するために 作 成 されたプログラム 参 加 型 学 習 の 手 法 を 用 いて 親 としての 役 割 や 子 どもとの 関 わり 方 の 気 づきを 促 すことをねらいとしている 親 としての 心 構 え 親 子 のコミュニケーション 生 活 リズム しつけとルール 安 全 と 健 康 学 びと 体 験 個 性 と 夢 をテーマとして アイスブレイク ワークショップ ふり 返 りと 分 かち 合 い アドバイス の 流 れにより 学 習 ができるように 組 み 立 ててある - 6 -
参 考 益 田 市 議 会 津 和 野 町 議 会 吉 賀 町 議 会 の 決 議 文 アウトメディアによって 豊 かな 時 間 心 つながり をめざす 決 議 情 報 化 の 急 速 な 進 展 により 情 報 の 入 手 や 発 信 が 容 易 になりました し かし 一 方 で 誤 った 接 触 や 使 い 方 長 時 間 接 触 による 個 人 の 心 や 体 に 対 するマイナスの 影 響 家 庭 や 社 会 生 活 での 人 間 関 係 の 希 薄 化 などが 大 き な 問 題 となっています これからの 社 会 はこの 便 利 なメディアを 有 効 に 活 用 する 力 (メディアリテラシー)をいかに 身 につけるかが 大 切 になり ます 私 たちは 今 一 度 誰 もが 現 在 の 生 活 を 見 つめ 直 し 便 利 さの 中 で 失 われつつあるものに 気 づくことが 必 要 なのではないでしょうか そこで 私 たちはアウトメディアによって 電 子 メディアとの 過 度 な 接 触 時 間 を 減 らすことで 自 分 自 身 の 時 間 家 庭 での 団 らん 地 域 での 交 流 人 と 人 とのつながりの 時 間 を 大 切 にしたいと 考 えています そして 子 どもたちの 健 やかな 成 長 を 図 り 自 立 した 子 どもを 育 て アウトメデ ィアによって 豊 かな 時 間 心 つながり をめざすことをここに 決 議 します 一 発 達 段 階 に 応 じた 電 子 メディアの 正 しい 使 い 方 を 理 解 し 家 庭 での ルールづくりを 大 切 にしましょう 一 毎 月 第 3 日 曜 日 しまね 家 庭 の 日 及 び 毎 週 水 曜 日 を 家 庭 での 団 らんなど アウトメディアチャレンジの 日 としましょう 一 地 域 ぐるみでアウトメディアに 取 組 み 人 と 人 とのつながりを 生 み 出 しましょう 以 上 決 議 します 平 成 24 年 6 月 27 日 益 田 市 議 会 6 月 27 日 津 和 野 町 議 会 6 月 21 日 吉 賀 町 議 会 - 7 -
基 本 目 標 2 市 民 の 学 びの 推 進 教 育 の 目 的 は 人 格 の 完 成 であり 子 どもから 大 人 まで 生 涯 学 び 続 けていく ことで 豊 かな 人 生 を 送 ることができます 子 どもたちも 市 民 の 一 員 として 幼 少 期 より 参 画 できる 取 組 みを 展 開 してい くことで 生 活 にかかわるあらゆる 機 会 での 主 体 者 となりうる 土 壌 となります また 多 様 で 変 化 の 激 しい 現 代 の 社 会 においては 大 人 世 代 も 学 校 教 育 を 離 れたのちも 生 涯 を 通 じて 学 ぶことは 重 要 であり これを 推 進 していきます [ 成 果 目 標 1] 地 域 活 動 への 子 ども 参 加 の 推 進 地 域 における 様 々な 場 面 で 子 どもが 地 域 社 会 の 構 成 員 として 関 わること ができる 社 会 体 験 を 充 実 し 必 要 な 生 活 規 範 やルールを 自 然 に 身 につけられ る 環 境 を 整 備 をすることが 必 要 です とりわけ 幼 児 期 からの 地 域 への 子 ども 参 加 を 促 し 就 学 前 機 関 とも 連 携 し 地 域 での 幼 児 教 育 の 充 実 を 推 進 します また 子 どもから 大 人 になる までの 発 達 段 階 に 応 じた 社 会 教 育 のプログラムを 提 供 し 知 徳 体 の 育 みを 図 ります [ 成 果 目 標 2] 学 校 教 育 を 離 れた 大 人 への 学 習 機 会 ( 社 会 教 育 )の 充 実 大 人 世 代 の 社 会 教 育 は 従 来 より 各 地 域 の 公 民 館 が 多 くを 担 っていました そうしたなか 益 田 市 では 地 域 の 生 き 残 りをかけた 地 域 づくりが 各 地 区 で 実 践 されており 根 底 にあるのは 人 づくりであり 社 会 教 育 です よって 市 民 学 習 センターや 各 公 民 館 での 講 座 の 開 催 にあたっては 多 様 な 地 域 課 題 に 対 応 し また 市 民 のニーズに 応 じた 学 習 機 会 の 提 供 を 行 いま す また 図 書 館 の 利 用 促 進 を 始 めとし 読 書 環 境 の 向 上 を 図 ります - 8 -
基 本 目 標 3 ふるさと 教 育 の 推 進 島 根 県 事 業 ふるさと 教 育 推 進 事 業 などに 取 り 組 み ふるさと 益 田 市 の 自 然 歴 史 文 化 産 業 等 の 教 育 資 源 を 学 習 する 機 会 が 増 えました また 益 田 市 教 育 ビジョンでは 目 指 す 子 ども 像 を ふるさとを 愛 情 をもっ て 語 り 地 球 的 視 野 に 立 って 社 会 貢 献 する 自 立 した 子 ども としています 大 人 も 含 めて 益 田 市 の 歴 史 自 然 環 境 文 化 等 の 郷 土 の 豊 かな 資 源 に 気 づ くことにより ふるさと ますだ への 愛 情 と 誇 りを 持 ち 益 田 市 を 担 う 自 覚 と 責 任 をもつ 市 民 の 育 成 が 重 要 です ふるさと ますだ を 学 び 地 域 課 題 に 取 り 組 むことで 行 動 できる 人 の 輪 をひろげていきます [ 成 果 目 標 1] 地 域 力 の 再 構 築 自 分 たちの 住 んでいる 地 域 の 魅 力 を 次 の 世 代 へとつなげていくため 益 田 市 及 び 自 らの 地 区 に 誇 りを 持 ち 地 域 の ふるさと 意 識 の 醸 成 を 持 つこと *4 が 地 域 力 の 再 構 築 の 第 一 歩 と 考 えます 益 田 市 内 の 各 地 区 は それぞれの 魅 力 を 持 っています 地 区 間 の 交 流 など を 通 して お 互 いにないものを 補 完 協 力 し 合 うことで より 一 層 の 地 域 力 の 向 上 が 図 られ 地 域 の 魅 力 の 再 発 見 ができます また 現 在 益 田 市 が 推 進 している 都 市 交 流 ( 高 槻 市 川 崎 市 豊 中 市 )に おいて 地 域 の 魅 力 を 再 認 識 する 機 会 となっています [ 成 果 目 標 2] 学 びを 地 域 に 生 かす 公 民 館 や 図 書 館 等 の 社 会 教 育 施 設 で 学 んだことを 地 域 に 生 かすことは 活 力 あるコミュニティの 形 成 につながります その 講 座 受 講 者 を 社 会 教 育 の 支 援 者 と 位 置 付 け 学 んだことを 地 域 に 還 元 することを 促 します 併 せて 地 域 の 幾 多 の 知 識 や 技 能 を 有 している 人 も 加 え 経 験 や 知 識 技 能 を 生 かす 仕 組 みを 作 ることにより 地 域 づくりの 更 なる 進 展 が 望 まれます *4 地 域 力 の 再 構 築 かつては 地 域 の 多 くが 三 世 代 家 族 を 中 心 に 形 成 され 地 域 の 歴 史 や 年 中 行 事 などをあたりまえに 伝 承 し 教 育 が 行 われる 地 域 力 がありましたが 核 家 族 化 の 進 行 により 弱 体 化 しています あ らためて 地 域 社 会 全 体 で 教 育 を 行 う 仕 組 みを 再 構 築 する 必 要 が あります - 9 -
[ 成 果 目 標 3] 将 来 益 田 に 残 る 益 田 に 帰 ってきたい 益 田 に 貢 献 しよう と 思 える 環 境 づくり 益 田 市 には 誇 ることができる 多 様 で 豊 かな 歴 史 水 質 日 本 一 の 流 れに 代 表 される 素 晴 らしい 自 然 環 境 脈 々と 守 り 継 がれ 発 展 してきた 文 化 など 豊 かな 資 源 に 包 まれています これらを 学 び 益 田 市 の 素 晴 らしさを 再 認 識 す ることにより 自 己 意 識 の 高 揚 につながると 同 時 に 将 来 の 益 田 市 を 担 って いく 市 民 を 育 成 することを 目 指 します そのための 手 法 の 一 つとして ふるさと 読 本 益 田 ふるさと 物 語 の 活 用 や 将 来 的 には 地 域 ごとの 自 然 歴 史 文 化 風 土 産 業 技 術 等 地 域 資 源 を 調 査 研 究 し 学 びの 資 料 として 活 用 を 図 ります あわせて 地 域 の 支 援 を 得 たキャリア 教 育 *5 が 各 小 中 学 校 において 充 実 されるよう 連 携 協 働 した 取 組 みを 推 進 していきます *5 キャリア 教 育 一 人 一 人 の 社 会 的 職 業 的 自 立 に 向 け 必 要 な 基 盤 となる 能 力 や 態 度 を 育 てることをとおしてキャリアの 発 達 を 促 す 教 育 人 が 生 涯 の 中 で 様 々な 役 割 を 果 たす 過 程 で 自 らの 役 割 の 価 値 や 自 分 と 役 割 の 関 係 を 見 いだしていく 連 なりや 積 み 重 ねが キャリア の 意 味 するところ 今 後 の 学 校 におけるキャリア 教 育 職 業 教 育 の 在 り 方 について より ( 平 成 23 年 1 月 31 日 中 央 教 育 審 議 会 答 申 ) - 10 -
基 本 目 標 4 社 会 教 育 関 係 団 体 の 充 実 と 人 材 育 成 市 民 地 域 が 躍 動 し 希 望 に 輝 く 益 田 市 を 目 指 すうえで 社 会 教 育 関 係 団 体 の 活 躍 は 欠 かせません しかし 若 い 世 代 が 少 ない 地 域 が 増 えていること などから 多 くの 社 会 教 育 関 係 団 体 において 後 継 者 不 足 の 悩 みを 抱 えていま す また 市 民 における 社 会 教 育 の 必 要 性 の 意 識 の 低 下 や また 社 会 教 育 行 政 関 係 者 の 時 代 のニーズに 対 するギャップが 広 がるおそれがあります このような 状 況 において 社 会 教 育 関 係 団 体 の 組 織 の 充 実 に 向 けた 支 援 と そのリーダーの 育 成 社 会 教 育 行 政 関 係 者 の 資 質 向 上 を 目 指 していきます [ 成 果 目 標 1] 社 会 教 育 関 係 団 体 の 組 織 の 充 実 社 会 教 育 関 係 団 体 の 各 組 織 が 時 代 の 変 化 に 積 極 的 に 対 応 し 地 域 社 会 を 支 える 主 要 な 団 体 として 活 躍 していくことは 当 市 の 将 来 にとって 極 めて 重 要 な 意 義 を 持 っています そのための 行 政 支 援 を 引 き 続 き 行 っていくことで 組 織 の 再 生 と 充 実 を 図 ります 社 会 教 育 法 第 10 条 この 法 律 で 社 会 教 育 関 係 団 体 とは 法 人 であると 否 とを 問 わず 公 の 支 配 に 属 していない 団 体 で 社 会 教 育 に 関 する 事 業 を 行 うことを 主 たる 目 的 とするも のをいう 社 会 教 育 関 係 団 体 は 子 ども 会 PTA 婦 人 会 などがあります [ 成 果 目 標 2] 社 会 教 育 の 市 民 リーダーの 育 成 市 民 と 行 政 が 協 働 し 社 会 教 育 を 充 実 し ひいては 一 人 ひとりの 主 体 的 な 学 びとしての 生 涯 学 習 を 推 進 していくためには ボランティアや 各 種 社 会 教 育 関 係 団 体 における 市 民 のリーダーを 育 成 していくことが 必 要 です そのた めには 広 く 市 民 に 周 知 し 様 々な 社 会 教 育 活 動 の 連 携 体 制 の 構 築 や 研 修 事 業 をとおして 市 民 リーダーの 育 成 を 図 ります - 11 -
[ 成 果 目 標 3] 社 会 教 育 行 政 関 係 者 ( 社 会 教 育 委 員 及 び 社 会 教 育 関 係 職 員 )の 資 質 向 上 社 会 教 育 生 涯 学 習 の 推 進 と 充 実 発 展 において 社 会 教 育 関 係 者 の 資 質 向 上 が 必 要 不 可 欠 であることは 言 うまでもありません 社 会 教 育 関 係 者 の 大 きな 役 割 は 地 域 住 民 の 学 習 を 多 面 的 に 支 援 すること です そのため に 各 種 研 修 等 への 参 加 を 進 めます これにより 社 会 教 育 委 員 からの 有 効 な 提 言 また 職 員 による 現 代 ニーズにあった 施 策 立 案 の 推 進 に 努 めます また 社 会 教 育 主 事 の 配 置 に 努 め 島 根 県 教 育 委 員 会 からの 社 会 教 育 主 事 の 派 遣 を 受 け 専 門 的 技 術 的 な 指 導 助 言 により 益 田 市 の 社 会 教 育 行 政 の 充 実 に 努 めます 併 せて 社 会 教 育 委 員 社 会 教 育 主 事 の 役 割 や 活 動 及 び 社 会 教 育 の 必 要 性 について 住 民 への 周 知 理 解 を 進 めます - 12 -
Ⅱ 社 会 教 育 を 推 進 するための 具 体 的 な 取 組 みについて 基 本 目 標 成 果 目 標 具 体 的 な 取 組 み 1 就 学 前 機 関 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 し た 教 育 の 推 進 [1] 地 域 の 教 育 力 の 向 上 益 田 市 教 育 協 働 化 事 業 放 課 後 子 ども 教 室 推 進 事 業 (ボランティアハウス) コミュニティスクール まな や 学 び 舎 ますだ [2] 家 庭 の 教 育 力 の 向 上 の 支 援 親 学 プログラムの 実 施 アウトメディアに 関 する 取 組 み 2 市 民 の 学 びの 推 進 [1] 地 域 活 動 への 子 ども 参 加 の 推 進 [2] 学 校 教 育 を 離 れた 大 人 への 学 習 機 会 ( 社 会 教 育 )の 充 実 益 田 市 子 ども 会 連 合 会 への 支 援 各 公 民 館 における 児 童 生 徒 の 地 域 活 動 イベントへの 参 加 支 援 市 民 学 習 センター 及 び 公 民 館 の 各 種 講 座 図 書 館 各 種 事 業 3 ふるさと 教 育 の 推 進 [1] 地 域 力 の 再 構 築 ふるさと 教 育 益 田 市 内 の 地 域 間 交 流 事 業 ( 中 心 市 街 地 と 中 山 間 地 域 ) 県 外 他 市 ( 高 槻 市 川 崎 市 豊 中 市 )との 交 流 事 業 [2] 学 びを 地 域 に 生 かす 益 田 市 教 育 協 働 化 事 業 放 課 後 子 ども 教 室 推 進 事 業 公 民 館 講 座 受 講 生 の 活 用 4 社 会 教 育 関 係 団 体 の 充 実 と 人 材 育 成 [3] 将 来 益 田 に 残 る 益 田 に 帰 ってきたい 益 田 に 貢 献 しよう と 思 える 環 境 づくり [1] 社 会 教 育 関 係 団 体 の 組 織 の 充 実 [2] 社 会 教 育 の 市 民 リー ダーの 育 成 [3] 社 会 教 育 行 政 関 係 者 の 資 質 向 上 ふるさと 教 育 益 田 ふるさと 検 定 など ふるさと 読 本 の 活 用 地 域 資 源 の 調 査 研 究 小 中 学 校 のキャリア 教 育 支 援 社 会 教 育 関 係 団 体 への 補 助 島 根 県 西 部 社 会 教 育 研 修 センターの 研 修 等 の 活 用 益 田 市 社 会 教 育 委 員 の 会 社 会 教 育 主 事 講 習 の 受 講 公 民 館 職 員 を 含 む 社 会 教 育 行 政 職 員 の 研 修 機 会 充 実 ( 島 根 県 西 部 社 会 教 育 研 修 センターの 研 修 等 を 活 用 ) - 13 -