平 成 23 年 度 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 係 る 避 難 区 域 等 における 除 染 実 証 業 務 個 人 線 量 調 査 事 業 編 報 告 書 平 成 24 年 6 月 独 立 行 政 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構
本 報 告 書 は, 内 閣 府 からの 委 託 事 業 として, 独 立 行 政 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 が 実 施 した 平 成 23 年 度 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 係 る 避 難 区 域 等 における 除 染 実 証 業 務 の 成 果 を 取 りまとめたものである
目 次 1. はじめに... 1 2. 調 査 の 概 要... 1 3. 成 果 の 概 要... 2 3.1 個 人 線 量 の 測 定 結 果... 2 3.2 生 活 環 境 の 放 射 線 測 定 結 果... 3 3.3 生 活 習 慣 データ... 5 3.4 個 人 線 量 当 量 と 放 射 線 状 況 および 生 活 習 慣 の 関 係 に 関 する 分 析... 6 3.5 線 量 評 価 と 妥 当 性 検 証... 6 4. まとめ... 8 5. 参 考 文 献... 9 付 録 1 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 係 る 避 難 区 域 等 における 除 染 実 証 業 務 報 告 書 概 要 版 個 人 線 量 調 査 事 業 編 付 録 2 個 人 線 量 調 査 実 施 後 のアンケート 調 査 の 結 果 について
1. はじめに 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 影 響 を 受 けた 地 域 での 生 活 をすこしでも 安 全 安 心 なもの とするためには, 日 常 生 活 において, 各 個 人 が 実 際 にどの 程 度 の 被 ばく 線 量 を 受 けているのか, 科 学 的 な 実 証 データよって 確 認, 評 価 し, 丁 寧 に 説 明 していくことが 重 要 である 本 調 査 では, 日 常 生 活 の 外 部 被 ばく 線 量 に 対 する 理 解 を 深 めていただくことを 目 的 として, 住 民 の 方 々の 協 力 のもと, 個 人 線 量 の 測 定 を 実 施 した また, 個 人 線 量 とともに 屋 内 外 での 滞 在 時 間 な ど 生 活 習 慣 に 関 するデータを 収 集 して, 外 部 被 ばく 線 量 についての 新 たな 評 価 手 法 の 開 発 等 を 行 う ための 基 礎 データの 構 築 を 試 みた 2. 調 査 の 概 要 本 調 査 では 福 島 市 役 所 (60 名 ), 福 島 県 建 設 業 協 会 (53 名 ),JA 新 ふくしま(60 名 ), 福 島 市 老 人 クラブ(65 名 )の 各 団 体 から 合 計 238 名 にご 協 力 をいただいた 各 個 人 の 所 在 地 と 各 市 町 村 にお ける 周 辺 線 量 当 量 率 の 平 均 値 を 表 2-1 に 示 す 表 2-1 市 町 村 単 位 でみる 周 辺 線 量 当 量 率 の 平 均 値 ( 単 位 μsv/h) 市 町 村 名 福 島 市 伊 達 市 川 俣 町 二 本 松 市 郡 山 市 国 見 町 桑 折 町 周 辺 線 量 当 量 * 0.464 0.626 0.852 0.771 0.443 0.486 0.534 協 力 者 人 数 206 15 1 2 8 4 2 * 平 均 値 の 計 算 には, 本 事 業 での 測 定 値 ( 平 成 24 年 2 月 1 日 ~16 日 にかけて 測 定 )に 加 え, 福 島 県 (2011)および 文 部 科 学 省 (2011a;2011b)の 4 つのデータを 用 いた 各 個 人 に 直 読 式 のポケット 線 量 計 (PDM-122-SZ, 積 算 指 示 誤 差 ±10% 以 内 )を 常 時 携 帯 していた だき, 日 常 生 活 を 通 じて 受 ける 個 人 線 量 当 量 を 30 日 間 連 続 的 に 測 定 した また, 測 定 期 間 中 の 活 動 記 録 として 自 宅, 職 場,その 他 の 場 所 において, 屋 内 外 での 滞 在 時 間 を 記 入 していただいた 記 録 シートの 記 入 においては, 事 前 に 標 準 的 な 平 日 の 過 ごし 方 を 標 準 日 課 表 として 記 入 し, 標 準 日 課 表 とは 大 きく 異 なる 過 ごし 方 をした 場 合 にはその 状 況 を 記 入 する 方 法 で, 記 録 作 成 上 の 負 担 を 低 減 した なお, 今 回 の 調 査 では 基 本 的 に 1 時 間 単 位 での 活 動 記 録 を 収 集 した 記 録 に 用 いた 様 式 を 図 2-1 に 示 す また, 各 個 人 宅 の 測 定 については, 事 前 に 了 解 をとった 上 で 担 当 者 が 訪 問 し, 家 屋 の 内 外 におい て 予 め 定 められた 場 所 での 周 辺 線 量 当 量 率 を 測 定 した 屋 内 の 測 定 では 在 宅 時 に 最 も 滞 在 時 間 の 長 い 場 所 での 周 辺 線 量 当 量 率 を 測 定 し, 屋 外 の 測 定 では 玄 関 から 1.2m 離 れた 場 所 での 周 辺 線 量 当 量 率 を 代 表 点 として 測 定 した なお, 測 定 した 高 さはそれぞれ, 床 あるいは 地 表 面 から 1m である 1
人 数 月 日 一 日 の 過 ごし 方 についてご 記 入 ください 月 日 ( ) (1) 標 準 日 課 表 とかわらない 場 合 滞 在 場 所 と 滞 在 時 間 を (2) 標 準 日 課 表 と 大 きく 異 なる 場 合 ご 記 入 ください ご 自 宅 ( 時 間 ) 職 場 ( 時 間 ) 積 算 線 量 μsv その 他 ( 県 市 町 村 ) 記 入 時 刻 天 候 ( ) 木 造 屋 内 ( 時 間 ) コンクリート 屋 内 ( 時 間 ) 屋 外 ( 時 間 ) 時 分 上 記 のうち 除 染 作 業 に( 時 間 ) 従 事 図 2-1 線 量 測 定 および 習 慣 データの 収 集 に 用 いた 記 録 シート(1 日 分 ) 3. 成 果 の 概 要 3.1 個 人 線 量 の 測 定 結 果 個 人 線 量 当 量 の 測 定 結 果 を 図 3.1-1 に 示 す 今 回 の 測 定 協 力 者 においては,30 日 間 での 個 人 線 量 は 60~317 μsv の 範 囲 で 分 布 していた また, 測 定 期 間 中 の 積 算 線 量 の 変 化 ( 日 々の 積 算 線 量 の 増 加 率 )を 確 認 したところ,ほとんどの 測 定 者 において, 積 算 線 量 は 測 定 日 数 に 対 して 概 ね 直 線 的 に 増 加 しており, 一 日 当 たりの 増 加 分 は ほぼ 一 定 値 であった これによって, 毎 日 のおおよその 生 活 パターンを 評 価 すれば, 個 人 線 量 の 予 測 がある 程 度 可 能 であると 考 えられる 35 30 25 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 20 15 10 5 0 個 人 線 量 当 量 (μsv) 図 3.1-1 個 人 線 量 当 量 の 測 定 値 (30 日 間 ) 2
世 帯 数 3.2 生 活 環 境 の 放 射 線 測 定 結 果 協 力 者 のご 自 宅 215 世 帯 を 訪 問 して 屋 内 外 での 周 辺 線 量 当 量 率 の 測 定 を 行 った 屋 外 での 測 定 結 果 を 図 3.2-1 に 示 す 今 回 測 定 を 行 った 範 囲 ではほとんどの 家 屋 で 1 μsv/h 未 満 であった また, 家 屋 内 外 での 調 査 結 果 をもとに, 屋 内 の 線 量 率 を 屋 外 の 線 量 率 で 除 した 値 として, 家 屋 の 遮 へい 効 果 ( 被 ばく 低 減 係 数 = 屋 内 の 線 量 率 / 屋 外 の 線 量 率 )を 算 出 した 家 屋 の 被 ばく 低 減 係 数 の 分 布 を 図 3.2-2 に 示 す 従 来, 地 表 沈 着 核 種 に 対 する 木 造 家 屋 の 低 減 係 数 は 0.4 とされてきたが, 本 調 査 の 結 果 0.4 を 下 回 るご 家 庭 は 全 体 の 1 割 程 度 であった また, 測 定 した 中 には 低 減 係 数 が 1 を 上 回 るご 家 庭 もあり, 屋 外 よりも 屋 内 の 線 量 率 の 方 が 高 いご 自 宅 も 存 在 しており,これまでに 考 えられてい た 値 よりも 低 減 係 数 が 高 めに 見 積 もられる 傾 向 があった 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 ご 自 宅 屋 外 の 空 間 線 量 率 (μsv/h) 図 3.2-1 自 宅 屋 外 における 周 辺 線 量 当 量 率 の 測 定 結 果 ( 地 表 1mの 値 ) 3
世 帯 数 45 40 35 30 木 造 コンクリート( 平 屋 ) コンクリート( 集 合 住 宅 ) その 他 25 20 15 10 5 0 ご 自 宅 の 低 減 係 数 図 3.2-2 協 力 者 自 宅 被 ばく 低 減 係 数 低 減 係 数 は 本 来,ご 自 宅 の 壁 などによる 遮 へい 効 果 を 表 す 指 標 であり,ご 自 宅 の 規 模 や 線 源 の 分 布, 線 量 測 定 の 代 表 点 を 厳 密 に 定 めた 上 で 定 義 されるものである 一 方, 本 調 査 では 協 力 者 の 生 活 環 境 を 反 映 して 個 人 線 量 を 評 価 するために 低 減 係 数 を 算 出 しているものであり, ご 自 宅 の 遮 へい 効 果 というよりは 現 実 的 な 生 活 条 件 を 反 映 して 屋 内 と 屋 外 の 線 量 率 の 違 い を 表 していること に 注 意 が 必 要 である 低 減 係 数 は, 屋 内 と 屋 外 の 線 量 率 の 違 いが 小 さいほど 大 きくなるが,このような 状 況 が 生 まれる 要 因 としては, 屋 外 の 線 量 率 の 低 下 と 屋 内 の 線 量 率 の 上 昇 の 2 つが 考 えられる 本 調 査 では 屋 外 の 線 量 として 玄 関 先 の 線 量 率 を 代 表 させて 評 価 することとしたが, 玄 関 先 は 掃 除 等 により 丁 寧 に 除 染 されている 可 能 性 が 高 いため 屋 外 の 線 量 率 を 低 めに 見 積 もることとなり, 低 減 係 数 としては 若 干 高 めに 算 出 される 可 能 性 がある また, 本 測 定 期 間 中 には 降 雪 積 雪 の 影 響 で 屋 外 の 空 間 線 量 率 が 低 下 したことも( 福 島 県, 2012) 低 減 係 数 が 高 くなった 要 因 の 一 つであると 考 えられる 本 調 査 での 低 減 係 数 は, 測 定 値 をそのまま 用 いて 算 出 しているため, 自 然 放 射 線 の 寄 与 を 含 む 値 である 自 然 放 射 線 による 屋 内 と 屋 外 での 線 量 率 は, 建 物 の 性 質 によって 異 なるものの 屋 内 の 方 が 屋 外 よりも 若 干 高 くなることが 知 られており, 屋 内 に 対 する 屋 外 の 線 量 率 の 比 は 1.02 と 報 告 されている( 国 連 科 学 委 員 会, 1993) 図 3.2-3 に 示 すように, 今 回 の 測 定 でも, 低 減 係 数 は 屋 外 の 線 量 率 が 低 くなると 高 くなる 傾 向 が 観 察 されており, 自 然 放 射 線 の 影 響 を 受 けていることが 示 唆 されている このため, 事 故 によって 放 出 された 放 射 性 核 種 に 対 する 低 減 係 数 を 見 積 もる 際 には, 自 然 放 射 線 による 寄 与 を どのように 考 えるかが 重 要 な 課 題 である 4
低 減 係 数 2.0 1.5 木 造 コンクリ(2 階 以 下 ) コンクリ( 集 合 住 宅 ) その 他 1.0 0.5 0.0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 ご 自 宅 屋 外 の 空 間 線 量 率 (μsv/h) 図 3.2-3 自 宅 屋 外 の 線 量 率 と 被 ばく 低 減 係 数 の 関 係 3.3 生 活 習 慣 データ 各 個 人 の 活 動 記 録 をもとに 屋 内 外 における 滞 在 時 間 の 分 布 に 関 するデータを 取 得 できた 1 日 あ たりの 屋 外 での 滞 在 時 間 の 分 布 を 図 3.3-1 に 示 す 同 図 に 示 した 屋 外 滞 在 時 間 は 30 日 間 の 合 計 時 間 を 1 日 あたりの 平 均 値 として 算 出 したものであり, 平 日 と 休 日 を 区 別 していない 屋 内 での 作 業 が 中 心 になると 考 えられる 市 役 所 および 老 人 クラブのグループの 大 半 は,1 日 あた りの 屋 外 滞 在 時 間 がおよそ 2 時 間 未 満 となっている 具 体 的 には, 市 役 所 と 老 人 クラブの 1 日 あた りの 屋 外 滞 在 時 間 はそれぞれ 平 均 して 0.7 時 間 および 1.7 時 間 であった 一 方, 屋 外 での 作 業 が 中 心 になると 思 われる 建 設 業 協 会 と JA 新 ふくしまのグループでは 一 日 あ たりに 屋 外 で 過 ごす 時 間 は,それぞれ 平 均 して 7.6 時 間 と 5.2 時 間 程 度 であった JA 新 ふくしまの グループは 2 時 間 未 満 から 10 時 間 以 上 までの 範 囲 に 広 く 分 布 し, 建 設 業 協 会 のグループは,4 時 間 以 上 から 12 時 間 未 満 の 範 囲 で 分 布 しており, 個 人 差 が 大 きいという 結 果 であった 5
人 数 60 50 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 40 30 20 10 0 屋 外 滞 在 時 間 ( 時 間 ) 図 3.3-1 協 力 者 の 1 日 あたりの 屋 外 滞 在 時 間 3.4 個 人 線 量 当 量 と 放 射 線 状 況 および 生 活 習 慣 の 関 係 に 関 する 分 析 日 常 生 活 を 通 じて 受 ける 外 部 被 ばくについて, 生 活 環 境 の 放 射 線 レベルおよび 習 慣 のうち 外 部 被 ばく 線 量 への 寄 与 の 大 きな 要 因 を 特 定 するために 個 人 線 量 を 被 説 明 変 数 として 線 形 回 帰 分 析 を 実 施 した この 結 果, 自 宅 屋 外 の 周 辺 線 量 当 量 率, 自 宅 の 被 ばく 低 減 係 数 ならびに 1 日 あたり 屋 外 滞 在 時 間 の 寄 与 が 大 きいことがわかった(5% 水 準 で 有 意 ) 屋 外 での 滞 在 時 間 については, 職 業 あるいは 職 務 上 の 違 いが 大 きく 反 映 されているため, 個 人 線 量 当 量 の 差 異 は 家 屋 周 辺 の 放 射 線 レベルの 他 に, 職 務 による 違 いが 影 響 していることが 確 認 できた また, 図 3.2-3 に 示 したとおり, 自 宅 の 被 ばく 低 減 係 数 と 自 宅 屋 外 の 周 辺 線 量 当 量 には 負 の 相 関 関 係 が 観 察 されているため, 低 減 係 数 が 従 属 変 数 となっている 可 能 性 もあり,さらなる 分 析 が 必 要 である 3.5 線 量 評 価 と 妥 当 性 検 証 本 調 査 を 通 じて 得 られた 生 活 環 境 の 周 辺 線 量 当 量 率 のデータと 生 活 習 慣 データを 用 いた 線 量 評 価 方 法 ( 生 活 習 慣 に 基 づいた 評 価 モデル という)に 加 えて, 従 来 から 行 われている 簡 易 的 な 線 量 評 価 方 法 ( 簡 易 評 価 モデル という: 文 部 科 学 省,2011c)を 用 いて, 個 人 線 量 の 測 定 結 果 ( 自 然 放 射 線 として 21.6 μsv を 除 く)との 比 較 評 価 を 行 った なお, 生 活 習 慣 に 基 づいた 評 価 モデルでは, 表 3.5-1 に 示 した 場 所 での 活 動 を 考 慮 して 線 量 を 評 価 している また, 周 辺 線 量 当 量 を 実 効 線 量 に 変 換 する 係 数 には, 福 島 県 による 県 民 健 康 管 理 調 査 検 討 委 員 会 の 進 捗 状 況 発 表 資 料 ( 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所, 2011)の 考 え 方 を 採 用 して 0.6 とした 自 然 放 射 線 の 取 り 扱 いは 個 人 線 量 の 測 定 結 果 と 同 様 である 6
(1) 場 所 表 3.5-1 滞 在 場 所 の 分 類 と 放 射 線 レベルに 関 するデータの 収 集 算 出 方 法 データの 収 集 算 出 方 法 自 宅 屋 内 および 屋 外 ともに 直 接 測 定 した 職 場 直 接 測 定 または 職 場 に 最 も 近 い 公 開 データを 引 用 した なお, 公 開 データを 利 用 す る 場 合 には, 木 造 ( 鉄 骨 造 含 む)に 対 して 0.4,コンクリート 造 については 平 屋 及 び 2 階 建 に 対 して 0.2,3 階 建 以 上 に 0.1 の 低 減 係 数 を 見 込 んだ (1) 福 島 県 内 その 他 福 島 県 内 のその 他 の 地 域 に 滞 在 した 場 合 には, 市 町 村 単 位 で 周 辺 線 量 当 量 率 の 平 均 値 を 算 出 して 利 用 した なお 平 均 値 を 算 出 する 際 には, 本 事 業 での 測 定 値 に 加 え, 福 島 県 (2011)および 文 部 科 学 省 (2011a; 2011b)の 4 つのデータを 用 いた 福 島 県 外 都 道 府 県 別 環 境 放 射 能 水 準 調 査 結 果 ( 文 部 科 学 省, 2011d)から 2 月 の 平 均 値 を 算 出 して 利 用 した 低 減 係 数 の 値 は 原 子 力 安 全 委 員 会 の 指 針 ( 原 子 力 安 全 委 員 会, 2007)および 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 (2011)に 基 づく 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデル 及 び 簡 易 評 価 モデルによる 評 価 結 果 を 図 3.5-1 に 示 す なお, 図 中 45 度 の 点 線 は 測 定 値 と 推 定 値 が 等 しい 場 合 を 意 味 している 以 下, 各 グループの 実 測 値 と 推 定 値 に ついて, 平 均 値 に 関 する 検 定 ( 対 応 サンプルの t 検 定 )を 実 施 して 違 いがあるか 分 析 した なお, 有 意 差 については 5% 水 準 で 判 断 した 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデルでは,JA 新 ふくしまのグループの 線 量 について 実 測 値 と 推 定 値 の 間 に 有 意 な 差 は 見 られなかった そのほかのグループについては 実 測 値 と 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデ ルでの 推 定 値 に 有 意 な 差 が 見 られ, 市 役 所 と 老 人 クラブの 協 力 者 については 実 測 値 に 比 べて 推 定 値 が 平 均 で 約 20~30% 程 度 低 めに, 建 設 業 協 会 の 協 力 者 については 実 測 値 よりも 推 定 値 の 方 が 平 均 で 約 60% 程 度 高 めの 線 量 となっていた 簡 易 評 価 モデルでは, 一 日 あたりの 屋 外 滞 在 時 間 を 8 時 間 と 長 めに 見 積 もっているため, 屋 内 で の 活 動 が 中 心 になる 市 役 所 や 老 人 クラブの 協 力 者 について, 平 均 して 約 80% 程 度 過 剰 に 線 量 を 評 価 していた また,JA 新 ふくしまの 協 力 者 についても 実 測 値 より 簡 易 評 価 モデルによる 評 価 値 の 方 が 有 意 に 大 きく, 平 均 して 約 35%ほど 高 くなっていた 一 方, 建 設 業 協 会 の 協 力 者 については 実 測 値 と 簡 易 評 価 モデルによる 推 定 値 に 大 きな 違 いは 見 られなかった したがって,これまで 使 用 してき た 簡 易 評 価 モデルは 屋 内 作 業 の 多 い 職 種 に 対 しては 過 剰 評 価 になるものの, 屋 外 作 業 の 多 い 職 種 に 対 してはおおむね 適 切 な 仮 定 に 基 づく 評 価 になっていると 考 えられる なお,グループごとに 実 測 値 と 推 定 値 の 平 均 値 を 分 析 すると 上 記 のような 結 果 となるが, 各 個 人 のばらつきを 見 てみると, 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデルと 簡 易 評 価 モデルのいずれも 実 測 値 と 正 の 相 関 にあるものの,あてはまりはあまり 良 くなく( 決 定 係 数 0.2~0.5 程 度 ), 今 後, 不 確 実 さの 扱 い に 関 する 検 討 が 不 可 欠 である 7
評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 600 500 簡 易 評 価 モデル 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデル 600 500 400 400 300 300 200 200 100 0 0 100 200 300 400 500 600 実 測 値 (30 日 間 )(μsv) (a) 福 島 市 役 所 100 簡 易 評 価 モデル 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデル 0 0 100 200 300 400 500 600 実 測 値 (30 日 間 )(μsv) (b) 建 設 業 協 会 600 500 簡 易 評 価 モデル 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデル 600 500 400 400 300 300 200 200 100 0 0 100 200 300 400 500 600 実 測 値 (30 日 間 )(μsv) 100 簡 易 評 価 モデル 生 活 習 慣 に 基 づく 評 価 モデル 0 0 100 200 300 400 500 600 実 測 値 (30 日 間 )(μsv) (c) JA 新 ふくしま 図 3.5-1 個 人 線 量 の 測 定 値 と 推 定 値 の 比 較 (d) 老 人 クラブ 4. まとめ 福 島 県 内 の 成 人 を 対 象 として, 原 子 力 事 故 後 の 現 存 被 ばく 状 況 における 住 民 の 被 ばく 線 量 の 評 価 方 法 及 び 入 力 データの 収 集 方 法 について 検 討 し, 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 影 響 を 受 けた 地 域 で 生 活 している 方 の 協 力 を 得 て 実 際 に 個 人 線 量 を 測 定 した 個 人 が 受 ける 外 部 被 ばく 線 量 に 対 しては, 住 居 周 辺 の 周 辺 線 量 当 量 率 と 屋 外 での 滞 在 時 間 の 影 響 が 大 きいことが 確 認 できた 生 活 環 境 の 周 辺 線 量 当 量 率 と 生 活 習 慣 データをもとに 個 人 線 量 当 量 を 推 定 し, 実 測 値 と 比 較 した ところ, 必 ずしも 正 確 に 推 定 できない 場 合 があることが 分 かった しかし, 個 人 線 量 の 分 布 や 生 活 8
習 慣 データの 収 集 方 法 及 び 不 確 実 さの 幅 に 関 する 知 見 が 得 られており, 被 ばく 線 量 に 関 する 統 計 上 の 分 布 データを 取 得 できた また, 事 故 後 に 導 入 された 簡 易 評 価 モデルについては, 屋 内 作 業 の 多 い 職 種 に 対 しては 過 剰 評 価 になるものの, 屋 外 作 業 の 多 い 職 種 に 対 してはおおむね 適 切 な 評 価 になっていると 考 えられる ただし,これらの 結 果 は 1 月 から 2 月 にかけて 行 われた 調 査 に 基 づいており, 農 業 従 事 者 のように 季 節 によって 屋 外 での 作 業 時 間 が 変 化 する 職 種 に 対 しては, 季 節 の 違 いを 考 慮 するためにさらなる 調 査 が 必 要 である なお, 本 報 告 書 の 内 容 は, 事 故 から 約 10 カ 月 経 過 後 に 行 われたものであるため, 短 半 減 期 核 種 の 影 響 を 考 慮 していない また, 今 回 は 冬 期 での 調 査 であったことから, 雪 の 影 響 のない 時 期 での 調 査 を 行 うことが 望 ましいと 考 えられる このほか, 今 回 の 測 定 は 特 定 の 団 体 の 協 力 のもとで 実 施 されたものであり,これらの 協 力 者 の 線 量 が 住 民 を 代 表 する 線 量 となりうるかについてはさらなる 検 討 が 必 要 である 最 後 に, 本 調 査 にご 協 力 いただいた 福 島 市 役 所, 建 設 業 協 会,JA 新 ふくしま, 老 人 クラブの 各 団 体 の 方 々には 厚 く 御 礼 申 し 上 げます 5. 参 考 文 献 原 子 力 安 全 委 員 会, 2007, 原 子 力 施 設 の 防 災 対 策 について. 国 連 科 学 委 員 会, 1993, 国 連 科 学 委 員 会 報 告 放 射 線 の 線 源 と 影 響, 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 監 訳. 福 島 県, 2011, 福 島 県 環 境 放 射 線 モニタリング メッシュ 調 査 結 果 ( 第 2 回 ). 福 島 県, 2012, 冬 期 の 空 間 線 量 率 の 低 下 について, 福 島 県 2 月 13 日. 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所, 2011, 外 部 被 ばく 線 量 の 推 計 について, 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所, 福 島 県 県 民 健 康 管 理 調 査 検 討 委 員 会 進 捗 状 況 資 料, 2011 年 12 月 13 日. 文 部 科 学 省, 2011a, 土 壌 の 核 種 分 析 結 果 (セシウム 134,137)について, 放 射 線 量 等 分 布 マップの 作 成 等 に 係 る 検 討 会 ( 第 7 回 ) 配 布 資 料, 資 料 第 7-1 号. 文 部 科 学 省, 2011b, リアルタイム 線 量 測 定 システム. 文 部 科 学 省, 2011c, 東 京 電 力 株 式 会 社 福 島 第 1 及 び 第 2 原 子 力 発 電 所 周 辺 の 放 射 線 量 等 分 布 マップ. 文 部 科 学 省, 2011d, 都 道 府 県 別 環 境 放 射 能 水 準 調 査 結 果, 9
平 成 23 年 度 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 係 る 避 難 区 域 等 における 除 染 実 証 業 務 報 告 書 概 要 版 個 人 線 量 調 査 事 業 編 独 立 行 政 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 1
個 人 線 量 測 定 の 概 要 測 定 対 象 福 島 県 内 の4 団 体 ( 福 島 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 福 島 市 老 人 クラブ)から238 名 (215 世 帯 ) 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 老 人 クラフ 合 計 福 島 市 60 25 56 65 206 伊 達 市 0 15 0 0 15 桑 折 町 0 1 0 0 1 国 見 町 0 2 0 0 2 川 俣 町 0 4 4 0 8 二 本 松 市 0 4 0 0 4 郡 山 市 0 2 0 0 2 合 計 60 53 60 65 238 調 査 期 間 2012 年 1 月 18 日 ~2 月 25 日 のうち30 日 調 査 内 容 ( 期 間 中 に 降 雪 積 雪 日 を 含 む) (1) 生 活 環 境 の 放 射 線 レベルの 測 定 調 査 (2) 自 宅 職 場 その 他 の 場 所 における 滞 在 時 間 (3) 個 人 線 量 当 量 の 測 定 (4) 測 定 による 意 識 変 化 等 をアンケート 調 査 2
世 帯 数 自 宅 の 放 射 線 レベル 100 90 80 データの 注 意 事 項 (1) 屋 外 の 線 量 率 は 自 宅 玄 関 の1.2m 地 点 地 上 1mで 測 定 (2) 測 定 は 平 成 24 年 2 月 1 日 から16 日 にかけて 実 施 (3) この 図 に 示 した 線 量 率 には 自 然 放 射 線 による 影 響 を 含 む 70 60 50 40 30 20 10 0 世 帯 数 平 均 μsv/h 屋 外 215 0.41 空 間 線 量 率 (μsv/h) 3
世 帯 数 自 宅 の 低 減 係 数 屋 内 と 屋 外 の 放 射 線 レベルの 違 い 1 屋 外 の 線 量 に 対 する 屋 内 の 線 量 の 比 ( 被 ばく 低 減 係 数 )は 0.2から1 以 上 まで 幅 広 く 分 布 2 被 ばく 低 減 係 数 は 屋 外 の 空 間 線 量 率 が 低 くなると 高 くなる 傾 向 が 観 察 された ( 自 然 放 射 線 の 影 響 を 受 けていることが 示 唆 される) 45 40 35 30 25 20 木 造 コンクリート( 平 屋 ) コンクリート( 集 合 住 宅 ) その 他 データの 注 意 事 項 (1) 自 然 放 射 線 による 影 響 を 含 む 値 である (2) 屋 外 線 量 は 玄 関 先 1.2m 地 点 屋 内 線 量 は 自 宅 で 最 も 滞 在 時 間 の 長 い 場 所 で 測 定 した 2.0 1.5 1.0 木 造 コンクリ( 平 屋 ) コンクリ( 集 合 住 宅 ) その 他 データの 注 意 事 項 (1) 自 然 放 射 線 による 影 響 を 含 む 値 である (2) 屋 外 線 量 は 玄 関 先 1.2m 地 点 屋 内 線 量 は 自 宅 で 最 も 滞 在 時 間 の 長 い 場 所 で 測 定 した 15 10 0.5 5 0 0.2~ 0.3~ 0.4~ 0.5~ 0.6~ 0.7~ 0.8~ 0.9~ 1.0~ 0.0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 屋 内 の 線 量 を 屋 外 の 線 量 で 割 った 値 ( 自 宅 の 被 ばく 低 減 係 数 ) 自 宅 屋 外 の 空 間 線 量 率 (μsv/h) 4
人 数 60 一 日 あたりの 屋 外 滞 在 時 間 1 屋 外 での 滞 在 時 間 は 職 種 によって 大 きく 異 なる 2 建 設 業 従 事 者 等 屋 外 の 滞 在 時 間 が1 日 8 時 間 を 超 える 住 民 もいる 3 農 閑 期 での 調 査 結 果 であり 注 意 が 必 要 50 40 30 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 老 人 クラブ 人 数 60 53 60 65 平 均 時 間 0.7 7.6 5.2 1.7 データの 注 意 事 項 (1) 自 宅 職 場 その 他 の 場 所 を 合 計 し 1ヵ 月 間 で 屋 外 に 滞 在 した 時 間 の1 日 あたりの 平 均 値 を 計 算 20 10 0 一 日 あたりの 屋 外 滞 在 時 間 5
人 数 個 人 線 量 の 測 定 値 1 建 設 業 協 会 やJAなど 屋 外 作 業 に 従 事 する 方 の 個 人 線 量 が 大 きかった 2 老 人 クラブでは 屋 内 に 滞 在 する 時 間 は 長 かったが 自 宅 屋 外 の 空 間 線 量 率 が 他 に 比 べ 高 めであったため 個 人 線 量 が 大 きくなった 方 がいた 3 農 業 者 等 は 季 節 により 屋 外 の 滞 在 時 間 が 異 なることが 予 測 されるため 継 続 した 調 査 が 必 要 35 30 25 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 老 人 クラブ 全 体 人 数 60 53 60 65 238 平 均 値 μsv 119 156 152 156 146 20 15 10 個 人 線 量 が 高 かった 人 へのヒアリング 例 1 測 定 期 間 中 仕 事 のため 空 間 線 量 率 の 高 いと 考 えられ る 箇 所 で 土 木 作 業 を 行 った 2 寝 室 の 近 くに 植 木 があったため 就 寝 場 所 での 線 量 率 が 高 めとなった 5 0 30 日 間 での 個 人 線 量 (μsv) 6
人 数 今 後 1 年 間 に 予 測 される 個 人 線 量 50 40 30 データの 注 意 事 項 (1) 放 射 性 セシウムの 老 人 組 クラブ 成 などを 仮 定 して 今 回 の 測 定 結 果 をも とに 計 算 した 結 果 (2) 予 測 結 果 は 2 JA 月 新 期 ふくしま の 生 活 習 慣 が1 年 間 継 続 することを 前 提 としている 福 島 県 建 設 業 協 会 (3) 自 然 放 射 線 による 影 響 を 差 し 引 いて 事 故 によって 追 加 され た 線 量 を 示 した なお 福 島 市 役 自 所 然 放 射 線 の 寄 与 は 一 日 あたり 0.72μSvとした 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 老 人 クラブ 全 体 人 数 60 53 60 65 238 20 平 均 値 msv 1.08 1.45 1.44 1.44 1.35 10 0 今 後 1 年 間 で 予 想 される 個 人 線 量 (msv) 7
個 人 線 量 の 評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 個 人 線 量 の 評 価 方 法 の 検 討 (1) ー 生 活 習 慣 に 基 づいた 評 価 モデル 600 500 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 生 活 環 境 を 分 類 し 各 場 所 での 空 間 線 量 率 と 滞 在 時 間 を 測 定 調 査 して 被 ばく 線 量 を 評 価 400 300 200 100 0 0 100 200 300 400 500 600 個 人 線 量 の 測 定 値 (30 日 間 )(μsv) 滞 在 場 所 を 以 下 の4か 所 に 分 類 自 宅 職 場 県 内 その 他 県 外 各 場 所 での 滞 在 時 間 を1 時 間 単 位 で 調 査 各 場 所 の 空 間 線 量 率 を 測 定 調 査 ( 合 計 約 1800 地 点 の 線 量 率 を 収 集 ) 周 辺 線 量 当 量 を 実 効 線 量 に 換 算 する 係 数 には 0.6を 採 用 1 2 3 評 価 値 と 測 定 値 に 対 して 対 応 サンプルのt 検 定 を 実 施 したところ JA 新 ふくしまのみ 有 意 な 差 は 見 られなかっ た( 有 意 水 準 5%) 市 役 所 と 老 人 クラブについては 実 測 値 に 比 べて 評 価 値 の 方 が 平 均 で 約 20~30% 低 めとなった 建 設 業 協 会 については 実 測 値 よりも 評 価 値 の 方 が 平 均 で 約 60% 高 めとなった 8
個 人 線 量 の 評 価 値 (30 日 間 )(μsv) 個 人 線 量 の 評 価 方 法 の 検 討 (2) ー 簡 易 評 価 モデルー 600 500 400 市 役 所 老 人 クラブ 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 屋 外 滞 在 時 間 と 建 屋 による 被 ばく 低 減 について 保 守 的 な 仮 定 を 採 用 して 被 ば く 線 量 を 評 価 300 200 一 日 あたりの 屋 外 滞 在 時 間 を8 時 間 と 仮 定 建 屋 での 滞 在 により 屋 外 に 比 べて 空 間 線 量 率 が0.4 倍 になると 仮 定 100 0 0 100 200 300 400 500 600 個 人 線 量 の 測 定 値 (30 日 間 )(μsv) 1 2 評 価 値 と 測 定 値 に 対 して 対 応 サンプルのt 検 定 を 実 施 したところ 建 設 業 協 会 のみ 有 意 な 差 は 見 られなかっ た( 有 意 水 準 5%) 市 役 所 と 老 人 クラブについては 実 測 値 に 比 べて 評 価 値 の 方 が 平 均 で 約 80% 高 めとなった また JA 新 ふくしま についても 実 測 値 よりも 評 価 値 の 方 が 平 均 で 約 35%ほど 高 い 9
協 力 者 に 対 する 事 後 アンケート 結 果 測 定 により 安 心 感 が 高 くなった 人 は27% その 理 由 は 自 分 で 測 定 できたから が 最 も 多 かった 今 回 のような 個 人 線 量 調 査 について 67%の 人 が 今 後 も 継 続 する 必 要 がある と 考 えている 問 1. 測 定 する 前 と 比 べて 生 活 を 通 じての 安 心 感 は どのように 変 わりましたか 安 心 感 は 高 くなった 不 安 に 感 じるようになった 変 わらない 未 回 答 2% 27% 20% N=179 51% 今 後 も 継 続 する 必 要 があると 思 う 67% 今 後 は 継 続 する 必 要 はないと 思 う 4% わからない 23% 未 回 答 5% N=179 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 問 2. 安 心 感 は 高 くなった 理 由 被 ばく 線 量 が 低 かったから 他 人 の 線 量 と 比 較 できたから 自 分 で 測 定 できたから 未 回 答 8% 27% 27% 38% N=48 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 問 3. 不 安 に 感 じるようになった 理 由 被 ばく 線 量 が 高 かったから 少 しでも 被 ばくしているとわかったから その 他 未 回 答 20% 3% N=35 37% 40% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 10
まとめ 福 島 県 内 で 住 民 の 個 人 線 量 と 生 活 環 境 の 放 射 線 レベルを 測 定 するとともに 生 活 習 慣 について 調 査 した 事 故 の 影 響 によって 受 ける 外 部 被 ばく 線 量 は 今 後 一 年 間 で 大 部 分 の 方 が 約 1~ 3ミリシーベルト( 予 測 値 )であった 今 後 の 課 題 生 活 パターンは 季 節 によって 異 なること 本 調 査 期 間 中 は 積 雪 の 影 響 があったこと から より 長 期 的 な 調 査 が 必 要 今 回 の 調 査 協 力 者 が 住 民 の 方 々を 代 表 する 集 団 かどうか 検 証 が 必 要 11
付 録 2 個 人 線 量 調 査 実 施 後 のアンケート 調 査 の 結 果 について 独 立 行 政 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構
目 次 1 回 答 者 の 属 性... 1 2 調 査 結 果... 5 問 1... 13 問 2... 14 問 3... 16 問 4... 17 3 アンケート 調 査 票 報 告 書 を 見 る 際 の 注 意 点 (1) 調 査 結 果 の 比 率 はすべて 百 分 率 で 表 し その 設 問 の 回 答 者 数 を 基 数 とし て 整 数 になるよう 四 捨 五 入 している したがって 数 値 の 合 計 が 100% にならない 場 合 がある (2) 複 数 回 答 が 可 能 な 設 問 の 場 合 回 答 比 率 の 合 計 は 100%を 超 える (3) 図 表 中 の N= とは その 設 問 に 対 する 回 答 者 数 を 表 す (4)クロス 集 計 表 の 分 析 軸 は 無 回 答 を 表 記 していないため 合 計 が 全 体 の 基 数 と 一 致 しない 場 合 がある (5) 本 アンケートは 各 協 力 者 の 測 定 結 果 を 通 知 した 後 に 実 施 した この 際 に 各 個 人 の 線 量 だけでなく 測 定 協 力 者 全 体 の 線 量 分 布 についても 説 明 して いるため 回 答 者 は 自 身 と 他 の 協 力 者 の 線 量 を 比 較 して 回 答 できる 状 況 で ある
1. 回 答 者 の 所 属 団 体 0% 20% 40% 60% 80% 100% 市 役 所 建 設 業 協 会 JA 新 ふくしま 老 人 クラブ 測 定 協 力 者 238 名 のうち アンケートを 回 収 できたのは 179 名 (75.2%)である 各 団 体 別 の 内 訳 は 市 役 所 45 名 建 設 業 協 会 49 名 JA 新 ふくしま 30 名 老 人 クラブ 55 名 であった 各 団 体 別 の 協 力 者 総 数 とアンケート 回 収 数 は 以 下 の 通 りである 協 力 者 総 数 回 収 数 回 収 率 市 役 所 60 45 75.0 % 建 設 業 協 会 53 49 92.5 % JA 新 ふくしま 60 30 50.0 % 老 人 クラブ 65 55 84.6 % 合 計 238 179 75.2 % 1
2. 調 査 結 果 問 1 (1) ポケット 線 量 計 の 使 い 方 について 測 定 期 間 中 どのように 感 じましたか 不 便 は 感 じなかった 92% 不 便 さを 感 じた 未 回 答 7% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ポケット 線 量 計 の 扱 いについて 回 答 のあった 179 名 のうち 92%にあたる 165 名 が 不 便 は 感 じ なかった と 回 答 している 問 1 (2) 今 回 の 測 定 に 使 用 した ポケット 線 量 計 は 被 ばくした 線 量 が 表 示 され ご 自 身 で 読 み 取 れる 線 量 計 を 使 用 しました 一 方 個 人 線 量 の 測 定 器 には 特 別 な 装 置 を 使 って 線 量 を 読 み 取 るものがあります 特 別 な 装 置 を 使 う 場 合 には ご 自 身 の 線 量 を 測 定 中 に 読 み 取 ること はできません ご 自 身 の 線 量 を 測 定 する 場 合 に どのような 測 定 器 を 使 いたいと 思 いますか ご 自 身 のお 考 えをお 聞 かせください 自 分 で 線 量 を 読 み 取 れるもの 自 分 で 線 量 を 読 み 取 れないもの わからない 未 回 答 6% 5% 2% 87% N=179 0% 20% 40% 60% 80% 100% ポケット 線 量 計 のタイプについて 回 答 者 の 87%が 自 分 で 線 量 を 読 み 取 れるもの を 使 いたいと 回 答 線 量 計 タイプと 安 心 感 不 安 感 ( 問 2(2))との 関 係 安 心 感 が 高 くなった 不 安 を 感 じるようになった 安 心 感 は かわらない 自 分 で 読 み 取 れるもの 37 30 85 自 分 で 読 み 取 れないもの 4 2 4 わからない 7 0 2 ポケット 線 量 計 のタイプと 測 定 後 の 安 心 感 不 安 感 の 変 化 には 目 立 った 相 関 はみられない 2
問 1 (3) 線 量 記 録 シート 記 入 方 法 について 測 定 期 間 中 どのように 感 じましたか 不 便 は 感 じなかった 53% 不 便 さを 感 じた 未 回 答 4% 43% N=179 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 不 便 さを 感 じた 理 由 標 準 日 課 が 手 元 にないため 標 準 日 課 とずれる 日 の 記 入 方 法 滞 在 場 所 の 分 類 がすくない 毎 日 記 入 するのが 大 変 その 他 0% 5% 10% 15% 20% 25% 線 量 記 録 シート の 記 入 方 法 については 不 便 さを 感 じている 人 が 約 半 数 程 度 である その 理 由 を 尋 ねたところ 標 準 日 課 とずれる 日 程 の 記 入 方 法 ならびに 滞 在 場 所 の 分 類 の 少 なさなどがあ げられた このほか 記 載 の 頻 度 が 毎 日 であることについても 不 便 さを 感 じている 協 力 者 が 多 か った 自 由 記 述 として 以 下 のような 理 由 が 挙 げられていた 天 気 の 記 入 が 大 変 だった 移 動 場 所 ごとの 時 間 計 算 が 面 倒 滞 在 場 所 の 構 造 は 一 元 的 に 表 せない 複 数 の 建 物 がある 同 じ 時 間 に 記 入 するのが 大 変 だった 乗 り 物 を 利 用 しての 移 動 は 屋 外 なのか 3
問 2 ポケット 線 量 計 でご 自 身 の 被 ばく 線 量 を 測 定 した 結 果 測 定 する 前 と 比 べて ご 自 身 の 考 え 方 はどのように 変 わりましたか (1) 測 定 する 前 と 比 べて ご 自 身 が 受 けている 被 ばくの 程 度 をどのように 感 じるようになりました か もっともよく 当 てはまるもの 一 つに をつけてください 測 定 前 より 低 いと 感 じた 測 定 前 より 高 いと 感 じた 測 定 前 に 思 っていた 程 度 だった その 他 未 回 答 8% 4% 26% 31% 32% N=179 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 被 ばく 線 量 について 測 定 前 よりも 低 いと 感 じた との 回 答 者 が 26% 測 定 前 よりも 高 いと 感 じ た 回 答 者 が 31%となった 測 定 前 に 思 っていた 程 度 だった 回 答 者 は 32%である 被 ばく 線 量 への 感 じ 方 と 安 心 感 不 安 感 ( 問 2(2))との 関 係 安 心 感 が 高 くなった 不 安 を 感 じるようになった 安 心 感 は かわらない 測 定 前 より 低 いと 感 じた 19 2 23 測 定 前 より 高 いと 感 じた 9 21 23 測 定 前 と 同 程 度 14 9 34 測 定 前 後 における 被 ばく 線 量 の 感 じ 方 への 変 化 と 測 定 後 の 安 心 感 不 安 感 の 変 化 には 相 関 関 係 が 観 察 される 4
問 2 (2) 測 定 する 前 と 比 べて 生 活 を 通 じての 安 心 感 はどのように 変 わりましたか 安 心 感 は 高 くなった 27% 不 安 に 感 じるようになった 20% 変 わらない 未 回 答 2% N=179 51% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 安 心 感 が 高 くなった 理 由 被 ばく 線 量 が 低 かったから 他 人 の 線 量 と 比 較 できたから 27% 27% N=48 自 分 で 測 定 できたから 38% 未 回 答 8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 不 安 に 感 じるようになった 理 由 被 ばく 線 量 が 高 かったから 少 しでも 被 ばくしているとわかったから その 他 未 回 答 3% 20% N=35 37% 40% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 測 定 前 後 での 安 心 感 について 安 心 感 は 変 わらない と 答 えた 協 力 者 がもっとも 多 く 約 半 数 を 占 めた 一 方 安 心 感 が 高 くなった と 不 安 に 感 じるようになった を 比 べると 安 心 感 が 高 まっ たと 答 えた 人 の 方 が 7 ポイント 高 い 安 心 感 が 高 くなった 理 由 としては 自 分 で 測 定 できたから がもっとも 高 く 38%の 回 答 者 が 選 択 している 不 安 に 感 じるようになった 理 由 は 少 しでも 被 ばくしているとわかったから と 被 ばく 線 量 が 高 かったから が 約 4 割 と 同 程 度 である なお 被 ばく 線 量 が 高 かったから を 選 択 した 協 力 者 はいずれも 問 2(1)において 測 定 前 よりも 高 いと 感 じた と 回 答 した 協 力 者 である 5
問 3 このような 調 査 結 果 をもとに 国 や 自 治 体 は 今 後 のどのような 方 針 で 対 策 をすすめるべき だと 思 いますか 現 在 のご 自 身 の 状 況 をふまえて もっともなっとくできるもの 一 つに をつ けてください 線 量 の 高 い 低 いに 関 係 なく できるだけ 多 くの 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くする 対 策 41% 放 射 線 への 被 ばく 低 減 よりも 健 康 影 響 や 生 活 状 況 の 改 善 のための 対 策 や 情 報 提 供 25% すこしでも 線 量 が 高 い 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くする 対 策 18% 費 用 に 見 合 った 被 ばく 低 減 効 果 の 得 られる 対 策 6% その 他 線 量 が 高 い 人 と 低 い 人 の 違 いを できるだけ 小 さくする 対 策 3% 5% N=157 0% 10% 20% 30% 40% 対 策 の 方 針 については 約 4 割 の 回 答 者 が できるだけ 多 くの 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くする 対 策 の 実 施 を 希 望 している 健 康 影 響 や 生 活 状 況 改 善 のための 対 策 と 情 報 提 供 が 次 いで 支 持 され 25% すこしでも 線 量 が 高 い 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くする 対 策 が 18%と 続 く 問 4 個 人 の 線 量 調 査 を 今 後 も 続 けていく 必 要 があると 思 いますか ご 自 身 のお 考 えをお 聞 かせ ください 今 後 も 継 続 する 必 要 があると 思 う 今 後 は 継 続 する 必 要 はないと 思 う わからない 未 回 答 4% 5% 23% 67% N=179 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 個 人 線 量 の 測 定 について 約 7 割 の 協 力 者 が 今 後 も 継 続 する 必 要 がある と 考 えている 今 後 は 継 続 する 必 要 はない と 考 えている 協 力 者 が 4%と 少 数 であるのに 対 して 継 続 の 必 要 性 を わ からない と 感 じている 協 力 者 が 23%となっている 6
福 島 県 内 における 個 人 線 量 測 定 に 関 するアンケート 参 考 資 料 :アンケート 調 査 票 このアンケートは 福 島 県 内 における 個 人 線 量 測 定 にご 協 力 いただいたみなさまに 測 定 中 のご 感 想 を うかがうとともに 線 量 の 測 定 や 対 策 の 実 施 についてどのようにお 考 えかを 調 査 するものです お 答 えはす べて 統 計 的 に 処 理 いたしますので 個 人 のお 答 えの 内 容 が 外 部 にもれることは 絶 対 にありません 調 査 ID: ご 自 身 の 調 査 ID をご 記 入 ください このたびは 内 閣 府 事 業 福 島 県 内 における 個 人 線 量 測 定 にご 協 力 いただき ありがとうございます 今 回 の 測 定 と 現 在 のご 自 身 の 生 活 を 踏 まえて 以 下 の 点 について ご 自 身 のお 考 えをお 聞 かせください 問 1 今 回 の 測 定 について 以 下 の 点 についてお 聞 かせください (1) ポケット 線 量 計 の 使 い 方 について 測 定 期 間 中 どのように 感 じましたか 1 とくに 不 便 は 感 じなかった 2 使 い 方 がわかりにくく 不 便 さを 感 じた (2) 今 回 の 測 定 に 使 用 した ポケット 線 量 計 は 被 ばくした 線 量 が 表 示 され ご 自 身 で 読 み 取 れる 線 量 計 を 使 用 しました 一 方 個 人 線 量 の 測 定 器 には 特 別 な 装 置 を 使 って 線 量 を 読 み 取 るものがあります 特 別 な 装 置 を 使 う 場 合 には ご 自 身 の 線 量 を 測 定 中 に 読 み 取 ることはできません ご 自 身 の 線 量 を 測 定 す る 場 合 に どのような 測 定 器 を 使 いたいと 思 いますか ご 自 身 のお 考 えをお 聞 かせください 1 被 ばくした 線 量 が 表 示 され 自 分 で 線 量 を 読 み 取 れるものを 使 いたい 2 被 ばくした 線 量 が 表 示 されず 自 分 では 線 量 を 読 み 取 れないものでもかまわない 3 わからない (3) 線 量 記 録 シート の 記 入 方 法 について 測 定 期 間 中 どのように 感 じましたか 1 とくに 不 便 は 感 じなかった 2 使 い 方 がわかりにくく 不 便 さを 感 じた 2 を 選 んだ 方 のみにお 聞 きします ご 不 便 を 感 じたのは 次 のうちどのような 点 ですか あ てはまるものすべてに をつけてください ア 標 準 日 課 表 が 手 元 にないため 記 載 事 項 を 忘 れてしまった イ 標 準 日 課 表 とずれる 場 合 の 記 入 方 法 がわかりにくかった ウ 滞 在 場 所 の 分 類 がすくなくて 記 入 しにくかった エ 毎 日 記 入 するのが 大 変 だった オ その 他 ( 具 体 的 に: ) 裏 面 につづきます 7
参 考 資 料 :アンケート 調 査 票 問 2 ポケット 線 量 計 でご 自 身 の 被 ばく 線 量 を 測 定 した 結 果 測 定 する 前 と 比 べて ご 自 身 の 考 え 方 はどのよう に 変 わりましたか 次 の 点 についてお 答 えください (1) 測 定 する 前 と 比 べて ご 自 身 が 受 けている 被 ばくの 程 度 をどのように 感 じるようになりましたか もっともよく 当 てはまるもの 一 つに をつけてください 1 測 定 前 に 思 っていたよりも 低 いと 感 じた 2 測 定 前 に 思 っていたよりも 高 いと 感 じた 3 測 定 前 に 思 っていた 程 度 の 被 ばくだった 4 その 他 ( ) (2) 測 定 する 前 と 比 べて 生 活 を 通 じての 安 心 感 はどのように 変 わりましたか もっともよく 当 てはまるもの 一 つに をつけてください 1 生 活 を 通 じての 安 心 感 は 高 くなった 2 生 活 を 通 じてさらに 不 安 に 感 じるようになった 3 生 活 を 通 じての 安 心 感 はかわらない 次 のページの 問 3におすすみください (3) 上 記 の 質 問 で 1. 安 心 感 は 高 くなった とお 答 えの 方 におききします 次 のうち 安 心 感 が 増 した 理 由 として あてはまるもの 一 つに をつけてください 1 自 分 の 被 ばく 線 量 が 低 かったから 2 他 の 人 の 被 ばく 線 量 と 自 分 の 線 量 を 比 べることができたから 3 自 分 自 身 の 手 で 線 量 を 測 定 できたから 4 その 他 ( 具 体 的 に: ) (4) 上 記 の 質 問 で 2. 不 安 に 感 じるようになった とお 答 えの 方 におききします 次 のうち 不 安 に 感 じるようになった 理 由 として あてはまるもの 一 つに をつけてください 1 自 分 の 被 ばく 線 量 が 高 かったから 2 自 分 がすこしでも 被 ばくしていることがわかったから 3 その 他 ( 具 体 的 に: ) 次 のページにつづきます 8
参 考 資 料 :アンケート 調 査 票 問 3 このような 調 査 結 果 をもとに 国 や 自 治 体 は 今 後 どのような 方 針 で 対 策 をすすめるべきだと 思 いますか 現 在 のご 自 身 の 状 況 をふまえて もっとも 納 得 できるもの 一 つに をつけてください 1 すこしでも 線 量 が 高 い 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くするための 対 策 2 線 量 が 高 い 人 と 低 い 人 の 被 ばくの 程 度 のちがいを できる 限 り 小 さくする 対 策 3 線 量 の 高 い 低 いに 関 係 なく できるだけ 多 くの 人 の 被 ばくを できるだけ 低 くする 対 策 4 費 用 に 見 合 った 被 ばく 低 減 効 果 の 得 られる 対 策 5 放 射 線 への 被 ばく 低 減 よりも 放 射 線 の 健 康 影 響 や 生 活 状 況 を 改 善 するための 対 策 や 情 報 提 供 6 その 他 ( 具 体 的 に: ) 問 4 個 人 の 線 量 調 査 を 今 後 も 続 けていく 必 要 があると 思 いますか ご 自 身 のお 考 えをお 聞 かせください 1 このような 調 査 は 今 後 も 継 続 する 必 要 があると 思 う 2 このような 調 査 は 今 後 は 継 続 する 必 要 がないと 思 う 3 わからない ご 協 力 ありがとうございました 9