第 84 回 日 本 産 業 衛 生 学 会 特 別 研 修 会 職 場 における 腰 痛 と 関 連 疾 患 の 対 策 ~ 職 場 復 帰 を 含 めて JFEスチール 東 日 本 製 鉄 所 京 浜 地 区 産 業 医 村 上 太 三 ( 医 社 こうかん 会 水 江 診 療 所 )
今 日 の 話 腰 痛 関 連 の 話 の 難 しさ 腰 痛 に 関 する 行 政 からの 発 信 内 容 ( 腰 痛 と 関 連 疾 患 等 の 知 織 を 合 わせて 触 れていきます) 腰 痛 関 連 疾 患 に 関 して 労 働 者 への 指 導 は? 会 社 と 産 業 医 のすべきこと 腰 痛 について 最 近 の 知 識 と 情 報 予 防 や 復 職 に 関 して 私 の 取 り 組 み
作 業 関 連 疾 患 と 職 業 病 の 違 い 作 業 関 連 疾 患 (work-related diseases) ~1976 年 の 第 26 回 WHO 総 会 にて 提 唱 された 一 般 疾 病 ( 私 病 )のうち 過 酷 な 作 業 条 件 や 作 業 環 境 によって その 疾 病 の 自 然 経 過 より 急 激 に かつ 著 明 に 発 症 が 見 られたり 病 勢 が 増 悪 するおそれのある 疾 患 職 業 病 単 一 の 有 害 な 作 業 性 因 子 による 職 業 特 有 な 病 気 作 業 要 因 個 体 要 因 生 活 習 慣 職 業 病 作 業 関 連 疾 患 一 般 の 病 気
WHO 専 門 委 員 会 (1982,1983) 作 業 関 連 疾 患 の 定 義 認 定 された 職 業 病 以 外 で 作 業 環 境 と 作 業 遂 行 が 疾 病 の 要 因 に 著 しく 寄 与 するが その 程 度 が 腫 々であるような 健 康 障 害 ある 明 確 な 職 業 病 とは 区 別 され 一 般 人 口 に も 出 現 するが 作 業 環 境 の 中 で 遭 遇 する 危 険 因 子 から 惹 起 され あるいはそれに 関 連 するもの. 1 循 環 器 疾 患 ( 高 血 圧 虚 血 性 心 疾 患 ) 2 脳 血 管 疾 患 ( 脳 梗 塞 脳 出 血 クモ 膜 下 出 血 ) 3 高 脂 血 症 4 肝 疾 患 5 慢 性 非 特 異 性 呼 吸 器 疾 患 6 糖 尿 病 7ストレス 関 連 疾 患 (うつ 病 神 経 症 職 場 不 適 応 胃 潰 瘍 過 敏 性 大 腸 炎 ) 8 筋 骨 格 系 疾 患 ( 腰 痛 頸 肩 腕 症 手 根 管 症 候 群 ) 9 突 然 死 ( 過 労 死 ) 作 業 関 連 性 腰 痛 はここから 来 た 単 語 です
事 業 所 における 産 業 保 健 活 動 の 拡 充 に 関 する 検 討 会 報 告 書 ( 平 成 22 年 11 月 22 日 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 )より 産 業 医 をしていただいている 先 生 方 の 元 の 専 門 科 について 腰 痛 は 守 備 範 囲 外! よくわからない! と 思 われている 先 生 方 も 多 いかもしれません 産 業 医 の 先 生 方 の 腰 痛 への 取 り 組 みを 難 しくさせてます
事 業 所 における 産 業 保 健 活 動 の 拡 充 に 関 する 検 討 会 報 告 書 ( 平 成 22 年 11 月 22 日 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 )より 産 業 医 の 先 生 方 の 勤 務 状 況 時 間 に 限 りがあります 平 均 にすると 1 月 に3 時 間 の 産 業 医 勤 務 になります 1 週 間 に3 日 ;10.2% 3~7 日 に1 日 ;11.5% 8 日 ~1ヵ 月 に1 日 ;46.3% 出 所 ; 事 業 所 における 産 業 保 健 活 動 の 実 態 及 び 対 応 に 関 する 調 査 研 究 報 告 書 ( 平 成 22 年 中 災 防 )
事 業 所 における 産 業 保 健 活 動 の 拡 充 に 関 する 検 討 会 報 告 書 ( 平 成 22 年 11 月 22 日 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 )より 腰 痛 に 関 する 治 療 上 の 相 談 が 多 いでしょうか? 仕 事 上 の 配 慮 に 関 する 相 談 もあるでしょうか?
ここで 教 えてください 産 業 医 (もしくは 臨 床 )をされていて 腰 痛 関 連 で 困 ったことはどんなことがありますか? 産 業 医 として 個 人 相 談 症 状 や 治 療 について 主 治 医 への 愚 痴 会 社 や 職 場 への 愚 痴? 批 判? 産 業 医 として 職 場 の 対 応 を 相 談 されたとき 個 人 対 応? 復 職? 職 場 配 慮? 職 場 全 体 への 対 応? これは 労 災 ですかね? 労 災 ではないですか? ( 個 人 からも 会 社 からもありますか?)
本 日 腰 痛 についてお 話 しするに 当 たり 難 しいと 思 っている 点 業 務 上 腰 痛 災 害 性 腰 痛 と 非 災 害 性 腰 痛 産 業 医 の 業 務 は 治 療 ではない ( 保 健 指 導 はありです 受 診 勧 奨 もありです ) でもいいたいことがあります 安 易 に 休 ませないでください! 特 異 的 腰 痛 と 非 特 異 的 腰 痛 原 因 は 何 であれ 予 防 対 策 は 腰 痛 性 疾 患 で 休 んでいた 社 員 への 現 場 の 配 慮 は? 職 場 復 帰 は? 事 務 作 業 者 と 現 場 作 業 者 で 違 います 現 場 によっても 違 います 会 社 の 規 模 によっても 違 います
業 務 上 腰 痛 ; 災 害 性 腰 痛 と 非 災 害 性 腰 痛 ~ 行 政 ルールを 順 次 後 で 確 認 してみましょう 業 務 上 腰 痛 の 現 状 はどんな 状 況 か? どんなとき 仕 事 と 関 連 あるか?ないか? ここで 腰 痛 と 関 連 疾 患 の 臨 床 もおさらいします 当 然 行 政 からは3 管 理 のすべきことも 提 示 されてます まず 会 社 の 方 と 話 しながら 産 業 医 としては 進 めるべき 内 容 です 行 政 のルールには 色 々な 知 見 が 含 まれてます 合 わせて お 示 しします
産 業 医 の 業 務 は 治 療 ではない ( 保 健 指 導 はありです 受 診 勧 奨 もありです ) 仕 事 で 悪 くならないような 配 慮 をする 休 むことは 治 癒 につながるとは 限 らない 仕 事 が 出 来 るのか? 出 来 ないか?が 問 題! 痛 いからといって 休 む 必 要 はない 休 んで 改 善 効 果 が 高 いというエビデンスはない!!! 出 来 る 範 囲 で 動 くべき!! 出 てきて 出 来 る 仕 事 はするべき! 本 人 指 導 をよろしくお 願 いします!! 内 服 薬 や 注 射 などを 嫌 がる 人 がいるが 痛 い 初 めこそ しっかりとした 治 療 を 指 導 する 大 切 なのは 就 業 が 出 来 ないような 腰 痛 か 出 来 る 腰 痛 か 就 業 上 の 指 導 のポイントも 大 切 です!これも 後 半 で
特 異 的 腰 痛 と 非 特 異 的 腰 痛 特 異 的 腰 痛 椎 間 板 ヘルニアや 腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 などの 腰 部 に 起 因 する 神 経 症 状 を 有 している 腰 痛 重 篤 な 脊 椎 疾 患 や 外 傷 ( 感 染 腫 瘍 骨 折 など)は 別 扱 い 非 特 異 的 腰 痛 腰 部 に 起 因 する 腰 痛 であるが 重 篤 な 基 礎 疾 患 を 有 していない 腰 痛 で 臨 床 では 外 来 の 患 者 の 大 部 分 を 占 めているとも いわれている ( 産 業 保 健 ハンドブックIII 腰 痛 より 関 口 美 穂 菊 地 臣 一 ) お 耳 にしたことがあるでしょうか?
原 因 は 何 であれ 予 防 対 策 は 腰 痛 性 疾 患 で 休 んでいた 社 員 への 現 場 の 配 慮 は? 職 場 復 帰 は? 現 場 作 業 者 では 非 常 に 困 ると 思 います 最 後 のほうで フィジカルな 面 の 最 近 の 知 見 からのもの 私 見 も 含 め 個 人 の 取 り 組 みをご 紹 介 します
今 日 の 話 腰 痛 関 連 の 話 の 難 しさ 腰 痛 に 関 する 行 政 からの 発 信 内 容 ( 腰 痛 と 関 連 疾 患 等 の 知 織 を 合 わせて 触 れていきます) 腰 痛 関 連 疾 患 に 関 して 労 働 者 への 指 導 は? 会 社 と 産 業 医 のすべきこと 腰 痛 についての 最 近 の 知 識 と 情 報 予 防 や 復 職 に 関 して 私 の 取 り 組 み
業 務 上 腰 痛 の 発 生 状 況 年 度 災 害 性 腰 痛 非 災 害 性 腰 痛 全 業 務 上 疾 病 ( 件 数 ) 1980 10611 290 18644 1985 8721 70 14589 1990 6925 297 11415 1995 5035 127 9230 2000 4622 72 8083 2005 4840 55 5829 2006 4889 31 5962 2007 5230 57 6252 2008 5509 47 6625 2009 4816 54 5721 ( 中 災 防 安 全 衛 生 情 報 センターHPより)
職 場 における 腰 痛 発 生 状 況 の 分 析 職 場 における 腰 痛 発 生 状 況 の 分 析 について( 平 成 20 年 2 月 6 日 基 発 第 0206001 号 ) から 抜 粋 昭 和 61 年 及 び63 年 平 成 16 年 との 休 業 4 日 以 上 の 災 害 に 関 する 抽 出 調 査 結 果 比 較 1 業 種 別 発 生 件 数 及 び 発 症 率 について 昭 和 61,63 製 造 業 (4,174 件 31.7%) 建 設 業 (1,903 件 14.5%) 運 輸 交 通 業 (2,978 件 22.6%) 商 業, 金 融 広 告 業 (1,372 件 10.4%) その 他 ( 保 健 衛 生 業 を 含 む 色 々な 業 種 13.6%) 平 成 16 年 製 造 業 (752 件 18.8%) 建 設 業 (14.5%) 運 輸 交 通 業 (679 件 22.6%) 商 業, 金 融 広 告 業 (714 件 17.8%) 保 健 衛 生 業 (697 件 17.4%) 対 労 働 人 口 1 万 人 比 では 清 掃 畜 産 (2.6)が 保 健 衛 生 業 (1.7)よりもさらに 高 い 比 になっている 保 健 衛 生 業 の 中 で 特 に 保 健 福 祉 施 設 が 際 立 って 多 い 保 健 衛 生 業 (1.7)に 対 し 保 健 福 祉 施 設 は(3.3)
2 発 生 月 等 について (1) 発 生 月 前 回 調 査 では1 月 (7.7) 及 び12 月 (5.9)が 少 なく 今 回 調 査 においても 同 じ 傾 向 12 月 及 び1 月 の 発 生 件 数 が 少 ない 理 由 として 事 業 場 の 稼 働 日 数 が 比 較 的 少 ないことが 考 えられるものの 気 温 の 低 い 冬 季 に 腰 痛 が 多 発 するという 傾 向 は 今 回 調 査 においても 認 められない 多 発 業 種 間 についてみても 大 きな 差 は 認 められない (2) 発 生 曜 日 前 回 調 査 では 月 曜 日 が20.4と 週 の 始 めに 多 発 する 傾 向 が 認 められたが 今 回 調 査 でも 月 曜 日 が21.0と 同 様 の 傾 向 にあることが 認 められた 事 業 場 の 稼 働 日 であればいずれの 曜 日 であっても 腰 痛 に 注 意 する 必 要 があるが 休 日 明 けに 特 に 注 意 を 要 するものである (3) 発 生 時 間 帯 前 回 調 査 では 午 前 8 時 1 分 から 午 前 11 時 までの3 時 間 で 全 体 の 42.8%を 占 めており 午 前 9 時 1 分 から 午 前 10 時 までの1 時 間 にピーク(16.7%)がある 今 回 調 査 においても 同 じ 傾 向 であった 多 発 業 種 間 で 大 きな 差 は 認 められない 3 事 業 場 規 模 について 前 回 調 査 では10~49 人 (38.6)が 最 も 多 く 次 いで50~299 人 (26.4) 9 人 以 下 (23.3)の 順 今 回 調 査 においても 同 じ 保 健 衛 生 業 のみ 50~299 人 の 事 業 場 規 模 のところで 半 数 を 超 える55.9を 占 め 発 生 件 数 のピークになっていた
4 被 災 労 働 者 の 性 別 等 について (1) 性 別 前 回 調 査 では 男 性 85.5 女 性 14.5と 大 半 を 男 性 が 占 めていたが 今 回 調 査 では 男 性 67.0 女 性 33.0と 女 性 が 占 める 割 合 は 大 きく 増 加 している 多 発 業 種 についてみると 保 健 衛 生 業 で 女 性 79.9と 圧 倒 的 に 女 性 が 占 めている (2) 年 齢 前 回 調 査 では35~39 歳 (15.8) 40~44 歳 (14.5) 45~49 歳 (13.2)の 順 今 回 調 査 では30~34 歳 (17.2) 25~29 歳 (16.8) 35~39 歳 (14.6)の 順 であり 前 回 調 査 に 比 べて 若 い 年 齢 層 に 多 く 発 生 している 多 発 業 種 についてみると 30~34 歳 年 齢 層 のところピーク 製 造 業 運 輸 交 通 業 商 業 保 健 衛 生 業 においては 若 い 年 齢 層 (25~29 歳 )のところピークになっていた 保 健 衛 生 業 では 次 に 多 いのが20 歳 ~24 歳 年 齢 層 であり 若 い 年 齢 層 においても 腰 痛 が 発 生 していることが 認 められる (3) 経 験 年 数 前 回 調 査 では10 年 以 上 (34.0) 5~10 年 未 満 (18.3) 1~3 年 未 満 (16.9)の 順 今 回 調 査 でも10 年 以 上 (25.2) 1~3 年 未 満 (22.2) 1 年 未 満 (21.1)の 順 であり 経 験 の 浅 い 労 働 者 の 占 める 割 合 が 増 加 していた 多 発 業 種 についてみると 商 業 及 び 保 健 衛 生 業 で 経 験 年 数 3 年 未 満 の 労 働 者 の 占 める 割 合 が 過 半 数 を 占 めている
5 休 業 見 込 日 数 等 について (1) 休 業 見 込 日 数 29 日 以 上 の 休 業 を 要 する 腰 痛 が 占 める 割 合 が 前 回 調 査 で32.8 今 回 調 査 で35.6といずれも 最 も 多 く 傾 向 に 変 化 はみられなかった また 多 発 業 種 間 で 大 きな 差 は 認 められない (2) 傷 病 分 類 別 前 回 調 査 では 捻 挫 (51.9)が 最 も 多 く 次 いでぎっくり 腰 (25.3) 今 回 調 査 では 最 も 多 かったのはぎっくり 腰 (36.8)で 次 いで 捻 挫 (32.4) 椎 間 板 ヘルニアが 占 める 割 合 が 前 回 調 査 9.1から 今 回 調 査 19.1と10ポイント 増 加 している 多 発 業 種 間 で 大 きな 差 は 認 められない 6 単 独 共 同 作 業 について (1) 前 回 調 査 では 単 独 作 業 が92.1 共 同 作 業 が7.7と 圧 倒 的 に 単 独 作 業 が 多 い 今 回 調 査 においても 単 独 作 業 92.2 共 同 作 業 7.99と 傾 向 に 変 化 はみられなかった 保 健 衛 生 業 で 単 独 作 業 84.0 共 同 作 業 16.2と 共 同 作 業 の 占 める 割 合 が 比 較 的 高 い 介 護 作 業 等 人 を 扱 う 作 業 が 多 く 2 人 以 上 の 労 働 者 で 行 う 機 会 が 多 いことが 理 由 (2) 腰 痛 予 防 の 措 置 を 講 じるにあたっては 適 切 な 自 動 装 置 の 使 用 等 作 業 の 自 動 化 又 は 省 力 化 による 労 働 者 の 負 担 軽 減 に 取 り 組 むことを 原 則 とし 人 力 による 重 量 物 取 扱 い 作 業 が 残 る 場 合 には 作 業 速 度 取 扱 い 物 の 重 量 の 調 整 等 により 腰 部 に 過 度 の 負 担 がかからないようにすることが 大 切 である
災 害 性 腰 痛 と 非 災 害 性 腰 痛 について 業 務 上 腰 痛 の 認 定 基 準 等 について( 昭 和 51 年 10 月 16 日 基 発 第 750 号 ) 業 務 上 腰 痛 の 認 定 基 準 の 運 用 上 の 留 意 点 について( 昭 和 51 年 10 月 16 日 事 務 連 絡 42 号 ) から 抜 粋 1 災 害 性 の 原 因 による 腰 痛 業 務 上 の 負 傷 ( 急 激 なカの 作 用 による 内 部 組 織 の 損 傷 を 含 む 以 下 同 じ )に 起 因 して 労 働 者 に 腰 痛 が 発 症 した 場 合 で 次 の 二 つの 要 件 のいずれをも 満 たし かつ 医 学 上 療 養 を 必 要 とするとき (1) 腰 部 の 負 傷 又 は 腰 部 の 負 傷 を 生 ぜしめたと 考 えられる 通 常 の 動 作 と 異 なる 動 作 による 腰 部 に 対 する 急 激 なカの 作 用 が 業 務 遂 行 中 に 突 発 的 なできごととして 生 じたと 明 らかに 認 められるものであること (2) 腰 部 に 作 用 したカが 腰 痛 を 発 症 させ 又 は 腰 痛 の 既 往 症 若 しくは 基 礎 疾 患 を 著 しく 増 悪 させたと 医 学 的 に 認 めるに 足 りるものであること
1 災 害 性 の 原 因 による 腰 痛 の 注 意 点 ( 抜 粋 ) (1)いわゆる ぎっくり 腰 は 日 常 生 活 と 労 働 の 場 及 び 腰 部 に 作 用 したカの 程 度 に 拘 らず 無 差 別 に 発 症 し 労 働 負 荷 による 有 意 差 は 見 られないことから 一 般 に 労 働 との 関 連 は 乏 しいとされているが 次 の 要 件 に 該 当 するものについては 災 害 性 の 原 因 による 腰 痛 として 取 り 扱 われるものであること イ 腰 部 の 負 傷 又 は 腰 部 への 急 激 なカの 作 用 が 業 務 遂 行 中 の 突 発 的 なできごととして 客 観 的 に 認 められるものであること ロ 腰 部 への 急 激 なカの 作 用 が 通 常 の 動 作 と 異 なる 動 作 又 は 姿 勢 ( 以 下 単 に 動 作 という )によって 生 じたものであること ( 注 ) 通 常 の 動 作 と 異 なる 動 作 とは 日 常 生 活 上 の 動 作 及 び 当 該 労 働 者 の 通 常 の 作 業 動 作 と 異 なる 作 業 動 作 による 腰 部 への 異 常 な 負 荷 の 状 態 をいうものであること (2) 椎 間 板 ヘルニアについては その 発 症 の 時 間 的 経 過 からみて 災 害 性 の 原 因 に 由 来 すると 認 められるものについて 業 務 上 の 疾 病 として 取 り 扱 うものであること なお 災 害 性 の 原 因 が 認 められるものについては その 原 因 による 腰 痛 の 訴 えの あったことの 疎 明 があれば 当 該 腰 痛 についての 療 養 の 有 無 は 問 わないものであること
2 災 害 性 の 原 因 によらない 腰 痛 重 量 物 を 取 り 扱 う 業 務 等 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 業 務 に 従 事 する 労 働 者 に 腰 痛 が 発 症 した 場 合 で 当 該 労 働 者 の 作 業 態 様 従 事 期 間 及 び 身 体 的 条 件 からみて 当 該 腰 痛 が 業 務 に 起 因 して 発 症 したものと 認 められ かつ 医 学 上 療 養 を 必 要 とする ものについては 労 基 則 別 表 第 1の2 第 3 号 2に 該 当 する 疾 病 として 取 り 扱 う 2 災 害 性 の 原 因 によらない 腰 痛 の 注 意 点 ( 抜 粋 ) (1) 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 業 務 に 比 較 的 短 期 間 (おおむね3ヵ 月 から 数 年 以 内 をいう ) 従 事 する 労 働 者 に 発 症 した 腰 痛 イ ここにいう 腰 部 に 負 担 のかかる 業 務 とは 次 のような 業 務 をいう (イ)おおむね20kg 程 度 以 上 の 重 量 物 又 は 軽 重 不 同 の 物 を 繰 り 返 し 中 腰 で 取 り 扱 う 業 務 (ロ) 腰 部 にとって 極 めて 不 自 然 ないしは 非 生 理 的 な 姿 勢 で 毎 日 数 時 間 程 度 行 う 業 務 (ハ) 長 時 間 にわたって 腰 部 の 伸 展 を 行 うことのできない 同 一 作 業 姿 勢 を 持 続 して 行 う 業 務 ( 二 ) 腰 部 に 著 しく 粗 大 な 振 動 を 受 ける 作 業 を 継 続 して 行 う 業 務 ロ 腰 痛 の 発 症 の 機 序 は 主 として 筋 筋 膜 靱 帯 等 の 軟 部 組 織 の 労 作 の 不 均 衡 による 疲 労 現 象 から 起 こるものと 考 えられる したがって 疲 労 の 段 階 で 早 期 に 適 切 な 処 置 ( 体 操 スポーツ 休 養 等 )を 行 えば 容 易 に 回 復 するが 労 作 の 不 均 衡 の 改 善 が 妨 げられる 要 因 があれば 療 養 を 必 要 とする 状 態 となることもあるので これらの 腰 痛 を 業 務 上 の 疾 病 として 取 り 扱 うこととしたものである ( 腰 部 に 負 担 のかかる 業 務 に 数 年 以 上 従 事 した 後 に 発 症 することもある )
2 災 害 性 の 原 因 によらない 腰 痛 注 意 点 ( 抜 粋 ) (2) 重 量 物 を 取 り 扱 う 業 務 又 は 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 作 業 態 様 の 業 務 に 相 当 長 期 間 (おおむね10 年 以 上 をいう )にわたって 継 続 して 従 事 する 労 働 者 に 発 症 した 慢 性 的 な 腰 痛 イ 重 量 物 を 取 り 扱 う 業 務 とは おおむね30kg 以 上 の 重 量 物 を 労 働 時 間 の 3 分 の1 程 度 以 上 取 り 扱 う 業 務 及 びおおむね20kg 以 上 の 重 量 物 を 労 働 時 間 の 半 分 程 度 以 上 取 り 扱 う 業 務 をいう ロ 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 作 業 態 様 の 業 務 とは 前 記 イに 示 した 業 務 と 同 程 度 以 上 腰 部 に 負 担 のかかる 業 務 をいう ハ 前 記 イ 又 はロに 該 当 する 業 務 に 長 年 にわたって 従 事 した 労 働 者 に 発 症 した 腰 痛 については 胸 腰 椎 に 著 しく 病 的 な 変 性 ( 高 度 の 椎 間 板 変 性 や 椎 体 の 辺 縁 隆 起 等 )が 認 められ かつ その 程 度 が 通 常 の 加 齢 による 骨 変 化 の 程 度 を 明 らかに 超 えるものについて 業 務 上 の 疾 病 として 取 り 扱 うこととしたものである エックス 線 上 の 骨 変 化 が 認 められるものとしては 変 形 性 脊 椎 症 骨 粗 しょう 症 腰 椎 分 離 症 すべり 症 等 がある
腰 椎 正 面
腰 椎 側 面
上 から 見 た 腰 椎
変 形 性 脊 椎 症 無 症 状 の 場 合 もあり 原 則 として 退 行 変 性 による 疾 患 腰 痛 や 下 枝 痛 最 終 的 に 脊 柱 管 狭 窄 症 の 症 状 へ 変 わっていく ( 側 弯 変 形 ) ( 注 ) 以 下 疾 患 に 関 しては 自 験 例 日 本 整 形 外 科 学 会 HP 疾 患 説 明 を 参 考 引 用 しています
腰 椎 椎 間 板 ヘルニア 腰 部 や 臀 部 が 痛 み 下 肢 に 痛 みや 痺 れが 放 散 する 悪 い 姿 勢 での 動 作 や 作 業 喫 煙 でおこりやすくなる
脊 柱 管 狭 搾 症 もっとも 特 徴 的 な 症 状 は 歩 行 と 休 息 をくりかえす 間 歇 性 跛 行 腰 痛 はあまり 強 くなく 安 静 時 はほとんど 症 状 がないことが 多 い 背 筋 を 伸 ばして 立 ったりすると 太 腿 から 膝 下 にしびれや 痛 みが でて 歩 きにくくなる 背 中 をかがめると 症 状 が 改 善 する 症 状 が 進 行 すると 下 肢 の 脱 力 膀 胱 直 腸 障 害 を 生 じる
腰 椎 変 性 すべり 症 脊 柱 管 狭 搾 症 の 症 状 と 同 じ 症 状 歩 行 と 休 息 をくりかえす 間 歇 性 跛 行 腰 痛 は 少 なく まったくない 人 もいる 人 によっては 初 期 に 腰 痛 を 訴 えることもある
腰 椎 分 離 症 分 離 すべり 症 腰 痛 と 殿 部 から 下 肢 への 痛 みしびれが 出 現 背 中 を 伸 ばしたり 腰 を 反 らせると 悪 化 する 青 少 年 から 高 齢 者 まで 幅 広 い 腰 痛 は 青 少 年 期 (10 歳 台 )に 生 じる 多 くは 体 の 柔 らかい 中 学 生 ごろにジャンプや 腰 の 回 旋 で 腰 痛 が 生 じる その 後 徐 々に 分 離 すべりに 移 行 する
腰 椎 椎 間 板 ヘルニアと 脊 柱 管 狭 窄 症 の 自 然 経 過
2 災 害 性 の 原 因 によらない 腰 痛 注 意 点 ( 抜 粋 )の 続 き この 場 合 変 形 性 脊 椎 症 は 一 般 的 な 加 齢 による 退 行 性 変 性 としてみられるものが 多 く 骨 粗 しょう 症 は 骨 の 代 謝 障 害 によるものであるので 腰 痛 の 業 務 上 外 の 認 定 に 当 たっては その 腰 椎 の 変 化 と 年 齢 との 関 連 を 特 に 考 慮 する 必 要 がある 腰 椎 分 離 症 すべり 症 及 び 椎 間 板 ヘルニアについては 労 働 の 積 み 重 ねによって 発 症 する 可 能 性 は 極 めて 少 ない 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 業 務 に 従 事 する 労 働 者 に 胸 腰 椎 に 病 的 な 変 性 ( 私 的 原 因 による 既 往 症 及 び 基 礎 疾 患 を 含 む )が 認 められる 場 合 で 作 業 従 事 歴 が 10 年 程 度 に 達 しない 者 については 解 説 2の(1)のなお 書 により 取 り 扱 うこと 3か 月 から 数 年 で 評 価 の 対 象 にありうるということ あくまでも 私 見 です 腰 痛 健 診 において 腰 部 レントゲンの 実 施 は 医 師 の 判 断 に 任 されていますが 雇 い 入 れ 時 は やっておいたほうが 無 難 と 思 ってます
職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 の 推 進 について( 平 成 6 年 9 月 6 日 基 発 第 547 号 ) から 抜 粋 1 はじめに 職 場 における 腰 痛 は 特 定 の 業 種 のみならず 多 くの 業 種 及 び 作 業 において 見 られる これらの 腰 痛 の 発 生 の 要 因 には [1] 腰 部 に 動 的 あるいは 静 的 に 過 度 に 負 担 を 加 える 動 作 要 因 [2] 腰 部 への 振 動 寒 冷 床 階 段 での 転 倒 等 で 見 られる 環 境 要 因 [3] 年 齢 性 体 格 筋 力 等 の 違 い 椎 間 板 ヘルニア 骨 粗 しょう 症 等 の 既 往 症 又 は 基 礎 疾 患 の 有 無 及 び 精 神 的 な 緊 張 度 等 の 個 人 的 要 因 があり これら 要 因 が 重 なり 合 って 発 生 する 職 場 における 腰 痛 を 予 防 するためには 作 業 管 理 作 業 環 境 管 理 健 康 管 理 及 び 労 働 衛 生 教 育 を 適 切 に 行 うことによって 腰 痛 の 発 生 の 要 因 の 排 除 又 は 軽 減 に 努 める とともに 労 働 者 の 健 康 の 保 持 増 進 対 策 を 進 めることが 必 要 であることから 本 指 針 は これらの 事 項 について 具 体 的 に 示 すものである 各 事 業 場 においては 本 指 針 に 掲 げられた 腰 痛 の 基 本 的 な 予 防 対 策 を 踏 まえ 各 事 業 場 の 作 業 の 実 態 に 即 した 対 策 を 講 ずる 必 要 がある
職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 職 場 における 腰 痛 予 防 対 策 の 推 進 について( 平 成 6 年 9 月 6 日 基 発 第 547 号 ) から 抜 粋 1 はじめにの 続 き なお 本 指 針 では 腰 痛 の 発 生 を 減 少 させるため 一 般 的 な 腰 痛 の 予 防 対 策 を 示 した 上 で 腰 痛 の 発 生 が 比 較 的 多 い 次 の5 作 業 についての 作 業 態 様 別 の 基 本 的 な 対 策 を 別 紙 により 示 した 重 量 物 取 扱 い 作 業 重 症 心 身 障 害 児 施 設 等 における 介 護 作 業 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 立 ち 作 業 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 腰 掛 け 作 業 座 作 業 長 時 間 の 車 両 運 転 等 の 作 業
2 作 業 管 理 (1) 自 動 化 省 力 化 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 を 行 わせる 場 合 には 作 業 の 全 部 又 は 一 部 を 自 動 化 又 は 機 械 化 し 労 働 者 の 負 担 を 軽 減 することが 望 ましいが それが 困 難 な 場 合 には 適 切 な 補 助 機 器 等 を 導 入 すること 作 業 姿 勢 動 作 労 働 者 に 対 し 次 の 事 項 に 留 意 させること (2) 作 業 姿 勢 動 作 イ 腰 部 に 負 担 のかかる 中 腰 ひねり 前 屈 後 屈 ねん 転 等 の 不 自 然 な 姿 勢 をなるべく 取 らないようにすること このため 正 面 を 向 いて 作 業 が 行 えるよう 作 業 台 等 の 高 さ 労 働 者 と 作 業 台 等 との 対 面 角 度 の 調 節 等 を 行 うこと また 不 自 然 な 姿 勢 を 取 らざる を 得 ない 場 合 には 適 宜 身 体 を 保 持 する 台 等 を 使 用 すること ロ 立 位 椅 座 位 等 において 同 一 姿 勢 を 長 時 間 取 らないようにすること ハ 腰 部 に 負 担 のかかる 動 作 を 行 うに 当 たっては 姿 勢 を 整 え かつ 急 激 な 動 作 を 避 けること 二 持 ち 上 げる 引 く 押 す 等 の 動 作 は 膝 を 軽 く 曲 げ 呼 吸 を 整 え 下 腹 部 に 力 を 入 れながら 行 うこと ホ 勤 部 又 は 腰 部 の 不 意 なひねりを 可 能 な 限 り 避 け 動 作 時 には 視 線 も 動 作 に 合 わせて 移 動 させること
脊 椎 の 縦 断 面 と 椎 間 板
椎 間 板 にかかる 圧 力
物 を 持 つ 時 の 椎 間 板 圧 の 変 化 背 筋 を 伸 ばし 背 骨 を 立 っている 時 と 同 じ 状 況 にすると 腰 への 負 担 は 少 ない 膝 を 曲 げる 両 脚 を 大 の 字 にする 片 足 を 台 に 乗 せる などにより 背 中 を 伸 ばすようにする A B (Nachemson,Elfström)
良 くない 姿 勢 背 中 ( 背 骨 )が 曲 がると 椎 間 板 にかかる 圧 力 が 不 均 一 になり 障 害 を 起 こしやすい また 背 骨 を 支 える 筋 肉 もアンバランスに 負 担 が 大 きくなる
良 い 姿 勢 背 骨 が 立 っているときと 同 じ 状 況 になるようにするといい
座 る 背 中 を 伸 ばしたほうが 腰 の 負 担 が 少 ないです
椅 子 の 角 度 による 椎 間 板 圧 背 腰 筋 の 電 気 活 動 の 変 化
腰 部 パットの 厚 さと 背 もたれの 傾 きが 椎 間 板 圧 に 及 ぼす 影 響 Anderson BJG, Studies on car drivers seat,scand J RehabMed 1974;6:128-133
座 席 の 工 夫 ~ 研 究 結 果 が 予 防 指 針 の 解 説 のところにも 反 映 されています 1 腎 部 が 前 方 に 滑 らないように 座 面 が 後 方 に 傾 斜 (14 ~24 )すること 2 背 もたれが 後 方 に 傾 斜 (110 ~130 )すること 背 もたれに 腰 パットが 備 えられていること 3 腰 パットの 頂 点 は 第 3 腰 椎 と 第 4 腰 椎 の 中 間 にあることが 望 ましい 4 椅 子 は 労 働 者 の 体 格 に 合 わせて 調 節 できるものが 望 ましく 椅 子 の 調 節 部 位 は 座 面 高 背 もたれの 位 置 の 前 後 方 への 移 動 背 もたれの 高 さ 座 面 の 角 度 等 である 椅 子 は その 位 置 が 調 節 できるようにキャスター 付 きの 安 定 したもので 座 面 や 背 もたれの 材 質 は 快 適 で 熱 交 換 の 良 いものが 望 ましい
2 作 業 管 理 の 続 き (3) 作 業 標 準 等 イ 作 業 標 準 の 策 定 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 作 業 については 腰 痛 の 予 防 のため 次 の 事 項 に 留 意 して 作 業 標 準 を 策 定 すること また 新 しい 機 器 設 備 等 を 導 入 した 場 合 には その 都 度 作 業 標 準 を 見 直 すこと (イ) 作 業 時 間 作 業 量 作 業 方 法 使 用 機 器 等 を 示 すこと なお 作 業 時 間 作 業 量 等 の 設 定 に 際 しては 作 業 内 容 取 り 扱 う 重 量 自 動 化 等 の 状 況 補 助 機 器 の 有 無 作 業 に 従 事 する 労 働 者 の 数 性 別 体 力 年 齢 経 験 等 に 配 慮 すること (ロ) 不 自 然 な 姿 勢 を 要 する 作 業 や 反 復 作 業 等 を 行 う 場 合 には 他 の 作 業 と 組 み 合 わ せる 等 により 当 該 作 業 ができるだけ 連 続 しないようにすること また 作 業 時 間 中 にも 適 宜 小 休 止 休 息 が 取 れるようにすることが 望 ましい ロ その 他 わかりやすい 表 現 で 具 体 的 に 書 きましょう 作 成 に 当 たり 労 働 者 にも 参 加 してもらいま しょう! (イ)コンベヤー 作 業 等 作 業 速 度 が 機 械 的 に 設 定 されている 作 業 を 行 わせる 場 合 には 労 働 者 の 身 体 的 な 特 性 と 体 力 差 を 考 慮 して 適 正 な 作 業 速 度 にすること (ロ) 夜 勤 交 替 制 勤 務 及 び 不 規 則 勤 務 にあっては 作 業 量 が 昼 間 時 における 同 一 作 業 の 作 業 量 を 下 回 るよう 配 慮 すること
2 作 業 管 理 の 続 き (4) 休 憩 イ 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 を 行 わせる 場 合 には 横 になって 安 静 を 保 てるよう 十 分 な 広 さを 有 する 休 憩 設 備 を 設 けるよう 努 めること ロ 休 憩 設 備 の 室 内 温 度 を 筋 緊 張 が 緩 和 できるよう 調 節 することが 望 ましい (5)その 他 イ 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 を 行 わせる 場 合 には 腹 帯 等 適 切 な 補 装 具 の 使 用 も 考 慮 すること ロ 作 業 時 の 靴 は 足 に 適 合 したものを 使 用 させること 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 を 行 う 場 合 には ハイヒールやサンダルを 使 用 させないこと
3 作 業 環 境 管 理 (1) 温 度 屋 内 作 業 場 において 作 業 を 行 わせる 場 合 には 作 業 場 内 の 温 度 を 適 切 に 保 つこと また 低 温 環 境 下 において 作 業 を 行 わせる 場 合 には 保 温 のための 衣 服 を 着 用 させるとともに 適 宜 暖 が 取 れるよう 暖 房 設 備 を 設 けることが 望 ましい (2) 照 明 作 業 場 所 通 路 階 段 機 械 類 等 の 形 状 が 明 瞭 にわかるように 適 切 な 照 度 を 保 つこと (3) 作 業 床 面 作 業 床 面 はできるだけ 凹 凸 がなく 防 滑 性 弾 力 性 耐 衝 撃 性 及 び 耐 へこみ 性 に 優 れたものとすることが 望 ましい (4) 作 業 空 間 動 作 に 支 障 がないよう 十 分 な 広 さを 有 する 作 業 空 間 を 確 保 すること (5) 設 備 の 配 置 等 作 業 を 行 う 設 備 作 業 台 等 については 作 業 に 伴 う 動 作 作 業 姿 勢 等 を 考 慮 して 形 状 寸 法 配 置 等 に 人 間 工 学 的 な 配 慮 をすること
4 健 康 管 理 (1) 健 康 診 断 重 量 物 取 扱 い 作 業 介 護 作 業 等 腰 部 に 著 しい 負 担 のかる 作 業 に 常 時 従 事 する 労 働 者 に 対 しては 当 該 作 業 に 配 置 する 際 ( 再 配 置 する 場 合 を 含 む 以 下 同 じ ) 及 び その 後 6 月 以 内 ごとに1 回 定 期 に 次 のとおり 医 師 による 腰 痛 の 健 康 診 断 を 実 施 す ること イ 配 置 前 の 健 康 診 断 配 置 前 の 労 働 者 の 健 康 状 態 を 把 握 し その 後 の 健 康 管 理 の 基 礎 資 料 と するため 配 置 前 の 健 康 診 断 の 項 目 は 次 のとおりとすること (イ) 既 往 歴 ( 腰 痛 に 関 する 病 歴 及 びその 経 過 ) 及 び 業 務 歴 の 調 査 (ロ) 自 覚 症 状 ( 腰 痛 下 肢 痛 下 肢 筋 力 減 退 知 覚 障 害 等 )の 有 無 の 検 査 (ハ) 脊 柱 の 検 査 : 姿 勢 異 常 脊 柱 の 変 形 脊 柱 の 可 動 性 及 び 痙 痛 腰 背 筋 の 緊 張 及 び 圧 痛 脊 椎 棘 突 起 の 圧 痛 等 の 検 査 ( 二 ) 神 経 学 的 検 査 : 神 経 伸 展 試 験 深 部 腱 反 射 知 覚 検 査 筋 萎 縮 等 の 検 査 (ホ) 脊 柱 機 能 検 査 : クラウス ウェーバーテスト 又 はその 変 法 ( 腹 筋 力 背 筋 力 等 の 機 能 のテスト) (へ) 腰 椎 のX 線 検 査 : 原 則 として 立 位 で 2 方 向 撮 影 ( 医 師 が 必 要 と 認 める 者 について 行 うこと )
ロ 定 期 健 康 診 断 (イ) 定 期 に 行 う 腰 痛 の 健 康 診 断 の 項 目 は 次 のとおりとすること A 既 往 歴 ( 腰 痛 に 関 する 病 歴 及 びその 経 過 ) 及 び 業 務 歴 の 調 査 B 自 覚 症 状 ( 腰 痛 下 肢 痛 下 肢 筋 力 減 退 知 覚 障 害 等 )の 有 無 の 検 査 (ロ)(イ)の 健 康 診 断 の 結 果 医 師 が 必 要 と 認 める 者 については 次 の 項 目 につ いての 健 康 診 断 を 追 加 して 行 うこと この 場 合 (イ)の 健 康 診 断 に 引 き 続 いて 実 施 することが 望 ましい A 脊 柱 の 検 査 : 姿 勢 異 常 脊 柱 の 変 形 脊 柱 の 可 動 性 及 び 痙 痛 腰 背 筋 の 緊 張 及 び 圧 痛 脊 椎 棘 突 起 の 圧 痛 等 の 検 査 B 神 経 学 的 検 査 : 神 経 伸 展 試 験 深 部 腱 反 射 知 覚 検 査 徒 手 筋 力 テスト 筋 萎 縮 等 の 検 査 ( 必 要 に 応 じ 心 因 性 要 素 に 関 わる 検 査 を 加 えること ) C 腰 椎 のX 線 検 査 ( 医 師 が 必 要 と 認 める 者 について 行 うこと ) D 運 動 機 能 テスト( 医 師 が 必 要 と 認 める 者 について 行 うこと ) ハ 事 後 措 置 腰 痛 の 健 康 診 断 の 結 果 労 働 者 の 健 康 を 保 持 するため 必 要 があると 認 めるとき は 作 業 方 法 等 の 改 善 作 業 時 間 の 短 縮 等 必 要 な 措 置 を 講 ずること
(2) 作 業 前 体 操 腰 痛 予 防 体 操 イ 作 業 前 体 操 の 実 施 腰 痛 の 予 防 を 含 めた 健 康 確 保 の 観 点 から 次 のとおり 作 業 前 体 操 を 実 施 すること (イ) 始 業 時 に 準 備 体 操 として 行 うこと (ロ) 就 業 中 に 新 たに 腰 部 に 過 度 の 負 担 のかかる 作 業 を 行 う 場 合 には 当 該 作 業 開 始 前 に 下 肢 関 節 の 屈 伸 等 を 中 心 に 行 うこと なお 作 業 終 了 時 においても 必 要 に 応 じ 緊 張 した 筋 肉 をほぐし 血 行 を 良 くするため の 整 理 体 操 として 行 うこと ロ 腰 痛 予 防 体 操 の 実 施 重 量 物 取 扱 い 作 業 介 護 作 業 等 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 に 常 時 従 事 する 労 働 者 に 対 し 適 宜 腰 痛 予 防 を 目 的 とした 腰 痛 予 防 体 操 を 実 施 すること 腰 痛 予 防 体 操 には [1] 関 節 可 動 体 操 [2] 軟 部 組 織 伸 展 体 操 [3] 筋 再 建 体 操 の3 種 があり 実 施 に 当 たっては その 目 的 に 合 ったものを 選 択 すること
5 労 働 衛 生 教 育 等 (1) 労 働 衛 生 教 育 重 量 物 取 扱 い 作 業 介 護 作 業 等 腰 部 に 著 しい 負 担 のかかる 作 業 に 常 時 従 事 する 労 働 者 については 当 該 作 業 に 配 置 する 際 及 び 必 要 に 応 じ 腰 痛 の 予 防 のための 労 働 衛 生 教 育 を 実 施 すること 当 該 教 育 の 項 目 は 次 のとおりとし その 内 容 は 受 講 者 の 経 験 知 識 等 を 踏 まえ それぞれのレベルに 合 わせて 行 うこと 1 腰 痛 に 関 する 知 識 2 作 業 環 境 作 業 方 法 等 の 改 善 3 補 装 具 の 使 用 方 法 4 作 業 前 体 操 腰 痛 予 防 体 操 (2)その 他 腰 痛 を 予 防 するためには 職 場 内 における 対 策 を 進 めるのみならず 労 働 者 の 日 常 生 活 における 健 康 の 保 持 増 進 が 欠 かせない このため 産 業 医 等 の 指 導 の 下 に 労 働 者 の 体 力 や 健 康 状 態 を 把 握 した 上 で バランスのとれた 食 事 睡 眠 に 対 する 配 慮 等 の 指 導 を 行 うことが 望 ましい
今 日 の 話 腰 痛 関 連 の 話 の 難 しさ 腰 痛 に 関 する 行 政 からの 指 導 内 容 腰 痛 関 連 疾 患 に 関 して 労 働 者 への 指 導 は? 会 社 と 産 業 医 のすべきこと 腰 痛 と 関 連 疾 患 について 等 の 知 識 と 情 報 予 防 や 復 職 に 関 して 私 の 取 り 組 み
産 業 医 の 業 務 は 治 療 ではない ( 保 健 指 導 はありです 受 診 勧 奨 もありです ) 仕 事 で 悪 くならないような 配 慮 をする 休 むことは 治 癒 につながるとは 限 らない 仕 事 が 出 来 るのか? 出 来 ないか?が 問 題! 痛 いからといって 休 む 必 要 はない 休 んで 改 善 効 果 が 高 いというエビデンスはない!!! 出 来 る 範 囲 で 動 くべき!! 出 てきて 出 来 る 仕 事 はするべき! 本 人 指 導 をよろしくお 願 いします!! 内 服 薬 や 注 射 などを 嫌 がる 人 がいるが いたい 初 めこそ しっかりとした 治 療 を 指 導 する 大 切 なのは 就 業 が 出 来 ないような 腰 痛 か 出 来 る 腰 痛 か 就 業 上 の 指 導 のポイントも 大 切 です!これは 後 半 で
労 災 疾 病 等 13 分 や 研 究 普 及 サイトより 抜 粋 松 平 浩 ら 産 業 医 学 ジャーナル33 巻 P.60-66 欧 米 では 非 特 異 的 急 性 腰 痛 の 治 療 的 介 入 に 関 し NSAIDsや 筋 弛 緩 薬 の 使 用 および 活 動 的 であることの 助 言 が 有 益 逆 に 安 静 臥 床 は 無 効 ない し 有 害 とされている JOBstudyにおいて1 年 追 跡 できた3803 名 のうち べ 一 スライン 調 査 時 過 去 1 年 にぎっくり 腰 を 生 じていたのは12.5%であった そのうち 医 療 施 設 を 受 診 したのは53.7%であったが その 中 から 医 療 施 設 で` 腰 痛 が 治 るまででき るだけ 安 静 を 保 つよう 指 導 された と 回 答 した68 名 (54.5%が 鎮 痛 薬 か 筋 弛 緩 薬 を 使 用 )と` 痛 みの 範 囲 内 で 活 動 してよいと 助 言 された と 回 答 した32 名 (43.8%が 鎮 痛 薬 か 筋 弛 緩 薬 を 使 用 )を 抽 出 それぞれの 翌 年 のぎっくり 腰 の 再 発 状 況 を 検 討 した 交 絡 の 影 響 を 除 いたリスクを 比 較 検 討 するため 交 絡 因 子 ( 年 齢 性 別 重 量 物 取 り 扱 いの 程 度 べ 一 スラインでの 腰 痛 に よる 仕 事 の 支 障 度 過 去 のぎっくり 腰 の 有 無 )で 調 整 したオッズ 比 ( 安 静 の オッズ/ 活 動 のオッズ)を 算 出 した その 結 果 安 静 群 のほうが 翌 年 にぎっく り 腰 を 再 発 しやすい 傾 向 にあり( 調 整 オッズ 比 ;3.65,95%CI:0.96-13.8) 加 え て 安 静 群 のほうが 多 数 回 再 発 を 繰 り 返 しやすく かつ3ヶ 月 以 上 の 慢 性 化 する 傾 向 にあった
よくある 腰 痛 (ぎっくり 腰 )と 関 連 がある 筋 膜 性 腰 痛 や 椎 間 関 節 症 と 椎 間 板 性 腰 痛 安 静 が 治 療 のすべてではありません 注 射 や 薬 は 効 果 が 期 待 できます!
椎 間 関 節 性 腰 痛 椎 間 関 節 に 不 要 の 力 がかかったり(たまに 骨 傷 のこともあり) 炎 症 や 関 節 症 が 起 きたりすると 腰 痛 を 起 こすといわれている 脊 髄 神 経 後 枝 内 側 枝 1 枝 2 枝 3 枝 脊 髄 神 経 後 枝 外 側 枝 1 枝 3 枝 2 枝 脊 髄 神 経 後 枝 中 間 枝 1 枝 と3 枝 が 関 節 に 入 っている 2 枝 は 多 裂 筋 に 入 っている 腰 椎 椎 間 関 節 由 来 の 疼 痛 の 病 態 と 治 療 田 口 敏 彦 日 本 腰 痛 学 会 誌 13(1):31-39,2007
椎 間 関 節 とその 周 囲 には 豊 富 な 感 覚 神 経 終 末 ( 機 械 受 容 体 ; mechanoreceptor)が 分 布 し 疼 痛 を 受 容 する 侵 害 受 容 器 (nociceptor)が30% 含 まれていた また 関 節 包 の 神 経 終 末 の 比 率 を 見 ると 痛 みを 感 じる TypeⅣ( 自 由 終 末 )が27% 含 まれていた また 変 性 椎 間 板 から 出 るフォスフォリパーゼ2により 炎 症 もおきる 腰 椎 椎 間 関 節 性 腰 痛 の 基 礎 山 下 敏 彦 日 本 腰 痛 学 会 誌 13(1):24-30,2007
椎 間 板 性 腰 痛 変 性 椎 間 板 から 炎 症 性 サイトカインが 発 現 する また 疼 痛 誘 発 神 経 が 椎 間 板 内 部 に 進 入 し 慢 性 頭 痛 を 生 じる 椎 間 板 性 腰 痛 の 臨 床 大 鳥 ら 日 本 腰 痛 学 会 誌 13(1):17-23,2007
産 業 医 の 職 務 の 詳 細 は 労 働 安 全 衛 生 規 則 第 十 四 条 十 五 条 において 1 健 康 診 断 および 面 接 指 導 の 実 施 と 結 果 に 基 づく 措 置 2 作 業 環 境 の 維 持 管 理 3 作 業 の 管 理 4 上 記 以 外 の 労 働 者 の 健 康 管 理 に 関 すること 5 健 康 保 持 増 進 を 図 る 措 置 ( 健 康 教 育 健 康 相 談 など) 6 衛 生 教 育 7 労 働 者 の 健 康 障 害 の 原 因 調 査 および 再 発 防 止 措 置 ( 以 上 十 四 条 ) 定 期 的 な 職 場 巡 視 と 結 果 に 伴 う 必 要 な 措 置 の 実 施 権 ( 以 上 十 五 条 ) 安 全 衛 生 委 員 会 の 出 席 ( 労 働 安 全 衛 生 法 十 八 十 九 条 )
労 働 者 本 人 治 療 契 約 が 成 立 主 治 医 労 働 契 約 が 成 立 会 社 産 業 医 産 業 医 契 約 が 成 立 直 接 的 な 契 約 はない 目 的 は 労 働 者 と 仕 事 の 適 応 労 働 者 の 状 況 は 本 人 承 諾 の 元 主 治 医 との 診 療 情 報 提 供 書 で 情 報 収 集 可 能 さらに 職 場 における 状 況 は 会 社 からの 情 報 や 職 場 巡 視 で 確 認 できる 就 業 について 総 合 的 に 判 断 する 立 場 患 者 の 治 療 と 治 癒 が 契 約 の 目 的 仕 事 の 状 況 に 関 し ては 労 働 者 からの 偏 った 情 報 のみ
産 業 医 として 労 働 者 の 腰 痛 の 訴 えに 対 してどう 対 応 するか? 仕 事 に 支 障 をきたす 腸 痛 かどうかを 判 断 する 仕 事 が 出 来 る 状 況 なら 働 く 方 向 で 本 人 会 社 に 指 導 する 作 業 姿 勢 就 業 上 の 配 慮 などあれば 本 人 会 社 に 指 導 する 治 療 の 必 要 を 説 明 する ( 誠 意 を 持 って ) 仕 事 に 支 障 がある 場 合 はもちろん なくても 症 状 が 遷 延 化 したときや 治 療 の 必 要 な 症 状 ( 疼 痛 間 欠 性 跛 行 脱 力 など)があるときは 受 診 勧 奨 する 紹 介 状 を 臨 床 医 の 下 に 持 たせて 業 務 上 の 注 意 点 ( 姿 勢 や 重 量 物 の 扱 い など)を 返 信 の 情 報 提 供 としてもらい 産 業 医 としての 指 導 に 役 立 てる 逆 に 診 療 医 は 診 断 書 等 では 会 社 や 本 人 産 業 医 へ 危 険 肢 位 や 姿 勢 動 きなどを 端 的 に 知 らせるほうがよりいい ( 絶 対 安 静 など 就 業 困 難 のときは 当 然 その 旨 知 らせるべき )
腰 痛 ばかりではありません 間 歇 性 跛 行 の 訴 えを 見 逃 さないで! ( 座 り 仕 事 の 人 はわかりにくい) 1 痛 みか 痺 れか 両 方 か 片 脚 の 痛 み 神 経 根 性 両 脚 の 痺 れ 変 な 感 じのだるさ 脱 力 馬 尾 性 ( 順 番 に 症 状 が 出 てくるときもあり 混 合 性 ) 2どのくらい 歩 けるか? 10 分 500m 以 内 なら 整 形 外 科 へ! 3 脊 柱 管 狭 搾 症 の 間 歇 性 跛 行 は 歩 くのはつらいが 自 転 車 はぜんぜん 大 丈 夫 夜 寝 る 時 上 を 向 いて 足 を 伸 ばすと 痛 い しびれる 4 歩 行 を 休 むと 症 状 が 良 くなるか?~ 休 むときの 姿 勢 立 ったままでいい 血 管 性 を 考 慮 座 るもしくは 腰 を 丸 めるといい 腰 部 脊 柱 管 狭 搾 症
今 日 の 話 腰 痛 関 連 の 話 の 難 しさ 腰 痛 に 関 する 行 政 からの 指 導 内 容 腰 痛 関 連 疾 患 に 関 して 労 働 者 への 指 導 は? 会 社 と 産 業 医 のすべきこと 腰 痛 と 関 連 疾 患 について 等 の 知 識 と 情 報 予 防 や 復 職 に 関 して 私 の 取 り 組 み
生 活 習 慣 との 関 連 はどうでしょう? ROAD studyから 腰 痛 の 有 病 率 は 男 性 25.2% 女 性 30.5% 年 代 別 発 生 は 男 性 40 歳 代 女 性 30 歳 代 にピークがあり その 後 いったん 下 降 して 加 齢 と 共 に 再 上 昇 する 傾 向 山 村 部 で 都 市 部 や 漁 村 よりも 頻 度 が 有 意 腰 痛 に 有 意 に 関 連 する 因 子 は 女 性 (vs 男 性 ;オッズ 比 1.38 95% 信 頼 区 間 1.16-1.65 p<0.0001) BMI (1 増 加 ;オッズ 比 1.03 95% 信 頼 区 間 1.00-1.05 p<0.05) 変 形 性 脊 椎 症 の 既 往 あり ( 既 往 なし;オッズ 比 1.36 95% 信 頼 区 間 1.12-1.66 p<0.01) ( 吉 村 ら 腰 痛 の 疫 学 日 整 会 誌 84:437-439 2010)
某 企 業 における 腰 痛 との 関 連 因 子 (ロジスティック 回 帰 分 析 ) 作 業 姿 勢 (vs 座 位 ) 立 位 1.35 (オッズ 比 ) 歩 く 作 業 1.12 動 く 作 業 1.74 BMI (vs25 未 満 ) 25-30 1.16 30 以 上 1.22 喫 煙 (vsすわない) やめた 1.30 吸 う 1.33 睡 眠 時 間 4-6 時 間 1.45 (vs8 時 間 以 上 ) 4 時 間 未 満 2.37 運 動 習 慣 300 未 満 1.13 (vs600kcal 以 上 ) 座 位 肥 満 喫 煙 運 動 不 足 睡 眠 不 足 の 腰 痛 が 多 かった ( 中 村 ら 肥 満 生 活 習 慣 と 腰 痛 日 整 会 誌 84:440-445 2010)
腹 部 CT 画 像 を 用 いた 大 腰 筋 面 積 内 臓 脂 肪 面 積 と 腰 痛 の 関 係 人 間 ドックにて 腹 部 CTによる 臍 部 高 位 での 腹 部 脂 肪 面 積 測 定 対 象 4740 人 ( 男 性 4037 人 女 性 703 人 ) 年 齢 25-75 歳 ( 平 均 53.2 歳 ) 測 定 1 内 臓 脂 肪 (100cm3 以 上 を 面 積 大 群 未 満 を 面 積 小 群 ) 2 皮 下 脂 肪 3 大 腰 筋 4 傍 脊 柱 筋 ( 年 齢 層 ごとに 平 均 を 出 し 平 均 値 より 大 きいほうを 面 積 大 群 とした) 検 定 腰 痛 の 有 無 を 従 属 変 数 としてロジスティック 回 帰 分 析 結 果 有 意 差 が 出 たのは 大 腰 筋 面 積 大 きいほうが 腰 痛 が 少 ない ( 中 村 ら 肥 満 生 活 習 慣 と 腰 痛 日 整 会 誌 84:440-445 2010)
脊 椎 ( 背 骨 )の 腹 側 は 大 腰 筋 背 中 側 は 多 裂 筋 両 方 とも 腰 痛 に 効 果 がありそう 腰 椎 の 背 中 側 についている 多 裂 筋 群
特 異 的 腰 痛 と 非 特 異 的 腰 痛 特 異 的 腰 痛 椎 間 板 ヘルニアや 腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 などの 腰 部 に 起 因 する 神 経 症 状 を 有 している 腰 痛 重 篤 な 脊 椎 疾 患 や 外 傷 ( 感 染 腫 瘍 骨 折 など)は 別 扱 い 非 特 異 的 腰 痛 腰 部 に 起 因 する 腰 痛 であるが 重 篤 な 基 礎 疾 患 を 有 していない 腰 痛 で 臨 床 では 外 来 の 患 者 の 大 部 分 を 占 めているとも いわれている 多 くの 慢 性 腰 痛 がこれに 含 まれてくる ( 産 業 保 健 ハンドブックIII 腰 痛 より 関 口 美 穂 菊 地 臣 一 )
非 特 異 的 腰 痛 の 新 規 発 生 と 慢 性 化 について 対 象 は 労 働 者 836 人 ( 男 性 738 人 女 性 98 人 ) 平 均 年 齢 44 歳 単 変 量 解 析 にて 有 意 な 関 連 を 認 めた 要 因 をさらに 多 変 量 解 析 した 際 の 調 整 オッズ 比 青 字 が 調 整 オッズ 比 においても 最 終 的 に 有 意 差 があったもの 新 規 発 生 と 関 連 あったもの 1 腰 痛 の 既 往 あり 3.30 ( 調 整 オッズ 比 ) 2 持 ち 上 げ 作 業 が 一 日 4 時 間 以 上 3.43 3 対 人 関 係 ストレス 高 い 2.24 4 作 業 が 単 調 で 反 復 2.13 慢 性 化 と 関 連 のあったもの 1 仕 事 や 生 活 の 満 足 度 が 低 い 6.22 2 働 き 甲 斐 が 低 い 4.82 ( 松 平 ら 勤 労 者 における 仕 事 に 支 障 をきたす 非 特 異 的 腰 痛 の 危 険 因 子 日 整 会 誌 84:446-451 2010)
非 特 異 的 腰 痛 または 慢 性 腰 痛 とストレス 等 心 理 的 要 素 ~ドーパミンシステム 快 感 報 酬 の 期 待 不 安 ストレス 抑 うつ 痛 み 刺 激 疼 痛 の 緩 和 腹 側 被 蓋 野 Phasic dopamin Tonic dopamine 疼 痛 の 増 幅 μ-opioid 側 坐 核 腹 側 淡 蒼 球 μ-opioid ( 紺 野 ら 心 理 社 会 的 要 因 QOLと 腰 痛 日 整 会 誌 84:446-451 2010)
今 日 の 話 腰 痛 関 連 の 話 の 難 しさ 腰 痛 に 関 する 行 政 からの 指 導 内 容 腰 痛 関 連 疾 患 に 関 して 労 働 者 への 指 導 は? 会 社 と 産 業 医 のすべきこと 腰 痛 と 関 連 疾 患 について 等 の 知 識 と 情 報 予 防 や 復 職 に 関 して 私 の 取 り 組 み
予 防 について 前 提 として 初 めの 法 律 に 合 わせてお 話 した 作 業 環 境 管 理 作 業 管 理 については 当 然 してください 前 段 話 題 に 出 た 大 腰 筋 や 傍 脊 柱 筋 のトレーニングを 股 関 節 や 下 枝 の 柔 軟 性 と 合 わせて 提 示 します
大 腰 筋 のストレッチと 筋 トレ 両 手 を 体 の 正 面 に 伸 ばし 片 足 を 後 ろにそらし10 秒 程 度 静 止 する 膝 を 曲 げながらゆっくりと 足 を 後 ろから 前 へ 移 動 し 太 ももと 床 が 平 行 になったあたりで10 秒 くらい 静 止 する 同 じ 足 で 数 回 繰 り 返 してから 反 対 足 をしてみる 注 意 事 項 背 筋 を 伸 ばし 顔 は 終 始 正 面 を 向 いていること
股 関 節 の 横 の 柔 軟 性 と 周 囲 筋 肉 の 筋 トレ 左 右 体 の 真 横 で 膝 と 肘 をつけたら 10~20 秒 止 まる 左 右 繰 り 返 す
多 裂 筋 など 傍 脊 柱 筋 のストレッチと 筋 トレ 左 右 体 の 正 面 でたがえ 違 いに 膝 と 肘 をつけて 10~20 秒 止 まる (もし 出 来 なければ 左 右 同 じ 肘 と 膝 を 付 けてもいい) 前 かがみにならない 数 回 繰 り 返 す
トレーニングの 王 道 ;スクワット 自 分 のペースでゆっくり 確 実 で 良 いです 1 後 頭 部 で 手 を 組 み 肩 の 力 を 抜 く 6 3 5 4 ( 胸 の 位 置 で 腕 組 みしてもいい) 2 足 は 大 体 肩 幅 位 広 めに 開 き 足 先 は 平 行 に 立 つ ( 開 かない) 3 膝 先 は 足 先 から 出 ないように! 4 足 の 指 までのばし 足 の 裏 全 体 を 地 面 につける ( 常 にかかとを 付 ける) 5 背 筋 を 伸 ばす 6 顔 は 常 に 正 面 を 向 くように 意 識 する
スクワット( 注 意 ) 痛 みなく 出 来 る 範 囲 ですること ⅰ 痛 いときはやめる ⅱ 腰 痛 股 膝 関 節 痛 筋 力 不 足 等 で 腰 を 落 とせない 人 足 腰 に 力 を 入 れ ることが 出 来 ない 人 は 出 来 る 範 囲 で かまわない 無 理 しない ⅲ 手 を 太 ももの 上 において 滑 らせ ながらおこなっても 良 い
足 を 広 げたスクワット 相 撲 の 四 股 状 態 を 左 右 に 回 旋 1 後 頭 部 で 手 を 組 み 肩 の 力 を 抜 く ( 胸 の 位 置 で 腕 組 みしてもいい) 2 足 を 広 げて 足 先 も ハの 字 にする 3 足 の 指 までのばし 足 の 裏 全 体 を 地 面 につける 4 顔 は 常 に 正 面 を 向 くように 意 識 する 5なるべく 深 くお 尻 を 沈 める 相 撲 の 四 股 へ 6 左 右 に 胴 体 をねじる( 多 裂 筋 トレ)
腰 痛 性 疾 患 で 休 んでいた 社 員 への 現 場 の 配 慮 は? 職 場 復 帰 は? 事 務 作 業 者 と 現 場 作 業 者 で 違 いますが 事 務 作 業 員 は 原 則 日 常 生 活 で 自 制 内 の 腰 痛 等 の 症 状 なら 休 む 必 要 なし 問 題 があれば 治 療 で 解 決 すること 業 務 に 支 障 のある 腰 痛 等 の 症 状 でも 業 務 調 整 にて 業 務 可 能 なら 復 職 可 能 ( 会 社 の 状 況 により 違 うので 注 意 ) 主 治 医 からの 危 険 肢 位 や 動 作 の 注 意 を 考 慮 する 職 場 は 前 段 行 政 から 指 導 のあった 作 業 環 境 管 理 作 業 管 理 を 果 たすようにする メンタルと 同 じで 主 治 医 と 連 絡 連 携 をとり 教 授 を 受 けた 注 意 事 項 を 復 職 前 の 環 境 整 備 に 役 立 てる 復 職 前 の 調 整 面 接 等 で 当 該 労 働 者 の 意 見 を 聞 き 不 安 を 極 力 取 り 除 く 復 職 後 も 上 司 産 業 医 等 が 面 接 や 巡 視 などで 状 況 をフォローする
わたしが 腰 や 下 肢 の 疾 病 後 現 場 作 業 への 復 職 判 定 に 確 認 していること ~ 下 肢 の 筋 力 と 柔 軟 性 老 人 の 転 倒 防 止 スクリーニングからセレクトしてます 1 開 眼 片 脚 起 立 ( 両 下 肢 ) 2 踵 歩 き つま 先 歩 き 3 蹲 居 の 姿 勢 もしくは 代 用 動 作 440CMの 椅 子 から 片 脚 起 立 ( 両 下 肢 ) 52ステップテスト 補 助 確 認 項 目 6CS-30
1 開 眼 片 脚 起 立 絵 ; 過 去 の 中 災 防 資 料 から 腰 から 手 が 離 れる 軸 足 がゆれて 足 の 裏 が 地 面 で 動 く 上 げた 足 が 軸 足 や 地 面 につく 左 右 行 い 平 均 値 を 出 す 方 向 埼 玉 県 立 大 学 の 調 査 では 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 転 倒 危 険 ( 可 能 性 大 )カットオフ 値 は 左 右 の 平 均 値 で9 秒 くらいになりそうとのこと ( 両 側 15 秒 未 満 の 人 の 転 倒 率 が99%という 別 データーもあった ただ これらの 群 に 運 動 指 導 すると 転 倒 率 が47%まで 改 善 するという 結 果 も 並 存 していた ) ~ 第 83 回 日 本 整 形 外 科 学 会 シンポジュウムから
2 踵 歩 き つま 先 歩 き ~ 踵 立 ちの 確 認 初 め 10 秒 くらい 後 踵 立 ちで 立 ち 続 けてもらうと ヘルニア 等 で 筋 力 低 下 があれば のように 足 が 持 ち 上 げきれなくなる ( 写 真 はL5 支 配 域 ( 腓 骨 筋 )の 筋 力 低 下 ) ただし 靴 を 履 くと 他 の 筋 力 のカバーが 効 くので 目 立 たない 靴 を 履 いたときに 目 立 たない( 足 先 が 上 がっている)なら 就 業 上 は ほぼ 問 題 なし
2 踵 歩 き つま 先 歩 き ~ 踵 歩 き この 人 が 歩 いてみると 足 先 がつきそうになります ついたら 現 場 作 業 は 転 倒 の 危 険 あり 踵 立 ちと 同 じで 靴 を 履 くと 他 の 筋 力 の 助 けで 足 先 がよくあがる ようになります 靴 を 履 いても 踵 歩 き 中 に 足 の 裏 や 先 がつく 人 は 現 場 は 控 えて 筋 力 が 戻 るのを 待 つか 現 場 に 出 すなら 十 分 に 気 をつけてもらうほうがいい 写 真 はがんばっ て 足 全 体 ( 踵 )を 持 ち 上 げてます とりあえずつま 先 が 地 面 につかず に 細 かく 歩 けれ ば 結 構 です
初 め 2 踵 歩 き つま 先 歩 き ~つま 先 立 ちの 確 認 10 秒 くらい 後 つま 先 立 ちで 立 ち 続 けてもらうと ヘルニア 等 で 筋 力 低 下 があれば の 方 向 に 踵 が 落 ちて 地 面 に 着 く (S 支 配 域 (ふくらはぎの 筋 肉 )の 筋 力 低 下 ) つま 先 は 靴 を 履 いても 筋 力 低 下 をあまり 隠 せない 踵 が 地 面 に 着 くようなら 他 のテストと 合 わせて 現 場 復 帰 は 慎 重 に!
2 踵 歩 き つま 先 歩 き ~つま 先 歩 き つま 先 で 歩 いてもらうと ヘルニア 等 で 筋 力 低 下 があれば 踵 が 落 ちて 地 面 に 着 く (S 支 配 域 (ふくらはぎの 筋 肉 )の 筋 力 低 下 ) つま 先 は 靴 を 履 いても 筋 力 低 下 をあまり 隠 せない 踵 が 地 面 に 着 くようなら 他 のテストと 合 わせて 現 場 復 帰 は 慎 重 に! ゆっくり 大 きく つま 先 のみで 歩 けるほど 筋 力 はあると 評 価 できます
3 蹲 居 の 姿 勢 現 場 作 業 には 足 元 の 作 業 があり しゃがみ 姿 勢 と その 保 持 は 大 切 な 条 件 作 業 が 長 引 くなら 両 膝 を 地 面 に 着 く! すんなりとその 場 で 手 で 支 えを 持 たずに 足 の 力 で 立 てるように! では 膝 が 曲 がらなく 出 来 ないときは
3 蹲 居 の 姿 勢 もしくは 代 用 動 作 時 間 が 長 いなら 膝 をついてしまう ( 膝 当 ての 使 用 を!) 怪 我 の 回 復 途 中 でたとえば 右 膝 が 完 全 に 曲 がらなくても 左 を 深 くまげて 写 真 のよう な 姿 勢 をとれば 十 分 足 元 の 作 業 は 出 来 る 現 場 復 帰 出 来 る 方 向 で!
4 40cm 椅 子 からの 片 脚 起 立 テスト( 山 本 村 永 2002) 活 動 レベル WBI( 体 重 支 持 指 数 ) 起 立 試 験 競 技 スポーツ 1.00 ジヤンプ 0.90 ランニング 0.70 片 脚 10cm 台 片 脚 20cm 台 片 脚 30cm 台 一 般 的 労 働 日 常 生 活 歩 行 ( 要 訓 練 ) 歩 行 障 害 ( 要 訓 練 ) 0.60 0.45 0.30 片 脚 40cm 台 両 脚 20cm 台 両 脚 40cm 台 ( 仲 島 らによると 身 長 170cm 未 満 は35cm 170cm 以 上 は40cm)
4 40cm 椅 子 からの 片 脚 起 立 テスト( 山 本 村 永 2002) 1 3 4 2 1 足 先 は 膝 頭 くらいにする 2やや 前 傾 姿 勢 3 両 腕 を 胸 で 組 む 4 片 足 は 膝 を 伸 ばす 5 勢 いをつけずに 片 足 で 立 ち 3 秒 間 止 まる
5 2ステップテスト 下 肢 の 柔 軟 性 や 筋 力 バランスなどを 総 合 的 見 るテスト 大 股 2 歩 の 距 離 を 身 長 で 割 る 初 めに 立 った 場 所 に 揃 えた 足 先 から2 歩 目 の 足 先 までの 距 離 を 測 定 ( 2 ス テ ッ プ 値 ) 1.80 1.60 1.50 1.40 1.25 1.20 1.00 ( 平 均 的 な 値 ) ( 転 倒 リスクが 少 ない) ( 身 長 レベル) 20 30 40 50 60 70 80 ( 年 代 ) 臨 床 スポーツ 医 学 :2005Vol.22 日 本 における 現 状 ( 亀 田 メデイカルセンター)
6 CS-30 (30 秒 椅 子 立 ち 上 がりテスト) テスト 法 :テストは40cmの 高 さの 椅 子 を 使 用 し 踵 の 低 い 靴 か 素 足 で 行 う 1. 椅 子 の 中 央 部 より 少 し 前 に 座 り, 少 し 前 屈 みになる( 体 幹 が10 度 くらい 前 屈 ) 2. 両 膝 は 握 りこぶしひとつ 分 くらい 開 く(X 脚 やO 脚 にならないように 注 意 する) 3. 足 裏 を 床 につけ, 踵 を 少 し 引 く( 踵 を 引 かないと 立 ち 上 がりにくい) 4. 両 手 は 胸 の 前 で 腕 組 みして 胸 に 付 ける( 腕 の 反 動 を 利 用 しない) 5. 用 意,[ 始 め]の 合 図 で 両 膝 が 完 全 に 伸 展 するまで 立 ち 上 がり, すばやく, 座 位 姿 勢 にもどる 6. 測 定 中 の 座 位 姿 勢 では,からだが 少 し 前 屈 みになった 方 がやりやすい ( 立 位 姿 勢 では 背 中 をまっすぐ 伸 ばす) 7. 練 習 を5~10 回 行 わせ, 姿 勢 を 確 認 した 後 に30 秒 間 繰 り 返 す 8. 測 定 は1 回 とする 9. 立 ち 上 がった 際 に 膝 や 腰 背 中 が 伸 びていない 場 合 は 口 頭 で 注 意 し 膝 関 節 や 腰 関 節 に 違 和 感 を 訴 えたら 中 止 させる 10. 測 定 中 は 後 方 にバランスを 崩 すことがあるので, 測 定 者 は 注 意 すること 高 齢 者 のデーター( 複 数 の 論 文 )では 13.5から14.5を 割 ると 転 倒 の 危 険 が 高 い ( 天 理 大 学 体 育 学 部 中 谷 俊 昭 教 授 HP 抜 粋 )
6 CS-30 (30 秒 椅 子 立 ち 上 がりテスト) 椅 子 に 座 る 椅 子 から 立 つ 見 えにくいですが 高 さ40cm の 椅 子 が 置 いてあります ただ 30 秒 間 座 ったり 立 った り の 繰 り 返 しをやるだけです 高 齢 者 のデーター( 複 数 の 論 文 ) では13.5から14.5を 割 ると 転 倒 の 危 険 が 高 い