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所令要綱

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

第一部【証券情報】

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個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

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c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める


内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

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( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

 

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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ろによる ⑴ 子 世 帯 満 12 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 末 日 までの 間 にある 者 及 びそ の 親 を 世 帯 構 成 員 ( 当 該 世 帯 を 構 成 する 世 帯 員 ( 世 帯 主 を 含 む )をいう 以 下 同 じ )に 含 む 世 帯 又 は 出

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2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

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四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

4 5 6 県 内 に 所 在 する 営 業 所 等 のうち 主 たるものから 本 県 分 を 一 括 納 入 県 内 に 所 在 する 各 営 業 所 等 から 当 該 営 業 所 等 分 を 納 入 この 場 合 において 特 別 徴 収 義 務 者 の 事 務 処 理 システム 上 必 要 あ

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土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

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N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

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(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任


種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

第1条を次のように改める

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空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却


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Transcription:

所 得 税 法 等 ( 扶 養 控 除 関 係 )の 改 正 1 年 少 扶 養 親 族 に 対 する 扶 養 控 除 の 廃 止 ⑴ 年 少 扶 養 親 族 ( 扶 養 親 族 のうち 年 齢 16 歳 未 満 の 者 をいいます )に 対 す る 扶 養 控 除 が 廃 止 されました ( 平 成 23 年 分 以 降 適 用 ) ⑵ 上 記 ⑴の 改 正 にあわせて 扶 養 控 除 の 対 象 となる 控 除 対 象 扶 養 親 族 は 年 齢 16 歳 以 上 の 扶 養 親 族 とされました 2 特 定 扶 養 親 族 (16 歳 から18 歳 まで)に 対 する 扶 養 控 除 の 上 乗 せ 部 分 の 廃 止 ⑴ 高 校 の 実 質 無 償 化 に 伴 い 16 歳 から18 歳 までの 特 定 扶 養 親 族 に 対 する 扶 養 控 除 の 上 乗 せ 部 分 (25 万 円 )が 廃 止 され 16 歳 から18 歳 までの 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 対 する 扶 養 控 除 の 額 が38 万 円 ( 改 正 前 :63 万 円 )とされました ( 平 成 23 年 分 以 降 適 用 ) ⑵ 上 記 ⑴の 改 正 にあわせて 特 定 扶 養 親 族 の 対 象 範 囲 が 控 除 対 象 扶 養 親 族 のうち 年 齢 19 歳 以 上 23 歳 未 満 の 者 とされました 3 同 居 特 別 障 害 者 加 算 の 特 例 の 改 組 ( 同 居 の 特 別 障 害 者 に 対 する 障 害 者 控 除 の 見 直 し) 年 少 扶 養 親 族 に 対 する 扶 養 控 除 の 廃 止 に 伴 い 居 住 者 の 扶 養 親 族 又 は 控 除 対 象 配 偶 者 が 同 居 の 特 別 障 害 者 である 場 合 の 扶 養 控 除 又 は 配 偶 者 控 除 の 額 に 35 万 円 を 加 算 する 措 置 に 代 えて 同 居 特 別 障 害 者 に 対 する 障 害 者 控 除 の 額 が 75 万 円 ( 改 正 前 :40 万 円 )に 引 き 上 げられました ( 平 成 23 年 分 以 降 適 用 ) 4 扶 養 控 除 の 見 直 し 等 に 伴 う 源 泉 徴 収 等 に 関 する 改 正 年 少 扶 養 親 族 に 対 する 扶 養 控 除 の 廃 止 等 に 伴 い 給 与 所 得 又 は 公 的 年 金 等 に 係 る 源 泉 徴 収 制 度 について 次 の 改 正 が 行 われました ( 平 成 23 年 1 月 1 日 以 降 適 用 ) ⑴ 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 及 び 年 末 調 整 並 びに 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 の 際 に 控 除 対 象 扶 養 親 族 ( 扶 養 親 族 のうち 年 齢 16 歳 以 上 の 者 をいいます ) 及 び 同 居 特 別 障 害 者 の 人 数 を 考 慮 して その 受 給 者 の 給 与 等 又 は 公 的 年 金 等 に 係 る 税 額 を 計 算 することとされました ⑵ 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 及 び 従 たる 給 与 についての 扶 養 控 除 等 申 本 文 参 照 頁 65 65 65 65 67 73 73 9

告 書 並 びに 公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 扶 養 親 族 等 申 告 書 の 扶 養 親 族 に 関 する 記 載 事 項 については その 対 象 を 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 限 ることとされました ⑶ 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 及 び 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 の 扶 養 親 族 に 関 する 記 載 事 項 については その 対 象 を 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 限 ることとされまし た 73 所 得 税 法 等 ( 生 命 保 険 料 控 除 寄 附 金 控 除 等 )の 改 正 1 生 命 保 険 料 控 除 の 改 組 生 命 保 険 料 控 除 が 改 組 され 各 保 険 料 控 除 の 合 計 適 用 限 度 額 が 現 行 の10 万 円 から12 万 円 に 引 き 上 げられました ⑴ 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 保 険 契 約 等 ( 新 契 約 )に 係 る 控 除 イ 新 たに 介 護 医 療 保 険 料 控 除 ( 適 用 限 度 額 4 万 円 )が 創 設 されました ロ 新 契 約 に 係 る 一 般 生 命 保 険 料 控 除 及 び 個 人 年 金 保 険 料 控 除 の 適 用 限 度 額 は それぞれ4 万 円 とされました ハ 上 記 イ 及 びロの 各 保 険 料 控 除 の 控 除 額 の 計 算 は 次 のとおりとされまし た 本 文 参 照 頁 76 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 所 得 控 除 額 20,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 20,000 円 超 40,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+10,000 円 40,000 円 超 80,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+20,000 円 80,000 円 超 一 律 40,000 円 ニ 新 契 約 については 主 契 約 又 は 特 約 の 保 障 内 容 に 応 じてそれぞれ 保 険 料 控 除 が 適 用 されることとなりました ⑵ 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 保 険 契 約 等 ( 旧 契 約 )に 係 る 控 除 従 前 と 同 様 の 一 般 生 命 保 険 料 控 除 及 び 個 人 年 金 保 険 料 控 除 ( 適 用 限 度 額 それぞれ5 万 円 )が 適 用 されます ⑶ 新 契 約 と 旧 契 約 の 双 方 について 控 除 の 適 用 を 受 ける 場 合 新 契 約 と 旧 契 約 の 双 方 について 一 般 生 命 保 険 料 控 除 又 は 個 人 年 金 保 険 料 の 適 用 を 受 ける 場 合 には 上 記 ⑴ロ 及 び⑵にかかわらず 一 般 生 命 保 険 料 控 除 又 は 個 人 年 金 保 険 料 控 除 の 控 除 額 は それぞれ 次 に 掲 げる 金 額 の 合 計 額 ( 適 用 限 度 額 4 万 円 )とされました イ 新 契 約 の 支 払 保 険 料 等 について 上 記 ⑴ハの 計 算 式 により 計 算 した 金 10

額 ロ 旧 契 約 の 支 払 保 険 料 等 について 従 前 の 計 算 式 により 計 算 した 金 額 2 寄 附 金 控 除 制 度 の 改 正 寄 付 金 控 除 の 適 用 下 限 額 が5 千 円 から2 千 円 に 引 き 下 げられました 3 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 をした 場 合 の 寄 附 金 控 除 の 特 例 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 上 記 2の 改 正 に 伴 い 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 をした 場 合 の 寄 付 金 控 除 の 特 例 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 の 適 用 下 限 額 が5 千 円 から2 千 円 に 引 き 下 げられ ました 4 オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピック 競 技 大 会 における 成 績 優 秀 者 を 表 彰 するものとして 交 付 される 金 品 の 非 課 税 措 置 の 改 正 ⑴ 租 税 特 別 措 置 法 に 定 められていた 本 措 置 を 所 得 税 法 の 規 定 とすることと されました ⑵ オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピック 競 技 大 会 における 成 績 優 秀 者 を 表 彰 するものとして 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 に 加 盟 している 一 定 の 団 体 から 交 付 される 金 品 で 一 定 のものについても 所 得 税 を 課 さない こととされました 5 先 物 取 引 に 関 する 支 払 調 書 制 度 等 の 改 正 先 物 取 引 に 関 する 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 に 次 に 掲 げる 取 引 を 追 加 するこ ととされました ⑴ 商 品 先 物 取 引 法 の 次 に 掲 げる 取 引 1 先 物 取 引 のうち 商 品 スワップ 取 引 等 2 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 3 外 国 商 品 市 場 取 引 ⑵ 金 融 商 品 取 引 法 の 次 に 掲 げる 取 引 1 市 場 デリバティブ 取 引 のうち 金 融 スワップ 取 引 等 2 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 6 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 の 明 確 化 保 険 法 の 制 定 に 伴 い 現 行 の 所 得 税 法 令 に 規 定 する 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 を 明 確 化 するための 所 要 の 整 備 が 行 われました 7 配 当 所 得 の 改 正 グループ 法 人 間 で 行 われる 適 格 現 物 分 配 について 配 当 所 得 の 対 象 となる 配 当 等 の 範 囲 から 除 外 することとされました 8 無 対 価 組 織 再 編 成 に 係 る 整 備 無 対 価 で 行 われる 合 併 分 割 型 分 割 及 び 株 式 交 換 のうち 事 実 上 対 価 の 交 付 があったものと 同 様 の 効 果 を 有 するものについては 所 得 税 法 上 対 価 の 交 86 87 88 88 91 92 94 96 97 11

付 があった 場 合 と 同 様 の 課 税 関 係 となるよう 所 要 の 整 備 が 行 われました 9 罰 則 の 見 直 し 所 得 税 の 関 係 法 令 の 罰 則 について 次 のとおり 見 直 すこととされました ⑴ 脱 税 犯 に 係 る 法 定 刑 の 引 上 げ 等 脱 税 犯 に 係 る 懲 役 刑 及 び 罰 金 刑 の 上 限 を 引 き 上 げるとともに 申 告 所 得 税 ほ 脱 犯 不 正 受 還 付 犯 の 対 象 に 非 居 住 者 の 給 与 等 につき 源 泉 徴 収 を 受 けない 場 合 の 申 告 に 係 るものを 追 加 することとされました ⑵ 秩 序 犯 に 係 る 法 定 刑 の 引 上 げ 等 秩 序 犯 に 係 る 罰 金 刑 の 上 限 を 引 き 上 げるとともに 申 告 書 不 提 出 犯 の 対 象 に 租 税 特 別 措 置 法 に 規 定 する 義 務 的 修 正 申 告 書 及 び 義 務 的 期 限 後 申 告 書 の 不 提 出 を 追 加 することとされました ⑶ その 他 1 税 務 職 員 の 守 秘 義 務 違 反 に 対 する 罰 則 の 見 直 し 国 税 通 則 法 に 税 務 職 員 の 守 秘 義 務 違 反 に 対 する 統 一 的 な 罰 則 規 定 が 設 けられることに 伴 い 所 得 税 法 等 に 規 定 されている 税 務 職 員 の 守 秘 義 務 違 反 に 対 する 罰 則 規 定 を 削 除 することとされました 2 両 罰 規 定 の 公 訴 時 効 期 間 の 特 例 の 整 備 源 泉 所 得 税 ほ 脱 及 び 源 泉 所 得 税 不 納 付 に 係 る 両 罰 規 定 の 公 訴 時 効 期 間 は その 源 泉 所 得 税 ほ 脱 及 び 源 泉 所 得 税 不 納 付 に 係 る 罪 の 公 訴 時 効 期 間 によることとされました 101 101 101 租 税 特 別 措 置 法 等 ( 金 融 証 券 税 制 関 係 )の 改 正 1 非 課 税 口 座 内 の 少 額 上 場 株 式 等 に 係 る 配 当 所 得 及 び 譲 渡 所 得 等 の 非 課 税 措 置 の 創 設 ⑴ 配 当 所 得 の 非 課 税 居 住 者 等 が 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 に 非 課 税 口 座 を 開 設 した 日 から 同 日 の 属 する 年 の1 月 1 日 以 後 10 年 を 経 過 する 日 までの 間 に 支 払 を 受 ける べき 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 の 配 当 等 (その 金 融 商 品 取 引 業 者 等 がその 配 当 等 の 支 払 の 取 扱 者 であるものに 限 ります )については 所 得 税 を 課 さ ないこととされました ⑵ 譲 渡 所 得 等 の 非 課 税 居 住 者 等 が 非 課 税 口 座 を 開 設 した 日 から 同 日 の 属 する 年 の1 月 1 日 以 後 10 年 を 経 過 する 日 までの 間 に その 非 課 税 口 座 に 係 る 非 課 税 口 座 内 上 場 株 本 文 参 照 頁 103 106 12

式 等 について 非 課 税 上 場 株 式 等 管 理 契 約 に 基 づく 譲 渡 をした 場 合 には そ の 譲 渡 による 譲 渡 所 得 等 については 所 得 税 を 課 さないこととされました また 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 の 譲 渡 による 損 失 金 額 は ないものとみな すこととされました ⑶ 非 課 税 口 座 上 記 の 非 課 税 口 座 とは 居 住 者 等 が 非 課 税 の 特 例 の 適 用 を 受 けるため その 者 の 氏 名 住 所 その 他 一 定 の 事 項 を 記 載 した 非 課 税 口 座 開 設 届 出 書 に その 年 分 の 非 課 税 口 座 開 設 確 認 書 を 添 付 した 上 これを 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 に 提 出 をして その 金 融 商 品 取 引 業 者 等 との 間 で 締 結 した 非 課 税 上 場 株 式 等 管 理 契 約 に 基 づき 平 成 24 年 から 平 成 26 年 までの 各 年 に 設 定 された 上 場 株 式 等 の 振 替 口 座 簿 への 記 載 等 に 係 る 口 座 ( 各 年 1 口 座 のみ) をいいます この 非 課 税 口 座 には その 開 設 の 日 から 同 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 まで の 期 間 内 にその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 への 買 付 けの 委 託 又 はその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 から 取 得 した 上 場 株 式 等 で その 期 間 内 に 受 け 入 れた 上 場 株 式 等 の 取 得 対 価 の 額 の 合 計 額 が100 万 円 を 超 えないものその 他 一 定 の 上 場 株 式 等 のみを 受 け 入 れることができます 2 上 場 会 社 等 の 自 己 の 株 式 の 公 開 買 付 けの 場 合 のみなし 配 当 課 税 の 特 例 の 廃 止 上 場 会 社 等 の 自 己 の 株 式 の 公 開 買 付 けの 場 合 のみなし 配 当 課 税 の 特 例 につ いて 平 成 22 年 12 月 31 日 まで 適 用 する 措 置 が 講 じられた 上 廃 止 することと されました 3 上 場 株 式 等 の 配 当 等 に 係 る 源 泉 徴 収 税 率 等 の 特 例 及 び 上 場 株 式 等 の 配 当 所 得 に 係 る 申 告 分 離 課 税 の 特 例 の 改 正 金 融 商 品 取 引 所 に 上 場 されている 株 式 その 他 一 定 の 株 式 を 発 行 した 株 式 会 社 の 公 開 買 付 けによりその 法 人 が 自 己 の 株 式 の 取 得 をした 場 合 には その 自 己 の 株 式 の 取 得 によるみなし 配 当 に 係 る 大 口 株 主 等 の 判 定 の 基 準 日 を その 公 開 買 付 け 期 間 の 末 日 とすることとされました 4 上 場 株 式 等 の 配 当 等 に 係 る 源 泉 徴 収 義 務 等 の 特 例 の 改 正 ⑴ 上 場 株 式 等 の 配 当 等 でみなし 配 当 に 該 当 するものの 支 払 をする 法 人 は その 上 場 株 式 等 の 配 当 等 の 支 払 をする 際 その 上 場 株 式 等 の 配 当 等 の 支 払 の 取 扱 者 に 対 し そのみなし 配 当 の 交 付 の 基 因 となった 事 由 及 びみなし 配 当 額 等 を 通 知 しなければならないこととされました ⑵ 大 口 株 主 等 の 判 定 の 基 準 日 について 上 記 3と 同 様 の 改 正 が 行 われまし た 108 127 128 130 13

5 国 外 で 発 行 された 株 式 の 配 当 所 得 の 源 泉 徴 収 等 の 特 例 の 改 正 国 内 の 金 融 商 品 取 引 所 に 上 場 されている 国 外 株 式 の 配 当 等 の 源 泉 徴 収 義 務 者 となる 国 内 の 支 払 の 取 扱 者 は その 国 外 株 式 の 配 当 等 の 支 払 を 受 ける 者 の その 国 外 株 式 の 配 当 等 の 受 領 の 媒 介 取 次 ぎ 又 は 代 理 ( 業 務 として 又 は 業 務 に 関 連 して 国 内 においてするものに 限 ります )をする 者 とされました 6 配 当 等 の 支 払 通 知 書 に 関 する 改 正 1 上 場 株 式 配 当 等 オープン 型 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 分 配 金 若 しくはみな し 配 当 の 支 払 を 受 ける 信 託 の 受 託 者 又 は2これらの 配 当 等 を 他 人 のために 業 務 に 関 連 して 名 義 人 として 支 払 を 受 ける 者 が その 信 託 の 受 益 者 等 又 はその 他 人 に 対 して 交 付 する 上 場 株 式 配 当 等 の 支 払 通 知 書 オープン 型 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 の 支 払 通 知 書 又 は 配 当 等 とみなす 金 額 に 関 する 支 払 通 知 書 の 交 付 期 限 が これらの 配 当 等 の 支 払 の 確 定 した 日 から45 日 以 内 ( 支 払 通 知 書 をその 年 中 に 支 払 った 配 当 等 の 額 の 合 計 額 で 作 成 する 場 合 には 翌 年 2 月 15 日 まで)とされました 7 上 場 証 券 投 資 信 託 の 償 還 金 等 に 係 る 課 税 の 特 例 の 改 正 特 例 の 適 用 対 象 に 内 国 法 人 等 が 上 場 特 定 受 益 証 券 発 行 信 託 の 終 了 又 は 一 部 の 解 約 により 支 払 を 受 ける 収 益 の 分 配 が 追 加 されました 8 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 課 税 の 特 例 の 改 正 上 場 特 定 受 益 証 券 発 行 信 託 の 終 了 又 は 一 部 の 解 約 により 交 付 を 受 ける 金 銭 の 額 及 び 金 銭 以 外 の 資 産 の 価 額 の 合 計 額 は その 全 額 を 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 収 入 金 額 とみなして 課 税 するとともに 株 式 等 証 券 投 資 信 託 等 の 償 還 金 等 の 支 払 調 書 の 対 象 にされました 9 特 定 管 理 株 式 等 が 価 値 を 失 った 場 合 の 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 課 税 の 特 例 の 改 正 特 例 の 適 用 対 象 となる 特 定 管 理 株 式 の 範 囲 から 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 のうち その 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 が 上 場 されている 金 融 商 品 取 引 所 の 定 める 規 則 に 基 づき その 金 融 商 品 取 引 所 への 上 場 を 廃 止 することが 決 定 され た 銘 柄 ( 整 理 銘 柄 ) 又 は 上 場 を 廃 止 するおそれがある 銘 柄 ( 監 理 銘 柄 )とし てその 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 が 指 定 されている 期 間 内 に 非 課 税 口 座 から 特 定 口 座 に 移 管 がされたもの 等 が 除 かれました 10 特 定 口 座 内 保 管 上 場 株 式 等 の 譲 渡 等 に 係 る 所 得 計 算 等 の 特 例 の 改 正 ⑴ 特 定 口 座 に 受 け 入 れることができる 上 場 株 式 等 の 範 囲 に 次 に 掲 げる 上 場 株 式 等 が 追 加 されました 1 相 続 等 により 取 得 した 被 相 続 人 等 が 開 設 していた 非 課 税 口 座 で 管 理 さ れていた 非 課 税 口 座 内 上 場 株 式 等 で その 非 課 税 口 座 が 開 設 されている 金 融 商 品 取 引 業 者 等 にその 相 続 人 等 が 開 設 している 特 定 口 座 に 移 管 がさ 131 132 134 136 137 141 14

れるもの 2 上 場 株 式 等 以 外 の 株 式 等 を 発 行 した 法 人 の 一 定 の 合 併 により 取 得 する 合 併 法 人 の 株 式 又 は 合 併 親 法 人 の 株 式 3 上 場 株 式 等 以 外 の 株 式 等 を 発 行 した 法 人 の 一 定 の 分 割 により 取 得 する 分 割 承 継 法 人 の 株 式 又 は 分 割 承 継 親 法 人 の 株 式 4 上 場 株 式 等 以 外 の 株 式 等 を 発 行 した 法 人 の 一 定 の 株 式 交 換 又 は 株 式 移 転 により 取 得 する 株 式 交 換 完 全 親 法 人 若 しくはその 親 法 人 の 株 式 又 は 株 式 移 転 完 全 親 法 人 の 株 式 5 非 課 税 口 座 から 特 定 口 座 への 移 管 により 受 け 入 れる 上 場 株 式 等 ⑵ 出 国 の 定 義 について 所 要 の 整 備 が 行 われました 11 割 引 の 方 法 により 発 行 される 公 社 債 の 譲 渡 による 所 得 の 課 税 の 特 例 の 改 正 譲 渡 による 所 得 が 課 税 対 象 とされる 公 社 債 の 範 囲 に 利 子 が 支 払 われない 公 社 債 ( 割 引 の 方 法 により 発 行 されるものを 除 きます )が 加 えられました 12 平 成 13 年 9 月 30 日 以 前 に 取 得 した 上 場 株 式 等 の 取 得 費 の 特 例 の 廃 止 平 成 13 年 9 月 30 日 以 前 に 取 得 した 上 場 株 式 等 の 取 得 費 の 特 例 について 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 12 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 することとされました 13 特 定 中 小 会 社 が 発 行 した 株 式 に 係 る 課 税 の 特 例 の 改 正 特 定 中 小 会 社 が 発 行 した 株 式 に 係 る 課 税 の 特 例 (いわゆるエンジェル 税 制 ) の 対 象 となる 特 定 中 小 会 社 の 範 囲 から 地 域 再 生 法 に 規 定 する 特 定 地 域 再 生 事 業 会 社 を 除 外 することとされました 144 145 146 147 租 税 特 別 措 置 法 ( 所 得 税 関 係 の 住 宅 土 地 税 制 )の 改 正 1 特 定 の 居 住 用 財 産 の 買 換 え 及 び 交 換 の 場 合 の 長 期 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 の 改 正 本 特 例 の 適 用 対 象 となる 譲 渡 資 産 について その 譲 渡 に 係 る 対 価 の 額 が 2 億 円 以 下 であることの 要 件 が 追 加 された 上 適 用 期 限 が 平 成 23 年 12 月 31 日 まで2 年 延 長 されました 2 居 住 用 財 産 の 買 換 え 等 の 場 合 の 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 及 び 繰 越 控 除 の 改 正 本 特 例 の 適 用 期 限 が 平 成 23 年 12 月 31 日 まで2 年 延 長 されました 3 特 定 居 住 用 財 産 の 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 及 び 繰 越 控 除 の 改 正 本 特 例 の 適 用 期 限 が 平 成 23 年 12 月 31 日 まで2 年 延 長 されました 4 給 与 所 得 者 等 が 住 宅 資 金 の 貸 付 け 等 を 受 けた 場 合 の 課 税 の 特 例 の 廃 止 本 特 例 については 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 12 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 す 本 文 参 照 頁 149 154 156 157 15

ることとされました なお 同 日 以 前 に 使 用 者 から 住 宅 資 金 の 貸 付 け 等 を 受 けている 者 に 対 しては 廃 止 前 の 特 例 を 引 き 続 き 適 用 するための 所 要 の 経 過 措 置 が 講 じられています 5 優 良 住 宅 地 の 造 成 等 のために 土 地 等 を 譲 渡 した 場 合 の 長 期 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 の 改 正 本 特 例 の 対 象 となる 優 良 住 宅 地 等 のための 譲 渡 から 独 立 行 政 法 人 空 港 周 辺 整 備 機 構 に 対 する 土 地 等 の 譲 渡 が 除 外 されました 6 特 定 土 地 区 画 整 理 事 業 等 のために 土 地 等 を 譲 渡 した 場 合 の 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 改 正 自 然 公 園 法 及 び 自 然 環 境 保 全 法 の 改 正 に 伴 い 本 特 例 を 引 き 続 き 適 用 する ための 所 要 の 整 備 が 行 われました 7 特 定 住 宅 地 造 成 事 業 等 のために 土 地 等 を 譲 渡 した 場 合 の 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 改 正 ⑴ 本 特 例 の 適 用 対 象 となる 特 定 住 宅 地 造 成 事 業 等 のために 土 地 等 が 買 い 取 られる 場 合 から 空 港 周 辺 整 備 計 画 に 係 る 事 業 の 用 に 供 するために 土 地 等 が 買 い 取 られる 場 合 が 除 外 されました ⑵ 自 然 公 園 法 及 び 自 然 環 境 保 全 法 の 改 正 に 伴 い 本 特 例 を 引 き 続 き 適 用 す るための 所 要 の 整 備 が 行 われました 8 承 継 業 務 の 事 業 計 画 の 施 行 区 域 内 にある 土 地 等 の 交 換 の 場 合 の 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 の 廃 止 平 成 21 年 6 月 30 日 の 適 用 期 限 が 到 来 したため 本 特 例 が 廃 止 されました 9 土 地 の 譲 渡 等 に 係 る 事 業 所 得 等 の 課 税 の 特 例 の 改 正 本 特 例 が 適 用 されない 土 地 等 の 譲 渡 から 独 立 行 政 法 人 空 港 周 辺 整 備 機 構 に 対 する 土 地 等 の 譲 渡 が 除 外 されました 10 短 期 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 の 改 正 本 特 例 が 適 用 されない 土 地 等 の 譲 渡 から 独 立 行 政 法 人 空 港 周 辺 整 備 機 構 に 対 する 土 地 等 の 譲 渡 が 除 外 されました 160 161 164 164 166 167 168 租 税 特 別 措 置 法 ( 所 得 税 関 係 の 事 業 所 得 等 の 課 税 の 特 例 等 )の 改 正 1 試 験 研 究 を 行 った 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 試 験 研 究 費 の 増 加 額 に 係 る 特 別 税 額 控 除 又 は 平 均 売 上 金 額 の10% 相 当 額 を 超 える 試 験 研 究 費 に 係 る 特 別 税 額 控 除 を 選 択 できる 措 置 の 適 用 期 限 が 平 成 24 年 まで2 年 延 長 されました 本 文 参 照 頁 172 16

2 エネルギー 需 給 構 造 改 革 推 進 設 備 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 制 度 の 対 象 資 産 の 範 囲 について 石 油 以 外 のエネルギー 資 源 の 利 用 に 著 し く 資 する 機 械 その 他 の 減 価 償 却 資 産 を 化 石 燃 料 以 外 のエネルギー 資 源 の 利 用 に 著 しく 資 する 機 械 その 他 の 減 価 償 却 資 産 とする 見 直 しが 行 われました また 対 象 設 備 について 14 設 備 が 除 外 され 1 設 備 が 縮 減 されました 3 中 小 企 業 者 が 機 械 等 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 適 用 対 象 となるソフトウエアから 除 外 されるソフトウエアの 範 囲 の 見 直 し が 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 4 事 業 基 盤 強 化 設 備 を 取 得 した 場 合 等 の 特 別 償 却 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 ⑴ 事 業 基 盤 強 化 設 備 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 税 額 控 除 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 製 造 業 その 他 一 定 の 事 業 を 営 む 中 小 企 業 者 が 取 得 した 情 報 基 盤 強 化 設 備 等 に 係 る 措 置 が 加 えられました 2 特 定 旅 館 業 を 営 む 中 小 企 業 者 以 外 の 者 に 係 る 措 置 が 除 外 されました ⑵ 中 小 企 業 者 等 の 教 育 訓 練 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 について 教 育 訓 練 費 割 合 の 計 算 における 労 務 費 のうち 法 定 福 利 費 の 範 囲 に 平 成 22 年 度 におけ る 子 ども 手 当 の 一 部 として 支 給 される 児 童 手 当 に 係 る 拠 出 金 が 含 まれるこ ととされました 5 情 報 基 盤 強 化 設 備 等 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 廃 止 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 されました 6 特 定 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 の 改 正 次 の 見 直 しが 行 われました ⑴ 対 象 設 備 から 揮 発 性 有 機 化 合 物 排 出 抑 制 設 備 及 び 産 業 廃 棄 物 処 理 用 設 備 が 除 外 されました ⑵ 対 象 となるPCB 汚 染 物 等 処 理 用 設 備 及 び 石 綿 含 有 廃 棄 物 無 害 化 処 理 用 設 備 について PCB 汚 染 物 等 又 は 石 綿 含 有 廃 棄 物 の 無 害 化 処 理 に 係 る 環 境 大 臣 の 認 定 を 受 けた 個 人 がその 無 害 化 処 理 に 使 用 するものに 限 定 され その 適 用 期 限 が1 年 延 長 されました 7 地 震 防 災 対 策 用 資 産 の 特 別 償 却 制 度 の 改 正 耐 震 改 修 工 事 に 係 る 措 置 が 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 されました 172 174 175 177 178 179 179 179 17

8 特 定 電 気 通 信 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 の 廃 止 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 されました 9 資 源 再 生 化 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 の 廃 止 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 されました 10 特 定 地 域 における 工 業 用 機 械 等 の 特 別 償 却 制 度 の 改 正 過 疎 地 域 に 係 る 措 置 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が 1 年 延 長 されました ⑴ 対 象 となる 事 業 につき 商 品 又 は 役 務 に 関 する 情 報 の 提 供 等 の 業 務 に 係 る 事 業 が 追 加 されるとともに ソフトウエア 業 が 除 外 されました ⑵ 過 疎 地 域 自 立 促 進 特 別 措 置 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 い 本 措 置 の 対 象 地 区 が 追 加 されました 11 障 害 者 を 雇 用 する 場 合 の 機 械 等 の 割 増 償 却 制 度 の 改 正 ⑴ 障 害 者 の 雇 用 の 促 進 等 に 関 する 法 律 の 一 部 改 正 に 伴 い 障 害 者 雇 用 割 合 の 算 定 の 基 礎 となる 従 業 員 の 総 数 に 短 時 間 労 働 者 数 の2 分 の1の 数 が 雇 用 障 害 者 数 に 身 体 障 害 者 又 は 知 的 障 害 者 である 短 時 間 労 働 者 数 の2 分 の1 の 数 が それぞれ 加 えられました ⑵ 公 共 交 通 機 関 に 係 る 障 害 者 対 応 設 備 等 の 特 別 償 却 の 適 用 期 限 が1 年 延 長 されました 12 支 援 事 業 所 取 引 金 額 が 増 加 した 場 合 の3 年 以 内 取 得 資 産 の 割 増 償 却 制 度 の 改 正 障 害 者 の 雇 用 の 促 進 等 に 関 する 法 律 の 一 部 改 正 に 伴 い 障 害 者 就 労 支 援 事 業 所 の 判 定 に 係 る 労 働 者 に 短 時 間 労 働 者 が 加 えられ 短 時 間 労 働 者 に 係 る 障 害 者 数 等 の 計 算 方 法 が 定 められました 13 優 良 賃 貸 住 宅 の 割 増 償 却 制 度 の 改 正 中 心 市 街 地 優 良 賃 貸 住 宅 に 係 る 措 置 が 適 用 期 限 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 )の 到 来 をもって 廃 止 されました 14 特 別 償 却 等 に 関 する 複 数 の 規 定 の 不 適 用 制 度 の 改 正 所 要 の 規 定 の 整 備 が 行 われました 15 金 属 鉱 業 等 鉱 害 防 止 準 備 金 制 度 の 改 正 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 16 特 定 廃 棄 物 最 終 処 分 場 に 係 る 特 定 災 害 防 止 準 備 金 制 度 の 改 正 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 17 探 鉱 準 備 金 制 度 の 改 正 その 適 用 期 限 が3 年 延 長 されました 180 181 182 182 182 183 183 184 185 185 186 186 18

18 中 小 企 業 者 の 少 額 減 価 償 却 資 産 の 取 得 価 額 の 必 要 経 費 算 入 の 特 例 制 度 の 改 正 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 186 法 人 税 法 の 改 正 1 資 本 に 関 係 する 取 引 等 に 係 る 税 制 ⑴ 100%グループ 内 の 法 人 間 の 取 引 等 1 100%グループ 内 の 法 人 間 の 資 産 の 譲 渡 取 引 等 連 結 法 人 間 取 引 の 損 益 の 調 整 制 度 について 内 国 法 人 が 譲 渡 損 益 調 整 資 産 を 当 該 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 他 の 内 国 法 人 に 譲 渡 し た 場 合 には その 譲 渡 損 益 調 整 資 産 に 係 る 譲 渡 利 益 額 又 は 譲 渡 損 失 額 に 相 当 する 金 額 を 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 又 は 益 金 の 額 に 算 入 す る 制 度 に 改 組 されました これに 伴 い 適 格 事 後 設 立 制 度 は 廃 止 されま した 2 非 適 格 株 式 交 換 等 に 係 る 株 式 交 換 完 全 子 法 人 等 の 有 する 資 産 の 時 価 評 価 非 適 格 株 式 交 換 等 に 係 る 株 式 交 換 完 全 子 法 人 等 の 有 する 資 産 の 時 価 評 価 制 度 について 株 式 交 換 等 の 直 前 に 株 式 交 換 完 全 子 法 人 等 と 株 式 交 換 完 全 親 法 人 等 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 場 合 のその 株 式 交 換 等 が 適 用 対 象 から 除 外 されました 3 100%グループ 内 の 法 人 間 の 寄 附 内 国 法 人 がその 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 他 の 内 国 法 人 に 対 して 支 出 した 寄 附 金 についてその 全 額 が 損 金 不 算 入 とされるとともに 当 該 他 の 内 国 法 人 が 受 けた 受 贈 益 についてその 全 額 が 益 金 不 算 入 とされ ました また 完 全 支 配 関 係 がある 他 の 法 人 から 受 贈 益 を 受 け 又 は 完 全 支 配 関 係 がある 他 の 法 人 に 寄 附 金 を 支 出 した 法 人 の 株 主 が 有 するその 法 人 の 株 式 の 帳 簿 価 額 及 びその 株 主 の 利 益 積 立 金 額 の 調 整 計 算 について 定 められました 4 100%グループ 内 の 現 物 配 当 内 国 法 人 が 行 う 現 物 分 配 ( 法 人 がその 株 主 等 に 剰 余 金 の 配 当 等 の 事 由 により 金 銭 以 外 の 資 産 の 交 付 をすることをいいます )のうち その 現 物 分 配 により 資 産 の 移 転 を 受 ける 者 がその 現 物 分 配 の 直 前 においてその 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 内 国 法 人 のみであるものを 適 格 現 本 文 参 照 頁 193 205 206 210 19

物 分 配 とし 適 格 現 物 分 配 による 資 産 の 移 転 をその 適 格 現 物 分 配 の 直 前 の 帳 簿 価 額 による 譲 渡 とするほか 適 格 現 物 分 配 について 他 の 適 格 組 織 再 編 成 に 準 じた 措 置 が 講 じられました 5 100%グループ 内 の 受 取 配 当 等 完 全 子 法 人 株 式 等 につき 受 ける 配 当 等 の 額 については 負 債 の 利 子 を 控 除 せず その 全 額 が 益 金 不 算 入 とされました 6 100%グループ 内 法 人 の 株 式 の 発 行 法 人 に 対 する 譲 渡 内 国 法 人 が その 有 する 株 式 を 発 行 した 他 の 内 国 法 人 で 当 該 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 があるものからみなし 配 当 の 額 が 生 ずる 基 因 とな る 事 由 により 金 銭 その 他 の 資 産 の 交 付 を 受 けた 場 合 等 には 当 該 事 由 に より 生 ずる 株 式 の 譲 渡 損 益 を 計 上 しないこととされました ⑵ 中 小 企 業 向 け 特 例 措 置 の 大 法 人 の100% 子 法 人 に 対 する 適 用 資 本 金 の 額 若 しくは 出 資 金 の 額 が5 億 円 以 上 である 法 人 又 は 相 互 会 社 等 との 間 にこれらの 法 人 による 完 全 支 配 関 係 がある 法 人 については 中 小 企 業 者 等 の 軽 減 税 率 を 適 用 しないとともに 特 定 同 族 会 社 の 特 別 税 率 の 適 用 対 象 とされました ⑶ 連 結 納 税 制 度 1 連 結 欠 損 金 額 連 結 欠 損 金 の 繰 越 し 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました イ 連 結 欠 損 金 額 とみなす 欠 損 金 額 の 範 囲 に 連 結 納 税 の 開 始 又 は 連 結 グループへの 加 入 に 伴 う 資 産 の 時 価 評 価 制 度 が 適 用 されない 連 結 子 法 人 の 最 初 連 結 事 業 年 度 開 始 の 日 前 7 年 以 内 に 開 始 した 事 業 年 度 におい て 生 じた 欠 損 金 額 等 及 び 連 結 子 法 人 を 合 併 法 人 とする 適 格 合 併 に 係 る 被 合 併 法 人 の 当 該 適 格 合 併 の 日 前 7 年 以 内 に 開 始 した 各 事 業 年 度 にお いて 生 じた 未 処 理 欠 損 金 額 等 を 追 加 する ロ 上 記 イの 欠 損 金 額 等 及 び 連 結 親 法 人 を 合 併 法 人 とする 適 格 合 併 に 係 る 被 合 併 法 人 の 当 該 適 格 合 併 の 日 前 7 年 以 内 に 開 始 した 各 事 業 年 度 に おいて 生 じた 未 処 理 欠 損 金 額 等 で 連 結 欠 損 金 額 とみなされるものを 特 定 連 結 欠 損 金 額 とする ハ 連 結 所 得 の 金 額 から 控 除 する 特 定 連 結 欠 損 金 額 は 特 定 連 結 欠 損 金 個 別 帰 属 額 ( 特 定 連 結 欠 損 金 額 に 係 る 連 結 欠 損 金 個 別 帰 属 額 をいいま す )を 有 する 各 連 結 法 人 の 当 該 特 定 連 結 欠 損 金 個 別 帰 属 額 が 個 別 所 得 金 額 に 達 するまでの 金 額 の 合 計 額 ( 連 結 所 得 の 金 額 を 限 度 )とする 2 連 結 納 税 の 承 認 申 請 書 の 提 出 期 限 連 結 納 税 の 承 認 申 請 書 の 提 出 期 限 について 最 初 の 連 結 事 業 年 度 とし ようとする 期 間 の 開 始 の 日 の3 月 前 の 日 ( 改 正 前 :6 月 前 の 日 )とされ 231 234 239 244 266 20

ました 3 連 結 納 税 への 加 入 の 場 合 のみなし 事 業 年 度 の 特 例 連 結 親 法 人 事 業 年 度 開 始 の 日 の 前 後 1 月 の 期 間 において 連 結 親 法 人 と の 間 に 完 全 支 配 関 係 を 有 することとなった 場 合 の 最 初 連 結 事 業 年 度 の 特 例 制 度 について 連 結 親 法 人 事 業 年 度 の 中 途 において 連 結 親 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 を 有 することとなった 他 の 内 国 法 人 のみなし 事 業 年 度 の 終 了 の 日 を 加 入 日 の 前 日 の 属 する 月 次 決 算 期 間 の 末 日 とすることができ る 制 度 に 改 組 され この 制 度 の 適 用 を 受 けた 当 該 他 の 内 国 法 人 の 連 結 納 税 の 承 認 の 効 力 発 生 日 が 当 該 末 日 の 翌 日 とされました 4 連 結 納 税 の 開 始 又 は 連 結 グループへの 加 入 に 伴 う 資 産 の 時 価 評 価 連 結 納 税 の 開 始 又 は 連 結 グループへの 加 入 に 伴 う 時 価 評 価 の 対 象 とな る 資 産 等 について 支 配 日 以 後 2 月 以 内 に 連 結 グループから 離 脱 する 法 人 の 有 する 資 産 等 が 除 外 されました ⑷ 清 算 所 得 課 税 の 廃 止 1 清 算 所 得 課 税 が 廃 止 されるとともに 清 算 中 の 内 国 法 人 である 普 通 法 人 又 は 協 同 組 合 等 に 各 事 業 年 度 の 所 得 に 対 する 法 人 税 を 課 することとさ れました 2 法 人 が 解 散 した 場 合 において 残 余 財 産 がないと 見 込 まれるときは 青 色 欠 損 金 額 等 以 外 の 欠 損 金 額 を 損 金 の 額 に 算 入 することとされました 3 連 結 子 法 人 の 解 散 ( 合 併 による 解 散 を 除 きます )のうち 破 産 手 続 開 始 の 決 定 による 解 散 以 外 のものが 連 結 納 税 の 承 認 の 取 消 事 由 から 除 外 されました 4 みなし 事 業 年 度 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 等 について 所 要 の 規 定 の 整 備 が 行 われました ⑸ 残 余 財 産 確 定 の 場 合 の 欠 損 金 の 引 継 ぎ 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 他 の 内 国 法 人 の 残 余 財 産 が 確 定 し た 場 合 において 当 該 他 の 内 国 法 人 に 未 処 理 欠 損 金 額 等 があるときは そ の 未 処 理 欠 損 金 額 等 に 相 当 する 金 額 は その 株 主 である 内 国 法 人 の 当 該 残 余 財 産 の 確 定 の 日 の 翌 日 の 属 する 事 業 年 度 以 後 の 各 事 業 年 度 における 繰 越 控 除 の 適 用 において その 未 処 理 欠 損 金 額 等 の 生 じた 当 該 他 の 内 国 法 人 の 事 業 年 度 開 始 の 日 の 属 するその 株 主 である 内 国 法 人 の 事 業 年 度 において 生 じた 欠 損 金 額 とみなすこととされました ⑹ 組 織 再 編 税 制 の 見 直 し 1 適 格 合 併 等 の 場 合 における 欠 損 金 の 制 限 措 置 等 の 見 直 し 支 配 関 係 がある 法 人 の 間 で 適 格 組 織 再 編 成 等 が 行 われた 場 合 において その 支 配 関 係 が 合 併 法 人 等 の 適 格 組 織 再 編 成 等 の 日 の 属 する 事 業 年 度 開 267 272 276 276 278 279 284 288 21

始 の 日 の5 年 前 の 日 又 は 合 併 法 人 等 若 しくは 被 合 併 法 人 等 の 設 立 の 日 の うち 最 も 遅 い 日 から 継 続 してあるときは 繰 越 青 色 欠 損 金 額 に 係 る 制 限 制 度 及 び 特 定 資 産 の 譲 渡 等 損 失 額 の 損 金 不 算 入 制 度 を 適 用 しないことと されました また その 適 格 組 織 再 編 成 等 が 事 業 を 移 転 しない 適 格 分 割 若 しくは 適 格 現 物 出 資 又 は 適 格 現 物 分 配 である 場 合 に 制 限 の 対 象 となる 欠 損 金 額 及 び 譲 渡 等 損 失 額 を 移 転 資 産 の 価 額 に 応 じた 金 額 とすることが できる 特 例 が 設 けられました 2 分 割 型 分 割 のみなし 事 業 年 度 の 廃 止 分 割 型 分 割 について みなし 事 業 年 度 を 設 けないこととされました これに 伴 い 適 格 分 割 型 分 割 が 行 われた 場 合 の 分 割 承 継 法 人 の 増 加 する 資 本 金 等 の 額 は 当 該 適 格 分 割 型 分 割 に 係 る 分 割 法 人 の 当 該 適 格 分 割 型 分 割 の 直 前 の 資 本 金 等 の 額 に 基 づき 算 出 することとされました 3 適 格 分 社 型 分 割 等 の 場 合 の 時 価 法 等 一 括 評 価 金 銭 債 権 又 は 短 期 売 買 商 品 売 買 目 的 有 価 証 券 空 売 り 等 に 係 る 契 約 未 決 済 デリバティブ 取 引 に 係 る 契 約 繰 延 ヘッジ 処 理 若 しく は 時 価 ヘッジ 処 理 の 対 象 となる 資 産 等 若 しくは 外 貨 建 資 産 等 を 適 格 分 社 型 分 割 等 により 移 転 する 場 合 には その 移 転 の 直 前 の 時 又 は 前 日 を 事 業 年 度 終 了 の 日 とみなして 貸 倒 引 当 金 の 繰 入 れ 又 は 時 価 評 価 による 損 益 の 計 上 を 行 うこととされました 4 無 対 価 組 織 再 編 成 対 価 が 交 付 されない 分 割 が 行 われた 場 合 の 分 割 型 分 割 と 分 社 型 分 割 と の 区 分 対 価 が 交 付 されない 適 格 合 併 又 は 適 格 株 式 交 換 が 行 われた 場 合 の 株 式 の 譲 渡 損 益 の 計 算 方 法 等 について 明 確 化 が 行 われました 5 合 併 類 似 適 格 分 割 型 分 割 制 度 の 廃 止 欠 損 金 の 引 継 ぎ 等 の 合 併 類 似 適 格 分 割 型 分 割 が 行 われた 場 合 に 係 る 各 措 置 は 廃 止 されました ⑺ みなし 配 当 の 生 ずる 取 引 に 関 する 課 税 の 適 正 化 自 己 株 式 としての 取 得 が 行 われることが 予 定 されている 株 式 を 取 得 した 場 合 におけるその 取 得 した 株 式 に 係 るみなし 配 当 の 額 については 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 制 度 を 適 用 しないこととされました また 抱 合 株 式 に ついては 譲 渡 損 益 を 計 上 しないこととされました ⑻ その 他 1 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 制 度 の 負 債 利 子 控 除 制 度 における 簡 便 計 算 の 基 準 年 度 の 見 直 し 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 制 度 について 負 債 利 子 控 除 の 計 算 に 関 する 簡 便 法 の 基 準 年 度 が 平 成 22 年 4 月 1 日 から 平 成 24 年 3 月 31 日 までに 開 始 297 312 321 332 338 341 22

する 各 事 業 年 度 とされました 2 所 得 税 額 控 除 における 利 子 配 当 等 の 計 算 期 間 の 明 確 化 利 子 配 当 等 の 計 算 の 基 礎 となった 期 間 の 起 算 日 について 1 年 以 上 前 に 設 立 された 法 人 からの 初 回 配 当 についてはその 配 当 を 受 けた 日 の1 年 前 の 日 の 翌 日 を 起 算 日 とする 等 の 明 確 化 が 行 われました 3 連 結 法 人 間 の 適 格 合 併 等 に 伴 う 単 体 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 の 調 整 規 定 の 整 備 連 結 法 人 間 の 適 格 合 併 等 が 行 われた 場 合 の 単 体 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 の 調 整 規 定 が 整 備 されました 2 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 業 務 主 宰 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 制 度 ( 廃 止 ) 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 業 務 主 宰 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 制 度 は 廃 止 されまし た 3 罰 則 の 見 直 し 脱 税 犯 及 び 秩 序 犯 に 係 る 法 定 刑 の 引 上 げ 並 びに 税 務 職 員 の 守 秘 義 務 違 反 に 対 する 罰 則 の 見 直 しが 行 われました 342 343 347 348 租 税 特 別 措 置 法 等 ( 法 人 税 関 係 )の 改 正 1 法 人 税 率 の 特 例 関 係 中 小 企 業 者 等 の 法 人 税 率 の 特 例 の 対 象 となる 普 通 法 人 から 次 の 法 人 が 除 外 されました ⑴ 資 本 金 の 額 等 が5 億 円 以 上 である 法 人 相 互 会 社 若 しくは 外 国 相 互 会 社 又 は 法 人 課 税 信 託 の 受 託 法 人 ( 以 下 大 法 人 といいます )との 間 にそ の 大 法 人 による 完 全 支 配 関 係 がある 普 通 法 人 ⑵ 法 人 課 税 信 託 の 受 託 法 人 2 税 額 控 除 関 係 ⑴ 試 験 研 究 を 行 った 場 合 の 法 人 税 額 の 特 別 控 除 制 度 について 次 の 見 直 し が 行 われました 1 試 験 研 究 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 及 び 試 験 研 究 費 の 増 加 額 又 は 平 均 売 上 金 額 の10%を 超 える 試 験 研 究 費 の 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 において 現 物 分 配 が 行 われた 場 合 における 被 現 物 分 配 法 人 に 係 る 比 較 試 験 研 究 費 の 額 及 び 平 均 売 上 金 額 の 計 算 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 2 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 及 び 分 割 型 分 割 を 行 った 場 合 のみなし 事 業 年 度 の 廃 止 に 伴 い 試 験 研 究 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 及 び 試 験 研 究 費 本 文 参 照 頁 353 355 23

の 増 加 額 又 は 平 均 売 上 金 額 の10%を 超 える 試 験 研 究 費 の 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 における 比 較 試 験 研 究 費 の 額 及 び 平 均 売 上 金 額 の 計 算 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 3 連 結 子 法 人 の 解 散 が 行 われた 場 合 における 連 結 納 税 の 承 認 の 取 消 し 事 由 の 見 直 しに 伴 い 連 結 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 等 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 4 試 験 研 究 費 の 増 加 額 又 は 平 均 売 上 金 額 の10%を 超 える 試 験 研 究 費 の 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました ⑵ エネルギー 需 給 構 造 改 革 推 進 投 資 促 進 税 制 について 次 の 見 直 しが 行 わ れました 1 エネルギー 需 給 構 造 改 革 推 進 設 備 等 の 範 囲 について 石 油 以 外 のエネ ルギー 資 源 の 利 用 に 著 しく 資 する 機 械 その 他 の 減 価 償 却 資 産 を 化 石 燃 料 以 外 のエネルギー 資 源 の 利 用 に 著 しく 資 する 機 械 その 他 の 減 価 償 却 資 産 とする 見 直 しが 行 われました 2 エネルギー 需 給 構 造 改 革 推 進 設 備 等 のうちその 他 の 石 油 代 替 エネルギ ー 利 用 設 備 等 の 見 直 しが 行 われました 3 連 結 納 税 制 度 における 適 用 対 象 法 人 から 清 算 中 の 連 結 子 法 人 が 除 外 さ れました ⑶ 中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 1 情 報 基 盤 強 化 税 制 の 廃 止 及 び 中 小 企 業 等 基 盤 強 化 税 制 への 中 小 企 業 者 が 取 得 した 情 報 基 盤 強 化 設 備 等 に 係 る 措 置 の 追 加 に 伴 い 対 象 となるソ フトウエアの 見 直 しが 行 われました 2 上 記 ⑵3と 同 様 の 改 正 が 行 われました ⑷ 中 小 企 業 等 基 盤 強 化 税 制 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 事 業 基 盤 強 化 設 備 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 税 額 控 除 について 次 の 見 直 しが 行 われました イ 対 象 となる 措 置 に 中 小 企 業 者 が 取 得 した 情 報 基 盤 強 化 設 備 等 に 係 る 措 置 が 追 加 されました ロ 対 象 となる 措 置 から 特 定 旅 館 業 を 営 む 大 規 模 法 人 に 係 る 措 置 が 除 外 されました ハ 上 記 ⑵3と 同 様 の 改 正 が 行 われました 2 中 小 企 業 者 等 の 教 育 訓 練 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 について 教 育 訓 練 費 割 合 の 計 算 における 労 務 費 のうち 法 定 福 利 費 の 範 囲 に 平 成 22 年 度 にお ける 子 ども 手 当 の 一 部 として 支 給 される 児 童 手 当 に 係 る 拠 出 金 を 含 める こととされました 361 363 365 24

⑸ 情 報 基 盤 強 化 税 制 が 適 用 期 限 の 到 来 をもって 廃 止 されました なお 中 小 企 業 者 については 中 小 企 業 等 基 盤 強 化 税 制 における 措 置 の1つとして 中 小 企 業 者 が 取 得 した 情 報 基 盤 強 化 設 備 等 に 係 る 措 置 が 追 加 されています ⑹ 試 験 研 究 を 行 った 場 合 の 法 人 税 額 の 特 別 控 除 の 特 例 沖 縄 の 特 定 地 域 に おいて 工 業 用 機 械 等 を 取 得 した 場 合 の 法 人 税 額 の 特 別 控 除 及 び 沖 縄 の 特 定 中 小 連 結 法 人 が 経 営 革 新 設 備 等 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 法 人 税 額 の 特 別 控 除 について 分 割 型 分 割 を 行 った 場 合 のみなし 事 業 年 度 の 廃 止 連 結 子 法 人 の 解 散 が 行 われた 場 合 における 連 結 納 税 の 承 認 の 取 消 し 事 由 の 見 直 し 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました 3 特 別 償 却 関 係 ⑴ 特 定 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 における 公 害 防 止 用 設 備 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 対 象 設 備 から 揮 発 性 有 機 化 合 物 排 出 抑 制 設 備 及 び 産 業 廃 棄 物 処 理 用 設 備 が 除 外 されました 2 PCB 汚 染 物 等 処 理 用 設 備 及 び 石 綿 含 有 廃 棄 物 無 害 化 処 理 用 設 備 につい て 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づくPCB 汚 染 物 等 又 は 石 綿 含 有 廃 棄 物 等 の 無 害 化 処 理 に 係 る 環 境 大 臣 の 認 定 を 受 けた 法 人 が その 無 害 化 処 理 に 使 用 するものに 限 定 された 上 その 適 用 期 限 が1 年 延 長 されました ⑵ 地 震 防 災 対 策 用 資 産 の 特 別 償 却 制 度 における 耐 震 改 修 工 事 に 伴 う 特 定 建 築 物 に 係 る 措 置 が 適 用 期 限 の 到 来 をもって 廃 止 されました ⑶ 特 定 電 気 通 信 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 が 適 用 期 限 の 到 来 をもって 廃 止 され ました ⑷ 資 源 再 生 化 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 が 適 用 期 限 の 到 来 をもって 廃 止 されま した ⑸ 特 定 地 域 における 工 業 用 機 械 等 の 特 別 償 却 制 度 における 過 疎 地 域 に 係 る 措 置 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が1 年 延 長 されま した 1 対 象 事 業 について 商 品 又 は 役 務 に 関 する 情 報 の 提 供 等 の 業 務 に 係 る 事 業 が 追 加 されるとともに ソフトウエア 業 が 除 外 されました 2 過 疎 地 域 自 立 促 進 特 別 措 置 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 い 本 措 置 の 対 象 地 区 となる 過 疎 地 域 の 区 域 が 追 加 されました ⑹ 障 害 者 を 雇 用 する 場 合 の 機 械 等 の 割 増 償 却 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 障 害 者 雇 用 割 合 の 算 定 に 係 る 計 算 式 の 分 母 となる 常 時 雇 用 する 従 業 員 の 総 数 に 短 時 間 労 働 者 の 数 が 同 計 算 式 の 分 子 となる 雇 用 障 害 者 数 に 身 370 370 371 376 377 377 378 382 25

体 障 害 者 又 は 知 的 障 害 者 である 短 時 間 労 働 者 の 数 が それぞれ 追 加 され ました 2 本 制 度 における 障 害 者 のうち 身 体 障 害 者 手 帳 の 所 持 者 の 範 囲 に 肝 臓 の 機 能 の 障 害 を 有 する 者 を 含 めることとされました ⑺ 障 害 者 対 応 設 備 等 の 特 別 償 却 制 度 の 適 用 期 限 が1 年 延 長 されました ⑻ 支 援 事 業 所 取 引 金 額 が 増 加 した 場 合 の3 年 以 内 取 得 資 産 の 割 増 償 却 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 障 害 者 就 労 支 援 事 業 所 となる 事 業 所 の 判 定 要 件 における 労 働 者 に 短 時 間 労 働 者 を 追 加 することとされました 2 障 害 者 就 労 支 援 事 業 所 となる 事 業 所 の 判 定 要 件 における 身 体 障 害 者 の 範 囲 に 肝 臓 の 機 能 の 障 害 を 有 する 者 を 含 めることとされました 3 現 物 分 配 が 行 われた 場 合 における 被 現 物 分 配 法 人 に 係 る 前 事 業 年 度 等 における 支 援 事 業 所 取 引 金 額 の 計 算 について 所 要 の 改 正 が 行 われまし た 4 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 及 び 分 割 型 分 割 を 行 った 場 合 のみなし 事 業 年 度 の 廃 止 に 伴 い 前 事 業 年 度 等 における 支 援 事 業 所 取 引 金 額 の 合 理 的 な 方 法 による 計 算 等 について 所 要 の 改 正 が 行 われました ⑼ 優 良 賃 貸 住 宅 の 割 増 償 却 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 中 心 市 街 地 優 良 賃 貸 住 宅 に 係 る 措 置 が 適 用 期 限 の 到 来 をもって 廃 止 さ れました 2 適 格 合 併 等 によって 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 移 転 を 受 けた 場 合 の 供 用 日 の 引 継 ぎ 等 に 関 する 措 置 について 適 格 事 後 設 立 により 移 転 を 受 け た 場 合 が 除 外 されるとともに 適 格 現 物 分 配 により 移 転 を 受 けた 場 合 が 追 加 されました ⑽ 特 定 再 開 発 建 築 物 等 の 割 増 償 却 制 度 倉 庫 用 建 物 等 の 割 増 償 却 制 度 特 別 償 却 不 足 額 がある 場 合 の 償 却 限 度 額 の 計 算 の 特 例 制 度 及 び 準 備 金 方 式 に よる 特 別 償 却 制 度 について 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 適 格 現 物 分 配 に 係 る 措 置 の 整 備 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました 4 準 備 金 等 関 係 ⑴ 海 外 投 資 等 損 失 準 備 金 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 1 資 源 探 鉱 事 業 法 人 及 び 資 源 探 鉱 投 資 法 人 の 特 定 株 式 等 に 係 る 準 備 金 の 積 立 率 が90%( 改 正 前 :100%)に 引 き 下 げられました 2 資 源 開 発 事 業 等 及 び 資 源 の 探 鉱 等 の 事 業 の 対 象 となる 資 源 から 石 炭 及 び 木 材 が 除 外 されました 3 適 格 合 併 等 により 準 備 金 対 象 資 産 が 移 転 する 場 合 の 益 金 算 入 規 定 の 適 384 384 388 389 390 26

用 除 外 等 に 関 する 措 置 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 4 連 結 納 税 制 度 における 適 用 対 象 法 人 から 清 算 中 の 連 結 子 法 人 が 除 外 さ れました ⑵ 保 険 会 社 等 の 異 常 危 険 準 備 金 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 火 災 共 済 協 同 組 合 及 び 火 災 共 済 協 同 組 合 連 合 会 が 行 う 火 災 共 済 に 係 る 積 立 率 が2%( 改 正 前 :2.5%)に 引 き 下 げられました 2 火 災 保 険 等 及 び 火 災 共 済 に 係 る 積 立 率 の 特 例 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が3 年 延 長 されました イ 火 災 共 済 に 係 る 積 立 率 の 特 例 における 積 立 率 が4%( 改 正 前 :5%) に 引 き 下 げられました ロ 火 災 保 険 等 及 び 火 災 共 済 に 係 る 積 立 率 の 特 例 について その 対 象 と なる 事 業 年 度 から 火 災 保 険 等 については 事 業 年 度 終 了 の 日 における 異 常 危 険 準 備 金 の 残 高 がその 事 業 年 度 における 正 味 収 入 保 険 料 の30% を 超 える 場 合 のその 事 業 年 度 が 火 災 共 済 については 同 残 高 がその 事 業 年 度 における 正 味 収 入 共 済 掛 金 の60%( 協 同 組 合 連 合 会 が 行 う 火 災 共 済 については 75%)を 超 える 場 合 のその 事 業 年 度 が それぞれ 除 外 されました 3 10 年 経 過 異 常 危 険 準 備 金 の 積 立 残 高 がある 場 合 の 益 金 算 入 における 被 合 併 法 人 等 からの 引 継 ぎ 金 額 の 加 算 等 に 関 する 措 置 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 4 事 業 年 度 が1 年 に 満 たない 場 合 の 洗 替 保 証 限 度 額 の 算 定 における 当 年 度 保 険 料 等 の 計 算 の 特 例 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 5 上 記 ⑴4と 同 様 の 改 正 が 行 われました ⑶ 中 小 企 業 等 の 貸 倒 引 当 金 の 特 例 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 中 小 企 業 等 の 法 定 繰 入 率 の 適 用 に 関 する 特 例 の 対 象 となる 法 人 から 大 法 人 との 間 にその 大 法 人 による 完 全 支 配 関 係 がある 普 通 法 人 が 除 外 され ました 2 本 制 度 の 対 象 に 適 格 分 割 等 により 分 割 承 継 法 人 等 に 移 転 する 一 括 評 価 金 銭 債 権 について 期 中 一 括 貸 倒 引 当 金 勘 定 を 設 けた 場 合 のその 一 括 評 価 金 銭 債 権 が 追 加 されました ⑷ 農 業 経 営 基 盤 強 化 準 備 金 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 適 用 対 象 となる 法 人 から 特 定 農 業 団 体 及 びこれに 準 ずる 組 織 が 除 外 さ れました 2 適 用 対 象 となる 交 付 金 等 について 水 田 農 業 構 造 改 革 補 助 金 が 除 外 さ れるとともに 戸 別 所 得 補 償 制 度 実 証 事 業 交 付 金 が 追 加 されました 3 上 記 ⑴4と 同 様 の 改 正 が 行 われました 392 395 396 27

⑸ その 他 の 準 備 金 制 度 について 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 分 割 型 分 割 を 行 った 場 合 のみなし 事 業 年 度 の 廃 止 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました ⑹ 金 属 鉱 業 等 鉱 害 防 止 準 備 金 制 度 及 び 特 定 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 維 持 管 理 積 立 金 に 係 る 特 定 災 害 防 止 準 備 金 制 度 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました ⑺ 探 鉱 準 備 金 又 は 海 外 探 鉱 準 備 金 制 度 の 適 用 期 限 が3 年 延 長 されました 5 土 地 税 制 関 係 ⑴ 法 人 の( 一 般 の) 土 地 の 譲 渡 等 がある 場 合 の 追 加 課 税 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 優 良 住 宅 地 等 のための 譲 渡 に 該 当 する 土 地 等 の 譲 渡 に 係 る 適 用 除 外 措 置 の 対 象 から 独 立 行 政 法 人 空 港 周 辺 整 備 機 構 に 対 する 土 地 等 の 譲 渡 が 除 外 されました 2 土 地 の 譲 渡 等 の 範 囲 から 除 かれる 行 為 について 適 格 事 後 設 立 による 土 地 等 の 移 転 が 除 外 されるとともに 適 格 現 物 分 配 による 土 地 等 の 移 転 が 追 加 されました 3 清 算 中 の 法 人 の 残 余 財 産 のうちに 土 地 等 がある 場 合 における 譲 渡 利 益 金 額 の 算 定 の 基 礎 となる 収 益 の 額 及 び 原 価 の 額 の 計 算 等 について 所 要 の 改 正 が 行 われました ⑵ 法 人 の 短 期 所 有 に 係 る 土 地 の 譲 渡 等 がある 場 合 の 追 加 課 税 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 本 制 度 の 適 用 除 外 措 置 の 対 象 から 独 立 行 政 法 人 空 港 周 辺 整 備 機 構 に 対 する 土 地 等 の 譲 渡 が 除 外 されました 2 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 適 格 現 物 分 配 に 係 る 措 置 の 整 備 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました ⑶ 特 定 住 宅 地 造 成 事 業 等 のために 土 地 等 を 譲 渡 した 場 合 の 所 得 の 特 別 控 除 (1,500 万 円 特 別 控 除 ) 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 適 用 対 象 から 地 方 公 共 団 体 が 空 港 周 辺 整 備 計 画 に 基 づいて 行 う 空 港 周 辺 の 整 備 に 関 する 事 業 のために 土 地 等 が 買 い 取 られる 場 合 が 除 外 されま した 2 自 然 公 園 法 及 び 自 然 環 境 保 全 法 の 改 正 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われまし た ⑷ 特 定 の 資 産 の 買 換 えの 場 合 等 の 課 税 の 特 例 について 次 の 見 直 しが 行 わ れました 1 過 疎 地 域 自 立 促 進 特 別 措 置 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 い 本 制 度 の 対 象 地 域 となる 都 市 開 発 区 域 等 のうち 過 疎 地 域 の 区 域 が 追 加 され ました 2 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 分 割 型 分 割 を 行 った 場 合 のみなし 事 業 年 度 397 398 398 400 402 404 406 28

の 廃 止 適 格 現 物 分 配 に 係 る 措 置 の 整 備 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われま した ⑸ 承 継 業 務 の 事 業 計 画 の 施 行 区 域 内 にある 土 地 等 の 交 換 の 場 合 の 課 税 の 特 例 が 適 用 期 限 の 到 来 に 伴 い 廃 止 されました ⑹ その 他 の 土 地 税 制 について 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 適 格 現 物 分 配 に 係 る 措 置 の 整 備 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました 6 その 他 の 特 別 措 置 関 係 ⑴ 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 制 度 について 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 1 中 小 企 業 者 に 係 る 定 額 控 除 額 の 特 例 の 対 象 となる 法 人 から 大 法 人 との 間 にその 大 法 人 による 完 全 支 配 関 係 がある 普 通 法 人 が 除 外 されました 2 清 算 中 の 各 事 業 年 度 が 本 制 度 の 対 象 事 業 年 度 とされました ⑵ 使 途 秘 匿 金 の 支 出 がある 場 合 の 課 税 の 特 例 について 清 算 所 得 課 税 の 廃 止 及 び 通 常 所 得 課 税 への 移 行 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました ⑶ 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 に 対 する 寄 附 金 の 損 金 算 入 等 の 特 例 について 次 の 改 正 が 行 われました 1 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 の 申 請 書 の 添 付 書 類 及 び 各 事 業 年 度 の 報 告 書 類 等 について 次 のとおり 見 直 されました イ 寄 附 者 名 簿 について 初 回 の 認 定 に 係 る 申 請 書 の 添 付 書 類 であるこ とが 明 確 化 されるとともに 各 事 業 年 度 の 報 告 書 類 から 除 外 され そ の5 年 間 の 保 存 の 義 務 付 け 等 がされました ロ 事 業 報 告 書 等 の 所 轄 庁 から 入 手 することができる 書 類 について 申 請 書 の 添 付 書 類 及 び 各 事 業 年 度 の 報 告 書 類 から 除 外 され 国 税 庁 長 官 が 所 轄 庁 からその 事 業 報 告 書 等 の 写 しの 提 出 を 受 けること 等 とされま した ハ 法 令 等 に 違 反 する 疑 いがあると 認 められる 相 当 の 理 由 がない 旨 の 所 轄 庁 の 証 明 書 について 国 税 庁 長 官 が 所 轄 庁 から 提 出 を 受 けること 等 とされました 2 閲 覧 書 類 等 から 報 酬 又 は 給 与 を 得 た 役 員 又 は 従 業 員 の 氏 名 及 びその 金 額 に 関 する 事 項 社 員 の 親 族 割 合 に 関 する 事 項 及 び 特 定 法 人 等 割 合 に 関 する 事 項 を 記 載 した 書 類 が 除 外 されました 3 初 回 の 認 定 を 受 けようとする 特 定 非 営 利 活 動 法 人 のパブリック サポ ート テスト 等 の 実 績 判 定 期 間 を2 年 ( 原 則 5 年 )とすることができる 特 例 の 適 用 期 限 が1 年 延 長 されました ⑷ 特 定 地 域 雇 用 会 社 に 対 する 寄 附 金 の 損 金 算 入 の 特 例 が 平 成 22 年 3 月 31 日 407 407 409 410 411 413 29

をもって 廃 止 されました ⑸ 中 小 企 業 者 等 以 外 の 法 人 の 欠 損 金 の 繰 戻 しによる 還 付 の 不 適 用 制 度 につ いて 次 の 見 直 しが 行 われた 上 その 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました 1 本 制 度 の 適 用 除 外 となる 法 人 から 大 法 人 との 間 にその 大 法 人 による 完 全 支 配 関 係 がある 普 通 法 人 が 除 外 されました 2 清 算 中 に 終 了 する 事 業 年 度 の 欠 損 金 額 については 本 制 度 を 適 用 しな いこととされました ⑹ 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 について 次 の 見 直 しが 行 われました 1 特 定 社 債 に 係 る 機 関 投 資 家 による 引 受 要 件 が 保 有 見 込 要 件 とされまし た 2 国 内 募 集 50% 超 要 件 について その 対 象 につき 特 定 社 債 が 除 外 され るとともに 一 定 の 特 定 出 資 が 追 加 されました ⑺ その 他 の 特 別 措 置 について 適 格 事 後 設 立 制 度 の 廃 止 適 格 現 物 分 配 に 係 る 措 置 の 整 備 等 に 伴 う 所 要 の 改 正 が 行 われました ⑻ 中 小 企 業 者 等 の 少 額 減 価 償 却 資 産 の 取 得 価 額 の 損 金 算 入 の 特 例 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました ⑼ 農 林 中 央 金 庫 の 合 併 等 に 係 る 課 税 の 特 例 における 農 林 中 央 金 庫 等 の 合 併 に 係 る 措 置 の 適 用 期 限 が3 年 延 長 されました 414 415 418 419 419 相 続 税 法 等 の 改 正 一 相 続 税 贈 与 税 関 係 1 保 険 法 の 制 定 に 伴 うみなし 相 続 贈 与 財 産 の 改 正 保 険 法 の 制 定 を 踏 まえ みなし 相 続 贈 与 財 産 である 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 が 明 確 化 されました 2 障 害 者 控 除 の 改 正 障 害 者 控 除 の 計 算 に 用 いる 年 数 について 相 続 人 が85 歳 ( 改 正 前 70 歳 )に 達 するまでの 年 数 によることとされました 3 定 期 金 給 付 契 約 に 関 する 権 利 の 評 価 の 改 正 定 期 金 給 付 契 約 に 関 する 権 利 の 相 続 税 及 び 贈 与 税 の 評 価 方 法 について 次 の 見 直 しが 行 われました ⑴ 定 期 金 給 付 事 由 が 発 生 している 定 期 金 給 付 契 約 に 関 する 権 利 の 評 価 額 は 次 に 掲 げる 金 額 のうちいずれか 多 い 金 額 とすることとされました イ 解 約 返 戻 金 相 当 額 本 文 参 照 頁 421 425 428 30

ロ 定 期 金 に 代 えて 一 時 金 の 給 付 を 受 けることができる 場 合 には 当 該 一 時 金 の 金 額 ハ 予 定 利 率 等 を 基 に 算 出 した 金 額 ⑵ 定 期 金 給 付 事 由 が 発 生 していない 定 期 金 給 付 契 約 に 関 する 権 利 の 評 価 額 は 原 則 として 解 約 返 戻 金 相 当 額 とすることとされました 4 罰 則 の 見 直 し 脱 税 犯 等 に 係 る 法 定 刑 の 引 上 げ 等 の 見 直 しが 行 われました 二 地 価 税 関 係 1 罰 則 の 見 直 し 脱 税 犯 等 に 係 る 法 定 刑 の 引 上 げ 等 の 見 直 しが 行 われました 429 432 433 租 税 特 別 措 置 法 ( 相 続 税 贈 与 税 関 係 )の 改 正 1 小 規 模 宅 地 等 についての 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 の 特 例 の 改 正 ⑴ 相 続 人 等 が 相 続 税 の 申 告 期 限 まで 事 業 又 は 居 住 を 継 続 しない 宅 地 等 ( 改 正 前 200m2まで50% 減 額 )が 適 用 対 象 から 除 外 されました ⑵ 一 の 宅 地 等 について 共 同 相 続 があった 場 合 には 取 得 した 者 ごとに 適 用 要 件 を 判 定 することとされました ⑶ 一 棟 の 建 物 の 敷 地 の 用 に 供 されていた 宅 地 等 のうちに 特 定 居 住 用 宅 地 等 の 要 件 に 該 当 する 部 分 とそれ 以 外 の 部 分 がある 場 合 には 部 分 ごとに 按 分 して 軽 減 割 合 を 計 算 することとされました ⑷ 特 定 居 住 用 宅 地 等 は 主 として 居 住 の 用 に 供 されていた 一 の 宅 地 等 に 限 られることが 明 確 化 されました 2 直 系 尊 属 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 の 非 課 税 の 改 正 ⑴ 適 用 期 限 が 平 成 22 年 1 月 1 日 から 平 成 23 年 12 月 31 日 までとされました ⑵ 非 課 税 限 度 額 が 次 のとおり 引 き 上 げられました イ 平 成 22 年 中 に 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 者 1,500 万 円 ロ 平 成 23 年 中 に 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 者 1,000 万 円 ⑶ 特 定 受 贈 者 の 要 件 に 贈 与 を 受 けた 年 の 合 計 所 得 金 額 が2,000 万 円 以 下 であることが 追 加 されました 3 住 宅 取 得 等 資 金 に 係 る 相 続 時 精 算 課 税 の 特 例 の 改 正 ⑴ 特 定 の 贈 与 者 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 相 続 時 精 算 課 税 の 特 例 について 適 用 期 限 が 平 成 23 年 12 月 31 日 まで2 年 延 長 されました ⑵ 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 相 続 時 精 算 課 税 に 係 る 贈 与 税 の 特 本 文 参 照 頁 438 439 440 440 448 447 448 450 450 31

別 控 除 の 特 例 について 平 成 21 年 12 月 31 日 の 適 用 期 限 をもって 廃 止 されま した 4 非 上 場 株 式 等 についての 相 続 税 贈 与 税 の 納 税 猶 予 の 改 正 非 上 場 株 式 等 に 係 る 相 続 税 及 び 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 が 適 用 されない 一 定 の 法 人 の 株 式 等 を 認 定 会 社 を 通 じて 保 有 する 場 合 における 適 用 要 件 が 明 確 化 されるとともに この 場 合 における 当 該 認 定 会 社 の 株 式 等 に 係 る 納 税 猶 予 税 額 の 計 算 上 当 該 法 人 の 株 式 等 相 当 額 を 算 入 しないこととする 等 の 所 要 の 見 直 しが 行 われました 5 特 定 受 贈 同 族 会 社 株 式 等 又 は 特 定 同 族 株 式 等 に 係 る 経 過 措 置 ( 平 成 21 年 改 正 法 附 則 6427)の 改 正 上 記 4の 改 正 に 伴 い 所 要 の 見 直 しが 行 われました 6 相 続 税 及 び 贈 与 税 の 特 例 に 係 る 修 正 申 告 書 等 の 提 出 に 係 る 罰 則 の 創 設 正 当 な 理 由 がなくて 相 続 税 及 び 贈 与 税 の 特 例 に 係 る 義 務 的 修 正 申 告 書 又 は 義 務 的 期 限 後 申 告 書 を 提 出 しなかった 者 について 申 告 書 不 提 出 犯 の 対 象 とす ることとされました 456 467 471 476 479 租 税 特 別 措 置 法 ( 登 録 免 許 税 関 係 )の 改 正 1 マンション 建 替 事 業 の 施 行 者 等 が 受 ける 権 利 変 換 手 続 開 始 の 登 記 等 の 免 税 措 置 の 改 正 適 用 対 象 から 施 行 再 建 マンションに 関 する 権 利 について 必 要 な 登 記 が 除 外 された 上 適 用 期 限 が 平 成 24 年 3 月 31 日 まで2 年 延 長 されました 2 認 定 事 業 再 構 築 計 画 等 に 基 づき 行 う 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 の 改 正 次 の 資 本 金 の 額 の 増 加 の 登 記 について 適 用 対 象 となる 資 本 金 の 額 の 上 限 が3,000 億 円 とされた 上 適 用 期 限 が 平 成 24 年 3 月 31 日 まで2 年 延 長 されま した 1 株 式 会 社 の 設 立 又 は 資 本 金 の 額 の 増 加 2 合 併 又 は 分 割 による 株 式 会 社 の 設 立 又 は 資 本 金 の 額 の 増 加 の 登 記 におけ る 純 増 部 分 の 登 記 3 関 西 国 際 空 港 株 式 会 社 等 の 登 記 の 免 税 措 置 の 改 正 関 西 国 際 空 港 株 式 会 社 等 が 受 ける 次 の 登 記 について 免 税 措 置 から 税 率 の 軽 減 措 置 に 改 組 された 上 その 適 用 期 限 が 平 成 23 年 3 月 31 日 までとされまし た 1 資 本 金 の 額 の 増 加 の 登 記 ( 政 府 出 資 の 部 分 に 限 る ) 1,000 分 の1 本 文 参 照 頁 481 482 484 32

2 土 地 の 所 有 権 の 移 転 の 登 記 1,000 分 の3 3 土 地 の 地 上 権 又 は 賃 借 権 の 設 定 の 登 記 1,000 分 の1.5 4 土 地 の 所 有 権 の 保 存 の 登 記 1,000 分 の0.5 4 国 際 船 舶 の 所 有 権 の 保 存 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 の 改 正 所 有 権 の 保 存 登 記 及 び 抵 当 権 の 設 定 登 記 に 係 る 軽 減 税 率 が1,000 分 の3に 引 き 上 げられた 上 その 適 用 期 限 が 平 成 24 年 3 月 31 日 まで2 年 延 長 されまし た 5 特 定 目 的 会 社 が 資 産 流 動 化 計 画 に 基 づき 特 定 不 動 産 を 取 得 した 場 合 等 の 所 有 権 の 移 転 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 の 改 正 ⑴ 特 定 目 的 会 社 が 資 産 流 動 化 計 画 に 基 づき 不 動 産 又 は 指 名 金 銭 債 権 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 について その 適 用 対 象 となる 不 動 産 から 倉 庫 及 びその 敷 地 ( 倉 庫 等 )が 除 外 されるとともに 所 有 権 の 移 転 登 記 の 軽 減 税 率 が 次 のとおり 段 階 的 に 引 き 上 げられた 上 適 用 期 限 が 平 成 25 年 3 月 31 日 まで3 年 ( 質 権 又 は 抵 当 権 の 移 転 登 記 にあっては 平 成 23 年 3 月 31 日 まで1 年 ) 延 長 されました 1 平 成 22 年 4 月 1 日 から 平 成 23 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の8 2 平 成 23 年 4 月 1 日 から 平 成 24 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の11 3 平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の13 ⑵ 信 託 会 社 等 が 投 資 信 託 約 款 に 従 い 特 定 不 動 産 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 の 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 について その 適 用 対 象 となる 不 動 産 から 倉 庫 等 が 除 外 されるとともに 税 率 が 次 のとおり 段 階 的 に 引 き 上 げられた 上 適 用 期 限 が 平 成 25 年 3 月 31 日 まで3 年 延 長 されました 1 平 成 22 年 4 月 1 日 から 平 成 23 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の8 2 平 成 23 年 4 月 1 日 から 平 成 24 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の11 3 平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の13 ⑶ 一 定 の 投 資 法 人 が 規 約 に 従 い 特 定 不 動 産 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 の 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 について その 適 用 対 象 となる 不 動 産 から 倉 庫 等 が 除 外 されるとともに 税 率 が 次 のとおり 段 階 的 に 引 き 上 げられた 上 適 用 期 限 が 平 成 25 年 3 月 31 日 まで3 年 延 長 されました 1 平 成 22 年 4 月 1 日 から 平 成 23 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の8 2 平 成 23 年 4 月 1 日 から 平 成 24 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の11 3 平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 1,000 分 の13 6 租 税 特 別 措 置 の 適 用 期 限 の 延 長 次 の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました ⑴ 特 定 認 定 長 期 優 良 住 宅 の 所 有 権 の 保 存 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑵ 預 金 保 険 法 に 規 定 する 第 1 号 措 置 を 行 うべき 旨 の 内 閣 総 理 大 臣 の 決 定 に 485 486 486 486 487 488 33

基 づく 預 金 保 険 機 構 による 金 融 機 関 の 株 式 の 引 受 け 等 に 係 る 資 本 金 の 額 の 増 加 の 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑶ 認 定 経 営 基 盤 強 化 計 画 等 に 基 づき 行 う 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 7 租 税 特 別 措 置 の 廃 止 次 の 租 税 特 別 措 置 が 適 用 期 限 をもって 所 要 の 経 過 措 置 を 講 じた 上 廃 止 されました ⑴ 農 地 保 有 合 理 化 法 人 又 は 農 地 利 用 集 積 円 滑 化 団 体 が 農 用 地 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑵ 漁 業 協 同 組 合 が 漁 業 協 同 組 合 連 合 会 から 権 利 義 務 の 包 括 承 継 をした 場 合 の 不 動 産 の 所 有 権 の 移 転 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑶ 農 林 中 央 金 庫 等 が 行 う 組 織 再 編 成 によってする 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑷ 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 から 交 換 により 土 地 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 登 記 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑸ 認 定 鉄 道 事 業 再 構 築 実 施 計 画 に 基 づき 鉄 道 施 設 を 取 得 した 場 合 の 所 有 権 の 移 転 登 記 等 の 税 率 の 軽 減 措 置 ⑹ 独 立 行 政 法 人 農 林 漁 業 信 用 基 金 が 旧 法 人 から 承 継 した 権 利 又 は 資 産 に 係 る 登 記 等 の 免 税 措 置 488 488 国 際 課 税 関 係 の 改 正 1 特 定 外 国 子 会 社 等 に 係 る 所 得 の 課 税 の 特 例 等 の 改 正 ⑴ 特 定 外 国 子 会 社 等 の 判 定 における 租 税 負 担 割 合 の 基 準 が20% 以 下 ( 改 正 前 25% 以 下 )に 引 き 下 げられました また その 租 税 負 担 割 合 の 計 算 にお いて 非 課 税 所 得 から 除 かれる 本 店 所 在 地 国 以 外 の 国 の 法 人 から 受 ける 配 当 等 に 外 国 法 人 税 の 負 担 を 減 少 させる 仕 組 みに 係 るものでないことを 要 件 として 非 課 税 とされる 配 当 等 が 追 加 されました ⑵ 合 算 課 税 の 対 象 となる 内 国 法 人 等 の 直 接 及 び 間 接 の 外 国 関 係 会 社 の 株 式 等 の 保 有 割 合 要 件 が10% 以 上 ( 改 正 前 5% 以 上 )に 引 き 上 げられました ⑶ 被 統 括 会 社 の 株 式 等 の 保 有 を 行 う 統 括 会 社 ( 当 該 統 括 会 社 の 事 業 年 度 終 了 の 時 において 有 する 被 統 括 会 社 の 株 式 等 の 帳 簿 価 額 の 合 計 額 が 当 該 事 業 年 度 終 了 の 時 において 有 する 株 式 等 の 帳 簿 価 額 の 合 計 額 の50%に 相 当 する 金 額 を 超 える 場 合 における 当 該 統 括 会 社 に 限 ります )を 本 特 例 の 適 用 除 外 とならない 株 式 等 の 保 有 を 主 たる 事 業 とする 特 定 外 国 子 会 社 等 から 除 外 本 文 参 照 頁 493 493 494 34

することとされました また 卸 売 業 を 主 たる 事 業 とする 統 括 会 社 に 係 る 被 統 括 会 社 を 非 関 連 者 基 準 における 関 連 者 から 除 外 することとされました ( 注 ) 本 措 置 の 導 入 に 伴 い 特 定 外 国 子 会 社 等 で 非 関 連 者 基 準 又 は 所 在 地 国 基 準 を 満 たさないものが 事 業 基 準 実 体 基 準 及 び 管 理 支 配 基 準 を 満 たす 場 合 に 人 件 費 の10% 相 当 額 を 適 用 対 象 金 額 から 控 除 する 措 置 は 廃 止 されま した ⑷ 適 用 除 外 基 準 を 満 たす 特 定 外 国 子 会 社 等 であっても 一 定 の 剰 余 金 の 配 当 等 利 子 償 還 差 益 譲 渡 対 価 使 用 料 又 は 貸 付 けによる 対 価 に 係 る 所 得 ( 以 下 特 定 所 得 といいます )を 有 する 場 合 には 特 定 所 得 の 金 額 の 合 計 額 ( 以 下 部 分 適 用 対 象 金 額 といいます )のうち 内 国 法 人 等 のその 有 する 株 式 等 に 対 応 する 部 分 として 計 算 した 金 額 を 収 益 の 額 とみな して その 内 国 法 人 等 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 することと されました なお 特 定 外 国 子 会 社 等 の 部 分 適 用 対 象 金 額 に 係 る 収 入 金 額 が1,000 万 円 以 下 である 場 合 又 は 特 定 外 国 子 会 社 等 の 決 算 に 基 づく 所 得 の 金 額 に 相 当 する 金 額 のうちに 部 分 適 用 対 象 金 額 の 占 める 割 合 が5% 以 下 である 場 合 に は 本 措 置 は 適 用 されません ⑸ 内 国 法 人 等 が 外 国 法 人 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうち 当 該 外 国 法 人 に 係 る 間 接 特 定 課 税 対 象 金 額 に 達 するまでの 金 額 をその 内 国 法 人 等 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 しないこととする 等 の 措 置 が 講 じられ ました ( 注 ) 間 接 特 定 課 税 対 象 金 額 とは 内 国 法 人 等 の 剰 余 金 の 配 当 等 を 受 ける 日 を 含 む 事 業 年 度 及 び 当 該 事 業 年 度 開 始 の 日 前 2 年 以 内 に 開 始 した 各 事 業 年 度 における 次 の 金 額 のうちいずれか 少 ない 金 額 をいいます イ 上 記 の 外 国 法 人 が 他 の 外 国 法 人 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうち 内 国 法 人 等 の 有 する 当 該 外 国 法 人 の 直 接 保 有 の 株 式 等 に 対 応 する 金 額 ロ イの 他 の 外 国 法 人 に 係 る 課 税 対 象 金 額 又 は 部 分 課 税 対 象 金 額 のうち 内 国 法 人 等 の 有 する 当 該 他 の 外 国 法 人 の 間 接 保 有 の 株 式 等 に 対 応 する 金 額 ⑹ 特 殊 関 係 株 主 等 である 内 国 法 人 等 に 係 る 特 定 外 国 法 人 に 係 る 所 得 の 課 税 の 特 例 における 外 国 関 係 法 人 の 租 税 負 担 割 合 の 基 準 等 について 所 要 の 改 正 が 行 われました 2 国 外 関 連 者 との 取 引 に 係 る 課 税 の 特 例 ( 移 転 価 格 税 制 )の 改 正 移 転 価 格 調 査 における 納 税 者 の 協 力 が 得 られない 場 合 の 推 定 課 税 規 定 にお いて 提 示 又 は 提 出 を 求 めている 書 類 の 範 囲 について 明 確 化 が 図 られました 496 499 503 508 35

3 振 替 国 債 等 の 利 子 の 課 税 の 特 例 等 の 改 正 ⑴ 適 格 外 国 証 券 投 資 信 託 の 範 囲 に 次 のいずれかに 該 当 する 外 国 投 資 信 託 ( 証 券 投 資 信 託 又 は 公 社 債 等 運 用 投 資 信 託 に 該 当 するものに 限 ります )が 追 加 されました 1 その 外 国 投 資 信 託 の 設 定 に 係 る 受 益 権 の 国 外 における 募 集 が 公 募 によ り 行 われている 外 国 投 資 信 託 で 一 定 の 要 件 を 満 たすもの 2 その 外 国 投 資 信 託 の 受 益 権 のすべてが 他 の 適 格 外 国 証 券 投 資 信 託 の 信 託 財 産 として 取 得 されたものであり かつ その 外 国 投 資 信 託 の 目 論 見 書 その 他 これに 類 する 書 類 にその 旨 の 記 載 がなされている 外 国 投 資 信 託 ⑵ 振 替 国 債 等 の 利 子 の 課 税 の 特 例 に 係 る 適 用 手 続 について 次 の 改 正 が 行 われました 1 非 課 税 適 用 申 告 書 について 振 替 国 債 等 の 利 子 の 支 払 者 ごとの 所 轄 税 務 署 長 への 提 出 を 簡 素 化 し 特 定 振 替 機 関 等 又 は 適 格 外 国 仲 介 業 者 ごと に これらを 経 由 して 特 定 振 替 機 関 等 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 することと されました 2 適 格 外 国 仲 介 業 者 の 承 認 制 度 について 振 替 国 債 等 の 利 子 の 支 払 者 ご との 所 轄 税 務 署 長 の 承 認 から 特 定 振 替 機 関 ごとの 国 税 庁 長 官 の 承 認 とし その 承 認 の 取 消 事 由 を 明 確 化 することとされました 3 所 有 期 間 明 細 書 について 非 課 税 区 分 口 座 において 振 替 記 載 等 を 受 け た 振 替 国 債 等 につき 特 定 振 替 機 関 等 又 は 適 格 外 国 仲 介 業 者 が 源 泉 徴 収 の 計 算 の 明 細 書 をその 振 替 国 債 等 の 利 子 の 支 払 者 に 提 出 した 場 合 には 非 居 住 者 又 は 外 国 法 人 による 提 出 を 不 要 とするとともに 適 格 外 国 仲 介 業 者 から 振 替 国 債 等 の 利 子 の 受 領 者 に 関 する 事 項 を 適 格 口 座 管 理 機 関 に 通 知 させ これを 基 に 適 格 口 座 管 理 機 関 が 振 替 国 債 等 の 利 子 に 係 る 支 払 調 書 を 提 出 することとされました ( 注 ) 適 格 口 座 管 理 機 関 とは 特 定 口 座 管 理 機 関 又 は 特 定 間 接 口 座 管 理 機 関 のうち 非 課 税 区 分 口 座 設 定 時 の 確 認 等 の 事 務 が 適 正 に 行 われると 認 められるものとして 国 税 庁 長 官 から 承 認 を 受 けたものをいいます ⑶ 非 居 住 者 又 は 外 国 法 人 が 支 払 を 受 ける 利 付 振 替 国 債 等 の 償 還 差 益 につい て 所 得 税 及 び 法 人 税 を 課 さないこととされました 4 振 替 社 債 等 の 利 子 等 の 課 税 の 特 例 の 創 設 ⑴ 非 居 住 者 又 は 外 国 法 人 が 平 成 25 年 3 月 31 日 までに 発 行 される 振 替 社 債 等 (その 利 子 の 額 が 振 替 社 債 等 の 発 行 者 等 の 利 益 の 額 等 に 連 動 するものを 除 きます )につき 支 払 を 受 ける 利 子 及 び 償 還 差 益 について 所 得 税 及 び 法 人 税 を 課 さないこととされました ⑵ 上 記 ⑴の 措 置 は 振 替 社 債 等 の 発 行 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 が 支 払 を 受 510 510 521 522 524 36

ける 利 子 及 び 償 還 差 益 については 適 用 されません ( 注 ) 発 行 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 発 行 者 との 間 に 発 行 済 株 式 等 の50% 超 の 保 有 関 係 がある 者 等 をいいます 5 民 間 国 外 債 等 の 利 子 等 の 課 税 の 特 例 の 改 正 民 間 国 外 債 等 の 利 子 等 の 課 税 の 特 例 について 次 の 見 直 しを 行 った 上 そ の 適 用 期 限 が 撤 廃 されました ⑴ 非 課 税 措 置 の 対 象 から 除 かれる 民 間 国 外 債 について 軽 課 税 国 に 本 店 等 が 所 在 する 実 体 のない 外 国 法 人 により 発 行 される 民 間 国 外 債 に 代 えて 次 のものとすることとされました 1 その 利 子 の 額 が 民 間 国 外 債 の 発 行 者 等 の 利 益 の 額 等 に 連 動 する 場 合 の 当 該 民 間 国 外 債 2 民 間 国 外 債 の 発 行 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 が 有 する 当 該 民 間 国 外 債 ( 注 ) 発 行 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 発 行 者 との 間 に 発 行 済 株 式 等 の50 % 超 の 保 有 関 係 がある 者 等 をいいます ⑵ 指 定 民 間 国 外 債 制 度 について 2 年 間 の 経 過 措 置 を 講 じた 上 廃 止 する こととされました ⑶ 国 内 金 融 機 関 等 が 支 払 を 受 ける 上 記 ⑴1 又 は2に 該 当 する 民 間 国 外 債 の 利 子 について 源 泉 徴 収 を 免 除 することとされました 6 特 定 短 期 公 社 債 に 係 る 源 泉 徴 収 の 免 除 等 の 特 例 の 改 正 ⑴ 外 国 法 人 が 支 払 を 受 ける 特 定 短 期 社 債 の 償 還 差 益 について 所 得 税 及 び 法 人 税 を 課 さないこととされました ⑵ 外 国 法 人 が 支 払 を 受 ける 特 定 短 期 国 債 の 償 還 差 益 について 法 人 税 を 課 さ ないこととされました 7 外 国 組 合 員 に 対 する 課 税 の 特 例 の 改 正 外 国 組 合 員 に 対 する 課 税 の 特 例 について 本 特 例 の 適 用 要 件 における 業 務 の 執 行 は いわゆる 利 益 相 反 取 引 に 対 して 投 資 組 合 の 有 限 責 任 組 合 員 が 同 意 することを 含 まないこととされました 8 資 本 に 関 係 する 取 引 等 に 係 る 税 制 の 見 直 しに 係 る 国 際 課 税 関 係 の 改 正 自 己 株 式 として 取 得 されることを 予 定 して 取 得 した 株 式 が 自 己 株 式 として 取 得 された 際 に 生 ずるみなし 配 当 については 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 を 適 用 しないこととする 等 の 所 要 の 措 置 が 講 じられました 9 外 国 税 務 当 局 との 情 報 交 換 に 関 する 規 定 の 創 設 外 国 税 務 当 局 との 情 報 交 換 に 関 し 租 税 条 約 等 に 定 めるところにより 当 該 租 税 条 約 等 の 相 手 国 の 税 務 当 局 に 対 し 租 税 に 関 する 情 報 の 提 供 を 行 うこ とができる 旨 の 規 定 が 創 設 されました 528 529 529 531 531 534 535 536 37

10 その 他 の 国 際 課 税 の 改 正 ⑴ 国 際 課 税 に 関 する 罰 則 について 所 要 の 見 直 しが 行 われました ⑵ 保 険 法 の 制 定 に 伴 い 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 が 明 確 化 さ れました 538 539 租 税 条 約 協 定 の 締 結 改 正 日 本 バミューダ 新 租 税 協 定 日 本 とバミューダとの 間 で 租 税 協 定 が 新 たに 締 結 され 第 174 回 通 常 国 会 で 承 認 されました( 平 成 22 年 (2010 年 )5 月 ) 本 協 定 は 租 税 に 関 する 国 際 標 準 に 基 づく 税 務 当 局 間 の 実 効 的 な 情 報 の 交 換 の 実 施 を 可 能 とするものであり G20 等 で 重 要 性 が 確 認 されている 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 行 為 の 防 止 に 資 す ることとなります また 本 協 定 は 人 的 交 流 を 促 進 する 観 点 から 退 職 年 金 等 の 特 定 の 個 人 の 所 得 についての 課 税 の 免 除 を 規 定 しています 1 情 報 の 交 換 ⑴ 対 象 となる 租 税 ( 第 4 条 ) 本 協 定 の 情 報 交 換 の 対 象 となる 租 税 の 範 囲 について 規 定 しています( 我 が 国 については 所 得 税 法 人 税 住 民 税 相 続 税 及 び 贈 与 税 ) ⑵ 要 請 に 基 づく 情 報 の 交 換 ( 第 5 条 ) 以 下 のものが 主 に 規 定 されています 1 情 報 の 提 供 を 要 請 された 締 約 者 ( 以 下 被 要 請 者 といいます )の 権 限 のある 当 局 は この 協 定 の 実 施 又 は 第 4 条 に 規 定 する 租 税 に 関 する 法 令 の 規 定 の 運 用 若 しくは 執 行 に 関 連 する 情 報 の 交 換 を 通 じて 支 援 を 行 うため 要 請 に 応 じて 情 報 を 提 供 すること 2 被 要 請 者 は 情 報 の 提 供 を 要 請 された 場 合 には 自 己 の 課 税 目 的 のた めに 必 要 でないときであっても 要 請 された 情 報 を 提 供 するためにすべ ての 関 連 する 情 報 収 集 のための 措 置 をとること 3 各 締 約 者 は 金 融 機 関 等 が 保 有 する 情 報 を 要 請 に 応 じて 入 手 し 及 び 提 供 する 権 限 を 自 己 の 権 限 のある 当 局 に 対 して 付 与 することを 確 保 す ること ⑶ 要 請 を 拒 否 することができる 場 合 ( 第 7 条 ) 以 下 のものが 主 に 規 定 されています 1 情 報 の 提 供 の 要 請 が 本 協 定 に 従 って 行 われていない 場 合 等 には 被 要 本 文 参 照 頁 543 543 545 38

請 者 の 権 限 のある 当 局 は 支 援 を 拒 否 することができること 2 本 協 定 は 営 業 上 事 業 上 産 業 上 商 業 上 若 しくは 職 業 上 の 秘 密 又 は 取 引 の 過 程 を 明 らかにするような 情 報 については 提 供 する 義 務 が 課 さ れるものではないこと ⑷ 秘 密 ( 第 8 条 ) 本 協 定 に 基 づいて 受 領 した 情 報 は 秘 密 として 取 り 扱 うものとし 租 税 の 賦 課 又 は 徴 収 等 に 関 与 する 者 又 は 当 局 に 対 してのみ 開 示 することができ ること 等 について 規 定 しています 2 課 税 権 の 配 分 ⑴ 対 象 となる 者 ( 第 11 条 ) 課 税 権 の 配 分 に 関 する 規 定 は 日 本 又 はバミューダの 居 住 者 である 個 人 に 適 用 することを 規 定 しています ⑵ 対 象 となる 租 税 ( 第 12 条 ) 課 税 権 の 配 分 に 関 する 規 定 の 対 象 となる 租 税 の 範 囲 について 規 定 してい ます( 我 が 国 については 所 得 税 住 民 税 ) ⑶ 退 職 年 金 等 ( 第 14 15 16 条 ) 退 職 年 金 に 対 しては 居 住 地 においてのみ 課 税 できること( 第 14 条 ) 政 府 職 員 が 受 け 取 る 給 与 所 得 等 に 対 しては 政 府 職 員 の 派 遣 元 においての み 課 税 できること( 第 15 条 ) 学 生 又 は 事 業 修 習 者 が 滞 在 地 外 から 送 金 さ れて 受 け 取 った 生 計 費 又 は 学 費 等 については 滞 在 地 で 免 税 となること 等 ( 第 16 条 ) を 規 定 しています 3 その 他 の 規 定 の 整 備 上 記 のほか 次 のような 規 定 も 定 められました ⑴ 相 互 協 議 手 続 ( 第 17 条 ) 課 税 権 の 配 分 に 関 する 規 定 に 適 合 しない 課 税 について 権 限 のある 当 局 に 対 して 申 立 てを 行 うこと 及 び 権 限 のある 当 局 は 相 手 の 権 限 のある 当 局 と 協 議 を 行 って 解 決 を 図 ることができることを 規 定 しています ⑵ 不 利 益 な 又 は 制 限 的 な 租 税 に 係 る 課 税 措 置 の 禁 止 ( 第 18 条 ) 相 手 の 居 住 者 又 は 国 民 に 対 して 特 に 居 住 者 であるか 否 かに 関 し 同 様 の 状 況 にある 自 らの 国 民 に 適 用 する 措 置 よりも 不 利 益 な 又 は 制 限 的 な 租 税 に 係 る 課 税 措 置 を 適 用 してはならなことを 規 定 しています 4 効 力 発 生 適 用 開 始 本 協 定 は 双 方 においてそれぞれの 法 令 上 の 手 続 ( 我 が 国 の 場 合 は 国 会 の 承 認 )を 経 た 後 その 手 続 の 完 了 を 通 知 する 外 交 上 の 公 文 の 交 換 の 日 の 翌 日 から30 日 目 の 日 に 効 力 を 生 じ その 効 力 を 生 ずる 日 以 後 に 課 される 租 税 につ いて 適 用 されます ただし 課 税 権 の 配 分 に 関 する 規 定 は 効 力 を 生 ずる 年 546 546 546 547 548 549 549 550 39

の 翌 年 から 適 用 されることとなり 例 えば 2010 年 12 月 31 日 以 前 に 効 力 を 生 ずる 場 合 には 本 協 定 は 次 のものに 適 用 されます ⑴ 源 泉 徴 収 される 租 税 に 関 しては 2011 年 1 月 1 日 以 後 に 租 税 を 課 される 額 ⑵ 源 泉 徴 収 されない 所 得 に 対 する 租 税 に 関 しては 2011 年 1 月 1 日 以 後 に 開 始 する 各 課 税 年 度 の 所 得 日 本 シンガポール 租 税 協 定 の 改 正 日 本 マレーシア 租 税 協 定 の 改 正 日 本 ベルギー 租 税 条 約 の 改 正 及 び 日 本 ルクセンブルク 租 税 条 約 の 改 正 日 本 シンガポール 租 税 協 定 日 本 マレーシア 租 税 協 定 日 本 ベルギー 租 税 条 約 及 び 日 本 ルクセンブルク 租 税 条 約 について 改 正 が 行 われ 第 174 回 通 常 国 会 で 承 認 されました( 平 成 22 年 (2010 年 )5 月 ) これらの 改 正 は 現 行 の 条 約 又 は 協 定 ( 以 下 条 約 等 といいます )の 租 税 に 関 する 情 報 の 交 換 に 係 る 規 定 を 国 際 標 準 に 沿 った 規 定 とするものです 改 正 後 の 条 約 等 においては 租 税 に 関 する 国 際 標 準 に 基 づく 税 務 当 局 間 の 実 効 的 な 情 報 の 交 換 の 実 施 が 可 能 となり G20 等 で 重 要 性 が 確 認 されている 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 行 為 の 防 止 に 資 することとなります なお これらの 改 正 は これらの 条 約 等 を 改 正 する 議 定 書 ( 以 下 改 正 議 定 書 といいます )の 締 結 により 行 われました 1 主 たる 改 正 点 ( 改 正 議 定 書 第 1 条 ただし 日 本 ルクセンブルク 租 税 条 約 改 正 議 定 書 については 第 2 条 ) ⑴ 情 報 交 換 の 対 象 となる 情 報 権 限 のある 当 局 は 条 約 等 の 規 定 の 実 施 又 は 両 国 若 しくは 地 方 政 府 等 が 課 するすべての 種 類 の 租 税 に 関 する 両 国 の 法 令 の 規 定 の 運 用 若 しくは 執 行 に 関 連 する 情 報 を 交 換 することとされ 情 報 交 換 の 対 象 となる 租 税 は 条 約 等 の 対 象 となる 税 目 に 限 定 されることなく すべての 種 類 の 租 税 に 拡 大 されました ⑵ 自 国 の 課 税 目 的 がない 場 合 情 報 の 提 供 を 要 請 された 国 は 自 国 の 課 税 目 的 がない 場 合 であっても 要 請 された 情 報 を 入 手 するための 必 要 な 措 置 を 講 ずることを 義 務 付 けられ 自 己 の 課 税 目 的 がないことのみを 理 由 として 情 報 提 供 を 拒 否 することはで きないとする 規 定 が 追 加 されました ⑶ 銀 行 等 が 有 する 情 報 等 情 報 の 提 供 を 要 請 された 国 は 銀 行 等 が 有 する 情 報 等 であることのみを 理 由 として 情 報 提 供 を 拒 否 することはできないとする 規 定 が 追 加 されまし た 552 554 557 560 40

2 効 力 発 生 適 用 開 始 ⑴ 日 本 ルクセンブルク 租 税 条 約 改 正 議 定 書 本 改 正 議 定 書 は 両 国 においてそれぞれの 国 内 手 続 ( 我 が 国 の 場 合 は 国 会 の 承 認 )を 経 た 後 その 国 内 手 続 の 完 了 を 通 知 する 外 交 上 の 公 文 の 交 換 の 日 の 翌 日 から30 日 目 の 日 に 効 力 を 生 じ その 効 力 を 生 ずる 日 以 後 に 課 さ れる 租 税 について 適 用 されます ⑵ 日 本 ベルギー 租 税 条 約 改 正 議 定 書 本 改 正 議 定 書 は 両 国 においてそれぞれの 国 内 手 続 ( 我 が 国 の 場 合 は 国 会 の 承 認 )を 経 た 後 国 内 手 続 が 完 了 したことを 相 手 国 に 通 告 し 遅 い 方 の 通 告 が 受 領 された 日 から30 日 目 の 日 に 効 力 を 生 じ 我 が 国 については その 効 力 を 生 ずる 年 の 翌 年 以 後 に 課 される 租 税 から ベルギーについては その 効 力 を 生 ずる 年 の 翌 年 の1 月 1 日 以 後 に 開 始 する 各 課 税 期 間 又 は 同 日 以 後 に 生 ずる 課 税 対 象 から 適 用 されます ⑶ 日 本 シンガポール 租 税 協 定 改 正 議 定 書 本 改 正 議 定 書 は 両 国 においてそれぞれの 国 内 手 続 ( 我 が 国 の 場 合 は 国 会 の 承 認 )を 経 た 後 国 内 手 続 が 完 了 したことを 相 手 国 に 通 告 し 遅 い 方 の 通 告 が 受 領 された 日 から30 日 目 の 日 に 効 力 を 生 じます ⑷ 日 本 マレーシア 租 税 協 定 改 正 議 定 書 本 改 正 議 定 書 は 両 国 においてそれぞれの 国 内 手 続 ( 我 が 国 の 場 合 は 国 会 の 承 認 )を 経 た 後 その 国 内 手 続 の 完 了 を 通 知 する 外 交 上 の 公 文 の 交 換 の 日 の 翌 日 から30 日 目 の 日 に 効 力 を 生 じ その 効 力 を 生 ずる 年 の 翌 年 から 適 用 されます 561 559 553 556 日 本 クウェート 新 租 税 条 約 日 本 とクウェート 国 との 間 で 租 税 条 約 が 新 たに 締 結 され 第 174 回 通 常 国 会 で 承 認 されました( 平 成 22 年 (2010 年 )5 月 ) 本 条 約 は 両 国 間 の 投 資 経 済 活 動 に 係 る 課 税 範 囲 を 確 定 すること 等 により 国 際 的 な 二 重 課 税 を 調 整 する ものです また この 締 結 により 両 国 の 税 務 当 局 間 の 相 互 協 議 や 租 税 に 関 す る 情 報 交 換 の 枠 組 みが 構 築 されることとなります これらにより 進 出 企 業 に 対 する 課 税 の 法 的 安 定 性 が 確 保 され 脱 税 及 び 租 税 回 避 行 為 を 防 止 しつつ 両 国 間 の 投 資 経 済 交 流 が 一 層 促 進 されることが 期 待 されます 1 事 業 利 得 ( 第 7 条 ) 事 業 利 得 に 対 する 課 税 について 国 際 的 な 租 税 条 約 モデル 及 び 我 が 国 の 他 の 租 税 条 約 の 規 定 と 同 様 に 相 手 国 の 企 業 が 取 得 する 事 業 利 得 については 恒 久 的 施 設 がなければ 課 税 することができない( 恒 久 的 施 設 なければ 課 税 なし の 原 則 )ことを 規 定 しています また 恒 久 的 施 設 がある 場 合 におい 568 41