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(2) 給 水 用 具 の 故 障 と 修 理 給 水 用 具 の 管 理 にあたっては 構 造 機 能 及 び 故 障 修 理 方 法 などについて 十 分 理 解 する 必 要 がある (3) 異 常 現 象 と 対 策 異 常 現 象 は 水 質 によるもの( 濁 り 色 臭 味 等 )と 配 管 状 態 によるもの( 水 撃 異 常 音 等 )とに 大 別 される 水 質 によるものについては 現 象 をよく 見 極 めて 原 因 を 究 明 し 水 道 使 用 者 等 に 説 明 の 上 適 切 な 措 置 を 講 じる 必 要 がある 配 管 状 態 に よるものについては 配 管 構 造 及 び 材 料 を 改 善 することで 解 消 されることが 多 い ア 水 質 の 異 常 水 道 水 の 濁 り 着 色 臭 味 等 が 発 生 した 場 合 は 水 道 部 に 連 絡 し 水 質 検 査 を 依 頼 する 等 直 ちに 原 因 を 究 明 し 適 切 な 対 策 を 講 じる 必 要 がある (ア) 異 常 な 臭 味 水 道 水 は 消 毒 のため 塩 素 を 添 加 しているので 消 毒 臭 ( 塩 素 臭 )がある この 消 毒 臭 は 残 留 塩 素 があることを 意 味 し 水 道 水 の 安 全 性 を 示 す 一 つの 証 拠 で ある なお 塩 素 以 外 の 臭 味 が 感 じられたときは 水 質 を 検 査 して 原 因 を 究 明 する 必 要 がある 臭 味 の 発 生 原 因 としては 次 のような 事 項 が 考 えられる a 油 臭 薬 品 臭 がある 場 合 給 水 装 置 の 配 管 で 鋼 管 のねじ 切 りなどに 使 用 される 切 削 油 や 漏 れた 油 類 が 給 水 管 (ビニル 管 ポリエチレン 管 )を 侵 し 油 臭 が 発 生 する 場 合 やビニル 管 の 接 着 剤 やシール 材 の 使 用 が 不 適 切 なため 薬 品 臭 が 発 生 する 場 合 がある ま た クロスコネクションの 可 能 性 もある b シンナー 臭 がある 場 合 塗 装 に 使 用 された 塗 料 などが 何 らかの 原 因 で 土 中 に 浸 透 して 給 水 管 (ビニ ル 管 ポリエチレン 管 )を 侵 し シンナー 臭 が 発 生 する 場 合 がある c かび 臭 墨 汁 臭 がある 場 合 河 川 の 水 温 上 昇 等 の 原 因 で 藍 藻 類 などの 微 生 物 の 繁 殖 が 活 発 となり かび 臭 や 墨 汁 臭 が 発 生 する 場 合 がある 140

d 普 段 と 異 なる 味 がする 場 合 水 道 水 は 無 味 無 臭 に 近 いものであるが 給 水 栓 の 水 が 普 段 と 異 なる 味 がする 場 合 は 工 場 排 水 下 水 薬 品 等 の 混 入 が 考 えられる 塩 辛 い 味 苦 味 渋 味 酸 味 甘 味 等 が 感 じられる 場 合 は クロスコネクションのおそれがあるので 直 ちに 飲 用 を 中 止 する 鉄 銅 亜 鉛 などの 金 属 を 多 く 含 むと 金 気 味 渋 みを 感 じる 給 水 管 にこれらの 材 質 を 使 用 しているときは 滞 留 時 間 が 長 くなる 朝 の 使 い 始 めの 水 に 金 気 味 渋 みを 感 じることがあるので このような 場 合 は 朝 の 使 い 始 めの 水 は 雑 用 水 等 の 飲 用 以 外 に 使 うようにする (イ) 異 常 な 色 水 道 水 が 着 色 する 原 因 としては 次 の 事 項 がある なお 汚 染 の 疑 いがある 場 合 は 水 質 検 査 を 依 頼 する a 白 濁 色 の 場 合 水 道 水 が 白 濁 色 ( 細 かい 泡 の 発 生 )に 見 え 数 分 間 で 清 澄 化 する 場 合 は 空 気 の 混 入 によるもので 一 般 に 問 題 はない b 赤 褐 色 又 は 黒 褐 色 の 場 合 水 道 水 が 赤 色 又 は 黒 色 になる 場 合 は 鋳 鉄 管 鋼 管 のさびが 管 内 流 速 の 変 化 流 水 の 方 向 変 化 等 により 流 出 したもので 一 定 時 間 排 水 すれば 回 復 する 常 時 発 生 する 場 合 は 管 種 変 更 等 の 措 置 が 必 要 である c 白 色 の 場 合 亜 鉛 メッキ 鋼 管 の 亜 鉛 が 溶 解 していることが 考 えられるので 一 定 時 間 管 内 の 水 を 排 水 すれば 回 復 する d 青 色 の 場 合 衛 生 陶 器 が 青 い 色 に 染 まるような 場 合 には 銅 管 の 腐 食 作 用 によることが 考 えられるので 管 種 変 更 などの 措 置 が 必 要 である (ウ) 異 物 の 混 入 a 水 道 水 に 砂 鉄 粉 などが 混 入 して 出 る 場 合 配 水 管 及 び 給 水 装 置 等 の 工 事 施 行 の 際 に 混 入 したものであることが 多 く 給 水 用 具 を 損 傷 することもあるので メーターを 取 り 外 して 管 内 から 除 去 する 必 要 がある b 黒 色 の 微 細 片 が 出 る 場 合 止 水 栓 給 水 栓 に 使 われているパッキンのゴムが 劣 化 し 栓 の 開 閉 操 作 を 行 った 際 に 細 かく 砕 けて 出 てくるのが 原 因 と 考 えられる 141

イ 出 水 不 良 出 水 不 良 の 原 因 は 種 々あるが その 原 因 を 調 査 し 適 切 な 措 置 をすること (ア) 配 水 管 の 水 圧 が 低 い 場 合 周 辺 一 帯 の 水 の 出 が 悪 くなった 場 合 は 配 水 管 の 水 圧 低 下 が 考 えられる (イ) 給 水 管 の 口 径 が 小 さい 場 合 一 つの 給 水 管 から 当 初 の 使 用 予 定 を 上 回 って 数 多 く 分 岐 されると 既 設 給 水 管 の 必 要 水 量 に 比 べて 給 水 管 の 口 径 が 小 さくなり 出 水 不 良 をきたすことがあ る このような 場 合 には 適 正 な 口 径 に 改 造 する 必 要 がある (ウ) 管 内 にスケールが 付 着 した 場 合 既 設 給 水 管 で 亜 鉛 メッキ 鋼 管 等 を 使 用 していると 内 部 にスケール( 赤 さび) が 発 生 しやすく 年 月 を 経 るとともに 給 水 管 の 口 径 が 小 さくなるので 出 水 不 良 を きたす このような 場 合 には 管 の 布 設 替 えが 必 要 である (エ) 配 水 管 の 工 事 等 により 断 水 したりすると 通 水 の 際 の 水 圧 によりスケール 等 がメーターのストレーナに 付 着 し 出 水 不 良 となることがある このような 場 合 は ストレーナを 清 掃 する (オ) 給 水 管 の 途 中 での 潰 れ 地 下 漏 水 をしていることによる 出 水 不 良 あるいは 各 種 給 水 用 具 の 故 障 等 による 出 水 不 良 もあるが これらに 対 しては 現 場 調 査 を 綿 密 に 行 って 原 因 を 発 見 し その 原 因 を 除 去 する ウ 水 撃 (ウォーターハンマー) 水 撃 が 発 生 している 場 合 は その 原 因 を 十 分 調 査 し 原 因 となる 給 水 用 具 の 取 替 えや 給 水 装 置 の 改 造 により 発 生 を 防 止 する 給 水 装 置 内 に 発 生 原 因 がなく 外 部 からの 原 因 により 水 撃 が 発 生 している 場 合 もあるので 注 意 する エ 異 常 音 給 水 装 置 が 異 常 音 を 発 する 場 合 は その 原 因 を 調 査 し 発 生 源 を 排 除 する (ア) 水 栓 のこまパッキンが 摩 耗 しているため こまが 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は こまパッキンを 取 り 替 える (イ) 水 栓 を 開 閉 する 際 立 ち 上 がり 管 等 が 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は 立 ち 上 がり 管 等 を 固 定 させて 管 の 振 動 を 防 止 する (ウ) (ア) (イ) 以 外 の 原 因 で 異 常 音 を 発 する 場 合 は 水 撃 に 起 因 することが 多 い (4) 事 故 原 因 と 対 策 給 水 装 置 と 配 水 管 は 機 構 的 に 一 体 をなしているので 給 水 装 置 の 事 故 によって 汚 染 された 水 が 配 水 管 に 逆 流 したりすると 他 の 水 道 使 用 者 にまで 衛 生 上 の 危 害 を 及 ぼすおそれがあり 安 定 した 給 水 ができなくなるので 事 故 の 原 因 をよく 究 明 し 適 切 な 対 策 を 講 じる 必 要 がある 142

ア 汚 染 事 故 の 原 因 (ア) クロスコネクション 安 全 な 水 の 確 保 のため 誤 配 管 は 絶 対 に 避 けなければならない 特 に 5. 1(7) クロスコネクション 防 止 に 掲 げる 井 戸 水 配 管 等 の 給 水 装 置 に 接 続 され やすい 配 管 には 十 分 注 意 し 誤 接 続 が 発 見 された 場 合 は 直 ちに 使 用 禁 止 措 置 をと るとともに 適 切 な 接 続 に 戻 し 配 管 の 取 替 えや 洗 浄 等 適 切 な 処 置 を 講 じる 必 要 がある (イ) 逆 流 既 設 給 水 装 置 において 下 記 のような 不 適 正 な 状 態 が 発 見 された 場 合 逆 サ イホン 作 用 による 水 の 逆 流 が 生 じるおそれがあるので 逆 止 弁 等 を 取 り 付 けるなど 適 切 な 対 策 を 講 じる 必 要 がある a 給 水 栓 にホース 類 がつけられ ホースが 汚 水 内 に 漬 かっている 場 合 b 浴 槽 等 への 給 水 で 十 分 な 吐 水 口 空 間 が 確 保 されていない 場 合 c 消 火 栓 散 水 栓 が 汚 水 の 中 に 水 没 している 場 合 d 有 効 な 逆 流 防 止 の 構 造 を 有 しない 外 部 排 水 式 不 凍 給 水 栓 水 抜 栓 を 使 用 して いる 場 合 (ウ) 埋 設 管 の 汚 水 吸 引 (エジェクタ 作 用 ) 埋 設 管 が 外 力 によってつぶれ 小 さな 穴 があいている 場 合 給 水 時 にこの 部 分 の 流 速 が 大 きくなりエジェクタのような 作 用 をして 外 部 から 汚 水 を 吸 い 上 げる 場 合 や 微 生 物 を 吸 引 することがある また 給 水 管 が 下 水 溝 の 中 で 折 損 している 場 合 などに 断 水 すると その 箇 所 から 汚 水 が 流 入 する 断 水 がなくても 管 内 流 速 が 極 めて 大 きいときには 下 水 を 吸 引 する 可 能 性 がある さらに 寒 冷 地 で 使 用 する 内 部 貯 留 式 不 凍 給 水 栓 の 貯 留 管 に 腐 食 等 によって 小 穴 があいている 場 合 にも 同 様 に 汚 染 の 危 険 性 がある イ 凍 結 事 故 凍 結 事 故 は 寒 冷 期 の 低 温 時 に 発 生 し その 状 況 はその 地 方 の 気 象 条 件 等 によっ て 大 きな 差 がある このため 凍 結 事 故 対 策 は その 土 地 の 気 象 条 件 に 適 合 する 適 切 な 防 寒 方 法 と 埋 設 深 度 の 確 保 が 重 要 である 既 設 給 水 装 置 の 防 寒 対 策 が 不 十 分 で 凍 結 被 害 にあった 場 合 の 解 氷 方 法 は おおむ ね 次 のとおりである なお トーチランプ 等 で 直 火 による 解 氷 は 火 災 の 危 険 があるので 絶 対 に 避 けな ければならない 143

(ア) 熱 湯 による 簡 便 な 解 氷 凍 結 した 管 の 外 側 を 布 等 で 覆 い 熱 湯 をかける 方 法 で 簡 単 な 立 ち 上 がりで 露 出 配 管 の 場 合 一 般 家 庭 でも 修 理 できる この 方 法 では 急 激 に 熱 湯 をかけると 給 水 用 具 類 を 破 損 させるので 注 意 する 必 要 がある (イ) 温 水 による 解 氷 温 水 を 給 水 管 内 に 耐 圧 ホースで 噴 射 しながら 送 り 込 んで 解 氷 する 方 法 として 貯 湯 水 槽 小 型 バッテリー 電 動 ポンプ 等 を 組 み 合 わせた 小 型 の 解 氷 器 がある (ウ) 蒸 気 による 解 氷 トーチランプ 又 は 電 気 ヒータ 等 を 熱 源 とし 携 帯 用 の 小 型 ボイラに 水 又 は 湯 を 入 れて 加 熱 し 発 生 した 蒸 気 を 耐 圧 ホースで 凍 結 管 に 注 入 して 解 氷 するもので ある (エ) 電 気 による 解 氷 凍 結 した 給 水 管 ( 金 属 管 に 限 る)に 直 接 電 気 を 通 し 発 生 する 熱 によって 解 氷 するものである ただし 電 気 解 氷 は 発 熱 による 火 災 等 の 危 険 を 伴 い また 合 成 樹 脂 管 等 が 使 用 されている 場 合 は 絶 縁 状 態 となって 通 電 されないため 事 前 に 使 用 管 種 配 管 状 況 を 調 査 した 上 で 解 氷 作 業 を 行 う 必 要 がある 3 指 定 工 事 業 者 は 緊 急 を 要 する 修 理 等 を 依 頼 されたときは 修 理 後 随 時 修 理 報 告 書 を 水 道 部 に 提 出 すること 報 告 書 の 提 出 がなされない 時 は 給 水 装 置 工 事 の 新 設 等 の 申 込 みによる 管 理 者 の 承 認 を 受 けない 無 届 工 事 とみなす 場 合 があるので 報 告 書 の 提 出 を 怠 ってはならない 4 水 道 使 用 者 等 が 善 良 な 管 理 者 の 注 意 をもって 給 水 装 置 を 管 理 しているにもかかわら ず 漏 水 した 場 合 は 条 例 第 30 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 水 道 料 金 を 認 定 によって 軽 減 することができることから 指 定 工 事 業 者 は 水 道 使 用 者 等 に 対 し 当 該 漏 水 修 理 に 関 する 書 類 を 水 道 部 に 提 出 することにより 水 道 料 金 が 軽 減 されることを 知 らせること 144