紅 まどんなの 雨 よけハウス 設 置 のポイント1 9 月 下 旬 からの 雨 よけ 栽 培 (+ネット 被 覆 )で 正 品 率 が 高 まり 収 益 性 は 向 上 す る 低 コストで 不 整 形 な 園 地 にも 設 置 できる 簡 易 ハウスが 増 加 している 簡 易 ハウス 片 屋 根 式 ハウス 0.13 農 POフィルム 白 色 ネット4mm 目 クロス 式 ビニペット Φ25 直 管 Φ22 巻 上 直 管 トンネル 式 Φ48 鋼 管 Φ32 直 管 4.0m 桁 4.0m パイプは 全 てΦ25 間 口 2.5~3mで 作 業 性 やや 劣 る 資 材 費 低 コスト 筋 交 梁 傾 斜 地 Φ48の 鋼 管 ビニペット 75cm 間 隔 傾 斜 地 問 題 点 風 に 弱 く 強 風 で 骨 材 フィルムの 破 損 谷 桶 がないため 雨 水 がハウス 内 に 入 る ネットが 周 年 被 覆 でないため 夜 蛾 対 策 が 難 しい 傾 斜 15 度 以 上 の 園 地 に 設 置 できる 谷 部 の 排 水 が 可 能 骨 組 みは 鋼 管 Φ48 アーチは75cm 間 隔
紅 まどんなの 雨 よけハウス 設 置 のポイント2 巻 き 上 げ 機 によるフィルムの 開 閉 を 行 うことで 成 熟 期 の 果 皮 障 害 の 発 生 を 軽 減 できる さらに 発 芽 期 からの 生 育 促 進 や 土 壌 乾 燥 の 促 進 で 高 品 質 果 実 の 生 産 が 可 能 となる APハウス 平 張 ハウス 緩 傾 斜 地 に 適 する 屋 根 の 傾 斜 角 度 が 緩 いと 雨 水 が スムーズに 流 れず 屋 根 のフィルム に 溜 まる 雨 水 が 溜 まる 場 合 は スプリング 止 めを 行 う 間 口 6m 軒 高 4.2mで 作 業 性 が 良 い 屋 根 面 フィルムの 開 閉 周 年 ネット 被 覆 が 可 能 フルオープンにすると 換 気 が 優 れ 雨 水 をハウス 全 体 に 入 れることができる 固 定 張 0.5m Φ32,25 直 管 直 管 75cm 間 隔 ビニペット 3.0m 傾 斜 地 屋 根 面 フィルムの 被 覆 管 理 3.0m Φ48の 鋼 管 3 月 下 旬 ( 発 芽 期 )に 被 覆 出 蕾 ~ 一 次 落 果 終 了 までは 最 高 温 度 25 以 下 で 管 理 ( 晴 天 日 は 巻 き 上 げて 換 気 ) 梅 雨 明 け 後 は 巻 き 上 げる 8 月 中 下 旬 ~ 多 雨 時 のみ 被 覆 9 月 下 旬 以 降 被 覆 屋 根 面 フィルムの 止 め 方 Φ22 直 管 0.1~0.13 農 POフィルム 被 覆 スプリング フィルム 留 め 材 Φ32 直 管 防 虫 ネット4mm 白 (オキペット)
紅 まどんな で 問 題 となっている 病 害 虫 ( 温 州 萎 縮 病 ) 温 州 萎 縮 病 (ウイルス 病 )は 多 くのカンキツ 類 に 感 染 し 発 病 すると 葉 の 奇 形 や 糖 度 の 低 下 など 果 実 品 質 への 影 響 が 大 きい 紅 まどんな では 感 染 すると 春 葉 が 奇 形 とな 典 型 的 な 症 状 となるが 夏 秋 梢 では 症 状 がでないことから 発 病 樹 での 果 実 品 質 への 影 響 を 検 討 した 果 実 品 質 に 及 ぼす 影 響 調 査 22 年 調 査 23 年 樹 数 1 果 重 Brix クエン 酸 樹 数 1 果 重 Brix クエン 酸 発 病 樹 2 251.0 10.2 1.0 2 213.0 10.4 0.8 無 毒 樹 2 290.0 11.4 1.0 3 253.3 11.4 0.8 発 病 樹 健 全 樹 春 葉 発 病 樹 では 1 果 重 並 びに 糖 度 の 低 下 が 顕 著 である 階 級 割 合 が 低 くなり 小 玉 果 になる 傾 向 である
紅 まどんな で 問 題 となっている 病 害 虫 ( 疫 病 樹 脂 病 など) 紅 まどんな でこれまでに 問 題 となった 病 気 には 温 州 萎 縮 病 樹 脂 病 疫 病 褐 色 腐 敗 病 の4 種 で ある 今 後 も 引 続 き 発 生 が 懸 念 されるため 注 意 が 必 要 である 温 州 萎 縮 病 1. 健 全 苗 木 の 定 植 2. 健 全 穂 木 の 利 用 3. 改 植 時 の 土 壌 の 入 替 等 疫 病 1. 接 ぎ 木 部 が 埋 没 しないように 定 植 2. 排 水 対 策 の 徹 底 3. 予 防 的 にアリエッ ティ 水 和 剤 を 散 布 樹 脂 病 1. 日 焼 け 寒 害 カミ キリムシ 等 による 傷 を 少 なくする 2. 発 病 患 部 を 早 め に 削 り 取 る 3. 傷 口 には 癒 合 剤 を 塗 布 する 褐 色 腐 敗 病 1. 土 壌 から 雨 滴 の 跳 ね 上 がりを 防 ぐ 2. 雨 の 吹 込 み 注 意 3. 施 設 内 の 雨 漏 れ 対 策 の 徹 底 4.アリエッティ 水 和 剤 等 を 予 防 散 布
紅 まどんな で 問 題 となる 病 害 虫 (チャノホコリダニ) 紅 まどんな で 問 題 となるダニ 類 には1チャノホコリダニ2ミカンハダニ3ミカンサビダニの3 種 がいる ここでは 診 断 が 難 しい1チャノホコリダニの 被 害 の 特 徴 と 防 除 のポイントを 紹 介 する 被 害 の 特 徴 防 除 のポイント 1. 主 な 発 生 時 期 :5~7 月 2. 防 除 時 期 落 弁 直 後 (5~10 日 後 ) 3. 有 効 薬 剤 サンマイト 水 和 剤 (3000 倍 ) 写 真 1 被 害 果 1( 果 実 全 体 ) 日 陰 部 分 に 被 害 が 広 がるのが 特 徴 写 真 2 被 害 果 2( 果 梗 部 のみ) 発 芽 直 後 に 多 寄 生 伸 長 停 止 コテツフロアブル(6000 倍 ) アフ ロート エースフロアフ ル(2000 倍 ) フロンサイドSC(2000 倍 ) 卵 雌 成 虫 肉 眼 では 確 認 不 可 ( 体 長 0.25mm) 写 真 3 寄 生 状 況 被 害 の 症 状 を 再 確 認 写 真 4 夏 秋 梢 被 害 柔 らかい 葉 や 幼 果 で 増 殖 被 害 が 深 刻 被 害 確 認 後 では 手 遅 れ 常 発 園 では 定 期 防 除
紅 まどんな で 問 題 となる 病 害 虫 (ハマキムシ 類 ) 紅 まどんな で 問 題 となるハマキムシ 類 には1チャノコカクモンハマキ2チャハマキ3ミカンマルハキバガ の3 種 がいる ここでは 果 実 を 加 害 する2 種 (1 2)の 被 害 の 特 徴 と 防 除 のポイントを 紹 介 する 幼 虫 被 害 の 特 徴 幼 虫 防 除 のポイント 被 害 果 1. 果 実 被 害 発 生 時 期 :9~11 月 2. 防 除 時 期 9 月 下 旬 ~11 月 上 旬 ( 多 発 園 :15 日 間 隔 の2 回 散 布 ) 成 虫 成 虫 3. 有 効 薬 剤 ダーズバン 乳 剤 40(1500 倍 ) オリオン 水 和 剤 40(1000 倍 ) 写 真 1 チャノコカクモンハマキ 老 熟 幼 虫 : 体 長 約 17mm 淡 緑 色 成 虫 : 開 帳 13~20mm 果 実 表 面 と 穴 を 開 けて 果 肉 部 も 食 害 写 真 2 チャハマキ 老 熟 幼 虫 : 体 長 約 25mm 灰 色 ~ 淡 緑 色 成 虫 : 開 帳 20~35mm 果 実 表 面 を 浅 く 食 害 両 種 ともハマキガ 科 の 仲 間 で 糸 を 張 る 習 性 がある 等 生 態 はよく 似 る この 糸 の 有 無 で 他 の 害 虫 (カネタタキ 等 )との 被 害 を 見 分 ける ファイフ スター 顆 粒 水 和 剤 (2000 倍 ) 対 策 は 両 種 ともほぼ 同 じ 袋 掛 け 前 虫 の 発 生 に 要 注 意 発 生 有 の 場 合 は 防 除
甘 平 の 高 品 質 果 実 生 産 技 術 増 糖 対 策 には 9 月 中 旬 以 降 から 徐 々にかん 水 量 を 控 えて10 月 から 水 分 ストレスを 付 与 する 但 し 過 乾 燥 は 酸 高 ユズ 肌 症 を 助 長 するため 注 意 が 必 要 降 水 量 と 糖 度 の 関 係 節 水 管 理 時 期 別 糖 度 の 目 安 1 月 30 日 時 点 のBrix 14.5 14.0 13.5 13.0 12.5 12.0 H19 H21 H18 r =-0.8 H22 H24 H20 H23 Brix 15 14 13 12 11 10 9 8 少 灌 水 Brix 少 灌 水 クエン 酸 多 灌 水 Brix 多 灌 水 クエン 酸 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 クエン 酸 (g/100ml) 糖 度 クエン 酸 9/30 9.2 2.9 10/20 10.1 2.2 11/10 11.4 1.7 11/30 11.9 1.4 12/20 12.4 1.2 11.5 0 100 200 300 400 9 月 上 旬 ~10 月 下 旬 の 積 算 降 水 量 (mm) 秋 季 に 雨 が 多 いと 収 穫 時 の 糖 度 は 低 い 7 0.5 6 0.0 9/1 10/1 11/1 12/1 1/1 2/1 9/ 中 ~10/ 中 の 少 量 灌 水 で 糖 度 が 上 昇 2 月 収 穫 時 糖 度 13 以 上 9 月 中 旬 からのマルチ 栽 培 Brix 16 15 14 13 12 11 10 マルチBrix マルチ 酸 * マルチ 被 覆 露 地 Brix 露 地 酸 * 4 3 2 1 クエン 酸 (g/100ml) マルチ 露 地 19 10 分 9~8 分 7~6 分 5 分 以 下 47 29 20 30 28 23 4 9 8 9/21 11/13 1/22 0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 土 壌 の 乾 きにくい 水 田 転 換 園 等 で 有 効 増 糖 効 果 がみられる 完 着 果 の 割 合 高 く 果 梗 部 の 緑 色 果 少 ない
媛 小 春 の 特 性 と 安 定 生 産 技 術 強 樹 勢 のため 着 果 がやや 不 安 定 で 高 接 ぎ4 年 目 頃 から 結 実 し 始 める 果 実 は 温 州 規 格 のL 玉 中 心 熟 期 は1~2 月 で 糖 度 12 クエン 酸 1% 程 度 となる 平 成 15 年 高 接 ぎ 栽 培 上 の 留 意 点 果 実 品 質 清 見 黄 金 柑 14 13 Brix クエン 酸 6.0 5.0 Brix 12 11 10 9 4.0 3.0 2.0 クエン 酸 (g/100ml) 8 1.0 果 頂 部 の 奇 形 浮 皮 ヤケ 果 鳥 害 に 注 意 葉 裏 に 着 果 多 く 摘 果 は9 月 以 降 で 良 い 7 8/20 9/10 9/30 10/20 11/10 11/30 12/20 1/10 1/30 2/20 1 月 30 日 時 点 糖 度 12 クエン 酸 1.0 0.0 収 量 階 級 ヒリュウ(わい 性 ) 台 木 の 利 用 60 収 量 1 果 重 140 カラタチ ヒリュウ 樹 勢 は 強 く 樹 高 4m 扁 球 形 でネック 生 じる 発 芽 開 花 が 遅 い 子 房 小 さい 果 実 は120g 程 度 果 皮 は 鮮 黄 色 剥 皮 は 容 易 種 子 は 若 干 入 る 減 酸 早 く 清 涼 な 風 味 熟 期 1~2 月 収 量 kg/ 樹 50 40 30 20 10 0 高 接 ぎ4 年 5 年 6 年 7 年 樹 が 落 ち 着 くと 連 年 生 産 可 能 果 実 の 大 きさは 温 州 規 格 のL 果 中 心 120 100 80 60 40 20 0 1 果 重 g カラタチ 台 ヒリュウ 台 樹 容 積 (m 3 ) 3.2 2.0 収 量 (kg/ 樹 ) 2.4 5.8 Brix 11.7 12.4 クエン 酸 1.23 1.32 ヒリュウ 台 木 はカラタチ 台 木 に 比 べて1 初 期 の 結 実 性 が 良 好 2 樹 の 生 育 は 緩 慢 (コンパクト)3 浅 根 性 で 果 実 品 質 良 好 のため 媛 小 春 における 適 応 性 を 検 討 中
キウイフルーツ 愛 媛 2 号 の 特 性 高 糖 度 良 食 味 のベビーキウイ! 果 実 品 質 (2012 年 ) 交 配 親 香 粋 チーフタン 育 成 者 果 樹 研 究 センター 交 配 年 平 成 17 年 倍 数 性 3 倍 体 品 種 名 果 実 重 果 肉 硬 度 糖 度 酸 含 量 (g) (kg) (%) (g/100ml) 愛 媛 2 号 38 1.2 19.3 0.5 香 粋 27 1.2 15.1 1.0 ヘイワード 117 1.2 16.5 0.3 果 肉 硬 度 は 藤 原 製 作 所 KM-5 型 ( 円 錐 針 )で 測 定 開 花 期 は ヘイワード よりもやや 早 い5 月 下 旬 収 穫 期 は10 月 中 下 旬 果 実 重 は30~50gのベビーキウイ 果 肉 は 黄 緑 色 で 糖 度 は18~20%と 高 く 食 味 が 良 い 3 倍 体 であるため トムリ マツアなどの6 倍 体 品 種 の 花 粉 で 受 粉 した 場 合 には 種 がほとんど 入 らないが 結 実 に 問 題 はない これまでのキウイフルーツとは 外 観 や 食 味 が 大 きく 異 なるため キウイフルーツの 新 しい ジャンルとして 需 要 拡 大 に 貢 献 できると 考 えられる
クリ ぽろたん の 特 性 渋 皮 が 容 易 に ポロっと むける 大 果 で 食 味 の 良 い 早 生 品 種 収 穫 期 総 収 量 果 実 品 質 (2008 年 鬼 北 農 業 指 導 班 ) 交 配 親 早 生 系 統 550-4 丹 沢 育 成 者 ( 独 ) 果 樹 研 究 所 登 録 年 平 成 19 年 収 穫 期 9 月 上 中 旬 品 種 名 収 穫 盛 期 ( 月 / 日 ) 1 果 平 均 重 (g) 果 肉 色 肉 質 ぽろたん 9/7 32.7 黄 色 ヤヤ 粉 国 見 9/8 31.1 ヤヤ 淡 黄 色 ヤヤ 粘 筑 波 9/25 29.7 淡 黄 色 粉 樹 齢 9 年 生 国 見 とほぼ 同 時 期 に 成 熟 する 早 生 クリ 裂 果 率 が 丹 沢 や 国 見 よりも 少 ない 果 肉 は 黄 色 肉 質 はやや 粉 質 で 甘 味 香 気 が 強 く 食 味 が 優 れる 収 量 性 は 丹 沢 国 見 と 同 程 度 大 果 で 30g 程 度 の 果 実 重 となる 剥 皮 性 が 優 れ 良 食 味 の 早 生 品 種 として 有 望 と 考 えられる ぽろたん の 果 実 チュウゴクグリのように 焼 栗 にすると 渋 皮 が 容 易 にむける 注 目 品 種!
クリ 美 玖 里 (みくり) の 特 性 大 果 で 甘 味 香 気 の 強 い 良 食 味 の 中 晩 生 品 種 収 穫 期 総 収 量 果 実 品 質 (2008 年 鬼 北 農 業 指 導 班 ) 交 配 親 秋 峰 石 鎚 育 成 者 ( 独 ) 果 樹 研 究 所 登 録 年 平 成 23 年 収 穫 期 9 月 下 旬 品 種 名 収 穫 盛 期 ( 月 / 日 ) 1 果 平 均 重 (g) 果 肉 色 肉 質 美 玖 里 9/28 27.9 黄 色 粉 筑 波 9/25 29.7 淡 黄 色 粉 石 鎚 10/1 18.0 淡 黄 色 中 樹 齢 9 年 生 肉 質 は 育 成 者 のテ ータによる 筑 波 と 石 鎚 の 中 間 に 成 熟 する 高 品 質 な 中 晩 生 品 種 双 子 果 や 裂 果 の 発 生 が 少 ない 炭 そ 病 をはじめとした 腐 敗 果 の 発 生 が 少 ない 胴 枯 れ 病 に 抵 抗 性 あり 果 肉 は 濃 い 黄 色 肉 質 はホクホクとした 粉 質 で 甘 味 香 気 が 強 く 食 味 が 優 れる 鬼 北 農 業 指 導 班 5 年 生 美 玖 里 粒 揃 いが 良 く 28g 程 度 の 果 実 重 となる 中 生 の 筑 波 と 晩 生 の 石 鎚 の 間 を 補 完 する 良 食 味 の 品 種 として 有 望
ブドウ クイーンニーナ の 特 性 着 色 良 し 味 良 し ボリューム 良 し 注 目 の 赤 系 ブドウ! 果 実 品 質 (2003-2005 年 の 平 均 値 ) 交 配 親 安 芸 津 20 号 安 芸 クイーン 育 成 者 ( 独 ) 果 樹 研 究 所 登 録 年 平 成 23 年 3 月 倍 数 性 4 倍 体 品 種 名 果 房 重 果 粒 重 糖 度 酸 含 量 (g) (g) (%) (g/100ml) クイーンニーナ 517 17.6 21.7 0.37 巨 峰 426 12.4 19.3 0.50 ピオーネ 534 16.7 19.5 0.45 データは ( 独 ) 果 樹 研 究 所 のWebサイトより 抜 粋 収 穫 期 は ピオーネ よりも3 日 ~5 日 遅 い8 月 下 旬 ~9 月 上 旬 ジベレリン 処 理 により 容 易 に 無 核 化 大 粒 生 産 が 可 能 である フォクシー 香 があり 糖 度 は20% 以 上 酸 味 は 少 なく 渋 味 もない 優 れ た 食 味 である 鮮 紅 色 が 美 しく 高 温 でも 着 色 が 優 れる 果 粒 重 は15g~17g 程 度 となり ピオーネ を 上 回 る 迫 力 がある 写 真 : 石 川 県 砂 丘 地 農 業 研 究 センター 提 供 果 樹 研 究 センターでも2013 年 より 栽 培 試 験 を 開 始 している 高 温 地 域 でも 着 色 がよく 果 皮 色 が 美 しい 赤 色 となる 果 粒 重 も 藤 稔 程 度 の 大 きさに なる 大 粒 品 種 肉 質 は 欧 州 系 品 種 に 近 い 崩 壊 性 で 噛 み 切 りやすく 食 味 も 良 い
ブドウ ブラックビート の 特 性 着 色 良 好!! 温 暖 化 に 対 応 する 黒 系 ブドウ 果 実 品 質 ( 果 樹 研 究 センター 2013 年 ) 交 配 親 藤 稔 ピオーネ 育 成 者 河 野 隆 夫 ( 熊 本 県 ) 品 種 名 果 房 重 (g) 果 粒 重 (g) 着 色 (CC) Brix (%) 酸 含 量 (g/100ml) 登 録 年 平 成 16 年 倍 数 性 4 倍 体 ブラックビート 337 12.3 10.2 17.4 0.37 ピオーネ 500 14.5 7.4 19.1 0.30 着 色 はカラーチャート 値 収 穫 期 は 巨 峰 よりも10 日 程 度 早 い 8 月 上 旬 頃 やや 花 振 るいするものの ジベレリン 処 理 により 無 核 化 し 実 どまりも 良 くなる 果 肉 は 締 まり 糖 度 は16~17% 程 度 だが 多 汁 でさっぱりとした 食 味 裂 果 は 少 なく 果 梗 も 果 芯 も 強 いため 脱 粒 しにくい 同 時 期 の 果 房 のようす ( 左 :ブラックビート 右 :ピオーネ) 大 粒 で14g~18g 程 度 の 果 粒 重 となり 果 粉 も 多 く 皮 がむきやすい 高 温 地 域 でも 着 色 が 良 く 栽 培 しやすい 注 目 の 品 種!
マルドリ 方 式 による 栽 培 技 術 の 概 要 マルドリ はマルチとドリップ( 点 滴 かん 水 )を 組 み 合 わせた 施 設 かんきつは 夏 から 秋 の 雨 で 品 質 が 左 右 されます そこで 不 必 要 な 降 雨 をマルチで 遮 断 し 必 要 に 応 じてかん 水 施 肥 を 行 う ことで 毎 年 安 定 して 品 質 の 高 い 果 実 が 生 産 できます 技 術 の 概 要 必 要 に 応 じてマルチを 敷 設 マルチの 下 に 点 滴 かん 水 チューブを 敷 く かん 水 と 施 肥 の 自 動 化 施 肥 を 液 肥 で 管 理 できる 効 率 的 に 施 肥 管 理 が 可 能 液 肥 混 入 機 ( 約 15 万 円 /10a) コントローラー( 約 10 万 円 /10a) 原 図 近 中 四 農 研 機 構 原 図 近 中 四 農 研 機 構 マルドリ 方 式 の 全 体 図 マルチ, 点 滴 かん 水 設 備 ( 約 25 万 円 /10a)
はれひめ での マルドリ の 効 果 と 活 用 方 法 マルドリ 方 式 による 秋 冬 期 および3 月 下 旬 からの 点 滴 かん 水 施 肥 により 肥 料 成 分 を4 割 減 らしても 十 分 な 葉 中 の 窒 素 濃 度 を 維 持 でき 充 実 した 新 梢 が 発 生 し 着 果 が 安 定 します 1 時 期 別 収 穫 量 収 量 1(kg/10a) 2 葉 中 の 窒 素 濃 度 の 推 移 窒 素 含 有 率 ( マルドリ 方 式 区 は 着 色 が 良 いため 収 穫 時 期 が 早 く 収 量 が 多 い 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 マルドリ 方 式 区 は 少 ない 施 肥 量 で 葉 の 窒 素 含 有 率 を 維 持 3.40 3.20 3.00 2.80 2.60 マルドリ 方 式 区 慣 行 区 マルドリ 方 式 区 慣 行 区 12 月 10 日 12 月 12 日 1 月 4 日 1 月 7 日 液 肥 施 用 ( 慣 行 区 の6 割 の 成 分 量 ) 粒 状 肥 料 施 用 着 色 が 早 い マルドリ 方 式 区 慣 行 区 撮 影 11 月 28 日 3 翌 年 の 着 果 マルドリ 方 式 区 は 充 実 した 新 梢 が 発 生 し 着 果 量 が 安 定 翌 年 の 着 果 量 新 梢 長 4 新 梢 と 細 根 の 状 況 新 梢 生 理 落 果 後 着 果 量 (1 少 -5 多 ) マルドリ 方 式 区 は 充 実 した 新 梢 と 細 根 が 発 生 残 存 果 率 直 果 (%) 有 葉 果 (%) 新 梢 長 (cm) マルドリ 方 式 区 3.2 4.7 38.2 9.1 慣 行 区 1.3 4.5 9.6 5.6 有 意 性 ** n.s. * * 残 存 果 率 = 生 理 落 果 後 生 理 落 花 前 100 有 意 性 :t 検 定 (*5% **1%) 細 根 細 根 がいっぱい %) 2.40 2.20 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 葉 中 の 窒 素 含 率 の 推 移 (2012-2013) マルドリ 方 式 区 慣 行 区 マルドリ 方 式 区 慣 行 区
カンキツ 有 機 栽 培 における 銅 水 和 剤 並 びに 石 灰 硫 黄 合 剤 の 体 系 散 布 による 品 質 向 上 有 機 栽 培 で 使 用 できる 銅 水 和 剤 (ICボルドー66D)の 散 布 は ミカンサビダニによる 被 害 を 増 加 させる 傾 向 がある このため 同 じく 有 機 栽 培 で 使 用 できる 石 灰 硫 黄 合 剤 を 組 み 込 んだ 体 系 によるミカンサビ ダニ 抑 制 効 果 および 収 穫 果 実 の 品 質 への 影 響 を 検 討 した 試 験 区 の 内 容 ( 宮 川 早 生 ) 試 験 区 発 芽 前 (3/22) ミカンサビダニ 被 害 果 新 梢 初 期 (4/19) 落 弁 期 (5/16) 100 80 6 月 上 旬 (6/6) 7 月 上 旬 (7/5) 8 月 下 旬 (8/23) 単 独 区 体 系 1 区 体 系 2 区 無 散 布 - - - - - - 1) :ICボルドー66D(3/22:40 倍 4/19~7/5(80 倍 ) 8/23(200 倍 ) 2) : 石 灰 硫 黄 合 剤 (100 倍 ) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 図 果 実 品 質 に 及 ぼす 影 響 被 害 果 率 % 60 40 20 20% 10% 0% 単 独 区 体 系 1 区 体 系 2 区 無 散 布 0 単 独 区 体 系 1 区 体 系 2 区 無 散 布 1 級 2 級 その 他 出 荷 不 可 図 ミカンサビダニによる 被 害 果 の 発 生 ( 果 実 品 質 ( 出 荷 基 準 の 区 分 )) 銅 水 和 剤 と 石 灰 硫 黄 合 剤 の 体 系 散 布 によりミカンサビダニの 被 害 果 実 が 減 少 し かつ 果 実 品 質 も 向 上 した なお これらの 体 系 では 黒 点 病 並 びにそうか 病 に 対 する 効 果 は ほぼ 同 等 であった
キウイフルーツかいよう 病 の 防 除 対 策 は 収 穫 後 からが 重 要 キウイフルーツかいよう 病 の 発 生 圃 場 は 増 加 傾 向 にあり 本 病 に 弱 い 品 種 では 感 染 後 早 い 時 期 に 枯 死 するなど 被 害 が 拡 大 している 本 病 の 対 策 は 発 病 樹 の 早 期 発 見 伐 採 であるが 今 後 周 辺 圃 場 ( 樹 )への 感 染 拡 大 を 抑 えるた め 主 要 な 感 染 時 期 である 収 穫 後 からの 銅 水 和 剤 の 発 病 抑 制 効 果 を 検 討 した 30 発 病 葉 率 (%) 25 20 15 10 銅 剤 枝 への 感 染 抑 制 発 病 感 染 抑 制 枝 から 菌 の 漏 出 (2 月 ) 5 0 ICボルドー66D 50 倍 コサイドボルドー 500 倍 無 散 布 ICボルド-66D(50 倍 ) 散 布 の 発 病 抑 制 効 果 ( 散 布 月 日 :12/1 1/14 2/15 3/11 調 査 :6/3) 新 葉 での 発 病 (5 月 上 旬 ) ICボルドー66D(50 倍 )を 収 穫 後 ~ 発 芽 前 までに 定 期 的 に 散 布 することは 感 染 抑 制 効 果 が 高 いことから 発 病 園 地 および 周 辺 園 地 では 必 要 (なお 50 倍 の 収 穫 後 からの 使 用 はH26 春 に 適 用 拡 大 予 定 )
キウイフルーツ 根 腐 病 菌 の 生 息 域 キウイフルーツ 根 腐 病 はPythium vexznsとp.helicoidesを 病 原 菌 とし 根 腐 症 状 を 呈 する 病 害 で 症 状 が 進 むと 枯 死 に 至 ため 早 急 な 対 応 が 必 要 である 耕 種 的 防 除 として 客 土 の 効 果 が 期 待 されるため 土 壌 中 の 菌 の 生 息 域 について 検 討 を 行 った 皮 層 組 織 の 軟 腐 症 状 発 症 苗 根 部 罹 患 境 界 組 織 の 褐 変 症 状 切 断 面 の 症 状 1m 1m 罹 病 樹 の 土 壌 中 には 主 幹 から 半 径 1m 深 さ30 cmの 範 囲 を 中 心 に 病 原 菌 が 分 布 することが 明 らか となった 30cm 罹 病 樹 の 改 植 の 際 その 範 囲 の 土 壌 を 入 れ 替 え 病 原 菌 の 動 向 を 調 査 中 病 原 菌 の 生 息 範 囲
キウイフルーツの 新 しい 台 木 シマサルナシ 根 腐 病 発 生 園 で 威 力 を 発 揮 する! キウイフルーツ 根 腐 病 シマサルナシ 台 木 試 験 ( 途 中 経 過 ) 根 腐 病 による 立 枯 症 状 (Hort16A) キウイフルーツ 根 腐 病 は ピシウム 菌 が 引 き 起 こす 土 壌 病 害 です 感 染 樹 の 根 は 軟 腐 状 態 となり 吸 水 が 制 限 されるため 写 真 のような 立 枯 症 状 を 引 き 起 こします 台 木 の 違 いが Hort16A の 初 期 生 育 に 及 ぼす 影 響 (2012 年 ) 試 験 区 台 木 幹 周 (cm) 穂 木 幹 周 (cm) 総 新 梢 長 (cm) 根 腐 病 感 染 の 有 無 シマサルナシ 11.2 6.0 2,420 無 慣 行 9.8 6.6 1,538 有 定 植 2 年 目 の 生 育 状 況 慣 行 台 木 は ヘイワード 挿 木 シマサルナシ(Actinidia.rufa) シマサルナシはキウイフルーツ と 同 じマタタビ 属 の 植 物 で 温 暖 な 西 日 本 の 沿 岸 部 に 自 生 してい ます 果 樹 研 究 センターでは 根 腐 病 に 強 いキウイフルーツの 台 木 とし て シマサルナシ を 選 抜 し その 実 用 化 試 験 に 取 り 組 んでいます シマサルナシ 台 木 Hort16A 慣 行 台 木 Hort16A Hort16A (ゴールドキウイ)の 場 合 では 慣 行 台 木 では 根 腐 病 への 感 染 が 認 められ 新 梢 生 育 が 劣 っているのに 対 し シマサルナシ 台 木 では 根 腐 病 への 感 染 は 認 められ ず 健 全 に 生 育 しています 今 後 は 収 量 性 果 実 品 質 を 比 較 し シマサルナシ 台 木 の 有 効 性 を 確 認 します
キウイフルーツすす 斑 病 の 防 除 対 策 キウイフルーツすす 斑 病 は ヘイワード ホート16A 等 の 主 要 な 品 種 に 発 病 が 確 認 されており 徐 々 発 生 が 拡 大 している 薬 剤 防 除 ではベンレート 水 和 剤 とストロビードライフロアブルの 効 果 が 認 められているため さらに 防 除 時 期 について 検 討 した 7~8 月 葉 裏 のすす 状 病 斑 ( 紅 妃 ) 果 実 では 貯 蔵 後 も さらに 発 病 する 9 月 ~ 貯 蔵 後 25.0 20.0 発 病 果 15.0 率 ( 10.0 % ) 5.0 ベンレート 水 和 剤 の 散 布 時 期 による 効 果 の 比 較 ( 紅 妃 ) 散 布 間 隔 を2ヶ 月 開 けると 効 果 が 落 ちる 0.0 6 月 7 月 7 月 8 月 6 月 8 月 無 散 布 貯 蔵 果 実 ( 貯 蔵 開 始 :9 月 24 日 調 査 1 月 24 日 ) すす 状 病 斑 凹 状 病 斑 凹 状 病 斑 キウイフルーツすす 斑 病 は7 月 上 旬 以 降 に 葉 や 果 実 にすす 状 の 病 斑 を 作 り その 後 果 実 では 凹 状 の 病 斑 となる ベンレート 水 和 剤 2,000 倍 およびストロビードライフロアブル 2,000 倍 で6~8 月 の 間 に1か 月 間 隔 で2 回 散 布 する
イセリヤカイカ ラムシの 生 態 と 防 除 イセリヤカイガラムシは 明 治 時 代 に 海 外 から 侵 入 した 害 虫 で カンキツ 地 帯 に 広 く 分 布 した その 後 有 力 な 天 敵 であるベダリアテントウが 導 入 され 多 発 することは 少 なくなっていた しかし 近 年 使 用 薬 剤 の 変 遷 等 により 本 種 の 多 発 による すす 病 発 生 園 が 増 加 している 生 態 雌 成 虫 は4~6mmで 体 の 後 方 に 白 い 大 きな 卵 のうを 伴 う カンキツのほかナシ ナンテンなどの 樹 木 マメ 科 植 物 など 寄 生 範 囲 は 広 い 越 冬 は 主 に 幼 虫 で 行 われ 幼 虫 の 主 な 発 生 は 第 1 世 代 が5 月 下 旬 ~6 月 中 旬 第 2 世 代 が8 月 中 旬 ~9 月 第 3 世 代 が10 月 ~11 月 である 防 除 防 除 は 第 1 2 世 代 幼 虫 発 生 期 に 重 点 をおく 薬 剤 には 比 較 的 弱 く 特 に 有 機 リン 系 やカーハ メート 系 薬 剤 ( 図 1の 青 色 棒 ク ラフ)の 効 果 が 高 い 葉 や 新 梢 の 他 主 幹 部 にも 多 く 寄 生 するため 虫 体 に 薬 液 が 付 着 す るよう 丁 寧 に 散 布 する 被 害 は 吸 汁 による 生 育 抑 制 のほか 虫 体 から 発 せられた 甘 露 による すす 病 がある 写 真 1 雌 成 虫 写 真 2 1 齢 幼 虫 写 真 3 主 幹 部 への 寄 生 写 真 4 排 出 した 甘 露
ヘ タ リアテントウの 生 態 と 薬 剤 の 影 響 イセリヤカイガラムシの 導 入 天 敵 であるベダリアテントウは 非 常 に 有 効 であるが 他 の 害 虫 を 目 的 とした 防 除 などによりその 効 果 を 発 揮 できない 場 合 が 多 い 写 真 1 イセリヤカイカ ラムシを 捕 食 する ヘ タ リアテントウ 成 虫 写 真 3 イセリヤカイカ ラムシ( 左 )と ヘ タ リアテントウ 老 齢 幼 虫 ( 右 ) 写 真 2 ヘ タ リアテントウ 若 齢 幼 虫 写 真 4 ヘ タ リアテントウ 蛹 ヘ タ リアテントウ 成 虫 は5mm 程 度 で 翅 に 黒 色 の5つの 斑 紋 が ある 条 件 が 良 ければ 年 間 8 回 程 度 発 生 し 1 頭 が 一 生 に 300~400 頭 のイセリアカイカ ラムシを 捕 食 する この 発 生 回 数 や 捕 食 量 が 多 いことから 短 期 間 でイセリヤカイカ ラムシを 駆 逐 する ヘ タ リアテントウは4 5 月 及 び10 月 以 降 に 活 動 が 盛 んなた め イセリヤカイカ ラムシ 発 生 園 で 本 種 を 確 認 した 場 合 は 影 響 の 大 きい 薬 剤 ( 表 1の 朱 字 )の 散 布 を 控 える 表 1 ベタ リアテントウに 対 する 各 種 薬 剤 の 影 響 (2013 年 愛 媛 果 研 セ) 剤 形 薬 剤 名 補 正 死 亡 率 供 試 成 虫 幼 虫 倍 率 5 日 後 1 日 後 12 日 後 蛹 化 率 羽 化 率 有 機 リン スフ ラサイト 乳 剤 40 1500 100 100-0 - 系 シ メトエート 乳 剤 1000 100 40 60 30 30 タ ース ハ ン 乳 剤 40 1000 100 30 60 40 40 カーハ メー オリオン 水 和 剤 40 1000 100 70 100 0 - ト 系 ラーヒ ンフロアフ ル 800 90 50 60 40 40 ネオニコチノ アト マイヤーフロアフ ル 4000 100 100-0 - イト 系 モスヒ ラン 顆 粒 水 溶 剤 4000 100 100-0 - スタークル 顆 粒 水 溶 剤 2000 100 30 100 0 - タ ントツ 水 溶 剤 4000 100 60 100 0 - 合 成 ヒ レ ロテ ィー 乳 剤 2000 100 90 100 0 - スロイト 系 テルスターフロアフ ル 3000 100 30 100 0 - IGR 系 アフ ロート 水 和 剤 1000 30 20 100 0 - マッチ 乳 剤 3000 33 10 10 90 90 その 他 ハチハチフロアフ ル 2000 100 100-0 - スヒ ノエースフロアフ ル 6000 70 10 50 50 40 コテツフロアフ ル 4000 20 0 0 100 100 コルト 顆 粒 水 和 剤 4000 30 0 0 100 90 キラッフ フロアフ ル 2000 40 0 0 100 100 殺 タ ニ 剤 タ ニエモンフロアフ ル 4000 20 0 0 100 100 スターマイトフロアフ ル 3000 30 0 0 100 100 タ ニサラハ フロアフ ル 2000 30 0 0 100 100 タ ニカット 乳 剤 20 1000 60 0 30 70 70 タ ニトロンフロアフ ル 1000 80 10 40 60 60 イオウフロアフ ル 400 60 20 30 60 60 殺 菌 剤 シ マンタ イセン 水 和 剤 600 20 0 0 100 100 Mタ イファー 水 和 剤 600 50 0 0 100 100 ストロヒ ート ライフロアフ ル 2000 20 0 0 100 100 テ ランフロアフ ル 1000 40 0 0 100 100 キノント ー 水 和 剤 80 800 40 20 20 80 80 フロンサイト SC 2000 40 0 0 100 100 コサイト 3000 2000 80 0 0 100 100 注 1) 供 試 虫 : 成 虫 は 果 樹 セ 内 の 自 然 発 生 個 体 を 幼 虫 は 室 内 増 殖 した 個 体 ( 若 ~ 中 齢 )を 使 用 各 10 頭 (マッチ 乳 剤 の 成 虫 は9 頭 ) 注 2) 試 験 法 : 各 薬 剤 に10 秒 間 浸 積 処 理 し 風 乾 後 餌 としてイセリアカイカ ラを 与 え25 で 管 理 注 3) 朱 字 : 影 響 大 黒 字 : 影 響 弱 青 字 : 影 響 無 有 機 リン カーハ メート ネオニコチノイト 合 成 ヒ レ スロイト 系 等 の 薬 剤 はヘ タ リアテントウに 対 し 影 響 が 大 きい
ユズ 寄 生 性 ヤノネカイガラムシの 初 確 認 ユズは 抵 抗 性 を 有 するためヤノネカイガラムシが 正 常 に 発 育 できないとされていたが 昨 年 内 子 町 のユズ に 寄 生 する 本 種 が 初 確 認 された 今 後 発 生 地 域 の 拡 大 の 恐 れもあり 注 意 が 必 要 である 生 存 率 (%) 100 80 60 40 20 ユズ 果 実 被 害 100 80 60 40 20 ユズ 枝 枯 れ 被 害 寄 生 樹 種 ユズ サワー オレンジ 防 除 対 策 1 冬 期 のマシン 油 乳 剤 散 布 2 有 効 薬 剤 アプロード 水 和 剤 1,000 倍 スプラサイド 乳 剤 1,500 倍 3 適 期 防 除 第 1 世 代 が6 月 中 旬 頃 第 2 世 代 が8 月 下 旬 頃 4 天 敵 の 保 護 ユズ 園 でも 導 入 天 敵 (ヤノネツヤコバチ ヤノ ネキイロコバチ)の 寄 生 を 確 認 した( 表 1) これら 天 敵 保 護 のため 不 用 意 な 薬 剤 散 布 は 控 える 図 1 0 0 10 20 30 40 50 センター 内 みかん 寄 生 ヤノネカイガラムシ 個 体 群 0 0 10 20 30 40 50 現 地 ユズ 寄 生 ヤノネカイガラムシ 個 体 群 接 種 後 日 数 ( 日 ) 寄 生 樹 種 の 違 いがヤノネカイガラムシの 生 存 率 に 及 ぼす 影 響 表 1 ユズ 園 におけるヤノネカイガラムシ 生 存 率 と 天 敵 寄 生 状 況 採 集 場 所 ヤノネカイガラムシ 生 存 率 (%) ヤノネツヤコバチ 寄 生 率 (%) ヤノネキイロコバチ 寄 生 率 (%) 備 考 みかん 寄 生 個 体 群 はユズでは 全 く 発 育 しなかったが 現 地 ユズ 寄 生 個 体 群 は ユズとオレンジで 正 常 に 発 育 した( 図 1) 内 子 町 A 園 51.3 32.6 0.0 減 農 薬 園 内 子 町 B 園 68.8 19.6 0.0 減 農 薬 園 内 子 町 C 園 96.0 0.3 0.3 慣 行 防 除 園 注 ) 各 園 2013 年 1 月 30 日 採 集 1 月 31 日 調 査
クリタマバチの 被 害 と 導 入 天 敵 の 状 況 発 生 の 現 状 クリタマバチの 有 力 天 敵 としてチュウゴク オナガコバチが 導 入 されて 以 降 県 内 全 域 で 高 い 防 除 効 果 が 得 られていたが 近 年 は 天 敵 の 発 生 が 減 少 傾 向 にあり クリタマバチの 被 害 が 増 加 傾 向 にある( 図 1) 2013 年 2mm クリタマバチ 雌 成 虫 クリタマバチ 被 害 チュゴクオナガ コバチ 雌 成 虫 2mm 図 2 チュウゴクオナガコバチ 等 Torymus 属 寄 生 蜂 羽 化 消 長 (10 園 合 計 ) 防 除 対 策 1 天 敵 の 保 護 3 月 中 旬 から4 月 上 旬 にかけて 天 敵 寄 生 蜂 がクリ タマバチゴールから 羽 化 する( 図 2) このため こ の 時 期 まで 剪 定 枝 を 園 内 に 残 し 天 敵 を 保 護 する 2 耕 種 的 防 除 適 正 な 肥 培 管 理 と 縮 間 伐 や 剪 定 を 行 い 樹 勢 を 強 く 保 つ 図 1 クリタマバチ 被 害 芽 率 と 天 敵 羽 化 数 の 推 移 (10 園 平 均 ) 年 3 化 学 的 防 除 クリタマバチの 羽 化 時 期 の6 月 下 旬 ~7 月 上 旬 にア グロスリン 水 和 剤 1,000 倍 アディオン 乳 剤 1,000 倍 な どを 散 布 する