那 覇 市 総 合 設 計 許 可 取 扱 要 綱 平 成 8 年 4 月 目 次 第 1 総 合 設 計 制 度 1. 総 合 設 計 制 度 の 目 的 2. 許 可 取 扱 要 綱 の 制 定 第 2 総 合 設 計 許 可 取 扱 要 綱 1. 基 本 目 標 2. 運 用 に 当 たっての 基 本 姿 勢 第 3 技 術 基 準 1. 用 語 の 定 義 2. 基 本 要 件 (1) 法 令 要 件 1 敷 地 面 積 の 規 模 2 敷 地 内 の 絶 対 空 地 率 (2) 付 加 要 件 1 前 面 道 路 の 幅 員 及 び 敷 地 の 接 道 長 2 有 効 公 開 空 地 率 の 最 低 限 度 3 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 の 設 置 4 主 要 な 道 路 からの 建 築 物 の (3) 公 開 空 地 (4) 公 開 空 地 の 有 効 面 積 の 算 定 (5) 敷 地 内 に 計 画 道 路 がある 場 合 (6) 公 開 空 地 である 旨 の 標 示 と 誓 約 書 の 提 出 3. 環 境 要 件 (1) 容 積 の 割 増 (2) 共 同 住 宅 の 容 積 の 割 増 (3) 道 路 斜 線 制 限 等 に 関 する 緩 和 (4) 建 築 物 の 敷 地 が 斜 線 制 限 等 の 高 さの 制 限 の 異 なる 地 域 又 は 区 域 の 内 外 にわたる 場 合 の 措 置 補 則 付 則
第 1 総 合 設 計 制 度 1. 総 合 設 計 制 度 の 目 的 総 合 設 計 制 度 は 建 築 基 準 法 第 59 条 の2に 根 拠 を 置 く 例 外 規 定 として 特 定 行 政 庁 ( 市 長 )の 許 可 により 同 法 による 一 部 の 規 制 が 緩 和 されるものである 本 制 度 は 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 良 好 な 建 築 計 画 について 建 築 基 準 法 上 の 容 積 率 及 び 形 態 制 限 等 ( 道 路 斜 線 隣 地 斜 線 )の 緩 和 を 認 め るというもので 昭 和 45 年 に 建 築 基 準 法 の 一 般 規 制 の 例 外 規 定 として 制 度 化 された この 制 度 を 活 用 することによって 建 築 物 相 互 間 に 小 広 場 小 公 園 等 の 良 好 な 都 市 空 間 の 創 出 を 図 り 長 期 的 な 都 市 資 産 としての 建 築 群 となるように 個 々の 建 築 物 を 誘 導 す るという 快 適 な 都 市 環 境 形 成 への 積 極 的 な 意 義 をもつものである 建 築 基 準 法 は 一 般 に 普 及 し 安 定 した 建 築 技 術 による ほぼ 形 態 の 統 一 された 建 築 物 の 姿 を 前 提 として 構 成 されており このため 一 般 規 制 は 仕 様 書 型 の 基 準 となって いる しかし 建 築 技 術 の 進 歩 市 街 地 の 環 境 条 件 の 変 化 及 び 狭 小 敷 地 の 共 同 化 による 高 度 利 用 などにより 建 築 物 の 高 層 化 及 びその 配 置 等 に 新 たな 可 能 性 が 生 まれてきてお り このような 新 しい 条 件 の 下 では 設 計 の 自 由 度 を 確 保 すると 同 時 に 社 旗 変 化 の 要 求 に 応 える 建 築 物 の 可 能 性 を 引 き 出 させる 補 助 制 度 が 必 要 になってきている 総 合 設 計 制 度 は これら 都 市 の 環 境 条 件 の 変 化 に 適 応 したまちづくりの 手 法 であり 良 好 な 都 市 環 境 の 創 出 を 図 ろうとする 場 合 これが 建 築 基 準 法 の 一 般 規 制 に 適 合 しないものであって も 建 築 計 画 の 総 合 的 効 果 が 良 好 な 都 市 空 間 を 創 造 すると 同 時 に 都 市 にアメニティ( 快 適 性 )を 生 みだすと 予 想 されるものについて 建 築 許 可 の 積 極 的 対 応 をなし 推 奨 しよ うとするものである 2. 許 可 取 扱 要 綱 の 制 定 建 築 基 準 法 第 59 条 の2( 総 合 設 計 制 度 )の 運 用 については 次 に 掲 げる 通 達 がある (1) 総 合 設 計 に 係 る 許 可 準 則 について ( 昭 和 46 年 9 月 1 日 付 け 住 街 発 第 48 号 ) (2) 総 合 設 計 許 可 準 則 ( 昭 和 58 年 2 月 7 日 改 正 住 街 発 第 12 号 ) (3) 総 合 設 計 に 係 る 許 可 準 則 の 改 正 について ( 昭 和 61 年 12 月 27 日 付 け 住 街 発 第 93 号 ) (4) 総 合 設 計 許 可 準 則 に 関 する 技 術 基 準 について ( 昭 和 61 年 12 月 27 日 付 け 住 街 発 第 94 号 ) (5) 総 合 設 計 許 可 準 則 に 関 する 技 術 基 準 の 一 部 改 正 について ( 平 成 2 年 7 月 3 日 付 け 住 街 発 第 100 号 ) (6) 総 合 設 計 許 可 準 則 の 一 部 改 正 について ( 平 成 2 年 11 月 26 日 付 け 住 街 発 第 148 号 ) (7) 総 合 設 計 許 可 準 則 に 関 する 技 術 基 準 の 一 部 改 正 について ( 平 成 2 年 11 月 26 日 付 け 住 街 発 第 149 号 ) (8) 総 合 設 計 許 可 準 則 の 一 部 改 正 について ( 平 成 7 年 7 月 17 日 付 け 住 街 発 第 71 号 ) (9) 総 合 設 計 許 可 準 則 に 関 する 技 術 基 準 の 一 部 改 正 について ( 平 成 7 年 7 月 17 日 付 け 住 街 発 第 72 号 )
本 要 綱 は これらの 通 達 を 基 に 本 市 における 総 合 設 計 に 係 る 許 可 の 取 扱 い 基 準 を 定 め たものである 第 2 総 合 設 計 許 可 取 扱 要 綱 1. 基 本 目 標 本 要 綱 を 制 定 するに 際 しての 基 本 目 標 は 次 のとおりである (1) 市 街 地 における 公 共 空 地 を 設 けることをたすける (2) 建 築 物 の 設 計 の 自 由 度 を 増 し 新 たな 可 能 性 の 追 求 をたすける (3) 大 規 模 建 築 大 規 模 開 発 の 有 利 性 を 助 長 し 零 細 土 地 を 総 合 して 計 画 すること を 奨 励 する 本 市 における 建 築 活 動 の 実 態 及 び 市 街 地 の 現 況 に 鑑 み 単 に 個 々の 建 築 物 の 整 備 の みでなく 周 辺 地 域 の 生 活 環 境 の 向 上 に 資 する 建 築 計 画 を 誘 導 推 進 する この 目 標 実 現 のために (1)については 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 の 設 置 に 重 点 を 置 く 歩 行 者 のための 空 間 づくり (2)については 形 態 制 限 により 不 整 形 な 建 築 物 とな るものを 街 路 景 観 の 立 場 で 整 える (3)については 都 市 における 共 同 開 発 の 有 利 性 をうながし 周 辺 地 域 の 建 築 物 や 広 場 ( 公 園 道 路 等 )と 一 体 的 な 建 築 計 画 を 誘 導 し 快 適 な 都 市 空 間 を 創 り 出 す 2. 運 用 に 当 たっての 基 本 姿 勢 本 要 綱 は 沖 縄 の 地 域 性 及 び 本 市 の 特 殊 性 に 鑑 み 建 築 基 準 法 第 59 条 の2の 建 築 許 可 に 係 る 計 画 の 許 可 要 件 を 示 したものである 市 街 地 環 境 の 整 備 改 善 に 資 する 度 合 いを 建 築 計 画 の 形 状 又 は 数 値 数 式 によって 一 律 に 評 価 することは 困 難 であるが 計 画 の 基 本 となる 要 件 のうちで 定 量 化 できる 部 分 は できるだけその 基 準 化 を 図 った 具 体 的 な 審 査 は 本 要 綱 に 定 める 第 3の 技 術 基 準 により 行 うが 建 築 計 画 の 評 価 が その 場 所 や 公 開 空 地 の 計 画 位 置 によって 異 なるため 市 街 地 環 境 の 整 備 改 善 への 貢 献 度 といった 総 合 的 な 評 価 は 建 築 審 査 会 の 同 意 をもって 判 断 するものである 第 3 技 術 基 準 技 術 基 準 は 法 及 び 政 令 に 定 める 有 効 な 都 市 空 間 の 確 保 を 基 調 とし 本 制 度 の 適 用 対 象 となるための 基 本 要 件 と 緩 和 基 準 を 数 値 数 式 で 示 した 環 境 要 件 により 構 成 する 1. 用 語 の 定 義 この 要 綱 で 用 いる 用 語 の 定 義 は 次 のとおりとする (1) 法 建 築 基 準 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 201 号 ) (2) 政 令 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 昭 和 25 年 政 令 第 338 号 ) (3) 細 則 建 築 基 準 法 施 行 細 則 ( 昭 和 54 年 那 覇 市 規 則 第 20 号 ) (4) 計 画 建 築 物 総 合 設 計 制 度 の 適 用 を 受 ける 建 築 物 (5) 基 準 容 積 率 法 第 52 条 第 1 項 から 第 5 項 までの 規 定 による 容 積 率 (6) 基 準 建 ぺい 率 法 第 53 条 の 規 定 による 建 ぺい 率 (7) 公 開 空 地 第 3の2の(3)に 定 める 基 準 に 適 合 する 開 放 空 間 (8) 有 効 係 数 第 3の2の(4)に 定 める 公 開 空 地 の 位 置 形 状 及 び 道 路 面 からの 高 低 差 等 によって その 公 開 性 を 判 定 する 係 数 (9) 有 効 公 開 空 地 面 積 公 開 空 地 面 積 に 有 効 係 数 を 乗 じた 面 積
2. 基 本 要 件 (1) 法 令 要 件 1 敷 地 面 積 の 規 模 敷 地 面 積 の 規 模 は 表 2-1に 掲 げる 数 値 以 上 であること 表 2-1 敷 地 面 積 の 規 模 ( 規 則 第 23 条 ) 用 途 地 域 敷 地 面 積 の 規 模 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 500m2 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 注 敷 地 が 異 なる 用 途 地 域 の 内 外 にわたる 場 合 は 過 半 が 属 する 用 途 地 域 を 適 用 する 2 敷 地 内 の 絶 対 空 地 率 敷 地 の 絶 対 空 地 率 ( 敷 地 面 積 から 建 築 面 積 を 減 じた 敷 地 部 分 の 面 積 の 敷 地 面 積 に 対 する 割 合 )は 表 2-2の 各 欄 に 掲 げる 緩 和 事 項 に 応 じ 当 該 各 欄 に 掲 げる 式 によって 得 られる 値 以 上 とする 表 2-2 絶 対 空 地 率 緩 和 事 項 絶 対 空 地 率 容 積 率 制 限 の 緩 和 ( 政 令 136 条 第 1 項 ) 120%-C 斜 線 制 限 等 の 緩 和 ( 政 令 136 条 第 2 項 ) 115%-C C: 基 準 建 ぺい 率 (%) (2) 付 加 要 件 1 前 面 道 路 の 幅 員 及 び 敷 地 の 接 道 長 計 画 建 築 物 の 敷 地 は 表 2-3の 各 欄 に 掲 げる 用 途 地 域 に 応 じ 当 該 各 欄 に 掲 げる 数 値 以 上 の 幅 員 を 有 する 道 路 に 当 該 敷 地 境 界 線 の 周 長 の6 分 の1 以 上 接 するものであること ただし 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 にある 計 画 建 築 物 の 敷 地 が 幅 員 6メートル 以 上 の 道 路 に 当 該 敷 地 境 界 線 の 周 長 の4 分 の1 以 上 接 する 場 合 は この 限 りではない 表 2-3 前 面 道 路 の 幅 員 用 途 地 域 前 面 道 路 幅 員 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 6m 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 準 工 業 地 域
近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 工 業 地 域 8m 2 有 効 公 開 空 地 率 の 最 低 限 度 計 画 建 築 物 の 敷 地 内 における 有 効 公 開 空 地 率 ( 有 効 公 開 空 地 面 積 の 敷 地 面 積 に 対 する 割 合 )は 表 2-4の 各 欄 に 掲 げる 用 途 地 域 に 応 じ 当 該 各 欄 に 掲 げ る 式 によって 得 られる 値 以 上 とする 表 2-4 有 効 公 開 空 地 率 用 途 地 域 有 効 公 開 空 地 率 (S / A) 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 0.2+(1-C) 10/4.5 0.3 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 0.3+(1-C) 10/4.5 0.3 商 業 地 域 C: 基 準 建 ぺい 率 3 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 の 設 置 計 画 建 築 物 の 敷 地 内 には 原 則 として 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 を 既 存 道 路 と 同 一 レベルで 道 路 境 界 線 に 沿 って 連 続 して 設 けるものとする ただし 2 以 上 の 道 路 に 接 する 場 合 で 主 要 な 道 路 ( 歩 行 者 空 間 として 整 備 することが 望 ま しい 道 路 とする 4において 同 様 とする )のみに 公 開 空 地 の 設 置 が 望 ましい 計 画 にあっては この 限 りでない 4 主 要 な 道 路 からの 建 築 物 の 後 退 計 画 建 築 物 の 各 部 分 は 主 要 な 道 路 境 界 線 から 当 該 計 画 建 築 物 の 高 さの メートルの 数 値 の 平 方 根 の2 分 の1 以 上 後 退 するものとする ただし 壁 面 を 揃 えることが 望 ましい 地 域 地 区 及 び 建 築 計 画 にあっては この 限 りでない (3) 公 開 空 地 公 開 空 地 とは 次 の1から6までのすべてに 該 当 する 敷 地 内 の 空 地 又 は 空 地 の 部 分 ( 当 該 空 地 内 に 設 けられた 植 込 み 芝 生 池 等 当 該 空 地 の 環 境 の 向 上 に 寄 与 するものを 含 む )をいう 公 開 空 地 は 計 画 建 築 物 の 敷 地 内 に 設 けることを 原 則 とするが 次 の1から6ま でのすべてに 該 当 する 公 開 空 地 と 同 等 又 はそれ 以 上 の 公 開 性 があると 認 められる 場 合 は 1から6までの 基 準 によって 敷 地 外 に 確 保 することができる なお 計 画 建 築 物 の 整 備 と 一 体 的 に 計 画 配 置 される 公 園 広 場 緑 地 等 の 空 地 で 事 業 者 の 無 償 譲 渡 又 は 無 償 貸 付 に 係 るものであって 都 市 計 画 決 定 され 又 は 地 方 公 共 団 体 により 管 理 され 1から6までのすべてに 該 当 するもの( 以 下 公 共 空 地 と いう )については 公 開 空 地 とみなす
1 歩 行 者 が 日 常 自 由 に 通 行 又 は 利 用 できるもの( 非 常 時 以 外 の 場 合 において 自 動 車 が 出 入 りする 敷 地 内 通 路 を 除 く )であること ただし 屋 内 に 設 けられる もの 等 で 市 長 が 認 めたものにあっては 深 夜 等 において 閉 鎖 することができ る 2 最 小 幅 が4メートル 以 上 であること ただし 道 路 に 沿 って 設 けられ かつ 道 路 と 一 体 として 利 用 可 能 な 公 開 空 地 においては 最 小 幅 が2メートル 以 上 ( 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 の 場 合 は 1.5メートル 以 上 )であること 又 敷 地 を 貫 通 して 道 路 公 園 等 を 相 互 に 有 効 に 連 絡 する 公 開 空 地 においては 最 小 幅 が2メートル 以 上 であること 3 公 開 空 地 全 周 の8 分 の1 以 上 が 道 路 に 接 していること ただし 動 線 上 無 理 の ない 通 り 抜 け 歩 道 を 設 けたもので 歩 行 者 の 出 入 りに 支 障 がない 場 合 は この 限 りでない 4 道 路 との 高 低 差 は 4メートル 以 内 であること ただし 駅 舎 のコンコース 横 断 歩 道 橋 等 に 連 絡 する 場 合 等 歩 行 者 の 利 便 に 供 する 場 合 は この 限 りでな い 5 階 段 及 び 斜 路 の 幅 は 2メートル 以 上 であること この 場 合 において 階 段 は けあげ15センチメートル 以 下 踏 面 30センチメートル 以 上 とし 斜 路 の 勾 配 は 10 分 の1 以 下 とすること 6 一 の 公 開 空 地 の 面 積 は 表 2-5の 各 欄 に 掲 げる 用 途 地 域 に 応 じ 当 該 各 欄 に 掲 げる 数 値 以 上 であること ただし 歩 行 者 の 利 用 しやすい 形 態 で 歩 道 の 用 に 供 する 公 開 空 地 にあっては この 限 りでない 表 2-5 公 開 空 地 の 面 積 用 途 地 域 面 積 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 100m2 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 50m2 商 業 地 域 (4) 公 開 空 地 の 有 効 面 積 の 算 定 1 公 開 空 地 の 有 効 面 積 ( 以 下 有 効 公 開 空 地 面 積 という )は 次 に 掲 げる 区 分 に 従 い 当 該 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 の 面 積 にⅠからⅣまでに 掲 げる 有 効 係 数 を 乗 じたものとする Ⅰ 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 及 び 通 り 抜 け 歩 道 の 用 に 供 する 公 開 空 地 (これらの 公 開 空 地 の 幅 が4メートルを 超 えるものにあっては 幅 が4メートル 以 内 の 部 分 に 限 る )にあっては 1.5 とする Ⅱ 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 の 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 で 天 空 へ 開 放 されて
いる 場 合 には 次 に 掲 げる 数 値 とする ただし 歩 道 との 段 差 がなく 歩 道 と 合 わせた 幅 員 が6メートル 以 上 であり かつ 隣 地 との 間 に 塀 等 の 空 地 を 妨 げる 計 画 のないものについてはそれぞれの 数 値 に 0.5 を 加 えた 数 値 とする イ 道 路 境 界 線 からの 距 離 1.5 メートル 以 上 2.0 メートル 未 満 1.5 ロ 道 路 境 界 線 からの 距 離 2.0 メートル 以 上 3.0 メートル 未 満 1.7 ハ 道 路 境 界 線 からの 距 離 3.0 メートル 以 上 4.0 メートル 未 満 2.0 Ⅲ 面 積 が400 平 方 メートル 以 上 で 幅 員 6メートル 以 上 の 道 路 に 接 する 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 (Ⅰ 及 びⅡに 該 当 するものを 除 く )にあっては 1.2 とする ただし 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 の 場 合 においては 1.4 とす る Ⅳ 面 積 が200 平 方 メートル 以 上 400メートル 未 満 で 幅 員 6メートル 以 上 の 道 路 に 接 する 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 (Ⅰ 及 びⅡに 該 当 するもの を 除 く )にあっては 1.1 とする ただし 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 の 場 合 においては 1.3 とする Ⅴ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 及 びⅣ 以 外 の 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 にあっては 1.0 とす る 2 次 に 掲 げるものの 有 効 公 開 空 地 面 積 は 当 該 公 開 空 地 又 は 空 地 の 部 分 の 面 積 に 1に 規 定 する 係 数 を 乗 じたものに 次 に 掲 げる 区 分 に 従 いⅠからⅢまでに 掲 げ る 有 効 係 数 を 乗 じたものとする Ⅰ 公 開 空 地 の 地 盤 ( 公 開 空 地 が 建 築 物 の 屋 上 である 場 合 には その 屋 上 面 ) が 当 該 公 開 空 地 の 接 している 道 路 面 と 高 低 差 のある 場 合 は 高 低 差 に 応 じ て 次 に 掲 げる 数 値 とする ただし 駅 舎 の 高 架 コンコース 横 断 歩 道 橋 等 に 連 絡 する 目 的 で 歩 行 者 の 通 行 等 の 利 便 に 供 する 部 分 の 有 効 係 数 は 高 低 差 に 関 係 なく 1.5 とする イ 道 路 との 高 低 差 0.1 メートル 以 上 0.3 メートル 未 満 0.9 ロ 道 路 との 高 低 差 0.3 メートル 以 上 0.8 メートル 未 満 0.8 ハ 道 路 との 高 低 差 0.8 メートル 以 上 1.5 メートル 未 満 0.7 ニ 道 路 との 高 低 差 1.5 メートル 以 上 3.0 メートル 未 満 0.6 ホ 道 路 との 高 低 差 3.0 メートル 以 上 4.0 メートル 以 内 0.5 Ⅱ ピロティ アーケード 等 の 建 築 物 又 は 建 築 物 の 部 分 ( 以 下 ピロティ 等 という )によっておおわれた 公 開 空 地 にあっては はり 下 (はりがない 場 合 は 床 板 下 以 下 同 じ )の 高 さ 及 び 奥 行 きに 応 じて 次 に 掲 げる 数 値 とする イ はり 下 5メートル 以 上 で かつ 奥 行 きが 当 該 高 さの2 倍 以 内 の 部 分 a 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 0.9 b 上 記 以 外 0.7 ロ はり 下 2.5 メートル 以 上 5メートル 未 満 で かつ 奥 行 きが 当 該 高 さの 2 倍 以 内 の 部 分 a 道 路 に 沿 った 公 開 空 地 0.7 b 上 記 以 外 0.5 ハ はり 下 5メートル 以 上 で かつ 奥 行 きが 当 該 高 さの2 倍 を 越 える 部 分 0.5
ニ はり 下 2.5 メートル 以 上 5メートル 未 満 で かつ 奥 行 きが 当 該 高 さの 2 倍 を 超 える 部 分 0.3 Ⅲ 道 路 からの 見 通 しが 隣 地 又 は 計 画 建 築 物 によって 妨 げられる 部 分 にあっ ては 0.5 とする 3 隣 接 する 敷 地 において 一 体 的 に 計 画 された 公 開 空 地 については 全 体 を 一 の 公 開 空 地 とみなして 1 及 び2の 規 定 中 当 該 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 の 面 積 とあるのは 当 該 空 地 内 の 当 該 公 開 空 地 又 は 公 開 空 地 の 部 分 の 面 積 とす る (5) 敷 地 内 に 計 画 道 路 がある 場 合 敷 地 内 に 計 画 道 路 がある 場 合 の 本 制 度 の 適 用 にあたっては 計 画 道 路 部 分 の 面 積 を 除 外 してもすべてこの 要 綱 に 定 める 技 術 基 準 に 適 合 するものであること (6) 公 開 空 地 である 旨 の 標 示 と 誓 約 書 の 提 出 1 建 築 主 は 公 開 空 地 の 見 やすい 場 所 に 当 該 公 開 空 地 が 法 に 基 づいて 設 けられ たものである 旨 ( 細 則 第 7 条 第 2 項 第 2 号 に 規 定 する 公 開 空 地 の 標 示 書 )を 標 示 すること 2 建 築 主 は 公 開 空 地 の 設 置 に 当 たって 空 地 を 一 般 公 開 の 用 に 供 するとともに 当 該 空 地 の 維 持 管 理 を 適 切 に 行 うことについて 誓 約 書 ( 細 則 第 7 条 第 2 項 第 2 号 に 規 定 する 公 開 空 地 設 置 に 関 する 誓 約 書 )を 提 出 すること 3. 環 境 要 件 (1) 容 積 の 割 増 法 第 52 条 第 1 項 から 第 5 項 までの 規 定 に 係 る 法 第 59 条 の2 第 1 項 の 許 可 に よる 容 積 の 割 増 に 当 たって 計 画 建 築 物 の 延 べ 面 積 は 基 準 容 積 率 に 従 い 次 に 掲 げる 式 によって 得 られる 面 積 以 下 とすること V = A v { 1+( S/A - 0.1 ) Ki } ただし 割 増 後 の 延 べ 面 積 V は 表 3-1に 掲 げるものを 限 度 とする 表 3-1 割 増 後 の 延 べ 面 積 V の 限 度 A v 1.5 と A ( v + 20/10 ) のうちいずれか 小 さいもの A : 敷 地 面 積 ( 公 共 空 地 がある 場 合 はその 面 積 を 含 む ) S : 有 効 公 開 空 地 面 積 V : 割 増 後 の 延 べ 面 積 v : 基 準 容 積 率 Ki: 割 増 係 数 ( 表 3-2に 掲 げるものとする ) 表 3-2 割 増 係 数 (Ki) 1/3 +(9-v) 1/8 1/3 (2) 共 同 住 宅 の 容 積 の 割 増 良 好 な 市 街 地 住 宅 を 供 給 する 建 築 物 で 次 の1の 要 件 に 該 当 するものについては 容 積 の 割 増 に 当 たって 計 画 建 築 物 の 延 べ 面 積 は 基 準 容 積 率 に 従 い2に 掲 げる 式 によって 得 られる 面 積 以 下 とすること
1 要 件 Ⅰ 対 象 地 域 は 原 則 として 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 又 は 商 業 地 域 とする Ⅱ 住 宅 の 用 に 供 する 部 分 の 床 面 積 の 合 計 が 延 べ 面 積 の4 分 のⅠ 以 上 である ものであり それらの 住 戸 は 原 則 として 専 有 部 分 の 床 面 積 (バルコニー 部 分 の 面 積 を 除 く )が 沖 縄 振 興 開 発 金 融 公 庫 の 融 資 の 対 象 面 積 以 上 であるも のとする 2 容 積 の 割 増 V = A v {1+(S/A-0.1) Ki (3/4 a+1)} ただし 割 増 後 の 延 べ 面 積 V は 表 3-3に 掲 げるものを 限 度 とする 表 3-3 割 増 後 の 延 べ 面 積 V の 限 度 A v (a 3/8+3/2)と A { v +( a 15 + 20 )/10 } のうちいずれか 小 さいもの A S V v Ki は(1)の1に 定 めるところによる A: 建 築 物 における 住 宅 の 用 に 供 する 部 分 の 床 面 積 の 延 べ 面 積 に 対 する 割 合 (2/3 を 超 えるときは 2/3 とする ) (3) 道 路 斜 線 制 限 等 に 関 する 緩 和 法 第 56 条 第 1 項 第 1 号 ( 道 路 斜 線 制 限 ) 又 は 第 2 号 ( 隣 地 斜 線 制 限 )の 規 定 に 係 る 法 第 59 条 の2 第 1 項 の 許 可 を 受 けることができる 建 築 物 は 多 角 形 の 敷 地 の 各 辺 ( 各 辺 とは 敷 地 境 界 線 をいうが 多 角 形 ではない 敷 地 及 び 複 雑 な 形 状 の 多 角 形 の 敷 地 については それを 単 純 な 多 角 形 に 近 似 した 場 合 ( 図 1)の 各 辺 をい う 以 下 同 じ )において 次 の1から3までによって 算 定 した 立 面 投 影 面 積 の Si が Si 以 下 であること ただし 近 隣 商 業 地 域 及 び 商 業 地 域 においては 各 辺 に おける 立 面 投 影 面 積 の 全 体 比 較 方 式 (Si の 合 計 面 積 が Si の 合 計 面 積 以 下 であるこ と )を 適 用 するものとする 1 立 面 投 影 面 積 Si Si とは Oi(3によって 求 められる 点 )を 通 る 鉛 直 線 上 の 各 点 を 視 点 とし 計 画 建 築 物 の 各 部 分 を 各 辺 上 の 鉛 直 面 を 画 面 としたものに 水 平 方 向 に 投 影 させることによって 構 成 される 図 形 の 面 積 ( 図 2)をいう 2 立 面 投 影 面 積 Si Si とは 各 辺 において 法 第 56 条 第 1 項 第 1 号 第 2 号 及 び 第 2 項 の 規 定 によって 許 容 される 最 大 の 立 面 投 影 面 積 ( 図 2)をいう 3 視 点 Oi Oi とは 各 辺 についてその 中 点 から 次 に 掲 げる 区 分 に 従 い Ⅰ 又 はⅡに 掲 げる 距 離 だけ 外 側 にある 点 をいう Ⅰ 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 又 は 準 住 居 地 域 イ 道 路 に 接 する 各 辺 については 当 該 道 路 の 幅 員 に 法 第 56 条 第 2 項 の 規 定 による 当 該 建 築 物 の 後 退 距 離 ( 以 下 後 退 距 離 という )に 相 当 する 距 離 を 加 えた 距 離
ロ その 他 の 各 辺 については16メートルに 高 さが20メートルを 越 える 部 分 を 有 する 建 築 物 にあっては その 部 分 から 隣 地 境 界 線 までの 水 平 距 離 のうち 最 小 のものに 相 当 する 距 離 を 加 えた 距 離 Ⅱ 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 又 は 工 業 地 域 イ 道 路 に 接 する 各 辺 については 当 該 道 路 の 幅 員 に 後 退 距 離 に 相 当 する 距 離 を 加 えた 距 離 ロ その 他 の 各 辺 については12メートルに 高 さが31メートルを 越 える 部 分 を 有 する 建 築 物 にあっては その 部 分 から 隣 地 境 界 線 までの 水 平 距 離 のうち 最 小 のものに 相 当 する 距 離 を 加 えた 距 離 (4) 建 築 物 の 敷 地 が 斜 線 制 限 等 の 高 さの 制 限 の 異 なる 地 域 又 は 区 域 の 内 外 にわたる 場 合 の 措 置 1 敷 地 が 法 第 56 条 第 1 項 第 1 号 又 は 第 2 号 の 規 定 による 建 築 物 の 高 さの 制 限 が 異 なる 地 域 又 は 区 域 の 内 外 にわたる 建 築 物 に 対 する(3)の 規 定 の 適 用 にあ たって (3)の Si 及 び Oi は 次 のⅠ 及 びⅡによって 算 定 したものとする Ⅰ 立 面 投 影 面 積 Si Si とは 各 辺 において 法 第 56 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 2 号 の 規 定 によっ て 許 容 される 最 大 の 立 面 投 影 面 積 をいう Ⅱ 視 点 Oi Oi とは 各 辺 についてその 中 点 から 次 のイ 又 はロに 掲 げる 距 離 だけ 外 側 にある 点 をいう イ 道 路 に 接 する 各 辺 については 当 該 道 路 の 幅 員 は 後 退 距 離 に 相 当 する 距 離 を 加 えた 距 離 ロ その 他 の 各 辺 については 下 記 の 式 による 数 値 16 L1+A2 L2+A3 L3 L A2:16mに 高 さ20mを 超 える 部 分 を 有 する 建 築 物 にあっては その 部 分 から 隣 地 境 界 線 までの 水 平 線 までの 水 平 距 離 のうち 最 小 のも のに 相 当 する 距 離 を 加 えた 数 値 A3:12mに 高 さ31mを 超 える 部 分 を 有 する 建 築 物 にあっては その 部 分 から 隣 地 境 界 線 までの 水 平 距 離 のうち 最 小 のものに 相 当 する 距 離 を 加 えた 数 値 L1: 各 辺 のうち 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 に 存 する 部 分 の 長 さ L2: 各 辺 のうち 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 又 は 準 住 居 地 域 に 存 する 部 分 の 長 さ L3: 各 辺 のうち 非 住 居 系 に 存 する 部 分 の 長 さ L : 各 辺 の 長 さ(L=L1+L2+L3) 2 上 記 1の 判 定 方 式 のみでは 斜 線 制 限 等 の 高 さの 制 限 の 部 分 適 用 方 式 ( 建 築 物 の 各 部 分 の 高 さが 当 該 部 分 の 存 する 地 域 又 は 区 域 の 制 限 の 適 用 を 受 ける 方 式 を 言 う )が 十 分 に 反 映 されないことになり 敷 地 周 辺 の 環 境 にとって 不 適 当 で ある 場 合 には 適 切 な 措 置 を 講 ずるものとする
補 則 この 要 綱 の 実 施 に 関 して 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める 付 則 この 要 綱 は 昭 和 60 年 9 月 10 日 から 施 行 する 付 則 この 要 綱 は 昭 和 63 年 7 月 1 日 から 施 行 する 付 則 この 要 綱 は 平 成 8 年 4 月 1 日 から 施 行 する