若 者 にとっての 老 後 と 年 金 (2) 生 涯 収 支 シミュレーション 当 研 究 所 は 年 に1 度 2 3 代 の 若 者 を 対 象 に 定 量 調 査 を 実 施 している 本 稿 は 21 年 に 実 施 した 第 6 回 の 調 査 結 果 のうち 若 者 の 老 後 に 対 する 意 識 と 個 人 年 金 保 険 ( 定 額 個 人 年 金 保 険 および 変 額 個 人 年 金 保 険 かんぽ 生 命 の 年 金 保 険 を 含 む 以 下 個 人 年 金 )への 加 入 意 欲 などに 焦 点 をあてて 報 告 する( 紙 幅 等 の 都 合 により2 回 に 分 けて 報 告 本 稿 はその2 回 目 ) < 調 査 の 概 要 > (1) 調 査 時 期 :21 年 2 月 26 日 ~3 月 4 日 (2) 調 査 対 象 :2 3 代 の 男 女 ( 以 下 若 者 ) (3) 調 査 方 法 :Web 配 信 回 答 方 式 (インターネット リサーチ) (4) 抽 出 方 法 : マクロミルのモニターから 性 別 ならびに 独 身 既 婚 別 に 割 当 無 作 為 抽 出 (5) 有 効 回 答 数 :7,976 人 ( 独 身 4,12 人 既 婚 3,856 人 ) (6) 回 答 補 正 : 人 口 推 計 年 報 国 勢 調 査 を 用 いて 集 計 結 果 を 補 正 (ウェイト バック) Ⅰ はじめに 若 者 にとっての 老 後 と 年 金 (1) (No.74 21 年 7 月 号 )では 公 的 年 金 への 不 安 など を 背 景 に 若 者 の 個 人 年 金 加 入 が 近 年 大 幅 に 増 加 しており 今 後 の 加 入 意 欲 も 旺 盛 であることを 生 命 保 険 協 会 の 統 計 や 当 研 究 所 の 意 識 調 査 などから 確 認 した 留 意 すべきは この 年 齢 層 の 所 得 は 相 対 的 に 低 く 望 ましい 加 入 時 機 を 逸 してしまう 懸 念 があることだ また 若 者 が 老 後 の 生 活 資 金 を 準 備 する 視 点 を 三 つ 挙 げた 一 つ 目 は 現 役 期 の 勤 労 収 入 を 増 やすこと 二 つ 目 は 税 制 の 優 遇 策 などを 十 分 に 活 用 すること 三 つ 目 はできるだけ 早 く 準 備 を 始 めることであった 以 上 の 考 察 を 踏 まえて 本 稿 では これから 人 口 減 少 時 代 を 生 きる 若 者 が 豊 かな 老 後 を 迎 える ためには いつからどの 程 度 の 準 備 を 始 めればよいかという 視 点 で いくつかのモデル ケース について 生 涯 収 支 を 試 算 する まずは 高 度 成 長 期 には 一 般 的 と 考 えられていた 定 年 近 くまで 昇 給 することが 見 込 まれる 場 合 (ケース1)について 生 涯 を 経 済 的 に 過 不 足 なく 暮 らせるか ( 生 涯 収 支 は 均 衡 するか)を 検 証 する 次 いで 近 年 急 速 に 普 及 したと 言 われる 中 高 年 期 に 昇 給 が 止 まる( 年 収 が 頭 打 ちになる) 場 合 (ケース2)について ケース1と 比 べてどれだけ 生 涯 の 収 支 が 悪 化 するかを 試 算 する 続 いて その 悪 化 した 生 涯 収 支 を 改 善 するためにはどのよう な 方 法 があるかについて 1 現 役 期 の 収 入 を 増 やす 2 定 年 後 も 働 く 3 現 役 期 の 生 活 費 を 抑 制 する の 三 つの 対 応 策 の 効 果 を 検 討 する Ⅱ 賃 金 カーブの 変 化 若 者 の 生 涯 収 支 を 試 算 する 前 に 近 年 の 賃 金 カーブの 変 化 を 確 認 しておこう なお 本 稿 にお いて 賃 金 カーブとは 年 齢 や 勤 続 年 数 が 増 えるにつれて 賃 金 がどのように 上 がっていくかを 表 す 曲 線 を 指 す -1-
1 賃 金 カーブのフラット 化 図 表 1に 卸 売 小 売 業 等 の 賃 金 カーブを 掲 げた 縦 の 目 盛 りは 2~24 歳 の 賃 金 を 1 とし たときの 指 数 を 表 している 27 年 の 賃 金 カーブは 199 年 のそれと 比 べて 明 らかに 中 高 齢 期 に おける 賃 金 上 昇 ペースが 鈍 くなっており 賃 金 カーブがフラット 化 していること しかもフラッ ト 化 の 時 期 が 早 まっていることがわかる 一 例 として 卸 売 小 売 業 等 を 紹 介 したが 28 年 の 労 働 経 済 白 書 をみると 他 の 産 業 も 概 ね 同 様 の 傾 向 を 示 しており 賃 金 カーブのフラット 化 はわ が 国 の 産 業 全 体 に 共 通 する 傾 向 とみることができそうだ 図 表 1 卸 売 小 売 業 等 の 賃 金 カーブ( 男 性 同 一 企 業 への 継 続 勤 務 者 ) 35 3 31. 25 241.2 2 15 1 2~24 歳 の 賃 金 1. 199 年 27 年 5 15~19 歳 2~24 歳 25~29 歳 3~34 歳 35~39 歳 4~44 歳 45~49 歳 5~54 歳 55~59 歳 出 所 : 厚 生 労 働 省 28 年 版 労 働 経 済 白 書 資 料 出 所 : 厚 生 労 働 省 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 をもとに 同 省 労 働 政 策 担 当 参 事 官 室 にて 推 計 2 賃 金 カーブのパターンと 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 へのシフト 図 表 2は ( 独 ) 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 が 今 後 の 企 業 経 営 と 賃 金 のあり 方 に 関 する 調 査 に 掲 載 した 賃 金 カーブの 分 類 である 図 表 2 賃 金 カーブの4パターン 1 継 続 上 昇 型 2 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 3 早 期 立 ち 上 げ 緩 やか 上 昇 型 4 早 期 立 ち 上 げ 高 年 層 下 降 型 出 所 :( 独 ) 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 今 後 の 企 業 経 営 と 賃 金 のあり 方 に 関 する 調 査 結 果 より 同 調 査 は わが 国 企 業 の 賃 金 カーブを 1 継 続 上 昇 型 2 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 3 早 期 立 ち 上 げ 緩 やか 上 昇 型 4 早 期 立 ち 上 げ 高 年 層 下 降 型 の4つに 分 類 したうえで 近 年 の 傾 向 として1 継 続 上 昇 型 が 減 少 して2 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 へシフトしていることを 指 摘 -2-
している 1から2へのシフトが 進 むと 図 表 1のように ある 業 種 の 労 働 者 全 体 で 計 測 した 賃 金 カーブはフラット 化 することになる 3 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 へのシフトがもたらす 生 涯 収 支 への 影 響 ある 企 業 の 賃 金 が 継 続 上 昇 型 から 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 に 変 化 した 場 合 生 涯 年 収 はどの 程 度 減 少 するだろうか 図 表 3の 斜 線 部 分 は その 減 少 額 を 示 している 斜 線 部 分 の 面 積 は 筆 者 が 想 像 していたより 小 さいものであったが その 原 因 は 賃 金 カーブ(27 年 版 賃 金 セ ンサス の 年 齢 別 賃 金 )が 既 に 相 当 程 度 フラット 化 していることにある 斜 線 部 分 の 面 積 を 生 涯 の 平 均 年 収 の 減 少 額 に 置 き 換 えると 26 万 円 になる なお 縦 軸 は 16 歳 時 点 の 年 収 を 1 とし た 指 数 を 表 している 図 表 3 賃 金 カーブのシフトと 生 涯 年 収 の 減 少 4 35 3 25 2 15 1 定 年 まで 定 期 昇 給 ありのケース (ケース1) 4 歳 で 昇 給 が 頭 打 ちになるケース (ケース2) 5 15 歳 2 歳 25 歳 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 出 所 :27 年 版 賃 金 センサス より 当 研 究 所 にて 作 成 Ⅲ 平 均 的 な 収 入 の 若 者 の 生 涯 収 支 1 賃 金 が 継 続 上 昇 型 の 場 合 (ケース1) わが 国 の 若 者 が 平 均 的 な 勤 労 収 入 を 得 て 平 均 寿 命 まで 標 準 的 な 生 活 をした 場 合 経 済 的 に 過 不 足 なく 暮 らすことはできるのだろうか まずは 継 続 上 昇 型 の 賃 金 カーブで 検 証 してみよ う 平 均 的 な 勤 労 収 入 とは 27 年 版 賃 金 センサス ( 男 性 従 業 員 1, 人 以 上 企 業 に 勤 務 ) の 年 齢 別 平 均 賃 金 を また 標 準 的 な 生 活 とは 夫 婦 と 子 2 人 の4 人 家 族 が 平 均 の 消 費 支 出 額 ( 平 成 16 年 全 国 消 費 実 態 調 査 )で 老 後 は 夫 婦 2 人 で 平 均 の 消 費 支 出 額 ( 平 成 19 年 度 生 活 保 障 に 関 する 調 査 )で 暮 らすことを 想 定 している 退 職 金 は 大 学 卒 総 合 職 (26 年 版 別 冊 労 務 事 情 )の 平 均 額 である それ 以 外 の 設 定 は 以 下 のとおりである なお 計 算 にあたっては 当 研 究 所 作 成 の 生 涯 収 支 等 試 算 ツールを 使 用 した -3-
(ケース1) 継 続 上 昇 型 夫 (3 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 :686 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (25 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (2 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 ( 注 1) 現 役 期 の 収 入 超 過 額 はすべて 貯 蓄 ( 年 利 1.%)する 設 定 ( 注 2) 夫 は 国 民 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 で 65 歳 より 老 齢 基 礎 年 金 老 齢 厚 生 年 金 を 受 給 する 設 定 ( 注 3) 老 後 の 生 活 費 については 生 命 保 険 文 化 センター 平 成 19 年 度 生 活 保 障 に 関 する 調 査 より 最 低 日 常 生 活 費 と ゆとりある 老 後 生 活 を 送 るための 費 用 を 元 に 平 均 額 を 設 定 ( 注 4) 夫 死 亡 後 ( 図 表 中 夫 8 歳 で 死 亡 後 の 期 間 ) 妻 は 11 年 間 一 人 暮 らし(86 歳 まで)すると 設 定 以 下 のケースも 同 様 ケース1の 生 涯 収 支 の 試 算 結 果 を 図 表 4と 図 表 5に 示 した 図 表 4には 生 涯 の 収 入 曲 線 と 支 出 曲 線 を 重 ねて 掲 示 している 6 歳 までの 現 役 期 をみると 子 2 人 の 入 学 費 通 学 費 がかさむ 一 時 期 を 除 いて 実 線 ( 収 入 )が 破 線 ( 支 出 )を 上 回 っている それとは 対 称 的 に 6 歳 以 降 ( 定 年 後 )は 一 貫 して 破 線 ( 支 出 )が 実 線 ( 収 入 )を 上 回 り 各 年 の 収 支 は 赤 字 が 続 く つまり 老 後 の 生 活 の 赤 字 の 補 てんは 現 役 期 の 収 入 超 過 ( 貯 蓄 )に 大 きく 依 存 していることになる した がって 現 役 期 の 貯 蓄 が 多 ければ 老 後 の 生 活 は 豊 かに 反 対 に 現 役 期 の 貯 蓄 が 少 なければ 老 後 の 生 活 は 倹 約 的 になる 図 表 4 収 入 と 支 出 の 推 移 ( 継 続 上 昇 型 ) 3, 6 歳 時 2,748 万 円 2,5 2, 収 入 支 出 1,5 1, 5 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 )(9 歳 ) 292 万 円 174 万 円 続 いて ケース1の 収 入 超 過 額 の 推 移 をみてみよう 図 表 5の 棒 グラフは 収 入 超 過 額 の 合 計 ( 貯 蓄 残 高 )を 示 している グラフの 高 低 をみると 退 職 金 を 受 け 取 る 6 歳 時 に 貯 蓄 残 高 のピー ク(5,7 万 円 )があり その 後 は 減 少 に 転 じる 定 年 後 の 生 活 費 は 公 的 年 金 だけでは 不 足 が 生 じるので 貯 蓄 を 少 しずつ 取 り 崩 す 必 要 がある 結 果 として 夫 婦 が 平 均 寿 命 を 全 うした 後 の 貯 蓄 残 高 は 47 万 円 になる ライフサイクル 仮 説 (モディリアーニ) が 描 いた 典 型 的 な 生 涯 収 支 均 衡 パターンである なお 47 万 円 を 均 衡 しているとみるかどうかは 異 論 があるだろう -4-
生 涯 収 支 がゼロになった 場 合 のみを 収 支 均 衡 と 判 定 する 考 え 方 もある 一 方 で 生 涯 収 支 において 1 万 円 に 満 たない 過 不 足 は 誤 差 の 範 囲 内 とみる 考 え 方 もある 以 下 本 稿 では 後 者 を 採 用 する したがって わが 国 の 若 者 が 平 均 的 な 勤 労 収 入 を 得 て 平 均 寿 命 まで 標 準 的 な 生 活 をした 場 合 概 ね 経 済 的 に 過 不 足 なく 暮 らせることがケース1の 試 算 によって 検 証 されたことになる ただし それは あくまでも 賃 金 が 継 続 上 昇 型 の 場 合 の 試 算 である 図 表 5 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 継 続 上 昇 型 ) 6, 5, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 5,7 万 円 4, 3, 65 歳 時 3,244 万 円 2, 1, 貯 蓄 残 高 47 万 円 -1, 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) 2 賃 金 が 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 の 場 合 (ケース2) ケース2では 賃 金 を 継 続 上 昇 型 から 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 に 置 き 換 えて 生 涯 収 支 を 試 算 する それ 以 外 の 条 件 はケース1と 同 じである 頭 打 ちになる 年 齢 は 4 歳 とする (ケース2) 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 夫 (3 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 :662 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (25 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (2 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 ケース2の 生 涯 収 支 の 試 算 結 果 を 図 表 6と 図 表 7に 示 した 図 表 6の 収 入 曲 線 支 出 曲 線 をみ ると 継 続 上 昇 型 ( 図 表 4)と 相 似 した 形 状 だ 現 役 期 の 黒 字 基 調 と 老 後 の 赤 字 基 調 が 対 照 的 であり 老 後 の 生 活 は 現 役 期 の 収 入 超 過 ( 貯 蓄 )に 依 存 している -5-
図 表 6 収 入 支 出 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ) 3, 6 歳 時 2,743 万 円 2,5 収 入 支 出 2, 1,5 1, 5 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 )(9 歳 ) 291 万 円 171 万 円 続 いて 図 表 7で 貯 蓄 残 高 ( 収 入 超 過 額 )の 推 移 をみてみよう やはり 6 歳 時 にピーク(4,476 万 円 )があり その 後 は 減 少 に 転 じる そこまでは 継 続 上 昇 型 ( 図 表 5)と 同 様 だが 最 終 的 な 収 支 ( 夫 婦 が 平 均 寿 命 を 全 うした 後 の 貯 蓄 残 高 )をみると 1,12 万 円 となっており 借 入 金 に 頼 らなければ 生 涯 の 収 支 が 均 衡 しないことがわかる また ケース2の 貯 蓄 残 高 のピーク(4,476 万 円 )は ケース1のそれ(5,7 万 円 )と 比 べ て 6 万 円 程 度 少 ない それが 生 涯 収 支 では 1,12 万 円 の 赤 字 に 膨 れ 上 がる 仮 に 賃 金 の 頭 打 ち が 4 歳 より 前 倒 しになった 場 合 生 涯 収 支 のマイナスはさらに 大 きくなり 老 後 の 生 活 はより 倹 約 的 にならざるを 得 ないだろう 図 表 2でみたとおり 近 年 のわが 国 の 賃 金 カーブは 継 続 上 昇 型 から 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 へのシフトが 進 んでいる さらには 5 歳 台 後 半 に 賃 金 の 段 差 があり それ 以 前 の7 割 程 度 の 年 収 に 下 がる 賃 金 体 系 も 存 在 する おそらく 多 くの 若 者 は 定 年 まで 賃 金 が 上 がり 続 けると は 始 めから 想 定 していないのではないか たとえ 大 企 業 に 就 職 しても 年 功 賃 金 や 終 身 雇 用 を 前 提 として 生 涯 設 計 を 立 てることに 躊 躇 を 感 じる 若 者 が 増 えているはずだ ファイナンシャル プランナーなど 生 活 設 計 を 提 供 する 者 は 賃 金 カーブや 賃 金 体 系 の 前 提 を 見 直 す 時 期 にきている -6-
図 表 7 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ) 5, 4, 3, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 4,476 万 円 65 歳 時 2,688 万 円 2, 1, -1, -2, 貯 蓄 残 高 1,12 万 円 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) Ⅳ 賃 金 頭 打 ち で 悪 化 する 生 涯 収 支 を 改 善 する 継 続 上 昇 型 から 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 へのシフトによって 1,12 万 円 の 赤 字 になる と 予 想 される 生 涯 収 支 を 改 善 するためには どのような 対 応 策 があるか 現 役 期 の 収 入 を 増 やす 定 年 後 も 働 く 現 役 期 の 生 活 費 を 抑 制 する の 三 つの 対 応 策 について 生 涯 収 支 への 影 響 を 試 算 してみよう 1 現 役 期 の 収 入 を 増 やして 生 涯 収 支 を 均 衡 させる(ケース3) まずは 現 役 期 の 収 入 をいくら 増 やせば 1,12 万 円 の 赤 字 が 解 消 して 生 涯 収 支 の 均 衡 を 取 り 戻 せるか について 試 算 した (ケース3) 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ( 現 役 期 の 収 入 4% 増 ) 夫 (3 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 :688 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (25 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (2 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 結 果 は 図 表 8に 示 したとおり 3 歳 以 降 の 年 収 を 平 均 で 約 4%(26 万 円 ) 増 やせば 生 涯 収 支 はほぼ 均 衡 する ちなみに 生 涯 収 支 はケース1が 47 万 円 ケース3は+44 万 円 と 両 者 には 91 万 円 の 差 がある その 差 は 平 均 年 収 の 差 (ケース1:686 万 円 ケース3:688 万 円 ) を 反 映 したものだ -7-
図 表 8 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 現 役 期 の 収 入 4% 増 ) 6, 5, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 5,145 万 円 4, 65 歳 時 3,392 万 円 3, 2, 1, 貯 蓄 残 高 44 万 円 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) 年 収 4%(26 万 円 ) 底 上 げの 難 易 度 を 考 えてみよう 多 くの 若 者 に 実 現 可 能 な 対 応 策 と 言 える のだろうか 専 業 主 婦 世 帯 であれば 収 入 の 複 線 化 ( 配 偶 者 の 就 労 )によって 比 較 的 容 易 に 年 収 の 底 上 げを 実 現 できるかもしれない しかし 子 どもの 養 育 や 親 の 介 護 などの 事 情 で それが 実 現 できない 場 合 も 想 定 される そのような 場 合 には 何 らかの 方 法 で 年 収 の 底 上 げを 図 ること になる 技 術 習 得 や 技 能 向 上 業 務 に 有 益 な 資 格 の 取 得 などは 目 標 としては 捉 え 易 いものの それらが 確 実 に4%(26 万 円 )の 報 酬 アップにつながるかと 言 えば 必 ずしもそうとは 言 い 切 れ ない 技 術 職 や 専 門 職 では 相 対 的 に 技 能 資 格 と 報 酬 との 関 係 が 明 瞭 だろうが ホワイトカ ラーの 場 合 はそれほど 明 確 とは 言 えないのではないか 若 者 の 年 収 底 上 げを 支 援 するという 視 点 から 具 体 的 に 何 をすれば 報 酬 アップにつながるのか 業 務 や 職 種 に 応 じたきめ 細 かい 指 導 ある いは 技 能 資 格 と 報 酬 との 関 係 の 明 瞭 化 などが 必 要 なのかもしれない 2 年 収 の 底 上 げを1 年 早 める(ケース4) 平 均 年 収 約 4%(26 万 円 ) 底 上 げを1 年 前 倒 しにして 29 歳 で 実 現 した 場 合 生 涯 収 支 にど れほどのプラスの 影 響 があるだろうか (ケース4) 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ( 現 役 期 の 収 入 4% 増 1 年 前 倒 し) 夫 (29 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 :688 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (24 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (1 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 試 算 の 結 果 は 図 表 9に 示 した 生 涯 収 支 は 76 万 円 増 加 して プラス 12 万 円 になる 当 然 の ことと 思 う 人 が 多 いかもしれないが 年 収 底 上 げは 早 ければ 早 いほど 生 涯 収 支 の 改 善 は 大 きい -8-
図 表 9 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 現 役 期 の 収 入 4% 増 1 年 前 倒 し) 6, 5, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 5,17 万 円 4, 65 歳 時 3,418 万 円 3, 2, 1, 貯 蓄 残 高 12 万 円 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) 3 定 年 後 も 働 いて 生 涯 収 支 を 均 衡 させる(ケース5) つぎに 何 歳 まで 働 けば 1,12 万 円 の 赤 字 が 解 消 して 生 涯 収 支 の 均 衡 を 取 り 戻 せるか に ついて 試 算 してみよう (ケース5) 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ( 定 年 後 に 再 雇 用 で5 年 間 働 く) 夫 (3 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 ( 現 役 期 ):662 万 円 平 均 年 収 ( 定 年 後 ):216 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (25 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (2 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 結 果 は 図 表 1 に 示 したとおり 月 収 18 万 円 (= 年 収 216 万 円 )で 65 歳 まで 働 くと 生 涯 収 支 は 1,12 万 円 の 赤 字 から 18 万 円 の 黒 字 に 転 じる 図 表 1 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 定 年 後 に 再 雇 用 で5 年 間 働 く) 5, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 4,476 万 円 4, 65 歳 時 3,544 万 円 3, 2, 1, 貯 蓄 残 高 18 万 円 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) -9-
高 齢 者 雇 用 の 促 進 は わが 国 の 雇 用 政 策 の 重 要 課 題 のひとつであるが 家 計 の 生 涯 収 支 の 赤 字 を 解 消 する 手 段 という 視 点 からもその 促 進 が 望 まれる 高 齢 者 雇 用 安 定 法 の 改 正 (26 年 4 月 施 行 )によって わが 国 の 事 業 主 は 三 つの 措 置 (1 定 年 引 上 げ2 勤 務 延 長 再 雇 用 3 定 年 の 廃 止 )のいずれかを 講 じなければならないが 希 望 者 全 員 が 65 歳 まで 働 ける 制 度 のある 企 業 は 今 のところ 44.6%と 半 数 に 届 いていない( 図 表 11) 現 在 は 65 歳 前 から 公 的 年 金 を 受 け 取 る 人 が 多 いが このような 経 過 措 置 はやがて 終 了 し それ 以 降 は 原 則 として すべての 人 が 65 歳 から 年 金 を 受 け 取 ることになる 希 望 者 の 多 くが 65 歳 まで 働 ける 社 会 の 早 期 実 現 に 期 待 したい 図 表 11 希 望 者 全 員 が 65 歳 まで 働 ける 企 業 の 割 合 全 体 (n=6,886) 31~3 人 (n=57,567) 31 人 以 上 (n=3,319) 定 年 の 定 めの 廃 止 定 年 の 引 き 上 げ 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 2.7 11.8 3. 12.6 3. 31.4.6 5.3 17.6 23.5 (%) 44.6 47. 出 所 : 厚 生 労 働 省 29 年 1 月 2 日 報 道 発 表 資 料 平 成 21 年 6 月 1 日 現 在 の 高 齢 者 の 雇 用 状 況 について 4 現 役 期 の 生 活 費 を 切 り 詰 めて 生 涯 収 支 を 均 衡 させる(ケース6) 続 いて 現 役 期 の 生 活 をいくら 切 り 詰 めれば 1,12 万 円 の 赤 字 が 解 消 して 生 涯 収 支 の 均 衡 を 取 り 戻 せるか について 試 算 してみよう (ケース6) 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 ( 現 役 生 活 費 3.36 万 円 で 個 人 年 金 加 入 ) 夫 (3 歳 6 歳 定 年 ) 平 均 年 収 :662 万 円 退 職 金 :2,77 万 円 妻 (25 歳 ) 無 収 入 ( 専 業 主 婦 ) 子 (2 歳 歳 ) 小 中 高 は 公 立 幼 稚 園 と 大 学 は 私 立 現 役 期 の 生 活 費 月 32 万 円 ( 住 宅 ローン(6 歳 完 済 予 定 )7.5 万 円 を 含 み 教 育 費 を 除 く) 老 後 の 生 活 費 月 31 万 円 夫 死 亡 後 は 月 22 万 円 結 果 は 図 表 12 に 示 したとおり 3 歳 から 月 々 約 3.36 万 円 を 節 約 すると 生 涯 収 支 は 1,12 万 円 の 赤 字 から 52 万 円 の 黒 字 に 改 善 する なお 節 約 した 月 3.36 万 円 は そのまま 個 人 年 金 (1 年 確 定 年 金 )の 保 険 料 に 振 り 向 けている その 結 果 6 歳 から 1 年 間 にわたり 毎 年 15 万 円 が 保 険 会 社 から 支 給 される 設 定 だ -1-
図 表 12 貯 蓄 残 高 の 推 移 ( 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 現 役 生 活 費 3.36 万 円 で 個 人 年 金 加 入 ) 5, 6 歳 時 の 貯 蓄 残 高 4,26 万 円 4, 3, 65 歳 時 3,52 万 円 2, 1, 貯 蓄 残 高 52 万 円 夫 年 齢 3 歳 35 歳 4 歳 45 歳 5 歳 55 歳 6 歳 65 歳 7 歳 75 歳 8 歳 (85 歳 ) (9 歳 ) 図 表 13 は 節 約 した 生 活 費 の 預 け 先 を 個 人 年 金 とした 場 合 と 定 期 預 金 ( 年 利.3%)とし た 場 合 とを 比 較 している 生 涯 収 支 が 均 衡 するために 節 約 しなければならない 額 (= 個 人 年 金 又 は 定 期 預 金 へ 預 ける 額 )は 個 人 年 金 の 方 が 月 々5,6 円 ほど 少 なくて 済 む 図 表 13 6 歳 から 1 年 間 15 万 円 を 受 け 取 るために 必 要 な 積 立 額 又 は 年 金 保 険 料 積 立 開 始 ( 年 金 加 入 ) 年 齢 3 歳 29 歳 2 歳 預 け 先 個 人 年 金 年 利.3%の 定 期 預 金 個 人 年 金 年 利.3%の 定 期 預 金 個 人 年 金 年 利.3%の 定 期 預 金 毎 月 積 立 額 ( 年 金 保 険 料 ) 約 3.36 万 円 約 3.92 万 円 約 3.23 万 円 約 3.79 万 円 約 2.34 万 円 約 2.9 万 円 出 所 : 個 人 年 金 保 険 料 については 明 治 安 田 生 命 のホームページ 資 料 を 参 考 に 当 研 究 所 にて 作 成 * 実 際 に 販 売 している 商 品 の 保 険 料 とは 必 ずしも 一 致 しない 定 期 預 金 の 年 利 は 21 年 9 月 現 在 のネット 銀 行 メガバンク 等 の 金 利 を 参 考 に 設 定 5 税 制 優 遇 の 活 用 生 活 費 を 節 約 するという 視 点 で 忘 れてならないのは 保 険 料 控 除 の 活 用 だ 保 険 料 控 除 によって 年 間 どのくらいの 節 税 効 果 があるのかについては 家 族 構 成 などさまざまな 要 因 によって 変 わっ てくるが 年 収 が 5 万 円 程 度 であれば 年 間 で1 万 円 程 度 の 節 税 効 果 が 見 込 まれる これを 年 収 の 増 加 分 とみなすと 生 涯 収 支 はおよそ 36 万 円 ( 保 険 料 1 年 分 ) 改 善 する Ⅴ おわりに 2 回 にわたり 現 在 の 若 者 の 老 後 について 考 察 した 前 回 号 で 確 認 したとおり 現 在 の 若 者 には 公 的 年 金 に 対 する 強 い 不 安 と 個 人 年 金 加 入 に 対 す -11-
る 高 い 関 心 がある そして そのような 傾 向 は 低 所 得 層 だけにみられるのではなく むしろ 広 く 若 者 に 共 有 されている 低 所 得 層 について 留 意 すべき 点 は 加 入 意 欲 は 高 いものの 可 処 分 所 得 が 少 ないために 加 入 時 機 を 逸 してしまう 懸 念 があることだ 老 後 の 準 備 開 始 は 早 ければ 早 い ほど 望 ましく 高 齢 期 が 近 づいてから 始 めた 場 合 は 十 分 な 準 備 が 難 しい 場 合 が 多 い 今 回 号 では これから 人 口 減 少 時 代 を 生 きる 若 者 が 豊 かな 老 後 を 迎 えるために いつからど の 程 度 の 準 備 を 始 めればよいかという 視 点 で 生 涯 収 支 をシミュレーションした その 結 果 平 均 的 な 収 入 で 平 均 的 な 生 活 をした 場 合 賃 金 が 継 続 上 昇 型 (ケース1)ならば 経 済 的 に 過 不 足 なく 生 涯 を 終 えることができるのだが 近 年 急 速 に 普 及 した 緩 やか 上 昇 後 頭 打 ち 型 (ケー ス2)の 賃 金 では 生 涯 収 支 が 1,12 万 円 に 落 ち 込 む( 赤 字 になる)ことがわかった そして その 赤 字 をなんとか 解 消 して 豊 かな 老 後 を 迎 えるために どの 程 度 の 自 助 努 力 が 必 要 かを 検 証 し たところ 現 役 期 の 収 入 底 上 げで 対 応 する 場 合 は 3 歳 からであれば4%の 年 収 増 加 定 年 後 も 働 くことで 対 応 する 場 合 は 65 歳 までの 再 雇 用 現 役 期 の 生 活 費 節 約 で 対 応 する 場 合 は 月 3.36 万 円 の 節 約 ( 個 人 年 金 加 入 ) が 必 要 となることを 確 認 した さらに 保 険 料 控 除 の 節 税 効 果 は 年 収 5 万 円 で 年 間 1 万 円 程 度 と 低 金 利 時 代 には 決 して 無 視 できない 大 きさであることも 検 証 し た これから 人 口 減 少 時 代 を 生 きる 若 者 の 老 後 は 決 して 楽 観 できるものではない そして その ことに 多 くの 若 者 が 気 づいていて 有 益 な 情 報 や 確 実 な 手 段 を 求 めている 複 雑 化 する 社 会 保 障 制 度 や 税 制 をわかり 易 く 噛 み 砕 き 専 門 的 なスキルを 駆 使 して 何 をどの 程 度 いつから 始 めれば よいのか 具 体 的 な 解 決 策 を 提 供 する そのようなファイナンシャル プランニングの 役 割 は 今 後 ますます 重 要 になっていくだろう ( 河 本 淳 孝 寺 本 岳 志 山 口 史 彦 甘 泉 光 応 ) 参 考 文 献 厚 生 労 働 省 平 成 21 年 簡 易 生 命 表 同 平 成 21 年 6 月 1 日 現 在 の 高 齢 者 の 雇 用 状 況 同 28 年 版 労 働 経 済 白 書 同 27 年 版 賃 金 センサス 総 務 省 平 成 16 年 全 国 消 費 実 態 調 査 同 平 成 21 年 家 計 調 査 年 報 国 土 交 通 省 住 宅 局 平 成 2 年 度 住 宅 市 場 調 査 報 告 書 ( 独 ) 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 今 後 の 企 業 経 営 と 賃 金 のあり 方 に 関 する 調 査 中 央 労 働 委 員 会 29 年 度 賃 金 事 情 等 総 合 調 査 < 確 報 > 生 命 保 険 文 化 センター 平 成 19 年 度 生 活 保 障 に 関 する 調 査 ( 株 ) 野 村 総 合 研 究 所 マーケティング ナビゲーション マネープランの 不 在 が 招 く 老 後 の 不 安 前 川 佳 輝 産 労 総 合 研 究 所 26 年 版 別 冊 労 務 事 情 生 活 保 障 宮 本 太 郎 人 口 負 荷 社 会 小 峰 隆 夫 週 刊 東 洋 経 済 21 年 8 月 28 日 号 -12-