(4) みんなの 家 の 具 体 的 な 提 案 みんなの 家 の 例 ( 伊 東 氏 の 昔 からの 考 え) 桜 が 咲 くと 自 然 に 人 々が 集 い 一 時 的 に 設 置 する 幔 幕 の 囲 いの 中 で 宴 を 開 き 元 の 自 然 に 戻 る これも 建 築 の 原 点 の 一



Similar documents
4.みんなの 家 の 具 体 的 な 提 案 例 みんなの 家 の 例 ( 伊 東 氏 の 昔 からの 考 え) 桜 が 咲 くと 自 然 に 人 々が 集 い 幔 幕 で 宴 会 して 後 は 元 の 自 然 に 戻 る 理 想 的 な 使 い 方 釜 石 のみんなの 家 を5 人 の 会 の 難

Microsoft Word - 資料3(用途)

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

主要生活道路について

<4D F736F F D20328FCD5F8F5A82DC82A282DC82BF82C382AD82E882CC89DB91E8>

(2) 都 市 計 画 区 域 市 街 化 区 域 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 1 都 市 計 画 区 域 の 変 遷 2 市 街 化 区 域 及 び 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 旧 石 巻 市 ( 単 位 :ha) ( 単 位 :ha) 変 更 都 市 計 画 区 域 行

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

Microsoft Word - 14_1パンフレット最終版v02_111024【決定版】.docx

佐渡市都市計画区域の見直し

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

資 料 町 内 アンケート 調 査 結 果 概 要 1. 調 査 方 法 調 査 対 象 者 : 町 内 に 居 住 する 15 歳 以 上 の 男 女 抽 出 方 法 : 無 作 為 に 抽 出 配 布 回 収 方 法 : 郵 送 配 布 郵 送 回 収 実 施 期 間 : 平 成 2

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<4D F736F F D208FE DC926E8BE6926E8BE68C7689E681408C7689E68F912E646F63>

市街化調整区域における地区計画の

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

PowerPoint プレゼンテーション

表紙


目 次 都 市 づくりの 全 体 構 想 偏 1. 都 市 づくりの 理 念 と 目 標 1 1. 都 市 づくりの 理 念 と 将 来 像 1 2. 都 市 づくりの 目 標 とテーマ 2 3. 計 画 期 間 3 4. 将 来 人 口 フレーム 3 2. 将 来 都 市 構 造 4 1. 将 来

<92508F838F578C A2E786C73>


(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

スライド 1

加 古 川 市 市 街 化 調 整 区 域 における 地 区 計 画 制 度 の 運 用 基 準 ( 概 要 ) 第 1 章 総 則 運 用 基 準 の 目 的 地 区 計 画 制 度 の 運 用 により 良 好 な 居 住 環 境 の 維 持 及 び 育 成 を 目 的 とする ( 第 1 条 )

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

スライド 1


<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

準 工 業 工 業 環 境 の 悪 化 をもたらすおそれのない 工 業 の 利 便 の 増 進 を 図 る 工 業 の 利 便 の 増 進 を 図 る 計 画 書 ( 平 成 19 年 11 月 13 日 第 583 号 ) 種 類 面 積 建 築 物 の 容 積 率 建 築 物 の 建 ぺい 率

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

第7章

(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田


Microsoft Word - 【最新】都市マス docx

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

気象庁技術報告第134号表紙#.indd

Microsoft PowerPoint 津波法説明資料.pptx

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

対 象 外 区 域 以 下 の 区 域 は 原 則 として 策 定 区 域 に 含 めないこと (1) 農 業 振 興 地 域 の 整 備 に 関 する 法 律 に 規 定 する 農 用 地 区 域 (2) 優 良 農 地 ( 一 団 のまとまりのある 農 地 や 農 業 水 利 施 設 の 整 備

Microsoft Word - H27概要版

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

<4D F736F F F696E74202D208E518D6C E9697E18F F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

京成成田駅東口地区地区計画運用基準

<4D F736F F D2091E595AA81458D CA793EC816A30358C7689E68F912E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

untitled

土師地区地区計画

学校安全の推進に関する計画の取組事例

<4D F736F F D B83578F4390B E797748CA E88E68E7792E88AEE8F805F48508C668DDA95AA816A E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF F CC CC8CBB8BB58E9197BF E358CBB8DDD816988EA94CA8E968D80816A>

用途地域等に関する指定方針

< F2D B E9197BF817A955C8E868145>

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

(2) 国 道 196 号 自 転 車 走 行 空 間 社 会 実 験 ( 平 成 21 年 度 ) 概 要 松 山 市 内 の 国 道 196 号 において 自 転 車 レーンを 設 置 する 社 会 実 験 を 実 施 し 歩 行 者 と 自 転 車 の 分 離 による 走 行 空 間 の 安

<4D F736F F F696E74202D E9197BF825381A68DC48DB782B591D682A694C5817A938C93FA967B91E5906B8DD082F08F8482E991CE899E82C982C282A282C F82528DB782B591D682A6816A>

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

Microsoft PowerPoint 資料4-1(真間川【印刷用】).ppt

1 平 成 27 年 度 土 地 評 価 の 概 要 について 1 固 定 資 産 税 の 評 価 替 えとは 地 価 等 の 変 動 に 伴 う 固 定 資 産 の 資 産 価 値 の 変 動 に 応 じ その 価 格 を 適 正 で 均 衡 のとれたものに 見 直 す 制 度 である 3 年 ご

2 地 地 区 整 備 方 針 名 称 芝 樋 ノ 爪 及 び 芝 4 5 丁 目 地 区 地 区 計 画 位 置 川 口 市 芝 樋 ノ 爪 1 2 丁 目 芝 4 5 丁 目 及 び 大 字 芝 の 一 部 面 積 約 51.0ha 本 地 区 は 川 口 市 の 西 端 部 に 位 置 しJR

1 目的

目 次 整 備 方 針 の 策 定 目 的 P1 公 民 館 の 現 状 P2~P4 1 公 民 館 の 施 設 概 要 P2~P3 2 施 設 の 老 朽 化 について P3 3 公 民 館 の 耐 震 化 について P3 4 施 設 の 利 便 性 について P3~P4 公 民 館 整 備 の

耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

目 次 はじめに 1 第 1 章 用 途 地 域 等 に 関 する 指 定 方 針 2 1 用 途 地 域 に 関 する 指 定 方 針 2 2 その 他 の 地 域 地 区 の 活 用 方 針 2 3 用 途 地 域 の 変 更 及 び 決 定 にあたって 留 意 すべき 事 項 3 第 2 章

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

2. 当 初 の 目 的 と 現 状 コア 会 議 の 役 割 目 的 現 状 分 析 マネジメント 会 議 の 運 営 や あり 方 問 題 取 り 組 みにつ いての 議 論 会 員 からの 意 見 の 吸 い 上 げ と 内 容 の 各 会 議 への 振 り 分 け 全 体 会 運 営 会 議

<4D F736F F D208E9197BF ED089EF8EC08CB18A F F A89FC82512E646F63>

市街化区域と市街化調整区域との区分

Microsoft Word - ...S.. .y.n...p.v...doc


地区復興まちづくり計画のイメージ

【1


背 景 と 目 的 - 東 日 本 震 災 では の 上 部 構 造 の 流 出 が 多 発 - は 復 旧 に 時 間 を 要 する 一 方 交 通 機 能 の 回 復 は 待 ったなし 活 動 項 目 数 活 動 項 目 数 ( 全 体 ) 全 体 は24hで ピー

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

全国都市再生モデル調査調書(様式1)

<4D F736F F D F8DC4955D89BF92B28F915F8D4C93638DBB90E895942E646F63>

はじめに 都 市 計 画 は 健 康 で 文 化 的 な 都 市 生 活 及 び 機 能 的 な 都 市 活 動 を 確 保 するため 適 正 な 制 限 のもとに 土 地 の 合 理 的 な 利 用 を 図 ることを 目 的 としている 用 途 地 域 は その 最 も 基 礎 的 な 制 度 と

hennkouzenngo.doc

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

都 市 再 生 整 備 計 画 の 目 標 及 び 計 画 期 間 都 道 府 県 名 栃 木 県 市 町 村 名 宇 都 宮 市 地 区 名 下 平 地 区 面 積 93.9 ha 計 画 期 間 平 成 16 年 度 ~ 平 成 19 年 度 交 付 期 間 平 成 16 年 度 ~ 平 成 1

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

25 年 度 アクションプラン 補 助 制 度 目 標 定 住 人 口 :198 人 増 1 九 州 大 学 学 生 への 電 動 バイクレンタル 事 業 学 研 都 市 づくり 課 進 学 糸 島 市 内 に 居 住 する 九 州 大 学 の 学 生 に 民 間 業 者 と 連 携 し て 電 動

<93B AE94F5>

Transcription:

参 考 資 料 2 復 興 まちづくり 懇 談 会 の 開 催 結 果 報 告 1. 講 演 明 るいまち 釜 石 をつくろう ( 講 演 者 : 建 築 家 伊 東 豊 雄 ) 開 催 日 時 平 成 23 年 8 月 6 日 ( 土 )12:00~13:00 開 催 場 所 沿 岸 広 域 振 興 局 4 階 大 会 議 室 参 加 者 数 59 名 1.1 講 演 の 位 置 づけ 海 岸 線 や 坂 を 活 かした 世 界 の 美 しい 都 市 の 事 例 を 上 げながら 伊 東 豊 雄 氏 の 夢 のある 釜 石 の 将 来 像 まちづくりのアイデアを 語 る 1.2 講 演 内 容 (1) 今 治 でのプロジェクト 紹 介 今 治 市 に 伊 東 豊 雄 建 築 ミュージアムがオープン 鵜 住 居 小 学 校 の 生 徒 10 名 を 今 治 へ 招 待 し 現 地 小 学 生 との 交 流 を 図 りながらの 建 築 ワークショ ップを 開 催 した 今 治 の 子 供 700 人 が 描 いた みんなの 家 の 絵 を 紹 介 した (2) みんなの 家 の 事 例 紹 介 伊 東 氏 は 熊 本 県 のアートポリス 事 業 のコミッショナーであることから 熊 本 県 が 熊 本 の 木 材 職 人 を 供 給 し 仙 台 市 の 宮 城 野 区 の 仮 設 団 地 に みんなの 家 第 1 号 を 建 設 中 である (3) みんなの 家 の 進 め 方 住 民 が 集 まり 相 談 できる 場 所 をつくってはどうか 新 築 に 限 らず 被 災 した 建 物 を 仮 囲 いするのも 一 つの 案 である これからまちをどう 創 っ ていくか 語 り 合 える 拠 点 自 由 に 集 まれる 空 間 をつくる 1

(4) みんなの 家 の 具 体 的 な 提 案 みんなの 家 の 例 ( 伊 東 氏 の 昔 からの 考 え) 桜 が 咲 くと 自 然 に 人 々が 集 い 一 時 的 に 設 置 する 幔 幕 の 囲 いの 中 で 宴 を 開 き 元 の 自 然 に 戻 る これも 建 築 の 原 点 の 一 つであると 考 える 釜 石 の みんなの 家 を 建 築 家 難 波 和 彦 氏 が 提 案 角 材 を 縦 方 向 に 組 む ログハウス 鈴 子 広 場 内 のバス 停 近 くに 建 設 の 予 定 他 大 只 越 公 園 に 計 画 中 (5) 坂 の 美 しい 街 今 後 釜 石 は 高 台 の 活 用 が 必 要 になる しかし 単 に 安 心 安 全 だけで は 良 い 街 の 実 現 には 繋 がらない 空 間 的 な 工 夫 が 必 要 となる 坂 を 活 か すことが 重 要 である たとえば 尾 道 の 坂 : 坂 道 からの 海 の 眺 望 が 良 く 若 者 が 坂 を 歩 く という 目 的 の 為 に 訪 れる 長 崎 の 坂 : 美 しい 景 観 の 坂 函 館 の 坂 : 海 や 船 が 見 える 景 色 全 てが 良 い 景 観 となっている いずれも 坂 の 町 を 楽 しむために 各 地 から 人 が 訪 れている (6) 斜 面 に 住 む 釜 石 の 斜 面 で 居 住 が 可 能 か 伊 東 塾 で 検 討 を 重 ねている 例 えば ギリシャのサントリーニ 島 は インフラ 先 行 ではなく 住 居 と インフラが 一 体 となり 集 落 を 形 成 している 都 市 である 防 災 面 の 配 慮 を 施 しつつ 坂 道 を 活 かすことで 魅 力 的 な 街 区 が 形 成 できる 景 観 の 統 一 により 美 しい 街 並 みが 生 まれる 地 形 を 細 かく 読 み 解 くことが 鍵 となる (7) 東 部 地 区 鵜 住 居 地 区 における 斜 面 居 住 の 検 討 東 部 地 区 の 斜 面 は 30 度 という 急 傾 斜 伊 東 塾 の 塾 生 が 煉 瓦 を 積 み 重 ね 2

たような 建 築 を 提 案 鵜 住 居 の 谷 合 は 景 色 が 良 い 獅 子 踊 り 産 直 など 魅 力 的 な 資 源 も 多 いことから 谷 側 に 沿 った 集 落 の 形 成 が 実 現 可 能 か 検 討 している (8) 市 場 の 提 案 バルセロナには 方 々に 市 場 があり カジュアルな 市 場 で 賑 わっている 建 築 家 が 古 い 市 場 の 屋 根 を 葺 いただけで 名 所 になった マルセイユの 陽 射 しを 釜 石 に 取 り 込 むなど 参 考 にしたい 事 例 も 多 々ある 釜 石 東 部 地 区 の 商 店 街 再 生 に 活 かせそうな 町 として アルゼンチンのボ タ 地 区 の 事 例 芸 術 家 が 古 い 建 物 の 壁 をトタンで 囲 い カラフルに 仕 上 げたことで 観 光 客 が 世 界 中 から 訪 れるようになった 被 災 して 建 物 が 部 分 的 に 無 くなったことで 残 存 建 物 の 側 面 が 露 出 したため 壁 面 を 活 用 す ることも 考 えられる (9)コミュニティセンターとしての 学 校 熊 本 県 宇 土 市 の 小 学 校 改 築 事 例 少 しの 工 夫 をすれば 通 常 の 公 立 学 校 と 同 じコストで 魅 力 的 な 学 校 が 建 設 できる (10)スタジアムのある 街 伊 東 事 務 所 設 計 の 台 湾 の 高 雄 のスタジアムの 事 例 締 め 切 らず 都 市 に 対 して 開 放 した 設 計 自 然 の 風 が 抜 けるスタジアム ソーラーパネルで 遮 光 暑 さ 対 策 を 行 っている (11)みんなの 家 からみんなの 街 へ 東 部 地 区 魚 市 場 商 店 街 の 人 の 流 れと 津 波 防 御 を 考 える 呑 兵 衛 横 丁 の 桜 並 木 を 提 案 あおば 通 りや 市 役 所 を 整 備 し 更 に 魅 力 的 な 坂 のある 街 を 考 える あ おば 通 りの 都 市 下 水 路 は 常 に 水 が 流 れる 工 夫 をしたらどうか 市 役 所 周 3

辺 に 緩 やかにカーブする 坂 ができたら 美 しい 景 観 が 想 像 できる 中 番 庫 に ガレキを 覆 土 したマウンドを 造 り 緑 化 することも 考 えられる 斜 面 の 山 裾 に 沿 ったコンクリート 建 築 も 考 えられるのではないか 鵜 住 居 地 区 スタジアムに 防 潮 機 能 を 付 加 したものとし 簡 易 なマウンドと 芝 のスタン ドを 考 えてはどうか また 幹 線 道 路 を 嵩 上 げし 斜 面 にも 住 宅 を 配 置 し て 居 住 地 を 確 保 してはどうか 4

2. 復 興 まちづくり 懇 談 会 開 催 概 要 開 催 日 時 鵜 住 居 地 区 : 平 成 23 年 8 月 6 日 ( 土 )13:30~17:00 東 部 地 区 : 平 成 23 年 8 月 7 日 ( 日 )10:00~14:00 開 催 場 所 沿 岸 広 域 振 興 局 4 階 大 会 議 室 参 加 者 数 鵜 住 居 地 区 59 人 東 部 地 区 29 人 開 催 目 的 復 興 まちづくり 計 画 を 策 定 するにあたり 広 く 市 民 の 意 見 を 伺 い 参 加 者 の 意 見 交 換 により ほかの 考 え 方 を 考 慮 して 方 向 性 を 住 民 主 体 となって 考 える 2.1 鵜 住 居 地 区 での 意 見 地 域 の 資 源 を 見 直 し 活 用 海 岸 沿 い ビオトープなどの 資 産 を 有 効 に 活 用 都 市 機 能 とビオトープ の 境 界 に 防 波 堤 機 能 を 設 置 し 桜 並 木 などをつくる 箱 崎 半 島 の 資 源 を 有 効 活 用 する 公 園 として 土 地 利 用 する 場 合 は ゾーン 分 けをして 使 い 方 を 変 える 例 えば バーベキューが 出 来 る 場 所 メモリアルパーク 花 見 スポットな ど 通 常 時 は 公 園 とし イベント 時 はスタジアムとして 利 用 するなど ) 道 路 三 陸 縦 断 自 動 車 道 への 避 難 時 アクセス 等 避 難 道 路 の 整 備 が 必 要 釜 石 市 街 地 とつながる 道 路 が 重 要 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 の 早 期 整 備 が 必 要 国 道 45 号 の 嵩 上 げ 昭 和 三 陸 津 波 の 時 点 で 堤 防 はなかったが 死 亡 者 が いなかった てんでんこの 言 い 伝 えが 活 きていた 今 回 はハードに 頼 り すぎた まちづくり 5

学 校 :まちづくりの 中 心 がよい ( 子 供 が 多 い 地 区 の 近 くが 良 い ) 今 回 の 震 災 は 子 供 が 学 校 にいる 間 に 起 きた 迎 えに 行 き 被 災 した 人 も いる 安 全 な 場 所 に 子 供 が 居 ると 分 かっていれば 防 げた 事 態 小 学 校 は 非 浸 水 エリアの 高 台 へ 防 災 機 能 との 一 体 化 が 必 要 分 散 案 も 一 部 あり 駅 : 嵩 上 げを 基 本 と 考 える 利 用 者 の 多 くは 高 齢 者 と 高 校 生 学 校 の 位 置 と 一 緒 に 考 える 都 市 機 能 : 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 のIC 周 辺 に 集 約 するのが 良 い 商 業 地 はたくさんいらない 人 口 減 少 車 社 会 なので 市 街 地 へ 買 い 物 に 行 くことができる 高 齢 化 を 考 慮 する 公 共 施 設 : 設 置 場 所 については 今 回 の 被 災 状 況 を 十 分 に 分 析 することが 必 要 公 共 施 設 は 分 散 させることで 避 難 場 所 が 増 え より 安 全 である 避 難 子 どもたちが 大 人 よりも 避 難 行 動 が 迅 速 だった 地 形 による 津 波 の 高 さ 確 認 ハードに 頼 りすぎたことを 反 省 することが 必 要 被 災 しなかった 原 因 を 調 べる 今 回 は 情 報 が 不 足 して 困 った 情 報 伝 達 等 のソフト 対 策 も 重 要 その 他 コミュニティーづくりが 重 要 ( 新 たなコミュニティーの 形 成 や 話 し 合 い の 場 が 必 要 ) ここに 戻 ってこられるか 土 地 利 用 はどうするか 早 く 知 りたい 状 況 ワークショップなどの 情 報 も 含 めて 復 興 に 関 する 情 報 発 信 が 不 足 終 の 棲 家 として 時 間 が 間 に 合 うのか 復 興 のスピードを 早 めるべき 現 状 の 課 題 仮 設 住 宅 間 の 道 路 が 不 十 分 買 い 物 通 学 の 道 路 の 改 善 在 宅 介 護 の 方 々 の 利 便 性 の 改 善 6

仮 設 住 宅 に 行 く 道 に 街 灯 がない 真 っ 暗 な 中 を 女 子 高 生 が 通 学 していて 危 険 箱 崎 半 島 の 灌 水 する 道 路 の 改 善 7

2.2 東 部 地 区 での 意 見 産 業 商 業 スピードある 復 旧 を 商 店 が 困 っている どうしたらよいか 分 からない 観 光 PR 魚 市 場 活 性 化 俺 たちは 海 で 育 った 海 が 中 心 魚 の 街 高 台 から 見 た 景 観 が 釜 石 らしさをあらわす 商 店 街 は 歩 車 分 離 にして 人 が 歩 ける 通 りとする 呑 兵 衛 横 丁 周 辺 は 桜 並 木 にする 商 店 街 は 復 興 住 宅 とリンクさせる 働 くことが 必 要 漁 業 で 活 気 が 出 る 浜 の 活 性 化 が 必 要 若 い 人 の 遊 ぶ 場 が 求 められている 震 災 を 機 に 戻 ってくる 人 の 活 用 地 元 の 声 を 大 切 にしてまちづくりに 取 り 入 れる 商 業 多 目 的 なビル 映 画 館 やいろいろな 複 合 的 集 客 力 ある 施 設 安 全 まちの 守 り 方 は 防 波 堤 の 高 さが 決 まっていないと 分 からないので 話 せ ない 避 難 : 山 に 逃 げるのを 基 本 避 難 道 路 整 備 が 必 要 山 から 遠 い 場 所 は 避 難 ビルを 設 置 避 難 ビルをつなげて 山 に 逃 げ る 手 段 を 確 保 防 潮 堤 の 水 門 は 重 くて 閉 じられないため 人 力 でない 方 法 があると 良 い 防 潮 堤 湾 口 防 波 堤 は 最 低 現 状 復 旧 が 必 要 盛 土 : 土 木 工 事 でつくるものより 建 築 の 方 が 景 観 的 にも 良 くみえる 住 まい 永 年 住 んでといたところに 戻 り 住 みたい そこが 住 めるかを 早 く 示 し てほしい 復 興 住 宅 を 避 難 ビルとして 整 備 し 商 店 などを 加 え 複 合 ビル にする 8

その 他 この 会 議 は 何 回 もやっているが 前 進 していない 会 議 の 仕 方 を 変 える 必 要 がある たとえば 行 政 側 がまちに 出 て 話 を 聞 く コミュニティーか ら 具 体 的 な 提 案 を 聞 く 被 災 程 度 により 考 えが 異 なる 被 災 状 況 に 応 じ た 話 し 合 いも 必 要 コミュニケーションが 重 要 命 を 守 る 真 剣 さが 足 りない まちづくり とはどういうことか まちづくりより 生 活 が 第 一 市 民 の 意 見 を 聞 くことに 関 して 市 が 意 思 表 明 していないので 困 惑 して いる 避 難 所 の 情 報 が 不 足 今 の 安 全 も 確 保 してほしい 信 号 がないので 子 供 が 安 心 して 歩 けない 交 通 事 故 の 心 配 9