平 成 25 年 6 月 20 日 一 般 社 団 法 人 全 国 日 本 語 学 校 連 合 会 留 学 生 通 信 40 号 日 本 語 学 校 留 学 生 対 策 の 充 実 を 図 ろう 留 学 生 30 万 人 計 画 達 成 には 学 割 と 消 費 税 軽 減 を 豪 州 世 界 55カ 国 100カ 所 の 留 学 生 受 入 れセンター 設 置 留 学 生 政 策 について 詳 しい 一 橋 大 学 国 際 教 育 センターの 太 田 浩 教 授 は グローバル 化 の 進 展 と 知 識 集 約 型 経 済 への 移 行 により 高 等 教 育 への 需 要 は 一 層 高 まり 先 進 国 のトップ 大 学 を 中 心 に 世 界 的 な 大 競 争 時 代 を 迎 え ている と 常 々 指 摘 されている 例 えばオーストラリア 教 育 界 は 早 くから 手 を 打 って 多 くの 学 校 機 関 が 出 資 して 世 界 55カ 国 100カ 所 ( 現 在 )に 留 学 生 サポート 機 関 ( 非 営 利 組 織 ) IDP Education を 設 けている その 対 象 は 大 学 大 学 院 から 小 学 校 段 階 の 留 学 にまで 及 んでいて 世 界 屈 指 の 留 学 生 受 け 入 れネットワ ークを 張 っている その 努 力 は 日 本 の 比 ではない 太 田 教 授 によれば そのIDPが2003 年 に 行 った 国 際 高 等 教 育 に 対 する 世 界 需 要 の 予 測 では 2025 年 における 世 界 の 留 学 生 総 数 が72 0 万 人 に 増 大 する と 推 定 し 増 加 を 支 えるのは アジア 各 国 の 経 済 力 向 上 と 人 口 増 による 私 費 留 学 生 の 増 加 であり アジアが 最 大 の 留 学 生 市 場 に なる と10 年 も 前 に 分 析 済 みだが 最 近 の 留 学 生 動 向 は まさにIDPの 予 測 通 りに 拡 大 の 一 途 をたどっている 神 戸 大 学 の 黒 田 千 晴 准 教 授 によれば それは 高 等 教 育 においては 国 内 労 働 市 場 を 念 頭 に 置 いた 人 材 育 成 から 国 際 労 働 市 場 に 通 用 する 高 度 人 材 の 育 成 が 求 められるようになり 学 生 もより 良 い 教 育 と 生 活 を 求 めて 日 常 的 に 国 境 を 越 えて 移 動 するようになった (2005 年 国 際 文 化 学 誌 第 13 号 の 黒 田 論 文 中 国 の 戦 略 的 留 学 生 受 入 れ 政 策 )からだ この 高 等 教 育 の 市 場 化 だが WTO( 世 界 貿 易 機 関 )の サービス 貿 易 に 関 する 一 般 協 定 (GATS)では 教 育 もガットの 対 象 にしている 4 年 前 に 一 橋 国 際 公 共 政 策 大 学 院 の 公 共 経 済 プログラムの 修 士 2 年 生 だった 杉 原 尚 輔 さんは 当 時 WTOは 高 等 教 育 を 人 的 資 本 の 開 発 を 促 進 する 政 府 主 導 の 成 長 産 業 とみなして その 成 果 である 教 育 と 雇 用 の 関 係 に 注 目 している つまり 世 界 経 済 に 貢 献 しうる 技 術 交 流 や 十 分 に 訓 練 を 受 けた 労 働 力 は 海 外 投 資 の 対 象 となり 教 育 は 知 的 産 業 (eラーニング 教 育 訓 練 施 設 情 報 技 術 産 業 教 育 機 関 産 業 支 援 サービス テスト 産 業 労 働 訓 練 等 )に 1
関 連 する 商 品 の 生 産 や 販 売 を 担 う 人 材 を 育 成 することに 寄 与 するからで ある ( 杉 原 論 文 高 等 教 育 市 場 の 直 接 投 資 より)とわかりやすく 解 説 している 留 学 生 30 万 人 計 画 達 成 に 必 要 な 日 本 語 学 校 留 学 生 の 存 在 日 本 が 国 際 化 などの 視 点 から 留 学 生 対 策 を 打 ち 出 しだしたのは 英 国 や オーストラリアなどにくらべてずっと 遅 い 例 えば 政 府 が 海 外 の 大 学 に 対 して あるいは 日 本 の 大 学 の 海 外 進 出 に 対 して 門 戸 を 開 いたのは200 4 年 からである しかし 日 本 にはIDPのような 初 等 教 育 から 高 等 教 育 まで 一 貫 した 留 学 生 受 け 入 れ 支 援 機 関 はなく 海 外 からの 留 学 生 受 入 れは 大 きく 立 ち 遅 れて いるのが 現 状 だ 文 部 科 学 省 の 調 べによると わが 国 の 外 国 人 留 学 生 の 受 入 れは 2010 年 ( 平 成 22 年 )が14 万 1774 人 と 過 去 最 高 だった 最 近 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 を 受 け 13 万 人 台 に 落 ち 込 んではいるが 伸 びる 余 地 は 十 分 にある また 法 務 省 出 入 国 管 理 局 の 調 べによると 日 本 語 学 校 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 も 含 む 在 留 資 格 留 学 による 外 国 人 留 学 生 数 は 東 日 本 大 震 災 前 の 平 成 22 年 (2010 年 )が 20 万 1511 人 と 同 じく 過 去 最 高 だった この 法 務 省 調 べと 文 科 省 調 べによる 留 学 生 数 との 差 を 埋 めるものは 在 留 資 格 留 学 で 日 本 語 教 育 機 関 に 学 ぶ 語 学 留 学 生 が 大 半 だ 平 成 24 年 (2012 年 ) 末 の 法 務 省 調 べの 数 値 では 語 学 留 学 生 は 震 災 の 影 響 で 18 万 953 人 に 減 った 大 雑 把 に 見 て これまで 約 3 万 人 ないし4 万 人 が 在 留 資 格 留 学 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 だったが その 存 在 価 値 はますます 高 くなっている 計 画 達 成 には 年 2 万 人 以 上 の 留 学 生 増 加 策 が 必 要 福 田 政 権 時 に 政 府 が 策 定 した 留 学 生 30 万 人 計 画 達 成 の 目 標 は20 20 年 で 実 現 達 成 のために 残 された 年 数 はわずか7 年 この 目 標 を 達 成 するためには 年 間 2 万 人 以 上 の 留 学 生 増 が 求 められ その 予 備 軍 である 日 本 語 学 校 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 の 存 在 がより 注 目 される 法 務 省 に 告 示 されている 日 本 語 学 校 の 学 生 は 母 国 の 大 学 を 出 て なお 日 本 社 会 での 就 職 を 目 指 して 日 本 の 大 学 大 学 院 入 りを 果 たすために 学 ぶ 学 生 が7 割 ~9 割 と 高 い 比 重 を 示 し 多 くは 日 本 で 活 躍 し 帰 国 して 日 本 の 良 き 理 解 者 になる 可 能 性 が 極 めて 高 い また 語 学 留 学 生 の 多 数 は 熱 心 に 日 本 語 を 学 び 日 本 社 会 や 文 化 に 対 する 造 詣 の 深 い 親 日 的 学 生 となるケ ースが 少 なくない 日 本 語 学 校 の 留 学 生 増 対 策 が 30 万 人 計 画 実 現 の 死 角 2
そこで 政 府 の 留 学 生 30 万 人 計 画 だが 同 計 画 を 円 滑 に 進 めるた めに 政 府 はこれまで1 入 国 前 の 海 外 における 日 本 語 教 育 の 拡 充 2 入 国 時 の 在 留 資 格 認 定 に 際 しての 手 続 きの 簡 略 化 や 在 留 資 格 の 就 学 の 留 学 への 一 本 化 3 留 学 の 奨 学 金 制 度 の 充 実 4 日 本 語 教 育 機 関 の 質 の 保 証 など 様 々な 外 国 人 留 学 生 受 け 入 れ 策 を 講 じてきた しかし 受 入 れ 留 学 生 拡 大 にあたって 死 角 となっているのが この 日 本 語 学 校 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 対 策 だった というのも 日 本 語 学 校 の 経 営 形 態 が 色 々 分 かれているので 文 科 省 が 語 学 留 学 生 を 一 元 的 に 把 握 しておらず 文 科 省 発 表 の 留 学 生 数 にも 語 学 留 学 生 は 入 れず 留 学 生 増 加 対 策 からしば しば 抜 け 落 ちていたからだ 経 営 形 態 が 違 っても 同 一 基 準 で 運 営 されてきた 日 本 語 学 校 ご 承 知 のように 今 外 国 人 留 学 生 に 日 本 語 を 教 える 日 本 語 教 育 機 関 は 学 校 法 人 と 会 社 法 人 個 人 経 営 財 団 法 人 など 設 置 形 態 が 色 々 分 かれてい る 中 国 で 起 きた 上 海 事 件 をきっかけに 法 務 省 文 科 省 外 務 省 が 共 同 所 管 となって 財 団 法 人 日 本 語 教 育 振 興 協 会 ( 日 振 協 )を 設 立 した 3 省 に よって 日 本 語 教 育 機 関 の 審 査 認 定 基 準 を 統 一 し 語 学 留 学 生 に 対 する 日 本 語 教 育 は 日 本 語 学 校 の 設 置 形 態 が 違 っても 同 一 基 準 で 行 われてきた また 2010 年 5 月 24 日 行 政 刷 新 会 議 ワーキンググループにおい て 日 振 協 が 行 なう 日 本 語 教 育 機 関 の 審 査 証 明 事 業 は 廃 止 との 評 価 結 果 が 示 され 文 部 科 学 省 が 主 管 となり 法 務 省 外 務 省 など 関 係 省 庁 並 びに 日 本 語 教 育 機 関 関 係 者 らを 集 めた 高 等 教 育 機 関 に 進 学 在 籍 する 外 国 人 学 生 の 日 本 語 教 育 に 関 する 検 討 会 議 ( 日 本 語 教 育 検 討 会 議 ) が 設 置 され そこで 日 本 語 教 育 機 関 の 設 置 運 営 基 準 などが 再 検 討 された その 結 果 新 審 査 基 準 が 定 められたが 法 務 省 より 告 示 された 日 本 語 学 校 は 以 後 も 設 置 形 態 が 違 っていても 同 一 基 準 で 認 可 を 受 け 運 営 されてき ている 消 費 税 負 担 免 れる 学 校 法 人 と 負 担 する 会 社 法 人 日 本 語 学 校 現 状 では 大 学 短 大 高 専 など 高 等 教 育 機 関 で 学 ぶ 留 学 生 と 日 本 語 教 育 機 関 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 とでは 同 じ 在 留 資 格 留 学 でも 待 遇 に 差 がある もっと 正 確 にいうと 同 じ 日 本 語 教 育 機 関 であっても 各 種 学 校 に 属 する 学 校 法 人 の 教 育 機 関 と 会 社 経 営 の 教 育 機 関 とでは 扱 いに 差 があ り その 差 は 決 して 小 さくはない 例 えば 学 校 法 人 ならば 大 学 も 短 大 も 高 専 も 専 門 学 校 も 皆 同 じ 扱 いで 入 学 金 や 授 業 料 を 徴 収 しても5%の 消 費 税 は 非 課 税 扱 いで 掛 からない 将 来 的 には8% さらには10%への 消 費 税 増 が 計 画 されているが 各 種 学 校 などの 準 学 校 法 人 の 日 本 語 日 本 語 学 校 も 消 費 税 はかからず 非 課 税 扱 い 3
だ 各 種 学 校 は 大 学 短 大 高 専 など 学 校 教 育 法 1 条 校 の 学 校 法 人 に 準 ず る 扱 いだからだ これに 対 して 会 社 法 人 の 場 合 は 授 業 料 入 学 金 などに 対 して5%の 消 費 税 がかかっており 会 社 法 人 の 日 本 語 学 校 はみな 消 費 税 を 収 めている この 秋 に 消 費 税 の8%への 値 上 げが 決 まれば これまで 以 上 に 払 わなけれ ばならず さらに10%へのアップも 実 現 すれば かかってくる 学 校 法 人 との 税 負 担 差 は 非 常 に 大 きく 経 営 者 の 肩 にのしかかってくる 学 校 法 人 の 有 無 に 関 わらず 消 費 税 免 除 を 要 望 JaLSA そこで 唯 一 の 日 本 語 学 校 の 業 界 団 体 である 全 国 日 本 語 学 校 連 合 会 (JaLSA)は 東 日 本 大 震 災 と 福 島 第 一 原 発 事 故 の 後 遺 症 による 留 学 生 減 に 苦 しむ 日 本 語 学 校 の 要 望 を 汲 み 今 年 平 成 25 年 3 月 4 日 に 下 村 博 文 文 部 科 学 大 臣 に 出 した 嘆 願 書 を 提 出 その 筆 頭 で 日 本 語 学 校 に 対 し 学 校 法 人 の 有 無 にかかわらず 消 費 税 法 人 税 及 び 事 業 税 の 免 除 をいただき たい と 要 望 した また 同 嘆 願 書 では そこで 浮 いた 経 費 を 留 学 生 の 支 援 として 奨 学 金 に 充 てる こともできることを 示 唆 すると 同 時 に 政 府 支 給 の 奨 学 金 につ いて 日 本 語 学 校 の 留 学 生 についての 奨 学 金 は 金 額 及 び 人 員 的 に 少 数 で あるため これを 増 額 及 び 増 員 いただき 国 際 交 流 の 推 進 及 び 国 際 貢 献 に 支 援 していただくよう 要 望 した 語 学 留 学 生 政 策 は 同 じ 扱 いで 消 費 税 非 課 税 化 を 日 振 協 一 方 日 振 協 も 同 じく 今 年 5 月 9 日 自 由 民 主 党 の 細 田 博 之 幹 事 長 代 行 に 日 本 語 教 育 機 関 の 留 学 生 に 対 する 授 業 料 などの 消 費 税 の 非 課 税 軽 減 措 置 につき 要 望 書 を 提 出 した 要 望 の 理 由 は 同 じく 東 日 本 大 震 災 などによる 留 学 生 の 大 幅 減 少 による 苦 境 を 訴 えた 上 1 日 本 語 教 育 機 関 の 運 営 に 関 する 基 準 は 年 間 授 業 時 間 が760 時 と ( 非 課 税 扱 いの) 各 種 学 校 の680 時 間 より 多 く ( 同 ) 専 門 学 校 の800 時 間 に 近 い 2 日 本 語 教 育 機 関 の 審 査 認 定 では 学 校 教 育 法 上 の 学 校 であるか 否 かを 問 わず 設 置 者 は 株 式 会 社 でも 学 校 法 人 と 同 様 に 認 められる 3 株 式 会 社 などの 日 本 語 教 育 機 関 の 留 学 生 であれ ば 学 校 や 設 置 者 の 区 別 の 如 何 にかかわらず すべての 留 学 生 に 同 じ 扱 い をされたい としている 英 国 は 経 営 形 態 に 関 わらず 英 語 学 校 への 付 加 価 値 税 免 除 消 費 税 軽 減 については イギリスに 学 ぶべき 好 例 がある 英 国 の 英 語 学 校 の 実 態 に 詳 しい 東 京 新 宿 のイーストウエスト 日 本 語 学 校 の 林 隆 保 (た かほ) 校 長 によれば イギリスでは 外 国 人 対 象 に 英 語 を 教 える 英 語 学 校 4
は 税 法 上 は 大 学 など 他 の 高 等 教 育 機 関 と 同 様 に 扱 われ 学 校 法 人 だろう と 会 社 法 人 だろうと 経 営 形 態 が 違 っていても 教 える 教 育 の 中 味 が 同 じならば 付 加 価 値 税 (VAT= 消 費 税 に 相 当 )は 課 されない 仕 組 みになっ ている という 東 京 のブリティシュカウンシルも 詳 しい 事 は 分 からないが そう 聞 い ています とほぼ 同 様 の 説 明 をしてくれた これは イギリス 政 府 が 教 育 一 般 に 対 する 高 い 価 値 を 認 めるだけではなく 前 述 したように 英 語 学 校 について 高 等 教 育 の 市 場 化 の 前 衛 を 担 う 教 育 機 関 として 高 い 市 場 価 値 を 認 めているが 故 の 税 措 置 とみられる 日 本 政 府 もイギリスに 見 習 って 会 社 法 人 の 日 本 語 学 校 への 非 課 税 扱 い を 認 めるか 消 費 税 の 軽 減 を 図 るなどの 負 担 軽 減 策 を 検 討 すべきではない だろうか 日 本 語 学 校 関 連 団 体 語 学 留 学 生 への 学 割 定 期 を 再 三 要 望 学 校 法 人 と 会 社 法 人 との 差 はそれだけではない 外 国 人 留 学 生 は 高 等 教 育 機 関 に 在 学 する 学 生 は 定 期 券 の 学 割 が 効 くが 会 社 法 人 の 日 本 語 教 育 機 関 に 在 籍 する 学 生 は 学 割 の 適 用 がない 準 学 校 法 人 の 各 種 学 校 に 属 する 日 本 語 学 校 に 在 籍 する 留 学 生 には 学 割 の 適 用 があるが 会 社 法 人 の 日 本 語 学 校 の 留 学 生 には 学 割 の 適 用 はない アルバイトで 学 費 を 稼 いで 勉 学 する 留 学 生 にとって 定 期 代 も 大 いなる 負 担 になっているおり 受 けて いる 授 業 内 容 に 変 わりがないのならば 学 割 を 受 けられるように 是 正 すべ きではないか との 要 望 は 日 本 語 学 校 関 係 の 機 関 から 再 三 関 係 省 庁 や 利 用 が 多 いJRに 出 されてきた 日 本 語 留 学 生 支 援 は 留 学 生 教 育 の 第 一 歩 日 振 協 例 えば 先 の 日 振 協 は 留 学 生 の 通 学 定 期 割 引 について 平 成 6 年 から 平 成 22 年 9 月 2 日 まで 計 4 回 に 渡 り 文 部 科 学 省 運 輸 省 私 鉄 JRな どに 対 して 会 社 法 人 などの 日 本 語 学 校 への 通 学 定 期 の 学 割 適 用 を 陳 情 してきた 平 成 22 年 9 月 2 日 の 東 日 本 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 の 清 野 智 代 表 取 締 役 社 長 宛 の 要 望 書 では 日 振 協 は 平 成 21 年 7 月 から 日 本 語 学 校 に 学 ぶ 留 学 生 が 在 留 資 格 就 学 から 留 学 へと 一 本 化 されたのを 機 会 に 以 下 を 理 由 に 学 割 適 用 を 訴 えている 1 日 本 語 教 育 機 関 に 学 ぶ 語 学 留 学 生 は 私 費 がほとんどで 物 価 高 の 中 で アルバイトをしながら 経 済 的 困 難 を 克 服 しつつ 勉 学 している 2 学 生 たち は 日 本 を 理 解 し 将 来 日 本 とそれぞれの 母 国 の 架 け 橋 になり 活 躍 が 期 待 されている 3 日 本 語 教 育 機 関 の 学 生 に 対 する 支 援 策 は 留 学 生 教 育 の 第 一 歩 である との 認 識 から 平 成 12 年 から 文 科 省 の 学 習 奨 励 費 が 大 学 学 5
部 生 と 同 額 支 給 されている 4 各 政 党 のプロジェクトチームでも 支 援 策 を 検 討 し 文 科 相 の 諮 問 機 関 である 中 央 教 育 審 議 会 でも 提 言 がなされている などを 指 摘 以 上 の 点 を 総 合 的 に 勘 案 した 上 で 日 本 語 教 育 機 関 で 学 ぶ 有 為 な 学 生 の 軽 減 負 担 の 軽 減 と 勉 学 意 欲 の 向 上 を 図 るため 通 学 定 期 割 引 定 期 乗 車 券 の 適 用 について 特 段 のご 高 配 を 賜 るよう と 要 望 書 を 結 んでいる 学 割 適 用 で 苦 学 留 学 生 の 支 援 を JaLSA 一 方 JaLSAも 同 じ 平 成 22 年 9 月 8 日 に 同 じくJR 東 日 本 の 清 野 智 代 表 取 締 役 社 長 宛 に 要 望 書 を 提 出 した 要 望 書 は 平 成 21 年 度 留 学 生 交 流 協 議 会 での 法 務 省 説 明 資 料 をあげて 日 本 にいる 外 国 人 留 学 生 の90%は 私 費 留 学 生 で うち 約 40%は 日 本 語 学 校 に 学 ぶ 学 生 で 現 在 2 万 4000 人 に 近 い 学 生 ( 当 時 )が 日 本 で の 進 学 就 職 のために 日 本 語 の 勉 強 を 続 けている 実 情 を 紹 介 私 費 留 学 生 は 学 費 生 活 費 すべてを 自 己 負 担 していますが これだ け 多 くの 学 生 がいるにもかかわらず 日 本 語 学 校 生 に 奨 学 金 制 度 もほとん どなく アルバイトで 生 活 費 を 賄 いつつ 勉 強 を 続 ける 苦 学 生 がほとん どであります と 語 学 留 学 生 の 厳 しい 生 活 環 境 を 説 明 その 上 で 金 銭 的 には 一 番 厳 しい 状 況 にある 日 本 語 学 校 生 にとって 交 通 費 の 学 割 制 度 が 受 けられることは 非 常 に 大 きな 負 担 軽 減 になります と 訴 え 最 後 に 学 割 制 度 を 在 留 資 格 留 学 を 持 つすべての 留 学 生 に 適 用 していただければ 日 本 を 留 学 先 とする 学 生 が 増 加 し 日 本 シンパが 増 えるとともに 経 済 的 負 担 から 日 本 嫌 いになって 帰 国 する 学 生 を 一 人 でも 減 らすことに 繋 がると 信 じています と 主 張 した また JaLSAは 今 年 平 成 25 年 3 月 4 日 にも 安 倍 内 閣 の 下 村 博 文 文 部 科 学 大 臣 に 日 本 語 学 校 の 留 学 生 の 通 学 定 期 を 学 校 法 人 と 同 様 にしてい ただきたい と 関 係 交 通 機 関 各 社 への 政 府 の 働 きかけを 再 度 嘆 願 書 として 提 出 した 日 本 語 教 育 機 関 を 代 表 する 二 つの 団 体 が こうした 要 望 書 を 出 した 意 義 を 軽 視 してはいけない 日 本 は2020 年 までに 留 学 生 30 万 人 計 画 実 現 を 掲 げて 種 々の 政 策 を 実 施 してきたが この 通 学 定 期 の 学 割 実 現 は 同 計 画 の 実 現 に 大 きく 貢 献 することは 間 違 いないだろう 日 本 語 教 育 検 討 会 議 が 謳 った 語 学 留 学 生 の 学 習 環 境 の 構 築 昨 年 平 成 24 年 春 文 部 科 学 省 の 主 導 の 下 にまとまった 日 本 語 教 育 検 討 会 議 での 最 終 報 告 書 では 日 本 語 教 育 機 関 と 高 等 教 育 機 関 が 連 携 する ことで 高 等 教 育 機 関 に 在 籍 する 外 国 人 学 生 の 様 々なニーズに 応 じた 日 本 語 教 育 提 供 の 機 会 の 拡 大 が 期 待 される と 連 携 強 化 を 報 告 していた 6
また 国 地 方 公 共 団 体 企 業 など 様 々な 団 体 と 日 本 語 教 育 機 関 との 連 携 の 促 進 も 重 要 と 考 えられる とした 上 で 外 国 人 学 生 が 安 心 して 学 習 に 取 り 組 める 環 境 の 構 築 などについても 各 種 団 体 との 連 携 により 促 進 させることが 期 待 されている と 報 告 されたばかりだ 日 本 語 学 校 に 学 ぶ 語 学 留 学 生 の 学 習 環 境 の 構 築 の 一 環 として また 政 府 が 策 定 した 留 学 生 30 万 人 計 画 の 早 期 達 成 を 図 るためにも 会 社 法 人 の 日 本 語 学 校 で 学 ぶ 語 学 留 学 生 に 対 する 通 学 割 引 定 期 乗 車 券 の 適 用 と 消 費 税 の 軽 減 措 置 など 上 記 要 望 の 早 期 実 現 について 政 府 並 びにJRなど 関 係 各 交 通 機 関 の 実 施 に 向 けた 決 断 を 促 したい 7