資料3

Similar documents
平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

18 国立高等専門学校機構

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

公表表紙

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

                         庁議案件No

16 日本学生支援機構

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

は し が き

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

スライド 1

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

m07 北見工業大学 様式①

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)


< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

Microsoft Word - 目次.doc

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

平 成 22 年 12 月 第 5 回 定 例 会 (11 月 26 日 招 集 ) 会 期 日 程 表

●幼児教育振興法案

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

学校安全の推進に関する計画の取組事例

Microsoft Word - 結果・異動プレス_ _clean.doc

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

●電力自由化推進法案

文化政策情報システムの運用等

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

1 異 動 の 規 模 等 (1) 異 動 規 模 ( 知 事 部 局 ) (2) 昇 任 の 状 況 ( 知 事 部 局 ) ( 単 位 : 人 ) ( 単 位 人 ) 異 動 内 容 H H 増 減 事 務 (うち 男 性 ) (うち 女 性 ) 技 術 (うち 男 性

官報掲載【セット版】

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

スライド 1

一般競争入札について

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

07_住宅バウチャー(家賃補助)制度の表紙.doc


Feature 平 成 24 年 度 事 業 報 告 並 びに 一 般 会 計 特 別 会 計 収 支 決 算 報 告 1. 知 的 資 産 経 営 と 企 業 間 連 携 の 推 進 による 地 域 産 業 の 活 性 化 ⑴ 経 営 革 新 への 取 り 組 み 支 援 による 地 域 産 業

Taro-01 議案概要.jtd

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

慶應義塾利益相反対処規程

03《G》資料1-2当初予算【H28】280207

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>


3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

人 同 意 第 49 回 宇 和 島 定 例 決 結 果 一 覧 表 番 号 件 名 決 結 果 報 告 第 1 号 専 決 処 分 した 件 報 告 即 日 受 理 専 決 第 1 号 道 おける 故 和 解 即 日 受 理 専 決 第 2 号 車 両 接 触 故 和 解 即 日 受 理 案 第

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

目 次 都 市 づくりの 全 体 構 想 偏 1. 都 市 づくりの 理 念 と 目 標 1 1. 都 市 づくりの 理 念 と 将 来 像 1 2. 都 市 づくりの 目 標 とテーマ 2 3. 計 画 期 間 3 4. 将 来 人 口 フレーム 3 2. 将 来 都 市 構 造 4 1. 将 来

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この


<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

Microsoft Word - 資料3(用途)

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

道 内 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 現 状 に つ い て は 契 約 金 額 に お い て は 請 負 契 約 で は 減 少 し た も の の シ ル バ ー 派 遣 事 業 の 大 幅 な 伸 び に よ り 5 年 ぶ り に 前 年 実 績 を 上 回 っ た が 会

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

25 年 度 アクションプラン 補 助 制 度 目 標 定 住 人 口 :198 人 増 1 九 州 大 学 学 生 への 電 動 バイクレンタル 事 業 学 研 都 市 づくり 課 進 学 糸 島 市 内 に 居 住 する 九 州 大 学 の 学 生 に 民 間 業 者 と 連 携 し て 電 動

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

個人住民税徴収対策会議

高砂熱_株式会社丸誠株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ_

70 愛媛大学

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

財政再計算結果_色変更.indd

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

Transcription:

資 料 3 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 と 労 働 組 合 の 役 割 平 成 26 年 11 月 19 日 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 副 議 長 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 と 労 働 組 合 の 役 割 特 別 委 員 会 共 同 委 員 長 八 野 正 一

サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 と 労 働 組 合 の 役 割 サービス 産 業 の 生 産 性 向 上 を 検 討 する 上 で 1サービス 産 業 の 現 状 経 済 規 模 と 就 業 者 数 2サービス 産 業 の 生 産 性 は 低 いのか 3 生 産 と 消 費 の 同 時 性 4 サービスの 質 による 付 加 価 値 の 創 造 ~ 人 的 資 本 投 資 とその 質 の 向 上 の 重 要 性 ~ 5 有 期 契 約 労 働 者 の 増 加 ~セーフティーネットの 確 立 と 人 材 育 成 の 必 要 性 ~ サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 と 労 働 組 合 の 役 割 特 別 委 員 会 提 言 提 言 1 ものづくり サービスづくりの 段 階 と もの( 製 品 )やサービスの 提 供 を 利 用 したこと づくりの 段 階 との 両 面 から 生 産 性 向 上 の 施 策 を 考 えるべき 提 言 2 生 産 性 向 上 の 担 い 手 はあくまでも 人 である サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 には 人 を 中 心 とした 生 産 性 向 上 人 の 能 力 発 揮 を 通 じた 付 加 価 値 の 増 大 による 生 産 性 向 上 の 視 点 から 施 策 を 提 言 3 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 公 正 な 競 争 条 件 競 争 環 境 の 確 立 が 前 提 提 言 4 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 社 会 の 成 熟 度 の 向 上 にむけた 消 費 スタイルの 転 換 を 提 言 5 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には グローバル 展 開 が 課 題 提 言 6 サービス 分 野 の 生 産 性 分 析 に 関 する 研 究 のさらなる 進 展 を 1

1サービス 産 業 の 現 状 経 済 規 模 と 就 業 者 数 サービス 産 業 ( 広 義 )はGDPベースで 約 7 割 ( 約 350 兆 円 (2012))を 占 め 規 模 は 拡 大 傾 向 サービス 産 業 の 就 業 者 数 は 近 年 減 少 傾 向 にあるが 全 産 業 に 占 める 割 合 は 増 加 傾 向 1997 年 61.9% 2002 年 66.2% 2012 年 71.4% サービス 産 業 ( 広 義 ) 75% 各 業 種 のGDPに 占 める 割 合 (2012) 民 間 非 営 利 サービス 2% 情 報 通 信 業 6% 政 府 サービス 9% サービス 業 ( 狭 義 ) 20% 運 輸 業 5% サービス 業 ( 狭 義 ) 娯 楽 飲 食 店 旅 館 洗 濯 理 容 美 容 その 他 の 対 個 人 サービス その 他 の 対 事 業 所 サービス 教 育 医 療 福 祉 等 不 動 産 業 12% 農 林 水 産 業 1% 鉱 業 0% 製 造 業 18% 金 融 保 険 業 5% 建 設 業 6% 電 気 ガス 水 道 業 2% 卸 売 小 売 業 14% 公 務 ( 他 に 分 類 されるものを 除 く) その 他 サービス 業 (2001 年 までは 医 療 福 祉 含 む) 医 療 福 祉 金 融 業 保 険 業 (2001 年 までは 不 動 産 含 む) 不 動 産 物 品 賃 貸 業 卸 売 業 小 売 業 (2001 年 までは 飲 食 宿 泊 業 含 む) 宿 泊 業 飲 食 サービス 業 7,000 ( 万 人 ) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 業 種 別 就 業 者 数 の 推 移 情 報 通 信 業 運 輸 業 郵 便 業 (2001 年 までは 情 報 通 信 含 む) 電 気 ガス 熱 供 給 水 道 業 建 設 業 鉱 業 製 造 業 農 林 水 産 業 61.9%( 97 ) 71.4% ( 12) 非 1,000 サ ー ビ ス 0 業 資 料 : 内 閣 府 国 民 経 済 計 算 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 ( 注 ) 民 間 非 営 利 サービス 生 産 者 は 労 働 組 合 政 党 宗 教 団 体 私 立 学 校 資 料 : 総 務 省 労 働 力 調 査 ( 注 ) 日 本 標 準 産 業 分 類 の 改 正 によるデータの 制 約 により 2001 年 以 前 と2002 年 以 降 ( 年 は ) 2 業 種 の 分 類 が 異 なり 長 期 の 正 確 な 遡 及 接 続 はできない 点 に 注 意 が 必 要 サ ー ビ ス 業

表 1 主 要 国 のセクター 別 生 産 性 上 昇 率 (1980~2005 年 ) 1980~2005 年 電 子 機 器 製 造 業 流 通 物 流 金 融 事 業 個 人 社 会 通 信 ( 除 く 電 子 機 器 ) サービス サービス サービス A. 労 働 生 産 性 日 本 6.4 0.6 2.2 0.3-1.3 米 国 6.2 1.4 1.6-0.0-0.1 英 国 3.9 2.0 1.7-0.0-0.8 ドイツ 3.1 1.2 1.5-1.6-0.4 フランス 4.3 1.5 1.7-0.8-0.5 2サービス 産 業 の 生 産 性 は 低 いのか T F P ( 1 9 7 9 年 の T F P = 1 ) 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 表 2 製 造 業 と 非 製 造 業 ( 日 本 )の 生 産 性 (TFP)の 推 移 製 造 業 非 製 造 業 (=サービス 産 業 + 農 林 水 産 等 ) サービス 業 のみの 推 計 値 は 存 在 しないため 非 製 造 業 の 値 を 使 用 0.5 1970 1980 1990 2008 出 典 : 失 われた20 年 と 日 本 経 済 深 尾 京 司 (2012) E U 3.2 1.3 1.1-0.9-1.0 B.TFP 日 本 9.5 2.2 2.9 3.4 0.3 米 国 8.2 2.1 2.9 1.8 0.6 英 国 6.0 2.4 2.9 1.8 0.7 ドイツ 4.2 1.7 2.3 1.7 0.3 フランス 4.9 2.2 2.3 0.5 0.1 E U 4.9 1.9 2.0 1.2-0.1 表 3 EUKLEMSのPPPに 基 づく 日 米 労 働 生 産 性 水 準 の 比 較 ( 米 国 =1.00) 製 造 業 0.47 電 力 ガス 1.17 建 設 業 0.95 卸 売 業 0.44 小 売 業 0.41 飲 食 宿 泊 0.48 運 輸 業 0.88 通 信 業 0.40 金 融 保 険 0.98 対 個 人 サービス 0.91 ( 注 ) 日 米 SNA 統 計 EUKLEMSのPPPデータを 用 いて 計 算 (2008 年 度 版 ) 出 所 : 表 1 3 サービス 産 業 の 生 産 性 分 析 森 川 正 之 出 版 社 : 日 本 評 論 社 発 行 年 :2014.2.25 3

3 生 産 と 消 費 の 同 時 性 4 サービスの 質 による 付 加 価 値 創 造 ~ 人 的 資 本 投 資 とその 質 の 向 上 の 重 要 性 ~ 4

5 有 期 契 約 労 働 者 の 増 加 ~セーフティーネットの 確 立 と 人 材 育 成 の 必 要 性 ~ サービス 産 業 における 有 期 契 約 労 働 者 (パートタイマー 派 遣 嘱 託 など)の 比 率 建 設 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 製 造 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 情 報 通 信 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 卸 小 売 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 20% 80% 26% 74% 19% 81% 48% 52% 金 融 損 保 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 宿 泊 飲 食 サービス 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 生 活 関 連 サービス 娯 楽 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 医 療 福 祉 業 正 社 員 有 期 契 約 労 働 者 23% 77% 74% 26% 54% 46% 38% 62% 出 所 : 総 務 省 労 働 力 調 査 5

サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 にむけての 提 言 ( 抜 粋 ) 6

提 言 1 ものづくり サービスづくりの 段 階 と もの( 製 品 )やサービス の 提 供 を 利 用 したことづくりの 段 階 との 両 面 から 生 産 性 向 上 の 施 策 を 考 えるべき 科 学 的 工 学 的 手 法 の 活 用 が 不 可 欠 サービス 提 供 の 業 務 プロセスの 見 える 化 科 学 的 工 学 的 手 法 の 活 用 による 効 率 化 人 ( 資 源 ) サービスづくり (ものづくり) 要 求 を 持 った 顧 客 サービス (モノ) 新 しいサービスの 必 要 性 新 しいサービス 形 態 の 創 出 新 しい 仕 組 み システムの 開 発 サービスの 質 の 向 上 マーケティング 力 ブランド 力 の 向 上 と 差 別 化 モノや サービスを 利 用 した こと づくり こと づくり に 満 足 したお 客 資 本 生 産 性 / 労 働 生 産 性 ( 時 間 あたり) など 生 産 性 向 上 評 価 尺 度 は 異 なる 顧 客 満 足 度 (CSI 指 標 ) など サービス 品 質 の 見 える 化 サービスに 対 する 信 頼 性 を 高 める SPRING ベストプラクティス JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 調 査 の 開 発 実 施 ( 成 蹊 大 学 理 工 学 部 渡 邉 一 衛 教 授 作 成 資 料 に 一 部 加 筆 ) 7

提 言 2 生 産 性 向 上 の 担 い 手 はあくまでも 人 である サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 には 人 を 中 心 とした 生 産 性 向 上 人 の 能 力 発 揮 を 通 じた 付 加 価 値 の 増 大 による 生 産 性 向 上 の 視 点 から 施 策 を サービスの 質 の 向 上 を 担 う 人 材 の 育 成 や 労 働 条 件 改 善 が 必 要 * もてなしの 心 や ふるまいの 心 など 日 本 のサービスの 強 みを 活 かすため にも 従 業 員 満 足 (ES)の 向 上 により 顧 客 満 足 (CS)に 繋 がるよう 人 材 育 成 や 労 働 条 件 改 善 が 必 要 * 有 期 契 約 労 働 者 が 従 事 していることが 多 いため 同 一 価 値 労 働 同 一 賃 金 な ど 労 働 条 件 面 での 整 備 や 能 力 開 発 支 援 の 実 施 雇 用 契 約 においては 雇 用 期 間 の 定 めのない 契 約 等 の 締 結 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 多 様 な 価 値 観 を 持 つ 人 材 の 活 用 が 不 可 欠 * 消 費 者 のライフ スタイルや 志 向 が 多 様 化 する 中 顧 客 ニーズに 対 応 していく ためには 広 い 視 野 を 持 った 上 で 市 場 に 対 して 柔 軟 に 適 応 していくことが 必 要 である そのためには 性 別 年 齢 障 がい 多 様 な 雇 用 形 態 などの 違 いを 正 しく 認 識 し 多 様 な 価 値 観 を 持 つ 人 々の 発 想 を 認 め 合 い 活 かすことができ る 組 織 となるよう 多 様 な 人 材 の 活 躍 推 進 にむけた 環 境 整 備 が 肝 要 8

職 業 能 力 評 価 システムの 構 築 にむけた 取 り 組 みが 必 要 *サービス 分 野 は 消 費 者 のニーズの 変 化 に 伴 い 絶 えず 新 たなサービス が 生 まれることが 多 いため 業 種 内 や 業 種 横 断 的 に 共 通 とされるスキル 標 準 の 策 定 そのスキルに 関 する 能 力 評 価 制 度 の 構 築 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 未 組 織 企 業 や 未 組 織 労 働 者 のより 一 層 の 組 織 化 が 必 要 9

提 言 4 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 社 会 の 成 熟 度 の 向 上 にむけた 消 費 スタイルの 転 換 を 便 利 な 世 の 中 から 暮 らしやすい 世 の 中 に 価 値 観 の 転 換 が 必 要 *サービスを 提 供 する 生 産 者 に 過 度 な 負 担 を 負 わすことがないよう ワーク ライフ バランス 憲 章 の 理 念 を 社 会 全 体 に 浸 透 させることにより 安 いからい い 便 利 だからいい サービスはタダである といった 便 利 な 世 の 中 から 暮 らしやすい 世 の 中 に 価 値 観 を 転 換 し 暮 らし 方 も 変 えていくことが 必 要 社 会 を 意 識 した 消 費 価 値 の 創 造 が 必 要 * 企 業 と 顧 客 としての 消 費 者 という 二 者 間 の 関 係 性 から 企 業 と 生 活 者 ( 消 費 者 )と 社 会 というより 広 い 視 点 にもとづき 企 業 と 消 費 者 が 協 力 して 社 会 を 意 識 した 消 費 価 値 の 創 造 が 必 要 フェアトレード 商 品 の 購 入 あるいはCSRや 環 境 への 取 り 組 みに 熱 心 な 企 業 の 商 品 の 選 択 など 商 品 やサービスの 購 入 を 通 じて 社 会 貢 献 を 行 っていくと いった ソーシャル 消 費 の 喚 起 が 重 要 10

おわりに ~サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 にむけて~ 産 業 内 の 労 使 コミュニケーションの 構 築 や 強 化 にむけたより 一 層 の 取 り 組 みを * 本 提 言 を 実 現 していくためには 単 位 労 働 組 合 産 業 別 労 働 組 合 ナショナ ルセンターの 各 レベルに 応 じて 取 り 組 むことが 重 要 とりわけ 一 企 業 の 部 分 最 適 ではなく 社 会 として 全 体 最 適 につながるよう CSRの 観 点 に 加 え 業 界 秩 序 の 維 持 や 公 正 な 競 争 条 件 競 争 環 境 の 確 立 を 図 るべく 産 業 台 の 労 使 コ ミュニケーションの 構 築 や 強 化 により 一 層 取 り 組 んでいくことが 不 可 欠 生 産 性 向 上 にむけた 具 体 的 な 取 り 組 み 内 容 については 更 なる 掘 り 下 げの 必 要 があるが 様 々な 研 究 機 関 で 進 められている 検 討 状 況 も 見 守 りつつ 全 労 生 としての 検 討 は 他 日 に 譲 ることにしたい 11

補 足 資 料 1. 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 について 13ページ 2.サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 (SPRING)の 活 動 について 15ページ 3.サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 にむけての 提 言 ( 全 体 版 ) 22ページ 12

1. 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 について 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 ( 議 長 : 相 原 康 伸 自 動 車 総 連 会 長 略 称 : 全 労 生 )は 1 雇 用 の 確 保 増 大 2 労 使 の 協 力 協 議 3 成 果 の 公 正 分 配 の 三 原 則 を 柱 とする 生 産 性 運 動 の 推 進 母 体 として 1959 年 全 国 労 組 生 産 性 企 画 実 践 委 員 会 として 発 足 した その 後 10 周 年 を 迎 えた1968 年 に 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 ( 全 労 生 ) と 改 称 し 現 在 に 至 って いる 全 労 生 は 発 足 以 来 今 日 に 至 るまで 生 産 性 運 動 に 取 り 組 む 産 業 別 労 働 組 合 の 中 核 体 として 産 業 労 働 と 生 産 性 に 関 わる 諸 問 題 について 幅 広 く 調 査 研 究 を 行 うとともに 生 産 性 運 動 を 実 践 してきた 具 体 的 には 1 経 済 動 向 の 把 握 やこれに 対 応 すべき 労 働 組 合 のあるべき 姿 や 政 策 につ いての 協 議 2 構 造 転 換 や 新 たな 経 済 動 向 に 対 応 する 労 働 組 合 の 方 針 を 深 化 徹 底 させる ための 研 究 集 会 討 論 集 会 シンポジウム 等 の 開 催 3 労 働 組 合 相 互 間 の 連 携 と 協 力 関 係 の 推 進 4 経 済 労 働 情 勢 に 関 する 継 続 的 な 調 査 研 究 活 動 5 日 本 生 産 性 本 部 と 連 携 した 事 業 活 動 などを 積 極 的 に 推 進 している 現 在 は 全 体 的 な 活 動 方 針 等 を 決 定 する 中 央 委 員 会 を 中 心 として 全 体 の 活 動 運 営 を 協 議 調 整 する 幹 事 会 企 画 財 政 部 会 調 査 部 会 労 働 政 策 部 会 組 織 広 報 部 会 中 小 企 業 対 策 部 会 といった 専 門 部 会 と 時 宜 に 合 った 問 題 を 取 り 上 げ 研 究 する 特 別 委 員 会 が 設 置 されている また 各 地 方 に 置 かれている 地 方 労 組 生 産 性 会 議 と 連 携 し 全 国 的 な 活 動 を 展 開 している 現 在 27 加 盟 組 織 約 520 万 人 の 組 織 人 員 で 構 成 されており 役 員 および 加 盟 組 織 は 以 下 の 通 りである なお 事 務 局 を 日 本 生 産 性 本 部 が 担 当 している 13

役 員 議 長 相 原 康 伸 ( 自 動 車 総 連 会 長 ) 副 議 長 八 野 正 一 (UAゼンセン 副 会 長 ) 副 議 長 山 浦 正 生 ( 運 輸 労 連 委 員 長 ) 副 議 長 神 保 政 史 ( 電 機 連 合 副 中 央 執 行 委 員 長 ) 副 議 長 藤 川 慎 一 (JAM 副 会 長 ) 副 議 長 春 木 幸 裕 ( 情 報 労 連 書 記 長 ) 副 議 長 工 藤 智 司 ( 基 幹 労 連 中 央 執 行 委 員 長 ) 副 議 長 増 田 光 儀 (JP 労 組 中 央 副 執 行 委 員 長 ) 副 議 長 岸 本 薫 ( 電 力 総 連 会 長 ) 部 会 長 島 田 尚 信 (UAゼンセン 副 会 長 ) 事 務 局 長 西 澤 昇 治 郎 ( 基 幹 労 連 特 別 役 員 ) 加 盟 組 織 UAゼンセン 電 力 総 連 JR 総 連 印 刷 労 連 自 動 車 総 連 JEC 連 合 ゴム 連 合 セラミックス 連 合 電 機 連 合 運 輸 労 連 日 建 協 全 銀 連 合 JAM 私 鉄 総 連 全 国 一 般 ( 自 治 労 ) 基 幹 労 連 フード 連 合 航 空 連 合 生 保 労 連 損 保 労 連 紙 パ 連 合 情 報 労 連 JR 連 合 全 電 線 JP 労 組 交 通 労 連 全 国 ガス 14

2.サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 (SPRING)の 活 動 について 1.SPRINGの 概 要 1 設 立 の 経 緯 2006 年 7 月 : 財 政 経 済 一 体 改 革 会 議 ( 第 一 次 安 倍 政 権 時 )において 経 済 成 長 戦 略 が 策 定 され 産 学 官 による サービス 産 業 のイノベーションと 生 産 性 向 上 を 目 指 して サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 の 発 足 が 決 定 2007 年 4 月 : 経 済 産 業 省 に 設 置 された サービス 産 業 のイノベーションと 生 産 性 に 関 する 研 究 会 に おいて 協 議 会 の 基 本 構 想 がとりまとめられ 政 府 の 成 長 力 加 速 プログラムにもその 内 容 が 盛 り 込 まれた 2007 年 5 月 : 財 団 法 人 社 会 経 済 生 産 性 本 部 ( 現 : 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 )に サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 (SPRING) が 設 立 ベストプラクティスの 収 集 と 普 及 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 の 開 発 サービス 産 業 の 人 材 育 成 などの 活 動 を 展 開 15

2 政 府 の 成 長 戦 略 での 位 置 づけ 日 本 再 興 戦 略 -JAPAN is BACK-( 平 成 25 年 6 月 14 日 閣 議 決 定 )( 抄 ) サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 を 国 民 運 動 として 再 構 築 することとし 来 年 度 中 に 活 動 参 加 企 業 数 を10 倍 に 拡 大 しつつ サービス 産 業 の 高 付 加 価 値 化 に 向 けた 人 材 育 成 と 経 営 支 援 を 本 格 化 させる と 規 定 された 日 本 再 興 戦 略 ( 改 訂 版 )( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )( 抄 ) { サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 (SPRING)における 高 付 加 価 値 型 のサービス 事 業 モ デルに 関 するベストプラクティスの 分 析 と 日 本 サービス 大 賞 ( 仮 称 )の 創 設 (2015 年 度 から 実 施 )による 普 及 }と 規 定 された 16

3 現 在 のサービス 産 業 生 産 性 協 議 会 幹 事 会 構 成 メンバー 代 表 幹 事 秋 草 直 之 富 士 通 ( 株 ) 顧 問 副 代 表 幹 事 橋 本 和 仁 東 京 大 学 大 学 院 工 学 系 研 究 科 教 授 松 井 忠 三 ( 株 ) 良 品 計 画 代 表 取 締 役 会 長 常 任 幹 事 松 川 昌 義 ( 公 財 ) 日 本 生 産 性 本 部 理 事 長 幹 事 新 井 民 夫 芝 浦 工 業 大 学 教 育 イノベーション 推 進 センター 教 授 池 田 弘 ( 学 ) 新 潟 総 合 学 園 総 長 伊 藤 元 重 東 京 大 学 経 済 学 部 大 学 院 経 済 学 研 究 科 教 授 小 川 孔 輔 法 政 大 学 大 学 院 イノベーション マネジメント 研 究 科 教 授 金 丸 恭 文 フューチャーアーキテクト( 株 ) 代 表 取 締 役 会 長 兼 社 長 川 合 正 矩 日 本 通 運 ( 株 ) 代 表 取 締 役 会 長 神 津 里 季 生 日 本 労 働 組 合 総 連 合 会 事 務 局 長 河 野 真 理 子 ( 株 )キャリアン 代 表 取 締 役 小 林 栄 三 伊 藤 忠 商 事 ( 株 ) 取 締 役 会 長 斎 藤 敏 一 ( 株 )ルネサンス 代 表 取 締 役 会 長 執 行 役 員 田 川 博 己 ( 株 )ジェイティービー 代 表 取 締 役 会 長 髙 田 明 ( 株 )ジャパネットたかた 代 表 取 締 役 社 長 角 田 秋 生 ( 株 ) 公 文 教 育 研 究 会 代 表 取 締 役 社 長 西 本 甲 介 ( 株 )メイテック 代 表 取 締 役 社 長 八 野 正 一 全 国 労 働 組 合 生 産 性 会 議 副 議 長 福 井 次 矢 聖 路 加 国 際 病 院 院 長 福 原 賢 一 ( 株 )ベネッセホールディングス 代 表 取 締 役 副 社 長 藤 沼 彰 久 ( 株 ) 野 村 総 合 研 究 所 取 締 役 会 長 村 上 輝 康 産 業 戦 略 研 究 所 代 表 オブザーバー 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 サービス 政 策 課 総 務 省 情 報 流 通 行 政 局 情 報 流 通 振 興 課 総 務 省 統 計 局 統 計 調 査 部 経 済 統 計 課 文 部 科 学 省 高 等 教 育 局 専 門 教 育 課 厚 生 労 働 省 職 業 能 力 開 発 局 能 力 評 価 課 厚 生 労 働 省 医 政 局 農 林 水 産 省 食 料 産 業 局 食 品 小 売 サービス 課 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 政 策 課 17

2. 活 動 内 容 1 日 本 サービス 大 賞 の 創 設 日 本 の 優 れたサービスを 表 彰 し ベストプラクティスを 広 く 産 業 界 に 周 知 することを 目 的 として 日 本 サービス 大 賞 を2014 年 度 中 に 創 設 する 表 彰 概 要 案 表 彰 時 期 : 毎 年 もしくは 隔 年 開 催 表 彰 対 象 : 特 に 優 れたサービス (ベストプラクティス: 自 薦 他 薦 を 問 わず) 審 査 方 法 : 審 査 委 員 会 ( 委 員 長 : 野 中 郁 次 郎 氏 )にて 審 査 表 彰 の 種 類 : 内 閣 総 理 大 臣 賞 ( 申 請 予 定 ) 各 管 轄 大 臣 賞 ( 申 請 予 定 ) その 他 特 別 賞 優 秀 賞 を 想 定 18

2SPRINGシンポジウムの 開 催 ハイ サービス 日 本 300 選 や JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 調 査 の 優 良 企 業 など を 中 核 としたコミュニティ ネットワークを 全 国 で 構 築 し 事 例 探 求 優 れた 経 営 者 やリー ダーとの 相 互 交 流 現 場 体 験 を 通 じた 学 びの 場 づくりとして 2013 年 度 よりシンポジウ ムを 全 国 で 開 催 している 昨 年 度 は4 回 開 催 したシンポジウムを 2014 年 度 は 全 国 の 生 産 性 本 部 と 共 同 で 全 国 8 か 所 で 開 催 し SPRINGの 活 動 を 普 及 し 会 員 拡 大 につなげている 2014 年 度 開 催 日 程 4/18( 金 ): 東 京 蘇 る 日 本 経 済 とサービス 産 業 の 行 方 9/ 9( 火 ): 札 幌 新 たな 価 値 を 創 出 するサービス おもてなしとは 9/18( 木 ): 広 島 サービス 化 と 高 付 加 価 値 化 10/27( 月 ): 盛 岡 東 北 復 興 と 新 産 業 創 造 10/30( 木 ): 京 都 新 技 術 とサービス 革 新 11/17( 月 ): 長 崎 地 域 活 性 化 とサービス 革 新 11/20( 木 ): 高 松 サービスイノベーションと 戦 略 12/10( 水 ): 新 潟 地 域 の 活 性 化 とサービス 革 新 3/13( 金 ): 名 古 屋 新 技 術 とサービス 革 新 19

3 中 小 サービス 産 業 の 人 材 育 成 : 大 人 の 武 者 修 行 中 小 サービス 事 業 者 の 次 世 代 経 営 人 材 や 地 域 のサービス 産 業 活 性 化 を 志 す 人 材 に 優 良 企 業 や 達 人 のもとで 一 定 期 間 修 行 する 機 会 を 人 材 育 成 事 業 として 提 供 す る ( 経 済 産 業 省 補 助 事 業 ) SPRING 幹 事 ハイ サービス 日 本 300 選 おもてなし 経 営 企 業 選 日 本 経 営 品 質 賞 の 対 象 企 業 約 400 社 を 修 行 先 としてピックアップし 修 行 者 受 入 を 承 諾 した 企 業 と 全 国 の 中 小 サービス 企 業 の 次 世 代 経 営 人 材 とのマッチングを 行 う 4JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 調 査 の 開 発 実 施 JCSI(Japanese Customer Satisfaction Index: 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 調 査 は 各 企 業 のサービスを 多 面 的 に 評 価 できる 日 本 最 大 級 の 顧 客 満 足 度 調 査 である 同 一 業 種 内 だけでなく 異 なるサービス 分 野 間 の 比 較 が 可 能 な 顧 客 満 足 度 指 数 として 2007 年 度 より 開 発 に 着 手 し2009 年 度 より 本 格 的 に 運 用 を 開 始 している 本 調 査 は 顧 客 の 評 価 を 起 点 とした 業 種 業 態 を 超 えた 競 争 を 促 すことで より 高 い 付 加 価 値 や 顧 客 満 足 を 高 める 経 営 が 日 本 に 広 がり それが 日 本 企 業 の 成 長 と 国 際 競 争 力 の 強 化 に 役 立 つことを 狙 いとしている 2013 年 度 は 33 業 種 416 企 業 ブランドの 満 足 度 を 算 出 し 上 位 企 業 名 も 含 めて 発 表 するとともに これら 顧 客 満 足 の 構 造 分 析 に 基 づいたデータについて 多 くの 企 業 に 自 社 の 経 営 改 善 などにご 活 用 いただいた また 同 年 度 より JCSIロゴマーク を 新 たに 制 定 し 企 業 の 普 及 広 報 に 活 用 いただい ている 20

5 仕 組 化 による 生 産 性 向 上 ツールの 開 発 サービス 産 業 における 生 産 性 向 上 支 援 策 として 仕 組 化 による 生 産 性 向 上 ツールの 開 発 を 行 う 開 発 は 産 学 連 携 によるプロジェクト 方 式 にて 行 い 可 視 化 標 準 化 改 善 の 仕 組 み 化 をキーワードとして 業 種 を 超 えて 汎 用 的 に 活 用 できる 理 論 ツールを 開 発 する 以 上 21

3.サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 にむけての 提 言 ( 全 体 版 ) 本 委 員 会 での 提 起 (1) ものづくり サービスづくりの 段 階 と もの( 製 品 )やサービスの 提 供 を 利 用 し たことづくりの 段 階 との 両 面 から 生 産 性 向 上 の 施 策 を 考 えるべき (2) 生 産 性 向 上 の 担 い 手 はあくまでも 人 である サービス 産 業 の 生 産 性 向 上 には 人 を 中 心 とした 生 産 性 向 上 人 の 能 力 発 揮 を 通 じた 付 加 価 値 の 増 大 によ る 生 産 性 向 上 (3)サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 公 正 な 競 争 条 件 競 争 環 境 の 確 立 が 前 提 (4)サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 社 会 の 成 熟 度 の 向 上 にむけた 消 費 スタイルの 転 換 を (5)サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には グローバル 展 開 が 課 題 (6)サービス 分 野 の 生 産 性 分 析 に 関 する 研 究 のさらなる 進 展 を 22

提 言 1 ものづくり サービスづくりの 段 階 と もの( 製 品 )やサービス の 提 供 を 利 用 したことづくりの 段 階 との 両 面 から 生 産 性 向 上 の 施 策 を 考 えるべき 科 学 的 工 学 的 手 法 の 活 用 が 不 可 欠 サービス 提 供 の 業 務 プロセスの 見 える 化 科 学 的 工 学 的 手 法 の 活 用 による 効 率 化 人 ( 資 源 ) サービスづくり (ものづくり) 要 求 を 持 った 顧 客 サービス (モノ) 新 しいサービスの 必 要 性 新 しいサービス 形 態 の 創 出 新 しい 仕 組 み システムの 開 発 サービスの 質 の 向 上 マーケティング 力 ブランド 力 の 向 上 と 差 別 化 モノや サービスを 利 用 した こと づくり こと づくり に 満 足 したお 客 資 本 生 産 性 / 労 働 生 産 性 ( 時 間 あたり) など 生 産 性 向 上 評 価 尺 度 は 異 なる 顧 客 満 足 度 (CSI 指 標 ) など サービス 品 質 の 見 える 化 サービスに 対 する 信 頼 性 を 高 める SPRING ベストプラクティス JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 調 査 の 開 発 実 施 ( 成 蹊 大 学 理 工 学 部 渡 邉 一 衛 教 授 作 成 資 料 に 一 部 加 筆 ) 23

サービスづくり の 段 階 での 生 産 性 向 上 施 策 ~ 科 学 的 工 学 的 手 法 の 活 用 が 不 可 欠 *サービス 提 供 の 業 務 プロセスを 見 える 化 するために 科 学 的 工 学 的 手 法 を 積 極 的 に 活 用 し 効 率 化 を 高 めることが 必 要 モノやサービスの 提 供 を 利 用 したことづくり での 生 産 性 向 上 施 策 ~ 新 しいサービスの 創 造 が 必 要 * 新 しいサービス 形 態 の 創 出 新 しい 仕 組 みやシステム 開 発 ホスピタリティな どによるサービスの 質 の 向 上 消 費 者 意 識 の 変 化 に 対 応 したマーケティング ブランド 力 の 向 上 などの 差 別 化 の 取 り 組 みを 進 め 生 産 性 向 上 を 図 り 付 加 価 値 の 増 大 することが 必 要 モノやサービスの 提 供 を 利 用 したことづくり での 生 産 性 向 上 施 策 ~ 品 質 の 見 える 化 の 取 り 組 みが 重 要 *サービスに 対 する 信 頼 性 を 高 めていくために サービスの 品 質 の 見 える 化 に 取 り 組 むことが 必 要 サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 で 取 り 組 んでいるJCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 ) 指 標 について 労 使 協 議 の 場 で 活 用 することも 検 討 24

提 言 2 生 産 性 向 上 の 担 い 手 はあくまでも 人 である サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 には 人 を 中 心 とした 生 産 性 向 上 人 の 能 力 発 揮 を 通 じた 付 加 価 値 の 増 大 による 生 産 性 向 上 の 視 点 から 施 策 を サービスの 質 の 向 上 を 担 う 人 材 の 育 成 や 労 働 条 件 改 善 が 必 要 * もてなしの 心 や ふるまいの 心 など 日 本 のサービスの 強 みを 活 かすため にも 従 業 員 満 足 (ES)の 向 上 により 顧 客 満 足 (CS)に 繋 がるよう 人 材 育 成 や 労 働 条 件 改 善 が 必 要 * 有 期 契 約 労 働 者 が 従 事 していることが 多 いため 同 一 価 値 労 働 同 一 賃 金 な ど 労 働 条 件 面 での 整 備 や 能 力 開 発 支 援 の 実 施 雇 用 契 約 においては 雇 用 期 間 の 定 めのない 契 約 等 の 締 結 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 多 様 な 価 値 観 を 持 つ 人 材 の 活 用 が 不 可 欠 * 消 費 者 のライフ スタイルや 志 向 が 多 様 化 する 中 顧 客 ニーズに 対 応 していく ためには 広 い 視 野 を 持 った 上 で 市 場 に 対 して 柔 軟 に 適 応 していくことが 必 要 である そのためには 性 別 年 齢 障 がい 多 様 な 雇 用 形 態 などの 違 いを 正 しく 認 識 し 多 様 な 価 値 観 を 持 つ 人 々の 発 想 を 認 め 合 い 活 かすことができ る 組 織 となるよう 多 様 な 人 材 の 活 躍 推 進 にむけた 環 境 整 備 が 肝 要 25

職 業 能 力 評 価 システムの 構 築 にむけた 取 り 組 みが 必 要 *サービス 分 野 は 消 費 者 のニーズの 変 化 に 伴 い 絶 えず 新 たなサービス が 生 まれることが 多 いため 業 種 内 や 業 種 横 断 的 に 共 通 とされるスキル 標 準 の 策 定 そのスキルに 関 する 能 力 評 価 制 度 の 構 築 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 未 組 織 企 業 や 未 組 織 労 働 者 のより 一 層 の 組 織 化 が 必 要 26

提 言 3 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 公 正 な 競 争 条 件 競 争 環 境 の 確 立 が 前 提 イコールフッティング( 競 争 条 件 が 公 平 であること)の 環 境 整 備 が 必 要 ~ 優 良 事 業 主 の 認 定 制 度 が 重 要 * 悪 質 な 事 業 主 への 業 務 改 善 を 要 請 し どうしても 業 務 改 善 がなされない 事 業 主 には 市 場 からの 撤 退 を 促 すことで 過 当 競 争 の 是 正 を 図 るためにも 優 良 事 業 主 の 認 定 制 度 など 産 業 界 を 中 心 に 自 主 基 準 の 策 定 や 民 間 による 仕 組 みづくりに 取 り 組 むことが 必 要 * 単 一 企 業 において 取 り 組 むことには 限 界 があるため 業 界 全 体 で 取 り 組 む ことが 肝 要 競 争 領 域 と 非 競 争 領 域 の 棲 み 分 けを * 不 毛 な 競 争 に 陥 らないよう 産 業 や 業 界 において 競 争 領 域 と 非 競 争 領 域 の 棲 み 分 けを 図 ることが 必 要 27

提 言 4 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には 社 会 の 成 熟 度 の 向 上 にむけた 消 費 スタイルの 転 換 を 便 利 な 世 の 中 から 暮 らしやすい 世 の 中 に 価 値 観 の 転 換 が 必 要 *サービスを 提 供 する 生 産 者 に 過 度 な 負 担 を 負 わすことがないよう ワーク ライフ バランス 憲 章 の 理 念 を 社 会 全 体 に 浸 透 させることにより 安 いからい い 便 利 だからいい サービスはタダである といった 便 利 な 世 の 中 から 暮 らしやすい 世 の 中 に 価 値 観 を 転 換 し 暮 らし 方 も 変 えていくことが 必 要 社 会 を 意 識 した 消 費 価 値 の 創 造 が 必 要 * 企 業 と 顧 客 としての 消 費 者 という 二 者 間 の 関 係 性 から 企 業 と 生 活 者 ( 消 費 者 )と 社 会 というより 広 い 視 点 にもとづき 企 業 と 消 費 者 が 協 力 して 社 会 を 意 識 した 消 費 価 値 の 創 造 が 必 要 フェアトレード 商 品 の 購 入 あるいはCSRや 環 境 への 取 り 組 みに 熱 心 な 企 業 の 商 品 の 選 択 など 商 品 やサービスの 購 入 を 通 じて 社 会 貢 献 を 行 っていくと いった ソーシャル 消 費 の 喚 起 が 重 要 28

提 言 5 サービス 分 野 の 生 産 性 向 上 の 実 現 には グローバル 展 開 が 課 題 日 本 の 強 みを 活 かしたサービスによるグローバル 展 開 を * 日 本 人 が 得 意 とする 質 の 高 いサービス ホスピタリティを 強 みとして 活 かした 上 で 各 国 の 文 化 や 生 活 スタイルに 応 じたサービス 水 準 の 提 供 を 図 るなど 現 地 化 の 推 進 に 向 けて 取 り 組 むことが 必 要 サービス 分 野 は 中 小 企 業 比 率 が 高 く 経 営 資 源 に 乏 しい 企 業 も 少 なくない ため 政 策 的 な 支 援 を 適 切 に 講 じるなどグローバル 化 に 対 応 できる 環 境 整 備 を 進 めていくことが 重 要 グローバル 化 が 進 展 していく 中 では 国 内 外 を 問 わず 社 会 的 責 任 を 果 たすことが 必 要 * OECDの 多 国 籍 企 業 ガイドライン 国 連 グローバルコンパクト SA8000 ISO26000 などにみられるように 社 会 的 責 任 の 遵 守 が 強 まっている 企 業 のサプライチェーンにおける 労 使 紛 争 を 未 然 に 防 止 し また 労 働 者 の 基 本 的 権 利 や 適 正 な 労 働 条 件 を 確 立 するための 体 制 を 強 化 するためにも 国 際 産 業 別 組 織 及 びその 加 盟 組 合 と 多 国 籍 企 業 がパートナーとなる グローバル 枠 組 協 定 の 締 結 ( 髙 島 屋 ミズノ イオンが 締 結 )にむけた 取 り 組 みを 強 化 するこ とが 必 要 29

提 言 6 サービス 分 野 の 生 産 性 分 析 に 関 する 研 究 のさらなる 進 展 を サービス 産 業 の 生 産 性 分 析 は 製 造 業 に 比 べ 統 計 データーの 整 備 が 遅 れて いるのが 実 情 *サービス 産 業 の 企 業 事 業 所 レベルのデータの 整 備 充 実 が 不 可 欠 *サービス 分 野 の 生 産 性 を 検 討 する 上 で 全 要 素 生 産 性 の 計 測 がなされてい る ただし 全 要 素 生 産 性 には 技 術 進 歩 のほかに 労 働 者 の 熟 練 度 向 上 経 営 効 率 あるいは 組 織 効 率 改 善 分 業 の 進 展 規 模 の 経 済 の 実 現 などが 含 ま れており 計 測 方 法 からミクロ セミマクロとマクロの 要 因 が 混 同 されてしまうと いった 留 意 点 があり 今 後 研 究 が 進 むことに 期 待 している 30