資料3-1「教育実施状況調査」の分析結果について―臨床教育の事例を中心に―



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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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m07 北見工業大学 様式①

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

18 国立高等専門学校機構

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平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

●幼児教育振興法案

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

80 鹿児島大学

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

16 日本学生支援機構

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

別紙3

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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70 愛媛大学

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 分 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

島根大学における学生等の授業料その他の費用に関する規則

●電力自由化推進法案

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 42.8 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベ

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定款  変更

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

別紙3

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : 円 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135, , , , , ,600 最

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

診療行為コード

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資 料 3-1 獣 医 学 教 育 の 改 善 充 実 に 関 する 調 査 研 究 協 力 者 会 議 ( 第 8 回 )H25.1.16 教 育 実 施 状 況 調 査 の 分 析 結 果 について 臨 床 教 育 の 事 例 を 中 心 に 1. 臨 床 系 の 教 育 内 容 について A.カリキュラムについて 臨 床 系 科 目 全 般 の 傾 向 1) 現 行 カリキュラムについて 単 位 数 に 大 学 ごとのバラツキが 見 られる 28( 帯 畜 大 ) 31 単 位 ( 岩 手 大 宮 崎 大 )から51( 大 阪 府 大 ) 55 単 位 ( 東 大 日 大 )まで 全 体 に 占 める 比 率 は 20%から 30%が 大 部 分 ( 東 大 37%; 大 阪 府 大 24%; 日 大 36% は 多 め) 2) 現 行 カリキュラムについて 小 動 物 と 産 業 動 物 のバランスのバラツキが 見 られる 小 動 物 の 比 率 が 70%を 超 える 大 学 が6 大 学 あり( 帯 畜 大 東 大 鳥 取 大 農 工 大 日 獣 大 日 大 ) 概 ね 都 市 部 で 大 きい 3) 非 臨 床 系 に 比 較 して 臨 床 系 の 教 育 時 間 が 多 い 状 況 も 一 部 指 摘 された 4) 臨 床 教 育 の 開 講 時 期 実 施 期 間 について 以 下 の 表 の 通 り 大 学 ごとに 比 較 的 大 きな 違 いが 見 られる 臨 床 教 育 の 開 始 参 加 型 臨 床 実 習 開 講 時 期 が 異 なる 大 学 の 方 針 教 育 体 制 環 境 によって 異 なると 思 われるが コア カリキュラム 全 体 の 時 期 にも 影 響 するので 共 用 試 験 の 実 施 において 留 意 すべき 事 項 である 附 属 病 院 における 臨 床 実 習 期 間 診 療 科 実 施 形 態 (グループ 人 数 等 )は 大 学 ごとに 差 が 大 きい なお コア カリキュラムへの 対 応 が 充 分 に 為 されている という 前 提 に 立 てば 大 学 ごとの 社 会 学 生 ニーズに 応 え 大 学 の 特 色 を 示 す 点 で 決 してマイナスで はないと 思 われる 表 各 大 学 における 臨 床 系 科 目 の 実 施 時 期 3 4 5 6 大 学 前 後 前 後 前 後 前 後 北 大 帯 畜 大 岩 手 大 農 工 大 東 大 岐 阜 大 鳥 取 大 山 口 大 鹿 児 島 大 宮 崎 大 大 阪 府 大 酪 農 大 北 里 大 日 大 日 獣 大 麻 布 大 1

診 断 学 内 科 総 論 等 の 開 始 病 院 実 習 を 指 標 に およその 実 施 期 間 を で 示 した は 一 部 科 目 が 置 かれていることを 示 す なお あくまで 本 調 査 記 載 のみに 基 づき 整 理 をしているので 実 態 と は 異 なる 可 能 性 もある 5)カリキュラムの 受 け 止 め 方 について 大 学 や 教 員 によって 微 妙 な 違 いが 見 られた コア カリキュラム アドバンスト カリキュラム の 意 味 と 認 識 :これらが 明 示 されている 大 学 が 少 ない コア カリキュラム を 含 む 各 大 学 の コア ブロック における 伴 侶 動 物 臨 床 教 育 の 内 容 レベルと 必 要 性 同 じく 産 業 動 物 臨 床 教 育 の 内 容 レベルと 必 要 性 カリキュラム 授 業 科 目 の 受 け 止 め 方 や 共 用 試 験 (CBT & OSCE)の 意 義 と 受 け 止 め 方 にも 違 いが 見 られた コア カリキュラムへの 対 応 の 事 例 1) 入 学 後 比 較 的 早 期 に 導 入 教 育 として 獣 医 学 概 論 農 畜 産 演 習 産 業 動 物 臨 床 基 礎 実 習 馬 臨 床 体 験 学 習 等 を 開 講 し 特 に 産 業 動 物 臨 床 に 暴 露 することにより 臨 床 獣 医 学 の 多 様 性 と 社 会 的 役 割 の 理 解 ならびに 後 に 開 講 される 臨 床 実 習 にスムーズに 参 加 できる 環 境 をつくることに 効 果 をあげている( 北 大 帯 畜 大 岐 阜 大 鳥 取 大 麻 布 大 他 ) 2) 共 同 教 育 課 程 のなかで 3 年 次 後 期 から 基 礎 科 目 を 踏 まえた 体 系 的 な 学 習 の 流 れを 構 築 しており 病 理 や 衛 生 公 衆 衛 生 教 育 との 連 携 学 外 機 関 との 連 携 が 充 分 に 取 り 入 れられている 参 加 型 実 習 は 小 動 物 を 北 大 産 業 動 物 を 帯 畜 大 と 分 担 し 大 学 組 織 環 境 の 特 徴 を 活 かしている( 北 大 帯 畜 大 共 同 獣 医 学 課 程 ) 3) 従 来 無 かった 科 目 の 新 設 による 臨 床 講 義 の 充 実 を 図 っている 具 体 例 は 次 のとおり 臨 床 薬 理 学 ( 北 大 東 大 日 獣 大 ) 臨 床 解 剖 学 ( 日 獣 大 ) 栄 養 学 ( 東 大 農 工 大 山 口 大 鹿 児 島 大 ) 小 動 物 基 礎 栄 養 学 ( 日 獣 大 ) 臨 床 行 動 学 ( 東 大 山 口 大 鹿 児 島 大 ) 行 動 治 療 学 ( 農 工 大 ) 腫 瘍 学 ( 岐 阜 大 ) 神 経 病 腫 瘍 学 ( 鳥 取 大 ) 野 生 動 物 医 学 ( 大 阪 府 大 北 里 大 日 獣 大 ) 病 院 経 営 学 ( 北 里 大 日 獣 大 ) * 大 阪 府 大 は 野 生 動 物 医 学 腫 瘍 学 行 動 治 療 学 等 を 選 択 科 目 としている * 日 獣 大 は 臨 床 解 剖 学 臨 床 栄 養 学 病 院 経 営 学 救 急 医 療 学 等 が 選 択 必 修 4) 教 授 から 助 教 まで 区 別 なく 学 内 外 の 専 門 分 野 の 教 員 を 適 切 に 配 置 したネステット 型 の 講 義 で 内 容 と 専 門 性 のレベルアップを 図 り 効 果 を 上 げている 連 携 の 方 向 性 次 第 で 実 質 的 な 連 携 手 法 としても 注 目 できる( 東 大 ) 5) 臨 床 科 目 の 総 論 部 分 を 臨 床 系 外 の 教 員 が 担 当 し 基 礎 応 用 と 連 動 一 体 化 した 臨 床 教 育 体 系 を 構 築 することが 検 討 されている( 岐 阜 大 鳥 取 大 共 同 獣 医 学 課 程 ) 6) 社 会 性 に 優 れた 獣 医 師 養 成 を 目 標 とした 臨 床 繁 殖 学 の 講 義 実 習 を 教 員 移 動 と 遠 隔 講 義 で 実 施 している( 岐 阜 大 鳥 取 大 ) 7) 小 動 物 は 臓 器 別 に 系 統 立 てた 効 率 的 な 講 義 を 実 施 し 産 業 動 物 は 動 物 種 別 の 講 義 を 行 う( 山 口 大 鹿 児 島 大 共 同 獣 医 学 部 ) 8) 臨 床 栄 養 学 眼 科 学 歯 科 学 救 急 医 療 学 等 を 選 択 必 修 科 目 として 設 定 して 専 門 性 の 高 い 教 育 を 可 能 としている( 日 獣 大 ) 9) 早 期 から 小 動 物 臨 床 実 習 に 擬 似 クライアントを 活 用 した 教 育 を 取 り 入 れ コミュニケ ーション 能 力 の 涵 養 に 力 を 注 いでおり 手 法 や 経 験 で 獣 医 学 領 域 の 牽 引 役 となっている ( 日 獣 大 ) 2

10) 牛 馬 に 止 まらず 豚 を 対 象 にした 内 容 の 濃 い 実 習 を 行 っている( 麻 布 大 ) アドバンスト カリキュラムの 事 例 1) アドバンスト 演 習 : 臨 床 アドバンスト の 設 定 により コース 分 け よりも 緩 やか な 設 定 で 小 動 物 産 業 動 物 の 専 門 性 の 高 い 学 習 が 可 能 になっており また その 内 容 を 吟 味 する 委 員 会 組 織 が 設 置 されている( 北 大 帯 畜 大 ) 2)6 年 前 期 に 行 う 臨 床 実 習 では グループごとに PBL 方 式 の 症 例 発 表 ポスター 発 表 を 課 し 自 主 学 習 を 促 進 している( 山 口 大 鹿 児 島 大 ) 3)5 年 次 後 期 6 年 次 前 期 を 明 確 にコース 別 ( 生 体 機 能 感 染 病 理 衛 生 環 境 生 産 動 物 医 療 伴 侶 動 物 医 療 )の 専 修 教 育 とし 生 産 動 物 医 療 と 伴 侶 動 物 医 療 の 各 コースでは 附 属 動 物 病 院 における 総 合 的 参 加 型 臨 床 実 習 を 実 施 して 専 門 能 力 と 科 学 的 思 考 力 の 涵 養 を 図 る( 酪 農 学 園 大 学 ) 4) 各 大 学 が 従 来 一 般 に 卒 業 論 文 研 究 とされてきたもの あるいは 課 題 研 究 等 それに 相 当 する 科 目 を 通 して 専 門 性 の 高 い 臨 床 知 識 技 術 の 学 修 と 問 題 解 決 能 力 自 学 自 習 能 力 の 涵 養 に 取 り 組 んでいると 思 われる B. 附 属 病 院 / 臨 床 実 習 について 全 般 に 臨 床 実 習 の 充 実 に 向 けた 取 り 組 みが 活 発 である 附 属 病 院 における 臨 床 実 習 の 手 法 や 期 間 伴 侶 動 物 と 産 業 動 物 の 比 重 には 大 学 ごとの 差 が 大 きい 1) 診 療 専 門 科 ごとのローテーションとクリア 課 題 の 設 定 により 参 加 型 臨 床 実 習 の 充 実 を 図 っている( 東 大 ) 2) 学 習 段 階 ごとのステージで 体 系 だった 参 加 型 臨 床 実 習 を 行 っている( 農 工 大 ) 3) 附 属 病 院 において 一 次 診 療 から 核 医 学 までに 対 応 し よくある 疾 患 から 高 度 医 療 まで 幅 広 い 小 動 物 臨 床 教 育 を 実 施 している( 北 里 大 ) 4) 教 育 環 境 整 備 の 効 果 (1) 動 物 病 院 ( 動 物 医 療 センター)の 新 設 増 築 改 修 医 療 設 備 の 高 度 化 などにより 高 度 二 次 診 療 体 制 と 実 習 内 容 の 高 度 化 が 進 められている(ほとんどの 大 学 ) (2) 医 療 設 備 は 伴 侶 動 物 を 対 象 とした CT MRIが 多 くの 大 学 に 整 備 され OV 常 圧 放 射 線 治 療 装 置 や LINACを 導 入 稼 働 している 大 学 も 増 えており 高 度 医 療 の 体 験 実 習 が 可 能 となっている (3) 加 えて 産 業 動 物 についても CT MRIの 導 入 による 先 進 的 診 断 の 体 験 を 可 能 にして いる 大 学 ( 宮 崎 大 ) 計 画 中 の 大 学 もある( 麻 布 大 ) (4)モニタシステム ファイリングシステムなどを 導 入 し 診 療 や 手 術 を 多 くの 学 生 が リアルタイムに あるいは 事 後 に 繰 り 返 し 視 聴 学 習 できる 体 制 整 備 に 取 り 組 んでいる ( 北 大 宮 崎 大 大 阪 府 大 ) (5)ポータブル 超 音 波 エコー 装 置 などの 産 業 動 物 診 断 機 器 を 整 備 し 病 院 内 あるいは フィールドでの 診 断 実 習 を 効 果 的 に 行 っている( 北 大 帯 畜 大 岩 手 大 岐 阜 大 宮 崎 大 大 阪 府 大 酪 農 大 北 里 大 麻 布 大 ) (6) 診 療 車 と 診 断 装 置 を 整 備 してフィールドにおける 産 業 動 物 一 次 診 療 の 実 習 を 可 能 に し 学 習 効 果 を 上 げている( 帯 畜 大 鹿 児 島 大 ) また 鹿 児 島 大 では 独 自 に 動 物 運 搬 車 を 導 入 し 現 場 から 大 学 病 院 への 症 例 動 物 搬 入 を 効 率 化 して 産 業 動 物 臨 床 実 習 の 活 発 化 を 図 っている( 鹿 児 島 大 ) (7)なお 調 査 結 果 にはなかったが 多 くの 大 学 では メディアを 活 用 した 自 学 自 習 の 支 援 についても 計 画 が 進 んでいる これは 実 践 的 な 臨 床 教 育 環 境 の 整 備 とともに 獣 医 学 の 教 育 上 極 めて 有 効 である 臨 床 教 材 を 含 めた 学 習 資 料 を 各 大 学 のデータベースとし て 構 築 し 許 容 範 囲 内 必 要 に 応 じて 全 国 の 大 学 が 提 供 しあえるネットワークを 形 成 で きることが 好 ましい 3

C. 学 内 外 関 係 機 関 / 施 設 との 連 携 について C 1 学 内 関 連 施 設 コア カリキュラム < 伴 侶 動 物 臨 床 > 1) 学 内 附 属 実 験 動 物 施 設 等 で 飼 育 する 犬 等 を 用 いて 伴 侶 動 物 関 連 の 基 礎 的 実 習 を 行 って いる( 北 大 日 獣 大 ) < 産 業 動 物 臨 床 > 1) 学 内 の 附 属 牧 場 等 施 設 と 連 携 し 産 業 動 物 臨 床 公 衆 衛 生 関 連 の 基 礎 的 実 習 を 行 って いる( 北 大 帯 畜 大 農 工 大 東 大 鹿 児 島 大 酪 農 大 北 里 大 日 獣 大 日 大 )( 麻 布 大 は 予 定 ) 2) 学 内 の 他 学 科 との 連 携 による 畜 産 水 産 関 連 科 目 の 講 義 実 習 を 実 践 している( 北 大 宮 崎 大 ) アドバンスト カリキュラム 特 になし C 2 学 外 関 連 機 関 施 設 コア カリキュラム < 伴 侶 動 物 臨 床 > 1) 他 大 学 と 連 携 し 専 門 分 野 教 員 を 交 えたネステット 型 講 義 を 開 講 して 専 門 性 内 容 の 高 度 な 教 育 を 行 えている( 東 大 日 獣 大 鹿 児 島 大 北 里 大 ) 2) 専 門 領 域 に 秀 でた 開 業 動 物 病 院 獣 医 師 に 講 義 の 一 部 を 担 当 してもらい 専 門 性 が 高 く 実 践 的 な 臨 床 教 育 を 行 っている( 鹿 児 島 大 ) 3) 開 業 動 物 病 院 と 連 携 し 1~2 週 間 の 病 院 実 習 を 実 施 している( 日 大 日 獣 大 麻 布 大 ) < 産 業 動 物 臨 床 > 1)NOSAI 自 治 体 等 との 連 携 で 学 外 における 臨 床 家 畜 衛 生 の 実 践 的 教 育 を 実 施 してい る ( 概 ね 全 ての 大 学 ) 具 体 的 な 連 携 先 は 次 のとおりである( 講 師 招 聘 による 授 業 も 含 む) 農 業 共 済 組 合 (NOSAI): 北 大 帯 畜 大 岩 手 大 農 工 大 東 大 岐 阜 大 鳥 取 大 山 口 大 鹿 児 島 大 宮 崎 大 大 阪 府 大 酪 農 大 北 里 大 日 獣 大 麻 布 大 自 治 体 の 畜 産 試 験 場 : 北 大 岩 手 大 鳥 取 大 山 口 大 大 阪 府 大 自 治 体 の 家 畜 保 健 衛 生 所 食 肉 衛 生 検 査 所 等 : 北 大 岩 手 大 大 阪 府 大 北 里 大 宮 崎 大 家 畜 改 良 センター: 北 大 岩 手 大 JRA 中 央 競 馬 会 等 : 北 大 東 大 北 里 大 日 獣 大 宮 崎 大 農 業 協 同 組 合 : 北 大 民 間 牧 場 : 北 大 岩 手 大 東 大 日 獣 大 民 間 獣 医 師 : 鹿 児 島 大 宮 崎 大 他 大 学 : 東 大 ( 農 工 大 麻 布 大 宮 崎 大 ) 2) 海 外 (クインズランド タイ) あるいは 国 内 ( 大 学 附 属 牧 場 北 海 道 )のいずれかを 選 択 しての 牧 場 実 習 を2 年 次 に 課 している( 日 獣 大 ) アドバンスト カリキュラム < 伴 侶 動 物 臨 床 > 1) 海 外 での 実 習 研 究 事 例 オハイオ 州 立 大 附 属 動 物 病 院 での 臨 床 研 修 を 行 っている( 酪 農 大 ) 2) 開 業 動 物 病 院 と 連 携 し 3 日 ~2 週 間 の 病 院 実 習 を 実 施 ( 北 大 東 大 鳥 取 大 北 里 4

大 ) < 産 業 動 物 臨 床 > 1) 畜 産 業 が 盛 んな 周 辺 環 境 を 活 用 し NOSAI や 自 治 体 の 獣 医 師 あるいは 民 間 獣 医 師 を 任 用 して 臨 床 現 場 に 密 着 した 講 義 や 農 家 牧 場 での 実 践 的 実 習 を 行 う( 北 大 帯 畜 大 岐 阜 大 鳥 取 大 山 口 大 鹿 児 島 大 宮 崎 大 ) 2) 近 隣 の 畜 産 関 連 大 学 と 連 携 して 畜 産 食 品 の 生 産 者 から 消 費 者 までの 流 通 と 安 全 な 食 品 提 供 について 包 括 的 に 理 解 することを 可 能 としている( 宮 崎 大 ) 3) 東 北 臨 床 研 修 センターとしての 機 能 を 利 用 した 実 践 的 な 臨 床 実 習 が 実 施 されている( 岩 手 大 ) 4) 海 外 での 実 習 研 修 事 例 : 下 記 のような 例 が 実 施 されている ただし その 目 的 や 効 果 が 必 ずしも 明 確 ではなく 残 念 である コロラド 州 立 大 学 ( 交 流 協 定 校 )における2 週 間 の 臨 床 研 修 同 大 学 からの 臨 床 系 教 員 招 聘 による 講 演 を 実 施 している( 鳥 取 大 ) ワシントン 州 立 大 学 において 小 動 物 / 牛 馬 コースを 選 択 し 2 週 間 の 臨 床 実 習 を 実 施 している( 日 大 ) ハノーバー 獣 医 科 大 学 における2 週 間 の 臨 床 実 習 を 実 施 している( 酪 農 大 ) アメリカ 中 国 の 教 育 病 院 で2 週 間 の 臨 床 実 習 を 実 施 している( 北 里 大 ) インターンシップ 1) 国 内 外 の 臨 床 施 設 や 大 学 附 属 動 物 病 院 (NOSAI 民 間 牧 場 動 物 園 開 業 伴 侶 動 物 病 院 海 外 大 学 )での 体 験 実 習 により 日 常 の 大 学 における 学 習 では 得 られない 臨 床 体 験 と 理 解 を 深 めることを 目 指 している( 北 大 東 大 岐 阜 大 日 大 )( 他 大 学 は 記 載 ないが 恐 らく 同 様 の 制 度 があると 思 われる) 2)いくつかの 農 水 省 関 連 事 業 補 助 により 産 業 動 物 臨 床 公 衆 衛 生 に 関 する 研 修 プログ ラムが 実 施 されており 大 学 JRA 等 の 施 設 を 活 用 した 体 験 学 習 が 行 われている( 帯 畜 大 東 大 岐 阜 大 酪 農 大 鹿 児 島 大 等 ) 就 職 支 援 1) 産 業 動 物 に 関 しては 全 ての 大 学 において NOSAIによる 説 明 会 等 が 実 施 されている 2) 伴 侶 動 物 に 関 しては 動 物 病 院 関 係 者 による 説 明 会 よりは 学 生 が 訪 問 するケースが 多 い 模 様 D. 教 員 組 織 教 員 数 の 詳 細 は 大 学 毎 に 把 握 の 仕 方 が 異 なっており 実 態 と 異 なっている 可 能 性 がある ため 専 任 教 員 数 のみ 参 照 するが これも 大 学 によっては 実 際 に 獣 医 学 教 育 に 関 与 する 教 員 数 が 計 上 されていない 可 能 性 がある 大 学 間 の 連 携 による 強 化 1)3つの 共 同 教 育 課 程 では 当 然 全 体 の 教 員 数 は 増 加 しており 今 後 各 組 織 人 員 構 成 の 再 編 増 員 等 次 第 で より 充 実 した 教 育 組 織 が 形 成 されると 期 待 できる( 北 大 帯 畜 大 岩 手 大 農 工 大 山 口 大 鹿 児 島 大 )が 同 時 に 以 下 のような 問 題 も 抱 えている 全 体 の 教 員 数 は 増 加 したが 学 生 (1 学 年 )/ 教 員 比 は 0.90 0.95と 欧 米 の 比 較 的 小 規 模 獣 医 学 大 学 (0.60 程 度 大 規 模 大 学 は さらに 低 値 )に 比 べても 依 然 として 大 きい 総 計 が 増 加 しても 教 員 構 成 は 同 じであり そのままでは 臨 床 や 公 衆 衛 生 関 連 教 育 ス タッフの 充 実 には 直 接 には 結 びつかないため 内 部 での 再 構 築 や 臨 床 教 育 の 機 能 分 化 な どの 努 力 が 必 要 である 3つとも 遠 隔 地 大 学 間 の 共 同 であるため 特 に 臨 床 教 育 の 場 合 教 員 学 生 の 一 時 的 な 移 動 等 では 克 服 できない 要 素 を 含 む 2) 東 大 では 地 の 利 を 活 かし 首 都 地 域 の 大 学 ( 日 獣 大 農 工 大 麻 布 大 )の 教 員 とと 5

もにネステット 型 の 臨 床 講 義 や 産 業 動 物 臨 床 実 習 を 実 施 して 専 任 教 員 数 が 少 ない 不 利 を カバーし さらに 専 門 性 の 高 い 教 育 につなげている 一 方 通 行 でなく 相 互 連 携 が 達 成 できればさらに 有 効 であろう 3) 首 都 圏 私 立 3 大 学 ( 日 大 日 獣 大 麻 布 大 )では 学 生 教 員 相 互 乗 り 入 れ 連 携 ( 各 大 学 の 特 色 づけでもある)が 行 われている 現 実 的 な 教 育 組 織 強 化 策 として 有 効 である と 考 えられるため 各 大 学 学 生 数 の 多 さを 克 服 しつつ 充 実 を 図 ることが 望 まれる さらに 地 理 的 な 利 点 を 活 用 した 国 公 立 大 学 私 立 大 学 間 の 連 携 なども 期 待 される 学 内 外 の 教 育 スタッフの 活 用 多 くの 大 学 で 臨 床 教 育 特 に 実 習 における 必 要 性 から 学 外 の 獣 医 師 や 学 内 スタッ フを 活 用 しているが 大 学 ごとに その 数 や 教 育 スタッフとしての 扱 いは 大 きく 異 なる ようである 1) 学 外 の 獣 医 師 の 活 用 臨 床 実 習 では 学 内 教 員 のみでは 対 応 できず また 効 果 も 少 ないことが 明 白 であるた め 現 状 でも 既 に 各 校 が 臨 床 教 授 等 の 称 号 で NOSAIや 開 業 獣 医 師 を 教 育 スタッフと して 任 用 している 今 後 参 加 型 臨 床 実 習 の 本 格 的 実 施 やインターンシップの 充 実 を 考 えた 際 これらス タッフの 充 実 が 必 要 となるため NOSAI 自 治 体 地 域 開 業 動 物 病 院 等 の 獣 医 師 との 連 携 体 制 を 整 備 体 系 化 し 確 保 することが 不 可 欠 である 上 記 のような 任 用 の 事 例 は ボラン ティアではなく 雇 用 制 度 契 約 により 役 割 と 責 任 を 明 らかにする 目 的 で 行 われているも のであり 教 育 スタッフの 質 の 保 証 や 契 約 などについて 共 通 的 な 考 え 方 が 検 討 されるこ とが 望 まれる 2) 学 内 スタッフの 活 用 臨 床 実 習 では 臨 床 研 修 医 動 物 看 護 士 等 の 学 内 スタッフも 教 育 支 援 スタッフとして 活 用 されている 参 加 型 臨 床 実 習 の 実 施 等 に 伴 い これらスタッフの 教 育 支 援 スタッフとしての 充 実 も 必 要 となるため その 質 の 保 証 などについても 共 通 的 な 考 え 方 が 検 討 されることが 望 ま れる 6

2. 卒 業 生 進 路 動 向 の 補 足 1) 大 学 規 模 等 の 教 育 環 境 と 進 路 動 向 の 関 係 (1) 産 業 動 物 獣 医 師 産 業 動 物 臨 床 獣 医 学 分 野 の 専 任 教 員 数 が 相 対 的 に 多 い 大 学 ( 帯 畜 大 岩 手 大 酪 農 大 宮 崎 大 鹿 児 島 大 )においては 学 生 定 員 の 規 模 に 関 わらず 産 業 動 物 就 職 者 の 割 合 が 多 い( 別 紙 1 2 参 照 ) これは 進 路 動 向 に 対 する 教 員 の 影 響 を 示 すデータではあるが 一 方 で このような 大 学 については 産 業 動 物 臨 床 教 育 の 環 境 ( 周 辺 の 畜 産 病 院 施 設 設 備 )が 比 較 的 整 っており 就 職 動 向 に 有 意 に 作 用 するはずであることにも 留 意 する 必 要 がある なお 産 業 動 物 臨 床 分 野 における 附 属 動 物 病 院 症 例 数 の 多 い 大 学 からも 多 くの 産 業 動 物 診 療 獣 医 師 を 輩 出 している 状 況 にある( 別 紙 3 参 照 ) 帯 畜 大 岩 手 大 酪 農 大 は 年 間 の 産 業 動 物 診 療 頭 数 が 2,000 頭 1,000 頭 9,000 頭 と 多 く 最 近 やや 減 少 傾 向 が 見 える 宮 崎 大 鹿 児 島 大 も 100 200 頭 が 確 保 されている さらに 酪 農 大 岩 手 大 は 附 属 動 物 病 院 の 組 織 が 大 動 物 と 小 動 物 に 分 かれており 産 業 動 物 診 療 に 対 する 教 育 組 織 も 十 分 であるという 特 徴 がある これらの 大 学 では 他 大 学 や 卒 後 獣 医 師 に 対 する 産 業 動 物 臨 床 研 修 も 活 発 に 行 う 環 境 にあり これも 学 部 学 生 の 就 職 動 向 に 影 響 をもたらすと 思 われる (2) 公 務 員 獣 医 師 衛 生 学 分 野 の 専 任 教 員 数 が 多 い 大 学 ( 北 里 大 麻 布 大 日 獣 大 )において 公 務 員 獣 医 師 就 職 者 が 多 い 傾 向 も 見 られるが( 別 紙 1) 学 生 定 員 の 影 響 がある( 別 紙 2) (3) 小 動 物 獣 医 師 特 に 私 立 大 学 5 校 が 圧 倒 的 に 多 い 動 物 病 院 における 小 動 物 臨 床 教 育 環 境 の 整 備 ( 高 度 医 療 設 備 と 人 員 )と 症 例 数 の 多 さは これと 相 互 に 関 連 したものといえる 国 公 立 大 で 相 対 的 に 多 い 大 学 ( 農 工 大 鳥 取 大 山 口 大 大 阪 府 大 )は それぞれ 一 定 数 の 症 例 を 確 保 し 地 域 の 基 幹 動 物 病 院 となっているが そのこととの 関 連 は 必 ず しも 他 大 学 に 当 てはまらない 特 に 大 阪 府 大 は 附 属 動 物 病 院 ( 獣 医 臨 床 センター)の 組 織 上 診 療 部 門 が 明 確 に 区 別 されていると 共 に 診 療 スタッフ 数 が 多 いという 特 徴 がある 小 動 物 臨 床 獣 医 分 野 の 専 任 教 員 数 が 多 い 大 学 ( 日 獣 大 日 大 麻 布 大 )において 小 動 物 診 療 獣 医 師 就 職 者 が 多 い 傾 向 も 見 られるが( 別 紙 1) 学 生 定 員 の 影 響 がある( 別 紙 2) 2) 教 育 理 念 / 教 育 目 的 と 進 路 動 向 の 関 係 教 育 理 念 / 目 的 に 記 載 されていることの 要 旨 は ほとんどの 大 学 で 基 本 的 に 共 通 である それでも 若 干 の 傾 向 が 見 て 取 れる (1) 公 務 員 獣 医 師 公 務 員 獣 医 師 が 多 い 大 学 では 食 の 安 全 安 定 供 給 畜 産 公 衆 衛 生 への 貢 献 等 を 理 念 のなかでも 強 調 している( 岩 手 大 岐 阜 大 酪 農 大 北 里 大 ) 増 加 傾 向 にある 大 学 も 近 年 感 染 症 公 衆 衛 生 食 の 安 全 等 に 注 力 している 点 が 挙 げられる( 北 大 東 大 岐 阜 大 鳥 取 大 鹿 児 島 大 等 ) (2) 産 業 動 物 獣 医 師 (1) 項 と 同 様 産 業 動 物 獣 医 師 が 多 い 大 学 は 食 の 安 全 安 定 供 給 畜 産 公 衆 衛 生 への 貢 献 等 を 強 調 している( 岩 手 大 酪 農 大 ) あるいは 感 染 症 や 食 の 安 全 に 関 する 教 育 を 充 実 させてきた( 帯 畜 大 岩 手 大 酪 農 大 宮 崎 大 鹿 児 島 大 ) 就 職 が 少 なく 企 業 への 就 職 が 多 い 北 大 東 大 は 大 学 院 大 学 としての 目 に 見 えない 理 念 の 影 響 があると 考 えられる 7

3) 大 学 立 地 と 進 路 動 向 との 関 係 (1) 産 業 動 物 獣 医 師 酪 農 や 肉 牛 畜 産 が 盛 んな 北 海 道 東 北 九 州 の 大 学 が 地 域 からの 要 求 に 応 える 臨 床 環 境 に 置 かれ 教 育 環 境 に 恵 まれていることから 就 職 に 影 響 しているといえる( 帯 畜 大 岩 手 大 酪 農 大 宮 崎 大 鹿 児 島 大 ) こうした 立 地 環 境 は 地 域 NOSAI 等 関 連 機 関 との 連 携 が 強 固 につながり 結 果 として これも 密 接 に 関 係 しているはずである (2) 公 務 員 獣 医 師 この 場 合 も 畜 産 業 が 盛 んな 環 境 にある 大 学 で 相 対 的 に 多 い 傾 向 が 認 められる( 岩 手 大 岐 阜 大 鳥 取 大 酪 農 大 北 里 大 ) (3) 小 動 物 獣 医 師 大 都 市 近 郊 ( 農 工 大 大 阪 府 大 酪 農 大 日 大 日 獣 大 麻 布 大 ) あるいは 地 方 の 獣 医 療 拠 点 病 院 となっている 大 学 ( 鳥 取 大 山 口 大 北 里 大 ) 就 職 者 に 多 い (4) 会 社 大 都 市 近 郊 大 学 の 就 職 が 多 く( 北 大 東 大 農 工 大 ) 反 面 地 方 都 市 国 立 大 学 は 少 な い( 岩 手 大 岐 阜 大 鳥 取 大 山 口 大 宮 崎 大 ) 畜 産 業 が 盛 んな 地 域 では 企 業 就 職 が 少 ない 傾 向 がある( 岩 手 大 酪 農 大 北 里 大 ) 8