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資 料 2 放 送 分 野 の 動 向 及 び 規 制 制 度 第 1 放 送 分 野 の 動 向 1 現 状 (1) 放 送 ア 地 上 波 (ア) 事 業 の 概 要 地 上 テレビジョン 放 送 ( 地 上 系 放 送 1 のうち, 映 像 送 信 サービスを 行 うもの)では, 番 組 編 集 業 務 と 放 送 設 備 運 用 業 務 は 同 一 の 者 が 行 うことが 前 提 となっている 地 上 テ レビジョン 放 送 の 放 送 対 象 地 域 は, 放 送 普 及 基 本 計 画 ( 後 記 第 2 1(2)にて 詳 述 )に おいて 原 則 県 域 とされており, 放 送 に 係 る 無 線 局 の 免 許 は 県 単 位 で 行 われている ま た,マスメディア 集 中 排 除 原 則 ( 後 記 第 2 1(3)にて 詳 述 )によって, 複 数 の 地 上 テ レビジョン 放 送 事 業 者 2 の 所 有 支 配 は 原 則 禁 止 されている 地 上 テレビジョン 放 送 事 業 者 数 は, 平 成 20 年 度 末 現 在 127 社 となっている 3 また, 地 上 テレビジョン 放 送 事 業 者 は, 系 列 局 間 において, 編 成, 報 道, 制 作, 営 業 等 すべての 部 門 の 協 力 関 係 を 構 築 するための ネットワーク 協 定 を 締 結 している 4 図 表 1 地 上 テレビジョン 放 送 事 業 者 のネットワーク 協 定 の 概 要 出 典 : 総 務 省 放 送 の 現 状 ( 平 成 18 年 2 月 7 日 ) 1 放 送 法 上 の 放 送 とは 公 衆 によって 直 接 受 信 されることを 目 的 とする 無 線 通 信 の 送 信 と 定 義 されて いる( 放 送 法 第 2 条 第 1 項 ) 以 下 では, 無 線 を 用 いる 放 送 のうち, 衛 星 を 用 いる 放 送 を 衛 星 放 送, 衛 星 を 用 いる 放 送 以 外 の 放 送 を 地 上 系 放 送 という 2 放 送 法 上, 放 送 事 業 者 とは, 電 波 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 131 号 )の 規 定 により 放 送 局 の 免 許 を 受 けた 者, 委 託 放 送 事 業 者 及 び 委 託 国 内 放 送 業 務 又 は 委 託 協 会 国 際 放 送 業 務 を 行 う 場 合 における 日 本 放 送 協 会 (NHK)を いうこととされている 3 平 成 21 年 度 版 情 報 通 信 白 書 図 表 4-4-1-5(161 頁 )における テレビジョン 放 送 ( 単 営 ) と テレビジョン 放 送 (VHF+UHF) ラジオ 放 送 ( 兼 営 ) の 事 業 者 数 を 足 し 合 わせた 4 ネットワーク 協 定 を 締 結 せず 系 列 局 に 属 していない 放 送 事 業 者 ( 独 立 UHF 局 )が, 平 成 20 年 度 末 現 在 で 13 社 存 在 している( 詳 細 については 図 表 2を 参 照 ) 1

図 表 2 各 ネットワーク 協 定 に 加 盟 する 放 送 事 業 者 一 覧 日 本 テレビ (NNN 系 30 局 ) TBS (JNN 系 28 局 ) フジテレビ (FNS 系 28 局 ) テレビ 朝 日 (ANN 系 26 局 ) テレビ 東 京 (TXN 系 6 局 ) 独 立 UHF 局 北 海 道 札 幌 テレビ 放 送 STV 北 海 道 放 送 HBC 北 海 道 文 化 放 送 UHB 北 海 道 テレビ 放 送 HTB テレビ 北 海 道 TVH 青 森 青 森 放 送 RAB 青 森 テレビ ATV 青 森 朝 日 放 送 ABA 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 テレビ 岩 手 TVI アイビーシー 岩 手 放 送 IBC 岩 手 めんこいテレビ MIT 岩 手 朝 日 テレビ IAT 宮 城 テレビ 放 送 MMT 東 北 放 送 TBC 仙 台 放 送 OX 東 日 本 放 送 KHB 秋 田 放 送 ABS 秋 田 テレビ AKT 秋 田 朝 日 放 送 AAB 山 形 放 送 YBC テレビユー 山 形 TUY さくらんぼテレビジョン SAY 山 形 テレビ YTS 福 島 中 央 テレビジョン FCT テレビユー 福 島 TUF 福 島 テレビ FTV 福 島 放 送 KFB 東 京 日 本 テレビ 放 送 網 NTV 東 京 放 送 TBS フジテレビジョン CX テレビ 朝 日 EX テレビ 東 京 TX 東 京 メトロポリタンテレビジョン MX 群 馬 群 馬 テレビ GTV 栃 木 とちぎテレビ TTV 茨 城 埼 玉 テレビ 埼 玉 TVS 千 葉 千 葉 テレビ 放 送 CTC 神 奈 川 テレビ 神 奈 川 TVK 新 潟 テレビ 新 潟 放 送 網 TeNY 新 潟 放 送 BSN 新 潟 総 合 テレビ NST 新 潟 テレビ21 UX 長 野 テレビ 信 州 TSB 信 越 放 送 SBC 長 野 放 送 NBS 長 野 朝 日 放 送 ABN 山 梨 山 梨 放 送 YBS テレビ 山 梨 UTY 静 岡 静 岡 第 一 テレビ SDT 静 岡 放 送 SBS テレビ 静 岡 SUT 静 岡 朝 日 テレビ SATV 富 山 北 日 本 放 送 KNB チューリップテレビ TUT 富 山 テレビ 放 送 BBT 石 川 テレビ 金 沢 KTK 北 陸 放 送 MRO 石 川 テレビ 放 送 ITC 北 陸 朝 日 放 送 HAB 福 井 愛 知 福 井 放 送 FBC 福 井 テレビジョン 放 送 FTB 福 井 放 送 FBC 中 京 テレビ 放 送 CTV 中 部 日 本 放 送 CBC 東 海 テレビ 放 送 THK 名 古 屋 テレビ 放 送 テレビ 愛 知 TVA 岐 阜 三 重 岐 阜 放 送 GBS 三 重 テレビ 放 送 MTV 大 阪 讀 賣 テレビ 放 送 YTV 毎 日 放 送 MBS 関 西 テレビ 放 送 KTV 朝 日 放 送 ABC テレビ 大 阪 TVO 滋 賀 京 都 奈 良 兵 庫 和 歌 山 びわ 湖 放 送 BBC 京 都 放 送 KBS 奈 良 テレビ 放 送 TVN サンテレビジョン SUN テレビ 和 歌 山 WTV 鳥 取 日 本 海 テレビジョン 放 送 NKT 山 陰 放 送 BSS 島 根 山 陰 中 央 テレビ TSK 岡 山 山 陽 放 送 RSK 岡 山 放 送 OHK テレビせとうち TSC 香 川 徳 島 西 日 本 放 送 RNC 四 国 放 送 JRT 瀬 戸 内 海 放 送 KSB 愛 媛 南 海 放 送 RNB あいテレビ ITV テレビ 愛 媛 EBC 愛 媛 朝 日 テレビ EAT 高 知 高 知 放 送 RKC テレビ 高 知 KUTV 高 知 さんさんテレビ KSS 広 島 広 島 テレビ 放 送 HTV 中 国 放 送 RCC テレビ 新 広 島 TSS 広 島 ホームテレビ HOME 山 口 山 口 放 送 KRY テレビ 山 口 TYS 山 口 朝 日 放 送 YAB 福 岡 福 岡 放 送 FBS アール ケー ビー 毎 日 放 送 RKB テレビ 西 日 本 TNC 九 州 朝 日 放 送 KBC ティー ヴィー キュー 九 州 放 送 TVQ 佐 賀 サガテレビ STS 長 崎 長 崎 国 際 テレビ NIB 長 崎 放 送 NBC テレビ 長 崎 KTN 長 崎 文 化 放 送 NCC 熊 本 熊 本 県 民 テレビ KKT 熊 本 放 送 RKK テレビ 熊 本 TKU 熊 本 朝 日 放 送 KAB 大 分 宮 崎 テレビ 大 分 TOS 大 分 放 送 OBS テレビ 大 分 TOS 大 分 朝 日 放 送 OAB テレビ 宮 崎 UMK 宮 崎 放 送 MRT テレビ 宮 崎 UMK テレビ 宮 崎 UMK < 凡 例 > UHF( 3) フルネット 局 ( 1) VHF( 4) 鹿 児 島 鹿 児 島 讀 賣 テレビ KYT 南 日 本 放 送 MBC 鹿 児 島 テレビ 放 送 KTS 鹿 児 島 放 送 KKB クロスネット 局 ( 2) 沖 縄 琉 球 放 送 RBC 沖 縄 テレビ 放 送 OTV 琉 球 朝 日 放 送 QAB 1 単 一 のネットワーク 協 定 に 加 盟 する 放 送 局 2 複 数 のネットーワーク 協 定 に 加 盟 する 放 送 局 3 極 超 短 波 (Ultra High Frequency) 極 超 短 波 帯 (300MHz~3GHz)の 周 波 数 の 電 波 を 指 し, 短 距 離 通 信 に 適 し,また, 波 長 が 短 くアンテナが 小 型 化 できるため 移 動 通 信 にも 適 する 4 超 短 波 (Very High Frequency) 超 短 波 帯 (30MHz~300MHz) の 周 波 数 の 電 波 を 指 し, 地 上 アナログテレビジョン 放 送 やFMラジオ 放 送 等 で 利 用 されている 出 典 : 社 団 法 人 日 本 民 間 放 送 連 盟 編 放 送 ハンドブック [ 改 訂 版 ] より 作 成 2

(イ) ビジネスモデル 民 間 放 送 事 業 者 の 行 う 地 上 テレビジョン 放 送 は 無 料 放 送 であり 5, 各 社 は 広 告 枠 の 販 売 により 収 益 を 得 ている 日 本 放 送 協 会 (NHK)の 行 う 地 上 テレビジョン 放 送 は, 放 送 法 に 基 づき 公 共 放 送 としての 各 種 の 規 制 を 受 け, 受 信 者 からの 受 信 料 を 収 入 とし て 得 ている 6 (ウ) 最 近 の 動 き a 地 上 波 デジタル 放 送 の 開 始 地 上 波 テレビ 放 送 においては, 平 成 15 年 より3 大 都 市 圏 からデジタル 放 送 が 開 始 され,その 放 送 エリアは 順 次 拡 大 しているところであり, 現 行 のアナログ 放 送 は 平 成 23 年 7 月 に 停 波 する 予 定 である デジタル 放 送 の 特 長 は, 映 像 の 高 画 質 化 (ハイビジョン 放 送 )のほか,データ 放 送 や 移 動 体 通 信 端 末 向 けのワンセグ 放 送 などのサービスが 可 能 となったことである さらに,ハイビジョン 放 送 1チャンネル 分 に 使 用 される 周 波 数 帯 域 幅 を 現 行 のアナ ログ 放 送 の 画 質 ( 標 準 画 質 )と 同 等 の 画 質 にすることにより, 複 数 のチャンネルと して 放 送 することもできるようになっている b 認 定 放 送 持 株 会 社 制 度 の 導 入 放 送 分 野 においては,マスメディア 集 中 排 除 原 則 の 適 用 により 複 数 の 放 送 事 業 者 の 所 有 支 配 が 原 則 禁 止 されているため, 従 来, 持 株 会 社 制 度 を 活 用 することはで きなかった しかしながら,デジタル 放 送 への 移 行 に 際 し 中 継 局 の 整 備 に 多 額 の 資 金 が 必 要 となること 等 から, 平 成 19 年 放 送 法 改 正 により 他 の 放 送 事 業 者 を 子 会 社 とする 持 株 会 社 ( 認 定 放 送 持 株 会 社 )を 設 立 することが 可 能 となった 7 平 成 21 年 4 月 1 日 現 在,フジテレビグループとTBSグループが 総 務 大 臣 の 認 定 を 受 け 持 株 会 社 化 しており,いずれの 場 合 も 関 東 広 域 圏 8 を 放 送 対 象 地 域 とする 地 上 系 放 送 事 業 者 (いわゆる キー 局 )を 子 会 社 としている ただし, 放 送 の 多 元 性 等 の 確 保 の ため, 子 会 社 にできる 局 数 は 地 上 波 放 送 局 にあっては 12 局 9 を 上 限 とする 等 の 規 制 が 課 されている 5 有 料 放 送 が 禁 止 されているわけではない 6 協 会 の 放 送 を 受 信 することのできる 受 信 設 備 を 設 置 した 者 は, 協 会 とその 放 送 の 受 信 についての 契 約 をし なければならないこととされている( 放 送 法 第 32 条 第 1 項 ) 7 放 送 局 に 係 る 自 由 享 有 基 準 の 認 定 放 送 持 株 会 社 の 子 会 社 に 関 する 特 例 を 定 める 省 令 ( 平 成 20 年 3 月 26 日 総 務 省 令 第 30 号 ) 8 関 東 に 所 在 する1 都 6 県 ( 詳 細 については 図 表 28 を 参 照 ) 9 キー 局 等 の 広 域 局 は 都 道 府 県 数 で 計 算 ( 関 東 7, 近 畿 6, 中 京 3) 3

イ 衛 星 放 送 (ア) 事 業 の 概 要 衛 星 放 送 に は BS( Broadcasting Satellite ) 放 送 と CS( Communication Satellite) 放 送 がある BS 放 送 とCS 放 送 の 違 いは 図 表 3のとおりであり, 国 際 的 な 周 波 数 の 割 当 て 手 順 が 異 なるほかは 大 きな 差 異 はない 10 現 在 提 供 されているサー ビスは 図 表 4のとおりである 図 表 3 BS 放 送 とCS 放 送 の 違 い 出 典 : 放 送 法 施 行 規 則, 総 務 省 関 東 総 合 通 信 局 ウェブページ 11 より 作 成 図 表 4 衛 星 放 送 サービスの 概 要 出 典 : 総 務 省 衛 星 放 送 の 現 状 ( 平 成 20 年 10 月 版 ), 総 務 省 衛 星 放 送 の 将 来 像 に 関 する 研 究 会 報 告 書 ( 平 成 18 年 10 月 19 日 )より 作 成 衛 星 放 送 では, 番 組 編 集 業 務 と 放 送 施 設 運 用 業 務 は 別 の 者 が 行 うこととされている 12 衛 星 放 送 のうち,BS 放 送 とCS110 度 放 送 については 受 委 託 放 送 制 度 13 が,その 他 のCS 放 送 については 受 委 託 放 送 制 度 と 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 制 度 14 が 適 用 されて いる 平 成 21 年 6 月 末 現 在, 委 託 放 送 事 業 者 は 66 社 (BS 放 送 11 社,CS 放 送 55 社 ), 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 は 53 社 となっている また, 受 託 放 送 事 業 者 は2 社 (BS 放 送 1 社,CS 放 送 1 社 )となっている 10 http://jp.encarta.msn.com/encyclopedia_1161578981/content.html 11 http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/bc/bs/gaiyo/bsdi_01.html 12 衛 星 は 複 数 の 中 継 器 (トランスポンダ)を 搭 載 しており,かつ,1つの 中 継 器 で 複 数 の 番 組 放 送 が 可 能 で ある 13 放 送 の 主 体 を 番 組 編 集 者 と 番 組 の 送 信 業 務 者 に 分 け, 番 組 編 集 者 が 送 信 業 務 者 に 対 して 番 組 の 送 信 を 委 託 することによって 放 送 を 行 うこととする 制 度 14 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 とは, 公 衆 によって 直 接 受 信 されることを 目 的 とする 電 気 通 信 の 送 信 であって, その 全 部 又 は 一 部 を 電 気 通 信 事 業 を 営 む 者 が 提 供 する 電 気 通 信 役 務 を 利 用 して 行 うもの と 定 義 される 4

(イ) ビジネスモデル 民 間 放 送 事 業 者 の 行 うBS 放 送 には, 有 料 放 送 と 無 料 放 送 がある CS 放 送 は 基 本 的 に 有 料 放 送 となっており, 複 数 の 個 別 専 門 チャンネル 15 が 用 意 された 多 チャンネル 放 送 が 行 われている 衛 星 放 送 では, 個 別 の 専 門 チャンネル 事 業 者 が 委 託 放 送 事 業 者 又 は 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 となっている また,CS 放 送 では,プラットフォ ーム 事 業 者 と 呼 ばれる 事 業 者 が, 専 門 チャンネル 事 業 者 からの 業 務 委 託 により 広 告 宣 伝, 契 約 締 結 代 行 業 務, 利 用 料 金 の 課 金 等 を 行 っている NHKはBS 上 で3チャンネルを 放 送 している NHKの 行 うBS 放 送 は, 地 上 テ レビジョン 放 送 と 同 様 に, 受 信 者 からの 受 信 料 を 収 入 として 得 ている 図 表 5 BS 放 送 の 加 入 世 帯 数 の 推 移 出 典 : 社 団 法 人 衛 星 放 送 協 会 資 料,NHK 資 料 より 作 成 図 表 6 CS 放 送 の 加 入 世 帯 数 の 推 移 出 典 : 株 式 会 社 スカイパーフェクト コミュニケーションズ 資 料 より 作 成 15 例 えば,プロ 野 球 の 完 全 中 継 放 送 を 行 う 日 テレG+ ( 株 式 会 社 シーエス 日 本 ),アニメ 専 門 チャンネル アニマックス ( 株 式 会 社 アニマックスブロードキャスト ジャパン)など 5

(ウ) 最 近 の 動 き 平 成 19 年 の 放 送 法 改 正 により,CS 放 送 のプラットフォーム 事 業 は 有 料 放 送 管 理 事 業 として 規 制 を 受 けることとなった 当 該 事 業 を 行 おうとする 者 は, 総 務 大 臣 へ の 届 出 が 必 要 となるところ, 平 成 21 年 9 月 末 現 在 で 当 該 届 出 を 行 っている 事 業 者 は, スカパーJSAT 株 式 会 社 のみであり, 同 社 が 唯 一 の 有 料 放 送 管 理 事 業 者 となって いる また, 平 成 23 年 のアナログ 放 送 終 了 後,BSデジタル 放 送 のために 新 たに7つの 周 波 数 帯 の 使 用 が 決 まっており,うち, 電 波 干 渉 問 題 等 の 発 生 しない4つの 周 波 数 帯 について8 事 業 者 16 の 参 入 が 決 まっている( 平 成 23 年 10 月 1 日 放 送 開 始 予 定 ) (スロット 数 ) 図 表 7 BSデジタル 放 送 の 新 規 参 入 枠 について 1ch 3ch 13ch 15ch 5 6 9 7 4 8 1 2 3 BS 朝 日 BS-TBS WOWOW BS Japan BS 日 テレ BSフジ NHK NHK NHK BS1 BS2 BShi 総 合 編 成 総 合 編 成 総 合 娯 楽 総 合 編 成 総 合 編 成 総 合 編 成 [ 有 料 ] SD SD (24) (24) (24) (24) (24) (24) (9) (11) (24) 5ch 7ch 9ch 11ch 11 10 12 WOWOW WOWOW スターチャンネル アニマックス 別 BS11デジタル スター チャンネル TwellV BS-FOX スカチャン 新 規 第 一 番 組 新 規 第 二 番 組 プラス クラシック 途 ハイビジョン 公 804 総 合 娯 楽 総 合 娯 楽 映 画 映 画 等 アニメ 募 総 合 編 成 映 画 総 合 編 成 放 送 大 学 学 園 総 合 娯 楽 総 合 娯 楽 大 学 教 育 放 送 (スロット 数 ) [ 有 料 ] [ 有 料 ] (24) (24) [ 有 料 ] [ 有 料 ] [ 有 料 ] SD [ 有 料 ] [ 有 料 ] [ 有 料 ] (13) (13) (16) (6) (18) (15) (15) (16) (16) (16) 17ch 19ch 21ch 23ch 地 上 デジタル 放 送 の 衛 星 利 用 による 難 視 聴 対 策 のために 使 用 (スロット 数 ) グリーンチャンネル 農 林 水 産 情 報 中 央 競 馬 ジェイ スポーツ J sports 1 スポーツ J sports 2 スポーツ 未 使 用 SD7 番 組 [ 一 部 有 料 ] [ 有 料 ] [ 有 料 ] ( 携 帯 電 話 システム 等 との 電 波 干 渉 問 題 が 発 生 ) (48) (16) (16) (16) (48) (48) が 新 規 参 入 枠 このうち,5ch,7ch,11ch 及 び 19ch について8 事 業 者 の 参 入 が 決 まっている 出 典 : 平 成 21 年 6 月 10 日 付 総 務 省 報 道 発 表 資 料 特 別 衛 星 放 送 に 係 る 委 託 放 送 業 務 の 認 定 より 作 成 未 使 用 ウ IPTV (ア) 事 業 の 概 要 IPTVとは,FTTH 17 等 を 利 用 して,IPマルチキャスト 方 式 18 で 映 像 を 配 信 す るサービスであり,その 番 組 編 成 業 務 は 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 制 度 の 適 用 を 受 けるこ ととなる IPTVを 行 う 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 数 は 平 成 20 年 3 月 現 在 4 社 16 WOWOW,スターチャンネル,アニマックスブロードキャスト ジャパン,ビーエスFOX,マルチチ ャンネルエンターテイメント, 放 送 大 学 学 園, 財 団 法 人 競 馬 農 林 水 産 情 報 衛 星 通 信 機 構,ジェイ スポー ツ ブロードキャスティングの 8 社 17 Fiber to the Home 光 ファイバを 加 入 者 回 線 ( 電 気 通 信 事 業 者 の 局 舎 と 利 用 者 宅 を 結 ぶ 回 線 )に 利 用 す る 高 速 データ 通 信 サービス ADSLよりも 伝 送 速 度 が 速 く, 大 容 量 のデータ 送 信 に 適 している 光 ファイ バ 一 芯 を 一 加 入 者 が 専 有 するシングルスター 方 式 と, 複 数 加 入 者 で 共 有 するPON(Passive Optical Network) 方 式 が 存 在 する 18 インターネットなどのIPアドレスを 活 用 したネットワーク 上 で,テレビ 放 送 やラジオ 放 送 などのように コンテンツを 多 人 数 に 対 して 一 斉 に 送 信 する 方 式 6

である (イ) ビジネスモデル IPTVは 主 に 有 料 多 チャンネル 放 送 を 提 供 している IPTVにおいては, 通 常, 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 が 契 約 者 情 報 の 管 理, 利 用 料 金 の 課 金 等 の 業 務 を 行 うと ともに, 個 別 の 専 門 チャンネル 事 業 者 から 番 組 供 給 を 受 けて 19 放 送 を 行 っている 図 表 8 IPTV の 加 入 世 帯 数 の 推 移 出 典 : 総 務 省 ケーブルテレビの 現 状 より 作 成 (ウ) 最 近 の 動 き 平 成 18 年 の 著 作 権 法 改 正 により,IPTV 事 業 者 による 地 上 テレビジョン 放 送 の 再 送 信 について, 放 送 対 象 地 域 を 県 域 に 限 定 したものについては 著 作 隣 接 権 の 許 諾 が 不 要 となった 20 ことを 受 け, 平 成 19 年 度 より, 有 料 多 チャンネル 放 送 に 加 えて 地 上 テレ ビジョン 放 送 の 再 送 信 を 行 う 事 業 者 も 現 れている また, 現 在,IPTV 事 業 者, 地 上 テレビジョン 放 送 事 業 者 及 び 家 電 メーカー 等 に よりIPTVの 技 術 仕 様 の 共 通 化 が 進 められており,IPTV 共 通 チューナーを 搭 載 したテレビ 端 末 も 一 部 発 売 されている エ 有 線 テレビジョン 放 送 (ア) 事 業 の 概 要 有 線 テレビジョン 放 送 は, 共 同 アンテナで 受 信 した 映 像 を 同 軸 ケーブルや 光 ファイ 19 番 組 供 給 の 方 法 には, 番 組 をIPTVのヘッドエンド( 受 信 した 信 号 や VTR 信 号 を 伝 送 路 に 送 出 する 設 備 )において 衛 星 放 送 経 由 で 受 信 する 形 態 ( 同 時 再 送 信 )と, 番 組 供 給 事 業 者 の 設 備 とIPTVのヘッドエ ンドを 有 線 通 信 で 結 び,ヘッドエンドに 番 組 を 直 接 送 信 する 形 態 ( 自 主 放 送 )が 存 在 する 20 FTTH 等 を 利 用 して 行 う 放 送 であっても,RF(Radio Frequency) 方 式 ( 有 線 テレビジョン 放 送 で 通 常 用 いられる 方 式 )を 採 用 するものは, 著 作 権 法 上 有 線 放 送 と 分 類 され, 従 来 から 著 作 隣 接 権 の 許 諾 が 不 要 で あった( 詳 細 については 図 表 34 を 参 照 ) 7

バによって 各 視 聴 者 宅 のテレビに 配 信 するサービスであり,もともとは 地 上 テレビジ ョン 放 送 の 難 視 聴 地 域 解 消 のために 地 域 限 定 的 に 開 始 された このような 経 緯 や, 地 域 独 占 を 基 本 とした 制 度 運 用 ( 地 元 事 業 者 要 件 21,サービス 区 域 制 限 22, 複 数 事 業 計 画 23 者 間 における 一 本 化 調 整 指 導 等 )がなされていたことから, 現 在 でもサービス 区 域 の 小 さな 事 業 者 が 多 数 存 在 している 事 業 者 数 24 は, 平 成 20 年 度 末 現 在 で 667 事 業 者 と なっている 図 表 9 事 業 者 数 の 推 移 事 業 者 数 800 700 600 500 400 300 200 100 0 708 720 738 686 641 646 669 668 704 676 657 654 667 633 581 494 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 年 度 出 典 : 総 務 省 情 報 通 信 白 書, 総 務 省 ケーブルテレビの 現 状 より 作 成 また, 平 成 5 年 以 降, 地 元 事 業 者 要 件 の 撤 廃 など 広 域 事 業 展 開 を 行 うための 規 制 緩 和, 外 資 規 制 等 の 緩 和 撤 廃 25 が 行 われたことにより, 複 数 の 地 域 の 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 を 所 有 運 営 するMSO(Multiple Systems Operator 統 合 運 営 会 社 ) 26 の 設 立 が 可 能 となった 現 在,MSOによる 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 のグループ 化 が 進 みつつあ り, 設 備 や 番 組 の 一 括 調 達 など 経 営 の 効 率 化 等 が 図 られている 21 地 元 出 資 が 過 半 を 占 めることを 要 件 とする 平 成 5 年 廃 止 22 市 町 村 当 たり1 事 業 者 のみ 参 入 を 認 めるとする 条 件 平 成 5 年 廃 止 23 自 治 体 等 が,1 地 域 に 複 数 の 事 業 者 が 参 入 を 希 望 する 際 に, 事 業 者 を 一 つにまとめるべく 行 う 指 導 平 成 6 年 廃 止 24 自 主 放 送 を 行 う 引 込 み 端 子 数 50 端 子 以 上 500 端 子 以 下 の 施 設 ( 届 出 施 設 )を 保 有 する 事 業 者 及 び 501 端 子 以 上 の 施 設 ( 許 可 施 設 )を 保 有 する 事 業 者 の 合 計 数 25 外 資 規 制 等 の 緩 和 撤 廃 については, 以 下 のとおり 外 資 規 制 について,5 分 の1 未 満 から3 分 の 一 未 満 に 緩 和 ( 平 成 5 年 12 月 ) 外 国 人 役 員 について, 代 表 権 を 有 さず,かつ,3 分 の1 未 満 は 可 ( 平 成 9 年 1 月 ) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 を 兼 営 する 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 の 外 資 規 制 を 撤 廃 ( 平 成 10 年 2 月 ) すべての 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 の 外 資 規 制 及 び 外 国 人 役 員 規 制 を 撤 廃 ( 平 成 11 年 6 月 ) 26 平 成 21 年 8 月 末 現 在, 国 内 のMSOは, 株 式 会 社 ジュピターテレコム(グループ 局 数 :23 局 ),ジャパ ンケーブルネット 株 式 会 社 (グループ 局 数 :17 局 ), 株 式 会 社 ビック 東 海 (グループ 局 数 :5 局 ), 株 式 会 社 コミュニティ ケーブル ジャパン(グループ 局 数 :3 局 ) 及 び 株 式 会 社 コミュニティネットワークセンタ ー(グループ 局 数 :8 局 )の5 社 となっている 8

図 表 10 国 内 のMSOに 属 する 事 業 者 数 の 推 移 事 業 者 数 60 50 40 30 20 10 0 54 56 40 40 44 43 44 43 36 24 27 30 26 12 7 1 2 2 2 2 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11 H12H13H14 H15 H16H17 H18H19 H20 H21 年 度 出 典 : 総 務 省 情 報 通 信 白 書, 総 務 省 ケーブルテレビの 現 状 より 作 成 (イ) ビジネスモデル 有 線 テレビジョン 放 送 には, 地 上 テレビジョン 放 送 の 再 送 信 のみを 有 料 で 提 供 する 形 態 のほか, 地 上 テレビジョン 放 送 の 再 送 信 にBS 放 送 の 再 送 信 や 個 別 専 門 チャンネ ル 等 を 組 み 合 わせた 有 料 多 チャンネル 放 送 を 提 供 する 形 態 がある 27 有 線 テレビジョン 放 送 においては, 通 常, 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 者 が 契 約 者 情 報 の 管 理, 利 用 料 金 の 課 金 等 の 業 務 を 行 うとともに, 個 別 の 専 門 チャンネル 事 業 者 や 地 上 テレビジョン 放 送 事 業 者 から 番 組 供 給 を 受 けて 放 送 を 行 っている 28 有 線 テレビジョン 放 送 の 加 入 世 帯 数 29 は, 平 成 20 年 度 末 現 在 で 2303 万 世 帯 となっている 27 番 組 供 給 の 方 法 には, 番 組 を 有 線 テレビジョン 放 送 のヘッドエンドにおいて 衛 星 放 送 経 由 で 受 信 する 形 態 ( 同 時 再 送 信 )と, 番 組 供 給 事 業 者 の 設 備 と 有 線 テレビジョン 放 送 のヘッドエンドを 有 線 や 衛 星 による 通 信 で 結 び,ヘッドエンドに 番 組 を 直 接 送 信 する 形 態 ( 自 主 放 送 )が 存 在 する 28 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 制 度 により 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 者 が 他 社 の 光 ファイバ 網 や 有 線 テレビジョン 放 送 網 を 利 用 して 自 社 の 放 送 区 域 外 で 放 送 を 行 うことや,チャンネルリース 制 度 ( 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 を 持 たない 者 が 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 者 の 有 する 放 送 施 設 を 利 用 して 有 線 放 送 を 行 う 制 度 ( 有 線 テレ ビジョン 放 送 法 第 9 条 ))により 自 治 体 等 が 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 を 利 用 して 放 送 を 行 うことも 可 能 と なっている 29 自 主 放 送 を 行 う 引 込 み 端 子 数 50 端 子 以 上 500 端 子 以 下 の 施 設 ( 届 出 施 設 )を 保 有 する 事 業 者 及 び 501 端 子 以 上 の 施 設 ( 許 可 施 設 )を 保 有 する 事 業 者 が 提 供 する 有 線 テレビジョン 放 送 の 加 入 世 帯 数 9

図 表 11 有 線 テレビジョン 放 送 の 加 入 世 帯 数 の 推 移 加 入 世 帯 数 ( 千 単 位 ) 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 9,471 10,476 23,031 21,969 20,634 19,154 17,909 16,564 15,166 13,030 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 年 度 出 典 : 総 務 省 情 報 通 信 白 書, 総 務 省 ケーブルテレビの 現 状 より 作 成 (ウ) 最 近 の 動 き 平 成 23 年 のアナログ 放 送 終 了 に 向 け,デジタル 化 のための 設 備 の 高 度 化 等 が 推 進 さ れている 平 成 9 年 より, 複 数 事 業 者 間 のヘッドエンド 共 有 が 可 能 となっており, 有 線 テレビジョン 事 業 者 間 の 設 備 共 用, 事 業 の 共 同 化 が 進 められている また,デジタ ル 化 に 併 せて 広 帯 域 化, 多 チャンネル 化 が 進 められており, 送 信 技 術 の 多 様 化, 高 速 大 容 量 通 信 が 可 能 な 伝 送 路 への 転 換 が 行 われている (2) 放 送 類 似 の 通 信 サービス ア インターネット 放 送 インターネット 放 送 は, 音 楽 映 像 コンテンツという 放 送 番 組 と 同 様 の 情 報 を 通 信 回 線 網 であるインターネット 上 で 配 信 するサービスであり,テレビ 視 聴 と 同 様 に, 定 まっ た 時 間 にサービスに 接 続 する 必 要 があるもの(ストリーミング)もある ビジネス 分 野 のみならず, 固 定 ブロードバンドサービス( 後 記 (3)アにて 詳 述 )の 発 展,また,より 円 滑 な 視 聴 を 可 能 にする 技 術 の 進 展 に 伴 って, 一 般 家 庭 においても 利 用 が 拡 大 している インターネット 放 送 上 のコンテンツも,ニュース,スポーツ 中 継,ドラマなどテレビ 放 送 コンテンツ 並 みの 多 種 多 様 なものが 提 供 されている インターネット 放 送 は 放 送 法 体 系 上 の 放 送 とは 整 理 されておらず,したがって, 放 送 に 係 る 規 律 の 対 象 外 となっている イ ビデオオンデマンド(VODによる 配 信 )サービス 放 送 類 似 サービスとして 近 年 増 加 しつつあるものとして,VODサービスがある V ODサービスとは, 特 定 の 番 組 リストの 中 から 視 聴 者 が 視 聴 したい 番 組 を 選 択 し, 好 き な 時 に 視 聴 できるようにするサービスであり, 前 記 アの 一 形 態 としてインターネットに より 配 信 されるもののほか,CATVなどで 配 信 されるサービスもある VODサービスは 放 送 法 体 系 上 の 放 送 とは 整 理 されておらず,したがって, 放 送 に 係 る 規 律 の 対 象 外 となっている 10

(3) その 他 関 連 分 野 ア 固 定 ブロードバンドサービス インターネットにおけるブロードバンドサービスには,1DSL 30,2FTTH 及 び3 CATVインターネット 31 の3 種 類 のサービスがある いずれのサービスにおいても, 固 定 ブロードバンドサービスの 大 きな 特 徴 であるインターネットへの 常 時 接 続, 高 速 通 信 を 活 用 し,インターネット 接 続 のみならず,IP 電 話, 映 像 サービスを 一 体 で 提 供 する トリプルプレイ が 主 流 となっている (ア) 利 用 者 数 ブロードバンドサービス 全 体 の 契 約 数 は 増 加 傾 向 にあり, 平 成 15 年 3 月 の 951.2 万 世 帯 から 平 成 19 年 12 月 には 2829 万 世 帯 となっている 契 約 数 増 加 の 大 きな 要 因 はA DSL 及 びFTTHの 普 及 であると 考 えられる ASDLの 契 約 数 は 平 成 15 年 3 月 に 702.3 万 世 帯 であったが, 平 成 18 年 3 月 には 1451.8 万 世 帯 まで 増 加 を 続 け,その 後 F TTHの 普 及 に 伴 い 緩 やかに 減 尐 している FTTHの 契 約 数 は 平 成 15 年 3 月 に 42 万 世 帯 であったが,その 後 一 貫 して 増 加 を 続 け, 平 成 20 年 3 月 には 1501.7 万 世 帯 に 達 している 図 表 12 固 定 ブロードバンドサービス 契 約 数 の 推 移 出 典 : 総 務 省 電 気 通 信 事 業 分 野 の 競 争 状 況 に 関 する 四 半 期 データ( 平 成 20 年 度 第 4 四 半 期 (3 月 末 )) 30 Digital Subscriber Line(デジタル 加 入 者 回 線 ) 既 存 のメタル 回 線 のうち, 音 声 通 話 に 用 いられてい ない 高 い 周 波 数 帯 を 利 用 することにより 行 う 高 速 データ 通 信 サービス 当 該 データ 通 信 サービスの1つとし て,ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line( 非 対 称 デジタル 加 入 者 線 ))があり, 日 本 ではAD SLが 一 般 家 庭 向 けのものとして 最 も 普 及 している 31 CATVネットワークを 利 用 した 高 速 データ 通 信 サービス 11

(イ) 事 業 者 数 ブロードバンドサービスを 提 供 する 事 業 者 には, 自 ら 加 入 者 回 線 を 敷 設 してサービ スを 提 供 する 事 業 者 (NTT 東 西, 電 力 系 事 業 者,CATV 事 業 者 等 )と, 第 一 種 指 定 電 気 通 信 設 備 を 保 有 する 事 業 者 であるNTT 東 西 から 設 備 を 借 りて 自 社 網 を 構 築 し, サービスを 提 供 する 事 業 者 が 存 在 する ブロードバンド 事 業 者 数 の 推 移 については, ADSL 及 びCATVの 事 業 者 数 は 微 増 となっており,FTTHの 事 業 者 数 は, 一 貫 して 増 加 傾 向 にある 図 表 13 ブロードバンド 事 業 者 数 の 推 移 出 典 : 総 務 省 電 気 通 信 事 業 分 野 における 競 争 状 況 の 評 価 2008 12

(ウ) 光 ファイバ 敷 設 状 況 ブロードバンドの 世 帯 カバー 率 は 図 表 14 のとおりである 超 高 速 ブロードバンド 32 の 世 帯 カバー 率 は 全 国 平 均 で 89.5 パーセントとなっている 特 に, 東 京, 大 阪 をはじ めとする 人 口 集 積 地 域 では 90 パーセントを 超 えており,こうした 地 域 におけるFTT Hをはじめとする 超 高 速 ブロードバンドネットワークの 構 築 はほぼ 完 了 しているとい える 一 方, 人 口 集 積 地 域 以 外 では, 例 えば, 高 知, 佐 賀, 鹿 児 島 のように, 超 高 速 ブロードバンドの 世 帯 カバー 率 が 60 パーセント 台 前 後 と 全 国 平 均 よりも 相 当 程 度 低 い 場 所 もみられる 図 表 14 ブロードバンドの 世 帯 カバー 率 ( 推 計 ) 出 典 : 総 務 省 都 道 府 県 別 ブロードバンド サービスエリア 世 帯 カバー 率 ( 推 計 ) ( 平 成 20 年 9 月 末 現 在 ) イ 広 告 (ア) 事 業 の 概 要 広 告 業 界 における 取 引 は, 広 告 会 社, 媒 体 社 及 び 広 告 主 ( 広 告 を 行 いたい 事 業 者 ) の3 者 を 中 心 に 行 われている 広 告 会 社 は, 媒 体 社 の 媒 体 枠 を 広 告 主 に 販 売 するほか, 広 告 制 作, 市 場 調 査, 広 告 効 果 の 測 定 等 の 様 々な 業 務 を 行 っている 媒 体 社 は,テレ ビ 局, 新 聞 社, 雑 誌 社 等, 広 告 を 放 送, 掲 載 等 する 媒 体 の 放 送, 発 行 等 を 行 う 事 業 者 である 広 告 は, 媒 体 によって,テレビ( 地 上 波 衛 星 有 線 テレビジョン) ラジオ 新 聞 雑 誌 による 広 告,ダイレクトメール 広 告 (DM), 新 聞 折 り 込 み 広 告, 屋 外 広 告 32 データのアップロード( 上 り) ダウンロード( 下 り)の 双 方 向 とも,30Mbps 級 以 上 であるブロードバン ドを 想 定 している( 総 務 省 次 世 代 ブロードバンド 戦 略 2010 ( 平 成 18 年 8 月 )) 13

( 看 板 等 ), 交 通 広 告 ( 電 車,バス,タクシー 等 の 車 内 外 広 告 ),POP 広 告 (Point of Purchase Advertising の 略 消 費 者 が 商 品 を 購 入 する 時 点 で 目 にする 店 頭 に 掲 示 された 広 告 ), 電 話 帳 広 告,インターネット 広 告 等 に 分 類 される 平 成 19 年 度 におけ る,これら 広 告 に 要 した 総 広 告 費 は,7 兆 191 億 円 となっている 図 表 15 広 告 市 場 の 規 模 出 典 : 電 通 日 本 の 広 告 費 より 作 成 (イ) ビジネスモデル 広 告 取 引 の 中 心 は,1 媒 体 枠 取 引 ( 媒 体 社 の 媒 体 枠 ( 広 告 スペース)を 広 告 会 社 が 広 告 主 に 販 売 する 取 引 )と2 広 告 制 作 取 引 ( 広 告 主 が 広 告 会 社 等 に 広 告 の 制 作 を 依 頼 する 取 引 )である 図 表 16 広 告 取 引 の 概 要 ( 媒 体 枠 取 引 の 場 合 ) Ⅰ Ⅱ 1 媒 体 枠 の 販 売 100 広 告 会 社 3 媒 体 枠 料 金 の 支 払 100 媒 体 社 4 媒 体 枠 料 金 の 支 払 85 媒 体 枠 料 金 - 報 酬 = 媒 体 社 に 支 払 う 媒 体 枠 料 金 100-15 =85 2 媒 体 枠 の 販 売 100 広 告 主 報 酬 (コミッション) 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 広 告 業 界 の 取 引 実 態 に 関 する 調 査 報 告 書 ( 平 成 17 年 11 月 8 日 ) 14

2 競 争 の 概 況 前 記 1において 記 載 した 放 送 分 野 の 関 係 事 業 者 の 主 な 取 引 関 係 は, 図 表 17 のとおり 整 理 さ れる 図 表 17 放 送 分 野 の 関 係 事 業 者 ( 相 関 図 ) 1 テレビ 放 送 を 受 信 するための 機 器, 部 品, 又 はその 部 品 を 含 む 集 積 回 路 や 基 板 ( 拡 張 カードなど)をいう 2 Set Top Box(セットトップボックス) 送 信 された 電 気 信 号 をテレビで 視 聴 可 能 にするための 変 換 を 行 う 装 置 前 記 1 記 載 のチューナーを 搭 載 するとともに,ケーブルテレビ デジタル 放 送 IP 放 送 等 の 復 調,デコード 又 はスクランブル 解 除 機 能 等 を 備 えたもの 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 15

(1) 放 送 分 野 の 市 場 と 経 営 ア 市 場 の 動 向 放 送 市 場 の 規 模 は, 無 料 放 送 における 放 送 事 業 収 入, 有 料 放 送 における 受 信 料 収 入 に よってとらえることができる CATV 及 びCS 放 送 それぞれの 収 入 は, 一 定 の 伸 びが 見 られるものの, 当 該 市 場 において 地 上 波 放 送 が 引 き 続 き 大 きな 位 置 を 占 める 市 場 規 模 に 関 しては, 各 放 送 メディア 間 の 相 対 的 な 地 位 に 変 動 はない 図 表 18 放 送 市 場 の 規 模 出 典 : 総 務 省 情 報 通 信 白 書, 各 社 公 表 資 料 より 作 成 関 連 市 場 と 比 較 すると, 日 本 国 内 の 広 告 費 の 総 計 である 広 告 市 場 の 規 模 に 伸 びが 見 ら れた 一 方 で, 放 送 市 場 の 伸 びは 低 調 である また,NHKや 民 放 が 制 作 した 番 組 や, 映 画 等 の 映 像 コンテンツの 流 通 市 場 も 近 年 は 大 きな 伸 びは 見 られない 状 況 にある 図 表 19 放 送 とその 関 連 市 場 の 規 模 出 典 : 総 務 省 情 報 通 信 白 書, 衛 星 放 送 の 現 状, 電 通 日 本 の 広 告 費 デジタルコンテンツ 協 会 デジタルコンテンツ 白 書 より 作 成 16

広 告 市 場 の 内 訳 をみると, 従 来 から 4 大 メディアと 呼 ばれてきたテレビ( 地 上 波 ),ラ ジオ, 新 聞, 雑 誌 の 市 場 規 模 は 減 尐 傾 向 にある 一 方,インターネット 広 告 市 場 は, 顕 著 な 伸 びを 維 持 しており, 平 成 19 年 度 には, 雑 誌,ラジオを 上 回 る 規 模 にまで 成 長 してい る 図 表 20 メディア 別 の 広 告 市 場 シェア 25,000 メ デ ィ ア 別 の 市 場 規 模 ( 億 円 ) 20,000 15,000 10,000 5,000 テレビ( 地 上 波 ) ラジオ 新 聞 雑 誌 衛 星 放 送,CATV 等 インターネット 0 H15 H16 H17 H18 H19 年 度 出 典 : 電 通 日 本 の 広 告 費 より 作 成 テレビの 広 告 枠 取 引 における 広 告 代 理 店 のシェアについては, 図 表 21 のとおりである 図 表 21 テレビ 広 告 各 社 別 シェア 出 典 : 電 通 日 本 の 広 告 費 より 作 成 17

イ 経 営 の 動 向 (ア) 収 支 の 状 況 各 業 界 の 営 業 収 益 については, 一 般 放 送 事 業 者 ( 地 上 波 )では 大 幅 に 減 益 している 一 方,BS CS 放 送 では 増 益, 有 線 テレビジョン 放 送 では 単 年 度 黒 字 を 計 上 してい るケーブルテレビ 事 業 者 の 増 加 がみられるものの, 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 全 体 で は 微 減 となっている 図 表 22 放 送 業 界 の 収 支 2,500 各 業 界 の 営 業 損 益 ( 億 円 ) 2,000 1,500 1,000 500 0-500 H17 H18 H19 H20 年 度 一 般 放 送 事 業 者 ( 地 上 波 ) NHK BS 放 送 CS 放 送 CATV 出 典 : 総 務 省 一 般 放 送 事 業 者 及 び 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 の 収 支 状 況 ( 平 成 21 年 9 月 )ほか (イ) 放 送 分 野 における 近 年 の 動 向 a 近 年 の 概 況 放 送 分 野 での 経 営 統 合 等 の 動 きは, 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 の 統 合 連 携 の ほか,メディアを 問 わず 多 くの 放 送 事 業 者 が, 映 画 会 社, 番 組 供 給 会 社 等 のコンテ ンツ 分 野 への 資 本 参 加 を 進 めている 特 に, 地 上 波 放 送 事 業 者 においては, 流 通 事 業 者 等 の 異 業 種 の 企 業 買 収 も 尐 なくなく, 放 送 外 収 入 の 拡 大 を 意 図 しているものと 思 われる 他 方, 認 定 放 送 持 株 会 社 制 度 の 導 入 により, 地 上 波 放 送 事 業 者 間 の 資 本 規 制 (マ スメディア 集 中 排 除 原 則 )が 緩 和 されたが, 認 定 放 送 持 株 会 社 によるローカル 局 の 買 収 はなく,キー 局 によるローカル 局 への 資 本 参 加 がわずかにあったのみであった b 有 料 多 チャンネル 放 送 分 野 CS 放 送 のプラットフォーム 事 業 は, 図 表 23 のとおり, 事 業 者 の 経 営 統 合 等 が 進 んだ 結 果, 平 成 20 年 10 月,スカパーJSAT 株 式 会 社 が 設 立 されている 同 社 が 設 立 された 結 果, 日 本 において,CS 放 送 に 用 いられる 通 信 衛 星 の 運 用, 顧 客 情 報 の 管 理, 利 用 料 金 の 課 金 等 を 行 う 業 務 はスカパーJSAT1 社 に 集 約 されること となった 18

図 表 23 CS 放 送 のプラットフォーム 事 業 者 の 変 遷 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 他 方,スカパーJSATは, 光 ファイバを 利 用 してRF 方 式 ( 従 来 の 有 線 放 送 テ レビジョンと 同 様 )で 映 像 配 信 サービスを 行 う 株 式 会 社 オプティキャストに 全 額 出 資 している なお,オプティキャストの 子 会 社 でNTT 東 日 本 が 出 資 していたオプ ティキャスト マーケティング 株 式 会 社 は,サービス 加 入 獲 得 事 業 を 行 っていたが, 平 成 21 年 7 月 にオプティキャストが 吸 収 合 併 している c 移 動 体 通 信 向 けマルチメディア 放 送 サービス 地 上 波 アナログ 放 送 終 了 後, 空 き 周 波 数 帯 となるVHF 帯 は, 移 動 体 通 信 向 けの マルチメディア 放 送 に 活 用 されることとなっている 株 式 会 社 マルチメディア 放 送 は, 同 帯 域 にて 平 成 23 年 より 放 送 を 開 始 するための 事 業 を 立 ち 上 げているところ であるが,NTTドコモが 出 資 比 率 を 引 き 上 げて 同 社 を 子 会 社 化 するとともに, 地 上 波 キー 局 各 社,スカパーJSAT, 電 通 等 も 同 社 に 出 資 している 19

(2) 競 合 関 係 の 整 理 視 聴 者 自 身 の 限 られた 生 活 時 間 の 中 で, 映 像 コンテンツの 視 聴 に 当 てる 時 間 はおのずと 限 られてしまうことから,いずれのメディアも, 映 像 配 信 サービスについて 一 定 程 度 の 競 合 関 係 にあるといえる ア 地 上 アナログ 放 送 については, 平 成 23 年 7 月 24 日 を 期 限 としてその 停 波 が 迫 ってお り, 一 般 世 帯 においても, 地 上 デジタル 放 送 に 対 応 したテレビへの 買 換 え 33 が 進 んでい る 当 該 テレビにあっては, 地 上 波 デジタルのみならず,BSデジタル 及 び 110 度 CS デジタル 放 送 の3 波 に 対 応 したチューナー(3 波 共 用 チューナー)を 搭 載 したものが 現 在 主 流 の 機 種 となっている このため,110 度 CSデジタル 放 送 の 普 及 が, 今 後 の 放 送 の 市 場 構 造 を 変 えていく 可 能 性 がある イ 最 も 普 及 世 帯 の 多 い 広 告 型 の 無 料 放 送 については, 地 上 波 放 送 とBS 放 送 において 広 告 収 入 を 分 け 合 う 形 になるが, 受 信 可 能 世 帯 数 の 違 い 34 などにより, 市 場 規 模 に 大 きな 開 きがある ウ 一 方, 有 料 放 送 は,その 放 送 中 にCMなどの 広 告 を 挟 まず,スポーツ 中 継 や 映 画 等 の コンテンツの 視 聴 に 向 いていることから,これらコンテンツを 好 む 視 聴 者 に 人 気 を 博 し ている また, 有 料 放 送 という 形 態 は 映 像 コンテンツの 流 通 チャンネルとして 一 定 の 地 位 を 得 ており, 特 に 新 作 の 映 画 コンテンツについては, 原 則 として 地 上 波 放 送 等 の 無 料 放 送 よりも 早 く 視 聴 者 に 提 供 されている エ また, 限 られたチャンネル 数 でプラットフォーム 事 業 者 を 通 じることなく 視 聴 者 を 獲 得 して 有 料 放 送 を 行 う 事 業 者 は, 依 然 として 数 尐 ない 状 況 である(BS 委 託 放 送 事 業 者 のみ) 放 送 のデジタル 化 に 伴 い, 既 存 の 事 業 者 もチャンネル 数 を 増 加 させることにより 特 定 のコンテンツの 対 価 という 性 格 が 薄 まることから,VODなど 他 の 有 料 映 像 配 信 サ ービスとの 差 異 化 が 進 むといえる オ 多 チャンネル 放 送 サービスにおいては, 視 聴 者 はCS 放 送,CATV,IPTVのい ずれかを 選 択 するに 当 たり,それぞれのチャンネル 構 成 だけでなく, 受 信 に 必 要 となる 設 備, 機 材 等 についても 考 慮 する 必 要 性 が 生 じる 例 えば,BS 放 送 と 東 経 110 度 CS 放 送 については, 同 一 のパラボラアンテナで 受 信 することができるため,3 波 共 用 チュ ーナーを 搭 載 したテレビを 併 せて 購 入 した 後,CS 放 送 事 業 者 と 別 途 契 約 すれば,ほぼ 日 本 全 国 において, 多 チャンネル 放 送 を 視 聴 できるようになる 他 方,CATV 又 はI PTVについては, 地 理 的 にそれぞれのサービス 提 供 範 囲 内 であれば, 配 線 等 の 工 事 の 上,CATV 又 はIPTV 事 業 者 と 契 約 することにより, 多 チャンネル 放 送 を 視 聴 する ことができるようになる この 場 合, 地 上 波 デジタル 放 送,BSデジタル 放 送 について アンテナ 不 要 で 視 聴 することができるが,IPTVについては, 事 業 者 によっては 地 上 波 放 送 の 再 送 信 を 行 っていない 場 合 があり, 当 該 放 送 を 視 聴 できない 可 能 性 がある 33 地 上 デジタルテレビ 放 送 対 応 受 信 機 (テレビ,チューナー 等 )の 世 帯 普 及 率 は, 平 成 21 年 3 月 現 在 で 60.7 パーセントとなっている( 平 成 21 年 5 月 7 日 総 務 省 報 道 資 料 ) 34 平 成 20 年 度 における 地 上 放 送 系 の 受 信 世 帯 数 は 約 5114 万 世 帯,BS 放 送 の 加 入 世 帯 数 は 約 1597 万 世 帯 であった( 社 団 法 人 衛 星 放 送 協 会 資 料,NHK 資 料 等 による ) 20

第 2 放 送 に 係 る 規 制 制 度 放 送 分 野 における 規 制 は, 大 きく, 地 上 放 送 に 係 る 規 制, 受 委 託 放 送 (BS,CS110 度, CS124/128 度 )に 係 る 規 制, 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 (CS124/128 度,IPTV,CAT V)に 係 る 規 制, 有 線 テレビジョン 放 送 に 係 る 規 制 に 分 かれており,それぞれについて, 図 表 24 のような 規 制 内 容 の 違 いが 存 在 する 当 該 規 制 内 容 の 詳 細 は 図 表 25 のとおりである 事 業 活 動 に 係 る 規 制 図 表 24 放 送 に 係 る 規 制 制 度 一 覧 参 に 入 係 る 事 規 業 制 展 開 コ ン テ ン ツ に 係 る も の そ の 他 規 制 内 容 ハードソフ ト 一 致 事 業 開 始 手 続 無 線 免 許 認 定 認 定 地 上 放 送 BS CS110 度 CS124/128 度 IPTV 委 託 放 送 委 託 放 送 委 託 放 送 役 務 放 送 CATV 有 線 テレビジョン 放 送 ハードソフ ト 一 致 施 設 : 許 可 業 務 : 届 出 放 送 普 及 基 本 計 画 マスメディア 集 中 排 除 原 則 外 資 規 制 チャンネ ルリース 料 金 届 出 届 出 届 出 届 出 届 出 届 出 届 出 届 出 番 組 準 則 調 和 原 則 教 育 番 組 の 教 育 課 程 基 準 準 拠 字 幕 解 説 番 組 の 努 力 義 務 番 組 基 準 の 制 定 放 送 番 組 審 議 機 関 の 設 置 訂 正 放 送 取 消 放 送 制 度 放 送 番 組 の 保 存 義 務 再 放 送 ( 再 送 信 ) 同 意 義 務 再 送 信 再 送 信 同 意 に 係 る 裁 定 制 度 災 害 放 送 広 告 放 送 の 識 別 のための 措 置 義 務 候 補 者 放 送 ( 同 等 条 件 の 放 送 義 務 ) 学 校 向 け 放 送 における 広 告 の 制 限 放 送 番 組 の 供 給 に 関 する 協 定 の 制 限 受 託 内 外 放 送 の 番 組 編 集 あまねく 受 信 努 力 義 務 認 定 登 録 < 凡 例 >: 規 制 あり,: 規 制 なし 役 務 放 送 ( ) 特 別 な 事 業 計 画 ( 特 定 の 分 野 についての 効 果 を 目 的 とする 放 送 を 専 ら 行 う 事 業 計 画 例 えば,スポーツ 専 門 チャンネルなど) による 有 料 放 送 は, 規 制 の 対 象 外 となっている( 放 送 法 第 3 条 の2 第 2 項 ) 出 典 : 社 団 法 人 日 本 民 間 放 送 連 盟 編 放 送 ハンドブック [ 改 訂 版 ]より 作 成 登 録 届 出 21

規 制 放 送 普 及 基 本 計 画 ( 法 第 2 条 の 2) マ ス メ デ ィ ア 集 中 排 除 原 則 ( 電 波 法 第 7 条 第 2 項 4 号 ) 有 料 放 送 ( 法 第 52 条 の 4 第 4 項 ) 外 資 規 制 ( 電 波 法 第 5 条 第 4 項, 法 第 52 条 の 13 第 1 項 ) 番 組 準 則 ( 法 第 3 条 の 2 第 1 項 ) 調 和 原 則 ( 法 第 3 条 の 2 第 2 項 ) 教 育 番 組 の 教 育 課 程 基 準 準 拠 ( 法 第 3 条 の 2 第 3 項 ) 字 幕 解 説 番 組 の 努 力 義 務 ( 法 第 3 条 の 2 第 4 項 ) 番 組 基 準 の 制 定 ( 法 第 3 条 の 3) 放 送 番 組 審 議 機 関 の 設 置 ( 法 第 3 条 の 4) 訂 正 放 送 取 消 放 送 制 度 ( 法 第 4 条 ) 放 送 番 組 の 保 存 義 務 ( 法 第 5 条 ) 再 放 送 ( 再 送 信 ) 同 意 ( 法 第 6 条, 有 テ レ 法 第 13 条 第 2 項, 役 務 利 用 法 第 12 条 ) 義 務 再 送 信 ( 有 テレ 法 第 13 条 第 1 項 ) 再 送 信 同 意 に 係 る 裁 定 制 度 ( 有 テレ 法 第 13 条 第 3 項 ) 災 害 放 送 ( 法 第 6 条 の 2) 広 告 放 送 識 別 のた め の 措 置 義 務 ( 法 第 51 条 の 2) 候 補 者 放 送 ( 同 等 条 件 の 放 送 義 務 ) ( 法 第 52 条 ) 学 校 向 け 放 送 にお け る 広 告 の 制 限 ( 法 第 52 条 の 2) 放 送 番 組 の 供 給 に 関 す る 協 定 の 制 限 ( 法 第 52 条 の 3) 受 託 内 外 放 送 の 番 組 編 集 ( 法 第 52 条 の 27) あ ま ね く 受 信 努 力 義 務 ( 法 第 2 条 の 2 第 6 項 ) 放 送 対 象 地 域, 放 送 系 の 数 等 を 規 定 概 要 図 表 25 放 送 に 係 る 規 制 制 度 の 内 容 放 送 をすることができる 機 会 をできるだけ 多 くの 者 に 対 し 確 保 することにより, 放 送 による 表 現 の 自 由 がで きるだけ 多 くの 者 によって 享 有 されるようにするため, 申 請 者 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 める 基 準 有 料 放 送 を 行 う 一 般 放 送 事 業 者 は, 国 内 受 信 者 に 提 供 する 当 該 有 料 放 送 の 役 務 の 料 金 を 定 め,その 実 施 前 に, 総 務 大 臣 に 届 け 出 なければならない 日 本 の 国 籍 を 有 しない 人, 外 国 政 府 又 はその 代 表 者, 外 国 の 法 人 又 は 団 体 が 業 務 を 執 行 する 役 員 に 就 任 する こと 又 はこれらの 者 がその 議 決 権 の 五 分 の 一 以 上 を 占 めることを 制 限 公 安 及 び 善 良 な 風 俗 を 害 しないこと 政 治 的 に 公 平 であること 報 道 は 事 実 をまげないですること 意 見 が 対 立 している 問 題 については,できるだけ 多 くの 角 度 から 論 点 を 明 らかにすること 放 送 事 業 者 は,テレビジョン 放 送 による 国 内 放 送 の 放 送 番 組 の 編 集 に 当 たっては, 特 別 な 事 業 計 画 によるも のを 除 くほか, 教 養 番 組 又 は 教 育 番 組 並 びに 報 道 番 組 及 び 娯 楽 番 組 を 設 け, 放 送 番 組 の 相 互 の 間 の 調 和 を 保 つ ようにしなければならない 放 送 事 業 者 は, 国 内 放 送 の 教 育 番 組 の 編 集 及 び 放 送 に 当 たっては,( 略 )その 放 送 の 計 画 及 び 内 容 をあらか じめ 公 衆 が 知 ることができるようにしなければならない この 場 合 において, 当 該 番 組 が 学 校 向 けのものであ るときは,その 内 容 が 学 校 教 育 に 関 する 法 令 の 定 める 教 育 課 程 の 基 準 に 準 拠 するようにしなければならない 放 送 事 業 者 は,テレビジョン 放 送 による 国 内 放 送 の 放 送 番 組 の 編 集 に 当 たっては,( 略 ) 聴 覚 障 害 者 に 対 し て 説 明 するための 文 字 又 は 図 形 を 見 ることができる 放 送 番 組 をできる 限 り 多 く 設 けるようにしなければならな い 放 送 事 業 者 は, 放 送 番 組 の 種 別 及 び 放 送 の 対 象 とする 者 に 応 じて 放 送 番 組 の 編 集 の 基 準 ( 以 下 番 組 基 準 という )を 定 め,これに 従 って 放 送 番 組 の 編 集 をしなければならない 放 送 事 業 者 は, 放 送 番 組 の 適 正 を 図 るため, 放 送 番 組 審 議 機 関 ( 以 下 審 議 機 関 という )を 置 くものと する 放 送 事 業 者 が 真 実 でない 事 項 の 放 送 をしたという 理 由 によって,その 放 送 により 権 利 の 侵 害 を 受 けた 本 人 又 はその 直 接 関 係 人 から, 放 送 のあつた 日 から 三 箇 月 以 内 に 請 求 があつたときは, 放 送 事 業 者 は, 遅 滞 なくその 放 送 をした 事 項 が 真 実 でないかどうかを 調 査 して,その 真 実 でないことが 判 明 したときは, 判 明 した 日 から 二 日 以 内 に,その 放 送 をした 放 送 設 備 と 同 等 の 放 送 設 備 により, 相 当 の 方 法 で, 訂 正 又 は 取 消 しの 放 送 をしなけ ればならない 放 送 事 業 者 は, 当 該 放 送 番 組 の 放 送 後 三 箇 月 間 は, 放 送 番 組 の 内 容 を 放 送 後 において 審 議 機 関 又 は 訂 正 若 し くは 取 消 しの 放 送 の 関 係 者 が 視 聴 その 他 の 方 法 により 確 認 することができるように 放 送 番 組 を 保 存 しなければ ならない 放 送 事 業 者 は, 他 の 放 送 事 業 者 又 は 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 の 同 意 を 得 なければ,その 放 送 又 は 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 を 受 信 し,これらを 再 放 送 してはならない 有 線 テレビジョン 放 送 施 設 者 たる 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 は, 施 設 を 設 置 する 区 域 の 全 部 又 は 一 部 が, テレビジョン 放 送 の 受 信 の 障 害 が 相 当 範 囲 にわたり 発 生 し, 又 は 発 生 するおそれがあるものとして 総 務 大 臣 が 指 定 した 区 域 内 にあるときは,その 指 定 した 区 域 においては, 放 送 局 を 開 設 しているすべての 放 送 事 業 者 のテ レビジョン 放 送 又 はテレビジョン 多 重 放 送 を 受 信 し,そのすべての 放 送 番 組 に 変 更 を 加 えないで 同 時 にこれを 再 送 信 しなければならない 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 は, 放 送 事 業 者 又 は 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 に 対 し, 再 送 信 の 同 意 につき 協 議 を 求 めたが,その 協 議 が 調 わず, 又 はその 協 議 をすることができないときは, 総 務 大 臣 の 裁 定 を 申 請 する ことができる 放 送 事 業 者 は, 国 内 放 送 を 行 うに 当 たり, 暴 風, 豪 雤, 洪 水, 地 震, 大 規 模 な 火 事 その 他 による 災 害 が 発 生 し, 又 は 発 生 するおそれがある 場 合 には,その 発 生 を 予 防 し, 又 はその 被 害 を 軽 減 するために 役 立 つ 放 送 をす るようにしなければならない 一 般 放 送 事 業 者 は, 対 価 を 得 て 広 告 放 送 を 行 う 場 合 には,その 放 送 を 受 信 する 者 がその 放 送 が 広 告 放 送 であ ることを 明 らかに 識 別 することができるようにしなければならない 一 般 放 送 事 業 者 が 公 選 による 公 職 の 候 補 者 に 政 見 放 送 その 他 選 挙 運 動 に 関 する 放 送 をさせた 場 合 において, その 選 挙 における 他 の 候 補 者 の 請 求 があつたときは, 料 金 を 徴 収 するとしないとにかかわらず, 同 等 の 条 件 で 放 送 をさせなければならない 一 般 放 送 事 業 者 は, 学 校 向 けの 教 育 番 組 の 放 送 を 行 う 場 合 には,その 放 送 番 組 に 学 校 教 育 の 妨 げになると 認 められる 広 告 を 含 めてはならない 一 般 放 送 事 業 者 は, 特 定 の 者 からのみ 放 送 番 組 の 供 給 を 受 けることとなる 条 項 を 含 む 放 送 番 組 の 供 給 に 関 す る 協 定 を 締 結 してはならない 委 託 放 送 事 業 者 は, 受 託 内 外 放 送 の 放 送 番 組 の 編 集 に 当 たっては, 当 該 受 託 内 外 放 送 の 放 送 対 象 地 域 である 外 国 の 地 域 の 自 然 的 経 済 的 社 会 的 文 化 的 諸 事 情 をできる 限 り 考 慮 しなければならない 放 送 事 業 者 ( 受 託 放 送 事 業 者, 委 託 放 送 事 業 者 ( 略 )を 除 く )は,その 行 う 放 送 に 係 る 放 送 対 象 地 域 にお いて, 当 該 放 送 があまねく 受 信 できるように 努 めるものとする 22

図 表 26 コンテンツの 流 通 段 階 ごとの 役 務 の 提 供 主 体 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 1 参 入 事 業 展 開 に 係 る 規 制 制 度 (1) 参 入 規 制 参 入 に 関 する 制 度 は 図 表 27 のとおりであり, 地 上 系 放 送 及 び 有 線 テレビジョン 放 送 につ いては 番 組 編 集 と 設 備 運 用 を 同 一 の 主 体 が 行 うこととされている( 垂 直 統 合 )が,その 他 の 放 送 においては,それぞれ 別 の 主 体 が 行 うこととされている( 垂 直 分 離 ) 従 来, 放 送 の 枠 組 みでは 垂 直 統 合 が 基 本 とされてきた 35 が,CSアナログ 放 送 の 開 始 の 際 に 垂 直 分 離 を 採 用 して 以 降,CSデジタル 放 送,BSデジタル 放 送,BSアナログ 放 送 について 垂 直 分 離 の 採 用 が 進 んでいる 36 また, 垂 直 分 離 を 採 用 する 放 送 の 中 には, 受 委 託 放 送 制 度 が 採 られているものと, 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 制 度 が 採 られているものが 存 在 する 有 線 テレ ビジョン 放 送 に 関 しても,チャンネルリース 制 度 や 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 制 度 により, 実 質 的 には 垂 直 分 離 が 可 能 となっている 35 従 来 制 度 では, 放 送 事 業 者 の 独 立 性 自 主 性 放 送 の 継 続 的 かつ 安 定 的 な 実 施 の 確 保 という 観 点 から, 放 送 局 免 許 と 番 組 編 集 責 任 主 体 が 一 体 の 制 度 が 採 られてきた( 衛 星 放 送 の 将 来 像 に 関 する 研 究 会 報 告 書 ( 平 成 18 年 10 月 )pp77) 36 CSアナログ 放 送 では, 衛 星 自 体 の 多 チャンネル 性 や 調 達 に 伴 うリスクの 大 きさなどを 踏 まえ, 放 送 を 行 おうとする 者 が 放 送 設 備 について 管 理 運 用 責 任 を 負 わずに 放 送 に 参 入 し, 容 易 に 事 業 展 開 することが 適 切 で あることから, 放 送 免 許 主 体 と 番 組 編 集 主 体 を 分 離 することとされた( 同 上 ) また,BSデジタル 放 送 に ついては,BSアナログ 放 送 のようにハード ソフト 一 致 制 度 により 放 送 事 業 者 自 身 が 衛 星 ( 放 送 局 )を 共 同 所 有 する 形 態 は, 結 果 として 多 様 な 放 送 事 業 者 の 参 入 を 困 難 とする 可 能 性 があることから,ハード ソフ ト 分 離 制 度 が 採 られた( 同 上 ) 23

なお, 多 チャンネル 放 送 においては,とりわけCS110 度 放 送 の 場 合, 新 規 参 入 に 当 た り,すべての 専 門 チャンネル 事 業 者 が 委 託 放 送 事 業 者 として 総 務 省 の 認 定 を 受 けることと なっており,IPTV 及 びCATVより 厳 しい 規 制 が 課 されている また,CS110 度 放 送 では,プラットフォーム 事 業 者 である 有 料 放 送 管 理 事 業 者 が 専 門 チャンネルの 選 定 多 チャンネルパッケージ 化 を 自 らの 判 断 で 行 うことができない 一 方,CS124/128 度 放 送, IPTV 及 びCATVでは,プラットフォーム 事 業 者 が 放 送 事 業 者 となり, 個 別 の 専 門 チ ャンネル 事 業 者 と 番 組 供 給 契 約 を 結 び, 自 らの 判 断 のみで 専 門 チャンネルのパッケージ 化 を 行 うことができるため, 多 チャンネルパッケージ 化 における 裁 量 の 範 囲 に 大 きな 差 が 生 じている 状 況 にある 図 表 27 参 入 に 関 する 制 度 の 比 較 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 24

(2) 放 送 普 及 基 本 計 画 放 送 普 及 基 本 計 画 とは, 放 送 することができる 機 会 をできるだけ 多 くの 者 に 確 保 するこ とにより, 放 送 による 表 現 の 自 由 ができるだけ 多 くの 者 によって 享 有 されるようにする ( 放 送 法 第 2 条 の 2)ために 定 められた 放 送 政 策 上 の 基 本 計 画 である 対 象 となる 放 送 は 地 上 波 放 送 と 衛 星 放 送 に 限 られており, 1 放 送 を 国 民 に 最 大 限 に 普 及 させるための 指 針 2 放 送 の 区 分 ごとの 放 送 対 象 地 域 及 び 放 送 対 象 地 域 ごとの 放 送 系 の 数 の 目 標 等 が 定 められている 図 表 28 放 送 の 区 分 ごとの 放 送 対 象 地 域 及 び 放 送 対 象 地 域 ごとの 放 送 系 の 数 の 目 標 放 送 対 象 地 域 地 上 波 デジタル 放 送 関 東 広 域 圏 ( 茨 城, 栃 木, 群 馬, 37 特 別 衛 星 放 送 ( 特 定 標 準 テレビ 38 ) 特 別 衛 星 放 送 ( 特 定 標 準 テレビ 以 外 ) 埼 玉, 千 葉, 東 京, 神 奈 川 ) 中 部 広 域 圏 ( 岐 阜, 愛 知, 三 重 ) 関 西 広 域 圏 ( 滋 賀, 京 都, 大 阪, 兵 庫, 奈 良, 和 歌 山 ) 県 域 放 送 系 の 数 5 4 全 国 7 全 国 県 ごとに1~5 43~65 程 度 出 典 : 放 送 普 及 基 本 計 画 ( 平 成 21 年 2 月 20 日 総 務 省 告 示 第 83 号 )より 作 成 37 次 のいずれかに 該 当 する 衛 星 放 送 であって, 電 波 の 偏 波 が 左 旋 円 偏 波 ( 電 波 の 伝 搬 の 方 向 に 向 かって 電 解 ベクトルが 時 間 とともに 反 時 計 回 りの 方 向 に 回 転 する 円 偏 波 をいう )でないものをいう( 放 送 法 施 行 規 則 第 17 条 の8) 放 送 衛 星 業 務 用 の 周 波 数 ( 国 際 電 気 通 信 連 合 憲 章 に 規 制 する 無 線 通 信 規 則 付 録 第 30 号 の 規 定 に 基 づ き 日 本 に 割 り 当 てられた 11.7GHz から 12.2GHz までの 放 送 衛 星 業 務 に 使 用 される 周 波 数 をいう )を 使 用 して 行 われる 衛 星 放 送 (すなわち 東 経 110 度 BSアナログ デジタル 放 送 を 指 す ) 放 送 衛 星 業 務 用 の 周 波 数 以 外 の 周 波 数 を 使 用 して 行 われる 衛 星 放 送 ( 前 記 の 衛 星 放 送 をする 無 線 局 が 開 設 されている 人 工 衛 星 又 は 当 該 人 工 衛 星 と 同 一 の 軌 道 若 しくは 位 置 にある 人 工 衛 星 に 開 設 する 無 線 局 により 行 われるものに 限 る )(すなわち 東 経 110 度 CSデジタル 放 送 を 指 す ) 38 放 送 普 及 基 本 計 画 の 定 めるところにより, 他 の 放 送 事 業 者 の 放 送 と 同 一 の 放 送 を 同 時 に 行 う 放 送 をいう, と 定 義 されており, 当 該 7 放 送 系 は, 地 上 デジタル 放 送 の 衛 星 利 用 による 難 視 聴 対 策 のための 放 送 に 用 いる こととされている( 平 成 21 年 6 月 10 日 総 務 省 報 道 資 料 ) 25

(3) マスメディア 集 中 排 除 原 則 マスメディア 集 中 排 除 原 則 は, 尐 数 の 者 により 複 数 の 放 送 事 業 者 が 支 配 されることを 防 ぎ, 多 くの 者 が 表 現 の 自 由 を 享 受 できるようにするため, 複 数 の 放 送 事 業 者 に 対 する 出 資 を 制 限 しているものである 具 体 的 には, 放 送 局 に 係 る 表 現 の 自 由 享 有 基 準 ( 総 務 省 令 ) 等 において, 参 入 を 希 望 する 事 業 者 の 行 う 放 送 の 種 類 ごとに 参 入 対 象 となる 放 送 の 種 類 及 び 所 有 又 は 支 配 可 能 な 事 業 者 数 等 が 定 められている なお, 平 成 16 年 の 放 送 局 に 係 る 表 現 の 自 由 享 有 基 準 の 改 正 により,ローカル 局 ( 県 域 放 送 を 行 う 地 上 放 送 事 業 者 )は, 放 送 対 象 地 域 が 隣 接 している 場 合 等 において7 放 送 対 象 地 域 まで 合 併 完 全 子 会 社 化 が 可 能 となった また, 平 成 19 年 の 放 送 法 改 正 により 他 の 放 送 事 業 者 を 子 会 社 とする 持 株 会 社 ( 認 定 放 送 持 株 会 社 )を 設 立 することも 可 能 となっている 39 図 表 29 マスメディア 集 中 排 除 原 則 の 適 用 状 況 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 39 前 掲 脚 注 7 参 照 26

図 表 30 認 定 放 送 持 株 会 社 の 概 要 出 典 : 総 務 省 認 定 放 送 持 株 会 社 認 定 申 請 マニュアル ( 第 1 版 )( 平 成 21 年 4 月 )より 作 成 (4) 外 資 規 制 地 上 波 及 びBS CSの 委 託 放 送 事 業 者 については, 電 波 の 有 限 希 尐 性 等 の 観 点 から, 外 資 規 制 が 設 けられている 一 方, 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 においては, 新 規 参 入 の 促 進 等 の 理 由 により, 特 段 の 外 資 規 制 は 設 けられていない また, 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 についても, 平 成 5 年 以 降 の 規 制 緩 和 に 伴 って, 外 資 規 制 が 撤 廃 40 されている 図 表 31 放 送 分 野 とその 他 の 業 種 における 外 資 規 制 の 比 較 業 種 外 資 規 制 事 業 法 放 送 事 業 者 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 有 線 テレビジョン 放 送 事 業 者 NTT 航 空 会 社 ( 地 上 波 及 びBS CSの 委 託 放 送 事 業 者 ) (IPTV,CS 等 ) 1/5 未 満 なし なし 1/3 未 満 1/3 未 満 なし なし 電 波 法, 放 送 法 周 波 数 は 有 限 希 尐 であるため, 自 国 民 を 優 先 資 本 規 制 の 趣 旨 特 定 の 者 により 放 送 持 株 会 社 が 支 配 さ れることを 防 ぎ, 憲 法 上 保 障 された 言 論 の 自 由 の 確 保 電 気 通 信 役 務 利 用 放 有 線 テレビジョン 放 送 法 送 法 電 気 通 信 事 業 法 航 空 法 金 融 商 品 取 引 法 鉄 道 事 業 法 公 共 的 役 割 の 重 要 性 に 鑑 み, 会 社 に 対 する 政 府 の 実 効 的 支 配 を 確 保 警 察 通 信, 防 衛 通 信 等 の 国 の 基 本 的 機 能 に 関 わる 通 信 の 確 保 領 空 主 権 の 観 点 から, 我 が 国 国 民 が 実 質 的 に 所 有 し, 実 効 支 配 する 必 要 金 融 商 品 取 引 所 ( 証 券 取 引 所 ) 特 定 の 者 により 金 融 商 品 取 引 所 が 支 配 されることを 防 ぎ, 取 引 の 公 平 性 中 立 性 を 確 保 JR ( 本 州 3 社 ) 出 典 : 内 閣 官 房 空 港 インフラへの 規 制 のあり 方 に 関 する 研 究 会 第 1 回 配 布 資 料 をもとに 作 成 40 前 掲 脚 注 26 参 照 27

2 事 業 活 動 に 係 る 規 制 制 度 多 チャンネル 放 送 であるCS 放 送,IPTV 及 びCATVは, 放 送 主 体 やその 番 組 供 給 方 法 は 各 々 異 なるものの, 視 聴 者 に 有 料 多 チャンネル 放 送 を 供 給 するという 点 では 類 似 性 の 高 いサービスであるといえる また, 地 上 テレビジョン 放 送 の 再 送 信 の 有 無 や 供 給 されている 専 門 チャンネルの 構 成 は 各 々 異 なっているものの, 重 複 したチャンネルが 多 いなど 類 似 性 が ある つまり, 概 括 的 には, 上 記 3つの 多 チャンネル 放 送 は 競 合 サービスであるとみること ができる しかしながら,これら 競 合 関 係 にあるとみられる 多 チャンネル 放 送 については, 例 えば, 以 下 のとおり, 伝 送 路 によって 規 制 対 象 や 内 容 等 が 異 なっている 点 がある それぞれに 課 されるコンテンツ 規 律 の 内 容 が 異 なる 例 えば,CS110 度 放 送 は 特 別 衛 星 放 送 として 他 の 多 チャンネル 放 送 より 厳 しい 規 制 ( 災 害 放 送 等 のコンテンツ 規 律 )が 課 されている コンテンツ 流 通 経 路 上 では 異 なる 役 割 を 担 う 事 業 者 が 同 じ 規 制 を 受 けることがある 例 えば,CS 放 送 では 専 門 チャンネルの 供 給 事 業 者 が,IPTVではプラットフォー ム 事 業 者 がそれぞれ 役 務 利 用 放 送 事 業 者 となる コンテンツ 流 通 経 路 上 では 同 様 の 役 割 を 担 う 事 業 者 であっても, 規 制 を 受 ける 場 合 と 受 けない 場 合 がある 例 えば,CS 放 送 では 委 託 を 受 けて 対 契 約 者 プラットフォーム 業 務 を 行 う 事 業 者 に 対 して 有 料 放 送 管 理 事 業 の 規 制 が 課 されるが,IPTVでは 同 様 の 業 務 を 行 う 事 業 者 は 規 制 の 対 象 外 となっている 41 3 電 波 利 用 料 制 度 電 波 利 用 料 は, 電 話 利 用 の 拡 大 に 伴 う 電 波 監 視 等 の 電 波 行 政 事 務 の 経 費 に 充 てるものとし て,その 行 政 事 務 の 受 益 者 である 移 動 体 通 信 事 業 者, 放 送 事 業 者, 衛 星 通 信 事 業 者, 電 力 事 業 者,アマチュア 無 線 等 の 無 線 局 免 許 人 に 対 し 負 担 を 求 めることとし, 平 成 5 年 4 月 に 制 度 化 されたものである 同 制 度 は, 電 波 利 用 料 の 料 額 及 びその 使 途 等 について,3 年 ごとに 見 直 すこととなっている 放 送 事 業 との 関 連 では, 公 益 性 等 への 配 慮 から, 電 波 使 用 料 の 減 免 がなされていたが, 規 制 改 革 民 間 開 放 推 進 3ヵ 年 計 画 ( 改 定 )( 平 成 18 年 3 月 31 日 閣 議 決 定 )における 放 送 事 業 者 の 電 波 利 用 料 については,その 使 用 帯 域 幅 及 び 出 力 に 見 合 った 額 に 改 めて 見 直 す との 指 摘 等 を 踏 まえ, 平 成 20 年 に 見 直 されたところである 見 直 し 内 容 は, 受 益 と 負 担 の 関 係 の 明 確 化 のため, 電 波 利 用 共 益 事 務 のうち 周 波 数 帯 域 の 使 用 に 係 る 経 済 的 価 値 がさらに 高 ま る 事 務 の 範 囲 を 見 直 し,その 経 費 については 通 信 放 送 にかかわらず 使 用 周 波 数 帯 域 幅 に 応 じて 免 許 人 に 配 分 することとした また,それ 以 外 の 事 務 の 経 費 については, 従 前 とおり, 原 則 無 線 局 数 で 均 等 配 分 することとしている なお, 地 上 テレビジョン 放 送 に 係 る 料 額 については,デジタル 化 投 資 の 負 担 に 配 慮 し, 使 用 する 周 波 数 帯 域 幅 に 応 じた 水 準 へは 段 階 的 に 引 き 上 げることとしている 41 有 料 放 送 管 理 事 業 の 規 制 が 課 せられるのは,10 以 上 の 有 料 放 送 事 業 者 のために 有 料 放 送 管 理 事 業 を 行 う 場 合 に 限 られる( 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 法 施 行 規 則 第 35 条 の2) IPTVは,プラットフォーム 事 業 者 が 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 事 業 者 となっているため, 規 制 要 件 を 満 たさない 28

4 著 作 権 の 取 扱 い 著 作 権 法 では, 著 作 権 又 は 著 作 隣 接 権 を 利 用 しようとする 者 が 権 利 者 から 受 けるべき 権 利 の 許 諾 の 内 容 を 定 めている 放 送 に 関 する 権 利 の 許 諾 範 囲 は 図 表 32 ないし 図 表 34 のとおり である このうち,IPTVについては, 電 気 通 信 役 務 利 用 放 送 法 の 定 めるところにより, 放 送 法 体 系 においては, 地 上 系 放 送,BS CS 放 送, 有 線 テレビジョン 放 送 と 同 様, 放 送 の 一 形 態 とされているが, 著 作 権 法 上 においては, 図 表 32 のとおり, 自 動 公 衆 送 信 に 該 当 すること となり, 同 法 上 における 放 送 及 び 有 線 放 送 とは 異 なる 公 衆 送 信 として 定 義 されている これ に 伴 い,IPTVが 自 主 放 送 又 は 同 時 再 送 信 を 行 う 場 合 には, 通 常, 放 送 及 び 有 線 放 送 がこ れらを 行 う 場 合 に 比 べ, 権 利 者 から 受 けるべき 権 利 の 許 諾 の 範 囲 が 広 範 となり, 権 利 処 理 が 煩 雑 となっている( 自 主 放 送 については 図 表 33, 同 時 再 送 信 については 図 表 34 のとおり ) 図 表 32 著 作 権 法 上 の 送 信 の 定 義 公 衆 送 信 ( 法 2 条 1 項 7 号 の2) 自 動 公 衆 送 信 ( 法 2 条 1 項 9 号 の4) 放 送 ( 法 2 条 1 項 8 号 ) 有 線 放 送 ( 法 2 条 1 項 9 号 の2) 公 衆 によって 直 接 受 信 されることを 目 的 として 行 う 送 信 公 衆 からの 求 めに 応 じ 自 動 的 に 行 う 送 信 公 衆 によって 同 一 の 内 容 の 送 信 が 同 時 に 受 信 されることを 目 的 として 行 う 無 線 通 信 の 送 信 公 衆 によって 同 一 の 内 容 の 送 信 が 同 時 に 受 信 されることを 目 的 として 行 う 有 線 通 信 の 送 信 IPTV,VOD 地 上 系 放 送,B S 放 送,CS 放 送 有 線 テレビジョ ン 放 送 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 著 作 隣 接 権 者 図 表 33 自 主 放 送 に 係 る 権 利 の 許 諾 の 要 否 ( 比 較 ) < 凡 例 >: 許 諾 が 必 要,: 許 諾 が 不 要 放 送 有 線 放 送 自 動 公 衆 送 信 著 作 権 者 ( 法 23 条 1 項 ) ( 法 23 条 1 項 ) ( 法 23 条 1 項 ) 生 実 演 42 ( 法 92 条 1 項 ) ( 法 92 条 1 項 ) ( 法 92 条 の2 1 項 ) 許 諾 あり ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) ( 法 92 条 の2 1 項 ) 録 音 商 業 用 レコード ただし 二 次 使 用 料 ただし 二 次 使 用 料 ( 法 95 条 1 項 ) ( 法 95 条 1 項 ) 許 諾 なし ( 法 92 条 1 項 ) ( 法 92 条 1 項 ) ( 法 92 条 の2 1 項 ) 許 諾 あり ( 法 92 条 の2 2 項 1 ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) 録 画 号 ) 実 演 家 製 レ 作 者 コー ド 許 諾 なし 商 業 用 レコード その 他 のレコード ( 法 92 条 1 項 ) ただし 二 次 使 用 料 ( 法 97 条 1 項 ) ( 規 定 なし) ( 法 92 条 1 項 ) ただし 二 次 使 用 料 ( 法 97 条 1 項 ) ( 規 定 なし) ( 法 92 条 の2 1 項 ) ( 法 96 条 の2) ( 法 96 条 の2) 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 42 自 社 での 再 放 送, 他 局 での 同 時 異 時 放 送 の 場 合 には 再 許 諾 不 要 ( 法 94 条 1 項 ) 29

著 作 隣 接 権 者 図 表 34 同 時 再 送 信 に 係 る 権 利 の 許 諾 の 要 否 ( 比 較 ) 実 演 家 製 レ 作 コー 者 ド 著 作 権 者 録 音 録 画 放 送 事 業 者 生 実 演 許 諾 あり 商 業 用 レコー ド 許 諾 なし 許 諾 あり 許 諾 なし 商 業 用 レコード その 他 のレコード 有 線 放 送 ( 法 23 条 1 項 ) ( 法 92 条 2 項 1 号 ) ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) ただし 二 次 使 用 料 ( 法 95 条 1 項 ) ( 法 92 条 1 項 ) ( 法 92 条 2 項 2 号 イ) ( 法 92 条 1 項 ) ただし 二 次 使 用 料 ( 法 97 条 1 項 ) ( 規 定 なし) 43 ( 法 99 条 1 項 ) < 凡 例 >: 許 諾 が 必 要,: 許 諾 が 不 要 自 動 公 衆 送 信 地 域 限 定 あり 地 域 限 定 なし ( 法 23 条 1 項 ) ( 法 23 条 1 項 ) ( 法 92 条 の2 1 ( 法 102 条 3 項 ) 項 ) ( 法 102 条 3 項 ) ( 法 92 条 の2 1 ただし 二 次 使 用 料 項 ) ( 法 95 条 1 項 ) ( 法 102 条 3 項 ) ( 法 102 条 3 項 ) ( 法 102 条 3 項 ) ただし 二 次 使 用 料 ( 法 97 条 1 項 ) ( 規 定 なし) ( 法 99 条 の2) ( 法 92 条 の2 1 項 ) ( 法 92 条 の2 2 項 1 号 ) ( 法 92 条 の2 1 項 ) ( 法 96 条 の2) ( 法 96 条 の2) ( 法 99 条 の2) 出 典 : 公 正 取 引 委 員 会 作 成 資 料 43 法 令 の 規 定 により 義 務 的 に 行 うものは 許 諾 不 要 ( 法 99 条 2 項 ) 30