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鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 平 成 22 年 3 月 鹿 島 市

目 次 1. はじめに... 1 2. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 における 現 状 把 握... 2 2.1. 地 域 特 性 の 把 握... 2 2.1.1. 人 口... 2 2.1.2. 観 光... 4 2.2. 交 通 特 性 の 把 握... 5 2.2.1. 交 通 流 動... 5 2.2.2. 交 通 機 関 分 担 率... 5 2.3. 公 共 交 通 の 状 況... 6 2.3.1. 公 共 交 通 空 白 地 域... 7 2.3.2. 鉄 道... 7 2.3.3. 路 線 バス... 8 3. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 対 するニーズ 把 握...10 3.1. 公 共 交 通 に 関 する 住 民 アンケート 調 査... 10 3.1.1. アンケート 調 査 の 目 的... 10 3.1.2. アンケート 調 査 の 実 施 概 要... 10 3.1.3. アンケート 調 査 の 結 果... 10 3.2. 交 通 事 業 者 へのヒアリング 調 査... 12 3.2.1. 鉄 道 事 業 者... 12 3.2.2. バス 事 業 者... 12 3.2.3. タクシー 事 業 者... 12 3.3. 主 要 施 設 へのアンケート 調 査... 13 3.3.1. 大 型 店 舗 へのアンケート 結 果 概 要... 13 3.3.2. 病 院 福 祉 施 設 へのアンケート 結 果 概 要... 14 3.3.3. 観 光 施 設 へのアンケート 結 果 概 要... 14 4. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 関 する 課 題 整 理...15 5. 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 及 び 再 生 の 総 合 的 かつ 一 体 的 な 推 進 に 関 する 基 本 的 な 方 針...16 6. 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 区 域...18 7. 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 目 標...18 8. 前 号 の 目 標 を 達 成 するために 行 う 事 業 及 びその 実 施 主 体 に 関 する 事 項...19 8.1. 公 共 交 通 網 構 築... 20 8.1.1. ネットワーク 構 築... 20 8.1.2. 運 行 計 画... 22 8.1.3. 設 備 改 善... 22 8.2. 公 共 交 通 利 用 促 進 活 動... 23 8.3. 地 域 連 携 促 進 活 動... 24

8.4. 実 証 運 行 事 業 の 分 析 検 証... 25 8.5. 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 る 把 握 調 査... 25 9. 計 画 期 間...26

1. はじめに 地 域 公 共 交 通 は 経 済 社 会 活 動 の 基 盤 であり 住 民 の 移 動 手 段 の 確 保 地 域 活 性 化 環 境 問 題 への 対 応 等 重 要 な 諸 課 題 のためにも その 活 性 化 再 生 は 喫 緊 の 課 題 である このような 状 況 を 受 け 平 成 19 年 度 には 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 及 び 再 生 に 関 す る 法 律 が 制 定 され 全 国 各 地 において 活 性 化 再 生 への 取 り 組 みが 行 われている 鹿 島 市 の 公 共 交 通 は 鉄 道 として 福 岡 市 や 長 崎 市 とを 約 1 時 間 で 結 ぶ JR 長 崎 本 線 路 線 バスとして 近 隣 市 町 とを 結 ぶ 広 域 幹 線 の 生 活 交 通 路 線 バス6 路 線 及 び 市 内 中 心 部 と 山 間 部 を 結 ぶ 廃 止 代 替 バス7 路 線 がある しかし 鉄 道 については 九 州 新 幹 線 長 崎 ルートが 開 通 すると JR 長 崎 本 線 の 特 急 便 数 が 減 少 し 利 便 性 が 大 きく 低 下 する 路 線 バスについても 人 口 減 少 自 動 車 の 普 及 ニーズの 多 様 化 等 により 利 用 者 が 年 々 減 少 し 路 線 の 維 持 が 困 難 になってきている 公 的 資 金 補 助 についても 限 界 があり 便 数 の 減 路 線 の 廃 止 等 で 対 応 している 状 況 で 便 数 減 から 利 用 者 減 へと 悪 循 環 となっている また 交 通 空 白 地 域 も 存 在 しその 対 策 も 必 要 となっている このような 問 題 により 鉄 道 については JR 長 崎 本 線 の 利 便 性 が 大 きく 低 下 するため 近 隣 の 新 幹 線 駅 との 連 携 強 化 を 図 り 通 勤 通 学 観 光 など 広 域 的 な 公 共 交 通 のネット ワークを 構 築 する 必 要 がある 路 線 バスについては 利 用 者 の 減 少 に 伴 い 補 助 額 が 増 加 し 路 線 維 持 が 困 難 な 状 況 のため 経 費 を 増 大 させない 新 たな 運 行 形 態 等 の 検 討 を 行 い 日 常 生 活 に 必 要 な 路 線 を 維 持 していく 必 要 がある また 公 共 交 通 がない 地 域 について は 幹 線 までのアクセスなどの 検 討 が 必 要 となる 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 再 生 は 地 域 活 性 化 に 欠 かすことのできない 重 要 な 要 素 であり 市 民 生 活 の 向 上 定 住 交 流 人 口 の 拡 大 に 寄 与 していくためにも 鉄 道 とバス タクシ ーの 連 携 など 九 州 新 幹 線 長 崎 ルートの 開 通 も 見 据 えながら 市 の 全 体 的 な 公 共 交 通 ネット ワークの 形 成 が 必 要 である そのため 公 共 交 通 の 現 況 調 査 及 び 市 民 ニーズ 調 査 を 行 い 当 市 の 実 情 に 即 した 持 続 可 能 な 地 域 公 共 交 通 を 確 立 することを 目 標 に 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 連 携 計 画 を 策 定 する 1

2. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 における 現 状 把 握 鹿 島 市 に 関 する 既 存 資 料 の 収 集 整 理 および 現 地 調 査 により 地 理 的 要 因 や 道 路 状 況 人 口 分 布 施 設 立 地 ( 病 院 商 業 施 設 等 )などの 地 域 特 性 既 存 公 共 交 通 の 運 行 利 用 状 況 の 現 況 等 の 交 通 特 性 を 調 査 分 析 し 公 共 交 通 体 系 の 現 状 と 課 題 を 把 握 した 2.1. 地 域 特 性 の 把 握 2.1.1. 人 口 2.1.1.1 人 口 推 移 将 来 人 口 推 計 及 び 高 齢 化 状 況 鹿 島 市 における 将 来 人 口 推 計 を 見 ると 世 帯 数 の 増 加 が 見 られ 核 家 族 化 が 進 行 して いる 反 面 人 口 は 減 少 傾 向 にある 人 口 総 数 ( 人 ) 35,000 人 口 減 少 核 家 族 化 平 均 3 人 / 世 帯 世 帯 数 ( 世 帯 ) 11,000 34,000 34,188 10,524 10,500 33,000 32,000 10,018 32,098 10,000 31,000 9,500 30,000 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 9,000 人 口 総 数 世 帯 数 図 2-1 鹿 島 市 の 人 口 推 移 資 料 : 住 民 基 本 台 帳 のデータをもとに 作 成 また 鹿 島 市 は 2035 年 までには 高 齢 化 率 が 37.09% 人 口 は 23,855 人 まで 減 少 す ることが 予 測 されており 急 激 な 少 子 高 齢 化 社 会 を 迎 えることとなることが 予 測 されて いる 将 来 推 計 人 口 ( 人 ) 34,000 32,000 32,117 37.09 高 齢 化 率 (%) 40 35 30,000 30 28,000 26,000 24,000 24.23 23,855 25 20 15 10 22,000 5 20,000 2005 年 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 将 来 推 計 人 口 高 齢 化 率 0 図 2-2 鹿 島 市 における 将 来 人 口 高 齢 化 予 測 資 料 : 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 のデータをもとに 作 成 2

2.1.1.2 人 口 分 布 と 施 設 立 地 状 況 鹿 島 市 では 平 野 部 に 人 口 が 集 中 しており 特 に 高 津 原 地 区 西 牟 田 地 区 納 富 分 地 区 小 舟 津 地 区 などに 人 口 が 集 中 している 一 方 山 岳 地 域 の 人 口 は 少 なく 谷 沿 い に 集 落 が 点 在 しており 山 浦 開 拓 地 区 番 在 開 拓 地 区 では 人 口 が 10 人 を 下 回 っている また 北 鹿 島 地 域 には 田 園 地 域 が 広 がり 集 落 が 点 在 しており JR 肥 前 浜 駅 以 南 の 海 岸 線 沿 いにも 集 落 が 点 在 している 平 野 へ 人 口 生 活 拠 点 が 集 中 田 園 地 域 に 集 落 が 点 在 海 岸 線 に 集 落 が 点 在 山 地 は 谷 線 沿 いに 集 落 が 点 在 図 2-3 鹿 島 市 字 別 人 口 分 布 資 料 : 平 成 21 年 住 民 基 本 台 帳 データをもとに 作 成 3

2.1.2. 観 光 市 町 村 別 の 観 光 入 込 みについては 日 本 三 大 稲 荷 の 祐 徳 神 社 干 潟 観 光 体 験 がある 鹿 島 市 が 県 内 3 位 となっており 観 光 客 入 込 客 数 は 毎 年 約 300 万 人 程 度 と 安 定 している 観 光 客 入 込 数 県 内 3 位 ( 千 人 ) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 図 2-4 観 光 入 込 客 数 (H17) 佐 賀 市 については 10 月 合 併 後 の 合 算 値 毎 年 約 300 万 人 の 観 光 客 入 込 数 0 S45 S58 S63 H5 H10 H15 H20 図 2-5 鹿 島 市 観 光 客 入 込 推 移 資 料 : 平 成 19 年 佐 賀 県 観 光 動 態 調 査 をもとに 作 成 4

2.2. 交 通 特 性 の 把 握 2.2.1. 交 通 流 動 平 成 17 年 国 勢 調 査 結 果 を 用 いて 鹿 島 市 周 辺 の 通 勤 通 学 交 通 流 動 を 整 理 した 鹿 島 市 は 周 辺 の 市 町 である 嬉 野 市 武 雄 市 白 石 町 太 良 町 との 通 勤 通 学 の 結 びつきが 強 く また 県 都 である 佐 賀 市 とも 流 動 の 結 びつきが 高 いことがわかる 伊 万 里 市 73 32 唐 津 市 23 39 46 多 久 市 64 小 城 市 128 134 1,003 佐 賀 市 285 129 福 岡 市 14 佐 世 保 市 有 田 町 13 33 武 雄 市 492 746 大 町 町 49 136 江 北 町 78 198 白 石 町 864 892 神 埼 町 22 鳥 栖 市 14 24 39 15 1,501 人 以 上 1,001 人 ~1,500 人 501 人 ~ 1,000 101 人 ~500 人 0 人 ~100 人 17 長 崎 市 嬉 野 市 1,674 1,222 大 村 市 23 12 鹿 島 市 59 25 47 670 太 良 町 諫 早 市 12 久 留 米 市 28 大 川 市 17 2.2.2. 交 通 機 関 分 担 率 図 2-6 流 入 流 出 状 況 図 自 市 内 における 通 勤 通 学 は 特 に 自 家 用 車 の 割 合 が 多 い 傾 向 にある また 自 市 外 への 通 勤 通 学 においては 鉄 道 バスの 公 共 交 通 利 用 割 合 はどの 市 町 でも 大 きくなる 一 方 徒 歩 割 合 が 低 くなることから 全 体 的 に 見 ると 自 家 用 車 の 割 合 が 最 も 大 きい 通 勤 通 学 時 交 通 機 関 分 担 率 平 成 12 年 度 国 勢 調 査 結 果 (15 歳 以 上 ) ( 全 体 ) 徒 歩 だけ 鉄 道 電 車 乗 合 バス 勤 め 先 学 校 のバス 自 家 用 車 ハイヤー タクシー オートバイ 自 転 車 その 他 鹿 島 市 太 良 町 嬉 野 市 白 石 町 武 雄 市 佐 賀 市 佐 賀 県 7.0 5.2 9.4 1.8 1.4 4.0 5.4 1.0 2.4 0.7 5.9 1.4 4.6 2.1 6.0 4.4 1.0 1.7 2.4 0.3 3.6 2.2 10.0 1.2 1.2 5.7 1.3 2.8 68.1 69.8 75.3 73.3 65.1 70.0 図 2-7- 鹿 島 市 及 び 隣 接 市 町 内 々 内 外 全 体 における 主 要 利 用 交 通 機 関 分 担 率 5 70.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 出 典 : 平 成 12 年 国 勢 調 査 データをもとに 作 成 資 料 : 平 成 17 年 国 勢 調 査 をもとに 作 成 17.9 13.1 7.4 10.1 13.2 9.8 14.6 バス1.7%に 対 し 自 動 車 69.8%

2.3. 公 共 交 通 の 状 況 鹿 島 市 における 公 共 交 通 機 関 は 路 線 バス 鉄 道 の2 種 類 である 路 線 バスについては 鹿 島 市 内 の 路 線 バス 事 業 者 は 祐 徳 バス 株 式 会 社 1 社 であり 市 内 で 完 結 する 廃 止 代 替 バス 路 線 7 本 と 市 内 と 近 隣 地 域 とを 結 ぶ 生 活 路 線 5 本 が 運 行 されて おり 市 内 の 114 ヵ 所 にバス 停 が 設 置 されている 鉄 道 については 鹿 島 市 内 の 鉄 道 事 業 者 は 九 州 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 (JR 九 州 )1 社 であ り 鹿 島 市 の 東 側 有 明 海 沿 岸 を 長 崎 本 線 が 横 切 っており 市 内 には 肥 前 鹿 島 駅 肥 前 浜 駅 肥 前 七 浦 駅 肥 前 飯 田 駅 の4 駅 が 設 置 されている 現 在 は 特 急 電 車 と 普 通 電 車 が 通 っ ており 上 記 4 駅 のうち 肥 前 鹿 島 駅 にのみ 特 急 電 車 が 停 車 する 図 2-8 鹿 島 市 内 公 共 交 通 網 資 料 : 祐 徳 バス( 株 ) 路 線 系 統 図 及 び 現 地 調 査 資 料 をもとに 作 成 6

2.3.1. 公 共 交 通 空 白 地 域 高 齢 者 が 歩 行 により 無 理 なく 移 動 できる 距 離 を 300m と 仮 定 して バス 停 から 半 径 300m 以 上 離 れた 地 域 を 公 共 交 通 空 白 地 域 と 定 義 する その 場 合 交 通 空 白 地 域 に 含 ま れる 世 帯 数 は 3,510 世 帯 人 口 は 7,466 人 となる また 交 通 空 白 地 域 の 分 布 をみると 人 口 集 中 地 区 の 高 津 原 地 区 にも 交 通 空 白 地 域 がみられる 住 宅 密 集 高 台 で 道 路 幅 が 狭 い 地 域 高 津 原 地 区 図 2-9 交 通 空 白 地 域 資 料 : 平 成 21 年 住 民 基 本 台 帳 データ 祐 徳 バス 路 線 系 統 図 及 び 現 地 調 査 資 料 を 基 に 作 成 2.3.2. 鉄 道 2.3.2.1 鉄 道 の 利 用 状 況 乗 降 人 員 は 年 々 利 用 者 が 減 少 しており 平 成 7 年 から 平 成 18 年 の 12 年 間 には 16% (20 万 人 ) 以 上 一 日 あたり 平 均 580 人 利 用 者 が 減 少 している 市 内 4 駅 での 利 用 者 の 割 合 は 肥 前 鹿 島 駅 が 全 体 の 75% 以 上 を 占 めており 市 中 心 部 に 位 置 し 特 急 電 車 が 停 車 することから 鹿 島 市 の 主 要 交 通 結 節 点 となっていると 考 えられる また 福 岡 県 と 長 崎 県 を 結 ぶ 新 幹 線 長 崎 ルートの 計 画 が 進 行 しており 鹿 島 市 近 隣 の 武 雄 市 や 嬉 野 市 に 新 幹 線 駅 が 整 備 予 定 であるため 市 民 のニーズを 踏 まえながら 将 来 的 に 鹿 島 市 と 新 幹 線 駅 とを 結 ぶ 交 通 網 が 必 要 となる 7

2.3.3. 路 線 バス 2.3.3.1 利 用 状 況 市 内 と 近 隣 地 域 とを 結 ぶ 生 活 路 線 については 1 本 あたり 平 均 利 用 者 数 は 5 人 以 上 最 も 多 い 佐 賀 線 で 9.2 人 であり 比 較 的 安 定 した 利 用 状 況 である 一 方 市 内 を 運 行 する 廃 止 代 替 バスは 1 本 あたり 平 均 利 用 者 数 は 2.3 人 以 下 で 時 間 帯 によっては 利 用 者 がいない 路 線 が 存 在 する( 平 成 21 年 4 月 20 日 ~4 月 30 日 時 点 ) 日 祝 日 土 曜 平 日 生 活 交 通 路 線 嬉 野 線 吉 田 線 祐 徳 線 佐 賀 線 太 良 線 奥 山 線 1.3 1.3 0.9 2.1 2.0 2.3 3.5 4.3 4.9 4.4 4.9 5.1 5.0 6.9 6.5 6.6 7.3 廃 止 代 替 バ ス 矢 答 線 長 野 線 大 野 線 新 籠 線 広 平 線 1.5 0.5 1.3 0.0 1.0 0.2 0.0 0.6 0.0 2.3 市 内 の 廃 止 代 替 市 内 の 廃 止 代 替 バ バス 路 線 は 乗 降 ス 路 線 は 乗 者 降 数 者 が 数 少 が 少 ない 柿 原 線 0.5 2.3 尾 崎 線 2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 人 図 2-10 路 線 バス 路 線 別 平 均 乗 降 者 数 平 成 21 年 4 月 資 料 : 祐 徳 バス( 株 ) 利 用 者 数 調 査 データ( 平 成 20 年 10 月 ~ 平 成 21 月 9 月 )をもとに 作 成 2.3.3.2 ネットワーク 市 内 と 近 隣 地 域 とを 結 ぶ 生 活 路 線 の 運 行 本 数 は 片 道 10~15 本 であるのに 対 し 市 内 を 運 行 する 廃 止 代 替 バスの 運 行 本 数 は 片 道 1~5 本 で 日 祝 日 は 運 休 である( 平 成 20 年 10 月 ~ 平 成 21 月 9 月 の 期 間 の 運 行 ダイヤ) 近 隣 地 域 と 鹿 島 市 とを 結 ぶ 生 活 交 通 路 線 は 朝 夕 方 は 近 隣 地 域 の 高 校 へ 通 う 学 生 の 利 用 が 多 く 昼 は 近 隣 地 域 の 病 院 へ 通 院 する 高 齢 者 の 利 用 が 多 い 鹿 島 市 郊 外 と 市 街 地 を 結 ぶ 廃 止 代 替 バス 路 線 では 高 齢 者 の 通 院 や 買 い 物 の 利 用 が 主 であり 小 中 学 生 が 通 学 時 は 自 家 用 車 で 送 迎 し 帰 宅 時 にバスを 利 用 するケー スも 見 られる 8

2.3.3.3 路 線 バス 収 支 状 況 現 在 鹿 島 市 を 運 行 する 路 線 バスは 全 路 線 にて 赤 字 での 運 行 となっている 生 活 交 通 路 線 では 国 県 関 係 市 町 の 補 助 ( 運 行 費 補 助 )を 受 け ほぼ 補 助 によっ て 赤 字 分 が 補 填 されている 廃 止 代 替 バスでは 鹿 島 市 (うち 県 負 担 も 有 )より 補 助 ( 運 行 費 補 助 及 び 欠 損 補 助 ) を 受 けているが 補 助 では 補 填 できず 残 りの 赤 字 分 を 祐 徳 バス 株 式 会 社 が 負 担 してい る 収 支 係 数 をみると 廃 止 代 替 バスの 赤 字 度 合 が 高 く 特 に 広 平 線 尾 崎 線 は 100 円 の 収 益 を 得 るのに 1,000 円 以 上 の 経 費 がかかっている 運 行 費 運 送 収 益 運 行 費 補 助 鹿 島 市 欠 損 分 補 助 7,000,000 円 6,000,000 円 5,000,000 円 4,000,000 円 3,000,000 円 2,000,000 円 1,000,000 円 0 円 新 籠 線 大 野 線 広 平 線 長 野 線 奥 山 線 矢 答 線 柿 原 線 尾 崎 線 図 2-11 廃 止 代 替 バス 運 行 費 と 補 助 運 行 費 運 送 収 益 運 行 費 補 助 45,000,000 円 40,000,000 円 35,000,000 円 30,000,000 円 25,000,000 円 20,000,000 円 15,000,000 円 10,000,000 円 5,000,000 円 0 円 佐 賀 線 1 佐 賀 線 2 嬉 野 線 吉 田 線 祐 徳 線 太 良 線 図 2-12 生 活 交 通 路 線 バス 運 行 費 と 補 助 1,400.00 円 1,300.00 円 1,200.00 円 1,100.00 円 1,000.00 円 900.00 円 800.00 円 700.00 円 600.00 円 500.00 円 400.00 円 300.00 円 200.00 円 100.00 円 0.00 円 補 助 含 まない 運 行 費 補 助 含 む 運 行 費 補 助 と 欠 損 補 助 含 む 678.53 円 284.99 円 1,282.72 円 354.67 円 244.22 円 744.80 円 287.01 円 1,084.69 円 図 2-13 路 線 バス 収 支 係 数 160.12 円 155.26 円 162.70 円 133.91 円 147.39 円 165.04 円 新 籠 線 大 野 線 広 平 線 長 野 線 奥 山 線 矢 答 線 柿 原 線 尾 崎 線 佐 賀 線 1 佐 賀 線 2 嬉 野 線 吉 田 線 祐 徳 線 太 良 線 資 料 : 祐 徳 バス( 株 )の 運 行 補 助 申 請 資 料 をもとに 算 出 路 線 ごと 運 行 費 算 出 方 法 運 行 費 は キロあたり 単 価 と 各 路 線 の 実 走 行 キロとの 積 より 求 めた キロあたり 単 価 = 経 常 費 用 / 実 走 行 キロ 生 活 交 通 路 線 バスキロあたり 単 価 : 163.13 円 ( 平 成 20 年 度 ) 廃 止 代 替 バスキロあたり 単 価 : 173.58 円 ( 平 成 20 年 度 ) 収 支 係 数 算 出 方 法 収 支 係 数 = 経 常 費 用 / 運 行 収 入 *100 100 円 の 収 入 を 得 るのにいくら 経 費 がかかっているかという 指 標 9

3. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 対 するニーズ 把 握 3.1. 公 共 交 通 に 関 する 住 民 アンケート 調 査 3.1.1. アンケート 調 査 の 目 的 既 存 データによる 現 況 調 査 からは 把 握 が 困 難 な 市 内 移 動 の 状 況 や 住 民 のニーズについ て 住 民 アンケートにより 把 握 した 3.1.2. アンケート 調 査 の 実 施 概 要 現 況 調 査 からは 把 握 困 難 な 市 内 移 動 の 状 況 や 住 民 のニーズについて 把 握 するために 鹿 島 市 の 6 地 区 84 部 落 の 住 民 及 び 老 人 クラブ 民 生 委 員 の 概 ね 1,050 世 帯 に 対 してア ンケートを 行 った 配 布 数 :1,050 票 回 収 数 :962 票 回 収 率 :91.6% ( 鹿 島 地 区 :358 能 古 見 地 区 :159 古 枝 地 区 :109 浜 地 区 :109 北 鹿 島 地 区 :109 七 浦 地 区 :118) 3.1.3. アンケート 調 査 の 結 果 3.1.3.1 外 出 目 的 18 歳 以 下 のほとんどが 通 学 であり 19~39 歳 までは 通 勤 が 多 く 65 歳 以 上 の 高 齢 者 の 多 くが 買 い 物 通 院 となっている 76 歳 以 上 2 46 117 81 71~75 歳 12 2 49 45 63 65~70 歳 35 1 80 22 99 60~64 歳 102 1 85 17 83 50~59 歳 252 81 4 80 40~49 歳 209 1 25 1 34 30~39 歳 179 1 21 2 23 19~29 歳 165 18 8 1 15 16~18 歳 9 69 1 15 歳 以 下 116 213 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 通 勤 通 学 買 い 物 通 院 その 他 図 3-1 外 出 目 的 10

3.1.3.2 外 出 時 の 交 通 手 段 成 人 の 多 くが 自 家 用 車 を 利 用 しているが 18 歳 以 下 や 71 歳 以 上 の 高 齢 者 は 鉄 道 やバ ス 等 の 公 共 交 通 利 用 者 の 割 合 が 比 較 的 多 いことがわかる 76 歳 以 上 7 58 15 48 72 10 6 10 19 71~75 歳 4 28 1 23 83 5 17 7 3 65~70 歳 6 11 2 28 159 7 20 3 60~64 歳 7 7 1 26 227 5 10 5 50~59 歳 105 20 357 11131 40~49 歳 8 5 18 225 7 52 30~39 歳 19~29 歳 7 7 17 1 8 203 169 41 5 31 16~18 歳 27 7 1 9 3 1 23 6 1 15 歳 以 下 7 13 20 1 15 71 1 全 体 100 135 20 207 1499 114 41 108 26 0% 20% 40% 60% 80% 100% 自 力 以 外 で 移 動 自 力 で 移 動 鉄 道 (JR) バス タクシー 自 家 用 車 ( 他 が 運 転 ) 自 家 用 車 ( 自 分 で 運 転 ) バイク スクーター 自 転 車 徒 歩 その 他 図 3-2 外 出 時 の 交 通 手 段 3.1.3.3 バスの 改 善 点 バスの 改 善 点 で 最 もニーズが 高 いのは 自 宅 や 目 的 地 にバス 停 を 設 置 することである 次 にバス 運 賃 を 安 くする バス 停 の 環 境 整 備 鉄 道 (JR)との 連 結 バスの 運 行 本 数 を 増 やすとつづく バスの 運 行 本 数 を 増 やす 203 休 日 の 運 行 本 数 を 増 やす 85 バスの 始 発 時 刻 を 早 くする バスの 最 終 時 刻 を 遅 くする 17 52 自 宅 病 院 やスーパーの 近 くにバス 乗 り 場 を 設 置 する 445 屋 根 の 設 置 やベンチの 整 備 など バス 停 の 整 備 を 行 う 276 バスの 路 線 ( 行 き 先 や 経 由 地 )をわかりやすくする 鉄 道 (JR)とバスとの 連 結 を 改 善 する バスカードなどを 導 入 し バスの 乗 りかえをスムーズに 行 う バスの 運 賃 を 安 くする 122 144 203 304 その 他 92 図 3-3 バスの 改 善 点 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 票 11

3.2. 交 通 事 業 者 へのヒアリング 調 査 鹿 島 市 内 交 通 事 業 者 が 課 題 問 題 点 と 考 えていることや 要 望 把 握 路 線 参 入 意 欲 協 力 体 制 構 築 等 について 把 握 し 今 後 策 定 される 計 画 へ 反 映 させる 上 での 留 意 すべき 点 等 を 整 理 することを 目 的 とし 以 下 の 事 業 者 へヒアリングを 行 った 3.2.1. 鉄 道 事 業 者 事 業 者 : 九 州 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 ( 肥 前 鹿 島 駅 ) 九 州 新 幹 線 長 崎 ルート 関 連 九 州 新 幹 線 長 崎 ルート 計 画 の 詳 細 は 不 明 数 年 は 在 来 線 のダイヤに 大 きな 変 化 はない 予 定 バスとの 連 携 駅 へのバス 乗 り 入 れ 駅 内 でのバス 情 報 の 提 供 等 は 交 渉 可 能 駅 整 備 について 駅 のバリアフリー 化 を 検 討 中 行 政 への 要 望 鹿 島 市 の 観 光 資 源 のさらなるPRを 希 望 3.2.2. バス 事 業 者 事 業 者 : 祐 徳 バス 株 式 会 社 バスの 廃 止 撤 退 について 路 線 廃 止 の 明 確 な 基 準 はないが 収 支 状 況 より 判 断 する 欠 損 状 況 が 続 くならば 撤 退 も 考 慮 する 廃 止 代 替 バスはいずれ 何 らかの 形 態 に 変 えて 運 行 することになるという 認 識 である 設 備 について 小 型 車 両 等 の 新 規 導 入 は 難 しい 現 状 である 新 たな 運 行 形 態 について 新 たな 設 備 投 資 は 難 しい 運 賃 を 定 額 とする 場 合 は 市 街 地 と 郊 外 ( 山 地 )で 分 けて 設 定 する 大 型 店 舗 を 通 る 路 線 の 設 定 は 可 能 である 地 域 との 連 携 地 域 全 体 による 運 行 が 望 ましい 病 院 送 迎 等 の 既 存 資 源 の 活 用 について 検 討 の 余 地 がある 3.2.3. タクシー 事 業 者 事 業 者 : 有 限 会 社 再 耕 庵 タクシー 中 央 タクシー 有 限 会 社 新 規 路 線 参 入 意 欲 新 規 路 線 設 置 の 場 合 は 積 極 的 に 参 入 を 希 望 運 賃 体 系 や 運 行 手 法 について 乗 合 バスの 方 式 での 対 応 は 可 能 12

3.3. 主 要 施 設 へのアンケート 調 査 大 型 店 舗 病 院 福 祉 施 設 等 の 住 民 が 頻 繁 に 利 用 する 主 要 施 設 の 他 祐 徳 稲 荷 神 社 や 肥 前 浜 宿 道 の 駅 鹿 島 等 の 来 訪 者 が 多 い 施 設 に 対 して 事 業 者 へアンケート 調 査 を 実 施 し 利 用 者 の 特 性 や 交 通 手 段 等 について 把 握 した 配 布 数 :55 票 回 収 数 :39 票 回 収 率 :70.9% 大 型 店 舗 6 店 舗 /13 店 舗 46.1% スーパー 電 気 店 服 飾 店 等 病 院 福 祉 施 設 30 施 設 /38 施 設 80.0% 病 院 医 院 歯 科 医 院 等 観 光 施 設 3 施 設 / 4 施 設 75.0% 駅 観 光 案 内 所 道 の 駅 等 3.3.1. 大 型 店 舗 へのアンケート 結 果 概 要 最 寄 りのバス 停 がない 店 舗 も 多 く 利 用 者 のほとんどが 自 家 用 車 もしくは 自 転 車 を 利 用 している 利 用 時 間 帯 のピークは 午 前 の 11 時 台 もしくは 夕 方 の 16 17 時 台 である 公 共 交 通 との 連 携 サービスとして 公 共 交 通 利 用 者 への 商 品 クーポンを 配 布 する 公 共 交 通 割 引 券 を 購 入 し 利 用 客 に 買 い 物 額 に 応 じた 公 共 交 通 割 引 券 を 配 布 するに 賛 同 い ただいた 店 舗 もあった また 公 共 交 通 の 乗 り 入 れを 行 ってもよいという 店 舗 もあった 徒 歩 22% バイク ス クーター 11% 18 時 台 11% 10 時 台 6% 11 時 台 22% 自 家 用 車 34% 17 時 台 33% 14 時 台 6% 自 転 車 33% 図 3-4 大 型 店 舗 来 訪 者 の 利 用 交 通 16 時 台 22% 図 3-5 大 型 店 舗 利 用 ピーク 時 間 13

3.3.2. 病 院 福 祉 施 設 へのアンケート 結 果 概 要 施 設 による 送 迎 の 有 無 について 送 迎 実 施 について 確 認 できたのは 4 施 設 ( 病 院 3 施 設 歯 科 医 院 1 施 設 )である 利 用 者 の 多 くは 自 家 用 車 を 利 用 しているが バス 利 用 の 多 い 病 院 もある また タ クシーの 利 用 が 多 い 施 設 もある 利 用 時 間 帯 のピークは 8~11 時 台 と 17~18 時 台 ( 特 に 歯 科 医 院 )であった 最 寄 りのバス 停 が 徒 歩 10 分 圏 内 にない 施 設 は 確 認 されていない 公 共 交 通 との 連 携 について 施 設 内 での 公 共 交 通 情 報 提 供 や 施 設 利 用 者 への 公 共 交 通 割 引 券 の 配 布 が 可 能 である 施 設 が 多 かった 施 設 へのバス 乗 り 入 れや 乗 り 入 れに 対 する 負 担 可 能 な 施 設 もあった 公 共 交 通 を 利 用 した 施 設 送 迎 サービス 可 能 な 施 設 もあった 施 設 運 営 の 送 迎 車 4% 徒 歩 19% 自 転 車 11% 鉄 道 (JR) 4% 自 家 用 車 32% バス 8% タクシー 17% バイク スクー ター 5% 19 時 台 18 時 台 1% 4% 17 時 台 9% 16 時 台 4% 15 時 台 6% 14 時 台 4% 11 時 台 9% 10 時 台 24% その 他 1% 8 時 台 9% 9 時 台 29% 図 3-6 病 院 福 祉 施 設 来 訪 者 の 利 用 交 通 図 3-7 病 院 福 祉 施 設 利 用 ピーク 時 間 3.3.3. 観 光 施 設 へのアンケート 結 果 概 要 情 報 提 供 として 既 に 肥 前 鹿 島 駅 肥 前 浜 駅 祐 徳 神 社 観 光 案 内 所 にて 公 共 交 通 の 時 刻 表 の 配 布 を 行 っている 祐 徳 神 社 への 来 訪 者 はほとんど 自 家 用 車 貸 切 バス 送 迎 車 での 来 訪 が 多 く 公 共 交 通 は 利 用 されていない 公 共 交 通 と 連 携 可 能 なサービスとして 施 設 内 での 公 共 交 通 情 報 提 供 施 設 利 用 者 へ の 公 共 交 通 割 引 券 配 布 は 可 能 である 14

4. 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 関 する 課 題 整 理 公 共 交 通 の 現 状 把 握 やニーズ 把 握 により 得 られた 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 関 する 課 題 を 以 下 に 整 理 する 項 目 把 握 事 項 課 題 自 家 用 車 保 有 台 数 が 高 く 主 な 交 通 手 過 度 な 自 家 用 車 依 存 の 是 正 段 は 自 家 用 車 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 の 進 展 現 在 及 び 将 来 の 高 齢 者 や 学 生 障 害 者 地 域 特 性 観 光 集 客 は 佐 賀 県 内 3 位 ( 観 光 資 源 : 等 の 交 通 弱 者 の 移 動 手 段 維 持 交 通 特 性 祐 徳 神 社 ガタリンピック 等 ) 来 訪 者 による 公 共 交 通 利 用 促 進 北 部 平 野 の 市 街 地 に 主 要 事 業 が 集 中 し 南 部 山 地 谷 沿 いには 集 落 が 点 在 山 間 地 域 と 市 街 地 を 結 ぶ 路 線 の 維 持 向 上 公 共 交 通 路 線 バ ス 鉄 道 利 用 ネ ッ ト ワ ー ク バ ス 停 ダ イ ヤ 車 両 設 備 運 営 状 況 情 報 提 供 地 域 バス 利 用 が 少 なく 特 に 廃 止 代 替 バス の 乗 車 密 度 が 低 い 路 線 バスが 大 型 店 舗 等 の 生 活 拠 点 を 経 由 していない 山 間 地 域 はフリー 乗 降 可 能 箇 所 があ る 山 間 地 域 だけでなく 人 口 密 度 の 高 い 市 街 地 周 辺 地 域 にも 公 共 交 通 空 白 地 区 が 存 在 する 道 路 幅 員 が 5.5m 以 下 のバス 路 線 ( 山 間 地 域 )が 存 在 する 片 側 車 線 のみのバス 停 設 置 個 所 が 存 在 屋 根 やベンチがないバス 停 が 存 在 廃 止 代 替 バスの 運 行 本 数 は 少 なく 日 祝 日 は 運 休 鉄 道 (JR)とバスとの 連 結 性 が 低 い 乗 車 人 数 に 対 してバスが 大 きい 車 椅 子 用 の 新 しい 車 両 もあるが 多 く は 車 椅 子 非 対 応 古 い 車 両 の 運 賃 表 は 表 記 文 字 が 小 さ く 暗 い バスカードは 設 置 されていない 収 支 は 全 路 線 で 赤 字 で 特 に 廃 止 代 替 バス 路 線 の 営 業 係 数 はすべて 0.5 を 切 る 全 路 線 で 鹿 島 市 が 補 助 を 負 担 路 線 図 は 配 布 していない 系 統 番 号 がなく 経 由 地 等 がわかりに くい 病 院 薬 局 等 による 送 迎 バスが 市 内 を 運 行 している 年 々 鉄 道 (JR) 利 用 者 が 減 少 鹿 島 市 内 の 鉄 道 駅 4 駅 のうちもっと も 利 用 が 多 いのは 特 急 の 停 車 する 肥 前 鹿 島 駅 新 幹 線 長 崎 ルート 計 画 進 行 中 駅 舎 整 備 計 画 検 討 中 バス 利 用 促 進 利 用 実 態 に 応 じた 運 行 体 系 構 築 生 活 拠 点 を 経 由 する 路 線 バス 網 の 整 備 どこでも 乗 降 可 能 なバス 利 便 性 の 向 上 交 通 空 白 地 域 の 解 消 道 路 幅 員 の 狭 い 地 域 における 交 通 安 全 性 の 確 保 バス 停 車 位 置 の 明 示 バス 待 合 スペースの 利 便 性 向 上 市 民 の 移 動 ニーズに 合 わせた 運 行 ダ イヤの 改 善 鉄 道 (JR)とバスとの 時 間 的 連 携 バス 利 用 状 況 に 合 わせた 車 両 サイズ の 適 正 化 身 体 障 害 者 高 齢 者 の 利 便 性 を 考 慮 し た 車 両 整 備 高 齢 者 にも 見 やすい 運 賃 表 の 整 備 乗 換 時 や 運 賃 支 払 時 の 利 便 性 向 上 収 支 運 営 の 健 全 化 鹿 島 市 の 負 担 軽 減 バス 停 位 置 や 経 由 地 情 報 の 提 供 系 統 番 号 の 設 置 地 域 と 連 携 を 図 った 交 通 網 の 整 備 鉄 道 利 用 促 進 肥 前 鹿 島 駅 へのアクセス 向 上 新 幹 線 開 通 後 の 各 駅 までのアクセス 確 保 市 民 ニーズに 合 致 した 駅 舎 改 築 の 実 施 15

5. 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 及 び 再 生 の 総 合 的 かつ 一 体 的 な 推 進 に 関 する 基 本 的 な 方 針 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 関 する 課 題 を 踏 まえ 地 域 公 共 交 通 連 携 計 画 の 基 本 方 針 を 設 定 する 鹿 島 市 の 公 共 交 通 に 期 待 される 機 能 鹿 島 市 民 ( 特 に 交 通 弱 者 )の 移 動 手 段 を 確 保 し 既 存 資 源 を 利 用 した 効 率 的 かつ 利 便 性 を 維 持 した 公 共 交 通 ネットワークの 構 築 を 目 指 す 項 目 基 本 方 針 優 先 度 者 ト タ ( 利 ー 用 ゲ ッ ) すべての 市 民 交 通 弱 者 ( 高 齢 者 学 生 身 障 者 ) 来 訪 者 用 利 途 用 日 常 的 な 生 活 ( 通 勤 通 学 買 い 物 通 院 等 )に 利 用 できる の 交 通 弱 者 の 外 出 機 会 ( 社 会 参 加 )の 増 加 をもたらす 来 訪 者 ( 特 に 鉄 道 (JR)での 来 訪 者 )による 目 的 地 までの 公 共 交 通 利 用 を 可 能 とする 公 共 交 通 網 維 持 構 築 1. ネットワーク 構 築 1 市 内 全 域 の 交 通 体 系 改 善 採 算 性 の 合 わない 路 線 を 統 廃 合 し 必 要 に 応 じて 他 の 交 通 体 系 を 導 入 して 地 域 の 公 共 交 通 維 持 を 図 る(ただし 生 活 路 線 の 改 編 については 県 他 市 町 が 関 係 す るため 慎 重 に 検 討 する) 既 存 資 源 の 活 用 等 によるコスト 削 減 運 賃 の 適 正 化 を 行 い バス 運 行 の 効 率 化 健 全 化 を 図 る 系 統 番 号 を 設 置 し 路 線 管 理 や 利 用 者 の 利 便 性 向 上 を 図 る フリー 乗 降 設 置 区 間 を 設 け いつでもどこでも 乗 車 可 能 な 利 便 性 の 向 上 を 図 る 公 共 交 通 の 予 約 性 を 導 入 し 集 客 の 確 実 性 を 高 める 2 山 間 地 域 を 含 む 郊 外 と 市 街 地 の 接 続 性 維 持 改 善 山 間 地 域 を 含 む 郊 外 と 生 活 拠 点 の 集 中 する 市 街 地 とを 結 ぶ 公 共 交 通 の 利 便 性 を 維 持 するために 以 下 の 機 能 を 確 保 する a) 高 齢 者 の 移 動 支 援 機 能 b) 学 生 の 通 学 支 援 機 能 c) その 他 交 通 弱 者 の 移 動 支 援 機 能 3 市 街 地 の 回 遊 性 向 上 市 内 の 主 要 公 共 施 設 や 病 院 店 舗 金 融 機 関 等 を 中 心 とした 生 活 拠 点 を 経 由 す る 市 街 地 循 環 路 線 を 整 備 し 市 街 地 の 回 遊 性 を 高 める 4 交 通 空 白 地 域 における 公 共 交 通 網 構 築 現 在 公 共 交 通 が 整 備 がされていない 地 区 ( 特 に 高 津 原 地 区 )における 公 共 交 通 網 構 築 を 図 る 2. 運 行 計 画 利 用 者 のニーズを 考 慮 し 運 行 本 数 の 増 減 や 始 発 最 終 便 の 時 刻 変 更 を 行 う 現 在 および 将 来 における 鉄 道 駅 への 接 続 等 に 配 慮 した 運 航 計 画 を 行 う 3. 設 備 改 善 片 側 車 線 のみのバス 停 について 地 域 住 民 以 外 にも 乗 降 場 所 がわかるように 必 要 に 応 じてバス 停 設 置 する バス 停 に 屋 根 やベンチ 等 の 設 置 を 行 い 待 合 環 境 の 整 備 を 行 う 利 用 者 数 に 合 わせたバス 車 両 の 設 定 や 高 齢 者 身 障 者 に 配 慮 した 車 両 設 備 の 整 備 を 行 う 乗 継 時 の 利 便 性 向 上 のためバスカードの 導 入 を 検 討 する 4. その 他 サービス 向 上 停 車 駅 のアナウンス 等 のバス 車 内 における 接 客 サービス 向 上 を 図 る B B B B B 16

項 目 基 本 方 針 優 先 度 利 公 用 共 促 交 進 通 地 域 連 携 促 進 駅 環 境 整 備 バスマップ( 路 線 図 時 刻 表 運 賃 表 を 含 む)の 作 成 配 布 を 行 う 広 報 誌 配 布 等 の 公 共 交 通 利 用 促 進 の 広 報 活 動 を 行 う 鉄 道 (JR) 駅 等 の 主 要 交 通 結 節 点 にて 観 光 地 域 公 共 交 通 情 報 の 提 供 を 行 う 鹿 島 市 や 交 通 事 業 者 への 負 担 偏 りを 防 ぐため 行 政 交 通 事 業 者 地 域 が 連 携 し た 地 域 による 支 援 体 制 を 構 築 する 病 院 等 の 地 域 の 送 迎 車 との 連 携 を 図 った 運 行 を 行 う 駅 へのバス 乗 り 入 れを 行 う 市 内 の 商 店 や 病 院 等 と 連 携 して 公 共 交 通 の 情 報 提 供 や 割 引 券 の 配 布 等 の 取 り 組 みを 行 う 駅 や 大 型 店 舗 病 院 福 祉 施 設 へのバス 乗 り 入 れやバス 停 設 置 公 共 交 通 を 利 用 した 送 迎 サービス 等 の 取 り 組 みを 行 う 駅 のバリアフリー 化 を 検 討 する(エレベータ エスカレータ 設 置 等 ) 待 合 スペースの 環 境 改 善 を 検 討 する(トイレ 整 備 ベンチ 新 増 設 コインロッカー の 設 置 等 ) 自 転 車 置 き 場 の 整 備 マナー 改 善 を 検 討 する 駅 広 場 整 備 による 安 全 性 の 確 保 を 検 討 する( 駐 車 場 整 備 駅 広 場 の 歩 道 整 備 進 行 方 向 決 定 送 迎 用 ロータリー 設 置 等 ) 貸 自 転 車 の 設 置 を 行 う B C 優 先 度 設 定 メニューの 重 要 性 準 備 期 間 コスト 面 他 の 計 画 等 を 考 慮 し 優 先 度 を 3 段 階 設 定 した 来 年 度 以 降 の 実 証 運 行 を 目 標 とし 検 討 計 画 を 行 う B 検 討 期 間 や 準 備 期 間 コスト 面 等 により 来 年 度 からの 実 証 運 行 が 難 しいた め 検 討 までとする C 他 計 画 と 連 携 し 検 討 を 行 う 17

6. 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 区 域 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 区 域 は 通 学 通 院 買 い 物 など 日 常 生 活 に 密 接 に 関 係 する 区 域 として 鹿 島 市 全 域 とする 7. 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 目 標 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 の 目 標 は 基 本 方 針 を 踏 まえ 以 下 の 通 り 設 定 する 目 標 1: 高 齢 者 や 小 学 生 等 の 交 通 弱 者 に 対 する 移 動 手 段 を 確 保 する 特 に 居 住 地 から 学 校 病 院 商 業 施 設 等 の 主 要 な 施 設 までの 距 離 が 遠 い 山 間 地 域 に 対 して 居 住 地 から 主 要 施 設 までの 公 共 交 通 網 を 確 保 する 目 標 2: 市 内 の 主 要 拠 点 交 通 結 節 点 へのアクセスを 向 上 させ 利 便 性 の 向 上 を 図 る 病 院 や 公 共 商 業 施 設 JR 駅 が 集 中 する 市 街 地 での 施 設 間 を 結 ぶ 公 共 交 通 網 を 確 保 す ることで 市 街 地 の 回 遊 性 を 持 たせ 利 便 性 の 向 上 及 び 新 たな 需 要 の 創 出 を 図 る 目 標 3: 需 要 の 高 い 交 通 空 白 地 域 に 対 する 公 共 交 通 網 を 確 保 する 住 居 が 密 集 する 交 通 空 白 地 域 に 対 して 居 住 地 と 主 要 施 設 を 結 ぶ 公 共 交 通 網 を 確 保 す ることで 住 民 の 潜 在 的 ニーズに 対 応 する 目 標 4: 公 共 交 通 の 情 報 提 供 等 により 新 たな 需 要 を 創 出 する わかりやすいバス 路 線 図 やバスの 系 統 設 定 等 利 用 者 にとってわかりやすい 公 共 交 通 の 情 報 を 提 供 することで 新 たな 利 用 者 を 獲 得 する 目 標 5: 運 行 コストや 地 域 からの 協 力 を 考 慮 した 持 続 可 能 な 公 共 交 通 網 を 構 築 する 公 共 交 通 網 設 定 による 運 行 コストや 住 民 が 利 用 する 主 要 施 設 からの 支 援 により 市 の 財 政 負 担 を 維 持 または 抑 制 することで 長 期 にわたって 持 続 可 能 な 公 共 交 通 網 を 構 築 する 上 記 目 標 を 達 成 するための 実 証 運 行 路 線 および 具 体 的 達 成 目 標 を 以 下 に 設 定 した 山 間 地 域 の 交 通 弱 者 移 動 支 援 ツールである 廃 止 代 替 バスの 維 持 ( 利 用 状 況 に 応 じた 路 線 再 編 ) 市 内 回 遊 性 向 上 を 目 的 とした 市 街 地 循 環 バスの 新 規 導 入 交 通 空 白 解 消 を 目 的 とした 需 要 の 高 いモデル 地 区 ( 高 津 原 )への 乗 合 タクシーの 新 規 導 入 を 行 い 廃 止 代 替 バスの 維 持 および 新 規 導 入 路 線 の 地 域 定 着 を 目 指 して 利 用 促 進 をおこなう 実 証 運 行 終 了 時 の 達 成 目 標 値 廃 止 代 替 バス : 平 成 21 年 度 の 1 割 増 の 利 用 者 数 確 保 を 目 標 とする 市 街 地 循 環 バス : 採 算 可 能 な 乗 車 人 数 (8 人 /1 運 行 )の 確 保 を 目 標 とする 高 津 原 乗 合 タクシー : 安 定 的 な 運 行 収 入 を 得 るための 会 員 (100 人 )と 乗 車 人 数 (7 人 /1 運 行 )の 確 保 を 目 標 とする 18

8. 前 号 の 目 標 を 達 成 するために 行 う 事 業 及 びその 実 施 主 体 に 関 する 事 項 設 定 した 目 標 を 達 成 するために 行 う 事 業 およびその 実 施 主 体 を 以 下 に 示 す NO 事 業 の 名 称 事 業 の 概 要 実 施 主 体 目 標 8.1 1 廃 止 代 替 バス 持 続 性 維 持 鹿 島 市 の 郊 外 ( 主 に 山 間 地 域 )と 市 街 地 とを 結 ぶ 廃 止 代 替 バスについて 市 街 地 循 環 バス 実 証 運 行 期 間 中 に 利 用 状 況 の 相 乗 効 果 が 図 られない 場 合 路 線 改 編 を 行 い 運 行 の 効 率 化 と 郊 外 と 市 街 地 の 接 続 性 維 持 を 図 る 鹿 島 市 祐 徳 バス( 株 ) 目 標 1 目 標 2 公 共 交 通 網 構 築 2 市 街 地 循 環 バ ス 実 証 運 行 3 高 津 原 乗 合 タ クシー 実 証 運 行 4 待 合 所 の 整 備 5 バス 車 両 整 備 8.2 公 共 交 通 利 用 促 進 活 動 8.3 地 域 連 携 促 進 活 動 8.4 実 証 運 行 事 業 の 分 析 検 証 8.5 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 る 把 握 調 査 鹿 島 市 の 市 街 地 を 巡 回 する 路 線 を 新 設 実 証 運 行 を 行 い 市 街 地 の 回 遊 性 を 高 める 交 通 空 白 地 域 である 高 津 原 地 区 をモデ ル 地 域 として 乗 合 タクシーの 新 設 実 証 運 行 を 行 い 潜 在 需 要 の 喚 起 を 図 る 新 規 導 入 路 線 ( 市 街 地 循 環 バス 及 び 高 津 原 乗 合 タクシー)のバス 停 整 備 を 行 う また 既 存 設 備 を 利 用 した 改 良 により 既 存 バス 待 合 所 の 環 境 改 善 を 図 る 既 存 車 両 の 簡 易 な 改 良 により 高 齢 者 や 身 体 障 害 者 へ 配 慮 した 車 両 整 備 を 行 う 路 線 図 だけでなく 時 刻 表 や 運 賃 表 も 表 記 した 利 用 しやすいバスマップの 作 成 配 布 によりバス 利 用 促 進 を 図 る また 広 報 誌 ポスター 等 の 作 成 配 布 やイベント 等 の 広 報 活 動 により 潜 在 需 要 を 喚 起 する さらに 住 民 への 説 明 会 や 意 見 交 換 会 を 行 い 住 民 の 理 解 や 関 心 を 高 める 地 域 による 公 共 交 通 支 援 体 制 の 構 築 の ため 実 証 運 行 時 期 に 地 域 と 連 携 した 公 共 交 通 割 引 券 の 発 行 や 実 証 運 行 後 の 運 営 支 援 組 織 の 構 築 を 行 う 定 期 的 に 路 線 バス 市 街 地 循 環 バス 高 津 原 乗 合 タクシーの 利 用 状 況 をモニ タリングし 利 便 性 の 向 上 満 足 度 運 行 上 の 課 題 や 要 望 を 把 握 し 必 要 に 応 じて 事 業 の 見 直 しを 図 る 連 携 計 画 の 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 るモニタリングを 行 い 住 民 事 業 者 行 政 の 協 働 による 公 共 交 通 の 運 行 を 目 指 す 鹿 島 市 祐 徳 バス( 株 ) 鹿 島 市 ( 有 ) 再 耕 庵 タ クシー 鹿 島 市 祐 徳 バス( 株 ) ( 有 ) 再 耕 庵 タ クシー 鹿 島 市 祐 徳 バス( 株 ) 鹿 島 市 交 通 事 業 者 鹿 島 市 交 通 事 業 者 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 目 標 1 目 標 2 目 標 1 目 標 2 目 標 3 目 標 2 目 標 4 目 標 1 目 標 2 目 標 4 目 標 5 19

8.1. 公 共 交 通 網 構 築 8.1.1. ネットワーク 構 築 ネットワーク 構 築 を 検 討 するにあたり 現 行 の 路 線 バスの 状 況 を 考 慮 したうえで 方 向 性 を 設 定 した ネットワーク 構 築 の 方 向 性 既 存 路 線 維 持 生 活 交 通 路 線 ( 市 内 ~ 近 隣 市 町 村 ) 廃 止 代 替 バス ( 市 内 ) 佐 賀 線 祐 徳 線 嬉 野 線 吉 田 線 太 良 線 新 籠 線 大 野 線 広 平 線 長 野 線 奥 山 線 矢 答 線 柿 原 線 尾 崎 線 他 市 町 に 渡 り 運 行 し 補 助 も 国 県 関 連 市 町 より 受 けており 他 市 町 へあたえる 影 響 が 大 きい 収 支 状 況 は 廃 止 代 替 バスに 比 べ 安 定 的 鹿 島 市 内 で 路 線 が 完 結 している 収 支 状 況 は 運 行 赤 字 の 度 合 が 非 常 に 高 い 現 状 維 持 路 線 再 編 を 検 討 新 規 路 線 設 置 市 街 地 循 環 路 線 乗 合 タクシー 市 内 の 回 遊 性 を 高 めて 利 便 性 維 持 を 図 るため 主 要 施 設 を 結 ぶ 市 内 循 環 路 線 構 築 の 検 討 を 行 う トリガー 制 度 適 用 交 通 空 白 地 域 対 策 として 特 定 地 域 をモデル 地 区 として 住 居 地 区 と 主 要 施 設 を 結 ぶ 乗 合 タクシーの 検 討 を 行 う トリガー 制 度 適 用 トリガー 制 度 適 用 内 容 : 実 証 運 行 時 期 に 一 定 の 利 用 が 見 込 めない もしくは 地 域 での 運 行 支 援 体 制 が 構 築 できない 場 合 実 証 運 行 終 了 後 に 本 格 運 用 は 行 わないこととする 上 記 の 方 向 性 に 基 づいて ネットワークを 以 下 のように 設 定 した ネットワーク 生 活 交 通 路 線 佐 賀 線 祐 徳 線 嬉 野 線 吉 田 線 太 良 線 現 状 の 路 線 網 を 維 持 廃 止 代 替 バス 市 街 地 循 環 バス 高 津 原 乗 合 タクシー 平 成 22 年 度 からの 市 街 地 循 環 バス 実 証 期 間 中 に 現 行 路 線 で 利 用 状 況 の 相 乗 効 果 が 図 られない 場 合 以 下 の 路 線 改 変 案 を 実 施 する 新 籠 線 現 状 の 路 線 を 維 持 し 運 行 本 数 を 見 直 す 大 野 線 現 状 の 路 線 を 維 持 し 運 行 本 数 を 見 直 す 広 平 線 現 状 の 路 線 を 維 持 し 運 行 本 数 を 見 直 す 長 野 線 現 状 の 路 線 を 維 持 し 運 行 本 数 を 見 直 す 奥 山 線 運 行 区 間 を 祐 徳 神 社 から 奥 山 までとし 運 行 本 数 を 見 直 す 矢 答 線 運 行 区 間 を 祐 徳 神 社 から 奥 山 までとし 運 行 本 数 を 見 直 す 尾 崎 柿 原 線 現 状 の 路 線 を 維 持 し 運 行 本 数 を 見 直 す 市 中 心 大 型 店 舗 立 地 地 区 市 役 所 方 面 の3ルートを 組 み 合 わせて 市 内 を 回 遊 する 平 成 22 年 度 開 始 予 定 とし トリガー 制 度 を 適 用 需 要 の 高 い 高 津 原 地 区 をモデル 地 区 とし 住 宅 地 域 と 学 校 や 商 店 等 の 生 活 拠 点 を 経 由 する 平 成 22 年 度 開 始 予 定 とし トリガー 制 度 を 適 用 20

フリー乗降 区間 新籠線 市街地循環 高津原地区 フリー乗降区間 フリー乗降区間 長野線 フリー乗降区間 フリー乗降区間 大野線 広平線 奥山線 柿原 尾崎線 コース バス停について実証運行開始時期までに見直す可能性有り 矢答線 21

8.1.2. 運 行 計 画 構 築 したネットワークにて 公 共 交 通 を 運 行 するにあたり 以 下 の 方 針 に 従 い 運 行 本 数 ダイヤ 及 び 運 賃 を 設 定 する 生 活 交 通 路 線 運 行 本 数 ダイヤ 鉄 道 との 時 間 的 連 結 を 図 る 奥 山 線 矢 答 線 との 連 結 を 図 る 新 幹 線 整 備 の 動 向 をみつつ 運 行 計 画 を 行 う 運 賃 距 離 制 とする 廃 止 代 替 バス 市 街 地 循 環 バス 実 証 期 間 中 に 現 行 路 線 で 利 用 状 況 の 相 乗 効 果 が 図 られない 場 合 路 線 改 変 及 び 以 下 の 方 針 による 運 行 計 画 を 実 施 する 運 行 本 数 ダイヤ 運 行 本 数 は 現 行 のサービス 水 準 を 維 持 するよう 設 定 する 早 朝 便 は 通 学 時 間 に 間 に 合 う 時 刻 ( 小 学 校 午 前 8 時 始 業 ) 設 定 とする 昼 便 は 市 内 循 環 バスと 時 間 的 連 携 を 図 る 夕 方 便 は 学 生 の 帰 宅 に 合 う 時 刻 設 定 とする 奥 山 矢 答 線 は 祐 徳 神 社 発 の 生 活 交 通 路 線 との 乗 継 を 考 慮 した 時 刻 設 定 とする 運 賃 距 離 制 とする 市 街 地 循 環 バス 運 行 本 数 ダイヤ 路 線 バスの 空 き 時 間 を 利 用 して 1 日 6 便 程 度 を 運 行 する 右 廻 り 左 廻 りを 2 時 間 おきに 設 定 し 利 便 性 を 高 める 運 賃 定 額 制 とする 運 賃 案 ) 大 人 200 円 小 学 生 100 円 小 学 生 未 満 無 料 高 津 原 乗 合 タクシー 運 行 本 数 ダイヤ 週 3 回 1 日 3 便 を 運 行 する 朝 の 通 院 時 午 前 の 帰 宅 時 午 後 の 帰 宅 時 に 合 わせた 時 刻 設 定 とする 運 賃 定 額 制 とする 運 賃 案 ) 大 人 300 円 小 学 生 150 円 小 学 生 未 満 無 料 8.1.3. 設 備 改 善 以 下 の 方 針 に 基 づき 待 合 所 の 整 備 および 車 両 整 備 を 検 討 する (1) 待 合 所 の 整 備 検 討 改 善 点 片 側 車 線 のみのバス 停 におけるバス 停 設 置 屋 根 やベンチ 等 の 待 合 い 環 境 整 備 を 検 討 する 地 域 にある 資 源 を 利 活 用 した 低 コストでの 整 備 方 法 を 検 討 (2) 車 両 整 備 検 討 改 善 点 車 両 小 型 化 バリアフリー 配 慮 等 を 検 討 する 既 存 車 両 や 地 域 保 有 資 源 を 利 用 した 簡 易 改 造 により 低 コストでの 車 両 整 備 を 検 討 22

8.2. 公 共 交 通 利 用 促 進 活 動 路 線 の 特 性 利 用 者 数 の 変 動 に 合 わせて 長 期 的 段 階 的 な 利 用 促 進 活 動 を 行 い 定 期 的 に 利 用 促 進 効 果 を 把 握 分 析 して 計 画 の 調 整 を 行 う 廃 止 代 替 バス 特 性 : 利 用 者 は 学 生 の 通 学 高 齢 者 の 通 院 買 い 物 人 口 は 少 なく 自 家 用 車 離 れする 高 齢 者 も 急 激 には 増 加 しないと 予 想 され バス 利 用 の 個 人 数 はあまり 推 移 しないと 考 えられる 固 定 の 利 用 者 ( 特 に 高 齢 者 )について 通 院 買 い 物 だけではなく 地 域 活 動 等 への 外 出 意 欲 を 刺 激 し 外 出 頻 度 を 高 めることにより 公 共 交 通 の 利 用 を 増 加 させる 市 街 地 循 環 バス 特 性 : 交 通 弱 者 が 市 内 を 回 遊 するための 新 規 交 通 手 段 高 齢 者 は 通 院 買 い 物 地 域 活 動 等 で 利 用 学 生 は 荒 天 時 における 買 い 物 地 域 活 動 等 で 利 用 高 津 原 乗 合 タクシー 特 性 : 交 通 空 白 地 域 で 高 齢 者 人 口 の 高 い 地 域 の 移 動 手 段 とするための 新 規 交 通 手 段 高 齢 者 は 通 院 買 い 物 地 域 活 動 等 で 利 用 新 規 の 公 共 交 通 導 入 を 広 く 周 知 し 知 名 度 を 上 げ 利 用 者 増 加 を 図 る 定 期 的 に 利 用 状 況 評 価 利 便 性 改 善 を 行 い 地 域 へ 根 付 かせる 広 報 ツール 公 共 交 通 マップ 広 報 誌 ポスター パンフレット イベント 説 明 会 意 見 交 換 会 (1) 公 共 交 通 マップの 作 成 配 布 バス 停 位 置 や 行 き 先 が 見 やすく 時 刻 や 運 賃 情 報 が 併 記 されたマップを 配 布 す ることで バスを 利 用 しやすいものと 感 じてもらう (2) 広 報 誌 ポスター パンフレット 作 成 配 布 広 報 誌 やポスター パンフレットを 用 いて 公 共 交 通 の 取 り 組 みや 現 状 を 伝 え 公 共 交 通 に 対 する 意 識 向 上 を 図 る (3) イベントの 実 施 イベントを 通 して 公 共 交 通 利 用 の 機 会 を 作 り 今 後 の 利 用 の 転 換 を 図 る (4) 説 明 会 意 見 交 換 会 地 域 住 民 や 商 店 街 病 院 福 祉 施 設 老 人 クラブ 等 に 対 し 説 明 会 を 開 き 取 り 組 みへの 理 解 を 求 めるとともに 公 共 交 通 への 関 心 を 高 める また 意 見 交 換 会 により 施 策 改 善 の 参 考 意 見 を 収 集 する 23

8.3. 地 域 連 携 促 進 活 動 住 民 の 移 動 手 段 である 公 共 交 通 を 維 持 するためには 行 政 と 事 業 者 だけではなく 利 用 者 の 住 民 地 域 の 商 業 者 や 病 院 等 が 連 携 して 地 域 の 実 情 に 合 致 した 公 共 交 通 を 作 り 上 げる 継 続 的 な 取 り 組 みが 必 要 となる そのため 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 を 活 用 し 関 係 者 がそれぞれの 役 割 を 分 担 しながら 具 体 的 な 協 議 を 行 い 連 携 を 図 る 事 業 者 ( 商 工 業 医 療 機 関 等 ) 施 設 でのバスマップや 広 報 誌 等 の 配 布 時 刻 表 バス 車 内 への 広 告 の 積 極 的 掲 載 広 報 費 協 賛 金 ( 公 共 交 通 割 引 券 等 の 購 入 住 民 への 配 布 ) 負 担 バス 停 設 置 への 支 援 地 域 送 迎 車 連 携 住 民 通 院 通 学 買 い 物 等 での 公 共 交 通 利 用 公 共 交 通 イベント 等 への 積 極 的 な 参 加 マイカー 規 制 モニター 調 査 への 協 力 トリガー 制 度 への 理 解 老 人 クラブによる 活 動 協 力 地 域 事 業 者 住 民 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 鹿 島 市 地 域 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 事 業 者 行 政 間 の 調 整 運 行 方 針 運 行 ルート ダイヤ 等 の 調 整 公 共 交 通 利 用 推 進 の 企 画 提 案 協 力 公 共 交 通 活 性 化 事 業 の 評 価 改 善 交 通 事 業 者 行 政 公 共 交 通 関 係 者 安 全 安 心 なバス 運 行 乗 客 へのサービス 提 供 車 両 施 設 の 維 持 管 理 定 期 回 数 券 等 販 売 乗 降 客 数 調 査 行 政 ( 鹿 島 市 ) 定 期 的 な 住 民 要 望 把 握 広 報 ( 市 報 イベント 等 ) バスの 運 行 ( 一 部 ) 補 助 通 学 定 期 等 への 補 助 乗 換 拠 点 整 備 集 約 型 まちづくりの 推 進 行 政 ( 九 州 運 輸 局 県 他 ) 安 全 確 保 や 安 定 的 な 輸 送 サービス 確 保 のための 助 言 図 8-1 地 域 連 携 促 進 イメージ (1) バスマップや 広 報 誌 等 の 配 布 における 連 携 病 院 や 商 店 その 他 地 域 の 施 設 にてバスマップや 広 報 誌 の 配 布 ポスター 掲 示 等 に 協 力 いただく (2) 協 賛 金 による 連 携 市 内 循 環 バス 路 線 や 高 津 原 乗 合 タクシー 路 線 沿 線 にある 商 業 施 設 病 院 福 祉 施 設 等 から バス 停 設 置 やバス 停 広 告 等 に 応 じた 協 賛 金 を 募 る なお 協 賛 金 募 集 の 具 体 的 方 法 を 検 討 する ( 案 : 公 共 交 通 割 引 券 の 購 入 形 式 など) (3) 広 報 費 による 連 携 バス 路 線 沿 線 に 立 地 していない 施 設 についても バス 車 内 での 広 報 内 容 に 応 じ た 広 告 費 を 募 る (4) 地 域 送 迎 車 との 連 携 病 院 送 迎 車 の 運 行 体 系 を 把 握 し ダイヤ 調 整 等 の 連 携 を 図 る (5) 老 人 クラブとの 連 携 公 共 交 通 利 用 のターゲットは 主 に 高 齢 者 が 主 である そこで 情 報 提 供 や 公 共 交 通 イベント 時 の 協 力 地 域 情 報 誌 やマップ 作 成 時 の 取 材 協 力 等 において 老 人 ク ラブとの 連 携 を 図 る 24

8.4. 実 証 運 行 事 業 の 分 析 検 証 定 期 的 に 路 線 バス 市 街 地 循 環 バス 高 津 原 乗 合 タクシーの 利 用 状 況 をモニタリングし 利 便 性 の 向 上 満 足 度 運 行 上 の 課 題 や 要 望 を 把 握 し 必 要 に 応 じて 事 業 の 見 直 しを 図 る 8.5. 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 る 把 握 調 査 連 携 計 画 の 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 るモニタリングを 行 い 住 民 事 業 者 行 政 の 協 働 による 公 共 交 通 の 運 行 を 目 指 す 25

9. 計 画 期 間 計 画 期 間 は 平 成 22 年 度 から 平 成 24 年 度 までの 3 年 間 とする NO 事 業 の 名 称 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 1 廃 止 代 替 バス 持 続 8-1 性 維 持 利 用 状 況 のモニタリング 路 線 改 変 是 非 の 検 討 2 市 街 地 循 環 バス 実 公 証 運 行 共 交 3 高 津 原 乗 合 タクシ 通 ー 実 証 運 行 網 構 4 待 合 所 の 整 備 築 5 バス 車 両 整 備 8-2 公 共 交 通 利 用 促 進 活 動 8-3 地 域 連 携 促 進 活 動 8-4 実 証 運 行 事 業 の 分 析 検 証 8-5 事 業 実 施 による 効 果 影 響 に 係 る 把 握 調 査 廃 止 代 替 バス 利 用 目 標 値 市 街 地 循 環 バス 利 用 目 標 値 高 津 原 乗 合 タクシー 利 用 目 標 値 平 成 21 年 度 利 用 者 数 を 維 持 平 成 21 年 度 利 用 者 数 を 維 持 3 人 /1 運 行 ( 計 画 段 階 の 予 測 数 ) 1 人 /1 運 行 ( 計 画 段 階 の 予 測 数 ) 平 成 21 年 度 利 用 者 数 の 1 割 増 8 人 /1 運 行 ( 採 算 がとれる 乗 車 人 数 ) 会 員 数 100 名 年 会 費 6000 円 ( 会 員 特 典 有 ) 7 人 /1 運 行 ( 高 津 原 地 区 人 口 2,919 人 (1,072 世 帯 ) 高 齢 化 率 20% と 仮 定 して 高 齢 者 数 583 人 ) 26