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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

弁護士報酬規定(抜粋)

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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

 

m07 北見工業大学 様式①

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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公表表紙

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

●電力自由化推進法案

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

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第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

受 託 工 事 費 一 般 管 理 費 何 地 区 給 料 手 当 賞 与 引 当 金 繰 入 額 賃 金 報 酬 法 定 福 利 費 退 職 給 付 費 備 消 品 費 厚 生 福 利 費 報 償 費 旅 費 被 服 費 光 熱 水 費 燃 料 費 食 糧 費 印 刷 製 本 費 測 量 調 査

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

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16 日本学生支援機構

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月


住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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6. 概 要 コメント 本 法 は 社 会 保 険 関 係 を 規 範 化 し 公 民 の 社 会 保 険 への 参 加 社 会 保 険 待 遇 を 享 受 す る 権 益 を 保 護 し 公 民 に 国 家 発 展 の 成 果 を 共 同 で 享 受 させ 社 会 の 調 和 と 安 定 を 促

別紙3

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

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第 8 条 本 協 議 会 における 研 修 は 以 下 のとおりとする (1) 座 学 研 修 農 業 講 座 や 先 進 農 家 視 察 など 農 業 経 営 基 礎 講 座 やその 他 担 い 手 のための 研 修 会 等 への 参 加 など 年 24 回 程 度 とする (2) 実 務 研

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3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 及 び の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 ( ベース) ,9 47,78 369,884 崎 県 , , ,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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ニュースリリース

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

【労働保険事務組合事務処理規約】

Transcription:

研 究 ノート 現 代 中 国 の 都 市 部 における 女 性 の 婚 姻 意 識 と 新 ライフスタイル 中 国 婦 女 報 を 手 がかりに 虞 萍 はじめに 近 年, 中 国 都 市 部 に 住 む 一 部 の 青 年 の 間 で, 婚 姻 についてこのように 概 括 している 結 婚 は 一 種 の 誤 りで, 離 婚 は 一 種 の 目 覚 め, 再 婚 は 頑 迷 に 非 を 認 めないことで, 独 身 は 徹 底 的 な 悟 りである( 结 婚 是 一 种 错 误, 离 婚 是 一 种 醒 悟, 再 婚 是 执 迷 不 悟, 单 身 是 大 彻 大 悟 ) これは 一 つの 戯 れ 言 葉 に 過 ぎないが,しかし 多 かれ 少 なかれ 今 日 の 中 国 社 会 の 婚 姻 事 情,あるい は 一 部 の 中 国 人 の 婚 姻 に 対 する 考 えを 表 している 現 代 中 国 人, 特 に 中 国 の 都 市 部 におけ る 女 性 の 婚 姻 に 対 する 価 値 観 および 生 活 態 度 をいっそう 理 解 し, 明 らかにするため, 筆 者 は 中 国 で 初 めての,そして 唯 一 全 国 で 発 売 されている 女 性 新 聞 中 国 婦 女 報 を 通 して, それらのことを 探 求 してみたい 中 国 婦 女 報 は 共 産 党 の 機 関 紙 であり, 鄧 小 平 は 自 らこの 新 聞 の 題 字 を 書 いている したがって, 当 然 のことながら, 本 紙 は 共 産 党 の 考 え 方 だけが 反 映 している とはいえ, 前 述 した 如 く, 全 国 を 網 羅 し, 全 国 的 に 影 響 力 を 有 しており, 重 要 資 料 であることは 間 違 いない 本 紙 は 1984 年 8 月 8 日 に 一 日 だけ 発 行 を 試 みた 正 式 に 創 刊 したのはこの 年 の 10 月 3 日 であり, 創 刊 初 期 は 週 刊 新 聞 であった 1985 年 からは 週 2 回,1988 年 からは 週 3 回,1993 年 には 週 4 回 発 行 し,1995 年 以 降, 週 6 回 発 行 するようになった 社 会 に 女 性 を 宣 伝 し, 女 性 に 社 会 を 宣 伝 する ことがその 出 版 の 目 的 である(1995. 8. 29 以 下 日 付 のみ 表 記 しているものはすべて 中 国 婦 女 報 の 記 事 から 引 用 関 連 する 記 事 の 題 名 は 文 末 に 挙 げる) 本 紙 は 1988 年 の 発 行 部 数 は 31 万 部 で,2003 年 には 10 万 部 まで 減 った そのため,2003 年 に, 中 国 の 婦 人 連 合 会 の 副 主 席 である 洪 天 慧 は 全 国 婦 人 連 合 会 宣 伝 工 作 座 談 会 でこ のように 指 示 している 各 クラスの 婦 人 連 合 会 は, 公 費 で 新 聞 と 雑 誌 を 契 約 するときに, まず 中 国 婦 女 報 を 購 読 しなければならない それに 加 えて, 党 政 府 等 の 機 関 の 婦 人 委 員 会, 労 働 組 合 の 女 性 従 業 員 の 委 員 会 とその 他 の 団 体 の 会 員 を, 中 国 婦 女 報 を 購 読 す るよう 積 極 的 に 動 員 しなければならない また, 中 国 婦 女 報 の 私 費 購 読 のルートを 切 り 開 いて, 多 くの 女 性 と 家 庭 に 対 する 宣 伝 と 案 内 をしっかりと 展 開 しなければならない 80

(2003. 10. 24) 小 論 は 中 国 婦 女 報 を 手 がかりに 1), 近 年 中 国 の 都 市 部 に 生 活 する 一 部 の 女 性 の 婚 姻 意 識 にどのような 変 化 が 起 き, 女 性 の 婚 姻 意 識 にはどのような 特 徴 があり, 彼 女 たちのラ イフスタイルは 以 前 とはどのように 変 わったのか,などの 問 題 に 重 点 を 置 いて 分 析 する さらには, 女 性 の 婚 姻 意 識 の 変 化,および 新 たなライフスタイルといったものが 家 庭 と 社 会 にどのような 影 響 をもたらしたのかについて 論 ずる Ⅰ 現 代 中 国 の 都 市 部 における 女 性 の 婚 姻 意 識 1) 80 後 2) の 選 択 2005 年 3 月 9 日 の 中 国 婦 女 報 の 記 事 によると, 重 慶 市 のある 大 学 の 政 治 社 会 発 展 学 院 と 学 生 課 は,2004 年 に, 該 校 の 900 名 の 女 学 生 にアンケートを 実 施 し, 彼 女 たちの 恋 愛 と 結 婚 に 対 する 価 値 観 の 現 状 について 詳 細 な 抽 出 調 査 を 行 った 回 収 した 657 件 の 有 効 ア ンケートによると,うち 38. 46%の 女 学 生 は, 在 学 している 間 に 恋 愛 をするのが 大 学 生 の 心 理 的 な 面 においても, 生 理 的 な 面 においても 欠 かせないことであると 考 える 30. 05% の 女 学 生 は 恋 愛 を 自 分 の 一 種 の 人 生 経 験 だとする 15. 79%の 女 学 生 はどちらでも 良 いと いう 態 度 で, 恋 愛 はすべて 縁 に 従 うと 考 える 11. 49%の 女 学 生 は, 恋 愛 は 大 学 に 在 学 して いるときに, 空 虚 感 を 埋 める 一 種 の 方 法 であると 考 える わずか 4. 21%の 女 学 生 のみが, 学 校 にいるときに 恋 愛 をするのは 配 偶 者 を 見 つける 最 も 良 い 機 会 であると 確 信 している (2005. 3. 9) このように,95% 以 上 の 被 調 査 女 学 生 は 恋 愛 をするときに 結 婚 を 目 的 とし ていない 女 学 生 の 結 婚 に 対 する 積 極 性 が 見 られない ほぼ 同 じ 時 期 に, 広 州 市 の 曁 南 大 学 に 在 学 していた 姚 春 生 ら 6 名 の 学 生 によって 行 われ た 中 国 の 1980 年 代 初 頭 に 生 まれた 大 学 生 の 出 産 願 望 というテーマの 調 査 もこの 事 態 を 物 語 っている 彼 らは 北 京 市, 上 海 市 と 広 東 省 などを 含 む 全 国 9 つの 市 と 省 で,2, 000 名 余 りの 大 学 生 に 調 査 を 行 った この 成 果 は, 中 国 の 1980 年 代 初 頭 に 生 まれた 大 学 生 の 出 産 願 望 に 関 する 調 査 レポート( 我 国 八 十 年 代 初 出 生 大 学 生 生 育 意 愿 調 査 報 告 ) として 発 表 さ れた 調 査 レポートには (19)80( 年 ) 後 の 婚 姻 意 識 の 特 徴 について,このように 指 摘 している 恋 愛 は 早 い, 結 婚 は 急 がない,また 子 供 を 生 み 育 てることも 急 がない( 恋 愛 不 遅, 結 婚 不 早, 生 育 不 急 ) 3) このように, 若 い 女 性 だけが 結 婚 に 消 極 的 になっているので 1) 小 論 で 扱 う 中 国 婦 女 報 は,1984 年 8 月 8 日 から 2007 年 8 月 31 日 までに 限 る 2) 80 後 とは, 中 国 の 一 人 っ 子 政 策 (1979 年 )が 実 施 された 後 に 生 まれた 人 々のことである 3) 中 国 大 学 生 網 http://www.cycnet.com/cms/2004/daxuesheng/news/gjzx/200512/t20051214_42727.htm 2008 年 2 月 10 日 最 終 参 照 81

はなく,1980 年 代 の 初 頭 に 生 まれた 男 性 たちも 積 極 的 に 結 婚 しようとは 思 わず, 子 供 を 生 み 育 てることはさらに 二 の 次 と 考 える とは 言 うものの, 近 年 一 部 の 80 後 世 代 の 人 々に 見 られる 電 撃 結 婚, 大 卒 結 婚, 電 撃 離 婚 および 電 撃 同 棲 現 象 は 注 目 に 値 する 世 間 は 電 撃 的 に 結 婚 する 人 々を 電 撃 結 婚 族 と 名 づけた 結 婚 する 前 の 付 き 合 いの 期 間 が 比 較 的 短 いため,お 互 いに 多 くの 面 で 相 手 を 理 解 していない そのため, 電 撃 結 婚 族 の 離 婚 率 は 高 い 1985 年 に, 中 国 婦 女 報 は 北 京 市 の 997 名 の 市 民 を 対 象 に, 恋 愛 期 間 が 婚 姻 状 況 にも たらす 影 響 に 関 する 調 査 を 行 った 表 で 示 したように, 恋 愛 期 間 が 極 端 に 短 いと, 調 和 のとれない 夫 婦 になりがちである また, 恋 愛 期 間 が 3 年 以 下 の 夫 婦 は, 恋 愛 期 間 が 長 く なればなるほど, 結 婚 後 の 満 足 度 が 高 くなっている 表 で 見 る 限 り, 恋 愛 期 間 が 3 年 以 上 になると, 結 婚 後 の 満 足 度 が 減 っている この 現 象 は 夫 婦 生 活 の 中 で 現 れる 倦 怠 期 と 関 係 があるのではないだろうか それに, 半 年 未 満 の 恋 愛 期 間 を 経 て 結 婚 した 夫 婦 は, 結 婚 生 活 にうんざりしている 比 率 が 高 い 感 想 (%) 恋 愛 期 間 恋 愛 期 間 が 婚 姻 状 況 にもたらす 影 響 円 満 まあまあ よい まずまず うんざり 計 3ヶ 月 以 内 31. 1 15. 6 31. 1 22. 2 100. 0 3-6ヶ 月 36. 7 36. 7 16. 3 10. 3 100. 0 7-12ヶ 月 53. 0 33. 7 12. 0 1. 3 100. 0 1-2 年 55. 2 34. 9 7. 3 2. 6 100. 0 2-3 年 62. 9 30. 8 5. 0 1. 3 100. 0 3 年 以 上 50. 3 34. 3 8. 8 6. 6 100. 0 出 所 : 沙 菌 美 満 家 庭 知 多 少 北 京 市 千 人 調 査 之 一 中 国 婦 女 報 1985 年 11 月 20 日 中 国 の 都 市 部 における 電 撃 結 婚 族 の 問 題 が 世 間 を 賑 わしている 中, 大 学 を 卒 業 した 後 すぐに 結 婚 する 80 後 世 代 の 大 卒 結 婚 族 も 多 く 現 れた 中 国 婦 女 報 の 記 者 の 調 べによると, ここ 二, 三 年 の 間 に, 上 海 市 徐 匯 区 の 民 政 婚 姻 科 に 結 婚 届 けを 出 しに 行 った 人 の 中 で,22-24 歳 の 大 卒 学 歴 者 は 年 々 増 えて,2005 年 には 809 組 の 申 請 を 受 理 した 2006 年 に,この 数 字 は 1221 組 まで 上 がった また, 盧 湾 区 にある 民 政 局 婚 姻 科 の 李 志 雄 科 長 の 話 によると,2006 年 は 彼 らが 受 理 した 24 歳 以 下 の 大 卒 学 歴 を 持 つ 新 婚 者 が 最 も 多 い 年 であり,2005 年 の 153 組 から 倍 増 し, 年 間 387 組 が 結 婚 届 けを 出 した 2007 年 1-3 月 に, 同 科 は 81 組 の 大 卒 結 婚 族 の 結 婚 届 けを 受 理 し, 例 年 同 時 期 で 最 高 の 数 字 に 達 した (2007. 3. 30) 人 生 経 験 があまり 豊 富 ではなくて, 恋 愛 期 間 が 短 く,お 互 いに 深 く 理 解 ができていない 状 態 で 結 婚 した 多 くの 80 後 世 代 は, 結 婚 して 間 もないうちに 相 手 に 離 婚 を 求 め, 電 撃 82

離 婚 族 になる 上 海 市 民 証 処 の 最 新 統 計 データによると, 2006 年 に,30 歳 以 下 の 男 女 の 離 婚 数 は 5, 786 組 に 上 り, 全 体 数 の 15. 71%を 占 め, 例 年 より 上 昇 している(2007. 6. 27) 同 時 に, 80 後 世 代 の 電 撃 同 棲 族 も 雨 後 のタケノコのように 急 速 に 増 加 している ある 電 撃 同 棲 族 にとっては, いい 加 減 に 結 婚 届 けを 出 し,すぐにまた 離 婚 届 けを 出 す 状 況 より, 一 緒 に 住 み,いわゆる 試 し 婚 をした 方 がまし 双 方 が 一 緒 に 住 むのもよし 別 れるのもよし, 面 倒 な 法 的 責 任 を 負 う 必 要 もない 多 くの 80 後 世 代 の 電 撃 同 棲 行 為 は 両 親 に 内 緒 にしているが, 両 親 に 黙 認 された 状 況 で, 一 緒 に 生 活 し 始 めた 若 者 もい る 4) 時 代 の 発 展 につれ, 人 々の 婚 姻 観 念 において, 大 きな 変 化 が 起 きた 両 親 が 子 供 の 配 偶 者 選 びに 対 する 関 与 が 減 り, 婚 姻 する 当 事 者 の 独 立 意 識 が 強 まった 婚 姻 に 関 する 自 己 選 択 がますます 自 由 になった 儒 教 思 想 が 根 強 い 一 昔 前 の 中 国 では, 貞 操 観 念 が 根 付 いてい たため, 同 棲 するという 行 為 は 人 々にしばしば 受 け 入 れてもらえない しかし, 今 日, 多 くの 中 国 人 はこうした 考 えをしなくなった 中 原 網 によると, 北 京 師 範 大 学 心 理 学 院, 計 世 諮 問 機 関 ( 計 世 資 訊 ) および 百 合 婚 姻 恋 愛 研 究 院 ( 百 合 婚 恋 研 究 院 ) は 2006 年 8 月 から, 街 頭 調 査,インタビューおよびインターネット 調 査 という 方 法 を 通 じて,200 万 人 に 対 して 調 査 を 行 った その 後, 2007 年 中 国 社 会 の 結 婚 および 恋 愛 に 関 する 調 査 レポート ( 2007 中 国 社 会 婚 恋 調 査 報 告 ) と 題 して, 調 査 結 果 を 公 表 した 調 査 された 200 万 人 のう ち, 理 解 することができるが, 自 分 はしない を 選 んだ 人 は 46%を 占 め, 理 解 すること ができるし, 機 会 があったら 自 分 もする を 選 んだ 人 は 51%を 占 め, 理 解 することができ ない, 自 分 もしない を 選 んだ 人 は 4%に 過 ぎなかった 5) このように, 約 97%の 人 が 結 婚 前 に 同 棲 することを 概 ね 受 け 入 れた この 数 字 の 信 憑 性 には 疑 問 の 余 地 があるが,しか し 多 くの 中 国 人 が 婚 姻 の 多 様 性 を 認 めていることが 伺 える 多 くの 中 国 人 は 同 棲 に 対 して, 以 前 より 寛 大 な 態 度 を 持 つようになっただけではなく, 近 年, 都 市 の 住 宅 の 賃 貸 と 売 買 が 大 幅 に 増 えたため, 人 々は 愛 の 巣 を 容 易 に 入 手 する ことができるようになった これも 80 後 世 代 で 電 撃 結 婚 族, 大 卒 結 婚 族, 電 撃 4) 筆 者 は 2007 年 8 月 22 日 - 9 月 4 日 に, 中 国 上 海 市 で 80 後 世 代 である 電 撃 同 棲 族 (5 名, うち 男 性 2 名, 女 性 3 名 ), 電 撃 離 婚 族 (5 名,うち 男 性 1 名, 女 性 4 名 ), 電 撃 同 棲 族 (6 名, うち 男 性 3 名, 女 性 3 名 )にそれぞれの 婚 姻 観 についてインタビューを 行 った また,2 名 の 電 撃 同 棲 族 の 両 親 (4 名 とも 会 社 員 で,40 代 である)に 話 を 聞 くことができた それに,30 代 の 独 身 女 性 (5 名, 全 員 会 社 員 で, 給 料 は 5001-7000 元 の 間 である 全 員 自 分 名 義 の 家 屋 を 持 っている)に 婚 姻 観,ライフスタイルなどについて 聞 くことができた 小 論 で 提 示 している 意 見 は,これらの 調 査 内 容 に 基 づく 5) 合 計 は 101%となっているため,データは 少 し 誤 差 がある 北 師 大 版 2007 年 中 国 社 会 婚 恋 調 査 報 告 出 炉 鄭 州 晩 報 中 原 網 http://www.zynews.com/2007-09/04/content_464777.htm 2008 年 2 月 10 日 最 終 参 照 83

離 婚 族 と 電 撃 同 棲 族 が 増 えた 一 つの 間 接 的 な 理 由 である 一 部 の 80 後 世 代 の 両 親 の 青 春 時 代 は 文 化 大 革 命 時 期 で, 彼 らの 多 くが 上 山 下 郷 運 動 6) の 経 験 者 であり,いわゆる 二 回 目 の 独 身 危 機 7) の 中 の 被 害 者 であった 彼 らの 恋 愛 は 強 制 的 に 抑 圧 され, 苦 難 に 満 ちた 時 代 背 景 の 中 で 展 開 された その 上, 自 分 の 愛 する 者 を 求 める 十 分 な 環 境 と 条 件 がないため, 多 くの 人 は 自 分 の 結 婚 相 手 を 適 当 に 選 び, 結 婚 をいいかげんに 済 ませたと 言 っても 過 言 ではない そのため,この 年 代 の 一 部 の 中 国 人 は, 恋 愛 と 結 婚 に 対 しては 幻 想 に 満 ちている 彼 らは 自 分 の 望 み, 夢 および 十 分 に 体 験 することができなかった 熱 愛 の 過 程 を, 自 分 の 唯 一 の 子 供 に 託 した 両 親 から 見 れば,い くら 短 期 間 とは 言 え, 自 分 の 信 用 する 子 供 が 選 んだ 相 手 であるため, 子 供 が 願 うのであれ ば, 自 分 たちが 口 を 出 す 必 要 がない また, 一 部 の 親 は, 自 分 の 子 供 を 電 撃 離 婚 族 の 列 に 入 れるより, 彼 らの 望 む 電 撃 同 棲 を 承 諾 した 方 がましと 考 えた 少 なくとも, 二 人 がそれぞれ 自 分 の 道 を 歩 もうと 決 意 しているのだから, 戸 籍 に 汚 点 が 残 らないでは ないか,と 親 たちは 自 分 自 身 を 慰 める 両 親 たちは 唯 一 の 子 供 で, 自 分 たちの 青 春 の 欠 如 を 補 うことができる 何 かを 探 し 出 そうとしているのである そこで, 80 後 世 代 は 両 親 のこうした 心 の 弱 点 を 利 用 し,さらに 思 い 切 りがよく,さらに 身 勝 手 になり, 自 分 た ちが 望 むライフスタイルを 享 受 することを 可 能 にした そのため, 一 部 の 80 後 世 代 の 両 親 の 青 春 時 代 の 欠 落 は 80 後 世 代 の 今 のような 婚 姻 観 念 を 促 進 させた 一 つの 間 接 的 な 原 因 であると 言 えよう 言 うまでもなく, 同 棲 者 は 婚 姻 法 では 保 護 されないため, 条 件 を 満 たしたときに, 入 籍 する 人 もいる 8) 人 々が 中 国 初 代 の 一 人 っ 子 の 婚 姻 について 深 思 熟 慮 しているとき,1970 年 代 初 期 および それ 以 前 に 生 まれたいわゆる 結 婚 適 齢 期 を 過 ぎている 独 身 女 性 問 題 もメディアに 多 く 取 り 6) 上 山 下 郷 運 動 とは,1968 年 以 降, 毛 沢 東 の 指 導 によって 行 われた 青 少 年 の 地 方 での 徴 農 ( 農 作 物 への 従 事 を 義 務 付 けたこと)を 進 める 運 動 のこと 上 山 下 郷 運 動 は 都 市 部 の 青 年 に 地 方 の 農 村 で 肉 体 労 働 を 行 わせ, 思 想 改 造 を 促 すことにより, 社 会 主 義 国 家 建 設 に 協 力 させることを 目 的 とし た 7) 一 回 目 の 独 身 危 機 と 二 回 目 の 独 身 危 機 は,それぞれ 1950 年 代 初 期 と 1970 年 代 末 の 文 化 大 革 命 が 終 わった 後 に 始 まった 1950 年 5 月, 中 国 初 の 婚 姻 法 が 公 布 され, 全 国 で 大 勢 の 人 が 離 婚 した 多 くの 人 はこの 法 律 によって, 父 母 の 命, 媒 妁 の 言 ( 儒 教 思 想 によって, 男 女 交 際 の 自 由 が 強 く 阻 害 されることを 指 す)という 旧 式 の 婚 姻 を 解 消 した 全 体 から 言 うと, 一 回 目 の 独 身 危 機 の 対 象 は 男 性 が 多 い 文 革 中 の 上 山 下 郷 運 動 は 一 部 のインテリ 青 年 を 独 身 のままにさせた 当 時, 多 くのインテリ 男 性 は 農 村 で 地 元 の 女 性 と 恋 愛 し 結 婚 した しかし, 都 市 部 の 女 性 は 農 村 部 の 男 性 をあまり 受 け 入 れなかった そのため, 結 婚 適 齢 の 未 婚 女 性 が 増 え, 一 種 の 社 会 問 題 にまで 発 展 した 同 時 に, 新 聞 には 恋 人 募 集 欄 などができ, 結 婚 紹 介 所 も 現 れた その 後, 上 山 下 郷 運 動 から 都 市 部 に 戻 った 多 くの 未 婚 のインテリ 女 性 が 結 婚 し,1985 年 に, 二 回 目 の 独 身 危 機 は ようやくほぼ 解 決 された 8) 注 4 で 明 記 した 筆 者 の 調 査 内 容 に 基 づく 84

上 げられ,さらに 今 の 時 期 を 三 回 目 の 独 身 危 機 期 と 呼 ぶ 人 もいる しかし, 大 都 市 に いる 多 くの 独 身 者 は, 今 は 三 回 目 の 独 身 危 機 期 ではない 今 の 独 身 女 性 の 活 躍 ぶりは むしろ 一 種 の 社 会 的 な 進 歩 であり, 人 々がついに 多 くの 束 縛 から 抜 け 出 すことができ, 生 活 スタイルを 自 由 に 選 べるようになったのだ 9),と 主 張 する それでは, 三 回 目 の 独 身 危 機 は 存 在 しているのか もし 存 在 しているならば, 原 因 は どこにあるのか 彼 女 たちの 生 活 様 式 にはどんな 特 徴 があるのか また, 社 会 はどのよう にして,これらのいわゆる 結 婚 適 齢 期 を 過 ぎた 独 身 女 性 に 適 切 な 配 慮 を 与 えるべきであろ うか 2) 氾 濫 する 余 女 10) 最 近, 北 京 市 内 では, 北 大 荒 11) という 言 葉 が 流 行 している 北 とは, 北 京 市 に 生 活 している 人 のこと 大 とは, 結 婚 適 齢 期 を 過 ぎた 女 性 のこと 荒 とは, 未 婚 で, 身 の 回 りには 特 定 の 異 性 の 友 達 がいない 人 のことを 指 す 北 大 荒 は 知 識 人, 会 社 のホワイ トカラーおよび 海 外 からの 帰 国 族 に 多 い 彼 女 たちには 良 好 な 教 養 と 手 厚 い 給 料 があ るが, 独 身 である 1990 年 において, 北 京 市 の 30-50 歳 の 独 身 者 数 はおよそ 10 万 人 で あったが,2005 年 には,50 数 万 まで 達 して,そのうち 女 性 は 6 割 を 超 えた 2004 年, 上 海 市 に 居 住 する 人 口 のうち, 初 婚 の 晩 婚 率 12) は 73. 59%まで 達 し,2003 年 の 70. 40%と 比 べると, 少 し 上 昇 し,30 歳 で 初 婚 の 女 性 は 決 して 珍 しくはない 13) 独 身 とい う 生 き 方 を 認 める 上 海 市 の 女 性 は 82. 79%を 占 め, 高 学 歴 の 女 性 の 中 では,この 比 率 は 89. 94%まで 達 している(2003. 1. 18,2007. 1. 26) 言 うまでもなく,これらのデータは 少 し 疑 う 余 地 がある ビジネスの 便 宜 のため, 一 部 の 会 社 は 求 人 広 告 の 中 で, 未 婚 者 のみ と 明 記 している そこで, 一 部 の 女 性 は 既 婚 であ る 事 実 を 隠 した 女 性 は 独 身 と 偽 って 仕 事 を 順 調 にこなした 例 もある(2005. 7. 27) そ のため, 一 部 の 女 性 は 三 隠 主 義 (すなわち, 年 齢, 婚 姻 と 出 産 状 況 を 隠 す)を 実 施 している 目 下, 中 国 の 都 市 部 では, 高 学 歴, 高 品 位, 高 収 入 という 三 高 女 性 は, 優 秀 な 女 性 は 嫁 に 行 きにくい という 状 況 に 直 面 している 一 部 の 男 性 の 自 尊 心 が 邪 魔 し, 彼 ら 9) 同 上 10) 最 近 中 国 のメディアは 1970 年 代 初 めに 生 まれた 独 身 女 性 を 余 女 ( 余 った 女 性 )と 名 づけた 11) 北 大 荒 は 元 々は 黒 竜 江 省 の 嫩 江 流 域 の 呼 び 名 で,そこが 以 前 は 広 大 な 荒 地 だったのでこのよ うに 呼 ばれた 解 放 後 大 規 模 に 開 拓 され, 現 在 では 北 大 倉 ( 北 の 大 榖 倉 地 帯 )と 呼 ばれることも ある 12) 目 下, 中 国 で 言 う 晩 婚 とは, 男, 女 は 婚 姻 法 に 規 定 された 最 低 の 結 婚 年 齢 ( 男 22 歳, 女 20 歳 ) より 3 年 以 後 に 結 婚 することである 13) 許 沁 上 海 : 晩 婚 率 再 上 升 専 家 提 醒 女 性 別 錯 過 最 佳 生 育 期 2005 年 4 月 11 日 中 国 人 口 網 http://www.gjjsw.gov.cn/rkxx/gdkx/t20050411_21258.htm 2008 年 2 月 10 日 最 終 参 照 85

は 自 分 より 能 力 がある 女 性 を 受 け 入 れようとしない 彼 らにとっては, 自 分 より 優 秀 な 女 性 といると, 目 に 見 えないプレッシャーを 感 じるのである 女 子 大 学 院 生 は 非 情 にも 第 三 の 性 と 呼 ばれるようになった 北 京 市 婦 人 連 合 会 婚 姻 家 庭 コンサルティングサービス センター( 北 京 市 妇 联 婚 姻 家 庭 咨 询 服 务 中 心 )は, 一 部 の 修 士 と 博 士 の 女 性 は 登 録 のときに, 最 終 学 歴 を 大 卒 としか 書 かない(2005.8. 16),と 漏 らしている 1980 年 代 に, 中 国 の 一 部 の 会 社 がいわゆる 結 婚 適 齢 期 を 過 ぎた 独 身 女 性 にある 程 度 考 慮 し, 優 先 的 に 住 まいを 与 えた(1985. 1. 9,1985. 3. 20,1985. 7. 17) また, 当 時 自 ら 仲 人 になろ うとする 熱 心 な 人 も 大 勢 いた しかし, 近 年, 他 人 の 婚 姻 意 識 を 尊 重 し, 人 は 自 分 の 意 思 で 生 活 スタイルを 選 択 し, 享 受 する 権 利 がある,ということをよりいっそう 提 唱 されてい るため, 人 々は 他 人 の 生 活 ひいては 婚 姻 事 情 に 関 与 しようとあまり 思 わなくなった その ため, 自 ら 仲 人 になろうと 思 う 人 も 減 った それに 伴 い, 結 婚 紹 介 所 は 日 々 成 長 する 業 界 となり, 人 と 人 の 間 の 関 係 は 非 常 に 商 業 主 義 化 した 北 京 市 の 結 婚 紹 介 所 によると, 近 年, 登 録 されている 中 で, 男 女 の 比 率 は 3:7 である それから, 日 々 登 録 する 女 性 の 中 で,24,25 歳 の 女 性 は 総 計 の 半 数 以 上 を 占 めている(2006. 9. 2) 男 性 たちは 比 較 的 若 い 女 性 を 自 分 の 配 偶 者 にしたいため, 一 部 の 結 婚 紹 介 所 は 38 歳 以 上 の 女 性 の 登 録 を 受 け 入 れないことにした(2005. 8. 16) 現 在 では, 余 女 あるいはもっと 年 上 の 独 身 女 性 は 社 会 からの 応 援 をほとんど 得 られな い そこで, 彼 女 たちはは 逃 避 という 手 段 を 選 び, 次 から 次 へと 国 土 を 離 れていった 中 国 婦 女 報 の 記 事 によると, 約 半 数 を 占 める 18 歳 以 下 の 留 学 生 を 除 いて,いま 中 国 の 出 国 者 の 中 で,3 つの 年 齢 の 人 がピークになっている それぞれ 19 歳,26 歳,そして 30 歳 である 19 歳 と 26 歳 の 出 国 者 はほとんど 大 学 入 試 以 外 の 選 択 と 事 業 発 展 のボトル ネックを 打 ち 破 る という 出 国 目 的 を 持 つ 人 々である 一 方,30 歳 の 留 学 生 では, 女 性 が 多 数 を 占 めている 彼 女 たちの 多 くは 国 内 の 生 活 で 挫 折 を 経 験 し, 離 婚 したり, 恋 人 にふ られたり,あるいは 長 年 独 身 の 人 々である 30 歳 すぎの 女 子 留 学 生 は 学 歴 を 目 的 にせず, ほとんどの 女 性 は 出 国 して, 新 しい 生 活 方 向 を 探 すのである(2003. 9. 24) もし, 中 国 の 一 回 目 と 二 回 目 の 独 身 危 機 はほぼ 外 部 の 客 観 的 な 要 素 でもたらされ, 共 に 同 じ 価 値 観 を 持 っているという 状 況 の 中 で 発 生 したと 言 うならば, 今 日 の 中 国 の 都 市 部 に 見 られる 独 身 者 が 増 える 現 象 はほぼ 人 々の 本 意 に 基 づき, 社 会 変 遷 における 人 々の 思 想 変 化 を 反 映 していると 言 えよう 迅 速 な 経 済 発 展 につれ, 社 会 転 換 期 にいる 中 国 人 は 日 常 生 活 においてはますます 独 立 し, 人 々のライフスタイルは 無 意 識 のうちに 伝 統 と 革 新 の 中 で 行 ったり 来 たりする これは 社 会 転 換 期 に, 人 々が 懸 命 に 答 えを 探 し 出 そうとする 一 種 の 表 現 であると 見 て 取 れよう 次 に, 中 国 都 市 における 女 性 の 今 日 の 具 体 的 なライフスタイルを 見 てみる 86

Ⅱ 現 代 中 国 都 市 における 女 性 の 新 ライフスタイル 1) 活 気 が 溢 れる 独 身 女 性 経 済 1 高 まりつつある 住 宅 の 購 入 過 去 の 20 年 余 りのうちに, 中 国 人 にとっての 三 種 の 神 器 は 数 回 変 わった 1980 年 代 初 めの 自 転 車,ミシン, 腕 時 計 から 1990 年 代 の カラーテレビ, 冷 蔵 庫, 洗 濯 機, さらには 今 日 の 自 家 用 車, 家 屋, 家 屋 の 内 装 に 至 った 現 在 の 独 身 女 性 はこの 三 種 の 神 器 の 主 要 な 消 費 者 になっている 中 国 の 女 性 消 費 者 は 4. 8 億 人 おり,そのうち 21% は 独 身 女 性 である(2003. 1. 18) と 言 われている 教 育 は 女 性 たちにさらなる 仕 事 の 機 会 をもたらし, 彼 女 たちにいっそう 安 定 的 な 高 収 入 をもたらした 特 に 都 市 部 にいる 多 くの 女 性 は 結 婚 と 出 産 を 遅 らせ, 自 分 たちが 求 める 経 済 の 独 立 と 自 由 な 生 活 を 実 現 しようとしている 女 性 たちは 軽 率 に 結 婚 したい と 願 わ ず, 自 分 の 家 屋 が 欲 しい ことを 重 視 し, 住 宅 を 買 うのを 結 婚 前 の 一 つのプロセスと 考 え る そのため, 中 国 都 市 部 にいる 独 身 女 性 が 買 う 家 屋 はこじんまりしていて, 賃 貸 するの に 適 している(2004. 4. 16),という 現 状 がある 14) 家 屋 は 中 国 における 都 市 部 の 女 性 が 最 も 関 心 を 持 ち, 最 も 興 味 を 示 し, 最 も 投 資 したい 消 費 対 象 である,と 言 っても 過 言 ではない 2000 年 に, 中 国 社 会 調 査 事 務 所 (SSIC)は 北 京 市, 天 津 市, 上 海 市,ハルビン 市 と 広 州 市 という 5 大 都 市 で, 女 性 を 対 象 に, 消 費 に 関 するアンケートを 実 施 し,このような 調 査 結 果 を 得 た 中 国 の 生 活 消 費 スタイルはすで に 衣 食 型 から 発 展 型 および 享 受 型 消 費 スタイルに 変 わった 都 市 部 の 女 性 がインターネッ トショッピングに 夢 中 になり, 余 暇 消 費 が 絶 えず 増 えて, 衣 装, 化 粧 品 などに 投 入 するお 金 が 増 え, 食 卓 の 消 費 水 準 も 大 幅 に 向 上 し,ますます 多 くの 女 性 に 家 屋 を 買 いたい,ある いは 賃 貸 したいという 願 望 が 出 ている 被 調 査 者 の 49%の 独 身 女 性 は, 条 件 が 揃 うなら 自 分 が 所 有 する 空 間 が 欲 しい(2000. 5. 8) と 言 う 1929 年 に, 英 国 作 家 ヴァージニア ウルフ(Virginia Woolf,1882-1941)は A Room of One's Own ( 自 分 だけの 部 屋 )というエッセイを 出 版 した ウルフは 女 の 人 は 自 分 の 部 屋 を 必 要 とする,とフェミニズム 的 な 結 論 に 導 いた 目 下,この 言 葉 は 中 国 の 独 身 女 性 に 経 典 と して 尊 われるようになった 独 身 女 性 の 心 理 面 で, 家 屋 はひいては 自 尊 心, 独 立 性 と 安 全 性 に 等 しい 価 値 を 有 す 現 実 的 な 面 においては, 家 屋 は 投 資 の 意 図 と 経 済 的 な 収 益 に 等 し い 都 市 部 の 独 身 女 性 にとって, 家 屋 を 買 うことは, 自 身 の 心 理 的 な 需 要 を 満 たす 当 面 の 急 務 になっていると 言 えよう とは 言 うものの, 虚 勢 を 張 るようなホワイトカラーの 女 性 もいる 経 済 的 な 実 力 を 持 っ 14) 注 4 で 明 記 した 筆 者 の 上 海 で 行 った 調 査 によると, 独 身 女 性 が 購 入 する 家 屋 の 面 積 は 大 体 40 平 米 前 後 である 87

ているとは 言 え, 一 部 の 女 性 は 極 端 なバブル 消 費 によって, 借 金 女 になった 次 に,こ のような 中 国 の 都 市 部 に 現 れたいわゆる 新 貧 族 に 焦 点 を 当 てる 2 明 日 を 享 受 する 新 貧 族 一 部 のホワイトカラーの 女 性 は, 家 屋 を 購 入 するためにすべての 貯 金 を 消 費 し 尽 くした ローンの 頭 金 を 払 い 終 わった 後 も, 毎 月 余 剰 の 銀 行 ローンを 払 い 続 け, 心 の 休 息 ができな い 状 況 となった 他 方, 一 部 の 女 性 は 自 分 は 女 の 子 なので, 家 を 買 ったり 車 を 買 ったり する 必 要 はない しかも 両 親 と 一 緒 に 住 んでいるため,あまり 大 きなプレッシャーはない 自 分 で 金 を 稼 いで 自 分 で 使 い, 使 い 終 わったら, 両 親 からもらうことだってできる(2005. 1. 28) と 余 裕 を 見 せる 彼 女 たちは 高 級 な 世 界 的 ブランドに 消 費 し, 月 初 めは 金 持 ちで, 月 末 は 貧 乏 人 になる, 世 間 ではそうした 女 性 を 新 貧 族 と 名 づけた 彼 女 たちの 年 齢 は ほとんど 35 歳 以 下 で, 高 収 入 を 得 ている 2001 年 12 月 21 日, 経 済 学 者 F T McCarthy(マッカーシー)は 雑 誌 エコノミスト ( The Economist )で 正 式 に The Bridget Jones Economy( 独 身 女 性 経 済 ) という 概 念 を 打 ち 出 した 彼 はこのように 指 摘 している 独 身 女 性 は 広 告 業, 出 版 業, 娯 楽 業 およびメディ ア 業 の 製 品 とサービスの 生 産 者,かつ 消 費 者 である 独 身 で, 高 額 の 収 入 があるため, 彼 女 たちは 最 も 理 想 的 な 顧 客 である ほかの 階 層 と 比 べると, 彼 女 たちはお 金 を 使 う 衝 動 と 感 情 がある 商 品 が 流 行 に 乗 って, 品 質 がよければ, 彼 女 たちは 大 金 を 惜 しげもなく 使 う のである 中 国 女 性 の 教 育 レベルが 高 くなるにつれ, 彼 女 たちの 経 済 的 地 位 も 高 くなりつつある 急 速 な 経 済 発 展, 商 品 流 通 の 自 由 化, 独 立 した 経 済 能 力,それに 一 部 の 中 国 人 がもともと 虚 栄 心 が 強 いことは, 独 身 女 性 経 済 を 作 り 上 げた 多 くの 中 国 都 市 の 女 性 はなぜそれほど 平 然 と 新 貧 族 になり, 明 日 のお 金 を 使 って, 今 日 の 事 をする ということを, 自 身 の 消 費 信 念 とすることができるのか このことは 中 国 における 男 女 の 恋 愛,および 結 婚 経 費 の 比 率 の 相 違 と 極 めて 大 きな 関 係 があると 考 えら れる 一 部 の 男 子 大 学 生 は 恋 愛 をするとき, 年 間 20, 000 元 を 使 い, 資 金 源 は 両 親 から,あ るいはバイト 収 入 からである 中 には, 自 分 の 奨 学 金 で 恋 愛 に 必 要 な 資 金 を 出 す 人 もいる (2005. 10. 26) 往 々にして, 女 性 はデートする 場 所 に 行 くだけでよく,デートでの 支 出 を 心 配 することはない 結 婚 費 用 の 年 々の 高 騰 は, 男 性 を 悩 ませている 2004 年 の 中 国 婦 女 報 の 統 計 によると, 自 家 用 車, 家 屋, 家 屋 の 内 装 の 費 用 以 外, 上 海 市 で 結 婚 式 を 行 うとき, 大 体 80, 000-150, 000 元 を 費 やさなければならない その 分 配 はそれぞれ 以 下 の 通 りである ウェディングドレス 5, 000-10, 000 元, 友 達 を 招 待 する 宴 席 50, 000 元, 結 婚 指 輪 およびジュエリー 10, 000-20, 000 元, 結 婚 式 における 司 会 者 への 謝 礼 5, 000-6, 000 元 などである また,セットを 用 いたウェディング 撮 影,ハネムーンな どを 含 めると,72% 以 上 の 人 の 結 婚 式 費 用 は 予 算 を 超 える 結 婚 式 に 呼 ばれた 人 も, 以 前 88

は 50 元,80 元 は 高 価 な 贈 り 物 (50 元,80 元 算 大 礼 ) であったが,いまは 200 元 では 難 しく,500 元 はちょうど 恥 をかかない 程 度 で,1, 000 元 ではじめて 情 を 表 すことができる (200 元 難 出 手,500 元 剛 遮 丑, 満 千 元 才 顕 情 意 厚 ) (2004. 4. 8) 成 都 市 の 平 均 的 な 結 婚 費 用 も 120, 000 元 まで 達 した(2005. 9. 13) 天 津 市 統 計 局 都 市 調 査 チームは,2004 年 に 住 民 の 婚 姻 費 用 について 調 査 を 行 った 結 果 としては, 男 性 側 は 平 均 で 164, 200 元 を 費 やすのに 対 し, 女 性 側 が 拠 出 する 費 用 は 41, 200 元 (2004. 12. 23) で, 男 女 の 婚 姻 費 用 の 差 は 4 倍 近 く となっている 中 国 の 女 性 は 結 婚 するとき, 費 用 を 多 く 受 け 持 つ 必 要 がない そのため, 彼 女 たちは 結 婚 する 前 に,お 金 を 思 う 存 分 に 使 えるのである 中 国 の 都 市 部 に 在 住 する 中 産 階 級 は 約 8, 000 万 人 いる そのうち, 収 入 の 問 題 が 理 由 で 結 婚 していない 中 国 の 成 年 男 性 はおよそ 2, 000-3, 000 万 人 いる 15) 男 女 両 方 とも 独 身 者 が 大 勢 いるが,その 中 身 は 全 然 違 う 婚 姻 の 経 済 的 な 側 面 と 関 連 しているのは, 低 収 入 の ため 結 婚 していない 男 性 である 独 身 女 性 の 経 済 と 関 連 しているのは, 高 収 入 で, のんびりして 結 婚 しない 女 性 である そのため, 結 婚 する 前 に 男 性 と 女 性 は 完 全 に 異 な る 情 況 に 直 面 している 女 性 は 理 想 の 男 性 に 出 会 わなければ, 決 して 嫁 には 行 かない 一 方, 男 性 は お 金 がなければ, 嫁 をもらうことを 考 えられない のである 一 方, 中 国 の 都 市 部 にいる 既 婚 者 のライフスタイルにも 驚 天 動 地 の 変 化 が 起 きた 次 に, 既 婚 者 のライフスタイルを 観 察 してみる 2) 夫 婦 の 間 の 相 互 尊 重 1 AA 家 庭 の 流 行 周 知 のように,1990 年 代 まで, 中 国 人 は 公 共 の 場 で AA 制 16) を 行 う 習 慣 があまりな かった 言 うまでもなく, 当 時 AA 制 を 実 施 する 夫 婦 もほとんどいなかった 1990 年 代 以 降, AA 制 は 多 くの 中 国 人 に 受 け 入 れられて, 人 々は 我 先 にと 争 って 他 人 の 勘 定 を 払 わなくなり, 公 平 に 自 分 の 分 を 払 うようになった その 後, AA 制 は 中 国 都 市 部 の 一 15) 騰 訊 網 http://fashion.qq.com/a/20040910/000011.htm 2008 年 2 月 10 日 最 終 参 照 2005 年 初, 中 国 の 国 家 統 計 局 は, 年 収 6-50 万 元 は 中 国 都 市 部 にいる 中 等 家 庭 の 収 入 基 準 である, と 公 布 した これは 中 国 政 府 が 中 産 階 級 について 初 めて 既 定 した 年 収 である 中 産 階 級 の 職 業 は 主 に 管 理 職, 技 術 専 門 員, 政 党 の 公 務 員, 企 業 の 技 術 員,マネージャー, 私 営 企 業 のトップである それに, 大 卒 或 いはそれ 以 上 の 学 歴 を 持 つ 16) AA は Algebraic Average の 略 で, 割 り 勘 という 意 味 である AA のもう 一 つの 解 釈 とし ては, 英 語 の Acting Appointment の 略 である 16-17 世 紀 のときに,オーランドとベニスは 海 上 商 品 貿 易 と 早 期 資 源 享 受 主 義 の 発 祥 地 であった 当 時,イタリアとオーランドを 行 き 来 する 商 人 は レストランで 情 報 を 交 換 し, 別 れるときには 各 自 の 費 用 を 払 う 商 人 の 流 動 性 は 強 く, 相 手 の 分 を おごると,もしかしたらその 相 手 と 二 度 と 会 わない 可 能 性 があるため, 人 々は 自 分 の 消 費 した 費 用 を 自 分 で 払 うのが 一 番 と 考 えた 89

部 のホワイトカラーの 家 庭 に 導 入 され, 夫 婦 の 間 まで 実 行 され 始 めた メディアはこのよ うな 家 庭 を AA 家 庭 と 名 づけた AA 家 庭 は 最 初 に 広 東 省 沿 海 地 区 で 流 行 し,その 後 上 海 市, 北 京 市, 天 津 市,ハルビ ン 市 およびその 他 の 都 市 へと 徐 々に 広 まった 2004 年 に, 北 京 市, 上 海 市 と 広 州 市 で 行 わ れた 調 査 によると, 平 均 で 21. 1%の 青 年 が 夫 婦 の 支 出 は 割 り 勘 にすべき ということに 賛 成 しており, 中 でも 上 海 市 の 比 率 は 26. 9%に 達 した(2004. 6. 10) 2005 年, 天 津 市 婦 人 連 合 会 は 天 津 市 で 生 活 する 200 組 あまりの 中 青 年 夫 婦 の 経 済 生 活 に 対 してアンケートを 行 った 夫 婦 の 経 済 支 出 は 割 り 勘 を 採 用 しているか という 問 題 に 対 して,68. 7%の 夫 婦 は お 金 は 一 緒 にしてある と 答 え, 普 通 はすべて 割 り 勘 にしている と 答 えた 夫 婦 は 16. 4%を 占 めている 注 意 しなければならないのは, 表 では, 夫 婦 双 方 のお 金 は 一 緒 にし てある という 回 答 の 比 率 が 高 いが,しかし 訪 問 される 側 のうち 78. 9%の 人 は へそくり がある ことを 承 認 しており,その 男 女 比 率 はほぼ 同 じである また, 夫 婦 間 で 割 り 勘 を 実 施 することによって, 婚 姻 の 安 定 を 更 に 有 効 的 に 維 持 することができ,それに 婚 姻 の 7 年 目 の 浮 気 を 克 服 することもできる(2005. 8. 20) と 認 識 する 人 もいる とは 言 うものの, 多 くの AA 家 庭 は 子 供 の 誕 生 によって, 割 り 勘 をやめなければ ならなくなると 言 う 愛 情 の 結 晶 ( 子 供 ) は, 実 際 に 愛 情 のきずな という 作 用 を 発 揮 しているのではないだろうか しかし,1970 年 代 に, ディンクス(DINKS = Double Income No Kids) 族 は 都 市 部 ですでに 現 れ(1991. 2. 15,1996. 2. 17), 近 年 ではこの 数 が 増 え 続 けて いる 2 楽 しい ディンクス 族 北 京 市 計 画 出 産 指 導 センターによると,1984 年 から 1994 年 までの 10 年 間 のうちに, 北 京 市 では 結 婚 して 5 年 以 上 子 供 を 生 まない 6 万 人 近 くの ディンクス 族 がいた 上 海 市 では,1979 年 からすでに 20 万 組 の 夫 婦 が 不 妊 を 選 んだ 1994 年 には, 中 国 の 各 大 都 市 の ディンクス 族 はすでに 100 万 組 まで 上 がった(1994. 12. 18) 1999 年 に, 北 京 市 では ディンクス 族 が 出 産 適 齢 夫 婦 の 10%を 占 めた(1999. 8. 30) 2000 年 第 二 期 中 国 婦 女 社 会 地 位 調 査 データでは, 子 供 がいない 女 性 は 完 全 なる 女 性 ではない という 質 問 に 対 して, とても 賛 成 できない, あまり 賛 成 できない, 比 較 的 賛 成 する, 非 常 に 賛 成 する, よくわからない と 選 んだ 比 率 はそれぞれ 33. 0%,35. 5%,16. 3%,7. 9%,7. 3%( 陳 方,2003,p. 119),となっている いわば, 七 割 の 被 調 査 者 は 女 性 が 子 供 を 産 まないことを 受 け 止 めることができる 近 年, ディンクス 族 の 勢 いはますます 増 える 一 方 である 2005 年 に 行 われた 現 実 と 夢 ヤフー 中 国 のビジネス 生 活 逸 品 ランキング,および 中 産 階 級 の 生 活 における 夢 に 関 する 調 査 によると, 中 国 の 都 市 部 にいる 既 婚 の 高 収 入 のホワ イトカラーの 中 で, 5 年 経 っても 子 供 を 作 らないで, 夫 婦 二 人 の 世 界 を 続 ける ことを 選 ぶ 比 率 は 22%である(2005. 4. 1) 都 市 部 の ディンクス 夫 婦 たちは 子 供 に 自 分 の 仕 事 が 90

影 響 されることを 恐 れている 短 期 間 で 凄 まじい 経 済 発 展 をした 中 国 経 済 は 人 々に 競 争 心 をもたらした 特 に, 改 革 開 放 で 一 部 の 人 が 先 に 豊 かになれ という 政 策 を 実 施 して 以 来,30 年 間 になろうとしてい る 今 日, 格 差 現 象 がますます 深 刻 になる 一 方 である 多 くの 中 国 人 はひたすら 物 質 的 な 豊 かさ を 求 め, 精 神 的 な 豊 かさ, 一 家 団 欒 の 楽 しみを 軽 視 した 言 うまでもなく, 鄧 小 平 の 先 富 論 の 初 志 は 進 歩 的 で 且 つ 賢 明 であったが,しかし 一 部 の 官 僚 は 自 身 の 権 力 を 利 用 して, 私 腹 を 貪 欲 に 肥 やしている 少 なくとも 今 日 まで, 中 国 社 会 では, 至 るとこ ろに 不 公 平 が 存 在 している 近 年, 格 差 問 題 はいっそう 目 立 ち, 調 和 がとれた 社 会 は 一 つの 有 名 無 実 なスローガンに 過 ぎない 人 々が 関 心 を 持 っているのは, 自 身 が 時 代 の 滑 走 路 から 締 め 出 されないということである このような 社 会 環 境 の 中 で, 心 理 状 態 が 偏 り, 人 々には 他 人 を 考 慮 する 時 間 と 余 裕 がなく, 子 供 を 産 み 育 てるなどなおさらである その ため, 一 部 の 夫 婦 は 子 供 のために 生 きる というライフスタイルを 選 ばず, 自 分 のため に 生 きる という 生 き 方 を 選 んだ 次 に, 中 国 の 都 市 部 における 女 性 の 婚 姻 意 識 の 変 化 および 新 しいライフスタイルの 享 受 は, 家 庭 と 社 会 にどんな 影 響 を 与 えたのかを 分 析 する Ⅲ 都 市 部 女 性 の 家 庭 観 念 の 変 化 が 家 庭 と 社 会 にもたらす 影 響 近 年, 中 国 では, 子 供 と 孫 が 老 人 と 別 々で 食 事 し, 別 々に 住 み,それに 加 えて, 子 供 が 親 族 訪 問 をする 期 間 が 多 くても 一 週 間 で, 老 夫 婦 二 人,あるいは 一 人 で 長 期 的 に 住 んでい る というような 家 庭 を 空 の 巣 家 庭 と 名 づけた 1983 年 に, 中 国 都 市 部 の 既 婚 者 が 両 親 と 同 居 する 割 合 は 52%で,1993 年 には 42%まで 下 がり( 潘 允 康 等,1997,p. 70),10 年 間 のうちに 10% 低 下 したということになる 2000 年 第 二 期 中 国 婦 女 社 会 地 位 調 査 データ 結 果 によると,18-34 歳,35-49 歳,50-68 歳 の 女 性 は 結 婚 後 に 夫 婦 だけで 生 活 したいという 比 率 はそれぞれ 31. 0%,28. 1%,24. 9%で ある( 陳 方,2003,p. 112) このように, 女 性 の 年 齢 が 低 ければ 低 いほど, 結 婚 した 後 に 夫 婦 だけで 生 活 したい 傾 向 がある 前 章 で 述 べたように, 近 年, 多 くの 都 市 部 の 女 性 は 結 婚 していなくても,すでに 自 分 名 義 の 家 屋 を 持 っている そのため, 彼 女 たちは 実 家 から 自 分 の 家 に 引 っ 越 す 一 部 の 女 性 は 確 かに 仕 事 が 多 忙 であるため, 頻 繁 に 帰 省 し 両 親 に 会 うことができない しかし, 一 部 の 女 性 は 両 親 に 絶 え 間 なく 結 婚 を 催 促 されるため, 実 家 にあまり 顔 を 出 したがらなく なるのである これらは 近 年 中 国 全 土 で 現 れ, 特 に 都 市 部 で 際 立 ち,しかもますます 増 加 している 空 の 巣 現 象 を 形 成 する 一 つの 要 因 である 2000 年 11 月 に, 中 国 における 5 回 目 の 国 勢 調 査 が 行 われた 調 査 結 果 によると,65 歳 以 上 の 老 人 がいる 家 庭 が 全 国 で 20. 09%を 占 め,そのうち 空 の 巣 家 庭 は 22. 83%を 占 め 91

る 全 国 の 3. 4 億 戸 の 家 庭 の 中 で, 少 なくとも 2, 340 万 人 の 65 歳 以 上 の 空 の 巣 老 人 が 福 祉 による 援 助 を 必 要 としている 近 年, 都 市 部 の 空 の 巣 問 題 はますます 深 刻 となっている 2004 年 のデータによると, 北 京 市 では,170 万 戸 近 くの 老 人 家 庭 のうち,34%が 空 の 巣 家 庭 である 特 に 注 意 しな ければならないのは, 一 人 で 住 んでいる 老 人 の 比 率 が 1999 年 の 3. 8%から 2004 年 の 11% まで 上 昇 し, 約 3 倍 へと 増 加 したことである(2006. 6. 26) 2004 年 において, 上 海 市 では 空 の 巣 老 人 の 数 は 一 昨 年 より 約 10, 000 人 増 え,そのうち, 一 人 で 住 んでいる 老 人 は 170, 131 人 に 達 し, 一 昨 年 と 比 べて 4, 504 人 増 えた 2005 年 3 月 の 時 点 で, 上 海 市 には 70. 96 万 人 の 空 の 巣 老 人 がいる そのうち, 一 人 で 住 んでいる 空 の 巣 老 人 は 16. 56 万 人 に 達 している(2005. 9. 3) 目 下, 中 国 都 市 部 の 空 の 巣 家 庭 はすでに 30%を 上 回 った 孤 独 感 が 原 因 で, 老 人 は 様 々な 心 身 の 疾 病 にかかるようになった 空 の 巣 老 人 は 四 六 時 中 ペットと 一 緒 にいて, 中 にはすでに ペット 依 存 症 になっている 老 人 も 少 なくないの である(2004. 5. 10) 中 国 の 現 代 化 建 設 の 展 開 に 伴 って, 人 々の 仕 事 の 変 動 は 日 に 日 に 頻 繁 になり, 一 部 の 農 村 部 の 人 々は 都 市 部 に 移 って, 働 き, 生 活 するようになった それに 近 年, 人 々は 自 由 に 住 宅 を 買 い, 賃 貸 することができるようになったため,ますます 多 くの 未 婚 者 あるいは 既 婚 者 が 両 親 から 離 れ, 自 分 の 新 居 に 移 り 住 むようになった 当 然 のことながら, 仕 事 のた めに 住 居 を 購 入 し, 会 社 に 通 う 人 も 大 勢 いる また, 海 外 へ 留 学, 仕 事 などをする 人 も 大 勢 いる それに, 感 情 的 な 苦 境 から 逃 れるために 出 国 した 女 性 もいる これらの 海 外 にい る 人 は 両 親 の 面 倒 を 見 ることが 容 易 にできなくなる と 言 うより, 親 に 頻 繁 に 会 うことさ えできない さまざまな 自 発 的 あるいは 他 発 的 な 人 口 移 動 と 移 転 は, 中 国 の 家 庭 構 造 を 大 家 族 から 小 家 族 へと 急 速 に 転 換 させた 時 代 の 発 展 につれ, 中 国 都 市 部 の 女 性 の 家 庭 観 念 は 大 きく 変 化 した 彼 女 たちは, 老 人 と 同 居 し, 一 緒 に 食 事 を 取 ることが 親 孝 行 を する 唯 一 の 方 法 である(1999. 3. 16) とは 考 えなくなった 以 上 すべての 要 素 が 中 国 の 空 の 巣 現 象 を 日 々 深 刻 にさせた 中 国 の 空 の 巣 問 題 はすでに 今 日 の 中 国 社 会 における 一 刻 の 猶 予 も 許 されない 課 題 となったのである おわりに 以 上, 中 国 共 産 党 の 機 関 紙 と 称 された 中 国 婦 女 報 で 報 じられた 社 会 現 象 を 時 系 列 で 追 いながら, 近 年 中 国 の 都 市 部 に 生 活 する 80 後 世 代 と 余 女 世 代 に 見 られる 婚 姻 意 識 における 変 化 およびライフスタイルの 特 徴 を 整 理 し, 分 析 した 80 後 世 代 の 全 体 的 な 婚 姻 上 の 特 徴 とは, 恋 愛 は 早 い, 結 婚 は 急 がない,また 子 供 を 生 み 育 てることも 急 がない であるが, 電 撃 結 婚, 大 卒 結 婚, 電 撃 離 婚 および 電 撃 同 棲 などの 現 象 も 熟 考 しなければならない 92

また, 中 国 都 市 部 にいるいわゆる 三 回 目 の 独 身 危 機 の 当 事 者 である 女 性 たちの 生 活 ぶりの 優 劣 はひとまず 論 じないが,しかし 彼 女 たちの 消 費 の 勢 いは 中 国 経 済 の 発 展 に 大 き く 貢 献 していることは 事 実 である 改 革 開 放 による 急 速 な 経 済 発 展 において, 多 くの 中 国 人 は 独 立 意 欲 が 強 くなり, 厳 しい 競 争 社 会 の 中 で 心 の 余 裕 を 失 い, 自 己 中 心 的 で, 私 利 私 欲 に 走 りがちになった AA 家 庭, ディンクス 家 庭 および 空 の 巣 家 庭 の 急 増 現 象 はその 問 題 の 表 れであり, 転 換 期 の 中 国 社 会 の 中 に 現 れた 一 種 の 後 遺 症 と 言 えよう 今 日 の 中 国 の 都 市 部 に 現 れた 以 上 のようなさまざまな 現 象 は, 単 に 個 人 的 あるいは 個 々 の 家 族 の 問 題 にとどまらず, 社 会 全 体 の 問 題 であり,そしてミクロな 問 題 にとどまらず, またマクロな 問 題 でもある ゆえに 時 代 変 化 とともに 進 展 する 社 会 政 策 を 考 えていく 必 要 がある (ぐ へい 愛 知 大 学 国 際 問 題 研 究 所 客 員 研 究 員 ) 参 考 文 献 中 国 婦 女 報 の 記 事 ( 日 付 順 ) 1985. 1. 9 楊 鳳 池, 林 国 慶 女 子 独 身 問 題 初 探 1985. 3. 20 馮 越 她 們 分 到 了 住 房 1985. 7. 17 南 萱 給 未 婚 大 女 優 先 安 排 住 房 1991. 2. 15 李 銀 和 自 愿 不 生 育 : 一 種 新 的 文 化 現 象 1994. 12. 18 元 成 丁 克 両 人 世 界 的 逍 遥 1995. 8. 29 新 華 社 発 新 中 国 婦 女 第 一 ( 迎 接 第 四 次 世 界 婦 女 大 会 資 料 ) 1996. 2. 17 丁 克 憂 歓 1999. 3. 16 陳 方 世 紀 調 査 改 革 開 放 前 後 中 国 女 性 价 価 値 変 化 的 調 査 與 思 考 1999. 8. 30 快 楽 的 丁 克 族 2000. 5. 8 東 民, 文 強 新 女 性 新 消 費 新 生 活 新 時 代 女 性 五 大 消 費 熱 点 2003. 1. 18 吴 玉 蓉 単 身 女 子 : 快 楽 比 銭 重 要 2003. 9. 24 劉 虹 出 国 留 学 :18 歳 以 下 過 半 2003. 10. 24 洪 天 慧 在 全 国 婦 聯 宣 伝 工 作 座 談 会 上 的 講 話 2004. 4. 8 上 海 婚 礼 費 用 不 断 昇 級 部 分 新 人 挙 債 消 費 2004. 4. 16 趙 王 月 白 領 負 女 痛 并 快 楽 着 2004. 5. 10 彭 芸 空 巢 老 人 與 寵 物 相 伴 相 随 2004. 6. 10 羅 雪 揮 AA 家 庭 在 中 国 悄 然 流 行 2004. 12. 23 独 身 子 女 結 婚 開 銷 近 20 万 2005. 1. 28 張 暁 娟 新 貧 族 : 心 無 雑 念 享 受 現 在 2005. 3. 9 呉 敏 九 成 大 学 生 恋 愛 不 考 慮 婚 姻 2005. 4. 1 賈 中 山 都 市 白 領 為 銭 所 累 2005. 7. 27 職 場 女 性 縁 何 風 行 隠 婚 2005. 8. 16 女 性 年 逾 38 多 被 婚 介 所 婉 拒 2005. 8. 20 陳 軍 譲 AA 婚 姻 快 楽 走 過 七 年 之 痒 93

2005. 9. 3 過 自 己 的 生 活 上 海 独 居 老 人 超 過 三 成 2005. 9. 13 李 西 平, 候 建 剛 成 都 新 人 結 婚 平 均 花 費 12 万 2005. 10. 26 羅 社 宏, 李 林 娜 恋 愛 消 費 一 年 両 万 2006. 6. 26 王 艶 坤 空 巢 家 庭 導 致 空 巢 心 理 2006. 7. 1 田 嵐 从 婚 姻 法 立 法 変 化 観 察 离 婚 新 趨 勢 2006. 9. 2 饒 沛, 荆 浩 大 齢 未 婚 青 年 男 女 3:7 2007. 1. 26 鐘 時 剩 女 時 代 愛 情 离 婚 姻 有 多 遠? 2007. 3. 30 戴 勁, 石 凱 峰 畢 婚 族 難 脱 婚 姻 襁 褓 2007. 6. 27 丁 秀 偉 80 後 婚 姻 為 何 如 此 脆 弱 著 書 論 文 陳 方 (2003), 失 落 與 追 尋 世 紀 之 交 中 国 女 性 価 値 観 的 変 化 中 国 社 会 科 学 出 版 潘 允 康 等 (1997), 住 房 與 中 国 城 市 的 家 庭 結 構 社 会 学 研 究 第 6 期 マッカーシー(2002.6.3), 自 由 生 活 的 代 价 都 市 未 婚 女 性 掀 起 購 房 熱 新 聞 週 刊 盧 淑 華 (1997), 婚 姻 観 的 統 計 分 析 與 変 遷 研 究 社 会 学 研 究 第 2 期 94