相 続 税 ハンドブック 読 んでトクする 相 続 の 基 本 と 相 続 税 の 話 ご 相 談 は 下 記 電 話 番 号 までご 連 絡 ください 初 回 の 相 談 は 無 料 とさせて 頂 きます TEL 03-5217-2288 FAX 03-5217-2289 千 代 田 税 理 士 法 人
1 まずは 相 続 の 基 本 的 なお 話 しから 相 続 とは? 相 続 とは 人 が 亡 くなられた 際 に その 人 の 財 産 を 一 定 の 身 分 関 係 にある 誰 かが 承 継 することです 相 続 において 亡 くなられた 方 を 被 相 続 人 といい 被 相 続 人 の 財 産 を 承 継 する 方 を 相 続 人 といいます 誰 が 相 続 できますか? 相 続 人 は 民 法 で 定 められており 法 定 相 続 人 と 呼 ばれますが 一 般 に 相 続 人 と 法 定 相 続 人 は 同 じ 意 味 で 使 用 されております なお 相 続 により 相 続 人 以 外 の 人 が 相 続 財 産 を 承 継 できるケースは 遺 言 書 により 相 続 人 以 外 の 人 が 相 続 財 産 を 承 継 する 場 合 です
誰 が 相 続 人 になりますか? 相 続 人 となれるのは 被 相 続 人 の 配 偶 者 子 供 父 母 兄 弟 姉 妹 などですが 相 続 人 になれる 順 位 は 決 まっ ていますので 全 員 が 相 続 人 となれるわけではありません 配 偶 者 子 供 ( 孫 ) 父 母 祖 父 母 兄 弟 姉 妹 必 ず 相 続 人 第 1 順 位 の 相 続 人 第 2 順 位 の 相 続 人 第 3 順 位 の 相 続 人 1 配 偶 者 がいる 場 合 には その 配 偶 者 は 必 ず 相 続 人 となります 配 偶 者 の 他 に 子 供 父 母 兄 弟 姉 妹 がいる 場 合 には 上 記 の 優 先 順 位 の 高 い 方 のみが 配 偶 者 とともに 相 続 人 となります 具 体 的 に 配 偶 者 と 子 供 父 母 がいる 場 合 には 配 偶 者 と 優 先 順 位 の 高 い 子 供 が 相 続 人 となり 父 母 は 相 続 人 となれません 2 配 偶 者 がいない 場 合 には 優 先 順 位 の 高 い 方 が 単 独 で 相 続 人 となります 配 偶 者 がいない 場 合 で 子 供 と 父 母 がいる 場 合 には 優 先 順 位 の 高 い 子 供 のみが 相 続 人 となります 2
養 子 も 相 続 人 となれますか? 3 養 子 縁 組 すると 養 親 との 間 に 実 子 と 同 じ 身 分 を 取 得 することとなります したがって 養 子 は 相 続 人 となることが 可 能 です 養 子 縁 組 には 普 通 養 子 縁 組 と 特 別 養 子 縁 組 の 二 種 類 あり 普 通 養 子 縁 組 は 実 の 親 と 養 親 との 親 子 関 係 が 成 立 し 二 重 の 親 子 関 係 となります 特 別 養 子 縁 組 は 実 の 親 との 親 子 関 係 が 断 たれるため 養 親 との 親 子 関 係 のみが 成 立 し 養 親 の 実 子 として 取 り 扱 われます 民 法 上 は 養 子 の 数 に 制 限 はないため 何 人 でも 養 子 縁 組 することができますが 相 続 税 の 基 礎 控 除 額 等 を 計 算 する 際 の 法 定 相 続 人 に 含 められる 普 通 養 子 の 数 は 実 子 がいる 場 合 には 1 人 実 子 がいない 場 合 に は 2 人 までとなります 相 続 人 に 未 成 年 者 がいる 場 合 は? 相 続 人 に 未 成 年 者 がいる 場 合 には 親 権 者 が 法 定 代 理 人 として 同 意 をすることとなりますが 親 権 者 と 子 ( 未 成 年 者 )が 共 に 相 続 人 となる 場 合 親 権 者 が 子 の 法 定 代 理 人 として 遺 産 分 割 協 議 の 同 意 をすることはできません この 場 合 家 庭 裁 判 所 に 特 別 代 理 人 の 申 立 を 行 い 親 権 者 の 代 わりに 代 理 人 となる 特 別 代 理 人 の 選 任 が 必 要 となります 選 任 された 特 別 代 理 人 が 遺 産 分 割 協 議 を 行 うこととなります
相 続 財 産 はどのように 分 けますか? 被 相 続 人 が 生 前 に 遺 言 書 を 作 成 している 場 合 には 基 本 的 に 誰 がどの 財 産 を 相 続 するかが 明 確 ですが 遺 言 書 が 存 在 せず 相 続 人 が 複 数 人 いる 場 合 には 相 続 財 産 をどのように 分 けるかが 問 題 となります この 場 合 相 続 人 全 員 が 話 し 合 いの 上 で 相 続 財 産 を 協 議 しなければなりません( 分 割 協 議 ) 話 し 合 いですので 全 部 を 1 人 で 相 続 することも 可 能 ですが 分 割 協 議 が 成 立 するためには 相 続 人 全 員 の 合 意 が 必 要 となります 遺 言 書 が 存 在 する 場 合 でも 分 割 協 議 が 成 立 すれば 分 割 協 議 の 通 り 相 続 することが 可 能 です 遺 産 分 割 協 議 が 成 立 した 際 には 遺 産 分 割 協 議 書 を 作 成 しますが 相 続 人 全 員 の 実 印 での 押 印 が 必 要 となりま す 遺 産 分 割 の 際 に 気 をつけることはありますか? 様 々なケースが 想 定 されますが 下 記 の 様 な 例 があります 1 相 続 財 産 に 不 動 産 がある 場 合 相 続 人 同 士 が 共 有 で 所 有 する 共 有 持 分 として 登 記 するケースがあるので すが 不 動 産 を 共 有 持 分 で 所 有 した 場 合 売 却 や 建 替 え 等 の 際 に 共 有 者 全 員 の 同 意 を 得 なければならず トラブルの 原 因 となります 4
2 3 共 有 持 分 での 相 続 を 避 けたい 場 合 には 不 動 産 を 単 独 で 相 続 する 代 償 として 他 の 相 続 人 に 金 銭 などを 与 える 代 償 分 割 といった 方 法 があります 一 時 的 な 相 続 税 を 考 えると 配 偶 者 には 税 額 軽 減 ( 後 述 )がありますので 配 偶 者 が 多 くの 財 産 を 相 続 す れば 相 続 税 額 が 軽 減 されることとなります ただし 配 偶 者 が 多 くの 財 産 を 相 続 すると 次 の 相 続 時 に 多 くの 相 続 財 産 を 残 すこととなり 結 果 として 多 額 の 相 続 税 を 支 払 う 場 合 があります この 場 合 には 次 の 相 続 を 見 込 んだ 分 割 協 議 が 効 果 的 となります 土 地 を 所 有 している 場 合 土 地 の 価 額 は 相 続 財 産 の 多 くを 占 めることとなります 一 定 の 要 件 を 満 たし た 土 地 は 相 続 税 額 を 減 額 できる 特 例 があり( 後 述 ) 要 件 を 満 たした 場 合 と 満 たさない 場 合 とでは 相 続 税 額 に 多 くの 影 響 を 与 えます そのため 土 地 の 減 額 特 例 を 受 けたい 場 合 には 適 用 要 件 を 意 識 した 分 割 協 議 が 必 要 となります 5 法 定 相 続 分 とは? 法 定 相 続 分 とは 民 法 で 定 められた 相 続 財 産 の 取 り 分 で 遺 言 書 が 存 在 しない 場 合 等 に 各 相 続 人 が 相 続 できる 割 合 となります 法 定 相 続 分 は 相 続 人 の 間 で 遺 産 分 割 の 合 意 ができなかったときの 取 り 分 であり 必 ずこの 相 続 分 で 遺 産 分 割 しなければならないわけではありません
遺 留 分 とは? 相 続 人 には 最 低 でもこれだけの 財 産 はもらえるという 権 利 があり その 権 利 を 遺 留 分 といいます 遺 言 書 で 遺 産 相 続 の 内 容 があまりに 不 公 平 な 場 合 不 満 のある 相 続 人 から 訴 えられる 可 能 性 があります そのため 遺 言 書 作 成 の 際 には 遺 留 分 を 侵 害 しないような 対 策 が 必 要 となります 相 続 人 法 定 相 続 分 遺 留 分 配 偶 者 のみ 配 偶 者 100% 配 偶 者 1/2 子 供 のみ 子 供 100% 子 供 1/2 兄 弟 姉 妹 のみ 兄 弟 姉 妹 100% なし 直 系 尊 属 のみ 直 系 尊 属 100% 直 系 尊 属 1/3 配 偶 者 と 子 供 配 偶 者 1/2 子 供 ( 全 員 で)1/2 配 偶 者 1/4 子 供 ( 全 員 で)1/4 配 偶 者 と 直 系 尊 属 配 偶 者 2/3 直 系 尊 属 ( 全 員 で)1/3 配 偶 者 1/3 直 系 尊 属 ( 全 員 で)1/6 配 偶 者 と 兄 弟 姉 妹 配 偶 者 3/4 兄 弟 姉 妹 ( 全 員 で)1/4 配 偶 者 1/2 兄 弟 姉 妹 なし 直 系 尊 属 直 系 とは いわゆるタテの 血 縁 関 係 をいい 尊 属 とは 目 上 の 者 を 指 すため 父 母 祖 父 母 などが 該 当 します 6
相 続 税 の 基 本 的 なお 話 しです 7 相 続 税 はどのような 場 合 に 課 税 されますか? 相 続 税 は 被 相 続 人 が 残 した 相 続 財 産 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 を 上 回 った 場 合 に 課 税 されます 基 礎 控 除 額 はいくらですか? 基 礎 控 除 額 が 相 続 税 法 の 改 正 により 平 成 27 年 1 月 1 日 以 降 大 幅 に 減 少 します 改 正 前 改 正 後 5,000 万 円 + 1,000 万 円 法 定 相 続 人 の 数 4 割 減!! 3,000 万 円 + 600 万 円 法 定 相 続 人 の 数 基 礎 控 除 額 の 計 算 例 : 相 続 人 が 妻 と 子 供 2 人 の 場 合 ( 法 定 相 続 人 3 人 ) 改 正 前 5,000 万 円 + 1,000 万 円 3 人 = 8,000 万 円 改 正 後 3,000 万 円 + 600 万 円 3 人 = 4,800 万 円
前 頁 の 例 の 場 合 改 正 前 は 相 続 財 産 が 8,000 万 円 を 超 えた 場 合 に 改 正 後 は 相 続 財 産 が 4,800 万 円 を 超 えた 場 合 に 相 続 税 の 課 税 対 象 となります この 改 正 により 相 続 税 の 課 税 対 象 となる 方 が 大 幅 に 増 加 することとなり 首 都 圏 に 地 価 の 高 い 自 宅 を 所 有 す る 場 合 等 は 新 たに 相 続 税 の 課 税 対 象 となる 可 能 性 があります 相 続 税 法 改 正 の 影 響 改 正 前 ( 死 亡 者 数 に 占 める 割 合 ) 増 加 改 正 後 ( 死 亡 者 数 に 占 める 割 合 ) 課 税 対 象 となる 死 亡 者 数 4.6 万 人 (4.1%) 約 3 万 人 7 万 人 (6%) 全 国 相 続 税 を 納 める 相 続 人 の 数 11.5 万 人 6 万 人 17.5 万 人 相 続 税 額 1.25 兆 円 3,000 億 円 1.55 兆 円 首 都 圏 課 税 対 象 となる 死 亡 者 数 1.5 万 人 (7%) 1.6 万 人 3.1 万 人 (14.3%) 申 告 対 象 者 ( 納 税 なしを 含 む) 3.9 万 人 (18%) 4.6 万 人 8.5 万 人 (39%) 相 続 税 がかかる 財 産 にはどのようなものがありますか? 相 続 税 がかかる 財 産 は 大 きく 分 けると 次 のようになります 1 本 来 の 財 産 これは 被 相 続 人 から 直 接 相 続 した 財 産 のことです 土 地 建 物 現 預 金 株 式 などがあげられます なお 8
お 墓 や 位 牌 などは 非 課 税 となります 2みなし 相 続 財 産 これは 被 相 続 人 の 死 亡 がきっかけで 得 た 財 産 のことです 生 命 保 険 金 死 亡 退 職 金 などがあげられます ただし これらには 一 定 額 の 非 課 税 枠 があります 3 3 年 以 内 の 贈 与 財 産 これは 相 続 開 始 前 3 年 以 内 に 被 相 続 人 から 贈 与 を 受 けた 財 産 のことです 相 続 税 の 計 算 上 は 相 続 財 産 に 加 えて 計 算 されます 4 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 選 択 した 贈 与 財 産 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 選 択 した 財 産 については 相 続 財 産 に 加 えて 計 算 されます 9 相 続 時 精 算 課 税 とはどのような 制 度 ですか? 親 が 子 等 に 贈 与 する 場 合 には 年 間 110 万 円 までが 非 課 税 となり 110 万 円 を 超 える 場 合 には 贈 与 税 が 課 税 されます 相 続 時 精 算 課 税 は 親 等 が 所 有 している 財 産 を 子 供 等 若 い 世 代 に 生 前 に 非 課 税 で 贈 与 することが 可 能 となる 制 度 で 65 歳 以 上 の 親 が 20 歳 以 上 の 子 等 へ 生 前 贈 与 した 場 合 には 2,500 万 円 までが 非 課 税 となり 2,500 万 円 を 超 えた 分 には 20%が 課 税 されます さらに 贈 与 が 住 宅 取 得 等 資 金 の 場 合 には 65 歳 以 上 という 親 の 年 齢 制 限 がなくなります ただし 贈 与 した 親 が 亡 くなったときには 相 続 財 産 にこの 贈 与 した 分 を 加 えて 相 続
税 を 計 算 することとなるため 将 来 相 続 税 が 課 税 されない 場 合 には 節 税 となりますが 将 来 相 続 税 が 課 税 され る 場 合 には 贈 与 分 が 相 続 時 に 課 税 されることとなるため 適 用 には 注 意 が 必 要 です また 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 一 度 適 用 した 場 合 には 取 り 消 すことはできず 贈 与 税 の 年 間 110 万 円 の 非 課 税 も 使 えなくなります 相 続 税 の 申 告 はいつ どこにするものでしょうか? 相 続 税 の 申 告 の 期 限 は 被 相 続 人 の 死 亡 した 日 の 翌 日 から 10 か 月 以 内 となります この 期 限 までに 相 続 税 も 原 則 金 銭 で 全 額 納 付 しなければなりません ただし 全 額 を 納 付 できない 場 合 には 相 続 税 を 分 割 により 納 付 する 延 納 が 認 められております さらに 延 納 でも 納 付 できない 場 合 には 有 価 証 券 や 不 動 産 を 現 物 で 納 付 する 物 納 が 認 められておりますが 延 納 物 納 での 納 付 の 場 合 一 定 の 要 件 を 満 たす 必 要 がありますので 注 意 が 必 要 です 相 続 税 の 申 告 は 相 続 人 全 員 で 一 つの 申 告 書 により 被 相 続 人 の 住 所 地 を 管 轄 する 税 務 署 に 提 出 します 相 続 財 産 より 借 入 金 が 多 い 場 合 はどうなるのでしょうか? 相 続 は 亡 くなった 人 のプラスの 財 産 だけでなく マイナスの 財 産 である 債 務 も 引 継 ぐことになります 相 続 税 の 計 算 では 借 入 金 等 の 債 務 はプラスの 相 続 財 産 から 差 し 引 くことができます したがって 借 入 金 が 相 続 財 10
11 産 より 多 い 場 合 には 相 続 税 はかかりませんが 相 続 の 方 法 には 注 意 が 必 要 です 相 続 の 方 法 には 単 純 承 認 限 定 承 認 相 続 放 棄 の 3 通 りがあります 1 単 純 承 認 単 純 承 認 とは 被 相 続 人 の 権 利 義 務 のすべてを 承 継 する 方 法 です そのため 相 続 財 産 より 債 務 が 大 きいときは 相 続 人 が 自 分 の 財 産 で 債 務 を 弁 済 することになります 相 続 が 起 きたことを 知 ってから 3 ヶ 月 以 内 に 限 定 承 認 も 相 続 放 棄 もしなかった 場 合 は 自 動 的 に 単 純 承 認 したものとされます 2 限 定 承 認 限 定 承 認 とは 相 続 により 取 得 した 財 産 の 範 囲 内 で 被 相 続 人 の 債 務 を 負 担 すればよく 相 続 人 自 身 の 財 産 でその 債 務 を 弁 済 する 責 任 はありません 相 続 人 が 限 定 承 認 をしようとするときは 相 続 が 起 きたことを 知 った 日 から 3 ヶ 月 以 内 に 家 庭 裁 判 所 に 申 し 立 てをしなければなりません 3 相 続 放 棄 相 続 人 が 相 続 放 棄 をしたときは 初 めから 相 続 人 でなかったものとみなされます 相 続 人 が 相 続 放 棄 を しようとするときは 相 続 が 起 きたことを 知 った 日 から 3 ヶ 月 以 内 に 家 庭 裁 判 所 に 申 し 立 てをしなければ なりません
相 続 税 額 を 減 額 できる 制 度 はありますか? 例 えば 下 記 のような 減 額 があります 1 小 規 模 宅 地 の 特 例 この 特 例 は 被 相 続 人 から 取 得 した 相 続 人 の 生 活 基 盤 となる 宅 地 について 重 い 相 続 税 がかからないよう 一 定 の 条 件 を 満 たした 場 合 土 地 の 評 価 額 を 大 幅 に 減 額 できる 特 例 です 改 正 前 改 正 後 事 業 用 地 特 定 事 業 用 宅 地 等 特 定 同 族 会 社 事 業 用 宅 地 等 400m2まで 80% 減 額 400m2まで 80% 減 額 住 宅 用 地 特 定 居 住 用 宅 地 等 240m2まで 80% 減 額 330m2まで 80% 減 額 不 動 産 貸 付 用 宅 地 等 200m2まで 50% 減 額 200m2まで 50% 減 額 12
13 2 配 偶 者 の 税 額 軽 減 配 偶 者 が 相 続 する 財 産 については 財 産 を 共 に 形 成 してきたことや 今 後 の 生 活 を 考 慮 し 1 億 6,000 万 円 と 相 続 財 産 に 法 定 相 続 分 を 乗 じて 算 出 した 金 額 のどちらか 高 い 金 額 までの 相 続 税 が 免 除 されます したがって 相 続 が 発 生 した 際 に 配 偶 者 が 多 くの 財 産 を 相 続 した 場 合 には 相 続 税 額 は 低 く 抑 えられま すが 配 偶 者 は 被 相 続 人 と 同 世 代 のため 次 の 相 続 が 比 較 的 早 く 最 初 の 相 続 で 多 くの 財 産 を 配 偶 者 が 相 続 してしまったため 配 偶 者 が 亡 くなった 際 の 相 続 税 が 結 果 として 多 額 となるケースが 想 定 されますので 配 偶 者 の 税 額 軽 減 を 適 用 する 際 にはその 点 を 考 慮 した 対 策 が 必 要 です 相 続 税 はどのように 計 算 しますか? 相 続 税 は 各 々が 相 続 した 財 産 に 税 率 を 乗 じるといった 計 算 方 法 ではなく 相 続 財 産 の 合 計 額 から 基 礎 控 除 額 を 差 し 引 いた 残 額 を 求 め その 残 額 を 法 定 相 続 分 によって 各 人 に 按 分 し 按 分 した 金 額 を 下 記 の 速 算 表 を 基 に 税 額 を 計 算 し 各 々の 税 額 を 合 計 したものが 相 続 税 額 の 基 礎 となります この 基 礎 となった 相 続 税 額 に 財 産 の 取 得 割 合 を 乗 じた 金 額 が 各 人 の 相 続 税 額 となります
計 算 例 : 課 税 価 格 4 億 円 法 定 相 続 人 は 配 偶 者 と 長 男 二 男 の 3 人 の 場 合 財 産 の 取 得 割 合 配 偶 者 50% 長 男 30% 二 男 20% 4 億 円 - 基 礎 控 除 額 8,000 万 円 = 3 億 2,000 万 円 相 続 税 の 合 計 額 の 計 算 配 偶 者 3 億 2,000 万 円 1/2 40%- 1,700 万 円 = 4,700 万 円 子 供 3 億 2,000 万 円 1/4 30%- 700 万 円 = 1,700 万 円 4,700 万 円 +1,700 万 円 +1,700 万 円 = 8,100 万 円 改 正 前 ( 平 成 26 年 12 月 31 日 まで) 各 人 の 相 続 税 額 課 税 価 格 税 率 控 除 額 配 偶 者 8,100 万 円 50%= 4,050 万 円 配 偶 者 軽 減 に 1,000 万 円 以 下 10% - 長 男 8,100 万 円 30%= 2,430 万 円 より 免 除 3,000 万 円 以 下 15% 50 万 円 次 男 8,100 万 円 20%= 1,620 万 円 5,000 万 円 以 下 20% 200 万 円 1 億 円 以 下 30% 700 万 円 3 億 円 以 下 40% 1,700 万 円 3 億 円 超 50% 4,700 万 円 14
相 続 税 額 の 計 算 は 複 雑 ですが 下 記 の 早 見 表 ではおおまかな 相 続 税 額 が 把 握 できます 相 続 税 早 見 表 ( 平 成 26 年 12 月 31 日 まで) 法 定 相 続 人 単 位 : 万 円 課 税 価 格 配 偶 者 あり(1/2 相 続 した 場 合 ) 配 偶 者 なし 子 供 1 人 子 供 2 人 子 供 3 人 子 供 4 人 子 供 1 人 子 供 2 人 子 供 3 人 子 供 4 人 1 億 円 175 100 50 0 600 350 199 100 2 億 円 1,250 950 813 675 3,900 2,500 1,800 1,450 3 億 円 2,900 2,300 2,000 1,800 7,900 5,800 4,499 3,500 4 億 円 4,900 4,050 3,525 3,250 12,300 9,800 7,699 6,500 5 億 円 6,900 5,850 5,275 4,750 17,300 13,800 11,700 9,600 6 億 円 8,900 7,850 7,025 6,500 22,300 17,800 15,699 13,600 7 億 円 11,050 9,900 8,825 8,250 27,300 22,100 19,699 17,600 8 億 円 13,550 12,150 11,075 10,250 32,300 27,100 23,700 21,600 9 億 円 16,050 14,400 13,325 12,250 37,300 32,100 27,699 25,600 10 億 円 18,550 16,650 15,575 14,500 42,300 37,100 31,899 29,600 15 億 円 31,050 28,450 26,825 25,750 67,300 62,100 56,899 51,700 20 億 円 43,550 40,950 38,350 37,000 92,300 87,100 81,900 76,700 15
( 平 成 27 年 1 月 1 日 以 降 ) 法 定 相 続 人 単 位 : 万 円 課 税 価 格 配 偶 者 あり(1/2 相 続 した 場 合 ) 配 偶 者 なし 子 供 1 人 子 供 2 人 子 供 3 人 子 供 4 人 子 供 1 人 子 供 2 人 子 供 3 人 子 供 4 人 1 億 円 385 315 263 225 1,220 770 630 490 2 億 円 1,670 1,350 1,218 1,125 4,860 3,340 2,460 2,120 3 億 円 3,460 2,860 2,540 2,350 9,180 6,920 5,460 4,580 4 億 円 5,460 4,610 4,155 3,850 14,000 10,920 8,980 7,580 5 億 円 7,605 6,555 5,963 5,500 19,000 15,210 12,980 11,040 6 億 円 9,855 8,680 7,838 7,375 24,000 19,710 16,980 15,040 7 億 円 12,250 10,870 9,885 9,300 29,320 24,500 21,240 19,040 8 億 円 14,750 13,120 12,135 11,300 34,820 29,500 25,740 23,040 9 億 円 17,250 15,435 14,385 13,400 40,320 34,500 30,240 27,270 10 億 円 19,750 17,810 16,635 15,650 45,820 39,500 35,000 31,770 15 億 円 32,895 30,315 28,500 27,200 73,320 65,790 60,000 55,500 20 億 円 46,645 43,440 41,183 39,500 100,820 93,290 85,760 80,500 16
相 続 手 続 きの 流 れ 17 相 続 の 開 始 ( 被 相 続 人 の 死 亡 ) 相 続 放 棄 限 定 承 認 は 3 ヶ 月 以 内 に 遺 言 書 の 有 無 を 確 認 相 続 人 調 査 確 認 相 続 財 産 の 把 握 相 続 税 の 放 棄 限 定 継 承 所 得 税 の 準 確 定 申 告 は 4 ヶ 月 以 内 に 所 得 税 の 準 確 定 申 告
相 続 税 申 告 は 10 ヶ 月 以 内 に 遺 言 書 がある 遺 言 書 がない 遺 言 書 の 種 類 遺 産 分 割 協 議 が 公 正 証 書 遺 言 自 筆 証 書 遺 言 可 能 不 可 能 検 認 協 議 が 成 立 調 停 遺 産 分 割 協 議 書 の 作 成 調 停 調 書 審 判 書 の 作 成 法 定 相 続 名 義 変 更 相 続 税 計 算 申 告 納 税 18
各 専 門 家 の 役 割 相 続 は 一 生 に 一 度 か 二 度 あるかないかの 出 来 事 ですので 不 慣 れな 状 況 で 多 くの 問 題 を 各 専 門 家 に 相 談 する こととなります 一 般 的 には 相 続 人 同 士 の 争 いがなく 相 続 税 の 申 告 が 必 要 な 場 合 には 税 理 士 が 中 心 となっ て 手 続 作 業 を 進 めます 当 事 務 所 では 各 専 門 家 とのネットワークにより お 客 様 の 相 談 窓 口 となり 相 続 の 手 続 きがスムーズに 行 えるようお 手 伝 いさせて 頂 きますので お 気 軽 にお 問 い 合 わせください 税 理 士 弁 護 士 司 法 書 士 行 政 書 士 FP 土 地 家 屋 調 査 士 不 動 産 鑑 定 士 贈 与 計 画 遺 言 書 の 作 成 遺 言 書 の 検 認 遺 産 分 割 協 議 生 命 保 険 の 変 更 相 続 に 関 する 税 務 相 談 相 続 税 の 申 告 不 動 産 名 義 変 更 登 記 その 他 の 名 義 変 更 土 地 の 分 筆 登 記 土 地 と 境 界 線 の 確 認 土 地 の 測 量 財 産 の 評 価 不 動 産 の 鑑 定 評 価 後 見 制 度 FP フィナンシャルプランナー 19
手 続 きチェックシート 手 続 き チェック 提 出 / 問 い 合 わせ 先 葬 祭 費 埋 葬 費 高 額 医 療 費 市 区 町 村 役 場 又 は 年 金 事 務 所 支 給 を 受 ける 公 的 年 金 生 命 保 険 生 命 保 険 会 社 死 亡 退 職 金 勤 務 先 公 共 料 金 電 気 ガス 水 道 会 社 電 話 NTT 解 約 等 の 手 続 き クレジットカード カード 会 社 運 転 免 許 証 警 察 署 パスポート パスポートセンター 国 民 健 康 保 険 証 市 区 町 村 役 場 相 続 人 の 確 認 調 査 本 籍 地 の 市 区 町 村 役 場 遺 言 書 の 確 認 ( 実 筆 遺 言 ) 家 庭 裁 判 所 相 続 の 承 認 又 は 放 棄 家 庭 裁 判 所 準 確 定 申 告 準 確 定 申 告 青 色 申 告 承 認 申 請 書 税 務 署 相 続 税 の 申 告 不 動 産 法 務 局 預 貯 金 銀 行 郵 便 局 遺 産 の 名 義 変 更 有 価 証 券 証 券 会 社 銀 行 自 動 車 陸 運 局 住 宅 ローン ローン 会 社 20
会 社 概 要 21 千 代 田 税 理 士 法 人 ( 東 京 事 務 所 ) 101-0054 千 代 田 区 神 田 錦 町 3 丁 目 17 番 地 廣 瀬 ビル9 階 TEL 03-5217-2288 浦 和 事 務 所 ( 公 認 会 計 士 事 務 所 ) 336-0015 さいたま 市 南 区 太 田 窪 5-20-25 代 表 者 紹 介 公 認 会 計 士 税 理 士 小 島 昇 経 歴 役 職 等 1948 年 12 月 19 日 生 株 式 会 社 ダイエー 社 外 監 査 役 1966 年 埼 玉 県 立 浦 和 高 等 学 校 卒 業 株 式 会 社 エヌ ピー シー 社 外 監 査 役 1981 年 税 理 士 登 録 ( 第 46620 号 ) 一 般 社 団 法 人 日 本 経 営 管 理 協 会 副 理 事 長 1982 年 公 認 会 計 士 登 録 ( 第 7560 号 ) 元 日 本 公 認 会 計 士 協 会 千 代 田 会 会 長 2009 年 11 月 黄 綬 褒 章 受 章 元 日 本 公 認 会 計 士 協 会 常 務 理 事 ( 財 務 担 当 ) 前 政 府 税 制 調 査 会 法 人 課 税 小 委 員 会 専 門 委 員 元 千 代 田 公 認 会 計 士 監 査 団 理 事 長
1. 豊 富 な 実 績 で 誠 実 にお 手 伝 いさせて 頂 きます 当 事 務 所 は 創 業 以 来 50 年 を 超 える 豊 富 な 経 験 と 実 績 を 持 って 誠 実 にお 客 様 のご 相 談 にお 応 えいたし ます おかげさまで 代 表 は 公 認 会 計 士 として 黄 綬 褒 章 を 受 章 させて 頂 きました 相 続 税 の 申 告 実 績 も 100 件 以 上 ございますので 安 心 してご 相 談 ください 2. 初 回 の 相 談 料 を 無 料 とし 料 金 は 明 確 に 提 示 いたします 初 回 の 面 談 後 料 金 が 発 生 する 場 合 には 作 業 内 容 ごとの 見 積 書 を 作 成 し 料 金 を 明 確 に 提 示 いたします 資 産 税 のみならず 会 計 税 務 の 相 談 も 初 回 は 無 料 とさせて 頂 きます 3. 税 務 調 査 を 意 識 した 申 告 をいたします ある 程 度 の 資 産 のある 場 合 相 続 の 申 告 をしたのち 税 務 署 による 調 査 が 入 る 場 合 がございます 調 査 に 備 えて わかりやすい 書 類 作 成 をし 申 告 に 関 する 根 拠 法 令 を 明 らかにいたします 4. 納 め 過 ぎた 相 続 税 を 国 から 取 り 戻 します いったん 税 務 署 に 申 告 した 相 続 税 の 申 告 書 をお 見 せいただき 土 地 等 の 評 価 方 法 または 特 例 の 適 用 の 有 無 について 詳 細 に 検 討 し 納 め 過 ぎた 相 続 税 があれば 国 に 対 して 還 付 請 求 をいたします 平 成 23 年 12 月 2 日 以 後 に 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 が 到 来 する 相 続 の 申 告 についての 還 付 請 求 できる 期 間 は 法 定 納 期 限 後 か ら5 年 となっております 22
ご 相 談 は 下 記 電 話 番 号 までご 連 絡 ください 初 回 の 相 談 は 無 料 とさせて 頂 きます TEL 03-5217-2288 FAX 03-5217-2289 2014 年 1 月