平 成 26 年 度 事 業 計 画 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 公 益 財 団 法 人 北 九 州 国 際 技 術 協 力 協 会
目 次 平 成 26 年 度 事 業 計 画 1. 平 成 26 年 度 事 業 計 画 総 括 1 2. 研 修 部 事 業 計 画 (JICA 研 修 事 業 ) 3 3. 技 術 協 力 部 事 業 計 画 7 4. 国 際 親 善 事 業 計 画 11 5. 広 報 活 動 計 画 11
1. 平 成 26 年 度 事 業 計 画 総 括 アベノミクスによる 日 本 経 済 回 復 に 関 する 報 道 が 多 い 消 費 税 アップ 目 前 で 流 動 的 な 要 素 など も 抱 えているが 日 本 経 済 の 原 動 力 である 上 場 企 業 の 収 益 状 況 もほぼ 順 調 に 改 善 が 進 んでいる など 明 るい 材 料 も 増 えている 年 が 改 まって 以 降 米 国 の 金 融 政 策 に 連 動 した 新 興 国 の 景 気 減 速 不 安 が 株 価 の 変 動 幅 を 大 きくしている 昨 今 であるものの 米 国 は 依 然 として 世 界 経 済 を 牽 引 してい る 状 況 が 続 いており 欧 州 も 一 時 の 経 済 不 安 が 若 干 弱 まっているなど 先 進 国 の 目 立 った 問 題 は 収 束 しつつある このようななかでKITAは 中 長 期 的 な 視 点 のもとでKITAの 体 質 改 革 の 本 格 的 な1 歩 を 踏 み 出 し た1 年 であった H23 年 1 月 に 現 理 事 長 が 就 任 当 初 から 基 本 指 針 として 言 葉 にしていた 下 記 の2 点 を H25 年 度 のスタートに 際 し KITA 中 長 期 指 針 として 改 めて 確 認 した KITA 中 長 期 指 針 1.KITA 財 産 づくり 2. KITAらしさ と 北 九 州 立 地 の 強 み 追 求 昨 年 から 開 始 した 下 記 の5つの 事 業 方 針 は 予 めこの 中 長 期 指 針 に 沿 って 検 討 し 具 体 的 な 事 業 方 針 として 設 定 したものである 昨 年 はこの5つの 事 業 方 針 の1 年 目 としてのステップを 着 実 に 推 進 できた 北 九 州 市 が 世 界 の 環 境 未 来 都 市 としてアジアのグリーン 成 長 をリードするその 役 割 の 一 端 をKI TAは 期 待 され また 北 九 州 市 のグリーン イノベーションを 市 民 力 ( 民 間 パワー)で 動 かすに 際 して の 役 割 の 一 端 もKITAは 期 待 されている これらの 役 割 を 担 うべく JICAとの 連 携 を 取 りながら 海 外 ニーズ 調 査 発 掘 及 び 海 外 ネットワーク 構 築 を 推 進 した この 構 築 を 確 実 なものとするために 海 外 研 修 員 ネットワーク 構 築 の 核 として 海 外 人 材 データベースの 開 発 を 完 了 させた 事 業 力 強 化 充 実 に 関 しては その 基 本 となる 人 材 の 強 化 充 実 を 実 現 した 新 しい 戦 力 を 確 保 し 人 材 の 多 様 化 も 進 んだ その 数 はH25 年 度 だけで5 名 の 退 任 と9 名 の 新 しい 参 加 となり かつ てないほどの 入 れ 替 わりとなった また 海 外 ニーズ 調 査 発 掘 と 海 外 ネットワーク 構 築 の 整 備 結 果 を 事 業 力 に 転 嫁 させるための 業 務 間 連 携 研 修 事 業 技 術 協 力 事 業 間 連 携 またJICA 九 州 北 九 州 市 との 連 携 は 一 段 と 活 性 化 している KITA 経 常 収 支 の 黒 字 体 質 確 立 については 計 画 精 度 の 向 上 が 着 実 に 進 み その 結 果 の 収 支 向 上 対 策 の 具 体 化 が 明 確 になりつつある システムインフラの 目 玉 である 研 修 事 業 業 務 支 援 システムはコースリーダーへの 導 入 教 育 が 順 調 に 進 んでおり H26 年 度 からの 本 格 活 用 開 始 が 実 現 する 見 通 しである 公 益 財 団 法 人 運 営 の 定 着 化 は 着 実 に 進 展 し 日 常 マナーもほぼ 確 立 されつつある このようにH25 年 度 の5つの 事 業 方 針 は 確 実 に 進 展 しており H26 年 度 ではこの5つの 事 業 方 1
針 の 最 終 年 に 相 応 しい 成 果 を 残 すべく 下 記 事 業 方 針 に 努 力 を 傾 注 する 所 存 である 1. 海 外 ニーズ 調 査 発 掘 と 海 外 ネットワーク 構 築 の 一 層 の 推 進 KITA 財 産 づくりの 最 重 要 課 題 として 下 記 3 点 を 推 進 する (1) JICA 北 九 州 市 関 係 部 局 との 連 携 によるニーズ 発 掘 と 共 有 化 (2) 海 外 ニーズ 発 掘 活 動 とその 集 約 (3) 海 外 研 修 員 ネットワーク( 海 外 人 材 育 成 データベース 活 用 )の 積 極 的 な 運 用 と 拡 充 2. 研 修 事 業 技 術 協 力 事 業 の 事 業 力 強 化 充 実 事 業 力 の 強 化 充 実 には 関 係 先 との 連 携 確 立 と 計 画 性 の 確 保 が 必 須 となる (1) KITA 内 部 事 業 間 連 携 部 門 間 連 携 のさらなる 強 化 (2) JICA 北 九 州 市 関 係 部 局 との 連 携 体 制 確 立 (3) 年 次 事 業 計 画 の 策 定 実 行 3.KITA 経 常 収 支 の 黒 字 体 質 確 立 KITA 発 展 の 前 提 となる 財 務 体 質 向 上 のために 下 記 を 推 進 する (1) KITA 収 支 計 画 精 度 向 上 と 中 長 期 見 通 しの 確 保 (2) KITA 内 事 業 部 門 別 採 算 の 改 善 4.システムインフラ 整 備 3 年 計 画 の 推 進 H24 年 度 ~H26 年 度 の3ヵ 年 でKITAシステムインフラを 整 備 する (1) 計 画 最 終 年 として3 年 計 画 の 完 成 (2) システムインフラの 活 用 と 拡 充 計 画 の 具 体 化 5. 公 益 財 団 法 人 運 営 の 定 着 化 透 明 性 公 正 性 確 保 と 諸 情 報 の 公 開 公 益 財 団 法 人 の 認 定 を 受 けて2 年 新 制 度 の 安 定 運 用 を 実 現 する 以 上 KITAのさらなる 体 質 強 化 と 活 性 化 を 推 し 進 め ひいては 北 九 州 日 本 のステイタス 向 上 にも 貢 献 することを 期 するものである 2
2. 研 修 部 事 業 計 画 (JICA 研 修 事 業 ) (1) 平 成 26 年 度 の 集 団 地 域 国 別 研 修 コースの 実 施 予 定 現 在 受 託 が 予 定 されている 案 件 は 35 コース 定 員 は 331 名 事 業 規 模 を 示 す 開 講 月 数 は 52.2 ヶ 月 で H25 年 度 に 対 し 5.7 カ 月 ( 率 にして 9.8%) 減 少 する 見 込 みである この 減 少 の 最 大 の 原 因 はコース 数 の 減 少 (41 35 コースとなり 6 コース 減 少 )である コー ス 数 や 定 員 数 等 開 講 日 数 等 の 研 修 の 諸 元 についての 25 年 度 と 26 年 度 の 比 較 を 表 1に 示 す 表 1 平 成 25 年 度 と 26 年 度 間 の 研 修 諸 元 の 比 較 *1) 諸 元 研 修 員 合 計 ( 人 ) 開 講 月 数 コース 数 年 度 ( 総 数 ) (1コース 平 均 ) ( 総 数 ) (1コース 平 均 ) H26 年 度 35 331 9.5 52.2 1.49 H25 年 度 41 375 9.1 57.9 1.41 差 異 6.0 44 0.4 5.7 0.08 ( 変 化 率 ) 14.6% 11.7% 4.4 9.8% 5.7% 備 考 *1) 実 質 の 研 修 期 間 ( 研 修 前 後 の 準 備 期 間 を 含 まず) H26 年 度 実 施 予 定 の 35 コースを 表 2に 示 す これらのコースの 中 で 特 徴 的 なコースの2 例 を 次 に 示 す 1) イラン 向 け 再 生 可 能 エネルギー 技 術 (5 月 開 講 期 間 : 約 2 週 間 ) 背 景 イランでは 国 内 エネルギー 消 費 が 増 加 の 一 途 をたどっており そのため 輸 出 に 回 る 石 油 の 減 少 が 懸 念 されている この 国 内 需 要 を 抑 制 するため 再 生 可 能 エネルギー の 導 入 が 急 務 となり 日 本 に 技 術 研 修 の 要 請 がなされた 一 般 的 に 言 って イランを 他 の 国 々と 区 別 することなく 受 け 入 れてくれる 企 業 は 多 くない そのため 事 前 に JICA から コース 創 設 の 可 能 性 について 打 診 があった JICA 本 部 と 直 接 面 談 し 研 修 を 実 施 したい 真 の 理 由 について 本 音 の 話 し 合 いを 実 施 した 上 で KITA で 検 討 する 旨 返 事 をした イランの 希 望 は 太 陽 光 発 電 太 陽 熱 発 電 地 熱 発 電 風 力 発 電 であった KITA では これらの 発 電 事 業 に 関 連 する 会 社 (プラントメーカー)を 訪 問 し 事 情 を 説 明 して 協 力 を 得 ることに 成 功 した 2) アフリカ 地 域 起 業 家 育 成 中 小 零 細 企 業 活 性 化 (6 月 10 月 開 講 期 間 : 約 1 月 ) JICA/ 外 務 省 はアフリカ 向 けの 研 修 に 力 を 入 れる 方 針 を 打 ち 出 している しかし 我 々に とってのアフリカは 遠 い 存 在 なので 青 年 海 外 協 力 隊 でアフリカ 在 住 の 経 験 のある 方 たち に 協 力 を 求 めて 研 修 カリキュラムを 策 定 した 3
ポイントは 政 策 や 金 融 制 度 に 関 する 講 義 の 時 間 を 減 らし 何 を 誰 に どのように 売 る か の 視 点 で 議 論 できるカリキュラムを 増 やした 勿 論 何 を 売 るかについては BOP( 貧 困 層 向 けのビジネス)でアフリカ 進 出 を 計 画 している 企 業 の 商 品 情 報 も 取 り 組 むことにした このコース 設 計 が 成 功 したら 今 後 この 経 験 を 基 に アフリカ 向 けのコースの 拡 大 に 努 力 する 予 定 である (2) 公 益 財 団 法 人 にふさわしい 研 修 の 実 施 H24 年 度 に KITA が 公 益 財 団 法 人 になって 丸 2 年 が 過 ぎ コースリーダー(CL: 研 修 運 営 の 実 務 を 担 当 する 人 ) 間 にも 新 制 度 はほぼ 定 着 した 一 方 KITA の 公 益 財 団 法 人 化 とほぼ 時 期 を 同 じくして JICA 研 修 の 案 件 形 成 ( 研 修 コース 創 出 ) 方 式 が 大 幅 に 変 更 された JICA の 国 内 研 修 実 施 機 関 ( 例 えば JICA 九 州 )の 案 件 創 出 機 能 が JICA 本 部 に 一 元 化 され 研 修 実 施 場 所 は JICA 本 部 の 意 思 が 大 きく 影 響 することとな った つまり 特 色 がない 研 修 実 施 機 関 には 仕 事 が 回 ってこない 恐 れが 出 てきた 以 上 のような 背 景 から KITA 研 修 のブランド 化 が 急 務 となった そのため H26 年 度 は KITA の 研 修 のブランド 化 を 積 極 的 に 推 進 する KITA 研 修 ブランドの 内 容 と KITA 中 長 期 指 針 との 関 係 を 次 に 示 す KITA 中 長 期 指 針 1) KITA の 財 産 づくり 2) KITA らしさ と 北 九 州 立 地 の 強 み 追 及 KITA 研 修 ブランド 1) 現 地 ニーズの 総 合 的 把 握 1IAS( 課 題 解 析 シート) 活 用 による 情 報 収 集 /ニーズの 明 確 化 2JICA 九 州 / 本 部 と 密 接 な 情 報 交 換 (トップ 会 談 の 実 施 ) 研 修 実 施 者 の 目 から 見 た 提 言 3 帰 国 研 修 員 との 情 報 交 換 (フォローアップ) 2) 課 題 解 決 に 有 効 な 知 識 情 報 経 験 の 提 供 1 充 実 したカリキュラム/ 専 門 家 によるカリキュラム 検 討 会 2 経 験 豊 富 なCLによる 課 題 解 決 の 指 導 3) 研 修 参 加 国 と 日 本 企 業 との 間 に Win-Win の 関 係 の 構 築 研 修 員 ( 企 業 訪 問 により) 新 しい 情 報 の 入 手 企 業 技 術 商 品 の 紹 介 を 通 じて 海 外 展 開 のきっかけづくり 問 題 解 決 には Win-Win の 関 係 の 構 築 が 不 可 欠 4
(3) 研 修 受 け 入 れ 先 との 連 携 強 化 研 修 を 通 して 中 小 企 業 の 海 外 進 出 を 支 援 すべく 中 小 企 業 との 連 携 を 強 化 する JICA は 昨 年 度 から ODA の 成 果 を 国 内 に 還 元 すべく 中 小 企 業 の 海 外 進 出 を 支 援 する プログラムをスタートさせた この 情 報 は 必 ずしも 中 小 企 業 まで 浸 透 しているとは 言 い 難 いので 研 修 を 通 じて 研 修 でお 世 話 になっている 企 業 に 伝 え 中 小 企 業 の 海 外 展 開 の 一 助 となるよう 努 力 する (4) 平 成 26 年 度 以 降 の 研 修 案 件 確 保 活 動 の 強 化 策 国 の 予 算 事 情 を 反 映 して 研 修 日 数 は 勿 論 研 修 コース 数 は 減 少 の 傾 向 にある しかし 原 料 ( 資 源 エネルギー 源 )や 製 品 市 場 を 世 界 に 依 存 している 日 本 にとって 世 界 との 友 好 関 係 の 構 築 は 不 可 欠 であり また 貧 困 撲 滅 や 経 済 発 展 の 支 援 も 重 要 な 役 割 である 我 々はこれらの 目 的 のためになされる ODA の 意 義 と 必 要 性 を 深 く 理 解 し 本 邦 研 修 の 充 実 に 努 力 する 具 体 的 活 動 方 針 : 1 JICA 九 州 は 勿 論 JICA 本 部 や JICA 海 外 事 務 所 と 密 接 な 情 報 交 換 につとめ 新 たな 研 修 案 件 の 発 掘 に 努 力 する 特 に 自 費 でも KITA での 研 修 を 受 けたい との 要 望 が 出 ているベトナムの 中 小 企 業 の 受 け 入 れ 実 現 に 向 かって 努 力 する 2 研 修 部 内 の 交 流 (コースリーダー 間 の 意 見 交 換 )を 活 発 化 し 研 修 の 質 の 向 上 に 努 力 す るとともに 研 修 案 件 の 提 案 能 力 強 化 に 努 める 3 草 の 根 技 術 協 力 による 研 修 コース 創 出 の 可 能 性 を 検 討 するため JICA 九 州 ( 市 民 参 加 協 力 課 )との 連 携 を 強 化 する 5
分 野 Ⅰ 環 境 管 理 1 産 業 環 境 対 策 表 2 H26 年 度 実 施 予 定 コース 一 覧 2 大 気 汚 染 源 管 理 研 修 コース 名 3 廃 棄 物 管 理 技 術 ( 応 用 技 術 編 ) H26 年 度 新 設 4 廃 棄 物 管 理 技 術 (B) 5 コンポスト 事 業 運 営 (A) 6 コンポスト 事 業 運 営 (B) 7 環 境 教 育 Ⅱ 水 資 源 処 理 1 下 水 道 維 持 管 理 システムと 排 水 処 理 技 術 (B) 2 水 環 境 行 政 3 コソボ 下 水 対 策 能 力 向 上 4 その 他 3コース Ⅲ 生 産 管 理 1 生 産 性 向 上 のための 保 全 管 理 設 備 保 全 2 メカトロニクス ロボット 実 践 時 術 3 中 南 米 地 域 生 産 性 向 上 活 動 普 及 ボランテア 連 携 4 ( 有 償 )ベトナム 生 産 性 向 上 のための 実 践 的 経 営 管 理 (1) 5 ( 有 償 )ベトナム 生 産 性 向 上 のための 実 践 的 経 営 管 理 (2) Ⅳ 省 エネルギー 1 ( 有 償 )インド 省 エネルギー 技 術 (1) 新 エネルギー 2 ( 有 償 )インド 省 エネルギー 技 術 (2) 3 ( 有 償 )インド 中 小 企 業 の 省 エネルギー 技 術 4 イラン 省 エネルギー 再 生 可 能 エネルギー H26 年 度 新 設 5 省 エネルギー 政 策 立 案 (B) 6 太 陽 光 発 電 技 術 7 民 生 部 門 の 省 エネ 推 進 (A) 8 民 生 部 門 の 省 エネ 推 進 (B) 9 低 炭 素 社 会 実 現 のための 発 電 技 術 (A) 10 低 炭 素 社 会 実 現 のための 発 電 技 術 (B) 11 低 炭 素 社 会 実 現 のための 発 電 技 術 (C) Ⅴ 職 業 訓 練 他 1 食 品 衛 生 向 上 のための 行 政 能 力 向 上 2 中 南 米 地 域 中 小 企 業 地 場 産 業 活 性 化 (A) 3 中 小 企 業 振 興 4 アフリカ 地 域 実 践 的 電 気 電 子 技 術 者 養 成 5 アフリカ 地 域 企 業 家 育 成 中 小 零 細 企 業 活 性 化 (A) 6 アフリカ 地 域 企 業 家 育 成 中 小 零 細 企 業 活 性 化 (B) 備 考 自 費 でも 参 加 したい と の 評 判 が 高 いコース インド 政 府 の 極 めて 高 い 評 判 のコース 研 修 希 望 者 多 数 のため 3コースに 分 割 して 実 施 H26 年 度 内 容 を 抜 本 的 変 革 して 実 施 6
3. 技 術 協 力 部 事 業 計 画 (1) アジアものづくりサポート( 北 九 州 市 ) 北 九 州 市 は 昨 年 策 定 した 北 九 州 市 新 成 長 戦 略 の 施 策 の 一 つとして アジアもの づくりサポート 推 進 事 業 を 掲 げている 技 術 協 力 部 はこの 一 員 として 北 九 州 に 蓄 積 された 工 場 設 備 のオペレーションとメンテナンス 技 術 (O&M)の 共 同 受 注 やリモ ートサポートなどのビジネスモデル 構 築 の 検 討 を 開 始 した H26 年 度 は H25 年 度 実 施 した 市 内 企 業 へのアンケート 調 査 結 果 をもとに ビジ ネスモデルを 構 築 し その 実 現 に 向 けて 経 済 産 業 省 などからの 支 援 プロジェクト 獲 得 を 目 指 す 対 象 国 は 当 面 インドネシアとタイとする (2) ケニア 国 ナイロビ 市 の 廃 棄 物 管 理 能 力 向 上 プロジェクト (JICA 技 術 協 力 プロジェクト) ケニア ナイロビ 市 において 廃 棄 物 管 理 能 力 向 上 に 必 要 な 収 集 運 搬 能 力 廃 棄 物 独 立 会 計 導 入 民 間 連 携 促 進 コミュニティ 連 携 促 進 等 のノウハウを 移 転 する JICA 公 募 事 業 を 建 設 技 研 インターナショナル エックス 都 市 研 究 所 と 共 同 事 業 体 を 結 成 し 受 託 した KITA は 人 材 の 派 遣 が 主 な 業 務 である (3) 韓 国 環 境 省 エネ 経 営 者 セミナー( 日 韓 産 業 技 術 協 力 財 団 ) H22 年 度 から 中 小 企 業 経 営 者 を 対 象 として 実 施 している H26 年 度 も 昨 年 度 と 同 様 北 九 州 地 区 の 企 業 見 学 を 主 体 とした 研 修 を 行 う ( 参 加 人 数 :15 名 程 度 期 間 : 1 週 間 ) (4) 省 エネ 電 機 事 業 支 援 (JETRO, 北 九 州 市 ) KITA 技 術 協 力 事 業 で 省 エネ 事 業 を 取 り 上 げる 特 に 新 興 国 や 開 発 途 上 国 に 省 エネ 電 気 機 器 の 普 及 と 促 進 を 勧 め 日 本 のもつ 先 端 技 術 の 紹 介 並 びに 現 地 電 機 業 界 と 日 本 の 先 端 技 術 保 有 企 業 とのビジネスマッチングを 新 たに 推 進 する 1 先 端 技 術 の 事 例 : 高 効 率 配 電 変 圧 器 2 対 象 国 地 域 :サウジアラビア タイ トルコ 等 3 普 及 ステップ: 事 前 市 場 調 査 (H26 年 度 ) 現 地 候 補 企 業 の 選 択 と 日 本 企 業 の 海 外 支 援 形 態 FS(H27 年 度 ) 現 地 での 試 作 及 び 量 産 開 始 (H28 年 度 ) (5) 台 湾 電 気 炉 メーカーでのスラグ 処 理 技 術 移 転 ( 北 九 州 市 ) 台 湾 の 電 炉 メーカーではスラグ 処 理 が 未 実 施 な 製 鉄 所 が 多 い 台 湾 電 炉 製 鉄 所 でのスラグ 処 理 の 実 態 調 査 を H25 年 度 中 に 実 施 する(3 月 20 日 頃 ) 7
この 事 前 調 査 は 台 湾 資 源 再 生 協 会 を 通 じて 台 湾 の 電 炉 メーカー 訪 問 を 企 画 してい る その 結 果 を 反 映 して H26 年 度 にスラグ 処 理 技 術 の 移 転 に 発 展 させる 北 九 州 市 役 所 国 際 ビジネス 振 興 課 の 支 援 で 市 内 企 業 1 社 を 対 象 に 考 えている (6) タイ 製 鉄 所 への 鉄 鋼 技 術 移 転 支 援 (JETRO 北 九 州 市 ) H25 年 度 タイの 製 鉄 所 を 対 象 に 製 鉄 技 術 移 転 の 可 能 性 を 調 査 した その 結 果 技 術 移 転 の 可 能 性 のある 技 術 が 判 明 したので H26 年 度 に 対 象 企 業 に よる 現 地 での PR 活 動 (プレゼンテーション)を 行 う タイ 側 の 対 象 企 業 は 電 気 炉 を 有 する 最 大 手 の GJ スチール 系 列 (G スチール GJ スチール)に 絞 る また タイの 鉄 鋼 協 会 (ISIT)にも 協 力 を 依 頼 する (7) トルコ 鉄 鋼 業 への 技 術 移 転 の 可 能 性 調 査 (RIT 事 業 )(JETRO, 北 九 州 市 ) トルコは 資 源 国 の 中 東 と 消 費 国 欧 州 を 結 ぶ 地 域 であり 地 勢 的 に 重 要 な 結 節 点 にな っている トルコには 高 炉 一 貫 製 鉄 所 と 世 界 最 大 規 模 の 電 気 炉 製 鉄 所 などがある こ れらトルコの 製 鉄 所 への 技 術 移 転 の 可 能 性 調 査 を 実 施 し これに 基 づくビジネスマッ チングを 推 進 する 事 前 調 査 は KITA から 2 名 派 遣 し JETRO 北 九 州 市 とミッションを 組 んで 対 応 する (8) ロシア CIS への 技 術 移 転 支 援 (ROTOBO) ロシア ウラル 地 方 の 製 鉄 所 (メチェル)への 技 術 移 転 を 支 援 する メチェル 製 鉄 所 の 子 会 社 であるメチェル マテリアル 社 ( 設 備 メンテナンス 担 当 )をカウンターパートとし 幾 つかの 北 九 州 市 内 企 業 の 技 術 移 転 を 目 指 す (9) べトナム ハイフォン 市 製 造 業 の 工 場 管 理 能 力 向 上 (JICA 草 の 根 第 二 期 ) H25 年 下 期 JICA 草 の 根 事 業 第 二 期 が 採 択 された(H25~27 年 度 ) 今 回 プロジ ェクトの 活 動 内 容 は 次 の 通 り 1 経 営 管 理 に 関 する 人 材 育 成 ( 北 九 州 での 研 修 ) ハイフォン 工 業 職 業 短 期 大 学 の 教 員 ハイフォン 市 企 業 経 営 者 及 びハイフォ ン 市 産 業 貿 易 部 職 員 を 北 九 州 に 招 聘 し 経 営 管 理 を 講 義 できる 教 員 の 養 成 市 職 員 およびリーダー 企 業 キーマンの 育 成 を 行 う 2 工 場 診 断 および 長 期 指 導 ハイフォン 市 の 中 小 企 業 の 工 場 診 断 と 専 門 家 による 問 題 解 決 までの 長 期 指 導 を 行 う 8
3 企 業 間 交 流 による 技 術 移 転 ハイフォン 市 に 北 九 州 企 業 の 製 品 技 術 を 展 示 する 場 を 設 置 し 両 市 の 商 談 技 術 交 流 を 支 援 する (10) ベトナム 南 部 における 機 械 金 属 分 野 でのビジネス 交 流 支 援 ( 北 九 州 市 ) H23~25 年 度 はジェトロの RIT 支 援 事 業 を 活 用 して ベトナム 北 部 (ハノイ 市 ハイフォン 市 など) 企 業 と 北 九 州 企 業 とのビジネス 交 流 の 支 援 を 行 い 多 くの 成 果 を 上 げた H26 年 度 は 北 九 州 市 の 協 力 のもと ベトナム 南 部 (ホーチミン 市 ほか) 企 業 との ビジネス 交 流 を 支 援 して 行 く (11) アジア 低 炭 素 化 センター 支 援 業 務 ( 北 九 州 市 委 託 ) アジア 低 炭 素 化 センターでは アジア 地 域 の 低 炭 素 化 を 通 じて 地 域 経 済 の 活 性 化 に 取 り 組 んでいる 技 術 協 力 部 は その 一 員 として 人 材 育 成 機 能 を 担 うとともに 環 境 技 術 等 のアジア 地 域 等 への 積 極 的 な 移 転 を 支 援 していく (12) 計 画 中 の 研 修 中 国 昆 明 市 水 環 境 整 備 事 業 受 入 れ 研 修 ( 昆 明 市 ) 韓 国 環 境 省 エネ 経 営 者 セミナー( 日 韓 / 韓 日 産 業 技 術 協 力 財 団 ( 前 掲 )) ベトナム ハイフォン 市 経 営 者 研 修 (JICA 草 の 根 ( 前 掲 )) CLAIR 関 連 研 修 ( 貿 易 交 流 環 境 消 防 等 ) 受 入 れ 研 修 9
平 成 26 年 度 技 術 協 力 部 受 託 研 修 計 画 番 号 研 修 コ ー ス 名 受 託 先 機 関 等 実 施 回 数 定 員 コースリーダー 平 成 26 年 平 成 27 年 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 日 韓 / 韓 日 産 業 1 環 境 省 エネ 経 営 者 セミナー 4 技 術 協 力 財 団 15 金 子 敏 保 10 月 5 日 間 日 程 未 定 2 ハイフォン 市 経 営 管 理 研 修 JICA 4 8 プロジェクトマネジャー 麻 原 伴 治 7/28-8/8 3 週 間 3 自 治 体 職 員 協 力 交 流 事 業 研 修 (CLAIR) 北 九 州 市 16 4 金 子 滋 夫 6 月 -12 月 6ヶ 月 4 中 国 昆 明 市 水 環 境 整 備 事 業 昆 明 市 10 13 鶴 田 三 郎 6 月 15 日 間 日 程 未 定 10
4. 国 際 親 善 事 業 計 画 JICA から 受 託 した 国 際 研 修 に 参 加 するために 来 日 している 研 修 員 を 対 象 に 実 施 している 国 際 親 善 事 業 は 技 術 知 識 だけでなく 日 本 の 伝 統 や 文 化 を 理 解 してもらう 上 で 大 きな 役 割 を 担 っている 平 成 26 年 度 は 前 年 度 同 様 経 費 を 極 力 おさえたイベントを 中 心 とし 研 修 員 達 に 北 九 州 市 のことをより 良 く 知 ってもらう 機 会 を 与 えると 共 に 市 民 と 研 修 員 との 交 流 が 図 れるような 事 業 に 積 極 的 に 取 り 組 んで 行 きたい (1) 親 善 交 流 プログラム 1) ホームビジット 2) 北 九 州 町 歩 き 3) 西 日 本 工 業 倶 楽 部 の 夕 べ 4) サッカー 観 戦 5) その 他 (2) 生 活 情 報 誌 Let s Enjoy Kitakyushu! の 改 訂 配 付 (3) 記 念 写 真 CD メッセージフォトの 作 成 贈 呈 ( 閉 講 式 ) (4) グリーティングメール( 電 子 メール)の 送 信 情 報 データシステムを 利 用 して グリーティングメールを 始 め 様 々な 情 報 発 信 を 行 い 帰 国 研 修 員 との 交 流 を 深 めたい 5. 広 報 活 動 KITA ニュース 発 行 とホームページの 更 新 充 実 (1) KITA ニュース 発 行 頻 度 4 回 / 年 ( 日 本 語 版 :1 月 7 月 英 語 版 :4 月 10 月 )とする (2) ホームページ(HP) ホームページをリニューアルし アクセスしやすい 形 式 にすることで 記 事 更 新 の 回 数 を 増 やし KITA 関 係 者 や 市 民 にタイムリーに KITA の 紹 介 や 活 動 報 告 を 行 う 11