の 等 及 び 等 の の 基 準 の A 検 査 項 目 及 び 基 準 値 の 設 定 根 拠 等 の 解 説 検 査 項 目 基 準 (1) 大 掃 除 の 実 施 大 掃 除 は 定 期 に 行 われていること (2) 雨 水 の 排 水 溝 等 屋 上 等 の 雨 水 排 水 溝 に 泥 や 砂 等 が 堆 積 していないこと また 雨 水 配 水 管 の 末 端 は 砂 や 泥 等 により 管 径 が 縮 小 していないこと (3) 排 水 の 施 設 設 備 汚 水 槽 雑 排 水 槽 等 の 施 設 設 備 は 故 障 等 がなく 適 切 に 機 能 してい ること 清 潔 とは 感 覚 的 にきれいと 感 じることができる 状 態 であることのほかに 微 生 物 や 化 学 物 質 による 汚 染 が 見 られず ごみ 等 その 場 に 不 用 のものがない 状 態 を 指 す の 清 掃 については 児 童 生 徒 等 により 毎 日 行 われるものであるが 定 期 的 に 大 掃 除 を 行 い 日 常 できない 部 分 まで 清 掃 を 行 う なお 大 掃 除 の 実 施 時 期 及 び 回 数 については 学 校 の 実 情 を 考 慮 した 上 決 定 する 必 要 がある < 参 考 > 建 築 物 衛 生 法 施 行 規 則 では 掃 除 は 日 常 行 うもののほか 大 掃 除 を 6 月 以 内 ごとに 1 回 定 期 に 統 一 的 に 行 うものとするとされている の 等 雨 水 がたまることにより 悪 臭 や 衛 生 害 虫 等 の 発 生 原 因 となることから 排 水 の 状 況 を 点 検 し 衛 生 的 に 管 理 する 必 要 がある の 設 設 排 水 は 下 水 道 が 普 及 した 地 域 では 下 水 処 理 場 で 浄 化 後 河 川 や 海 等 の 公 共 水 域 に 放 流 される が 下 水 道 が 普 及 していない 地 域 では 合 併 処 理 浄 化 槽 を 経 て 公 共 用 水 域 等 に 放 流 することと なる 排 水 の 管 理 を 行 うに 当 たり 下 水 道 や 公 共 水 域 への 負 荷 を 減 らす 観 点 も 重 要 である 85
< 参 考 > 下 水 道 法 の 規 定 ( 用 語 の 定 義 ) 第 2 条 この 法 律 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は それぞれ 当 該 各 号 に 定 めるところ による (1) 下 水 生 活 若 しくは 事 業 ( 耕 作 の 事 業 を 除 く )に 起 因 し 若 しくは 付 随 する 廃 水 ( 以 下 汚 水 という ) 又 は 雨 水 をいう 浄 化 槽 法 の 規 定 ( 定 義 ) 第 2 条 この 法 律 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は それぞれ 当 該 各 号 に 定 めるとこ ろによる (1) 浄 化 槽 便 所 と 連 結 してし 尿 及 びこれと 併 せて 雑 排 水 ( 工 場 廃 水 雨 水 その 他 の 特 殊 な 排 水 を 除 く 以 下 同 じ )を 処 理 し 下 水 道 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 79 号 ) 第 2 条 第 6 号 に 規 定 する 終 末 処 理 場 を 有 する 公 共 下 水 道 ( 以 下 終 末 処 理 下 水 道 という ) 以 外 に 放 流 するための 設 備 又 は 施 設 であつて 同 法 に 規 定 する 公 共 下 水 道 及 び 流 域 下 水 道 並 びに 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 ( 昭 和 45 年 法 律 第 137 号 ) 第 6 条 第 1 項 の 規 定 により 定 められた 計 画 に 従 つて 市 町 村 が 設 置 したし 尿 処 理 施 設 以 外 のものをいう ( 浄 化 槽 によるし 尿 処 理 等 ) 第 3 条 何 人 も 終 末 処 理 下 水 道 又 は 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 第 8 条 に 基 づくし 尿 処 理 施 設 で 処 理 する 場 合 を 除 き 浄 化 槽 で 処 理 した 後 でなければ し 尿 を 公 共 用 水 域 等 に 放 流 してはならない 2 何 人 も 浄 化 槽 で 処 理 した 後 でなければ 浄 化 槽 をし 尿 の 処 理 のために 使 用 する 者 が 排 出 す る 雑 排 水 を 公 共 用 水 域 等 に 放 流 してはならない 平 成 12 年 の 浄 化 槽 法 の 一 部 改 正 により 生 活 環 境 の 保 全 及 び 公 衆 衛 生 の 向 上 の 観 点 から 原 則 として 今 後 設 置 される 浄 化 槽 をすべて 合 併 処 理 浄 化 槽 とし 合 併 処 理 浄 化 槽 で 処 理 した 後 でな ければ 雑 排 水 の 放 流 をしてはならないこととされた し 尿 のみを 処 理 する 単 独 処 理 浄 化 槽 は 新 たな 設 置 が 禁 止 され 既 存 のものも 合 併 処 理 浄 化 槽 への 転 換 が 求 められている B 検 査 方 法 等 の 解 説 検 査 項 目 方 法 (1) 大 掃 除 の 実 施 清 掃 方 法 及 び 結 果 を 記 録 等 により 調 べる (2) 雨 水 の 排 水 溝 等 雨 水 の 排 水 溝 等 からの 排 水 状 況 を 調 べる (3) 排 水 の 施 設 設 備 汚 水 槽 雑 排 水 槽 等 の 施 設 設 備 からの 排 水 状 況 を 調 べる 86
1 検 査 回 数 毎 学 年 3 回 定 期 に 行 うが 大 掃 除 の 実 施 時 期 を 考 慮 した 上 学 校 で 計 画 立 案 し 実 施 する 2 検 査 方 法 記 録 等 により 大 掃 除 の 実 施 状 況 を 確 認 する 1 検 査 回 数 毎 学 年 1 回 定 期 に 行 うが どの 時 期 が 適 切 かは 地 域 の 特 性 を 考 慮 した 上 学 校 で 計 画 立 案 し 実 施 する 2 検 査 場 所 屋 上 等 の 雨 水 排 水 溝 について 検 査 を 行 う 3 検 査 方 法 目 視 により 排 水 状 況 を 確 認 する 1 検 査 回 数 毎 学 年 1 回 定 期 に 行 うが どの 時 期 が 適 切 かは 地 域 の 特 性 を 考 慮 した 上 学 校 で 計 画 立 案 し 実 施 する 2 検 査 場 所 汚 水 槽 雑 排 水 槽 等 の 施 設 について 検 査 を 行 う 3 検 査 方 法 目 視 により 排 水 状 況 を 確 認 する 排 水 槽 の 底 面 等 の 状 況 は 清 掃 等 の 際 でなければ 点 検 できないので 清 掃 の 際 の 専 門 業 者 による 報 告 書 等 で 確 認 する < 参 考 > 浄 化 槽 管 理 者 は 浄 化 槽 法 の 規 定 に 従 って 毎 年 1 回 浄 化 槽 の 保 守 点 検 及 び 浄 化 槽 の 清 掃 を するとともに 指 定 検 査 機 関 の 行 う 水 質 に 関 する 検 査 を 受 けなければならないとされている 87
C 事 後 措 置 実 施 していない 場 合 は 計 画 的 に 行 うようにする 排 水 が 不 適 切 な 場 合 は 速 やかにその 原 因 を 究 明 し 適 切 な 措 置 を 講 ずるようにする 施 設 設 備 の 故 障 や 破 損 等 は 速 やかに 修 繕 をする 等 の 適 切 な 措 置 を 講 ずるようにする 88
ネズミ 衛 生 害 虫 等 A 検 査 項 目 及 び 基 準 値 の 設 定 根 拠 等 の 解 説 検 査 項 目 基 準 (4) ネズミ 衛 生 害 虫 等 校 舎 校 地 内 にネズミ 衛 生 害 虫 等 の 生 息 が 認 められないこと (4) ネズミ 衛 生 害 虫 等 衛 生 状 態 の 改 善 生 活 様 式 の 変 化 等 や 地 域 性 の 違 いにより ネズミや 衛 生 害 虫 等 も その 種 族 生 息 状 態 が 変 わってきている ネズミ ゴキブリ 蚊 ハエ 等 は 昔 から 感 染 症 を 媒 介 す ることが 知 られており 今 でも 全 国 的 に 生 息 していることから これらの 発 生 には 特 に 注 意 を する 必 要 がある B 検 査 方 法 等 の 解 説 検 査 項 目 方 法 (4) ネズミ 衛 生 害 虫 等 ネズミ 衛 生 害 虫 等 の 生 態 に 応 じて その 生 息 活 動 の 有 無 及 びその 程 度 等 を 調 べる 4 ネズミ 衛 生 害 虫 等 1 検 査 回 数 毎 学 年 1 回 定 期 に 行 うが どの 時 期 が 適 切 かは 地 域 の 特 性 を 考 慮 した 上 学 校 で 計 画 立 案 し 実 施 する 季 節 や 環 境 条 件 次 第 で 急 速 に 繁 殖 するものが 多 いことから 対 象 生 物 の 生 活 史 習 性 をよ く 知 った 上 で 検 査 時 期 検 査 事 項 を 決 めて 行 う 必 要 がある < 参 考 > 建 築 物 衛 生 法 施 行 規 則 では ねずみ 等 の 発 生 場 所 生 息 場 所 及 び 侵 入 経 路 並 びにねずみ 等 によ る 被 害 の 状 況 について 6 月 以 内 ごとに 1 回 定 期 に 統 一 的 に 調 査 を 実 施 し 当 該 調 査 の 結 果 に 基 づき ねずみ 等 の 発 生 を 防 止 するため 必 要 な 措 置 を 講 ずることとされている 2 検 査 場 所 及 び 検 査 方 法 ネズミ 衛 生 害 虫 等 の 生 態 に 応 じてその 発 生 の 有 無 を 調 べる ア ネズミ ふん ネズミの 穴 糞 毛 等 の 有 無 ちゅうかい ふん 給 食 施 設 倉 庫 厨 芥 置 場 等 にネズミの 出 入 りする 穴 糞 毛 等 が 認 められるかどうか を 調 べる 89
ネズミの 足 跡 の 有 無 こん ネズミの 通 路 は 一 定 しているので 壁 面 等 に 痕 跡 が 認 められるかどうかを 調 べる 食 害 の 有 無 食 料 を 保 管 し 又 は 取 り 扱 う 場 所 で 食 品 等 の 食 害 が 認 められるかどうかを 調 べる イ 衛 生 害 虫 等 (ア) ゴキブリ ちゅうかい 給 食 施 設 倉 庫 厨 芥 置 場 及 び 教 室 等 の 戸 棚 及 び 引 き 出 し 等 の 中 に ゴキブリの 成 虫 ふん しょう 幼 虫 糞 抜 け 殻 卵 鞘 等 が 見 られるかどうかを 調 べる 夜 間 に 電 灯 をつけ 活 動 しているゴキブリの 有 無 を 調 べる (イ) 蚊 成 虫 の 吸 血 活 動 の 有 無 及 びその 程 度 を 昼 間 及 び 夜 間 において 調 べる 昼 間 及 び 夜 間 に 部 屋 の 壁 に 成 虫 が 係 留 しているかどうかを 調 べる 防 火 用 水 槽 池 水 たまり 下 水 道 雑 排 水 槽 等 で 幼 虫 の 発 生 の 有 無 及 びその 程 度 に ついて 調 べる (ウ) ハエ ちゅうかい 幼 虫 の 発 生 については 厨 芥 置 場 飼 育 動 物 施 設 等 を 特 に 注 意 して 調 べる 成 虫 の 活 動 については 教 室 及 び 給 食 施 設 等 で 肉 眼 で 調 べる ふん 教 室 及 び 給 食 施 設 等 の 天 井 及 び 電 灯 の 笠 等 に ハエの 糞 の 跡 が 見 られるかどうかを 調 べ る 夜 間 に 教 室 及 び 給 食 施 設 等 の 天 井 に ハエが 係 留 しているかどうかを 調 べる (エ) 樹 木 等 の 病 害 虫 (ドクガ イラガ アメリカシロヒトリ 等 ) 樹 木 等 に 病 害 虫 の 幼 虫 等 が 認 められるかどうかを 調 べる C 事 後 措 置 衛 生 害 虫 等 ネズミ 衛 生 害 虫 等 の 生 息 が 認 められた 場 合 は 児 童 生 徒 等 の 健 康 及 び 周 辺 環 境 に 影 響 が ない 方 法 で 駆 除 を 行 うようにする 駆 除 に 際 しては 対 象 となるネズミ 衛 生 害 虫 等 の 生 活 史 習 性 等 をよく 見 極 め 安 易 に 薬 剤 による 駆 除 を 行 わない 薬 剤 による 駆 除 を 実 施 せざるを 得 ない 場 合 であっては 児 童 生 徒 等 の 健 康 及 び 周 辺 環 境 に 影 響 がないように 薬 剤 の 残 留 性 等 の 性 質 や 毒 性 等 特 徴 をあらかじめ 確 認 した 上 で 休 日 や 夏 休 み 等 の 長 期 休 暇 に 駆 除 を 行 う 等 の 配 慮 が 必 要 である 発 生 源 の 特 定 及 び 対 策 が 困 難 な 場 合 は 建 築 物 ねずみ 昆 虫 等 防 除 業 ( 建 築 物 衛 生 法 によ る 都 道 府 県 知 事 登 録 業 )に 委 託 する 方 法 がある ただし 委 託 した 場 合 でも 駆 除 方 法 につい 90
て 十 分 な 説 明 を 受 け 理 解 しておく 必 要 がある 植 栽 管 理 に 当 たり 農 薬 を 使 用 する 場 合 は 農 薬 を 使 用 する 者 が 遵 守 すべき 基 準 を 定 める 省 令 ( 平 成 15 年 農 林 水 産 省 環 境 省 令 第 5 号 ) 及 び 住 宅 地 等 における 農 薬 使 用 について ( 平 成 19 年 1 月 31 日 付 け 18 消 安 第 11607 号 環 水 大 土 発 第 070131001 号 農 林 水 産 省 消 費 安 全 局 長 環 境 省 水 大 気 環 境 局 長 通 知 ) を 遵 守 するとともに 病 害 虫 や 雑 草 の 密 度 を 低 いレベルに 維 持 する 総 合 的 病 害 虫 雑 草 管 理 を 行 い 農 薬 の 使 用 の 回 数 及 び 量 の 削 減 に 努 める 必 要 がある 校 庭 の 芝 生 化 に 当 たっては 植 栽 後 の 病 害 虫 雑 草 対 策 の 実 効 性 を 十 分 検 討 した 上 で 進 め ていく 必 要 がある 芝 生 の 維 持 管 理 に 当 たっては 上 記 農 薬 を 使 用 する 者 が 遵 守 すべき 基 準 を 定 める 省 令 及 び 住 宅 地 等 における 農 薬 使 用 について の 内 容 を 踏 まえる 必 要 がある 農 薬 の 使 用 に 際 しては 使 用 目 的 使 用 薬 剤 名 使 用 量 等 を 記 録 し 保 管 に 努 めること 91
等 の の A 検 査 項 目 及 び 基 準 値 の 設 定 根 拠 等 の 解 説 検 査 項 目 基 準 (5) 机 いすの 高 さ 机 面 の 高 さは 座 高 /3+ 下 腿 長 いすの 高 さは 下 腿 長 であるもの が 望 ましい (6) 黒 板 面 の 色 彩 (ア) 無 彩 色 の 黒 板 面 の 色 彩 は 明 度 が 3 を 超 えないこと (イ) 有 彩 色 の 黒 板 面 の 色 彩 は 明 度 及 び 彩 度 が 4 を 超 えないこと の 学 校 で 使 われている 机 いすには JIS 学 校 用 家 具 - 教 室 用 机 いす(JIS S1021)の 規 格 が あるが 2 人 用 のもの 1 人 用 のもの 机 といすが 結 合 している 固 定 式 のもの 机 といすが 分 離 しているもの 高 さが 変 えられる 可 変 式 のもの 等 その 種 類 や 構 造 は 多 種 多 様 である しかし 一 人 一 人 の 児 童 生 徒 等 に 適 合 した 机 いすを 整 備 するためには 机 といすは 分 離 できるものが 望 ましい 机 の 下 の 空 間 に 対 する 配 慮 も 必 要 である 児 童 生 徒 等 が 机 の 側 面 に 足 を 出 している 場 合 があ るが 机 いすの 高 さの 不 適 合 ばかりでなく 机 の 構 造 的 な 原 因 によることもあるので 留 意 す る 必 要 がある また いすは 長 時 間 使 用 するので 疲 労 をできるだけ 少 なくするために 座 面 の 面 積 は 大 きいほうがよい なお 机 いすの 材 料 材 質 は MSDS( 化 学 物 質 等 安 全 データシート) 等 により 確 認 し 化 学 物 質 の 発 生 のない 又 は 発 生 の 少 ないものを 選 定 する 92
< 参 考 > 理 想 的 な 学 習 姿 勢 児 童 生 徒 等 が 机 いすを 使 って 学 習 を 続 ける 場 合 に どのような 姿 勢 が 最 も 疲 労 が 少 なく しかも 生 理 的 に 自 然 な 姿 勢 であるかを 次 に 示 す この 姿 勢 が 保 持 できるような 机 いすを 配 当 する 必 要 がある 1 いすに 深 く 座 る 2 膝 関 節 を 直 角 に 曲 げる 3 下 肢 をまっすぐに 伸 ばす 4 足 の 裏 が 床 につく 5 背 筋 を 伸 ばす 6 肩 の 力 を 抜 く 7 下 顎 部 を 軽 くひく 8 上 肢 を 自 然 に 体 側 につけた 状 態 で 前 腕 を 直 角 に 図 Ⅱ-3-1 理 想 的 な 学 習 姿 勢 ( 養 護 教 諭 実 務 全 集 2 小 学 館 プロ 曲 げる ダクション 1995 年 12 月 ) 上 肢 をごくわずか 前 に 出 したとき 上 腕 の 下 部 が 机 面 の 高 さとほぼ 同 じになる の 黒 板 面 に 板 書 された 文 字 が 見 えるのは 板 面 の 色 彩 と 文 字 の 色 彩 が 異 なるからである 両 者 の 色 彩 の 差 が 小 さいほど 文 字 は 鮮 明 さを 欠 き それを 見 ようとすると 目 の 疲 労 が 増 加 する 黒 板 面 の 色 彩 は 文 字 が 鮮 明 にしかも 容 易 に 見 えるものであることが 望 ましい しかし そのような 色 彩 を 黒 板 にあらかじめ 施 しても 使 用 に 伴 って 色 彩 が 変 化 していくので 黒 板 の 色 彩 の 状 態 を 検 査 する 必 要 がある また 白 板 については チョークではなくホワイトボードマーカーで 書 くために チョークの 粉 が 飛 び 散 らず 清 潔 であるということから 使 用 が 増 えてきている 白 板 も 黒 板 と 同 様 に 見 えや すく 書 きやすく 消 しやすいように 管 理 を 行 う 必 要 がある B 検 査 方 法 等 の 解 説 検 査 項 目 方 法 (5) 机 いすの 高 さ 机 いすの 適 合 状 況 を 調 べる (6) 黒 板 面 の 色 彩 明 度 彩 度 の 検 査 は 黒 板 検 査 用 色 票 を 用 いて 行 う の 1 検 査 回 数 毎 学 年 1 回 定 期 に 行 う 児 童 生 徒 は 非 常 に 成 長 が 早 く 1 年 に 1 回 の 定 期 検 査 では 十 分 に 適 合 が 図 られないと 判 断 される 場 合 は 回 数 を 増 やす 必 要 がある 93
2 検 査 方 法 普 通 教 室 の 机 いすの 適 合 状 況 について 調 べる 図 Ⅱ-3-2のとおり 机 面 の 高 さは 座 高 /3+ 下 腿 長 いすの 高 さは 下 腿 長 であるものが 望 ましいとされている 下 腿 長 とは 座 高 計 測 するときの 大 腿 部 下 面 から 足 底 までの 垂 直 距 離 である 図 Ⅱ-3-2 机 イスの 高 さ の 1 検 査 回 数 毎 学 年 1 回 定 期 に 行 う 2 検 査 方 法 時 刻 条 件 は 照 度 検 査 と 同 様 にする 明 度 彩 度 の 検 査 は 第 2 図 に 示 す 9 か 所 で 黒 板 検 査 用 色 票 を 用 いて 検 査 をする 94
< 参 考 > 1 照 度 の 定 期 検 査 の 年 2 回 のうちの 1 回 と 同 時 に 検 査 を 行 うと 効 果 的 である 2 黒 板 の 明 度 及 び 彩 度 を 測 定 するために 用 いられる 黒 板 検 査 用 色 票 ケースには 色 相 判 定 用 の 細 長 い 色 票 が 2 枚 明 度 彩 度 判 定 用 の 色 票 が 10 枚 収 められている 各 々の 色 票 は 上 段 に 標 準 の 色 紙 下 段 に 同 じ 大 きさに 切 り 抜 いた 窓 になっている 無 彩 色 の 場 合 の 測 定 は 比 較 的 容 易 である 無 彩 色 の 判 定 票 を 黒 板 に 当 て 図 Ⅱ-3-3のよう に 黒 板 面 と 色 票 が 視 線 と 直 角 になるようにして 下 の 窓 の 色 と 上 の 色 紙 の 色 を 比 較 する もし 黒 板 の 色 がN3 よりも 白 く 感 じるならば 明 度 3 を 超 えていることになり 図 Ⅱ-3-4のよう に 不 合 格 となる 有 彩 色 の 場 合 は まず 色 相 判 定 票 により 黒 板 の 色 相 を 定 める 次 にその 色 相 に 相 当 する 明 度 彩 度 判 定 票 を 用 いて 無 彩 色 の 場 合 と 同 様 に 比 色 する 5/2 とあるのは 明 度 5 彩 度 2 を 示 す 記 号 で 図 Ⅱ-3-5に 示 されるように 4/4 と 示 してある 標 準 よりも 数 の 少 ない 記 号 で 示 される 色 調 でなければならない 図 Ⅱ-3-3 黒 板 検 査 用 色 票 の 見 方 図 Ⅱ-3-4 無 彩 色 判 定 票 による 合 否 図 Ⅱ-3-5 有 彩 色 の 明 度 彩 度 判 定 票 による 合 否 95
C 事 後 措 置 机 いすの 高 さが 児 童 生 徒 等 の 身 体 に 適 合 していない 場 合 は 速 やかに 適 合 させなけれ ばならない 特 別 教 室 は 異 なる 学 年 学 級 が 使 用 することから 年 齢 等 にあわせて 高 さを 調 節 する 必 要 がある 判 定 基 準 を 超 える 場 合 は 板 面 を 塗 り 替 えるか 又 は 取 り 替 える 等 の 適 切 な 措 置 を 講 ずる ようにする 黒 板 面 の 塗 り 替 えは 部 分 的 に 行 うとむらができるので 板 面 全 体 にわたって 塗 り 替 える ことが 望 ましい 黒 板 面 を 傷 つけないために 日 ごろから 次 のようなことに 注 意 する 必 要 がある チョークは 硬 い 粒 子 や 異 物 を 含 んだものを 使 用 しない 黒 板 ふきは 吸 収 の 悪 い 繊 維 のかたいものを 使 用 しない ふ 黒 板 面 を 著 しく 傷 つけるため 黒 板 面 を 濡 れた 布 等 で 水 拭 きはしない 96