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目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし


損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

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10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

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【労働保険事務組合事務処理規約】

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

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定款

 

H28記入説明書(納付金・調整金)8

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第一部【証券情報】

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<重要な会計方針及び注記>

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

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地 方 税 法 第 72 条 の4 第 3 項 の 規 定 により 一 定 の 農 事 組 合 法 人 が 行 う 農 業 に 対 しては 事 業 税 が 非 課 税 とされています 埼 玉 県 では その 具 体 的 な 取 扱 いについて 以 下 のとおり 定 めましたので 事 業 税 の 申

弁護士報酬規定(抜粋)

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c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

貸 借 対 照 表 内 訳 表 212 年 3 月 31 日 現 在 公 益 財 団 法 人 神 奈 川 県 公 園 協 会 科 目 公 益 目 的 事 業 会 計 収 益 事 業 等 会 計 法 人 会 計 内 部 取 引 消 去 合 計 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流 動 資 産 現 金 預 金

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Microsoft Word - H20中小会計指針新旧対照表 doc

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

Taro-事務処理要綱250820

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

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Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

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所令要綱

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~


(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口


土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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財団法人山梨社会保険協会寄付行為


3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

定款  変更

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

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(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

敷 金 保 証 金 投 資 有 価 証 券 子 会 社 株 式 関 連 会 社 株 式 ( 負 債 の 部 ) 科 目 大 科 目 中 科 目 流 動 負 債 固 定 負 債 ( 正 味 財 産 の 部 ) 基 金 科 支 払 手 形 未 払 金 前 受 金 預 り 金 短 期 借 入 金 1 年

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

Transcription:

外 形 標 準 課 税 Q&A 埼 玉 県 県 税 事 務 所 平 成 23 年 4 月

埼 玉 県 では 納 税 者 から 寄 せられた 質 問 や 実 地 調 査 から 収 集 した 事 例 を 中 心 に 外 形 標 準 課 税 Q&A を 作 成 しました 外 形 標 準 課 税 に 係 る 申 告 業 務 にお 役 立 てくだ さい < 目 次 > 付 加 価 値 額 総 論 番 号 質 問 頁 数 1 付 加 価 値 額 とは 具 体 的 には 何 を 示 すのですか 8 2 付 加 価 値 額 に 計 上 する 額 とは 当 該 事 業 年 度 に 費 用 として 支 払 っ た 金 額 と 収 益 として 受 け 取 った 金 額 でよいのですか 8 3 報 酬 給 与 額 とは 具 体 的 に 何 を 計 上 すればよいのですか 8 4 純 支 払 利 子 とは 何 ですか 8 5 純 支 払 賃 借 料 とは 何 ですか 8 6 棚 卸 資 産 等 に 含 まれている 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 や 支 払 賃 借 料 は 原 則 どおり 損 金 計 上 した 事 業 年 度 に 計 上 するのですか 9 7 収 益 費 用 の 相 殺 があった 場 合 の 取 扱 いはどうなりますか 9 8 建 設 協 力 金 に 係 る 支 払 賃 借 料 受 取 利 子 の 取 扱 いはどうなります か 9 報 酬 給 与 額 番 号 質 問 頁 数 役 員 や 従 業 員 に 対 する 報 酬 給 与 等 が 報 酬 給 与 額 に 該 当 すると 1 ありますが パート アルバイトや 臨 時 社 員 に 対 する 賃 金 等 は 対 10 象 外 ですか 2 通 勤 手 当 は 所 得 税 において 課 税 される 額 を 報 酬 給 与 額 に 含 め るのですか 10 3 健 康 保 険 料 などのいわゆる 法 定 福 利 費 は 報 酬 給 与 額 に 含 めま すか 10 死 亡 した 従 業 員 等 に 係 る 給 与 や 退 職 金 は 所 得 税 では 課 税 され 4 ませんが 外 形 標 準 課 税 においても 報 酬 給 与 額 に 該 当 しないと 10 いうことですか 1

5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 従 業 員 への 食 事 の 提 供 記 念 品 の 贈 呈 やレクリエーションの 費 用 などの 経 済 的 利 益 は すべて 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか 11 弁 護 士 や 税 理 士 等 法 人 の 顧 問 をしている 人 の 報 酬 は 報 酬 給 与 額 に 計 上 するのですか 11 法 人 がアパートを 借 り 上 げ そのアパートを 社 宅 として 社 員 に 賃 貸 している 場 合 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか 11 退 職 金 は 退 職 給 付 引 当 金 として 繰 り 入 れた 事 業 年 度 にその 額 を 報 酬 給 与 額 に 計 上 するのですか 11 退 職 給 付 引 当 金 から 支 払 った 従 業 員 の 退 職 金 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 しますか 11 退 職 給 与 引 当 金 制 度 の 廃 止 に 伴 って 取 り 崩 している 額 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 しますか 11 役 員 又 は 使 用 人 のために 支 出 する 掛 金 等 とは 具 体 的 に 何 が 該 当 しますか 12 厚 生 年 金 基 金 を 支 払 っています 報 酬 給 与 額 に 該 当 するのは 全 額 ですか 12 確 定 拠 出 型 年 金 を 支 払 っています どの 額 を 報 酬 給 与 額 に 計 上 すればいいのですか 12 厚 生 年 金 から 企 業 型 確 定 拠 出 年 金 へ 移 行 しようと 考 えています それに 伴 って 今 までの 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 は 報 酬 給 与 額 13 に 該 当 しますか 中 小 企 業 退 職 金 共 済 制 度 等 に 係 る 掛 金 に 含 まれる 国 や 自 治 体 か ら 補 助 金 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか 13 16 養 老 保 険 などの 保 険 料 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか 15 17 出 向 先 法 人 が 出 向 元 法 人 に 対 して 出 向 者 の 給 与 を 負 担 するた めに 給 与 負 担 金 を 支 払 った 場 合 当 該 給 与 負 担 金 は 出 向 先 法 16 人 の 報 酬 給 与 額 になりますか 18 出 向 先 法 人 が 出 向 元 法 人 に 対 して 退 職 給 与 負 担 金 を 支 払 った 場 合 当 該 退 職 給 与 負 担 金 は 出 向 先 法 人 の 報 酬 給 与 額 になりま 17 すか 19 転 籍 をした 従 業 員 に 対 しては 出 向 と 同 様 の 扱 いでよいのです か 18 20 他 社 から 派 遣 を 受 けています その 契 約 料 の 75%は 報 酬 給 与 額 に 算 入 するのですか 18 2

21 22 労 働 派 遣 者 に 関 する 報 酬 給 与 額 は どのように 計 算 すればよいの ですか 派 遣 契 約 料 に 消 費 税 が 含 まれている 場 合 には 消 費 税 も 含 めて 報 酬 給 与 額 の 計 算 をするのですか 23 シルバー 人 材 センターから 労 働 者 の 派 遣 を 受 けています その 契 約 料 の 75%は 報 酬 給 与 額 に 算 入 するのですか 24 25 26 27 28 29 派 遣 契 約 料 に 交 通 費 が 含 まれている 場 合 には 交 通 費 も 含 めて 報 酬 給 与 額 を 算 出 するのですか 派 遣 労 働 者 が 派 遣 先 の 業 務 とともに 派 遣 元 法 人 の 業 務 にも 従 事 している 場 合 は 報 酬 給 与 額 はどのように 計 上 すればよいので すか 社 員 を JV に 出 向 させており JV では 給 与 協 定 を 定 めています こ の 場 合 報 酬 給 与 額 はどのように 計 算 すればよいのですか 引 き 渡 しを 完 了 しない 工 事 に 要 した 費 用 を 未 成 工 事 支 出 金 として 計 上 しています その 中 に 含 まれる 給 与 は どの 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 に 計 上 すればよいのですか 毎 年 7 月 に 従 業 員 に 賞 与 を 支 払 っていますが 前 事 業 年 度 の 3 月 末 決 算 で 賞 与 引 当 金 として 計 上 しています どの 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 になりますか なお 賞 与 引 当 金 は 法 人 税 法 上 損 金 不 算 入 のため 別 表 4 で 加 算 し 次 年 度 の 決 算 時 に 賞 与 として 計 上 し 損 金 算 入 しています 請 負 代 金 であっても 注 文 法 人 の 報 酬 給 与 額 となるのは どのよう な 場 合 ですか 18 18 19 19 19 20 21 21 21 純 支 払 利 子 番 号 質 問 頁 数 1 金 融 機 関 に 支 払 う 保 証 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか 22 2 シンジケートローンの 手 数 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか 22 3 金 利 スワップ 料 の 取 り 扱 いはどうなりますか 22 4 利 子 税 期 限 延 長 の 延 滞 金 は 支 払 利 子 に 含 めますか 22 5 還 付 加 算 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか 22 6 国 等 から 受 け 取 る 利 子 補 給 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか 22 7 金 融 機 関 で 割 り 引 いた 手 形 の 割 引 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか 23 3

8 売 上 割 引 料 又 は 仕 入 割 引 料 の 取 り 扱 いはどうなりますか 23 9 繰 上 返 済 の 手 数 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか 23 10 損 害 賠 償 請 求 の 金 利 は 支 払 利 子 に 含 めますか 23 11 固 定 資 産 税 の 前 納 報 償 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか 23 12 リース 取 引 に 伴 う 支 払 利 子 の 取 り 扱 いはどうなりますか 23 13 銀 行 から 受 け 取 る 預 金 利 息 は 源 泉 所 得 税 や 利 子 割 を 含 めた 金 額 を 受 取 利 子 とするのですか 24 14 従 業 員 への 貸 付 金 に 伴 う 受 取 利 子 も 受 取 利 子 に 該 当 するので 24 すか 15 売 掛 金 などの 金 銭 債 権 の 支 払 が 期 日 を 過 ぎた 場 合 に 遅 延 期 間 に 応 じて 一 定 の 率 に 基 づいて 算 定 する 遅 延 損 害 金 は 支 払 利 子 24 及 び 受 取 利 子 に 含 めますか 16 売 掛 債 権 をファクタリング 会 社 に 譲 渡 したときのファクタリング 費 用 は 支 払 利 子 に 含 めるのですか 24 純 支 払 賃 借 料 番 号 質 問 頁 数 1 社 宅 の 家 賃 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか 25 2 電 柱 アンテナの 設 置 により 受 ける 収 入 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれま すか 25 3 荷 物 の 保 管 料 を 支 払 っていますが 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 25 4 共 益 費 や 水 道 光 熱 費 等 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 25 5 事 務 所 ビル 等 の 解 約 に 伴 う 補 償 金 原 状 回 復 費 用 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 25 6 道 路 占 用 料 公 有 水 面 占 用 料 及 び 道 路 空 中 占 用 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 25 7 建 物 の 賃 料 を 一 括 払 いしたが 経 理 上 長 期 前 払 賃 料 として 月 末 に 分 割 した 賃 借 料 を 計 上 している 場 合 支 払 賃 借 料 に 含 まれます 25 か 8 定 期 借 地 権 の 支 払 地 代 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 26 9 有 料 駐 車 場 について 月 極 で 継 続 して 契 約 している 場 合 と 時 間 単 位 で 料 金 を 支 払 っている 場 合 がありますが 両 方 とも 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか 26 4

10 11 12 看 板 の 掲 出 料 について 1 土 地 の 一 画 に 看 板 を 設 置 する 場 合 や 2 隣 家 の 塀 に 看 板 を 設 置 する 場 合 3 建 物 の 壁 面 使 用 料 を 支 払 っている 場 合 がありますが 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 不 動 産 業 や 倉 庫 業 などにおいて 土 地 や 家 屋 の 賃 借 料 を 営 業 収 入 として 管 理 している 場 合 これらの 営 業 収 入 についても 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか 住 宅 メーカーが 住 宅 展 示 業 に 自 社 のモデル 住 宅 を 展 示 する 際 に 主 催 者 に 対 して 支 払 う 出 展 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 13 ウィークリーマンションやホテルを 賃 借 した 場 合 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 14 土 地 や 建 物 の 貸 借 等 の 際 に 必 要 な 権 利 金 更 新 料 名 義 書 換 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 15 リース 会 社 から 自 動 車 や 機 械 設 備 を 賃 貸 借 している 場 合 には 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか 16 17 18 19 家 屋 や 構 築 物 に 該 当 しないコンテナボックス 等 を 収 納 庫 としている 場 合 には その 保 管 料 は 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 に 含 まれま すか A 法 人 が B 法 人 のショッピングセンター 等 に 消 化 仕 入 契 約 ( 実 際 に 販 売 された 商 品 のみ 仕 入 れたこととする 契 約 で 自 己 の 商 品 を 販 売 する 法 人 に 対 し 売 り 上 げの 一 定 割 合 を 控 除 した 残 額 が 支 払 われるもの)を 結 んで 入 店 している 場 合 で A 法 人 は 売 り 上 げか ら 売 り 場 使 用 料 に 相 当 する 一 定 費 用 を 控 除 しないで 経 理 している (B 法 人 から 受 け 取 った 売 上 とB 法 人 に 支 払 った 一 定 費 用 とを 相 殺 せずにそれぞれ 益 金 及 び 損 金 に 計 上 している 場 合 )が B 法 人 は 売 上 から 当 該 一 定 費 用 を 控 除 して 経 理 しているという 場 合 当 該 一 定 費 用 はA 法 人 の 支 払 賃 借 料 及 びB 法 人 の 受 取 賃 借 料 になり ますか 河 川 港 湾 及 び 海 岸 の 占 用 料 はそれぞれ 支 払 賃 借 料 の 対 象 とな りますか 自 動 販 売 機 を 土 地 又 は 家 屋 に 設 置 するときの 設 置 料 は 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか 26 26 26 26 27 27 27 27 28 28 5

資 本 割 番 号 質 問 頁 数 1 資 本 割 の 課 税 標 準 となる 資 本 金 等 の 額 は 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 と 資 本 準 備 金 等 の 額 の 合 計 額 とのことですが 資 29 本 準 備 金 等 の 額 はどのようなものですか 2 資 本 準 備 金 からその 他 資 本 剰 余 金 に 振 り 替 えた 場 合 資 本 金 等 の 額 の 算 定 はどのようになりますか 29 3 資 本 金 の 額 又 は 資 本 準 備 金 を 取 り 崩 して 欠 損 てん 補 に 充 てた 場 合 の 資 本 割 の 課 税 標 準 はどうなりますか 29 4 定 時 株 主 総 会 で 無 償 減 資 による 欠 損 てん 補 の 決 議 を 行 った 場 合 無 償 減 資 の 額 はいつから(どの 事 業 年 度 から)の 資 本 金 等 の 29 額 から 控 除 されるのですか 5 剰 余 金 及 び 利 益 準 備 金 を 資 本 金 に 組 み 入 れた 場 合 ( 無 償 増 資 ) の 資 本 金 額 及 び 資 本 金 等 の 額 はどうなりますか 30 6 資 本 金 等 の 額 の 算 定 にあたり 持 株 会 社 の 資 本 圧 縮 措 置 はどの ような 場 合 に 適 用 できますか 30 7 国 外 で 事 業 を 行 っている 法 人 の 資 本 金 等 の 額 はどのように 計 算 するのですか 30 その 他 番 号 質 問 頁 数 1 外 形 標 準 課 税 の 対 象 とされる 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 が 1 億 円 を 超 えるかどうかの 判 断 はいつの 時 点 ですか 31 付 加 価 値 額 は 収 益 配 分 額 と 単 年 度 損 益 との 合 計 額 のことです 2 が 欠 損 の 場 合 は 収 益 配 分 額 から 減 算 できるのですか また 収 益 配 分 額 よりも 欠 損 金 額 が 多 くて 減 算 しきれなかった 金 額 は 翌 31 期 の 付 加 価 値 額 から 控 除 できるのですか 3 収 入 金 課 税 事 業 と 外 形 対 象 事 業 とを 兼 業 している 法 人 の 課 税 標 準 の 算 定 はどのように 行 うのですか 31 4 国 外 で 事 業 を 行 っている 法 人 の 付 加 価 値 額 はどのように 計 算 する のですか 31 5 外 形 標 準 課 税 の 対 象 法 人 は 法 人 税 において 中 間 申 告 の 義 務 が 無 くても 事 業 税 では 中 間 申 告 をしなくてはなりませんか 32 6

6 外 形 標 準 課 税 対 象 法 人 が 解 散 した 場 合 その 後 の 申 告 はどうなり ますか 32 7 雇 用 安 定 控 除 はどのような 場 合 に 適 用 があるのですか また 計 算 はどのように 行 うのですか 32 8 外 形 標 準 課 税 対 象 事 業 年 度 において 法 人 税 の 更 正 を 受 けました が 事 業 税 はどのように 取 り 扱 えばよいのですか 33 9 法 人 事 業 税 の 徴 収 猶 予 制 度 とはどのようなものですか また 徴 収 猶 予 を 受 けるための 要 件 はどのようになっているのですか 33 10 外 形 標 準 課 税 に 係 る 計 算 書 等 の 提 出 先 及 び 記 載 の 仕 方 について 34 * 参 照 条 文 の 取 り 扱 いについて 根 拠 法 令 等 の 記 載 については 特 別 に 必 要 がある 場 合 を 除 き 次 のとおり 略 号 をもって 表 示 します また 条 文 番 号 につきましても 下 記 のように 表 示 しま す < 例 > 地 方 税 法 第 75 条 の 15 第 1 項 第 1 号 法 75 の 151Ⅰ 地 方 税 法 法 地 方 税 法 附 則 法 附 則 地 方 税 法 施 行 令 令 地 方 税 法 施 行 規 則 規 総 務 省 取 扱 通 知 取 扱 通 知 ( 地 方 税 法 の 施 行 に 関 する 取 扱 いについて( 都 道 府 県 関 係 )) 7

付 加 価 値 額 総 論 Q1 付 加 価 値 額 とは 具 体 的 には 何 を 示 すのですか A 付 加 価 値 額 とは 各 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 ( 給 与 賞 与 手 当 等 の 合 計 ) 純 支 払 利 子 ( 支 払 利 子 - 受 取 利 子 ) 純 支 払 賃 借 料 ( 支 払 賃 借 料 - 受 取 賃 借 料 ) 及 び 単 年 度 損 益 の 合 計 額 を 言 います また 収 益 配 分 額 ( 報 酬 給 与 額 + 純 支 払 利 子 + 純 支 払 賃 借 料 )のう ち 報 酬 給 与 額 の 占 める 割 合 が70%を 超 える 法 人 については 付 加 価 値 額 から 下 記 により 計 算 された 雇 用 安 定 控 除 額 が 控 除 されます ( 法 72の14 72の151 72の161 72の17 1) < 雇 用 安 定 控 除 額 > 雇 用 安 定 控 除 額 = 報 酬 給 与 額 -( 収 益 配 分 額 70%) Q2 付 加 価 値 額 に 計 上 する 額 とは 当 該 事 業 年 度 に 費 用 として 支 払 った 金 額 と 収 益 として 受 け 取 った 金 額 でよいのですか A 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 又 は 支 払 賃 借 料 は 原 則 として 当 該 事 業 年 度 において 法 人 税 法 上 損 金 の 額 として 算 入 される 額 を 計 上 することになっています ただし 棚 卸 資 産 有 価 証 券 固 定 資 産 又 は 繰 延 資 産 ( 社 債 発 行 差 金 を 除 く )に 係 るものについては その 限 り ではありません( 下 記 Q6を 参 照 ) また 受 取 利 子 又 は 受 取 賃 借 料 については 法 人 税 法 上 益 金 の 額 に 算 入 される 額 を 計 上 することになっています ( 法 72の15 72の161 72の 171 令 20の2の2 20の2の5 20の2の6 20の2の9) Q3 報 酬 給 与 額 とは 具 体 的 に 何 を 計 上 すればよいのですか A 当 該 事 業 年 度 において 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 として 算 入 されるもので 法 人 が 役 員 や 従 業 員 等 に 支 払 う 報 酬 給 与 賃 金 賞 与 退 職 金 その 他 給 与 と 同 等 な 性 質 を 持 つ 額 いわゆる 労 務 の 提 供 の 対 価 として 支 払 われるもの 並 びに 役 員 又 は 使 用 人 のために 支 出 する 掛 金 等 ( 企 業 型 年 金 規 約 に 基 づく 掛 金 等 )になります これが 報 酬 給 与 額 の 原 則 に なります ( 法 72の15 取 扱 通 知 4の2の1~4の2の3 4の2の9) Q4 純 支 払 利 子 とは 何 ですか A 純 支 払 利 子 とは 支 払 利 子 から 受 取 利 子 を 差 し 引 いた 額 で マイナスとなる 場 合 に は ゼロになります 原 則 支 払 利 子 とは 法 人 税 における 負 債 の 利 子 になります 法 人 税 別 表 8 当 期 に 支 払 う 負 債 利 子 等 の 額 と 概 ね 一 致 します 受 取 利 子 については 法 人 税 において 益 金 に 算 入 される 額 になります ただし 利 子 税 並 びに 地 方 税 の 延 滞 金 等 に おいては 法 人 税 との 取 り 扱 いで 一 部 異 なるものもあるので 注 意 が 必 要 となります ( 法 72の16 取 扱 通 知 4の3の1~4の3の11) Q5 純 支 払 賃 借 料 とは 何 ですか A 純 支 払 賃 借 料 とは 支 払 賃 借 料 から 受 取 賃 借 料 を 差 し 引 いた 額 で マイナスとなる 場 合 には ゼロになります 対 象 となる 賃 借 料 は 土 地 又 は 家 屋 (これらと 一 体 になって 効 用 を 果 たす 構 築 物 及 び 付 属 設 備 を 含 む )の 使 用 又 は 収 益 に 係 るもので なおかつ その 期 間 が 連 続 1ヶ 月 以 上 であるものに 対 する 対 価 です そのため 荷 物 の 保 管 契 約 電 柱 の 設 置 契 約 や 自 動 販 売 機 の 手 数 料 など どのような 形 態 での 契 約 であっても 土 地 又 は 家 屋 の 使 用 又 は 収 益 に 対 する 対 価 ならば 賃 借 料 に 含 まれます なお 共 益 費 等 に 関 しては 明 確 に 区 分 されている 限 り 純 支 払 賃 借 料 の 対 象 外 となります ( 法 72の17 取 扱 通 知 4 の4の1~4の4の6) 8

Q6 棚 卸 資 産 等 に 含 まれている 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 又 は 支 払 賃 借 料 は 原 則 どお り 損 金 計 上 した 事 業 年 度 に 計 上 するのですか A 棚 卸 資 産 等 に 含 まれている 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 又 は 支 払 賃 借 料 は 支 出 した 事 業 年 度 に 計 上 します Q2にあるように 原 則 としては 法 人 税 法 上 損 金 に 算 入 される 事 業 年 度 で 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 又 は 支 払 賃 借 料 に 計 上 することになります しかし 棚 卸 資 産 や 繰 延 資 産 等 貸 借 対 照 表 の 資 産 の 部 に 計 上 される 場 合 があり その 際 には 損 金 化 され ません そうすると 将 来 にわたって いつ 損 金 にされるのか 不 明 確 で 損 金 算 入 の 時 期 を 把 握 することは 法 人 にとって 困 難 であり 過 度 に 負 担 を 強 いることになります そのた め こうした 棚 卸 資 産 や 繰 延 資 産 等 の 資 産 の 部 に 計 上 されるものについては 支 出 した 事 業 年 度 に 報 酬 給 与 額 支 払 利 子 又 は 支 払 賃 借 料 に 含 めることになります ( 令 20の2の2 1 2) Q7 収 益 費 用 の 相 殺 があった 場 合 の 取 扱 いはどうなりますか A 収 益 配 分 額 は 原 則 として 法 人 税 の 所 得 計 算 上 損 金 の 額 又 は 益 金 の 額 に 算 入 されるも のに 限 るとされています この 場 合 の 算 入 されるもの とは 実 際 に 損 金 又 は 益 金 に 算 入 された 金 額 ではなく 損 金 又 は 益 金 の 額 に 算 入 すべき 金 額 を 指 します 例 えば 業 務 委 託 契 約 により 業 務 の 一 部 を 受 託 しており 委 託 元 の 事 務 所 の 一 部 を 賃 借 して 受 託 業 務 を 行 っている 場 合 に 会 計 処 理 は 業 務 委 託 料 収 入 を 収 益 とし 事 務 所 賃 借 料 を 費 用 として 計 上 するのではなく 業 務 委 託 料 収 入 と 事 務 所 賃 借 料 を 相 殺 した 後 の 金 額 を 収 益 として 計 上 していた 場 合 の 取 扱 いがこれにあたります 業 務 委 託 の 対 価 と 事 務 所 賃 貸 借 の 対 価 を 別 に 定 めており 公 正 妥 当 な 会 計 処 理 に 基 づき それぞれを 収 益 費 用 と 認 識 すべきものであるときは 当 該 事 務 所 賃 借 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 めることとなります Q8 建 設 協 力 金 に 係 る 支 払 賃 借 料 受 取 利 子 の 取 扱 いはどうなりますか A 金 融 商 品 に 関 する 会 計 基 準 に 基 づき 建 設 協 力 金 を 時 価 評 価 して 資 産 計 上 し 返 還 まで の 期 間 に 支 払 家 賃 及 び 受 取 利 息 を 費 用 及 び 収 益 に 計 上 している 場 合 当 該 費 用 及 び 収 益 が 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 当 該 事 業 年 度 の 損 金 及 び 益 金 となるときは 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 利 子 として 取 り 扱 います 建 設 協 力 金 の 支 払 時 の 時 価 と 支 払 額 との 差 額 は 前 払 家 賃 の 性 質 を 有 するものと 考 えら れます また 受 取 利 息 は 建 設 協 力 金 の 時 価 評 価 額 を 元 本 としたときの 元 本 利 率 期 間 で 求 められるものであり 受 取 利 子 に 該 当 します < 参 考 > 金 融 商 品 会 計 実 務 指 針 #133 建 設 協 力 金 の 支 払 額 と 当 該 時 価 との 差 額 は 長 期 前 払 家 賃 として 計 上 し 契 約 期 間 にわ たって 各 期 の 損 益 に 合 理 的 に 配 分 する また 建 設 協 力 金 等 の 差 入 預 託 保 証 金 は 返 済 期 日 に 回 収 されるから 当 初 時 価 と 返 済 金 額 との 差 額 を 契 約 期 間 にわたって 配 分 し 受 取 利 息 と して 計 上 する 9

報 酬 給 与 額 Q1 役 員 や 従 業 員 に 対 する 報 酬 給 与 等 が 報 酬 給 与 額 に 該 当 するとありますが パー ト アルバイトや 臨 時 社 員 に 対 する 賃 金 等 は 対 象 外 ですか A 報 酬 給 与 額 とは 雇 用 関 係 又 はこれに 準 ずる 関 係 に 基 づいて 提 供 される 労 務 の 提 供 の 対 価 として 支 払 われるものを 言 います そのため 正 社 員 契 約 社 員 パート アルバイト 又 は 臨 時 雇 い 等 の 名 称 にかかわらず 雇 用 関 係 又 はこれに 準 ずる 関 係 に 基 づき 労 務 の 提 供 を 行 う 全 ての 役 員 又 は 使 用 人 に 対 する 支 払 ( 報 酬 給 料 賃 金 賞 与 退 職 金 等 )がその 対 象 とな ります ( 法 72の151 取 扱 通 知 4の2の1 4の2の2) Q2 通 勤 手 当 は 所 得 税 において 課 税 される 額 を 報 酬 給 与 額 に 含 めるのですか A 報 酬 給 与 額 に 計 上 する 額 とは 原 則 として 所 得 税 において 給 与 所 得 又 は 退 職 所 得 とさ れる 額 となります そのため 所 得 税 が 課 税 される 通 勤 手 当 は 原 則 どおり 報 酬 給 与 額 の 対 象 となります ただし 所 得 税 が 非 課 税 とされている 通 勤 手 当 は 報 酬 給 与 額 の 対 象 外 とな ります ( 法 72の151 取 扱 通 知 4の2の3 4の2の8 所 得 税 法 施 行 令 20の2の3) Q3 健 康 保 険 料 などのいわゆる 法 定 福 利 費 は 報 酬 給 与 額 に 含 めますか A 事 業 主 負 担 については 含 めません いわゆる 法 定 福 利 費 は 社 会 政 策 の 観 点 から そ の 拠 出 が 法 令 で 義 務 づけられているものであり 強 制 的 な 負 担 です そのため 基 本 的 に 報 酬 給 与 額 に 含 めません なお 所 得 税 の 計 算 において 控 除 される 個 人 負 担 分 の 社 会 保 険 料 に ついては 報 酬 給 与 額 に 含 めます 法 定 福 利 費 とは? 健 康 保 険 の 保 険 料 ( 健 康 保 険 法 161 163 条 ) 厚 生 年 金 保 険 の 保 険 料 ( 厚 生 年 金 保 険 法 82 条 ) 雇 用 保 険 の 保 険 料 ( 労 働 保 険 の 保 険 料 の 徴 収 金 等 に 関 する 法 律 10 30 条 ) 労 働 者 災 害 補 償 保 険 の 保 険 料 ( 労 働 保 険 の 保 険 料 の 徴 収 金 等 に 関 する 法 律 10 30 条 ) 児 童 手 当 拠 出 金 ( 児 童 手 当 法 18 22 条 ) 障 害 者 雇 用 納 付 金 ( 障 害 者 の 雇 用 の 促 進 等 に 関 する 法 律 53 条 ) 介 護 保 険 の 保 険 料 ( 健 康 保 険 法 156 161 条 ) 船 員 保 険 の 保 険 料 ( 船 員 保 険 法 59 条 ) 法 定 補 償 ( 労 働 基 準 法 76 条 ) Q4 死 亡 した 従 業 員 等 に 係 る 給 与 や 退 職 金 は 所 得 税 では 課 税 されませんが 外 形 標 準 課 税 においても 報 酬 給 与 額 に 該 当 しないということですか A 死 亡 した 従 業 員 等 に 係 る 給 与 や 退 職 金 の 扱 いについては 例 外 です 遺 族 等 に 支 払 われる 死 亡 した 従 業 員 等 の 給 与 や 退 職 金 が 所 得 税 において 非 課 税 とされている 場 合 においても 遺 族 に 支 払 われる 給 与 や 退 職 金 は 労 務 の 提 供 に 対 する 対 価 という 給 与 等 の 性 質 を 有 しているこ とから 報 酬 給 与 額 として 取 り 扱 うことになり 原 則 とは 異 なる 取 り 扱 いをすることになり ます ( 法 72の151 取 扱 通 知 4の2の1 4の2の3) 10

Q5 従 業 員 への 食 事 の 提 供 記 念 品 の 贈 呈 やレクリエーションの 費 用 などの 経 済 的 利 益 は すべて 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか A 法 人 が 従 業 員 等 のために 行 う 社 会 通 念 上 一 般 的 に 行 われると 認 められるものについて は 一 般 的 に 所 得 税 法 上 非 課 税 とされます ただし 例 えばレクリエーションなどにおい て 参 加 しなかったものに 対 して その 参 加 に 代 えて 金 銭 を 支 給 する 場 合 又 は 役 員 だけを 対 象 として 当 該 イベントの 費 用 を 負 担 する 場 合 などにおいては 課 税 されます よって 様 々なケースが 考 えられますが 原 則 どおり 所 得 税 において 給 与 所 得 として 課 税 されていない 部 分 については 報 酬 給 与 額 として 取 り 扱 わないことになります ( 法 72の 151 取 扱 通 知 4の2の3 所 得 税 法 基 本 通 達 36-21 36-30 36-38) Q6 弁 護 士 や 税 理 士 等 法 人 の 顧 問 をしている 人 の 報 酬 は 報 酬 給 与 額 に 計 上 するの ですか A 弁 護 士 や 税 理 士 等 に 支 払 う 報 酬 は 一 般 的 に 事 業 所 得 として 取 り 扱 われます そのた め 報 酬 給 与 額 に 含 まれません しかし 会 社 に 雇 用 されている 弁 護 士 や 税 理 士 であった 場 合 など 雇 用 関 係 又 はこれに 準 ずる 関 係 に 基 づいて 提 供 される 労 務 の 提 供 の 対 価 として 支 払 われるもの つまり 所 得 税 法 上 給 与 所 得 として 課 税 されている 場 合 には 報 酬 給 与 額 に 含 まれます ( 法 72の151 取 扱 通 知 4の2の1 4の2の2 4の2の3) Q7 法 人 がアパートなどを 借 り 上 げ そのアパートを 社 宅 として 社 員 に 賃 貸 してい る 場 合 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか A 法 人 が 賃 借 しているアパートなどを 従 業 員 等 に 社 宅 として 賃 貸 している 場 合 のその 賃 借 料 は 支 払 賃 借 料 又 は 受 取 賃 借 料 として 取 り 扱 います そのため 所 得 税 において 給 与 所 得 又 は 退 職 所 得 として 課 税 されている 場 合 でも 報 酬 給 与 額 に 含 めません ( 取 扱 通 知 4の2の6) Q8 退 職 金 は 退 職 給 付 引 当 金 として 繰 り 入 れた 事 業 年 度 にその 額 を 報 酬 給 与 額 に 計 上 するのですか A 実 際 に 支 払 った 段 階 で 損 金 に 算 入 されるため 原 則 どおり 損 金 算 入 の 事 業 年 度 に 報 酬 給 与 額 として 計 上 することになります なお 退 職 金 を 引 当 金 として 繰 り 入 れたときには 法 人 税 法 上 損 金 として 扱 われません よって 引 当 金 に 繰 り 入 れたのみでは 報 酬 給 与 額 に 含 まれません Q9 退 職 給 付 引 当 金 から 支 払 った 従 業 員 の 退 職 金 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 しますか A Q8にあるように 実 際 に 支 払 った 段 階 で 損 金 として 算 入 されるため 引 当 金 からの 取 り 崩 しであっても 当 該 事 業 年 度 に 退 職 金 として 損 金 に 算 入 される 額 が 報 酬 給 与 額 に 該 当 します 当 該 事 業 年 度 に 退 職 金 として 実 際 に 従 業 員 等 に 支 払 った 額 が 報 酬 給 与 額 になりま す Q10 退 職 給 与 引 当 金 制 度 の 廃 止 に 伴 って 取 り 崩 している 額 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 しま すか A 退 職 給 与 引 当 金 制 度 の 廃 止 に 伴 って 取 り 崩 した 引 当 金 額 は 法 人 税 法 上 益 金 に 算 入 され ます よって 報 酬 給 与 額 に 該 当 しません 11

Q11 役 員 又 は 使 用 人 のために 支 出 する 掛 金 等 とは 具 体 的 に 何 が 該 当 しますか A 報 酬 給 与 額 に 該 当 する 掛 金 は 下 記 の7つに 限 定 されます なお 第 6 号 様 式 別 表 5の3 役 員 又 は 使 用 人 のために 支 出 する 掛 金 等 がそれに 該 当 します ( 法 72の151Ⅱ 令 20の2の 41 取 扱 通 知 4の2の9) 1 退 職 金 共 済 制 度 に 基 づく 掛 金 2 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 に 基 づく 掛 金 又 は 保 険 料 3 企 業 型 年 金 規 約 に 基 づく 事 業 主 掛 金 4 勤 労 者 財 産 形 成 給 付 金 契 約 に 基 づく 信 託 金 等 5 勤 労 者 財 産 形 成 基 金 契 約 に 基 づく 信 託 金 等 6 厚 生 年 金 基 金 の 事 業 主 負 担 の 掛 金 及 び 徴 収 金 7 適 格 退 職 年 金 契 約 に 基 づく 掛 金 及 び 保 険 料 Q12 厚 生 年 金 基 金 を 支 払 っています 報 酬 給 与 額 に 該 当 するのは 全 額 ですか A 厚 生 年 金 基 金 の 掛 金 のなかで 報 酬 給 与 額 に 含 めるのは 法 人 が 事 業 主 として 拠 出 した 金 額 のうち 上 乗 せをした 額 になります 通 常 納 入 告 知 書 には 掛 金 の 内 訳 が 記 載 されて いるため 代 行 部 分 と 年 金 資 産 とならない 部 分 を 除 いて 報 酬 給 与 額 に 算 入 します ( 取 扱 通 知 4の2の9(6) 4の2の12) < 基 金 の 掛 金 例 > 内 訳 基 本 ( 標 準 ) 掛 金 特 別 掛 金 事 務 費 掛 金 合 計 事 業 主 負 担 加 入 者 負 担 合 計 代 行 給 付 分 100 100 200 プラスアルファ 分 50 0 50 小 計 150 100 250 100 0 100 50 0 50 300 100 400 この 例 においては 契 約 書 に 次 の 通 り 記 載 されています 基 本 掛 金 : 将 来 の 加 入 期 間 に 係 る 給 付 費 用 を 賄 う 掛 金 特 別 掛 金 : 年 金 資 産 の 積 立 不 足 を 補 てんする 掛 金 事 務 費 掛 金 : 事 務 費 用 に 充 てる 掛 金 よって 事 業 主 負 担 のうち 基 本 掛 金 のプラスアルファ 分 (50)と 特 別 掛 金 (100)が 報 酬 給 与 額 に 該 当 します *あくまでも 一 例 で 掛 金 の 内 訳 は 基 金 ごとに 異 なりますので 必 ず 契 約 書 等 で 御 確 認 ください Q13 確 定 拠 出 型 年 金 を 支 払 っています どの 額 を 報 酬 給 与 額 に 計 上 すればいいのです か A 法 人 が 各 事 業 年 度 において 企 業 型 年 金 規 約 に 基 づいて 加 入 者 のために 支 出 する 事 業 主 掛 金 と 退 職 手 当 制 度 等 の 改 廃 により 資 産 管 理 機 関 への 移 換 分 が 報 酬 給 与 額 に 含 まれます ( 令 20の2の43 確 定 拠 出 年 金 法 2 条 8 3 条 3Ⅶ 4 条 3 54 条 1) 12

Q14 厚 生 年 金 から 企 業 型 確 定 拠 出 年 金 へ 移 行 しようと 考 えています それに 伴 って 今 までの 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 しますか A 移 管 に 係 る 金 額 については 報 酬 給 与 額 に 該 当 しません 具 体 的 には 下 記 の7つになり ます ( 取 扱 通 知 4の2の11) 移 管 とは 現 在 の 掛 金 制 度 から 新 たな 掛 金 制 度 へ 移 行 することに 伴 って 生 じる 金 額 で す 法 人 税 法 上 その 金 額 は 積 み 立 てていたそれぞれの 事 業 年 度 の 損 金 に 算 入 されていま す そのため 移 管 した 段 階 で もう 一 度 報 酬 給 与 額 に 含 めてしまうと 二 重 に 課 税 してし まうことになります そのため 下 記 に 掲 げたものに 関 しては 報 酬 給 与 額 に 含 めません 1 厚 生 年 金 基 金 制 度 への 移 行 に 伴 う 積 立 金 に 移 管 に 係 る 金 額 2 確 定 給 付 企 業 年 金 制 度 への 移 行 に 伴 う 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 3 転 籍 等 に 伴 う 適 格 退 職 年 金 制 度 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 4 特 定 退 職 金 共 済 制 度 への 移 行 に 伴 う 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 5 運 用 機 関 間 の 積 立 金 の 移 管 に 係 る 金 額 6 企 業 型 確 定 拠 出 年 金 への 移 行 に 伴 う 積 立 金 に 移 管 に 係 る 金 額 7 適 格 退 職 年 金 に 係 る 過 去 勤 務 債 務 等 の 現 在 額 に 充 てる 額 Q15 中 小 企 業 退 職 金 共 済 制 度 等 に 係 る 掛 金 に 含 まれる 国 や 自 治 体 から 補 助 金 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか A 特 定 退 職 金 共 済 団 体 が 行 う 退 職 金 共 済 制 度 に 基 づいて その 被 共 済 者 のために 支 出 する 掛 金 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます 国 や 地 方 自 治 体 からの 助 成 があり 下 記 のように 様 々な 形 態 がありますので 御 注 意 ください 1 新 規 加 入 助 成 新 規 に 加 入 した 法 人 が 毎 月 9000 円 を 掛 金 として 拠 出 する 場 合 独 立 行 政 法 人 勤 労 者 退 職 金 共 済 機 構 掛 金 4,000 円 掛 金 5,000 円 事 業 主 国 この 場 合 の 報 酬 給 与 額 は 事 業 主 が 負 担 した4,000 円 13

2 掛 金 増 額 助 成 掛 金 を4,000 円 から10,000 円 に 増 額 した 法 人 の 場 合 独 立 行 政 法 人 勤 労 者 退 職 金 共 済 機 構 掛 金 8,000 円 掛 金 2,000 円 事 業 主 国 * 増 額 は6,000 円 のため その 費 用 の3 分 の1を 助 成 (2,000 円 ) ( 機 構 の 月 額 変 更 助 成 制 度 により) この 場 合 の 報 酬 給 与 額 は 事 業 主 が 負 担 した8,000 円 3-1 自 治 体 から 事 業 主 に 助 成 をしている 場 合 ( 掛 金 8,000 円 ) 掛 金 8,000 円 独 立 行 政 法 人 勤 労 者 退 職 金 共 済 機 構 事 業 主 自 治 体 助 成 2,000 円 事 業 主 が 負 担 したのは6,000 円 であるが 機 構 への 支 出 額 は8,000 円 であるため 報 酬 給 与 額 は 8,000 円 3-2 自 治 体 から 機 構 に 助 成 をしている 場 合 ( 掛 金 8,000 円 ) 独 立 行 政 法 人 勤 労 者 退 職 金 共 済 機 構 掛 金 6,000 円 掛 金 2,000 円 事 業 主 自 治 体 この 場 合 の 報 酬 給 与 額 は 事 業 主 が 負 担 した6,000 円 14

Q16 養 老 保 険 などの 保 険 料 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれますか A 法 人 を 契 約 者 とし 役 員 又 は 使 用 人 を 被 保 険 者 とする 養 老 保 険 や 定 期 保 険 等 に 加 入 して その 保 険 料 を 支 払 う 場 合 には その 額 のうち 所 得 税 において 給 与 所 得 又 は 退 職 所 得 として 課 税 されるものは 報 酬 給 与 額 に 該 当 します 所 得 税 において 給 与 所 得 又 は 退 職 所 得 として 課 税 されるものと 限 定 されているので そ れぞれの 保 険 形 態 によって 報 酬 給 与 額 に 計 上 すべき 額 が 異 なります 保 険 の 種 類 契 約 内 容 報 酬 給 与 額 該 当 額 養 老 保 険 死 亡 保 険 金 及 び 生 存 保 険 金 の 受 取 人 が 被 保 険 者 又 はその 遺 族 である 場 合 被 保 険 者 が 役 員 又 は 特 定 の 使 用 人 のみであり 死 亡 保 険 金 の 受 取 人 が 被 保 険 者 の 遺 族 で 生 存 保 険 金 の 受 取 人 が 使 用 者 である 場 合 支 払 った 保 険 料 の 額 支 払 った 保 険 料 の2 分 の1に 相 当 する 額 定 期 保 険 被 保 険 者 が 役 員 又 は 特 定 の 使 用 人 のみであり 死 亡 保 険 金 の 受 取 人 が 被 保 険 者 の 遺 族 である 場 合 支 払 った 保 険 料 の 額 15

Q17 出 向 先 法 人 が 出 向 元 法 人 に 対 して 出 向 者 の 給 与 を 負 担 するために 給 与 負 担 金 を 支 払 った 場 合 当 該 給 与 負 担 金 は 出 向 先 法 人 の 報 酬 給 与 額 になりますか A 出 向 者 に 係 る 給 与 等 ( 退 職 給 与 は 除 く )は 当 該 給 与 等 を 実 質 的 に 負 担 する 法 人 の 報 酬 給 与 額 とされます ( 取 扱 通 知 4の2の14) ( 例 ) 出 向 に 係 る 報 酬 給 与 X 出 向 先 法 人 Y 出 向 元 法 人 A 出 向 者 給 与 負 担 金 は 経 営 指 導 料 等 の 名 目 であったとしても 同 じ 取 扱 です <パターン1> X 給 与 負 担 金 500 万 円 Y <パターン2> X 給 与 負 担 金 800 万 円 Y A 給 与 500 万 円 A 給 与 500 万 円 Xの 報 酬 給 与 額 500 万 円 Xの 報 酬 給 与 額 500 万 円 Yの 報 酬 給 与 額 0 円 Yの 報 酬 給 与 額 0 円 <パターン3> X A 給 与 負 担 金 300 万 円 Y 給 与 500 万 円 <パターン4> 格 差 補 填 300 万 円 X A Y 給 与 500 万 円 Xの 報 酬 給 与 額 300 万 円 Xの 報 酬 給 与 額 300 万 円 Yの 報 酬 給 与 額 200 万 円 Yの 報 酬 給 与 額 500 万 円 16

Q18 出 向 先 法 人 が 出 向 元 法 人 に 対 して 退 職 給 与 負 担 金 を 支 払 った 場 合 当 該 退 職 給 与 負 担 金 は 出 向 先 法 人 の 報 酬 給 与 額 になりますか A 出 向 者 に 係 る 退 職 給 与 は 形 式 的 支 払 者 となる 法 人 の 報 酬 給 与 額 とされます ( 取 扱 通 知 4の2の14) したがって 出 向 先 法 人 が 支 払 った 退 職 給 与 負 担 金 については 出 向 先 法 人 の 報 酬 給 与 額 として 取 り 扱 いません 一 方 実 際 に 出 向 者 に 退 職 金 を 支 払 う 事 業 年 度 において 当 該 退 職 金 が 出 向 元 法 人 の 報 酬 給 与 額 となります ただし 出 向 元 法 人 が 確 定 給 付 企 業 年 金 契 約 等 を 締 結 している 場 合 において 出 向 先 法 人 があらかじめ 定 めた 負 担 区 分 に 基 づきその 出 向 者 に 係 る 掛 金 保 険 料 ( 過 去 勤 務 債 務 に 係 る 掛 金 保 険 料 を 含 みます )の 額 を 出 向 元 法 人 に 支 出 したときは 当 該 支 出 した 金 額 は 当 該 出 向 先 法 人 の 報 酬 給 与 額 として 取 り 扱 うこととされていますので 注 意 が 必 要 です ( 取 扱 通 知 4の2の14(3)) ( 例 ) 出 向 に 係 る 退 職 金 X 出 向 先 法 人 Y 出 向 元 法 人 A 出 向 者 <パターン1> 退 職 金 を 毎 期 100 万 円 積 立 X 退 職 給 与 負 担 金 毎 期 100 万 円 Y A 5 期 在 籍 5 年 後 Yに 復 帰 A 復 帰 後 10 年 間 在 籍 退 職 給 与 2000 万 円 5 年 10 年 入 社 出 向 復 帰 退 職 Xの 報 酬 給 与 額 X 在 籍 中 0 円 Y 在 籍 中 0 円 退 職 時 0 円 Yの 報 酬 給 与 額 X 在 籍 中 0 円 Y 在 籍 中 0 円 退 職 時 2000 万 円 <パターン2> 退 職 年 金 基 金 に 毎 期 100 万 円 の 掛 金 を 拠 出 掛 金 負 担 金 A 在 籍 中 X Y 年 金 基 金 5 年 後 Yに 復 帰 復 帰 後 10 年 間 在 籍 A A 5 年 10 年 入 社 出 向 復 帰 退 職 Xの 報 酬 給 与 額 X 在 籍 中 毎 期 100 万 円 Y 在 籍 中 0 円 退 職 時 0 円 Yの 報 酬 給 与 額 X 在 籍 中 0 円 Y 在 籍 中 毎 期 100 万 円 退 職 時 0 円 17

Q19 転 籍 をした 従 業 員 に 対 しては 出 向 と 同 様 の 扱 いでよいのですか A 転 籍 者 についても 出 向 者 と 同 様 に 転 籍 者 に 係 る 給 与 等 ( 退 職 給 与 は 除 く )は 実 質 負 担 者 となる 法 人 の 報 酬 給 与 額 とし 転 籍 者 に 係 る 退 職 給 与 は 形 式 的 支 払 者 となる 法 人 の 報 酬 給 与 額 にすることとされています ( 取 扱 通 知 4の2の14) 転 籍 については 法 律 上 明 確 な 定 義 があるわけではありませんが 一 般 的 には 使 用 人 を 従 前 の 身 分 上 の 地 位 雇 用 関 係 を 断 ち 切 って 他 の 企 業 に 勤 務 させることを 言 います 転 籍 によ り 転 籍 者 は 転 籍 前 法 人 を 退 職 し 転 籍 者 と 転 籍 前 法 人 との 雇 用 関 係 を 終 了 するのに 対 し 出 向 者 は 出 向 元 法 人 の 使 用 人 としての 身 分 を 有 しながら 出 向 元 法 人 及 び 出 向 先 法 人 の 双 方 に おいて 雇 用 関 係 を 有 する 点 で 異 なります Q20 他 社 から 派 遣 を 受 けています その 契 約 料 の75%は 報 酬 給 与 額 に 算 入 するのです か A 契 約 料 の75%を 報 酬 給 与 額 に 算 入 するのは 労 働 者 派 遣 法 第 26 条 第 1 項 に 規 定 する 労 働 者 派 遣 契 約 の 場 合 に 限 られます それ 以 外 の 契 約 の 場 合 には 派 遣 という 呼 称 を 用 いてい ても 契 約 料 の75%を 報 酬 給 与 額 に 算 入 しません この 場 合 雇 用 関 係 等 の 状 況 により 出 向 又 は 請 負 委 託 契 約 として 取 り 扱 います ( 法 72の152 取 扱 通 知 4の2の15) Q21 労 働 派 遣 者 に 関 する 報 酬 給 与 額 は どのように 計 算 すればよいのですか A 労 働 者 派 遣 法 に 基 づき 労 働 者 派 遣 の 役 務 の 提 供 を 受 けた 法 人 ( 以 下 派 遣 先 法 人 といいま す )の 報 酬 給 与 額 については 各 事 業 年 度 において 派 遣 先 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 に 支 払 う 給 与 等 の 額 に 派 遣 先 法 人 が 労 働 者 派 遣 をした 者 や 法 人 に 支 払 う 派 遣 契 約 料 に75%を 乗 じ て 得 た 金 額 を 加 算 して 算 出 することとされています 労 働 者 派 遣 をした 法 人 ( 以 下 派 遣 元 法 人 といいます )の 報 酬 給 与 額 については 各 事 業 年 度 において 派 遣 元 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 に 支 払 う 給 与 等 の 額 の 合 計 額 から 労 働 者 派 遣 の 対 価 として 労 働 者 派 遣 の 役 務 の 提 供 を 受 けた 者 や 法 人 から 支 払 を 受 ける 派 遣 契 約 料 に75% を 乗 じて 得 た 金 額 ( 派 遣 労 働 者 に 支 払 う 給 与 等 の 額 を 限 度 とする )を 控 除 して 算 出 するこ ととされています ( 法 72の152 取 扱 通 知 4の2の15) Q22 派 遣 契 約 料 に 消 費 税 が 含 まれている 場 合 には 消 費 税 も 含 めて 報 酬 給 与 額 の 計 算 をするのですか A 消 費 税 は 含 めません 報 酬 給 与 額 純 支 払 利 子 又 は 純 支 払 賃 借 料 の 計 算 にあたっては 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 を 除 いた 金 額 を 基 礎 とすることとされています ( 取 扱 通 知 4の1の3) 18

Q23 シルバー 人 材 センターから 労 働 者 の 派 遣 を 受 けています その 契 約 料 の75%は 報 酬 給 与 額 に 算 入 するのですか A シルバー 人 材 センターも 労 働 者 派 遣 法 26 条 に 基 づく 派 遣 を 行 うことができることから 当 該 契 約 が 労 働 者 派 遣 法 に 基 づく 派 遣 契 約 にあたる 場 合 には 契 約 料 の75%を 報 酬 給 与 額 に 算 入 することとなります Q24 派 遣 契 約 料 に 交 通 費 が 含 まれている 場 合 には 交 通 費 も 含 めて 報 酬 給 与 額 を 算 出 するのですか A 派 遣 契 約 料 に 交 通 費 が 含 まれている 場 合 には 交 通 費 を 派 遣 契 約 料 から 控 除 せずに 報 酬 給 与 額 を 算 出 します ( 取 扱 通 知 4の2の15(1)) なお 派 遣 契 約 料 とは 別 に 交 通 費 を 負 担 する 場 合 は 交 通 費 を 派 遣 契 約 料 に 加 算 せずに 報 酬 給 与 額 を 算 出 します Q25 派 遣 労 働 者 が 派 遣 先 の 業 務 とともに 派 遣 元 法 人 の 業 務 にも 従 事 している 場 合 は 報 酬 給 与 額 はどのように 計 上 すればよいのですか A 派 遣 労 働 者 が 派 遣 元 法 人 の 業 務 にも 従 事 している 場 合 には 派 遣 元 法 人 においては 派 遣 労 働 者 に 係 る 給 与 等 の 額 から 派 遣 元 法 人 の 業 務 を 兼 業 している 場 合 の 兼 業 分 の 給 与 等 の 額 を 控 除 した 額 を 限 度 として 派 遣 契 約 料 に75%を 乗 じて 得 た 金 額 を 控 除 して 算 出 することと なります ( 取 扱 通 知 4の2の15(2)) 19

Q26 社 員 をJVに 出 向 させており JVでは 給 与 協 定 を 定 めています この 場 合 報 酬 給 与 額 はどのように 計 算 すればよいのですか A いわゆるJV( 共 同 企 業 体 )の 組 合 員 である 法 人 が 自 社 の 社 員 をJVに 出 向 させ 自 社 から 給 与 を 一 括 して 当 該 職 員 に 支 払 っている 場 合 についても 分 配 割 合 に 基 づいて 各 組 合 員 である 法 人 に 分 配 されたものを 報 酬 給 与 額 として 取 り 扱 うこととされています ただし いわゆる 給 与 協 定 が 締 結 されている 場 合 において 各 組 合 員 である 法 人 が 給 与 として 当 該 職 員 に 実 際 に 支 払 った 額 と 給 与 協 定 に 基 づき 定 められた 額 に 差 額 が 生 じる 場 合 には 各 組 合 員 の 報 酬 給 与 額 にその 差 額 分 を 加 減 算 することとされています ( 取 扱 通 知 4の2の16) < 例 1> 取 扱 通 知 (4-1-4 4-2-16)の 計 算 方 法 (1)4-1-4に 従 って 分 配 割 合 に 応 じて 損 金 に 算 入 した 報 酬 給 与 額 を 計 算 します (2)4-2-16に 従 って 実 際 の 支 給 額 と 給 与 協 定 額 の 差 額 を 調 整 します < 例 1>(A 建 設 の 報 酬 給 与 額 を 求 める) 出 資 比 率 30% 給 与 協 定 400 万 円 A 建 設 X 出 資 比 率 50% 給 与 協 定 700 万 円 J V 出 資 比 率 20% 給 与 協 定 250 万 円 C 建 設 B 建 設 JVの 報 酬 給 与 額 1300 万 円 Aが 従 業 員 Xに 実 際 に 支 払 った 給 与 250 万 円 取 扱 通 知 に 基 づく 計 算 (1)JVについてA 建 設 の 損 金 となる 給 与 負 担 額 は 1300 万 円 30%=390 万 円 (2) 実 支 払 額 と 給 与 協 定 の 差 額 は 250 万 円 -400 万 円 = 150 万 円 これを(1)に 加 えて 390 万 円 + 150 万 円 =240 万 円 240 万 円 が 報 酬 給 与 額 < 例 2> JVも 組 合 とはいえ A 建 設 会 社 とは 別 の 組 織 ですので 出 向 の 時 と 同 様 に 実 質 的 な 負 担 額 がいくらかで 考 え ることもできます < 例 2>(A 建 設 の 報 酬 給 与 額 を 求 める) 給 与 協 定 に 基 づきA 建 設 に 支 払 われる 額 400 万 円 J V A 建 設 JVに 対 して 負 担 した 報 酬 給 与 額 390 万 円 Xに 対 して 実 際 に 支 払 った 給 与 250 万 円 X Aが 実 質 的 に 負 担 した 額 がいくらなのか 考 えてみましょう Aが 実 際 に 負 担 した 金 額 は JVに 対 する390 万 円 +Xに 対 する250 万 円 = 合 計 640 万 円 Aが 受 け 取 った 金 額 は JVから 負 担 を 受 けた400 万 円 Aが 実 質 的 に 負 担 した 額 は( 差 し 引 き) 640 万 円 -400 万 円 =240 万 円 240 万 円 が 報 酬 給 与 額 20

Q27 引 き 渡 しを 完 了 しない 工 事 に 要 した 費 用 を 未 成 工 事 支 出 金 として 計 上 していま す その 中 に 含 まれる 給 与 は どの 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 に 計 上 すればよいので すか A 実 際 に 給 与 を 支 出 する 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 とします 工 事 完 成 基 準 により 工 事 に 要 した 費 用 を 貸 借 対 照 表 の 未 成 工 事 支 出 金 として 計 上 し ている 場 合 法 人 税 で 損 金 になるのは 工 事 が 完 成 し 引 き 渡 して 完 成 工 事 原 価 に 振 り 替 えた 事 業 年 度 になりますが 報 酬 給 与 額 については 実 際 に 給 与 を 支 出 する 事 業 年 度 に 算 入 しま す なお 未 成 工 事 支 出 金 のなかに 支 払 利 子 や 支 払 賃 借 料 がある 場 合 には 同 じ 扱 いをし ます Q28 毎 年 7 月 に 従 業 員 に 賞 与 を 支 払 っていますが 前 事 業 年 度 の3 月 末 決 算 で 賞 与 引 当 金 として 計 上 しています どの 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 になりますか なお 賞 与 引 当 金 は 法 人 税 法 上 損 金 不 算 入 のため 別 表 4で 加 算 し 次 年 度 の 決 算 時 に 賞 与 と して 計 上 し 損 金 算 入 しています A 報 酬 給 与 額 は 当 該 事 業 年 度 の 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 されるもの 又 は 当 該 事 業 年 度 の 終 了 する 日 の 属 する 連 結 事 業 年 度 の 連 結 所 得 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 されるも のが 含 まれます ( 法 72の151) したがって 報 酬 給 与 額 が 帰 属 する 時 期 については 原 則 として 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 した 事 業 年 度 と 一 致 することとなりますので 実 際 に 賞 与 として 支 払 い 損 金 算 入 した7 月 を 含 む 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 とします Q29 請 負 代 金 であっても 注 文 法 人 の 報 酬 給 与 額 となるのは どのような 場 合 ですか A 請 負 契 約 に 係 る 代 金 は 労 務 の 提 供 の 対 価 にはあたらないことから 原 則 として 業 務 を 注 文 した 法 人 の 報 酬 給 与 額 には 含 まれません ただし 自 己 の 業 務 の 一 部 を 他 の 法 人 に 行 わせる 形 態 であるにもかかわらず 当 該 業 務 の 全 部 又 は 一 部 を 注 文 法 人 自 らが 行 っていると 認 められる 契 約 又 は 雇 用 以 外 の 方 法 により 人 材 の 提 供 を 受 け 当 該 人 材 を 自 己 の 業 務 に 従 事 させるもので 地 方 税 法 第 72 条 の15 第 2 項 に 規 定 する 労 働 者 派 遣 法 等 に 基 づく 契 約 以 外 の 契 約 は 名 目 上 の 請 負 契 約 にあたりますの で 請 負 代 金 の 全 部 又 は 一 部 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 します なお 上 記 の 実 態 があるときは 契 約 の 名 称 の 如 何 を 問 わず 名 目 上 の 請 負 契 約 とな りますので 当 該 契 約 に 基 づく 代 金 のうち 労 務 提 供 の 対 価 となる 部 分 は 報 酬 給 与 額 に 該 当 し ます ( 取 扱 通 知 4の2の5) 21

純 支 払 利 子 Q1 金 融 機 関 に 支 払 う 保 証 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか A 金 融 機 関 から 融 資 を 受 ける 場 合 に 金 融 機 関 を 通 じて 保 証 会 社 へ 保 証 料 を 支 払 うことが ありますが これは 当 該 融 資 に 対 する 保 証 料 であり 負 債 に 係 る 利 子 とは 言 えないので 支 払 利 子 に 含 めません Q2 シンジケートローンの 手 数 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか A シンジケートローンを 組 成 する 際 に エージェンシーフィー 等 の 手 数 料 を 支 払 うことが ありますが これはエージェント 業 務 等 の 対 価 として 支 払 うものであり 負 債 に 係 る 利 子 と は 言 えないので 支 払 利 子 に 含 めません <シンジケートローン> 企 業 の 資 金 調 達 ニーズに 対 し 複 数 の 金 融 機 関 による 協 調 融 資 団 を 組 成 し 同 一 の 契 約 書 に よる 融 資 を 行 う 形 態 を 言 います Q3 金 利 スワップ 料 の 取 り 扱 いはどうなりますか A 金 利 変 動 リスクをヘッジするために 実 施 している 特 例 金 利 スワップ 取 引 ( 法 人 税 法 施 行 規 則 第 27 条 の7 第 2 項 に 規 定 する 取 引 )を 行 っている 場 合 には 元 本 またはヘッジ 対 象 資 産 に 係 る 利 息 とスワップ 取 引 等 に 係 る 利 息 等 を 加 減 算 した 結 果 法 人 が 負 担 した 利 息 があれば 支 払 利 子 として 計 上 し 法 人 が 受 け 取 る 利 息 があれば 受 取 利 息 として 計 上 します ( 法 72の162 3 令 20の2の7 20の2の8 取 扱 通 知 4の3の3) Q4 利 子 税 期 限 延 長 の 延 滞 金 は 支 払 利 子 に 含 めますか A 法 人 税 の 利 子 税 や 法 人 住 民 税 及 び 法 人 事 業 税 の 納 期 限 延 長 に 係 る 延 滞 金 は これらが 約 定 利 息 としての 性 質 を 有 するものであるため 支 払 利 子 に 含 めます ( 法 72の162 令 20の2の7 取 扱 通 知 4の3の1(12)) なお 延 滞 税 や 上 記 以 外 の 延 滞 金 は 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 には 算 入 されませんの で 支 払 利 子 に 含 めません Q5 還 付 加 算 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか A 還 付 加 算 金 は 利 子 としての 性 質 を 有 するものであり また 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 益 金 に 算 入 されますので 受 取 利 子 に 含 めます ( 法 72の163 令 20の2の8 取 扱 通 知 4の3の2(15)) Q6 国 等 から 受 け 取 る 利 子 補 給 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか A 利 子 補 給 金 は 融 資 に 係 る 支 払 利 子 の 一 部 または 全 部 に 充 てるため 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 補 給 する 金 銭 であり 補 助 金 としての 性 質 を 有 するものであるため 受 取 利 子 に 含 めま せん 22

Q7 金 融 機 関 で 割 り 引 いた 手 形 の 割 引 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか A 手 形 割 引 料 ( 手 形 売 却 損 )は 受 取 手 形 を 支 払 期 日 前 に 現 金 化 することにより 金 融 機 関 等 から 割 り 引 かれるものであって 借 入 金 に 対 する 利 息 としての 性 質 を 有 するものであるた め 支 払 利 子 に 含 めます ( 法 72の162 令 20の2の7 取 扱 通 知 4の3の1(5)) Q8 売 上 割 引 料 又 は 仕 入 割 引 料 の 取 り 扱 いはどうなりますか A 売 上 割 引 料 や 仕 入 割 引 料 は 法 人 が 有 している 債 権 や 負 債 に 係 る 利 子 として 決 済 をする のではなく 単 に 期 限 前 に 決 済 をしたことに 対 する 報 奨 金 的 な 性 質 を 有 するものであるた め 受 取 利 子 や 支 払 利 子 に 含 めません ( 法 72の162 3 令 20の2の7 20の2の8 取 扱 通 知 4の3の9) Q9 繰 上 返 済 の 手 数 料 は 支 払 利 子 に 含 めますか A 金 融 機 関 からの 融 資 を 期 限 前 に 返 済 した 場 合 金 融 機 関 へ 手 数 料 を 支 払 うことがありま すが これは 繰 上 返 済 に 対 する 事 務 手 数 料 であり 負 債 に 係 る 利 子 とは 言 えないので 支 払 利 子 に 含 めません Q10 損 害 賠 償 請 求 の 金 利 は 支 払 利 子 に 含 めますか A 損 害 賠 償 金 に 係 る 利 子 は 遅 延 損 害 金 的 な 性 質 を 有 するものであるため 支 払 利 子 に 含 めます Q11 固 定 資 産 税 の 前 納 報 償 金 は 受 取 利 子 に 含 めますか A 固 定 資 産 税 を 前 納 した 場 合 地 方 公 共 団 体 から 前 納 報 奨 金 が 支 払 われることがあります が これは 前 納 したことに 対 する 報 奨 金 であり 利 子 とは 言 えないので 受 取 利 子 に 含 めませ ん Q12 リース 取 引 に 伴 う 支 払 利 子 の 取 り 扱 いはどうなりますか A リース 取 引 については その 性 質 により 支 払 利 子 に 含 めるものと 含 めないものがありま す 1 法 人 税 法 上 資 産 の 売 買 とされるリース 取 引 当 該 リース 取 引 が 法 人 税 法 64 条 の2 第 1 項 の 規 定 によりリース 取 引 の 目 的 となる 資 産 の 売 買 があったものとされるリース 取 引 に 該 当 する 場 合 には 賃 貸 人 による 取 得 価 額 と 利 息 相 当 額 が 明 確 かつ 合 理 的 に 区 分 されているときに 当 該 利 息 相 当 額 が 支 払 利 子 又 は 受 取 利 子 と なります このとき 契 約 書 に 利 息 相 当 額 の 区 分 がない 場 合 でも 会 計 処 理 において 合 理 的 な 見 積 もり 金 額 により リース 資 産 の 取 得 価 額 と 利 息 相 当 額 を 区 分 し 会 計 処 理 に 沿 った 法 人 税 の 取 扱 いにより 利 息 相 当 額 が 区 分 され 損 金 の 額 又 は 益 金 の 額 に 算 入 される 場 合 に は 支 払 利 子 又 は 受 取 利 子 に 含 めることとなります 2 法 人 税 法 上 金 銭 貸 借 とされるリース 取 引 リース 取 引 を 条 件 に 資 産 の 売 買 を 行 った 場 合 において 当 該 資 産 の 種 類 売 買 及 び 賃 貸 に 至 るまでの 事 情 その 他 の 状 況 に 照 らし 実 質 的 に 金 銭 の 貸 借 と 認 められるリース 取 引 です 通 常 の 金 銭 取 引 における 元 本 と 利 息 の 区 分 計 算 に 準 じて 合 理 的 に 計 算 した 利 息 相 当 額 を 支 払 利 子 に 含 めます ( 法 72の162 令 20の2の7 取 扱 通 知 4の3の6) 3 法 人 税 法 上 賃 貸 借 取 引 とされるリース 取 引 支 払 利 子 には 含 めません なお 土 地 又 は 家 屋 のリース 取 引 であれば 賃 借 料 の 全 額 を 支 払 賃 借 料 に 含 めることになります 23

Q13 銀 行 から 受 け 取 る 預 金 利 息 は 源 泉 所 得 税 や 利 子 割 を 含 めた 金 額 を 受 取 利 子 とす るのですか A 銀 行 から 受 け 取 る 預 金 利 息 は 源 泉 所 得 税 や 利 子 割 を 含 めた 金 額 で 受 取 利 子 とします Q14 従 業 員 への 貸 付 金 に 伴 う 受 取 利 子 も 受 取 利 子 に 該 当 するのですか A 福 利 厚 生 の 一 環 として 従 業 員 へ 住 宅 資 金 等 を 貸 し 付 ける 場 合 がありますが 当 該 貸 し 付 けに 伴 い 受 け 取 る 利 子 は 受 取 利 子 に 含 めます Q15 売 掛 金 などの 金 銭 債 権 の 支 払 が 期 日 を 過 ぎた 場 合 に 遅 延 期 間 に 応 じて 一 定 の 率 に 基 づいて 算 定 する 遅 延 損 害 金 は 支 払 利 子 及 び 受 取 利 子 に 含 めますか A 負 債 の 利 子 は 原 則 として 借 手 において 貸 借 対 照 表 の 負 債 の 部 に 計 上 されるべきものを 元 本 とし 元 本 率 期 間 で 計 算 すべきものです 金 銭 の 給 付 を 目 的 とする 債 務 の 履 行 が 遅 れた 場 合 の 遅 延 損 害 金 は 損 害 賠 償 金 ですが 金 銭 債 務 を 元 本 とする 負 債 の 利 子 に 該 当 し 一 種 の 割 増 利 息 の 性 質 を 持 つものですので 支 払 利 子 及 び 受 取 利 子 に 含 めます Q16 売 掛 債 権 をファクタリング 会 社 に 譲 渡 したときのファクタリング 費 用 は 支 払 利 子 に 含 めるのですか A 売 掛 債 権 を 譲 渡 したときの 債 権 金 額 と 譲 渡 価 額 の 差 額 は 資 産 の 譲 渡 から 生 じるもので あって 負 債 から 生 じる 利 子 とは 性 質 が 異 なるため 原 則 として 支 払 利 子 には 該 当 しませ ん ただし 譲 渡 の 対 象 となる 債 権 に 償 還 請 求 権 が 付 されているときは 支 払 利 子 に 該 当 しま す 24

純 支 払 賃 借 料 Q1 社 宅 の 家 賃 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 社 宅 に 関 しては 役 員 や 従 業 員 から 支 払 を 受 ける 賃 借 料 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれます また アパート 等 を 会 社 名 義 で 借 りて 従 業 員 に 賃 貸 している 場 合 は 法 人 が 支 払 う 賃 借 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれます ( 取 扱 通 知 4の4の8(1)) Q2 電 柱 アンテナの 設 置 により 受 ける 収 入 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 電 柱 アンテナの 設 置 により 法 人 の 土 地 又 は 家 屋 の 一 画 を 使 用 又 は 収 益 していると 認 められる 場 合 には その 収 入 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれます Q3 荷 物 の 保 管 料 を 支 払 っていますが 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 荷 物 の 保 管 料 については 契 約 等 において1 月 以 上 荷 物 を 預 け 一 定 の 土 地 又 は 家 屋 を 使 用 又 は 収 益 していると 認 められる 場 合 に 支 払 賃 借 料 に 含 まれます ( 取 扱 通 知 4の4 の8(5))したがって 1 日 だけの 賃 借 など 契 約 期 間 が 断 続 していて 連 続 して1 月 以 上 であ ると 実 質 的 に 認 められない 場 合 には 支 払 ( 受 取 ) 賃 借 料 には 含 まれません Q4 共 益 費 や 水 道 光 熱 費 等 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 共 益 費 や 水 道 光 熱 費 等 については 土 地 又 は 家 屋 の 賃 借 権 等 に 係 る 契 約 書 等 におい て 水 道 光 熱 費 管 理 人 費 その 他 の 維 持 費 を 共 益 費 等 として 支 払 っており 賃 借 料 と 当 該 共 益 費 等 とが 明 確 かつ 合 理 的 に 区 分 されている 場 合 には 支 払 ( 受 取 ) 賃 借 料 に 含 まれま せん ( 取 扱 通 知 4の4の8(7)) Q5 事 務 所 ビル 等 の 解 約 に 伴 う 補 償 金 原 状 回 復 費 用 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 事 務 所 ビル 等 の 解 約 に 伴 う 補 償 金 ( 違 約 金 )と 原 状 回 復 費 用 は 土 地 又 は 家 屋 の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 でないため 支 払 賃 借 料 に 含 まれません Q6 道 路 占 用 料 公 有 水 面 占 用 料 及 び 道 路 空 中 占 用 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 道 路 占 用 料 : 道 路 の 利 用 を 制 限 することにより 支 払 う 土 地 使 用 の 対 価 であるため 支 払 賃 借 料 に 含 めます 公 有 水 面 占 用 料 : 公 有 水 面 を 利 用 するというのは 土 地 又 は 家 屋 の 使 用 の 対 価 という 性 質 でないため 支 払 賃 借 料 には 含 まれません 道 路 空 中 占 用 料 : 土 地 上 空 や 地 中 も 地 上 権 の 範 囲 が 及 ぶため 土 地 使 用 の 対 価 に 含 ま れ 支 払 賃 借 料 になります Q7 建 物 の 賃 料 を 一 括 払 いしたが 経 理 上 長 期 前 払 賃 料 として 月 末 に 分 割 した 賃 借 料 を 計 上 している 場 合 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 支 払 賃 借 料 を 計 上 する 事 業 年 度 は 原 則 として 支 払 う 賃 借 料 が 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 される 事 業 年 度 とされています ( 法 72の171 ) 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 各 事 業 年 度 の 損 金 の 額 に 算 入 される 賃 借 料 は 提 供 を 受 けた 役 務 に 応 じ 当 該 事 業 年 度 に 支 払 うべき 額 とされています( 法 基 通 2-2-14 )ので 一 括 して 支 払 った 賃 借 料 の 全 てではなく 当 該 事 業 年 度 に 支 払 うべき 額 ( 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 額 )になります 25

Q8 定 期 借 地 権 の 支 払 地 代 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 の 対 象 となる 土 地 又 は 家 屋 の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 とは 地 上 権 地 役 権 永 小 作 権 土 地 又 は 家 屋 に 係 る 賃 借 権 等 です したがって 支 払 賃 借 料 に 含 まれます ( 法 72の172 3 取 扱 通 知 4の4の2) Q9 有 料 駐 車 場 について 月 極 で 継 続 して 契 約 している 場 合 と 時 間 単 位 で 料 金 を 支 払 って いる 場 合 がありますが 両 方 とも 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 受 取 ( 支 払 ) 賃 借 料 の 対 象 となるものは 土 地 又 は 家 屋 (これらと 一 体 となって 効 用 を 果 たす 構 築 物 又 は 付 属 設 備 を 含 む)を 使 用 又 は 収 益 できる 期 間 が 連 続 して1 月 以 上 ある ものです ( 法 72の172 取 扱 通 知 4の4の3)したがって 月 極 で 継 続 して 契 約 している 場 合 は 受 取 賃 借 料 に 該 当 し 1 月 未 満 の 期 間 で 時 間 単 位 で 料 金 を 支 払 っている 場 合 は 受 取 賃 借 料 に 含 まれません Q10 看 板 の 掲 出 料 について 1 土 地 の 一 画 に 看 板 を 設 置 する 場 合 や2 隣 家 の 塀 に 看 板 を 設 置 する 場 合 3 建 物 の 壁 面 使 用 料 を 支 払 っている 場 合 がありますが 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 支 払 賃 借 料 の 対 象 となるものは 土 地 又 は 家 屋 (これらと 一 体 となって 効 用 を 果 たす 構 築 物 又 は 付 属 設 備 を 含 む)の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 で 使 用 又 は 収 益 できる 期 間 が 連 続 して1 月 以 上 であるものとされています ( 法 72の172 取 扱 通 知 4の 4の3)したがって 1 土 地 の 一 画 に 看 板 を 設 置 する 場 合 は 土 地 を 使 用 しているので 支 払 賃 借 料 に 該 当 し 2 隣 家 の 塀 に 看 板 を 設 置 する 場 合 は 構 築 物 の 一 部 のみを 使 用 しているので 支 払 賃 借 料 には 該 当 せず 3また 建 物 の 壁 面 を 使 用 している 場 合 は 建 物 ( 家 屋 )の 一 部 を 使 用 しているもので 支 払 賃 借 料 に 含 まれます Q11 不 動 産 業 や 倉 庫 業 などにおいて 土 地 や 家 屋 の 貸 借 料 を 営 業 収 入 として 管 理 している 場 合 これらの 営 業 収 入 についても 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 受 取 賃 借 料 の 対 象 となるものは 土 地 又 は 家 屋 (これらと 一 体 となって 効 用 を 果 たす 構 造 物 又 は 付 属 設 備 を 含 む)の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 で 使 用 又 は 収 益 できる 期 間 が 連 続 して1 月 以 上 のものとされています ( 法 72の172 取 扱 通 知 4の4の 3)したがって 支 払 いを 受 ける 貸 借 料 が 営 業 収 入 として 経 理 される 場 合 であっても 受 取 賃 借 料 に 含 まれます ( 法 72 条 の173) Q12 住 宅 メーカーが 住 宅 展 示 場 に 自 社 のモデル 住 宅 を 展 示 する 際 に 主 催 者 に 対 して 支 払 う 出 展 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 広 報 費 や 管 理 費 などとして 明 確 かつ 合 理 的 に 区 分 できる 部 分 を 除 いて 支 払 賃 借 料 に 含 まれます Q13 ウィークリーマンションやホテルを 賃 借 した 場 合 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 支 払 賃 借 料 の 対 象 になるのは 土 地 又 は 家 屋 を 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 で 使 用 又 は 収 益 できる 期 間 が 連 続 して1 月 以 上 であるものとされています した がって 使 用 又 は 収 益 できる 期 間 が 実 質 的 に1 月 以 上 連 続 している 場 合 支 払 賃 借 料 に 含 まれます ( 法 72の172 取 扱 通 知 4の4の3)ただし サービス 料 などの 役 務 の 提 供 の 対 価 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれないため 契 約 書 や 請 求 書 等 で 明 確 に 区 分 されている 部 分 はこれ を 除 きます ( 取 扱 通 知 4の4の5) 26

Q14 土 地 や 建 物 の 貸 借 等 の 際 に 必 要 な 権 利 金 更 新 料 名 義 書 換 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれますか A 支 払 賃 借 料 の 対 象 になるのは 土 地 又 は 家 屋 の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 とされています したがって 権 利 の 設 定 である 権 利 金 権 利 金 の 追 加 払 いとしての 性 格 を 有 する 更 新 料 や 名 義 書 換 料 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれません ただし 権 利 金 等 の 名 目 であっても 契 約 上 賃 借 料 の 前 払 いとなっている 場 合 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれます ( 法 72の172 3 取 扱 通 知 4の4の4) Q15 リース 会 社 から 自 動 車 や 機 械 設 備 を 賃 貸 借 している 場 合 には 支 払 賃 借 料 に 含 まれま すか A 支 払 賃 借 料 の 対 象 になるのは 土 地 又 は 家 屋 (これらと 一 体 となって 効 用 を 果 たす 構 築 物 又 は 付 属 設 備 を 含 む)の 使 用 又 は 収 益 を 目 的 とする 権 利 の 対 価 の 額 とされています ( 法 72の172 3)したがって 自 動 車 や 機 械 のような 土 地 又 は 家 屋 以 外 のものの 貸 借 料 は 支 払 貸 借 料 に 含 まれません Q16 家 屋 や 構 築 物 に 該 当 しないコンテナボックス 等 を 収 納 庫 としている 場 合 には その 保 管 料 は 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 固 定 資 産 税 で 家 屋 や 構 築 物 に 該 当 しないコンテナボックス 等 であっても そのコンテ ナボックス 等 が 設 置 されている 土 地 を 使 用 又 は 収 益 していると 考 えられる 場 合 には その 保 管 料 は 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 に 含 まれます Q17 A 法 人 が B 法 人 のショッピングセンター 等 に 消 化 仕 入 契 約 ( 実 際 に 販 売 された 商 品 のみを 仕 入 れたこととする 契 約 で 自 己 の 商 品 を 販 売 する 法 人 に 対 し 売 り 上 げの 一 定 割 合 を 控 除 した 残 額 が 支 払 われるもの)を 結 んで 入 店 している 場 合 で A 法 人 は 売 り 上 げから 売 り 場 使 用 料 に 相 当 する 一 定 費 用 を 控 除 しないで 経 理 している(B 法 人 か ら 受 け 取 った 売 上 とB 法 人 に 支 払 った 一 定 費 用 とを 相 殺 せずにそれぞれ 益 金 及 び 損 金 に 計 上 している 場 合 )が B 法 人 は 売 上 から 当 該 一 定 費 用 を 控 除 して 経 理 している という 場 合 当 該 一 定 費 用 はA 法 人 の 支 払 賃 借 料 及 びB 法 人 の 受 取 賃 借 料 になりま すか A A 法 人 の 場 合 は 一 定 費 用 を 相 殺 せずにそれぞれ 益 金 と 損 金 に 計 上 しているため 支 払 賃 借 料 となりますが B 法 人 の 場 合 は 一 定 費 用 を 控 除 して 経 理 しているため 受 取 賃 借 料 とはなりません ( 取 扱 通 知 4の4の8(6)) B 法 人 の 仕 訳 ( 客 に 服 を 売 ったとき) 1 現 金 800 / 売 上 800 (A 法 人 に 仕 入 代 金 を 支 払 うとき) 3 仕 入 700 / 買 掛 金 700 A 法 人 の 仕 訳 2 売 掛 金 740 / 売 上 740 支 払 家 賃 40 / 売 掛 金 40 B 法 人 の 売 り 場 を 賃 借 してい ると 考 え 賃 借 料 相 当 額 を 計 上 上 記 の A 法 人 のように 実 務 上 売 上 と 相 殺 される 支 払 家 賃 を 計 上 している 場 合 があ る この 場 合 A 法 人 が 計 上 した 支 払 家 賃 は 取 扱 通 知 4の4の8(6)の 土 地 又 は 家 屋 の 賃 借 権 等 の 対 価 に 相 当 する 額 と 考 えられる また 法 人 税 の 所 得 の 計 算 上 A 法 人 の 損 金 の 額 に 算 入 されると 考 えられるため 当 該 支 払 家 賃 は 支 払 賃 借 料 に 含 まれる 一 方 B 法 人 は 受 取 家 賃 を 計 上 しないため 受 取 賃 借 料 は 発 生 しない 27

Q18 河 川 港 湾 及 び 海 岸 の 占 用 料 は それぞれ 支 払 賃 借 料 の 対 象 となりますか A 河 川 占 用 港 湾 占 用 及 び 海 岸 占 用 は 土 地 の 使 用 にあたりますので 河 川 占 用 料 港 湾 占 用 料 海 岸 占 用 料 は 土 地 の 使 用 を 目 的 とした 権 利 の 対 価 として 支 払 賃 借 料 の 対 象 とな ります なお 公 有 水 面 の 利 用 は 純 支 払 賃 借 料 の 対 象 外 ですが 土 地 水 面 双 方 の 使 用 を 対 象 と し かつ その 金 額 区 分 がないものについては 全 額 が 支 払 賃 借 料 となります Q19 自 動 販 売 機 を 土 地 又 は 家 屋 に 設 置 するときの 設 置 料 は 支 払 賃 借 料 及 び 受 取 賃 借 料 に 含 まれますか A 自 動 販 売 機 を 設 置 して 販 売 を 行 うものは 自 動 販 売 機 を 設 置 する 土 地 又 は 家 屋 を 使 用 又 は 収 益 する 権 利 を 有 しているため 設 置 料 は 純 支 払 賃 借 料 の 対 象 となります なお 設 置 料 と 認 められる 場 合 には 販 売 手 数 料 販 売 協 賛 金 ロケーションコミッ ション 等 名 称 の 如 何 を 問 わず 対 象 となります 28

資 本 割 Q1 資 本 割 の 課 税 標 準 となる 資 本 金 等 の 額 は 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 と 資 本 準 備 金 等 の 額 の 合 計 額 とのことですが 資 本 準 備 金 等 の 額 はどの ようなものですか A 各 事 業 年 度 終 了 の 日 における 法 人 税 法 施 行 令 第 8 条 第 1 号 から 第 13 号 までに 掲 げる 金 額 の 合 計 額 から 第 14 号 から 第 21 号 までに 掲 げる 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 金 額 をいいま す 具 体 的 には 資 本 準 備 金 合 併 差 益 株 式 払 込 剰 余 金 等 が 挙 げられます ( 法 72の21 1) Q2 資 本 準 備 金 からその 他 資 本 剰 余 金 に 振 り 替 えた 場 合 資 本 金 等 の 額 の 算 定 はどのようになりますか A 資 本 金 等 の 額 とは 各 事 業 年 度 終 了 の 日 における 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 と 資 本 準 備 金 など 法 人 税 法 施 行 令 で 定 める 金 額 を 合 算 したものです ( 法 72の211) したがって 資 本 準 備 金 を 取 り 崩 して その 他 資 本 剰 余 金 に 振 り 替 えたとしても 法 人 税 法 第 2 条 第 16 号 に 規 定 する 資 本 金 等 の 額 に 変 わりはなく 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 が 減 少 することはないため 資 本 金 等 の 額 の 算 定 において その 他 資 本 剰 余 金 に 振 り 替 えた 部 分 を 除 外 することはできません Q3 資 本 金 の 額 又 は 資 本 準 備 金 を 取 り 崩 して 欠 損 てん 補 に 充 てた 場 合 の 資 本 割 の 課 税 標 準 はどうなりますか A 平 成 13 年 4 月 1 日 以 後 に 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 を 取 り 崩 して 欠 損 をてん 補 した 場 合 ( 無 償 で 行 った 場 合 に 限 る すなわち 金 銭 その 他 の 資 産 を 交 付 したものを 除 きま す ) 又 は 会 社 法 第 448 条 に 規 定 する 資 本 準 備 金 による 欠 損 のてん 補 を 行 った 場 合 に は 欠 損 てん 補 に 充 てた 金 額 について 資 本 割 の 課 税 標 準 となる 資 本 金 等 の 額 から 控 除 し ます ( 法 72の211) Q4 定 時 株 主 総 会 で 無 償 減 資 による 欠 損 てん 補 の 決 議 を 行 った 場 合 無 償 減 資 の 額 はいつから(どの 事 業 年 度 )の 資 本 金 等 の 額 から 控 除 されるのですか A 資 本 金 等 の 額 から 資 本 の 欠 損 てん 補 に 充 てた 金 額 が 控 除 されるのは 会 社 法 に 基 づく 無 償 減 資 の 効 力 の 発 生 する 日 の 属 する 事 業 年 度 からとなります なお 会 社 法 上 資 本 の 欠 損 てん 補 のための 無 償 減 資 については 臨 時 又 は 定 時 株 主 総 会 の 特 別 決 議 による 承 認 後 債 権 者 保 護 手 続 きが 完 了 した 時 点 をもって 無 償 減 資 の 効 力 が 確 定 することとされていま す ( 法 72の211 会 社 法 447~449 452) Q5 剰 余 金 又 は 利 益 準 備 金 を 資 本 金 に 組 み 入 れた 場 合 ( 無 償 増 資 )の 資 本 金 額 及 び 資 本 金 等 の 額 はどうなりますか A 平 成 22 年 度 税 制 改 正 により 平 成 22 年 4 月 1 日 以 後 に 会 社 法 第 446 条 に 規 定 する 剰 余 金 を 会 社 法 第 450 条 の 規 定 により 資 本 金 とし 又 は 会 社 法 448 条 第 1 項 第 2 号 の 規 定 により 利 益 準 備 金 の 額 を 資 本 金 にした 金 額 について 平 成 22 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 分 より 資 本 割 の 課 税 標 準 となる 資 本 金 等 の 額 に 加 算 することとなりました ( 法 72の211 会 社 法 446~450 法 人 税 法 2 十 六 ) 29

Q6 資 本 金 等 の 額 の 算 定 にあたり 持 株 会 社 の 資 本 圧 縮 措 置 はどのような 場 合 に 適 用 できますか A 持 株 会 社 にかかる 資 本 金 等 の 額 の 圧 縮 措 置 は 保 有 する 特 定 子 会 社 (その 法 人 が 発 行 済 株 式 の50% 超 を 直 接 又 は 間 接 に 保 有 している 法 人 )の 株 式 の 帳 簿 価 格 が 総 資 産 の 帳 簿 価 格 に 占 め る 割 合 が50%を 超 える 法 人 ( 持 株 会 社 )に 適 用 し 資 本 金 等 の 額 から その 資 本 金 等 の 額 に 持 株 会 社 が 保 有 する 特 定 子 外 社 の 株 式 の 帳 簿 価 格 が 総 資 産 の 帳 簿 価 格 に 占 める 割 合 を 乗 じて 得 た 価 格 を 控 除 します ( 法 72の215) 総 資 産 100 50 資 本 金 等 の 額 80 A 40 子 会 社 の 株 式 総 資 産 に 占 める 課 税 標 準 割 合 Aに 相 当 する 額 を 100 子 会 社 資 産 の 割 合 から 控 除 50 課 税 標 準 から 控 除 20 80/100=0.8 10 50-(50 0.8)=10 その 他 資 産 課 税 標 準 Q7 国 外 で 事 業 を 行 っている 法 人 の 資 本 金 等 の 額 はどのように 計 算 するのですか A 法 人 が 国 外 で 事 業 を 行 っているかどうかは その 法 人 が 国 外 に 事 務 所 など 令 7の3の5に 規 定 する 恒 久 的 施 設 (PE)を 有 するかどうかによって 判 断 されます ( 令 20の2の16) 国 外 で 事 業 を 行 っている 法 人 の 資 本 金 等 の 額 の 算 定 については 当 該 法 人 の 資 本 金 等 の 額 から 国 外 の 事 業 の 規 模 等 を 勘 案 して 計 算 した 金 額 を 控 除 して 得 た 額 が 課 税 標 準 となりま す ( 法 72の221) 国 外 の 事 業 の 規 模 等 を 勘 案 して 計 算 した 金 額 とは 原 則 として 法 人 の 資 本 金 等 の 額 を 付 加 価 値 額 の 総 額 ( 雇 用 安 定 控 除 前 のもの)に 占 める 国 外 の 事 業 に 帰 属 する 付 加 価 値 額 ( 国 外 付 加 価 値 額 といいます )の 比 率 で 按 分 して 得 た 金 額 になります ただし 次 のい ずれかに 該 当 する 場 合 には 法 人 の 資 本 金 等 の 額 を 各 事 業 年 度 終 了 の 日 における 全 従 業 者 数 に 占 める 国 外 の 事 務 所 又 は 事 業 所 の 従 業 者 数 の 比 率 で 按 分 して 得 た 額 が 課 税 標 準 とな ります ( 令 20の2の21) 1 国 外 付 加 価 値 額 がゼロ 又 はマイナスとなる 場 合 2 付 加 価 値 額 の 総 額 から 国 外 付 加 価 値 額 を 控 除 した 額 がゼロ 又 はマイナスとなる 場 合 3 付 加 価 値 額 の 総 額 のうちに 付 加 価 値 額 の 総 額 から 国 外 付 加 価 値 額 を 控 除 して 得 た 額 の 占 める 割 合 が50% 未 満 である 場 合 30

その 他 Q1 外 形 標 準 課 税 の 対 象 とされる 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 が1 億 円 を 超 え るかどうかの 判 断 はいつの 時 点 ですか A 判 定 の 基 準 となる 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 は 事 業 年 度 終 了 の 日 ( 中 間 申 告 を 行 う 場 合 は 事 業 年 度 開 始 の 日 から6 月 の 期 間 の 末 日 清 算 中 の 事 業 年 度 に 係 る 申 告 を 行 う 場 合 は 解 散 の 日 )の 現 況 によります ( 法 72の22) Q2 付 加 価 値 額 は 収 益 配 分 額 と 単 年 度 損 益 との 合 計 額 のことですが 欠 損 の 場 合 は 収 益 配 分 額 から 減 算 できるのですか また 収 益 配 分 額 よりも 欠 損 金 額 が 多 くて 減 算 しきれなかった 金 額 は 翌 期 の 付 加 価 値 額 から 控 除 できるので すか A 単 年 度 損 益 がマイナスの 場 合 には 当 該 事 業 年 度 の 収 益 配 分 額 から 単 年 度 損 益 の 金 額 を 減 算 して 付 加 価 値 額 を 計 算 します ( 法 72の14) 単 年 度 の 損 失 が 大 きく 付 加 価 値 額 がマイナスとなる 場 合 については 当 該 事 業 年 度 の 付 加 価 値 額 はゼロとなります しか し 付 加 価 値 額 は 当 該 事 業 度 における 事 業 活 動 の 規 模 を 表 すものであることから 付 加 価 値 額 のマイナス 分 については 翌 期 以 降 の 付 加 価 値 額 から 控 除 することはできません Q3 収 入 金 課 税 事 業 と 外 形 対 象 事 業 とを 兼 業 している 法 人 の 課 税 標 準 の 算 定 は どのように 行 うのですか A 外 形 標 準 課 税 の 対 象 法 人 が 収 入 金 額 課 税 事 業 をあわせて 行 う 場 合 には 法 人 事 業 税 は 所 得 割 額 付 加 価 値 割 額 資 本 割 額 及 び 収 入 割 額 の 合 計 額 により 申 告 します 所 得 等 課 税 事 業 及 び 収 入 金 課 税 事 業 の 課 税 標 準 の 算 定 は 原 則 として 所 得 等 課 税 事 業 と 収 入 金 課 税 事 業 を 区 分 経 理 して 得 たそれぞれの 事 業 に 係 る 額 を 基 礎 とします 両 事 業 に 係 る 共 通 経 費 があり 区 分 経 理 が 困 難 な 場 合 は 両 事 業 の 売 上 金 額 等 最 も 妥 当 と 認 めら れる 基 準 によってあん 分 した 額 を 課 税 標 準 とします 所 得 等 課 税 事 業 に 係 る 所 得 割 及 び 付 加 価 値 割 の 算 定 については 所 得 等 課 税 事 業 に 係 る 部 分 により 課 税 標 準 を 算 定 し 資 本 割 については 資 本 金 等 の 金 額 に 事 業 年 度 末 にお ける 全 従 業 者 数 に 占 める 収 入 金 課 税 事 業 以 外 の 事 業 に 係 る 従 業 者 数 の 割 合 を 乗 じて 得 た 金 額 が 課 税 標 準 となります ( 令 20の2の23, 取 扱 通 知 4の6の9) Q4 国 外 で 事 業 を 行 っている 法 人 の 付 加 価 値 額 はどのように 計 算 するのです か A 法 人 が 国 外 で 事 業 を 行 っているかどうかは その 法 人 が 国 外 に 事 務 所 など 令 7の3の5 に 規 定 する 恒 久 的 施 設 (PE)を 有 するかどうかによって 判 断 されます ( 令 20の2の16) 国 外 の 事 務 所 などが 恒 久 的 施 設 に 該 当 する 場 合 は 当 該 事 務 所 などに 係 る 付 加 価 値 額 は 国 外 の 事 業 に 帰 属 する 付 加 価 値 額 となります この 場 合 は 法 人 の 付 加 価 値 額 の 総 額 から 国 外 の 事 業 に 帰 属 する 付 加 価 値 額 を 控 除 した 額 が 課 税 標 準 となります ( 法 72の19 前 段 ) 国 外 の 事 務 所 などが 恒 久 的 施 設 に 該 当 しない 場 合 は 当 該 事 務 所 などに 係 る 付 加 価 値 額 は 国 外 の 事 業 に 帰 属 しません この 場 合 は 付 加 価 値 額 の 総 額 から 控 除 することなく 課 税 標 準 となる 付 加 価 値 額 に 含 まれます 国 外 の 事 業 に 帰 属 する 付 加 価 値 額 の 計 算 が 困 難 である 場 合 には 法 人 の 付 加 価 値 額 の 総 額 を 当 該 法 人 の 事 務 所 又 は 事 業 所 の 従 業 者 数 に 占 める 国 外 の 事 務 所 又 は 事 業 所 の 従 業 者 数 の 比 率 であん 分 して 得 た 金 額 を 国 外 事 業 に 帰 属 する 付 加 価 値 額 とみなすこととさ れています この 計 算 により 得 た 金 額 を 当 該 法 人 付 加 価 値 額 の 総 額 から 控 除 した 金 額 が 課 税 標 準 となります ( 法 72の19 後 段, 令 20の2の17) 31

Q5 外 形 標 準 課 税 の 対 象 法 人 は 法 人 税 において 中 間 申 告 の 義 務 が 無 くても 事 業 税 では 中 間 申 告 をしなくてはなりませんか A 外 形 標 準 課 税 の 対 象 法 人 は 法 人 税 において 中 間 申 告 の 義 務 がない 法 人 であって も 事 業 年 度 の 期 間 が6 月 を 超 えるときには 中 間 申 告 の 義 務 があります ( 法 72の261) 予 定 申 告 又 は 仮 決 算 に 基 づく 中 間 申 告 のどちらの 方 法 によるかは 法 人 の 選 択 となりま すが 連 結 法 人 については 予 定 申 告 に 限 られます 前 事 業 年 度 の 所 得 割 の 課 税 標 準 である 所 得 が 欠 損 である 場 合 であっても 付 加 価 値 割 額 及 び 資 本 割 額 の 合 計 である 事 業 税 額 を 基 礎 に 中 間 申 告 として 納 付 すべき 事 業 税 額 を 計 算 します ( 法 72 条 の26 第 1 項 第 7 項 ) この 場 合 法 人 県 民 税 の 中 間 申 告 義 務 はありませんので 事 業 税 のみを 申 告 納 付 する ことになります Q6 外 形 標 準 課 税 対 象 法 人 が 解 散 した 場 合 その 後 の 申 告 はどうなりますか A 清 算 中 の 法 人 については 次 の 要 件 に 該 当 する 場 合 は 外 形 標 準 課 税 の 対 象 となりま す ( 法 72の21Iイ 2) 1 平 成 16 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 以 後 の 事 業 年 度 における 解 散 の 日 におい て 資 本 金 の 額 又 は 出 資 金 の 額 が1 億 円 を 超 えていること 2 収 入 金 課 税 事 業 及 び 信 託 業 の 内 特 定 信 託 に 係 るもの 以 外 の 事 業 を 行 っているこ と 3 公 益 法 人 等 特 別 法 人 でないこと 外 形 標 準 課 税 の 対 象 となる 清 算 法 人 は 清 算 中 の 各 事 業 年 度 について 当 該 事 業 年 度 の 付 加 価 値 割 及 び 所 得 割 を 解 散 していない 法 人 の 付 加 価 値 割 及 び 所 得 割 とみなして 付 加 価 値 割 額 及 び 所 得 割 額 を 計 算 し その 税 額 があるときは 当 該 事 業 年 度 終 了 の 日 から 2 月 以 内 に 申 告 納 付 をすることとされています ( 法 72の291) 外 形 標 準 課 税 の 対 象 となる 清 算 法 人 については 資 本 金 等 の 額 はないものとみなさ れますので 資 本 割 を 申 告 納 付 する 必 要 はありません ( 法 72の211ただし 書 72の29 1, 取 扱 通 知 6の15(1)) 外 形 標 準 課 税 の 対 象 となる 清 算 法 人 は 残 余 財 産 が 確 定 した 日 の 属 する 事 業 年 度 につ いて その 確 定 した 日 から1 月 以 内 に 清 算 所 得 に 係 る 所 得 割 を 申 告 納 付 することとされ ています ( 法 72の293) なお 付 加 価 値 割 及 び 資 本 割 については 申 告 納 付 する 必 要 はありません ( 法 72の21 1ただし 書 72の293 4 取 扱 通 知 6の15(1) (2)) ただし 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 連 結 子 法 人 が 事 業 年 度 の 中 途 において 解 散 した 場 合 ( 破 産 手 続 開 始 の 決 定 を 受 けた 場 合 を 除 く )の 当 該 解 散 の 日 を 含 む 清 算 中 の 事 業 年 度 に 係 る 申 告 については 連 結 事 業 年 度 開 始 の 日 から 解 散 の 日 までの 期 間 について 資 本 割 額 を 申 告 納 付 する 必 要 があります ( 法 72の213 72の30 取 扱 通 知 6の15の(1)) Q7 雇 用 安 定 控 除 はどのような 場 合 に 適 用 があるのですか また 計 算 はどのように 行 うのですか A 報 酬 給 与 額 が 収 益 配 分 額 の70% 相 当 額 を 超 える 場 合 に 適 用 されます 当 該 超 える 額 ( 雇 用 安 定 控 除 額 )を 付 加 価 値 額 から 控 除 します ( 法 72 条 の20) 付 加 価 値 額 及 び 資 本 金 等 の 額 の 計 算 書 ( 第 6 号 様 式 別 表 5の2)により 付 加 価 値 額 からの 控 除 計 算 を 行 い 控 除 後 の 金 額 を 課 税 標 準 となる 付 加 価 値 額 とします 32

Q8 外 形 標 準 課 税 対 象 事 業 年 度 において 法 人 税 の 更 正 を 受 けましたが 事 業 税 はどのように 取 り 扱 えばよいのですか A 申 告 に 係 る 事 業 税 の 計 算 の 基 礎 となった 事 業 年 度 に 係 る 法 人 税 の 課 税 標 準 につい て 税 務 官 署 の 更 正 又 は 決 定 を 受 けた 場 合 で 事 業 税 に 不 足 が 生 じたときは 税 務 官 署 が 当 該 更 正 又 は 決 定 の 通 知 をした 日 から1 月 以 内 に 修 正 申 告 を 提 出 し その 修 正 により 増 加 した 事 業 税 を 納 付 しなければなりません ( 法 72 条 の33 第 3 項 )この 場 合 所 得 割 の 課 税 標 準 である 所 得 はもちろんのこと 付 加 価 値 割 の 課 税 標 準 である 単 年 度 損 益 も 変 動 すること また 法 人 税 の 更 正 理 由 によっては 収 益 配 分 額 の 変 動 もあり 得 ることに 注 意 が 必 要 です Q9 法 人 事 業 税 の 徴 収 猶 予 制 度 とはどのようなものですか また 徴 収 猶 予 を 受 けるための 要 件 はどのようになっているのですか A 法 人 事 業 税 の 徴 収 猶 予 制 度 は 企 業 再 生 の 過 程 にある 赤 字 法 人 や 操 業 したばかりの 赤 字 ベンチャー 企 業 に 対 し 事 業 活 動 の 継 続 の 確 保 や 雇 用 の 維 持 ベンチャー 企 業 の 育 成 等 の 観 点 から 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 に 付 加 価 値 額 及 び 資 本 割 額 について 都 道 府 県 知 事 の 判 断 により 3 年 ( 延 長 により 最 長 6 年 ) 以 内 の 期 限 に 限 り 徴 収 を 猶 予 する ものです この 場 合 その 金 額 を 適 宜 分 割 して 納 付 すべき 期 限 を 定 めることを 妨 げない ものとされています ( 法 72 条 の38の2) 徴 収 猶 予 を 受 けるための 要 件 は 次 の(1) 又 は(2)のいずれかに 該 当 する 場 合 とされて います ( 法 72 条 の38の21 令 32の2) (1) 当 該 事 業 税 の 申 告 書 に 係 る 事 業 年 度 終 了 の 日 の 翌 日 から 起 算 して3 年 前 の 日 の 属 す る 事 業 年 度 から 当 該 事 業 税 の 申 告 書 に 係 る 事 業 年 度 までの 各 事 業 年 度 の 所 得 がない 法 人 で 経 営 の 状 況 が 著 しく 悪 化 し 又 は 悪 化 するおそれがあると 認 められ かつ これに よってその 地 域 における 雇 用 の 状 況 その 他 地 域 経 済 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼし 又 は 及 ぼす おそれがあると 認 められる 法 人 (2) 当 該 事 業 税 の 申 告 書 に 係 る 事 業 年 度 (その 終 了 の 日 が 当 該 法 人 の 設 立 の 日 から 起 算 して5 年 を 経 過 した 日 よりも 前 である 事 業 年 度 に 限 る )の 所 得 がない 法 人 で 著 しい 新 規 性 を 有 する 技 術 又 は 高 度 な 技 術 を 利 用 した 事 業 活 動 を 行 っており 当 該 事 業 活 動 が 地 域 経 済 の 発 展 に 寄 与 すると 認 められる 法 人 なお この 徴 収 猶 予 の 要 件 に 該 当 するかどうかは 各 都 道 府 県 の 知 事 が 法 人 の 個 別 具 体 の 実 情 を 踏 まえて 判 断 することとされています このほか (1)の 法 人 にあっては 徴 収 猶 予 を 受 けようとする 事 業 税 に 係 る 事 業 年 度 終 了 の 日 から 起 算 して3 年 前 の 日 の 属 する 事 業 年 度 から(2)の 法 人 にあっては 設 立 の 日 の 属 する 事 業 年 度 から それぞれ 徴 収 猶 予 を 受 けようとする 事 業 年 度 の 前 事 業 年 度 までの 各 事 業 年 度 について 確 定 申 告 を 提 出 し かつ 徴 収 猶 予 を 受 けようとする 事 業 税 の 申 告 書 をその 提 出 期 限 ( 会 計 監 査 を 受 けなくてはならない 等 の 理 由 により 申 告 期 限 が 延 長 さ れている 場 合 は 延 長 された 期 限 )までに 提 出 することが 必 要 とされています ( 法 72 条 の38の24 取 扱 通 知 7(4)) 33

Q10 外 形 標 準 課 税 に 係 る 計 算 書 等 の 提 出 先 及 び 記 載 の 仕 方 について A 外 形 標 準 課 税 に 係 る 計 算 書 明 細 書 添 付 書 類 などの 提 出 先 は 以 下 のとおりです < 外 形 標 準 課 税 関 係 の 提 出 書 類 一 覧 > は 法 令 に 基 づいて 必 ず 御 提 出 いただく 書 類 です は 埼 玉 県 が 御 提 出 をお 願 いしている 書 類 ( 任 意 提 出 )です チェック 欄 書 類 の 名 称 埼 玉 県 に 提 出 するもの 他 の 都 道 府 県 に も 提 出 するもの 第 6 号 様 式 別 表 5の2 次 の 法 人 のみ ( 別 表 5の2の2) 1 外 国 に P.E.を 有 する 法 人 2 非 課 税 事 業 を 行 う 法 人 次 の 法 人 のみ 1 外 国 に P.E.を 有 する 法 人 2 非 課 税 事 業 を 行 う 法 人 ( 別 表 5の2の3) 3 収 入 金 課 税 事 業 を 行 う 法 人 4 無 償 増 資 等 無 償 減 資 等 を 行 った 法 人 5 課 税 標 準 の 特 例 の 規 定 を 受 ける 法 人 ( 別 表 5の2の4) 第 6 号 様 式 別 表 5の3 別 表 5の3の2 労 働 者 派 遣 を 受 けている 又 は 行 っている 法 人 のみ 第 6 号 様 式 別 表 5の4 第 6 号 様 式 別 表 5の5 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 販 売 日 及 び 一 般 管 理 費 明 細 書 製 造 原 価 報 告 書 製 造 業 のみ 未 成 工 事 支 出 金 明 細 書 建 設 業 のみ 法 人 税 別 表 1 別 表 4 別 表 5(1) 別 表 6(1) 写 し 法 人 税 勘 定 科 目 内 訳 明 細 書 16 雑 益 雑 損 失 等 の 内 訳 書 写 し 課 税 標 準 額 算 定 表 ( 埼 玉 県 推 薦 様 式 ) 備 考 あるいは 貴 社 が 独 自 でお 作 りになった 外 形 標 準 課 税 に 関 する 積 算 資 料 円 滑 な 事 務 推 進 のため 御 提 出 をお 願 いしております 御 理 解 御 協 力 のほど よろしくお 願 い 申 し 上 げます 34

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