事例研究では上西左大信税理士事務所所長・日本税理士会連合会調査研究部長上西左大信氏をモデレーターに「私はこうして経営を良くした



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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

PowerPoint プレゼンテーション

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

文化政策情報システムの運用等


は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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m07 北見工業大学 様式①

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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1 平 成 27 年 度 土 地 評 価 の 概 要 について 1 固 定 資 産 税 の 評 価 替 えとは 地 価 等 の 変 動 に 伴 う 固 定 資 産 の 資 産 価 値 の 変 動 に 応 じ その 価 格 を 適 正 で 均 衡 のとれたものに 見 直 す 制 度 である 3 年 ご

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

16 日本学生支援機構

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

公表表紙

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

スライド 1

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

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平成22年度

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

は し が き

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

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連結計算書

財政再計算結果_色変更.indd

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

●電力自由化推進法案

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(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

 

Ⅴ Ⅵ 目 予 算 編 成 のフローチャートと 決 算 書 類 19 図 表 6 予 算 編 成 のフローチャート 20 図 表 7 収 支 報 告 書 貸 借 対 照 表 財 産 目 録 備 品 台 帳 モデル 21 滞 納 金 回 収 に 関 する 管 理 会 社 の 業 務 と 役 割 25

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

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目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

定款

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リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

18 国立高等専門学校機構

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

弁護士報酬規定(抜粋)

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

●幼児教育振興法案

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

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募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国


2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

固定資産評価審査申出とは

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

<重要な会計方針及び注記>

水 道 事 業 1. 経 営 の 健 全 性 効 率 性 1 経 常 収 支 比 率 (%): 経 常 収 益 経 常 費 用 当 該 年 度 において 給 水 収 益 や 一 般 会 計 からの 繰 入 金 等 の 収 益 で 維 持 管 理 費 や 支 払 利 息 等 の 費 用 をどの 程 度

Microsoft Word 第1章 定款.doc

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~


科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

Microsoft Word - 目次.doc

Transcription:

中 小 会 計 要 領 フォーラム 決 算 書 で 切 り 拓 く 新 たな 経 営 ~ 開 催 報 告 ~ 中 小 会 計 要 領 の 一 層 の 普 及 活 用 の 促 進 を! 中 小 企 業 の 実 態 に 即 して 作 成 された 中 小 企 業 向 けの 新 たな 会 計 ルールであ る 中 小 企 業 の 会 計 に 関 する 基 本 要 領 ( 中 小 会 計 要 領 ) が 昨 年 2 月 に 公 表 され 1 周 年 を 迎 えた 中 小 企 業 の 財 務 経 営 力 やそれを 通 じた 資 金 の 確 保 調 達 力 を 強 化 す るには 中 小 会 計 要 領 に 基 づく 正 確 な 財 務 情 報 を 把 握 することが 重 要 との 認 識 のもと 策 定 に 携 わった 関 係 団 体 が 一 丸 となって セミナーの 開 催 低 利 融 資 等 による 中 小 会 計 要 領 の 普 及 活 用 の 促 進 を 図 っているところ 今 般 普 及 活 用 の 促 進 に 更 に 弾 みを 付 けるため 資 金 調 達 などの 中 小 企 業 経 営 者 の 悩 みを 決 算 書 の 強 化 を 通 じて 解 決 する 方 法 等 について 税 理 士 金 融 機 関 等 の 中 小 企 業 支 援 者 と 中 小 企 業 経 営 者 がともに 考 えるための 場 として 3 月 19 日 ( 火 )に 東 京 国 際 フォーラムにおいて 中 小 会 計 要 領 フォーラム を 開 催 した 本 フォーラムでは 西 武 信 用 金 庫 の 落 合 理 事 長 に 金 融 機 関 による 中 小 企 業 支 援 と 中 小 会 計 要 領 について 基 調 講 演 をいただいたほか 経 営 者 と 税 理 士 が 連 携 して 取 り 組 んだ 中 小 会 計 要 領 の 活 用 を 通 じた 経 営 改 善 の 成 功 事 例 の 紹 介 や 日 頃 から 中 小 会 計 要 領 の 普 及 に 取 り 組 んでいる 中 小 企 業 支 援 者 の 方 々にパネルデ ィスカッションをしていただいた 経 済 産 業 省 中 小 企 業 庁 挨 拶 佐 藤 ゆかり 氏 経 済 産 業 大 臣 政 務 官 / 参 議 院 議 員 政 権 交 代 した 安 倍 内 閣 のもとで 中 小 企 業 の 活 性 化 デフレ 脱 却 と 経 済 再 生 を 第 一 に 掲 げている その 中 で 中 小 企 業 の 活 性 化 が 不 可 欠 であるとの 認 識 で 金 融 庁 と 中 小 企 業 庁 が 連 携 して 事 務 局 をつとめ 昨 年 2 月 に 中 小 会 計 要 領 が 策 定 された 経 営 上 の 弱 いとこ ろ 強 いところを 把 握 し メリハリをつけた 経 営 判 断 を 経 営 者 にしていただくために この 中 小 会 計 要 領 はご 活 用 頂 きたい また 前 向 きな 経 営 判 断 の 一 助 として 経 営 者 だけでなく 金 融 機 関 税 理 士 の 先 生 方 といった 支 援 機 関 にも 中 小 会 計 要 領 の 利 用 促 進 に 努 めて 頂 きたい 是 非 活 発 なご 議 論 をいただき 安 倍 内 閣 によるデフレ 脱 却 はまず 中 小 企 業 からということで 中 小 会 計 要 領 の 活

用 を 深 めていく そんなフォーラムになることを 願 っている 金 融 庁 挨 拶 島 尻 安 伊 子 氏 ( 代 読 : 金 融 庁 総 務 企 画 局 氷 見 野 審 議 官 ) 内 閣 府 大 臣 政 務 官 / 参 議 院 議 員 月 末 に 期 限 を 迎 える 金 融 円 滑 化 法 について 期 限 到 来 後 においても 金 融 円 滑 化 法 の 趣 旨 は 継 続 維 持 される 金 融 機 関 に 対 しては 引 き 続 き 借 り 手 の 状 況 を きめ 細 かく 把 握 し 貸 付 条 件 の 変 更 や 円 滑 な 資 金 供 給 に 努 めていただき 顧 客 への 対 応 方 針 が 変 わらないことを 借 り 手 に 十 分 説 明 していただくようお 願 いし ている その 上 で 官 民 を 挙 げて 中 小 企 業 小 規 模 企 業 者 の 経 営 改 善 支 援 や 事 業 再 生 支 援 を 強 力 に 推 進 していくことしている 中 小 企 業 の 経 営 改 善 には 中 小 企 業 自 らが 取 り 組 んでいただくことが 重 要 で あり そのためには 自 らの 経 営 状 況 を 正 確 に 把 握 していることが 極 めて 重 要 であると 考 えている 金 融 庁 としては 中 小 企 業 関 係 者 と 連 携 して 中 小 会 計 要 領 の 普 及 活 用 に 努 めて 参 りたいと 考 えている 中 小 企 業 関 係 者 が 中 小 会 計 要 領 の 普 及 活 用 に 取 り 組 むことで 結 果 として 中 小 企 業 経 営 者 が 財 務 状 況 に 基 づいた 経 営 判 断 を 行 い 経 営 力 や 資 金 調 達 力 の 強 化 等 につながることを 期 待 する 基 調 講 演 金 融 機 関 による 中 小 企 業 支 援 と 中 小 会 計 要 領 落 合 寛 司 氏 西 武 信 用 金 庫 理 事 長 今 は 中 小 企 業 にとって 大 きな 変 革 期 である 日 本 経 済 のパートナーがアメリカやEUから 中 国 やアジアに 変 わったことで ものづくりが 質 から 価 格 に 変 わり 更 にデフレや 円 高 の 影 響 により 日 本 の 中 小 企 業 は 売 上 げを 減 らし 国 際 競 争 力 を 低 下 させている この 厳 し い 時 代 において 日 本 の 企 業 の 99.7% 雇 用 の 約 7 割 を 占 める 中 小 企 業 の 活 性 化 が 社 会 的 に 求 められている 中 小 企 業 の 主 な 経 営 課 題 は1) 金 融 機 関 の 自 己 査 定 に 対 応 できるCF 重 視 の 経 営 力 の 強 化 2) 自 己 資 本 の 強 化 3) 内 需 減 少 に

よる 海 外 戦 略 の 強 化 4) 世 代 交 代 等 事 業 承 継 戦 略 の 強 化 5) 業 種 転 換 や 事 業 転 換 等 による 経 営 力 強 化 が 挙 げられるが これらを 解 決 するための 当 庫 の 支 援 策 として1)お 客 様 支 援 センターの 強 化 2) 中 小 企 業 診 断 士 等 経 営 コンサ ルタントの 活 用 3) 融 資 から 投 資 への 資 本 政 策 4) 専 門 家 や 外 部 機 関 との 連 携 による 事 業 承 継 対 策 などを 用 意 している 中 小 会 計 要 領 は 財 務 によって 企 業 体 力 を 把 握 出 来 るメリットがある 更 に 経 営 計 画 を 作 るのに 役 立 ち 課 題 や 改 善 点 が 見 えることによって 支 援 機 関 からの 正 しい 指 導 を 受 けることが 可 能 となる 中 小 企 業 支 援 は 中 小 企 業 に 一 番 近 い ところにいる 税 理 士 会 計 士 等 の 先 生 方 と 地 域 金 融 機 関 である 我 々が 連 携 して 対 応 することが 効 果 的 である 当 庫 でも 最 高 で 基 準 金 利 の 1%を 下 げられる 西 武 中 小 会 計 要 領 活 用 ローン を 用 意 した 正 しい 財 務 情 報 で 企 業 の 状 況 を 把 握 し 対 策 を 立 て それを 経 営 計 画 に 落 と し 込 みコントロールしていくという 仕 組 みを 是 非 皆 様 と 一 緒 に 構 築 し 日 本 経 済 の 屋 台 骨 の 中 小 企 業 の 活 性 化 に 協 力 していきたい 事 例 研 究 私 はこうして 経 営 を 良 くした! 中 小 企 業 の 現 場 から <パネリスト> 八 巻 克 氏 株 式 会 社 つくば 食 品 代 表 取 締 役 社 長 赤 岩 茂 氏 税 理 士 法 人 報 徳 事 務 所 理 事 長 寺 田 陽 次 郎 氏 株 式 会 社 オートエクゼ 代 表 取 締 役 社 長 西 野 道 之 助 氏 税 理 士 法 人 平 川 会 計 パートナーズ 社 員 税 理 士 <モデレータ> 上 西 左 大 信 氏 上 西 左 大 信 税 理 士 事 務 所 所 長 / 日 本 税 理 士 会 連 合 会 調 査 研 究 部 長 事 例 研 究 では 私 はこうして 経 営 を 良 くした! 中 小 企 業 の 現 場 から をテー マに 上 西 左 大 信 税 理 士 事 務 所 所 長 日 本 税 理 士 会 連 合 会 調 査 研 究 部 長 上 西 左 大 信 氏 をモデレータとして 経 営 の 中 で 会 計 を 積 極 的 に 活 用 している 事 例 につ いて 経 営 者 と 会 計 の 活 用 をアドバイスした 会 計 専 門 家 の2 組 の 方 から 発 表 が 行 われた

事 例 発 表 < 株 式 会 社 つくば 食 品 の 事 例 > 八 巻 氏 ) 自 分 や 会 社 としての 行 動 の 基 準 評 価 について 知 る 一 番 良 いものは 会 計 であ ると 知 り 会 計 を 勉 強 した 利 益 管 理 をきちんと 行 うことで 思 い 切 って 不 採 算 部 門 についてアウトソーシングに 切 り 替 えることも 行 い 売 上 が 伸 びなくても 利 益 を 確 保 することで 会 社 を 存 続 していけることを 実 感 した 年 度 初 めに 経 営 計 画 を 社 員 と 一 緒 に 作 り 月 次 決 算 も 含 め 全 社 員 に 公 開 することで 今 まで にないちょっとした 変 化 を 見 つけてそれを 是 正 できるようになった 点 は 非 常 に 大 きいポイントだと 思 う 赤 岩 氏 ) 八 巻 氏 は 色 々な 経 営 課 題 を 財 務 非 財 務 データなどからとらえて 対 応 策 を 実 行 し その 成 果 を 判 断 する 作 業 をずっと 繰 り 返 している 例 えば 当 事 務 所 も 含 めた 業 績 検 討 会 で 在 庫 回 転 日 数 をテーマにした 際 前 年 と 比 べてそれが2 日 延 びたことを 発 見 し その 場 で その 原 因 と 前 の 数 値 に 戻 すよう 指 示 を 出 して いた 支 援 者 の 役 割 は ただ 数 字 や 帳 簿 を 出 すだけでなく 経 営 者 と 対 話 し 経 営 者 の 心 や 頭 の 中 にある 答 えを 引 き 出 してあげること < 株 式 会 社 オートエクゼの 事 例 > 寺 田 氏 ) 会 社 経 営 にとって 社 員 のモチベーションを 上 げることが 一 番 大 切 その 為 に 社 員 に 株 を 持 たせている 株 主 でもある 社 員 に 経 営 内 容 をオープンにし 毎 週

の 会 議 で 社 員 一 人 一 人 が 今 儲 かっているかどうかを 見 えるようなシステムにし ている また どんな 情 報 も 紙 に 書 くことで 情 報 を 共 有 化 するようにしている その 積 み 重 ねによって 儲 かっているかどうかがすぐわかるようになる 西 野 氏 ) オートエクゼには 元 々 会 計 の 専 門 家 は 一 人 もいなかったが 勉 強 して 今 では 月 別 損 益 推 移 表 のみならず キャッシュフロー 計 算 書 や 経 営 計 画 についても 読 めるようになっている その 中 で 財 務 情 報 を 含 め 情 報 を 可 視 化 している 点 が すばらしいところ 会 社 によっては 領 収 書 の 束 を 数 ヶ 月 に1 回 まとめて 税 理 士 に 渡 すというところもある これだと 会 社 へ 経 営 情 報 を 渡 すのが 遅 れる そ ういった 会 社 はそもそも 数 字 に 興 味 を 示 さず 結 果 的 にその 日 その 日 の 資 金 繰 りを 何 とか 繋 いでいくことになってしまう 質 疑 モデレータの 上 西 氏 から 八 巻 氏 に 対 し 会 計 をどのように 勉 強 し 会 社 全 体 にブレイクダウンしたのか について 赤 岩 氏 に 対 し 最 初 に 指 導 したときの スタンス について 質 問 八 巻 氏 ) 報 徳 事 務 所 に 出 会 って 帳 簿 を 税 理 士 に 任 せきりではダメで 会 計 は 自 分 の 立 ち 位 置 や 後 ろ 姿 を 推 し 量 る 重 要 なものだと 認 識 し 家 内 と 一 緒 に 報 徳 事 務 所 に お 邪 魔 して 勉 強 をした 勉 強 していくとだんだん 自 分 たちの 姿 が 見 えてきたと 感 じた 赤 岩 氏 ) 支 援 にあたって 会 計 は 会 社 のため つまりは 社 長 ためにあるというスタンス で 行 っている 会 計 は 会 社 の 立 ち 位 置 を 確 認 するための 体 温 計 血 圧 計 であ ること そのためには 月 次 決 算 があたりまえになるように 税 理 士 等 の 専 門 家 が 訴 えていかなければならい 次 に 上 西 氏 から 寺 田 氏 に 対 し 従 業 員 への 情 報 開 示 を 行 った 効 果 につい て 西 野 氏 に 対 し 資 金 繰 りについての 助 言 について 質 問 寺 田 氏 ) 会 社 の 設 立 当 時 から 始 めた 最 も 気 をつけているのは 在 庫 お 金 が 寝 ている ことになるから 実 は 今 在 庫 が 増 えており 今 夜 の 会 議 でもこれを 取 り 上 げ 何 故 そうなったのか 社 員 全 員 で 検 討 し 改 善 を 図 る 予 定

西 野 氏 ) 資 金 繰 りや 利 益 率 にも 影 響 するので 各 月 の 商 品 棚 卸 高 を 月 次 の 試 算 表 に 反 映 させている キャッシュフローについては 会 社 自 身 で 市 販 の 会 計 ソフトで 作 成 しているが 加 えて 預 金 残 高 推 移 表 を 折 れ 線 グラフで 見 える 化 してい る 経 営 計 画 を 年 1 回 作 るが その 修 正 は 短 いスパンで 行 っている 上 西 氏 より 毎 日 の 記 帳 について 質 問 赤 岩 氏 ) 現 金 取 引 預 金 取 引 は 毎 日 掛 取 引 は 遅 くとも 翌 月 末 までに 記 載 され 適 時 性 の 概 念 に 合 致 するため 会 計 要 領 チェックリストは 自 信 をもってイエスと 付 けている 寺 田 氏 ) 経 理 担 当 者 は 日 々の 伝 票 売 上 を 毎 日 報 告 している 日 々 勉 強 して 知 識 を 付 けてきている また 信 頼 出 来 る 会 計 事 務 所 と 協 力 することも 大 事 まとめ 上 西 氏 ) 本 日 の 事 例 の 共 通 項 として 次 の3 点 が 重 要 であると 感 じた 1 会 計 を 税 務 の 為 だけでなく 自 社 の 経 営 に 使 うということが 重 要 であること 2 情 報 を 見 える 化 可 視 化 して 従 業 員 と 共 有 して 全 社 的 な 経 営 改 善 に 結 びつけていること 3 会 計 専 門 家 とコミュニケーションを 図 り 良 きパートナーシップを 構 築 して いること パネルディスカッション 今 決 算 書 の 信 頼 性 が 求 められている! 中 小 企 業 支 援 者 の 現 場 から <パネリスト> 中 里 隆 重 氏 中 里 会 計 事 務 所 所 長 髙 栁 裕 久 氏 磐 田 信 用 金 庫 専 務 理 事 中 野 庸 江 氏 東 京 商 工 会 議 所 経 営 指 導 員 <モデレータ> 坂 本 孝 司 氏 税 理 士 法 人 坂 本 &パートナー 理 事 長

パネルディスカッションでは 今 決 算 書 の 信 頼 性 が 求 められている! 中 小 企 業 支 援 者 の 現 場 から をテーマに 税 理 士 法 人 坂 本 &パートナー 理 事 長 坂 本 孝 司 氏 をモデレータとし 金 融 機 関 税 理 士 経 営 指 導 員 といった 中 小 企 業 支 援 者 の 方 々をパネリストに 迎 えて 中 小 企 業 経 営 において 中 小 会 計 要 領 の 果 た す 役 割 について 議 論 が 展 開 された 冒 頭 モデレータの 坂 本 氏 から 我 が 国 中 小 企 業 の 会 計 ルールの 歴 史 中 小 指 針 が 策 定 された 経 緯 ボリュームゾーンの 中 小 企 業 向 けの 身 の 丈 に 合 ったも のとして 平 成 24 年 に 中 小 会 計 要 領 が 取 りまとめられた 経 緯 さらに 中 小 会 計 要 領 の 中 小 企 業 経 営 における 意 義 について 解 説 があった 続 いて 各 パネリストから 意 見 の 表 明 があった 髙 栁 氏 ) 経 営 改 善 再 生 等 で 一 番 重 要 なのは 現 状 把 握 とスピード 的 確 な 現 状 把 握 の ためには 企 業 の 経 営 状 況 を 示 す 正 確 な 決 算 書 が 必 要 信 頼 できる 決 算 書 と 会 計 という 共 通 言 語 が 重 要 企 業 経 営 においては 予 防 管 理 は 再 生 に 勝 る 早 期 に 手 を 打 つためには 日 々 の 記 帳 月 次 決 算 などの 正 確 な 会 計 処 理 に 基 づく 経 営 数 値 の 見 える 化 が 重 要 そのような 問 題 意 識 のもと 当 金 庫 は 原 則 月 次 試 算 表 に 基 づくモニタリング を 特 徴 とする 金 利 優 遇 融 資 商 品 いわしん 会 計 力 強 化 資 金 を 提 供 して 中 小 会 計 要 領 の 普 及 を 図 っている

中 里 氏 ) 会 社 の 正 しい 財 政 状 態 経 営 成 績 を 示 すためには 税 務 基 準 ではなく 中 小 会 計 要 領 に 拠 って 決 算 書 をつくるべき 中 小 会 計 要 領 に 拠 って 経 理 をやっていると 決 算 書 が 比 較 できる 自 分 の 過 去 未 来 との 比 較 同 業 他 社 との 比 較 することによって 経 営 改 善 が 期 待 でき る 会 計 要 領 は 中 小 企 業 を 良 くしていくためのもの 会 社 の 財 務 データを 正 確 に 把 握 していないのは 目 を 瞑 って 全 力 疾 走 で 駅 前 をはしっているようなもの であることを 認 識 すべき 会 計 事 務 所 として 中 小 会 計 要 領 をどう 取 り 入 れていくかが 課 題 事 務 所 内 研 修 などで 方 向 を 一 致 させることが 重 要 中 野 氏 ) 中 小 会 計 要 領 を 経 営 のインフラとして 活 用 することが 重 要 具 体 的 には 売 上 高 増 経 費 コントロール 成 長 の 展 望 等 経 営 課 題 はたくさんあるが 中 小 会 計 要 領 により 数 値 化 可 視 化 することで 客 観 的 な 分 析 が 可 能 となる 融 資 の 相 談 者 に 長 期 借 入 金 残 高 を 営 業 キャッシュフローで 割 った 借 入 金 償 還 期 間 の 数 字 を 示 すと 自 社 はこんなに 借 入 金 があるのか と 驚 かれ 必 要 金 額 と 使 い 道 を 考 えるようになる 簡 単 な 会 計 の 活 用 であっても 経 営 力 強 化 に 役 立 つ 中 小 企 業 経 営 者 と 金 融 機 関 が 中 小 会 計 要 領 という 共 通 言 語 でコミュニケーシ ョンを 図 ることにより 一 層 の 相 互 理 解 が 進 み 結 果 として 安 定 した 資 金 調 達 につながると 考 える パネリストの 意 見 表 明 を 受 けてモデレータの 坂 本 氏 から 問 題 提 起 を 行 い パ ネリストがコメントした 坂 本 氏 ) 本 当 に 決 算 書 の 信 頼 性 は 大 事 だと 思 っているか それはいつ 頃 からか 髙 栁 氏 ) 社 会 全 体 的 に 決 算 書 の 信 頼 性 を 重 視 するようになったのは 最 近 のこと しか し 私 が 入 庫 した 頃 先 輩 から 融 資 をする 際 には 前 後 左 右 を 良 く 見 なさい と 教 えられた 前 は 経 営 者 のビジョンや 経 営 計 画 後 は 過 去 の 蓄 積 すな わち 正 確 な 決 算 書 その 意 味 では 決 算 書 の 信 頼 性 は 昔 から 言 われていた 決 算 書 が 信 頼 できれば 現 在 どこの 金 融 機 関 でも 行 っている 決 算 書 の 中 身 の 引 き 直 し も 不 要 になりコストも 圧 縮 できる

坂 本 氏 ) 時 系 列 又 は 同 業 他 社 比 較 の 経 営 分 析 について 経 営 指 導 の 現 場 ではどのよう にとらえているか 中 野 氏 ) 東 京 商 工 会 議 所 では 都 内 の 中 小 企 業 のデータを 業 種 別 従 業 員 別 に 整 理 し それとの 比 較 で 自 社 の 企 業 診 断 ができるサイトがあり 経 営 相 談 に 活 用 してい る 相 談 実 例 としても 診 断 サイトのデータをもとに 経 営 者 が 判 断 して 店 舗 の 移 転 を 保 留 した 例 もある 髙 栁 氏 ) 成 長 に 向 け 頑 張 っている 経 営 者 は 思 い 入 れが 過 ぎる 場 合 もある 経 営 指 標 な どに 基 づき 客 観 的 立 場 から 意 見 を 言 う 方 に 相 談 するのは 重 要 なこと 坂 本 氏 ) 中 小 会 計 要 領 に 準 拠 できる 中 小 企 業 の 割 合 は どのように 説 得 するのか 中 里 氏 ) 中 小 会 計 要 領 準 拠 できるのは 約 7 割 残 りは 保 留 しかし 日 税 連 のチェック リストは NOはNOとして 全 社 に 出 している 髙 栁 氏 ) 当 庫 の 会 計 経 営 力 サポートローンでは 中 小 会 計 要 領 に 準 拠 して 取 り 組 んで いくという 姿 勢 であれば 受 け 入 れたいと 考 えている 最 後 に モデレータの 坂 本 氏 が 簿 記 会 計 で 経 営 をよくするという 発 想 は 古 くからあることを ドイツの 詩 人 のゲーテ ドイツの 社 会 学 者 経 済 学 者 ゾン バルト 井 原 西 鶴 の 西 鶴 織 留 福 沢 諭 吉 の 帳 合 の 法 から 紹 介 し 中 小 会 計 要 領 の 普 及 により 中 小 企 業 の 経 営 が 鍛 えられ それによって 金 融 機 関 から の 信 頼 が 高 まることを 期 待 する と 締 めくくった 以 上