国 土 交 通 省 国 土 地 理 院 2015 年 4 月 発 行 第 562 号 第 3 回 国 連 防 災 世 界 会 議 (WCDRR) ワーキングセッション リスク 削 減 のための 地 球 観 測 とハイテクノロジー CONTENTS 1. 第 3 回 国 連 防 災 世 界 会 議 で 地 理 空 間 情 報 の 重 要 性 を 確 認 2 2.G 空 間 EXPO2015 Geoアクティビティフェスタ プレゼンター 募 集! 4 3. 西 之 島 周 辺 の 空 中 写 真 撮 影 を 無 人 航 空 機 (UAV)により 実 施 5 4. 全 国 山 の 日 フォーラムの 展 示 ブースへの 出 展 6 5. 地 図 と 測 量 の 科 学 館 で 場 所 情 報 コード を 活 用 した 案 内 サービスを 開 始 展 示 品 やエリアを 音 声 ガイダンスで 案 内 7 6. 第 56 次 日 本 南 極 地 域 観 測 隊 帰 国 報 告 - 昭 和 基 地 接 岸 の 厳 しさ- 8 7. 第 16 回 測 量 行 政 懇 談 会 の 開 催 報 告 9 8. 国 土 地 理 院 構 内 に だいち2 号 専 用 のコーナーリフレクタを 設 置 9 9. 第 44 回 国 土 地 理 院 報 告 会 のご 案 内 10 10.3 月 の 報 道 発 表 5 月 の 主 な 行 事 予 定 10 国 土 地 理 院 広 報 2015 年 4 月 1
第 3 回 国 連 防 災 世 界 会 議 で 地 理 空 間 情 報 の 重 要 性 を 確 認 3 月 14 日 から 18 日 まで 仙 台 市 において 第 3 回 国 連 防 災 世 界 会 議 (WCDRR)が 開 催 されま した WCDRR は 国 際 的 な 防 災 戦 略 を 議 論 する 国 連 主 催 の 会 議 で これまで 第 1 回 は 1994 年 に 横 浜 で 第 2 回 は 2005 年 に 兵 庫 で 開 催 されました 第 2 回 会 議 では 2005 年 から 2015 年 までの 国 際 また パブリック フォーラムは 仙 台 市 内 10 会 場 のほか 青 森 岩 手 宮 城 福 島 県 内 で 行 われ 関 係 者 や 一 般 市 民 など 延 べ 15 万 人 を 超 える 方 が 参 加 しました 社 会 における 防 災 活 動 の 基 本 指 針 である 兵 庫 行 動 枠 組 (HFA) が 策 定 されました 今 回 の 第 3 回 WCDRR は HFA の 後 継 枠 組 が 策 定 されると ともに わが 国 にとっては 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 の 復 興 状 況 や 防 災 に 関 する 経 験 知 見 を 世 界 に 発 信 し 国 際 貢 献 を 行 う 重 要 な 機 会 として 政 府 地 元 自 治 体 学 界 民 間 団 体 NPO など 防 災 分 野 の 関 係 者 が 総 力 を 挙 げて 取 り 組 みました 仙 台 防 災 枠 組 2015-2030 の 採 択 の 様 子 国 土 地 理 院 は 防 災 における 地 理 空 間 情 報 及 び その 関 連 技 術 の 重 要 性 を 防 災 に 関 わる 政 策 決 定 者 や 関 係 者 に 理 解 してもらうための 重 要 な 会 議 と 位 置 づけ 積 極 的 に 準 備 に 取 り 組 むとともに 会 議 では 次 のような 活 動 を 行 いました 1. 本 体 会 議 におけるワーキングセッション 本 体 会 議 が 行 われた 仙 台 国 際 センター 会 議 は 国 連 の 公 式 会 議 である 本 体 会 議 と 350 あまりのシンポジウム セミナー 展 示 などのイ ベントが 行 われるパブリック フォーラムにより 構 成 されています 本 体 会 議 は 仙 台 国 際 センター で 行 われ ほぼすべての 国 連 加 盟 国 (187 カ 国 : うち 国 家 元 首 級 25 人 閣 僚 級 100 人 ) 国 際 機 関 認 定 NGO 国 連 機 関 民 間 団 体 報 道 機 関 等 総 勢 約 6,500 人 が 参 加 しました 会 議 の 最 終 日 には 成 果 文 書 である 仙 台 防 災 枠 組 2015-2030 と 仙 台 宣 言 が 満 場 一 致 で 採 択 されました 本 体 会 議 において 開 催 された リスク 削 減 のた めの 地 球 観 測 とハイテクノロジー ワーキング セッションを 国 連 関 係 省 庁 地 球 観 測 グルー プなどと 共 同 で 企 画 実 施 し 国 土 地 理 院 からは 永 山 企 画 部 研 究 企 画 官 ( 地 球 地 図 国 際 運 営 委 員 会 (ISCGM) 事 務 局 長 )が 発 表 者 として 登 壇 しまし た セッションでは ハザードマップをはじめと するリスク 情 報 の 整 備 更 新 活 用 を 促 進 するこ とと それを 実 現 するため 都 市 域 のハザードマッ プの 整 備 公 開 状 況 をモニタリングすることの 重 要 性 が 確 認 されました 2 Geospatial Information Authority of Japan
3. 仙 台 防 災 枠 組 2015-2030 日 本 政 府 代 表 団 を 通 して 地 理 空 間 情 報 の 重 要 性 を 次 期 枠 組 に 位 置 づけるよう 主 張 を 行 った 結 果 会 議 で 採 択 された 仙 台 防 災 枠 組 2015-2030 において 地 理 空 間 情 報 技 術 を 活 用 してハザード マップなどのリスク 情 報 を 整 備 更 新 提 供 する ことが 重 要 であることが 記 載 されました ワーキングセッションの 様 子 4.パブリック フォーラムにおける 展 示 国 土 交 通 省 が 仙 台 市 情 報 産 業 プラザにおいて 行 った 企 画 展 示 に 参 加 し 東 北 地 方 の 陰 影 段 彩 図 や 3D 模 型 のプロジェクションマッピングによる 広 島 土 砂 災 害 の 対 応 地 理 院 地 図 による 3D 表 示 のデモなどの 展 示 を 行 いました 新 相 馬 験 潮 場 ( 相 馬 市 ) 発 表 する 永 山 研 究 企 画 官 2.シンポジウム 都 市 防 災 における 地 理 空 間 情 報 技 術 の 活 用 会 議 開 会 の 前 日 (3 月 13 日 )にプレイベント として 標 記 シンポジウムを ISCGM と 共 同 で 主 催 しました 世 界 の 都 市 ハザードマップを 一 覧 し その 進 捗 を 把 握 することが 重 要 との 共 通 認 識 が 東 北 地 方 陰 影 段 彩 図 の 展 示 得 られ これに 資 するための 都 市 ハザードマップ ポータルの 構 築 に 向 けて ISCGM が 作 業 を 進 めて いくことが 合 意 されました 地 理 院 地 図 による 3D 表 示 のデモの 様 子 シンポジウムの 様 子 ( 企 画 部 ) 国 土 地 理 院 広 報 2015 年 4 月 3
G 空 間 EXPO2015 Geoアクティビティフェスタ プレゼンター 募 集! 昨 年 11 月 に 日 本 科 学 未 来 館 ( 東 京 お 台 場 ) において 開 催 した G 空 間 EXPO2014 では 約 2 万 名 の 大 勢 の 方 にご 来 場 いただきました 今 年 も 産 学 官 で 構 成 される G 空 間 EXPO2015 運 営 協 議 会 を 設 置 し G 空 間 EXPO2015 の 開 催 に 向 けて 準 備 を 進 めています 国 土 地 理 院 でも 様 々なイベントを 計 画 中 です が 昨 年 も 好 評 をいただいた Geo アクティビティ フェスタ を 今 年 も 開 催 する 予 定 です Geo アクティビティフェスタ は 世 の 中 に ある 様 々な 地 理 空 間 情 報 (G 空 間 情 報 )に 関 する 独 創 的 なアイデア ユニークな 製 品 画 期 的 な 技 術 新 たなサービス 等 について 展 示 や 発 表 (プ レゼンテーション)を 行 う 場 を 設 け 関 係 者 間 の 交 流 により 地 理 空 間 情 報 の 利 活 用 の 推 進 及 び 拡 大 に 貢 献 することを 目 的 として 2012 年 から 開 催 し ています 特 に これまで 発 表 機 会 の 少 なかった 中 小 事 業 者 の 製 品 や ベンチャー 企 業 の 技 術 教 育 機 関 での 研 究 成 果 個 人 レベルのアイデア NPO の 取 り 組 みなど 潜 在 的 な 地 理 空 間 情 報 の 利 活 用 事 例 を 発 掘 することにより 新 たなサービス 産 業 の 創 出 や 既 存 サービス 製 品 の 高 度 化 発 展 を 目 指 しています 作 品 は G 空 間 EXPO2015 開 催 期 間 中 の 展 示 と1 人 10 分 程 度 のプレゼンテーションを 実 施 していただき 最 終 日 には 優 秀 作 品 の 表 彰 式 も 行 う 予 定 です また 昨 年 は 1 階 コミュニケーションロビー で 展 示 を 行 い プレゼンテーションを7 階 イノ ベーションホールにて 実 施 しました 今 年 は 展 示 及 びプレゼンテーション 会 場 を 同 じフロアま たは 隣 接 会 場 にて 実 施 し より 一 体 感 のあるイベ ントになるよう 検 討 を 進 めています なお 募 集 人 数 は 15 人 程 度 を 予 定 しています 奮 ってご 応 募 ください ( 企 画 部 ) 応 募 の 詳 しい 内 容 応 募 内 容 応 募 期 間 および 応 募 方 法 などは 下 記 サイトを 確 認 してください G 空 間 EXPO 公 式 Web サイト http://www.g-expo.jp/ 4 月 下 旬 ホームページ 掲 載 予 定 お 問 い 合 わせ 305-0811 茨 城 県 つくば 市 北 郷 1 番 国 土 地 理 院 企 画 部 地 理 空 間 情 報 企 画 室 Geo アクティビティフェスタ 事 務 局 E-Mail:gsi-g-event@ml.mlit.go.jp Geo アクティビティフェスタ 事 務 局 では 今 年 も Twitter や Facebook を 活 用 し 情 報 発 信 に 努 めます 少 しでも 多 くの 方 に Geo アクティビティフェスタ を 知 っていただき G 空 間 EXPO 開 催 期 間 中 以 外 の 交 流 にも 繋 がると 考 えていますので ぜひフォローをお 願 いします @geo_fes Geo アクティビティフェスタ 4 Geospatial Information Authority of Japan
西 之 島 周 辺 の 空 中 写 真 撮 影 を 無 人 航 空 機 ( U AV )に より 実 施 国 土 地 理 院 は 3 月 1 日 に 無 人 航 空 機 (UAV) を 東 京 都 小 笠 原 村 父 島 から 飛 行 させ 西 之 島 周 辺 の 空 中 写 真 を 撮 影 し 面 積 最 高 標 高 体 積 を 計 測 して それらの 結 果 等 を 公 開 しました 今 回 の 撮 影 は 防 衛 省 の 協 力 を 得 て 3 月 1 日 に 実 施 したもので 国 土 地 理 院 の 西 之 島 周 辺 の 撮 影 は 昨 年 12 月 4 日 と 10 日 に 測 量 用 航 空 機 く にかぜⅢ による 撮 影 を 行 って 以 来 となります 噴 煙 を 上 げる 西 之 島 (2015.3.1) 撮 影 した 西 之 島 周 辺 の 空 中 写 真 を 解 析 した 結 果 は 以 下 のとおりです 面 積 は 約 2.55 平 方 キロメートルでした これ は 12 月 4 日 の 約 2.27 平 方 キロメートルの 約 1.1 倍 にあたります 最 高 標 高 は 約 137 メートル( 参 考 値 )でした 12 月 4 日 の 最 高 標 高 の 約 110 メートル( 参 考 値 ) から 約 27 メートル 高 くなっています 新 たに 噴 出 した 溶 岩 等 の 海 面 上 の 体 積 は 平 成 25 年 11 月 の 最 初 の 噴 火 以 来 約 6,446 万 立 方 メートルでした これは 昨 年 12 月 4 日 の 約 4,970 万 立 方 メートルの 約 1.3 倍 にあたります 今 回 撮 影 した 空 中 写 真 は インターネット 上 の 地 理 院 地 図 で 公 開 しています さらに 平 成 26 年 12 月 4 日 との 高 さの 変 化 を 表 した 地 図 や 撮 影 した 空 中 写 真 を 連 続 して 表 示 させた 簡 易 動 画 西 之 島 周 辺 の 立 体 図 地 形 判 読 図 標 高 デー タについても 公 開 しています 国 土 地 理 院 における 西 之 島 周 辺 の 噴 火 活 動 関 連 情 報 は 以 下 の URL でご 覧 いただけます http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html ( 基 本 図 情 報 部 ) 国 土 地 理 院 広 報 2015 年 4 月 5
全 国 山 の 日 フォーラムの 展 示 ブースへの 出 展 平 成 28 年 より 8 月 11 日 が 山 の 日 として 祝 日 化 されることを 契 機 として 国 民 の 山 への 関 心 を 高 めるとともに 山 に 親 しむ 機 会 を 提 供 し 山 の 恩 恵 への 気 づきを 促 すことを 目 的 として 全 国 山 の 日 フォーラムが 3 月 28 日 と 29 日 に 東 京 国 際 フォーラム ( 東 京 都 千 代 田 区 ) で 開 催 されました 全 国 山 の 日 フォーラムは 全 国 山 の 日 協 議 会 林 野 庁 国 土 交 通 省 観 光 庁 環 境 省 東 京 都 などから 構 成 される 全 国 山 の 日 フォー ラム 実 行 委 員 会 が 主 催 しているもので 地 方 創 生 や 山 の 安 全 などをテーマとした 16 の 講 演 12 のライブトークショー 9 の 映 像 とトーク ショー 及 び 60 を 超 える 展 示 ブースが 集 合 したも のです 展 示 ブース ( ロビーギャラリー ) の 様 子 国 土 地 理 院 の 展 示 ブースは 途 切 れなく 訪 問 者 があり 好 評 でした 訪 問 者 から 積 極 的 に 基 準 点 の 大 きさ 山 の 高 さ 地 図 の 買 い 方 地 理 院 地 図 の 見 方 などに 関 する 質 問 があり 特 に 三 等 三 角 点 標 石 や 山 の 3D 模 型 など 実 際 に 触 って 見 られるものに 関 心 が 寄 せられました 正 面 ゲートドーム 参 加 企 業 等 の 案 内 版 と 案 内 図 国 土 地 理 院 は 展 示 ブースにおいて 山 の 高 さ と 三 角 点 の 測 り 方 登 山 道 の 施 設 管 理 と 現 在 地 案 内 - 場 所 情 報 コード 閲 覧 システムを 使 った 高 尾 山 での 取 り 組 み 事 例 - 電 子 国 土 基 本 図 地 理 院 地 図 3D などの 業 務 を 紹 介 するパネルとと もに 三 等 三 角 点 標 石 ( 上 部 のみ)の 実 物 や 地 理 院 地 図 3D のデータを 基 に 3D プリンターを 使 用 して 作 成 した 大 山 や 箱 根 山 など 山 の 3D 模 型 を 5 つ 展 示 しました 国 土 地 理 院 の 展 示 ブースの 様 子 全 国 山 の 日 フォーラムは 3 月 28 日 夕 方 の NHK 首 都 圏 ニュースにも 紹 介 され 2 日 間 で 約 2 万 人 の 来 場 者 がありました 今 回 の 出 展 は 国 土 地 理 院 の 業 務 を PR する 良 い 機 会 であり かつ 関 連 機 関 との 情 報 交 換 をする 場 でもあり 大 変 有 意 義 なものでした 今 後 も 山 の 日 関 連 イベントには PR する ポイントを 明 確 にするなどして 参 加 していきたい と 考 えています ( 企 画 部 ) 6 Geospatial Information Authority of Japan
地 図 と 測 量 の 科 学 館 で 場 所 情 報 コード を 活 用 した 案 内 サービスを 開 始 展 示 品 やエリアを 音 声 ガイダンスで 案 内 皆 さん スマートフォンやタブレット 等 の 端 末 を 使 って 地 図 と 測 量 の 科 学 館 を 楽 しんでみませんか? 国 土 地 理 院 では 来 館 者 の 皆 様 により 一 層 楽 しんでいただけるよう 音 声 ガイダンスや 動 画 で 展 示 品 等 の 説 明 を 聞 くことができる 場 所 情 報 コードを 活 用 した 案 内 サービスを 開 始 しました 来 館 したら 案 内 に 従 って 無 料 のアプリをダウンロードするか( 対 応 端 末 ) 貸 し 出 し 用 の 端 末 (1 台 用 意 ) で 利 用 可 能 です このアプリによるサービスは 次 の3つがあります 是 非 体 験 してみてください 1.GPS 測 位 と 屋 内 測 位 による 案 内 屋 外 地 球 ひろば にある 日 本 列 島 球 体 模 型 や 測 量 用 航 空 機 くにかぜ などがある 場 所 に 行 くと スマートフォンの GPS 測 位 による 経 度 緯 度 からその 場 所 の 案 内 を 行 います また 館 内 1 階 のフロアに 広 がる 日 本 列 島 空 中 散 歩 マップ の 北 海 道 や 沖 縄 の 周 辺 に 立 つとその 地 方 の 言 葉 で 見 どころ 案 内 が 始 まります 展 示 品 に 設 置 した IC タグ 屋 内 外 の 測 位 イメージ 日 本 列 島 空 中 散 歩 マップ の 様 子 2.エリア 案 内 常 設 展 示 室 特 別 展 示 室 売 店 などのあらかじ め 設 定 した 場 所 に 近 づくとそのエリアの 概 要 を 説 明 する 音 声 ガイダンスが 流 れます 3. 展 示 品 案 内 館 内 の 展 示 品 に 設 置 した 専 用 のICタグ( 右 上 の 図 )をスマートフォン 等 で 読 み 取 ると 音 声 案 内 が 始 まり 展 示 品 の 概 要 を 簡 単 に 知 ることができま す 国 土 地 理 院 では 今 後 も 地 図 と 測 量 の 科 学 館 を 楽 しく 見 学 してもらうことで 地 図 や 測 量 につ いての 理 解 を 深 めていただくよう 取 り 組 んでいき ます アプリケーション 対 応 端 末 Android 端 末 Android4.3 以 上 を 搭 載 す る タ ブ レット 端 末 もしくはスマートフォン iphone または ipad 端 末 ios7.0 以 上 このサービスには 場 所 情 報 コードを 活 用 していま す 場 所 情 報 コードの 説 明 はこちら http://ucopendb.gsi.go.jp/ucode/index.html ( 総 務 部 測 地 部 ) 国 土 地 理 院 広 報 2015 年 4 月 7
第 56 次 日 本 南 極 地 域 観 測 隊 帰 国 報 告 昭 和 基 地 接 岸 の 厳 しさ 測 地 部 吉 田 賢 司 第 56 次 日 本 南 極 地 域 観 測 隊 は 越 冬 隊 26 名 夏 隊 34 名 同 行 者 を 含 め 計 87 名 で 構 成 され そのうち 私 が 所 属 した 夏 隊 の 観 測 部 門 ( 定 常 観 測 )は 平 成 26 年 11 月 25 日 に 日 本 を 出 国 し 南 極 昭 和 基 地 周 辺 での 活 動 を 終 えて 平 成 27 年 3 月 13 日 に 帰 国 しました 日 本 からは 空 路 でオーストラリアへ 向 かい 西 オーストラリア 州 のフリーマントル 港 で 砕 氷 艦 しらせ に 乗 艦 後 昭 和 基 地 を 目 指 しました しらせ は 海 洋 観 測 を 実 施 しながら 航 海 を つづけ 12 月 19 日 に 昭 和 基 地 まで 直 線 距 離 約 74km の 地 点 に 到 達 しました しかし そこで 厚 い 乱 氷 帯 に 進 路 を 阻 まれ 1 日 1km 程 しか 進 めな い 日 が 4 日 続 きました 本 隊 は 12 月 23 日 に 昭 和 基 地 まで 直 線 距 離 で 60km 以 上 もある 地 点 から しらせ 搭 載 のヘリコプターによって 第 1 便 の 隊 員 が 昭 和 基 地 に 向 かい 翌 日 には 多 くの 隊 員 が 昭 和 基 地 に 到 着 することができました 応 変 に 対 応 しました それぞれ 異 なる 専 門 の 隊 員 と 協 働 して 仕 事 ができたことは 貴 重 な 経 験 となり ました 新 GNSS 固 定 観 測 装 置 の 完 成 式 また 厳 しい 環 境 で 生 息 している 地 衣 類 や 藻 類 美 しい 南 極 大 陸 の 氷 床 氷 山 露 岩 などの 景 色 白 夜 オーロラ ブリザードといった 自 然 現 象 こられを 目 の 当 たりにできたことは 忘 れられない 体 験 となりました 厚 い 乱 氷 帯 と 氷 山 (12/17 撮 影 ) その 後 しらせ は 前 進 時 に 氷 帯 に 乗 り 上 げ て 砕 氷 して 進 むラミング 航 法 を 過 去 最 多 回 数 とな る 3187 回 繰 り 返 して 定 着 氷 を 突 破 し 見 事 2 年 連 続 の 接 岸 を 果 たしました 夏 隊 は 昭 和 基 地 及 びその 周 辺 に 54 日 間 滞 在 し 短 い 夏 の 間 にしかできない 作 業 を 精 力 的 に 行 いま した 測 地 関 係 の 作 業 では 絶 対 重 力 測 定 ラン グホブデに 設 置 している 老 朽 化 した GNSS 固 定 観 測 装 置 の 代 替 機 の 設 置 南 極 大 陸 の 氷 床 の 変 動 を 調 査 する 測 量 地 上 レーザースキャナーを 用 いた 昭 和 基 地 の 精 密 地 形 測 量 地 図 更 新 のための 簡 易 空 中 写 真 撮 影 等 を 実 施 しました また 唯 一 の 測 地 隊 員 として 建 築 設 営 観 測 機 器 新 設 など 他 部 門 からの 多 岐 にわたる 測 量 の 依 頼 に 対 し 臨 機 白 夜 に 14,000km 先 の 東 京 を 望 む(2/5 21:24 撮 影 ) このような 機 会 を 与 えていただいたことに 心 か ら 感 謝 するとともに 多 くの 仲 間 から 支 援 をいた だき 観 測 を 無 事 に 遂 行 できたことを この 場 を 借 りてお 礼 申 し 上 げます 国 土 地 理 院 は 昭 和 基 地 周 辺 をはじめとする 南 極 地 域 での 地 理 空 間 情 報 を 定 常 的 に 取 得 更 新 し 長 期 的 な 地 殻 変 動 データや 各 種 地 図 等 を 提 供 する ことで 円 滑 かつ 安 全 な 南 極 観 測 に 貢 献 していき ます ( 測 地 部 ) 8 Geospatial Information Authority of Japan
第 16 回 測 量 行 政 懇 談 会 の 開 催 報 告 3 月 24 日 関 東 地 方 測 量 部 ( 東 京 都 千 代 田 区 )と 本 院 ( 茨 城 県 つくば 市 )をテレビ 会 議 システム で 繋 ぎ 第 16 回 測 量 行 政 懇 談 会 を 開 催 しました 懇 談 会 の 清 水 英 範 委 員 長 ( 東 京 大 学 大 学 院 教 授 ) の 進 行 により はじめに 国 土 地 理 院 の 最 近 の 取 り 組 みとして 以 下 の 報 告 を 行 いました 災 害 の 際 の 支 援 として 御 嶽 山 噴 火 における 対 応 アジア 地 域 における 位 置 情 報 サービスへの 展 開 に 向 けた 地 理 空 間 情 報 分 野 のインフラ 海 外 展 開 方 針 多 様 な 人 々への 地 理 空 間 情 報 への 利 用 促 進 とし て 外 国 人 にわかりやすい 地 図 表 現 の 検 討 続 いて 委 員 から 貴 重 な 意 見 や 国 土 地 理 院 への 要 望 等 がありました また 前 回 の 懇 談 会 で 設 置 が 了 承 された 測 量 技 術 者 育 成 検 討 部 会 の 審 議 経 過 について 鹿 田 正 昭 部 会 長 ( 金 沢 工 業 大 学 教 授 )から 中 間 報 告 が ありました 測 量 士 士 補 の 資 格 制 度 に 関 する 事 項 のほか 測 量 技 術 者 の 確 保 に 必 要 な 取 り 組 みに ついて 議 論 した 内 容 について 説 明 があり 平 成 27 年 度 も 最 終 とりまとめに 向 け 引 き 続 き 検 討 していくことが 確 認 され 閉 会 しました 測 量 行 政 懇 談 会 の 様 子 ( 総 務 部 企 画 部 ) 国 土 地 理 院 構 内 に だいち2 号 専 用 のコーナーリフレクタを 設 置 国 土 地 理 院 では 人 工 衛 星 からマイクロ 波 を 地 表 へ 照 射 し その 反 射 波 を 解 析 する 干 渉 SAR 技 術 によって 地 表 面 の 変 動 を 監 視 しています 干 渉 SAR 技 術 の 詳 細 については 以 下 の URL でご 覧 いただけます http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/sar/ リフレクタが 設 置 された 場 所 の 環 境 や 大 きさの 適 正 を 評 価 し さらに コーナーリフレクタをダム や 橋 梁 等 のインフラに 設 置 して 構 造 物 の 変 形 を 監 視 する 研 究 開 発 へと 発 展 させる 計 画 です 主 に 干 渉 SAR 技 術 で 用 いる 人 工 衛 星 は 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 (JAXA)が 昨 年 5 月 に 打 ち 上 げた 陸 域 観 測 技 術 衛 星 だいち 2 号 です だ いち 2 号 は 先 代 の だいち よりも 解 像 度 や 観 測 の 頻 度 が 向 上 したことから これまでの 地 震 や 火 山 活 動 地 盤 沈 下 などを 目 的 とする 地 盤 変 動 の 監 視 への 利 用 だけではなく より 細 部 の 地 表 の 複 雑 な 変 動 を 高 頻 度 に 捉 えることができると 期 待 されています この 技 術 の 活 用 を 拡 大 する 技 術 開 発 として 国 土 地 理 院 構 内 の 5 箇 所 に 写 真 のコーナーリフレク タを 設 置 しました この 技 術 開 発 では コーナー 構 内 に 設 置 したコーナーリフレクタ ( 測 地 部 ) 国 土 地 理 院 広 報 2015 年 4 月 9
第 44 回 国 土 地 理 院 報 告 会 のご 案 内 6 月 4 日 ( 木 )に 第 44 回 国 土 地 理 院 報 告 会 を 日 経 ホール( 東 京 都 千 代 田 区 地 下 鉄 大 手 町 駅 下 車 C2b 出 口 直 結 )において 開 催 します 今 回 は 国 土 地 理 院 からの 報 告 のほか 増 田 寛 也 氏 ( 東 京 大 学 公 共 政 策 大 学 院 客 員 教 授 日 本 創 成 会 議 座 長 )による 特 別 講 演 を 予 定 しています ご 来 場 につきましては 事 前 登 録 制 ( 先 着 600 名 )とさせていただきます 5 月 11 日 ( 月 )に 受 付 を 開 始 する 予 定 ですが 詳 細 につきましては 以 下 の URL をご 覧 ください http://www.gsi.go.jp/report/happyou/ main44.html 参 加 費 は 無 料 です 皆 様 のご 来 場 をお 待 ちして おります 第 44 回 国 土 地 理 院 報 告 会 プログラム 日 時 : 平 成 27 年 6 月 4 日 ( 木 )10:00 ~ 15:50 場 所 : 日 経 ホール( 東 京 都 千 代 田 区 大 手 町 1-3-7) 参 加 費 : 無 料 定 員 :600 名 ( 事 前 登 録 制 ) < 特 別 講 演 > 人 口 減 少 時 代 の 処 方 箋 増 田 寛 也 氏 ( 東 京 大 学 公 共 政 策 大 学 院 客 員 教 授 ) ( 日 本 創 成 会 議 座 長 ) < 発 表 課 題 > (テーマ) 地 域 を 見 る-その 土 地 で 暮 らし 続 けるために- オープンGEONET! - 電 子 基 準 点 や 関 連 成 果 を 社 会 に 広 げよう- 電 子 基 準 点 誤 差 分 析 システムの 開 発 だいち 2 号 による 日 本 全 国 地 殻 変 動 監 視 情 報 通 信 技 術 を 利 用 した 地 理 空 間 情 報 の 活 用 力 向 上 に 向 けて いつでも どこでも 誰 でも 位 置 情 報 を 簡 単 に 利 用 できる 社 会 をめざして - 地 方 での 位 置 情 報 サービス 向 上 にむけて- 安 全 安 心 な 地 域 づくりに 向 けた 新 たな 取 り 組 み - 防 災 アプリケーションの 公 募 と 展 望 - 地 域 と 連 携 した 登 山 道 調 査 外 国 人 にわかりやすい 地 図 表 現 ( 企 画 部 ) 3 月 の 報 道 発 表 3 日 6 日 9 日 11 日 17 日 19 日 測 量 分 野 ではじめての 国 連 決 議 平 成 26 年 全 国 都 道 府 県 市 区 町 村 別 の 面 積 を 公 表 平 成 27 年 2 月 の 地 殻 変 動 について 日 本 ベトナム 間 で 測 量 分 野 の 技 術 協 力 の 覚 書 を 締 結 西 之 島 の 空 中 写 真 を 撮 影 しました 世 界 主 要 都 市 のハザードマップの 整 備 状 況 を 把 握 できるポータル サイトを 構 築 へ ~ 国 連 防 災 会 議 においてハザードマップをはじ めとするリスク 情 報 の 整 備 更 新 活 用 の 重 要 性 を 確 認 ~ 企 画 部 測 地 部 基 本 図 情 報 部 測 地 観 測 センター 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター 企 画 部 基 本 図 情 報 部 企 画 部 応 用 地 理 部 記 事 の 内 容 は 国 土 地 理 院 ホームページ >2015 年 報 道 発 表 資 料 (http://www.gsi.go.jp/wnew/press-release/press-2015.html)をご 覧 ください 5 月 の 主 な 行 事 予 定 3/10 ~ 6/28 企 画 展 戦 災 からの 復 興 14 日 地 震 調 査 委 員 会 17 日 平 成 27 年 測 量 士 測 量 士 補 試 験 22 日 第 207 回 地 震 予 知 連 絡 会 国 土 地 理 院 広 報 は 国 土 地 理 院 ホームページ > 広 報 誌 > 国 土 地 理 院 広 報 (http://www.gsi.go.jp/wnew/koohou/index.html)に 掲 載 しています http://www.gsi.go.jp/ 10 Geospatial Information Authority of Japan