アジア 新興国 人申し込みの中でも 海外事業要員 グローバル 化対応要員としての即戦力人材の求人が特に伸び ている しかし 事業の成功や発展に欠かせない 人材 確保の面で 日系企業はさまざまな問題に見舞 われている 3. 人材採用に関する課題 人材採用に対する課題感は 先の 人事面の課 題 図表 1



Similar documents
02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

推 進 項 目 15 人 材 育 成 の 強 化 重 要 A 番 号 取 組 事 業 名 151 職 員 の 専 門 性 向 上 作 成 日 H 更 新 日 H 担 当 部 署 32 総 務 部 人 事 課 責 任 者 吉 田 克 夫 担 当 者 人 事 人 材 育 成 担

財政再計算結果_色変更.indd

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

平成24年度開設予定大学院等一覧(判定を「不可」とするもの)

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

平成16年度

公表表紙

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

慶應義塾利益相反対処規程

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

スライド 1

Microsoft Word 北九州市報告書(確定版)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情


[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (


●幼児教育振興法案

Microsoft Word - 通達(参考).doc

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

Taro-01 議案概要.jtd

<947A957A8E9197BF C E786C73>

提案書タイトルサブタイトルなし(32ポイント)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

定款  変更

注 意 すべきポイント 1 入 社 誓 約 書 は 社 員 の 入 社 にあたり 入 社 前 に 社 員 としての 自 覚 を 促 すとともに 正 当 な 理 由 のない 内 定 辞 退 を 防 止 するために 提 出 させるものです 2 2 以 降 の 注 意 すべきポイントについては マイ 法

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.


<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

18 国立高等専門学校機構

Microsoft Word - 文書 3


(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

調査結果の概要

Taro-H19退職金(修正版).jtd

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

77

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

群馬県多文化共生推進指針

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

となるため 退 職 をし かつ 引 き 続 き 国 家 公 務 員 等 として 在 職 (その 者 が 更 に 引 き 続 き 当 該 国 家 公 務 員 以 外 の 他 の 国 等 の 機 関 に 係 る 国 家 公 務 員 等 として 在 職 した 場 合 を 含 む )した 後 引 き 続 い

(7) 会 社 更 生 法 第 17 条 又 は 民 事 再 生 法 第 21 条 の 規 定 に 基 づく 更 生 手 続 又 は 再 生 手 続 を 行 っていないこと (8) 国 税 県 税 及 び 市 町 村 税 について 未 納 のないこと 指 名 通 知 時 点 または 参 加 意 思

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾


1. 企 業 団 体 における 英 語 活 用 状 況 に 関 する 調 査 8 割 以 上 企 業 団 体 が 英 語 を 使 用 図 1 質 問. 貴 では 英 語 を 使 用 する 部 署 部 門 がありますか (1つだけ) (N=681) まず 英 語 を 使 用 する 部 署 部 門 有

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 ) ( 単 位 : ) 1 級 級 級 級 5 級 級 1 号 給 の 給 料 月 額 15, 185,8,9 1,9 89,, 最 高 号 給 の 給 料 月 額,7 9, 5, 9,1,5, ( 注 ) 給 料 月 額 は

ブレーン 採 用 サービスの 特 長 世 の 中 に 採 用 代 行 専 門 の 業 者 はたくさん 存 在 しますが ブレーンの 採 用 は 一 味 ちがいます 人 事 コンサルティング( の 構 築 や 実 務 )のノウハウが 採 用 活 動 に 活 かされています 例 えば 企 業 の 経 営

1 物品管理の内部統制について

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

<4D F736F F D DC58F A81798DB D88F4390B3817A4E C F444F44415F DCC977093AE8CFC2E646F63>

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

<4D F736F F D208C6F89638FEE95F182A082EA82B182EA C82542E646F6378>

当社の法人関係情報の管理態勢およびその強化に向けた今後の対応策について

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2


<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な


( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Microsoft Word - 紛争解決新聞発表2015

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

一般財団法人


の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

Transcription:

アジア 新興国 東南アジアの日本企業における人事課題 シンガポール マレーシア タイ インドネシア ベトナムにおける 最新の調査結果から 株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント 海外進出支援室 室長 佐原 賢治 さはら けんじ 1990 年同志社大学商学部卒業 国内企業人事部門で主に 人材採用 新卒 中途 海外留学生等 に携わった 後に 2000 年 JAC Japan 現 JAC Recruitment 入社 国内外資系企業向け人材紹介コンサルティング 東京 大阪 日系製造業向け人材紹介コンサルティング 東京 大阪 福岡 の後に本社人事部長 エグゼクティブ紹 介部門を経て 2011 年より現職 海外事業展開に伴う人材採用に対する各種情報提供 年 350 400 社訪問 を 行う傍ら 東南アジアの日系企業における人材面の課題に関する調査を行っている JAC Recruitment 1988 年設立 アジア 9 カ国にグループ会社をもつリクルートメント エージェンシー 日系海外進出企業に対し て海外事業の即戦力人材の紹介を行っている Point ❶ 東南アジア各国に進出する日系企業現地子会社では 人材の確保 採用 育成 リテンション が 大きな課題である 特に マネジメント層の人材を確保することに苦労している企業が多い ❷ マネジメント層の人材確保は 既存スタッフの育成と 外部からの採用によって行われるが 育 成が進まないのは 教える人がいない 不足している 言葉の壁が育成の妨げになっている ことが原因であり 一方 採用がうまくいかないのは現地の中途採用市場において 候補者の質 が不充分であるという理由からである ❸ また 離職防止のための取り組みとして 給与条件の見直しを行っている企業が最も多いが 今 後は 教育研修プログラムの充実や 表彰制度の新設 組織開発プログラムの実施など 幅 広い人事施策を講じていこうとしている様子がうかがえる ❹ それに対して 現地子会社における人事諸施策に関するノウハウは十分とはいえず 日本本社の関 与が望まれる 1. 日系企業のアセアン進出と人材確保 2013 年の日本企業による海外投資は 円高の波 に乗って次々と行われた M&A や 自動車産業の 海外生産拡大などの影響で 過去最高額に膨れ上 がった これまで最大の投資先であった中国への投資は 大幅に低下したものの それに代わる東南アジア への新規投資は前年比で 2 倍以上に伸びている 大の流れは今後も継続する見通しで また個人消 費の拡大を狙った販売拠点新設や小売業各社の進 出も当分は続くものと思われる それに伴い域内各国の JAC Recruitment に対す る日系企業現地子会社からの求人申し込みも依然 として拡大基調にあり 各国における日系企業各 社の事業意欲 成長意欲の高さが感じられる 一方 日本国内の中途人材採用市場は アベノ 東南アジア各国の経済成長はおおむね鈍化傾向 ミクスの影響による日系企業各社の投資意欲回復 にあるものの 日系製造業の域内における生産拡 もあり活況が続いているが 当社に寄せられる求 2015.1 2 経営センサー 35

アジア 新興国 人申し込みの中でも 海外事業要員 グローバル 化対応要員としての即戦力人材の求人が特に伸び ている しかし 事業の成功や発展に欠かせない 人材 確保の面で 日系企業はさまざまな問題に見舞 われている 3. 人材採用に関する課題 人材採用に対する課題感は 先の 人事面の課 題 図表 1 の中でも比較的上位を占め ており ここでその詳細と背景について触れてお きたい まず日本の採用市場との大きな違いは 管理職 新興国において原材料や人件費のコストが上昇 の中途採用を行う企業が多いという点である 今 する中で 付加価値や生産性を高めるために一層 回の回答企業 295 社の内 直近 1 年間で管理職の マネジメントの強化が求められる一方 各国で攻 中途採用募集を行った企業の割合は 66 にのぼ 勢を強める欧米系多国籍企業や技術力の向上に る 最もその割合が高いタイでは 全体の 73 も よって競争力を高めるアジア企業との人材獲得競 の企業が管理職の募集を行っている 採用に苦戦 争はますます熾烈を極める する多くの企業が 人材の質が不充分であると また国によっては労働争議やコンプライアンス していることからも 優秀な管理職人材の数に対 のリスクも依然として高く ヒト に対する多種 して 求人需要が大幅にそれを上回っている状況 多様な課題感は解消されることがないと言っても であるといえる 過言ではない 本稿は そんな東南アジアにおける日系子会社 の人事面の課題について独自に行った調査結果を もとに考察を加えたものである 特に管理職採用を課題であるとする企業の割合 が多いのは 製造業 機械 輸送機 電気電子等 60 IT ソフトウエア開発 46 運 輸 物流 43 であり 特に IT ソフトウ エア開発ではスタッフクラスの採用に苦戦する 2. 全般的な課題の傾向 企業の割合 37 も全業種中で最も高い この 図表 1 が表すように 域内の日系企業現地 子会社は人材育成と人件費の上昇を課題としてい る 多少人件費が上がったところで それに見合 うだけ労働生産性が向上すれば問題は少ないであ ろう点を推察すれば この二つの課題は同根であ るとも考えられる また国ごとにやや傾向が異なり 近年失業率が 1 を切る水準で推移し続けているタイや 外資 多国籍企業との採用競争が激しいマレーシアでは 採用に関する課題感が高く また回答企業の約 半数が地域統括機能を持つ子会社であったシンガ ポールでは マネジメントクラスの人件費が上昇 することを課題視する企業が多かった またインドネシアでは他国に比べて 就業規則 や職場ルールが徹底できないとする企業の割合 が高い 36 経営センサー 2015.1 2 図表 1 人事面の課題 ポイント合計値 n 295社 200 300 400 100 0 a スタッフ ワーカーの採用がうまくいかない 30 b マネジメントクラスの採用がうまくいかない 30 c スタッフ ワーカーの育成が進まない 27 d マネジメントクラスの育成が進まない e スタッフ ワーカーの離職が多い 71 29 f マネジメントクラス以上の離職が多い 2 g スタッフ ワーカーの人件費が上昇 h マネジメントクラス以上の人件費が上昇 36 22 i 労働争議 労働組合 への対応に苦労している 5 j 就業規則や職場ルールが徹底できない 16 k 現地従業員同士の関係性がよくない 3 l 問題社員への対応に苦労している 4 m 日本人出向者と現地従業員の関係性がよくない 2 n 採用や教育研修等に係るコストがかさむ 3 o その他 15 注 縦軸の a o までの選択肢から 最も大きな問題である 2 番目に大きな問題である 3 番目に大きな問題であるのそれ ぞれを一つずつ選んで回答 最も を 3 ポイント 2 番目に を 2 ポイント 3 番目に を 1 ポイントとして算出した ポ イント合計で集計 出所 JAC Recruitment

東南アジアの日本企業における人事課題 傾向は近年オフショア開発などの拠点進出が増え ているベトナムにおいて特に強く 現地の給与相 場にも影響を与えている また IT ソフトウエア開発は 現時点 図表 2 給与水準に見る 日本語力の付加価値 2.0 1.5 英語のみ 日本語 での 採用は順調だがもっと採用しなければなら ないとする企業の割合 42 が最も高く 今 1.0 1.00 1.40 1.47 1.40 1.02 後も求人需要が継続していくことをうかがわせ る また もっと採用しなければならないとす 0.5 る企業の割合が次に高いのは 小売り 飲食 サー ビス業 33 で 飲食店やショッピングセン ター 旅行代理店などが次々と事業拡大を行って いる東南アジアの国々において 人材獲得競争が 本格化するのはこれからと考えることもできる 0.0 シンガポール マレーシア タイ インドネシア ベトナム 注 機械系技術者の求人募集時の給与水準を 日本語力必須の場合 と 日本語力不要 英語は必須 の場合とで比較 不要の求 人での給与水準を 1 として比較 出所 データは JAC Recruitment The Salary Analysis in Asia 2014 より 写真 小売り 飲食店舗数は急速に増えている タイ しかしながら 日本語力の要否によって大幅に 給与水準が異なるタイやインドネシアにおいても 採用に苦戦するのは日本語力を要する場合だけで はない 職種 職位別で最も人材採用に苦戦しているポ ジションタイで 技術系スタッフ 日本語不要 27 技術系マネジャー 日本語不要 27 事務系マネジャー 日本語不要 21 イン ドネシアでは 営業系マネジャー 日本語不要 注 写真と本文は関係ありません 29 事務系マネジャー 日本語不要 25 出所 JAC Recruitment と 全て日本語不要のポジションである このことから分かることは タイやインドネシ また 日本企業が人材採用を行う上で 日本語 アの転職市場において 日本語ができることは大 ができる人材を採用するかどうかという点は重要 きな付加価値にはなるものの 日本企業の採用が な問題である 真に求めているのは技術力やマネジメント力であ 特に英語を公用語としない国々においては よ るということかもしれない り言葉の壁がコミュニケーションの妨げとなるこ とは想像に難くない 4. 人材育成に関する課題 一方 日本語を操る人材の多くは大学で日本語 前述した通り 人材育成は東南アジアの日系企 を専攻した人材であることが多く エンジニアな 業現地子会社の中で最も大きな人事課題である ど理系人材を採用する際には一気にその出現率が 多くの企業が 人材育成が進まないとしており 低下することから 全般的に日本語ができる専門 その最も大きな原因は 教える人がいない 不足 職の給与相場は高騰している している ということである これは業種や従業 員数 進出時期の異なるあらゆる属性に共通する 2015.1 2 経営センサー 37

アジア 新興国 図表 3 育成が進まない原因 n 295社 複数回答あり 0 a 何を学ばせるべきか分からない 10 20 30 40 8.5 16.3 b どうやって教えるべきか分からない c 教える人がいない 不足している 42.7 32.2 d 言葉の壁 が人材育成の妨げになっている e 社員 学ぶ側 が教育研修に対して積極的でない f 社員 教える側 が教育研修に対して積極的でない 14.2 8.1 g 教えたことが身に着かない 30.5 17.3 h 教育研修を受けた社員が定着しない できるようになったら辞める i 適した外部機関 教育研修ベンダー が見つからない 10.8 j 教育研修にコストがかけられない 12.2 k 効果測定の方法が分からない 11.9 l その他 m 無回答 50 6.8 5.4 出所 JAC Recruitment 傾向であった せる企業は多い 現在行っている人材育成のための手段では 全 これはそもそも 転職することでステップアッ 体の 53 に当たる 157 社が OJT によっての プし よりやりがいのある仕事と豊かな暮らしを み行っていると回答した 中でもその内の 114 社 手に入れることが常識である かの国々におい は 日本本社や地域統括拠点 周辺の現地子会社 ては避けようのないところであり 辞めることを などから一切の支援を受けず 現地子会社内で完 前提として多めに育成対象を選定するという企業 結する OJT のみで人材育成を行っているとい もあるが つなぎ留め リテンション に対する える 取り組みについてはまだまだ努力の余地は残され OJT に次いで多かった育成手段は 日本または ている 地域統括会社に派遣して行う研修で 全体の 23 の企業がこれを実施している 渡航費や滞在 費など多額の費用がかかる上 研修を終えて帰国 5. 従業員の離職問題と対策 前述した通り 東南アジアの国々では日本に比 した途端に退職したという話もよく耳にするが べて転職がより一般的であり 優秀な社員 重要 実施している企業の内 81 が 有効であると回 な役割を担う社員ほど 近々辞めるかもしれない 答していることから その効果は疑いようがない という前提で接し 退職の未然防止や 万が一退 研修 派遣 期間にもよるものの 派遣によっ 職した際の損失を最小限にとどめる工夫や努力が て技術面だけでなく社風や仕事の進め方など言語 必要である 化 定量化 定型化しがたい要素を体感できるこ 特に昨今急激に投資が増大しているタイやイン とに加え 社内人脈を培うことができるというこ ドネシアにおいて マネジメントクラスの離職が とが見逃せない 多いと回答する企業の割合が高いことは不思議 一方 日本本社での研修を経てスキルアップし なことではない た社員が 結果的に転職市場における価値が高 これに対し 各社が行っている離職防止策で最 まったことで転職していくということに頭を悩ま も多いのは 給与条件の見直しである これに 38 経営センサー 2015.1 2

東 南 アジアの 日 本 企 業 における 人 事 課 題 次 いで タイやインドネシア ベトナムでは 社 員 や 家 族 向 けのイベントの 実 施 によって 社 員 の 一 体 感 や 帰 属 意 識 を 養 おうとする 企 業 が 多 く ま たシンガポールやマレーシアでは 経 営 情 報 の 積 極 的 な 開 示 や 経 営 戦 略 ビジョンの 明 示 によっ て 従 業 員 の 経 営 参 画 意 欲 を 高 めようとしている 企 業 が 多 い また 現 在 と 今 後 を 比 較 してみると 今 後 は 給 与 の 見 直 し 以 外 の 打 ち 手 で 離 職 防 止 を 行 お うとしている 企 業 が 多 いことが 分 かる< 図 表 4> これはもはや 給 与 だけでは 優 秀 社 員 のつなぎ 留 めができないという 市 場 の 実 態 や リテンション のためにやみくもに 給 与 を 上 げ 続 けることに 限 界 を 感 じている 日 本 企 業 の 苦 悩 を 映 し 出 していると 考 えることができる 現 在 に 比 べて 今 後 行 っていこうとしている 企 業 の 割 合 が 高 いのは 教 育 研 修 システムの 充 実 表 彰 制 度 経 営 戦 略 経 営 計 画 の 明 示 組 織 開 発 プログラムの 実 施 評 価 制 度 の 改 定 ( 評 価 や 処 遇 に 対 する 透 明 性 を 増 す)といった 手 だてである これらの 人 事 諸 施 策 を 企 画 運 用 していく 上 で は 人 事 の 専 門 知 識 が 一 層 必 要 になる 現 に 現 時 点 での 各 社 の 打 ち 手 を 比 較 してみる と 日 本 人 駐 在 員 の 中 に 本 社 での 人 事 経 験 を 有 す る 社 員 が 含 まれている 現 地 子 会 社 では 人 事 経 験 者 がいない 場 合 に 比 べて 多 様 な 打 ち 手 が 講 じられ ている しかしながら < 図 表 5 >が 表 す 通 り 各 現 地 図 表 4 離 職 防 止 策 ( 現 状 と 今 後 ) 出 所 :JAC Recruitment 図 表 5-a 日 本 人 駐 在 員 の 人 事 経 験 図 表 5-b 人 事 経 験 者 が 国 内 で 携 わっていた 業 務 出 所 : JAC Recruitment ( 注 ) n = 35 社 複 数 回 答 あり 1 社 に 複 数 の 人 事 経 験 者 がいる 場 合 は それを 考 慮 していない 出 所 : JAC Recruitment 2015.1 2 経 営 センサー 39

アジア 新 興 国 子 会 社 に 人 事 の 専 門 知 識 を 有 する 日 本 人 駐 在 員 が 存 在 するケースはまれである 本 社 の 従 業 員 を 海 外 現 地 子 会 社 に 駐 在 員 として 出 向 させるには 多 額 の 費 用 が 必 要 で 各 社 とも 出 向 させられる 人 数 に 限 度 がある 中 で 人 事 の 専 門 家 を 現 地 に 出 向 させられる 企 業 は 多 くないであ ろう また 国 によってはビザの 制 約 によって 事 務 系 職 種 に 外 国 人 が 就 けないこともある 6. まとめ これまで 述 べてきた 通 り 東 南 アジアの 日 系 企 業 現 地 子 会 社 は 人 材 特 に 管 理 職 や 将 来 の 幹 部 候 補 となり 得 る 人 材 の 確 保 ( 採 用 育 成 リテンショ ン)に 苦 戦 を 強 いられている 日 本 人 とは 異 なる 価 値 観 を 持 つ 人 材 を 育 成 し 活 躍 してもらうこと 外 資 多 国 籍 企 業 や 各 国 現 地 で 絶 大 な 就 職 先 として 人 気 がある 財 閥 系 大 手 企 業 や 国 営 企 業 などとの 人 材 獲 得 競 争 に 打 ち 勝 ち 必 要 な 人 材 を 確 保 することは 日 本 より 難 しいと 言 っ ても 過 言 ではないだろう それに 対 し 現 地 子 会 社 の 人 事 スキルが 十 分 でないことが 一 層 苦 戦 を 強 いられる 原 因 となっ ていることは 間 違 いないことであり もはや 日 本 本 社 としても 無 関 係 ではいられない 現 地 での 人 材 確 保 に 失 敗 しないため 日 本 本 社 としてどのように 関 与 すべきなのかを 本 稿 のまと めとして 以 下 に 述 べることとする (1) 現 地 子 会 社 の 人 事 スキルを 高 める 出 向 者 に 対 する 赴 任 前 研 修 や 継 続 研 修 では 採 用 面 接 や 評 価 制 度 の 運 用 等 について 十 分 なレク チャーをするほか 人 事 制 度 設 計 や 給 与 改 定 など 高 い 専 門 性 を 要 するプロジェクトには 本 社 人 事 部 門 から 十 分 な 経 験 を 有 する 専 門 家 が 積 極 的 に 支 援 する ( 本 社 に グローバル 人 事 の 専 門 家 を 配 置 育 成 する) (2) 幹 部 人 材 採 用 に 対 して 現 地 任 せにしない シンガポール 国 立 大 学 など 域 内 の 優 良 大 学 への 留 学 生 が 増 加 していることなどから 早 晩 優 秀 人 材 を 獲 得 するためのボーダーレスな 採 用 活 動 は 今 以 上 に 加 速 すると 考 えられる アセアン 統 合 に よって 域 内 のヒト モノ カネの 流 動 性 が 高 まる とすればなおさらである グローバルで 展 開 する 採 用 媒 体 の 出 現 SNS の 普 及 と 人 材 採 用 シーンで の 活 用 など 採 用 チャンネルも 多 様 化 しているが 日 本 本 社 としてこれらに 無 関 心 であってはならな い ちなみに 当 社 には 国 籍 / 国 境 を 越 えたボー ダーレスな 幹 部 人 材 募 集 の 相 談 は 既 に 幾 つも 寄 せられている もはや 現 地 の 採 用 は 現 地 任 せ というわけにはいかない (3) 帰 任 者 =グローバルタレントを 最 大 活 用 する 海 外 事 業 を 切 り 拓 き また 現 地 での 熾 烈 な 人 材 獲 得 競 争 による 洗 礼 を 受 けた 海 外 駐 在 経 験 者 は 貴 重 なグローバルタレントである 一 定 の 任 期 を 終 えたらルーティーン 的 に 元 いた 部 署 に 戻 して 何 事 もなかったように 国 内 業 務 に 就 かせることは 限 られた 人 的 資 源 の 無 駄 遣 いにもなりかねず また それに 不 満 をもち 転 職 する 人 材 が 多 いことも 事 実 である 昔 から 海 外 駐 在 員 の 隠 語 としてよく 使 われる OKY(お 前 ここに 来 て やってみろ)という のは 現 地 の 事 情 を 知 らない 上 司 や 人 事 部 門 に 対 して 発 せられる 言 葉 である 企 業 は 現 地 の 事 情 を 知 った 人 材 を 海 外 現 地 子 会 社 との 橋 渡 し 役 と して 活 躍 できる 環 境 を 整 えるべきだろう さらなる 経 済 発 展 によって 今 後 ますます 事 業 発 展 の 可 能 性 が 増 す 反 面 現 地 での 企 業 間 競 争 も 激 化 するであろう 東 南 アジアにおいて 多 くの 日 本 企 業 が 勝 ち 残 っていくために 必 要 な 人 材 戦 略 に 少 しでも 役 に 立 てれば 幸 いである し 40 経 営 センサー 2015.1 2