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Transcription:

[ 講 演 中 ] 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 75 中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 華 東 師 範 大 学 教 授 日 本 語 教 育 研 究 センター 主 任 徐 敏 民 徐 ご 紹 介 にあずかりました 徐 敏 民 と 申 します よろしくお 願 いいたします まずこの 場 をお 借 りしまして 立 教 大 学 にこのようなチャンスを 与 えていただい たことに 対 して 心 からお 礼 を 申 し 上 げます ありがとうございました それでは 次 のような 流 れで 私 の 時 間 でできる 限 りご 説 明 させていただきた いと 思 います スライド4-2 まず 戦 後 における 日 本 語 教 育 ですけれども 最 初 1965 年 までというのは 最 初 の 日 本 語 教 育 日 本 研 究 は 北 京 大 学 を 初 めとする 限 られた 幾 つかの 大 学 で スタートしたものです 66 年 から 71 年 まで 断 絶 期 というのは 文 化 大 革 命 中 に 進 めることができなかった 時 期 です 72 年 に 国 交 正 常 化 されてから 78 年 までは 日 本 語 教 育 を 徐 々に 始 めた 時 期 です 私 の 勤 めている 華 東 師 範 大 学 も その 時 期 にスタートして その 当 時 上 海 で 日 本 語 学 科 のある 大 学 は 3 つしかあ りませんでした 復 旦 大 学 上 海 外 国 語 大 学 それからうちの 大 学 です 78 年 以 降 は 統 一 試 験 が 復 帰 して 正 式 に 本 格 的 な 日 本 語 教 育 が 行 われるようになり ました 日 本 語 学 科 を 立 ち 上 げた 大 学 も 徐 々に 増 えてきました 90 年 代 に 入 ってからは つまり 中 国 の 解 放 改 革 の 政 策 のスタート 語 学 の 勉 強 はどうしても 政 治 経 済 に 左 右 されるということは ここで 改 めて 申 し 上 げた いと 思 います 2001 年 ということは つまり 99 年 以 降 は 拡 大 募 集 のため 大 学 の 大 衆 化 一 人 っ 子 政 策 もあって どうしても 親 としては 子 どもを 大 学 に 入 れたいということです だから その 時 期 から 大 衆 化 されて 現 在 まで 続 けて おります スライド4-3,4 これは 華 東 師 範 大 学 日 本 語 教 育 研 究 センターが 発 足 してから 華 東 地 区 でスピ

76 第 一 部 講 演 ーチコンテストを 3 年 間 連 続 して 行 って その 後 に 行 われた 1 つの 調 査 です 2006 年 は ピーク 一 番 盛 んに 行 われた 時 期 だったと 思 います 2008 年 以 降 リーマンショックの 後 はだんだん 少 しずつ 下 降 の 状 態 だったんですけれども その 当 時 華 東 地 区 の 教 師 大 学 院 生 学 部 生 の 割 合 はごらんのとおりです 大 学 の 日 本 語 学 部 の 教 師 と 学 生 の 人 数 で 教 師 は 500 人 ぐらいですけれども 院 生 それから 学 部 生 は 1 万 人 ぐらいです その 当 時 華 東 地 区 全 部 で 43 の 大 学 に 日 本 語 学 科 がありました スライド4-5,6 大 学 受 験 生 ですけれども 本 科 生 は 一 番 伸 びているし 第 二 外 国 語 としての 日 本 語 も 各 大 学 で 非 常 に 人 気 があります ちなみに 現 在 全 国 で 日 本 語 学 科 のあ る 大 学 は 大 体 460 校 英 語 は 900 ぐらい 決 して 少 なくない フランス 語 とド イツ 語 は 大 体 100 以 上 ですけれども 日 本 語 学 科 は 絶 対 的 に 今 量 が 多 いです けれども どのように 量 から 質 に 変 更 するかは 今 の 課 題 です スライド4-7 2006 年 の 時 期 から 各 大 学 で 日 本 人 教 師 は 大 体 2 名 です 専 門 家 と 言 いま すが 80 年 代 までの 専 門 家 は 大 体 文 部 省 あるいは 高 校 の 国 語 教 師 で 国 と 国 との 間 の 交 換 だったのですが 90 年 代 以 降 各 大 学 は 独 自 で 求 めるようにな って うちの 大 学 も 今 年 は 初 めて 日 本 語 教 育 の 修 士 課 程 を 修 了 した 若 い 先 生 を 専 門 家 として 取 り 入 れ 学 生 から 評 価 されています スライド4-8 年 齢 層 ですけれども 51 歳 今 この 辺 は 徐 々に 定 年 退 職 日 本 で 言 う 団 塊 の 世 代 みたいに どんどん 定 年 を 迎 えている かつての 大 平 学 校 の 卒 業 生 も 定 年 を 迎 える 時 期 になっていますので この 辺 はこれからどんどん 小 さくなります でも 35 歳 以 下 も 少 ないけれども 博 士 学 位 を 持 たなければ 大 学 に 勤 めることが できないのが 今 の 現 状 です スライド4-9 教 員 の 学 歴 ですが 今 は 博 士 かつては 大 卒 も 教 師 になれたけれども 今 は 修 士 も 難 しいような 状 況 に 変 わりました スライド4-10 教 授 助 教 授 今 は 教 授 のほうがかなり 厳 しい 助 教 授 もうちの 大 学 の 場 合 だんだん 厳 しくなって やはり 学 会 誌 に 何 篇 か 論 文 を 発 表 しなければ 非 常 に 厳 しくなってきています 教 授 が 定 年 退 職 したら 非 常 に 難 しい 各 大 学 は 今 直 面 している 大 きな 課 題 です スライド4-11 高 校 における 日 本 語 教 育 については ちょうど 去 年 私 は 国 家 のプロジェクト を 担 当 して 調 査 を 行 いました まず こちらは 国 際 交 流 基 金 の 調 査 結 果 で 今 高 校 の 日 本 語 教 育 は ほとんど 東 北 3 省 に 集 中 していることが 分 かります ス

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 77 ライド4-12 2001 年 は 600 校 ですけども 今 はもう 3 分 の 1 しか 残 ってい ません 去 年 の 我 々の 調 査 の 結 果 ですけれども 生 徒 はどんどん 少 なくなってい ることがわかりました 本 当 はこの 政 策 は 少 数 民 族 のために 中 学 高 校 は 第 一 外 国 語 を 日 本 語 として 残 しているのですが 東 北 3 省 27 の 高 校 を 現 地 調 査 をしたたところ 朝 鮮 族 の 大 多 数 の 親 は 韓 国 に 出 稼 ぎに 行 ってから 英 語 を 勉 強 しないと ということで 自 分 の 子 どもにまず 英 語 を 勉 強 させないと と 気 づい ていることが 分 かりました それで 朝 鮮 族 でさえも 日 本 語 を 勉 強 する 生 徒 が 少 なくなって むしろ 英 語 が 苦 手 或 は 落 ちこぼれの 学 生 が 日 本 語 を 選 ぶという 状 態 になっています スライド4-13 これは 高 校 の 日 本 語 教 員 の 調 査 結 果 です 27 の 高 校 でインタビューとかアン ケート 調 査 を 行 いました スライド4-14 教 員 の 調 査 の 結 果 日 本 語 を 教 え てから 5 年 未 満 は 4 分 の 1 5 年 から 10 年 の 間 は 少 数 大 多 数 は 10 年 以 上 44 名 います 年 齢 は 本 科 生 が 大 多 数 ですが あとは 短 大 卒 とか 非 日 本 語 学 科 の 卒 業 生 もわずかですが まだ 高 校 で 教 えています スライド4-15 それで 問 題 になっているのが 日 本 語 の 学 生 の 質 の 低 下 です 今 までは 日 本 語 を 選 んでよかったけれども 今 は 日 本 語 を 選 ぶ 学 生 の 質 が 低 下 しています その 原 因 の 一 つは 大 学 受 験 に 不 利 という 点 です 例 えば 一 流 大 学 の 場 合 第 一 外 国 語 を 日 本 語 としている 高 校 生 を 受 け 入 れない 拒 否 されるからです 大 学 院 あ るいは 留 学 するときも いろいろ 制 限 されて 優 秀 な 学 生 はみんな 英 語 を 選 んだ ので 日 本 語 を 第 一 外 国 語 としている 学 生 の 質 はどんどん 低 下 してしまいます もう 一 つ 教 師 の 問 題 教 員 研 修 が 少 ないということです 特 に 東 北 地 方 の 場 合 中 学 高 校 では 現 場 の 教 師 は 1 人 か 2 人 で 頑 張 っている それから 高 齢 化 に なっている 教 師 の 専 門 知 識 とかいろいろ 問 題 が 存 在 しています 中 学 高 校 の 教 材 はとても 新 しいです でも 教 師 はこの 新 しい 教 材 あるいはカリキュラムが 理 解 できない だからカリキュラムの 実 施 は 非 常 に 問 題 になっています 我 々の 調 査 の 目 的 は これからカリキュラムの 改 定 版 を 作 成 するためです スライド 4-16 ご 覧 のとおり 日 本 語 といっても やはり 東 北 3 省 は 排 斥 はしません 日 本 語 は 存 続 してほしいと 思 っています 校 長 先 生 へのインタビューもしましたが どうしても 朝 鮮 族 あるいはモンゴル 族 の 人 にとっては 第 一 外 国 語 が 英 語 だと すごく 負 担 になる つまり 朝 鮮 語 とモンゴル 語 も 勉 強 しなければならないから

78 第 一 部 講 演 やっぱり 言 語 の 近 い 日 本 語 を 存 続 してほしいというのが 調 査 の 結 果 です 中 国 は 多 民 族 ですから なくすことはないだろうと 思 います スライド4-17 大 学 での 日 本 語 教 育 の 現 状 と 問 題 点 といいますと スライド4-18 日 本 語 教 育 のカリキュラムの 設 定 と 教 材 開 発 は 非 常 に 停 滞 していると 思 います 精 読 用 の 日 本 語 教 材 は 5 部 ぐらい ほとんど 受 験 勉 強 知 識 偏 重 文 法 語 彙 教 育 を 中 心 に 教 師 が 中 心 になってしまっています ここで 私 があえて 言 いたいのは 日 本 語 能 力 テストはもちろんいいことですけれども 逆 に 私 が 疑 問 も 持 っている のは 能 力 テストを 最 終 目 的 としている 大 学 も 多 いということです うちの 大 学 だったら 能 力 テストを 受 けても 受 けなくてもいいですけど でも 中 国 では 8 級 と 4 級 というテストもあって それも 受 験 勉 強 につながる もう 一 度 再 構 築 する 必 要 があるかと 思 います 本 当 の 日 本 語 教 育 はどうなっていいのか 今 の 460 の 大 学 に 日 本 語 学 科 があ りますけれども ほとんどは 就 職 のための 日 本 語 教 育 になっている それなのに 十 分 にコミュニケーションできない 就 職 のときの 面 接 も 困 っているという 大 学 の 学 生 が 多 いです ですから 異 文 化 理 解 のための 日 本 語 表 現 能 力 の 人 材 育 成 は 非 常 に 大 事 ということを 我 々は 今 認 識 しておりますし 新 しい 教 授 観 に 基 づい た 教 授 法 と 教 材 開 発 カリキュラム 開 発 改 革 が 必 要 だということを 強 調 したい です ですから どうしたらいいのか 中 国 人 独 自 の 教 材 開 発 は 私 はもう 限 界 にな っているとちょうど 悩 んだ 末 に 3 年 前 中 日 の 共 同 研 究 プロジェクトを 発 足 させ ました この 中 日 の 共 同 研 究 プロジェクトの 発 足 は 中 国 では 初 めてです 新 界 標 日 本 語 総 合 教 程 の 第 1 冊 2 冊 は 横 浜 国 立 大 学 と 第 3 冊 4 冊 は 立 教 大 学 と 連 携 して 作 ることになっています これから 多 分 日 本 語 教 育 の 現 状 は 大 き く 変 わると 思 います スライド4-19 ですから 時 代 の 変 化 に 応 じた 我 々の 共 同 研 究 は 基 礎 日 本 語 の 基 礎 の 上 に Can - do という 理 念 に 基 づいて 国 際 的 視 野 を 持 つ 人 材 育 成 とつながるような 新 しい 教 科 書 を 作 っています 受 信 から 発 信 就 職 のための 日 本 語 教 育 から 相 互 理 解 を 促 進 するための 教 授 観 に 展 開 することは 時 代 の 流 れに 合 わせて 求 められ た 課 題 だと 思 うからです スライド4-20 これは 2 年 前 に 横 浜 国 大 での 教 材 編 集 会 議 のときの 写 真 です ご 覧 の 通 りで す スライド4-21 丸 山 先 生 は 立 教 大 学 に 移 りましたが 奥 野 先 生 は 首 都 大

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 79 学 東 京 に 今 年 移 りました つい 2 ~ 3 日 前 に 撮 った 写 真 です スライド4-22 この 教 科 書 は これからは 学 生 の 思 考 能 力 と 表 現 能 力 を 育 成 することを 重 視 しなければならないということです 学 生 を 中 心 とする 教 育 理 念 は 非 常 に 新 しい です 中 国 では 今 まで 教 師 は 絶 対 的 な 存 在 だったのです 学 生 も 先 生 に 言 われ たとおり 本 当 に 素 直 に 非 常 に 教 えやすいというか 自 分 で 頑 張 って 勉 強 して くれるんですけれども でもこれからは ロールプレイやタスクとか 自 己 評 価 のような 新 しい 理 念 を 導 入 したいと 思 います スライド4-23 これは 新 界 標 日 本 語 総 合 教 程 の 特 徴 です 下 敷 きとなった 基 礎 日 本 語 の 長 所 を 生 かしながら 新 しい 教 育 理 念 の 徹 底 能 力 テストとの 関 連 性 も 重 視 す る 各 課 にはまず Can - do を 入 れる それから 文 法 教 育 知 識 重 視 から 表 現 能 力 への 展 開 をします 会 話 はもちろん 文 法 体 系 もきちんとしています それ は 従 来 の 中 国 の 日 本 語 教 育 の 良 さをなくさないで それから 話 す 読 む 書 く 聞 く 総 合 的 に 行 うということを 意 味 します スライド4-24 一 番 強 調 した いことは 精 読 の 授 業 で ロールプレイとタスクを 入 れるということです つま り 学 生 は 今 まで 受 け 身 の 学 習 から 自 分 から 何 かをする ロールプレイ My Can - do をつくる 学 習 へと 変 わります スライド4-25 それからタスクは プレゼンテーションを 毎 週 1 回 1 年 生 のときから それから 書 く 練 習 も 重 視 作 文 を 書 くということは 従 来 は 2 年 生 後 期 以 降 ですけれども もう 初 級 から

80 第 一 部 講 演 1 年 生 のときから 書 く 練 習 をする そうすると 学 生 の 思 考 能 力 を 育 てられます ス ライド4-26 なぜカリキュラムを 改 革 する 必 要 があるのか スライド4-27 Can - do の 理 念 に 基 づいて 作 られた 教 科 書 は 知 識 偏 重 から 学 習 者 を 中 心 とする 教 授 法 の 変 動 です カリキュラムの 改 革 を 求 められるもう 一 つの 大 切 なところは 精 読 授 業 を 総 合 日 本 語 に 変 更 したことです 会 話 聴 解 の 授 業 に 合 わせて 併 合 する ために 教 師 間 の 連 携 が 必 要 です 会 話 を 担 当 している 先 生 も 精 読 の 内 容 を 把 握 して アウトプットするような 会 話 の 活 動 につなげます それから 評 価 の 工 夫 です 今 までは 中 間 テスト 期 末 テストですけれども 我 々は 日 ごろから 学 生 同 士 の 相 互 評 価 先 生 からの 評 価 によって Can - do に 基 づいた 新 しい 強 化 シ ステムを 今 作 っています つまり 形 成 的 評 価 と 終 結 的 評 価 との 交 合 我 々は 今 実 践 して 非 常 に 大 事 だと 思 っております それから 教 員 養 成 教 師 教 育 も 大 切 です 教 師 の 外 国 語 教 育 の 理 論 と 教 授 法 の 取 得 教 師 自 身 の 資 質 向 上 が 必 要 です そして 教 育 と 研 究 とのバランス 学 生 と 先 生 との 関 係 の 再 構 築 生 涯 学 習 理 念 の 探 求 つまり 新 しい 教 授 観 が 我 々 21 世 紀 の 教 師 像 が 求 められています スライド4-28 今 問 題 になっているのは カリキュラムですけれども 現 在 の 大 学 のカリキ ュラムが 何 を 求 めているのか 技 能 テクニック それから 運 用 能 力 と 文 化 知 識 と 文 化 素 養 と 書 いてあります 第 二 外 国 語 としての 日 本 語 教 育 は 課 題 遂 行 能 力 は 入 れましたけれども 専 攻 のカリキュラムが 入 っていないです あとは 異 文 化 交 流 の 能 力 も 入 れました スライド4-29 これは 各 国 カリキュラムの 比 較 ですが 高 校 の 日 本 語 教 育 カリキュラムのほう が 進 んでいます なぜかと 言 うと 高 校 の 日 本 語 教 育 カリキュラムは アメリカ の 言 語 観 それからヨーロッパの CEFR に 基 づいて 私 も 一 緒 に 入 って 2003 年 に 作 ったものだからです とても 進 んだ 教 育 理 念 に 作 られた 高 校 中 学 校 のカ リキュラムですが でも 現 場 では 現 実 にはちょっと 難 しいところもあります ス ライド4-30 JF 日 本 語 教 育 スタンダード 今 中 国 全 国 で 徐 々に 広 げられています 徐 々 に 受 け 入 れられています JF 日 本 語 教 育 スタンダードの 日 本 語 能 力 は 相 互 理 解 のための 日 本 語 能 力 課 題 遂 行 力 と 異 文 化 理 解 力 とされていますが これは 中 国 にとって 非 常 に 新 しいと 思 います 内 面 的 な 論 理 的 思 考 能 力 相 手 に 伝 える

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 81 ための 表 現 力 相 手 と 互 いに 結 びつくためのコミュニケーションの 力 は 我 々 日 本 語 教 育 の 本 当 の 目 的 ということです スライド4-31 教 師 教 育 これから 教 員 養 成 の 話 題 に 移 したいと 思 います スライド4-32 現 在 中 国 の 若 手 教 師 は 教 員 研 修 を 受 けたことがないし 教 師 教 育 についての 理 論 的 知 識 も 持 たない 外 国 語 の 学 位 しか 持 っていない そういう 先 生 が 多 いです 年 配 の 先 生 も 教 育 学 を 知 りません 今 まで 中 国 の 日 本 語 教 育 は ほとんど 文 法 教 育 あるいは 文 学 言 語 文 学 に 重 点 を 置 いて 教 授 法 とか あまり 知 らないまま 40 年 も 立 ってきました 研 修 を 受 けた 教 師 でさえも ある 程 度 外 国 語 理 論 を 持 っていますけども どのように 実 践 と 結 びつくのか 非 常 に 戸 惑 っている 外 国 語 教 師 として どのような 知 識 が 必 要 か 外 国 語 教 授 法 を 知 っていると 教 師 自 身 の 発 展 とどう 結 びつけるか 非 常 に 今 関 心 を 寄 せられています スライ ド4-33 教 師 の 役 割 中 国 では 昔 から 伝 道 授 業 解 惑 という 言 い 方 があります 伝 道 は 道 を 教 える つまり 教 師 は 教 えるという 考 え 方 授 業 は 今 の 日 本 語 では 授 業 になって 昔 中 国 では 技 能 を 教 えること 解 惑 はつまり 問 題 解 決 分 からないところを 教 えるとい 意 味 とにかく 教 師 は 上 というような 立 場 ですけ れども これからは 平 等 の 立 場 へ これは 中 国 においては 大 きな 変 革 で 日 本 語 教 育 だけじゃない 教 育 学 全 体 大 学 全 体 が 今 変 わってきている 華 東 師 範 大 学 も 含 めて 知 識 の 共 有 ともに 人 格 形 成 を 促 進 するということは 今 中 国 の 教 育 部 の 新 しいキャンペーンになっています そうすると 教 師 はまず 養 成 着 任 研 修 この 3 段 階 を 踏 まないといけないということが 分 かりました だ から 英 語 もそうですし 中 国 では 教 師 教 育 がブームになっています もちろん 生 涯 教 育 生 涯 学 習 の 理 念 の 確 立 も 必 要 スライド4-34 今 まで 教 師 は 絶 対 的 な 存 在 の 中 国 では これから 学 生 を 中 心 とする 教 育 理 念 へ の 展 開 は 非 常 に 変 革 時 期 になっていると 思 います これから 受 験 勉 強 から 人 間 性 を 育 てる 知 識 と 技 能 課 程 カリキュラムと 方 法 感 情 態 度 価 値 観 を 育 てるということ 知 識 本 意 から 学 生 を 中 心 への 転 換 今 は 徐 々に 変 わってきてい ます スライド4-35 教 員 養 成 がなぜ 必 要 なのかということは 中 国 の 現 状 で 言 いますと 日 本 語 学 科 の 新 設 増 加 につれて 教 師 の 数 は 急 増 今 1 万 人 を 超 えている 現 状 です 若 手 教 師 が 多 数 を 占 める 各 大 学 の 教 師 は 日 本 語 教 育 に 携 わっていながら 日 本 語

82 第 一 部 講 演 教 育 に 関 する 職 業 的 能 力 を 含 めた 専 門 性 の 欠 如 が 現 実 従 来 の 文 法 知 識 先 ほど 言 いました コミュニケーションにどういうふうに 変 更 するのか つまり 学 生 の 主 体 的 創 造 的 学 習 への 支 援 など 外 国 語 教 育 の 目 標 と 理 念 の 転 換 により 教 育 経 験 が 豊 富 な 日 本 語 教 師 であっても 教 育 観 と 教 育 方 法 の 吟 味 と 変 革 も 求 めら れています また 授 業 の 質 の 向 上 およびその 進 め 方 の 改 善 と 目 的 つまり 学 生 の 総 合 的 な 素 質 と 能 力 の 向 上 ということの 指 導 が 今 は 足 りない 経 済 の 発 展 と 国 際 化 中 国 は 非 常 に 今 国 際 化 国 際 化 と 言 っていますけれども その 需 要 により 多 様 な 動 機 と 学 力 を 持 つ 大 学 生 を 対 象 に 教 育 を 進 めるために 日 本 語 教 師 の 教 育 能 力 をどうしたらいいのかということになります スライド4-36 そこで 教 師 の 専 門 性 が 必 要 になります それには 教 師 自 身 のモチベーションが 必 要 で 指 導 的 立 場 にいるリーダー 的 な 教 師 が 果 たすべき 役 割 も 大 きい ここで 言 っている 専 門 性 というのは 大 学 教 師 として 備 わるべき 教 育 研 究 のための 専 門 知 識 と 能 力 および 社 会 貢 献 の 精 神 を 含 む 職 業 的 特 性 ということです 中 国 の 大 学 の 日 本 語 教 師 は 最 近 日 本 語 学 および 日 本 文 学 文 化 や 社 会 学 の 修 士 課 程 博 士 課 程 で 学 んだ 人 が 多 くなっていますけれども 日 本 語 教 育 に 関 する 専 門 的 な

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 83 知 識 教 授 能 力 を 学 んだ 人 は 少 ない それで 専 門 性 の 研 修 が 必 要 なのです ス ライド4-37 そのために 我 々が 今 年 立 ち 上 げたのが 中 国 の 日 本 語 教 育 研 究 会 の 指 導 のも とに 華 東 師 範 大 学 北 京 外 国 語 大 学 北 京 師 範 大 学 国 際 交 流 基 金 北 京 日 本 文 化 センター この 4 つが 連 携 した これからの 5 カ 年 計 画 です 今 年 は 第 1 期 として 北 京 師 範 大 学 では 教 師 の 専 門 性 の 発 展 とはなにか-その 理 論 と 課 題 - というテーマでした お 招 きした 教 育 学 英 語 の 専 門 家 方 の 講 演 は 非 常 に 好 評 で した 150 名 の 教 師 が 参 加 しました 来 年 も 決 まりました 華 東 師 範 大 学 で 学 生 という 立 場 から もちろんアンケート 調 査 もしますけれども 学 生 の 学 習 に 注 目 して- 学 習 理 論 教 育 目 標 と 教 育 実 践 というテーマで 行 う 予 定 です 丸 山 先 生 には 基 調 講 演 としてお 願 いする 予 定 です スライド4-38 教 師 に 対 する 提 言 です 何 を 教 えるのか 学 科 知 識 をどう 教 えるのか それか らなぜ 教 えるのかを 議 論 する 必 要 があります それから 感 性 から 理 性 への 教 師 の 実 践 知 識 の 展 開 が 必 要 です 学 生 を 中 心 とする 教 育 理 念 の 徹 底 ということは や っぱりカリキュラム 教 材 学 生 と 環 境 を 把 握 し 教 師 の 専 門 性 を 求 めることに つながります 教 師 の 専 門 知 識 は 教 育 の 資 質 向 上 と 効 果 に 深 く 関 わっているため に その 実 践 と 反 省 を 通 じて 学 生 の 学 習 体 験 を 改 善 し 授 業 の 効 果 が 初 めて 高 められます スライド4-39 今 後 の 課 題 華 東 師 範 大 学 と 立 教 大 学 との 共 同 プロジェクト 新 界 標 日 本 語 総 合 教 程 の 第 3 冊 第 4 冊 を 作 成 学 生 たちは 楽 しみにしているし 全 国 に も 広 げたいから ぜひよろしくお 願 いしたいと 思 います カリキュラム 改 革 我 々 は 今 実 践 して 華 東 師 範 大 学 で 挙 げられた 成 果 を 来 年 公 開 授 業 を 設 けて 研 修 に 来 ていただく 先 生 方 に Can - do に 基 づいた 授 業 を 皆 さんと 共 有 したいと 思 います 最 後 に 我 々の 目 標 としては 国 際 化 になっている 社 会 では 受 信 か ら 発 信 広 い 知 見 や 国 際 的 感 覚 を 持 つ 人 材 を 育 成 することが 我 々の 今 後 の 課 題 と 思 います スライド4-40,41,42,43 ご 清 聴 ありがとうございました ( 拍 手 ) 平 山 徐 先 生 ありがとうございました ではここで 10 分 間 の 休 憩 を 挟 み ます 第 2 部 は 3 時 5 分 より 開 始 いたします なお 本 日 のシンポジウムの 共 催 の 小 出 記 念 研 究 会 の 資 料 が 前 方 入 り 口 を 入 ったところにございます どう ぞご 覧 ください

84 第一部 講演 スライド④ -1 中国の日本語教育の動向と日本語教育 専門家 取り組み 専門家の取り組み 華東師範大学 徐 敏民 2013年12月21日 年 スライド④ -2 キーワード 共同研究 課程改 教材開発 創意探求 一.日本語教育の流れ 二.現状と問題点 三.カリキュラム改革 四 教師教育 四.教師教育 五 今後の課題 五.今後の課題

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 85 スライド4-3 一 日 本 語 教 育 の 流 れ スライド4-4 戦 後 における 日 本 語 教 育 草 創 期 (1949~1965 年 ) 断 絶 期 (1966~1971 年 ) 始 動 期 (1972~19781978 年 ) 発 展 期 (1978~1990 年 ) 成 熟 期 (1990~2000 年 ) 転 換 期 (2001~ 現 在 )

86 第 一 部 講 演 スライド4-5 華 東 地 区 における(2006 年 ) 大 学 日 本 語 学 部 教 師 と 学 生 の 人 数 (1- 今 は 教 学 と 連 携 して 教 師 2- 院 生 3- 学 部 生 ) 490, 5% 246, 2% 1 2 3 9293, 93% スライド4-6 華 東 地 区 における 大 学 日 本 語 学 部 教 師 と 学 生 の 人 数 (1- 教 師 2- 院 生 3- 学 部 生 ) 10000 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 490 246 9293 1 2 3 系 列 1

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 87 スライド④ -7 各4年制大学における 日本語専攻 第二専攻の日本語学習者履修人数 本語専攻 第 専攻 本語学習者履修 数 スライド④ -8 教員の総数 教員 数 教員総数 年 2006 2005 2004 2003 2002 割合 0% 20% 221 25 211 205 25 25 191 182 23 23 40% 教員総数 60% 日本人教師 80% 100%

88 第 一 部 講 演 スライド4-9 教 員 の 年 齢 層 スライド4-10 教 員 の 学 歴 構 成 教 員 の 学 歴 構 成 人 数 年 250 200 150 100 50 0 79 75 66 62 60 89 106 109 117 76 15 16 20 27 32 2002 2003 2004 2005 2006 大 卒 修 士 博 士

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 89 スライド④ -11 教員の構成 教員の構成 人数 140 119 120 100 80 60 38 40 13 20 0 2002 年 122 117 122 119 教授 2003 26 20 17 15 60 54 49 43 2004 2005 副教授 講師 2006 スライド④ -12 高校における日本語教育の現状 日本国際交流基金2009年の調査に よると 215校の学校は日本語を開 設 ほとんど東北三省に集中 13% 我国中等教育开设学校 32% 2001 2009 611所 215所 16% 黑龙江省 吉林省 辽宁省 其它 39% % 开设日语的学校

90 第 一 部 講 演 スライド4-13 900 高 校 の 日 本 語 生 徒 数 (2012) 生 徒 の 現 状 : 近 年 来 中 等 教 育 における 日 本 語 生 徒 数 は 急 速 に 萎 縮 800 803 750 700 600 662 650 661 632 587 619 693 592 500 400 300 200 100 510 536 537 534 455 362 吉 林 市 朝 鲜 族 中 学 吉 林 市 永 吉 朝 中 494 305 423 373 326 319 155 148 111 98 0 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 スライド4-14 高 校 の 日 本 語 教 員 調 査 (2012) 调 查 对 象 : 27 所 学 校 55 名 高 一 ~ 高 三 教 師 (インタビュー) 66 名 高 一 ~ 高 三 教 師 (アンケート 調 査 ) 对 上 海 甘 泉 中 学 的 教 师 进 行 调 研, 以 与 东 北 三 省 教 访 谈 师 进 行 对 比 蒙 古 族 朝 鲜 族 汉 族 上 海 甘 泉 中 学 人 数 7 30 15 3 学 校 类 别 重 点 中 学 重 点 中 学 重 点 中 学 城 市 普 通 中 学 普 通 中 学 普 通 中 学 普 通 中 学 乡 镇 农 村 中 学 乡 镇 农 村 中 学 问 卷 蒙 古 族 朝 鲜 族 汉 族 上 海 甘 泉 中 学 人 数 11 21 34 0 重 点 中 学 重 点 中 学 重 点 中 学 城 市 普 通 中 学 学 校 普 通 中 学 类 别 普 通 中 学 乡 镇 农 村 中 学 普 通 中 学 乡 镇 农 村 中 学

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 91 スライド④ -15 教員の调查結果 教龄 小于5年 5-9年 大于10年 教师教龄构成图 人数 19 4 44 28% 66% 于5年 学历 日语专业本科 日语专业大专 非日语专业本科 非日语专业大专 人数 47 3 9 0 6% 5-9年 于10年 教师学历构成图 0% 5% 15% 语专业本科 80% 语专业 专 语专业本科 语专业 专 スライド④ -16 课标 实施情况调研结果分析 高考相对优势小 高考招生受限 优秀生源选英语 日语生源素质下降 考研 留学受限 课标 实施难 度大 缺乏教师培训 缺乏教研活动 师资老龄化 师 资力量短缺 教师的知识结构和教 学理念更新缓慢 教师难以驾驭新 教材

92 第一部 講演 スライド④ -17 课标 实施情况调研结果分析 一 课标 实施对象和实施主体问 课标 实施对象和实施主体问 题凸显 1 实施对象综合素质降低 2 实施主体现状严峻 执行 课标 难 重点大学语言类招生限制情况 调查对象 21所重点院校 度大 部分大学语言类招生限制情况 调查对象 93所院校 调研时间 2012年 调研时间 2012年 28.6% 47.3% 排斥 语 71.4% 52.7% 不排斥 语 排斥 语 不排斥 语 スライド④ -18 二 現状と問題点 二 現状と問題点

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 93 スライド④ -19 1 现状と問題点 1. 現状 問題点 課題 日本語教育カリキュラムの設定と教材開発の停滞 受験勉強 知識偏重 文法や語彙教育を中心 教師を中心 コミュニケーション十分できない就職のための日本語教育 異文化理解のための日本語表現能力の人材育成促進が急務 新しい教授観に基 新しい教授観に基づいた教授法 教材開発 カリキュラム改革が必要 いた教授法 教材開発 カリキ ラ 改革が必要 中日共同研究プロジェクトが発足 Can-do statement理念に基づいた 新界標日本語综合教程1 出版 立教大学と連携 新界標日本語本語综合教程 3冊 4冊編纂 スライド④ -20 時代の変化に応じた共同研究 近年教材開発が進んでいるが 中国人独自 近年教材開発が進んでいるが 中国人独自 の開発が限界になっている 基礎日本 語 などを例に Can-do の全体的なカテゴリーに基づい て新しい教科書を作ることが国際的視野を 持 持つ人材育成の目標に繋がる 材育成 繋 受信から発信 就職のための日本語教育か ら 相互理解を促進するための教授観に展 ら 相互理解を促進するための教授観に展 開することは 時代の流れに併せて求めら れた課題である

94 第 一 部 講 演 スライド4-21 2. 主 要 参 加 者 国 籍 氏 名 職 務 研 究 分 野 学 歴 勤 め 先 徐 敏 民 教 授 日 本 語 教 育 学 博 士 華 東 師 範 大 学 彭 謹 准 教 授 国 語 教 育 修 士 華 東 師 範 大 学 喬 頴 准 教 授 日 本 語 教 育 学 博 士 華 東 師 範 大 学 小 川 誉 子 美 教 授 日 本 語 学 博 士 横 浜 国 立 大 学 四 方 田 千 恵 教 授 日 本 語 教 育 学 博 士 横 浜 国 立 大 学 丸 山 千 歌 教 授 日 本 語 教 育 学 博 士 立 教 大 学 奥 野 由 紀 子 准 教 授 日 本 語 教 育 学 博 士 首 都 大 学 東 京 スライド4-22 新 界 標 日 本 語 第 1 冊

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 95 スライド④ -23 新界標日本語の特徴 中日両国学者共同開発の最新理念 中日両国学者共同開発 最新理念 ① Can-do statement 文法シラバスからコミュニケーショ ンを重視する内容シラバスへの転換 精読 範読 聴解 会話を 精読 範読 聴解 会話を一体化す 体化す る総合日本語カリキュラムの改革 課題に基づいた表現力への重視 スライド④ -24 ③学生の思考能力と表現力の育成重視 題材 広範 範 内容 豊富 構造 厳密 言語 生動 留学生活の 場面 と 言語活動 を中

96 第一部 講演 スライド④ -25 ④学生を中心とする教育理念 ロ ルプレ ロールプレー タスク 自己評価 スライド④ -26 特徴 基础日语 の長所を生かしながら新教育理念の徹底 新版 日本語能力試験 との関連重視 ロールプレー 各課に目標を 文法体系 会 法体系 会 設定 話内容 交流 タスク 文法教育 知 識重視 から表 識重視 から表 現能力への転 換 換 場面の一体化 学習ストラテ 話す 読む 書 く 聞く総合 ジによる学生 の積極性を引 き出す

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 97 スライド4-27 三 カリキュラム 改 革 スライド4-28 カリキュラム 改 革 の 必 要 性 1 新 界 標 日 本 語 は Can-do の 理 念 に 基 づいて 作 られた 教 科 書 だから 知 識 偏 重 から 学 習 者 を 中 心 とする 教 授 法 の 変 動 が 必 要 2 カリキュラムの 改 革 が 求 められる 従 来 の 精 読 を 総 合 日 本 語 に 変 更 会 話 聴 解 の 授 業 をそれに 併 合 するた め 教 師 間 の 連 動 協 同 作 業 が 必 要 3 評 価 の 方 法 を 工 夫 中 間 テスト 期 末 テストから 日 頃 自 己 評 価 学 生 同 士 の 相 互 評 価 先 生 からの 評 価 によって Can-doに 基 づいた 新 しい 評 価 システム 即 ち 形 成 的 評 価 と 終 結 的 評 価 の 統 合 を 確 立 することが 大 事 4 教 員 養 成 教 師 教 育 が 急 務 教 師 の 外 国 語 教 育 の 理 論 と 教 授 法 の 取 得 教 師 自 身 の 資 質 向 上 が 必 要 教 育 と 研 究 とのバ ランス 学 生 と 先 生 との 関 係 の 再 構 築 生 涯 学 習 理 念 の 探 求 によって 新 しい 教 授 観 が 生 まれ 21 世 紀 の 教 師 像 が 求 められる

98 第 一 部 講 演 スライド4-29 大 学 日 本 語 カリキュラム 日 本 語 の 基 礎 知 識 聴 く 話 す 読 む 書 く 基 本 的 技 能 日 本 語 総 合 運 用 能 力 日 本 社 会 文 化 知 識 と 理 解 能 力 総 合 文 化 素 養 ある 程 度 日 本 語 で 課 題 遂 行 能 力 異 文 化 交 流 能 力 スライド4-30 高 校 日 本 語 カリキュラム 各 国 カリキュラム 比 較 颁 布 时 间 美 国 标 准 1999 年 欧 洲 标 准 2001 年 课 程 目 标 (1) 运 用 外 语 交 际 (2) 体 验 多 元 文 化 (3) 关 联 其 它 学 科 获 得 信 息 (4) 洞 察 语 言 与 文 化 特 征 (5) 参 加 国 内 外 多 元 社 区 活 动 (1) 面 向 行 动 的 外 语 教 学 (2) 多 元 语 言 主 义 韩 国 标 准 2002 年 (1) 听 说 读 写 技 能 互 联 网 检 索 能 力 的 培 养 与 关 注 日 本 社 会 生 活 文 化 并 重 (2) 理 解 日 本 人 的 言 语 行 为 (3) 积 极 参 与 交 际 活 动 及 文 化 理 解 中 国 标 准 2003 年 语 言 知 识 语 言 技 能 文 化 素 养 情 感 态 度 学 习 策 略 的 综 合 发 展

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 99 スライド4-31 JF 日 本 語 スタンダード 相 互 理 解 のための 日 本 語 能 力 課 題 遂 行 力 異 文 化 理 解 力 1 内 面 的 な 論 理 的 思 考 能 力 2 相 手 に 伝 えるための 表 現 力 3 相 手 と 互 いに 結 びつくためのコ ミュニケーション 力 スライド4-32 四 教 師 教 育

100 第 一 部 講 演 スライド4-33 問 題 提 起 1 教 員 研 修 を 受 けたことがないし 教 師 教 育 についての 理 論 的 知 識 も 持 たない 外 国 語 の 学 位 を 持 っているだけ 2 研 修 を 受 けた 教 師 はある 程 度 外 国 語 理 論 を 持 っているが どのように 実 践 と 結 びつくか 戸 惑 う 3 外 国 語 教 師 としてどのような 知 識 が 必 要 か 外 国 語 教 授 法 を 知 っていると 教 師 自 身 の 発 展 とどう 結 びつくかなど 非 常 に 関 心 を 寄 せられている スライド4-34 教 師 の 役 割 1 伝 道 授 業 解 惑 から 平 等 の 立 場 へ 知 識 の 共 有 共 に 人 格 形 成 を 促 進 2 教 师 教 育 教 師 の 養 成 着 任 研 修 の 三 段 階 3 生 涯 教 育 生 涯 学 習 の 理 念 を 確 立

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 101 スライド4-35 学 生 を 中 心 とする 教 育 理 念 1. 受 験 勉 強 から 人 間 性 を 育 てる 2. 知 識 と 技 能 課 程 と 方 法 感 情 態 度 と 価 値 観 3. 知 識 本 意 から 学 生 を 中 心 への 転 換 スライド4-36 教 員 養 成 の 必 要 性 1. 各 大 学 の 若 手 教 師 は 日 本 語 教 育 に 携 わっていなが ら 日 本 語 教 育 に 関 する 職 業 的 能 力 を 含 めた 専 門 性 の 欠 如 が 現 実 2. 異 文 化 コミュニケーション 能 力 の 重 視 学 生 の 主 体 的 創 造 的 学 習 への 支 援 などの 目 標 と 理 念 の 転 換 により 教 育 経 験 が 豊 富 な 教 師 であっても 教 育 観 と 教 育 方 法 の 吟 味 と 変 革 が 求 められている 3. 授 業 の 質 的 向 上 学 生 の 総 合 的 素 質 と 能 力 の 向 上 そのための 研 修 と 指 導 が 足 りない 4. 多 様 な 動 機 と 学 力 を 持 つ 大 学 生 を 対 象 に 教 育 を 進 めるために 日 本 語 教 師 の 教 育 能 力 と 理 念 更 新 が 急 務

102 第 一 部 講 演 スライド4-37 教 師 の 専 門 性 1. 教 師 の 専 門 性 向 上 は 教 師 自 身 のモチベーション が 必 要 となる 一 方 指 導 的 立 場 にいるリーダー 的 教 師 が 果 たすべき 役 割 が 大 きい 2 大 学 の 日 本 語 教 師 は 最 近 日 本 語 学 及 び 日 本 文 学 文 化 や 社 会 学 の 修 士 課 程 や 博 士 課 程 で 学 んだ 人 が 多 くなったが 日 本 語 教 育 に 関 する 専 門 的 な 知 識 と 教 授 能 力 を 学 んだ 人 が 少 ない 3. 教 師 の 専 門 性 の 発 展 特 に 不 足 している 教 育 能 力 の 向 上 を 目 指 して 研 修 プロジェクトを 発 足 した スライド4-38 教 員 研 修 プロジェクト 連 携 : 中 国 日 本 語 教 育 学 会 華 東 師 範 大 学 日 本 語 教 育 研 究 センター 北 京 外 国 語 大 学 北 京 日 本 学 研 究 センター 北 京 師 範 大 学 日 本 語 教 育 教 学 センター 日 本 国 際 交 流 基 金 北 京 日 本 文 化 センター 1. 日 本 語 教 育 学 会 は2013 年 から5カ 年 計 画 を 立 て 日 本 語 教 師 の 専 門 性 向 上 を 課 題 にリーダー 的 教 師 の 研 修 事 業 を 継 続 的 に 発 展 させていく 2. 2013 年 8 月 第 一 期 として 北 京 師 範 大 学 で 教 師 の 専 門 性 の 発 展 とはなにか-その 理 論 と 課 題 - を 開 催 3. 2014 年 11 月 第 二 期 として 華 東 師 範 大 学 で 学 生 の 学 習 に 注 目 して- 学 習 理 論 教 育 目 標 と 教 育 実 践 というテーマで 行 う 予 定

中 国 の 日 本 語 教 育 の 動 向 と 日 本 語 教 育 専 門 家 の 取 り 組 み 103 スライド4-39 教 師 に 対 する 提 言 何 を 教 えるか( 学 科 知 識 ),どう 教 えるか( 学 科 教 育 知 識 ) なぜ 教 えるか( 教 育 価 値 観 と 教 育 理 念 ) 感 性 か ら 理 性 へ( 教 師 の 実 践 知 識 の 展 開 ) 学 生 を 中 心 とする 教 育 理 念 の 徹 底 学 生 の 学 習 目 標 を 達 成 させるために カリキュラム 教 材 学 生 と 環 境 を 把 握 し 教 師 の 専 門 性 を 求 められる 教 師 の 専 門 知 識 は 教 育 の 資 質 向 上 と 効 果 に 深 く 関 わって いる 実 践 と 反 省 を 通 じて 学 生 の 学 習 体 験 を 改 善 し 授 業 の 効 果 が 高 められる スライド4-40 五 今 後 の 課 題

104 第 一 部 講 演 スライド4-41 今 後 の 課 題 華 東 師 範 大 学 と 立 教 大 学 との 共 同 プロ ジェクト 新 界 標 日 本 語 総 合 教 程 第 3 冊 第 4 冊 を 作 成 カリキュラム 改 革 の 成 果 を 広 げる 受 信 から 発 信 広 い 知 見 や 国 際 的 感 覚 を 持 つ 人 材 を 育 成 する スライド4-42 参 考 文 献 1. 国 際 交 流 基 金 (2010a) JF 日 本 語 教 育 スタンダード 2010 2. 吉 島 茂 大 橋 理 枝 訳 (2008) 外 国 語 の 学 習 教 授 評 価 のためのヨーロッパ 共 通 参 照 枠 朝 日 出 版 社 3. 徐 敏 民 丸 山 千 歌 主 編 (2013) 新 界 标 日 本 语 综 合 教 程 復 旦 大 学 出 版 社 4. 徐 敏 民 主 編 (2006) 基 礎 日 本 語 復 旦 大 学 出 版 社 5. 彭 瑾 徐 敏 民 (2013) 试 论 JF 日 语 教 育 标 准 给 我 国 日 语 教 育 改 革 带 来 的 启 示 以 高 等 教 育 日 语 课 程 标 准 的 比 较 考 察 为 切 入 点 日 语 学 习 与 研 究 第 1 期

中国の日本語教育の動向と日本語教育専門家の取り組み 105 スライド④ -43