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国 家 について 真 正 面 から 議 論 する 2. 実 質 的 基 盤 (1) 価 値 観 と 教 育 7) 楽 になる= 文 明 は 善 か?? 価 値 観 教 育 に 関 する 最 後 のテーマは 文 明 化 です これはやはり 根 底 にある 究 極 のテーマとして 横 たわって いると 思 います 次 の 大 きなテーマとして 安 全 保 障 が 挙 げられるのですが 議 論 の 中 で 出 てくるように 安 全 保 障 でも 文 明 特 に 周 辺 地 域 の 文 明 の 進 度 とは 深 い 関 係 が 生 まれてきます 議 論 をしているのは 国 会 議 員 政 策 秘 書 の 方 1 名 と 倉 田 理 事 です 環 研 における 議 論 : 楽 になる= 文 明 は 善 か? - 平 成 22 年 4 月 19 日 実 施 小 西 : 楽 になる= 文 明 は 善 か? です 倉 田 : 嫌 なテーマやわ 高 野 :まず 根 本 的 にその 善 か 悪 かっていう 判 断 をするのが ちょっとナンセンスな 感 じがしますけど 小 西 :でも 文 明 化 は 明 らかに 楽 をする 方 向 に 向 いてるわけです 高 野 :そりゃそうですよね 小 西 : 最 近 地 球 環 境 問 題 も 含 めて 必 ずしも 楽 だけが 価 値 観 ではないっていう 方 向 が 出 てきた 処 かなと 思 いま す どうですかね 高 野 :そりゃそうだと 思 います 倉 田 :でも 楽 になったのを 戻 せますかね 高 野 :でも 人 間 て 本 質 的 な 部 分 で かなり 矛 盾 をはらんだ 生 物 であって 何 でも 楽 したいわけですよ 例 えば 歩 くのヤだから 車 で 移 動 するとか ところが 休 みの 日 は やっぱ 運 動 不 足 だからって 一 所 懸 命 走 るわけですよ そういう 苦 労 をするわけです そこに 1 つの 矛 盾 を 感 じるんですけど でも それを 皆 さん 普 通 に 消 化 してるんで しょ 倉 田 : 矛 盾 ねえ 高 野 : 例 えば 休 みの 日 だけ 走 んないで 毎 日 走 って 通 勤 すりゃ 良 いじゃんって 思 うわけですよ それやってる 人 もいますけれども

倉 田 : 人 間 自 体 が 矛 盾 っていうものを 元 々 抱 えた 存 在 じゃないですか せっかく 生 まれて 来 るのに 必 ず 死 なな きゃいけないなんていうのは 矛 盾 ですよ そんなもんだったら はなから 生 むな! 馬 鹿 やろう っていいたくな る でも そういう 矛 盾 を 元 々 抱 えて 生 まれてくる 存 在 である 人 間 が 自 分 の 一 生 をどうやって 生 きるのか って いうことを 考 えた 時 に こうして 生 きなければいけないっていうものは 無 いわけですよね 特 に 日 本 においては そう 意 味 では 善 悪 が 決 まってる 聖 書 圏 であったりすると 楽 なんですよね 高 野 : 何?せんしょ 圏? 倉 田 : 聖 書 圏 です 所 謂 旧 約 聖 書 新 約 聖 書 の 聖 書 圏 です イスラム 教 キリスト 教 ユダヤ 教 まで 全 部 ひっ くるめて ここの 人 達 って 善 悪 明 確 なんですよ 要 するに 神 さんが 善 で 悪 魔 が 悪 なんです だから この 人 達 に 善 か 悪 かって 言 やあ これが 善 これが 悪 って ポンポン 出 せる でも 日 本 人 は 出 せないわけですよ 日 本 人 にとって 絶 対 善 絶 対 悪 は 存 在 しないから 小 西 :このテーマには 楽 になると 人 間 色 んなことが 出 来 なくなる 出 来 なくなると 益 々 文 明 に 頼 らざるを 得 な くなる そうすると どっかで 破 綻 が 来 るんちゃうんか という 問 題 提 起 が 有 ったように 思 うんです 倉 田 : 要 するに 人 間 力 の 低 下 ってことですよね 俺 らが 子 供 の 頃 やったらね 普 通 に 火 を 熾 せたのが 今 の 子 供 たちは 熾 せない 焚 き 火 しているつもりが 火 事 になっちゃうみたいなねところですね そんなことを 普 通 にや ってしまうぐらい なんかごくごく 人 間 として 当 たり 前 のことが 出 来 なくなってる つまり 人 間 力 が 低 下 してる っ ていう 部 分 が あまりにも 多 くなり 過 ぎたっていうのは 明 確 にあると 思 うんです 小 西 : 例 えば 大 地 震 が 来 て 今 の 年 寄 りが 死 んでしまえば 火 の 熾 し 方 を 知 っている 人 間 が 居 なくなっちゃって るかも 知 れない 今 はまだ 昔 の 人 が 生 きてるんで さほど 意 識 されない 部 分 があるのかと 思 いますけれども もし そうなった 場 合 とかどうなるんでしょう どうですか 倉 田 さん 倉 田 :そうですね このまま 50 年 同 じように 文 明 が 進 歩 して 行 って 人 間 力 が 低 下 して 行 って その 検 証 も 行 われずに それこそ 大 地 震 で 或 いは 年 寄 りだけが 死 ぬような 病 原 菌 でも 蔓 延 して いきなり 何 十 歳 以 上 がみ んな ごろっと 死 んだっていう 時 に 後 に 残 った 若 い 人 達 って 生 きていけるんだろうかってのは 非 常 に 怪 しい ですよね 高 野 :それは 感 じますよ 例 えば ちょっと 神 がかり 的 な 話 になるかもしれませんが 我 々が 今 普 通 に 食 べて いる 食 べ 物 なんかにしたって これ 食 べちゃいけない あれ 食 べちゃいけないっていうことに 昔 の 人 間 は 自 然 の 中 で 生 きている 中 で 多 分 もっとインスピレーションが 働 いていたはずなんですよ それが 段 々 文 明 社 会 が 進 んでいくに 従 って 多 分 人 間 が 退 化 して 行 って そういうインスピレーション 的 な 予 知 能 力 とかが 無 くなって 来 たっていう 説 があって 僕 は 多 分 それが 正 しいんだと 思 うんですよ そういった 意 味 では 文 明 化 は 確 か に 善 とは 言 い 切 れないとは 思 うんです ただ やっぱり 文 明 化 して 楽 になるっていうことは 恐 らく 多 分 善 だって 捉 える 人 が 多 いと 思 うんですよね 倉 田 :その 加 減 の 問 題 でしょ 高 野 :でも 善 か 悪 かって 問 うのは ちょっと そのこと 自 体 が ナンセンスな 感 じがどうしもしてしまいます や

っぱり 何 でも コインの 裏 表 っていうか 一 長 一 短 がありますよね 倉 田 : 更 なる 文 明 化 が 必 要 か どうかって 言 うべきですかね 今 よりも 更 なる 文 明 化 が 小 西 : 所 謂 文 明 化 で 進 めてよい 部 分 と 伝 統 文 化 として また 人 間 として 維 持 していかなきゃいけない 部 分 って いうのを 分 けて 考 えた 方 が 良 いのかなと 思 ったりします これを 一 本 で 考 えると 善 か 悪 かっていう 話 になっ てしまって 結 局 誰 も 納 得 出 来 る 結 論 が 出 ないと 思 います 今 過 去 の 遺 産 があまりに 蔑 ろにされているので はないかという 気 がするんですが どうですか 高 野 :そうですね 小 西 : 例 えば 小 学 校 で 火 を 熾 してみるとか 倉 田 :そうですね 今 の 文 明 っていうやつをすっ 飛 ばして 今 の 子 供 たちって 全 く 暮 らせなくなってますよね そ れは ヤバイなって 思 います 人 間 として お 菓 子 がなきゃ 暮 らせないとか 高 野 : 知 恵 ですよ 知 恵 が 無 くなって 来 ちゃうって 言 うんですかねえ 例 えば お 腹 が 痛 い 時 に 薬 飲 みゃ 良 いん だけど その 薬 が 無 い 時 にどうすればいいんだと 言 うようなことですよ その 辺 にあるドクダミを 食 べれば お 腹 が 治 るとか そういう 知 恵 っていうものは やっぱりちゃんと 伝 えてくべきなんでしょう 小 西 :そういう 中 で 今 伝 える 手 段 というものも 無 くなっているような 気 もするんですが どうですか 倉 田 :いや でも 伝 えられるものってのは 結 局 知 恵 じゃなくて 知 識 なんですよ 今 の 場 合 で 言 えば 薬 学 として の 知 識 だったりとか 知 恵 って おそらく 伝 えられないんですよ 伝 えた 途 端 に それは 知 識 になってしまう だか ら 知 識 の 集 大 成 は 出 来 ても 知 恵 の 伝 承 は 出 来 ない そこから 加 工 することが 出 来 ない 知 恵 って 多 分 加 工 技 術 でしょう 知 識 の 加 工 技 術 が 知 恵 と 言 う 風 に 考 えれば その 知 恵 と 言 う 部 分 は 今 の 日 本 人 が 一 番 無 くしつつあるもののひとつなのかも 知 れない 知 識 は 結 構 皆 んな 詰 め 込 んで 頭 の 中 に 入 った 状 態 になって る けれども それをどう 使 って 良 いのか 分 からない 或 いは どう 体 現 して 良 いのか 分 からない 知 恵 っていう のは 子 供 が 喧 嘩 する 時 昔 はこれぐらいやったら 死 なないとか 大 怪 我 しないっていうのを 分 かってやってた 気 がするんですよ 今 の 子 に そんなことやってみろっていったって 出 来 ないです 現 実 問 題 として 鉛 筆 ひとつ 今 の 小 学 生 で 小 刀 で 削 れる 子 なんて 殆 どいないですよ うちの 子 にもやらしてみたけど よう 削 らんかった 綺 麗 に 鉛 筆 って 削 れたもんやないですか 昔 は 削 れませんでした? 小 西 : 削 れますよ 倉 田 :でしょ 高 野 さんどうですか? 高 野 : 出 来 ますよ 授 業 でやりましたもん 倉 田 : 普 通 に 削 れるもんやないですか わざわざ 教 室 に 鉛 筆 削 り 器 とか 無 かった 鉛 筆 は 自 分 で 削 るもんや ったし

高 野 : 学 校 で 教 わりましたよ 僕 の 時 は 倉 田 : 今 の 子 は 学 校 でも 教 わらない 高 野 : 今 の 子 は 教 わんないでしょうね 倉 田 : 途 中 で 間 違 って 指 を 切 ったりとか 色 々するんだけど それはそれで そこに 知 恵 って 付 いていったもんの はずなんですよ 鉛 筆 がちゃんと 削 れるから リンゴの 皮 も 剥 けたりするんです 似 通 ったとこあるじゃないです か 刃 物 を 扱 うには こういう 注 意 がいるんだ みたいな 事 を 身 を 持 って 覚 えて 行 く それが 鉛 筆 削 り 程 度 やから 切 ったって いきなり 指 落 としたりする 奴 は 居 ない 爪 切 ったとか 皮 剥 いだとか ちょっと 切 っちゃった 血 が 出 た とかっていうので その 刃 物 の 傷 の 痛 さも 覚 える ある 種 失 敗 させるための 道 具 やった 気 もするんですよ それすら させなくなっちゃった それによって 今 度 は 小 刀 使 うっていうことは 彫 刻 刀 位 しかなくなって 彫 刻 刀 でガンガンガン グサッ!てやって それこそ 指 動 かなくなるとか っていうような 子 どもが 逆 に 増 えてるわけ です なにが 正 しいんだろうって 言 ったって 分 からないですよね 分 からないけれど ある 種 伝 承 出 来 ない 部 分 がある 美 術 の 時 間 に 彫 刻 を 作 らなきゃといって それを 機 械 に 任 せてってわけには いかないわけです それ はやっぱり 手 に 何 か 持 って 削 らなきゃいけない その 部 分 は 逆 に 言 ったら 無 くすわけにはいかない 話 なの に どんどんその 機 会 を 奪 って 行 ってる 小 西 : 今 の 話 をお 聞 きしてると 楽 になるという 議 論 というよりは 所 謂 社 会 として 許 容 されるリスクの 議 論 にな っている 気 がします 昔 は 許 容 されてたリスクが 段 々 許 容 されなくなる より 安 全 を 皆 求 める 安 全 を 求 める という 事 は 規 制 を 求 めるっていう 事 になる その 辺 はどうなんでしょう 倉 田 :なんか 昔 は 服 装 ひとつ 見 たら 大 体 職 業 って 分 かったやないですか 八 百 屋 のおっさんは 八 百 屋 のおっ さんの 格 好 しとったし すし 屋 の 兄 ちゃんはすし 屋 の 兄 ちゃんの 格 好 しとった 今 は もう 何 か 皆 んなサラリーマ ンになって 制 服 着 て 仕 事 するから 帰 る 時 は 皆 んな 一 緒 でも 単 純 に 皆 んなが 同 じ 様 な 格 好 して 同 じ 暮 ら しをしてって やってる 中 で 実 際 に 家 に 帰 ったら 皆 それぞれ 違 う 暮 らしが 有 るわけです テレビ 見 ない 人 もいり ゃ 新 聞 読 まない 人 もいりゃ 実 にその いろんな 形 の 千 差 万 別 の 暮 らしがあるにも 関 わらず 外 出 て 来 て 街 歩 いてると 皆 んな 一 緒 何 かその 辺 に 一 個 大 きなヒントがあるような 気 がするんです これを 常 識 と 言 ってし まってる 大 家 族 主 義 だった 時 代 って 特 にそうですけど 家 に 帰 ったって 外 にいたってあまり 変 わらなかった んですよね だから 出 かける 時 に ヨソ 行 きの 服 を 着 て 出 かけたわけです 小 西 :それって 家 と 外 とで 変 わってるということと 違 いますか 倉 田 : 要 するに 変 わる 意 識 を 持 って 出 かけてたわけです 今 それが 無 いんですよ 昔 は 着 替 えることによって 内 外 っていう 意 識 が どっかに 明 確 にあった 今 は 街 中 みてて 同 じような 人 ばっかり 並 んでる この 人 たちが 家 に 帰 ったら 皆 バラバラの 暮 らししてるんやろなっていうのを 見 てると あれ? 日 本 人 のベース 何 処 に 行 ったんや ろうって 思 う 事 があるんです 高 野 :イマイチ 倉 田 さんの 言 ってることがわかんない

倉 田 : 説 明 するのが 下 手 で 申 し 訳 ないです 高 野 : 外 に 出 てる 人 は 皆 んな 同 じだって 言 うんですか? 倉 田 : 歩 いてる 人 を 見 てると 皆 んな 同 じように 見 えるんです 一 番 最 近 特 に 思 うようになったのは 海 外 から 帰 って 来 きて 眺 めてみると みんなの 目 が 死 んでることです どんな 格 好 してようが 皆 んな 例 外 なく 目 が 死 ん でるんですよ 高 野 :それは 社 会 に 活 気 が 無 いんですよ 倉 田 : 社 会 に 活 気 が 無 いだけかな あの 死 に 方 は ちょっと 半 端 じゃないですよ それをね 如 実 に 感 じるように なった 時 皆 んな 外 見 も 同 じやんと 小 西 : 家 では 違 うんですか? 倉 田 : 家 では 結 構 生 きてる 人 多 いですよね 小 西 :どこでそう 感 じられますか 倉 田 : 普 通 に 喋 ってて 感 じてるんだと 思 います 此 処 で 皆 んなで 議 論 したりしてるじゃないですか そん 中 で こ の 人 と 喋 りたくねーやって 思 う 人 は 居 ないですもん 自 分 の あくまでもそれ 主 観 ですけれど 小 西 : 三 児 の 父 親 としてPTAで 会 われる 街 中 の 人 は 多 分 そういうスーツ 着 て 画 一 的 に 歩 いてる 部 分 じゃなく て 所 謂 家 というかオフの 部 分 で 会 っておられると 思 うんですが そういう 方 ってどういう 感 じですか 倉 田 : 死 んでます 小 西 :ということは オン オフ 関 わらず 死 んでるということではないかと 思 いますが 倉 田 :そうかも 知 れない 高 野 :お 疲 れなんですよ 皆 さん なんだかんだいって 倉 田 : 子 供 たちまで そうなりつつあるんですよ 高 野 : 無 気 力 なんですよ 倉 田 :でも それ 言 い 出 したら どないもしゃーない 高 野 :でも 実 際 に 無 気 力 なんじゃないんですかね

倉 田 :そないなってもーたら それ この 国 どうなるんですか 高 野 : 夢 が 無 いんじゃないですか 倉 田 :そんな 国 で ますます 文 明 化 なんかしたって 仕 様 が 無 いじゃないですか 高 野 :それとこれとは ミックスしないと 思 いますけど 倉 田 :うそ せぇへんのかな? 小 西 :テーマは 文 明 化 です 文 明 化 と そういう 無 気 力 さっていうのは リンクしてるのか してないのかっていう とどうですか 高 野 さん 高 野 : 文 明 化 とはリンクしている 無 気 力 と 文 明 化 っていうのは 多 分 リンクすると 思 いますよ 小 西 : 無 気 力 と 文 明 化 はリンクするんですか 倉 田 : 文 明 化 することによって 人 間 が 無 気 力 になる だとしたら 文 明 化 しない 方 が 良 いじゃないですか 無 気 力 の 方 がいいんですか 高 野 : 良 いんじゃないんですか 倉 田 : 無 気 力 の 方 が 良 い? 高 野 : 無 気 力 がいいとは 言 わない 無 気 力 になる 人 も 居 るんでしょうけれども 全 員 が そうなるかって 言 ったら そうではないでしょう 倉 田 :いや なってますよ 高 野 : 多 分 文 明 化 が 進 んでいくと ノイローゼであるとか PTSDであるとか 精 神 的 な 病 を 抱 える 人 が 増 えて くるんじゃないんですか 世 の 中 が 複 雑 化 してくるのに 従 って 倉 田 : 増 えて 来 るんですかね 小 西 :そういうものが 増 えるということは 実 は 不 幸 なのではないかと 思 ったりするんですが 高 野 さん どうです か 高 野 : 人 間 的 には 不 幸 なのかもしんないですね 倉 田 : 人 間 的 には 不 幸 で じゃあ 何 的 には 幸 せなんですかね

高 野 : 内 面 としては でも 生 活 していく 上 では やっぱり 文 明 が 進 歩 した 方 がいいですよ だって 火 を 一 所 懸 命 になって 熾 しているよりも パチンってやった 方 が 楽 に 決 まってるじゃないですか 倉 田 : 確 かに 楽 ですけど 高 野 :どう 考 えたって 大 阪 まで 行 くのに 2 時 間 半 の 新 幹 線 で 行 っちゃった 方 が 楽 ですよ 一 所 懸 命 歩 いたり 走 ったりして 行 くよりも 倉 田 : 私 は 車 で 走 って 行 くから 何 とも 言 えないんですけど 小 西 :それは 文 明 化 されてます 倉 田 : 立 派 に 小 西 : 新 幹 線 とほぼ 同 値 だと 思 います 高 野 :ただ 何 かを 手 に 入 れれば 何 かを 失 ってしまうっていうことも 確 かなんじゃないんですか 倉 田 :ですよね ただ 失 うものが 大 き 過 ぎないかと 心 配 です 高 野 :だったら 原 始 の 時 代 に 戻 っちゃいますよ 倉 田 : 原 始 の 時 代 で えーような 気 するんですけどね 高 野 :そうですか 小 西 : 原 始 の 時 代 が 良 い 人 もいれば 今 の 方 が 良 い 人 もいるようにも 思 うんですが どうでしょう 倉 田 :そりゃ 思 います 高 野 : 昔 の 世 界 の 方 が 楽 だと 思 いますよ 余 談 になりますけども こういう 話 があるんです 味 の 素 のセールスマ ンが どこかインドネシアかなんかの 山 奥 へ 行 ったらしいんですよ そしたら おおよく 来 た こんな 田 舎 こん なところまでよく 来 た と 何 しに 来 た と そしたら 味 の 素 を 売 ってます 何 でこんなところまで 売 りに 来 たん だ と 私 はこれを 一 生 懸 命 売 って お 金 持 ちになって 幸 せな 生 活 を 送 りたいんです と じゃあ 君 にとって 幸 せとは 何 だ という 話 をしたら それは 奥 さん 持 って 衣 食 住 困 らないで 満 ち 足 りた 生 活 を 送 れることです と そういう 話 をしたら ここにだって それは 十 分 ある と 言 われたと 俺 は 奥 さんが5 人 も 居 るんだ 衣 食 住 困 らな い 家 もこんなデカイ 家 がある 全 く 幸 せな 生 活 送 っているけど それで 何 か 文 句 があるのか ということを 言 わ れたと そしたら 彼 は あー うー となってね 何 も 言 えなくなってしまったと 小 西 : 何 千 万 回 も 世 界 中 で 繰 り 返 されている 笑 い 話 ですね

倉 田 :そういう 話 ですよね 高 野 :ということなんですよね 倉 田 : 楽 になるのが 良 いのかどうか 小 西 :それぞれの 個 人 によって 違 いますから 倉 田 : 個 人 が 決 めるしかないですよね 選 択 するしか 自 由 主 義 ですか やっぱり 小 西 : 自 由 主 義 です 高 野 : 自 由 主 義 ですか はっはっは 小 西 : 本 来 文 明 化 には 文 明 化 を 快 く 思 わない 人 をあまり 快 く 思 わないっていう 風 潮 というか ある 程 度 画 一 化 を 要 求 してしまう 点 があるように 思 うんですけどいかがですか 倉 田 :それは ちょっと やばいですね 小 西 :その 辺 はどうですか 高 野 さん 高 野 :そうですね 後 文 明 化 をしなければ その 国 その 民 族 は 文 明 化 した 国 に 滅 ぼされて 来 たっていう 歴 史 が 厳 然 としてありますよね 倉 田 : 戦 争 ってのも モロそうですからね それもある うちなんか 未 だに 電 子 レンジが 無 い 家 なんです 高 野 : 凄 いですね いいじゃないですか 理 想 ですよ 冷 蔵 庫 無 いとか 倉 田 : 冷 蔵 庫 はあります 冷 蔵 庫 は ありますけど 電 子 レンジは 無 いんです 電 子 レンジが 無 い 生 活 してると 時 々 困 るんですよ これレンジでチンして 食 べてくださいとか 持 って 来 られたりする ん?どうするこれ?ってい う 時 がある あるんだけど 何 とかなるんですよね 高 野 :そりゃ 何 とかなるんじゃないですかね 倉 田 : 何 とかなるんですよ そうすると うちにとっては 電 子 レンジは 要 らないもんですよね だから 選 択 が 自 分 で 出 来 りゃいいのかなっていう 気 もします 高 野 :それを 言 ったら 冷 蔵 庫 も 要 らないですよ 倉 田 : 冷 蔵 庫 が 要 るか 要 らないかっていうのは 毎 日 の 買 い 物 が 何 の 問 題 もなく 出 来 る 環 境 においてのみ 言 えることですよ

高 野 :そうそう 倉 田 :それも 社 会 環 境 の 問 題 流 通 の 問 題 と 密 接 に 関 わってくる コンビニで 売 ってるものだけで 暮 らしていけ ないですからね 暮 らしていく 人 もいるんやろうけど 高 野 : 最 後 は 価 値 観 のところに 行 き 着 くんじゃないですかね 小 西 : 結 局 個 人 の 自 由 の 問 題 という 結 論 に 行 かざるを 得 ないですね 倉 田 : 国 として そこに 関 わるべきかどうかっていう 話 になると 放 っといてもええのかな という 気 はします 小 西 : 国 というレベルでは 先 程 高 野 さんの 仰 ったように 文 明 化 しなければ 滅 ぼされるという 現 実 があります から 国 というものが 存 続 を 前 提 として 考 えられている 以 上 文 明 化 というのは 国 としては とりあえず 進 むべき 方 向 なんじゃないかと 思 うんですがどうでしょう 倉 田 : 必 然 ですか 小 西 :ブータンと 同 じにやるのは 難 しいかなと 思 います 倉 田 :ブータンは 難 しいですね 小 西 : 国 全 体 がアーミッシュをしている 訳 にはいかないでしょう 倉 田 : 確 かに 小 西 :かと 言 って そういう 人 を 国 が 敢 えて 排 除 する 必 要 があるのかどうかは また 別 問 題 です というところで 今 日 のお 話 を 一 応 締 め 括 らせてい 頂 きたいと 思 います 文 明 化 をこうみる 議 論 の 中 でも 触 れられているように 本 来 こうだというものは 明 確 にないのだろうと 思 う 交 通 通 信 手 段 の 発 達 と 文 明 の 進 展 は 大 きくリンクしているように 思 える この 議 論 についての 見 かたは 哲 学 的 命 題 も 含 んでおり 100% 読 者 の 思 考 に 委 ねたいと 思 う < 転 写 転 載 厳 禁 >