技 術 分 類 2-2-2 利 便 性 を 追 求 した 包 装 容 器 / 利 用 時 の 利 便 性 包 装 容 器 / 易 開 封 性 包 装 容 器 技 術 名 称 2-2-2-1 ミシン 目 による 易 開 封 包 装 容 器 技 術 内 容 菓 子 スナックなどのパッケージとして 紙 器 が 多 く 使 用 されているが ミシン 目 (ジッパー)は 最 も 一 般 的 な 開 封 手 段 の 一 つである 図 1に 各 種 ジッパーのミシン 目 形 状 を 示 す ジッパーは 比 較 的 弱 い 力 で 開 封 できるものであるが さらにユニバーサルデザインの 考 え 方 を 取 り 入 れたものが 開 発 さ れている 図 2の 左 は 右 利 き 左 利 きのどちらにも 対 応 できるよう 両 方 向 から 開 封 できるように した 例 図 2 右 は 開 封 口 に 段 差 を 付 けたり エンボス 加 工 を 施 すことにより 開 始 位 置 が 触 覚 的 に 分 かりやすく 工 夫 したジッパーの 例 である また プラスチック 複 合 フィルムを 用 いたパウチ ピロー 袋 スティック 袋 などにおいては 易 開 封 手 段 として 開 口 位 置 にノッチ( 切 り 込 み)や 鋸 歯 状 のカットを 入 れる 方 法 が 最 も 一 般 的 に 行 われて いる しかし 思 わぬ 方 向 に 裂 ける 開 封 時 に 内 容 物 がこぼれやすいなど 取 り 出 しにやや 難 点 がある とされている そこで 複 合 フィルムの 一 部 の 基 材 にミシン 目 加 工 を 施 し ノッチなしでも 一 定 の 位 置 で 開 封 を 可 能 とした 易 開 封 性 包 材 がある( 図 3) このミシン 目 は フィルムの 流 れ 方 向 と 直 角 に 印 刷 ピッチ( 図 中 の 黒 い 印 )に 合 わせて 加 工 することにより 袋 状 になった 時 所 定 の 位 置 から 手 で 容 易 に 全 開 口 することができる ミシン 目 加 工 後 にラミネートやコーティング 加 工 することでバリ アー 性 は 保 持 される 粉 ミルク 健 康 食 品 お 茶 だしの 素 などのスティック 包 装 に 使 用 されており 内 容 物 がこぼれにくいため 液 体 食 品 にも 適 している 図 図 1 各 種 ジッパーの 形 状 出 典 : 包 装 の 事 典 2001 年 6 月 20 日 日 本 包 装 学 会 編 株 式 会 社 朝 倉 書 店 発 行 16 頁 図 2.1.1 各 種 ジッパー(a~h) 259
図 2 ユニバーサルデザイン 対 応 の 紙 器 用 ジッパー 出 典 : 最 近 の 易 開 封 包 装 について 包 装 技 術 41 巻 2 号 2003 年 2 月 1 日 八 房 和 也 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 6 頁 図 3 ユニバーサルデザイン パッケージ( 紙 器 - 両 方 向 ジッパー-( 右 きき, 左 きき 両 用 )) 図 3 軟 包 装 袋 のミシン 目 加 工 出 典 : イージーオープンの 機 能 及 び 商 品 分 類 の 試 み Packpia 39 巻 3 号 1995 年 3 月 1 日 桝 本 典 子 著 株 式 会 社 日 報 発 行 34 頁 図 2 Hi-GAL の 加 工 方 法 出 典 包 装 の 事 典 2001 年 6 月 20 日 日 本 包 装 学 会 編 株 式 会 社 朝 倉 書 店 発 行 16 頁 最 近 の 易 開 封 包 装 について 包 装 技 術 41 巻 2 号 2003 年 2 月 1 日 八 房 和 也 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 4-7 頁 イージーオープンの 機 能 及 び 商 品 分 類 の 試 み Packpia 39 巻 3 号 1995 年 3 月 1 日 桝 本 典 子 著 株 式 会 社 日 報 発 行 30-35 頁 参 考 資 料 易 開 封 性 包 材 OK!カットシリーズ Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 岡 田 紙 業 ( 株 ) 著 株 式 会 社 日 報 発 行 24-27 頁 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 177-214 頁 260
技 術 分 類 2-2-2 利 便 性 を 追 求 した 包 装 容 器 / 利 用 時 の 利 便 性 包 装 容 器 / 易 開 封 性 包 装 容 器 技 術 名 称 2-2-2-2 切 り 目 引 裂 き 糸 等 を 利 用 した 易 開 封 包 装 容 器 技 術 内 容 パウチ ピロー 袋 スティック 袋 などのヒートシール 軟 包 装 袋 において 易 開 封 手 段 として 一 般 的 に 行 われているのは 開 口 位 置 に 引 裂 き 開 始 点 を 示 すノッチ( 切 り 込 み)を 入 れる 方 法 である ノッ チには 図 1に 示 すように (1) 切 り 込 みIノッチ (2) 切 り 欠 きVカット (3) 鋸 歯 状 カットなどがある Iノッチは 添 付 用 調 味 料 などの 小 袋 に 多 く 使 用 されており 充 填 包 装 と 同 時 に 加 工 可 能 だが ノッ チの 長 さが 長 すぎると 破 袋 の 恐 れを 生 じ 短 すぎると 開 口 カットの 機 能 を 果 たせ 難 いこともありうる 通 常 長 さ 約 3mm 程 度 の 切 り 込 みが 多 い Vカットは 主 にオフラインの 製 袋 加 工 で 行 われるが フィ ルムの 切 り 屑 が 製 袋 品 に 付 着 混 入 しないよう 注 意 が 必 要 である Iノッチに 比 べてノッチの 位 置 が 確 認 しやすい 利 点 がある 鋸 歯 状 カットは 主 としてピロータイプおよびスティックタイプの 自 動 充 填 包 装 機 で ボトムおよびトップシールの 切 断 に 多 用 されている 袋 の 長 手 方 向 にカットされるため 商 品 によっては 内 容 物 がこぼれやすいなどの 短 所 がある また ラミネートフィルム 包 装 の 易 開 封 機 能 の 一 つとして 引 裂 き 糸 やカットテープ 等 のカット 誘 導 体 を 利 用 した 方 法 がある 図 2は 製 袋 の 過 程 でモノフィラメントの 糸 をシーラントフィルムの 内 側 に 直 線 上 に 固 定 し 糸 を 引 く 時 の 剪 断 力 により 包 材 を 直 線 状 にカットするものである 図 3は ピ ロー 包 装 の 背 貼 り 部 に 特 殊 なテープを 連 続 的 に 貼 り 付 け そのテープを 引 っ 張 ることにより 開 封 する タイプである このほか 特 殊 基 材 フィルムに 粘 着 剤 加 工 を 施 した 5mm 幅 のプラスチックテープを 開 封 部 分 の 表 側 と 裏 側 に 貼 り 付 けることにより 袋 基 材 がテープに 先 導 されて 直 線 的 にカットされる ものがあり チャック 袋 と 併 用 して 使 用 されることが 多 い また ガゼット 袋 の 背 シール 部 に 微 小 な 傷 痕 と 融 着 されたカットテープが 付 けられ カットテープを 引 いて 袋 をリング 状 に 切 り 取 る 方 法 が 一 口 ようかん 焼 き 菓 子 など 中 身 が 崩 れやすい 食 品 の 包 装 に 用 いられている 図 図 1 軟 包 装 袋 の 開 封 ノッチの 形 状 出 典 : 包 装 技 術 便 覧 1995 年 7 月 1 日 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 762 頁 図 3.12 開 封 用 ノッチ 形 態 ( 抜 粋 ) 図 2 モノフィラメント( 引 裂 き 糸 )による 易 開 封 性 パウチ 出 典 : 包 装? 知 ってなっ 得 2002 年 9 月 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 編 社 団 法 人 日 本 包 261
装 技 術 協 会 発 行 132 頁 5. 易 開 封 技 術 2) 図 3 カットテープによる 易 開 封 性 パウチ 出 典 : 包 装? 知 ってなっ 得 2002 年 9 月 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 編 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 134 頁 5. 易 開 封 技 術 8) 出 典 包 装 技 術 便 覧 1995 年 7 月 1 日 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 755-764 頁 包 装? 知 ってなっ 得 2002 年 9 月 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 編 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 132-135 頁 参 考 資 料 ラインパウチの 基 本 技 術 の 応 用 と 展 開 Packpia 98 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 谷 可 成 著 株 式 会 社 日 報 発 行 42-47 頁 出 光 ユニテック 株 式 会 社 ホームページ 製 品 情 報 (フィルム) ユニカット 検 索 日 :2006 年 11 月 16 日 http://www.idemitsu.co.jp/iut/product/film/unicut/index.html 262
技 術 分 類 2-2-2 利 便 性 を 追 求 した 包 装 容 器 / 利 用 時 の 利 便 性 包 装 容 器 / 易 開 封 性 包 装 容 器 技 術 名 称 2-2-2-3 細 孔 傷 痕 等 による 易 開 封 包 装 容 器 技 術 内 容 ヒートシール 軟 包 装 袋 に 切 り 込 みのないノッチレス 開 封 機 能 を 付 与 する 技 術 の 一 つとして 基 材 フィルムの 全 体 またはヒートシール 部 に 微 小 な 細 孔 やエンボス 傷 痕 などの 加 工 を 施 す 方 法 がある シール 外 縁 部 のどこからでも あるいは 一 定 の 位 置 から 手 指 で 容 易 に 切 り 出 すことができる 点 が 特 徴 である フィルムを 物 理 的 に 脆 化 させ 引 裂 き 伝 播 抵 抗 を 小 さくすることにより 易 カット 性 を 得 る ものが 多 い 図 1にノッチレス 開 封 機 能 の 代 表 的 な 開 発 事 例 を 示 す 図 1(a)は PET OPP ONY などの 基 材 フィルム 全 面 に 逆 円 錐 状 の 貫 通 または 非 貫 通 の 孔 型 を 1500~2000 個 /cm 2 加 工 する(このうち 非 貫 通 の 孔 型 は 約 半 数 ) 図 1(b)および(c)は PET OPP などの 基 材 フィルムに シール 縁 部 から 順 次 小 さくなる 細 孔 エンボス 傷 付 け 微 細 な 連 続 切 り 込 みなどの 加 工 を 施 すタイプ 図 1(d)は ヒート シールの 縁 に 当 たる 基 材 フィルム(PET OPP ONY)のエッジ 部 分 に ごく 微 小 で 密 集 した 擦 過 傷 を 入 れるタイプである 図 2に 図 1(d)の 傷 痕 部 の 断 面 図 を 示 す 加 工 される 場 所 は 基 本 的 に 貫 通 孔 と なるため シール 部 にのみ 使 用 する 液 体 粘 体 粉 粒 体 の 調 味 料 小 袋 等 に 広 く 採 用 されている 図 1(e)は 相 分 離 型 のブレンド 樹 脂 による 二 軸 延 伸 フィルムを 基 材 に 用 いると 脆 弱 な 層 が 微 細 に 存 在 して 引 裂 き 強 度 が 弱 くなることを 利 用 した 方 法 で 初 期 開 封 性 と 共 に 直 線 カット 性 も 備 えたラミネー トフィルムである( 技 術 項 目 番 号 2-2-2-4 易 裂 き 性 フィルムも 参 照 ) このほか 多 層 ラミネートフィルムの 中 間 材 に 特 殊 形 状 の 二 次 元 的 な 切 り 込 み 傷 を 形 成 し 一 定 の 位 置 ( 矢 印 部 )から 傷 部 に 沿 って 直 線 的 な 開 封 を 可 能 としたもの( 図 3) 多 層 ラミネートフィルムの 表 面 層 のみに 傷 痕 を 付 けるもの 袋 の 折 り 目 に 当 たる 部 分 のフィルム 基 材 に 帯 状 の 粗 面 加 工 を 行 うも の 基 材 フィルムの 表 面 に 厚 さ 20μm 程 度 のコーティング 層 を 設 け 開 封 時 にコーティング 部 を 軽 く 爪 で 押 さえることにより 硬 度 の 高 い 微 粒 子 が 微 小 な 傷 を 付 け その 位 置 から 開 封 できるようにしたも の 炭 酸 ガスレーザーを 用 いて 多 層 ラミネートフィルムの 一 部 を 選 択 的 に 焼 き 飛 ばすことにより 直 進 開 封 性 をもたせたもの など 様 々な 開 発 例 がある 図 図 1 各 種 ノッチレス 開 封 機 能 の 例 ( 次 ページに 続 く) 263
( 図 1 前 ページからの 続 き) ユニアスロン : 出 光 興 産 株 式 会 社 の 登 録 商 標 エンブレム エンブレット :ユニチカ 株 式 会 社 の 登 録 商 標 出 典 : 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 188 頁 図 8.4 ノッチレス 開 封 機 能 の 種 類 図 2 軟 包 装 袋 シール 部 の 微 細 傷 痕 加 工 出 典 : 易 開 封 技 術 ラノッチシリーズ について Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 中 込 隆 著 株 式 会 社 日 報 発 行 13 頁 図 2 ラノッチ MC(マジックカット) 図 3 軟 包 装 袋 の 二 次 元 的 カット 加 工 264
出 典 : イージーオープンの 機 能 及 び 商 品 分 類 の 試 み Packpia 39 巻 3 号 1995 年 3 月 1 日 桝 本 典 子 著 株 式 会 社 日 報 発 行 34 頁 図 3 リニアカット 使 用 例 出 典 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 177-214 頁 易 開 封 技 術 ラノッチシリーズ について Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 中 込 隆 著 株 式 会 社 日 報 発 行 12-16 頁 イージーオープンの 機 能 及 び 商 品 分 類 の 試 み Packpia 39 巻 3 号 1995 年 3 月 1 日 桝 本 典 子 著 株 式 会 社 日 報 発 行 30-35 頁 参 考 資 料 易 裂 き 性 ラミネートフィルム マジックオープン ポロソ 易 開 封 易 再 封 袋 ザ オープン Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 東 邦 樹 脂 工 業 株 式 会 社 ( 株 ) 著 株 式 会 社 日 報 発 行 34-37 頁 当 社 の 易 開 封 技 術 Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 旭 化 成 ポリフレックス( 株 ) 著 株 式 会 社 日 報 発 行 20-22 頁 易 開 封 技 術 マジックカット リングカット そして マジックオープン 包 装 技 術 33 巻 7 号 1995 年 7 月 1 日 谷 村 昭 中 島 潔 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 18-22 頁 易 カット 包 材 -FC カット(ファンシーカット) Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 茂 木 芳 次 著 株 式 会 社 日 報 発 行 8-11 頁 開 封 性 技 術 スーパーカット の 今 後 の 展 開 Packpia 42 巻 2 号 1998 年 2 月 1 日 柴 田 幸 彦 著 株 式 会 社 日 報 発 行 48-51 頁 265
技 術 分 類 2-2-2 利 便 性 を 追 求 した 包 装 容 器 / 利 用 時 の 利 便 性 包 装 容 器 / 易 開 封 性 包 装 容 器 技 術 名 称 2-2-2-4 易 裂 き 性 フィルム 包 装 容 器 技 術 内 容 ヒートシール 軟 包 装 袋 の 易 開 封 技 術 は 切 り 込 みがなくても 手 指 で 容 易 に 切 り 出 せるノッチレス 開 封 機 能 と 引 裂 き 開 始 後 意 図 する 方 向 に 直 線 的 にカットされる 機 能 とに 大 別 することができるが 製 品 によっては 両 方 の 機 能 を 追 求 したものもある さらに 直 線 カット 性 の 付 与 には フィルム 自 体 に 機 能 を 持 たせるタイプとフィルムに 後 加 工 で 機 能 を 持 たせるタイプとがある 本 項 では 主 に 基 材 フィ ルムの 性 質 を 利 用 した 易 裂 き 性 フィルムについて 述 べる 後 加 工 による 方 法 は 技 術 項 目 番 号 2-2 -2-2 切 り 目 引 裂 き 糸 等 を 利 用 した 易 開 封 包 装 容 器 および2-2-2-3 細 孔 傷 痕 等 による 易 開 封 包 装 容 器 を 参 照 図 1は 易 裂 き 性 機 能 を 付 与 したフィルムの 例 である 上 は 延 伸 フィルムの 配 光 性 による 引 裂 き 方 向 がクロスする 性 質 を 利 用 したもの 下 は 二 軸 延 伸 フィルムの 微 細 構 造 を 制 御 することで 直 線 カッ ト 性 と 易 裂 き 性 を 発 現 させるものである すなわち NY6 などの 樹 脂 の 中 に ブレンドした 非 相 溶 性 の 樹 脂 (MXD6 など)が 流 れ 方 向 (MD)に 沿 って 棒 状 に 配 列 した 構 造 を 形 成 しており 縦 方 向 に 引 き 裂 く 時 島 に 沿 って 直 線 的 に 引 き 裂 かれていく この 不 均 質 延 伸 フィルムの 相 構 造 のことを 海 島 構 造 と 称 している 一 般 の 二 軸 延 伸 フィルムと 同 等 の 強 度 熱 安 定 性 を 持 つため カレー 中 華 ソース などのレトルト 食 品 に 使 用 されているほか クッキーなどの 壊 れやすい 菓 子 にも 採 用 されている このほか 横 一 軸 延 伸 フィルムは 延 伸 方 向 の 引 裂 きが 容 易 であることを 利 用 したポリオレフィン 系 の 易 裂 き 性 フィルムが 多 数 上 市 されている なお 一 軸 延 伸 PE では 引 き 裂 いた 部 分 にヒゲのよう な 繊 維 が 残 ることがある このヒゲが 出 ないことも 易 裂 き 性 フィルムに 求 められる 性 能 の 一 つである 図 図 1 易 裂 き 性 フィルムの 例 266
出 典 : 包 装? 知 ってなっ 得 2002 年 9 月 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 編 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 132 頁 5. 易 開 封 技 術 3) 135 頁 13) 出 典 包 装? 知 ってなっ 得 2002 年 9 月 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 編 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 132-135 頁 参 考 資 料 易 開 封 性 包 装 の 最 新 動 向 とユニチカの 取 り 組 み 工 業 材 料 51 巻 12 号 2003 年 12 月 15 日 佐 々 木 健 二 著 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 57-63 頁 直 線 カット 性 を 有 する 二 軸 延 伸 バリヤーナイロンフィルム-ユニアスロン 包 装 技 術 33 巻 7 号 1995 年 7 月 1 日 大 島 優 信 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 31-38 頁 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 177-214 頁 最 新 食 品 用 機 能 性 包 材 の 開 発 と 応 用 2006 年 5 月 31 日 日 本 食 品 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 シー エムシー 出 版 発 行 199-202 頁 TD 直 線 カット 性 フィルム カラリヤン Y コンバーテック 32 巻 9 号 2004 年 9 月 15 日 瀧 谷 求 著 株 式 会 社 加 工 技 術 研 究 会 発 行 82-83 頁 267
技 術 分 類 2-2-2 利 便 性 を 追 求 した 包 装 容 器 / 利 用 時 の 利 便 性 包 装 容 器 / 易 開 封 性 包 装 容 器 技 術 名 称 2-2-2-5 袋 カップ 等 のピーラブル イージーピール 包 装 容 器 技 術 内 容 プラスチック 製 のカップ 袋 などは 内 容 物 保 護 の 面 からの 密 封 性 と スムーズに 剥 がして 開 封 で きるイージーピール 性 ( 易 剥 離 性 )の 相 反 する 機 能 が 求 められる ヒートシールされた 蓋 の 剥 離 機 構 には 図 1に 示 す3タイプがある (1) 界 面 剥 離 は 蓋 材 のシーラントとカップのフランジとの 界 面 ( 接 着 面 )で 剥 離 が 起 こる 現 象 で 剥 離 面 には 樹 脂 が 残 らず 比 較 的 きれいだが 耐 熱 性 やシールの 密 封 性 はやや 劣 る (2) 層 間 剥 離 は 2 層 以 上 のシーラントの 層 間 で 剥 離 するもので 接 着 界 面 と 剥 離 界 面 が 異 なるように 接 着 強 度 に 差 を 設 ける 方 法 である 内 圧 がかかる 部 分 の 強 度 を 強 く 設 定 できるため レ トルト ボイル 時 の 安 定 性 が 良 い フランジ 内 縁 部 で 層 間 剥 離 を 停 止 させるための 技 術 が 必 要 であり カット 線 を 入 れる 等 の 加 工 を 施 す 場 合 もある (3) 凝 集 剥 離 は シーラント 層 の 内 部 破 壊 によって 剥 離 が 起 こるタイプである シールの 安 定 性 に 優 れたバランスの 良 い 剥 離 機 構 であるが 剥 離 面 に 糸 引 き 現 象 と 呼 ばれるシーラント 材 の 剥 離 跡 が 残 りやすい 層 間 剥 離 タイプのレトルト 対 応 易 開 封 性 容 器 の 例 を 図 2に 示 す 積 層 カップ 容 器 のシール 部 ( 黒 線 部 分 )は 強 接 着 されているため 容 器 の 内 側 からは 剥 がれにくく 開 封 時 は 蓋 材 と 一 緒 に 剥 離 層 が 容 器 から 剥 がれる 層 間 剥 離 停 止 線 としてフランジ 部 分 にノッチ 加 工 を 施 しているが 加 工 米 飯 で 用 い られるようなスカートフランジ 容 器 の 場 合 は 外 径 の 縁 が 蓋 材 とシールされていないため ノッチを 2 箇 所 に 設 けることにより イージーピール 性 を 付 与 している 図 3は 層 間 剥 離 の 仕 組 みを 応 用 した 易 開 封 性 パウチの 開 発 例 である( 現 在 は 販 売 されていない) パウチの 一 辺 に 開 封 用 テープを 熱 融 着 し パウチ 内 側 に 本 体 との 未 融 着 部 を 設 けることにより 内 部 からの 力 に 対 して 高 密 封 性 を 確 保 しながら 開 封 時 の 力 は 剥 離 強 度 の 弱 い 層 間 に 働 く 仕 組 みである 凝 集 剥 離 タイプの 易 開 封 フィルムの 例 として そのピーラブル 機 構 を 図 4に 示 す 特 殊 な 機 能 性 を もったポリマーアロイ(PP+PS)の 接 着 非 接 着 樹 脂 をフィルム 中 にミクロ 分 散 し 容 器 へヒート シールする 工 程 で 熱 と 圧 力 によりミクロ 分 散 相 が 界 面 に 出 現 するようにしたもので ヒートシール 強 度 の 精 密 な 制 御 が 可 能 となり 凝 集 破 壊 でありながら 滑 らかで 糸 引 きのない 剥 離 性 が 特 徴 である 図 図 1 剥 離 機 構 のタイプ 出 典 : 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 184 頁 図 8.2 カップ 容 器 におけるヒートシール 蓋 のはく 離 挙 動 268
図 2 層 間 剥 離 による 易 開 封 性 容 器 の 例 出 典 : 出 光 ユニテック 株 式 会 社 ホームページ 製 品 情 報 シート マジックトップ 容 器 の 構 造 シングルノッチ ダブルノッチ 検 索 日 :2006 年 11 月 24 日 http://www.idemitsu.co.jp/iut/product/sheet/magictop/container.html 図 3 易 開 封 性 パウチの 構 造 出 典 : 容 器 + 蓋 材 および パウチ における 易 開 封 性 再 封 性 システムの 展 開 ~ 花 びらシー ル P.O.TOP E.O.パウチ リシールパウチ ~ 包 装 技 術 33 巻 7 号 1995 年 7 月 1 日 牧 本 昭 一 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 52 頁 図 5 E.O.パウチ の 構 造 図 4 易 開 封 フィルムのピーラブル 機 構 概 念 図 VMX : 三 菱 化 学 株 式 会 社 の 登 録 商 標 出 典 : ピーラブルシールフィルム VMX の 特 性 とその 利 用 分 野 ジャパンフードサイエンス 35 巻 5 号 1996 年 5 月 5 日 佐 藤 裕 之 著 日 本 食 品 出 版 株 式 会 社 発 行 53 頁 図 2 ピーラブ ル 機 構 の 概 念 図 出 典 包 装 実 務 ポケットブック 機 能 性 包 装 入 門 2002 年 2 月 28 日 21 世 紀 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 日 刊 工 業 新 聞 社 発 行 177-214 頁 269
出 光 ユニテック 株 式 会 社 ホームページ 製 品 情 報 シート マジックトップ 検 索 日 :2006 年 11 月 24 日 http://www.idemitsu.co.jp/iut/product/sheet/magictop/index.html 容 器 + 蓋 材 および パウチ における 易 開 封 性 再 封 性 システムの 展 開 ~ 花 びらシール P.O.TOP E.O.パウチ リシールパウチ ~ 包 装 技 術 33 巻 7 号 1995 年 7 月 1 日 牧 本 昭 一 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 46-56 頁 ピーラブルシールフィルム VMX の 特 性 とその 利 用 分 野 ジャパンフードサイエンス 35 巻 5 号 1996 年 5 月 5 日 佐 藤 裕 之 著 日 本 食 品 出 版 株 式 会 社 発 行 52-56 頁 参 考 資 料 密 封 性 と 開 封 性 の 二 律 背 反 を 両 立 加 工 米 飯 市 場 で 脚 光 浴 びる 独 自 のパッケージシステム マ ジックトップ 出 光 ユニテック( 株 ) Packpia 48 巻 10 号 2004 年 10 月 1 日 株 式 会 社 日 報 アイ ビー 発 行 22-23 頁 易 開 封 フィルムの 近 年 の 動 向 について 包 装 技 術 41 巻 2 号 2003 年 2 月 1 日 奈 良 功 著 社 団 法 人 日 本 包 装 技 術 協 会 発 行 8-16 頁 最 新 食 品 用 機 能 性 包 材 の 開 発 と 応 用 2006 年 5 月 31 日 日 本 食 品 包 装 研 究 協 会 編 株 式 会 社 シー エムシー 出 版 発 行 189-198 頁 機 能 性 食 品 包 装 材 料 1998 年 1 月 30 日 石 谷 孝 佑 監 修 株 式 会 社 シーエムシー 出 版 発 行 112-120 頁 易 開 封 性 包 装 材 料 1997 年 10 月 31 日 株 式 会 社 東 レリサーチセンター 調 査 研 究 部 門 編 株 式 会 社 東 レリサーチセンター 発 行 8-15 頁 270