東京三菱 中国情報月報 12月号

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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公表表紙


16 日本学生支援機構

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

m07 北見工業大学 様式①

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36


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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 26 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 副 理 事 長 A 理 事 16,638 10,332 4,446 1,

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

18 国立高等専門学校機構

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平成24年度 業務概況書

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

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Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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定款

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

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( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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DECEMBER TH 201 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 国 際 業 務 部 今 週 の 記 事 TOPICS 人 民 元 特 別 引 出 権 (SDR) 構 成 通 貨 に 採 用 ~ 人 民 元 国 際 化 が 新 たなスタートポイントを 迎 える WEEKLLY DIGEST 経 済 国 務 院 新 型 消 費 喚 起 による 新 型 供 給 エンジン 形 成 に 関 する 意 見 発 表 貿 易 投 資 21 地 域 が 201 年 賃 上 げガイドラインを 発 表 引 上 げ 幅 は 鈍 化 金 融 為 替 月 の 人 民 元 決 済 通 貨 シェア 世 界 第 位 を 維 持 RMB REVIEW 当 局 の 介 入 スタンスを 巡 り 神 経 質 な 展 開 が 続 く EXPERT VIEW ハイテク 企 業 認 定 条 件 の 見 直 し 本 邦 におけるご 照 会 先 : 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 国 際 業 務 部 東 京 :0-2-( 代 表 ) 大 阪 :0-20-( 代 表 ) 名 古 屋 :02-211-0( 代 表 ) 本 資 料 は 情 報 提 供 を 唯 一 の 目 的 としたものであり 金 融 商 品 の 売 買 や 投 資 などの 勧 誘 を 目 的 としたものではありません 本 資 料 の 中 に 銀 行 取 引 や 同 取 引 に 関 連 する 記 載 がある 場 合 弊 行 がそれらの 取 引 を 応 諾 したこと またそれらの 取 引 の 実 行 を 推 奨 することを 意 味 するものではなく それらの 取 引 の 妥 当 性 や 適 法 性 等 について 保 証 するものでもありません 本 資 料 の 記 述 は 弊 行 内 で 作 成 したものを 含 め 弊 行 の 統 一 された 考 えを 表 明 したものではありません 本 資 料 は 信 頼 できると 思 われる 情 報 に 基 づいて 作 成 されていますが その 正 確 性 信 頼 性 完 全 性 を 保 証 するものではありません 最 終 判 断 はご 自 身 で 行 っていただきますようお 願 いいたします 本 資 料 に 基 づく 投 資 決 定 経 営 上 の 判 断 その 他 全 ての 行 為 によっ て 如 何 なる 損 害 を 受 けた 場 合 にも 弊 行 ならびに 原 資 料 提 供 者 は 一 切 の 責 任 を 負 いません 実 際 の 適 用 につきましては 別 途 公 認 会 計 士 税 理 士 弁 護 士 にご 確 認 いただきますようお 願 いいたします 本 資 料 の 知 的 財 産 権 は 全 て 原 資 料 提 供 者 または 株 式 会 社 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 に 帰 属 します 本 資 料 の 本 文 の 一 部 または 全 部 について 第 三 者 への 開 示 および 複 製 販 売 その 他 如 何 なる 方 法 においても 第 三 者 への 提 供 を 禁 じます 本 資 料 の 内 容 は 予 告 なく 変 更 される 場 合 があります 1

DECEMBER TH 201 TOPICS 人 民 元 特 別 引 出 権 (SDR) 構 成 通 貨 に 採 用 ~ 人 民 元 国 際 化 が 新 たなスタートポイントを 迎 える 国 際 通 貨 基 金 (IMF)は 11 月 0 日 201 年 月 1 日 から 自 由 利 用 可 能 通 貨 として 人 民 元 を 米 ドル ユーロ 円 英 ポンドとともに SDR 通 貨 バスケットの 番 目 の 構 成 通 貨 に 採 用 することを 決 定 した これは 人 民 元 国 際 化 の 大 きな 一 歩 であり 人 民 元 が 国 際 通 貨 として 認 められるようになったことを 象 徴 している 新 興 国 の 通 貨 が 国 際 通 貨 とみなされたのは 中 国 人 民 元 が 初 めてである IMF のこの 決 定 は 中 国 国 内 のみならず 世 界 においても 話 題 となっており 人 民 元 の SDR 通 貨 バス ケット 入 りが 中 国 の 金 融 政 策 人 民 元 相 場 資 本 移 動 等 に 与 える 影 響 について 注 目 が 集 まっている 斯 か る 影 響 を 分 析 するには SDR が 具 体 的 にどのような 仕 組 みであり 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 入 りがどのような 経 緯 を 経 たのかといった 背 景 について 理 解 を 深 めなければならないと 筆 者 は 考 える 本 稿 では その 背 景 を 詳 細 に 説 明 した 上 で 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 入 りの 影 響 について 分 析 する Ⅰ.SDR とは 何 か 各 国 の 通 貨 当 局 は 為 替 相 場 への 介 入 等 のために 外 貨 準 備 ( 外 貨 建 ての 準 備 資 産 )を 必 要 とする 1 年 に 金 やドルなどの 準 備 資 産 を 補 完 する 目 的 で IMF は SDR(Special Drawing Rights 特 別 引 出 権 )を 一 種 の 準 備 資 産 として 創 設 し 国 際 流 動 性 の 不 足 を 補 うものとした SDRは 実 際 に 流 通 している 通 貨 ではなく その 価 値 は SDR バスケットを 構 成 する 通 貨 の 加 重 平 均 値 によって 決 められる 1 IMF は 年 に 1 度 世 界 の 貿 易 や 金 融 システムにおける 通 貨 の 重 要 性 を 反 映 するよう SDR の 価 値 を 決 める 通 貨 の 構 成 を 見 直 している また SDR は IMF 加 盟 国 の 補 完 的 準 備 資 産 としての 役 割 に 加 え IMF およびその 他 の 一 部 の 国 際 機 関 の 会 計 単 位 として 使 われることもある 図 表 1 では 世 界 中 国 日 本 の 準 備 資 産 構 成 を 例 として 挙 げている SDR は 外 貨 や 金 と 同 じく 一 国 の 国 際 準 備 資 産 として 認 められている 国 別 世 界 (201 年 末 時 点 ) 中 国 (201 年 月 末 時 点 ) 日 本 (201 年 月 末 時 点 ) 図 表 1 国 別 準 備 資 産 構 成 準 備 資 産 項 目 準 備 資 産 IMF 外 貨 金 IMFリザーブポジショ ン SDRs 残 高 ( 単 位 :0 万 SDR),000,.2,1.2 1,. 20,1. 構 成 比.0%.% 0.% 2.2% 残 高 ( 億 ドル 単 位 ),2.0 2.1..1 構 成 比.% 1.% 0.1% 0.2% 残 高 ( 億 ドル 単 位 ) 11,. 21.0. 12.1 構 成 比.0% 2.2% 0.% 1.% 出 所 :IMF 中 国 国 家 為 替 管 理 局 財 務 省 のデータを 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 注 :IMFリザーブポジション 普 通 引 出 権 = 加 盟 国 のIMFへの 出 資 額 12% SDR 特 別 引 出 権 = 加 盟 国 のIMFへの 出 資 額 に 基 づいて 配 分 される 機 能 から 言 えば SDR は IMF 加 盟 国 の 自 由 利 用 可 能 通 貨 に 対 する 潜 在 的 な 請 求 権 といえる 2 図 表 2 は SDR の 仕 組 みを 表 している IMF は 加 盟 国 の IMF への 出 資 額 に 応 じて 各 加 盟 国 に SDR を 配 分 する SDR の 配 分 1 1 年 までは SDRの 価 値 は 直 接 的 に 金 の 価 格 と 繋 がっていたため ペーパーゴールド とも 呼 ばれるようになった 1 年 以 降 ブレトンウッズ 体 制 の 崩 壊 に 伴 い SDRの 価 値 は1カ 国 の 通 貨 の 加 重 平 均 によるバスケット 方 式 に 改 められ また 11 年 からは 米 ド ル 旧 西 独 マルク 円 仏 フラン 英 ポンドの 大 通 貨 から 構 成 されるバスケット 方 式 に 変 更 した 1 年 1 月 のユーロ 誕 生 以 降 独 マ ルクと 仏 フランはユーロに 集 約 された 2 IMF ホームページ(https://www.imf.org/external/japanese/np/exr/facts/sdrj.htm)をご 参 照 自 由 利 用 可 能 通 貨 には 明 確 な 定 義 はないが 一 般 的 には 信 用 度 が 高 く 国 際 取 引 に 広 く 使 われている 通 貨 のことを 指 す また 現 段 階 では 米 ドル ユーロ 円 英 ポンド が 自 由 利 用 可 能 通 貨 であると 見 なされる 2

DECEMBER TH 201 により 各 加 盟 国 はコストのかからない 無 条 件 の 国 際 準 備 資 産 を 受 け 取 ることになる これによって 加 盟 国 は 必 要 な 時 に 自 国 が 所 持 する SDR と 引 き 換 えに 自 由 利 用 可 能 通 貨 を 入 手 できるわけである たとえば 加 盟 国 A が 外 貨 準 備 不 足 になったとき IMF に SDR の 利 用 を 申 し 込 む(1) 続 いて IMF が 仲 介 者 として 強 固 な 対 外 ポジションにある 加 盟 国 B を 指 定 する(2) そして 加 盟 国 A は IMF の 指 定 する 国 に SDR を 引 き 渡 す ことによって 被 指 定 国 から 自 由 利 用 可 能 通 貨 を 引 き 出 すことができる( ) また IMF を 介 さずに 加 盟 国 同 士 で SDR を 自 主 的 に 交 換 することもできる(のみ) このような 交 換 を 通 じて 加 盟 国 A と 加 盟 国 B の 国 際 準 備 資 産 の 帳 簿 上 の 総 額 は 変 わらない( 債 務 関 係 が 生 じない)が 加 盟 国 A が 交 換 で 得 た 自 由 利 用 可 能 通 貨 は 為 替 の 介 入 などに 使 うことが 出 来 る 図 表 2 SDRの 仕 組 みのイメージ 図 SDRの 配 分 SDR(A)を 所 持 SDRの 交 換 取 引 外 貨 準 備 不 足 の 国 =SDR 利 用 の 申 請 国 SDR 利 用 後 SDR(A-X)を 所 持 加 盟 国 A 出 資 1SDR 利 用 を 申 し 込 む 加 盟 国 A 加 盟 国 A 出 資 額 に 応 じて SDRを 配 分 出 資 額 に 応 じて SDRを 配 分 IMF SDR(X)を 引 き 渡 す SDR(X)の 価 値 と 等 価 の 自 由 利 用 可 能 通 貨 を 渡 す 加 盟 国 B 出 資 2IMFが 外 貨 の 支 払 を 負 担 する 国 を 指 定 加 盟 国 B 加 盟 国 B SDR(B)を 所 持 自 由 利 用 可 能 通 貨 を 提 供 する 国 = 被 指 定 国 出 所 : 国 際 通 貨 基 金 協 定 および 関 連 規 定 を 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 SDR(B+X)を 所 持 SDR の 配 分 は 一 般 配 分 と 特 別 配 分 に 分 けられる これまで 一 般 配 分 は ~12 年 ( 億 SDR) 1~11 年 (121 億 SDR) 200 年 月 2 日 (1,12 億 SDR)に 回 特 別 配 分 は 200 年 月 日 (21 億 SDR)に 1 回 実 施 された 201 年 末 までに 一 般 配 分 と 特 別 配 分 による SDR の 累 計 配 分 額 は 合 計 で 2,00 億 SDR となっており 世 界 の 国 際 準 備 資 産 総 額 の 2.2%を 占 めている( 図 表 1) 世 界 各 国 が 保 有 する 準 備 資 産 のうち.%が 外 貨 となっており SDR が 国 際 準 備 資 産 に 占 める 割 合 はそれほど 高 くはないにもかかわら ず 中 国 が 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 への 組 み 入 れに 力 を 入 れているのは 何 故 なのかと 疑 問 に 思 う 人 は 少 なく ないだろう 実 は SDR 通 貨 バスケットの 構 成 通 貨 になるには 2 つの 条 件 を 満 たさなければならない 1 つ 目 は 当 該 通 貨 発 行 国 ( 或 いは 通 貨 連 盟 )の 過 去 年 間 における 貨 物 とサービス 輸 出 額 が 上 位 にあることで 中 国 は 20 年 にこの 条 件 を 既 に 満 たしている 2 つ 目 は 当 該 通 貨 が 自 由 利 用 可 能 (free usable) と IMF に 認 められることである 自 由 利 用 可 能 であるかどうかについては IMF が 幾 つかの 基 準 を 設 けている( 図 表 ) 人 民 元 が SDR 通 貨 バスケットの 構 成 通 貨 になることは 言 い 換 えれば IMF が 人 民 元 を 米 ドルや 円 のような 自 由 利 用 可 能 通 貨 として 認 める ことである しかし この 基 準 はあくまでも IMF 独 自 に 設 定 して いるものであり これに 加 え 国 際 準 備 資 産 に 占 める SDR の 割 合 はそれほど 高 くないため SDR 通 貨 バスケット 入 りは 名 目 的 な 意 義 が 強 い すなわち IMF の 承 認 を 得 たとしても 実 質 的 には 世 界 各 国 が 人 民 元 を 米 ドルや 円 並 みの 国 際 通 貨 として 直 ちに 認 めるわけではない ただ 長 期 的 に 見 れば 人 民 元 が 名 目 的 に 自 由 利 用 可 能 通 貨 詳 細 は 経 済 週 報 2 期 人 民 元 国 際 化 が 加 速 (~ページ)(https://Reports.btmuc.com/File/pdf_file/info001/info001_201 002_001.pdf)をご 参 考 ください 金 融 図 表 SDR 通 貨 バスケットの 評 価 基 準 当 該 通 貨 建 て 国 際 金 融 業 務 が 全 体 に 占 め る 割 合, 1/ 当 該 通 貨 によ る 現 物 為 替 取 引 額, 1/ 当 該 通 貨 の 国 際 準 備 通 貨 に 占 める 割 合, 1/ 輸 出 ( 貨 物 サービス 貿 易 ), 1/2 出 所 :IMF SDR 通 貨 バスケットを 拡 大 するための 基 準 を 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 注 : 国 際 金 融 業 務 は 国 際 銀 行 債 務 と 国 際 債 券 を 含 む. 貿 易

DECEMBER TH 201 としての 地 位 を 確 定 することは 世 界 各 国 共 通 の 信 認 を 得 る 上 で 大 きなサポートとなる IMF の 認 定 は 人 民 元 国 際 化 の 一 里 塚 であることは 確 実 なことである このことが 中 国 が 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 入 りを 積 極 的 に 推 し 進 める 大 きな 要 因 と 考 えられる Ⅱ. 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 入 りの 経 緯 現 在 中 国 は 金 融 自 由 化 を 初 めとする 改 革 を 進 めており 金 融 資 本 市 場 の 開 放 を 加 速 している 中 国 は 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 入 りを この 改 革 開 放 の 一 環 として 比 較 的 早 い 時 点 から 視 野 に 入 れていたと 思 われる 200 年 から 201 年 までの 間 の 中 国 の 人 民 元 SDR 構 成 通 貨 入 りに 関 する 取 り 組 みおよび IMF の 動 向 を 図 表 のように 纏 めた 200 年 図 表 人 民 元 SDR 構 成 通 貨 入 りの 経 緯 中 国 人 民 銀 行 総 裁 周 小 川 氏 国 際 通 貨 システムの 改 革 に 関 する 思 考 を 発 表 SDRのよ うな 主 権 国 家 への 属 性 のない 準 備 資 産 を 国 際 準 備 通 貨 とする 国 際 通 貨 システムの 構 築 を 提 言 IMFはレポートで SDRの 機 能 拡 大 および 国 際 通 貨 システムの 強 化 について 分 析 スタート 20 年 年 に1 度 のSDR 通 貨 バスケットの 見 直 しが 行 われ 中 国 人 民 元 は 貿 易 基 準 を 満 たしたが 2000 年 から 採 用 された 自 由 利 用 可 能 基 準 を 満 たさなかったため SDR 通 貨 バスケット 構 成 通 貨 入 りには 至 らなかった 2011 年 月 国 際 通 貨 金 融 委 員 会 (IMFC)とG20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 はIMFに 対 し 基 準 の 変 更 によりSDR 通 貨 バスケットを 拡 大 するよう 求 めた 月 IMFが SDR 通 貨 バスケットを 拡 大 するための 基 準 を 発 表 し 図 表 で 表 したような 基 準 を 固 めた 加 速 期 11 月 に G20 総 裁 会 議 で 国 際 通 貨 システムの 改 革 が 主 要 議 題 として 取 り 上 げられた 月 下 旬 IMF 総 裁 は 人 民 元 をSDR 通 貨 バスケットに 取 り 入 れるのは 時 間 の 問 題 であると 表 明 月 0 日 に 李 克 強 総 理 が 米 財 務 長 官 との 会 談 で 米 国 による 人 民 元 のSDR 通 貨 バスケッ ト 入 りへの 支 持 を 期 待 人 民 元 の 参 入 はIMFにも 有 利 で 中 国 の 金 融 開 放 にも 有 利 と 強 調 月 中 旬 中 国 人 民 銀 行 総 裁 周 小 川 はIMFC 会 議 で 人 民 元 をさらに 自 由 利 用 可 能 な 通 貨 にするための 中 国 の 取 り 組 みを 具 体 的 に 説 明 201 年 月 人 民 銀 行 が 初 の 人 民 元 国 際 化 レポート を 発 表 その 中 で SDR 通 貨 バスケットへ の 参 入 を 人 民 元 国 際 化 措 置 の 一 環 として 提 起 月 上 旬 IMFが 通 貨 バスケット 構 成 のレビューに 関 するIMFスタッフ 報 告 (Review of the Method of the Valuation of the SDR-Initial Consideration)を 発 表 人 民 元 がSDR 通 貨 バ スケットに 入 るために 中 国 当 局 がどのような 措 置 を 取 るべきかについて 具 体 的 に 説 明 月 11 日 人 民 元 為 替 レート 中 間 値 の 決 定 方 法 の 改 善 を 決 定 中 国 の 為 替 レートが 市 場 需 給 関 係 によって 決 められるようなシステムの 構 築 が 本 格 的 に 開 始 月 0 日 IMFが201 年 第 2 四 半 期 の 公 的 外 貨 準 備 の 通 貨 構 成 (COFER * )データを 発 表 その 中 で 中 国 は 自 主 申 告 国 として 初 めて 登 場 ( 当 時 1カ 国 がIMFに 自 国 の 外 貨 準 備 構 成 を 申 告 カ 国 のデータがIMFのホームページに 開 示 されている 中 国 はそのカ 国 のうちの1つ ) 月 0 日 中 国 人 民 銀 行 は 域 外 中 銀 等 機 関 のインターバンク 市 場 への 参 入 を 解 禁 11 月 2 日 海 外 の 中 銀 政 府 系 ファンド 等 計 機 関 が 中 国 外 国 為 替 取 引 センターの 登 録 を 完 了 する ラスト スパート 月 日 中 国 人 民 銀 行 はIMF 特 別 データ 公 表 基 準 (SDDS * )に 基 づいてデータを 公 開 する ことを 発 表 中 国 マクロ 経 済 に 対 する 統 計 技 術 および 透 明 度 の 向 上 に 繋 がる 月 日 人 民 元 国 際 化 のインフラ 面 の 措 置 として 人 民 元 クロスボーダー 決 済 システム (CIPS * )を 始 動 月 日 中 国 人 民 銀 行 は 201 年 の 第 四 半 期 より 毎 週 ヵ 月 物 短 期 国 債 を 発 行 すること を 決 定 それまで 中 国 国 債 は1 年 物 の 長 期 国 債 を 主 としてきたが この 措 置 で 短 期 国 債 市 場 の 健 全 化 を 図 る 月 21 日 中 国 人 民 銀 行 ロンドンにおける0 億 元 のオフショア 人 民 元 建 て 債 券 の 発 行 を 発 表 オフショア 人 民 元 市 場 における 人 民 元 建 て 債 券 の 供 給 を 通 じて 域 外 投 資 家 取 引 の 利 便 性 を 向 上 し 流 動 性 の 供 給 を 高 めるのが 目 的 月 2 日 中 国 人 民 銀 行 は 金 融 機 関 の 全 期 間 の 定 期 預 金 の 上 限 金 利 の 撤 廃 を 発 表 月 0 日 上 海 自 由 貿 易 区 は 金 融 改 革 の0 箇 条 を 発 表 上 海 で 適 格 国 内 個 人 投 資 家 (QDII2)による 対 外 投 資 の 試 行 を 許 可 ゴール 11 月 1 日 IMFがSDR 評 価 の 結 果 を 発 表 人 民 元 を 自 由 利 用 可 能 通 貨 として 認 めること を 表 明 人 民 元 をSDR 通 貨 バスケットに 組 み 入 れるよう 理 事 会 に 提 言 11 月 0 日 IMFは 理 事 会 で 人 民 元 をSDR 通 貨 バスケットに 組 み 入 れることを 正 式 に 発 表 出 所 : 公 開 資 料 により 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 注 :SDDS(Special Data Dissemination System) CIPS(Cross-Border Interbank Payment System) COFER(Currency Composition of Official Foreign Exchange Reserves)

DECEMBER TH 201 200 年 中 国 人 民 銀 行 (PBOC) 総 裁 はレポートで SDR を 準 備 資 産 とする 国 際 通 貨 システムの 構 築 について 提 起 し 世 間 の 注 目 を 集 めた その 翌 年 の 20 年 SDR 通 貨 バスケット 構 成 の 見 直 しが 行 われたが 中 国 は 貿 易 面 での 評 価 が 非 常 に 高 かった 一 方 国 際 金 融 面 における 人 民 元 の 自 由 利 用 水 準 が 未 だ 低 いとされたた め SDR 通 貨 バスケットへの 加 入 は 叶 わなかった その 後 2011 年 に IMF は SDR 通 貨 バスケットの 拡 大 を 実 現 し 国 際 通 貨 システムの 改 革 を 議 題 として 取 り 上 げたが その 後 特 に 大 きな 動 きは 見 られなかった 中 国 では 2011~201 年 の 第 12 次 五 ヵ 年 計 画 期 間 に おいて 金 融 市 場 の 自 由 化 改 革 が 順 調 に 進 んでおり 世 界 市 場 での 影 響 力 はますます 強 まっている その 結 果 国 際 決 済 通 貨 における 人 民 元 の 割 合 は 2012 年 の 第 1 位 から 201 年 月 には 第 位 まで 上 昇 した( 図 表 ) 特 に 201 年 以 降 の 人 民 元 の 影 響 力 の 増 大 は 顕 著 にな っている 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 入 りはもはや 中 国 だけの 願 望 ではないと 思 われる 即 ち IMF も 中 国 の 世 界 経 済 における 存 在 感 を 認 めるようになり 人 民 元 を 取 り 込 むことにより SDR の 影 響 力 を 高 めようとした 201 年 に 入 ってから 年 に 1 度 の SDR 通 貨 バスケット 構 成 の 見 直 しを 目 前 にして 中 国 も IMF も 積 極 的 に 動 き 出 すよう になった 201 年 月 IMF 総 裁 は 公 式 の 場 で 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 入 りについて 前 向 きに 発 言 した 図 表 国 際 決 済 通 貨 における 人 民 元 の 割 合 出 所 :SWIFTのデータを 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 注 : 右 軸 は 順 位 その 後 中 国 政 府 や 人 民 銀 行 が 外 国 訪 問 や 国 際 会 議 を 通 じて 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 加 入 を 目 指 す 意 向 を 表 し 世 界 各 国 にアピールし 続 けてきた 月 に IMF は 通 貨 バスケット 構 成 のレビューに 関 する 報 告 を 公 開 し 中 国 当 局 に 対 し SDR 構 成 通 貨 の 評 価 項 目 に 合 わせた 人 民 元 の 近 年 の 実 績 を 評 価 した 上 で 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 入 りに 向 けた 更 なる 対 策 を 説 明 した( 図 ) これを 受 けて 月 から 月 末 まで 中 国 政 府 は 人 民 元 為 替 レート 中 間 値 の 決 定 方 法 の 改 善 預 金 金 利 の 自 由 化 やインターバンク 市 場 参 入 の 規 制 緩 和 など 一 連 の 措 置 を 矢 継 ぎ 早 に 打 ち 出 した また 中 国 は IMF の 外 貨 準 備 統 計 (COFER)に 対 し 外 貨 準 備 構 成 データを 初 めて 申 告 PBOC は IMF の SDDS 基 準 で 統 計 情 報 を 公 開 するなど IMF に 対 する 措 置 も 多 数 行 っており 金 融 市 場 の 透 明 性 を 向 上 させようとする 決 意 を 世 界 に 伝 えた.00% 2.0% 2.00% 1.0% 1.00% 0.0% 0.00% 2012 年 2 月 2012 年 月 2012 年 月 2012 年 11 月 201 年 2 月 201 年 月 201 年 月 201 年 12 月 201 年 月 201 年 月 201 年 月 201 年 1 月 201 年 月 201 年 月 1 2 11 12 1 1 1 1 1 1 201 年 月 評 価 項 目 輸 出 図 表 人 民 元 に 対 するSDR 通 貨 バスケット 評 価 結 果 時 期 実 績 20~201 年 ユーロ 地 域 とアメリカに 次 ぎ 第 位 ( 日 本 英 国 はそれぞれ 第 位 ) 公 的 外 貨 準 備 COFERでは 人 民 元 シェアは 明 らかではない 公 的 外 貨 資 産 201 年 末 時 点 カ 国 が 億 SDRの 人 民 元 資 産 を 保 有 全 体 の1.1%を 占 める 国 際 銀 行 負 債 201 年 末 時 点 人 民 元 建 て 負 債 は 全 体 の1.%を 占 める 自 由 利 用 可 能 国 際 債 券 SWIFT 国 際 決 済 SWIFT 貿 易 融 資 201 年 第 1 四 半 期 201 年 第 2 四 半 期 ~201 年 第 1 四 半 期 201 年 第 2 四 半 期 ~201 年 第 2 四 半 期 人 民 元 建 て 国 際 債 券 残 高 は20 年 第 1 四 半 期 の0.1% 以 下 から201 年 第 1 四 半 期 の0.%まで 拡 大 発 行 額 においても 20 年 の0.1%から1.%まで 拡 大 全 体 に 占 める 割 合 は1.0% 全 体 に 占 める 割 合 は.% 201 年 第 1 四 半 期 に 米 ドルとユーロに 続 き 世 界 第 位 の 貿 易 融 資 通 貨 に 為 替 取 引 201 年 現 物 為 替 市 場 に 占 める 割 合 は0.%(20 年 は0.%) 為 替 市 場 全 体 に 占 める 割 合 は1.1% (20 年 は0.%) 出 所 :IMF Review of The Method of The Valuation of The SDR-Initial Consideration に 基 づき 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 注 : 公 的 外 貨 準 備 は 各 国 中 央 銀 行 がIMFに 自 主 申 告 したデータからなるが 公 的 外 貨 資 産 はIMFのアンケート 調 査 の 結 果

DECEMBER TH 201 そしてついに IMF は SDR 通 貨 バスケットの 見 直 しを 終 え 201 年 11 月 0 日 の 理 事 会 で 人 民 元 の 正 式 な 採 用 を 採 択 した なお 人 民 元 の 構 成 比 率 はユーロと 日 本 円 を 超 えて.2%となり 当 該 構 成 比 率 の 適 用 は 来 年 月 1 日 より 開 始 さ れる 見 通 しである これは 中 国 の 経 済 成 長 と 金 融 改 革 の 成 果 を IMF が 認 めた 結 果 だといえる 世 界 第 2 位 の 経 済 体 と 貿 易 大 国 の 中 国 の 通 貨 人 民 元 を SDR バスケット 構 成 通 貨 に 組 み 入 れ 自 由 利 用 可 能 通 貨 として 認 めることは 世 界 通 貨 システムの 健 全 化 にも 繋 がると 見 られる 一 方 SDR バスケットへの 加 入 が 中 国 の 金 融 政 策 金 USD DEM FRF JPY GBP 11-1 2% 1% 1% 1% 1% 1-2% 1% 12% 1% 12% 11-1 0% 21% 11% 1% 11% 1-1 % 21% 11% 1% 11% USD EUR JPY GBP 1-2000 % 2% 1% 11% 2001-200 % 1% 1% 11% 200-20 % % 11% 11% 2011-201 1.%.%.% 11.% 201 年 月 1 日 から 図 表 SDR 通 貨 バスケット 比 率 の 推 移 -0.1% -.% -1.0% -.21% USD EUR JPY GBP RMB 201-2020 1.% 0.%.%.0%.2% 出 所 :IMFのデータを 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成 融 改 革 のペースや 人 民 元 相 場 債 券 株 式 市 場 などにどのような 影 響 をもたらすかについては メディア 学 者 や 関 連 業 界 等 で 熱 く 議 論 されている Ⅲ.SDR 構 成 通 貨 入 りは 長 期 的 効 果 が 期 待 される PBOC は 12 月 1 日 に 記 者 会 見 を 開 き 人 民 元 の SDR 加 入 後 の 中 国 の 金 融 市 場 の 動 向 や 当 局 による 金 融 政 策 の 方 向 について 説 明 した 以 下 人 民 銀 行 の 記 者 会 見 を 参 考 に 人 民 元 相 場 を 始 めとした 金 融 市 場 への 影 響 今 後 の 金 融 政 策 の 方 向 に 関 する 分 析 および 当 局 の 意 見 を 纏 めた SDR 入 りと 人 民 元 相 場 : 短 期 的 影 響 は 限 定 的 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 への 採 用 により つの 人 民 元 買 い 需 要 が 生 まれる: 1 SDR の 交 換 取 引 に 備 えた 元 買 い 需 要 SDR の 交 換 取 引 とは 図 表 2 が 示 すような SDR と 自 由 利 用 可 能 通 貨 の 取 引 である 現 段 階 では 世 界 各 国 に 配 分 された SDR 残 高 は 総 計 2,00 億 SDR( 約 2,00 億 米 ドル)となっている SDR 通 貨 バス ケット 構 成 比 率 の.2%で 計 算 すれば 0 億 米 ドルほどの 人 民 元 買 い 需 要 が 生 まれる しかし 0 億 米 ドルは 金 額 的 にそれほど 大 きくない 上 に 加 盟 国 が SDR 交 換 取 引 で 必 ずしも 人 民 元 を 必 要 とする わけではない そのため SDR の 交 換 取 引 による 元 買 い 需 要 は 限 定 的 と 見 られる 2 人 民 元 を 外 貨 準 備 に 取 り 入 れる 元 買 い 需 要 201 年 末 時 点 で 人 民 元 が 世 界 の 外 貨 準 備 に 占 める 割 合 は 1.1%とされる( 図 表 ) 人 民 元 の SDR 通 貨 バスケット 構 成 比 率 は 日 本 円 と 英 ポンドを 上 回 ったことで 将 来 的 には 人 民 元 が 世 界 の 外 貨 準 備 に 占 める 割 合 も 日 本 円 (.%)と 英 ポンド(.%)に 相 当 する 可 能 性 をなしとしない 201 年 月 末 時 点 で 中 国 を 除 く 世 界 の 外 貨 準 備 総 額 は 約 兆, 億 米 ドルであり 人 民 元 の 占 める 割 合 が %に 達 すると 仮 定 すれば 各 国 の 中 央 銀 行 による 追 加 的 な 元 買 い 需 要 は,02 億 米 ドルほどに 上 ると 見 込 まれる 但 し 中 国 の 資 本 市 場 の 開 放 は 英 国 や 日 本 に 比 べて 未 だ 低 い 水 準 にあ り 短 期 間 では 外 貨 準 備 構 成 の 見 直 しに 伴 う 元 買 いが 大 規 模 に 行 われるとは 考 えにくい オーストラリ アドル, 1.0% カナダドル, 1.2% スイスフラ ン, 0.0% 円,.% 図 表 国 際 外 貨 準 備 の 構 成 ユーロ, 20.1% 英 ポンド,.% その 他 の 通 貨,.11% 米 ドル,.% 出 所 :IMFのCOFER 統 計 (201 年 月 時 点 で)を 基 に 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 調 査 室 作 成

DECEMBER TH 201 一 方 国 外 の 中 央 銀 行 による 人 民 元 買 い 需 要 があるとしても 足 元 のインターバンク 債 券 市 場 の 規 模 か らみれば 必 ずしもそのニーズを 満 足 させるものではない 201 年 末 の 中 国 国 内 インターバンク 債 券 市 場 の 規 模 は.2 兆 米 ドルであり 000 億 米 ドルの 債 券 購 入 需 要 は 新 たに %の 新 規 需 要 が 生 じることに 相 当 するため 債 券 価 格 の 上 昇 につながり 債 券 市 場 の 急 変 動 をもたらしかねない 人 民 元 が 世 界 の 準 備 通 貨 になるためには 中 国 経 済 の 成 長 資 本 市 場 とくに 債 券 市 場 の 取 引 主 体 や 取 引 種 類 の 拡 大 ならびに 流 動 性 の 増 加 法 律 など 基 礎 制 度 の 定 着 化 が 不 可 欠 と 言 われている 民 間 における 人 民 元 建 て 金 融 資 産 の 購 入 需 要 人 民 元 の 国 際 化 に 伴 って 海 外 の 機 関 投 資 家 や 個 人 投 資 家 から 資 産 配 分 に 関 係 して 人 民 元 建 て 金 融 資 産 の 購 入 ニーズが 生 まれるであろう しかし 斯 かるニーズも 中 国 のクロスボーダー 証 券 投 資 規 制 に 制 限 され 短 期 的 に 見 れば 大 規 模 な 元 買 い 需 要 が 現 れる 可 能 性 は 高 くない 以 上 を 勘 案 すると 短 期 的 には 人 民 元 の SDR 入 りは 直 ちに 大 規 模 な 元 買 いには 繋 がらないものと 思 われる 一 方 市 場 には これまで 中 国 が 人 民 元 相 場 の 安 定 を 重 視 してきたのは SDR 入 りが 目 的 で ある 一 旦 SDR 入 りが 実 現 すれば 人 民 元 相 場 への 介 入 が 弱 くなるのではないか と 人 民 元 下 落 を 懸 念 する 見 方 がある これに 対 し PBOC 易 綱 副 総 裁 は SDR 入 りに 関 する 記 者 会 見 で 人 民 元 の 下 落 が 続 く 根 拠 はない と 強 調 し 管 理 変 動 相 場 制 からクリーン フロート 相 場 制 への 転 換 期 においては 激 しい 変 動 を 回 避 すべき とし 人 民 元 の 変 動 に 一 定 の 幅 を 超 える 動 きが 発 生 或 いは 国 際 収 支 や 国 際 資 本 移 動 に 異 常 が 発 生 する 場 合 は 中 央 銀 行 が 介 入 する と 引 き 続 き 人 民 元 相 場 の 安 定 を 維 持 するスタンス を 表 明 した 但 し 経 済 の 下 振 れ 圧 力 が 強 まり 輸 出 の 低 迷 が 続 く 中 ある 程 度 の 元 安 は 景 気 の 下 支 え になるのも 事 実 といえよう PBOC の 今 後 の 相 場 介 入 の 動 向 に 注 目 したい SDR 入 りと 資 本 フロー: 流 入 と 流 出 の 間 にバランスを 取 る 前 述 のとおり 人 民 元 の SDR 入 りに 伴 い 人 民 元 相 場 が 下 落 に 向 いかねないと 推 測 され 市 場 においては 資 本 流 出 の 懸 念 も 広 まっている これに 対 し 記 者 会 見 で 易 綱 PBOC 副 総 裁 は SDR 入 りに 伴 う 資 本 フロー の 傾 向 を 流 入 と 流 出 の 両 面 に 分 けて 分 析 した 流 入 要 因 は 各 国 の 準 備 機 関 個 人 資 産 管 理 機 関 や 年 金 管 理 機 関 等 による 人 民 元 資 産 需 要 の 増 加 であり 一 方 流 出 要 因 として 企 業 や 個 人 の 海 外 投 資 や 証 券 購 入 等 を 挙 げたうえで PBOC として 注 視 しているのはネットベースの 流 出 入 であり 資 本 流 入 政 策 (QFII や QFII2 など)と 資 本 流 出 政 策 (QDII や QDII2 など)をタイミングよく バランスよく 実 行 することによって 資 本 フローの 全 体 的 な 安 定 を 維 持 することを 表 明 した SDR 入 りと 金 融 政 策 : 方 向 性 は 変 わらない 人 民 元 の SDR 入 りが 実 現 できたことで 中 国 の 金 融 システム 改 革 のペースが 遅 くなるのではないか との 疑 問 に 対 し PBOC 易 綱 副 総 裁 は 既 定 方 針 に 沿 って 続 行 し (ペースが) 緩 まることはない と 金 融 改 革 をさ らに 推 し 進 めるスタンスを 示 した 具 体 的 には 為 替 相 場 形 成 メカニズムの 改 善 多 岐 に 亘 るヘッジ 手 段 の 提 供 金 利 や 為 替 などの 市 場 化 徹 底 といった 措 置 が 挙 げられた 前 述 のように 長 期 的 には 人 民 元 の SDR 入 りの 効 果 を 実 現 するには 中 国 資 本 規 制 の 緩 和 や 金 融 システムの 改 革 が 不 可 欠 である 中 国 は 国 際 金 融 システムに 適 応 するように 金 融 市 場 の 規 模 を 拡 大 し 効 率 を 高 めていくと 見 られる 中 国 は 世 界 第 2 位 の 経 済 体 となってから 国 際 社 会 への 仲 間 入 りが 大 きな 課 題 として 認 識 されつつある 人 民 元 の SDR 構 成 通 貨 入 りは 国 際 金 融 システムへの 仲 間 入 りを 意 味 すると 言 えよう 現 段 階 では 人 民 元 の SDR クリーン フロート 相 場 制 ( 中 国 語 では 清 潔 変 動 相 場 制 )は 中 央 銀 行 が 為 替 市 場 への 介 入 を 一 切 行 なわず 為 替 レートが 完 全 に 市 場 の 需 給 によって 決 定 される 相 場 制 を 指 す 管 理 変 動 相 場 制 とは 反 対 の 概 念 である

DECEMBER TH 201 入 りは 名 目 的 な 意 義 の 方 が 強 いものの 今 後 中 国 金 融 改 革 の 深 化 に 伴 い 人 民 元 は 国 際 通 貨 としての 地 位 が 向 上 し 広 く 認 知 され 信 用 され 利 用 されるようになるであろう そのため 長 期 的 にみれば 人 民 元 の SDR 入 りは 中 国 だけではなく 世 界 の 金 融 システムにも 変 革 をもたらすと 思 われる 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 ( 中 国 ) 中 国 トランザクションバンキング 部 中 国 調 査 室 于 瑛 琪

DECEMBER TH 201 経 済 国 務 院 新 型 消 費 喚 起 による 新 型 供 給 エンジン 形 成 に 関 する 意 見 発 表 国 務 院 は 11 月 2 日 新 たな 消 費 の 牽 引 的 役 割 を 積 極 的 に 発 揮 し 新 たな 供 給 エンジンの 形 成 を 加 速 させる ことに 関 する 指 導 意 見 ( 国 発 201 号 )を 発 表 した 従 来 型 の 消 費 を 高 度 化 し 新 型 の 消 費 を 喚 起 することに より 産 業 の 高 度 化 と 供 給 の 改 革 を 促 進 し 持 続 的 な 経 済 発 展 につなげることを 狙 いとして 打 ち 出 されたもの 消 費 喚 起 の 重 点 分 野 として サービス 消 費 情 報 消 費 エコ 消 費 ファッション 消 費 品 質 消 費 農 村 消 費 の つを 挙 げている サービス 消 費 については 教 育 健 康 介 護 文 化 旅 行 等 の 発 展 情 報 消 費 についてはイン ターネットと 各 産 業 との 融 合 クラウドコンピューティング ビッグデータ モノのインターネット 等 のインフラ 建 設 や ウェアラブル 端 末 等 スマートデバイス 関 連 技 術 の 発 展 を 目 指 す 方 針 を 示 した エコ 消 費 については 有 機 食 品 空 気 清 浄 機 浄 水 器 エコ 家 電 エコ 建 材 等 の 資 源 節 約 環 境 改 善 に 役 立 つ 商 品 サービスの 発 展 拡 大 ファッション 消 費 については 個 性 的 で 多 様 化 した 商 品 サービスの 充 実 品 質 消 費 については 高 品 質 商 品 の 消 費 拡 大 農 村 消 費 については 交 通 通 信 文 化 娯 楽 エコ 環 境 保 護 家 電 や 自 家 用 車 等 における 消 費 拡 大 を 図 る 方 針 を 示 した 重 点 分 野 の 発 展 のための 具 体 的 な 施 策 としては 全 国 統 一 の 市 場 建 設 の 加 速 サービス 業 の 対 外 開 放 拡 大 新 産 業 新 業 態 の 発 展 に 必 要 な 制 度 の 構 築 戸 籍 制 度 改 革 による 農 村 から 都 市 への 移 転 人 口 の 消 費 喚 起 等 を 打 ち 出 し 重 点 分 野 や 新 興 産 業 のレベル 向 上 品 質 監 督 管 理 システムの 整 備 等 を 通 じた 消 費 環 境 の 全 面 的 な 改 善 に 取 り 組 む 姿 勢 を 示 した なお 政 策 支 援 については 新 消 費 分 野 に 対 する 財 政 支 援 の 拡 大 金 融 商 品 サービス 刷 新 の 推 進 政 府 の 新 消 費 新 産 業 に 対 する 投 資 構 造 の 最 適 化 土 地 政 策 の 改 善 人 材 政 策 の 改 革 環 境 保 護 政 策 の 健 全 化 等 を 挙 げた 貿 易 投 資 WEEKLY DIGEST 21 地 域 が 201 年 賃 上 げガイドラインを 発 表 引 上 げ 幅 は 鈍 化 201 年 12 月 までに 21 地 域 の 省 直 轄 市 自 治 区 政 府 が 201 年 の 企 業 賃 上 げガイドラインを 発 表 した 21 地 域 の 基 準 ラインの 平 均 賃 上 げ 幅 は.2%で 201 年 に 賃 上 げガイドラインを 発 表 した 2 地 域 の 平 均 賃 上 げ 幅 の 12.%より 2.2 ポイント 鈍 化 した 基 準 ラインの 賃 上 げ 幅 は 前 年 並 みの 四 川 省 を 除 き いずれの 地 域 も 前 年 より 鈍 化 し 特 に 吉 林 省 と 遼 寧 省 は 下 げ 幅 が 最 も 大 きく 前 年 より % 低 下 した 景 気 減 速 が 反 映 していると 見 ら れている 北 京 市 天 津 市 上 海 市 吉 林 省 遼 寧 省 山 東 省 河 北 省 <21 地 域 の 賃 上 げガイドラインの 上 昇 率 推 移 > 上 段 : 基 準 ライン 中 段 : 上 限 ライン 下 段 : 下 限 ライン 2012 年 201 年 201 年 201 年 2012 年 201 年 201 年 201 年 2012 年 201 年 201 年 201 年 11.% 12.0% 12.0%.% 1.0% 1.0% 12.0%.0% 1.0% 1.0%.0% 1.% 1.% 1.0% 1.0% 福 建 省 1.0% - - 1.0% 陝 西 省 1.0% 1.0% 1.0%.%.0%.%.%.0%.%.% 2.0%.0%.0%.0% 1.0% 1.0% 1.0%.0%.%.0%.%.0%.0%.0% 22.0% 22.0% 22.0% 1.0% 広 東 省 1.0% 1.0% 12.% 青 海 省 1.0% 1.0% 1.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0% 0.0% 以 下.0%.0%.0% 12.0% 12.0% 12.0%.0% 1.% 1.0% 11.% 1.0% 1.0% 1.0% 11.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 海 南 省 1.0% 1.% 12.% 甘 粛 省 1.0% 20.0% 1.0% 1.0%.0%.0%.0%.0% 0.0% 以 下 0.0% 以 下.0%.0%.0%.0%.0% 1.0% 12.0%.0% 1.0% 1.0%.0% 1.0% 12.0%.0% 20.0% 1.0% 1.0% 山 西 省 22.0% 20.0% 1.0% 雲 南 省 20.0% 1.0% 1.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0% 12.0% 12.0%.0% 1.0% 1.0% 1.0% 12.0% 新 疆 1.0% 1.0% 1.0% 12.0% 1.0% 1.0% 12.0% 江 西 省 1.0% 1.0% - - ウイグル 20.0% 1.0% 1.0% 1.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0%.0% 自 治 区.0%.0%.0%.0% 1.0% 1.0% 12.0%.0% 1.0% 1.0% 12.0% 1.0% 12.0% 11.0%.1% 内 モンゴル 22.0% 22.0% 20.0% 1.0% 河 南 省 - - 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.% 自 治 区.0%.0%.0%.0%.0%.%.0%.0%.%.%.0% 1.0% 1.0% 11.0% 1.0% 1.0% 11.0% 11.0% 広 西 1.0% 12.0% 11.0%.0% 2.0% 22.0% 1.0% 四 川 省 20.0% 20.0% 1.0% 1.0% チワン 族 22.0% 1.0% 1.0% 1.0%.%.0%.0%.0%.0%.0%.0% 自 治 区 - 0.0% 2.0%.0% ( 出 所 ) 各 地 方 政 府 の 発 表 を 基 に 作 成

DECEMBER TH 201 企 業 賃 上 げガイドラインとは 各 地 方 政 府 の 人 力 資 源 社 会 保 障 部 門 が 経 済 成 長 物 価 水 準 失 業 率 等 を 勘 案 し 企 業 に 対 して 示 す 賃 上 げ 指 標 で 基 準 上 限 下 限 の ラインが 提 示 される ガイドラインは 法 的 強 制 力 を 持 たないものの 企 業 は 自 社 の 業 績 支 払 能 力 を 踏 まえて 同 ガイドラインを 目 安 に 賃 金 上 昇 率 を 調 整 する ほか 労 使 交 渉 のベースともなる また このほど 重 慶 市 吉 林 省 安 徽 省 寧 夏 回 族 自 治 区 の 人 民 政 府 は 最 低 賃 金 の 引 き 上 げを 発 表 した 201 年 初 めからこれまでに 全 国 1 省 自 治 区 直 轄 市 のうち 2 地 域 が 最 低 賃 金 の 引 き 上 げを 発 表 したが 遼 寧 省 河 北 省 江 蘇 省 青 海 省 の 地 域 は 最 低 賃 金 の 変 更 を 発 表 していない 各 地 域 の 最 低 賃 金 について 下 記 リンクをご 参 照 ください http://www.bk.mufg.jp/report/chi2000/112002.pdf 金 融 為 替 月 の 人 民 元 決 済 通 貨 シェア 世 界 第 位 を 維 持 国 際 銀 行 間 通 信 協 会 (SWIFT)の 12 月 の 発 表 によると 201 年 月 の 世 界 通 貨 取 引 ランキングで 人 民 元 は 前 月 に 続 き 第 位 を 維 持 した 全 通 貨 の 決 済 額 が 対 前 月 比 で 2.2%となる 中 人 民 元 の 決 済 額 は 同 2.%と 大 きく 減 少 し 人 民 元 の 取 引 シェアも 前 月 の 2.%から 1.2%に 減 少 した 中 国 国 慶 節 の 大 型 連 休 で 営 業 日 が 少 なかったことが 影 響 したものと 見 ている 一 方 日 本 と 中 国 香 港 間 の 決 済 額 における 人 民 元 決 済 の 割 合 は 2 年 前 の %から 今 年 月 には %に 増 加 した 今 年 月 日 本 で 初 めて 邦 銀 が 人 民 元 建 て 債 券 を 発 行 しており 今 後 他 の 日 本 企 業 もこれに 追 随 することが 期 待 されるとした < 通 貨 別 取 引 シェアランキング> 上 段 : 順 位 / 下 段 : 取 引 シェア 通 貨 名 201 年 201 年 201 年 1 月 1 月 1 月 2 月 月 月 月 月 月 月 月 月 USD( 米 ドル) EUR(ユーロ) GBP(イギリスポンド) JPY( 日 本 円 ) CNY( 人 民 元 ) CAD(カナダドル) CHF(スイスフラン) AUD(オーストラリア ドル) HKD( 香 港 ドル) THB(タイ バーツ) 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1.%.%.1%.0%.%.1%.%.01%.%.2%.2% 2.% 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 0.1%.1% 2.% 2.% 2.21% 2.% 2.% 2.0% 2.% 2.20% 2.% 2.% 1.% 2.% 0.% 1.0% 1.% 1.% 1.02% 0.%.% 2.% 1.% 1.0% 1.% 1.% 1.0% 0.%.2% 2.% 2.0% 1.1% 1.1% 1.% 1.2% 0.%.% 2.% 1.1% 1.2% 1.% 1.0% 1.0% 1.0%.%.0% 2.0% 1.% 1.% 1.% 1.1% 1.0%.% 2.% 2.0% 1.0% 1.% 1.% 1.% 1.02%.% 2.0% 2.1% 1.% 1.% 1.% 1.2% 1.0%.% 2.% 2.0% 1.% 1.0% 1.2% 1.% 0.0%.% 2.% 2.% 1.% 1.1% 1.% 1.% 0.0%.% 2.% 2.% 1.% 1.% 1.0% 1.1% 1.0%.02% 2.% 2.% 1.1% 1.2% 1.% 1.12% 0.%.0%.00% 1.2% 1.% 1.2% 1.% 1.1% 0.% ( 出 所 )SWIFTの ( 出 所 )SWIFTの 公 表 データを 公 表 基 データに に 作 成 基 づき 作 成

DECEMBER TH 201 RMB REVIEW 当 局 の 介 入 スタンスを 巡 り 神 経 質 な 展 開 が 続 く 今 週 の 人 民 元 相 場 は 当 局 による 介 入 警 戒 感 を 背 景 に オンショア( 国 内 市 場 以 下 CNY) オフショア( 国 外 市 場 以 下 CNH) 共 に 安 値 圏 で 神 経 質 に 推 移 した 週 初. で 寄 り 付 いた CNY は 介 入 観 測 を 背 景 に 一 時 元 買 いが 強 まるも IMF 理 事 会 にて 人 民 元 の SDR 採 用 が 決 定 されると ( 当 局 より) 元 安 容 認 姿 勢 が 打 ち 出 されるとの 思 惑 が 広 がり CNY はその 後 反 落 週 後 半 にかけては /2 以 来 となる 安 値.(12/) を 記 録 した その 後 は 対 主 要 通 貨 でドル 売 りが 強 まる 中 CNY は 一 時 高 値 となる.0(12/)まで 反 発 し たが 元 売 り 圧 力 は 根 強 く 足 許 では 再 び. 台 後 半 に 戻 している 一 方 CNH は. にて 寄 り 付 いた 後 早 々に.1(11/0)の 週 間 安 値 を 記 録 したが 当 局 による 介 入 観 測 が 出 回 ると 高 値 となる.1 (11/0)を 記 録 した しかし SDR 採 用 が 決 定 されると 一 転 CNH は 再 び 軟 化 本 稿 執 筆 時 点 では. 絡 み で 推 移 している IMF 理 事 会 は 11/0 人 民 元 の SDR 採 用 を 決 定 した 構 成 割 合 では 米 ドル ユーロに 次 ぐ 序 列 第 位 と なり 中 国 の 国 際 金 融 市 場 におけるプレゼンスの 高 まりが 改 めて 確 認 される こうした 中 市 場 では SDR 採 用 に 伴 う 人 民 元 相 場 の 動 向 に 注 目 が 集 まっている 当 方 では 中 長 期 的 には 人 民 元 の 地 位 向 上 に 伴 う 元 買 いが 活 発 化 すると 考 えるものの 短 期 的 には 規 制 緩 和 への 思 惑 から 元 売 りが 勝 ると 予 想 する 来 週 の 人 民 元 相 場 は 介 入 スタンスに 対 する( 市 場 の) 思 惑 を 背 景 に PBOC が 日 々 公 表 する 対 ドル 基 準 値 に 注 目 が 集 まりそうだ 仮 に 対 ドル 基 準 値 が.0 より 元 安 に 設 定 されれば PBOC が 元 安 を 容 認 したとの 見 方 に 繋 がる 為 元 が 一 段 と 下 落 する 可 能 性 もあるだろう 引 き 続 き 安 値 圏 で 神 経 質 な 値 動 きを 予 想 する ( 資 料 ) 中 国 外 貨 取 引 センター 中 国 人 民 銀 行 上 海 証 券 取 引 所 資 料 より 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 国 際 業 務 部 作 成 (12 月 日 作 成 ) グローバルマーケットリサーチ 日 付 USD JPY(0JPY) HKD EUR 金 利 上 海 A 株 Open Range Close 前 日 比 Close 前 日 比 Close 前 日 比 Close 前 日 比 (1wk) 指 数 前 日 比 201.11.0.0.1~..1 0.002.2-0.01 0.2 0.000. -0.0 2.000 0..2 201.12.01..~.. 0.000.20-0.001 0.2-0.0001. -0.001 2.00 20.0 12.1 201.12.02.0.0~.. 0.0002.1-0.01 0.2 0.0001. 0.020 2.00 0..0 201.12.0..0~.00.2-0.001.11-0.011 0.2 0.0000. -0.00 2.00. 0. 201.12.0..0~.12.020 0.00.2 0.02 0.21 0.000.2 0.11 2.200 1. -.0 11

DECEMBER TH 201 EXPERT VIEW ハイテク 企 業 認 定 条 件 の 見 直 し 200 年 の 外 資 企 業 と 内 資 企 業 の 企 業 所 得 税 法 統 一 以 降 に 残 された 数 少 ない 税 優 遇 政 策 のなかで ハイ テク 企 業 に 対 する 企 業 所 得 税 1% 低 減 税 率 の 適 用 政 策 は 最 も 注 目 された 政 策 であり これまで 多 くの 会 社 がその 資 格 を 申 請 してきていました ハイテク 企 業 資 格 は 年 に 一 回 更 新 され 当 初 から 適 格 とされた 会 社 では 2011 年 と 201 年 に 2 回 の 更 新 を 経 験 していますが これらの 会 社 からも 認 可 のハードルはますます 高 くなっているとの 声 が 聞 こえてきています また 2 回 目 の 更 新 を 断 念 した 会 社 も 少 なくありません 認 定 条 件 に 変 わりがないものの 認 定 機 構 である 科 学 技 術 部 が 2 度 にわたり 実 施 した 更 新 時 検 査 の 厳 しさから 納 税 者 がその 温 度 差 を 実 感 し 過 去 に 遡 求 しての 追 納 リスク( 条 件 不 適 格 による 過 去 の 優 遇 税 分 の 追 納 に 加 え 滞 納 金 罰 金 を 科 されるリスク)を 回 避 するために 自 ら 身 を 引 いたものともいえます 201 年 月 月 に 行 われた 北 京 遼 寧 浙 江 安 徽 山 東 湖 北 陕 西 深 圳 を 対 象 としたハイテク 認 定 検 査 では 調 査 対 象 に 選 定 された 12 社 の 会 社 及 び 0 社 の 監 査 法 人 のうち それぞれ 2 社 ( 全 対 象 会 社 の 1.%)と 2 社 ( 全 対 象 法 人 の 1.%)に 問 題 があると 認 定 され 当 該 会 社 及 び 法 人 のうち A 類 (ハイテク 資 格 取 消 + 追 納 )または B 類 (ハイテク 認 定 資 格 又 は 監 査 資 格 の 取 消 )に 分 類 させたものは それ ぞれ 2 社 ( 問 題 会 社 の 1.%)と 20 社 ( 問 題 法 人 の 0%)という 結 果 でした 特 に 監 査 法 人 の 問 題 が 大 きい ように 思 われます これは 事 業 拡 大 へのプレッシャーに 加 え 現 行 の 認 定 基 準 ( 国 科 発 火 字 [200]12 号 )が 実 務 的 に 厳 格 しすぎることも 一 因 であると 考 えられます このような 背 景 から 月 末 において 新 認 定 基 準 の 意 見 聴 取 版 が 公 布 されました 1 ここでは 一 部 条 件 の 緩 和 実 務 的 観 点 からの 基 準 設 定 及 び 認 定 後 の 管 理 強 化 がみられます 以 下 順 に 説 明 します 1 一 部 条 件 の 緩 和 科 学 技 術 性 業 務 に 従 事 する 大 卒 従 業 員 の 割 合 が 従 来 の 0% 以 上 から % 以 上 に 緩 和 されました また 研 究 開 発 者 の 割 合 が % 以 上 とあった 条 件 が 取 り 消 されています これは 労 働 集 約 性 の 高 い 大 規 模 製 造 業 者 にとっては 朗 報 です また 売 上 高 に 対 する 研 究 開 発 費 用 比 率 の 規 定 が 年 収 2 億 元 未 満 で % 以 上 と 簡 素 化 された 結 果 現 行 の 基 準 では % 以 上 とされる 年 収 000 万 元 未 満 の 企 業 に 対 する 研 究 開 発 費 用 比 率 が 緩 和 されること になります 2 実 務 的 観 点 からの 基 準 自 主 開 発 譲 受 買 収 贈 与 により 取 得 した 自 社 が 所 有 権 を 有 する 知 財 を 有 する 企 業 は 条 件 を 充 足 するも のの 本 社 等 他 社 の 所 有 する 知 財 の 独 占 的 な 使 用 のみでは 条 件 を 充 足 しないものとされました これは 本 社 が 陳 腐 化 した 技 術 を 条 件 を 充 足 するために 名 義 的 に 中 国 子 会 社 に 独 占 使 用 許 可 を 与 えることへ の 対 応 策 と 推 測 します 1 ウェブサイトwww.chinaacc.com/shuishou/cszx/zh1112011.shtmlにて 中 文 が 入 手 可 能 です 12

DECEMBER TH 201 また 直 近 年 度 の 企 業 所 得 税 確 定 申 告 表 も 正 式 に 申 請 材 料 の 一 つとして 追 加 されました その 記 述 内 容 と 研 究 開 発 に 関 する 金 額 との 整 合 性 が 審 査 のチェックポイントになりますので ハイテク 資 格 を 申 請 するまで の 年 間 における 経 理 情 報 と 申 請 内 容 との 整 合 性 を 図 る 必 要 があります 認 定 後 の 管 理 強 化 年 ごとの 報 告 書 提 出 が 要 求 され 且 つ 年 度 発 展 状 況 報 告 表 が 追 加 されました 当 局 はハイテク 企 業 の 営 利 性 と 将 来 の 発 展 趨 勢 は 一 般 企 業 に 比 べてよいはずだ という 想 定 のようです 一 方 過 去 2 回 にわたり 年 度 報 告 がなされない 或 いは 会 社 登 記 情 報 が 変 更 されたが 届 出 していないなどの 場 合 には ハイテク 資 格 の 取 消 及 び 優 遇 享 受 の 初 年 度 まで 遡 求 しての 追 徴 という 罰 則 が 加 わっています 今 後 は 各 地 の 実 務 基 準 を 統 一 し 地 方 の 自 由 裁 量 権 を 狭 める 対 策 としての 新 ハイテク 企 業 認 定 管 理 工 作 指 針 という 実 施 細 則 を 公 布 することも 今 回 の 意 見 聴 取 版 で 言 及 されています 現 在 ハイテク 優 遇 税 率 が 適 用 されている 会 社 であっても 将 来 において 資 格 認 定 を 申 請 する 会 社 であ っても この 機 会 を 利 用 して 研 究 開 発 に 関 する 会 計 処 理 を 確 認 し 税 務 上 の 損 金 加 算 控 除 制 度 と 合 わせ て 税 優 遇 を 健 全 に 享 受 すべく また 税 務 リスクを 極 小 化 することを 検 討 してみましょう 上 海 衆 逸 企 業 管 理 諮 詢 有 限 公 司 ( 上 海 ユナイテッド アチーブメント コンサルティング) 総 経 理 傅 嘉 欣 ( 中 国 公 認 会 計 士 ) ~アンケート 実 施 中 ~ ( 回 答 時 間 : 秒 回 答 期 限 :201 年 1 月 日 ) https://s.bk.mufg.jp/cgi-bin//.pl?uri=manfd 1