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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

m07 北見工業大学 様式①

05_現状把握指標一覧(H28.1.1時点)【 確定版】

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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5) 在 宅 医 療 提 供 体 制 の 検 討 退 院 に 関 わる 業 種 ごとに 部 会 を 立 ち 上 げ 在 宅 医 療 に 必 要 なことについて 検 討 していく またそれを 拠 点 整 備 事 業 委 員 会 が 統 括 し さらにそれを 拠 点 整 備 事 業 協 議 会 が 監

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

公表表紙

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

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全設健発第     号

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

スライド 1

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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16 日本学生支援機構

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

障害福祉制度あらまし目次

平成21年9月29日

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

18 国立高等専門学校機構

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

●幼児教育振興法案

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は, 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものである ( 単 位 : ) 3 職 員 の, 初 任

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通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

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①表紙


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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

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(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 分 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

退職手当とは


( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

小山市保育所整備計画

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

介護保険制度改正にかかる事業所説明会

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H2.4.1) 92. (H25.4.1) 12.7 (H25.4.1) 参 考 値 94.8 (H25.7.1) 99.4 (H25.4.1) 14.5 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

そ の 他 類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 広 島 市 城 山 北 城 南 域 包 括 支 援 センター 広 島 市 安 佐 南 区 川 内 B0 平 成 8 年 4 月 日 必 要 な 者

PowerPoint プレゼンテーション

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

(3) 福 祉 施 設 から 一 般 就 労 への 移 行 本 市 の 福 祉 施 設 利 用 者 の 中 で 平 成 24 年 度 に 一 般 就 労 により 退 所 した 人 は 3 人 です ここでいう 福 祉 施 設 とは 生 活 介 護 事 業 自 立 訓 練 事 業 ( 生 活 訓 練

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : 円 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135, , , , , ,600 最

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在 宅 医 療 の 現 状 と 課 題 岡 野 翔 大 野 あゆみ 城 内 優 子 長 谷 川 高 秀 高 木 清 司 吉 村 まり 子 渡 邉 真 理 1. 目 的 と 意 義 わが 国 では 近 年 の 高 齢 化 に 伴 い 医 療 のニーズが 高 まっている 人 口 当 たりの 病 床 数 が 国 内 でも 特 に 少 ない 滋 賀 県 では 病 院 で 最 期 を 迎 えられない 人 が 増 加 することが 危 惧 されている このため 在 宅 医 療 の 果 たす 役 割 が 大 きく なっている 今 後 医 療 に 携 わる 者 として 在 宅 医 療 について 学 び 考 察 することの 意 義 は 大 きい 本 実 習 では 滋 賀 県 での 在 宅 医 療 の 実 態 調 査 を 通 じて 在 宅 医 療 の 仕 組 みを 理 解 し 現 状 と 課 題 を 調 べ 解 決 策 について 探 求 した 2. 方 法 と 対 象 本 実 習 では 実 態 調 査 に 先 立 ち 文 献 やインターネット 検 索 を 行 い 在 宅 医 療 についての 情 報 収 集 を 行 った 実 態 調 査 は 滋 賀 県 庁 健 康 福 祉 部 医 療 福 祉 推 進 課 滋 賀 県 で 在 宅 支 援 診 療 所 制 度 に 登 録 し 滋 賀 県 最 大 の 在 宅 患 者 数 をも つといわれる A 診 療 所 A 診 療 所 と 連 携 している 訪 問 看 護 ステーション C および 在 宅 医 療 サービスを 受 けてい る 患 者 を 対 象 に 行 った 県 庁 では 滋 賀 県 における 在 宅 医 療 の 現 状 や 課 題 行 政 の 取 り 組 み 今 後 の 対 策 などについての 話 を 聞 いた 現 場 視 察 として 訪 問 した A 診 療 所 では 医 師 2 名 の 往 診 に 同 行 し 聞 き 取 り 調 査 を 行 った また 訪 問 看 護 ステーショ ン C では 訪 問 看 護 師 およびケアマネージャーに 対 する 聞 き 取 り 調 査 を 行 った さらに 在 宅 患 者 宅 を 2 件 訪 問 し その 家 族 から 聞 き 取 りを 行 った 主 な 聞 き 取 り 項 目 は 以 下 のとおりである( 詳 細 は 別 添 のアンケートを 参 照 ) 在 宅 医 療 のサービスの 内 容 各 職 種 の 役 割 と 他 職 種 との 連 携 在 宅 医 療 のシステムについての 現 状 と 課 題 在 宅 支 援 診 療 所 を 増 やすために 必 要 なこと 在 宅 医 療 に 従 事 する 医 療 者 の 労 働 環 境 対 応 に 困 ったケースや 在 宅 医 療 の 限 界 患 者 が 在 宅 医 療 の 利 用 に 至 った 経 緯 やサービスに 対 する 評 価 3. 結 果 3-1. 在 宅 医 療 の 背 景 わが 国 では 1970 年 頃 からはじまった 高 度 経 済 成 長 を 背 景 に 病 院 数 やベッド 数 は 急 速 に 増 加 し それに 伴 っ て 往 診 を 中 心 とした 在 宅 での 医 療 は 消 滅 していった それを 顕 著 に 示 すのが 病 院 と 病 院 外 での 死 亡 数 の 推 移 で あり 病 院 外 での 看 取 りが 一 般 的 であったものが 1975 年 頃 を 境 に 逆 転 し 病 院 での 看 取 りが 普 通 となった しかし ベッド 数 の 増 加 には 限 界 がある 一 方 前 述 のように 高 齢 者 数 は 増 加 する 見 込 みであるため 病 院 外 で の 看 取 りが 必 要 な 高 齢 者 数 が 増 加 するといわれている つまり 死 場 のない 高 齢 者 が 生 じることが 問 題 になって おり 在 宅 医 療 の 需 要 が 増 えてくることになる 医 師 の 往 診 に 対 し 診 療 報 酬 が 設 けられたのは 1981 年 で それ 以 降 徐 々に 診 療 報 酬 の 改 定 が 行 われてきた 2006 年 に 在 宅 支 援 診 療 所 が 在 宅 医 療 の 中 心 的 な 役 割 を 担 う 機 関 として 診 療 報 酬 上 に 設 けられた 在 宅 支 援 診 療 所 とし て 登 録 することにより 国 から 在 宅 医 療 患 者 に 対 する 診 療 報 酬 を 受 けられるという 制 度 があり それを 希 望 する - 1 -

診 療 所 はこれに 登 録 することができる ただし 登 録 するには 24 時 間 往 診 が 可 能 な 体 制 を 整 える 所 属 する 常 勤 医 師 3 名 以 上 過 去 1 年 間 の 緊 急 の 往 診 実 績 5 件 以 上 更 に 過 去 1 年 間 の 看 取 り 実 績 2 件 以 上 など 様 々な 施 設 基 準 を 満 たす 必 要 がある このような 厳 しい 施 設 基 準 が 定 められた 背 景 として 高 品 質 の 在 宅 医 療 の 提 供 という 本 来 のねらいが 置 き 去 りにされ 内 容 が 伴 わないまま 登 録 件 数 ばかりが 増 えてしまうことに 対 する 行 政 側 の 危 惧 がある 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 として 登 録 することは 医 療 者 が 24 時 間 ケアを 担 うことを 患 者 とその 家 族 に 表 明 することであり 付 随 する 責 任 が 果 たされなるものでなくてはならない 施 設 基 準 とは そのような 責 任 の 遵 守 を 制 度 上 に 定 めたも のであり 在 宅 医 療 の 品 質 を 保 証 する 目 的 をもっている 3-2. 滋 賀 県 の 在 宅 医 療 の 現 状 厚 生 労 働 省 の 医 療 施 設 調 査 によると 2009 年 の 滋 賀 県 の 病 院 総 数 は 60 件 (4.3/ 人 口 10 万 人 )と 全 国 第 46 位 であった また 滋 賀 県 の 人 口 10 万 対 病 床 数 は 1,063.1 床 と 全 国 38 位 であり 滋 賀 県 の 医 療 福 祉 レベルは 全 国 的 に 見 ても 低 いのが 問 題 となっている 現 在 滋 賀 県 における 高 齢 化 率 は 20.6%であるが 2030 年 には 28.4% 2055 年 には 40.6%になると 予 測 されている 2030 年 には 病 院 外 での 看 取 りが 必 要 な 患 者 が 5000 人 に 達 すると いわれている このような 背 景 から 滋 賀 県 においても 在 宅 医 療 の 整 備 は 急 務 であるといえる 滋 賀 県 には 約 1024 の 診 療 所 があるが そのうち 平 成 24 年 7 月 1 日 現 在 96 診 療 所 が 在 宅 支 援 診 療 所 として 登 録 されている この 数 は 増 加 傾 向 にあるものの 平 成 24 年 現 在 人 口 10 万 人 に 対 し 50 施 設 )(i.e. 2000 人 に 1 施 設 )しかなく 未 だに 足 りていないのが 現 状 である しかし 実 際 は 在 宅 支 援 診 療 所 として 登 録 されていなく ても 往 診 などの 形 での 医 療 提 供 を 行 っている 診 療 所 も 少 なくはなく 24 時 間 の 往 診 や 訪 問 看 護 の 体 制 を 確 保 す ることが 困 難 であるなどの 理 由 で 登 録 をせずに 活 動 している 診 療 所 もある 3-3. 在 宅 医 療 の 課 題 とそれへの 対 策 1) 行 政 に 対 する 聞 き 取 り 結 果 現 在 の 行 政 から 見 た 在 宅 医 療 の 課 題 として 1 病 院 間 病 院 診 療 所 間 の 退 院 調 整 が 十 分 でない 2 緊 急 時 の 対 応 が 十 分 でない 3 在 宅 医 療 を 担 う 医 療 保 健 福 祉 の 社 会 資 源 が 十 分 でない 4 多 職 種 連 携 が 進 んでいない 524 時 間 対 応 が 難 しい 6 医 療 保 健 介 護 従 事 者 の 技 術 向 上 が 必 要 である 7 在 宅 看 取 り( 介 護 施 設 を 含 む) が 少 ない 8 終 末 期 での 希 望 の 実 現 が 難 しい ということがある これらの 課 題 に 対 する 滋 賀 県 における 具 体 的 な 対 策 としては 病 院 における 退 院 調 整 機 能 の 充 実 強 化 かかりつけ 医 を 中 核 にした 関 係 者 の 連 携 強 化 在 宅 医 療 を 支 援 する 病 院 機 能 の 強 化 訪 問 看 護 ステーションの 機 能 強 化 基 幹 薬 局 整 備 医 療 材 料 衛 生 材 料 が 共 有 活 用 できる 仕 組 み 在 宅 終 末 期 ケアの 推 進 に 向 けた 関 係 者 間 の 協 議 検 討 在 宅 終 末 期 ケアに 関 する 啓 発 地 域 全 体 で 取 り 組 む 人 材 育 成 のための 地 域 リーダーの 養 成 多 職 種 協 働 のチーム 医 療 の 推 進 を 目 的 とした 系 統 的 研 修 訪 問 看 護 ステーションの 実 習 環 境 整 備 認 定 看 護 師 の 養 成 補 助 などが 挙 げられている 2) 医 師 に 対 する 聞 き 取 り 結 果 1 A 診 療 所 の 概 要 往 診 の 現 状 A 診 療 所 では 常 勤 医 師 2 名 と 非 常 勤 医 師 1 名 で 140 名 の 在 宅 患 者 を 持 っている 週 2 回 往 診 (1 回 の 往 診 は 3 時 間 程 度 )を 行 い それ 以 外 は 診 療 所 で 外 来 を 行 っている 往 診 は 看 護 師 と 共 に 行 い 主 にバイタルチェック 予 防 接 種 処 方 箋 の 即 時 配 布 などを 行 う 電 子 カルテは 周 辺 地 域 で 連 携 をしている B 診 療 所 と 共 有 している 急 変 時 や 専 門 的 な 検 査 の 必 要 な 患 者 に 対 しては 病 院 紹 介 を 行 う 診 療 所 から 半 径 5~6km 圏 内 を 往 診 範 囲 として - 2 -

おり それより 遠 い 患 者 からの 依 頼 があった 場 合 は 他 の 診 療 所 への 依 頼 を 頼 んでいる 往 診 に 割 ける 時 間 に 比 べ て 訪 問 診 療 を 必 要 とする 患 者 数 (1 日 10~15 人 )が 多 いため 患 者 1 人 あたりの 診 察 時 間 は 多 くても 10 分 程 度 である 往 診 頻 度 は 患 者 の 重 症 度 に 合 わせて 決 めるが 適 応 する 介 護 保 険 による 制 約 により 自 己 負 担 が 大 きく 経 済 的 な 理 由 で 必 ずしも 必 要 回 数 の 往 診 を 受 けることのできない 患 者 もいる 軽 症 の 患 者 に 対 しては 通 常 月 に 2 回 往 診 を 行 っている A 診 療 所 の 在 宅 医 療 では 認 知 症 や 整 形 外 科 疾 患 の 患 者 が 中 心 で 末 期 がん 患 者 の 占 める 割 合 は 比 較 的 少 ない A 診 療 所 が 管 理 する 在 宅 患 者 数 は 滋 賀 県 で 最 大 であるが がん 患 者 に 多 くみられるように 危 篤 状 態 になると 入 院 し 病 院 で 死 亡 するケースが 多 い そのため 看 取 りは 月 平 均 1 件 に 留 まっている 2 在 宅 療 養 診 療 所 の 医 師 がみる 在 宅 医 療 の 課 題 と 問 題 点 2025 年 に 団 塊 の 世 代 が 高 齢 者 のピークに 達 する 一 方 で 病 院 数 が 足 りないため 自 宅 で 最 期 を 迎 えなければ ならない 現 状 にある しかし 在 宅 医 療 を 行 う 医 療 機 関 が 少 ないことや 在 宅 患 者 の 介 護 をする 家 族 の 負 担 が 大 き いなど 在 宅 医 療 に 残 された 問 題 は 多 いと 捉 えている 深 刻 な 医 師 不 足 により 医 師 の 労 働 条 件 も 過 酷 である 24 時 間 往 診 可 能 な 体 制 を 維 持 するために 2 名 の 常 勤 医 師 が 一 日 ごとに 交 替 で 夜 間 の 電 話 当 番 を 行 う また A 診 療 所 の 休 診 日 も 連 携 医 療 機 関 との 情 報 交 換 や 勉 強 会 があり 医 師 の 休 暇 は 隔 週 土 曜 日 または 日 曜 日 の 月 2 日 のみで ある I 医 師 は 過 労 により 倒 れ 入 院 したこともあった 3 対 策 医 師 の 過 重 労 働 を 緩 和 することは 在 宅 医 療 サービスの 質 の 向 上 に 欠 かせない 医 師 自 らが 電 話 番 号 を 患 者 に 提 供 しいつでも 患 者 の 要 求 に 応 えられるようにしているところもあるが 医 師 の 時 間 的 拘 束 が 大 きい そこで A 診 療 所 では 訪 問 看 護 師 に 患 者 の 電 話 の 取 次 ぎをしてもらい 必 要 時 にのみ 対 応 することで 医 師 の 負 担 を 軽 減 して いる 在 宅 医 療 は 医 師 一 人 ではできないため 他 職 種 との 連 携 が 重 要 である 在 宅 療 養 診 療 所 を 増 やすには 一 つ の 診 療 所 に 複 数 の 医 師 を 配 置 する または 複 数 の 診 療 所 の 連 携 体 制 を 強 化 することが 必 要 である I 医 師 は 年 間 に 孤 立 死 が9 万 人 自 殺 者 が3 万 人 にのぼる 事 態 を 問 題 と 考 え 地 域 友 の 会 のメンバーで 虚 弱 な 老 人 を 月 一 度 訪 問 する という 医 療 に 留 まらない 幅 広 い 活 動 を 行 い 地 域 の 住 民 を 支 えている リンク 100 とよばれるこの 取 り 組 みでは 地 域 の 絆 を 深 め 住 民 同 士 の 見 守 りシステムを 構 築 することで この 地 域 で 生 活 す れば 孤 立 しない という 地 域 を 目 指 している 3) 訪 問 看 護 師 に 対 する 聞 き 取 り 結 果 1 訪 問 看 護 の 現 状 C 訪 問 看 護 ステーションには4 名 の 訪 問 看 護 師 が 配 置 されており A 診 療 所 と 連 携 して 同 地 域 での 在 宅 患 者 に 対 する 訪 問 看 護 サービスを 提 供 している 一 人 の 患 者 に 対 して 一 人 の 訪 問 看 護 師 が 対 応 するのが 基 本 で 患 者 一 人 当 たり 30 分 程 度 の 訪 問 を 週 1~2 回 行 っている なかには 毎 日 訪 問 する 場 合 もあるが 金 銭 面 との 兼 ね 合 いに もよる 訪 問 看 護 師 は 患 者 からの 呼 び 出 しにも 対 応 しており その 内 容 は 状 態 悪 化 排 便 介 助 不 安 などがある 訪 問 する 患 者 の 疾 患 はがんや 脳 血 管 障 害 認 知 症 など 様 々で 年 齢 も 最 年 少 は4カ 月 から 最 年 長 は 100 歳 と 幅 広 い 2 訪 問 看 護 師 がみる 在 宅 医 療 の 課 題 と 問 題 点 在 宅 医 療 が 期 待 される 一 方 医 療 依 存 度 の 高 い 患 者 の 増 加 に 伴 い 訪 問 看 護 師 には 本 来 医 師 が 行 うはずの 点 滴 や 気 管 カニューレの 交 換 等 も 求 められるようになった これにより 従 来 看 護 師 が 行 ってきた 患 者 に 寄 り 添 い 全 体 を 見 て 健 康 の 維 持 を 図 るといった 業 務 内 容 が 軽 視 されていることが 問 題 であると 考 えている 最 も 負 担 が 大 き - 3 -

いと 感 じることは 職 務 上 の 責 任 の 重 さである 一 人 で 患 者 を 訪 問 しなくてはならないことや 患 者 からの 電 話 の 窓 口 として 適 切 な 対 応 の 判 断 が 求 められることなどの 責 任 や 負 担 が 大 きい さらに 理 解 のない 人 からの 苦 情 をう けるときやチーム 医 療 が 必 要 であるにもかかわらず 医 師 との 協 力 がとれないときに 大 変 さを 感 じている 3 対 策 看 護 師 の 集 団 が 声 をあげ 医 師 の 代 理 ではないということを 訴 えていく 必 要 があると 考 えている また この 問 題 の 背 景 には 医 師 不 足 があると 捉 えており それを 改 善 することで 看 護 師 が 本 来 の 仕 事 に 集 中 できるようにす ることが 必 要 であるとも 感 じている 4)ケアマネージャーに 対 する 聞 き 取 り 結 果 1 ケアマネージャーの 現 状 高 齢 者 は 諸 手 続 きを 自 分 自 身 で 行 うのが 難 しいことがある また 自 治 体 によっては 介 護 講 習 が 開 かれている こともあるが 家 族 自 身 が 介 護 に 関 する 情 報 を 収 集 せざるを 得 ない しかし 家 族 のみで 全 ての 介 護 を 行 うこと は 難 しく 介 護 サービスの 利 用 を 考 える 家 族 も 多 い ケアマネージャーはこのような 高 齢 者 やその 家 族 から 相 談 を 受 け 医 師 に 行 くべきか 介 護 士 が 必 要 かを 判 断 し 医 療 と 介 護 の 線 引 きをする いわば 医 療 介 護 に 関 する 仲 介 業 である 在 宅 医 療 の 申 請 は 患 者 自 らが 直 接 行 う 場 合 もあるが 家 族 や 配 偶 者 が 行 うことが 多 い また 退 院 にあたっ て 医 療 機 関 からの 連 絡 紹 介 や 行 政 が 掘 り 起 こすこともあるが すべての 人 を 掘 り 出 すことは 難 しい 現 状 にある 2 ケアマネージャーがみる 在 宅 医 療 の 課 題 と 問 題 点 実 際 に 患 者 と 接 するケアマネージャーの 立 場 から 見 た 在 宅 医 療 の 体 制 は 未 だ 不 足 している 部 分 があり 殺 伐 とした 雰 囲 気 がある 在 院 日 数 の 減 少 により 患 者 からすれば 療 養 や 家 の 環 境 の 整 備 の 必 要 性 があるにも 関 わら ず 退 院 を 強 いられている 例 えば 末 期 がんや 寝 たきりの 患 者 でさえも 外 来 での 受 診 を 強 いられている また 介 護 や 医 療 が 必 要 であるが 低 所 得 のため 自 己 負 担 分 も 払 えない 人 たちがいる このような 患 者 たちは 衣 食 住 がま ず 優 先 となり 受 けられる 在 宅 医 療 のサービスにも 限 界 が 生 じてしまう 3 対 策 システムや 体 制 がきちんと 整 わないまま 在 宅 支 援 診 療 所 を 増 やしても 医 療 崩 壊 や 矛 盾 が 残 っていくと 捉 えて いる システムや 医 療 保 険 事 業 は ある 程 度 行 政 が 責 任 を 持 って 行 っていくべきところであると 考 えている 5) 患 者 に 対 する 聞 き 取 り 結 果 1 在 宅 医 療 を 受 けている 患 者 の 現 状 事 例 1)77 歳 の 男 性 主 な 疾 患 は 糖 尿 病 心 不 全 認 知 症 である 付 き 添 いがあればトイレに 行 くことができ 食 事 も 自 分 で 食 べられる 状 態 である 心 不 全 の 症 状 が 進 行 し 息 切 れも 生 じたため 在 宅 医 療 になった 主 な 介 護 者 は 妻 である 事 例 2)77 歳 の 女 性 主 な 疾 患 として 糖 尿 病 糖 尿 性 末 梢 神 経 障 害 パーキンソン 症 候 群 嚥 下 困 難 が 挙 げられ る 一 日 中 中 空 を 見 つめていて 意 思 疎 通 も 取 りにくい 状 態 であり 要 介 護 度 は 高 度 である 主 な 介 護 者 は 夫 で ある 嚥 下 困 難 なため 食 事 は 全 面 介 助 で ミキサーにかけたものを 夫 が 2 時 間 ほどかけて 与 えている 患 者 が 受 けている 医 療 や 介 護 のサービスとしては 医 師 による 定 期 的 な 診 察 医 療 相 談 などを 月 2 回 訪 問 看 護 師 による 病 状 観 察 傷 の 処 置 便 通 コントロール 医 療 相 談 などを 週 3 回 訪 問 介 護 員 による 掃 除 買 い 物 衣 類 の 管 理 着 替 えの 手 伝 いなどの 身 体 介 護 や 生 活 援 助 を 週 4 回 などがある - 4 -

2 患 者 家 族 側 からみた 在 宅 医 療 の 課 題 と 問 題 点 事 例 1 の 場 合 介 護 者 である 妻 も 高 齢 であるため 妻 による 介 護 がいつまで 可 能 か また 貯 蓄 がなく 経 済 的 な 問 題 について 不 安 を 感 じている また 患 者 が 昼 夜 逆 転 しているため 介 護 者 である 妻 は 不 眠 を 訴 えている 事 例 2 の 場 合 以 前 介 護 者 である 夫 に 入 院 が 必 要 となったとき 患 者 を 受 け 入 れるショートステイ 施 設 がなか なか 見 つからなかったこともあり 自 分 以 外 に 介 護 者 がいないことが 夫 に 精 神 的 な 負 担 を 与 えている 患 者 が 発 語 不 能 で 四 肢 麻 痺 も 進 み 夫 との 意 思 疎 通 が 困 難 となったため QOL の 高 い 介 護 を 行 うことに 支 障 が 生 じている 3 患 者 家 族 からの 要 望 患 者 や 家 族 側 の 要 望 としては 充 分 な 医 療 や 介 護 サービスが 受 けられるように 個 人 が 負 担 する 医 療 費 や 介 護 費 用 を 抑 えるような 制 度 の 充 実 が 挙 げられる また ショートステイを 実 施 する 介 護 施 設 には 医 療 的 サポートをす る 看 護 師 が 不 足 しているため 介 護 施 設 の 常 駐 看 護 師 数 の 増 加 などの 要 望 もあった 4. 考 察 滋 賀 県 庁 健 康 福 祉 部 医 療 福 祉 推 進 課 への 聞 き 取 り 結 果 と 実 際 に 現 場 を 訪 れて 話 を 聞 いたことを 比 べたところ 必 ずしも 在 宅 医 療 の 現 場 でサービスを 提 供 する 側 と 受 ける 側 のニーズに 合 った 形 で 制 度 の 実 施 が 進 んでいない ということがわかった 病 床 数 の 増 加 の 限 界 と 高 齢 者 の 増 加 により 在 宅 医 療 のニーズが 高 まってくることは 確 か であるが 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 の 制 度 自 体 が 現 場 のニーズから 生 じたものというよりも 国 の 財 政 難 を 背 景 と して 行 政 側 の 必 要 性 の 上 に 生 じたものあることで このようなずれが 生 じていると 考 えられる 在 宅 支 援 診 療 所 として 登 録 している 診 療 所 A や 訪 問 看 護 ステーション C は 滋 賀 県 で 最 大 数 の 在 宅 患 者 をもち 地 域 に 密 着 した 医 療 介 護 サービスの 提 供 を 行 っている しかし その 実 績 の 背 景 には サービス 提 供 者 である 医 師 の 過 重 労 働 があり それを 低 減 するために 看 護 師 の 責 任 や 負 担 が 増 大 しているという 現 状 があった またサー ビスを 受 ける 側 では 患 者 の 家 族 の 介 護 負 担 や 不 安 が 増 大 していることが 明 らかになった さらに 保 険 制 度 の 問 題 で 経 済 的 な 理 由 から 適 切 なサービスを 受 けることができない 低 所 得 の 患 者 もおり 必 ずしも 患 者 の 病 態 に 合 わ せたサービスの 提 供 ができていないという 限 界 もあった 在 宅 医 療 の 推 進 においてその 中 核 的 な 役 割 を 担 う 在 宅 療 養 支 援 所 の 数 の 増 加 は 必 要 であることは 確 かだが そのサービスの 質 を 確 保 していくことはさらに 重 要 な 課 題 であると 考 える 地 域 医 療 の 既 存 の 問 題 として 医 療 従 事 者 の 人 材 不 足 やそれに 伴 う 過 重 労 働 などがある そのような 中 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 制 度 の 登 録 に 当 たっては 上 述 のように 厳 しい 基 準 を 満 たすことが 条 件 となる 医 師 不 足 などの 根 本 的 な 問 題 が 解 決 する 前 に 従 来 の 診 療 所 の 業 務 に 加 えて 24 時 間 365 日 体 制 の 在 宅 医 療 を 行 うことは 決 して 容 易 なことではない このような 体 制 を 整 えることの 困 難 さや 緊 急 時 に 入 院 できる 病 床 を 確 保 することの 困 難 さ 終 末 医 療 まで 責 任 を 持 つことの 困 難 さなどから 実 際 に 往 診 等 の 在 宅 医 療 サービスを 行 っていても 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 制 度 に 届 け 出 ることを 踏 みとどまっている 診 療 所 もある このような 政 策 側 と 現 場 のギャップを 埋 めるた めには 現 場 の 声 を 反 映 した 制 度 の 改 善 ができるように 行 政 を 含 める 関 係 者 の 情 報 共 有 や 意 見 交 換 の 場 を 定 期 的 に 設 ける 必 要 があると 考 える 在 宅 医 療 の 実 現 には 限 られた 医 療 資 源 の 中 でいかに 効 率 よく 質 の 高 いサービスを 提 供 するかが 重 要 となる 現 場 視 察 を 行 った A 診 療 所 による 24 時 間 体 制 の 在 宅 医 療 の 実 施 が 可 能 なのも 周 辺 地 域 の 2 つの 診 療 所 や 訪 問 看 護 ステーションや 介 護 施 設 などとの 密 な 連 携 体 制 がとられているからに 他 ならない 医 療 者 数 の 確 保 はもちろん のこと 医 療 機 関 同 士 の 連 携 や 医 療 者 間 の 連 携 を 強 化 することでサービス 提 供 の 効 率 化 を 図 り 労 働 環 境 を 改 善 - 5 -

していく 必 要 もある そのためには 在 宅 医 療 は 行 いたいが 単 独 では 難 しいという 診 療 所 を 集 め A 診 療 所 のよ うに 近 郊 の 複 数 診 療 所 間 で 連 携 してサービスを 提 供 できるシステムや 地 域 の 医 師 が 交 替 で 当 番 をすることで 24 時 間 体 制 を 確 保 する 在 宅 医 療 の 拠 点 センターの 設 置 など その 地 域 の 特 性 に 合 わせた 解 決 策 の 検 討 が 必 要 で はないかと 考 える 上 記 の 体 制 の 整 備 は 行 政 が 主 導 となって 行 うべきであると 考 える 私 たちが 医 師 となって 在 宅 医 療 を 行 いたい と 考 えたとき すでに 述 べたように 在 宅 医 療 で 働 く 医 師 のスケジュールは 過 密 であり 肉 体 的 な 負 担 も 大 きい 在 宅 医 療 を 行 いたいという 情 熱 だけでは 現 在 のような 在 宅 医 療 の 過 酷 な 環 境 下 では 限 界 が 生 じてしまうと 考 え る また 経 済 的 な 負 担 から 十 分 な 医 療 サービスを 受 けられない 患 者 がいる 現 状 を 踏 まえても 民 間 が 主 導 とし た 利 益 を 追 求 するサービス 提 供 ではこのような 患 者 に 残 された 課 題 を 解 決 するには 限 界 があると 考 える さらに 現 在 の 体 制 では 同 じ 時 間 で 遠 隔 地 にいる 患 者 ひとりを 診 るよりも 近 隣 の 患 者 数 人 を 診 る 方 が 医 師 にとって 利 益 が 大 きいため 特 定 の 患 者 へサービスが 集 中 する 恐 れがある したがって 遠 隔 地 の 患 者 も 十 分 にサービスが 受 けられるような 医 療 費 の 使 い 方 が 必 要 となるのではないかと 考 える 5. 結 論 在 宅 医 療 は 患 者 の 暮 らしに 密 着 しているため 医 療 だけではなく 介 護 も 必 要 で 多 職 種 の 連 携 が 重 要 である しかし 経 済 的 な 理 由 などにより 在 宅 医 療 の 患 者 が 本 来 必 要 なサービスを 受 けることができないこともあり 制 度 の 改 善 が 必 要 である 在 宅 医 療 の 労 働 環 境 は 私 たちが 思 った 以 上 に 厳 しいけれども 地 域 に 根 差 して 患 者 の 生 活 全 体 を 支 えることができるやりがいのある 仕 事 である 謝 辞 本 研 究 の 趣 旨 を 理 解 し 快 く 協 力 して 頂 いた 滋 賀 県 県 庁 健 康 福 祉 部 医 療 福 祉 推 進 課 および 各 施 設 関 係 者 の 皆 様 患 者 さんとご 家 族 の 皆 様 に 謹 んで 感 謝 の 意 を 表 します また 本 研 究 の 遂 行 に 当 たりご 指 導 ご 鞭 撻 を 賜 りました 滋 賀 医 科 大 学 社 会 医 学 講 座 衛 生 学 部 門 垰 田 和 史 准 教 授 に 心 より 感 謝 いたします 参 考 文 献 1 滋 賀 県 県 庁 健 康 福 祉 部 医 療 福 祉 推 進 課 : 滋 賀 県 における 在 宅 医 療 推 進 のための 基 本 方 針 ( 平 成 24 年 度 改 定 ( 案 )) 滋 賀 県 における 在 宅 医 療 の 推 進 における 目 標 値 一 覧 (H20-H24)( 滋 賀 県 ) 滋 賀 の 医 療 福 祉 に 関 する 県 民 意 識 調 査 結 果 ( 滋 賀 県 ) 滋 賀 の 医 療 福 祉 在 宅 医 療 の 推 進 を 目 指 して ( 滋 賀 県 ) 2 2012 年 度 診 療 報 酬 改 定 についての 調 査 結 果 報 告 2012 年 8 月 1 日 定 例 記 者 会 見 ( 社 団 法 人 日 本 医 師 会 ) http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20120801_1.pdf (2012/12/05 アクセス) 3 滋 賀 県 の 未 来 戦 略 ~ 地 域 を 支 える 医 療 福 祉 在 宅 看 取 りプロジェクト~( 滋 賀 県 ) http://www.pref.shiga.jp/e/lakadia/(2012/12/05 アクセス) 4 平 成 21 年 医 療 施 設 ( 動 態 ) 調 査 病 院 報 告 の 概 況 ( 厚 生 労 働 省 ) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/09/index.html(2012/12/05 アクセス) - 6 -