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Transcription:

日 本 放 射 線 公 衆 安 全 学 会 雑 誌 第 5 号 寄 稿 文 (2008.7.10 発 行 ) 被 ばく 低 減 施 設 認 定 への 取 り 組 み 報 告 谷 川 淳 平 田 彰 井 上 大 介 大 長 弘 幸 宮 野 音 努 1 はじめに 当 院 は 広 島 県 北 部 に 位 置 し 中 山 間 地 域 である 備 北 (びほく) 二 次 医 療 圏 の 中 核 医 療 を 担 う 病 院 である 今 回 2008 年 3 月 に 第 3 者 機 関 による 全 国 11 番 目 の 医 療 被 ばく 低 減 施 設 として 認 定 されたので その 経 緯 と 取 り 組 み 状 況 を 報 告 する 2 認 定 までの 経 過 1) 認 定 受 審 のきっかけ 診 療 放 射 線 技 師 でありながら 患 者 からの 医 療 被 ばくに 関 する 質 問 などに 対 し あ いまいにしか 答 えることができていない また 十 分 な 対 応 が 出 来 ていないのではない かといった 問 題 意 識 を 常 に 持 っていた 社 会 的 には 新 聞 報 道 等 のマスメディアをとお して 国 民 の 医 療 被 ばくに 対 する 意 識 は 高 まっているなかで 診 療 放 射 線 技 師 には 被 ばく 低 減 を 含 む 放 射 線 のプロ 集 団 という 能 力 が 求 められていると 感 じていた そん な 折 2005 年 9 月 の 日 本 公 衆 安 全 学 会 第 2 回 講 習 会 があることを 知 り これだと 思 い 横 浜 鶴 見 の 地 へ 出 向 いた その 後 被 ばく 低 減 施 設 認 定 に 取 り 組 まれてい る 他 施 設 の 活 動 を 知 り 科 内 にその 情 報 を 伝 えることによって 少 しずつではあるが 被 ばく 低 減 をはじめ 施 設 認 定 にむけた 雰 囲 気 が 高 まってきた 次 に 受 審 については 2006 年 12 月 に 上 田 前 技 師 長 が 科 内 業 務 検 討 会 において 施 設 認 定 に 取 り 組 む 決 意 表 明 をしたのがきっかけとなり 2007 年 2 月 に 病 院 全 体 として 取 り 組 む 体 制 を 築 いた 認 定 までのスケシ ュールを 決 めるにあたり これまで 科 を 支 えてきた 上 田 徳 實 技 師 長 岡 崎 富 雄 副 技 師 長 の 退 職 が 間 近 に 迫 っているとい う 大 きな 問 題 があったが お 二 人 の 在 任 中 に 施 設 認 定 をとり 退 職 をしていただ こうというのが 全 員 の 想 いであった 途 中 いろいろ 想 定 外 のことも 経 験 したが 結 果 は2008 年 3 月 に 施 設 認 定 をいただき 同 月 の 退 職 に 花 を 添 えることができ た 2) 受 審 の 意 義 について 1 住 民 から 信 頼 される 放 射 線 診 療 被 ばく 管 理 を 第 三 者 機 関 により 一 定 基 準 で 評 価 されることは 病 院 利 用 者 への 大 きなアピールになると 考 える また 近 年 公 立 病 院 の 存 在 意 義 が 問 われているが 医 療 被 ばく 低 減 は 公 的 病 院 の 果 たすべき 大 きな 役 割 のひとつになるのではないかと 考 える また 公 立 病 院 としての 使 命 である 福 祉 の 向 上 に 寄 与 できたと 考 えている 2チーム 医 療 の 推 進

医 療 訴 訟 問 題 が 取 りざたされるなか 医 療 に 求 められる 良 質 で 安 全 な 医 療 行 為 は 放 射 線 診 療 の 分 野 においては 放 射 線 技 師 による 医 療 被 ばくの 管 理 が 求 められ それ は 当 然 の 責 務 と 考 える 施 設 認 定 は 放 射 線 科 に 対 して 他 職 種 からの 信 頼 向 上 の 有 力 な 要 因 になり 円 滑 なチームワークの 構 築 につながる 3 放 射 線 技 師 のスキルアップ 近 年 放 射 線 診 療 機 器 の 進 歩 は 目 覚 しく それに 伴 った 高 い 技 術 と 知 識 が 必 要 とさ れる 当 放 射 線 科 でも 放 射 線 技 師 教 育 は 撮 影 技 術 や 医 療 知 識 の 向 上 などに 重 点 が 置 かれ 被 ばく 線 量 管 理 や 被 ばく 相 談 といったソフト 面 での 対 応 不 足 が 課 題 であった 認 定 を 受 ける 準 備 として 相 談 技 術 の 習 得 や 被 ばく 線 量 の 実 測 に 取 り 組 むことは 個 々の 技 師 が 教 科 書 を 読 み 返 し 文 献 を 探 し 技 師 間 で 論 議 が 積 み 重 ねられ 全 体 の スキルアップにつながった 3) 科 内 の 体 制 被 ばく 管 理 班 及 び 機 器 管 理 班 を 立 ち 上 げ 科 内 放 射 線 技 師 全 員 がどちらかの 班 に 所 属 する 組 織 とした 作 業 班 のそれぞれの 班 長 には 放 射 線 管 理 士 または 放 射 線 機 器 管 理 士 の 有 資 格 者 を 置 き 作 業 を 進 めた また それぞれの 班 の 代 表 者 による 代 表 者 会 議 を 開 催 することにより 2つ 班 の 作 業 調 整 や 意 思 疎 通 を 図 ることと した 施 設 認 定 にむけての 体 制 技 師 長 副 技 師 長 各 部 門 代 表 者 被 ばく 管 理 班 1モタ リティご と のテ ータ( 一 般 CT 透 視 アンキ オ RI) 2 被 ばく 相 談 マニュアル 掲 示 物 3 院 内 科 内 学 習 会 4 被 ばく 関 連 テ ータ 収 集 調 整 病 院 長 院 内 他 部 門 機 器 管 理 班 1 点 検 実 施 状 況 2 自 主 点 検 簿 3 検 査 治 療 マニュアル 4 患 者 接 遇 マニュアル IC 5 安 全 管 理 マニュアル 4)スケジュール 主 なスケジュールを 表 1に 記 載 する 当 初 の 予 定 では 2007 年 9 月 申 し 込 み 12 月 訪 問 審 査 であったが 07 年 6 月 の 段 階 でそれぞれ2ヶ 月 予 定 をずらすこと した 原 因 は 3 月 に 行 なわれた 放 射 線 機 器 管 理 士 試 験 申 込 みが 遅 れ 受 験 出 来 なかったためである 9 月 に 行 なわれた 試 験 で 機 器 管 理 士 を 取 得 し 施 設 認 定 必 須 要 件 を 満 たすことができた また 医 療 被 ばく 低 減 施 設 認 定 への 取 り 組 みをより 具 体 的 且 つ 効 率 的 なものとする ために 横 浜 労 災 病 院 及 び 常 葉 リハビリテーション 病 院 への 施 設 見 学 を 行 った この 2 施 設 を 選 んだ 理 由 として 横 浜 労 災 病 院 は 第 一 号 の 認 定 施 設 であり 全 国 で 最 も 進 んだ 医 療 被 ばく 低 減 への 取 り 組 みを 実 践 している 施 設 であり 今 後 行 なうべき 作 業 を 確 認 することを 目 的 とした 常 葉 リハビリテーション 病 院 に 関 しては 診 療 放 射 線 技 師 1 人 という 環 境 での 認 定 に 向 けた 取 り 組 み 内 容 またその 中 で 生 まれたアイデアや 苦 労 した 点 などを 学 ぶことを 目 的 とした

これらの 視 察 を 終 え 見 学 内 容 を 精 査 検 討 し 当 院 で 行 うべき 提 案 として 1 更 なる 放 射 線 科 IT 化 2 誰 もがいつでも 気 軽 に 使 えるTLD 利 用 環 境 の 整 備 3 認 定 作 業 場 の 整 備 の3 項 目 を 掲 げ 準 備 に 入 った 表 1 時 期 項 目 内 容 2006.12/28 受 審 予 定 の 公 表 科 内 業 務 検 討 会 で 上 田 前 技 師 長 が 決 意 表 明 2007.2/6 受 審 の 決 意 スケシ ュール 第 1 案 9 月 受 審 申 し 込 み 12 月 訪 問 審 査 予 定 3/25 放 射 線 管 理 士 試 験 2 名 受 験 4/10 病 院 幹 部 へ 説 明 ハ ワーホ イントにて 概 要 説 明 5/23.25 第 1 回 院 内 研 修 会 1 放 射 線 が 人 体 に 与 える 影 響 2 新 しいリニアック 装 置 の 特 徴 6/14.15 認 定 施 設 視 察 14 日 横 浜 労 災 病 院 ( 神 奈 川 ) 15 日 常 葉 リハヒ リテーション 病 院 ( 静 岡 ) 6/20 視 察 報 告 会 視 察 内 容 の 報 告 スケシ ュールの 変 更 11 月 受 審 申 し 込 み 2 月 訪 問 審 査 予 定 8/1 第 1 回 科 内 学 習 発 表 会 班 ごとに 発 表 会 を 開 催 9 月 線 量 シミュレーションソフト 購 入 PCXMC ImPACT 9 月 ~ 各 モタ リティ 実 測 線 量 開 始 9/15 放 射 線 機 器 管 理 士 試 験 2 名 受 験 10 月 ~ 自 己 評 価 調 査 の 開 始 11/6 受 審 申 し 込 み 同 受 理 (11/16) 12/3~ レントケ ン 手 帳 広 報 活 動 管 理 職 会 議 連 絡 協 議 会 医 局 会 など 12/4.19 第 2 回 科 内 学 習 発 表 会 班 ごとに 発 表 会 を 開 催 12/11.13 第 2 回 院 内 研 修 会 1 被 ばく 相 談 レントケ ン 手 帳 の 運 用 について 2MRI 検 査 における 注 意 点 12/12 自 己 評 価 調 査 表 提 出 12/20 書 面 審 査 合 格 2008.1/1 新 自 主 点 検 開 始 1/7 新 規 事 業 開 始 手 帳 被 ばく 相 談 被 ばくレホ ート 1/24.31 第 3 回 科 内 学 習 発 表 会 2.8 訪 問 審 査 サーヘ イヤー 7 名 来 院 3.1 施 設 認 定 合 格

3 医 療 被 ばく 相 談 事 業 レントゲン 手 帳 の 運 用 1) 準 備 1 医 療 被 ばく 相 談 医 療 被 ばく 相 談 の 対 応 形 式 は 簡 易 相 談 と 詳 細 相 談 の2 種 類 とした 簡 易 相 談 : 日 常 業 務 中 における 簡 単 な 質 問 に 対 応 する 被 ばく 相 談 回 答 一 覧 表 ポケット 版 説 明 マニュアル 下 敷 き 版 説 明 マニュアル に 基 づいて 診 療 放 射 線 技 師 全 員 が 統 一 した 回 答 が 出 来 るようにした 詳 細 相 談 : 詳 細 な 回 答 が 求 められた 場 合 に 対 応 する 医 療 被 ばく 相 談 室 を 設 置 した 質 問 を 受 けた 技 師 は 相 談 者 を 相 談 室 に 案 内 し 放 射 線 管 理 士 に 対 応 を 引 き 継 ぐこととした いずれの 相 談 においても 内 容 を 記 録 し 保 管 する 2レントゲン 手 帳 日 本 放 射 線 技 師 会 からの 資 料 を 参 考 に 当 院 独 自 の レントゲン 手 帳 運 用 マニュア ル を 作 成 し これに 沿 って 運 用 を 開 始 した 3 広 報 病 院 管 理 職 者 会 議 院 内 職 員 対 象 研 修 会 医 局 会 など 各 種 会 議 での 院 内 広 報 をは じめ 周 辺 医 療 機 関 に 対 しても 地 方 技 師 会 研 修 会 などを 利 用 した 広 報 活 動 を 行 った 2) 運 用 1 医 療 被 ばく 相 談 患 者 様 の 話 をよく 聞 く 放 射 線 診 療 の 必 要 性 の 説 明 正 当 化 最 適 化 を 実 践 し ていることの 説 明 を 基 本 とし 当 院 の モダリティ 別 推 定 被 ばく 線 量 一 覧 表 から 患 者 様 の 被 ばく 線 量 に 応 じた 説 明 をしている 詳 細 相 談 においては 医 療 被 ばく 相 談 室 での 相 談 対 応 をしている 相 談 者 へ 回 答 に 必 要 な 資 料 の 準 備 のための 時 間 が 必 要 な 場 合 は 後 日 回 答 することとしている また 電 話 での 相 談 においては 相 談 内 容 を よく 聞 いたうえで 資 料 を 準 備 し 来 院 を 依 頼 し 面 接 での 回 答 としている なお 相 談 者 への 資 料 は 各 種 準 備 し 手 渡 しとしている 2レントゲン 手 帳 ポスターを 放 射 線 科 の 受 付 および 待 合 廊 下 に 掲 示 し 案 内 用 紙 を 自 由 に 取 ることが できるようにした 手 帳 の 希 望 者 には 10 分 程 度 時 間 をとり レントゲン 手 帳 案 内 用 紙 利 用 説 明 用 紙 を 渡 し 手 帳 の 説 明 を 行 う その 後 利 用 同 意 書 により 希 望 者 の 意 思 を 確 認 し 利 用 開 始 としている 手 帳 記 載 内 容 については 記 載 のたびに 放 射 線 科 で 控 えを 取 ることとしている 現 在 は 手 帳 配 布 時 の 説 明 は 放 射 線 管 理 士 が 行 っているが いずれ 全 員 が 出 来 る 体 制 を 考 えている 3 実 際 医 療 被 ばく 相 談 者 には 小 さな 子 供 を 持 つ 母 親 や 妊 婦 が 多 い いずれにしても 自

分 の 子 に 対 する 放 射 線 影 響 を 不 安 に 思 うことが 多 いようである このことは イン ターネット 上 で 見 かける 医 療 被 ばく 相 談 と 同 じ 傾 向 を 示 している ほとんどが 放 射 線 診 療 による 利 益 をあまり 考 えず 放 射 線 被 ばくの 影 響 が 強 調 され 不 安 が 強 くなっ ている 情 報 化 社 会 の 中 で 氾 濫 する 放 射 線 による 人 体 影 響 を 患 者 個 人 が 整 理 し 理 解 す ることは 困 難 を 極 めるため 専 門 家 によるわかりやすい 説 明 は 診 療 放 射 線 技 師 の 責 務 であることを 感 じる レントゲン 手 帳 の 配 布 者 には 放 射 線 検 査 の 履 歴 が 分 かるので 利 用 したいという 希 望 者 が 多 い 2008 年 1 月 から 2008 年 12 月 末 現 在 26 人 へ 手 帳 を 配 布 している 4 課 題 医 療 被 ばく 相 談 事 業 レントゲン 手 帳 運 用 に 関 して 住 民 及 び 周 辺 医 療 機 関 へ 積 極 的 に 広 報 をしていく 方 針 であるが 日 常 業 務 に 支 障 をきたすことなく 医 療 被 ばく 相 談 レントゲン 手 帳 を 運 用 していくための 態 勢 確 保 が 課 題 となりえる また 今 後 利 用 の 動 向 を 見 ていき 学 会 等 での 報 告 を 行 なっていきたいと 考 える 4 機 器 管 理 体 制 について 1) 機 器 管 理 体 制 各 装 置 ごとに 担 当 者 を 配 置 し 放 射 線 機 器 管 理 士 が 取 りまとめ( 放 射 線 治 療 に 関 して は 治 療 品 質 管 理 士 ) 所 属 長 が 統 轄 するシステムとした また 今 まで 装 置 メーカー が 主 体 となりおこなっていた 各 種 メンテナンスや 修 理 等 においても 各 担 当 者 及 び 放 射 線 機 器 管 理 士 が 作 業 後 の 確 認 及 び 点 検 を 行 い 作 業 終 了 確 認 票 を 作 成 し 作 業 報 告 書 と 同 様 に 保 存 する 事 とした 2) 各 種 点 検 各 装 置 の 日 常 点 検 はこれまでも 行 なっていが 今 回 さらに 実 情 に 即 した 内 容 に 変 更 し 毎 朝 装 置 の 清 掃 と 共 に 点 検 を 行 い 点 検 簿 に 記 入 を 行 なっている 具 体 的 には これまで 装 置 ごとだった 点 検 表 を 撮 影 室 ごとにまとめ チェック 項 目 も 品 質 管 理 を 視 点 に 見 直 し 無 理 のない 程 度 に 削 減 した これも 一 ヶ 月 単 位 で 放 射 線 機 器 管 理 士 及 び 所 属 長 が 確 認 をおこなうこととした また 機 器 管 理 の 一 環 として 新 たに 自 主 点 検 項 目 を 新 設 し JIS 規 格 や 各 装 置 の 取 扱 説 明 書 を 参 考 に 試 験 方 法 や 頻 度 を 設 定 し 年 間 計 画 表 を 作 成 した 主 な 項 目 とし て 各 X 線 管 の 出 力 測 定 やFCR 読 み 取 り 装 置 の 不 変 性 試 験 防 護 衣 の 品 質 管 理 など である 5 IVR レポーティングシステムについて 1)システム 構 築 の 背 景 年 間 約 700 例 の IVR( 全 部 位 含 )が 行 なわれ その 中 には 透 視 時 間 90 分 以 上 撮 影 回 数 20 シリーズ 以 上 といったような 症 例 もある IVR をはじめとした 医 療 被 ばくには 線 量 限 度 が 設 けられていないが 医 療 被 ばく 低 減 施 設 認 定 を 取 得 するにあたり 行

為 の 正 当 化 最 適 化 といった 観 点 から 患 者 一 人 ひとりの 被 ばく 線 量 を 把 握 する 必 要 があると 感 じ システムの 構 築 に 至 った 2)システム 構 築 にあたって IVR での 患 者 一 人 ひとりの 皮 膚 表 面 線 量 をレポートとしてカルテに 添 付 することと した レポートを 作 成 は 全 国 循 環 器 撮 影 研 究 会 が 作 成 した 皮 膚 線 量 推 定 プログラム Skin Dose を 採 用 した Skin Dose は X 線 透 視 撮 影 条 件 と SSD や 有 効 視 野 な ど 幾 何 学 的 条 件 を 入 力 することにより 患 者 の 入 射 皮 膚 面 での 線 量 を 求 めることがで きるプログラムである( 図 2) 図 2 全 国 循 環 器 撮 影 研 究 会 作 成 皮 膚 線 量 推 定 プログラム Skin Dose 使 用 画 面 このプログラムは NDD 法 を 用 いた 線 量 計 算 を 行 い 皮 膚 表 面 線 量 を 算 出 するもので 装 置 ごとに 幾 何 学 的 配 置 等 を 記 憶 させておくことができ る IVR 特 有 の 多 方 向 からの 透 視 撮 影 に 関 しても 線 量 を 求 めることが 出 来 るほか 多 方 向 からの 被 ばくの 際 の 最 大 入 射 皮 膚 面 を 表 示 させること ができるため 皮 膚 表 面 線 量 が 視 覚 的 に 非 常 にわかりやすいレポートシ ステムである 3) 被 ばくレポートの 紹 介 Skin Dose プログラムを 使 用 し 手 技 終 了 後 およそ 30 分 ~60 分 程 度 でレポート ( 図 3)を 作 成 している 図 3 当 院 で 作 成 している IVR レポート レポートは 2 部 作 成 し 1 部 は 患 者 のカルテ に もう 一 部 は 当 科 で 保 管 し 患 者 の 被 ばく 線 量 の 管 理 を 行 なっている また PC で 被 ばく 線 量 のデータベースとして 使 用 している このレ ポートは 現 在 試 用 中 であり テンプレートや 形 式 など 今 後 さらに 修 正 していく 予 定 である 4)レポートシステムの 問 題 点 と 課 題 1 腹 部 以 外 での 運 用 に 関 して

腹 部 は 透 視 撮 影 の 方 向 がおおよそ 一 定 であり 検 査 終 了 時 での 総 透 視 時 間 が 検 査 全 体 の 透 視 時 間 と 考 えることができるため プログラムを 使 用 しての 算 出 が 他 部 位 に 比 べて 比 較 的 簡 便 である 腹 部 以 外 の 部 位 では どの 方 向 から どのく らいの 時 間 透 視 及 び 撮 影 が 行 われたのかを 記 録 する 必 要 があるが 現 在 当 院 の 装 置 ではこれらのファクターを 記 録 することができないため 記 録 が 煩 雑 となって いる 2 検 査 ( 治 療 ) 対 象 が 複 数 の 部 位 にわたる 場 合 に 関 して 最 大 皮 膚 線 量 の 領 域 を 示 す 図 は 検 査 ( 治 療 ) 対 象 部 位 を 1 点 選 択 することで 検 査 中 の 全 透 視 全 撮 影 がその 点 を 通 過 していると 仮 定 して 作 成 されているため 複 数 の 検 査 ( 治 療 ) 部 位 に 対 応 できない 実 際 にはこのような 事 例 もある 複 数 の 対 象 部 位 を 一 点 として 入 力 すると 最 大 入 射 皮 膚 線 量 の 領 域 を 示 す 図 は 過 大 評 価 となる 3 入 力 データ 管 理 の 複 雑 さに 関 して レポート 作 成 は テンプレートに Skin Dose の 表 示 した 値 を 手 作 業 でPCへ 再 入 力 している この 再 入 力 作 業 は 煩 雑 で 入 力 ミスの 原 因 にもなりえる 入 力 の 自 動 化 等 を 考 えていく 必 要 がある 5) 展 望 迅 速 にレポートを 提 供 していくために Skin Dose はIVR 装 置 から 撮 影 条 件 時 間 方 向 距 離 などのファクターをオンラインで 取 得 し レポートシステムと 連 携 を 図 る 必 要 がある また リアルタイムでの 取 得 が 可 能 になれば 術 中 の 入 射 皮 膚 線 量 の 状 況 を 知 ることが 出 来 より 患 者 の 被 ばく 低 減 につながると 考 える 6)まとめ IVRは 医 療 の 中 で 非 常 に 重 要 な 治 療 法 として 定 着 し カテーテルなどの 器 材 の 開 発 も 進 められ 術 者 には より 確 実 で 精 度 の 高 い 治 療 が 望 まれる 状 況 である その IVR の 安 全 性 を 確 保 することは 放 射 線 技 師 の 重 要 な 業 務 であり 患 者 の 被 ばく 線 量 を 管 理 することは 責 務 である 今 後 被 ばくレポートとして 蓄 積 されたデータベースを 活 用 し IVR での 被 ばく 低 減 を 目 指 したい 6 訪 問 調 査 について 1)サーベイヤー 質 問 内 容 1 業 務 全 般 照 射 録 の 作 成 手 順 撮 影 条 件 の 記 載 など 法 令 に 定 められた 記 帳 また 妊 娠 の 確 認 手 順 放 射 線 技 師 の 通 常 休 日 夜 間 の 勤 務 内 容 また 造 影 剤 副 作 用 時 対 応 手 順 Dr コールや 機 器 の 交 換 基 準 など マニュアル 関 係 について 確 認 された 2 関 係 法 規 医 療 監 査 関 係 資 料 については 直 近 の 医 療 監 視 で 指 摘 事 項 及 び 指 導 事 項 等 の 有 無 が

確 認 された 書 面 での 確 認 が 基 本 であったが 当 院 を 管 轄 する 保 健 所 では 指 摘 事 項 が ない 場 合 書 面 は 発 行 されないので 口 頭 での 確 認 となった 3 被 ばく 管 理 医 療 法 改 正 にともなう 放 射 線 測 定 器 の 校 正 状 況 の 確 認 また 医 療 従 事 者 に 対 する 被 ばく 管 理 術 者 に 対 する 被 ばく 管 理 の 実 態 について 確 認 された 4 被 ばく 相 談 レントゲン 手 帳 の 配 布 状 況 配 布 手 順 それにともなう 被 ばく 相 談 状 況 相 談 の 手 順 を 確 認 された 当 院 独 自 の 簡 易 被 ばく 相 談 と 詳 細 被 ばく 相 談 の 流 れを 説 明 をし 簡 易 被 ばく 相 談 の 際 技 師 が 用 いるポケット 版 説 明 マニュアル 下 敷 き 版 説 明 マニュアルの 資 料 について 説 明 した 5 一 般 撮 影 主 に 防 護 関 係 特 に 小 児 撮 影 について 確 認 が 行 なわれた 当 院 では 小 児 の 体 重 別 に 撮 影 条 件 を 設 定 しており その 内 容 について 放 射 線 管 理 士 により 説 明 を 行 った 6CT 小 児 に 関 する 確 認 事 項 が 多 くなされた その 中 で 撮 影 条 件 頭 部 におけるガン トリー 角 度 設 定 基 準 について また 再 撮 影 基 準 撮 影 データ 保 管 方 法 について 確 認 を 受 けた 7 血 管 撮 影 放 射 線 障 害 の 可 能 性 がある IVR に 関 する 確 認 事 項 が 多 く その 中 でも 皮 膚 障 害 が 起 こり 得 るとされる 皮 膚 吸 収 線 量 2Gy 以 上 の 人 数 の 把 握 医 療 従 事 者 の 被 ばく 線 量 の 把 握 それらに 対 する 相 談 状 況 の 確 認 が 行 なわれた また 当 院 では 現 在 腹 部 アンギオ 検 査 のみ 入 射 表 面 線 量 を 推 定 しカルテに 記 載 しているが その 状 況 につい て 確 認 された 8その 他 放 射 線 業 務 従 事 者 登 録 人 数 手 術 室 にある 外 科 用 イメージ 保 管 方 法 について 確 認 された また 放 射 線 技 師 主 催 による 研 修 会 の 開 催 状 況 参 加 状 況 について 確 認 さ れた 2)サーベイヤーによる 総 括 次 のとおり3 項 目 の 評 価 と5 項 目 の 改 善 点 について 助 言 を 受 けた 評 価 1 各 種 マニュアル 類 医 療 安 全 マニュアル 保 守 点 検 が 充 実 している また 各 モ ダリティーで 被 ばく 線 量 がよく 検 討 されており 提 出 書 類 は 賞 賛 に 値 する 2 血 管 撮 影 室 CTにある 鉛 ガラスなど 術 者 の 被 ばくに 関 して 考 慮 されている 3 院 内 での 講 習 会 の 参 加 率 が 高 い 改 善 点 1 線 量 計 の 校 正 は1 年 に 1 度 と 法 律 上 定 められているので きちんと 予 算 化 し 校

正 を 行 なうこと また 漏 洩 線 測 定 様 式 を 見 直 し 管 球 ごとに 上 下 左 右 3 次 元 で 測 定 すること 2 照 射 録 にあらかじめ 印 刷 されている 撮 影 条 件 でなく 実 際 撮 影 した 条 件 を 記 載 す ること 3 RIの 伝 票 表 題 が 予 約 依 頼 票 となっているため 照 射 録 ではない 表 題 を 改 める こと 4 提 出 資 料 等 の 被 ばく 線 量 の 単 位 (msv/mgy)が 混 在 している 5 1mSv/ 月 を 越 えている 職 員 に 対 し 注 意 を 喚 起 するなど 職 業 被 ばく 管 理 の 充 実 を 図 ること 3)サーベイヤーへの 要 望 最 後 に サーベイヤーから 何 か 我 々に 要 望 はないですか? と 聞 かれたことを 受 け 今 回 我 々は 撮 影 条 件 を 決 定 ( 改 定 )するのに 非 常 に 苦 労 した 要 望 としては 被 ばく 線 量 のガイドラインだけでなく 撮 影 条 件 決 定 の 際 に 指 標 となる 撮 影 条 件 のガ イドライン 的 なものを 出 して 欲 しい と 伝 えた これに 対 し サーベイヤーからは 近 年 CRが 多 いので 個 々の 病 院 により 条 件 の 開 きが 大 きい 決 定 要 因 は 提 供 でき るが 詳 細 なデータは 現 状 難 しい 今 後 他 の 認 定 施 設 と 協 議 してデータを 公 表 して いきたい と 回 答 を 受 けた 7 まとめ 1) 今 後 の 方 向 性 この 施 設 認 定 はスタートにすぎず 認 定 施 設 の 責 任 と 自 覚 を 基 本 にして 病 院 内 外 にその 活 動 を 広 げていかなければならない 具 体 的 には 年 間 活 動 表 を 作 成 し 機 器 管 理 被 ばく 低 減 の 新 たな 実 践 科 内 での 学 習 会 年 2 回 の 院 内 講 習 会 の 定 例 化 等 を 行 い さらに 学 会 へも 積 極 的 に 参 画 していきたいと 考 えている また 現 在 認 定 を 取 得 した 病 院 が その 地 域 の 病 院 を 巻 き 込 み 地 域 が 一 体 となっ た 医 療 被 ばくの 低 減 の 活 動 を 図 らなければならない 患 者 から 選 ばれるための 他 院 との 差 別 化 も 重 要 であるが その 差 別 化 は 技 師 がいない 施 設 との 差 別 化 で 十 分 だと 考 える 施 設 認 定 の 取 り 組 み 内 容 やアドバイスは 積 極 的 に 公 表 し 地 域 から 県 へ そして 日 本 全 体 へと 被 ばく 低 減 の 輪 が 広 がることを 望 む 2) 日 本 放 射 線 技 師 会 日 本 放 射 線 公 衆 安 全 学 会 へお 願 い 被 ばく 低 減 補 助 具 ( 性 腺 鉛 水 晶 体 防 護 策 等 )の 活 用 は 被 ばく 低 減 において 重 要 アイテムである Web 環 境 を 利 用 した 補 助 具 の 一 覧 や 被 ばく 低 減 技 術 の 紹 介 など の 専 用 ページを 開 設 し 情 報 の 共 有 化 を 促 進 するハードの 整 備 は 急 務 であると 感 じる 全 国 の 施 設 諸 先 輩 方 のこれまでの 培 った 技 術 を 公 開 し 多 くの 技 師 が 活 用 できるよ うにすることで 国 民 の 医 療 被 ばく 低 減 につながると 考 える

補 足 1)パソコンの 突 然 の 故 障 認 定 作 業 へ 最 後 の 頑 張 りに 入 った1 月 2 日 メインで 作 業 をしていたパソコンが 突 然 の 故 障 バックアップをとっている 訳 でもなく 神 に 祈 りながら 修 理 に 出 し 1 週 間 後 7 万 円 と 引 き 換 えに 無 事 戻 ってきてくれました バックアップの 重 要 性 を 再 認 識 し 以 後 の 作 業 では 日 常 のバックアップ 作 業 が 定 着 しました