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創 造 性 : 研 究 活 動 の 源 泉 創 造 性 とは 何 か? 素 質 資 源 計 画 を 効 果 的 に 関 連 させ 創 造 的 貢 献 をするにはどうしたらよいか 既 存 要 素 の 新 しい 組 合 せである 創 造 が 利 用 者 にとって 有 用 かつ 価 値 あるものであ ることを 期 待 し 研 究 者 や 技 術 者 は 自 分 にとって 新 しい 組 合 せを 日 々 創 り 出 している こ の 意 味 で 創 造 的 であることはそれ 程 難 しいことではない しかし 別 な 見 方 をすれば 創 造 的 だということだけでは 何 の 価 値 もない 他 の 人 々にとって 価 値 あるものでなければ と いう 言 葉 を 補 うと 分 かり 易 いだろう そこが 難 しいところである では どうすればよいか? 偶 然 のインスピレーションで 研 究 や 仕 事 上 の 課 題 を 解 決 で きた 経 験 を 皆 さんは 持 っているだろう しかし その 一 方 で やり 方 を 一 つ 見 つけたら 最 後 それから 離 れたくないという 気 持 ちを 持 ちたくなるのも 人 情 で 経 験 もこのことを 教 えている 創 造 性 にまつわる 諸 要 因 諸 事 情 を 考 えるために まず 自 分 と 自 分 の 廻 りを 見 てみよう 創 造 性 を 阻 んでいる 要 因 や 事 情 はないだろうか? 我 々はどこかのグループに 属 しており 当 然 のことながら 自 分 達 が 育 ったグループの 習 慣 を 守 る 時 と 場 合 によって 又 は 稀 に 仲 間 が 作 った 規 則 を 盲 目 的 に 受 け 入 れ その 鋳 型 に 流 しこまれ 言 われた 通 りのことをし グループに 受 入 れられるような 順 応 さを 繰 り 返 す 傾 向 が 我 々に 無 いではない また 社 会 に 受 け 入 れられるために 言 われた 通 りのことをし たまたま 廻 りに 非 共 感 的 な 環 境 が 存 在 した 場 合 従 順 で 思 考 しない 存 在 と 化 してしまうこ ともまた 無 いではない では 真 に 創 造 的 であるためには あらゆる 理 論 を 無 視 し 規 則 や 習 慣 を 排 除 し 現 在 の 教 育 環 境 に 一 大 変 革 を 起 こさせればいいかというと そうではない 創 造 性 を 生 産 的 に 発 揮 するためには 習 慣 の 本 質 を 知 ることである 我 々や 他 の 人 々がしていることの 多 くは 習 慣 によって 決 定 されている このことを 認 識 することである そして 素 材 や 道 具 の 機 能 を 固 定 して 考 えないことも 重 要 である 塩 ビパイプは 雨 どい 家 庭 排 水 の 排 出 管 になっているが 冬 季 には 摩 擦 静 電 気 発 生 用 の 理 科 の 実 験 道 具 にもなる 前 者 のみに 固 定 的 に 考 えると 創 造 性 の 萌 芽 にはならない また 偉 大 な 貢 献 をするためには 確 かに 高 度 な 知 能 があることは 望 ましい 誰 にも 五 感 と 想 像 力 はある 知 識 記 憶 想 像 力 がある そこに 創 造 的 意 欲 が 加 わり 合 わせて 情 動 的 動 機 が 十 分 に 高 まってくるとだんだん 判 断 や 概 念 が 意 識 のフィルターに 入 ってきて 出 口 を 探 そうとする こんな 感 覚 を 多 くの 人 は 経 験 している 筈 である したがって 高 度 な 知 能 であった 方 がよいかも 知 れないが 不 可 欠 なものではない 1

着 想 の 技 法 我 々に 新 しい 観 点 を 与 えるもの 研 究 課 題 を 持 つ 人 が 身 につけるべき 創 造 性 の 技 法 とは 次 のようなものだろう 1 興 味 を 起 こさせるものを 言 葉 で 現 そう これが 創 造 性 の 動 機 付 けになる 2 自 分 の フィルター の 精 度 と 柔 軟 性 を 保 持 しよう これで 想 像 力 と 判 断 が 有 利 に 働 く 3 知 識 を 蓄 積 しよう 正 確 な 情 報 がないと 既 存 要 素 の 新 たで 効 果 的 組 み 合 わせ ができ ない 自 分 の 活 動 領 域 の 基 礎 知 識 は 大 事 である 人 間 の 記 憶 はどうも 信 用 できない 従 って 単 なる 耳 学 問 に 頼 っていると 知 識 の 正 確 性 が 欠 けてくる それに 気 が 付 いたら 責 任 の 持 てる 最 初 の 情 報 源 まで 遡 る 必 要 がある そのため 我 々が 学 んだあらゆる 知 識 について 出 所 と 内 容 のメモを 残 しておく 習 慣 を 身 につけよう 4 情 報 知 識 の 結 合 を 速 めよう どうも 問 題 の 根 底 にある 概 念 と 取 り 組 む たとえば 缶 切 りに 役 立 つ 新 たな 原 理 が 求 められている 場 合 開 けること のように 一 般 的 命 題 化 することが 役 に 立 つ 創 造 活 動 は 岩 だらけの 未 知 の 道 試 行 錯 誤 の 道 のように 見 えるが 上 記 の 技 法 ととも に 試 してみる 手 法 もある 黙 っていても 誰 しもしていることである 確 認 のため 適 当 なデバイスや 装 置 を 思 い 浮 かべて 以 下 の 観 点 から 創 造 して 見 よう 他 に 使 い 道 はないか(そのままの 形 形 の 修 正 )? 改 造 したら? 修 正 したら? 拡 大 したら? 縮 小 したら? 代 用 して 見 たら? 組 み 立 て 直 したら? 反 対 にして 見 たら? 組 み 合 わせたら? (アレックス オズボーン 独 創 力 を 伸 ばせ (ダイヤモンド 社 )のチェックリスト) 課 題 の 解 決 洞 察 との 出 会 い 純 粋 知 性 では 対 処 が 難 しい 熱 心 な 課 題 への 取 組 み 集 中 から 忽 然 と 現 われる 創 造 活 動 の 道 は 熟 練 技 術 者 の 行 動 とはどこか 異 なり 純 粋 に 知 性 的 な 羅 針 盤 では 対 処 が 難 しい しかしながら そんな 中 でも 着 想 の 取 っ 掛 かりがないわけではない 重 要 な 手 順 を 考 えて 見 た これも 以 下 に 示 そう 自 己 の 判 断 力 を 当 面 する 課 題 に 振 り 向 ける そしてそこに 集 中 させる 2

課 題 の 一 面 それもありきたりの 面 を 意 識 的 に 取 り 上 げる 啓 示 があれば 次 第 に その 一 面 に 疑 いを 持 つ 誰 かに 自 分 の 課 題 解 決 の 目 標 を 締 切 期 限 中 間 期 限 を 設 定 して 宣 言 する 適 当 な 記 録 を 残 しておく このような 探 究 目 標 を 追 求 する 道 筋 に 好 意 的 な 環 境 と 本 人 の 強 い 動 機 付 けがあると 以 下 のようなプロセスで 洞 察 につながる まず 満 足 することなく 熱 心 に 課 題 と 取 り 組 む しかしながら 途 中 で 我 々の 関 心 が 他 の 物 事 に 完 全 に 捉 われてしまう 休 憩 時 間 のような 場 面 ができてくる そのとき 何 か の 弾 みで 反 復 熟 慮 が 起 こるか あるいは 意 識 的 な 手 段 がそこに 加 わると 我 々の 心 は 求 めていた 課 題 の 方 向 に 漂 い 戻 って 行 く 我 々がその 課 題 に 集 中 することを 止 めてからし ばらくして 突 然 の 洞 察 が 訪 れる これはほんの 一 例 だが 課 題 の 探 求 に 真 剣 に 取 り 組 んだ 人 ならば 似 たような 経 験 を 持 っている 筈 である ここで 課 題 の 解 決 へ 大 きく 近 づける 要 素 は 知 識 や 技 法 の 成 長 では なく 判 断 力 の 成 長 である 課 題 解 決 に 必 要 なフェーズ 変 化 に 対 する 抵 抗 はなくならない これを 念 頭 に 置 き フェーズを 進 めよう 最 後 に 課 題 解 決 に 必 要 なフェーズと 留 意 点 をまとめてみる 1 課 題 の 設 定 まず 初 めに 有 益 な 目 標 を 選 ぶこと その 上 でそれがどうして 課 題 になるか 課 題 の 方 向 性 を 調 べつつ 必 要 事 項 を 自 分 の 言 葉 で 書 き 留 めることが 重 要 である データや 情 報 解 析 に 裏 付 けられた 課 題 ならば 解 決 に 向 けたアプローチは 多 分 最 適 な 方 向 性 を 示 してく れることになる その 方 向 に 沿 った 計 画 と 予 定 表 に 基 づいて 実 行 してみよう 2 具 体 的 定 量 的 客 観 的 な 測 定 基 準 の 設 定 研 究 の 出 口 にあたる 解 決 課 題 を 評 価 するための 定 量 的 客 観 的 な 測 定 基 準 を 持 つこ と これにより 研 究 成 果 の 評 価 にあたり 曖 昧 さと 疑 念 が 無 くなり 自 信 につながる 誰 が 行 動 を 起 こし 決 定 するか 何 が なされるべきか 何 時 までに 何 をして 責 任 が 果 たされなかったら 何 が 起 こるか を 記 述 し 自 分 でコントロールできないこ とは 自 分 のアクションプログラムに 規 定 しないようにしてみる その 上 で 自 分 の 研 究 成 果 を 上 記 の 測 定 基 準 に 当 てはめてみよう そして 自 分 の 求 めている 成 果 が 数 量 的 に 把 握 できるようであれば 決 定 的 でダイナミックな 態 度 が 育 成 される 3 課 題 解 決 方 法 の 開 発 通 常 開 発 の 成 功 はその 過 程 で 起 きるたび 重 なる 失 敗 の 上 に 打 ち 立 てられたものである だから 開 発 の 途 中 では 無 数 の 代 案 が 集 積 し Try & Error が 繰 り 返 されており 多 くの 案 は 捨 てられている ただし 通 常 の 研 究 成 果 については 成 功 した 事 例 の 記 録 だけが 3

あまりに 多 いため 我 々の 後 継 者 は 失 敗 事 例 にぶちあたらないので 苦 心 惨 憺 し 以 前 入 り 込 んだ 袋 小 路 にまた 入 り 込 んでしまうこともある したがって 成 功 と 同 様 に 失 敗 を 記 録 することが 望 ましい 勿 論 アイディア というものは 記 録 しておかないと 二 度 と 帰 ってこないので 日 頃 から 筆 記 用 具 とノー トは 持 ち 歩 くべきだろう 4 最 適 条 件 の 設 定 まず 時 間 と 予 算 に 目 を 向 ける 必 要 がある 自 分 のテーマにどれだけの 時 間 と 予 算 を 使 う 意 思 があるのかを 決 定 する 必 要 があり 使 用 金 額 と 使 用 時 間 に 相 当 する 価 値 や 働 きに 応 じて 実 行 すべき 細 部 の 仕 事 を 決 定 することが 重 要 である そして 研 究 成 果 を 第 三 者 専 門 家 に 納 得 させることが 求 められるが 成 果 の 理 解 を 十 分 に 認 めてもらう 価 値 構 造 を 持 つ 論 理 構 成 をする 必 要 がある 何 としても 過 少 評 価 を 避 けるためである 統 一 均 衡 調 和 のとれた 良 い 第 一 印 象 を 創 造 し 報 告 書 の 構 成 は 論 理 的 にすべきである その 上 で 報 告 書 の 表 題 を 刺 激 的 にすることもテクニックとして 使 ってよい 5 解 決 策 へ 到 達 するアプローチ 研 究 を 実 際 に 行 ってみると 必 ず 誤 りや 脱 落 箇 所 その 他 調 和 を 要 する 要 因 となる 事 項 に ぶつかる 最 適 な 条 件 最 適 な 仕 組 みを 考 えたにもかかわらず 企 業 で 工 業 化 すると 思 わぬ 問 題 点 が 見 つかることもある これは 珍 しいことではなく ごく 一 般 的 に 見 られ る しかし ここでジタバタしてはならない こんなときに 基 本 的 に 守 ったらよい 心 構 えがある 組 織 内 のコミュニケーション 機 構 を 無 視 しないこと 自 分 の 手 で 仕 事 を 仕 上 げたいという 衝 動 にかられても 一 旦 立 ち 止 まってこれまで 歩 んできた 道 やこれからの 行 動 を 詳 細 に 考 えること 自 分 がしてもらいたいことについて 躊 躇 したり 自 信 がないような 様 子 を 絶 対 に 見 せ ないこと 人 に 接 するときは 誠 意 をもって 心 から 愛 想 よく 挨 拶 し ユーモア 感 を 忘 れてはならな い 多 くの 協 力 を 得 ることを 考 えると 当 然 のことである 6 第 三 者 による 価 値 の 納 得 今 も 昔 も 新 しいアイディアはなかなか 受 け 入 れられない エジソンも 新 しい 物 はすべ て 抵 抗 に 出 会 う 発 明 者 が 自 分 の 言 っていることを 人 に 聞 いてもらうには 何 年 もか かり それが 紹 介 されるまでには またさらに 何 年 も 待 つことになる と 言 っている 以 下 の 図 から 感 覚 的 にそのことが 分 かる 図 1 変 化 に 対 する 抵 抗 創 造 的 貢 献 変 化 に 対 する 抵 抗 ( 面 積 ) ( 逸 脱 の 角 度 ) 4

研 究 成 果 の 価 値 を 第 三 者 に 分 かってもらうためには その 基 になるアイディアを 考 え 付 かなかったことに 対 して 見 下 していると 感 じさせるような 態 度 を 少 しでも 示 すべきで はない 以 上 5