なるほど ザ 検 査 ミニ 知 識 AST ALT LDH UN WBC RBC って 何?? 国 立 病 院 機 構 豊 橋 医 療 センター 臨 床 検 査 科
臓 器 別 の 主 な 検 査 項 目 気 管 支 特 異 的 IgE 甲 状 腺 TSH,FT3 FT4 肺 シフラ, Pro-GRP CEA, SCC KL-6 肝 臓 ALB,AST,ALT LDH,ALP,CHE γ-gt,t-bil, AFP PIVKA-Ⅱ 食 道 CEA,SCC 心 臓 AST,CK LDH, K, BNP 胃 CEA 腸 便 潜 血,CEA 膵 臓 AMY,CA19-9 子 宮 SCC, CA125 腎 臓 尿 検 査,UN Cre, UA,Na K, Ca, P, Mg 膀 胱 尿 検 査 前 立 腺 PSA 卵 巣 CA125 血 液 WBC,RBC,Ht,Hb,PLT 血 管 T-cho,TG,HDL-cho,LDL-cho - 1 -
検 体 検 査 検 体 検 査 は 患 者 さんから 採 取 した 検 体 ( 血 液 尿 便 喀 痰 など)について 検 査 します 臓 器 の 状 態 や 治 療 の 経 過 などを 調 べることが できます - 2 -
この 説 明 書 は 一 般 的 な 内 容 となっていますので 検 査 に 関 する 詳 しい 説 明 は 担 当 の 医 師 にご 相 談 下 さい 検 体 検 査 ( 血 液 検 査 尿 検 査 便 検 査 ) 検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 尿 定 性 : 尿 中 の 蛋 白 糖 潜 血 等 の 成 分 を 試 験 紙 法 で 調 べます ( 尿 中 一 般 定 性 半 定 量 ) 腎 機 能 に 障 害 があると 蛋 白 の 再 利 用 が 出 来 にくく 尿 尿 蛋 白 なり 尿 中 に 蛋 白 が 漏 れ 出 て 尿 蛋 白 (+)となり ます 運 動 後 やストレスなどでも(+)になるこ とがあります 検 尿 糖 高 血 糖 肥 満 膵 炎 肝 硬 変 腎 機 能 障 害 で (+)になります 糖 の 再 利 用 が 出 来 にくくなる と 尿 中 に 漏 れ 出 てきます 運 動 後 やストレスなど でも(+)になることがあります 査 尿 潜 血 肉 眼 では 見 えないわずかな 血 尿 の 状 態 を 潜 血 といい 腎 臓 から 尿 道 までの 出 血 の 有 無 がわかり ます 尿 沈 渣 ( 尿 中 有 形 成 分 ) : 尿 中 の 有 形 成 分 を 顕 微 鏡 で 調 べます 赤 血 球 白 血 球 円 柱 その 他 尿 中 の 有 形 成 分 を 顕 微 鏡 で 調 べ 赤 血 球 や 白 血 球 などの 有 無 や 数 の 増 加 などをみます 腎 臓 や 尿 路 系 の 病 気 の 診 断 に 重 要 な 検 査 です 糞 便 検 査 便 潜 血 (ヘモグロビンおよび トランスフェリン) 消 化 管 からの 出 血 の 有 無 を 調 べる 検 査 で 大 腸 ポ リープ 潰 瘍 性 大 腸 炎 大 腸 がんで 陽 性 となるほ か 痔 などで 出 血 しているときにも 陽 性 になりま す - 3 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 血 球 検 査 : 血 液 中 の 血 球 数 やヘモグロビンの 量 を 調 べます ( 末 梢 血 液 一 般 検 査 ) WBC( 白 血 球 数 ) 血 液 の 成 分 の 一 つで 異 物 の 進 入 に 対 抗 して 体 を 守 る 働 きをしています 少 ない 場 合 は 体 の 防 御 反 応 が 低 下 して 病 気 にかかりやすいことを 意 味 しています 白 血 球 数 の 増 減 を 知 ることで 体 の 状 態 を 把 握 したり 病 気 の 推 定 に 役 立 ちます 血 液 RBC( 赤 血 球 数 ) Hb(ヘモグロビン) Ht(ヘマトクリット) 赤 血 球 は 体 のさまざまな 細 胞 へ 酸 素 を 運 び 二 酸 化 炭 素 を 受 け 取 って 肺 まで 運 び 出 す 働 きをしてい ます この 中 心 的 役 割 を 担 っているのがヘモグロ ビンです ヘマトクリットは 血 液 中 に 含 まれる 赤 血 球 の 割 合 を%で 表 します これらが 低 ければ 血 液 が 薄 いということを 意 味 しており 貧 血 が 疑 われます 検 MCV ( 平 均 赤 血 球 容 積 ) MCH ( 平 均 赤 血 球 ヘモク ロヒ ン 量 ) MCHC ( 平 均 赤 血 球 ヘモク ロヒ ン 濃 度 ) 赤 血 球 数 ヘモグロビン 量 ヘマトクリット 値 か ら 計 算 する 指 数 で 赤 血 球 の 体 積 や 色 の 濃 さを 表 し 貧 血 の 原 因 を 鑑 別 する 手 がかりが 得 られま す 査 PLT( 血 小 板 数 ) 血 液 の 成 分 の 一 つで 血 管 に 傷 が 出 来 ると 直 ちに ふたをして 血 を 止 める 働 きをしています 血 小 板 の 数 が 減 少 したり その 機 能 が 低 下 すると 血 が 止 まりにくくなります RET( 網 状 赤 血 球 数 ) 生 まれたての 若 い 赤 血 球 で 骨 髄 での 赤 血 球 の 造 血 能 力 を 把 握 できる 検 査 です - 4 -
赤 沈 ( 赤 血 球 沈 降 速 度 ) 赤 血 球 が 試 験 管 内 を 沈 んでいく 速 度 を 測 定 する 検 査 で 感 染 症 や 炎 症 性 の 病 気 などで 進 みが 早 くな ります 検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 末 梢 血 液 像 : 血 液 中 の 細 胞 の 種 類 を 分 類 します 血 液 検 査 Neut ( 好 中 球 ) Ly (リンパ 球 ) Mono ( 単 球 ) Eos ( 好 酸 球 ) Baso ( 好 塩 基 球 ) 白 血 球 には 好 中 球 リンパ 球 単 球 好 酸 球 好 塩 基 球 の5 種 類 が 含 まれていて 顕 微 鏡 で 種 類 ごとに 数 などを 検 査 します 病 気 によって 増 減 す る 白 血 球 の 種 類 が 変 わるので 種 類 ごとの 増 減 数 を 調 べることで 病 気 や 症 状 を 知 る 手 がかりになり ます BT ( 出 血 時 間 ) 血 液 が 止 まるまでの 時 間 を 測 定 する 検 査 で 血 液 の 止 血 機 能 を 総 合 的 にみる 検 査 です 凝 固 PT (プロトロンビン 時 間 ) 時 間 活 性 INR 血 液 の 凝 固 異 常 を 調 べる 検 査 です ワルファリン 治 療 時 に 薬 の 量 を 調 節 するために 測 定 します 検 APTT ( 活 性 化 部 分 トロンボプラスチン 時 間 ) 血 液 の 凝 固 異 常 を 調 べる 検 査 です 血 友 病 など 出 血 性 の 病 気 の 診 断 やヘパリン 療 法 の 経 過 観 察 にも 必 要 な 検 査 です 査 Fib (フィブリノゲン 量 ) 止 血 に 関 与 する 血 液 凝 固 因 子 の 一 つで 血 液 凝 固 ( 出 血 時 に 自 然 に 血 液 が 固 まる)の 仕 組 みに 異 常 を 来 たす 病 気 などで 低 くなります 高 い 場 合 は 炎 症 の 指 標 となります - 5 -
蛋 TP ( 総 蛋 白 ) 血 液 中 の 蛋 白 質 の 総 量 を 表 し 栄 養 状 態 や 肝 臓 腎 臓 の 機 能 をみています 白 ALB (アルブミン) 肝 臓 で 作 られ 全 身 の 栄 養 状 態 の 指 標 となる 蛋 白 質 で 肝 臓 の 病 気 や 腎 臓 の 機 能 の 低 下 で 低 くなりま す 検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 蛋 白 CRP (C 反 応 性 蛋 白 ) 体 に 炎 症 があると 高 くなり 回 復 とともに 低 くな ります 炎 症 のほか 心 筋 梗 塞 などでも 高 くなりま す AST ( GOT ) (アスパラギン 酸 トランスアミナーゼ) 肝 臓 心 臓 筋 肉 の 細 胞 に 多 く 含 まれている 酵 素 で 肝 障 害 や 心 筋 梗 塞 などで 高 くなります 肝 ALT ( GPT ) (アラニン トランスアミナーゼ) 肝 臓 に 多 く 含 まれている 酵 素 で 肝 臓 や 胆 道 の 病 気 で 高 くなります 肝 臓 細 胞 の 障 害 を 敏 感 に 反 映 し ます LDH ( 乳 酸 脱 水 素 酵 素 ) 広 く 体 内 各 臓 器 に 存 在 する 酵 素 で 臓 器 の 損 傷 の 程 度 をみる 一 次 的 な 検 査 として 重 要 です 特 に 肝 臓 や 血 液 の 病 気 などで 高 くなります 機 r-gt (r-グルタミル トランスペプチダーゼ) 肝 臓 や 胆 道 の 病 気 で 異 常 を 示 し アルコール 性 肝 障 害 でも 高 くなります 能 ALP (アルカリホスファターゼ) 肝 臓 胆 道 や 骨 の 状 態 をみています 成 長 期 にあ る 小 児 は 成 人 よりも 高 い 値 を 示 します - 6 -
能 CHE (コリンエステラーゼ) 肝 臓 の 病 気 で 低 くなり 有 機 リン 剤 による 中 毒 で も 低 くなります 脂 肪 肝 では 高 くなります T-BIL ( 総 ビリルビン) 胆 汁 色 素 で 主 に 肝 臓 胆 道 の 障 害 で 高 くなり 黄 疸 の 指 標 になります - 7 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 膵 臓 AMY (アミラーゼ) 膵 臓 や 唾 液 腺 から 分 泌 される 消 化 酵 素 で 膵 臓 や 唾 液 腺 の 病 気 で 高 くなります 心 機 CK (クレアチンキナーゼ) 心 臓 や 骨 格 筋 などの 損 傷 の 程 度 を 反 映 します 心 筋 梗 塞 などの 心 臓 病 や 筋 肉 の 病 気 で 高 くなりま す 能 BNP ( 脳 性 ナトリウム 利 尿 ペプチド) 心 臓 の 状 態 を 判 断 するための 検 査 で 主 に 心 不 全 で 高 くなります UN ( 尿 素 窒 素 ) 蛋 白 質 が 分 解 されたもので 腎 臓 の 機 能 が 低 下 す ると 高 くなります 腎 運 動 のエネルギー 源 となるアミノ 酸 が 代 謝 されて 機 Cre (クレアチニン) できた 物 質 で 腎 臓 から 排 泄 されます 腎 臓 の 機 能 をみています 能 UA ( 尿 酸 ) 細 胞 をつくる 際 の 成 分 であるプリン 体 が 分 解 して できた 老 廃 物 で 腎 臓 から 排 泄 されます 痛 風 や 腎 臓 の 機 能 障 害 の 指 標 になります Na (ナトリウム) 体 内 の 水 分 調 節 の 状 態 をみます 腎 臓 の 病 気 やホ 電 K (カリウム) ルモンの 異 常 脱 水 などで 高 くなったり 低 く 解 Cl (クロール) なったりします 質 Ca (カルシウム) 骨 の 病 気 やさまざまな 内 分 泌 の 病 気 で 変 動 しま す また 心 臓 や 血 管 の 働 きにも 重 要 な 役 割 を 果 たします - 8 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 酵 素 の 働 きやエネルギー 代 謝 に 重 要 です カルシ 電 Mg (マグネシウム) ウムとともに 心 臓 や 血 管 の 働 きをつかさどる 大 切 な 物 質 です 解 質 IP ( 無 機 リン) 体 内 では 骨 に 存 在 しカルシウムと 結 合 していま す 内 分 泌 や 骨 の 代 謝 異 常 の 有 無 をカルシウムと 組 みあわせることで 病 気 の 診 断 に 役 立 ちます 鉄 Fe ( 鉄 ) 酸 素 を 運 ぶヘモグロビンの 構 成 物 質 の 一 つです 出 血 や 鉄 欠 乏 性 貧 血 で 低 くなり 肝 臓 に 障 害 が 生 じた 時 は 高 くなります 分 フェリチン 鉄 を 貯 蔵 する 蛋 白 で 体 の 鉄 貯 蔵 量 を 表 し 鉄 欠 乏 性 貧 血 などの 指 標 となります また 炎 症 反 応 や 悪 性 腫 瘍 などの 腫 瘍 マーカーとしても 使 われま す 糖 代 GLU (グルコース/ 血 糖 ) 血 液 中 のブドウ 糖 濃 度 で 体 のエネルギーとして 大 切 な 栄 養 素 です 糖 尿 病 の 重 要 な 指 標 の 一 つで 食 事 の 影 響 を 受 けるので 空 腹 時 に 検 査 をします 謝 HbA1c (グリコヘモグロビンA1c) 過 去 1~2カ 月 の 平 均 的 な 血 糖 値 を 反 映 し 高 血 糖 状 態 が 続 くと 高 くなります 糖 尿 病 での 血 糖 値 の 管 理 に 有 用 です 脂 質 T-cho ( 総 コレステロール) 体 の 脂 肪 成 分 の 一 つで 血 管 を 強 化 する 物 質 とし て 重 要 です 多 すぎると 動 脈 硬 化 症 などの 生 活 習 慣 病 の 原 因 となります - 9 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 HDL-cho (HDLコレステロール) 善 玉 コレステロールと 呼 ばれ 血 管 に 付 着 したコ レステロールを 取 り 除 き 動 脈 硬 化 を 防 ぎます 脂 LDL-cho (LDLコレステロール) 悪 玉 コレステロールと 呼 ばれ 増 加 するとコレス テロールが 血 管 壁 に 溜 まり 動 脈 硬 化 が 促 進 しま す 動 脈 硬 化 の 直 接 的 な 危 険 因 子 です 質 TG ( 中 性 脂 肪 ) 体 の 脂 肪 成 分 の 一 つで 多 すぎると 動 脈 硬 化 の 原 因 となります 食 後 に 高 くなります RF (リウマトイド 因 子 ) 慢 性 関 節 リウマチや 膠 原 病 で 陽 性 率 が 高 くなりま す 免 IgG ( 免 疫 グロブリンG) 血 液 中 に 最 も 多 く 含 まれる 免 疫 グロブリンで 慢 性 炎 症 性 疾 患 で 高 くなります IgGに 次 いで 多 く 存 在 する 免 疫 グロブリンで 血 IgA ( 免 疫 グロブリンA) 液 と 分 泌 液 にあり 喉 や 鼻 などの 粘 膜 感 染 の 免 疫 に 大 切 な 働 きをしています 疫 IgM ( 免 疫 グロブリンM) 最 も 大 きい 免 疫 グロブリンで 感 染 症 では 早 期 に 高 くなって 体 を 守 る 働 きをします 花 粉 症 や 気 管 支 ぜんそくなどのアレルギー 疾 患 の 特 異 的 IgE 原 因 物 質 (アレルゲン)を 特 定 するための 検 査 で す スギ 花 粉 やハウスダストが 代 表 的 な 原 因 物 質 です - 10 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 免 疫 非 特 異 的 IgE アレルギーに 関 与 する 免 疫 グロブリンで 全 体 的 なアレルギーの 度 合 いを 知 ることが 出 来 ます 腫 瘍 マーカーについて 腫 瘍 マーカーは がんがあるかどうかの 目 安 になる 検 査 です がん 以 外 の 場 合 で も 高 くなることがあり, 高 い 低 いだけでははっきりしたことは 言 えませんが 数 値 が 高 いときは 別 の 検 査 に 進 む 目 安 となります 腫 検 査 結 果 の 解 釈 は 自 分 で 行 うのではなく 医 師 の 説 明 を 受 けることが 大 切 です 瘍 シフラ (サイトケラチン19 フラグメント) 主 に 肺 がんで 高 くなります ほかの 慢 性 の 肺 の 病 気 や 肝 炎 肝 硬 変 などでも 高 くなることがありま す マ ー Pro-GRP (ガストリン 放 出 ペプチド 前 駆 体 ) 主 に 肺 がんで 高 くなり がんの 再 発 や 進 行 に 伴 い 変 動 します 他 の 病 気 でも 高 くなることがありま す カ AFP (αフェトプロテイン) 肝 細 胞 癌 で 高 くなります 肝 炎 や 肝 硬 変 でもやや 高 くなります ー PIVKA-Ⅱ (ビタミンK 欠 乏 性 蛋 白 -Ⅱ) 主 に 肝 臓 のがんで 高 くなります AFPなどと 併 せ て 検 査 すると 肝 臓 の 状 態 がさらによくわかりま す CEA ( 癌 胎 児 性 抗 原 ) 大 腸 がんをはじめとする 消 化 器 のがんや 肺 がんな どで 高 くなります 高 齢 や 喫 煙 でもやや 高 くなり ます - 11 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 CA 19-9 主 に 膵 臓 や 胆 道 の 腫 瘍 で 高 くなります 糖 尿 病 胆 石 症 でもやや 高 くなります 腫 瘍 CA125 卵 巣 腫 瘍 子 宮 体 部 腫 瘍 で 高 くなります 妊 娠 初 期 や 月 経 時 閉 経 前 などでも 一 過 性 に 高 くなるこ とがあります マ ー SCC (SCC 抗 原 ) 主 に 子 宮 頸 部 がんで 高 くなるほか 肺 がんや 食 道 がんでも 高 くなることがあります がんではない 病 気 でも 高 くなることがあります カ ー PSA ( 前 立 腺 特 異 抗 原 ) KL-6 (シアル 化 糖 鎖 抗 原 KL-6) 前 立 腺 腫 瘍 で 早 期 から 高 くなります 前 立 腺 肥 大 症 や 前 立 腺 炎 でも 高 くなるので 鑑 別 が 必 要 です 間 質 性 肺 炎 などで 高 くなり 病 気 の 状 態 や 程 度 を 知 る 手 がかりとなります 肺 結 核 など 他 の 肺 の 病 気 でも 高 くなることがあります ホ ル モ ン TSH ( 甲 状 腺 刺 激 ホルモン) FT3 ( 遊 離 トリヨードサイロニン) FT4 ( 遊 離 サイロキシン) 甲 状 腺 ホルモンの 分 泌 を 調 節 する 脳 から 出 される ホルモンで 甲 状 腺 の 病 気 を 診 断 するための 検 査 です 甲 状 腺 ホルモンの 一 種 でエネルギー 代 謝 の 調 節 や 自 律 神 経 をコントロールしています 甲 状 腺 機 能 の 亢 進 または 低 下 で 日 常 生 活 に 支 障 を 来 たすこ とがあります 病 気 の 程 度 や 治 療 効 果 の 目 安 とな ります - 12 -
検 査 名 ( 診 療 報 酬 名 称 ) 説 明 RPR 定 性 ( 梅 毒 脂 質 抗 原 使 用 検 査 ) 梅 毒 感 染 の 有 無 を 検 査 します TPHA 定 性 (TPHA 試 験 ) 感 HBs-Ag (B 型 肝 炎 ウイルス 表 面 抗 原 ) B 型 肝 炎 に 感 染 しているかどうかがわかります 感 染 していても 症 状 のないこともあります 染 HCV 抗 体 (C 型 肝 炎 ウイルス 抗 体 ) C 型 肝 炎 に 感 染 しているか または 過 去 に 感 染 し たことがあるかがわかります 症 HIV 抗 体 (ヒト 後 天 性 免 疫 不 全 ウイルス 抗 体 ) 後 天 性 免 疫 不 全 ウイルスに 感 染 しているかがわか ります 陽 性 の 場 合 は さらに 確 認 のための 検 査 が 必 要 です インフルエンザ 抗 原 (インフルエンザ ウイルス 抗 原 迅 速 検 査 ) インフルエンザウイルスに 感 染 しているかどうか を 調 べます 感 染 早 期 はウイルス 量 が 少 ないため 陰 性 となることがあります 血 液 型 ABO(ABO 血 液 型 ) Rh (Rh(D) 血 液 型 ) 大 きくA, B, O, AB の4つの 型 に 分 けられ 貧 血 や 手 術 時 の 出 血 で 輸 血 を 行 なう 場 合 や 妊 娠 時 に 検 査 します 血 液 型 は 慎 重 に 検 査 をする 必 要 があり 異 なる 日 ( 場 面 )で 採 血 をして2 度 検 査 します 小 児 では 1 歳 ~3 歳 で 血 液 型 の 反 応 はほぼ 成 人 並 みになりますので その 間 に2 度 目 の 検 査 をす ることがあります ABO 型 と 共 に 重 要 な 血 液 型 にRh 型 があります 日 本 人 の 多 くはRh(+)です - 13 -
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採 血 の 時 に 気 をつけたいこと 尿 や 便 などの 採 り 方 のコツ 1. 採 血 する 前 の 注 意 採 血 の 前 のお 食 事 やお 薬 の 服 用 は 事 前 に 主 治 医 に 確 認 しましょう 採 血 前 の 水 分 は 糖 分 を 含 まない 水 ( 水 道 水 白 湯 ミネラルウォーター)を おとり 下 さい 袖 のきつい 服 は 避 け ひじ 上 まで 出 しやすい 服 装 でお 願 いします 2. 採 血 した 後 の 注 意 採 血 後 は 揉 まずに 数 分 間 しっかり 押 さえて 下 さい 押 さえ 方 が 悪 いと 後 になってから 皮 下 出 血 したり 痛 んだりすることが あります 内 出 血 した 場 合 青 あざになることがありますが その 場 合 でも1~2 週 間 くらいで 消 えますので 心 配 いりません 当 日 の 入 浴 は 可 能 です 採 血 した 部 位 はあまり 強 くこすらないでください 3. 採 血 の 時 に 申 し 出 てください 消 毒 薬 にアレルギーのある 方 ( 主 に 消 毒 用 アルコール) 抗 凝 固 剤 (ワルファリン) 等 のお 薬 を 服 用 されている 方 乳 房 切 除 術 を 受 けられた 方 その 他 何 かご 心 配 のある 方 4. 尿 の 採 り 方 最 初 の 尿 は 尿 カップに 入 れずに 少 し 放 尿 し 途 中 から 尿 カップに 入 れて ください 採 尿 する 量 は 最 低 でも 尿 カップの 一 番 下 の 目 盛 りまで 入 れてください 生 理 中 の 場 合 は その 旨 を 診 察 の 時 に 主 治 医 に 申 し 出 てください また 正 確 な 検 査 結 果 を 得 るためにはなるべく 避 けた 方 がよいでしょう 尿 が 出 にくい 方 は 自 宅 で 採 尿 して 持 参 していただくように 容 器 をお 渡 し します - 15 -
5. 便 の 採 り 方 便 検 査 の 目 的 はいろいろありますのでその 目 的 によって 採 り 方 が 異 なります 便 の 検 査 で 比 較 的 多 い 便 潜 血 反 応 検 査 の 場 合 は 便 の 採 り 方 を 説 明 した パンフレットを 容 器 と 一 緒 にお 渡 ししますので 参 考 にしてください 食 事 の 影 響 はほとんどありません 便 が 出 にくい 場 合 は 主 治 医 にご 相 談 ください 一 般 的 には 水 分 を 多 めにとるなどしますが ご 自 身 で 判 断 される 前 に 主 治 医 に 相 談 されることをお 勧 めします 6. 痰 の 採 り 方 痰 を 採 る 前 にうがいをして 口 の 中 を 清 潔 にし コップ 一 杯 程 度 の 水 を 飲 みます 2~3 回 大 きく 咳 払 いをして 痰 を 容 器 に 採 りましょう このとき 唾 液 や 鼻 水 が 混 ざらないようにしましょう - 16 -
生 理 機 能 検 査 生 理 機 能 検 査 は 生 体 の 機 能 を 調 べる 検 査 で 身 体 から 得 られた 波 形 や 画 像 を 基 に 解 析 します 主 な 検 査 には 心 電 図 検 査 肺 機 能 検 査 脳 波 検 査 や 超 音 波 (エコー) 検 査 などがあります - 17 -
1. 心 電 図 検 査 1 心 電 図 負 荷 心 電 図 検 査 心 電 図 検 査 は 心 臓 が 動 いている 時 に 出 る 微 弱 な 電 気 を 胸 と 手 足 に 付 けた 電 極 から 捉 えた 波 形 を 記 録 します 脈 の 乱 れ( 不 整 脈 ) 胸 の 痛 み( 狭 心 症 )などの 原 因 や 病 気 の 診 断 のために 調 べます 負 荷 心 電 図 検 査 は 安 静 時 の 心 電 図 を 記 録 した 後 一 定 時 間 踏 み 台 をリズムに 合 わせて 上 り 下 りし 運 動 前 後 の 心 電 図 波 形 の 変 化 を 見 ます 狭 心 症 の 有 無 やお 薬 の 効 き 具 合 などを 調 べます ( 検 査 時 間 は5 分 から15 分 程 度 ) 2ホルター 心 電 図 検 査 シールの 電 極 を 胸 に 貼 り 付 け 小 型 の 記 録 機 で24 時 間 の 心 電 図 を 記 録 します 日 常 生 活 の 中 でどのような 不 整 脈 が 出 ているか また 胸 が 痛 い 時 に 心 電 図 の 変 化 がどうかを 調 べることができます 検 査 中 は 主 な 行 動 ( 就 寝 起 床 食 事 トイレ 仕 事 症 状 など)を 記 録 (メモ)して いただきます ( 検 査 時 間 は 機 器 の 装 着 説 明 に15 分 程 度 ) - 18 -
2. 肺 ( 呼 吸 ) 機 能 検 査 肺 気 管 支 などの 状 態 や 働 きを 調 べる 検 査 です 息 を 大 きく 吸 い 込 んだり 吐 き 出 したりします この 検 査 は 最 大 限 に 努 力 した 状 態 をみますので 何 回 か 同 じ 検 査 を 行 っていただくことがあります ( 検 査 時 間 は 検 査 の 種 類 によって10 分 から30 分 程 度 ) - 19 -
3. 脳 波 検 査 小 さな 電 極 を 頭 皮 にたくさん 貼 り 付 けて 検 査 をします 脳 から 出 る 微 弱 な 電 気 変 化 を 波 形 として 記 録 し 脳 の 活 動 状 態 やてんかんなどの 診 断 治 療 効 果 の 判 定 に 役 立 てます ( 検 査 時 間 は1 時 間 程 度 ) 4. 超 音 波 (エコー) 検 査 超 音 波 検 査 とは 超 音 波 を 体 の 表 面 から 当 てて 画 像 として 表 示 し 様 々な 情 報 を 詳 しく 得 ることができる 検 査 です この 検 査 は 患 者 さんへの 負 担 が 少 ない 検 査 です 1 心 臓 心 臓 の 動 き 弁 の 状 態 血 液 の 流 れの 状 態 や 心 臓 の 機 能 を 調 べます 心 電 図 だけではわかりにくい いろいろな 心 臓 の 異 常 がわかります 2 腹 部 肝 臓 胆 嚢 膵 臓 脾 臓 腎 臓 などの 内 臓 の 状 態 をみます 詳 しく 観 察 するために 体 の 向 きを 変 えたり 息 を 吸 ったり 吐 いたりしていただきます 原 則 として 空 腹 状 態 で 検 査 を 行 います 3その 他 乳 房 や 甲 状 腺 頸 動 脈 や 下 肢 静 脈 などの 状 態 をみる 超 音 波 検 査 もあります ( 検 査 時 間 は 検 査 の 内 容 により20~40 分 程 度 ) - 20 -
メ モ - 21 -
この 欄 は 病 院 配 置 図 を 記 載 するなど 自 由 にご 使 用 ください 発 行 者 : 国 立 病 院 臨 床 検 査 技 師 協 会 (kokurinkyo@a-net.ne.jp) 編 集 : 国 立 病 院 臨 床 検 査 技 師 協 会 国 立 病 院 臨 床 検 査 技 師 長 協 議 会 監 修 : 全 国 国 立 病 院 院 長 協 議 会 無 断 転 載 はお 断 りします( 使 用 希 望 の 場 合 は 上 記 アドレスまでご 連 絡 ください) 平 成 24 年 2 月 初 版 発 行 - 22 -