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別紙3

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Transcription:

CK-1404-01 平 成 年 月 日 御 中 積 層 セラミックチップコンデンサの 使 用 上 の 注 意 事 項 について 受 領 印 年 月 日 受 領 印 を 押 印 の 上 一 部 御 返 却 ください 京 セラ 株 式 会 社 コンデンサ 事 業 部 承 認 審 査 作 成 このガイドラインは, 積 層 セラミックチップコンデンサを 使 用 する 上 で 安 全 を 考 慮 した 上 手 な 使 い 方 の 情 報 を 提 供 することによって, 電 子 機 器 の 安 全 性 の 向 上 を 図 る 事 を 目 的 としています 尚,このガイドラインは, 適 用 した 部 品 及 び 電 子 機 器 の 製 品 安 全 を 保 証 するものではありません 御 不 明 な 点 につきましては, 弊 社 営 業 所 までお 問 い 合 わせください -1-

目 次 Page 第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-1. 耐 候 性 要 因 における 確 認 事 項 1-1-1. 使 用 環 境 温 度 1-1-2. 温 度 変 化 によるコンデンサの 特 性 1-1-3. 周 囲 環 境 での 腐 食 性 ガス 及 び 溶 剤 1-1-4. 直 射 エネルギー P - 4 P 5 P - 6 P - 7 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-1. 静 電 容 量 測 定 1-2-2. 印 加 電 圧 1-2-3. 印 加 電 圧 の 種 類 及 び 自 己 発 熱 温 度 1-2-4. 直 流 電 圧 特 性 及 び 交 流 電 圧 特 性 1-2-5. 静 電 容 量 の 経 時 変 化 1-2-6. 圧 電 現 象 1-2-7. 交 流 (AC) 耐 電 圧 試 験 P - 8 P 9 P 10 P - 11 P - 12 P - 13 P - 14 1-3. 機 械 的 要 因 における 確 認 事 項 1-3-1. 振 動 又 は 衝 撃 P - 15 第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-1. プリント 配 線 板 設 計 仕 様 2-1-1. 取 付 け 箇 所 の 設 計 (ランドパターンの 設 計 ) 2-1-2. 割 板 基 板 へのコンデンサ 配 置 P - 16, 17 P - 18, 19 2-2. 実 装 前 の 取 扱 い 方 2-2-1. 取 り 付 け 前 の 予 備 知 識 2-2-2. 包 装 こん 包 部 品 の 扱 い 方 2-3. 実 装 時 の 取 扱 い 方 P - 20 P - 21 2-3-1. 実 装 機 の 調 整 2-3-2. 接 着 剤 の 選 定 P - 22 P - 23-2-

2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-1. フラックスの 選 定 2-4-2. フローはんだ 付 け 2-4-3. リフローはんだ 付 け 2-4-4. はんだこてによるはんだ 付 け 2-4-5. スポットヒータによるはんだ 付 け 部 の 修 正 2-5. 基 板 洗 浄 条 件 2-5-1. 基 板 洗 浄 2-5-2. 洗 浄 溶 剤 2-6. 実 装 後 の 取 扱 い 方 2-6-1. 基 板 ひずみ 量 評 価 2-6-2. 基 板 分 割 2-6-3. 機 械 的 衝 撃 2-6-4. 基 板 検 査 第 3 章 機 器 稼 動 中 の 確 認 事 項 第 4 章 輸 送 保 管 上 の 一 般 的 取 扱 い 4-1. 保 管 上 の 取 扱 い 4-2. 輸 送 上 の 取 扱 い 第 5 章 安 全 規 格 第 6 条 安 全 と 環 境 の 確 認 事 項 6-1. 異 常 加 熱 の 場 合 6-2. 廃 棄 P - 24 P - 25, 26 P 27 ~ 30 P - 31 P 32, 33 P 34 P 35 P 36, 37 P 38, 39 P 40 P - 41 P - 42 P 43 P 44 P 45, 46 P - 47 P - 47-3-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-1. 耐 候 性 要 因 における 確 認 事 項 1-1-1. 使 用 環 境 温 度 1. コンデンサには,カテゴリ 上 限 温 度 ( 最 高 使 用 温 度 )が 設 定 されています 使 用 温 度 以 上 の 定 格 温 度 品 を 選 定 する 必 要 があります また, 機 器 内 の 温 度 分 布 及 び 季 節 的 な 温 度 変 動 要 因 も 考 慮 する 必 要 があります 1 1. 定 格 温 度 範 囲 を 超 えた 場 合 に 起 きる 問 題 カテゴリ 上 限 温 度 を 超 えて 使 用 した 場 合 は,コンデンサの 絶 縁 抵 抗 が 低 下 し, 急 激 な 電 流 増 加 及 び 短 絡 が 発 生 する 場 合 があります 1-1-1. 温 度 上 昇 の 要 因 (1) 周 囲 温 度 1 セット 外 の 温 度 が 上 昇 する( 高 い)とき 2 セット 内 の 熱 が 蓄 積 し, 温 度 が 上 昇 する( 高 い)とき 3 コンデンサの 近 くに 発 熱 体 (パワートランジスタ, 正 特 性 サーミスタ,セメント 抵 抗 など)があり, その 発 熱 体 によってコンデンサが 放 射 熱 を 受 けるとき 4 プリント 配 線 板 のパターンなどから 端 子 を 通 じて 外 部 熱 を 熱 伝 導 で 受 けるとき 1 2. コンデンサの 自 己 発 熱 による 問 題 コンデンサの 表 面 温 度 は, 自 己 発 熱 分 を 含 み,カテゴリ 上 限 温 度 ( 最 高 使 用 温 度 ) 以 下 にする 必 要 が あります ( 第 1 章 1-2-3 参 照 ) 1 2 1. 自 己 発 熱 (1) リプル 電 流 ( 交 流 成 分 )によってコンデンサの 等 価 直 列 抵 抗 分 で 発 熱 するとき コンデンサには, 損 失 があるので, 交 流 電 流 を 流 すと 等 価 直 列 抵 抗 によって 自 己 発 熱 する 特 に, 高 周 波 回 路 ではご 注 意 ください (2) 急 激 充 放 電 によって,コンデンサの 等 価 直 列 抵 抗 分 で 発 熱 するとき (3) 過 電 圧 の 印 加 などの 定 格 使 用 範 囲 を 超 えて 使 用 されたとき 自 己 発 熱 する 回 路 に 使 用 される 場 合 は,コンデンサの 表 面 の 温 度 上 昇 が 20 以 下 であることを 確 認 し, 更 に 表 面 温 度 がカテゴリ 上 限 温 度 以 下 になるようにしてください ( 第 1 章 1-2-3 参 照 ) 1-3. 高 い 信 頼 性 品 質 が 要 求 される 機 器 にご 使 用 になる 場 合 は, 事 前 にご 相 談 ください 医 療 機 器, 宇 宙 用 機 器,あるいは 原 子 力 関 係 機 器 などは, 一 旦 故 障 が 発 生 した 場 合 には, 人 命 に 直 接 影 響 したり,あるいは 社 会 的 に 甚 大 な 損 失 を 与 える 場 合 があります これらの 機 器 に 使 用 するコンデンサは, 汎 用 コンデンサとは 区 別 した 高 信 頼 性 設 計 品 が 必 要 になりま す -4-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-1. 耐 候 性 要 因 における 確 認 事 項 1-1-2. 温 度 変 化 によるコンデンサの 特 性 1. コンデンサは 温 度 変 化 によって, 電 気 的 特 性 が 変 化 します 機 器 内 の 温 度 変 化 要 因 を 確 認 し, 温 度 変 化 に 見 合 った 定 格 などの 選 定 が 必 要 になります 1-1. 機 器 内 の 温 度 変 化 は, 次 の 場 合 に 発 生 します (1) 季 節 要 因 がある 冬 期 と 夏 期 (2) 1 日 の 中 での 温 度 変 化 がある 昼 と 夜 (3) 機 器 の 稼 動 モードか, 待 機 モードかで 機 器 内 の 温 度 変 化 が 起 きる (4) コンデンサの 周 囲 部 品 からの 放 射 熱 及 び 伝 導 熱 などによって 高 温 となる 1-2. コンデンサの 電 気 的 特 性 は 使 用 温 度 によって 変 化 します ( 下 図 参 照 ) 静 電 容 量 以 外 の 電 気 特 性 については 下 記 のような 傾 向 があります (1) 高 温 時 : 静 電 容 量 が 小 さくなる 高 周 波 領 域 で 等 価 直 列 抵 抗 が 大 きくなる 絶 縁 抵 抗 が 低 くなる (2) 低 温 時 : 静 電 容 量 が 小 さくなる 低 周 波 領 域 で 等 価 直 列 抵 抗 が 大 きくなる 1-3. コンデンサには, 温 度 依 存 性 を 持 った 比 誘 電 率 の 誘 電 体 磁 器 を 使 用 しているので, 使 用 温 度 範 囲 が 広 い 場 合 は, 静 電 容 量 が 大 幅 に 変 化 する 場 合 があります 静 電 容 量 を 確 保 するためには, 次 のことを 推 奨 します (1) 機 器 の 設 計 において, 部 品 の 選 定 や 配 置 により,コンデンサの 実 動 作 使 用 温 度 の 変 化 を 小 さくして, 温 度 によ る 静 電 容 量 変 化 率 をおさえる (2) 温 度 特 性 は, 周 囲 温 度 が 定 格 温 度 以 下 であっても, 温 度 が 変 化 すると, 静 電 容 量 も 変 化 する 場 合 があります したがって, 時 定 数 回 路 など 静 電 容 量 許 容 範 囲 の 狭 い 回 路 に 使 用 される 場 合 には, 以 上 のことに 加 えて 直 流 電 圧 特 性 や 静 電 容 量 の 経 時 変 化 も 考 慮 した 上 で,コンデンサを 選 択 してくださ い 静 電 容 量 温 度 特 性 (B X5R)の 例 静 電 容 量 温 度 特 性 (F Y5V)の 例 C/C(%) +15% 0-15% +22% C/C(%) 0-82% -55 +25 +85-30 +25 +85 温 度 ( ) 温 度 ( ) -5-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-1. 耐 候 性 要 因 における 確 認 事 項 1-1-3. 周 囲 環 境 での 腐 食 性 ガス 及 び 溶 剤 1. コンデンサには, 周 囲 環 境 に 対 して 制 限 があります 周 囲 環 境 要 因 を 確 認 の 上, 場 合 によっては 対 策 品 を 選 定 するか 又 は 機 器 設 計 上 での 防 止 策 を 取 る 必 要 があります 1 1. 周 囲 環 境 ( 耐 候 性 ) 条 件 で 使 用 が 制 限 されているのは, 次 の 場 合 があります (1) 直 接, 水, 塩 水 及 び 油 のかかる 箇 所 (2) 結 露 状 態 になる 箇 所 (3) 腐 食 性 ガス( 硫 化 水 素, 二 酸 化 イオウ, 塩 素,アンモニアなど)が 充 満 する 箇 所 機 器 のメインテナンス 又 は 機 器 の 輸 送, 保 管 において, 機 器 の 防 虫 又 はねずみ 対 策 のために 燻 蒸 する 場 合 もこれに 当 ります 1-2. コンデンサを 上 記 のような 不 適 切 な 周 囲 環 境 条 件 で 使 用 するとコンデンサが 劣 化 し, 保 証 内 容 を 満 足 すること ができません (1) 水 又 は 塩 水 がかかると 回 路 的 にショートします また, 端 子 が 腐 食 したり 水 分 が 内 部 素 子 への 侵 入 によって 寿 命 が 短 くなったり,コンデンサの 故 障 となる 場 合 があります (2) コンデンサの 電 極 部 又 は 端 子 部 が 結 露 すると, 上 記 と 同 様 の 現 象 が 発 生 する 場 合 があります (3) 腐 食 性 ガス( 硫 化 水 素, 二 酸 化 イオウ, 塩 素,アンモニアなど)や 溶 剤 の 揮 発 ガスに 長 期 に 晒 されると, 端 子 電 極 の 酸 化 や 腐 食 などによって 特 性 劣 化 又 は 絶 縁 劣 化 から 破 壊 に 至 る 場 合 があります -6-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-1. 耐 候 性 要 因 における 確 認 事 項 1-1-4. 直 射 エネルギー 1.コンデンサには, 直 射 エネルギーに 対 して 制 限 があります 周 囲 環 境 要 因 を 確 認 の 上, 場 合 によっては 対 策 品 を 選 定 する 必 要 があります 日 射 の 防 止 には, 直 射 しないようにカバーなどを 設 置 する 必 要 があります 詳 細 は 弊 社 までお 問 い 合 わせください 1-1. 直 射 エネルギーには, 次 の 場 合 があります (1) 直 射 日 光 が 当 たる 箇 所 (2) 紫 外 線 が 照 射 される 箇 所 (3) X 線 などの 放 射 能 線 が 当 たる 箇 所 1-2. コンデンサを 使 用 する 周 囲 環 境 条 件 が, 不 適 切 であるとコンデンサが 劣 化 し,コンデンサの 納 入 仕 様 書 などの 保 証 内 容 を 満 足 することができません 機 器 に 直 射 日 光 が 当 った 場 合 は, 機 器 内 の 温 度 が 上 昇 し,コンデンサも 温 度 上 昇 することになり 寿 命 が 短 くなる 場 合 があります ( 第 1 章 1-1-1 と 1-1-3 参 照 ) -7-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-1. 静 電 容 量 測 定 1. 静 電 容 量 は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 の 電 圧 と 周 波 数 で 測 定 してください 1-1. 静 電 容 量 測 定 の 際 は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 の 条 件 で 測 定 してください 下 記 に 静 電 容 量 の 測 定 条 件 の 例 を 示 します 種 類 公 称 静 電 容 量 測 定 周 波 数 測 定 電 圧 Vr.m.s. 種 類 1 C N 1000pF 1 MHz 10% C N 1000pF 1 khz 10% 0.5 ~ 5.0 種 類 2 C N 10 F 1 khz 10% 1.0 0.2 C N 10 F 120Hz 10% 0.5 0.2 種 類 1 : 温 度 補 償 用 コンデンサ (CH, CG, COG, NPO) 種 類 2 : 高 誘 電 率 系 コンデンサ (B, X5R, X7R, W5R, F, Y5V) 2. 測 定 器 によって, 静 電 容 量 の 大 きいコンデンサの 場 合,コンデンサに 適 切 な 測 定 電 圧 がかからなくなり 静 電 容 量 が 低 く 測 定 されることがあります 測 定 器 にALC(Auto Level Control) 回 路 のような 機 能 があるか 確 認 が 必 要 になります 2-1. 測 定 器 によって 静 電 容 量 が 異 なる 原 因 の 多 くは, 同 じ 測 定 電 圧 を 設 定 しても,コンデンサに 実 際 に 加 わっている 電 圧 が 測 定 器 によって 異 なることから 発 生 します 測 定 するコンデンサの 静 電 容 量 が 大 きいほどコンデンサのインピーダンスが 小 さくなるので, 測 定 器 の 出 力 抵 抗 との 分 圧 による 電 圧 降 下 の 影 響 が 無 視 できなくなります 静 電 容 量 の 大 きいコンデンサの 静 電 容 量 測 定 に 際 しては,コンデンサに 加 わる 電 圧 値 を 自 動 的 に 設 定 した 測 定 電 圧 と 同 等 にするための 機 能 が 付 いている 測 定 器 を 使 用 して 測 定 することを 推 奨 します また, 上 記 の 機 能 回 路 がない 測 定 器 の 場 合 は,テスターなどによって 測 定 電 圧 の 確 認 をし, 測 定 電 圧 の 調 整 を 行 うことを 推 奨 します -8-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-2. 印 加 電 圧 1. コンデンサに 印 加 される 電 圧 は, 仕 様 書 の 定 格 電 圧 以 下 で 使 用 してください 1-1.コンデンサに 過 電 圧 が 印 加 されると, 誘 電 体 の 絶 縁 破 壊 による 電 気 的 ショートが 発 生 する 場 合 が あります なお, 不 具 合 に 至 るまでの 時 間 は, 印 加 電 圧 及 び 周 囲 温 度 によって 異 なります 1-2. 直 流 定 格 電 圧 品 については, 定 格 電 圧 以 下 でも, 非 常 に 立 ち 上 がりの 早 いパルス 電 圧 又 は 高 周 波 の 交 流 電 圧 で 使 用 する 場 合 には,コンデンサの 信 頼 性 に 影 響 のある 場 合 があります ( 第 1 章 1-2-3 参 照 ) 1-3. 直 流 電 圧 に 交 流 成 分 が 重 畳 されている 場 合 は, 尖 頭 電 圧 の 和 (Zero-to-peak 電 圧 ) を 定 格 電 圧 以 下 に してください 交 流 電 圧 又 はパルス 電 圧 の 場 合 は, 尖 頭 電 圧 の 和 (Peak-to-peak 電 圧 ) を 定 格 電 圧 以 下 にしてください 直 流 電 圧 直 流 + 交 流 電 圧 交 流 電 圧 パルス 電 圧 E E E 0 E 0 0 0 注 : E: 最 大 可 能 印 加 電 圧 =DC 定 格 電 圧 1-4. 機 器 の 通 常 の 使 用 状 態 における 印 加 電 圧 の 他 に, 異 常 電 圧 (サージ 電 圧, 静 電 気,スイッチON-OFF 時 のパルスなど)の 印 加 の 可 能 性 についても 確 認 し, 定 格 電 圧 以 下 にしてください 2. コンデンサを 直 列 に 接 続 して 使 用 する 場 合 は,コンデンサに 加 わる 電 圧 のアンバランス 分 を 考 慮 し,バランスを 取 る 回 路 ( 分 圧 抵 抗 器 なと)を 付 加 し, 個 々のコンデンサへの 印 加 電 圧 が 定 格 電 圧 以 下 になるようにして ください 3. AC1 次 回 路 に 使 用 するAC 定 格 電 圧 の 電 磁 障 害 防 止 用 コンデンサの 過 電 圧 について 回 路 電 圧 が, 公 称 電 圧 ( 実 効 値 )の 10% 近 く 高 くなることを 考 慮 して 設 計 ( 選 定 )しなければなりません -9-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-3. 印 加 電 圧 の 種 類 及 び 自 己 発 熱 温 度 1. 交 流 電 圧 又 はパルス 電 圧 が 連 続 印 加 され,コンデンサに 大 きな 電 流 が 流 れるような 使 用 条 件 かを 確 認 する 必 要 があります 直 流 定 格 電 圧 品 を 交 流 電 圧 回 路 又 はパルス 電 圧 回 路 で 使 用 する 場 合, 交 流 電 流 又 はパルス 電 流 が 流 れるため, 自 己 発 熱 を 確 認 する 必 要 があります 1-1. 一 般 のコンデンサは, 直 流 用 として 設 計 されており, 交 流 やパルス 電 圧 の 印 加 される 回 路 では, 電 流 の 値 が 大 き く, 自 己 発 熱 によりショートする 場 合 があります (1) 種 類 2のコンデンサの 表 面 温 度 上 昇 は 20 以 下 にする 必 要 があります (2) 種 類 1のコンデンサの 場 合 は, 誘 電 体 材 料 により 温 度 上 昇 値 の 限 界 が 異 なる 場 合 がありますので, 詳 細 は 弊 社 までお 問 い 合 わせください 注 : 種 類 1, 及 び 種 類 2 につきましては P.5 或 いは P.8 をご 参 照 ください 1-2. 定 格 電 圧 以 下 でも, 非 常 に 立 ち 上 がりの 早 いパルス 電 圧 や, 高 周 波 の 交 流 電 圧 で 使 用 する 場 合 には,コンデ ンサの 信 頼 性 に 影 響 のある 場 合 があります 1-3. 定 格 電 圧 以 下 でも,コンデンサに 交 流 電 圧 又 はパルス 電 圧 を 印 加 すると, 電 流 が 流 れて 発 熱 します このコンデンサの 発 熱 は, 主 に 誘 電 体 自 身 の 損 失 又 は 電 極 と 誘 電 体 との 接 合 部 分 で 発 生 します この 発 熱 温 度 及 びこのような 発 熱 を 生 じる 電 流 によって 絶 縁 の 劣 化 又 は 電 極 の 損 傷 を 誘 発 します 規 定 値 以 下 の 自 己 発 熱 にな る 電 流 ではコンデンサの 劣 化 はほとんど 発 生 しませんが, 規 定 値 を 超 えるような 高 い 温 度 になる 電 流 の 場 合 に は, 上 記 の 劣 化 が 加 速 され, 焼 損 の 原 因 となる 場 合 があります 1-4. 自 己 発 熱 温 度 はコンデンサの 誘 電 体 材 料, 静 電 容 量, 印 加 電 圧, 周 波 数, 電 圧 波 形 などによって 異 なります また, 表 面 温 度 は,コンデンサの 形 状, 機 器 への 取 付 方 法, 周 囲 温 度 などによる 放 熱 の 違 いによって 変 わりま す 特 に, 周 囲 温 度 が 変 化 すると 同 じ 電 圧 条 件 でもコンデンサ 特 性 によって 自 己 発 熱 量 が 変 化 するので, 自 己 発 熱 温 度 の 確 認 は 室 温 (25 )で 行 ってください コンデンサに 印 加 できる 電 圧 と 周 波 数 との 関 係 は, 一 般 には 低 い 周 波 数 域 では 尖 頭 電 圧 値 で 規 制 され, 高 い 周 波 数 域 では 自 己 発 熱 温 度 で 規 制 されます ( 下 図 参 照 ) 実 際 の 使 用 回 路 条 件 は 各 種 の 電 圧 波 形 があり,すべての 条 件 下 でこのようなデータを 準 備 するのは 困 難 なた め, 個 別 に 問 い 合 わせるか 又 は 実 際 の 使 用 機 器 による 自 己 発 熱 温 度 の 確 認 をしてください 許 容 印 加 電 圧 尖 頭 電 圧 の 和 (Peak-to-Peak Volt) 自 己 発 熱 での 規 制 静 電 容 量 による 自 己 発 熱 の 差 周 波 数 -10-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-4. 直 流 電 圧 特 性 及 び 交 流 電 圧 特 性 1. コンデンサは, 直 流 電 圧 印 加 によって 静 電 容 量 が 変 化 します 機 器 内 の 電 圧 印 加 要 因 を 確 認 し, 電 圧 変 化 に 見 合 った 定 格 などの 選 定 が 必 要 になります 使 用 前 には,この 直 流 電 圧 特 性 を 考 慮 して,コンデンサを 選 定 する 必 要 があります 1-1. コンデンサには, 電 圧 依 存 性 を 持 った 比 誘 電 率 の 誘 電 体 磁 器 を 使 用 しているので, 直 流 印 加 電 圧 が 高 い 場 合 は, 静 電 容 量 が 大 幅 に 変 化 する 場 合 がありますので, 静 電 容 量 を 確 保 するためには, 次 のことを 確 認 してくだ さい (1) 印 加 電 圧 による 静 電 容 量 変 化 が 許 容 範 囲 にあるか 又 は 制 限 されない 用 途 であるか 確 認 してください (2) 直 流 電 圧 特 性 は, 印 加 電 圧 が 定 格 電 圧 以 下 であっても, 電 圧 が 高 くなるにつれ, 静 電 容 量 の 変 化 率 も 大 きく( 減 少 ) なります したがって, 時 定 数 回 路 など 許 容 範 囲 の 狭 い 静 電 容 量 を 必 要 とする 回 路 に 使 用 される 場 合 には, 印 加 電 圧 を 考 慮 して 静 電 容 量 が 許 容 範 囲 内 で あることを 確 認 してください 静 電 容 量 が 許 容 範 囲 内 であることを 確 認 してください ΔC/C(%) 0 0 静 電 容 量 直 流 電 圧 特 性 の 例 直 流 電 圧 (V) 2. コンデンサは, 印 加 される 交 流 電 圧 によって 静 電 容 量 が 変 化 します 交 流 回 路 に 使 用 される 場 合 は, 静 電 容 量 又 は 電 圧 - 電 流 特 性 の 確 認 が 必 要 になります 2-1. コンデンサには, 電 圧 依 存 性 を 持 った 比 誘 電 率 の 誘 電 体 磁 器 を 使 用 しているので, 印 加 する 交 流 電 圧 によって, 静 電 容 量 が 変 化 する 場 合 がありますので, 静 電 容 量 を 確 保 するためには, 次 のこと を 確 認 してください (1) 印 加 電 圧 による 静 電 容 量 変 化 が 許 容 範 囲 にあるか 又 は 制 限 されない 用 途 であるか 確 認 してください (2) 使 用 するコンデンサのカタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 している 静 電 容 量 の 測 定 条 件 を 確 認 してください 公 称 静 電 容 量 と 実 使 用 条 件 時 の 静 電 容 量 とが 異 なる 場 合 があります ΔC/C(%) 0 静 電 容 量 交 流 電 圧 特 性 の 例 備 考 静 電 容 量 の 測 定 については, 第 1 章 1.2.1 を ご 参 照 ください 1.0 交 流 電 圧 (V r.m.s.) -11-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-5. 静 電 容 量 の 経 時 変 化 1. コンデンサには, 静 電 容 量 の 経 時 変 化 (エージング 特 性 )があります 時 定 数 回 路 などには, 使 用 できない 場 合 がありますのでお 問 い 合 わせください 1 1. 高 誘 電 率 系 の 誘 電 体 磁 器 は, 無 負 荷 で 常 温 中 に 放 置 した 場 合, 対 数 時 間 に 対 してほぼ 直 線 的 に 静 電 容 量 が 減 少 していく 傾 向 を 示 します これは, 誘 電 体 磁 器 がより 安 定 したエネルギー 状 態 に 移 行 するための 現 象 であり,な くすことができない 特 性 であります したがって, 時 定 数 回 路 などに 使 用 する 場 合 は 静 電 容 量 経 時 変 化 を 考 慮 した 上 でご 使 用 ください コンデンサの 磁 器 誘 電 体 は, 強 誘 電 体 特 性 をもち,キュリー 温 度 特 性 を 示 します このキュリー 温 度 以 上 では, 立 方 晶 形 構 造 を 示 し,キュリー 温 度 以 下 では 非 対 称 結 晶 構 造 となります 単 結 晶 では,この 結 晶 形 の 移 行 が 急 激 であるのに 対 し, 実 際 の 誘 電 体 では, 一 定 温 度 範 囲 内 でゆるやかに 移 行 し,それは, 各 結 晶 形 における 静 電 容 量 対 温 度 のカーブの 各 ピーク 値 と 関 連 しています 熱 振 動 の 影 響 で 結 晶 体 にとじ 込 められたイオンは, 誘 電 体 が,キュリー 温 度 以 下 に 冷 却 されると,より 低 いポテ ンシャルエネルギーへ 長 時 間 継 続 的 に 移 行 しようとします 静 電 容 量 のエージング 現 象 は,このようにして 起 こり,これによってコンデンサの 静 電 容 量 が 連 続 的 に 減 少 します ( 下 図 の A)この 静 電 容 量 が 減 少 したコンデンサは,キュリー 温 度 以 上 で 熱 処 理 することによって 脱 エージングが 起 こり,エージングで 失 われた 静 電 容 量 が 回 復 します ( 下 図 の B)その 後, 再 びエージングが 始 まります ( 下 図 のC) これは, 磁 器 誘 電 体 がより 安 定 したエネルギー 状 態 に 移 行 するための 現 象 であり,なくすことができない 特 性 で す 上 記 の 理 由 によって, 時 定 数 回 路 など 静 電 容 量 許 容 範 囲 の 狭 いものが 要 求 される 回 路 に 使 用 する 場 合 には, 静 電 容 量 経 時 変 化 を 考 慮 した 上 で 使 用 してください はんだ 付 け,はんだこて 修 正 などの 温 度 加 熱 によっても, 脱 エージングが 起 こることもありますので,ご 留 意 くださ い 静 電 容 量 の 経 時 変 化 の 例 を 次 に 示 します 常 温 放 置 の 例 熱 処 理 前 後 の 例 C/C(%) 0 A C/C(%) 0 B C log t 経 過 時 間 (h) 熱 処 理 log t 経 過 時 間 (h) -12-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-6. 圧 電 現 象 1. コンデンサには 電 気 エネルギーを 機 械 エネルギーに, 又 はその 逆 に 変 換 する 圧 電 現 象 を 示 すものがあります 1-1. コンデンサに 特 定 周 波 数 の 信 号 が 印 加 されるとコンデンサの 寸 法 で 決 まる 固 有 振 動 数 が 共 振 してノイズや 音 が 発 生 することがあります 1-2. コンデンサに 振 動 や 衝 撃 を 加 えると, 機 械 力 が 電 気 信 号 に 変 換 されノイズの 発 生 につながる 場 合 があります ( 特 に,アンプ 部 付 近 での 使 用 には 注 意 が 必 要 です ) 1-3. うなり 音 が 発 生 した 場 合 製 品 性 能, 信 頼 性 上 は 問 題 ありませんが, 気 になる 現 象 です ただし,ノイズの 発 生 につながる 場 合 もありますので, 機 器 動 作 での 確 認 をしてください 2. 対 策 としては, 上 記 1-1 や 1-2 に 示 すようなコンデンサの 形 状, 大 きさ, 特 性 などの 異 なるコンデンサへ の 変 更 が 有 効 です また,コンデンサの 使 用 材 料 を 圧 電 現 象 のない( 又 は 小 さい) 低 損 失 材 料 使 用 品 又 は 温 度 補 償 用 のコンデンサへ 変 更 する 方 法 もあります その 他 に,プリント 配 線 板 などの 筐 体 との 共 振 を 抑 えるためコンデンサの 取 付 け 方 向 を 変 えるか 又 はプ リント 配 線 板 などの 筐 体 と 接 着 剤 でコンデンサを 固 定 する 方 法 も 有 効 な 場 合 があります -13-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-2. 電 気 的 要 因 における 確 認 事 項 1-2-7. 交 流 (AC) 耐 電 圧 試 験 1. 交 流 1 次 側 電 磁 障 害 防 止 用 として 使 用 されるコンデンサの 交 流 (AC) 耐 電 圧 試 験 では, 試 験 条 件 ( 電 圧, 時 間, 波 形 )が 規 定 されています 1-1. コンデンサの 受 入 れ 検 査 及 び( 又 は) 使 用 機 器 の 組 立 て 工 程 でAC 耐 電 圧 試 験 を 行 う 場 合 は, 試 験 条 件 ( 電 圧, 時 間, 波 形 )が 規 定 された 範 囲 内 であることを 確 認 してください 規 定 された 電 圧 及 び( 又 は) 試 験 時 間 を 超 えると, 耐 電 圧 不 良 になる 場 合 があります 1-2. 交 流 耐 電 圧 試 験 を 行 なう 場 合 は, 規 定 された 電 圧 波 形 であることを 確 認 してください 特 に 正 弦 波 形 での 規 定 の 場 合 に, 規 定 の 実 効 電 圧 値 の 2 倍 以 上 の 波 高 値 が 印 加 されないようにしてください コンデンサの 誘 電 体 材 料 又 は 耐 電 圧 試 験 器 によっては 印 加 電 圧 波 形 がひずみ, 試 験 器 に 表 示 された 実 効 電 圧 値 の 2 倍 以 上 の 波 高 値 が 印 加 される 場 合 があります 次 に 1000Vrms の 正 弦 波 電 圧 に 対 して 波 形 がひずむ 例 を 示 します 正 弦 波 形 の 場 合 (1414V.0-P) ひずみ 波 形 の 例 1 (2000V.0-P) ひずみ 波 形 の 例 2 (2800V.0-P) 1-3. 交 流 耐 電 圧 試 験 での 規 定 の 電 圧 を 印 加 する 場 合 は,コンデンサの 端 子 と 試 験 器 を 確 実 に 接 続 した 後, 規 定 の 電 圧 をゼロクロススタートで 印 加 してください 接 続 が 不 完 全 で 火 花 放 電 が 発 生 したり,ゼロクロススタート 方 式 でない 試 験 装 置 で 電 圧 を 印 加 した 場 合 には 規 定 の 試 験 電 圧 を 超 える 異 常 電 圧 が 発 生 する 場 合 があります ゼロクロススタートの 場 合 ゼロクロススタートではない 場 合 異 常 電 圧 on on -14-

第 1 章 設 計 上 の 確 認 事 項 1-3. 機 械 的 要 因 における 確 認 事 項 1-3-1. 振 動 又 は 衝 撃 1. コンデンサには, 使 用 環 境 での 機 械 的 ストレス( 振 動, 衝 撃 )が 規 定 されています 振 動 又 は 衝 撃 の 種 類, 若 しくはそのレベル 又 は 共 振 の 発 生 有 無 の 確 認 が 必 要 になります 1-1. 振 動 及 び 衝 撃 の 使 用 条 件 がコンデンサのカタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 の 条 件 を 超 えるときは,その 条 件 を 提 示 の 上, 確 認 をしてください 条 件 によって, 使 用 者 側 で 本 体 を 固 定 するなどの 対 策 をしてください コンデンサに 過 度 の 機 械 的 衝 撃 又 は 振 動 が 加 わった 場 合,コンデンサの 本 体 はセラミックスなので, 直 接 機 械 的 衝 撃 が 加 わると,コンデンサに 破 損 又 はクラックが 発 生 する 場 合 があります 1-2. 振 動 又 は 衝 撃 には, 次 の 場 合 があります (1) 悪 路 での 機 器 輸 送 の 振 動 及 び 衝 撃 (2) 搬 入 又 は 搬 出 での 取 扱 い 上 での 衝 撃 (3) 海 路 輸 送 での 嵐 のとき (4) ロケットなどの 発 射 時 又 は 着 陸 時 の 振 動 及 び 衝 撃 1 3. 落 下 したコンデンサは, 既 に 品 質 が 損 なわれている 場 合 が 多 く, 故 障 危 険 率 が 高 くなる 場 合 がありますので, 落 下 したコンデンサは 使 用 しないでください -15-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-1. プリント 配 線 板 設 計 仕 様 以 下,プリント 配 線 板 を 基 板 という 2-1-1. 取 付 け 箇 所 の 設 計 (ランドパターンの 設 計 ) 1. コンデンサを 基 板 に 取 り 付 ける 際, 使 用 するはんだ 量 (フィレットの 大 きさ)は, 取 付 け 後 のコンデンサに 直 接 的 な 影 響 を 与 えるので, 十 分 な 配 慮 が 必 要 になります 適 正 はんだ 量 の 確 保 のため,ランドパターン 寸 法 が 適 正 かを 確 認 する 必 要 があります 1 1. はんだ 量 が 多 くなる 程 素 子 に 加 わるストレスも 大 きくなりコンデンサの 割 れなどの 原 因 になるので 基 板 のランド 設 計 に 際 しては,はんだ 量 が 適 正 になるように 形 状 及 び 寸 法 を 設 定 する 必 要 があります はんだ 量 が 過 少 になると, 端 子 電 極 固 着 力 が 不 足 し,コンデンサの 脱 落 の 原 因 になり, 回 路 の 信 頼 性 に 影 響 を 及 ぼす 場 合 もあります 1 1 1. はんだ 量 が 過 多 にならないような 推 奨 ランドパターン 寸 法 を 次 に 示 します. [ 代 表 サイズの 推 奨 ランドパターン 寸 法 ] チップコンデンサ ランド c b a ソルダーレジスト 形 式 JIS コード EIA a b c 02 0402 01005 0.13 ~ 0.20 0.12 ~ 0.18 0.20 ~ 0.23 03 0603 0201 0.20 ~ 0.30 0.25 ~ 0.35 0.30 ~ 0.40 05 1005 0402 0.30 ~ 0.50 0.35 ~ 0.45 0.40 ~ 0.60 105 1608 0603 0.70 ~ 1.00 0.80 ~ 1.00 0.60 ~ 0.80 21 2012 0805 1.00 ~ 1.30 1.00 ~ 1.20 0.80 ~ 1.10 316 3216 1206 2.10 ~ 2.50 1.10 ~ 1.30 1.00 ~ 1.30 32 3225 1210 2.10 ~ 2.50 1.10 ~ 1.30 1.90 ~ 2.30 42 4520 1808 2.50 ~ 3.20( 1 ) 1.80 ~ 2.30 1.50 ~ 1.80 43 4532 1812 2.50 ~ 3.20( 1 ) 1.80 ~ 2.30 2.60 ~ 3.00 55 5750 2220 4.20 ~ 4.70 2.00 ~ 2.50 4.20 ~ 4.70 ( 単 位 : mm) 注 ( 1 ) JISC6950-1 情 報 技 術 機 器 安 全 性 第 1 部 : 一 般 要 求 事 項 のように 機 器 の 安 全 規 格 で 基 礎 絶 縁 の 沿 面 距 離 が 2.5mm 以 上 必 要 な 場 合 があります そのため, 安 全 規 格 認 定 品 の 場 合 のa 寸 法 は 3.0~3.5mm を 推 奨 しま す また, 安 全 規 格 認 定 品 の 場 合,ランド 間 にスリットを 入 れたり, 洗 浄 するなどの 沿 面 放 電 に 対 する 配 慮 をしてください -16-

1 2. 共 通 ランドに2 個 以 上 の 部 品 を 取 り 付 ける 場 合 は,ソルダーレジストでそれぞれの 部 品 用 の 専 用 ランドになるよう 分 離 する 必 要 があります 下 記 に 避 けたい 事 例 及 び 推 奨 事 例 を 示 します 1 2 1. 避 けたい 事 例 及 び 推 奨 事 例 項 目 避 けたい 事 例 パターン 分 割 による 改 善 事 例 リード 付 き 部 品 の リード 線 ソルダーレジスト リード 付 部 分 との 混 載 シャーシ 近 辺 への 配 慮 シャーシ ソルダー (アースソルダー) シャーシ ソルダーレジスト リード 付 き 部 品 の 後 付 け はんだごて 後 付 部 品 のリード ソルダーレジスト はんだが 過 多 になる 部 分 ランド ソルダーレジスト 横 置 き 配 置 ( 2 ) 注 ( 2 ) 横 並 びに 取 り 付 けるコンデンサがランドを 共 有 する 場 合,レジストによってランドを 分 離 し, はんだ 量 過 多 にならないようにしてください -17-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-1. プリント 配 線 板 設 計 仕 様 2-1-2. 割 板 基 板 へのコンデンサ 配 置 1. コンデンサを 基 板 にはんだ 付 けした 後 の 工 程 ( 基 板 カット ブレイク,ボードチェッカー, 部 品 取 付 け,シャ ーシへの 取 付 け,リフロー 後 の 基 板 の 裏 面 をフローはんだ 付 けするときなど) 又 は 取 扱 い 中 に 基 板 が 曲 がると,コンデンサに 割 れが 発 生 することがあります コンデンサを 基 板 にはんだ 付 けした 後 の 工 程 又 は 取 扱 い 中 に 基 板 が 曲 がると,コンデンサに 割 れが 発 生 すること があるので 基 板 のたわみに 対 して 極 力 ストレスの 加 わらないようにコンデンサ 配 置 を 確 認 する 必 要 があります 1 1. 基 板 のそりやたわみに 対 して 極 力 機 械 的 ストレスが 加 わらないようなコンデンサ 配 置 の 推 奨 例 を, 次 に 示 しま す 項 目 避 けたい 事 例 推 奨 事 例 基 板 のそり (ストレスの 作 用 する 方 向 に 対 して 横 向 き 部 品 を 配 置 してください ) 1 2. カットライン 近 傍 では,コンデンサの 取 付 け 位 置 によって 機 械 的 ストレスが 変 化 するので, 次 の 図 を 参 考 にして ください ミシン 目 E C D A はミシン 目 傍 (カットラインに 垂 直 ) B はミシン 目 傍 (カットラインに 平 行 ) Cはスリット 傍 D はプッシュバック (カットラインに 垂 直 ) E はプッシュバック (カットラインに 平 行 ) A スリット B ストレスの 大 きさ A>B>E A>D>E A>C 1 3. 基 板 分 割 時 のコンデンサが 受 ける 機 械 的 ストレスは,プッシュバック<スリット<V 溝 <ミシン 目 の 順 に 大 きく なります したがって,コンデンサの 配 置 と 同 時 に 分 割 方 法 も 考 慮 してください -18-

2. 多 面 取 り 基 板 の 切 り 離 し 多 面 取 り 基 板 は,はんだ 付 けの 際, 個 々の 単 位 基 板 に 切 り 離 されるが,その 際 基 板 に 過 剰 なたわみ 応 力 が 加 わると, コンデンサにクラックが 発 生 する 恐 れがあります 次 の 図 を 参 照 の 上, 切 り 離 し 時 の 応 力 抑 制 に 十 分 な 配 慮 をしてく ださい 基 板 切 り 離 し 時 のたわみ 応 力 とコンデンサ 配 置 ポイント 避 けたい 配 置 推 奨 配 置 コンデンサ 搭 載 面 と 折 り 曲 げ 方 向 コンデンサ 搭 載 面 を 上 にして 山 折 する コンデンサ 搭 載 面 を 下 にして 山 折 りする コンデンサの 向 き カットラインに 対 して 垂 直 に 装 着 カットラインに 対 して 平 行 に 装 着 カットライン (スリット) からの 距 離 カットライン 近 傍 に 装 着 単 位 基 板 の 中 央 部 に 装 着 -19-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-2. 実 装 前 の 取 扱 い 方 2-2-1. 取 り 付 け 前 の 予 備 知 識 1. 機 器 に 組 み 込 んだコンデンサを 取 り 外 して, 再 使 用 することはできません 一 度 機 器 に 取 り 付 けて 使 用 したコンデンサは, 熱 的 電 気 的 ストレスを 受 けているので, 再 使 用 するとその 後 の 品 質 に 影 響 する 場 合 があります 2. コンデンサは, 印 加 される 電 圧 によって 静 電 容 量 が 変 化 するため, 使 用 する 直 流, 交 流 電 圧 によって 静 電 容 量 の 確 認 が 必 要 になります コンデンサには, 電 圧 依 存 性 を 持 った 比 誘 電 率 の 誘 電 体 磁 器 を 使 用 しているので, 印 加 する 電 圧 によって 静 電 容 量 が 変 化 する 場 合 があるので, 静 電 容 量 を 確 保 するためには, 次 のことを 確 認 してください (1) 印 加 電 圧 による 静 電 容 量 変 化 が 許 容 範 囲 にあるか, 又 は 制 限 されない 用 途 であるか 確 認 してください (2) カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 しているコンデンサの 静 電 容 量 測 定 条 件 を 確 認 してください 公 称 静 電 容 量 と 使 用 時 の 静 電 容 量 が 異 なる 場 合 があります ( 第 1 章 1-2-1, 1-2-4 参 照 ) 3. コンデンサに 過 度 な 機 械 的 衝 撃 が 加 わらないかどうか, 工 程 及 び 設 備 を 確 認 してください 落 下 したコンデンサは, 電 気 的, 機 械 的 なダメージを 受 けている 場 合 が 多 く, 故 障 危 険 率 が 高 くなるので 使 用 しな いでください 4. コンデンサの 静 電 容 量, 定 格 電 圧, 特 性 などを 確 認 してから 取 り 付 ける 必 要 があります コンデンサの 定 格 や 特 性 を 間 違 えて 取 り 付 けると,コンデンサは 所 定 の 性 能 を 保 持 できません 5. 長 期 保 管 したコンデンサは,はんだ 付 け 性 を 確 認 の 上, 使 用 する 必 要 があります 表 面 実 装 形 コンデンサは, 極 力 6 ヶ 月 以 内 に 使 用 してください 6. 高 誘 電 率 系 コンデンサの 場 合 は, 長 期 放 置 した 時 に, 経 時 変 化 により 静 電 容 量 が 低 下 することがあります 静 電 容 量 を 確 認 する 前 に 熱 処 理 をしてください ( 第 1 章 1-2-5 参 照 ) -20-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-2. 実 装 前 の 取 扱 い 方 2-2-2. 包 装 こん 包 部 品 の 扱 い 方 1. 実 装 前 の 包 装 部 品 は, 保 管 周 囲 環 境 や 保 管 期 間 に 制 限 があります 1-1. 実 装 前 の 包 装 部 品 を 高 温 高 湿 中 の 保 管 や 長 期 間 にわたり 保 管 すると,コンデンサそのものだけでな く,テーピングなどの 包 装 材 の 性 能 劣 化 を 起 こし, 搬 送 時 又 は 実 装 時 の 部 品 脱 落, 装 着 エラーなど の 原 因 になる 場 合 があります ( 第 4 章 4-1 参 照 ) 2. テーピングされたコンデンサは,バルク 実 装 用 の 寸 法 精 度 に 適 合 しない 場 合 があります したがって,バルク 実 装 機 への 転 用 を 行 った 場 合,コンデンサの 品 質 劣 化, 設 備 稼 働 率 の 低 下 及 び 設 備 故 障 につながる 場 合 があります ので,そのような 使 用 は 避 けてください 3. バルクケースの 取 扱 いについての 確 認 事 項 3 1. ケース 内 に 部 品 が 残 っている 場 合 はできるだけ 振 動 等 はさけてください 部 品 のカケ ワレ 等 の 原 因 となります 3-2. 生 産 に 使 用 しないバルクフィーダ 生 産 に 使 用 しないバルクフィーダをフィーダテーブルに 搭 載 したままにしないでください 生 産 に 使 用 しないバルクフィーダをフィーダテーブルに 搭 載 したままにすると,フィーダテーブル 移 動 によって,バ ルクフィーダ 内 のコンデンサ 自 体 が 激 しく 揺 さぶられコンデンサの 変 色 ( 黒 色 化 現 象 )が 進 行 し,はんだ 付 け 性 劣 化 になる 場 合 があります 3-3. 一 回 の 部 品 供 給 数 量 部 品 供 給 数 量 が 多 量 になると, 部 品 整 列 時 のホッパー 上 下 運 動 によってコンデンサ 同 士 が 磨 耗 が 激 しくなり,は んだ 付 け 性 劣 化 やコンデンサの 割 れ, 欠 けなどの 品 質 劣 化 の 原 因 になります 一 回 の 部 品 供 給 数 量 は, 標 準 バルクケース(EIAJ ET-7201A)で1ケース 以 内 としてください 3-4. バルクフィーダ 内 の 部 品 残 留 バルクフィーダ 内 にコンデンサが 残 っている 場 合, 継 ぎ 足 し 供 給 により 新 旧 ロットの 混 入 になります 最 後 まで 使 い 切 れないフィーダ 方 式 の 場 合, 部 品 貯 留 部 にコンデンサが 残 っていないか 確 認 してください バルクフィーダ 内 の 部 品 貯 留 部 にコンデンサが 残 っているにも 係 わらず, 継 ぎ 足 し 供 給 すると 新 旧 ロットの 混 入 や 残 留 部 品 のダメージの 蓄 積 となり 品 質 劣 化 の 原 因 になります 3-5. バルクフィーダの 汚 れ バルクフィーダの 部 品 搬 送 経 路 の 汚 れを 確 認 してください 汚 れは, 部 品 供 給 不 足 を 起 こし, 装 着 機 の 稼 働 率 を 低 下 させます また,バルクフィーダ 自 身 の 故 障 の 原 因 になる 場 合 もあります 4. バルクケース 関 連 規 格 EIAJ ET-7201A 表 面 実 装 部 品 用 リユースバルクケース -21-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-3. 実 装 時 の 取 扱 い 方 2-3-1. 実 装 機 の 調 整 1. コンデンサを 基 板 に 実 装 する 場 合 は,コンデンサ 本 体 に 実 装 時 の 吸 着 ノズルの 圧 力 や 位 置 ずれ, 位 置 決 め 時 の 機 械 的 衝 撃 や 応 力 などの 過 度 の 衝 撃 荷 重 が 加 わらないように 確 認 する 必 要 があります 1 1. 吸 着 ノズルの 下 死 点 が 低 すぎるとコンデンサにストレスが 加 わり,クラックの 原 因 になります 次 の 事 項 に 注 意 し て 使 用 してください (1) 吸 着 ノズルの 下 死 点 は, 基 板 のそりを 矯 正 してから, 基 板 上 面 に 設 定 してください (2) 実 装 時 のノズル 圧 力 は, 静 荷 重 で1N~3N 以 下 としてください (3) 両 面 実 装 の 場 合 は, 吸 着 ノズルの 衝 撃 を 極 力 小 さくするために, 基 板 裏 面 に 支 持 ピンをあてがい, 基 板 のたわみ を 押 さえてください その 代 表 例 を 次 に 示 します 避 けたい 事 例 推 奨 事 例 片 面 実 装 クラック 支 持 ピン 支 持 ピンは 必 ずしも コンデンサの 真 下 に 位 置 しなくてもよい 両 面 実 装 はんだはがれ クラック 支 持 ピン 2. 実 装 機 の 保 守 及 び 点 検 は 定 期 的 に 行 う 必 要 があります 2 1. 位 置 決 め 爪 が 磨 耗 してくると 位 置 決 めの 際,コンデンサに 加 わる 機 械 的 衝 撃 が 局 部 的 に 加 わり,コン デンサが 欠 けたり,クラックが 発 生 する 場 合 があるので, 位 置 決 め 爪 の 閉 じ 切 り 寸 法 を 管 理 し, 位 置 決 め 爪 の 保 守 及 び 点 検 又 は 交 換 を 定 期 的 に 行 ってください -22-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-3. 実 装 時 の 取 扱 い 方 2-3-2. 接 着 剤 の 選 定 1. コンデンサをはんだ 付 けする 前 に, 接 着 剤 でコンデンサを 基 板 に 仮 固 定 する 場 合 は,ランドパターン 寸 法, 接 着 剤 の 種 類, 塗 布 量, 接 触 面 積, 硬 化 温 度, 硬 化 時 間 などが 適 正 でないと,コンデンサの 特 性 劣 化 につながる 場 合 があるので,コンデンサに 適 した 条 件 を 確 認 する 必 要 があります 1 1. 接 着 剤 の 種 類 によっては, 絶 縁 抵 抗 の 低 下 があります また,コンデンサと 接 着 剤 の 収 縮 率 の 違 いから,コンデ ンサに 収 縮 応 力 が 加 わり,クラックが 発 生 する 場 合 があります 接 着 剤 の 量 が 少 なかったり, 接 触 面 積 が 小 さか ったり, 硬 化 温 度 又 は 硬 化 時 間 が 不 十 分 であった 場 合 には, 十 分 な 接 着 強 度 を 得 られず, 運 搬 やはんだ 付 け 時 にコンデンサの 脱 落 が 発 生 する 場 合 があります 接 着 剤 が 多 すぎる 場 合,ランドへのはみ 出 しなどによって,は んだ 付 け 不 良 が 発 生 したり, 電 気 的 接 続 が 得 られなくなったり 硬 化 不 足 及 びコンデンサ 実 装 後 の 位 置 ずれの 原 因 になる 場 合 があります また, 硬 化 温 度 が 過 度 に 高 く, 時 間 が 長 くなると 接 着 強 度 が 低 下 するだけでなく,コ ンデンサの 端 子 電 極 及 び 基 板 のランド 表 面 が 酸 化 されるなどの 影 響 で,はんだ 付 け 性 を 悪 化 させる 場 合 があり ます 1 1 1. 接 着 剤 の 選 定 次 の 点 を 考 慮 して 適 正 な 接 着 剤 を 選 定 してください (1) 実 装 工 程 中 に 部 品 の 落 下 又 はズレが 生 じないように 十 分 な 接 着 強 度 を 有 すること (2) はんだ 付 け 時 の 温 度 にさらされても 接 着 強 度 が 低 下 しないこと (3) 塗 布, 保 形 性 が 良 いこと (4) ポットライフが 長 いこと (5) 短 時 間 で 硬 化 すること (6) コンデンサの 外 装 材, 基 板 などに 対 して 腐 食 性 がないこと (7) 絶 縁 性 が 良 いこと (8) 有 害 なガスの 発 生 など, 人 体 に 影 響 を 及 ぼさないこと (9) ハロゲン 化 合 物 を 含 まないこと 1 1 2. 接 着 剤 の 塗 布 量 は, 次 の 図 を 目 安 に 塗 布 してください 推 奨 条 件 : 2012(21)/3216(316) の 例 記 号 a b c 推 奨 値 0.2mm 以 上 70μm ~ 100μm パターンに 接 触 しないこと 接 着 剤 塗 布 量 a a コンデンサ 装 着 後 b c c -23-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-1. フラックスの 選 定 1. フラックスはコンデンサの 性 能 に 重 要 な 影 響 を 及 ぼす 場 合 があるので, 使 用 する 前 に 次 のことを 確 認 す る 必 要 があります 1 1. フラックス 塗 布 量 1-1-1 コンデンサを 基 板 にはんだ 付 けする 際 のフラックスは, 必 要 最 小 限 の 量 を 薄 く 均 一 に 塗 布 してください フローはんだ 付 け 時 には,はんだ 付 け 性 を 良 くするためにフラックスを 塗 布 しますが,このフラックス 塗 布 量 が 多 い 場 合,フローはんだ 付 け 時 にフラックスガスが 多 量 に 発 生 し,はんだ 付 け 性 を 阻 害 する 場 合 もあります フラックス 塗 布 量 を 最 小 限 にするために, 発 泡 方 式 を 推 奨 します 1 2. 塩 素 含 有 量 1-2-1. 酸 性 の 強 いものは 使 用 しないでください フラックスはハロゲン 系 物 質 含 有 量 が0.1wt%( 塩 素 換 算 ) 以 下 のものを 使 用 してください フラックスの 活 性 化 のために 添 加 されているハロゲン 系 物 質 含 有 量 が 多 いとき 又 は 酸 性 の 強 いものを 使 用 すると,はんだ 付 け 後 の 残 さが 多 くなり,リード 線, 端 子 電 極 の 腐 食 やコンデンサ 表 面 の 絶 縁 抵 抗 低 下 の 原 因 となる 場 合 が あります 1 3. フラックスの 種 類 1-3-1. 水 溶 性 フラックスを 使 用 される 場 合 は, 十 分 な 洗 浄 を 行 ってください 水 溶 性 フラックスは, 洗 浄 不 足 によりコンデンサ 表 面 の 絶 縁 抵 抗 を 低 下 させる 場 合 があります 水 溶 性 フラックスの 残 さは, 湿 気 にも 溶 けやすい 性 質 があり 湿 度 の 高 い 場 合 にはコンデンサ 表 面 に 付 着 した 残 さによって 絶 縁 抵 抗 が 低 下 し, 信 頼 性 に 悪 影 響 を 及 ぼす 場 合 があるので, 水 溶 性 フラック スの 選 択 の 際 は, 洗 浄 方 式 や 装 置 の 能 力 などを 十 分 に 考 慮 してください また, 洗 浄,すすぎなどに 水 又 は 温 水 を 使 用 した 場 合, 乾 燥 が 不 十 分 であると 基 板 とコンデンサとの 隙 間 などに 水 滴 が 残 り,マイグレーションが 発 生 する 原 因 になる 場 合 があります 乾 燥 には 十 分 な 配 慮 が 必 要 になります 2. Sn-Zn 系 はんだは 実 装 温 度 の 低 温 化 という 観 点 では 優 れたはんだでありますが, 耐 湿 度 という 観 点 では 決 して 高 信 頼 性 のはんだではありません また, 積 層 セラミックコンデンサにおいては, 絶 縁 抵 抗 劣 化 につながる 可 能 性 があります Sn-Zn 系 のはんだをご 使 用 になる 前 に 必 ず 弊 社 までお 問 い 合 わせください -24-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-2. フローはんだ 付 け 1. はんだ 付 け 条 件 ( 予 熱 温 度,はんだ 付 け 温 度 及 びそれらの 時 間 )は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 された 推 奨 条 件 で 使 用 してください 1 1. カタログ 及 び 納 入 仕 様 書 に 規 定 した 範 囲 を 超 えて 使 用 すると, 熱 ストレスによってコンデンサ 内 部 にクラックが 生 じ, 信 頼 性 を 損 なう 場 合 があります 特 に,はんだ 付 けの 際, 急 熱 急 冷 や 局 部 過 熱 はクラックの 原 因 となります また, 温 度 プロファイルの 測 定 点 は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 した 測 定 点 としてください 次 の 推 奨 例 を 参 考 に 使 用 してください [フローはんだ 付 けの 推 奨 温 度 プロファイルの 例 ] 共 晶 はんだ 用 鉛 フリーはんだ 用 はんだ : Sn-3.0Ag-0.5Cu 300 250 予 熱 ピーク 温 度 230 ~260 300 250 予 熱 ピーク 温 度 245 ~260 200 T 200 T 温 150 度 温 150 度 100 50 常 温 自 然 冷 却 100 50 常 温 自 然 冷 却 0 0 60~120 秒 5 秒 以 内 60~120 秒 5 秒 以 内 ΔT: 許 容 温 度 差 (コンデンサ 表 面 温 度 ) サイズ 許 容 温 度 差 1608 (105) ~ 3216 (316) ΔT 150 C (1608(105) より 小 さく, 3216 (316)より 大 きなサイズはフロー 不 可 ) 予 熱 温 度 による 設 定 の 場 合 : 予 熱 温 度 120 備 考 鉛 フリーはんだは,Sn-Pb 共 晶 はんだの 場 合 に 比 べて, 完 全 に 液 体 状 態 になる 温 度 ( 液 相 点 )が 高 いため, 使 用 するはんだによってはんだ 付 け 温 度 に 対 するコンデンサの 耐 熱 性 を 事 前 に 確 認 してください 1-2. はんだ 付 け 時 間 が 長 すぎる 場 合 やはんだ 付 け 温 度 が 高 すぎる 場 合 は, 端 子 電 極 食 われが 生 じ, 端 子 電 極 固 着 力 低 下, 静 電 容 量 の 減 少 などが 発 生 する 場 合 があります [ 端 子 電 極 食 われの 例 ] 端 子 電 極 -25-

2. はんだ 量 は, 適 正 な 範 囲 で 行 ってください はんだ 量 が 過 剰 になると,はんだの 収 縮 応 力 によって, 熱 的 機 械 的 ストレスを 受 けやすく, 破 損,クラ ック 及 び 割 れの 原 因 となります また,はんだ 量 が 過 少 になると, 端 子 電 極 固 着 力 が 不 足 し, 接 続 不 良 及 びコンデンサ 脱 落 の 原 因 になり, 回 路 の 信 頼 性 に 影 響 を 及 ぼす 場 合 もあります はんだ 量 の 代 表 例 を 次 に 示 します フローはんだ 付 け 時 のはんだ 量 (a) はんだ 量 過 多 (b) はんだ 量 適 正 接 着 剤 3. フローはんだ 付 けとリフローはんだ 付 け 3-1. リフロー 専 用 部 品 は,フローによるはんだ 付 けはできません 熱 ストレスによるクラックの 発 生 又 は 端 子 電 極 食 われが 生 じ, 端 子 電 極 固 着 力 低 下 又 は 静 電 容 量 の 減 少 など が 発 生 する 場 合 があります 3-2. 大 形 又 は 小 形 のコンデンサには,フローによるはんだ 付 けができない 場 合 があるので,フローはんだ 付 けする 場 合 は, 弊 社 までお 問 い 合 わせください -26-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-3. リフローはんだ 付 け 1. はんだ 付 け 条 件 ( 予 熱 温 度,はんだ 付 け 温 度 及 びそれらの 時 間 )は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 された 範 囲 内 で 使 用 してください 1 1. カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 した 範 囲 を 超 えて 使 用 すると, 熱 ストレスによってコンデンサ 内 部 にクラックが 生 じ, 信 頼 性 を 損 なう 場 合 があります 特 に,はんだ 付 けの 際, 急 熱 急 冷 や 局 部 過 熱 はクラック 発 生 に 至 る 場 合 が あります 次 の 推 奨 例 を 参 考 に 使 用 してください [リフローはんだ 付 けの 推 奨 温 度 プロファイル 例 ] 共 晶 はんだ 用 鉛 フリーはんだ 用 はんだ : Sn-3.0Ag-0.5Cu 300 250 予 熱 ピーク 温 度 225 ~235 300 250 予 熱 ピーク 温 度 245 ~255 200 T 180 以 上 200 T 220 以 上 温 150 度 100 常 温 自 然 冷 却 温 150 度 100 常 温 自 然 冷 却 50 50 0 0 60 秒 60 秒 15 秒 以 内 40 秒 以 内 60~120 秒 5~10 秒 以 内 90 秒 以 内 ΔT: 許 容 温 度 差 (コンデンサ 表 面 温 度 ) サイズ 許 容 温 度 差 3216 (316) 以 下 ΔT 150 C 3225 (32) 以 上 ΔT 130 C 備 考 鉛 フリーはんだは,Sn-Pb 共 晶 はんだの 場 合 に 比 べて, 完 全 に 液 体 状 態 になる 温 度 ( 液 相 点 )が 高 いため, 使 用 するはんだによってはんだ 付 け 温 度 に 対 するコンデンサの 耐 熱 性 を 事 前 に 確 認 してください 1 2. はんだ 付 け 時 間 が 長 すぎる 場 合 やはんだ 付 け 温 度 が 高 すぎる 場 合 は, 端 子 電 極 食 われが 発 生 し, 端 子 電 極 固 着 力 低 下, 静 電 容 量 の 減 少 などの 原 因 となります 2. コンデンサ(3216 サイズ 以 下 )では,チップ 立 ち(ツームストーン 又 はマンハッタン 現 象 )に 対 して 配 慮 してください 2 1. チップ 立 ちを 防 ぐ 対 策 としては,ランド 寸 法 を 小 さくする, 予 熱 をする,はんだペースト 塗 布 量 を 少 なく する,コンデンサ 接 着 時 の 位 置 ずれを 小 さくする,はんだ 付 け 時 のコンデンサ 両 端 子 電 極 の 熱 の 不 均 衡 を 小 さくするなどがありますので 十 分 検 討 ください -27-

2-1-1. チップ 立 ち(ツームストーン 現 象 )を 防 ぐ 対 策 事 例 1) 表 面 実 装 形 コンデンサの 装 着 位 置 ずれ コンデンサのランドに 対 する 装 着 時 の 位 置 ずれは,できる 限 り 小 さくなるように 配 慮 してください コンデンサの 装 着 位 置 ずれ 方 向 が,リフロー 方 向 ( 基 板 進 行 方 向 )と 合 致 する 場 合 に 特 にチップ 立 ちが 発 生 しやすい 傾 向 があるので 注 意 してください 2) コンデンサの 装 着 向 き パターン 設 計 に 際 しては, 可 能 な 限 りコンデンサの 向 き( 長 軸 方 向 )がリフロー 方 向 と 垂 直 となるように 配 慮 してくださ い リフロー 方 向 図 1 チップ 立 ち 発 生 率 が 低 い 配 置 の 例 ( 両 端 子 電 極 温 度 が 均 衡 ) リフロー 方 向 図 2 チップ 立 ち 発 生 率 が 高 い 配 置 の 例 ( 両 端 子 電 極 温 度 が 不 均 衡 になりやすい) 3) 熱 容 量 の 大 きな 部 品 との 位 置 関 係 1 リフロー 方 向 と 基 板 の 向 き 熱 容 量 の 大 きな 部 品 が,コンデンサと 同 一 基 板 に 装 着 されている 場 合, 熱 容 量 の 大 きな 部 品 がリフロー 炉 内 を 先 行 するように 基 板 の 向 きを 設 定 することで,チップ 立 ち 発 生 率 を 制 御 できます リフロー 方 向 図 3 チップ 立 ち 発 生 率 が 低 い 場 合 の 例 ( 両 端 子 電 極 の 温 度 差 が 緩 和 される) 熱 容 量 の 大 きな 部 品 リフロー 方 向 図 4 チップ 立 ち 発 生 率 が 高 い 場 合 の 例 ( 両 端 子 電 極 の 温 度 が 不 均 衡 になりやすい) -28-

2 熱 容 量 の 大 きな 部 品 との 距 離 チップ 立 ち 現 象 の 発 生 率 を 制 御 するために,パターン 設 計 にあたっては, 熱 容 量 の 大 きな 部 品 の 周 りに 配 置 する 場 合 は 温 度 ばらつきが 発 生 しないように 基 板 表 面 温 度 を 確 認 してください 避 けたい 事 例 熱 容 量 の 大 きな 部 品 図 5 熱 容 量 の 大 きな 部 品 との 距 離 3 熱 容 量 の 大 きな 部 品 との 位 置 関 係 コンデンサを 熱 容 量 の 大 きな 部 品 の 側 面 に 対 して 平 行 に 配 置 することで,チップ 立 ち 現 象 の 発 生 率 を 制 御 できま す この 場 合 も 可 能 な 限 り 熱 容 量 の 大 きな 部 品 の 近 傍 に 配 置 し,コンデンサの 向 きがリフロー 方 向 と 垂 直 になるよ うに 配 慮 してください 熱 容 量 の 大 きな 部 品 リフロー 方 向 図 6 チップ 立 ち 発 生 率 が 低 い 配 置 の 例 ( 両 端 子 電 極 の 温 度 差 が 緩 和 される) 熱 容 量 の 大 きな 部 品 リフロー 方 向 図 7 チップ 立 ち 発 生 率 が 高 い 配 置 の 例 ( 両 端 子 電 極 の 温 度 が 不 均 衡 になりやすい) 4) ランド 面 積 パターン 設 計 においては, 可 能 な 限 りランド 面 積 を 狭 くし, 各 ランドに 均 等 なはんだ 塗 布 量 が 得 られるように 配 慮 してください 3 基 板 に,はんだペーストを 塗 布 してからコンデンサを 装 着 するまでの 時 間 をできるだけ 短 時 間 にするようにしてくださ い 3-1. 基 板 にはんだペーストを 塗 布 してからコンデンサを 装 着 するまでの 時 間 が 長 すぎる 場 合,はんだペー ストの 表 面 が 乾 燥 し, 膜 はり 状 態 になり, 著 しくはんだ 付 けを 劣 化 させる 場 合 があります -29-

4. 適 正 なフィレット 形 状 になるように,はんだ 塗 布 量 を 適 正 範 囲 にしてください 4 1. はんだ 塗 布 量 が 過 剰 になると,リフローはんだ 付 け 時 のはんだ 量 が 過 多 となり,はんだの 収 縮 応 力 によって 機 械 的 熱 的 ストレスを 受 けやすく 破 損,クラック 及 び 割 れの 原 因 となります また,はんだ 塗 布 厚 が 過 少 になると, 端 子 電 極 固 着 力 が 不 足 し, 接 続 不 良 及 びコンデンサ 脱 落 の 原 因 となり, 回 路 の 信 頼 性 に 影 響 を 及 ぼす 場 合 もあります フィレット 形 状 の 代 表 例 を 次 に 示 します [3216 (316)サイズ 以 下 の 場 合 のフィレット 形 状 例 ] (a) はんだ 量 過 多 (b) はんだ 量 適 正 ( 1 ) (c) はんだ 量 過 少 [3216 (316) サイズを 超 える 大 形 品 の 場 合 のフィレット 形 状 例 ] (d) はんだ 量 過 多 (e)はんだ 量 適 正 ( 1 ) 備 考 ( 1 ) 適 正 なフィレット 高 さは,コンデンサの 高 さの 1/3~2/3, 又 は 0.5 mm のいずれか 小 さい 方 の 値 を 推 奨 し ます サイズの 異 なる 部 品 を 混 載 する 場 合 は, 部 品 サイズ 及 び 高 さだけでなく,ランドパターン,マスクサイズ ( 面 積, 厚 さ)などを 考 慮 して,はんだ 量 をコントロールする 方 法 があります 極 小 部 品 については, 弊 社 にご 相 談 ください 5. はんだ 材 料 は, 次 の 事 項 を 考 慮 して 選 定 してください 5-1. はんだ 材 料 が 適 切 でない 場 合,はんだボールなどの 発 生 の 原 因 となる 場 合 があります はんだボールが 発 生 した 場 合 は, 完 全 に 除 去 してください はんだボールは, 電 気 的 性 能 劣 化 又 は 信 頼 性 の 低 下 を 誘 発 させる 場 合 があります 組 成 が Sn-Zn 系 の 鉛 フリーはんだを 使 用 すると, 使 用 環 境 によっては 絶 縁 抵 抗 を 劣 化 させる 場 合 がありま す -30-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-4. はんだごてによるはんだ 付 け 1. はんだ 付 けに 関 する 条 件 は,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 された 推 奨 条 件 で 使 用 してください 1 1. カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 された 条 件 を 超 えて 使 用 すると, 熱 ストレスによってコンデンサ 内 部 にクラックが 生 じ, 絶 縁 抵 抗 の 劣 化, 信 頼 性 の 低 下 及 び 耐 プリント 板 曲 げ 性 の 低 下 に 至 る 原 因 となる 場 合 があります この 現 象 は, 融 点 の 高 い 鉛 フリーはんだ( 液 相 温 度 200 以 上 )の 場 合,Sn-Pb 共 晶 はんだと 比 較 して,より 発 生 し やすいので, 特 に 注 意 してください 特 に, 急 熱 急 冷 及 び 局 部 加 熱 による 熱 ストレスで,クラックが 顕 著 に 発 生 する 傾 向 にあります 同 様 に,こて 先 が 端 子 電 極 部 に 接 触 しないように 注 意 してください カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 されていない 条 件 で 使 用 される 場 合 は, 弊 社 までお 問 い 合 わせください はんだごて 推 奨 事 例 はんだごて 避 けたい 事 例 2. コンデンサに 加 わる 熱 ストレスを 緩 和 するため, 予 め 適 切 なはんだ 付 け 条 件 を 設 定 する 必 要 があります 2-1. 予 熱 管 理 こて 先 温 度,コンデンサ 及 び 基 板 のそれぞれの 間 の 温 度 差 が 大 きくなると,コンデンサに 熱 ストレスが 加 わり,クラ ックが 発 生 したり, 耐 プリント 板 曲 げ 性 が 低 下 したりする 場 合 があります 基 板 及 びコンデンサを 150 以 上 の 温 度 で 十 分 予 熱 し, 基 板 及 びコンデンサの 温 度 が 低 下 しない 状 態 でこて 付 け 作 業 を 行 ってください また, 急 加 熱, 局 部 過 熱 を 避 け,コンデンサが 設 定 した 予 熱 温 度 に 達 するまでの 時 間 を 予 熱 時 間 としてください 2-2. はんだ 付 け 条 件 こて 先 の 温 度 が 高 温 になると,はんだ 付 け 作 業 は 早 くなりますが,はんだ 付 け 温 度 とコンデンサとの 温 度 差 が 大 きくなることによって,コンデンサに 熱 ストレスが 加 わり,クラックが 発 生 したり, 耐 プリント 板 曲 げ 性 が 低 下 したり する 場 合 があります こて 先 温 度 350 以 下 で 作 業 ができる, 適 切 なこて 当 て 時 間 を 設 定 してください ただし,こて 当 て 時 間 が 長 すぎ る 場 合, 端 子 電 極 のはんだ 食 われの 発 生 につながる 可 能 性 がありますので 考 慮 が 必 要 です 鉛 フリーはんだ(Sn-3Ag.-0.5Cu) 採 用 の 場 合 の 推 奨 設 定 温 度 基 準 ] 部 品 形 状 こて 先 温 度 予 熱 温 度 3216 (316) 以 下 350 以 下 150 以 上 3225 (32) 以 上 280 以 下 ( 1 ) 150 以 上 こて 先 温 度 と 予 熱 温 度 との 差 (ΔT)は,3216 形 状 以 下 で 150 以 下,3225 形 状 以 上 で 130 以 下 とすることを 推 奨 しま す 注 ( 1 ) 3225 形 状 以 上 でこて 先 温 度 を 280 以 下 にすることが 難 しい 場 合 は, 弊 社 までお 問 い 合 わせください 2-3. はんだ 付 け 後 の 留 意 事 項 はんだ 付 け( 修 正 も 含 む) 直 後 は, 基 板 も 含 めコンデンサの 急 冷 を 避 けて, 自 然 冷 却 ( 徐 冷 )になるように 留 意 くだ さい 3.はんだ 量 を 適 正 範 囲 にしてください 3 1. はんだ 量 が 過 剰 になると,はんだの 収 縮 応 力 によって 熱 的 機 械 的 ストレスを 受 けやすく, 破 損,クラック 及 び 割 れの 原 因 となります また,はんだ 量 が 過 少 になると, 端 子 電 極 固 着 力 が 不 足 し, 接 続 不 良 及 びコンデンサ 脱 落 の 原 因 になります -31-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-4. はんだ 付 け 条 件 2-4-5. スポットヒータによるはんだ 付 け 部 の 修 正 1. はんだ 付 け 後 の 修 正 に,スポットヒータ( 又 はブロワともいう )を 用 いることで,こてを 用 いた 修 正 作 業 と 比 較 し, 熱 ストレスを 緩 和 できる 場 合 があります 1-1. 従 来 のこてを 用 いた 作 業 の 場 合,カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 された 条 件 を 超 えて 使 用 すると, 熱 ストレスに よってコンデンサ 内 部 にクラックが 生 じ, 絶 縁 抵 抗 の 劣 化 に 至 る 原 因 となる 場 合 があります この 現 象 は, 融 点 の 高 い 鉛 フリーはんだ( 液 相 温 度 200 以 上 )を 用 いた 場 合, 急 熱 急 冷 及 び 局 部 加 熱 による 熱 ストレスによって, 発 生 する 可 能 性 が 高 くなります また,こて 先 が 端 子 電 極 部 に 接 触 しないように 注 意 する 必 要 があります こてによる 修 正 と 比 較 し,スポットヒータは,コンデンサ 全 体 が 均 等 に 加 熱 されるため, 熱 勾 配 が 少 なく, 更 に, 急 熱 急 冷 及 び 局 部 加 熱 による 熱 ストレスも 少 なく,クラックの 発 生 を 抑 制 する 効 果 が 期 待 できます また, 極 小 部 品 を 実 装 し, 実 装 された 部 品 間 が 狭 い 基 板 の 場 合, 部 品 へ 直 接 こてが 触 れる 心 配 も 回 避 すること ができます 1-2. 修 正 条 件 スポットヒータの 熱 風 出 口 から 部 品 までの 距 離 が 近 過 ぎる 場 合, 熱 ストレスが 加 わり,クラックが 発 生 する 場 合 がありますので, 次 の 条 件 で 作 業 することを 推 奨 します 部 品 とスポットヒータとの 距 離 は,5 mm 以 上 離 すことを 推 奨 します スポットヒータの 温 度 は, 熱 風 の 出 口 温 度 が 400 以 下 となるよう 考 慮 が 必 要 です 流 量 は, 用 いるスポットヒータの 設 定 を 最 小 値 にすることを 推 奨 します ノズルの 径 は, 一 般 的 なスポットヒータに 付 属 するφ2(1 穴 タイプ)を 推 奨 します 熱 風 を 当 てる 時 間 は, 部 品 の 表 面 積 及 びはんだが 溶 融 する 温 度 を 考 慮 し,3216 サイズ 以 下 の 場 合 は,10 秒 以 内,3216 サイズを 超 える 場 合 は,30 秒 以 内 を 推 奨 します また, 部 品 に 対 するノズルの 角 度 は, 温 度 分 布 が 局 部 過 熱 にならず,かつ, 作 業 しやすい 45 度 を 推 奨 します なお,こてによる 修 正 と 同 様 に, 予 熱 後 に 作 業 することで, 部 品 への 熱 ストレスは,より 緩 和 され, 作 業 性 も 向 上 します [ 推 奨 修 正 条 件 ( 1 )] 距 離 角 度 出 口 温 度 5 mm 以 上 45 度 400 以 下 流 量 最 小 値 に 設 定 ( 2 ) ノズル 径 当 て 時 間 φ2(1 穴 タイプ) 10 秒 以 内 (3216 サイズ 以 下 ) 30 秒 以 内 (3225 サイズ 以 上 ) 注 ( 1 ) 詳 細 については, 弊 社 にお 問 い 合 わせください ( 2 ) 流 量 は, 上 記 の 条 件 内 ではんだが 溶 融 する 最 小 の 値 とします -32-

[ 推 奨 するスポットヒータの 当 て 方 の 例 ] ピンセット 1 穴 ノズル 角 度 45 度 1-3. 適 正 なフィレット 形 状 になるように,はんだ 量 を 適 正 範 囲 にしてください はんだ 量 が 過 剰 になると, 機 械 的 熱 的 ストレスを 受 けやすく, 破 損,クラックの 原 因 となります また,はんだ 量 が 過 少 になると, 端 子 電 極 固 着 力 が 不 足 し, 接 続 不 良 及 びコンデンサ 脱 落 の 原 因 となり, 回 路 の 信 頼 性 に 影 響 を 及 ぼす 場 合 もあります フィレット 形 状 は,2.4.3 リフローはんだ 付 けの 1608 サイズ 以 下 のフィレット 形 状 例 及 び 2012 サイズ 以 上 のフィレット 形 状 例 をご 参 照 ください なお, 推 奨 ランド 例 については,2.1.1 取 り 付 け 箇 所 の 設 計 (ランドパターンの 設 計 )をご 参 照 ください -33-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-5. 基 板 洗 浄 条 件 2-5-1. 基 板 洗 浄 1. コンデンサを 取 付 け 後 に 基 板 洗 浄 する 場 合 は, 洗 浄 目 的 (はんだ 付 けのフラックス,その 他 工 程 で 付 着 したもの の 除 去 など)を 明 確 にして 洗 浄 液 を 選 定 する 必 要 があります 1 1. 洗 浄 液 が 不 適 切 な 場 合 は,フラックスの 残 さその 他 の 異 物 がコンデンサに 付 着 したり,コンデンサの 外 装 樹 脂 を 劣 化 させたりして,コンデンサの 性 能 ( 特 に 絶 縁 抵 抗 )を 劣 化 させる 場 合 があります 2. コンデンサを 洗 浄 する 場 合 は, 洗 浄 時 間 などの 洗 浄 条 件 に 制 限 があります 洗 浄 条 件 は, 実 際 の 洗 浄 条 件 や 洗 浄 装 置 によって 異 なります コンデンサの 性 能 品 質 面 に 影 響 がないことを 確 認 する 必 要 があります 2 1. 洗 浄 条 件 が 不 適 切 ( 洗 浄 不 足, 洗 浄 過 剰 )な 場 合 は,コンデンサの 性 能 を 損 なう 場 合 があります 2 1 1. 洗 浄 不 足 の 場 合 (1) フラックス 残 さ 中 のハロゲン 系 物 質 によって,リード 線 や 端 子 電 極 などの 金 属 の 腐 食 を 生 じる 場 合 があります (2) フラックス 残 さ 中 のハロゲン 系 物 質 が,コンデンサの 表 面 に 付 着 し, 絶 縁 抵 抗 が 低 下 する 場 合 があります (3) 水 溶 性 フラックスは,ロジン 系 フラックスに 比 べて,1) 及 び 2)の 傾 向 が 顕 著 な 場 合 があります 2 1 2. 洗 浄 過 剰 の 場 合 1) 洗 浄 液 によって,コンデンサの 外 装 樹 脂 が 劣 化 し,コンデンサの 性 能 を 低 下 させる 場 合 があります 超 音 波 洗 浄 の 場 合, 出 力 が 大 き 過 ぎたり 基 板 に 直 接 振 動 が 伝 わると 基 板 が 共 振 し, 基 板 の 振 動 で,コンデンサ 本 体 やはんだにクラックが 発 生 したり, 端 子 電 極 の 強 度 を 低 下 させる 場 合 があるので, 次 の 条 件 で 行 ってください 超 音 波 出 力 : 20 W/L 以 下 超 音 波 周 波 数 : 40 khz 以 下 超 音 波 洗 浄 時 間 : 5 分 間 以 下 注 この 条 件 は,EIAJ ET-7405 に 基 づいて,250 mm 200 mm 深 さ 180 mm の 槽 サイズを 想 定 しています 2) 洗 浄 液 が 汚 濁 すると, 遊 離 したハロゲンなどの 濃 度 が 高 くなり, 上 記 2-1-1 の 洗 浄 不 足 と 同 様 の 結 果 を 招 く 場 合 があります 注 はんだ 付 け 時 のフラックスに 水 溶 性 のものを 使 用 する 場 合 は, 最 終 工 程 において, 純 水 で 十 分 洗 浄 し 乾 燥 してく ださい 洗 浄 及 び 乾 燥 が 不 十 分 な 場 合 には,コンデンサの 信 頼 性 を 低 下 させる 場 合 があります -34-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-5. 基 板 洗 浄 条 件 2-5-2. 洗 浄 溶 剤 1. 洗 浄 液 の 特 性 下 記 表 は 代 表 的 な 洗 浄 液 を, 各 特 性 項 目 について 比 較 したものです なお, 小 分 類 のなかでも 洗 浄 液 メーカや 品 種 によって 特 性 の 異 なるものが 多 くあります 選 定 時 には 洗 浄 液 メーカに 問 い 合 わせの 上, 評 価 確 認 を 実 施 後 に 使 用 してください 大 分 類 小 分 類 商 品 名 洗 浄 力 引 火 性 毒 性 環 境 装 置 コ ス ト 産 廃 一 般 的 な 洗 浄 工 程 炭 化 ハロゲン 化 炭 化 水 素 系 アルコール 系 フッ 素 系 塩 化 メチレン 超 音 波 洗 浄 乾 燥 IPA エタノール メタノール 5フッ 化 プロパノール HCFC-225 超 音 波 洗 浄 リンス 乾 燥 超 音 波 洗 浄 リンス 乾 燥 水 素 水 素 HCFC-141b -35- 浸 漬 リンス 乾 燥 炭 化 水 素 系 パインα 超 音 波 洗 浄 リンス 乾 燥 界 面 活 性 剤 クリンスルー 超 音 波 洗 浄 水 洗 乾 燥 低 分 子 シリコーン テクノケア 超 音 波 洗 浄 リンス 蒸 気 乾 燥 非 ハロゲン 系 サンエレック スプレー 洗 浄 スフ レーリンス 乾 燥 : 問 題 無 し 適 している : 注 意 が 必 要 である : 問 題 あり

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-6. 実 装 後 の 取 り 扱 い 2-6-1. 工 程 での 基 板 ひずみ 量 評 価 生 産 工 程 では, 取 扱 いや 加 工 方 法 によっては 基 板 にたわみストレスが 加 わることがあります そこでは 基 板 上 に 実 装 されたコンデンサにもたわみストレスが 加 わり, 外 部 電 極 を 起 点 にクラックが 発 生 することがあります コンデンサ 内 部 にクラックが 進 みますと,たとえ 初 期 の 電 気 特 性 に 問 題 がない 場 合 でも, 部 品 寿 命 が 著 しく 低 下 することがあります したがって, 工 程 における 基 板 のたわみストレスが,できるだけ 小 さくなるような 基 板 設 計, 工 程 設 計 を 行 ってくだ さい 1-1. ひずみ 量 評 価 1-1-1. ひずみ 量 評 価 の 必 要 性 基 板 にたわみストレスが 加 わりますと, 変 形 した 基 板 の 凸 側 面 は 表 面 が 伸 びる 方 向 に 変 形 が 生 じます この 伸 びが, 引 張 り 方 向 のひずみ 量 となります ランド,はんだ, 外 部 電 極 を 通 して,チップ 底 面 側 に 引 張 り 応 力 が 発 生 し, 引 張 り 応 力 が 外 部 電 極 端 部 に 集 中 することで, 脆 性 材 料 であるセラミック 部 分 にクラックが 発 生 します 基 板 のたわみは, 基 板 カットなどの 工 程 で 発 生 しますが,その 場 でたわみ 量 ( 曲 げ 深 さ)を 計 測 することは 困 難 です そこで, 一 般 には,ひずみゲージを 使 用 して, 基 板 表 面 のひずみ 量 を 測 定 します ひずみ 量 を 測 定 して, 値 が 大 きくならないようにしてください 1-1-2. ひずみ 量 評 価 時 の 注 意 点 1) ひずみ 量 測 定 位 置 コンデンサが 実 装 された 基 板 に,どの 程 度 のひずみ 量 が 加 わっているかを 測 定 する 場 合,ひずみ 量 の 測 定 位 置 は,コンデンサの 横 ではなく,コンデンサを 取 り 外 し, 実 装 されていた 位 置 で 測 定 してください コンデンサの 横 では,コンデンサの 剛 性 による 影 響 を 受 けるため, 基 板 に 加 わるたわみストレスの 大 きさを 正 確 に 反 映 して いません また, 評 価 基 板 の 状 態 は, 周 辺 の 部 材,はんだ 及 びはんだ 量 は, 実 際 の 実 装 基 板 に 近 い 環 境 となるようにし てください 2) 最 大 ひずみ 量 の 発 生 方 向 実 際 の 工 程 で 発 生 するひずみ 量 は,360 全 方 向 で 生 じます このため,ひずみ 量 は,3 軸 のひずみゲージを 使 用 して 計 測 することを 推 奨 します ひずみゲージの 取 付 け 方 向 は, 測 定 する 位 置 に 3 軸 のひずみゲージの 中 心 軸 を 合 わせるように 設 定 してください 1-2. ひずみ 量 について 1) 測 定 原 理 一 般 に 金 属 は, 外 から 力 を 加 えて 変 形 させると, 電 気 抵 抗 が 変 わります 電 気 抵 抗 は 断 面 積 に 反 比 例 し, 長 さ に 比 例 します この 原 理 を 利 用 すると, 構 造 物 に 金 属 を 接 着 して,その 電 気 抵 抗 の 変 化 を 測 定 することで,ひず み 量 が 求 められます この 原 理 を 応 用 したのが,ひずみゲージです センターマーク センターマーク 測 定 点 ゲージリード ゲージリード 抵 抗 箔 抵 抗 箔 一 般 的 なひずみゲージの 構 成 例 3 軸 のひずみゲージの 接 着 例 -36-

1-3. ひずみ 量 評 価 による 改 善 例 各 工 程 で,ひずみ 量 を 測 定 したところ, 基 板 カット 時 に, 大 きなひずみ 量 が 発 生 することがわかりました (ひず みゲージの 接 着 例 を 下 図 に 示 します ) この 結 果 から,コンデンサ 実 装 位 置 の 近 傍 にスリットを 設 けました この 設 計 変 更 によって, 基 板 カット 時 のひ ずみ 量 が 低 減 し,コンデンサのクラックの 発 生 を 抑 えることができました 測 定 点 基 板 ランド 3 軸 のひずみゲージ ひずみゲージの 貼 り 付 け 例 基 板 分 割 位 置 スリット 基 板 スリットの 改 善 前 コンデンサ スリットの 改 善 後 -37-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-7. 実 装 後 の 取 り 扱 い 2-7-1. 基 板 分 割 1. コンデンサを 含 む 部 品 を 実 装 後, 基 板 分 割 作 業 の 際 には, 基 板 にたわみやひねりストレスを 与 えないように 確 認 する 必 要 があ ります 注 意 してください 1 1. 基 板 を 分 割 する 際 に, 基 板 に 次 の 図 に 示 すようなたわみやひねりなどのストレスを 与 えると, コンデンサにクラックが 発 生 する 場 合 があります 基 板 分 割 時 のストレスは 極 力 コンデンサに 影 響 しないようにしてください たわみ ひねり 2. 基 板 分 割 作 業 は 事 前 に 確 認 する 必 要 があります 2 1. 基 板 を 分 割 する 際 には,できるだけ 基 板 に 機 械 的 ストレスが 加 わらないようにするため, 手 割 りを 避 け, 次 の 図 に 示 す 基 板 分 割 ジグ 又 は 基 板 分 割 装 置 などを 使 用 してください 2 1 1. 基 板 分 割 ジグの 例 推 奨 事 例 として, 荷 重 箇 所 は 基 板 がたわまないジグに 近 い 部 分 を 持 ち, 部 品 が 付 いていない 基 板 面 から 押 し て,コンデンサなどの 部 品 には 圧 縮 応 力 になるように 分 割 します また, 避 けたい 事 例 として, 荷 重 箇 所 が 基 板 がたわみやすいジグから 遠 い 部 分 を 持 った 場 合,コンデンサに 引 張 り 応 力 が 加 わり,クラックが 発 生 する 原 因 となります 基 板 ジグ 概 要 推 奨 事 例 避 けたい 事 例 V 溝 荷 重 方 向 荷 重 方 向 荷 重 箇 所 V 溝 基 板 部 品 基 板 部 品 荷 重 箇 所 基 板 分 割 ジグ -38-

2 1 2. 基 板 分 割 装 置 の 例 基 板 分 割 装 置 の 概 要 を 示 します また, 原 理 図 のように 基 板 のV 溝 に 支 え 刃 とカット 刃 を 沿 うように 合 わせて, 基 板 を 分 割 します 上 下 の 刃 が, 上 下, 左 右, 前 後 にずれるなどの 調 整 が 適 切 でない 場 合,コンデンサにクラックが 発 生 する 原 因 となります 推 奨 事 例 避 けたい 事 例 支 え 刃 上 下 ずれ 左 右 ずれ 前 後 ずれ 支 え 刃 支 え 刃 支 え 刃 カット 刃 カット 刃 カット 刃 カット 刃 -39-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-7. 実 装 後 の 取 り 扱 い 2-7-2. 機 械 的 衝 撃 1. コンデンサに 過 度 の 機 械 的 衝 撃 を 与 えないようにしてください 1 1. 落 下 などによる 衝 撃 が 加 わらないようにする 必 要 があります コンデンサ 本 体 はセラミックスなので, 落 下 衝 撃 によって, 破 損 及 びクラックが 入 る 場 合 があります 落 下 したコンデンサは, 既 に 品 質 が 損 なわれている 場 合 があり, 故 障 危 険 率 が 高 くなる 場 合 があるので, 使 用 しないでください 特 に, 形 状 の 大 きいコンデンサは, 破 損 やクラックが 入 りやすい 傾 向 にあるので,ご 注 意 ください クラック 床 1 2. 基 板 の 衝 突 などによる 衝 撃 がないように, 実 装 した 基 板 の 取 扱 いの 確 認 をする 必 要 があります コンデンサを 実 装 した 基 板 を 取 り 扱 う 場 合 は,コンデンサに 他 の 基 板 などがぶつからないようにしてください 実 装 後 の 基 板 の 積 み 重 ね 保 管 又 は 取 扱 い 時 に, 基 板 の 角 がコンデンサに 当 たり,その 衝 撃 で 破 損 やクラックが 発 生 し, 耐 電 圧 不 良 や 絶 縁 抵 抗 の 低 下 などに 至 る 場 合 もあります クラック 実 装 基 板 -40-

第 2 章 実 装 上 の 確 認 事 項 2-6. 実 装 後 の 取 り 扱 い 方 2-6-4. 基 板 検 査 1. 実 装 後 の 基 板 でコンデンサを 検 査 する 際 は, 支 持 ピンや 専 用 ジグでの 基 板 の 固 定 の 有 無 を 確 認 する 必 要 がありま す (1) チェックピンなどの 圧 力 で 基 板 がたわまないようにします (2) 更 に 接 触 時 の 衝 撃 で 基 板 が 振 動 しないようにします 1 1. 基 板 の 動 作 チェックをする 際,ボードチェッカーのチェックピンの 接 触 不 良 を 防 ぐために, チェックピンの 押 し 圧 を 強 くする 場 合 があります そのときの 荷 重 で 基 板 がたわみ,その 応 力 でコンデンサが 割 れたり,また 端 子 電 極 の はんだが 剥 れる 場 合 もあるので, 次 の 図 を 参 考 にして 基 板 がたわまないように してください 避 けたい 事 例 推 奨 事 例 剥 がれ 支 持 ピン チェックピン チェックピン -41-

第 3 章 機 器 稼 動 中 の 確 認 事 項 1. 機 器 稼 動 中 は,コンデンサに 直 接 手 を 触 れないでください 機 器 稼 動 中 にコンデンサの 端 子 に 触 れると 感 電 する 場 合 があります 1-1. コンデンサには, 電 荷 が 蓄 えられており, 人 体 を 伝 わって 放 電 します なお, 無 通 電 中 でもコンデンサに 電 荷 が 蓄 えられている 場 合 があるので,コンデンサに 触 れる 場 合 に は, 放 電 抵 抗 を 用 いて 完 全 に 放 電 した 後 に 行 ってください 2. コンデンサの 端 子 間 を 導 電 体 でショートさせないでください 2-1. また, 酸,アルカリ 水 溶 液 などの 導 電 性 溶 液 を,コンデンサにかけないでください 機 器 稼 動 中 に 導 電 体 でコンデンサの 端 子 間 をショートさせたり,コンデンサに 酸,アルカリなどの 導 電 性 の 水 溶 液 をかけると, 回 路 がショート 状 態 となり,コンデンサが 破 壊 する 場 合 があります 3. コンデンサを 取 り 付 けたセットの 設 置 環 境 及 び 移 動 環 境 を 確 認 してください 3-1. 次 の 環 境 下 では, 機 器 は 使 用 しないでください ( 第 1 章 1-1-1, 1-1-3 と 1-1-4 参 照 ) (1) コンデンサに, 水 分 又 は 油 がかかる 環 境 (2) コンデンサに, 直 接 日 光 が 当 たる 環 境 (3) コンデンサに,オゾン, 紫 外 線 及 び 放 射 線 が 照 射 される 環 境 (4) 腐 食 性 ガス( 硫 化 水 素, 二 酸 化 イオウ, 塩 素,アンモニアなど)に 晒 される 環 境 (5) 振 動 又 は 衝 撃 条 件 がコンデンサのカタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 規 定 の 値 を 超 える 環 境 (6) 結 露 するような 環 境 の 変 化 -42-

第 4 章 輸 送 保 管 上 の 一 般 的 取 扱 い 4-1. 保 管 上 の 取 扱 い 1. コンデンサは, 室 内 温 度 (5~40), 湿 度 (20~70)%RHの 環 境 下 で 保 管 してください その 他 の 気 象 条 件 につい ては,JIS C 60721-3-1 の 分 類 1K2 による 1 1. 高 温 高 湿 環 境 下 では 端 子 電 極 の 酸 化 によるはんだ 付 け 性 の 低 下 や,テーピング,パッケージングなどの 性 能 劣 化 が 加 速 される 場 合 があるので, 次 の 期 間 内 でご 使 用 ください (1) 表 面 実 装 形 コンデンサは 極 力 6か 月 以 内 に 使 用 してください 注 : リフローはんだ 付 け 専 用 の 銀 及 び 銀 パラジウム 端 子 電 極 品 は, 酸 化 又 は 硫 化 しやすいので 開 封 後 できる だけ 早 く( 極 力 1か 月 以 内 ) 使 用 してください (2) 期 間 がすぎたものは,はんだ 付 け 性 を 確 認 の 上, 使 用 してください (3) 保 管 中 は, 最 小 包 装 単 位 は 開 封 することなく, 当 初 の 包 装 の 状 態 で 保 管 してください (4) 短 時 間 であっても 上 記 の 温 度 及 び 湿 度 条 件 から 外 れないようにしてください 2. 大 気 中 又 は 雰 囲 気 中 の 有 害 ガスによって, 端 子 電 極 のはんだ 付 け 性 の 劣 化 など 信 頼 性 を 著 しく 低 下 させる 可 能 性 があります コンデンサは, 腐 食 性 ガス( 硫 化 水 素, 二 酸 化 イオウ, 塩 素,アンモニアなど)の 雰 囲 気,また 塩 分 を 含 む 湿 気 にさ らすことを 避 けて 保 管 してください 3. 直 射 日 光 による 端 子 電 極 及 び 外 装 樹 脂 の 光 化 学 変 化 や 急 激 な 湿 度 変 化 による 結 露 から,はんだ 付 け 性 の 劣 化 や 性 能 劣 化 に 至 る 場 合 があります コンデンサは, 直 射 日 光 や 結 露 する 場 所 に 保 管 しないでください -43-

第 4 章 輸 送 保 管 上 の 一 般 的 取 扱 い 4-2. 輸 送 上 の 取 扱 い 1. コンデンサを 輸 送 する 場 合 に 条 件 によって 性 能 に 影 響 を 与 える 場 合 があります 輸 送 する 環 境 条 件 などを 確 認 する 必 要 があります 1-1. 輸 送 中 の 極 端 な 温 度, 湿 度 及 び 機 械 的 な 力 に 対 してコンデンサ(テープ,バルクケースなどで 包 装 され たものも 含 む)を 保 護 してください (テープ,バルクケースなどの 選 定 した 包 装 形 態 のものも 含 みます ) カタログ 又 は 納 入 仕 様 書 に 記 載 がない 場 合 は, 次 の 条 件 を 満 足 してください (1) 気 象 条 件 次 の 条 件 によるほか,JIS 60721-3-2 の 分 類 2K2 によります - 温 度 の 変 化 空 気 / 空 気 :-40 /+30 - 低 気 圧 :30kPa 以 上 - 気 圧 変 化 の 速 度 :6kPa/min (2) 機 械 的 条 件 JIS C 60721-3-2 の 分 類 2M1 によります 輸 送 は, 箱 が 変 形 せず,また 内 部 包 装 物 に 直 接 力 が 伝 わらない 方 法 で 行 います (3) 総 輸 送 時 間 総 輸 送 時 間 は, 可 能 な 限 り 短 くし,10 日 間 を 超 えないようにしてください ただし, 総 輸 送 時 間 には 管 理 された 保 管 条 件 に 置 かれている 時 間 を 含 みません 1-2. コンデンサに 過 度 の 振 動, 衝 撃, 圧 力 を 加 えないでください (1) コンデンサの 本 体 はセラミックスなので, 過 度 の 機 械 的 衝 撃 や 圧 力 が 加 わると, 破 損 やクラックが 発 生 する 場 合 があります (2) コンデンサ 表 面 に 鋭 利 なもの(ドライバ,はんだこて,ピンセット,シャーシのエッジなど)が 強 くあたるとショ ートなどになる 場 合 があります 1-3. 落 下 などによって, 過 度 の 衝 撃 が 加 わったコンデンサは 使 用 しないでください 落 下 したコンデンサは, 既 に 品 質 が 損 なわれている 場 合 が 多 く, 故 障 危 険 率 が 高 くなる 場 合 がありま す -44-

第 5 章 安 全 規 格 1. AC1 次 側 回 路 で 使 用 される 電 磁 障 害 防 止 用 又 は 結 合 / 絶 縁 用 コンデンサは, 安 全 規 格 の 認 定 取 得 は 電 気 用 品 安 全 法 ( 旧 電 気 用 品 取 締 法 ) 準 拠 しているものか 確 認 する 必 要 があります (1) AC1 次 側 回 路 で 電 磁 障 害 防 止 用 又 は 結 合 / 絶 縁 用 として 使 用 されるコンデンサは, 安 全 規 格 認 定 品 又 は 電 気 用 品 安 全 法 ( 旧 電 気 用 品 取 締 法 )に 規 定 の 内 容 を 満 足 するものを 使 用 する 必 要 がありま す (2) 安 全 規 格 には, 耐 電 圧 試 験 及 び 耐 インパルス 試 験 についてサブクラス 区 分 がありますので, 使 用 機 器 で 必 要 とされる 適 切 なサブクラス 区 分 のものを 選 定 する 必 要 があります 1-1. 安 全 規 格 について 一 般 に,AC 商 用 電 源 に 接 続 して 使 用 される 電 子 機 器 は, 常 にAC 電 源 に 接 続 されている 場 合 が 多 い ため, 電 源 間 及 び 電 源 アース 間 に 使 用 される 電 磁 障 害 防 止 用 コンデンサは 連 続 でAC 電 圧 が 印 加 されるだけではなく, 雷 サージなど 異 常 電 圧 が 印 加 されるなど 過 酷 な 条 件 で 使 用 されます さらに,コンデンサの 故 障 が 感 電 や 火 災 事 故 の 原 因 となりやすいため 安 全 性 に 配 慮 されたコンデンサ を 使 用 することが 必 要 になります 各 国 では 下 記 ( 代 表 例 )のとおり, 公 的 な 安 全 規 格 に 基 づいた 電 磁 障 害 防 止 用 コンデンサの 認 定 制 度 がありますので,これらの 認 定 に 満 足 したものを 採 用 することが 安 全 法 規 対 策 上 も 必 要 になりま す 主 な 認 定 機 関 及 び 安 全 規 格 国 名 認 定 機 関 名 ( 略 称 ) 認 定 マーク 適 用 規 格 アメリカ UL UL1414 カナダ CSA CSA C22.2 U.K. ドイツ BSI VDE スイス SEV EN 132400/IEC 60384-14 スウェーデン フィンランド ノルウェー デンマーク SEMKO FIMKO NEMKO DEMKO -45-

1-2. コンデンサのサブクラス 分 類 について 電 磁 障 害 防 止 用 コンデンサの 国 内 規 格 JIS C 5101-14( 原 国 際 規 格 IEC 60384-14)ではコンデンサを 使 用 回 路 や 耐 電 圧 試 験 などの 保 証 性 能 によって 次 のようにサブクラスとして 区 分 しています 安 全 規 格 認 定 品 を 使 用 のときには, 機 器 に 必 要 とされる 安 全 性 能 から 適 切 なものを 選 定 してください Xコンデンサ(ライン 間 に 接 続 されるもの) サブクラス X1 給 電 線 からの ヒ ークインハ ルス 電 圧 > 2500 V 4000 V JIS C 60664-1 の 過 電 圧 カテゴリ 用 途 耐 ヒ ークインハ ルス 電 圧 (C N 1.0μF の 場 合 ) 耐 電 圧 III 高 パルス 用 4000 V 4.3U R (d.c.) X2 2500 V II 一 般 用 2500 V U R : 定 格 電 圧 Yコンデンサ(ラインとアース 間 に 接 続 されるもの) サブクラス 橋 絡 する 絶 縁 の 種 類 定 格 電 圧 範 囲 耐 ヒ ークインハ ルス 電 圧 耐 電 圧 Y1 ニ 重 絶 縁 又 は 強 化 絶 縁 500 V 8000 V 4000 V (a.c.) Y2 基 礎 絶 縁 又 は 付 加 絶 縁 150 V 500 V C N 1.0μF の 場 合 5000 V C N 1.0μF の 場 合 5000 V CN 6 10 F U R + 1200 V (a.c.) ただし 1500 V (a.c.) 以 上 U R : 定 格 電 圧 Y4 基 礎 絶 縁 又 は 付 加 絶 縁 < 150 V 2500 V 900 V (a.c.) 注 上 記 表 は,IEC 60384-14 (2013)を 引 用 しており, 耐 電 圧 は TestA( 端 子 相 互 間 )の 場 合 です -46-

第 6 章 安 全 と 環 境 の 確 認 事 項 6-1. 異 常 加 熱 の 場 合 (1) コンデンサが 異 常 に 発 熱 したり, 発 煙, 発 火 及 び 異 臭 が 発 生 した 場 合, 電 源 から 電 力 を 供 給 し 続 けると, 更 に, 拡 大 する 場 合 があります すぐに 機 器 の 主 電 源 切 って 使 用 を 中 止 してください 電 源 が 外 れたことを 確 認 の 上, 速 やかに 消 火 の 手 段 を 取 ってください (2) 異 常 発 生 直 後 に,コンデンサの 近 くに 顔 や 手 を 近 づけないでください コンデンサが 高 温 になった 場 合,やけどの 原 因 になります 6-2. 廃 棄 コンデンサを 廃 棄 する 場 合 は, 産 業 廃 棄 物 処 理 業 者 に 廃 棄 品 を 渡 し, 処 理 を 行 ってください -47-